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  • 特開-腋臭を治療する方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169627
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】腋臭を治療する方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 45/00 20060101AFI20221101BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20221101BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
A61K45/00
A61P17/00
A61P43/00
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022127495
(22)【出願日】2022-08-10
(62)【分割の表示】P 2019526209の分割
【原出願日】2017-07-31
(31)【優先権主張番号】62/368,896
(32)【優先日】2016-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】519028519
【氏名又は名称】カスパー、ロジャー エル.
(71)【出願人】
【識別番号】519028520
【氏名又は名称】バーカー、トーマス ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】カスパー、ロジャー エル.
(72)【発明者】
【氏名】バーカー、トーマス ブイ.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】被験者における腋臭状態を治療する方法を提供する。
【解決手段】被験者における腋臭状態を治療する方法であって、前記被験者の標的細胞におけるABCC11遺伝子の発現を腋臭低減レベルまで阻害するのに有効な量で治療薬を投与する工程を有する方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者における腋臭状態を治療する方法であって、
前記被験者の標的細胞におけるABCC11遺伝子の発現を腋臭低減レベルまで阻害するのに有効な量で治療薬を投与する工程を有する方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記腋臭状態は、腋窩腋臭、胸部腋臭、性器腋臭、またはそれらの組み合わせを含む方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、投与は前記状態の場所に局所的に実施される方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法において、前記場所は、腋窩領域、胸部領域、および性器領域の1またはそれ以上を含む方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、投与は、注射、マイクロニードルアレイ、局所投与、経皮投与、またはそれらの組み合わせを介して実施される方法。
【請求項6】
請求項1記載の方法において、前記治療薬は、遺伝子療法を介して前記標的細胞における前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するように構成される方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法において、前記治療薬は、CRISPR/Cas9システム、rs17822931一塩基多型(SNP)を含む治療用ポリヌクレオチド、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、前記治療薬は、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、モルフォリノ、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、ペプチド核酸、小分子阻害剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである方法。
【請求項9】
請求項1記載の方法において、前記治療薬は約0.01mg~約100mg/用量の量で投与される方法。
【請求項10】
請求項1記載の方法において、前記治療薬は前記標的細胞による吸収を促進するための自己送達修飾を含む方法。
【請求項11】
請求項1記載の方法において、前記自己送達修飾は、脂質、コレステロール、天然リガンド、ペプチド、および化学修飾の1またはそれ以上を含む方法。
【請求項12】
請求項1記載の方法において、前記治療薬はsiRNAである方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法において、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列のいずれか1つの少なくとも15の連続ヌクレオチドを有するそれらのセグメントを含む方法。
【請求項14】
請求項12記載の方法において、前記siRNAは、配列ID番号970、配列ID番号971、配列ID番号972、または配列ID番号973に対して少なくとも90%相同である配列を有する方法。
【請求項15】
請求項1記載の方法において、前記治療薬は、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、配列ID番号2~325から個別に選択される1またはそれ以上の遺伝子配列を標的にするように構成される方法。
【請求項16】
請求項1記載の方法において、前記標的細胞はアポクリン細胞である方法。
【請求項17】
請求項1記載の方法において、発現の前記腋臭低減レベルはベースラインよりも少なくとも30%低い方法。
【請求項18】
被験者における腋臭状態を治療するための治療組成物であって、
治療有効量のABCC11遺伝子阻害剤と、
薬学的に許容できる担体と、
を有する治療組成物。
【請求項19】
請求項18記載の組成物において、治療薬の前記量は、前記ABCC11遺伝子の発現をベースラインよりも少なくとも30%低いレベルまで低減するのに十分な量である組成物。
【請求項20】
請求項18記載の組成物において、前記治療薬は、CRISPR/Cas9システム、rs17822931一塩基多型(SNP)を含む治療用ポリヌクレオチド、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである組成物。
【請求項21】
請求項18記載の組成物において、前記治療薬は、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、モルフォリノ、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、ペプチド核酸、小分子阻害剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである組成物。
【請求項22】
請求項18記載の組成物において、前記治療薬は前記標的細胞による吸収を促進するための自己送達修飾を有する組成物。
【請求項23】
請求項22記載の組成物において、前記自己送達修飾は、脂質、コレステロール、天然リガンド、ペプチド、および化学修飾の1またはそれ以上を有する組成物。
【請求項24】
請求項18記載の組成物において、前記治療薬はsiRNAを有する組成物。
【請求項25】
請求項24記載の組成物において、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列のいずれか1つの少なくとも15の連続ヌクレオチドを有するそれらのセグメントを有する組成物。
【請求項26】
請求項24記載の組成物において、前記siRNAは、配列ID番号970、配列ID番号971、配列ID番号972、または配列ID番号973に対して少なくとも90%相同である配列を有する組成物。
【請求項27】
請求項18記載の組成物において、前記治療薬は前記組成物中に約0.0001wt%~約20wt%の量で存在する組成物。
【請求項28】
請求項18記載の組成物において、前記薬学的に許容できる担体は注射用に製剤化される組成物。
【請求項29】
請求項18記載の組成物において、前記薬学的に許容できる担体はマイクロニードルアレイとして製剤化される組成物。
【請求項30】
請求項18記載の組成物において、前記薬学的に許容できる担体は局所または経皮送達系として製剤化される組成物。
【請求項31】
請求項18記載の組成物であって、さらに、追加的な治療薬を有する組成物。
【請求項32】
請求項31記載の組成物において、前記追加的な治療薬は、抗菌剤、発汗抑制剤、毒素、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権のデータ
本願は、この参照により本明細書に組み込まれる、2016年7月29日付で出願された米国仮特許出願第62/368,896号の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
発汗は、身体の過熱からの保護に役立つ重要な生理学的機能である。ヒト身体にわたり数百万の汗腺が分布している。ヒト汗腺は、主に2つのタイプ:エクリンおよびアポクリンに分かれる。汗腺の大部分は、皮膚表面全体にわたって分布され、足の足底、手の手掌、顔、および腋窩に大量に見出される「エクリン」汗腺である。エクリン汗腺は、身体が蒸発を通じて熱損失を促進することによりその温度を制御することに役立つ無臭の透明液を分泌する。しかし、場合によっては、エクリン汗は、体臭を生じさせ得る。一非限定例として、一部の環境では、エクリン汗は、ケラチンを軟化させ得、ケラチンの細菌分解およびそれに対応する悪臭をもたらし得る。汗腺の別タイプは、「アポクリン」腺と称される。アポクリン腺は、ヒト身体上により限られた分布を有し、腋窩、性器皮膚、および乳房により大量に見出される。アポクリン腺は、皮膚の表面上の細菌と接触状態になるとき、特徴的な体臭をもたらす濃い油性液体を生じる。
【0003】
典型的には、標準的な発汗抑制剤/防臭剤を用いて体臭が制御または遮断され得る一方で、一部の個体は、過剰な悪臭を放つ汗を患い、それは病的と考えられ、腋臭と称される(腋臭症または臭汗症としても知られる)。腋臭は、標準的な発汗抑制剤/防臭剤を用いて治療または予防するには難題であり得る。そのようなことから、この状態を患う多数の患者が、アポクリン腺のマイクロ波破壊、ボツリヌス毒素注射、および/またはアポクリン腺のレーザー破壊などの代替治療に頼っている。場合によっては、根治的な外科手技によるアポクリン腺の外科的除去は、腋臭に対する最良の解決策とみなされる。
【0004】
本発明の性質および利点をより十分に理解するため、好ましい実施形態の以下の詳細な説明に対して、また以下のような貼付の図面と関連して参照がなされている。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1図1は、本開示の一態様に従う、ヒトHepG2細胞におけるABCC11a遺伝子発現のsiRNA媒介性阻害を図示するグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の詳細な説明が例示を目的とする多くの特定事項を含むが、当業者は、以下の詳細に対する多数のバリエーションおよび変更が設定可能であり、本明細書に含まれると考えられることを理解するであろう。したがって、以下の実施形態は、示されるいずれかの請求項に対して、一般性の欠如を全く伴うことなく、また制限を課すことなく、示される。本明細書で用いられる用語法が、あくまで特定の実施形態を説明することを目的とし、限定することが意図されないことは理解されるべきである。特に定義されない限り、本明細書で用いられるすべての科学技術用語は、本開示が属する当業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。
【0007】
この明細書で用いられる通り、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上特に明示しない限り、複数の参照対象に対する支持を表明することを含む。したがって、例えば、「ポリマー」に対する参照は、複数のかかるポリマーを含み得る。
【0008】
本明細書で用いられるとき、「被験者」は、ABCC11阻害剤を用いた治療から恩恵を被ることができる哺乳動物を指す。前記被験者が、ABCC11阻害剤が治療的に有効な処置または予防的処置であるような疾患または状態を有する、またはそのような疾患または状態を生じさせるリスクがある場合、恩恵を得ることができる。一部の態様では、かかる被験者は、ヒトである。
【0009】
本明細書で用いられるとき、ABCC11阻害剤、例えば前記ABCC11遺伝子を標的にするsiRNA(その組成物および剤形を含む)の投与と併用される用語「治療する(treat)」、「治療(treatment)」、または「治療する(treating)」は、無症候性または症候性のいずれかである被験者への投与を指す。換言すれば、「治療する(treat)」、「治療(treatment)」、または「治療する(treating)」は、被験者に存在する状態に関連した症状を低減、寛解、または除去することであり得る、または予防的であり得る(すなわち、被験者における前記症状の発生を阻止または低減するため)。かかる予防的処置はまた、前記状態の予防とも称され得る。治療成績は、想定内または想定外であり得る。具体的な一態様では、治療成績は、疾患または状態またはその徴候または症状の発生または発症における遅延であり得る。別の態様では、治療は、彼らが患っている状態を低減すること、寛解すること、除去すること、またはその他として被験者にそれからの軽減(すなわち解放)を提供すること、または前記状態の徴候または症状からの軽減を提供することであり得る。
【0010】
本明細書で用いられるとき、「治療薬」、「薬剤」、または「活性剤」は、適切または有効な量で被験者に投与されるとき、前記被験者に対して所望または意図される(例えば、有益である、またはポジティブである)生物学的効果を有する薬剤または化合物を指す。一態様では、ABCC11阻害剤は、治療薬であり得る。
【0011】
用語「ABCC11阻害剤」または「ABCC11遺伝子阻害剤」は、ABCC11タンパク質(例えば野生型ABCC11タンパク質)の発現を阻害するのに有効である薬剤または化合物を指す。ABCC11は、ヒトATP結合カセット(ABC)輸送遺伝子であり、ATP駆動排出ポンプタンパク質をコードする。ABCC11は、臭気前駆物質(precursor odorants)の細胞輸送に関与する。ABCC11阻害剤の例が、これに限定されるものではないが、siRNA、miRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、ペプチド核酸、モルフォリノ、小分子阻害剤など、またはそれらの組み合わせを含む。前記野生型ABCC11遺伝子の発現であれば、代替的には、相同組換え、CRISPR/Cas9遺伝子編集などを含む永久的な遺伝子操作により遮断され得る。
【0012】
本明細書で用いられるとき、用語「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、種々の阻害技術を指すように用いられる。例えば、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、転写前および/または転写後阻害を指し得る。転写前阻害については、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、永久的、半永久的、または一過性であることにかかわらず、遺伝子の転写を阻止または低減すること、遺伝子の転写改変を誘導すること、および/または遺伝子の転写の速度を低減することを指し得る。したがって、一部の例では、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」がDNAに対する永久的変化を指し得る一方で、他の例では、DNAに対する永久的変化が設けられない。転写後阻害については、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、永久的、半永久的、または一過性であることにかかわらず、遺伝的配列のタンパク質への翻訳を阻止または低減すること、遺伝的配列の改変タンパク質(例えばミスフォールドタンパク質などの場合)への翻訳改変を誘導すること、および/または遺伝的配列のタンパク質への翻訳の速度を低減することを指し得る。一部の具体例では、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、転写前阻害を指し得る。他の具体例では、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、転写後阻害を指し得る。当然ながら、阻害の前記タイプは、用いられる阻害剤または治療薬の前記特定タイプに依存し得る。したがって、「阻害する(inhibit)」または「阻害する(inhibiting)」は、転写前または転写後、部分的または完全にかかわらず、遺伝子の発現における天然発現と比べての任意の減少を含み得る。
【0013】
本明細書で用いられるとき、用語「製剤」および「組成物」は、交換可能に用いられ、2またはそれ以上の化合物、元素、または分子の混合物を指す。一部の態様では、用語「製剤」および「組成物」は、1またはそれ以上の活性剤と担体または他の賦形剤との混合物を指すように用いられる。組成物は、概ね、固体、液体(すなわち溶液)、または気体を含む任意の物理的状態を取り得る。さらに、用語「剤形」は、被験者への投与のための形式で提供される1またはそれ以上の製剤または組成物を含み得る。一例では、組成物は、ABCC11阻害剤を放出するかまたはそうでなければ投与する製剤であり得る。
【0014】
活性成分の語句「有効量」、「治療有効量」、または「治療的に有効な速度」は、前記薬剤または治療薬が送達されている対象の疾患または状態の治療における治療的結果を達成するための、前記活性成分または治療薬の非毒性であるが十分な量または送達速度を指す。様々な生物学的要素が物質におけるその意図されるタスクを成し遂げる能力に影響する可能性があることは理解されている。したがって、「有効量」、「治療有効量」、または「治療的に有効な速度」は、場合によってはかかる生物学的要素に依存する可能性がある。さらに、治療効果の達成が、当該技術分野で公知の評価を用いて医師または他の認定された医療スタッフにより評価される可能性がある一方で、治療に対する個別の多様性および応答が主観的判断としての治療効果を達成する可能性があることは理解されている。治療有効量または送達速度の決定は、十分に薬学および医学の当業者の範囲内である。例えば、Meiner and Tonascia,"Clinical Trials:Design,Conduct、and Analysis,"Monographs in Epidemiology and Biostatistics,Vol.8(1986)を参照のこと。
