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特開2022-169486無認可チャネルにおけるマルチPxSCHスケジューリングのためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169486
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】無認可チャネルにおけるマルチPxSCHスケジューリングのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221101BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20221101BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20221101BHJP
【FI】
H04W72/04 137
H04W16/14
H04W28/04
H04W72/04 131
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022073127
(22)【出願日】2022-04-27
(31)【優先権主張番号】63/180,299
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】オゲネコメ オテリ
(72)【発明者】
【氏名】ホン ヘ
(72)【発明者】
【氏名】フアニン ニウ
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ ゼン
(72)【発明者】
【氏名】ダウェイ ジャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067CC04
5K067DD34
5K067HH22
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無認可チャネルにおける単一のダウンリンク制御伝送を使用して複数の伝送をスケジュールするシステム、装置及び方法を提供する。
【解決手段】無線通信システムにおいて、基地局(BS)は、第1のチャネル占有時間(COT)中に無認可スペクトルを介して、第1のダウンリンク制御情報(DCI)を、無線デバイスであるUEに送信する。第1のDCIは、複数の共有チャネル通信をスケジュールする。この通信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)通信又は物理ダウンリンク共用チャネル通信(PDSCH)通信である。第1のDCIはまた、複数の共有チャネル通信のうちの1つ以上についての肯定応答メッセージをスケジュールする。UE及びBSは、第1のDCIによって示されるスケジューリングに従って複数の共有チャネル通信を実行する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
プロセッサであって、基地局に、
ユーザ機器(UE)との無線リンクを確立させ、
第1のチャネル占有時間(COT)中に無認可スペクトルを介して、第1のダウンリンク制御情報(DCI)であって、前記第1のDCIが、複数の共有チャネル通信をスケジュールする、第1のDCIを前記UEに送信させ、
前記第1のDCIに従って前記複数の共有チャネル通信を実行させる、ように構成されているプロセッサを備える、装置。
【請求項2】
前記複数の共有チャネル通信が、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信と、
物理アップリンク共用チャネル(PUSCH)通信と、
の一方又は両方を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のDCIが、前記第1のCOT内の前記複数の共有チャネル通信と、前記複数の共有チャネル通信についての少なくとも1つの肯定応答メッセージとをスケジュールする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のDCIが、前記第1のCOT内の前記複数の共有チャネル通信をスケジュールし、
前記第1のDCIが、前記第1のCOT外の前記複数の共有チャネル通信についての少なくとも1つの肯定応答メッセージをスケジュールする、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの肯定応答メッセージが、
競合除外ショート制御シグナリングを使用して、
又は
UE開始COT内で、送信される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記プロセッサが、前記基地局に、
第2のCOT中に前記無認可スペクトルを介して前記UEに第2のDCIを送信させるように更に構成されており、前記第2のDCIが、少なくとも前記複数の共有チャネル通信のサブセットの前記スケジューリングを示された量だけシフトさせるように前記UEに指示し、前記示された量は、前記少なくとも前記複数の共有チャネル通信の前記サブセットを前記第2のCOTにシフトさせる、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記複数の共有チャネル通信の前記スケジューリングが、複数のCOTに及び、
前記第1のDCIが、前記複数のCOTのうちの最新のCOT内の前記複数の共有チャネル通信の各々についての肯定応答メッセージングを更にスケジュールする、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記複数の共有チャネル通信を前記スケジュールすることが、前記第1のCOT内の1つ以上の第1の共有チャネル通信をスケジュールすることを含み、前記第1のDCIは、前記第1のCOT内の前記第1の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングをスケジュールし、前記プロセッサは、前記基地局に、
前記第2のCOT内の1つ以上の第2の共有チャネル通信をスケジュールする第2のCOT内の第2のDCIを送信させるように更に構成されており、前記第2のDCIが、前記第2のCOT内の前記第2の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングを更にスケジュールする、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記基地局に、
K0パラメータ及びK1パラメータの値が、前記複数の共有チャネル通信のうちの第3の共有チャネル通信と、前記第3の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージとのクロスCOTスケジューリングを示すと判定させ、
前記K0パラメータ及び前記K1パラメータの前記値が前記クロスCOTスケジューリングを示すという判定に応じて、前記第2のDCIを使用して前記第2のCOT内の前記第3の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングをスケジュールさせる、
ように更に構成されている、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記プロセッサが、前記基地局に、
K0パラメータ及びK1パラメータの値が、前記複数の共有チャネル通信のうちの第3の共有チャネル通信と、前記第3の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージとのクロスCOTスケジューリングを示すと判定させ、
前記K0パラメータ及び前記K1パラメータの前記値が前記クロスCOTスケジューリングを示すという判定に応じて、前記K1パラメータを非数値K1値に修正させるように更に構成されており、前記第1のDCIが、前記非数値K1値を含み、前記非数値K1値が、前記第1のCOTとは異なる第2のCOTの前記第3の共有チャネル通信についての前記肯定応答メッセージに関するデフォルトK1値を実装するように前記UEを構成する、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセッサが、前記基地局に、
前記第1のCOTが中断されたと判定させ、
前記第1のCOTが中断されたという判定に応じて、タイプ3ハイブリッド自動反復要求(HARQ)肯定応答(ACK)フィードバックインジケーションを前記UEに送信させる、ように更に構成されており、
前記タイプ3HARQ ACKフィードバックインジケーションが、前記複数の共有チャネル通信と関連付けられた全ての受信されていないHARQ ACKメッセージをスケジュールする、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記第1のDCIが、前記基地局と前記UEとの間の伝送を伴わずに、前記第1のCOTの最大ギャップを超過したときにListen-before-talk手順を実行する際に前記UEが利用するカテゴリを更に示す、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
装置であって、
プロセッサであって、ユーザ機器(UE)に、
セルラー基地局との無線リンクを確立させ、
第1のチャネル占有時間(COT)中に無認可スペクトルを介して、第1のダウンリンク制御情報(DCI)であって、前記第1のDCIが、複数の共有チャネル通信をスケジュールする、第1のDCIを前記セルラー基地局から受信させ、
前記第1のDCIに従って前記複数の共有チャネル通信を実行させる、ように構成されているプロセッサを備える、装置。
【請求項14】
前記第1のDCIが、前記第1のCOT内の前記複数の共有チャネル通信と、前記複数の共有チャネル通信の少なくとも1つの肯定応答メッセージとをスケジュールする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のDCIが、前記第1のCOT内の前記複数の共有チャネル通信をスケジュールし、
前記第1のDCIが、前記第1のCOT外の前記複数の共有チャネル通信の少なくとも1つの肯定応答メッセージをスケジュールし、前記少なくとも1つの肯定応答メッセージが、
競合除外ショート制御シグナリングを使用して、
又は
UE開始COT内で、送信される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記プロセッサが、前記UEに、
第2のCOT中に前記無認可スペクトルを介して前記基地局から第2のDCIを受信するように更に構成されており、前記第2のDCIが、少なくとも前記複数の共有チャネル通信のサブセットの前記スケジューリングを示された量だけシフトさせるように前記UEに指示し、前記示された量は、前記少なくとも前記複数の共有チャネル通信の前記サブセットを前記第2のCOTにシフトさせる、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記複数の共有チャネル通信の前記スケジューリングが、複数のCOTに及び、
