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特開2022-169485モノのインターネット装置と5G/LTE無線ルータを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー
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  • 特開-モノのインターネット装置と5G/LTE無線ルータを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー 図1
  • 特開-モノのインターネット装置と5G/LTE無線ルータを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー 図2
  • 特開-モノのインターネット装置と5G/LTE無線ルータを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169485
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】モノのインターネット装置と5G/LTE無線ルータを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー
(51)【国際特許分類】
   H04L 43/02 20220101AFI20221101BHJP
   H04L 41/0816 20220101ALI20221101BHJP
   H04L 43/18 20220101ALI20221101BHJP
   H04L 43/0876 20220101ALI20221101BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20221101BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
H04L43/02
H04L41/0816
H04L43/18
H04L43/0876
H04Q9/00 311H
H04M11/00 301
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022072915
(22)【出願日】2022-04-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0054290
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522148754
【氏名又は名称】メクサス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジン,ヨン ス
【テーマコード(参考)】
5K048
5K201
【Fターム(参考)】
5K048AA06
5K048BA34
5K048DA02
5K048EB02
5K048EB10
5K048EB12
5K048HA01
5K048HA02
5K048HA03
5K201AA02
5K201BA01
5K201BA02
5K201CB11
5K201CB19
5K201CC09
5K201DA07
5K201EC01
5K201EC06
5K201ED09
5K201FA03
5K201FA05
(57)【要約】
【課題】モノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバーを提供する。
【解決手段】ルータとネットワーク接続される統合管理部を含み、統合管理部は、ルータで発生した第1のステータス情報データを収集してルータのステータスを確認する第1のモニタリング部と、ルータとネットワーク接続されたモノのインターネット装置から、第2のステータス情報データを収集する第2のモニタリング部と、モノのインターネット装置とネットワーク接続されたセンサーモジュールから測定情報データを収集する第3のモニタリング部と、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルータとネットワーク接続される統合管理部を含み、
前記統合管理部は、
前記ルータで発生した第1のステータス情報データを収集してルータのステータスを確認する第1のモニタリング部と、
前記ルータとネットワーク接続されたモノのインターネット装置から第2のステータス情報データを収集する第2のモニタリング部と、
前記モノのインターネット装置とネットワーク接続されたセンサーモジュールから測定情報データを収集する第3のモニタリング部と、を含み、
前記第3のモニタリング部は、
前記ルータを経由して測定情報データを収集し、
前記統合管理部は、
前記ルータから第1ないし第2のステータス情報データ及び測定情報データを統合収集し、モニタリングに必要なネットワーク網を最小化する、モノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー。
【請求項2】
少なくとも一つ以上のルータに関する情報を格納するルータ登録部と、
前記ルータに対応して識別子を格納するセキュリティ管理部と、
前記ルータに接続認証プロセスを提供する接続許容部と、を含み、
前記接続許容部は、