【0015】
本明細書で用いられるとき、ABCC11阻害剤、例えば、siRNA、および/または他の好適な治療薬の「腋臭低減量」または「臭気低減量」は、被験者に投与されるとき、意図される効果を提供し、かつ/または意図される結果を達成するための、製剤または組成物中のABCC11阻害剤および/または他の好適な治療薬の十分な量または濃度を指す。例えば、ABCC11阻害剤および/または他の好適な治療薬の「腋臭低減量」または「臭気低減量」は、前記ABCC11阻害剤および/または他の好適な治療薬を用いることができる対象の特定の標的徴候、例えば腋臭または他の状態を治療するのに十分な量である。一部の非限定例では、「腋臭低減量」または「臭気低減量」は、標的細胞における前記ABCC11遺伝子の発現の少なくとも目標量までの阻害を誘導する量であり得る。一部の非限定例では、「腋臭低減量」または「臭気低減量」は、被験者におけるアポクリン汗の産生および/または排出を少なくとも目標量まで低減する量であり得る。一部の非限定例では、「腋臭低減量」または「臭気低減量」は、皮膚表面上での細菌の負荷(例えば、コロニー形成単位[CFU]/単位面積)および/または活性を少なくとも目標量まで低減する量であり得る。
【0016】
本明細書で用いられるとき、「皮膚(skin)」、「皮膚表面」、「皮膚(derma)」、「表皮」および類似用語は、交換可能に用いられ、表皮を含む被験者の外部皮膚だけでなく、下位層および粘膜表面を指す。
【0017】
本明細書で用いられるとき、「投与計画」または「レジメン」、例えば「治療投与計画または「予防投与計画」は、意図される治療または効果を達成するため、被験者に投与され得るかまたは投与されるべきである組成物の投与における方法、時、量、および期間を指す。
【0018】
本明細書で用いられるとき、用語「局所製剤」は、皮膚または粘膜に適用される製剤を指す。局所製剤は、例えば、被験者を、活性剤または薬剤、例えばABCC11阻害剤を送達することにより治療するため、用いられる。物質の局所および経皮投与の双方を意図して、局所製剤を用いることができる。局所製剤の例が、これに限定されるものではないが、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、およびペースト剤を含む。
【0019】
本明細書で用いられるとき、「局所投与」は、その通常の意味で、物質、例えば治療活性剤の、被験者の身体の皮膚または局在化領域への送達を意味するように用いられる。薬剤、例えばABCC11阻害剤の局所投与は、有利には、例えば被験者の皮膚における腋臭の治療に適用されることが多い。局所投与が組織の局所範囲または領域、例えば皮膚を治療することを目的とし得る一方で、局所投与はまた、経皮投与を提供することを目的とし得る。
【0020】
本明細書で用いられるとき、「経皮投与」は、皮膚を通過する投与を指す。経皮投与は、活性剤の全身送達が所望される場合に適用されることが多いが、全身吸収が最小である、皮膚の下層組織への活性剤の送達にも有用である。
【0021】
本明細書で用いられるとき、「担体」および「薬学的に許容できる担体」は、交換可能に用いられ、任意の液体、ゲル剤、軟膏、溶剤、液体、希釈剤、液体軟膏基剤、リポソーム、ミセル、巨大ミセルなど、または治療薬の標的細胞(例えばアポクリン細胞)および/または標的細胞内への送達、ならびに有害な生理学的応答を引き起こすことがなく、有害な様式で前記組成物の他の成分と相互作用することがない、被験者または前記被験者の組織との接触状態での使用に適した任意の他の好適な担体を指すこともある。幾つかの担体成分、例えば、ゼラチン、ポリマー、脂肪および油、レシチン、コラーゲン、アルコール、水などは、局所製剤の作製における使用として公知である。
【0022】
本願では、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含有する(containing)」、および「有する(having)」などは、米国特許法中でのそれらに帰属する意味を有し得、「含む(includes)」、「含む(including)」などを意味し得、また一般に制約のない用語と解釈される。用語「~から成る(consisting of)」または「~から成る(consists of)」は、閉じた用語であり、あくまでかかる用語と併せて具体的に列挙される成分、構造、工程などを含み、それは米国特許法に従う。「本質的に~から成る(consisting essentially of)」または「本質的に~から成る(consists essentially of)」は、一般に米国特許法によりそれらに帰属する意味を有する。特に、かかる用語は、基本的および新規な特徴またはそれらに関連して用いられるアイテムの機能に実質的に影響を及ぼさない、追加的アイテム、材料、成分、工程、または要素の包含を許容することを除き、一般に閉じた用語である。例えば、組成物中に存在するが、組成物の性質または特徴に影響しない微量元素は、用語「本質的に~から成る(consisting essentially of)」の下に存在する場合、かかる用語法に従いアイテムのリスト中に明確に列挙されないにしても、許容できることになる。本明細書中で「含む(comprising)」または「含む(including)」のような制約のない用語を用いるとき、用語「本質的に~から成る(consisting essentially of)」および用語「~から成る(consisting of)」に対しても、あたかも明示的に述べられるかのように直接的支持が得られるべきであり、その逆も言えることは理解される。
【0023】
説明中および特許請求の範囲中の用語「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などは、存在する場合、類似要素間で区別するために用いられ、必ずしも特定の逐次的順序または時系列的順序を述べるために用いられるわけではない。そのように用いられる任意の用語が、本明細書に記載の実施形態が、例えば、本明細書で例示されるかそうでなくとも説明される場合以外、逐次的に運用され得るような適切な環境下で交換可能であることは理解されるべきである。同様に、一連の工程を含むような方法が本明細書に記載される場合、本明細書中に提示されるような工程の順序は、必ずしもかかる工程が実施される可能性がある唯一の順序ではなく、記載される特定の工程は、おそらくは省略され、かつ/または本明細書に記載されない特定の他の工程は、おそらくは前記方法に加えられる。
【0024】
本明細書で用いられるとき、用語「実質的に」は、作用、特徴、特性、状態、構造、アイテム、または結果の完全またはほぼ完全な範囲または程度を指す。例えば、「実質的に」包含される対象であれば、前記対象が完全に包含されるかまたはほぼ完全に包含されるかのいずれかを意味することになる。絶対的完全性からの正確な許容可能な偏差度は、場合によっては特定の文脈に依存する。しかし、概して完全に近いことは、あたかも絶対的および全体的完全性が得られたことと同じ全体的結果を有することになる。「実質的に」の使用は、作用、特徴、特性、状態、構造、アイテム、または結果の完全またはほぼ完全な欠如を指すようなネガティブな含意で用いられるとき、同様に適用可能である。例えば、粒子を「実質的に含まない」組成物は、完全に粒子が欠如しているかまたは粒子がほぼ完全に欠如しているかのいずれかになり、その効果は、粒子が完全に欠如している場合と同じになる。換言すれば、成分または要素を「実質的に含まない」組成物は、やはり実際には、かかるアイテムをその効果が測定不能である限り、含む。
【0025】
本明細書で用いられるとき、用語「約」は、所与の値が終点の「少し上」または「少し下」であることを提示することにより、数値範囲終点に柔軟性を提供するため、用いられる。特に指定のない限り、特定の数または数値範囲に従う用語「約」の使用はまた、用語「約」を伴わないかかる数値の用語または範囲に対する支持を提供するように理解される必要がある。例えば、利便性および簡潔性のため、「約50オングストローム~約80オングストローム」の数値範囲はまた、「50オングストローム~80オングストローム」の範囲に対する支持を提供するように理解されるべきである。さらに、本明細書中での実際の数値に対する支持が、たとえ用語「約」がそれらと併用されるときであっても提供されることは理解されるべきである。例えば、「約」30を列挙する場合、30の少し上および少し下の値に対してだけでなく、同様に30の実際の数値に対しても支持を提供するように解釈されるべきである。
【0026】
本明細書で用いられるとき、複数のアイテム、構成要素、組成元素、および/または材料は、便宜上、共通のリスト中に存在する。しかし、これらのリストは、あたかも前記リストの各メンバーが別々の固有のメンバーとして個別に特定されるように解釈されるべきである。したがって、かかるリストのいずれの個別メンバーも、逆の指示がない限り、あくまで共通グループ内でのそれらの提示に基づく同じリストの任意の他のメンバーの事実上の均等物として解釈されるべきでない。
【0027】
濃度、量、および他の数値データは、本明細書中では範囲形式で表現または提示される。かかる範囲形式が、あくまで利便性および簡潔性のために用いられ、ひいては前記範囲の限界として明示的に列挙される数値を含むだけでなく、その範囲内に包含されるすべての前記個別数値または部分範囲も、あたかも各数値および部分範囲が明示的に列挙されるかの如く含むように柔軟に解釈されるべきであることは理解されるべきである。例として、「約1~約5」の数値範囲は、約1~約5の前記明示的に列挙された値を含むだけでなく、前記指定範囲内の個別の値および部分範囲も含むように解釈されるべきである。したがって、この数値範囲内に含まれるのは、2、3、および4などの個別の値、ならびに1~3、2~4、および3~5などの部分範囲とともに、個別に1、2、3、4、および5である。
【0028】
この同じ原則が、最小または最大としてただ1つの数値を列挙する範囲に適用される。さらに、かかる解釈は、記載されている範囲または特徴の幅と無関係に適用するべきである。
【0029】
本願中では、「改善された」または「増強された」性能を提供する組成物、システム、または方法に対して参照がなされる。特に指定のない限り、かかる「改善」または「増強」が、先行技術における組成物、システム、または方法に対する比較に基づいて得られる利点の尺度であることは理解されるべきである。さらに、改善または増強された性能の程度が開示される実施形態の間で変化する可能性があり、かつ改善または増強の量、程度、または実現性における等価性または一貫性が普遍的に適用可能とみなされるべきでないことは理解されるべきである。
【0030】
「例」に対する本明細書全体にわたる参照は、前記例に関連して記載される特定の特色、構造、または特徴が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所に出現する語句「例における」は、必ずしもすべてが同じ実施形態を参照するわけでない。
【0031】
実施例
発明実施形態の最初の概要が下記に提示され、次に具体的な実施形態がさらに詳細に説明される。この最初の概要は、読者が技術的概念をより早く理解することに役立つことが意図されるが、その主要または本質的な特色を特定することが意図されないばかりか、特許請求される主題の範囲を限定することは意図されない。
【0032】
配列ID番号1の遺伝子配列を有するヒトATP結合カセット(ABC)輸送遺伝子(ABCC11)は、アポクリン腺からの耳垢(cerumen)(耳垢(earwax))および体臭前駆物質の成分の分泌において主要な役割を有するATP駆動排出ポンプタンパク質をコードする。野生型ABCC11の発現は、湿式耳垢および腋臭をもたらす一方で、一塩基多型(SNP)バージョン(538G→A,Gly180Arg,rs17822931)の発現は、乾式耳垢をもたらし、腋臭をもたらさない。ABCC11 SNPと腋臭および前記耳垢タイプ双方との間に強い関連性がある。例えば、GGまたはGA遺伝子型の優性遺伝様式は、湿式耳垢表現型および腋臭である一方で、劣性AA遺伝子型は、乾式耳垢表現型をもたらし、腋臭をもたらさない。より詳細には、前記野生型ABCC11タンパク質はN結合グリコシル化される一方で、SNPバージョンはそうではない。したがって、N結合グリコシル化の欠如は、ミスフォールドタンパク質としての前記SNPコード化バージョンの認識をもたらすとともに、ユビキチン化およびプロテアソーム分解がもたらされる。しかし、前記ABCC11遺伝子の前記SNPバージョンのホモ接合型発現(分解される前記タンパク質産物)に起因する有害な効果は明白でなく、これは前記野生型バージョンが副作用を伴わずに安全に除去され得ることを示唆する。それ故、特定のSNPの場合、前記ABCC11タンパク質の標的化分解をもたらし得る。前記ABCC11タンパク質の不在下で、臭気物質または臭気前駆物質の排出は遮断または制限され、ひいては腋臭は低減される。
【0033】
本開示は、腋臭を治療するための方法および組成物について記載する。一部の例では、腋臭を治療する方法は、ABCC11遺伝子発現を阻害する工程を含み得る。一部の例では、ABCC11遺伝子発現を阻害する(ひいては臭気を低減または除去する)工程は、ABCC11の発現を一時的に阻害する、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、モルフォリノ、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、ペプチド核酸、小分子阻害剤など、またはそれらの組み合わせなどの阻害剤の投与を含み得る。一部の追加的な例では、ABCC11遺伝子発現を阻害する方法は、遺伝子療法を含み得る。ABCC11の発現を阻止するように前記DNAを恒常的に改変するため、遺伝子療法(例えば、相同組換え、CRISPR/Cas9遺伝子編集など)を用いることができる。一部の例では、腋臭を治療する方法は、阻害剤および遺伝子療法の双方を施す工程を含み得る。
【0034】
一実施形態では、本発明は、腋臭を有する被験者を、前記ABCC11タンパク質(例えば野生型ABCC11)をコードする遺伝子の発現を阻害するRNA配列を前記被験者に投与することにより治療する方法を提供する。上記の通り、前記SNP含有遺伝子産物のホモ接合性発現が明白な有害な望まれない作用を全く伴わずに分解されるように、望まれない副作用を引き起こすことなく、野生型ABCC11の発現を抑制することが可能であることが発見されている。換言すれば、望まれない副作用を全く伴うことなく、ABCC11タンパク質の発現を除去し、腋臭を低減することは可能である。
【0035】
一部の例では、腋臭を治療する方法は、腋臭に寄与する遺伝子を同定し、かつ標的細胞における腋臭に寄与する遺伝子発現を阻害する工程を含み得る。一部の追加的な例では、腋臭を治療する方法は、腋臭を有する被験者に投与されるべき阻害剤を調製する工程をさらに含み得る。一部の具体例では、腋臭に寄与する遺伝子は、ABCC11であり得る、またはそれを含み得る。
【0036】
前記ABCC11遺伝子の種々のセグメントまたは配列は、前記阻害が永久的、半永久的、または一過性であることにかかわらず、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するための治療薬を用いて標的化され得る。例えば、下の表1に列挙される遺伝子配列の1またはそれ以上は、ABCC11遺伝子発現を阻害するように標的化され得る。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
上記の通り、一部の例では、配列ID番号2~325の1またはそれ以上、またはそれらの一部が、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するように標的化され得る。さらに他の例では、配列ID番号2~325の2またはそれ以上、またはそれらの一部が、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するように標的化され得る。さらに他の例では、配列ID番号2~325の3またはそれ以上、4またはそれ以上、5またはそれ以上、または10またはそれ以上、またはそれらの一部が、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するように標的化され得る。一部の例では、配列ID番号2~325の各々、またはそれらの一部が、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するように標的化され得る。
【0046】