前記第1のDCIが、前記複数のCOTのうちの最新のCOT内の前記複数の共有チャネル通信の各々についての肯定応答メッセージングを更にスケジュールする、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記複数の共有チャネル通信の前記スケジュールすることが、前記第1のCOT内の1つ以上の第1の共有チャネル通信をスケジュールすることと、第2のCOT内の1つ以上の第2の共有チャネル通信をスケジュールすることとを含み、
前記第1のDCIが、前記第1のCOT内の前記第1の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングと、前記第2のCOT内の前記第2の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングとを更にスケジュールする、請求項13に記載の装置。
【請求項19】
前記第1のDCIが、前記基地局と前記UEとの間の伝送を伴わずに、前記第1のCOTの最大ギャップを超過したときにListen-before-talk手順を実行する際に前記UEが利用するカテゴリを更に示す、請求項13に記載の装置。
【請求項20】
ユーザ機器(UE)において、
セルター基地局との無線リンクを確立することと、
第1のチャネル占有時間(COT)中に無認可スペクトルを介して、第1のダウンリンク制御情報(DCI)であって、前記第1のDCIが、複数の共有チャネル通信をスケジュールする、第1のDCIを前記セルラー基地局から受信することと、
前記第1のDCIに従って前記複数の共有チャネル通信を実行することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関し、より具体的には、無線通信システム内の無認可チャネルにおける単一のダウンリンク制御伝送を使用して複数の伝送をスケジュールするためのシステム、装置、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムの使用が急速に増大している。近年、スマートフォンやタブレットコンピュータなどの無線デバイスは益々高性能化されてきている。現在、多くのモバイルデバイス(すなわち、ユーザ機器デバイス、又はUE)は、電話をサポートするだけでなく、インターネット、電子メール、テキストメッセージング、及び全地球測位システム(GPS)を用いたナビゲーションへのアクセスを提供し、これらの機能を利用する高性能化されたアプリケーションを動作させることが可能である。加えて、数多くの異なる無線通信技術及び規格が存在する。無線通信規格のいくつかの例として、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE Advanced(LTE-A)、NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、IEEE802.11(WLAN又はWi-Fi)、BLUETOOTH(商標)などが挙げられる。
【0003】
無線通信デバイスに導入される絶えず増えつつある特徴及び機能はまた、無線通信と無線通信デバイスの両方を改善する継続的な必要性を生んでいる。特に、ユーザ機器(UE)デバイスを介した、例えば無線セルラー通信で使用されるセルラー電話、基地局、及び中継局などの無線デバイスを介した送信信号及び受信信号の精度を保証することが重要である。加えて、UEデバイスの機能性を増大させることにより、UEデバイスの電池寿命に大きな負荷が課され得る。したがって、通信を改善するためにUEデバイスが良好な送信能力及び受信能力を維持できるようにする一方で、UEデバイス設計の所要電力を削減することも非常に重要である。したがって、この分野における改善が望まれる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書では、無線通信システム内の単一のダウンリンク制御伝送を使用して複数のダウンリンク伝送をスケジュールするための装置、システム、及び方法の実施形態が提示される。
【0005】
いくつかの実施形態では、基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)との無線リンクを確立する。基地局は、g node B(gNB)であってもよく、無線リンクは第5世代新無線(5G NR)接続であってもよい。BSは、第1のチャネル占有時間(COT)中に無認可スペクトルを介して、第1のダウンリンク制御情報(DCI)をUEに送信する。第1のDCIは、複数の共有チャネル通信をスケジュールし、この通信は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)通信又は物理ダウンリンク共用チャネル通信(PDSCH)通信であり得る。第1のDCIはまた、複数の共有チャネル通信のうちの1つ以上についての肯定応答メッセージをスケジュールし得る。第1のDCIによって示されるスケジューリングは、クロスCOTスケジューリングを含み得、1つ以上の通信は、第1のCOTとは別個の第2のCOTでスケジュールされてもよく、又はCOT外でスケジュールされてもよい。UE及びBSは、第1のDCIによって示されるスケジューリングに従って複数の共有チャネル通信を実行する。
【0006】
本明細書に記載された技術は、基地局、アクセスポイント、セルラー電話、ポータブルメディアプレーヤ、タブレットコンピュータ、ウェアラブルデバイス、無人飛行機、無人飛行機コントローラ、自動車及び/又は動力車、及び様々な他のコンピューティングデバイスを含むがこれらに限られない、複数の異なるタイプのデバイス内に実装され、及び/又はそれらデバイスと共に使用されてもよいことに留意されたい。
【0007】
この発明の概要は、この書類において説明される主題のいくつかの簡易的な概要を提供することを意図している。したがって、上記説明された特徴は、実施例に過ぎず、いずれかの方式において本明細書で説明される主題の範囲及び趣旨を狭めると解釈されるべきでないことを理解されよう。本明細書に記載の主題の他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図、及び特許請求の範囲から明らかになる。
【0008】
各種実施形態の以下の詳細な説明を、以下の図面と併せて考慮すれば、本主題のより良い理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な(かつ簡略化された)無線通信システムを示す。
【0010】
図2】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線ユーザ機器(UE)デバイスと通信する例示的な基地局を示す。
【0011】
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図を示す。
【0012】
図4】いくつかの実施形態に係る、基地局の例示的なブロック図を示す。
【0013】
図5】いくつかの実施形態による、無線通信システム内の単一のダウンリンク制御伝送を使用して複数の共有チャネル伝送をスケジュールするための例示的な可能な方法の態様を示すフローチャート図である。
【0014】
図6A】いくつかの実施形態による、5G NRリリース15及び16におけるアップリンク伝送のための例示的なリソース割り当てを示す。
図6B】いくつかの実施形態による、5G NRリリース15及び16におけるアップリンク伝送のための例示的なリソース割り当てを示す。
【0015】
図7】いくつかの実施形態による、ダウンリンク制御情報(DCI)の例示的なフィールドセットを示す。
【0016】
図8】いくつかの実施形態による、時間領域リソース割当テーブル及び対応する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)割当を示す。
【0017】
図9】いくつかの実施形態による、K0、K1、及びK2パラメータが果たす役割を示す。
【0018】
図10A】いくつかの実施形態による、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信及び対応する肯定応答メッセージングのための異なるスケジューリングオプションを示す。
図10B】いくつかの実施形態による、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信及び対応する肯定応答メッセージングのための異なるスケジューリングオプションを示す。
図10C】いくつかの実施形態による、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信及び対応する肯定応答メッセージングのための異なるスケジューリングオプションを示す。
図10D】いくつかの実施形態による、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)通信及び対応する肯定応答メッセージングのための異なるスケジューリングオプションを示す。
【0019】
図11A】いくつかの実施形態による、PDSCH伝送がgNB開始チャネル占有時間(COT)外であるDCIスケジューリングシナリオを示す。
図11B】いくつかの実施形態による、PDSCH伝送がgNB開始チャネル占有時間(COT)外であるDCIスケジューリングシナリオを示す。
図11C】いくつかの実施形態による、PDSCH伝送がgNB開始チャネル占有時間(COT)外であるDCIスケジューリングシナリオを示す。
【0020】
図12A】いくつかの実施形態による、肯定応答メッセージングのための異なるクロスCOTスケジューリング方法を示す。
図12B】いくつかの実施形態による、肯定応答メッセージングのための異なるクロスCOTスケジューリング方法を示す。
【0021】
図13A】いくつかの実施形態による、タイプ3のトリガを含む肯定応答メッセージングスケジューリング方法を示す。
図13B】いくつかの実施形態による、タイプ3のトリガを含む肯定応答メッセージングスケジューリング方法を示す。
図13C】いくつかの実施形態による、タイプ3のトリガを含む肯定応答メッセージングスケジューリング方法を示す。
【0022】
図14A】いくつかの実施形態による、それぞれ最大ギャップ期間を有さない、及び有するCOTを示す。
図14B】いくつかの実施形態による、それぞれ最大ギャップ期間を有さない、及び有するCOTを示す。
【0023】
