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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169556
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20221101BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20221101BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALN20221101BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
H04N5/64 541N
G02F1/1333
【審査請求】有
【請求項の数】38
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022123181
(22)【出願日】2022-08-02
(62)【分割の表示】P 2021074170の分割
【原出願日】2021-04-26
(31)【優先権主張番号】10-2020-0052520
(32)【優先日】2020-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】林 周 相
(72)【発明者】
【氏名】李 敏 珍
(72)【発明者】
【氏名】金 大 用
(72)【発明者】
【氏名】崔 恩 ▲ヒ▼
(57)【要約】
【課題】 圧電振動装置をディスプレイ装置に構成することなく、高音域帯の音響を実現する。
【解決手段】 本明細書に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された構造物、および構造物に配置された振動発生器を含み、構造物は、ディスプレイモジュールの背面の端を覆う非線形部を有し、ディスプレイモジュールの背面から離隔した音響放出口を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成されたディスプレイモジュールと、
前記ディスプレイモジュールの背面にある構造物と、
前記構造物にある振動発生器とを含み、
前記構造物は、
前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行になるように前記振動発生器を支持する支持部と、
前記支持部から前記ディスプレイモジュールの一側に延在し、第1方向に沿って前記ディスプレイモジュールの前記背面の縁を覆うように構成された音響案内部と、
前記ディスプレイモジュールの前記背面から離隔された音響放出口とを含む、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記支持部は、前記振動発生器と重畳した開口部を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記音響案内部は、前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行に配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記音響案内部は、前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行になるように構成された非線形部を含む、請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記音響放出口は、前記非線形部の一側および前記ディスプレイモジュールの前記背面の間にある、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記音響案内部は、曲面形状の断面構造を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記構造物は、前記ディスプレイモジュールの前記背面および前記振動発生器の間に第1ギャップ空間、および前記音響案内部と前記ディスプレイモジュールの前記背面の間に第2ギャップ空間を提供し、
前記第1ギャップ空間と前記第2ギャップ空間は、前記音響放出口と連通される、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記振動発生器から出力される音響の少なくとも一部は、前記音響案内部によって前記ディスプレイモジュールの側面の方向に反射され、前記音響放出口を介して前記ディスプレイモジュールの前方に出力される、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記振動発生器から出力される音響の少なくとも一部は、前記音響案内部によって前記ディスプレイモジュールの前方に反射される、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
映像を表示するように構成されたディスプレイモジュールと、
前記ディスプレイモジュールの背面の第1領域にある第1振動発生モジュールと、
前記ディスプレイモジュールの前記背面の第2領域にある第2振動発生モジュールとを含み、
前記第1および第2振動発生モジュールのそれぞれは、
前記ディスプレイモジュールの前記背面に音響を出力するように構成された振動発生器と、
前記振動発生器を支持するように構成された構造物とを含み、
前記構造物は、
前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行になるように前記振動発生器を支持する支持部と、
前記支持部から前記ディスプレイモジュールの一側に延在し、第1方向に沿って前記ディスプレイモジュールの前記背面の縁を覆うように構成された音響案内部と、
前記ディスプレイモジュールの前記背面から離隔された音響放出口とを含む、ディスプレイ装置。
【請求項11】
前記支持部は、前記振動発生器と重畳した開口部を含む、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記音響案内部は、前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行に配置された、請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記音響案内部は、前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行になるように構成された非線形部を含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記音響放出口は、前記非線形部の一側および前記ディスプレイモジュールの前記背面の間にある、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記構造物は、前記音響案内部の一側から突出した音響放出部をさらに含み、
前記音響放出口は、前記音響放出部および前記ディスプレイモジュールの前記側面の間にある、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記音響放出部は、突出部分を含む、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記ディスプレイモジュールの前記背面および前記振動発生器の間の距離は、前記第1方向に沿って、前記振動発生器に隣接した前記ディスプレイモジュールの一側に行くほど増加する、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記ディスプレイモジュールの前記背面および前記構造物の前記音響案内部の間の距離は、前記第1方向に沿って、前記構造物に隣接した前記ディスプレイモジュールの一側に行くほど減少する、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記構造物の前記音響案内部は、互いに異なる曲率半径を有する複数の曲面部を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記構造物の前記音響案内部は、複数の曲面部を含み、
前記複数の曲面部のそれぞれの曲率半径は、前記構造物に隣接した前記ディスプレイモジュールの一側に隣接するほど減少する、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記第1方向を基準に、前記音響案内部の長さは、前記振動発生器の半分の長さよりも長く、前記振動発生器の全体の長さよりも短い、請求項3、4、13、および14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記音響案内部は、前記支持部および前記非線形部の間の線形部をさらに含み、
前記第1方向を基準に、前記非線形部の長さと前記線形部の長さは、同一または異なる、請求項21に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記支持部は、
前記第1方向に沿って配置され、前記振動発生器の第1側を支持するように構成された第1支持部と、
前記第1支持部と平行に配置され、前記振動発生器の第2側を支持するように構成された第2支持部と、
前記第1支持部の一側および前記第2支持部の一側の間に配置され、前記振動発生器の第3側を支持するように構成された第3支持部と、
前記第1~第3支持部によって囲まれる開口部とを含む、請求項1、3~10、および12~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記第1支持部と前記第2支持部のそれぞれは、
前記ディスプレイモジュールの前記背面に隣接するおよび/または平行な第1面と、
前記ディスプレイモジュールの前記背面と非平行な第2面とを含む、請求項23に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記第1支持部と前記第2支持部のそれぞれにおいて、前記第1面および前記第2面の間の距離は、前記第1方向に沿って前記第3支持部から前記音響案内部の方に行くほど増加する、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記音響案内部は、
前記第1方向に沿って前記第1支持部から前記ディスプレイモジュールの一側に延在した第1延長部と、
前記第2支持部から前記ディスプレイモジュールの一側に延在した第2延長部と、
前記第1延長部および前記第2延長部の間の空間を覆うカバー部とを含む、請求項23に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
前記構造物は、前記第1および第2支持部のそれぞれの内側面と前記第1および第2延長部のそれぞれの内側面に配置された吸音部材をさらに含む、請求項26に記載のディスプレイ装置。
【請求項28】
前記ディスプレイモジュールは、
前記映像を表示するように構成されたディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルの背面にある支持部材をさらに含み、
前記構造物は、前記支持部材の背面に配置され、
前記支持部材は、第1ホールを含み、
前記第1ホールは、前記振動発生器と重畳する、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項29】
前記支持部材および前記構造物の間にあり、前記支持部材の前記第1ホールの少なくとも一部を覆うように構成されたプレートをさらに含む、請求項28に記載のディスプレイ装置。
【請求項30】
前記プレートは、非鉄金属からなる、請求項29に記載のディスプレイ装置。
【請求項31】
前記プレートは、前記第2支持部材の前記第1ホールと重畳する第2ホールをさらに含む、請求項29に記載のディスプレイ装置。
【請求項32】
前記第2ホールの大きさは、前記第1ホールの大きさよりも小さい、請求項31に記載のディスプレイ装置。
【請求項33】
前記振動発生器は、
前記構造物にあるモジュールフレームと、
前記モジュールフレーム上にあるボビンと、
前記ボビンの内部または外部にあるマグネットと、
前記ボビンに巻かれたコイルと、
前記モジュールフレームおよび前記ボビンの間に連結されたダンパーとを含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項34】
前記ディスプレイモジュールは、
前記映像を表示するように構成されたディスプレイパネルと、
前記ディスプレイパネルの背面にある支持部材をさらに含み、
前記構造物は、前記支持部材の背面に配置され、
前記支持部材は、第1ホールを含み、
前記第1ホールは、前記ボビンと重畳された、請求項33に記載のディスプレイ装置。
【請求項35】
前記第1ホールの大きさは、前記ボビンの大きさよりも大きい、請求項34に記載のディスプレイ装置。
【請求項36】
前記ディスプレイモジュールの前記背面および前記構造物の間にあるプレートをさらに含む、請求項34に記載のディスプレイ装置。
【請求項37】
前記プレートは、前記ボビンの一部と前記第1ホールと重畳する第2ホールを含む、請求項36に記載のディスプレイ装置。
【請求項38】
前記第1方向を基準に、前記第2ホールの長さは、前記ボビンの長さの40%以下である、請求項37に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置に関するもので、より具体的には、音響を出力するディスプレイパネルを有するディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、ウォッチ電話、携帯情報機器、ナビゲーション、または車両制御ディスプレイ機器などの電子製品や家電製品に搭載されて映像を表示する画面として使用される。
【0003】
ディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネル、および映像に関連した音響を出力するための音響装置を含むことができる。
【0004】
しかし、ディスプレイ装置は、音響装置から出力される音響がディスプレイパネルの後方または下方に進行するので、壁や床から反射する音響間の干渉により音質が低下し、これにより、正確な音響伝達が難しいという問題点があり、視聴者の没入感が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書の発明者らは、前述したディスプレイ装置に対する問題点を認識し、ディスプレイパネルの前方から映像を視聴するとき、音響の進行方向をディスプレイパネルの前面方向とし、音質または音圧を向上させることができるためのいくつかの実験をすることになった。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの前方に進む音響を発生でき、音質を向上できる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0006】
本明細書の実施例に係る課題は、音質が改善され、視聴者の没入感を高めることができるディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本明細書の実施例に係る課題は、ディスプレイモジュールの前面方向および側面方向に音響を発生できるディスプレイ装置を提供することである。
【0008】
前述した本発明の技術的課題以外にも、本発明の他の特徴および利点は、以下の記述や、そのような記述および説明から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された構造物、および構造物に配置された振動発生器を含み、構造物は、ディスプレイモジュールの背面端を覆う非線形部を有し、ディスプレイモジュールの背面から離隔した音響放出口を含むことができる。
【0010】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルを含むディスプレイモジュールと、ディスプレイモジュールの第1背面領域に配置された第1振動発生モジュールと、ディスプレイモジュールの第2背面領域に配置された第2振動発生モジュールとを含み、第1及び第2振動発生モジュールのそれぞれは、ディスプレイモジュールの背面に音響を出力する振動発生器と、振動発生器を支持する構造物とを含み、構造物は、振動発生器から出力する音響をディスプレイモジュールの一方の側に案内する非線形部を有し、ディスプレイモジュールの背面から離隔した音響放出口を含むことができる。
【0011】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な形態に係る具体的な事項は、以下の記載内容及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュールの前面方向および側面方向に音響を出力することができる。
【0013】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、低音域帯ないし高音域帯の音響を向上させることができる。
【0014】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイ装置の端の厚さを減少させることができる。
【0015】
上で言及した解決しようとする課題、課題の解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図2図1に示した線I-I’の断面図である。
図3】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の分解図である。
図4図3に示した第2支持部材に配置された振動発生装置を示す図である。
図5図3に示した線B-B’の断面図である。
図6】本明細書の実施例に係る振動発生モジュールの構造を示す図である。
図7図6に示した線C-C’の断面図である。
図8】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図9図8に示した線D-D’の断面図である。
図10】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
図11図10に示した線E-E’の断面図である。
図12】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示す図である。
図13図12に示した線F-F’の断面図である。
図14図12及び図13に示した構造を示す図である。
図15図14に示した線G-G’の断面図である。
図16図12に示した線F-F’の他の断面図である。
図17図12に示した線F-F’の他の断面図である。
図18】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性と第1及び第2比較例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示すグラフである
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0018】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形態、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0019】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0020】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0021】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる
【0022】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0023】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0024】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から二つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0025】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0026】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示した構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有することができるが、図に示したスケールに限定されない。
【0027】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュールを含むことができる。振動発生モジュールを音響発生装置で構成する場合、ディスプレイ装置での複雑な構造によって高音域帯の音響を確保することが困難な問題がある。これを解決するために、高音域帯の出力が強い圧電効果(piezoelectric effect)(または逆圧電特性)を有する圧電素子または圧電物質からなる圧電振動装置をさらに含むことができる。音響出力のために、ディスプレイ装置に圧電振動装置を構成する場合、ディスプレイ装置のコストが上昇し、圧電振動装置に音響信号を実現するための別途の構成が必要となり、コストが上昇するという問題点があった。そこで、本明細書の発明者らは、圧電振動装置をディスプレイ装置に構成せずに、高音域帯の音響を実現するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、新しい構造のディスプレイ装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0028】
図1は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図であり、図2は、図1に示した線I-I’の断面図である。
【0029】
