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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169374
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】背負いカバン
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20221101BHJP
【FI】
A45F3/04 400N
A45F3/04 400D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075377
(22)【出願日】2021-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】517144271
【氏名又は名称】株式会社きつつき工房
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】青嶋 晋平
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045EA06
3B045EB05
3B045FC05
(57)【要約】
【課題】内部の物品を確実に保護し、単純な構成で取り扱いが容易な背負いカバンを提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決する本願発明は、開口部11を有するカバン本体1と、カバン本体1に設けられる蓋部2と、を備え、カバン本体1は、互いに対向して設けられる第一の面(例えば正面部12)と、第二の面(例えば背面部13)と、を有し、蓋部2は、開口部を覆う内蓋21と、内蓋を覆う外蓋22と、を有し、内蓋21は前記第一の面に設けられ、外蓋22は前記第二の面に設けられる背負いカバンである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を有するカバン本体と、前記カバン本体に設けられる蓋部と、を備え、
前記カバン本体は、互いに対向して設けられる第一の面と、第二の面と、を有し、
前記蓋部は、前記開口部を覆う内蓋と、前記内蓋を覆う外蓋と、を有し、
前記内蓋は前記第一の面に設けられ、前記外蓋は第二の面に設けられる背負いカバン。
【請求項2】
前記第二の面は、使用時に背中に当接される請求項1に記載の背負いカバン。
【請求項3】
前記内蓋は、前記カバン本体と係止される係止部を有し、
前記係止部は、前記内蓋が閉じた状態を保持して係止するための閉係止部を含む請求項1又は2に記載の背負いカバン。
【請求項4】
前記係止部は、前記内蓋が開いた状態を保持して係止するための開係止部を含む請求項3に記載の背負いカバン。
【請求項5】
前記係止部のうち、少なくとも何れか一つは磁性部材の斥力を利用して係止を行う請求項3又は4に記載の背負いカバン。
【請求項6】
前記内蓋は、前記カバン本体の左右側面を覆う重複部を有する請求項1~5の何れかに記載の背負いカバン。
【請求項7】
前記第一の面と、前記第二の面と、は、前記開口部方向の高さが異なる請求項1~6の何れかに記載の背負いカバン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉が容易で、内部の物品を保護する背負いカバンに関する。
【背景技術】
【0002】
わが国の児童は、例えば特許文献1に記載されているような背負いカバンに教材を収納して持ち運ぶ。上記の背負いカバンは一般にランドセルと呼ばれ、収納された教材を保護するために皮革素材によって頑強に作られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平2-59625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような背負いカバンには、開閉に細やかな作業を必要とするものが多い。このような構成は、指先の力や手先の器用さが未だ発展途上にある児童にとっては、開閉を難儀なものとする原因になっていた。
とはいえ、開閉の機構を簡便なものとすると、背負いカバンを傾けた際に、蓋部分が意図せず開いてしまうことがあるため、本体に収納された物品を適切に保護することができず、改良案が模索されてきた。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、内部の物品を確実に保護し、単純な構成で取り扱いが容易な背負いカバンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開口部を有するカバン本体と、前記カバン本体に設けられる蓋部と、を備え、前記カバン本体は、互いに対向して設けられる第一の面と、第二の面と、を有し、前記蓋部は、前記開口部を覆う内蓋と、前記内蓋を覆う外蓋と、を有し、前記内蓋は前記第一の面に設けられ、前記外蓋は第二の面に設けられる背負いカバン。
このような構成によって、本発明は複数方向から少なくとも二重に前記開口を覆って、内部の物品を確実に保護することが出来る。
特に、前記面が互いに対向して設けられることによって、少なくとも2つの方向に背負いカバンを傾けなければ傾動動作によって前記蓋部が開くことがなくなるため、前記蓋部の意図しない開閉を防ぐことができる。
【0007】
本発明の好ましい形態では、前記第二の面は、使用時に背中に当接される。