本明細書で説明される特徴は、様々な修正形態及び代替形態を許容するが、その特定の実施形態を図面において例として示し、ここで詳細に説明する。しかし、図面及びそれらに対する詳細な説明は、開示されている特定の形態に限定することを意図するものではなく、逆に、その意図は、添付の「特許請求の範囲」によって定義されるような本主題の趣旨及び範囲内に収まる、全ての修正、均等物、及び代替物を包含することである点を理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0024】
略称
【0025】
本開示全体を通じて、様々な頭字語が使用される。本開示全体を通じて現れ得る、最も顕著に使用される頭字語が以下で提供される。
UE:ユーザ機器
RF:無線周波数
BS:基地局
GSM:移動体通信グローバルシステム
UMTS:ユニバーサル移動体通信システム
LTE:ロングタームエボリューション
NR:新無線
TX:送信/送信する
RX:受信/受信する
RAT:無線アクセス技術
TRP:送信受信点
DCI:ダウンリンク制御情報
CORESET:制御リソースセット
QCL:疑似コロケート又は疑似コロケーション
用語
以下は本開示で出現し得る用語集である。
【0026】
記憶媒体-様々な種類の非一時的メモリデバイス又は記憶デバイスのうちの任意のもの。用語「記憶媒体」は、例えば、CD-ROM、フロッピーディスク、又はテープデバイスなどのインストール媒体、DRAM、DDR RAM、SRAM、EDO RAM、Rambus RAMなどのコンピュータシステムメモリ又はランダムアクセスメモリ、フラッシュ、例えば、ハードドライブ、又は光学ストレージなどの磁気媒体などの不揮発性メモリ、レジスタ、又は他の類似のタイプのメモリ要素などを含むことが意図されている。記憶媒体は、他のタイプの非一時的メモリ、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。加えて、記憶媒体は、プログラムが実行される第1のコンピュータシステムにおいて位置してもよく、又はインターネットなどのネットワークを介して第1のコンピュータシステムに接続する第2の異なるコンピュータシステムにおいて位置してもよい。後者の場合には、第2のコンピュータシステムは、第1のコンピュータシステムに、実行するためのプログラム命令を提供することができる。用語「記憶媒体」は、異なる位置、例えば、ネットワークを通じて接続された異なるコンピュータシステム内に存在することができる2つ以上の記憶媒体を含んでもよい。記憶媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行することができるプログラム命令(例えば、コンピュータプログラムとして具現化された)を記憶してもよい。
【0027】
キャリア媒体-上述のような記憶媒体、並びにバス、ネットワークなどの物理的伝送媒体、及び/又は電気信号、電磁信号、若しくはデジタル信号などの信号を伝送する他の物理的伝送媒体。
【0028】
コンピュータシステム(又はコンピュータ)-パーソナルコンピュータシステム(PC)、メインフレームコンピュータシステム、ワークステーション、ネットワーク機器、インターネット機器、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、テレビシステム、グリッドコンピューティングシステム、若しくは他のデバイス又はデバイスの組み合わせを含む、様々な種類のコンピューティングシステム又は処理システム。一般に、用語「コンピュータシステム」は、記憶媒体からの命令を実行する少なくとも1つのプロセッサを有する任意のデバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように広く定義されてもよい。
【0029】
ユーザ機器(UE)(又は、「UEデバイス」)-移動式又は携帯式であり、無線通信を実行する、様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。UEデバイスの例としては、携帯電話又はスマートフォン(例えば、iPhone(商標)、Android(商標)ベースの電話)、タブレットコンピュータ(例えば、iPad(商標)、Samsung Galaxy(商標))、ポータブルゲームデバイス(例えば、Nintendo DS(商標)、PlayStation Portable(商標)、Gameboy Advance(商標)、iPhone(商標))、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、ラップトップ、PDA、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶デバイス、他のハンドヘルドデバイス、自動車及び/又は動力車、無人飛行機(UAV)(例えば、ドローン)、UAVコントローラ(UAC)などが挙げられる。一般に、用語「UE」又は「UEデバイス」は、ユーザによって容易に持ち運ばれ、無線通信が可能な、あらゆる電子デバイス、コンピューティングデバイス、及び/又は遠隔通信デバイス(又はデバイスの組み合わせ)を包含するように幅広く定義され得る。
【0030】
無線デバイス-無線通信を実行する様々な種類のコンピュータシステム又はデバイスのうちの任意のもの。無線デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。UEは、無線デバイスの一例である。
【0031】
通信デバイス-通信を実行する様々なタイプのコンピュータシステム又はデバイスのうちのいずれか。通信は、有線又は無線であることができる。通信デバイスは、ポータブル(若しくはモバイル)であることができ、又はある場所に定置若しくは固定されてもよい。無線デバイスは、通信デバイスの一例である。UEは、通信デバイスの別の例である。
【0032】
基地局(BS)-用語「基地局」は、その通常の意味の全てを有し、少なくとも、固定位置に設置され、無線電話システム又は無線システムの一部として通信するために使用される無線通信局を含む。
【0033】
処理要素(又はプロセッサ)-デバイス内で、例えば、ユーザ機器デバイス内で、又はセルラーネットワークデバイス内で機能を実行することが可能な、様々な要素若しくは要素の組み合わせを指す。処理要素は、例えば、プロセッサ及び関連するメモリ、個別のプロセッサコアの一部又は回路、プロセッサコア全体、プロセッサアレイ、ASIC(特定用途向け集積回路)などの回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能なハードウェア要素、並びに上述のものの任意の様々な組み合わせを含んでもよい。
【0034】
Wi-Fi-用語「Wi-Fi」は、その通常の意味の全範囲を有するものであり、無線LAN(WLAN)アクセスポイントによってサービスが提供され、これらのアクセスポイントを通じてインターネットへの接続性を提供する、無線通信ネットワーク又はRATを少なくとも含む。最新のWi-Fiネットワーク(又は、WLANネットワーク)は、IEEE802.11標準に基づくものであり、「Wi-Fi」という名称で市販されている。Wi-Fi(WLAN)ネットワークは、セルラーネットワークとは異なるものである。
【0035】
自動的に-ユーザ入力が、アクション又は動作を直接指定若しくは実行することなく、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステムによって実行されるソフトウェア)又はデバイス(例えば、回路機構、プログラム可能なハードウェア要素、ASICなど)によって、それらのアクション又は動作が実行されることを指す。したがって、用語「自動的に」は、ユーザが入力を提供して操作を直接実行するような、ユーザによって手動で実行され又は指定される操作とは対照的である。自動手順は、ユーザが提供する入力によって開始されてもよいが、「自動的に」実行される後続のアクションはユーザによって指定されるものではなく、すなわち、実行するべき各アクションをユーザが指定する「手動で」は実行されない。例えば、ユーザが、各フィールドを選択し、情報を明示する入力を提供することによって(例えば、情報のタイピング、チェックボックスの選択、ラジオボタンの選択などによって)、電子フォームに記入することは、コンピュータシステムが、ユーザアクションに応じて、フォームをアップデートしなければならない場合であっても、手動でフォームに記入することである。フォームは、コンピュータシステムによって自動的に記入されてもよく、この場合、コンピュータシステム(例えば、コンピュータシステム上で実行されるソフトウェア)は、そのフィールドに対する回答を指定する何らのユーザ入力なしに、そのフォームのフィールドを分析して、フォームに記入する。上述のように、ユーザは、フォームの自動記入を呼び出すことができるが、フォームの実際の記入には関与しない(例えば、ユーザがフィールドに対する回答を手動で指定することはなく、むしろ、それらは自動的に完了される)。本明細書は、ユーザが取った動作に応じて自動的に実行される様々な動作の例を提供する。
【0036】
ように構成されている-様々な構成要素が、タスクを実行する「ように構成されている」と説明され得る。そのようなコンテキストにおいて「ように構成されている」は、動作中のタスクを実行する「構造を有する」ことを一般的に意味する広範な説明である。従って、構成要素は、構成要素がタスクを現在実行していないときでも、このタスクを実行するように構成され得る(例えば、電気導体のセットは、2つのモジュールが接続されていないときでも、モジュールを別のモジュールに電気的に接続するように構成されていてもよい)。いくつかのコンテキストにおいて、「ように構成されている」は、動作中のタスクを実行する「回路を有する」ことを一般的に意味する広範な説明であってもよい。このように、構成要素は、現在オンでなくても、そのタスクを実行するように構成することができる。一般に、「ように構成されている」に対応する構造を形成する回路は、ハードウェア回路を含んでもよい。
【0037】
本明細書の記載では、便宜上、タスクを実行するとして様々な構成要素を説明することができる。そのような説明は、語句「ように構成されている」を含むように解釈されるべきである。1つ以上のタスクを実行するように構成されている構成要素の説明は、米国特許法112条第6パラグラフのその構成要素についての解釈を引き起こさないことが、明確に意図されている。
図1及び図2-例示的な通信システム
【0038】
図1は、いくつかの実施形態に係る、本開示の態様を実施することができる例示的な(かつ簡易化した)無線通信システムを示す。図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、実施形態は、要望に応じて、各種システム内のいずれかにおいて実施されてもよいことに留意されたい。
【0039】