一部の例では、配列ID番号2、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号3、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号4、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号5、またはその一部が、標的化され得る一部の例では、配列ID番号6、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号7、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号8、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号9、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号10、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号11、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号12、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号13、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号14、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号15、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号16、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号17、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号18、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号19、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号20、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号21、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号22、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号23、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号24、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号25、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号26、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号27、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号28、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号29、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号30、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号31、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号32、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号33、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号34、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号35、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号36、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号37、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号38、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号39、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号40、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号41、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号42、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号43、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号44、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号45、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号46、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号47、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号48、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号49、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号50、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号51、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号52、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号53、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号54、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号55、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号56、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号57、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号58、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号59、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号60、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号61、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号62、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号63、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号64、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号65、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号66、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号67、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号68、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号69、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号70、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号71、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号72、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号73、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号74、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号75、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号76、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号77、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号78、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号79、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号80、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号81、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号82、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号83、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号84、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号85、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号86、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号87、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号88、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号89、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号90、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号91、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号92、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号93、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号94、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号95、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号96、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号97、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号98、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号99、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号100、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号101、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号102、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号103、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号104、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号105、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号106、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号107、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号108、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号109、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号110、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号111、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号112、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号113、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号114、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号115、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号116、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号117、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号118、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号119、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号120、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号121、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号122、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号123、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号124、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号125、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号126、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号127、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号128、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号129、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号130、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号131、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号132、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号133、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号134、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号135、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号136、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号137、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号138、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号139、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号140、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号141、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号142、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号143、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号144、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号145、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号146、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号147、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号148、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号149、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号150、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号151、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号152、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号153、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号154、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号155、またはその一部が