このような構成によって、前記外蓋は、背中側から前記内蓋を覆うように設けられるようになるため、前記外蓋が使用者の背中と干渉することが無くなる。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記内蓋は、前記カバン本体と係止される係止部を有し、前記係止部には、前記内蓋が閉じた状態を維持するための閉係止部を含む。
このような構成によって、前記内蓋を閉じた状態でより強固に係止することができるようになるため、前記内蓋の意図しない開閉をより確実に防ぐことができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記係止部には、前記内蓋が開いた状態を維持するための開係止部を含む。
このような構成によって、前記内蓋を開いた状態で係止することができるため、開口部からの物品の出し入れの際に前記内蓋が意図せず閉じることを防ぎ、取り扱いを容易にする。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記係止部のうち、少なくとも何れか一つは磁性部材の斥力を利用して係止を行う。
このような構成によって、係止部材の構成が簡単になり、また、使用者が簡単に係止することができるようになる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記内蓋は、前記カバン本体の左右側面を覆う重複部を有する。
このような構成によって、前記蓋部を閉じた状態において、前記開口部を完全に覆い、内部の物品を確実に保護することができるようになる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記第一の面と、前記第二の面と、は、前記開口部方向の高さが異なる。
このような構成によって、前記蓋部を開いた状態において、内部の物品を簡便に把握することができるようになる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記の構成によって、内部の物品を確実に保護し、単純な構成で取り扱いが容易な背負いカバンを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態において、内蓋及び外蓋が閉じている状態を表す背負いカバンの斜視図である。
図2】本発明の実施形態において、内蓋が閉じ、外蓋が開いている状態を表す背負いカバンの斜視図である。
図3】本発明の実施形態において、内蓋及び外蓋が開いている状態を表す背負いカバンの斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る背負いカバンを、様々な角度から見た様子を表す平面図である。
図5】本発明の実施形態における、A-A’断面の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る背負いカバンについて説明する。説明は、まず実施形態の構成について詳述し、次に実施の方法について詳述し、最後に他の実施例について詳述する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の各実施形態に限定するものではない。
さらに、図中において符号Xは、背負いカバンXを表し、後述する蓋部2が閉じた状態を閉状態、開いた状態を開状態と呼ぶ。
【0016】
図1図3は、係る背負いカバンXの構成について記載した斜視図を表す。
詳述すると、図1は、後述する内蓋21と外蓋22を両方とも開状態とした様子を表し、図2は、内蓋21を閉状態とし外蓋22を開状態とした様子を表しており、図3は内蓋21と、外蓋22が両方とも閉状態とした様子を表している。
なお、特に示した場合を除き、図1図3において点線部は縫い目を表している。
【0017】
また、図4は、本実施形態に係る背負いカバンXの、内蓋21及び外蓋22を両方とも閉状態とした際の、種々の角度から見た平面図を表している。詳述すると、図4(a)は背負いカバンXを上方から見た平面図を表し、図4(b)は背負いカバンXを背面から見た背面図を表し、図4(c)は背負いカバンXを正面から見た正面図を表し、図4(d)は背負いカバンXを側面から見た側面図を表し、図4(e)は背負いカバンXを底面から見た底面図を表している。
なお、図4(d)の側面図は左側面図であるが、右側面図も左右対称で略同一形状になる。
【0018】
図1図3に示すように、本実施形態における背負いカバンXは、開口部11が設けられているカバン本体1と、カバン本体1の有する開口部11を覆うように設けられる蓋部2と、使用時に使用者が肩にかける肩掛け部3と、小物を収納するための副収納部4と、からなる。
また、背負いカバンXは、カバン本体1と蓋部2とを適宜な位置において係止する係止部Sを有する。係止部Sは、閉係止部S1と、開係止部S2と、外係止部S3と、からなる。
【0019】
本実施形態において、カバン本体1は、略直方体状の箱状部材であり、その一面が物品を出し入れすることができる開口である開口部11となる。開口部11は、その周囲を、正面部12と、正面部12と対向する位置に設けられる背面部13と、正面部12と背面部13とを接続する2枚の側面部14と、によって囲われるように設けられている。また、開口部11に対向する面には、底面部15を有する。
なお、本実施形態においては、背面部13は使用時に使用者の背中と当接し、また、底面部15は使用時に重力方向下方に位置する。