図示するように、例示的な無線通信システムは、伝送媒体を介して1つ以上の(例えば、任意の数の)ユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する基地局102を含む。本明細書では、ユーザデバイスの各々は「ユーザ機器」(UE)又はUEデバイスと称される場合がある。よって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0040】
基地局102は、無線基地局(base transceiver station、BTS)又はセルサイトであってよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェア及び/又はソフトウェアを含んでもよい。基地局102がLTEのコンテキストにおいて実装される場合、それを代わりに、「eNodeB」又は「eNB」と称してもよい。基地局102が5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、それを代わりに、「gNodeB」又は「gNB」と称してもよい。また、基地局102は、ネットワーク100(例えば、様々な可能性のうち、セルラーサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するために装備されていてもよい。したがって、基地局102は、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を円滑にすることができる。基地局の通信エリア(又は、カバレッジエリア)は「セル」と称される場合がある。また本明細書で使用する場合、UEの観点から、基地局は、UEのアップリンク通信及びダウンリンク通信に関する限り、ネットワークを表すと考えられる場合がある。したがって、ネットワーク内の1つ以上の基地局と通信するUEは、ネットワークと通信するUEと解釈されてもよい。
【0041】
基地局102及びユーザデバイスは、無線通信技術とも呼ばれる様々な無線アクセス技術(RAT)、又はGSM、UMTS(WCDMA)、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、LAA/LTE-U、5G NR、3GPP2 CDMA2000(例えば1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)、Wi-Fiなどの遠隔通信標準のいずれかを使用して伝送媒体上で通信するように構成されていてもよい。
【0042】
したがって、基地局102と同一の又は異なるセルラー通信標準に従って動作する同様の他の基地局は、1つ以上のセルラー通信標準を介して地理的エリアにわたって連続した又は、ほぼ連続したオーバーラップするサービスをUE106及び同様のデバイスに提供し得る、セルの1つ以上のネットワークとして提供され得る。
【0043】
UE106は、複数の無線通信標準を使用して通信する能力を有することができることに留意されたい。例えば、UE106は、3GPPセルラー通信標準又は3GPP2セルラー通信標準のいずれか又は両方を使用して通信するように構成されることもある。いくつかの実施形態では、UE106は、例えば、本明細書に記載の様々な方法に従って、無線通信システム内の単一のダウンリンク制御伝送を使用してスケジュールされる複数のダウンリンク伝送を受信するための技術を実行するように構成され得る。UE106は、更に又は代替的に、WLAN、BLUETOOTH(商標)、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS、例えばGPS又はGLONASS)、1つ及び/又は複数の移動体テレビ放送標準(例えばATSC-M/H)などを使用して通信するように構成されていることもある。無線通信標準の他の組み合わせ(3つ以上の無線通信標準を含む)も可能である。
【0044】
図2は、いくつかの実施形態による、基地局102と通信する例示的なユーザ機器106(例えば、デバイス106A~106Nのうちの1つ)を示す。UE106は、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、ウェアラブルデバイス、コンピュータ若しくはタブレット、無人飛行機(UAV)、無人飛行コントローラ(UAC)、又は実質的に任意の種類の無線デバイスなどの、無線ネットワーク接続性を有するデバイスであってもよい。UE 106は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成されているプロセッサ(処理要素)を含んでもよい。UE106は、そのような記憶された命令を実行することによって、本明細書で説明される方法の実施形態のいずれかを実行してもよい。代替として又は加えて、UE 106は、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、集積回路、及び/又は本明細書に記載の方法の実施形態のいずれか、若しくは本明細書に記載の方法の実施形態のうちのいずれかの任意の部分を(例えば、個々に又は組み合わせて)実行するように構成されている様々な他の可能なハードウェア構成要素のうちのいずれかなどのプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。UE106は、複数の無線通信プロトコルのいずれかを用いて通信するように構成されていてもよい。例えば、UE106は、CDMA2000、LTE、LTE-A、5G NR、WLAN、又はGNSSのうちの2つ以上を使用して通信するように構成されていてもよい。無線通信規格の他の組み合わせも可能である。
【0045】
UE106は、1つ以上のRAT標準に従った無線通信プロトコルの1つ以上を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含んでもよい。いくつかの実施形態では、UE106は、複数の無線通信規格間で、受信チェーン及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共有してもよい。共用される無線機は、無線通信を実行するための、単一のアンテナを含んでもよいし、(例えばMIMO用の)複数のアンテナを含んでもよい。概して、無線機は、ベースバンドプロセッサ、アナログRF信号処理回路(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)、又はデジタル処理回路(例えば、デジタル変調と共に他のデジタル処理のための)の任意の組み合わせを含んでもよい。同様に、無線機は、上述したハードウェアを使用して1つ以上の受信チェーン及び送信チェーンを実装してもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、UE106は、それを用いて通信するように構成されている各無線通信プロトコルについて送信チェーン及び/又は受信チェーン(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)を含んでもよい。更なる可能性として、UE106は、複数の無線通信プロトコルの間で共有される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによって排他的に使用される1つ以上の無線機を含み得る。例えば、UE106は、LTE又はCDMA2000 1xRTT(又はLTE若しくはNR若しくはLTE若しくはGSM)のいずれかを用いて通信するための共用無線機と、Wi-Fi及びBLUETOOTH(商標)の各々を使用して通信するための個別の無線機とを含んでもよい。他の構成も可能である。
図3-例示的なUEデバイスのブロック図
【0047】
図3は、いくつかの実施形態による、例示的なUE106のブロック図を示す。図示するように、UE106は、様々な目的用の部分を含んでもよい、システムオンチップ(SOC)300を含んでもよい。例えば、図示するように、SOC300は、UE106用のプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302、及び、グラフィック処理を実行し表示信号をディスプレイ360へ供給し得る表示回路304を含んでもよい。SOC300はまた、UE106の様々な可能な特性又はパラメータのうちのいずれかを感知又は測定するための構成要素を含み得るセンサ回路370を含んでもよい。例えば、センサ回路370は、例えば、ジャイロスコープ、加速度計、及び/又は様々な他の動き感知構成要素のうちのいずれかを使用して、UE106の動きを検出するように構成された動き感知回路を含んでもよい。別の可能性として、センサ回路370は、例えば、1つ以上のアンテナパネル及び/又はUE106の他の構成要素の各々の温度を測定するための1つ以上の温度感知構成要素を含み得る。必要に応じて、様々な他の可能なタイプのセンサ回路のいずれも、UE106に追加的又は替的に含まれ得る。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(MMU)340に結合されてもよく、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302からアドレスを受信し、それらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)内の位置に変換し、かつ/又はプロセッサ(単数又は複数)302は、表示回路304、無線器330、コネクタI/F320、及び/若しくはディスプレイ360などの、その他の回路又はデバイスに結合するように構成されてもよい。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部として含まれてもよい。
【0048】
図示するように、SOC300は、UE106の様々な他の回路に結合されてもよい。例えば、UE106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々な種類のメモリ、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーションなどに結合するための)コネクタインタフェース320、ディスプレイ360、及び(例えば、LTE、LTE-A、NR、CDMA2000、BLUETOOTH(商標)、Wi-Fi、NFC、GPSなどのための)無線通信回路330を含んでもよい。UEデバイス106は、基地局及び/又は他のデバイスと無線通信を実行するための、少なくとも1つのアンテナ(例えば335a)を、及び場合によっては複数のアンテナ(例えばアンテナ335a及び335bによって図示される)を含んでもよい。アンテナ335a及び335bは一例として示されており、UEデバイス106はより少ない、又はより多くのアンテナを含んでもよい。全般的には、それら1つ以上のアンテナは、アンテナ335と総称される。例えば、UEデバイス106は、アンテナ(単数又は複数)335を使用して無線回路330を使用して無線通信を実行してもよい。上述のように、いくつかの実施形態では、UEは複数の無線通信規格を使用して無線で通信するように構成されていてもよい。