、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号156、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号157、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号158、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号159、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号160、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号161、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号162、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号163、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号164、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号165、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号166、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号167、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号168、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号169、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号170、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号171、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号172、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号173、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号174、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号175、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号176、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号177、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号178、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号179、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号180、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号181、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号182、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号183、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号184、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号185、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号186、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号187、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号188、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号189、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号190、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号191、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号192、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号193、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号194、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号195、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号196、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号197、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号198、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号199、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号200、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号201、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号202、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号203、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号204、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号205、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号206、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号207、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号208、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号209、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号210、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号211、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号212、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号213、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号214、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号215、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号216、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号217、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号218、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号219、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号220、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号221、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号222、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号223、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号224、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号225、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号226、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号227、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号228、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号229、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号230、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号231、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号232、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号233、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号234、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号235、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号236、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号237、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号238、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号239、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号240、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号241、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号242、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号243、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号244、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号245、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号246、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号247、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号248、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号249、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号250、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号251、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号252、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号253、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号254、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号255、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号256、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号257、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号258、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号259、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号260、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号261、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号262、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号263、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号264、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号265、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号266、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号267、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号268、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号269、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号270、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号271、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号272、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号273、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号274、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号275、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号276、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号277、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号278、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号279、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号280、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号281、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号282、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号283、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号284、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号285、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号286、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号287、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号288、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号289、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号290、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号291、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号292、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号293、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号294、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号295、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号296、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号297、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号298、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号299、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号300、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号301、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号302、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号303、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号304、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号305、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番