図1及び図2を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するためのディスプレイモジュール100の振動によって音響(S1)を出力することができる。例えば、映像は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)などを含むことができる。例えば、ディスプレイ装置では、ディスプレイモジュール100は、振動発生装置(または音響発生装置)によって振動して音響(S1)を発生することができる。ディスプレイモジュール100の振動によって発生する音響(S1)は、ディスプレイ装置の画面前方(FD)に出力することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100を音響発生または音響出力のための振動板として使用して、ディスプレイモジュール100の画面前方(FD)に音響(S1)を出力することにより、より正確な音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者の没入感を高めることができる。
【0030】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100および振動発生装置300を含むことができる。
【0031】
ディスプレイモジュール100は、映像を表示することができるように構成できる。ディスプレイモジュール100は、映像を表示するとともに、振動発生装置300の振動に応答して音響を出力するように構成できる。ディスプレイモジュール100は、映像を表示していない状態で、振動発生装置300の振動に応答して音響を出力するように構成できる。
【0032】
ディスプレイモジュール100は、液晶ディスプレイモジュールであり得るが、これに限定されない。例えば、ディスプレイモジュール100は、発光ディスプレイモジュール、電気泳動ディスプレイモジュール、マイクロ発光ダイオードディスプレイモジュール、電子湿潤ディスプレイモジュール、または量子ドット発光ディスプレイモジュールなどのディスプレイモジュールであり得る。
【0033】
本明細書の実施例に係るディスプレイモジュール100は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルを含むことができる。ディスプレイパネルは、液晶ディスプレイパネルであり得、これに限定されない。例えば、ディスプレイパネルは、発光ディスプレイパネル、電気泳動ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、電子湿潤ディスプレイパネル、または量子ドット発光ディスプレイパネルなどのディスプレイパネルであり得る。
【0034】
本明細書の実施例に係るディスプレイモジュール100の背面(または後面)は、中間領域(MA)および縁領域(または端領域)(EA)を含むことができる。例えば、ディスプレイモジュール100の背面領域は、中間領域(MA)(または背面中間領域)および縁領域(EA)(または背面枠領域)に分割することができる。
【0035】
振動発生装置300は、ディスプレイモジュール100の背面(または背面領域)に構成できる。例えば、振動発生装置300は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に沿って配置することができる。振動発生装置300は、ディスプレイモジュール100の背面領域に音響を出力したり、ディスプレイモジュール100の背面領域に音圧を出力することができる。本明細書の実施例に係る振動発生装置300は、外部から入力する音響信号(またはボイス信号)によって振動して音響を発生させ、ディスプレイモジュール100の前面方向と側面方向に音響を出力することができる。例えば、振動発生装置300は、音響信号に応答して、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)を振動させることで音圧を発生させ、この音圧を介してディスプレイモジュール100の縁領域(EA)を振動させて音響(S1)を発生させることができる。また、振動発生装置300の振動によって発生する音響は、ディスプレイモジュール100の側面方向に沿って反射(または回折)した後、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、振動発生装置300から出力される音圧による音響は、ディスプレイモジュール100の前面方向と側面方向に出力することができる。
【0036】
本明細書の実施例によると、振動発生装置300は、非線形部(NLP)および音響放出口2316を含むことができる。非線形部(NLP)は、音響信号によって発生する音響をディスプレイモジュール100の一方の側または側面方向に案内することができる。音響放出口2316は、ディスプレイモジュール100の背面から離隔することができる。振動発生装置300からディスプレイモジュール100の背面に出力される音響は、ディスプレイモジュール100の背面と非線形部(NLP)によって、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面方向に案内されて、音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。
【0037】
本明細書の実施例に係る振動発生装置300は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に沿って配置された少なくとも1つの振動発生モジュール300-1、300-2を含むことができる。一例による振動発生装置300は、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)に沿って配置された第1振動発生モジュール300-1及び第2振動発生モジュール300-2を含むことができる。
【0038】
第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2は、ディスプレイモジュール100の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイモジュール100の中央を中心に対称または非対称に配置することができる。例えば、第1振動発生モジュール300-1は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)のうち、第1背面の縁領域(EA1)に配置することができ、第2振動発生モジュール300-2は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)のうち、第1背面の縁領域(EA1)と平行な第2背面の縁領域(EA2)に配置することができる。例えば、ディスプレイモジュール100の前方から眺めるとき、第1背面の縁領域(EA1)は、ディスプレイモジュール100の左側縁領域(または右側縁領域)であり得、第2背面の縁領域(EA2)は、ディスプレイモジュール100の右側縁領域(または左側縁領域)であり得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0039】
第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれは、ディスプレイモジュール100の背面の端を覆う非線形部(NLP)を有し、ディスプレイモジュール100の背面から離隔した音響放出口2316を有する構造物を含むように構成できる。第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれは、音響信号によって振動して音響をディスプレイモジュール100の背面に出力して構造物の非線形部(NLP)と音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。例えば、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれで発生する音響は、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれのディスプレイモジュール100の背面との間、およびディスプレイモジュール100の背面と非線形部(NLP)の間で、ディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。
【0040】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100の背面に配置された第1支持部材500をさらに含むことができる。
【0041】
第1支持部材500は、プラスチック材質、金属材質、またはガラス材質の中のいずれか1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。例えば、第1支持部材500は、背面カバー、システム背面カバー、システムハウジング、セットカバー、リアセットカバー、最外郭セットカバー、製品カバー、または最外郭製品カバーなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0042】
第1支持部材500は、振動発生装置300が配置されたディスプレイモジュール100を収納し、または振動発生装置300が配置されたディスプレイモジュール100の背面を覆うように構成できる。また、第1支持部材500は、ディスプレイモジュール100の少なくとも1つ以上の側面を囲むように構成できる。例えば、第1支持部材500は、振動発生装置300の振動によって発生する音響または音圧をディスプレイモジュール100の前面方向(FD)または側面方向に案内する音響ガイド構造を含むことができる。
【0043】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1部分510及び第2部分530を含むことができる。第1部分510は、背面カバー部であり得る。第2部分530は、側面カバー部であり得る。
【0044】
第1部分510は、ディスプレイモジュール100の背面(または背面領域)の一部を覆うことができる。第1部分510は、ディスプレイモジュール100の背面(または背面領域)の全体を覆うように構成できる。例えば、第1部分510は、ディスプレイモジュール100の背面から、あらかじめ設定された間隔(または距離)を有するように離隔することができる。第1部分510とディスプレイモジュール100の背面との間にエアギャップ(AG)を配置することができる。エアギャップ(AG)は、第1ギャップまたは第1 空間であり得る。
【0045】
第2部分530は、第1部分510に連結することができる。第2部分530は、ディスプレイモジュール100の少なくとも1つ以上の側面を囲むように構成できる。第2部分530は、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面と直接に接触しないように、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面から、あらかじめ設定された間隔(または距離)を有するように離隔することができる。第2部分530は、振動発生装置300の振動によって発生する音響または音圧をディスプレイモジュール100の前面方向(FD)に案内するように具現された音響ガイド構造であり得る。例えば、第2部分530は、第1部分510からディスプレイモジュール100の厚さ方向(Z)に折り曲げることができる。例えば、第2部分530は、音響ガイドまたは音響ガイド部材などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0046】
本明細書の実施例に係る第1支持部材500は、第1部分510と第2部分530の間の第3部分550をさらに含むことができる。第3部分550は、傾斜部またはスロープであり得る。第3部分550は、振動発生装置300の非線形部(NLP)と重畳する第1部分510から第2部分530の方に傾斜し、または傾くことができる。例えば、第1部分510と第3部分550の間の角度は、45度以下であり得、これに限定されるものではない。したがって、第1支持部材500は、振動発生装置300の非線形部(NLP)と重畳する第3部分550を含むことにより、振動発生装置300と重畳するディスプレイ装置の縁部分の厚さを減少させることができる。
【0047】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面と第1支持部材500との間に具現された縁ギャップ(EG)をさらに含むことができる。縁ギャップ(EG)は、ボーダーギャップ、ボーダー空間、第2ギャップ、音響空間または第2空間であり得、用語に限定されるものではない。
【0048】
縁ギャップ(EG)は、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面と第1支持部材500の第2部分530との間に構成できる。縁ギャップ(EG)は、振動発生装置300に構成された音響放出口2316と連通(または連結)することができる。縁ギャップ(EG)は、1~3mmであり得、これに限定されるものではない。例えば、縁ギャップ(EG)で、ディスプレイモジュール100の側面と第1支持部材500の第2部分530との間の距離(または最短距離)が1~3mmであり得、これに限定されるものではない。縁ギャップ(EG)が3mmを超えるときは、ディスプレイ装置のベゼル幅が増加し得る。縁ギャップ(EG)は、振動発生装置300の振動によって発生してディスプレイモジュール100の側面方向に出力される音響が、振動発生装置300の音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力する音響放出空間(または音響出力部)であり得る。例えば、振動発生装置300の振動によって発生する音響は、ディスプレイモジュール100の背面と振動発生装置300との間で繰り返し反射(または回折)してがら、振動発生装置300の音響放出口2316を介して縁ギャップ(EG)に出力することができる。
【0049】
縁ギャップ(EG)の方に出力された音響は、縁ギャップ(EG)を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力し、またはディスプレイモジュール100の一方の側または側面と第1支持部材500の第2部分530との間で少なくとも1回以上反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力され得る。例えば、縁ギャップ(EG)を介して出力する音響は、縁音響、端音響、または補強音響などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0050】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に配置された振動発生装置300から出力される音響によるディスプレイモジュール100の振動によって発生する音響(S1)を出力することができる。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300から出力される音響の中で高音域帯の音響の中の少なくとも一部が、振動発生装置300の非線形部(NLP)によってディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、振動発生装置300の音響放出口2316と縁ギャップ(EG)を介してディスプレイモジュール100の前面方向(FD)に出力され得る。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、縁ギャップ(EG)を介してディスプレイモジュール100の前面方向(FD)に出力される音響により高音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0051】
図3は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の分解図であり、図4は、図3に示した第2支持部材に配置された振動発生装置を示す図であり、図5は、図3に示した線B-B’の断面図である。
【0052】
図3図5を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置では、ディスプレイモジュール100、ディスプレイパネル110、パネルガイド130、及び第2支持部材150を含むことができる。
【0053】
ディスプレイパネル110は、液晶ディスプレイパネルであり得、これに限定されない。例えば、ディスプレイパネル110は、有機発光ディスプレイパネル、発光ディスプレイパネル、電気泳動ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、電子湿潤ディスプレイパネル、または量子ドット発光ディスプレイパネルなどのディスプレイパネルであり得る。
【0054】
ディスプレイパネル110が、液晶ディスプレイパネルであるとき、ディスプレイモジュール100は、ディスプレイパネル110と第2支持部材150の間に配置されたバックライトモジュール120をさらに含むことができる。
【0055】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル110は、第1基板111、第2基板113、第2偏光部材115、及び第1偏光部材117を含むことができる。
【0056】
第1基板111は、上部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であって、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって交差する画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素それぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続した薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続した画素電極、および画素電極に隣接するように形成して共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0057】
第1基板111は、第1端(または第1非表示部)に設けられたパッド部、及び第2端(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0058】
パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイおよび/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結され複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結され複数のゲート入力パッドを含むことができる。一例として、パッド部を含む第1基板111の第1端は、第2基板113の第1端に対応する一方の側または側面からまたは通って突出し、パッド部は第2支持部材150に向かう背面方向に露出することができる。例えば、第1基板111の大きさは、第2基板113よりも大きい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。
【0059】
本明細書の実施例に係るゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結されるように、第1基板111の第2端に内蔵(または集積)することができる。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで構成できる。他の例に係るゲート駆動回路は、第1基板111に内蔵せずに集積回路の形態に具現して、パネル駆動回路に含むこともできる。
【0060】
第2基板113は、下部基板またはカラーフィルタアレイ基板であって、第1基板111に形成された画素領域に重畳する開口領域を含むことができる画素パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。本明細書の実施例に係る第2基板113は、第1基板111よりも小さい大きさを有することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2基板113は、第1基板111の第1端を除いた残りの部分と重畳することができる。第2基板113は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで第1基板111の第1端を除いた残りの部分と合着または付着することができる。
【0061】
液晶層は、第1基板111および第2基板113の間に介在することで、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化する液晶からなり得る。
【0062】
第2偏光部材115は、下部偏光部材であり、第2基板113の下面に付着してバックライトモジュール120から入射して液晶層に進行する光を偏光させることができる。
【0063】
第1偏光部材117は、上部偏光部材であり、第1基板111の上面に付着して第1基板111を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0064】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル110は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0065】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル110は、薄膜トランジスタのアレイ基板からなる第1基板111が映像表示面を構成するので、別途の機構物によって遮られる部分なしに前面全体が外部に露出することができる。
【0066】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイパネル110は、第1基板111がカラーフィルタアレイ基板からなり、第2基板113が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、他の例によるディスプレイパネル110は、一例によるディスプレイパネル110が上下反転した形態を有することができる。この場合、他の例によるディスプレイパネル110のパッド部は、別途の機構物によって遮られ得る。
【0067】