【0049】
UE106は、本明細書で更に説明されるように、UE106が無線通信システム内の単一のダウンリンク制御伝送を使用してスケジュールされた複数のダウンリンク伝送を受信するための技術を実行するための方法を実施するハードウェア及びソフトウェアコンポーネントを含み得る。UEデバイス106のプロセッサ(単数又は複数)302は、例えば記憶媒体(例えば非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することにより、本明細書に記載される方法の一部、又は全部を実装するように構成されていてもよい。他の実施形態では、プロセッサ(単数又は複数)302は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、又はASIC(特定用途向け集積回路)などのプログラム可能なハードウェア要素として構成されていてもよい。更に、プロセッサ(単数又は複数)302は、本明細書に開示される様々な実施形態による無線通信システム内の単一のダウンリンク制御伝送を使用してスケジュールされた複数のダウンリンク伝送を受信するために、図3に示すように、他の構成要素と結合されていてもよく、及び/又は他の構成要素と相互運用されてもよい。プロセッサ(単数又は複数)302はまた、UE106上で動作する様々な他のアプリケーション及び/又はエンドユーザアプリケーションを実装してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、無線機330は様々なそれぞれのRAT標準のための通信制御に専用の別個のコントローラを含んでもよい。例えば、図3に示すように、無線機330は、Wi-Fiコントローラ352、セルラーコントローラ(例えばLTE及び/又はLTEコントローラ)354、及びBLUETOOTH(商標)コントローラ356を含んでもよく、少なくともいくつかの実施形態では、これらのコントローラの1つ以上又は全部が、互いに通信する、及びSOC300と(より具体的にはプロセッサ(単数又は複数)302と)通信する、それぞれの集積回路(略してIC又はチップ)として実装されてもよい。例えば、Wi-Fiコントローラ352はセル-ISMリンク又はWCIインタフェースを介してセルラーコントローラ354と通信してもよく、及び/又はBLUETOOTH(商標)コントローラ356はセル-ISMリンクなどを介してセルラーコントローラ354と通信してもよい。無線機330内には3つの個別のコントローラが示されているが、他の実施形態は、UEデバイス106において実装され得る様々な異なるRATのための、より少ない又はより多くの同様のコントローラを有する。
【0051】
更に、コントローラが複数の無線アクセス技術に関連する機能を実装することができる実施形態も想定される。例えば、いくつかの実施形態によれば、セルラーコントローラ354は、セルラー通信を実行するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素に加えて、Wi-Fiプリアンブル検出、及び/又はWi-Fi物理層プリアンブル信号の生成及び伝送などの、Wi-Fiに関連する1つ以上のアクティビティを実行するためのハードウェア構成要素及び/又はソフトウェア構成要素を含むことができる。
図4-例示的な基地局のブロック図
【0052】
図4は、いくつかの実施形態による、例示的な基地局102のブロック図を示す。図4の基地局は、可能な基地局の単なる一例であることに留意されたい。図示するように、基地局102は、基地局102に対してプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信し、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)又は他の回路若しくはデバイス内の場所に変換するように構成されてもよいメモリ管理ユニット(MMU)440に結合されてもよい。
【0053】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話網に結合し、図1及び図2において上記説明したようなUEデバイス106などの複数のデバイスに、電話網へのアクセスを提供するように構成されていてもよい。ネットワークポート470(又は追加のネットワークポート)は、更に又は代替的に、セルラーネットワーク、例えばセルラーサービスプロバイダのコアネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106などの複数のデバイスに提供することができる。一部の場合には、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話網に結合することができ、及び/又はコアネットワークは、(例えば、セルラーサービスプロバイダによってサービス提供される他のUEデバイスとの間で)電話網を提供することができる。
【0054】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、場合によっては、複数のアンテナを含んでもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、無線送受信機として動作するように構成されていてもよく、無線機430によって、UEデバイス106と通信するように更に構成されていてもよい。アンテナ(単数又は複数)434は、通信チェーン432を介して、無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機430は、NR、LTE、LTE-A、WCDMA、CDMA2000などを含むがこれに限定されない、様々な無線電気通信標準を介して通信するように設計されてもよい。基地局102のプロセッサ404は、例えば、記憶媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、例えば、単独のダウンリンク制御伝送を使用して複数のダウンリンク伝送をスケジュールすることを含む本明細書で説明される方法のうちの一部又は全てを実装する及び/又は実装をサポートするように構成されていてもよい。代わりに、プロセッサ404は、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)などのプログラム可能なハードウェア要素として、若しくはASIC(特定用途向け集積回路)として、又はそれらの組み合わせとして構成されていてもよい。所定のRAT、例えばWi-Fiの場合、基地局102はアクセスポイント(AP)として設計されてもよく、この場合ネットワークポート470は、ワイドエリアネットワーク(単数又は複数)及び/又はローカルエリアネットワーク(単数又は複数)へのアクセスを提供するように実装されてもよく、例えば、少なくとも1つのイーサネットポートを含んでもよく、無線機430は、Wi-Fi規格に従って通信するように設計されてもよい。
単一のダウンリンク制御伝送を使用する複数の伝送のスケジューリング
【0055】
セルラー通信技術によれば、一般に、セルラー基地局が無線デバイスと無線で通信することが可能であり得る。そのような通信は、1つ以上の制御リソースセット(CORESET)で送信され得る物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上などで制御シグナリングを使用して提供され得るダウンリンク制御情報(DCI)を使用してスケジュールすることができる。単一のDCI伝送は、ダウンリンク共有チャネル(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))の単一インスタンス(例えば、スロット)を介して情報を受信するように、及び/又はアップリンク共有チャネル(例えば、物理アップリンク共用チャネル(PUSCH))の単一インスタンスを介して情報を送信するように、無線デバイスをスケジュールし得る。代替的に、本明細書に記載の技術によれば、単一のDCI伝送が、複数のダウンリンク共有チャネルインスタンス中に情報を受信するように、及び/又は複数のアップリンク共有チャネルインスタンス中に情報を送信するように、無線デバイスをスケジュールすることが可能であり得る。そのような技術は、様々な可能性の中でも、無線デバイスの電力消費を低減する、及び/又はネットワークリソース利用を改善する可能性を有し得る。そのような技術は、少なくともいくつかの実施形態による、効果的なネットワーク及び無線デバイス動作を可能にするために、様々なサポート技術を必要とし得る、及び/又はそこから恩恵を受け得る。多数のそのような技術も本明細書に記載されている。
【0056】
単一のDCI伝送を利用して、複数のアップリンク及び/又はダウンリンク伝送をスケジュールすることは、本明細書ではマルチPDSCH/PUSCHスケジューリングと呼ばれる。いくつかの実施形態では、DCIによってスケジュールされたUL/DL伝送及び/又はUL/DL伝送についての肯定応答(ACK)メッセージングは、現在のチャネル占有時間(COT)を超えて拡張し得る。例えば、DCIは、第1の基地局(BS)開始COT中に送信され得るが、第1のCOT外(例えば、別個のBS開始COT内、UE開始COT内、又はCOT外)のPDSCH/PUSCH伝送及び/又はACKメッセージングをスケジュールすることができる。これらのシナリオに対応するために、本明細書の実施形態は、COT内通信シナリオでPDSCH/PUSCH送信及び/又はACKメッセージングを効果的にスケジュールするDCI伝送のための様々なフォーマット及び方法を説明する。
【0057】
様々な方法に従って、BSとUEとの間でチャネル占有時間(COT)を確立することができる。例えば、BSは、UE及び/又はコアネットワークと交渉して、UEとBSとの間の通信のためのCOTとして期間を予約し、BS開始COTをもたらすことができる。代替的に、UEは、UEとBSとの間のUE開始COTを確立するために交渉を開始することができる。COT(すなわち、BS又はUE)を確立しているデバイスは、Listen-before-talk(LBT)手順を実行して、チャネルが空いているかどうか(例えば、チャネル測定を実行することによって)を確認することができる。チャネルが空いている場合、COTの期間にわたってチャネルを占有することができる。LBT手順は、チャネルを使用する前に、デバイスがクリアチャネル評価(CCA)チェックを適用し得る(すなわち、CCA期間と呼ばれる特定の期間のスペクトル感知を適用し得る)仕組みである。特定の規則は、チャネルがビジー状態であると判定した後に実施することができる。CCAは、エネルギー検出(ED)を使用して、チャネル上の他の信号の存在(すなわち、チャネルがビジー状態である場合)、又は不在(すなわち、チャネルがアイドル状態である場合)を検出することができる。初期CCA期間中に検出されたエネルギーが特定の閾値(ED閾値)よりも低い場合、デバイスは、チャネル占有時間(COT)と呼ばれる期間にわたってチャネルにアクセスすることができる。さもなければ、拡張CCA期間が開始されてもよく、ここで、検出エネルギーは、チャネルアクセスが許可されるまでED閾値と比較される。LBTは、5GHz及び60GHz帯域の一部の領域(例えば、欧州及び日本)では法的に必須の手順であり得るが、USA及び中国のような他の領域では必須ではない。