前記ルータに対応する識別子をモノのインターネット装置から受信されれば、モノのインターネット装置とルータとのネットワーク接続を許容する、請求項1に記載のモノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー。
【請求項3】
モノのインターネット装置の作動を制御するために、ルータを経由してモノのインターネット装置に制御信号を送信する作動制御部と、
前記制御信号が送信されたモノのインターネット装置のみを選別して、選別されたモノのインターネット装置から第3のステータス測定データを収集する第4のモニタリング部を含み、
前記第4のモニタリング部は、
前記第2のモニタリング部よりも短い周期で第3のステータス情報データを収集する、請求項1に記載のモノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー。
【請求項4】
前記第1のモニタリング部~前記第3のモニタリング部の中で少なくともいずれか一つから収集されるデータが設定範囲に該当すると、イベント情報を生成するイベント生成部を含み、
前記イベント生成部は、
設定範囲を第1の区間と第2の区間とに区分して形成し、イベント情報を、第1の区間にあたる第1のイベント情報と、第2の区間にあたる第2のイベント情報とに分類し、
前記イベント生成部は、
前記第2のイベント情報を生成すれば、管理者端末に報知信号を送信する、請求項1に記載のモノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー。
【請求項5】
モノのインターネット装置から収集されるデータのプロトコルとルータのプロトコルとを比較分析するプロトコル分析部と、
モノのインターネット装置とルータのプロトコルが異なっていると、モノのインターネット装置のデータをルータのプロトコルに合わせて加工した変換データを生成するプロトコル変換部と、を含む、請求項1に記載のモノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー。
【請求項6】
前記ルータのトラフィックを感知してトラフィック量を数値で算出するトラフィック感知部と、
前記ルータを再起動させてネットワークを安定化させる再起動部と、を含み、
前記再起動部は、
設定時間の間、所定のトラフィック量を感知し、かつ、モノのインターネット装置のルータ接続数の変化を感知すると、前記ルータを再起動させる、請求項1に記載のモノのインターネット装置とルータとを統合管理する遠隔制御ソリューションサーバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遠隔制御ソリューションサーバーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ルータは、多様な装置にネットワーク網を提供する。その中の一つがモノのインターネット装置である。ネットワーク網の接続によりモノのインターネット装置は、ユーザー端末によって制御可能になる。
【0003】
ネットワーク網を提供するルータは、コントロールサーバーによってモニタリングされる。コントロールサーバーは、ステータス情報データをルータから収集し、これを分析してルータの通信ステータスを判断するようになる。
【0004】
従来は、ルータとモノのインターネット装置とをモニタリングするサーバーが分離していた。ルータは、コントロールサーバーによって、モノのインターネット装置は、モニタリングサーバーによって、それぞれ管理されていた。
【0005】
このような分離された管理は、ルータおよびモノのインターネット装置を管理する担当者にとってかなりの煩わしさを感じさせた。ルータとモノのインターネット装置との間の通信障害が生じしたら、担当者はそれぞれのサーバーを別途確認しなければならなかった。
【0006】
また、分離された管理は、別途のサーバーを必要とし、更にネットワーク網を要する。別途のサーバーの具備と、更なるネットワーク網は、管理者に管理費用の負担を負わせる。これに併せて、複雑なネットワーク網は、通信障害のような事故発生時、問題を解決し難くする。これは、障害の原因を分析するのに必要なネットワークの規模が増加するからである。
【0007】
そこで、本発明の発明者はこれらの問題点を解決するために、長い間の鋭意研究および試行錯誤を経て開発した結果、本発明を完成するに至った。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述したような問題点を解決するために、モノのインターネット装置と、センサーモジュールと、ルータとを統合して管理することができる遠隔制御ソリューションサーバーを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、ルータ、モノのインターネット装置、およびセンサーモジュール間のネットワーク網のサイズを最小化する遠隔制御ソリューションサーバーを提供することを目的とする。
【0010】
本発明において達成しようとする技術的課題は、前記技術的課題に限定されず、言及していない他の技術的課題は、後述する記載から、本発明の属する技術分野における通常の知識を持つ者にとって明確に理解されることができるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述した問題点を解決するための本発明の一態様は、ルータとネットワーク接続される統合管理部を含み、
