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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169347
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】床版架設機
(51)【国際特許分類】
   E01D 19/12 20060101AFI20221101BHJP
   E01D 24/00 20060101ALI20221101BHJP
   E01D 21/00 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
E01D19/12
E01D24/00
E01D21/00 B
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075326
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】597094503
【氏名又は名称】巴機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】林 健太郎
【テーマコード(参考)】
2D059
【Fターム(参考)】
2D059AA13
2D059DD03
2D059GG41
(57)【要約】
【課題】クレーンなどの重機を使用せずに、現場に設置できるようにした床版架設機を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る床版架設機は、伸縮する脚によって自立可能であり、橋桁上に床版を設置または撤去する作業のための床版作業車と、 伸縮する脚によって自立可能であり、前記床版作業車に搬出入する床版の吊り上げ、吊り降ろし作業のための床版搬出入車と、前記床版作業車と前記床版搬出入車とを連続するトロリーレールを走行する吊り装置と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮する脚によって自立可能であり、橋桁上に床版を設置または撤去する作業のための床版作業車と、
伸縮する脚によって自立可能であり、前記床版作業車に搬出入する床版の吊り上げ、吊り降ろし作業のための床版搬出入車と、
前記床版作業車と前記床版搬出入車とを連続するトロリーレールを走行する吊り装置と、
を備えたことを特徴とする床版架設機。
【請求項2】
前記吊り装置は、前記床版を吊ったまま旋回させる回転装置を有することを特徴とする請求項1に記載の床版架設機。
【請求項3】
前記床版作業車の後側の脚は、前記脚を引き込むことにより、前記床版の旋回スペースを確保することを特徴とする請求項2に記載の床版架設機。
【請求項4】
前記床版搬出入車の脚は、自走式の走行装置に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の床版架設機。
【請求項5】
前記床版作業車は狭軌軌道を走行し、前記床版搬出入車は、前記狭軌軌道の外側の広軌軌道を走行することを特徴とする請求項4に記載の床版架設機。
【請求項6】
前記狭軌軌道には、前記床版搬出入車に床版を搬出入する自走式の搬送台車が走行することを特徴とする請求項5に記載の床版架設機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、床版架設機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高速道路網が全国に整備されている。高速道路では、高架構造の道路が多くなってきている。高架構造の道路では、基礎の上に橋脚が据え付けられる。この橋脚には、橋桁を載せ、その橋桁の上に床版を配列して道路を作っていく。また、近年では、建設されてから年数の経過した高速道路では、床版を交換するなどの更新工事が実施されることも増えている。
かつては、床版の設置には、クレーン車が利用されていた。高速道路の高架部では、山間部などクレーン車を建設現場に進入させるのが困難なところもある。このため、橋桁上に進入できないクレーン車に替わって、専用の床版架設機が開発されるようになってきている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-232426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の床版架設機では、現地へトレーラー等に積んで現地へ運んだ後、橋桁上の工事現場にはクレーンで吊り上げて設置し、また、工事終了後は、クレーンで吊り下ろさなければならなかった。たとえば、高圧送電線が架かっていて、クレーンのブームを旋回できないような場所では、床版架設機を設置できないという問題があった。
【0005】