【0058】
COTの間、特定の帯域幅などのネットワークリソースは、BSとUEとの間の通信のための特定の領域においてネットワークによって予約され得る。COTが満了すると、BS又はUE上で第2のCOTを再開する義務があり得るか、又は通信がCOT外のBSとUEとの間で発生し得る。
【0059】
一部の領域(例えば、欧州及び日本)では、無認可スペクトルでの連続的な伝送を禁止し、COTに制限を課す最大チャネル占有時間(MCOT)が実装され得る。これらの領域では、MCOTは、デバイスがチャネルを使用し得る最大連続時間を指定することができる。異なる周波数帯域(例えば、5GHz及び60GHzの帯域)のMCOTは、チャネルアクセス優先度クラス及び/又は他の要因に依存して、異なる期間(例えば、2ms、4ms、又は最大10ms、又は別の期間)に制限され得る。
図5-Multi-PDSCH/PUSCHスケジューリングのためのDCIを提供するフローチャート
【0060】
図5は、少なくともいくつかの実施形態による、無線通信システム内の単一のダウンリンク制御伝送を使用して、複数のダウンリンク及び/又はアップリンク伝送をスケジュールするための方法を示す通信フロー図である。
【0061】
図5の方法の態様は、本明細書中の様々な図に例示され、それらの図に関して説明されているUE106及びBS102などの1つ以上のセルラー基地局と併せて、無線デバイスによって、又は、より一般的には、所望に応じて、他のデバイスの中でも上述の図に示されるコンピュータ回路、システム、デバイス、要素、又は構成要素のいずれかと併せて、実装され得る。例えば、このようなデバイスのプロセッサ(及び/又は他のハードウェア)は、デバイスに、図に示す方法要素及び/又は他の方法要素の任意の組み合わせを実行させるように構成され得る。
【0062】
図5の方法の少なくともいくつかの要素は、3GPP規格及び/又はNR規格文書と関連する通信の技術及び/又は特徴の使用に関係するように記載されているが、このような説明は、本開示を限定することを意図するものではなく、図5の方法の態様は、必要に応じて、任意の好適な無線通信システムにおいて使用され得ることに留意されたい。様々な実施形態では、図に示す方法の要素のうちのいくつかは、同時に実行されてもよく、図に示す順序とは異なる順序で実行されてもよく、他の方法要素によって置換されてもよく、又は省略されてもよい。要望に応じて、追加の方法要素も実行されてもよい。図示するように、図5の方法は、以下のように動作し得る。
【0063】
502では、無線デバイスは、セルラー基地局との無線リンクを確立し得る。いくつかの実施形態によれば、無線リンクは、5G NRによるセルラーリンクを含み得る。例えば、無線デバイスは、セルラーネットワークへの無線アクセスを提供する1つ以上のgNBを介して、セルラーネットワークのAMFエンティティとのセッションを確立することができる。別の可能性として、無線リンクは、LTEによるセルラーリンクを含み得る。例えば、無線デバイスは、セルラーネットワークへの無線アクセスを提供するeNBを介して、セルラーネットワークのモビリティ管理エンティティとのセッションを確立することができる。他のタイプのセルラーリンクも可能であり、セルラーネットワークは、様々な実施形態による別のセルラー通信技術(例えば、UMTS、CDMA2000、GSMなど)に従って、追加的又は代替的に動作することができる。
【0064】
無線リンクを確立することは、少なくともいくつかの実施形態による、サービングセルラー基地局とのRRC接続を確立することを含み得る。第1のRRC接続を確立することは、無線デバイスとセルラー基地局との間の通信のための様々なパラメータを構成することと、無線デバイスのコンテキスト情報、及び/又は、例えば、無線デバイスのためのエアインタフェースを確立することに関連する様々な他の可能な特徴のいずれかを確立して、セルラー基地局に関連付けられたセルラーネットワークとセルラー通信を実行することと、を含み得る。RRC接続を確立した後、無線デバイスは、RRC接続状態で動作することができる。いくつかのインスタンスでは、RRC接続はまた(例えば、データ通信に関して特定の非アクティブ期間後に)解放され得、その場合、無線デバイスは、RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態で動作することができる。いくつかのインスタンスでは、無線デバイスは、無線媒体条件を変更する無線デバイスモビリティ及び/又は様々な他の可能な理由のうちのいずれかに起因して、(例えば、RRC接続モードにある間に)ハンドオーバーを実行してもよい、又は(例えば、RRCアイドル又はRRC非アクティブモードで)新しいサービングセルへのセル再選択を実行してもよい。
【0065】
少なくともいくつかの実施形態によれば、無線デバイスは、マルチTRP構成に従って、例えば、セルラーネットワークの複数のTRPとの複数の無線リンクを確立することができる。そのようなシナリオでは、無線デバイスは、例えば、TRPと通信するために使用され得る様々なビームに対応し得る1つ以上の伝送制御インジケータ(TCI)を用いて(例えば、RRCシグナリングを介して)構成され得る。更に、1つ以上の構成されたTCI状態が、特定の時間に無線デバイスのメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)によってアクティブ化され得る場合がある。
【0066】
少なくともいくつかのインスタンスでは、無線リンク(単数又は複数)を確立することは、無線デバイスが無線デバイスの機能情報を提供することを含み得る。そのような機能情報は、様々なタイプの無線デバイス機能のいずれかに関連する情報を含み得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、無線リンク(単数又は複数)を確立することは、第1のチャネル占有時間(COT)を確立することを含み得る。第1のCOTを確立することは、主に無線デバイスによって、及び/又は基地局によって実行されて、無線デバイスと基地局との間の通信のための期間及び/又はネットワークリソースのセットを予約することができる。いくつかの実施形態では、第1のCOTを確立することは、無認可周波数帯域で実行され得る。
【0068】
504では、無線デバイスは、複数のPDSCH/PUSCH通信、及び/又はPDSCH/PUSCH通信と関連付けられたハイブリッド自動反復要求(HARQ)肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージングをスケジュールする基地局から第1のダウンリンク制御情報(DCI)を受信することができる。例えば、第1のDCIは、PDSCHを介して基地局から複数のダウンリンク伝送をスケジュールしてもよく、又はPUSCHを介してUEから複数のアップリンク伝送をスケジュールしてもよい。第1のDCIは、PUCCHを介したPDSCH伝送についてのHARQ ACK/NACKメッセージングを追加的にスケジュールしてもよく、又はPDCCHを介したPUSCH伝送についてのHARQ ACK/NACKメッセージングをスケジュールしてもよい。
【0069】
第1のDCIは、制御チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))を介して、例えば、制御チャネル監視機会(MO)中に提供される制御リソースセット(CORESET)内で受信され得る。いくつかの実施形態では、第1のDCIが、データ又は共有チャネル(例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH))上で運ばれる制御シグナリングを介して受信されることも可能であり得る。例えば、いくつかのインスタンスでは、サービングセルが、本明細書に記載の特定の実施形態によりPDSCH伝送の特定の部分に「仮想DCI」(又はV-DCI)を提供することが可能であり得、第1のDCIは、そのようなV-DCI伝送で受信され得る。第1のDCIは、第1のCOT中に無認可スペクトル上で基地局によって送信され得る。
【0070】
いくつかの実施形態では、第1のDCIは、第1のCOT内の複数の共有チャネル通信と複数の共有チャネル通信についての少なくとも1つの肯定応答メッセージとをスケジュールする。言い換えれば、共有チャネル通信の各々及び共有チャネル通信の肯定応答メッセージ(単数又は複数)は、単一のCOT内でスケジュールされ得る。代替的に、いくつかの実施形態では、第1のDCIは、第1のCOT内の複数の共有チャネル通信と、第1のCOT外の複数の共有チャネル通信についての少なくとも1つの肯定応答メッセージとをスケジュールする。これらの実施形態では、少なくとも1つの肯定応答メッセージは、競合除外ショート制御シグナリングを使用して、又はUE開始COT内で送信され得る。例えば、肯定応答メッセージは、競合除外ショート制御シグナリングを使用して、COT外で送信され得る十分に短い期間であるように構成され得る。代替的に、UEは、第2のCOTを開始してもよく、第2のCOT中、共有チャネル通信のうちの1つ以上についての肯定応答メッセージを送信又は受信し得る。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1のDCIは、少なくとも複数の共有チャネル通信のサブセットのスケジューリングを示された量だけシフトさせるようにUEに指示し、示された量は、少なくとも複数の共有チャネル通信のサブセットを第2のCOT内で発生させるようにシフトさせる。基地局は、共有チャネル通信のうちの1つ以上が第1のCOT外で発生するという判定に応じて、このようにして共有チャネル通信をシフトするようにUEに指示することができ、第1のDCIは、図11Cに示すように、これらの通信を第2のCOTに移動させる役割を果たし得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の共有チャネル通信をシフトする命令は、第2のCOT中に送信される第2のDCIに示され得るか、又は第1のCOT中に送信される第1のDCIに示され得る。