本明細書の実施例に係るディスプレイモジュール100は、緩衝部材119をさらに含むことができる。緩衝部材119は、ディスプレイパネル110の少なくとも1つ以上の側面を囲むように形成することができる。緩衝部材119は、ディスプレイパネル110の各側面と各角を覆うように形成することができる。緩衝部材119は、外部の衝撃からディスプレイパネル110の側面を保護し、またはディスプレイパネル110の側面の光漏れを防止する役割を兼ねることができる。一例による緩衝部材119は、シリコン系または紫外線(UV)硬化系のシーリング剤(または樹脂(Resin))からなり得る。例えば、緩衝部材119は、側面の光漏れを防止するための有色樹脂または光遮断樹脂からなることができる。
【0068】
本明細書の実施例に係る緩衝部材119の上面の一部は、第1偏光部材117によって覆うことができる。緩衝部材119と第1基板111との間の接合面または緩衝部材119と第1基板111との間の境界部は、第1偏光部材117の延長部によって隠蔽されて、視聴者が位置したディスプレイ装置の前方に露出しないことができる。緩衝部材119を形成しない場合、ディスプレイパネル110の前面は、別途の機構物によって遮られずにそのままディスプレイ装置の前方に露出するので、ディスプレイパネル110の側面の光漏れ現象が発生し得る。したがって、緩衝部材119は、ディスプレイ装置のベゼル幅を削除、またはベゼル幅を最小限に抑えるため、ディスプレイパネル110の前面、または前面全体を前方に露出させる構造を有するディスプレイ装置においてディスプレイパネル110の側面の光漏れ現象を防止して、ディスプレイパネル110の側面を保護するために構成することもできる。これに限らず、緩衝部材119は省略することもできる。
【0069】
バックライトモジュール120は、ディスプレイパネル110の背面に配置され、ディスプレイパネル110の背面に光を照射することができる。本明細書の実施例に係るバックライトモジュール120は、導光板121、光源部、反射シート123、および光学シート部125を含むことができる。
【0070】
導光板(または光ガイド部材)121は、ディスプレイパネル110と重畳するように第2支持部材150上に配置され、少なくとも1つの一側に設けられた入光面を含むことができる。導光板121は、光透過性プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。導光板121は、光源部から入光面を介して入射する光をディスプレイパネル110の方に進行(または出光)させることができる。
【0071】
光源部は、導光板121に設けられた入光面に光を照射することができる。光源部は、ディスプレイパネル110の第1端と重畳するように第2支持部材150に配置することができる。本明細書の実施例に係る光源部は、光源用印刷回路基板に実装して導光板121の入光面に光を照射する複数の発光ダイオード素子を含むことができる。
【0072】
反射シート123は、導光板121の背面を覆うように、第2支持部材150に配置することができる。反射シート123は、導光板121から入射する光を導光板121の方に反射させることで光の損失を減少させ、または最小化することができる。
【0073】
光学シート部125は、導光板121の前面上に配置して導光板121から出光する光の輝度特性を向上させることができる。本明細書の実施例に係る光学シート部125は、拡散シート、第1プリズムシート、及び第2プリズムシートを含んでなり得る。例えば、光学シート部125は、拡散シート、第1プリズムシート、及び第2プリズムシートを含む一枚の層で構成できる。これに限定されず、拡散シート、プリズムシート、二重輝度強化フィルム、及びレンチキュラーシートの中で1つ以上の積層の組み合わせ、または光の拡散と集光機能を有する一枚の複合シートからなることができる。
【0074】
パネルガイド(またはパネル支持部)130は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)に配置することができる。パネルガイド130は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)を支持することができる。パネルガイド130は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)と重畳するように第2支持部材150に支持または収納することができる。パネルガイド130は、ディスプレイパネル110の各側面の外部に突出しないように、ディスプレイパネル110の背面の下に配置することができる。
【0075】
本明細書の実施例に係るパネルガイド130は、ガイドフレーム(またはパネル支持フレーム)131とガイド側部133を含むことができる。例えば、パネルガイド130は、ガイドフレーム131とガイド側部133の結合構造によって、「┓」字または「┏」字形態の断面構造を有することができ、形状に限定されるものではない。
【0076】
ガイドフレーム131は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)と連結し、または結合し、第2支持部材150によって支持することができる。例えば、ガイドフレーム131は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)を除いた残りの中間領域(MA)と重畳する開口部を有する四角帯(または周囲またはベルト)形態を有することができ、形状に限定されない。ガイドフレーム131は、ディスプレイパネル110の各側面の外部に突出しないように、ディスプレイパネル110の大きさと同じか小さい大きさを有することができる。例えば、ガイドフレーム131の開口部は、ディスプレイパネル110に設けられた画素アレイ(または表示部)と同じ大きさを有するか、大きい大きさを有することができる。
【0077】
ガイドフレーム131は、バックライトモジュール120の最上面、例えば光学シート部125の最上面と直接に接触し、または光学シート部125の最上面から一定の距離で離隔することができる。
【0078】
ガイド側部133は、ガイドフレーム131に連結して第2支持部材150の一方の側または側面を包むことができる。例えば、ガイド側部133は、ガイドフレーム131から第2支持部材150の側面の方に曲げて、第2支持部材150の側面を囲むか、第2支持部材150の側面によって囲むことができる。ガイド側部133は、第1支持部材500によって囲むことができる。例えば、ガイド側部133は、第1支持部材500の第2部分530によって囲むことができる。
【0079】
本明細書の実施例に係るパネルガイド130は、プラスチック材質、金属材質、またはプラスチック材質と金属材質の混合材質からなることができ、これに限定されるものではない。例えば、パネルガイド130は、振動発生装置300によって発生する音振動をディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)に伝達する振動伝達部材の役割をすることができる。したがって、パネルガイド130は、ディスプレイパネル110の剛性を維持しながら、振動発生装置300によって発生する音振動を損失することなく、ディスプレイパネル110に伝達することができる。例えば、パネルガイド130は、ディスプレイパネル110の剛性を維持しながら、振動発生装置300によって発生する音振動をディスプレイパネル110に伝達するために、金属材質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0080】
本明細書の実施例に係るパネルガイド130は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)に配置することができる。例えば、パネルガイド130は、第1連結部材140を介してディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)と連結し、または結合することができる。
【0081】
第1連結部材140は、ディスプレイパネル110の背面の縁領域(EA)とパネルガイド130のガイドフレーム131との間に配置して、ディスプレイパネル110をパネルガイド130に配置または結合させることができる。本明細書の実施例に係る第1連結部材140は、アクリル系またはウレタン系の接着部材を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1連結部材140は、パネルガイド130の振動がディスプレイパネル110によく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。この場合、第1連結部材140は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系の接着樹脂硬化層を含むことができる。
【0082】
本明細書の実施例に係る第1連結部材140の前面は、ディスプレイパネル110の第2基板113または第2偏光部材115と結合することができる。第1連結部材140は、ディスプレイパネル110との接着力を向上させるために第2基板113の背面の縁(EA)と直接に結合または連結することができる。この場合、第1連結部材140は、第2基板113の背面の縁領域(EA)に配置され、第2偏光部材115の側面を囲むことにより、第2偏光部材115で発生する側面の光漏れを防止することができる。
【0083】
第1連結部材140は、一定の厚さ(または高さ)を有することができる。これにより、ディスプレイパネル110とバックライトモジュール120との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。本明細書の実施例に係る第1連結部材140は、パネルガイド130のガイドフレーム131に4辺密閉型または閉ループ形態に形成することができ、これに限定されるものではない。この場合、第1連結部材140は、パネルガイド130の開口部を挟んで互いに向かい合うディスプレイパネル110の最後面とバックライトモジュール120の最上面の間に密閉された音伝達空間(STS)を設けることにより、音伝達空間(STS)に伝達される音圧の漏洩(または損失)を防止し、または最小限に抑えることができる。音伝達空間(STS)は、バックライトモジュール120の振動によって音圧が発生する音圧発生空間または音圧によるディスプレイパネル110の振動を円滑にするパネル振動空間であり得る。
【0084】
第2支持部材150は、ディスプレイモジュール100の背面に配置することができる。第2支持部材150は、ディスプレイモジュール100の最後面に配置されるように構成できる。また、第2支持部材150は、パネルガイド130を支持することができ、バックライトモジュール120を支持することができる。そして、第2支持部材150は、振動発生装置300を支持することができる。例えば、第2支持部材150は、支持カバー、支持部材、ボトムカバー、カバーボトム、または内部カバーなどであり得、これに限定されるものではない。
【0085】
本明細書の実施例に係る第2支持部材150は、振動板の役割をすることができる。例えば、第2支持部材150は、金属材質、金属合金材質、または非鉄金属材質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0086】
本明細書の実施例によると、第2支持部材150は、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Li)合金、アルミニウム(Al)合金、および電気めっき鋼板の中の1つ以上の材質からなり得、これに限定されるものではない。例えば、電気めっき鋼板は、亜鉛(Zn)を電気的にめっきした電気亜鉛めっき鋼板(Electrolytically Galvanized Steel SheetまたはElectroGalvanized CoilまたはElectroGalvanized Iron)であり得る。
【0087】
本明細書の実施例によると、第2支持部材150を非鉄金属を含む材質で構成する場合、振動発生装置300の低音域帯の音響をより向上させることができる。例えば、第2支持部材150を、鉄金属で構成する場合、振動発生装置300の磁場によって振動の損失が発生することになるので、振動発生装置300の音響特性が低下し得る。例えば、低音域帯は200Hz以下であり得、これに限定されない。
【0088】
本明細書の実施例に係る第2支持部材150は、ディスプレイモジュール100の背面を具現する第1部分151、及び第1部分151の縁領域に配置される第2部分153を含むことができる。第2部分153は、パネルガイド130を支持することができる。
【0089】
第1部分151は、ディスプレイモジュール100のバックライトモジュール120の背面に配置することができる。例えば、第1部分151は、ディスプレイモジュール100のバックライトモジュール120の背面を覆うように配置することができる。第1部分151は、バックライトモジュール120を支持することができる。第1部分151は、板状の構造を含むように構成できる。第1部分151は、ディスプレイモジュール100のバックライトモジュール120を支持し、振動発生装置300を支持することができる。例えば、第1部分151は、反射シート123の背面と接触することにより、振動発生装置300の振動によって発生する音振動をバックライトモジュール120の反射シート123に伝達するように構成できる。
【0090】
第1部分151は、ディスプレイモジュール100の中間領域と対応(または重畳)する中間領域(MA)およびとディスプレイモジュール100の縁領域(EA)と対応(または重畳)する縁領域(EA)を含むことができる。例えば、第1部分151は、下部、底部、後面部、支持プレート、平板プレート、プレート構造物、またはカバープレートなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0091】
第2部分153は、第1部分151の端から曲げてパネルガイド130を支持することができる。第2部分153は、第1部分151上にバックライト収納空間を設けて、バックライト収納空間に収納(または支持)されたバックライトモジュール120の側面のうち1つ以上を囲むことができる。第2部分153は、振動発生装置300によって第1部分151に発生する音振動をパネルガイド130に伝達することができる。例えば、第2部分153は、側部、側面部、側壁部、支持側壁、側壁構造物、またはカバー側壁などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0092】
第2部分153は、パネルガイド130によって囲むことができる。例えば、第2部分153は、パネルガイド130のガイド側部133によって囲むことができる。
【0093】
本明細書の実施例に係る第2支持部材150は、第3部分155をさらに含むことができる。第3部分155は、第2支持部材150の剛性を補強することができるので、補強部または剛性補強部であり得、これに限定されるものではない。
【0094】
本明細書の実施例に係る第3部分155は、第1部分151及び第2部分153との間に配置することができる。例えば、第3部分155は、第1部分151及び第2部分153が交差する領域(または連結領域)に形成することができる。一例として、第3部分155は、第1部分151の縁領域(EA)に沿って形成することができる。例えば、第3部分155は、第1部分151の一方の側または先端から傾斜した傾斜面を有するように、背面方向に突出することができる。第2支持部材150が第3部分155を含む場合、第2部分153は、第3部分155の一方の側に連結することができる。例えば、第2部分153は、第3部分155の一方の先端に連結することができる。
【0095】
他の例に係る第2支持部材150の第1部分151は、凹な曲面形態の断面構造を含むことができる。第2支持部材150は、バックライトモジュール120とパネルガイド130を凹に曲がった曲面の形態で支持することができる。ディスプレイパネル110は、凹な曲面形態に曲がってパネルガイド130に支持され得る。したがって、第2支持部材150の第1部分151が凹な曲面形態の断面構造を有するとき、バックライトモジュール120の導光板121と反射シート123の間に内部エアギャップが設けられることで、内部エアギャップの響胴の役割によって振動発生装置300の振動によってディスプレイモジュール100で発生する低音域帯の音響特性を向上させることができる。例えば、凹な曲面形態の断面構造を有する第1部分151を含む第2支持部材150は、曲面型ディスプレイ装置に適用することができる。
【0096】
本明細書の実施例に係る振動発生装置300は、ディスプレイモジュール100の背面領域にそれぞれ配置された第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2を含むことができる。
【0097】
第1振動発生モジュール300-1は、ディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)に配置することができる。例えば、第1振動発生モジュール300-1は、ディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)と対応または重畳する第2支持部材150の第1背面の縁領域(EA1)に配置し、または結合することができる。
【0098】
第1振動発生モジュール300-1は、音響信号によって振動して、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)のうち、第1背面の縁領域(EA1)(または左側の縁領域)に音響(または音波)を出力するように構成できる。第1振動発生モジュール300-1によって発生する音響は、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)のうち、第1背面の縁領域(EA1)に伝播(または伝達)されて、ディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)を振動させることで、ディスプレイパネル110の前方に出力する音響(S1)を発生させることができる。また、第1振動発生モジュール300-1によって発生する音響のうち、高音域帯の音響の中の少なくとも一部(S2)は、ディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)と、第1振動発生モジュール300-1との間の空間でディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第1振動発生モジュール300-1は、ディスプレイ装置の左側音響(または第1音響)を具現することができ、これに限定されるものではない。
【0099】
第2振動発生モジュール300-2は、ディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)に配置することができる。例えば、第2振動発生モジュール300-2は、ディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)と対応または重畳する第2支持部材150の第2背面の縁領域(EA2)に配置または結合することができる。
【0100】
第2振動発生モジュール300-2は、音響信号によって振動して、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)のうち、第2背面の縁領域(EA2)(または右側の縁領域)に音響(または音波)を出力するように構成できる。第2振動発生モジュール300-2によって発生する音響は、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)のうち、第2背面の縁領域(EA2)に伝播(または伝達)されて、ディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)を振動させることで、ディスプレイパネル110の前方に出力する音響(S1)を発生させることができる。また、第2振動発生モジュール300-2によって発生する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部(S2)は、ディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)と第2振動発生モジュール300-2の間の空間でディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。例えば、第2振動発生モジュール300-2は、ディスプレイ装置の右側音響(または第2音響)を具現することができ、これに限定されるものではない。
【0101】
第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれは、構造物2310、および振動発生器2330を含むことができる。
【0102】
構造物2310は、ディスプレイモジュール100の背面に配置され、振動発生装置300から出力する音響をディスプレイモジュール100の側面方向に出力するように構成できる。
【0103】
本明細書の実施例に係る構造物2310は、音放出サポーター(sound emission supporter)、アコースティック放出サポーター(acoustic emission supporter)、音響ガイドフレーム、音放出ガイドフレーム、または音響支持フレームなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0104】
構造物2310は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に配置され、振動発生器2330を支持することができる。例えば、構造物2310は、第2支持部材150の背面の縁領域(EA)に配置することができる。
【0105】
本明細書の実施例に係る構造物2310は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に配置することができる。例えば、構造物2310は、第2連結部材400を介してディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に支持または連結することができる。例えば、構造物2310は、第2連結部材400を介して第2支持部材150の第1部分151の背面の縁領域(EA)に支持または連結することができる。
【0106】