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、クレーンなどの重機を使用せずに、現場に設置できるようにした床版架設機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る床版架設機は、伸縮する脚によって自立可能であり、橋桁上に床版を設置または撤去する作業のための床版作業車と、 伸縮する脚によって自立可能であり、前記床版作業車に搬出入する床版の吊り上げ、吊り降ろし作業のための床版搬出入車と、前記床版作業車と前記床版搬出入車とを連続するトロリーレールを走行する吊り装置と、を備えたことを特徴とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施形態による床版架設機の側面を示す図である。
図2】本実施形態による床版架設機の平面図である。
図3】吊り装置を正面から見た図である。
図4】床版作業車の搬入作業を示す図である。
図5】床版搬出入車の設置作業を示す図である。
図6】吊り装置に用いられる旋回アーム、旋回ビーム、吊り梁の搬入作業を示す図である。
図7】運搬台車に床版を載せて、資材ヤードから床版を搬入する作業を示す図である。
図8】搬入した床版を90度旋回させる動作を示す図である。
図9】新設床版が旋回した後、設置位置まで移動した状況を示す図である。
図10】一区画分の4枚の床版を設置した後、床版架設機を次の区画に移動する作業を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明による床版架設機の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態による床版架設機の側面を示す図である。図1には、橋桁10の上で組み立てられた床版架設機の全体を示されている。参照番号12は、橋桁10の上にこれから取り付けられる新設床版を示している。13は、古い既設床版である。本実施形態の床版架設機は、大きく分けると、3つの部分、すなわち床版作業車14と、床版搬出入車15と、運搬台車16と、から構成されている。
【0009】
床版作業車14は、床版12を橋桁10上に架設したり、撤去する作業を行う機能をもった構成部分である。床版搬出入車15は、運搬台車16に対する床版12の搬出入作業が行われる構成部分である。なお、運搬台車16には、図示しない資材ヤードにてトレーラーの荷台との間で床版12の積み降ろしが行われる。
【0010】
図2は、本実施形態による床版架設機の平面図である。
既設の床版13の路面上には、狭軌軌道の内側レール17a、17bが敷設されている。この内側レール17a、17bの外側には、広軌軌道の外側レール18a、18bが平行に敷設されている。内側レール17a、1bには、床版作業車14と運搬台車16が走行するようになっている。外側レール18a、18bには、床版搬出入車15が走行する。
【0011】
まず、床版作業車14の構成を説明する。なお、ここで前後方向とは内側レール17a、17b、外側レール18a、18bが延びる方向であり、左右方向は、前後方向に向かって左右の方向である。
図1図2において、床版作業車14は、長方体の床版作業車トラス構造20を本体としている。トラス構造20の前後左右の4箇所の端部には、シリンダ21A、21Bが前後の脚部を構成するように配置され、このシリンダ21A、21Bによって水平に支持されている。シリンダ21A、21Bのピストンロッドの先端には、内側レール17a、17bを転動する走行車輪22A、22Bが取り付けられている。トラス構造20には、後述する吊り装置40が走行するトロリーレール23a、23bが水平に担持されている。
【0012】
次に、床版搬出入車15の構成を説明する。
床版搬出入車15も、床版作業車14と同様に長方体の床版搬出入車トラス構造25を本体としている。床版搬出入車トラス構造25の前後左右の4箇所の端部には、シリンダ26A、26Bが前後の脚部を構成するように配置され、このシリンダ26A、26Bによって水平に支持されている。シリンダ26A、26Bのピストンロッドの先端には、外側レール18a、18bを走行する自走式の走行車輪28A、28Bと連結されている。床版搬出入車トラス構造25には、後述する吊り装置が走行するトロリーレール30a、30bが水平に支持されている。このトロリーレール30a、30bは、連結金具31、32により床版作業車14のトロリーレール23a、23bと連続するレールになっている。
【0013】
運搬台車16は、道路新設の工事では、トレーラーの荷台から降ろした新規床版12を床版搬出入車15まで搬送し、また、既設床版13の更新工事では、取り外した既設床版13を床版搬出入車15の下で受け取って、トレーラーまで運び出すのに使用する台車である。この搬送台車16には、自走式の走行車輪33と従動側の走行車輪34を対にして2組設けられ、内側レール17a、17bを自走するようになっている。
【0014】
次に、吊り装置40の構成を説明する。
吊り装置40は、トロリーレール23a、23bとトロリーレール30a、30bに沿って走行する自走式の揚重装置である。
図3は、吊り装置40を正面から見た図である。
【0015】