号306、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号307、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号308、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号309、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号310、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号311、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号312、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号313、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号314、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号315、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号316、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号317、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号318、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号319、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号320、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号321、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号322、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号323、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号324、またはその一部が、標的化され得る。一部の例では、配列ID番号325、またはその一部が、標的化され得る。
【0047】
上記の通り、ABCC11阻害剤は、種々の状態または症状を治療するのに有用であり得る薬学的に活性な薬剤の有望なクラスである。かかる症状の例として、腋臭が挙げられる。ABCC11阻害剤は、これに限定されるものではないが、経口、局所、静脈内、くも膜下腔内、皮内、および経皮投与を含む種々の方法で投与され得る。したがって、全身的に、また被験者の身体の標的化領域または範囲に双方で腋臭症状を治療するため、ABCC11阻害剤を用いることができる。
【0048】
例えば、被験者は、前記野生型ABCC11遺伝子の発現に起因する腋臭を経験する可能性がある。したがって、ABCC11阻害剤が臭気を低減するための治療の第一選択として投与され得る。皮膚において臭気を呈するとき、これらの症状を患う場所に治療を直接的に適用することが望ましい場合もある。例えば、前記場所は、腋窩領域(例えば腋窩)、胸部領域(例えば、胸/乳房)、または性器領域を含み得る。
【0049】
阻害剤または治療薬の一部の非限定例は、遺伝子療法用に用いられるものであり得る。例えば、場合によっては、CRISPR-Cas9システムを用いることができる。例えば、合成ガイドRNAと複合体を形成したCas9ヌクレアーゼを細胞内に送達することにより、細胞のゲノムは、所望される場所として切断され得、既存の遺伝子が除去される、かつ/または改変された遺伝子が付加されることを可能にする。したがって、一部の例では、CRISPR-Cas9システムは、GGまたはGA遺伝子型を有する個体に投与されることで、前記ABCC11遺伝子のこの特定バージョンが除去され得、それが前記遺伝子のSNPバージョン(538G→A,Gly180Arg,rs17822931)を含むバージョンと置換され得る。他の例では、前記rs17822931 SNPを含む治療用ヌクレオチドは、ウイルスベクターまたは非ウイルス的方法を介して標的細胞に導入され得る。ウイルスベクターが用いられるとき、任意の好適なウイルスベクターを用いることができる。非限定例として、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、レトロウイルス、レンチウイルス、単純ヘルペス、ワクシニアなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。加えて、任意の好適な非ウイルス的方法は、追加的または代替的に用いることができる。非ウイルス的方法の非限定例として、エレクトロポレーション、イオン泳動、ソノポレーション、マグネトフェクション、担体(例えば、高分子、樹状、リポソームなど)の使用、遺伝子銃、ネイキッドまたは修飾ヌクレオチドの注射(例えば、マイクロニードルのアレイによる)など、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0050】
阻害剤または治療薬の他の非限定例として、siRNA、miRNA、モルフォリノ、ASO、ペプチド核酸、小分子阻害剤、それらの類似体、それらの誘導体など、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。一般に、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害し得るかまたは前記ABCC11タンパク質の標的化分解を促進し得る任意の治療薬を用いることができる。一部の具体例では、前記阻害剤は、siRNAを含み得る。一部の追加的な例では、前記阻害剤は、miRNAを含み得る。さらなる追加的な例では、前記阻害剤は、モルホリノを含み得る。さらなる追加例では、前記阻害剤は、ASOを含み得る。一部の例では、前記阻害剤は、ペプチド核酸を含み得る。一部のさらなる例では、前記阻害剤は、小分子阻害剤を含み得る。
【0051】
一部の例では、前記阻害剤は、RNA配列、例えば、siRNA、miRNA、モルホリノ、ASO、それらの類似体、それらの誘導体など、またはそれらの組み合わせを含み得る。かかる例では、前記RNA配列は、腋臭を有する被験者の標的細胞に投与され得る。標的細胞は、任意の好適なアポクリン標的細胞を含み得る。一部の例では、前記標的細胞は、任意の好適な腺管上皮アポクリン細胞であり得るかまたはそれを含み得る。一部の例では、標的細胞は、腋窩アポクリン細胞、胸部アポクリン細胞、性器アポクリン細胞、またはそれらの組み合わせを含み得る。前記調製される阻害配列は、長さが変動し得るが、一般に約15~31塩基長である。一部の例では、これらの調製される配列は、siRNAであり得る。種々のsiRNA、例えば下の表2に列挙されるものの1またはそれ以上(すなわち任意の好適な組み合わせ)を用いることができる。
【0052】
【表9】
【0053】
【表10】
【0054】
【表11】
【0055】
【表12】
【0056】
【表13】
【0057】
【表14】
【0058】
【表15】
【0059】
【表16】
【0060】
【表17】
【0061】
【表18】
【0062】
【表19】
【0063】
【表20】
【0064】
【表21】
【0065】
【表22】
【0066】
上記の通り、一部の例では、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、表2に列挙される1またはそれ以上のsiRNA阻害剤を用いることができる。一例では、前記ABCC11阻害剤は、表2に列挙される配列、またはその相補体を含み得る。かかる配列は、送達可能な構築物を作出するのに必要とされる任意の送達成分、例えば、関連プロモーター、ウイルスベクターなどをさらに含み得る。一部の例では、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、表2に列挙されるガイド鎖、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同なガイド鎖を有する1またはそれ以上のsiRNA阻害剤を用いることができる。一部の例では、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、表2に列挙されるガイド鎖、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同なガイド鎖を有する2またはそれ以上、3またはそれ以上、4またはそれ以上、5またはそれ以上、または10またはそれ以上のsiRNA阻害剤を用いることができる。一部の例では、前記1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号326の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号328の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号330の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号332の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号334の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号336の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号338の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号340の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号342の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号344の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号346の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号348の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号350の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号352の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号354の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号356の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号358の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号360の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号362の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号364の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号366の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号368の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号370の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号372の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号374の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号376の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号378の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号380の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号382の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号384の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号386の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号388の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号390の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号392の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号394の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号396の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号398の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号400の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号402の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号404の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号406の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号408の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号410の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号412の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号414の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号416の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号418の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号420の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号422の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号424の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号426の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号428の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号430の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号432の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号434の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号436の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号438の配列、ま
たはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号440の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号442の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号444の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号446の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号448の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号450の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号452の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号454の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号456の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号458の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号460の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号462の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号464の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号466の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号468の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号470の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号472の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号474の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号476の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号478の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号480の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号482の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号484の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号486の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号488の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号490