第2連結部材400は、第2支持部材150の第1部分151と構造物2310の間に配置することができる。第2連結部材400は、構造物2310を第2支持部材150の第1部分151に配置または結合することができる。第2連結部材400は、接着樹脂を含むか、または接着層を有する両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、または両面フォームパッドテープを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第2連結部材400の接着樹脂または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材400の接着樹脂または接着層は、ディスプレイモジュール100の振動が構造物2310に伝達することを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質と比較して相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができる。
【0107】
第2連結部材400は、振動発生装置300で発生する音響が第2支持部材150と構造物2310の間に閉じ込められて出力しない問題を解決するために、開口部またはオープン領域を有するように構成できる。例えば、第2連結部材400は、開口部またはオープン領域を有する側面を含むことができる。例えば、第2連結部材400は、側面が開放された構造であり得る。例えば、振動発生器2330で発生する音響は、第2連結部材400の一方の側の面を介してディスプレイモジュール100の側面方向に出力することができ、これにより高音域帯の音響を出力できない問題を解決することができるので、ディスプレイ装置の高音域帯の音響特性を向上させることができる。例えば、高音域帯は3kHz以上であり得、必ずしもこれに限定されず、5kHz以上であり得る。
【0108】
第1振動発生モジュール300-1の構造物2310は、第2支持部材150の第1背面の縁領域(EA1)に配置するか、または結合することができる。第2振動発生モジュール300-2の構造物2310は、第2支持部材150の第2背面の縁領域(EA2)に配置するか、または結合することができる。例えば、第1振動発生モジュール300-1の構造物2310は、第1構造物または第1音響構造物であり得、第2振動発生モジュール300-2の構造物2310は、第2構造物または第2音響構造物であり得る。
【0109】
構造物2310は、ディスプレイモジュール100の背面と振動発生器2330の間に第1ギャップ空間(GS1)を設けることができる。例えば、構造物2310は、第2支持部材150の背面の縁領域(EA)と振動発生器2330の間に第1ギャップ空間(GS1)を設けることができる。第1ギャップ空間(GS1)は、音発生空間、音圧空間、音放出空間、アコースティック放出空間、または響胴などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0110】
構造物2310は、振動発生器2330を支持することができる。構造物2310は、振動発生器2330によって発生する音響(S2)の一部が第1ギャップ空間(GS1)で繰り返し反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力するように構成できる。例えば、構造物2310は、振動発生器2330がディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面と非平行になるように配置することができる。例えば、構造物2310は、振動発生器2330がディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面と非平行になるように振動発生器2330を支持することができる。例えば、構造物2310は、振動発生器2330をディスプレイモジュール100の背面から傾けて支持することができる。
【0111】
構造物2310は、非線形部(NLP)および音響放出口2316を含むことができる。非線形部(NLP)は、ディスプレイモジュール100の背面の端を覆うことができる。音響放出口2316は、ディスプレイモジュール100の背面から離隔することができる。一例による構造物2310は、支持部2311、および音響案内部2313を含むことができる。
【0112】
支持部2311は、ディスプレイモジュール100の背面に配置することができる。例えば、支持部2311は、ディスプレイモジュール100の背面と振動発生装置300との間に配置することができる。支持部2311は、振動発生器2330を支持するように構成できる。一例による支持部2311は、第2支持部材150の背面と非平行に傾斜した支持面(または傾いた傾斜面)を含むことにより、振動発生器2330をディスプレイモジュール100の背面から傾くように支持することができる。
【0113】
支持部2311の支持面(または傾斜面)は、第2支持部材150の背面に対して5度以下の角度で傾斜し、または傾けることができ、これに限定されるものではない。これにより、支持部2311の支持面(または傾斜面)は、振動発生器2330をディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面と非平行に支持することができる。
【0114】
支持部2311は、開口部を含むことができる。例えば、支持部2311は、振動発生器2330と重畳する開口部を含むことができる。例えば、支持部2311の開口部は、振動発生器2330の端の領域を除いた残りの領域と重畳するように構成できる。音響案内部2313は、支持部2311からディスプレイモジュール100の一方の側に延長することができる。例えば、音響案内部2313は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)を覆うように、第1方向(X)に沿って支持部2311からディスプレイモジュール100の側面の方に延長することができる。音響案内部2313は、非線形部(NLP)を含むように構成できる。音響案内部2313は、非線形部(NLP)を介して支持部2311に支持された振動発生器2330の振動によって発生する音響(S2)の一部をディスプレイモジュール100の側面方向に案内することができる。例えば、振動発生器2330の振動によって発生する音響(S2)の一部は、ディスプレイモジュール100の背面と非線形部(NLP)との間の第2ギャップ空間(GS2)で反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向に進むことができる。
【0115】
非線形部(NLP)は、ディスプレイモジュール100の側面と振動発生器2330の間に配置されたディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)を覆うように構成できる。非線形部(NLP)は、第1ギャップ空間(GS1)で反射(または回折)する音響をディスプレイモジュール100の側面方向または音響放出口2316の方に案内することができる。例えば、振動発生器2330の振動によって発生する音響(S2)の一部は、ディスプレイモジュール100の背面と非線形部(NLP)との間の第2ギャップ空間(GS2)で反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向または音響放出口2316の方に進むことができる。
【0116】
本明細書の実施例による非線形部(NLP)は、曲面形態の断面構造を含むように構成できる。例えば、非線形部(NLP)は、振動発生器2330に隣接する一方の側とディスプレイモジュール100の一方の側または側面に隣接する他方の側部との間に曲面形態(または曲線の形態)に曲がった断面構造を含むことができる。
【0117】
本明細書の実施例によると、ディスプレイモジュール100の背面と非線形部(NLP)の間の距離は、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面の方に行くほど減少することができる。一例によると、非線形部(NLP)は、互いに異なる曲率半径を有する複数の曲面部を含むことができる。複数の曲面部のそれぞれの曲率半径は、ディスプレイモジュール100の一方の側に隣接するほどさらに小さくできる。例えば、複数の曲面部のそれぞれの曲率半径は、ディスプレイモジュール100の側面に隣接するほど小さくできる。例えば、複数の曲面部の中で振動発生器2330に隣接する曲面部の曲率半径が最も大きく、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に隣接する曲面部の曲率半径を最も小さくすることができる。
【0118】
音響放出口2316は、非線形部(NLP)の一方の側とディスプレイモジュール100の背面との間に配置することができる。例えば、音響放出口2316は、非線形部(NLP)の先端とディスプレイモジュール100の背面との間に配置することができる。例えば、音響放出口2316は、非線形部(NLP)の先端とディスプレイモジュール100との間で第2方向(Y)に沿って長く延長されたスリットまたはスロット形態を含むことができ、これに限定されるものではない。音響放出口2316は、ディスプレイモジュール100の背面と非線形部(NLP)との間の第2ギャップ空間(GS2)で反射(または回折)する音響(S2)をディスプレイモジュール100の側面方向または縁ギャップ(EG;図2参照)に出力することができる。
【0119】
第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330は、該当する構造物2310に配置することができる。例えば、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330は、該当する構造物2310に支持または結合するように構成できる。
【0120】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、ディスプレイモジュール100の背面領域と非平行に構造物2310に配置または結合することができる。例えば、振動発生器2330は、第2支持部材150の背面領域と非平行に配置することができる。例えば、振動発生器2330は、第2支持部材150の背面領域と非平行に構造物2310に配置するか、または結合することができる。例えば、第2支持部材150の背面領域と振動発生器2330の間の距離は、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の側面の方に行くほど増加することができる。
【0121】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、構造物2310に配置するか、または結合して、音響信号によって振動して、ディスプレイモジュール100に音圧または音響を出力することができる。例えば、振動発生器2330は、第2支持部材150の背面領域に対して傾斜し、または傾いた状態で音響信号によって振動することにより、第2支持部材150の背面と構造物2310との間の第1ギャップ空間(GS1)に音響を出力し、または音圧を発生させることができる。これにより、第2支持部材150の背面領域に対して傾斜した振動発生器2330から出力される音響は、第2支持部材150の背面と構造物2310の間の第1ギャップ空間(GS1)内で繰り返し反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向に進むことができる。これにより、振動発生器2330から出力される音圧による音響は、ディスプレイモジュール100の前面方向と側面方向に出力することができる。例えば、振動発生器2330によって発生する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部が第1ギャップ空間(GS1)内で繰り返し反射(または回折)して、第2連結部材400の一方の側の面と音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の側面方向に出力されることで、ディスプレイ装置の高音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0122】
振動発生器2330は、音響アクチュエータ(sound actuator)または音響励振器(sound exciter)を含むことができ、これに限定されず、コイル(またはボイスコイル)と磁石を利用する音響発生器を含むことができる。
【0123】
本明細書の実施例に係る第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330は、モジュールフレーム331、ボビン332、磁石部材333、およびコイル334を含むことができる。そして、本明細書の実施例に係る第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330は、センターポール335、およびダンパー336をさらに含むことができる。
【0124】
モジュールフレーム331(またはベースプレート)は、ディスプレイモジュール100の背面に配置することができる。モジュールフレーム331(またはベースプレート)は、構造物2310に支持することができる。例えば、モジュールフレーム331は、構造物2310の支持部2311に支持し、または結合することができる。本明細書の実施例に係るモジュールフレーム331は、第1プレート331a、第2プレート331b、およびブラケット331cを含むことができる。
【0125】
第1プレート331aは、磁石部材333を支持することができ、下部プレートであり得る。第1プレート331aは、フレームボディであり得、用語に限定されるものではない。
【0126】
第2プレート331bは、中空部を有する円筒形態を有することができ、第1プレート331aの前面の端に配置することができる。第1プレート331aと第2プレート331bは、「U」字形態を有する1つの筐体からなることができる。例えば、第1プレート331aと第2プレート331bは、用語に限定されるものではなく、ヨーク(yoke)などの他の用語で表現することができる。
【0127】
ブラケット(または固定ブラケット)331cは、第2プレート331bの一方の側または側面から突出することができる。ブラケット331cは、モジュールの連結部材によって構造物2310の支持部2311に支持し、または結合することができる。これにより、モジュールフレーム331は、構造物2310の支持部2311に支持し、または結合することができる。
【0128】
本明細書の実施例に係るモジュールの連結部材は、ブラケット331cを通過して構造物2310の支持部2311に締結されるネジまたはボルトであり得る。この場合、構造物2310の支持部2311とブラケット331cの間には、緩衝パッドなどの弾性部材を配置することができる。弾性部材は、ディスプレイモジュール100の振動が、モジュールフレーム331に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができる。
【0129】
本明細書の実施例に係るモジュールの連結部材は、ブラケット331cまたはモジュールフレーム331を構造物2310の支持部2311に支持させるか、または結合させることができる。例えば、モジュールの連結部材は、構造物2310の支持部2311とブラケット331cの間に配置された接着部材を含むことができる。例えば、接着部材は、両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、両面フォームパッドテープ、両面接着パッド、両面接着ギャップパッド、または両面接着フォームパッドなどを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0130】
ボビン332は、モジュールフレーム331上に配置され、ディスプレイモジュール100を振動させることができる。例えば、ボビン332は、第2支持部材150の背面と構造物2310の間の第1ギャップ空間(GS1)に音響を出力し、または音圧を発生させることで、ディスプレイモジュール100を振動させることができる。例えば、ボビン332は、第2支持部材150の第1部分151を振動させることができる。
【0131】
本明細書の実施例に係るボビン332は、ディスプレイモジュール100の背面から離隔するように配置することができる。ボビン332は、中空部332aを有する円筒形態を含むことができる。例えば、ボビン332は、パルプまたは紙を加工した材質、アルミニウムやマグネシウムまたはその合金、ポリプロピレン(polypropylene)などの合成樹脂、またはポリアミド(polyamide)系繊維などで形成された環状構造物で構成できるが、これに限定されるものではない。ボビン332は、磁気力により振動、例えば上下往復運動することにより、第1ギャップ空間(GS1)に音響を出力し、または音圧を発生させ、第2支持部材150を振動させることができる。
【0132】
本明細書の実施例に係るボビン332は、円形形態または楕円態(ellipse or oval)を有することができるが、これに限定されるものではない。楕円形態(oval shape)のボビン332は、楕円形(elliptical shape)、先端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができるが、これに限定されない。例えば、楕円形態のボビン332で、長軸の直径と短軸の直径の比は、1.3:1~2:1で構成できる。楕円形態のボビン332は、円形形態のボビンより高音域帯の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0133】
磁石部材333は、ボビン332の中空部332aに収容されるように、モジュールフレーム331上に配置することができる。磁石部材333は、ボビン332の中空部332aに挿入された永久磁石であり得、これに限定されるものではない。
【0134】
コイル334は、ボビン332の外周面を取り囲むように巻き取られ、外部からの音響信号(またはボイス信号)の供給を受けることができる。コイル334は、ボビン332と一緒に昇降することができる。コイル334に音響信号(または電流)が印加されると、コイル334の周囲に形成される印加磁場と磁石部材333の周囲に形成される外部磁場に基づくフレミングの左手法則に基づいてボビン332全体が振動、例えば第3方向(Z)に沿って上下往復運動することができる。例えば、コイル334は、ボイスコイルなどで表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0135】
センターポール335は、磁石部材333上に配置してボビン332の振動をガイドすることができる。例えば、センターポール335は、ボビン332の中空部332aに挿入または収容することにより、ボビン332によって囲まれ得る。例えば、センターポール335は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0136】
ダンパー336は、モジュールフレーム331とボビン332の間に配置することができる。本明細書の実施例に係るダンパー336は、モジュールフレーム331の第2プレート331bとボビン332の上側の外周面の間に配置することができる。ダンパー336は、一側と他側の間に蛇腹(またはしわの寄った)構造を有することにより、ボビン332の振動によって収縮および弛緩することができる。ダンパー336は、復元力を介してボビン332の振動距離(または上下移動距離)を制限することができる。一例として、ボビン332が一定の距離以上に振動または一定の距離以下に振動する場合、ボビン332は、ダンパー336の復元力により元の位置に原状復帰することができる。例えば、ダンパー336は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0137】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、磁石部材333がボビン332の中空部332aに挿入された内磁タイプ(またはマイクロタイプ)で表現ことができる。
【0138】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、磁石部材333がボビン332の外側を囲むように配置された外磁タイプ(またはダイナミックタイプ)で表現することができる。外磁タイプの振動発生器2330は、磁石部材333が、第1プレート331aと第2プレート331bの間に設けられ、センターポール335がボビン332の中空部332aに挿入(または収容)されるように、第1プレート331a上に設けられることを除いては、内磁タイプの振動発生器2330と同様であるため、これに対する説明は省略することにする。
【0139】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、ボビン保護部材337をさらに含むことができる。
【0140】
本明細書の実施例に係るボビン保護部材337は、ボビン332の上部と第2支持部材150の第1部分151の間に配置させることができる。ボビン保護部材337は、ボビン332の中空部332aを覆うようにボビン332の上部に配置することによって、ボビン332を保護することができるので、外部からの衝撃によるボビン332の変形を防止することができる。ボビン保護部材337は、ボビン332の中空部332aを覆うように具現することにより、ボビン332の振動によって、第1ギャップ空間(GS1)に発生する音圧を増加させることができる。
【0141】
本明細書の実施例に係るボビン保護部材337は、射出物または金属の金型品の形態で構成できる。例えば、ボビン保護部材337は、繊維強化材、繊維強化材を含んだ複合樹脂、または金属で構成でき、この場合、振動発生器2330の駆動時に発生する熱を放出する放熱機能を兼ねることができる。繊維強化材は、炭素繊維強化材(Carbon Fiber Reinforced Plastics、CFRP)、ガラス繊維強化材(Glass Fiber Reinforced Plastics、GFRP)、およびグラファイト繊維強化材(Graphite Fiber Reinforced Plastics、GFRP)のいずれか、またはこれらの組み合わせなどであり得、これに限定されるものではない。
【0142】