【0020】
本発明では、カバン本体1が互いに対向して設けられる第一の面と第二の面を有するが、本実施形態においては、正面部12が第一の面にあたり、背面部13が第二の面にあたる。
【0021】
上記の正面部12、背面部13、側面部14、底面部15は、いずれも皮革製の平板状部材であって、その縁辺同士は、縫い代をもって適宜縫製されることによって接合されている。
特に、底面部15は、強度を高めるために、カバン本体1の他部分よりも皮革の厚みを厚くし、縫製の強度を高めることが好ましい。
なお、カバン本体の素材は皮革や合皮に限られず、ナイロンやポリエステルなど他の繊維素材を使用してもよい。
【0022】
また、正面部12の高さは、背面部13の高さよりも低くなるように構成されている。これによって、正面方向から見た際に、カバン本体1の内部に収納された物品の状態を確認することができるようになる。
【0023】
また、図1図3に示すように、縁辺同士の縫製を行った後には、縫製後の縫い代を別の布地で両側から包み込むパイピング処理を行うことが好ましい。これにより、縫い代のほつれを防ぎ、縫製の強度を高めることができる。
なお、カバン本体1で使用されている素材と異なる色や柄の布地でパイピング処理を行うことによれば、意匠性を高めることもできる。
【0024】
蓋部2は、内蓋21と、外蓋22を含む。図2に示すように、内蓋21は閉状態のときに開口部11を覆うように篏合され、また、図1に示すように、外蓋22は閉状態のときに内蓋21を覆った状態で係止される。
【0025】
また、蓋部2は、カバン本体1と、接合部を介して接合される。接合部には、内蓋21を接合する内蓋接合部212と、外蓋22を接合する外蓋接合部222と、を含み、いずれも開口部11の上端部に位置する。
【0026】
内蓋21は、開口部11を覆う内蓋本体211と、カバン本体1と内蓋本体211とを接合する内蓋接合部212と、内蓋本体211の側面端に設けられる重複部213と、閉状態の内蓋21を開状態にする際に把持可能な把持部214と、を有する。
また、内蓋21の内部には、内蓋21が閉状態の際に閉状態で係止する閉係止部S1が設けられており、内蓋21の外側には、開状態の際に開状態で係止する開係止部S2が設けられている。
【0027】
内蓋本体211は、内蓋21を閉状態とした際に、開口部11の上面を完全に被覆するように形成される山なり状の部材である。内蓋本体211の山なりの曲面は、側面部14の上端の形状に沿って形成され、重複部213によって曲面の形状が保持される。
【0028】
内蓋接合部212は、正面部12の上端面と、内蓋本体211の端面とを接続し、ここを軸として内蓋21が揺動可能に構成されている。
内蓋接合部212は、正面部12の上端面の2か所に離間した状態で設けられており、また、それぞれの内蓋接合部212は、側面部14および重複部213と離間している。これによって、開口部11と重複部213の干渉があった場合であっても、開口部11や重複部213を変形させることで内蓋21を開口部11に簡便に篏合させることができる。
また、本実施形態において、内蓋接合部212は、正面部12と内蓋本体211とにそれぞれ縫合される独立した革材として設けられている。
【0029】
重複部213は、内蓋本体211の側面端に縫合されて設けられる平板状で、平面視で雫型の部材である。重複部213は、内蓋21を閉状態とした際に、側面部14の一部を外側から当接する。そのため、重複部213同士の間隔は、正面部12の幅方向の長さよりも大きくなる。
また、重複部213は、図4(d)に示すように、内蓋21を閉状態にしたとき側面視で開口部11を完全に被覆するように設けられており、これにより、内部に収納した物品を確実に保護する。特に、雨や泥等からカバン本体1内部の物品を保護するためには、カバン本体1ないしは重複部213に耐水性の素材を用いることが好ましく、さらに好ましくは外側の表面に撥水加工を施す。
【0030】
閉係止部S1は、内蓋21を閉状態とした際に、カバン本体1と内蓋21とを閉状態としたまま係止する係止材である。本実施形態では、図5に示すように、重複部213の内部に埋め込まれる第一閉係止部S11と、側面部14の内部に埋め込まれる第二閉係止部S12と、によって構成されている。これにより、閉係止部S1を干渉させることなく内蓋21の開閉を行うことができる。閉係止部S1は磁性部材であり、互いの磁力による斥力によって閉状態で係止されるように設けられている。
【0031】
また、第一閉係止部S11は重複部213の外側に取り付けられ、第二閉係止部S12は側面部14の内側に取り付けられていてもよい。これにより、重複部213及び側面部14を挟んで磁力による係止を行う。この場合、少なくとも第一閉係止部S11は、錆びを防ぐために、カバーによって囲われていることが好ましい。
なお、閉係止部S1は、内部に面ファスナーやフック部品を表面に設けることによって係止していてもよい。
【0032】
開係止部S2は、内蓋21を開状態とした際に、カバン本体1と内蓋21とを開状態としたまま係止する係止材である。本実施形態では内蓋本体211の外側に設けられる第一開係止部S21と、正面部12の外側に設けられる第二開係止部S22と、によって構成されている。
開係止部S2は、磁性部材によって構成されており、内蓋21を開状態の位置とした際に磁力によって係止する。なお、開係止部S2は閉係止部S1のように部材の中に埋め込まれていてもよく、開係止部S2は面ファスナーやフック部品であってもよい。