の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号492の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号494の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号496の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号498の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号500の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号502の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号504の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号506の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号508の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号510の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号512の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号514の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号516の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号518の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号520の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号522の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号524の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号526の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号528の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号530の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号532の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号534の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号536の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号538の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号540の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号542の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号544の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号546の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号548の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号550の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号552の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号554の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号556の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号558の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号560の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上
のsiRNA阻害剤は、配列ID番号562の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号564の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号566の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号568の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号570の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号572の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号574の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号576の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号578の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号580の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号582の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号584の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号586の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号588の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号590の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号592の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号594の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号596の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号598の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号600の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号602の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号604の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号606の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号608の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号610の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号612の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号614の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号616の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号618の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号620の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号622の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号624の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号626の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号628の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号630の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号632の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号634の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号636の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号638の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号640の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号642の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号644の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号646の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号648の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号650の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号652の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号654の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号656の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号658の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号660の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号662の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号664の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号666の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号668の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号670の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号672の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号674の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号676の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号678の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号680の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号682の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号684の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有する
ガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号686の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号688の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号690の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号692の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号694の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号696の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号698の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号700の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号702の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号704の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号706の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号708の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号710の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号712の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号714の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号716の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号718の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号720の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号722の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号724の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号726の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号728の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号730の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号732の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号734の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号736の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号738の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号740の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号742の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号744の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号746の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号748の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号750の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号752の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号754の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号756の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号758の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号760の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号762の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号764の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号766の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号768の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号770の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号772の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号774の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号776の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号778の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号780の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号782の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号784の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号786の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号788の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号790の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号792の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号794の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号796の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号798の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号800の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号802の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号804の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号806の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号808の配列、またはそれに対して