他の例としては、ディスプレイモジュール100と構造物2310の間に放熱部材をさらに含むことができる。放熱部材は、金属からなり得る。例えば、放熱部材は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、銀(Ag)、またはこれらの合金などからなり得、これに限定されるものではない。放熱部材は、金属プレート、放熱シートまたは放熱テープで具現することができる。放熱部材は、振動発生装置300と同一または大きい大きさで配置することができる。他の例としては、放熱部材は、第2支持部材150と同一または小さい大きさで配置することができる。
【0143】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、図3及び図4に示すように、ツインタイプ(twin type)構造で構成できる。ツインタイプ構造は、2アレイ(two array)構造で表現することもできる。ツインタイプ構造の振動発生器2330は、モジュールフレーム331上に配置された2つのサブ振動部2330a、2330bを含むことができる。2つのサブ振動部2330a、2330bを含む振動発生器2330は、ツインタイプ(twin type)の振動装置で表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0144】
本明細書の実施例に係る振動発生器2330は、図3及び図4に示したツインタイプ(twin type)構造に限定されず、シングルタイプ(single type)構造で具現したり、2アレイ以上の構造で構成したりできる。例えば、振動発生器2330は、4アレイ構造または6アレイ構造で構成できる。
【0145】
第1振動発生モジュール300-1の振動発生器2330は、音響信号によって振動して、ディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)に音響(または音波)を出力することにより、ディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)を振動させてディスプレイパネル110の前方に音響(S1)を出力することができる。第1振動発生モジュール300-1の振動発生器2330からディスプレイモジュール100の第1背面の縁領域(EA1)に出力される音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部は、第1振動発生モジュール300-1の構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。
【0146】
第2振動発生モジュール300-2の振動発生器2330は、音響信号によって振動して、ディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)に音響を出力することにより、ディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)を振動させてディスプレイパネル110の前方に音響(S1)を出力することができる。第2振動発生モジュール300-2の振動発生器2330からディスプレイモジュール100の第2背面の縁領域(EA2)に出力される音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部は、第2振動発生モジュール300-2の構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。
【0147】
例えば、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330が音響信号によって振動すると、振動発生器2330の振動によって発生する音響(または音波)が第1ギャップ空間(GS1)に出力され、第1ギャップ空間(GS1)の音響によるバックライトモジュール120の振動によって発生する音響が音伝達空間(STS)に出力され、音伝達空間(STS)の音響によるディスプレイパネル110の縁領域(EA1、EA2)の振動によって発生する音響(S1)を、ディスプレイパネル110の前方に出力することができ、振動発生器2330から第1ギャップ空間(GS1)に出力される音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部が構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向に反射(または回折)して、ディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。
【0148】
したがって、本明細書によると、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330で発生する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部が、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力されることにより、ディスプレイ装置の高音域帯の音響特性を向上させることができる。また、本明細書によると、傾いた振動発生器2330によって、ディスプレイモジュール100と振動発生モジュール300-1、300-2の間で発生する音響の反射領域(または反射空間)が増加して、反射領域で回折される高音域帯の音響が増加することにより、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力される高音域帯の音響の反射特性(または回折特性)が向上し得る。これにより、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響出力特性が向上することによって、ディスプレイ装置の高音域帯の音響特性をさらに向上させることができる。
【0149】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)に配置された振動発生装置300の振動発生器2330から出力する音響によるディスプレイモジュール100の振動によって発生する音響(S1)を出力することができ、振動発生装置300の振動発生器2330から出力する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部が、振動発生装置300の構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向にガイドされて、ディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響(S2)により高音域帯の音響特性を向上させることができる。
【0150】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の振動発生器2330が、ディスプレイモジュール100の背面と非平行に、または傾いて配置することにより、ディスプレイモジュール100と振動発生装置300の間で反射(または回折)する音響(S2)の反射領域が増加して、反射領域で回折される高音域帯の音響が増加することにより、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する高音域帯の音響の反射特性(または回折特性)を向上させることができる。これにより、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響出力特性が向上することによって、ディスプレイ装置の高音域帯の音響特性をさらに向上させることができる。
【0151】
図6は、本明細書の実施例に係る振動発生モジュールの構造を示す図であり、図7は、図6に示した線C-C’の断面図である。
【0152】
図4図7を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール300-1、300-2の構造物2310は、支持部2311、音響案内部2313、および音響放出口2316を含むことができる。
【0153】
支持部2311は、第2支持部材150の背面領域に配置することができる。支持部2311は、第2連結部材400を介して第2支持部材150の背面領域に支持または連結することができる。
【0154】
本明細書の実施例に係る支持部2311は、第1~第3支持部2311a、2311b、2311c、および開口部2311dを含むことができる。
【0155】
第1支持部2311aは、第1方向(X)に沿って配置され、振動発生器2330の第1側を支持するように構成できる。第2支持部2311bは、第1支持部2311aと平行に、振動発生器2330の第2側を支持するように構成できる。
【0156】
本明細書の実施例に係る第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1長さ、第2方向(Y)と平行な第2長さ、及び第3方向(Z)と平行な厚さを有することができる。第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの厚さは、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面の方に行くほど段段に厚くなったり増加したりすることができる。
【0157】
本明細書の実施例に係る第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれは、第1面及び第2面を含むことができる。第1面は、ディスプレイモジュール100の背面領域に隣接することができる。第2面は、ディスプレイモジュール100の背面領域と非平行に具現することができる。第2面は、振動発生器2330を支持することができる。
【0158】
第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの第1面は、ディスプレイモジュール100の背面と平行にすることができる。
【0159】
第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの第2面は、第1面と反対に、ディスプレイモジュール100の背面領域から傾斜し、または傾くことができる。第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの第2面は、上面、支持面、または傾斜面であり得るが、これに限定されない。
【0160】
第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの第2面は、ディスプレイモジュール100の背面に対して5度以下の角度(θ1)で傾斜し、または傾くことができる。これにより、第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの第2面は、振動発生器2330をディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面と非平行に配置することができる。例えば、第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれにおいて、第1面と第2面の間の角度(θ1)は、1~5度であり得、これに限定されるものではない。
【0161】
第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれにおいて、第1面と第2面の間の厚さは、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々厚くなったり増加したりすることができる。例えば、第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれにおいて、第1面と第2面の間の距離は、第1方向(X)に沿って、第3支持部2311cから音響案内部2313の方に行くほど増加することができる。
【0162】
第3支持部2311cは、第2方向(Y)に沿って配置され、第1支持部2311aの一方の側と第2支持部2311bの一方の側との間に配置することができる。第3支持部2311cは、振動発生器2330の第3側を支持するように構成できる。
【0163】
本明細書の実施例に係る第3支持部2311cは、第1方向(X)と平行な第1長さ、第2方向(Y)と平行な第2長さ、及び第3方向(Z)と平行な厚さを有することができる。第3支持部2311cの厚さは、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段段に厚くなったり増加したりすることができる。
【0164】
第3支持部2311cは、ディスプレイモジュール100の背面領域に隣接する第1面、およびディスプレイモジュール100の背面領域と非平行な第2面を含むことができる。第2面は、振動発生器2330の第3側を支持することができる。例えば、第3支持部2311cにおいて、第1面と第2面との間の距離は、第1方向(X)に沿って、第3支持部2311cから音響案内部2313の方に行くほど増加することができる。
【0165】
第1~第3支持部2311a、2311b、2311cのそれぞれの第1面は、ディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面に配置することができる。第1~第3支持部2311a、2311b、2311cのそれぞれの第1面は、第2連結部材400を介してディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面に支持し、または連結したりすることができる。第1~第3支持部2311a、2311b、2311cのそれぞれの第2面は、振動発生器2330の第1~第3側の背面の端に配置することができる。第1~第3支持部2311a、2311b、2311cのそれぞれの第2面は、振動発生器2330の第1~第3側の背面の縁部を支持することができる。これにより、振動発生器2330は、ディスプレイモジュール100の背面または第2支持部材150の背面と非平行であり得る。
【0166】
開口部2311dは、第1~第3支持部2311a、2311b、2311cによって囲むことができる。開口部2311dは、振動発生器2330と重畳することができる。開口部2311dは、振動発生器2330の第1~第3側の縁部を除いた残りの部分と重畳することができる。例えば、開口部2311dは、傾斜した振動発生器2330およびディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)の間に第1ギャップ空間(GS1)を設けることができる。
【0167】
支持部2311に支持された振動発生器2330は、ディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)から傾斜することで、振動発生器2330とディスプレイモジュール100の背面との間の距離は、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々に増大し、または第1方向(X)に沿って、第3支持部2311cから音響案内部2313の方に行くほど増加することができる。
【0168】
音響案内部2313は、第1方向(X)に沿って支持部2311から延長して、第2支持部材150の背面の周辺領域に配置するように構成できる。
【0169】
音響案内部2313は、第1方向(X)と平行な第1長さ、第2方向(Y)と平行な第2長さ、及び第3方向(Z)と平行な厚さを有することができる。
【0170】
本明細書の実施例によると、音響案内部2313の第1長さは、ディスプレイモジュール100の側面方向に進行する音響の反射領域(または反射空間)を増加させるために、3mm以上、振動発生器2330の全体長さ以下に設定することができる。例えば、音響案内部2313の第1長さが3mm未満である場合、ディスプレイモジュール100の側面方向に進行する音響の反射領域(または反射空間)の長さが減少することによって高音域帯の音響の反射特性を得ることができないという問題点がある。例えば、音響案内部2313の第1長さは、第1方向(X)を基準に、振動発生器2330の半分の長さよりも長く、振動発生器2330の全体の長さよりも短くすることができる。
【0171】
本明細書の実施例に係る音響案内部2313は、第1延長部2313a、第2延長部2313b、およびカバー部2313cを含むことができる。
【0172】
第1延長部2313aは、第1方向(X)に沿って支持部2311の第1支持部2311aから延長することができる。第2延長部2313bは、第1延長部2313aと平行に支持部2311の第2支持部2311bから延長することができる。例えば、第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれは、第1方向(X)に沿って3mm以上、振動発生器2330の半分以下の長さを有するように支持部2311の一方の側、例えば先端から延長することができる。
【0173】
第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれは、第1面及び第2面を含むことができる。第1面は、ディスプレイモジュール100の背面領域に隣接することができる。第2面は、カバー部2313cを支持し、ディスプレイモジュール100の背面領域と非平行にすることができる。
【0174】
第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれの第1面は、ディスプレイモジュール100の背面と平行にすることができる。第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれの第2面は、第1面と反対に、ディスプレイモジュール100の背面と非平行にすることができる。
【0175】
本明細書の実施例に係る第1及び第2延長部2313a、2313bのそれぞれの第2面は、第1方向(X)に沿って支持部2311の第2面から延長された第2-1面、及び第1方向(X)に沿って第2-1面の端から曲面形態(または曲線形態)に延長された第2-2面を含むことができる。例えば、第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれにおいて、第1面と第2-1面の間の距離(または厚さ)は同じにすることができる。第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれにおいて、第1面と第2-2面の間の距離(または厚さ)は、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々減少することができる。
【0176】
カバー部2313cは、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面と振動発生器2330の間に配置されたディスプレイモジュール100の背面の縁領域(EA)を覆うように構成できる。カバー部2313cは、第1延長部2313aと第2延長部2313b上に配置され、第1延長部2313aと第2延長部2313bの間の空間を覆うことができる。
【0177】
カバー部2313cによって覆われながらディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)上の第1延長部2313aと第2延長部2313bとの間に設けられる空間は、ディスプレイモジュール100の背面と振動発生器2330の間の第1ギャップ空間(GS1)と連結(または連通)した第2ギャップ空間(GS2)であり得る。振動発生器2330から第1ギャップ空間(GS1)に出力される音響は、第1ギャップ空間(GS1)と第2ギャップ空間(GS2)のそれぞれで少なくとも1回以上反射(または回折)しながら、音響放出口2316の方に進行(または伝播)することができる。
【0178】
本明細書の実施例に係るカバー部2313cは、第1方向(X)と平行な第1長さ、第2方向(Y)と平行な第2長さ、及び第3方向(Z)と平行な厚さを有することができる。
【0179】
カバー部2313cの第1長さは3mm以上、振動発生器2330の全体の長さ以下の長さを有するように支持部2311の一方の側、例えば、先端から延長することができる。例えば、カバー部2313cの第1長さは、振動発生器2330の半分の長さよりも長く、振動発生器2330の全体の長さよりも短くすることができる。
【0180】
ディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)とカバー部2313cとの間の距離は、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々減少するように具現され、これにより、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)を覆う第1支持部材500の縁部分の厚さを減少させることができる。これにより、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)と重畳するディスプレイ装置の縁部分の厚さが減少し得る。例えば、カバー部2313cと重畳する第1支持部材500の背面の縁部分は、第1部分510と第2部分530の間に傾斜した第3部分550を含むように構成することにより、ディスプレイ装置の縁部分の厚さを減少させることができる。
【0181】
本明細書の実施例に係るカバー部2313cは、線形部(LP)および非線形部(NLP)を含むことができる。例えば、カバー部2313cは、線形部(LP)と非線形部(NLP)を有するプレート構造、プレート構造物、または3次元構造のプレートであり得る。
【0182】
線形部(LP)は、支持部2311に隣接するように配置することができる。例えば、線形部(LP)は、第1および第2延長部2313a、2313b上に配置することができる。線形部(LP)は、第1および第2延長部2313a、2313bの間の空間を覆うことができる。線形部(LP)は、第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれの第2-1面上に配置されるように構成できる。一例によると、ディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)と線形部(LP)の間の距離(または厚さ)は、第1方向(X)に沿って同じにすることができる。例えば、線形部(LP)は、四角形態を有する板状の構造を有することができる。例えば、線形部(LP)は、平面部、平坦部、平面構造物、または平面カバーであり得る。
【0183】