前記統合管理部は、
前記ルータで発生した第1のステータス情報データを収集してルータのステータスを確認する第1のモニタリング部と、
前記ルータとネットワーク接続されたモノのインターネット装置から第2のステータス情報データを収集する第2のモニタリング部と、
前記モノのインターネット装置とネットワーク接続されたセンサーモジュールから測定情報データを収集する第3のモニタリング部と、を含み、
前記第3のモニタリング部は、
前記ルータを経由して測定情報データを収集し、
前記統合管理部は、
前記ルータから第1ないし第2のステータス情報データ及び測定情報データを統合収集し、モニタリングに必要なネットワーク網を最小化することができる。
【0012】
また、本発明は、少なくとも一つ以上のルータに関する情報を格納するルータ登録部と、
前記ルータに対応して識別子を格納するセキュリティ管理部と、
前記ルータに接続認証プロセスを提供する接続許容部と、を含み、
前記接続許容部は、
前記ルータに対応する識別子をモノのインターネット装置から受信されれば、モノのインターネット装置とルータとのネットワーク接続を許容することができる。
【0013】
また本発明は、モノのインターネット装置の作動を制御するために、ルータを経由してモノのインターネット装置へ制御信号を送信する作動制御部と、
前記制御信号が送信されたモノのインターネット装置のみを選別して、選別されたモノのインターネット装置から第3のステータス測定データを収集する第4のモニタリング部を含み、
前記第4のモニタリング部は、
前記第2のモニタリング部よりも短い周期で第3のステータス情報データを収集することができる。
【0014】
さらに本発明は、第1のモニタリング部~第3のモニタリング部の中で少なくともいずれか一つから収集されるデータが設定範囲に該当すると、イベント情報を生成するイベント生成部を含み、
前記イベント生成部は、
設定範囲を第1の区間と第2の区間とに区分して形成し、イベント情報を、第1の区間にあたる第1のイベント情報と、第2の区間にあたる第2のイベント情報とに分類し、
前記イベント生成部は、
前記第2のイベント情報を生成すれば、管理者端末に報知信号を送信することができる。
【0015】
また、本発明は、モノのインターネット装置から収集されるデータのプロトコルとルータのプロトコルとを比較分析するプロトコル分析部と、
モノのインターネット装置とルータのプロトコルが異なっていると、モノのインターネット装置のデータをルータのプロトコルに合わせて加工した変換データを生成するプロトコル変換部と、を含むことができる。
【0016】
さらに、本発明は、ルータのトラフィックを感知してトラフィック量を数値で算出するトラフィック感知部と、
前記ルータを再起動させてネットワークを安定化させる再起動部と、を含み、
前記再起動部は、
設定時間の間、所定のトラフィック量を感知し、かつ、モノのインターネット装置のルータ接続数の変化を感知すると、前記ルータを再起動させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、ルータとモノのインターネット装置とを統合的に管理することができる遠隔制御ソリューションサーバーを提供することができるという効果がある。
【0018】
また、本発明はルータおよびモノのインターネット装置のステータスをリアルタイムでウォッチングすることができる。さらに、ルータおよびモノのインターネット装置の設置された区域の環境のような外的要因に対して、センサーモジュールを介して測定情報データを収集して、ルータとモノのインターネット装置の外部状況までも分析することができる。
【0019】
また、本発明は、プロトコルが互いに異なる多様なモノのインターネット装置ともネットワーク接続が可能であるため、汎用性を有することができる。
【0020】
また、本発明は、制御信号を送信するモノのインターネット装置に対して選択的に強化されたモニタリングを行うことで、システムの安全性を確保することができる。ひいて、ネットワークの安全性を確保して、トラフィックの過負荷を防止することができる。
【0021】
また、本発明は、通信障害と推定される要素を感知すると、ルータを再起動してルータの故障を防止することができる。
なお、ここで明示的に言及されない効果であっても、本発明の技術的特徴によって期待される効果は、本発明の明細書に記載されたものと同様に取り扱われることを言い添える。
【0022】
尚、添付された図面は、本発明の技術思想に対する理解を助けるために参照として例示されたものであることを明らかにし、それによって本発明の権利範囲が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】遠隔制御ソリューションサーバーを含むシステムを示す図である。
図2】本発明による遠隔制御ソリューションサーバーを示す構成図である。
図3】遠隔制御ソリューションサーバーを含むシステムの作動の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明を説明するにおいて、関連した公知機能について、当該分野における通常の技術者にとって自明な事項であって、本発明の要旨を濁らす恐れがあると判断される場合は、詳細な説明を省略する。以下、本願に添付された図面を参照して詳述する。