少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号810の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号812の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号814の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号816の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号818の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号820の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号822の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号824の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号826の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号828の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号830の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号832の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号834の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号836の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号838の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号840の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号842の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号844の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号846の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号848の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号850の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号852の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号854の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号856の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号858の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号860の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号862の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号864の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号866の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号868の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号870の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号872の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号874の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号876の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号878の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号880の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号882の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号884の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号886の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号888の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号890の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号892の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号894の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号896の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号898の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号900の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号902の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号904の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号906の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号908の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号910の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号912の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号914の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号916の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号918の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号920の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号922の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号924の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号926の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号928の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号930の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は
、配列ID番号932の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号934の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号936の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号938の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号940の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号942の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号944の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号946の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号948の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号950の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号952の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号954の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号956の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号958の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号960の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号962の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号964の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号966の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号968の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。
【0067】
表2に列挙されるガイド鎖の1またはそれ以上と代替的に、または組み合わせて、以下のガイド鎖:GUUUCAGGACUUAUUUAUA(配列ID番号970)、CCUACUUCAUUAUUGGAUA(配列ID番号971)、GUCCUGUCCUUAAUGGUGA(配列ID番号972)、およびCAAAGAUCCUGGAAUAUUC(配列ID番号973)の1またはそれ以上、またはそれらに90%または95%相同である鎖もまた、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、本方法および/または組成物において用いることができる。一部の例では、前記1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号970の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、前記1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号971の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、前記1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号972の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。一部の例では、前記1またはそれ以上のsiRNA阻害剤は、配列ID番号973の配列、またはそれに対して少なくとも90%または95%相同である配列を有するガイド鎖を含み得る。
【0068】
上に列挙されるガイド鎖の1またはそれ以上、またはそれらの一部がまた、ASOとして使用可能であることも認められる。一部の例では、上に列挙されるガイド鎖の1またはそれ以上、またはそれらの一部は、ASOとして用いるための前記一本鎖RNAの安定性を高めるため、ホスホジエステル結合の代わりにホスホロチオエート結合で修飾され得る。一部の例では、上に列挙されるガイド鎖の1またはそれ以上、またはそれらの一部は、ASOとして用いるための前記一本鎖RNAの安定性を高めるため、2'-O-メチル基、2'-フルオロ基、2'-O-メトキシエチル基など、またはそれらの組み合わせを含むように修飾され得る。一部の例では、前記ガイド鎖の1またはそれ以上、またはそれらの一部は、ASOとして用いるための前記一本鎖RNAの安定性を高めるため、リボースの2'~4'位の間にメチレン架橋を含むロックド核酸(LNA)で修飾され得る。これらの修飾、または他の類似の、関連の、または好適な修飾の任意の好適な組み合わせは、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害することにおいての使用に適したASOを調製するため、上に列挙されるガイド鎖の1またはそれ以上、またはそれらの一部とともに用いることができる。一部の例では、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、上に列挙されるガイド鎖の1またはそれ以上の15~19ヌクレオチド部分をASOとして用いることができる。
【0069】
本明細書に記載の任意のRNA阻害剤が、その安定性を高めるため、ASOに関連する上に列挙される修飾、または類似の修飾を含み得ることも認められる。一部の例では、前記RNA配列は、リン酸-糖骨格または塩基のいずれかに対する修飾を含み得る。例えば、前記RNAのリン酸ジエステル結合は、窒素、硫黄、またはヘテロ原子の少なくとも1つを含むように修飾され得る。同様に、一部の例では、塩基は、アデノシンデアミナーゼの活性を遮断するように修飾され得る。前記RNA配列が任意の好適な方法により調製され得ることがさらに認められる。一部の例では、前記RNA配列は、酵素的に作製され得る。他の例では、前記RNA配列は、部分または全体有機合成により作製され得る。一部の例では、前記RNA阻害剤の細胞吸収を促進するため、RNA配列の自己送達を促進するための追加的部分、例えば、脂質、糖(例えば、N-アセチルガラクトサミン(GalNAc))、リガンド、ペプチド、コレステロールなど、またはそれらの組み合わせを含めることができる。したがって、一部の例では、前記RNA阻害剤は、自己送達修飾(self-delivery modifications)を含むことで、トランスフェクション試薬および助剤の添加を不要にする。
【0070】
本発明のRNA配列は、種々の形態で投与され得る。例えば、場合によっては、RNA配列は、ハイブリダイズされた二本鎖相補的RNA(dsRNA)として、一本鎖RNA(ssRNA)として、RNAの単一ヘアピン分子(shRNA)として、リボザイムとして、DNAアンチセンス(AS)として、ペプチド核酸またはモルフォリノなどの核酸模倣物として、または任意の他の好適な形態で投与され得る。投与がdsRNA、ssRNA、shRNA、またはASのいずれとしてであっても、本発明のRNA/DNA配列が被験者に送達され得るための種々の機構が存在する。
【0071】
好適な送達機構は、これに限定されるものではないが、単一のニードルおよびニードルアレイ、局所製剤、例えば、ローション剤、クリーム剤、ゲル剤、軟膏剤、ゼリー剤(オイルゼリーなど)、接着剤、ペースト剤、液体、セッケン、シャンプー、経皮吸収型貼付剤、フィルム、電気泳動、ソノポレーション、イオン泳動、ナノ粒子など、またはそれらの組み合わせを用いる皮内注射を含む注射を含む。一態様では、製剤の作製において用いられる前記特定担体は、皮膚に対するその影響がポジティブであることから、選択される。例えば、場合によっては、皮膚を湿らせる、水和させる、またはその他として皮膚に利益をもたらす担体を用いることができる。さらに他の例では、皮膚から水分を吸収する担体が有利であり得る。これは、臭気産生細菌が繁殖する環境を除去するのに役立ち得る。したがって、一部の例では、前記担体は、水分吸収成分(すなわち防湿剤)を含み得る。
【0072】
さらなる詳細では、一部の例では、治療有効量のRNA阻害剤は、注射、例えば、筋肉内注射、静脈内注射、皮下注射、脊髄内注射、皮内注射、経皮注射などを介して投与され得る。かかる例では、前記薬学的に許容できる担体は、種々の成分、例えば、水、可溶化または分散剤、等張化剤、pH調整剤または緩衝剤、保存剤、キレート剤、増量剤など、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0073】