吊り装置40は、左右2台の電動チェーンブロック42a、42bを備えている。これら電動チェーンブロック42a、42bは、トロリーレール23a、23bとトロリーレール30a、30bを走行する電動トロリー43a、43bに支持されている。電動チェーンブロック42a、42bには、左右方向に延びるように旋回アーム44が水平に支持されている。この旋回アーム44の中央部には、回転装置45を介して旋回ビーム46が吊られている。この旋回ビーム46の両端部には、ネジ付きロッド48a、48bを介して吊り梁49が吊持されている。新規床版12または既設床版13は、吊り梁49に取り付けられる。
【0016】
本実施形態による床版架設機は、以上のように構成されるものであり、次に、道路高架部における床版の設置・更新工事を例に挙げ、床版架設機の作用および効果について説明する。
まず、本実施形態による床版架設機の現地での組立について説明する。
図4は、床版作業車14の搬入作業を示す図である。
図4(A)では、床版作業車14を積んだトレーラー50が道路の作業場所に停止している。ここには、内側レール17a、17bを敷設しておく。この時、床版作業車14は、トレーラー50の荷台に運搬用架台51を介して載せられている。次いで、図4(A)において、床版作業車トラス構造20を支える脚としてシリンダ21A、21Bが伸びる。
図4(B)に示されるように、シリンダ21A、21Bのピストンロッドの下端にある走行車輪22A、22Bが内側レール17a、17bに着地するので、自立させることができる。トレーラー50を退去させれば、床版作業車14を設置することができる。
【0017】
次に、図5は、床版搬出入車15の設置作業を示す図である。
図5(A)では、床版搬出入車15を積んだ別のトレーラー50が床版作業車14の後側に停車している。この時、床版搬出入車15は、トレーラー50の荷台に運搬用架台51を介して載せられている。次いで、床版搬出入車トラス構造25を支える脚としてシリンダ26A、26Bが延びると、走行車輪28A、28Bが外側レール18a、18bに着地し自立する。その後、図5(B)に示されるように、トレーラー50を退去させる。
このように、本実施形態によれば、床版架設機は、床版作業車14と床版搬出入車15に分割されているので、トレーラー50に積んで各々を搬入でき、自立できるので、クレーン車などの重機を必要としない。
【0018】
その後、図5(B)に示されるように、床版作業車14のトロリーレール23a、23bと、床版搬出入車15のトロリーレール30a、30bは、連結金具31、32により連続するレールになるように連結される。
【0019】
次に、図6は、吊り装置40に用いられる旋回アーム44、旋回ビーム46、吊り梁49の搬入作業を示す図である。
図6(A)に示されるように、旋回アーム44、旋回ビーム46、吊り梁49を積んだトレーラー50、床版搬出入車15のトラス構造25の下に進入する。その後、荷台にある旋回アーム44、旋回ビーム46、吊り梁49を吊り装置40に順次取り付けていく。
その後、電動チェーンブロック42a、42bを操作して、旋回ビーム46、吊り梁49を吊り上げて、図6(B)に示されるように、トレーラー50を退去させる。
【0020】
次に、以上のように準備された床版架設機により、新設床版12を橋桁10上に設置・更新する作業について、説明する。
図7は、運搬台車16に新設床版12を載せて、図示しない資材ヤードから新設床版12を搬入する作業を示す図である。
まず、図7(A)において、新設床版12を積んだ運搬台車16を床版搬出入車15の下まで進入させる。そして、図7(B)において、吊り梁49を床版12に固定すれば、電動チェーンブロック42a、42bにより、新設床版12を吊り上げることができる。その後、運搬台車16は退去し、次回の新設床版12を資材ヤードに取りに行く。
【0021】
次に、図8は、搬入した新設床版12を90度旋回させる動作を示す図である。このうち、図8(A)は、床版架設機を上からみた平面図であり、図8(B)は、床版架設機を横からみた側面図である。
新設床版12は、長尺な部材であり、橋桁10と平行な前後方向に向けて吊られて搬入される。新設床版12がこの方向を向いたままでは、新設床版12を橋桁10に設置することができない。新設床版12を90度旋回させてやらなければならない。そこで、図8(B)に示されるように、前もって、後側の脚であるシリンダ21Bのピストンロッド先端を走行車輪22Bから外し、ピストンロッドを引き込ませる。これにより、新設床版12を床版作業車14の下に引き込んでから、床版12を旋回させても、後側の脚と干渉しなくなり、旋回スペースを確保することができる。その後、回転装置45を作動させながら新設床版12を90度旋回させる。
【0022】
図9は、新設床版12が旋回した後、設置位置まで移動した状況を示す図である。
電動チェーンブロック42a、42bにより、新設床版12を降ろせば、橋桁10上の決められた位置に新設床版12を設置することができる。この間、次の新設床版12を載せた運搬台車16は、床版搬出入車15の後に待機しており、新設床版12の設置が終了次第、床版搬出入車15に進入する。電動チェーンブロック42a、42bは、運搬台車16の上に移動し、次の新設床版12を吊って、次の設置位置まで搬送する。