第2のCOTは、上述のようにUEによって開始されてもよく、又は基地局によって開始される第2のCOTであってもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、複数の共有チャネル通信のスケジューリングは、複数のCOTに及び、第1のDCIは、複数のCOTのうちの最後に発生したCOT内の複数の共有チャネル通信の各々についての肯定応答メッセージングを更にスケジュールする。例えば、図12Aに示すように、第1のDCI1202は、第2の例示されたCOT中の単一のPUCCH1212機会内で発生する4つの例示されたPDSCH通信1204~1210の各々についての肯定応答メッセージングをスケジュールすることができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、複数の共有チャネル通信のスケジューリングは、第1のCOT内の1つ以上の第1の共有チャネル通信をスケジュールすることと、第2のCOT内の1つ以上の第2の共有チャネル通信をスケジュールすることとを含む。第1のDCIは、第1のCOT内の第1の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングと、第2のCOT内の第2の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージングとを更にスケジュールし得る。代替的に、図12Bは、第1のCOT内で発生するPDSCH通信1216及び1218のいくつかが、第1のCOT内でPUCCH1222上にスケジュールされた対応する肯定応答メッセージングを有する例を示すが、第3のPDSCH通信1220はCOTの終了近くに発生するため、その肯定応答メッセージは第1のCOT中には発生しない。したがって、PDSCH通信1220についての肯定応答メッセージ、並びにCOT2で発生するPDSCH通信1226及び1228についての肯定応答メッセージは、COT2中にPUCCH1230内でスケジュールされる。PDSCH通信1220についての肯定応答メッセージは、第1のDCI1214によってスケジュールされ得るか、又は代替的に、破線によって例示されるように、第2のDCI1224は、PUCCH機会1230中にこの肯定応答メッセージをスケジュールし得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、基地局は、K0パラメータ及びK1パラメータの値が、複数の共有チャネル通信のうちの特定の共有チャネル通信と、特定の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージとのクロスCOTスケジューリングを示すと判定する。この判定に応じて、基地局は、K1パラメータを非数値K1値に修正し得る。基地局が第2のCOT内の無認可スペクトルを介してUEに第2のDCIを伝送することができる一方、第2のDCIは、非数値K1値を含み、第2のCOT内の特定の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージをスケジュールする。代替的に、いくつかの実施形態では、第1のDCIは非数値K1値を含むみ、第1のCOTとは異なる第2のCOT内の特定の共有チャネル通信についての肯定応答メッセージに関するデフォルトK1値を実装するようにUEを構成する。
【0075】
いくつかの実施形態では、基地局は、第1のCOTが中断されたことを判定する。最大COT期間に到達したとき、又はCOTの最大ギャップを超過したとき、第1のCOTを中断することができる。この判定に応じて、基地局は、タイプ3のハイブリッド自動反復要求(HARQ)肯定応答(ACK)フィードバックインジケーションをUEに送信することができ、タイプ3HARQ ACKフィードバックインジケーションは、複数の共有チャネル通信と関連付けられた全ての受信されていないHARQ ACKメッセージをスケジュールする。言い換えれば、タイプ3HARQフィードバックインジケーションは、複数の共有チャネル通信についての全ての未実行のHARQ ACKメッセージをスケジュールすることができる。これらのHARQ ACKメッセージは各々、単一のPUCCH又はPDCCH内でスケジュールされ得る。例えば、図13Bに示されるように、1302と符号付けされたPDSCHは、タイプ3トリガ1304によってスケジュールされ、PUCCH1306中に送信される肯定応答メッセージを有する。代替的に、図13Cでは、PDSCH通信1308、1310、及び1312は各々、タイプ3トリガ1314によってスケジュールされ、PUCCH1316中に送信される肯定応答メッセージを有する。
【0076】
いくつかの実施形態では、第1のDCIは、基地局とUEとの間の伝送を伴わずに、第1のCOTの最大ギャップを超過したときにListen-before-talk手順を実行する際にUEが利用するカテゴリを更に示す。
【0077】
506では、無線デバイス及び基地局は、スケジューリングに従って、第1のDCI及び/又は第2のDCIによってスケジュールされた共有チャネル通信及び肯定応答メッセージングを実行し得る。例えば、図10図14に様々に示すように、PDSCH通信及びPUCCH肯定応答メッセージ(又はPUSCH通信及びPDCCH肯定応答メッセージ)は、第1及び/又は第2のDCIによって示されるスケジューリングに従って、UEと基地局との間で交換され得る。
図6~18-追加の説明
【0078】
以下の段落では、様々な実施形態の更なる詳細及び説明を提供する。
【0079】
現在のセルラー通信規格は、PUSCH/PDSCH伝送のための特定のプロトコルを実装している。例えば、NRリリース15は、スロットアグリゲーションによるPUSCH伝送の反復数が準静的に構成されることを規制している。リリース15のPUSCH反復の例が図6Aに示され、同図では、共有トランスポートブロック(TB)を使用して、一定間隔及び同じ期間で、PUSCH反復の時間及び周波数リソースを割り当てる。
【0080】
代替的に、NRリリース16の場合、スロットアグリゲーションのPUSCH伝送の反復数は、ネットワークによって動的に示され得る。PUSCHの反復は、1つのスロットで、又は複数の連続するスロットにわたって伝送され得、動的許可及び構成された許可の両方に対してサポートされ得る。図6Bは、PUSCH反復のための動的スロット割り当てを示し、これは、マルチ伝送時間間隔(TTI)PUSCH送信のための個別のTB及び時間領域リソース割り当てを示し、PUSCH反復のタイミング及び持続時間が動的に示され、反復毎に変化する。これらの動的PUSCH反復をスケジュールするためにBSによって送信されるDCIは、図7に示すものと同様のフィールドのセットを有し得る。図示されるように、DCIは、PUSCH反復の各々で同じであるいくつかの共通フィールドと、各PUSCH反復で固有のいくつかのスロット固有フィールドとを含み得る。スロット固有のフィールドは、HARQプロセス番号及び時間領域リソース割当(TDRA)フィールドを含み得る。HARQプロセス番号は、どのPUSCH反復がスケジュールされているかを識別することができ、図8に記載されるように、TDRAフィールドは、各PUSCH反復のスケジューリングパラメータを指定することができる。
【0081】
図8に示すように、動的にスケジュールされたPUSCH反復の時間領域リソース割当(TDRA)は、TDRAインデックスにマッピングされた複数の変数を含むテーブルを使用して示され得る。TDRAテーブルは、単一のスロット又は複数のスロットにおける単一又は複数の連続PUSCH伝送のインジケーションを可能にし得る。BSは、UEに送信されたDCI内のTDRAインデックスを含むことができ、UEは、ルックアップテーブル(例えば、図8に示すテーブル)を格納して、PUSCH反復の伝送パラメータを抽出することができる。図示されるように、ルックアップテーブルは、TDRAインデックスの各値に対する、K2パラメータ(各PUSCH伝送のスロット番号を示す)、S(各PUSCH伝送の開始シンボルを示す)、L(各PUSCH伝送の長さ)の値、反復数、及びマッピングタイプを指定することができる。
【0082】
図9は、パラメータK0、K1、及びK2が果たす役割を示す。図示されるように、K0パラメータは、DCIの伝送とDCIによってスケジュールされたPDSCH伝送との間の期間を示す。K1パラメータは、PDSCH伝送と、PDSCH伝送のためのPUCCH上のハイブリッド自動反復要求(HARQ)肯定応答/否定応答(ACK/NACK)メッセージの伝送との間の期間を示す。K2パラメータは、DCIの伝送とDCIによってスケジュールされたPUSCH伝送との間の期間を示す。
PDSCH及びPUCCH伝送スケジューリングの例
【0083】
図10図14は、様々な実施形態による、共有チャネル通信及び関連付けられた肯定応答メッセージングのスケジューリングの様々な例を示す。図10~14に示す実施例は、共有チャネル通信がPDSCHを介してダウンリンク上で発生する実施形態を説明しているが、肯定応答メッセージングは、PUCCHを介してアップリンク内で行われる。しかしながら、本開示の範囲内では、逆の状況も発生する可能性がある、すなわち、DCIがPUSCHを介してアップリンク内の共有チャネル通信をスケジュールする一方、肯定応答メッセージングは、PDCCHを介してダウンリンクで行われる。
【0084】
いくつかのマルチPDSCH/PUSCHのインスタンスでは、図10Aに示すように、PDSCH/PUSCH伝送及び対応するHARQ ACKメッセージングは、完全に単一のCOT内で発生し得る。これらのインスタンスでは、無認可通信のためのDCIスケジューリングは、認可アクセスと同様に動作することができ、DCIは、COT内のPDSCH/PUSCH伝送及びHARQ ACKメッセージングをスケジュールする。
【0085】
しかしながら、いくつかのインスタンスでは、PDSCH/PUSCH送信は、単一のCOT内で発生し得るが、HARQ ACKメッセージングは、COT外で発生し得る(例えば、PDSCH/PUSCH伝送及びHARQ ACKメッセージングの両方を実行するためにCOT内に残存時間が不十分である場合)。言い換えれば、PDSCH/PUSCH伝送とHARQ ACKメッセージングの一方又は両方は、BS又はUEが有効なCOTを取得できないためにBS/UEアクセスがないときにスケジュールされ得る。これらのインスタンスでは、様々な実施形態により、HARQ ACKメッセージングは、a)図10Cに示すように競合除外ショート制御シグナリングを用いてCOT外で実行されてもよく、又はb)図10B及び図10Dに示すように別個のUE開始COT内で実行されてもよい。
【0086】