非線形部(NLP)は、ディスプレイモジュール100の一方の側に延長することができる。例えば、非線形部(NLP)は、ディスプレイモジュール100の側面に延長することができる。第1方向(X)に沿って線形部(LP)の一方の側、例えば、先端から曲面形態(または曲線形態)の断面構造を有するようにディスプレイモジュール100の一方の側、例えば、側面に延長することができる。一例による非線形部(NLP)は、曲面形態(または曲線形態)の断面構造を有するように第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれの第2-2面上に配置することができる。例えば、非線形部(NLP)は、線形部(LP)に隣接した一方の側とディスプレイモジュール100の一方の側または側面に隣接した他側との間に曲面形態(または曲線形態)で曲がった断面構造を含むことができる。例えば、非線形部(NLP)は、曲面部、曲線部、曲面構造物、または曲面カバーであり得る。例えば、非線形部(NLP)は、ラウンド形状の音響ガイドであり得、用語に限定されるものではない。例えば、音響案内部2313は、ラウンド形状を含む音響ガイドであり得、用語に限定されるものではない。
【0184】
本明細書の実施例によると、ディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)と非線形部(NLP)との間の距離(または厚さ)は、第1方向(X)に沿って、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々減少することができる。
【0185】
本明細書の実施例に係る非線形部(NLP)は、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)を含むことができる。一例によると、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)のうち少なくとも1つ以上は、異なる曲率半径を有することができる。他の例によると、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)それぞれは、互いに異なる曲率半径を有することができる。例えば、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)のうち振動発生器2330に隣接する曲面部(P1)の曲率半径を最も大きくすることができ、ディスプレイモジュール100の側面に隣接する曲面部(P4)の曲率半径を最も小さくすることができる。例えば、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)のそれぞれの曲率半径は、第1方向(X)に沿って振動発生器2330からディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々小さくすることができる。これにより、ディスプレイモジュール100の背面(または第2支持部材150の背面)と非線形部(NLP)の間の距離(または厚さ)は、第1方向(X)に沿ってディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々減少することができる。
【0186】
本明細書の実施例によると、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)それぞれは、第1方向(X)を基準に、互いに同一または異なる長さを有することができる。例えば、第1方向(X)を基準に、複数の曲面部(P1、P2、P3、P4)のそれぞれの長さは、互いに同一またはディスプレイモジュール100の一方の側または側面に行くほど段々増加または減少することができる。
【0187】
本明細書の実施例によると、線形部(LP)と非線形部(NLP)は、第1方向(X)を基準に、互いに同じか異なる長さを有することができる。例えば、第1方向(X)を基準に、非線形部(NLP)は、線形部(LP)よりも長い長さを有することができ、これに限定されるものではない。
【0188】
本明細書の実施例に係るカバー部2313cは、第1面(OW1)及び第2面(OW2)をさらに含むことができる。第1面(OW1)は、第1側壁であり得る。第2面(OW2)は、第2側壁であり得る。
【0189】
第1面(OW1)は、第2方向(Y)と平行な直線部(LP)の外側面(または外側壁)であり得る。第1面(OW1)は、支持部2311に傾斜するように振動発生器2330の第4側の側面を包むことで、振動発生器2330の流動を防止することができる。例えば、第1面(OW1)の両縁部分は、振動発生器2330の曲面の角部分と対応する曲面部を含むことができる。例えば、第1面(OW1)は、支持部2311に隣接するように第2方向(Y)と平行に配置して、振動発生器2330の第4側の一方の側または側面と直接に接触することができる。
【0190】
第2面(OW2)は、第2方向(Y)と平行な非線形部(NLP)の外側面(または外側壁)であり得る。第2面(OW2)は、第3方向(Z)と平行に構成できる。例えば、第2面(OW2)は、第3方向(Z)に沿ってカットされた非線形部(NLP)のカット面であり得る。
【0191】
第2面(OW2)は、図5に示すように、第1支持部材500の第2部分530と直接に接触することができる。例えば、第2面(OW2)は、第2部分530の第1面または内側面に直接に接触し、これにより、音響放出口2316を介して縁ギャップ(EG)に出力される音響が第2側壁(OW2)と第2部分530との間の空間を介してディスプレイモジュール100と、第1支持部材500の第1部分510の間に漏洩することを防止することができる。
【0192】
音響放出口2316は、第2方向(Y)と平行に第3方向(Z)に沿って音響案内部2313の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100の背面との間に配置することができる。例えば、音響放出口2316は、音響案内部2313の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100との間の離隔空間であり得る。一例によると、音響放出口2316は、音響案内部2313の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100との間で第2方向(Y)に沿って長く延長されたスリットまたはスロット形態を含むことができる。
【0193】
本明細書の実施例によると、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)が、音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に円滑に出力されるように、第1方向(X)を基準に音響案内部2313の先端(または非線形部(NLP))の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100の一方の側または側面との間の距離(D1)は、1±0.5mmであり得る。例えば、第1方向(X)基準に、音響案内部2313の第2面(OW2)とパネルガイド130の一方の側または側面との間の距離(D1)は、1±0.5mmであり得る。
【0194】
本明細書の実施例によると、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)が、音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に円滑に出力されるように、第3方向(Z)を基準に、音響案内部2313の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100との間の最短距離は、±0.5mmであり得る。例えば、第3方向(Z)を基準に、音響案内部2313の第2面(OW2)とパネルガイド130の一方の側または側面との間の最短距離は、±0.5mmであり得る。
【0195】
本明細書の実施例によると、第1方向(X)を基準に、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面(またはパネルガイドの一方の側または側面)と振動発生器2330との間の最短距離(D2)は、30~60mmに設定することができ、これに限定されるものではない。第1方向(X)を基準に、ディスプレイモジュール100の一方の側または側面(またはパネルガイドの一方の側または側面)と振動発生器2330との間の最短距離(D2)が60mm以上の場合には、ディスプレイモジュール100と振動発生装置300の間で発生する高音域帯の音響の反射特性が低下し得る。
【0196】
例えば、高音域帯の音響の反射特性およびディスプレイデバイスの縁の厚さを考慮すると、パネルガイド130の側面と振動発生器2330の間の最短距離(D2)は、30~35mmに設定することができ、これに限定されるものではない。
【0197】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール300-1、300-2の構造物2310は、突出部2317、および凹部2318をさらに含むことができる。
【0198】
突出部2317は、一対であり得る。突出部2317は、コーナー突起またはコーナーバンプであり得る。一対の突出部2317は、第3方向(Z)に沿って音響案内部2313の両側の角部分から突出することができる。例えば、突出部2317は、第3方向(Z)に沿って音響案内部2313の両縁部の角の部分から突出することができる。一対の突出部2317は、ディスプレイモジュール100の側面の一部を包むことができる。例えば、一対の突出部2317のそれぞれの内側面は、ディスプレイモジュール100の側面と接触し、または離隔したりすることができる。例えば、一対の突出部2317のそれぞれの内側面は、パネルガイド130の一方の側または側面と接触し、または離隔したりすることができる。一対の突出部2317は、音響放出口2316を介して出力する音響(S2)が、第2方向(Y)に出力することを遮断することができる。一対の突出部2317は、第2方向(Y)を基準に、音響放出口2316の長さを定義することができる。
【0199】
凹部2318は、一対の突出部2317のそれぞれの音響案内部2313の第1延長部2313aおよび第2延長部2313bのそれぞれの間に凹に構成できる。凹部2318は、パネルガイド130のガイド側部133を収容することにより、第3方向(Z)に沿って流動するパネルガイド130と構造物2310の間の物理的な接触を防止することができる。これにより、パネルガイド130の流動による構造物2310の浮き上がりを防止することができる。
【0200】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール300-1、300-2の構造物2310は、音反射防止部材2319をさらに含むことができる。
【0201】
音反射防止部材2319は、第1方向(X)と平行な支持部2311と音響案内部2313のそれぞれの第3面2311e、2313dに配置することができる。第3面2311e、2313dは、内側面であり得る。例えば、音反射防止部材2319は、支持部2311と音響案内部2313のそれぞれの第3面2311e、2313dに配置することができる。音反射防止部材2319は、第1および第2ギャップ空間(GS1、GS2)での音響が支持部2311と音響案内部2313のそれぞれの第3面2311e、2313dによって反射することを防止することにより、音響のディープ(deep)現象を改善することができる。例えば、音反射防止部材2319は、吸音部材であり得る。例えば、音反射防止部材2319は、パッド、テープ、フォームテープ、スポンジ、またはフォームパッドであり得、これに限定されない。
【0202】
本明細書の実施例によると、音反射防止部材2319は、支持部2311の第1及び第2支持部2311a、2311bのそれぞれの第3面2311e、および音響案内部2313の第1および第2延長部2313a、2313bのそれぞれの第3面2313dの中のいずれか一方、または全部を覆うように構成できる。例えば、音反射防止部材2319は、第1支持部2311aの第3面2311eと、第1延長部2313aの第3面2313dに対応する形態で構成できる。音反射防止部材2319は、第1支持部2311aの第3面2311eと第1延長部2313aの第3面2313dの中の1つ以上、または全体に付着することができる。また、音反射防止部材2319は、第2支持部2311bの第3面2311eと第2延長部2313bの第3面2313dに対応する形態で構成できる。音反射防止部材2319を、第2支持部2311bの第3面2311eと第2延長部2313bの第3面2313dの中のいずれか1つ以上、または全体に付着することができる。
【0203】
図8は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図であり、図9は、図8に示した線D-D’の断面図で、これは、図1図7に示したディスプレイ装置で第2支持部材の構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、第2支持部材に対して詳細に説明し、残りの構成に対しては、図3図7と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0204】
図8及び図9を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置では、第2支持部材150は、振動発生装置300と重畳する少なくとも1つのホール157をさらに含むことができる。例えば、第2支持部材150は、前述した鉄金属を含む材質で構成できる。
【0205】
ホール157は、第1部分151に構成できる。例えば、ホール157は、振動発生装置300と重畳するように第1部分151に構成できる。
【0206】
本明細書の実施例に係るホール157は、振動発生装置300の磁場領域と重畳するように第1部分151に構成できる。第2支持部材150は、振動発生装置300の磁場領域を除いた残りの部分を支持することができる。ホール157は、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの磁場領域と重畳することができる。例えば、ホール157は、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの磁場領域よりも大きい大きさを有するように構成できる。これにより、振動発生装置300に形成される磁場が第2支持部材150の第1部分151によって歪曲する現象を防止し、または最小化することによって、振動発生装置300の音響出力特性、例えば、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの音響出力特性を向上させることができる。
【0207】
本明細書の実施例に係るホール157は、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれと重畳するように、第1部分151に構成できる。例えば、ホール157は、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれに構成された振動発生器2330と重畳することができる。例えば、ホール157は、振動発生器2330のボビン332または磁石部材333と重畳することができる。
【0208】
本明細書の実施例に係るホール157は、振動発生器2330のボビン332または磁石部材333よりも大きい大きさを有することができる。例えば、ホール157は、ボビン332または磁石部材333よりも大きい大きさを有する多角形態、円形態、または楕円形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、ホール157は、第2支持部材150に対するパターニング工程または穿孔工程によって形成することができ、これに限定されるものではない。例えば、ホール157は、第1ホール、カバーホール、パターンホール、ホールパターン、貫通ホール、または穿孔ホールなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0209】
振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれで出力する音響は、ホール157を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれで出力する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部(S2)は、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力することができる。
【0210】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の振動により発生する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部が、振動発生装置300の構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向にガイドされて、ディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することで、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響(S2)によって高音域帯の音響特性を向上させることができる。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の磁場領域と重畳するホール157を有する第2支持部材150を含むことにより、第2支持部材150による振動発生装置300の磁場歪曲現象を防止し、または最小限に抑えることができるので、振動発生装置300の音響出力特性を向上させることができる。これにより、振動発生装置300の振動による音響出力特性が向上し得る。
【0211】
図10は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置を示す図であり、図11は、図10に示した線E-E’の断面図であり、これは図8及び図9に示したディスプレイ装置にプレートを追加で構成したものである。これにより、以下の説明では、プレートに対して詳細に説明し、残りの構成には、図3図9と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0212】
図10及び図11を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100と振動発生装置300の間に配置されたプレート700をさらに含むことができる。
【0213】
プレート700は、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれとディスプレイモジュール100の背面との間に配置することができる。例えば、プレート700は、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの構造物2310とディスプレイモジュール100の背面の間に配置することができる。例えば、プレート700は、第2支持部材150と振動発生装置300の間に配置することができる。例えば、プレート700は、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの構造物2310と第2支持部材150の第1部分151との間にそれぞれ配置することができる。プレート700は、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの構造物2310を支持することができる。
【0214】
本明細書の実施例に係るプレート700は、振動発生装置300と重畳する第2支持部材150の第1部分151に連結または結合して、振動発生装置300を支持することができる。例えば、プレート700は、第2支持部材150のホール157を覆うように、第2支持部材150の第1部分151に連結または配置することができる。
【0215】
本明細書の実施例に係るプレート700は、第2支持部材150のホール157よりも大きい大きさを有するように構成できる。例えば、プレート700を、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれと同一または大きくなるように構成できる。
【0216】
プレート700は、第2支持部材150と異なる材質からなることができる。本明細書の実施例に係るプレート700は、非鉄金属からなることができる。例えば、プレート700が、鉄金属材質からなるとき、振動発生装置300に形成される磁場の歪曲現象が発生し得る。プレート700による振動発生装置300の磁場歪曲現象を防止し、または減らすために、プレート700は、非鉄金属材質で構成できる。例えば、プレート700は、振動発生器2330の磁石部材333に含まれる鉄(Fe)系ではない材質で構成できる。例えば、プレート700は、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金、マグネシウムリチウム(Li)合金、およびアルミニウム(Al)合金の中の1つ以上の材質からなることができ、これに限定しない。例えば、プレート700は、鉄(Fe)が含まない材質である場合には、可能である。したがって、振動発生装置300に形成される磁場が、第2支持部材150またはプレート700によって歪曲する現象を防止し、または最小化することによって、振動発生装置300の音響出力特性、例えば、第1及び第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの音響出力特性を向上させることができる。
【0217】
本明細書の実施例に係るプレート700は、連通ホール710をさらに含むことができる。
【0218】
連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157と重畳することができる。連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157と、第1ギャップ空間(GS1)を連通することができる。連通ホール710は、振動発生装置300から出力する音響(または音波)がディスプレイモジュール100の背面に伝達(または伝播)される音響透過領域であり得る。
【0219】
本明細書の実施例に係る連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157より相対的に小さい大きさを有することができる。一例による連通ホール710は、第1方向(X)と平行な第1長さ、及び第2方向(Y)と平行な第1長さよりも長い第2長さを含むことができる。連通ホール710は、第2方向(Y)に沿って延長するように構成できる。