【0033】
把持部214は、内蓋21を把持可能にする部分であって、本実施形態においては指を挿入可能な大きさを持つ穴として、内蓋本体211に形成されている。一方、把持部214は、取っ手や単なる凸部として設けられていてもよい。
これにより閉係止部S1によって内蓋21が係止された状態であっても、内蓋本体211を簡便に開くことができるようになる。
【0034】
外蓋22は、閉状態とした際に内蓋21の外側を覆う外蓋本体221と、カバン本体1と外蓋本体221とを接続する外蓋接合部222を有する。また、外蓋本体221は、カバン本体1と、外係止部S3を介して係止されている。
【0035】
外蓋本体221は、ある程度の柔軟性を持つ平板部材であって、カバン本体1と同じ素材によって設けられる。
外蓋本体221は、内蓋21と略同一の幅を有し、閉状態とした際に、少なくとも端部が正面部12に至る程度の長さを有する。
【0036】
外蓋接合部222は、背面部13の上端面と、外蓋本体221の端面とが縫合によって接続されている部位であって、ここを軸として外蓋22が揺動可能に構成されている。
【0037】
外係止部S3は、正面部12と、外蓋本体221と、を係止する磁性部材である。本実施形態において、外係止部S3は、外蓋本体221に設けられた凸形状の第一外係止部S31と、正面部12に設けられた凹形状の第二外係止部S32と、によって構成されている。外係止部S3同士は、外蓋22を閉状態とした際に、磁力と篏合の作用によって強固に係止される。なお、外係止部S3は、面ファスナーやスナップ錠であってもよい。
【0038】
本実施形態において、外係止部S3は1セット設けられており、外蓋本体221において、正面部12と当接する部位は、外蓋本体221に設けられる外係止部S3を頂点とした略三角形状となるように切り出されている。
このような構成によって、使用者は一か所係止することで簡便に外蓋22を係止し、また、係止されていない部位のめくりあがりを防ぐことができるようになる。
第一外係止部S31は、第二開係止部S22と係合するように設けることもできる。これよって、部品点数を減らすことができる。
また、第二外係止部S32を開口部11方向へ幅広に構成し、第一外係止部S31が第二外係止部S32上を摺動可能に構成することによれば、カバン本体1の内部の物品が多少はみ出しても外蓋22を係止することができるようになる。
【0039】
肩掛け部3は、使用時に使用者の肩に掛けられる帯状の部材であって、背面部13の上端と下端において、端部が接続されている。
また、図示していないが、肩掛け部3は、その長さを任意に変更可能なバックルを有する。これによって使用者の成長に合わせて肩掛け部3の長さを調整することができる。
【0040】
副収納部4は、側面部14の下方に設けられるポケット様の部材であって、上方を除いた縁辺が側面部14に縫合されており、上方の開口から物品を収納することができる。
副収納部4は、開口の方向にゆとりをもって設けられており、また、上方の辺には弾性を持つ紐状部材が埋め込まれている。これにより、カバン本体1の外側方向に向く力を副収納部4の上方の辺に加えることによって、開口を広げ、容易に物品を入れ込むことができるようになる。
【0041】
以下、図1図3を用いて、本発明の実施の方法について説明を行う。実施は、物品を収納し、背負いカバンXの蓋部2を閉状態にして持ち運ぶ目的をもつ使用者によって行われる。なお、実施の方法は下記に限られず、その順番は前後してもよい。
【0042】
まず、使用者は、図1に示す状態としたカバン本体1に、開口部11から物品を収納する。
この際、内蓋21は開係止部S2によって係止されているため、使用者は簡便に収納することができる。
使用者は、カバン本体1に入りきらなかった物品を、副収納部4に収納してもよい。
【0043】
次に、使用者は、図1に示す内蓋21を、紙面手前方向から紙面奥方向へ動かすことによって、開口部11を覆い、図2に示す状態とする。同時に、内蓋21を、閉係止部S1を介してカバン本体1に係止する。
【0044】
最後に、使用者は、図2に示す外蓋22を、紙面奥方向から紙面手前方向へ動かすことによって、内蓋21を覆い、図3に示す状態とする。同時に、外蓋22を、外係止部S3を介しカバン本体1に係止する。
【0045】
なお、上記の操作を逆に行うことによって、使用者は背負いカバンXの蓋部2を開状態にすることができる。
【0046】
上記構成によって、使用者は内部の物品を確実に保護し、単純な構成で取り扱いが容易な背負いカバンXを使用することができる。
【0047】
なお、開口部11は略直方体状でなくとも、対向する面を有すればどのような形状であってもよい。
また、内蓋21が背面部13に設けられ、外蓋22は正面部12に設けられる構成にしてもよく、内蓋21と外蓋22とが側面部14に設けられる構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 カバン本体
11 開口部
12 正面部
13 背面部
14 側面部
15 底面部
2 蓋部
21 内蓋
211 内蓋本体
212 内蓋接合部
213 重複部
214 把持部
22 外蓋
221 外蓋本体
222 外蓋接合部
3 肩掛け部
4 副収納部
X 背負いカバン
S 係止部
S1 閉係止部
S2 開係止部
S3 外係止部
図1
図2
図3
図4
図5