【0025】
図1は、遠隔制御ソリューションサーバー100を含むシステムを示す図である。図1に示されているように、遠隔制御ソリューションサーバー100は、ルータ200とネットワーク接続され、ルータ200は、複数個のモノのインターネット装置300及びセンサーモジュール400とネットワーク接続される。遠隔制御ソリューションサーバー100は、モノのインターネット装置300およびセンサーモジュール400に対するデータを、ルータ200を経由して収集する。
【0026】
図2は、本発明である遠隔制御ソリューションサーバー100を示す構成図である。図2に示されているように、遠隔制御ソリューションサーバー100は、統合管理部110、認証部120、作動制御部130、イベント生成部140、プロトコル加工部150、および再設定部160を含む。
【0027】
統合管理部110は、ルータ200とネットワーク接続され、ルータ200から種々のデータが受信される。統合管理部100は、ルータ200から第1ないし第2のステータス情報データ及び測定情報データを統合収集する。これによって、統合管理部100は、ルータ200、モノのインターネット装置300、およびセンサーモジュール400のモニタリングに所要のネットワーク網を最小化する。統合管理部110は、第1のモニタリング部112、第2のモニタリング部114、第3のモニタリング部116、および第4のモニタリング部118を含む。
【0028】
第1のモニタリング部112は、ルータ200で発生した第1のステータス情報データを設定周期で収集することにより、ルータ200のステータスを確認する。ここで、ステータス情報データは、当該デバイスの通信ステータスや電源ステータスに関する情報を含む。後述するステータス情報データも、通信状態や電源状態に関する情報を含む。
【0029】
第2のモニタリング部114は、ルータ200とネットワーク接続されたモノのインターネット装置300から、第2のステータス情報データを設定周期で収集する。第2のモニタリング部114は、ルータ200を経由して第2のステータス情報データを収集する。
【0030】
より具体的に、第2のモニタリング部114は、片方向通信収集方式と双方向通信収集方式のいずれか一つの方式によって第2のステータス情報データを収集することができる。
【0031】
片方向通信収集方式とは、モノのインターネット装置300が主体的に第2のステータス情報データをルータ200へ伝送する方式をいう。モノのインターネット装置300は、ルータ200とダイレクト接続で遠隔制御ソリューションサーバー100とネットワーク接続される。モノのインターネット装置300は、ルータ200のIPとポート情報を通じてルータ200に接続されるので、設定の便宜性が保障される。モノのインターネット装置300は、遠隔制御ソリューションサーバー100のIPとポート情報に依存することなく、ルータ200との接続を維持できるからである。
【0032】
モノのインターネット装置300は、第2のステータス情報データをルータ200に送信すれば、ルータ200は、第1のステータス情報データと一緒に第2のステータス情報データを遠隔制御ソリューションサーバー100に送信する。ルータ200が無線通信方式で駆動される無線ルータである場合であれば、第1のステータス情報データと第2のステータス情報データとの周期的な同時送信過程を通じて、ネットワーク環境が制限的であるという無線ネットワーク環境の限界を克服することができる。なぜなら周期的な同時送信は、無線ネットワーク環境でのデータ使用量を画期的に低減することが可能であるからである。
【0033】
また、モノのインターネット装置300から第2のステータス情報データが受信されたルータ200は、遠隔制御ソリューションサーバー100が画面に表出させるのに所要するデータのみを抽出して遠隔制御ソリューションサーバー100へ伝送することができる。これによって、遠隔制御ソリューションサーバー100の負荷を減少させることができる。しかし、画面表出に必要なデータを抽出する主体が、必ずしもルータ200に限定される必要はないので、ルータ200は、第1及び第2のステータス情報データを遠隔制御ソリューションサーバー100に送信し、遠隔制御ソリューションサーバー100が第1及び第2のステータス情報データから画面表出に所要のデータを抽出してもよい。遠隔制御ソリューションサーバー100は、抽出されたデータを用いてルータ200およびモノのインターネット300のステータスを画面に表出する。
【0034】
双方向通信収集方式とは、遠隔制御ソリューションサーバー100がルータ200を経由して命令をモノのインターネット装置300へ伝送し、これによってモノのインターネット装置300が応答して第2のステータス情報データをルータ200を経由して遠隔制御ソリューションサーバー100へ伝送する 方式をいう。遠隔制御ソリューションサーバー100から命令を受信したルータ200は、モノのインターネット装置300へ命令を伝送し、モノのインターネット装置300は、命令に応答して第2のステータス情報データをルータ200に伝送する。そして、ルータ200は、第2のステータス情報データを遠隔制御ソリューションサーバー100に送信する。双方向通信収集方式で遠隔制御ソリューションサーバー100の主体的な制御によって第2のステータス情報データが収集されることもできる。このために、直接的な命令語の入力で遠隔制御ソリューションサーバー100がモノのインターネット装置300へ第2ステータス情報データ収集のための命令を伝送し得る。また、あらかじめ設定された命令語テーブルを用いて命令を伝送することもできて、ユーザーの制御便宜性を図ることも可能である。