【0220】
本明細書の実施例に係る連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157と異なる形態を有することができる。連通ホール710は、多角形態、円形態、または楕円形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157と重畳するスリット形態を有することができ、連通ホール710の両側縁部分は、曲面形態のラウンディング部を含むことができる。一例によると、連通ホール710は、プレート700に対するパターニング工程または穿孔工程によって形成することができ、これに限定されるものではない。例えば、連通ホール710は、第2ホール、連結ホール、エアホール、パターンホール、ホールパターン、貫通ホール、または穿孔ホールなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0221】
本明細書の実施例に係る連通ホール710を含むプレート700は、音響バランス部材であり得る。プレート700は、振動発生装置300から発生する音響の中のディスプレイモジュール100の前面方向に進行する前面音響(または透過音響)とディスプレイモジュール100の側面方向に進行する側面音響(または反射音響)間のバランスを維持するように構成できる。例えば、プレート700は、振動発生装置300で発生する音響にしたがって、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力される高音域帯の出力(または放出)特性を維持しながら、ディスプレイモジュール100に伝達(または伝播)される音響と第1ギャップ空間(GS1)で反射される音響との間のバランスを維持するように構成できる。
【0222】
本明細書の実施例によると、振動発生装置300で発生する音響のバランスを維持するために、連通ホール710は、振動発生装置300に形成される磁場領域の一部のみと重畳することができる。連通ホール710は、振動発生装置300に形成される磁場領域の半分以下で重畳することができる。連通ホール710は、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれに構成された振動発生器2330のボビン332または磁石部材333の一部と重畳することができる。連通ホール710は、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれに構成された振動発生器2330のボビン332または磁石部材333より小さい大きさを有するように構成できる。例えば、第1方向(X)に沿った振動発生器2330の横断面の長さを基準に、連通ホール710の横断面の長さは、ボビン332または磁石部材333の横断面の長さの40%以下であり得る。連通ホール710の横断面の長さが40%を超えるときは、ディスプレイモジュール100に伝達(または伝播)される音響と第1ギャップ空間(GS1)で反射される音響間のバランスが維持されず、振動発生装置300の音響出力特性が低下し得る。例えば、連通ホール710は、省略可能である。
【0223】
本明細書の実施例に係るプレート700は、第3連結部材600を介して第2支持部材150のホール157を覆うように第2支持部材150の第1部分151に連結、または結合することができる。
【0224】
第3連結部材600は、第2支持部材150の第1部分151とプレート700の縁部の間に配置することができる。第3連結部材600は、プレート700を第2支持部材150の第1部分151に配置し、または結合することができる。第3連結部材600は、接着樹脂または接着層を有する両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、または両面フォームパッドテープを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の実施例に係る第3連結部材600の接着樹脂または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3連結部材600の接着樹脂または接着層は、ディスプレイモジュール100の振動が振動発生装置300に伝達することを防止したり、最小限に抑えるために、比較的に硬度の高い特性を有するアクリル系列の接着物質と比較して相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができる。
【0225】
振動発生装置300は、第2連結部材400を介してプレート700に支持または連結することを除いては、図3図10に示した振動発生装置300と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略または簡略にする。
【0226】
振動発生装置300において、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの構造物2310は、第2連結部材400を介してプレート700に配置することができる。例えば、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの構造物2310は、第2連結部材400を介してプレート700に支持または連結することができる。
【0227】
振動発生装置300において、第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれの振動発生器2330は、該当する構造物2310に配置してプレート700とプレート700の連通ホール710の方に音響を出力することができる。振動発生器2330から出力する音響の中の一部は、プレート700の連通ホール710と第2支持部材150のホール157のそれぞれを介してディスプレイモジュール100の背面に伝達され、振動発生器2330から出力する音響の中の残りは、プレート700と振動発生器2330との間の第1ギャップ空間(GS1)と、プレート700と構造物2310の音響案内部2313との間の第2ギャップ空間(GS2)で、ディスプレイモジュール100の側面方向に反射して構造物2310の音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力することができる。
【0228】
第2連結部材400は、プレート700と構造物2310の間に配置して構造物2310をプレート700に配置または結合することができる。第2連結部材400は、接着樹脂を含むか、または接着層を有する両面テープ、両面フォームテープ、両面フォームパッド、または両面フォームパッドテープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0229】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、図8及び図9に示したディスプレイ装置と同一または類似の効果を有することができる。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の磁場領域と重畳するホール157を有する第2支持部材150、及び第2支持部材150と振動発生装置300の間に配置されたプレート700を含むことにより、第2支持部材150による振動発生装置300の磁場歪曲現象を防止し、または最小限に抑えることで、振動発生装置300の音響出力特性を向上させることができる。これにより、振動発生装置300の振動による音響出力特性が向上し得る。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、第2支持部材150のホール157と重畳し、振動発生装置300に形成される磁場領域の半分以下と重畳するようにプレート700に配置された連通ホール710をさらに含むことにより、振動発生装置300から発生する音響のディスプレイモジュール100の前面方向に進行する前面音響と、ディスプレイモジュール100の側面方向に進行する側面音響との間の音響バランスを維持することができるので、振動発生装置300の音響出力特性をさらに向上させることができる。これにより、振動発生装置300の振動による音響出力特性がさらに向上し得る。
【0230】
図12は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示す図であり、図13は、図12に示した線F-F’の断面図で、これは図3図5に示したディスプレイ装置で構造物の構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、構造物について詳細に説明し、残りの構成には、図3図5と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0231】
図12及び図13を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置では、構造物2310は、音響放出部2315をさらに含むことができる。
【0232】
音響放出部2315は、第2方向(Y)と平行になるように音響案内部2313の先端に構成できる。音響放出部2315は、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)をディスプレイモジュール100の前面方向に出力するように構成できる。
【0233】
本明細書の実施例に係る音響放出部2315を、音響案内部2313の一方の側から突出するように構成できる。例えば、音響放出部2315は、ディスプレイモジュールの厚さ方向(Z)に沿って音響案内部2313の先端から突出するように構成できる。音響放出部2315は、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)を音響放出口2316の方に反射させる傾斜面を含むことができる。例えば、音響放出部2315は、三角形態の断面構造を有することができる。三角形態の断面構造を有する音響放出部2315の頂点は、音響(S2)の出力のためにディスプレイモジュール100の側面から離隔することができる。例えば、音響放出部2315は、突出部、三角突出部分、音放出部分、三角突出チップ、または音放出チップなどで表現することができ、これに限定されるものではない。音響放出部2315は、傾斜面または三角突出部分を介して音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)を音響放出口2316の方に反射させることで、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響(S2)を増加させ、または音響(S2)の出力効率を増加させることができる。
【0234】
構造物の音響放出口2316は、第2方向(Y)に沿って音響放出部2315とディスプレイモジュール100の間に配置することができる。例えば、音響放出口2316は、音響放出部2315とディスプレイモジュール100の間で第2方向(Y)に沿って長く延長されたスリットまたはスロット形態を含むことができる。
【0235】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の振動によって発生する音響中の高音域帯の音響の少なくとも一部が、振動発生装置300の構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向にガイドされて、ディスプレイモジュール100の側面方向および前面方向に出力することで、音響放出部2315によって、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力される音響(S2)の増加によって高音域帯の音響特性がさらに向上することができている。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300に構成された構造物2310の音響案内部2313の厚さの減少により、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)と重畳する縁部分の厚さをさらに減少させることができる。例えば、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ラウンド形状を含む構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の縁領域(EA)の厚さが減少することができる。
【0236】
図14は、図12及び図13に示した構造物を示す図であり、図15は、図14に示した線G-G’の断面図である。
【0237】
図13図15を参照すると、本明細書の他の実施例に係る構造物2310は、支持部2311、音響案内部2313、音響放出部2315、および音響放出口2316を含むことができる。
【0238】
支持部2311及び音響案内部2313それぞれは、図6及び図7で説明した支持部2311及び音響案内部2313それぞれと実質的に同一なので、これに対する重複説明は省略する。
【0239】
音響放出部2315は、第3方向(Z)に沿って音響案内部2313の先端から突出するように構成できる。音響放出部2315は、前述したように、第1ギャップ空間(GS1)と第2ギャップ空間(GS2)で反射されて、ディスプレイモジュール100の側面方向に進行する音響(S2)をディスプレイモジュール100の前面方向に出力するように構成できる。
【0240】
本明細書の実施例に係る音響放出部2315は、第2方向(Y)と平行に第3方向(Z)に沿って音響案内部2313の先端からディスプレイモジュール100の背面の方に突出することができる。例えば、音響放出部2315は、ディスプレイモジュール100の側面と重畳する音響案内部2313のカバー部2313cの内側面から突出することができる。音響放出部2315は、ディスプレイモジュール100の背面と音響案内部2313の先端との間の空間の一部を覆うように構成できる。音響放出部2315は、ディスプレイモジュール100の側面から離隔することができる。
【0241】
本明細書の実施例に係る音響放出部2315は、ディスプレイモジュール100の側面外部に露出した第2面(OW2)、およびディスプレイモジュール100に隣接した第2面(OW2)の先端から傾斜した第3面(IS)を含むことができる。第2面(OW2)は、第3方向(Z)と平行にすることができる。音響放出部2315の第2面(OW2)は、第3方向(Z)に沿って、カバー部2313cの第2面(OW2)から延長することができる。例えば、第2面(OW2)は、外側壁であり得る。例えば、第3面(IS)は、内側面であり得る。
【0242】
本明細書の実施例によると、音響放出部2315は、第3面(IS)を傾斜面とする三角形の断面構造を含むことができる。音響放出部2315の第2面(OW2)と第3面(IS)の間の角度(θ2)は、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)が円滑に音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に出力されるように、45度~75度の間で構成できる。例えば、音響放出部2315の第2面(OW2)と第3面(IS)の間の角度(θ2)は、55度~65度の間で構成できる。例えば、音響放出部2315は、45度~75度の間の角度を有する突出部分を含むことができる。突出部分は、三角突出部分、三角突出チップ、音突出部分、または音放出チップ等を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0243】
本明細書の実施例によると、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)が、音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に円滑に出力されるように、第1方向(X)を基準に音響放出部2315の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100の一方の側または側面との間の距離(D1)は、1±0.5mmであり得る。例えば、第1方向(X)基準に、音響放出部2315の第2面(OW2)とパネルガイド130の一方の側または側面との間の距離(D1)は、1±0.5mmであり得る。
【0244】
本明細書の実施例によると、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)が、音響放出口2316を介してディスプレイモジュール100の前面方向に円滑に出力されるように、第3方向(Z)を基準に、音響放出部2315の第2面(OW2)とディスプレイモジュール100との間の最短距離は、±0.5mmであり得る。例えば、第3方向(Z)を基準に、音響放出部2315の第2面(OW2)とパネルガイド130の一方の側または側面との間の最短距離は、±0.5mmであり得る。
【0245】
音響放出口2316を、第2方向(Y)に沿って音響放出部2315とディスプレイモジュール100の間に構成できる。例えば、音響放出口2316は、音響放出部2315とパネルガイド130の間の離隔空間であることができる。例えば、音響放出口2316は、音響放出部2315とパネルガイド130の間で第2方向(Y)に沿って長く延長されたスリットまたはスロット形態を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0246】
本明細書の他の実施例に係る構造物2310は、第3方向(Z)に沿って音響案内部2313の両先端の角の部分または両側の角の部分から突出した一対の突出部2317、および一対の突出部2317のそれぞれと音響案内部2313の第1延長部2313aと第2延長部2313bのそれぞれの間に凹に構成された凹部2318をさらに含んで構成でき、これらは図4図7で説明した構成と同様なので、重複説明は省略する。
【0247】
本明細書の他の実施例に係る構造物2310は、第1方向(X)と平行な支持部2311と音響案内部2313のそれぞれの第3面(内側面)2311e、2313dに配置された音反射防止部材2319をさらに含んで構成でき、これは、図4図7で説明した構成と同様であるため、重複説明は省略する。
【0248】
したがって、本明細書の他の実施例に係る構造物2310は、傾斜面または突出部分(または三角突出部分)を有する音響放出部2315を介して、音響案内部2313を経由して進行する音響(S2)を音響放出口2316の方に反射させることで、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響(S2)を増加させ、または音響(S2)の出力効率を増加させることができる。
【0249】
図16は、図12に示した線F-F’の他の断面図であって、これは、図12図15に示したディスプレイ装置で第2支持部材の構造を変更したものである。これにより、以下の説明では、第2支持部材に対して詳細に説明し、残りの構成には、図12図15と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0250】
図12及び図16を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置では、第2支持部材150は、振動発生装置300と重畳する少なくとも1つのホール157をさらに含むことができる。例えば、第2支持部材150は、前述した鉄金属を含む材質で構成できる。
【0251】
本明細書の実施例によると、ホール157は、振動発生装置300の磁場領域と重畳するよう第1部分151に構成できる。ホール157は、金属材質を有する第2支持部材150によって振動発生装置300に形成される磁場が歪曲する現象を防止または最小化するために、振動発生器2330のボビン332または磁石部材333と重畳するよう第2支持部材150の第1部分151に構成できる。ホール157は、図8及び図9で説明したホール157と実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0252】
本明細書の他の実施例によると、ホール157は、振動発生器2330のボビン332または磁石部材333よりも大きい大きさを有することができる。例えば、ホール157は、振動発生器2330の全体の大きさよりも小さい大きさを有することができる。例えば、ホール157は、図14に示した構造物2310の支持部2311に配置された開口部2311dと同一または大きく、構造物2310の支持部2311よりも小さい大きさを有することができる。例えば、第2支持部材150の第1部分151は、構造物2310の音響案内部2313と重畳するよう構成でき、これにより、金属材質を有する第2支持部材150の第1部分151と構造物2310の音響案内部2313との間の第2ギャップ空間(GS2)で反射(または回折)する高音域帯の音響が増加することによって、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響出力特性を向上させられる。
【0253】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の振動により発生する音響の中の高音域帯の音響の中の少なくとも一部が振動発生装置300の構造物2310によって、ディスプレイモジュール100の側面方向にガイドされて、ディスプレイモジュール100の側面方向と前面方向に出力することで、ディスプレイモジュール100の側面方向に出力する音響(S2)によって高音域帯の音響特性を向上させることができる。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の磁場領域と重畳するホール157を有する第2支持部材150を含むことにより、第2支持部材150による振動発生装置300の磁場の歪曲現象を防止し、または最小限に抑えることにより、振動発生装置300の音響出力特性を向上させることができ、これによって振動発生装置300の振動による音響出力特性が向上し得る。
【0254】
図17は、図12に示した線F-F’の他の断面図であって、これは、図16に示したディスプレイ装置にプレートを追加で構成したものである。これにより、以下の説明では、プレートに対して詳細に説明し、残りの構成には、図12図16と同一の符号を付与し、これに対する重複説明は省略するか簡単に説明することにする。
【0255】