【0023】
以後、新設床版12の旋回、設置位置直上への移動、新設床版12の降下といって手順は前述した通りである。本実施形態の場合、床版架設機を移動することなく、連続して4枚の床版を設置することができる。
【0024】
次に、図10は、床版架設機を一区画分の4枚の新設床版12を設置した次の区画に移動する作業を示す図である。
この場合、隣接する次の区画まで床版作業車14を移動することになる。準備として、床版作業車トラス構造20の脚となるシリンダ21A、21Bおよび床版搬出入車トラス構造25のシリンダ26A、26Bのそれぞれにおいてピストンロッドは、引き込ませ、車高は最小高さにしておく。床版作業車14のトラス構造20を補強する筋交いとして、ターンバックル52を前後左右の走行車輪22A、22Bの間に取り付けておく。床版作業車14は、床版搬出入車15に牽引されていくので、水平方向の力がかかるからである。しかる後、床版作業車14を床版搬出入車15に牽引させて、隣りの区画まで移動させることになる。
【0025】
以上の説明は、橋桁10上での新設床版12の設置作業であるが、本実施形態の床版架設機により、老朽化した既設床版13の撤去作業も同様に行うことができる。
既設床版13の撤去作業の場合、新設床版12の設置と手順が逆になる。すなわち、既設床版13の吊り上げ(図9)、既設床版13の旋回(図8)既設床版13の床版搬出入車15への搬送および搬送台車16への吊り降ろし(図7)の順で、繰り返し行われる。なお、上述の説明では、床版更新の説明として、分かりやすくなるために、新設床版12の設置を便宜的に先に説明したが、実際の作業では、既設床版13の撤去、新設床版12の設置の順に繰り返される。
【0026】
床版架設機の現場からの撤収についても、設置の手順とは逆に行われる。すなわち、吊り装置40に用いられる旋回アーム44、旋回ビーム46、吊り梁49のトレーラーへの積み込み(図6)、床版搬出入車15と床版作業車14の連結を切り離した後の床版搬出入車15のトレーラーへの積み込み(図5)、床版作業車14のトレーラー積み込み(図3)の順で行われる。設置と同じくクレーン車等の重機を必要としてないことも同様である。
【0027】
本実施形態によれば、床版架設機の設置、床版の吊り上げ、旋回、吊り降ろし、移動などの各動作を無線操作盤などで操作し、自動化するシステムにすることも可能である。
【0028】
以上、本発明に係る床版架設機について、好適な実施形態を挙げて説明したが、この実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
【符号の説明】
【0029】
10…橋桁、12…新設床版、13…既設床版、14…床版作業車、15…床版搬出入車、16…運搬台車、20…床版作業車トラス構造、25…床版搬出入車トラス構造、42a、42b…電動チェーンブロック、40…吊り装置、44…旋回アーム 、45…回転装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2022-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記の目的を達成するために、本発明に係る床版架設機は、伸縮する脚によって単独で自立可能であり、橋桁上に床版を設置または撤去する作業のための床版作業車と、伸縮する脚によって単独で自立可能であり、前記床版作業車に搬出入する床版の吊り上げ、吊り降ろし作業のための床版搬出入車と、前記床版作業車と前記床版搬出入車とを連続するトロリーレールを走行する吊り装置と、を備えたことを特徴とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮する脚によって単独で自立可能であり、橋桁上に床版を設置または撤去する作業のための床版作業車と、
伸縮する脚によって単独で自立可能であり、前記床版作業車に搬出入する床版の吊り上げ、吊り降ろし作業のための床版搬出入車と、
前記床版作業車と前記床版搬出入車とを連続するトロリーレールを走行する吊り装置と、
を備えたことを特徴とする床版架設機。
【請求項2】
前記吊り装置は、前記床版を吊ったまま旋回させる回転装置を有することを特徴とする請求項1に記載の床版架設機。
【請求項3】
前記床版作業車の後側の脚は、前記脚を引き込むことにより、前記床版の旋回スペースを確保することを特徴とする請求項2に記載の床版架設機。
【請求項4】
前記床版搬出入車の脚は、自走式の走行装置に支持されていることを特徴とする請求項1に記載の床版架設機。
【請求項5】
前記床版作業車は狭軌軌道を走行し、前記床版搬出入車は、前記狭軌軌道の外側の広軌軌道を走行することを特徴とする請求項4に記載の床版架設機。
【請求項6】
前記狭軌軌道には、前記床版搬出入車に床版を搬出入する自走式の搬送台車が走行することを特徴とする請求項5に記載の床版架設機。