【0035】
双方向通信収集方式と片方向通信収集方式とは、第2のステータス情報データの伝送を行う主体がどこにあるかによる差異にあるので、第2のステータス情報データを収集する過程の差異を除くと、片方向通信収集方式と同一である。よって、双方向通信収集方式も、第1及び第2のステータス情報データの周期的な通信伝送や、画面表出のために必要なデータ抽出の主体についての内容は、片方向通信方式で説明されたものと同様である。第3のモニタリング部116は、モノのインターネット装置300とネットワーク接続されたセンサーモジュール400から、測定情報データを設定周期で収集する。センサーモジュール400は、対象を測定して測定情報データを生成するものであって、たとえば、温度センサー、PM2.5センサー、来客人数カウントセンサーなどが挙げられる。第3のモニタリング部116は、モノのインターネット装置300とルータ200を経由して測定情報データを収集する。
【0036】
第3のモニタリング部116も、第2のモニタリング部114と類似した方式であって、片方向通信収集方式と双方向通信収集方式のいずれか一つの方式によって測定情報データを収集することができる。詳しい説明は、重複を避けるために省略する。第4のモニタリング部118については後述する。
【0037】
認証部120は、ルータ登録部122、セキュリティ管理部124、および接続許容部126を含む。
【0038】
ルータ登録部122は、少なくとも一つ以上のルータ200に関する情報を格納する。すなわち、ルータ200の固有番号と、これに連携された位置とを格納する。
【0039】
セキュリティ管理部124は、ルータ200に対応して識別子を格納する。識別子はデータ送受信で利用される情報であって、たとえば、UUID/Keyが挙げられる。セキュリティ管理部124は、識別子をルータ情報に連携して格納する。
【0040】
接続許容部126は、ルータに接続認証プロセスを提供する。接続許容部126は、ルータ200に対応する識別子がモノのインターネット装置300から受信されれば、モノのインターネット装置300とルータ200とのネットワーク接続を許容する。これによって、モノのインターネット装置300は、ルータ200に接続可能になる。
【0041】
作動制御部130は、ルータ200を経由してモノのインターネット装置300へ制御信号を送信する。モノのインターネット装置300は、制御信号によって作動する。例えば、モノのインターネット装置300がCCTVである場合、作動制御部130は、撮影角度に対する制御信号をCCTVに送信して撮影地点を変更することができる。
【0042】
また、作動制御部130は、収集された測定情報データに対応して制御信号をモノのインターネット装置300に送信することもできる。設定時間の間に収集される測定情報データが、設定値を維持すると、作動制御部130は設定された制御信号をルータ200を経由してモノのインターネット装置300に送信することができる。例えば、センサーモジュール400が来客人数カウントセンサーの場合、1時間くらい来客人数カウント値が0人であれば、作動制御部130は設定された座標が格納された制御信号をCCTVに送信する。すると、死角地帯を撮影していたCCTVは、出入りドアを撮影するようになる。出入りが統制された時間にCCTVの自動セキュリティ機能を遂行できるようにする。
【0043】
第4のモニタリング部118は、選別されたモノのインターネット装置300から第3のステータス情報データを収集する。選別されたモノのインターネット装置300とは、制御信号が受信されたモノのインターネット装置300を意味する。第4のモニタリング部118は、第2のモニタリング部114よりも短い周期で第3のステータス情報データを収集する。これは、制御信号が受信されたモノのインターネット装置300に対して選択的にモニタリングを強化するためである。これによって、制御信号が受信されていないモノのインターネット装置300とネットワーク送受信を行わないため、全体としてのネットワーク速度低減現象を防止することができる。また、遠隔制御ソリューションサーバー100は、第2のステータス情報データと第3のステータス情報データとを同時に収集するように第4のモニノリングブ118の収集周期を設定してもよい。例えば、定められた時間の間、第2のステータス情報データが一回収集される過程において、第3のステータス情報データが二回収集される際に、第3のステータス情報データに対する二回の収集過程のうち一回は、第2のステータス情報データと同時に遠隔制御ソリューションサーバー100に収集されるように第4のモニタリング部118の収集周期が設定されることができる。このとき、ルータ200が無線ルータである場合であれば、これは制限的なネットワーク環境という限界を克服するためである。これによって、通信過程で発生するデータ使用量を最小化することができる。