図12及び図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュール100と振動発生装置300の間に配置したプレート700をさらに含むことができる。
【0256】
プレート700は、第2支持部材150と振動発生装置300の間に配置することができる。例えば、プレート700は、振動発生装置300の第1および第2振動発生モジュール300-1、300-2のそれぞれと第2支持部材150の第1部分151の間にそれぞれ配置することができる。プレート700は、第2支持部材150と異なる材質からなることができる。本明細書の実施例に係るプレート700は、非鉄金属からなることができる。例えば、プレート700が、鉄金属材質からなるとき、振動発生装置300に形成される磁場の歪曲現象が発生し得る。プレート700による振動発生装置300の磁場の歪曲現象を防止し、または減らすために、プレート700は、非鉄金属材質で構成できる。プレート700は、図10及び図11で説明したプレートと実質的に同一なので、これに対する重複説明は省略する。
【0257】
本明細書の実施例に係るプレート700は、連通ホール710をさらに含むことができる。
【0258】
連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157と重畳することができる。連通ホール710は、第2支持部材150に配置されたホール157と、第1ギャップ空間(GS1)を連通することができる。本明細書の実施例によると、振動発生装置300で発生する音響のバランスを維持するために、連通ホール710は、振動発生装置300に形成される磁場領域の一部のみに重畳することができる。連通ホール710は、振動発生装置300に形成される磁場領域の半分以下で重畳することができる。例えば、第1方向(X)に沿った振動発生器2330の横断面の長さを基準に、連通ホール710の横断面の長さは、ボビン332または磁石部材333の横断面の長さの40%以下であり得る。連通ホール710は、図10及び図11で説明した連通ホールと実質的に同一なので、これに対する重複説明は省略する。
【0259】
したがって、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、図16に示したディスプレイ装置と同様または同様の効果を有することができる。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生装置300の磁場領域と重畳するホール157を有する第2支持部材150、及び第2支持部材150と振動発生装置300の間に配置されたプレート700を含むことにより、第2支持部材150による振動発生装置300の磁場の歪曲現象を防止し、または最小限に抑えることで、振動発生装置300の音響出力特性を向上させることができる。これにより、振動発生装置300の振動による音響出力特性が向上し得る。また、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、第2支持部材150のホール157と重畳し、振動発生装置300に形成される磁場領域の半分以下に重畳するようプレート700に配置された連通ホール710をさらに含むことにより、振動発生装置300から発生する音響のディスプレイモジュール100の前面方向に進行する前面音響とディスプレイモジュール100の側面方向に進行する側面音響との間の音響バランスを維持することができるので、振動発生装置300の音響出力特性をさらに向上させることができる。これにより、振動発生装置300の振動による音響出力特性がさらに向上し得る。
【0260】
図18は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の音響出力特性と、第1及び第2比較例に係るディスプレイ装置の音響出力特性を示すグラフである。図18において、太い実線は連通ホールなしにプレートが適用された図10に示した実施例に係るディスプレイ装置の周波数-音圧特性を示し、点線は、本明細書による構造物なしに第2支持部材の側面に3mm未満で隣接して第2支持部材の背面と平行に配置された振動発生器を含むディスプレイ装置(または第1比較例のディスプレイ装置)の周波数-音圧特性を示し、細い実線は、非線形部なしに直線部のみからなる音響案内部を有する構造物を適用したディスプレイ装置(または第2比較例のディスプレイ装置)の周波数-音圧特性を示す。
【0261】
図18において、横軸は周波数(Frequency、Hz)を示し、縦軸は音圧(Sound Pressure Level、dB)を示す。図18の音圧レベルは、Audio Precision社のAPX525 Audio Analyzer(FFT Analyzer)を用い、印加電圧は3Vrmsであり、サインスイープ(sine sweep)を20Hz~20kHzで印加し、ディスプレイパネルから0.5m離れた場所から音圧レベルを測定した。サインスイープは、短時間でスイープをする方式であり得、この方式に制限されるものではない。
【0262】
図18を参照すると、実施例に係るディスプレイ装置は、第1比較例のディスプレイ装置と比較して200Hz~20kHzの音域帯で音圧の特性が多少減少したが、実施例に係るディスプレイ装置は、200Hz~5kHzの音域帯で約68dB以上の音圧特性および5kHz~20kHzの音域帯で約63dB以上の音圧特性を有することができる。また、実施例に係るディスプレイ装置は、第2比較例のディスプレイ装置と比較して、優れた音圧特性を有することが分かり、例えば、400Hz~1kHzの音域帯および3kHz以上の音域帯での音圧が向上することが分かる。したがって、実施例に係るディスプレイ装置は、200Hz~20kHzの音域帯で約63dB以上の音圧特性を有する音響を出力することができる。
【0263】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、高音域帯の音響が向上することが分かる。例えば、本明細書は、高音域帯の出力が強い圧電振動装置を構成しなくても、高音域帯の音響を出力することができる振動発生装置を含む装置またはディスプレイ装置を提供することができる。したがって、本明細書では、低音域帯ないし高音域帯の音響を向上させることができる振動発生装置を含む装置またはディスプレイ装置を提供することができる。
【0264】
本明細書の実施例に係る振動装置は、ディスプレイ装置に配置する振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用ディスプレイ装置、劇場用装置、劇場用ディスプレイ装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動発生装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動発生装置を照明装置に適用する場合、振動発生装置は、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の振動発生装置をモバイルデバイスなどに適用する場合、振動発生装置は、スピーカー、レシーバー、およびハプティック中の1つ以上の役割をすることができるが、これに限定されるものではない。
【0265】
本明細書に係るディスプレイ装置は、以下のように説明することができる。
【0266】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルを含むディスプレイモジュール、ディスプレイモジュールの背面に配置された構造、および構造物に配置された振動発生器を含み、構造物は、第1方向に沿って、ディスプレイモジュールの背面の端を覆う非線形部を有し、ディスプレイモジュールの背面から離隔した音響放出口を含むことができる。
【0267】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生器は、ディスプレイモジュールの背面と非平行に配置することができる。例えば、振動発生器は、ディスプレイモジュールの背面と非平行に構造物に支持することができる。
【0268】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物は、振動発生器を支持する支持部と、支持部からディスプレイモジュールの一方の側に延長され、非線形部を有する音響案内部とを含み、音響案内部は、非線形部の一方の側とディスプレイモジュールの背面との間に配置することができる。例えば、音響案内部は、ディスプレイモジュールの背面の端を覆うように、第1方向に沿って支持部からディスプレイモジュールの側面に延長することができる。例えば、音響放出口は、非線形部の先端とディスプレイモジュールの背面との間に配置することができる。
【0269】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部は、振動発生器と重畳した開口部を含むことができる。例えば、構造物は、連結部材を介してディスプレイモジュールの背面に配置することができる。
【0270】
本明細書のいくつかの実施例によると、非線形部は、曲面形態の断面構造を含むことができる。
【0271】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物は、ディスプレイモジュールの背面と振動発生器との間に第1ギャップ空間、および非線形部とディスプレイモジュールの背面との間に第2ギャップ空間を提供し、第1ギャップ空間と第2ギャップ空間は、音響放出口と連通することができる。
【0272】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生器から出力される音響の少なくとも一部は、非線形部分によってディスプレイモジュールの側面方向に反射され、音響放出口を介してディスプレイモジュールの前方に出力されることができる。
【0273】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネルを含むディスプレイモジュールと、ディスプレイモジュールの第1背面領域に配置された第1振動発生モジュールと、ディスプレイモジュールの第2背面領域に配置された第2振動発生モジュールとを含み、第1及び第2振動発生モジュールのそれぞれは、ディスプレイモジュールの背面に音響を出力する振動発生器、および振動発生器を支持する構造物を含み、構造物は、第1方向に沿って、振動発生器から出力する音響をディスプレイモジュールの一方の側に案内する非線形部を有し、ディスプレイモジュールの背面から離隔した音響放出口を含むことができる。
【0274】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物は、ディスプレイモジュールの背面に配置され、振動発生器は、ディスプレイモジュールの背面と非平行に配置することができる。例えば、振動発生器は、ディスプレイモジュールの背面と非平行に構造物に配置することができる。
【0275】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物は、振動発生器を支持する支持部と、およびディスプレイモジュールの背面の端を覆うように第1方向に沿って支持部からディスプレイモジュールの一方の側に延長され、非線形部を有する音響案内部とを含み、音響放出口は非線形部の一方の側とディスプレイモジュールの背面との間に配置することができる。例えば、音響案内部はディスプレイモジュールの背面の端を覆うように、第1方向に沿って支持部からディスプレイモジュールの側面に延長することができる。例えば、音響放出口は非線形部の先端とディスプレイモジュールの背面との間に配置することができる。
【0276】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物は、非線形部の一方の側から突出した音響放出部をさらに含み、音響放出口は、音響放出部とディスプレイモジュールの側面との間に配置することができる。例えば、構造物は、ディスプレイモジュールの厚さ方向に沿って配置することができる。例えば、音響放出部は、非線形部の先端から突出することができる。例えば、音響放出口は、音響案内部の先端とディスプレイモジュールの背面との間に配置することができる。
【0277】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響放出部は突出部分を含むことができる。例えば、音響放出部は三角突出チップを含むことができる。
【0278】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響放出部はディスプレイモジュールの厚さ方向に沿って音響案内部の一方の側から突出して、ディスプレイモジュールの一方の側の外部に露出した第1面、及びディスプレイモジュールに隣接した第1面の一方の側から傾斜した第2面を含むことができる。
【0279】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響放出部において、第1面と第2面との間の角度は45度~75度の間であり得る。
【0280】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1方向を基準に、音響放出部の第1面とディスプレイモジュールの一方の側との間の距離は、1±0.5mm以下であるか、ディスプレイモジュールの厚さ方向を基準に音響放出部の第1面とディスプレイモジュールとの間の最短距離は±0.5mmであり得る。
【0281】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイモジュールの背面と振動発生器との間の距離は、第1方向に沿って、振動発生器に隣接したディスプレイモジュールの一方の側に行くほど増加することができる。例えば、ディスプレイモジュールの背面と振動発生器との間の距離は、第1方向に沿って、ディスプレイモジュールの側面に行くほど増加することができる。
【0282】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイモジュールの背面と構造物の非線形部との間の距離は、第1方向に沿って、構造物に隣接したディスプレイモジュールの一方の側に行くほど減少することができる。例えば、ディスプレイモジュールの背面と構造物の非線形部との間の距離は、第1方向に沿って、ディスプレイモジュールの側面に行くほど減少することができる。
【0283】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物の非線形部は互いに異なる曲率半径を有する複数の曲面部を含むことができる。
【0284】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物の非線形部は複数の曲面部を含み、複数の曲面部のそれぞれの曲率半径は、構造物に隣接したディスプレイモジュールの一方の側に隣接するほど小さくすることができる。例えば、複数の曲面部のそれぞれの曲率半径は、ディスプレイモジュールの側面に隣接するほど小さくすることができる。
【0285】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1方向を基準に、音響案内部の長さは、振動発生器の半分の長さよりも長く、振動発生器の全体の長さよりも短くすることができる。
【0286】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響案内部は支持部と非線形部の間の線形部をさらに含み、第1方向を基準に、非線形部の長さと線形部の長さは同じか異なることができる。
【0287】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部は、第1方向に沿って配置され、振動発生器の第1側を支持する第1支持部と、第1支持部と平行に振動発生器の第2側を支持する第2支持部、第1支持部の一方の側と第2支持部の一方の側との間に配置され、振動発生器の第3側を支持する第3支持部と、第1~第3支持部によって囲まれる開口部とを含むことができる。例えば、第3支持部は、第1方向と交差する第2方向に沿って配置することができる。例えば、開口部は、振動発生器と重畳することができる。
【0288】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部と第2支持部のそれぞれは、ディスプレイモジュールの背面に隣接したおよび/または平行な第1面、およびディスプレイモジュールの背面と非平行な第2面を含むことができる。例えば、第2面は、振動発生器を支持することができる。
【0289】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1支持部と第2支持部のそれぞれにおいて、第1面と第2面の間の距離は、第1方向に沿って第3支持部から音響案内部の方に行くほど増加することができる。
【0290】
本明細書のいくつかの実施例によると、音響案内部は第1方向に沿って第1支持部からディスプレイモジュールの一方の側に延長された第1延長部と、第2支持部からディスプレイモジュールの一方の側に延長された第2延長部と、第1延長部と第2延長部との間の空間を覆うカバー部とを含むことができる。例えば、第2延長部は、第1延長部と平行に配置することができる。例えば、カバー部は非線形部を含むことができる。
【0291】
本明細書のいくつかの実施例によると、構造物は、第1および第2支持部のそれぞれの第3面(または内側面)と第1及び第2延長部の第3面(または内側面)にそれぞれ配置されたパッド(または吸音部材)をさらに含むことができる。
【0292】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイモジュールは、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材をさらに含み、構造物は、支持部材の背面に配置され、支持部材は、第1ホールを含むことができる。例えば、支持部材の第1ホールは、振動発生器と重畳することができる。
【0293】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、支持部材と構造物の間に配置され、支持部材の第1ホールの少なくとも一部を覆うように構成されたプレートをさらに含むことができる。例えば、プレートは構造物を支持することができる。
【0294】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートは非鉄金属からなることができる。
【0295】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートは、支持部材の第1ホールと重畳した第2ホールとをさらに含むことができる。例えば、第2ホールは、第1ホールと異なる形態を有するか、または第1ホールよりも小さい大きさを有することができる。
【0296】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートは、支持部材と異なる材質で構成できる。
【0297】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2ホールの大きさは、第1ホールの大きさよりも小ささを有することができる。
【0298】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生器は、構造物に配置されたモジュールフレームと、モジュールフレーム上に配置されたボビンと、ボビンの内部または外部に設けられたマグネットと、ボビンに巻かれたコイルと、モジュールフレームとボビンの間に連結したダンパーとを含むことができる。
【0299】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイモジュールは、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材をさらに含み、構造物は、支持部材の背面に配置されことができる。支持部材は、第1ホールを含むことができる。第1ホールは、ボビンと重畳することができる。
【0300】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1ホールの大きさは、ボビンの大きさよりも大きい大きさを有することができる。例えば、振動発生器は、支持部材のホールと重畳することができる。
【0301】
本明細書のいくつかの実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイモジュールの背面と構造物との間に配置され第1ホールの少なくとも一部を覆ように構成されたプレートをさらに含むことができる。例えば、ディスプレイモジュールは、ディスプレイパネルの背面に配置されてプレートを支持する支持部材をさらに含み、支持部材は、振動発生器と重畳した第1ホールを含むことができる。
【0302】
本明細書のいくつかの実施例によると、プレートはボビンの一部と重畳した第2ホールを含むことができる。例えば、プレートの第2ホールは、支持部材の第1ホールとボビンの一部と重畳することができる。
【0303】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1方向を基準に、第2ホールの長さは、ボビンの長さの40%以下であることができる。 例えば、第1方向に沿った断面の長さを基準に、第2ホールの断面の長さは、ボビンの横断面の長さの40%以下であり得る。
【0304】
以上で説明した本明細書は、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0305】
100:ディスプレイモジュール
110:ディスプレイパネル
120:バックライトモジュール
130:パネルガイド
140:第1連結部材
150:第2支持部材
151:第1部分
153:第2部分
157:ホール
300:振動発生装置
300-1:第1振動発生モジュール
300-2:第2振動発生モジュール
2310:構造物
2311:支持部
2313:音響案内部
2315:音響放出部
2316:音響放出口
2330:振動発生器
332:ボビン
333:磁石部材
400:第2連結部材
500:第1支持部材
510:第1部分
530:第2部分
550:第3部分
600:第3連結部材
700:プレート
710:連通ホール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18