いくつかの配備では、HARQ ACKメッセージングが別個のCOTを確立することなく独立した送信として実行されるには短すぎる期間であるときに、競合除外ショート制御シグナリングが利用され得る。いくつかの実施形態では、制御チャネル(すなわち、PDCHH又はPUCCH)上で送信されるHARQ ACKメッセージングのサイズに対する閾値が確立されて、競合除外ショート制御シグナリングを介した伝送を可能にし得る。代替的に、UEは競合するUE開始COTを確立して、UE開始COT内でマルチPUSCH伝送全体を送信することができる。UEがCOTを確立できない場合、送信全体がキャンセルされ得る。
【0087】
いくつかのインスタンスでは、図11~14に示すように、PUSCH/PDSCH伝送は、単一のCOT内で実行されるには長すぎる時間に及び、複数のCOTにわたって発生し得る。これらの実施形態では、クロスCOTマルチPDSCH/PUSCHスケジューリングを用いて、PDSCH/PUSCH伝送をスケジュールすることができる。UEがListen-before-talk(LBT)シナリオにあるように、特定のPDSCH/PUSCH伝送の伝送時間間隔(TTI)がCOT外で発生する場合、伝送は(DLの場合)送信されないか、又は(ULの場合)受信されない。UEは、伝送全体をキャンセルすべきであることを示すオーバーライドをBSから受信しない限り、DCIによってスケジュールされたシーケンス内で指定される送信及び/又は受信を継続し得る。図11Aに示すように、BSは、第1のDCIによってスケジュールされた後続の送信又は受信をキャンセルするようにUEに指示する第2のDCIを送信し得る。代替的に、図11Bに示すように、PDSCH送信1102は、COT1及びCOT2外でスケジュールすることができる(及び正常に受信されない場合がある)が、後続のPDSCH送信1104は、第2のCOT内で正常に実行される。
【0088】
代替的に、図11Cに示すように、BSは、第1のDCIにおいてCOTの開始時間、及び新しいCOT内に適合するために必要な伝送への時間シフトを示すことができる。UEは、シフトを使用して、新しい伝送の位置を識別することができる。(例えば、BSはDCI2-0を使用して、シフトを示すことができる)。代替的に、BSは、第2のDCIを送信して、必要なシフトを示すことができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、図12Aに示すように、PUSCH/PDSCH伝送が複数のCOTにわたって発生するとき、DCIは、全てのHARQ ACK伝送を複数のCOTのうち最後のCOTまで延期するようにUEに指示することができる。言い換えれば、複数のPDSCH/PUSCH TTIは、第1のDCIに示されスケジュールされる単一のクロスCOT HARQ ACKフィードバックPDSCHグループに割り当てられ得る。
【0090】
代替的に、図13Aに示すように、各PDSCH/PUSCHは、PDSCH/PUSCH伝送と同じCOT内にスケジュールされた関連のHARQ ACKメッセージングを有することができ、すなわち、HARQ ACKフィードバックは、クロスCOT HARQフィードバックなしでCOT毎にスケジュールされ得る。PDSCH/PUSCH伝送は、2つ以上のグループに分割され得、各グループは、それぞれのCOT内にフィードバックを提供するための単一のHARQ ACKフィードバックスロットを共有し得る。代替的に、各HARQ ACK伝送のタイミングは、K0及びK1の値に基づいて個別に判定され得る。K0及びK1値がクロスCOT HARQ伝送をもたらす場合、図12Bに示すように、UEは、そのK1値を非数値K1(NNK1)値(例えば、無限大に設定することができる)に修正して、次の有効なCOT機会までHARQ ACKフィードバックを延期し得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、COTが中断される場合、UEはタイプ3HARQ ACKフィードバックインジケーションを受信して、HARQ ACKフィードバックを再スケジュールし得る。最大COT期間に到達したとき、又はCOTの最大ギャップを超過したとき、第1のCOTを中断することができる。タイプ3HARQ ACKフィードバックインジケーションは、全てのHARQ ACK伝送又は延期された全てのHARQ ACK伝送のいずれかをスケジュールするために使用され得る単一の伝送である。
【0092】
いくつかの実施形態では、ネットワークから受信されたDCI内のインジケーションに応じて、異なるカテゴリのLBTアクセスがUEによって利用され得る。例えば、いくつかの配備は、UEが即時のチャネルアクセスを有するカテゴリ1(CAT1)、UEが通信を実行する前に固定測定期間でクリアチャネル評価を実行するカテゴリ2(CAT2)、及びUEが通信を実行する前に可変測定期間でクリアチャネル評価を実行するカテゴリ4(CAT4)を利用する。BSから受信されたDCIは、どのカテゴリがLBTに使用されるかを示し得る。
【0093】
いくつかの配備では、配備されたCOTに対して最大ギャップが定義され得、最大ギャップを超過する期間にわたってUEとBSとの間で伝送が発生しない場合にCOTがキャンセルされる。第1のCOTがキャンセルされると、UEはLBTを実行して、セルラーアクセスを再開することができる。一方、後の伝送が前の伝送の終了から最大ギャップ内で開始される場合、後の伝送は、LBTを実行することなく単一のCOTを前の送信と共有し得る。図14Bは、最大ギャップを超過し、第2のCOTが確立された例を示しているが、図14Aは、最大ギャップのない配備を示す。
【0094】
任意の2つの伝送間のギャップが最大ギャップよりも小さい場合、BSとUEは、CAT1チャネルアクセスを使用して通信することができる。しかしながら、最大ギャップを超過すると、UEは、第2のCOT内の通信を再確立する必要があり得る。いくつかの実施形態では、第1のCOT内でBSから受信された第1のDCIは、第2のCOT内の接続を確立するときに利用するLBTカテゴリを指定し得る。例えば、第1のDCIは、単一のカテゴリ(例えば、CAT1)が第1のCOT及び各後続のCOTに使用されるべきであることを示し得る。代替的に、第1のDCIは、各COTに対するLBTのカテゴリ(例えば、COT1にはCAT1 LBT、COT2にはCAT2 LBTなど)を示すパラメータを別々に指定してもよい。代替的に、UEは、COTが中断された場合にチャネルアクセスを取得するために、特定のカテゴリ(例えば、CAT1)を使用することをデフォルトで実行し得る。
【0095】
更なる別の例示的な実施形態は、デバイスによって、先行する例のいずれか又は全ての部分を実行することを含む方法を含み得る。
【0096】
他の例示的な実施形態は、アンテナと、アンテナに結合された無線機と、無線機に動作可能に結合された処理要素と、を備えるデバイスを含むことができ、このデバイスは、前述の実施例の任意の又は全ての部分を実装するように構成されている。
【0097】
実施形態の更なる例示的なセットは、デバイスで実行された際に、デバイスに、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実装させるプログラム命令を含む、非一時的コンピュータアクセス可能記憶媒体を含むことができる。
【0098】
実施形態の更なる例示的なセットは、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての部分を実行する命令を含む、コンピュータプログラムを含むことができる。
【0099】
実施形態のまた別の例示的な組は、前述の実施例のいずれかの任意の又は全ての要素を実行する手段を備える、装置を含むことができる。
【0100】
実施形態の更なる例示的なセットは、無線デバイスに、前述の実施例のうちの任意の実施例の任意又は全ての要素を実行させるように構成されている処理要素を備える、装置を含むことができる。
【0101】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えると一般に認識されているプライバシーポリシー及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0102】
ユーザ機器(UE)を動作させるための本明細書に記載された方法のいずれも、ダウンリンクでUEによって受信された各メッセージ/信号Xを、基地局によって送信されたメッセージ/信号Xと解釈し、アップリンクでUEによって送信された各メッセージ/信号Yを、基地局によって受信されたメッセージ/信号Yと解釈することによって、基地局を動作させるための対応する方法の基礎とすることができる。
【0103】
本開示の実施形態は、任意の様々な形態で実現することができる。例えば、いくつかの実施形態では、本主題はコンピュータに実行される方法、コンピュータ可読記憶媒体、又はコンピュータシステムとして実現されてもよい。他の実施形態では、本主題は、ASICなどの、1つ以上のカスタム設計されたハードウェアデバイスを使用して実現することができる。他の実施形態では、本主題は、FPGAなどの、1つ以上のプログラム可能なハードウェア要素を使用して実現することができる。
【0104】
いくつかの実施形態では、非一時的コンピュータ可読記憶媒体(例えば非一時的記憶要素)は、プログラム命令及び/又はデータを記憶し、プログラム命令は、コンピュータシステムによって実行されたときに、そのコンピュータシステムに方法を、例えば、本明細書で説明した方法実施形態のいずれか、又は本明細書で説明した方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書で説明した方法実施形態の、いずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ、を実行させるように構成されていてもよい。
【0105】
いくつかの実施形態では、デバイス(例えばUE)は、プロセッサ(又はプロセッサのセット)及び記憶媒体(又は記憶要素)を含むように構成されていてもよく、記憶媒体はプログラム命令を記憶し、プロセッサは、記憶媒体からプログラム命令を読み出して実行するように構成されており、プログラム命令は本明細書で説明した様々な方法実施形態のいずれか(若しくは本明細書で説明した方法実施形態の任意の組み合わせ、又は本明細書で説明した方法実施形態のいずれかの任意のサブセット、又はそのようなサブセットの任意の組み合わせ)を実装するために実行可能である。デバイスは、様々な形態のいずれかにおいて実現されてもよい。
【0106】
上記実施形態がかなり詳細に説明されてきたが、上記開示が完全に認識されると、多数の変形形態及び修正形態が当業者にとって明らかになる。以下の特許請求の範囲は、全てのそのような変形形態及び修正形態を包含すると解釈されることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
【外国語明細書】