【0044】
イベント生成部140は、第1のモニタリング部112ないし第3のモニタリング部116のうち少なくともいずれか一つから収集されるデータが設定範囲に該当すると、イベント情報を生成する。設定範囲は、第1の区間と第2の区間とに仕分けられて形成される。これに対応して、イベント情報は第1の区間にあたる第1のイベント情報と、第2の区間にあたる第2のイベント情報とに分けられる。イベント生成部140は、第2のイベント情報を生成すれば、管理者端末500に報知信号を送信する。
【0045】
例えば、センサーモジュール400が温度センサーである場合、第3のモニタリング部116は、温度センサーの設置された屋内区域の温度情報データを収集する。温度に対する設定範囲において、第1の区間は、30度~40度に設定され、第2の区間は、40度以上に設定されることができる。もし、屋内区域の温度が40度以上になったら、イベント生成部140は管理者端末500に報知信号を送信する。これによって、ルータ200およびモノのインターネット装置300の通信障害事故を防止することができる。
【0046】
プロトコル加工部150は、プロトコル分析部152とプロトコル変換部154とを含む。
【0047】
プロトコル分析部152は、モノのインターネット装置300から収集されるデータのプロトコルを分析する。そしてルータ200のプロトコルと比較分析する。
【0048】
プロトコル変換部154は、モノのインターネット装置300とルータ200のプロトコルが相異なると 、モノのインターネット装置300のデータをルータ200のプロトコルに合わせて加工する。プロトコル変換部154は、加工した結果物として変換データを生成する。これによって、ルータ200は種々のモノのインターネット装置300とネットワーク接続されて汎用性を確保することができる。
【0049】
再設定部160は、トラフィック感知部162と再起動部164とを含む。
トラフィック感知部162は、ルータ200のトラフィックを感知してトラフィック量を数値で算出する。
【0050】
再起動部164は、ルータ200を再起動させてネットワークを安定化させる。再起動部164は、設定時間の間、所定のトラフィック量を感知してモノのインターネット装置300のルータ接続数の変化を感知すれば、ルータ200を再起動させる。ルータ200へのモノのインターネット装置300の接続数の変化は、ルータ200のトラフィック量を変化させるからである。モノのインターネット装置300の接続数の変化にもかかわらず、ルータ200のトラフィック量が変わらなければ、通信障害が発生したものと推定することができる。通信障害発生の長期化は、ルータ200の故障につながるので、ルータ200を再起動させることで故障を防止する。
【0051】
図3は、遠隔制御ソリューションサーバー100を含むシステムの作動の流れを示すフローチャートである。前記システムの作動の流れに関連して前述した内容と重複する部分は簡略に説明する。
【0052】
図3に示されているように、遠隔制御ソリューションサーバー100は、ルータ200を経由してモノのインターネット装置300から識別子を受信する (S110)。遠隔制御ソリューションサーバー100は、受信された識別子とルータ200に対応する識別子とを比較判断する。両識別子が同一であれば、遠隔制御ソリューションサーバー100は、モノのインターネット装置300のネットワーク接続を許容する。
【0053】
遠隔制御ソリューションサーバー100は、ルータ200から第1のステータス情報データを収集する(S120)。遠隔制御ソリューションサーバー100は、接続されたモノのインターネット装置300から第2のステータス情報データを収集する(S130)。さらに、モノのインターネット装置300とネットワーク接続されたセンサーモジュール400から測定情報データを収集する(S140)。
【0054】
必要な場合、管理者の入力によって遠隔制御ソリューションサーバー100は、モノのインターネット装置300へ制御信号を送信して、モノのインターネット装置300の作動を操作することができる(S150)。また、遠隔制御ソリューションサーバー100は、制御信号が送信されたモノのインターネット装置300に対して選択的に、短周期で第3のステータス情報データを受信する(S160)。
【0055】
収集されたステータス情報データが設定範囲に該当すると、遠隔制御ソリューションサーバー100は、イベント情報を生成して管理者端末500へ報知信号を送信する(S170)。
【0056】
遠隔制御ソリューションサーバー100は、所定のトラフィック量を感知するとともに、モノのインターネット装置300のルータ200への接続数の変化を感知すると、ルータ200を再起動させる(S180)。
【0057】
本発明は本発明の特徴を逸脱しない範囲内で、他の特定の形態で具体化されることができることは当業者にとって自明である。したがって、前記の詳細な説明は、すべての面で制限的に解釈されてはならず、ただ例示的なものと考慮されなければならない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の合理的な解釈によって定められなければならず、本発明の均等範囲内でのあらゆる変更は本発明の範囲に属する。
図1
図2
図3