一部の例では、注射可能な治療組成物は、可溶化または分散剤を含み得る。可溶化または分散剤の非限定例として、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、レシチン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、ジメチルアセトアミド、ポリエトキシ化ヒマシ油、n-ラクトアミド、シクロデキストリン、カルボキシメチルセルロース、アカシア、ゼラチン、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0074】
一部の例では、注射可能な治療組成物は、等張化剤を含み得る。等張化剤の非限定例として、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、マンニトール、ソルビトール、ブドウ糖、グリセリン、プロピレングリコール、エタノール、トレハロース、リン酸緩衝食塩水(PBS)、ダルベッコPBS、アルセバー溶液、トリス緩衝生理食塩水(TBS)、水、平衡塩類溶液(BSS)、例えば、ハンクスBSS、アールBSS、グレイ(Grey's)BSS、パック(Puck's)BSS、シム(Simm's)BSS、タイロードBSS、およびBSSプラスなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。前記治療組成物の適切な浸透圧を提供するため、等張化剤を用いることができる。一態様では、前記治療組成物の浸透圧は、約250~約350ミリオスモル/リットル(mOsm/L)であり得る。別の態様では、前記治療組成物の浸透圧は、約277~約310mOsm/Lであり得る。
【0075】
一部の例では、注射可能な治療組成物は、pH調整剤または緩衝剤を含み得る。pH調整剤または緩衝剤の非限定例として、幾つかの酸、塩基、およびそれらの組み合わせ、例えば、塩酸、リン酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液、酒石酸緩衝液、リン酸緩衝液、トリエタノールアミン(トリス)緩衝液など、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。典型的には、前記治療組成物のpHは、約5~約9、または約6~約8であり得る。
【0076】
一部の例では、注射可能な治療組成物は、保存剤を含み得る。保存剤の非限定例として、アスコルビン酸、アセチルシステイン、亜硫酸水素塩、メタ重亜硫酸塩、モノチオグリセロール、フェノール、meta-クレゾール、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ブチルヒドロキシトルエン、ミリスチル γ-塩化ピコリニウム、2-フェノキシエタノール、硝酸フェニル水銀、クロロブタノール、チメロサール、トコフェロールなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0077】
一部の例では、注射可能な治療組成物は、キレート剤を含み得る。キレート剤の非限定例として、エチレンジアミン四酢酸、カルシウム、カルシウム二ナトリウム、ベルセタミド、カルテリドール、ジエチレントリアミン五酢酸など、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0078】
一部の例では、注射可能な治療組成物は、増量剤を含み得る。増量剤の非限定例として、スクロース、ラクトース、トレハロース、マンニトール、ソルビトール、グルコース、ラフィノース、グリシン、ヒスチジン、ポリビニルピロリドンなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0079】
一例では、被験者における腋臭を治療する方法が開示される。前記方法は、ABCC11阻害剤を治療有効量で前記被験者に投与する工程を含み得、ここで前記ABCC11阻害剤は、注射を介して前記被験者に送達される。
【0080】
一部の例では、治療有効量の前記RNA阻害剤は、マイクロニードルアレイを介して投与され得る。かかるマイクロニードルアレイは、基礎部分および前記基礎部分の表面に取り付けられた、またはそれから突出している複数のマイクロニードルを含み得る。一部の例では、前記基礎部分は、ポリマー層であり得る。前記マイクロニードルは、被験者の皮膚表面に、前記マイクロニードルを前記皮膚表面に埋め込むのに十分な様式で適用され得る。一部の実施形態では、前記マイクロニードルアレイの前記基礎部分が次に、前記マイクロニードルが前記皮膚表面に埋め込まれた状態を維持して前記マイクロニードルから分離され得、前記基礎部分は前記皮膚表面から除去され得る。かかる例では、前記マイクロニードルは、前記マイクロニードルが前記被験者によって吸収されるまで前記皮膚表面に維持され得る。他の実施形態では、前記基礎部分および前記マイクロニードルは、接続されたままであり得る。
【0081】
前記マイクロニードルアレイの前記マイクロニードルは、任意の好適な長さを有し得る。一部の例では、前記マイクロニードルは、約1μm~約10,000μmの長さを有し得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルは、約50μm~約1,000μmの長さを有し得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルは、約75μm~約500μmの長さを有し得る。
【0082】
前記マイクロニードルアレイは、前記マイクロニードルのサイズおよび分布に応じて、任意の好適な数のマイクロニードルを有し得る。一部の例では、前記マイクロニードルアレイは、約1マイクロニードル~約25,000,000マイクロニードルを有し得る。一部の例では、前記マイクロニードルアレイは、約10マイクロニードル~約200マイクロニードルを有し得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルアレイは、約50マイクロニードル~約500マイクロニードルを有し得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルアレイは、約100マイクロニードル~約1000マイクロニードルを有し得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルアレイは、約500マイクロニードル~約50,000マイクロニードルを有し得る。さらなる追加例では、前記マイクロニードルアレイは、約10,000マイクロニードル~約10,000,000マイクロニードルを有し得る。
【0083】
前記マイクロニードルアレイは、種々の分布のマイクロニードルを有し得る。例えば、場合によっては、前記マイクロニードルは、前記基礎部分上で約1マイクロニードル/平方センチメートル(cm)~約2500マイクロニードル/cmの密度で隔てられ得る。他の例では、前記マイクロニードルは、前記基礎部分上で約10マイクロニードル/cm~約100マイクロニードル/cmの密度で隔てられ得る。他の例では、前記マイクロニードルは、前記基礎部分上で約50マイクロニードル/cm~約200マイクロニードル/cmの密度で隔てられ得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルは、前記基礎部分上で約100マイクロニードル/cm~約1000マイクロニードル/cmの密度で隔てられ得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルは、前記基礎部分上で約500マイクロニードル/cm~約2500マイクロニードル/cmの密度で隔てられ得る。
【0084】
前記マイクロニードルアレイは、ニードルを種々の皮膚領域に同時に適用するように製作され得る。例えば、前記マイクロニードルアレイは、選択的により小さい単位用量に細分化され得る、連続シートとして製作され得る。一部の例では、前記マイクロニードルアレイ単位用量は、1mm~20cmまたは10cm~80cmの表面積を有するかまたは皮膚表面積を占有するように製作され得る。さらに他の例では、前記マイクロニードルアレイ単位用量は、50cm~150cm、または100cm~1mの表面積を有するかまたは皮膚表面積を占有するように製作され得る。具体的な一実施形態では、単位用量は、1cm~350cmの表面積を有するかまたは皮膚表面積を占有し得る。単位用量サイズは、特定の身体部分、例えば手の手掌、足の足底、または表胴体または裏胴体などの皮膚表面の治療に適するように予め選択され得る。さらに、マイクロニードルの前記フレキシブルシートは、選択された身体部分への適用に便利な形状に切断され得る。したがって、前記マイクロニードルアレイは、特定用途に対する、円、卵円、三角形、四角、矩形、台形、菱形、三日月、多角形状の形状、または任意の他の好適な形状を有し得る。あるいは、予め選択された形状が基層とされ、次にニードルが予め選択された形状のその基層から製作され得る。
【0085】
一部の例では、前記マイクロニードルアレイの前記マイクロニードルは、生体吸収性/生分解性材料から製作することができ、一部のさらなる例では、投与時に皮内および/または皮下デポーを形成するように水和させ得る材料も含み得る。使用可能な生体吸収性/生分解性材料の非限定例として、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボマー、ポリアクリル酸、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合体、他の共重合体、アルブミン、カゼイン、ゼイン、コラーゲン、他のタンパク質、グルコース、スクロース、麦芽糖、トレハロース、アミロース、ブドウ糖、フルクトース、マンノース、ガラクトース、他の糖、エリスリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、ラクチトール、マルトトリイトール、マルトテトライトール、ポリグリシトール、他の糖アルコール、コンドロイチン、および/または他のグリコサミノグリカン、イヌリン、デンプン、アカシアガム、寒天、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギン酸、カラギーナン、カシアガム、セルロースガム、キチン、キトサン、カードラン、ゼラチン、デキストラン、フィブリン、ファーセレラン、ゲランガム、ガティガム、グアーゴム、トラガカント、カラヤガム、ローカストビーンガム、ペクチン、デンプン、タラガム、キサンタンガム、および他の多糖、ならびに上のいずれかの官能性誘導体、それらの共重合体、またはそれらの混合物が挙げられる。前記生体吸収性/生分解性材料は、一般に繊維状ニードル構造の形成の間に揮発し得る溶媒中の粘性溶液を作出する能力および/またはガラス状または非結晶性固体を形成するための乾燥する特性に限って制限を受ける。
【0086】
一例では、被験者の標的化領域内での腋臭を治療する方法が開示される。前記方法は、ABCC11阻害剤を治療有効量で前記被験者に投与する工程を含み得、ここで前記ABCC11阻害剤は、マイクロニードルアレイを介して前記被験者に送達される。
【0087】
一態様では、被験者の皮膚の標的化された局在化領域または範囲での腋臭の症状をそれに対する直接適用により治療するため、治療有効量のABCC11阻害剤を含有する局所製剤を用いることができる。さらに、前記局所製剤は、前記治療組成物の1またはそれ以上の成分の局所および/または全身送達を意図して製剤化され得る。前記治療組成物が局所または経皮投与を意図して製剤化される場合、前記薬学的に許容できる担体は、懸濁液、分散剤、ローション剤、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、泡状物質、パッチ、散剤、ペースト剤、スポンジ、シャンプー、ゼリー剤(オイルゼリーなど)、接着剤、ペースト剤、液体、セッケンなど、またはそれらの組み合わせを形成するのに適した種々の成分を含み得る。非限定例として、可溶化剤、乳化剤、分散剤、増粘剤、軟化剤、pH調整剤、等張化剤、保存剤、接着剤、透過性エンハンサーなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0088】
可溶化剤および/または乳化剤の非限定例として、水、エタノール、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、塩化バンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、ドクサートナトリウム、ノノキシノール-9、オクトキシノール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリオキシルヒマシ油、ポリオキシル水素化ヒマシ油、ポリオキシルオレイルエーテル、ポリオキシルセチルステアリルエーテル、ステアリン酸ポリオキシル、ポリソルベート、ラウリル硫酸ナトリウム、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、チロキサポールなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。一部の例では、前記可溶化剤はまた、炭化水素または脂肪性物質、例えば、ワセリン、微結晶ワックス、パラフィンワックス、鉱油、セレシ(ceresi)、ヤシ油、蜜蝋、オリーブ油、ラノリン、ピーナッツ油、鯨蝋、ゴマ油、アーモンド油、水素化ヒマシ油、綿実油、大豆油、トウモロコシ油、硬化された硫酸化ヒマシ油、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピルなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。一部の例では、可溶化剤は、シリコン、例えば、ポリジメチルシロキサン、メチコン、ジメチルプロピルシロキサン(dimethylpropylsiloxanes)、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンのステリルエステル、エトキシル化ジメチコン、エトキシル化メチコンなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0089】
一部の追加的な例では、前記治療組成物は、分散剤および/または増粘剤、例えばポリアクリル酸(例えば、Carbopolなど)、ゼラチン、ペクチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、HPMC、CMC、アルギン酸、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンとの共重合体、ポリエチレングリコールなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0090】
一部の例では、前記治療組成物は、軟化剤、例えば、アロエベラ、ラノリン、尿素、ワセリン、シアバター、カカオバター、鉱油、パラフィン、蜜蝋、スクアレン、ホホバ油、ヤシ油、ゴマ油、アーモンド油、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オリーブ油、オレイン酸、トリエチルヘキサノイン、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール、シクロメチコン、ジメチコンなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。多種多様な軟化添加剤は、当該技術分野で公知であり、前記組成物中にこれらのいずれかを含めることができる。前記軟化剤成分は、これに限定されるものではないが、適用の間および乾燥の後に美容感および製剤の外観を改善することを含む、複数の利点を提供する。一般に、軟化剤材料の封入は、蒸発率を抑制し、経皮吸収に関する薬剤-溶媒系の化学ポテンシャルを低下させることが当業者により理解されている。一実施形態では、前記軟化剤は、0.1wt%~10wt%の量で前記製剤中に存在し得る。別の実施形態では、前記軟化剤は、0.1wt%~5wt%の量で前記製剤中に存在し得る。別の実施形態では、前記軟化剤は、0.5wt%~3wt%の量で前記製剤中に存在し得る。
【0091】
一部の例では、前記局所または経皮組成物は、接着剤、例えば、アクリル接着剤、ポリイソブチレン接着剤、シリコン接着剤、ハイドロゲル接着剤など、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0092】
一部の例では、前記局所または経皮組成物は、透過性エンハンサー、例えば、エタノール、プロピレングリコール、オレイン酸、および他の脂肪酸、アゾン、テルペン、テルペノイド、胆汁酸、ミリスチン酸イソプロピル、および他の脂肪酸エステル、ジメチルスルホキシド、N-メチル-2-ピロリドンおよび他のピロリドンなど、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0093】
前記pH調整剤、等張化剤、および保存剤、例えば、上に列挙されるようなpH調整剤および緩衝剤、等張化剤、および保存剤、またはそれらの特定の配合および/または使用のための任意の他の好適なpH調整剤、緩衝剤、等張化剤、または保存剤もまた、前記局所または経皮治療組成物中に含めることができる。一部の例では、前記局所または経皮治療組成物はまた、フュームドシリカ、雲母、タルク、二酸化チタン、カオリン、アルミニウムグリシネート、エチレンジアミン四酢酸、芳香剤、着色剤、上記のような他の成分など、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0094】
一部の具体例では、前記局所または経皮送達系は、水性ローション剤またはクリーム剤の形態であり得る。これらの局所または経皮送達系では、皮膚表面への適用後、皮膚表面は、約1分~約5分以内の接触まで、乾燥する、または実質的に乾燥する。一実施形態では、前記経皮送達系の皮膚表面への前記適用後、前記皮膚表面は、約1分~約2分以内の接触まで、乾燥する、または実質的に乾燥する。別の実施形態では、皮膚表面への適用後、前記皮膚表面は、約1分未満以内の接触まで、乾燥する、または実質的に乾燥する。一実施形態では、本発明の前記製剤は、皮膚表面に適用し、乾燥させておいた後、前記皮膚表面上に残される、トリグリセリド、ワックス、または液体界面活性剤を実質的に含まない(すなわち残留物を残す)可能性がある。乾燥後、本開示の局所または経皮送達系は、典型的には、前記皮膚表面上に残留物を残さない。これは、物質、特にsiRNAの皮膚からの移行のリスクが他の非水性製剤(例えば軟膏剤)と比べて有意に低下する点で有利である。さらに、前記皮膚表面上の表面残留物を低減させることにより、siRNAを皮膚上または皮膚内へのその輸送を援助することなく前記皮膚表面で局所的に可溶化し得る材料の存在が低減され、そうでなければ前記組成物の有効性を損なうように作用する傾向が生じ得る。例えば、トリグリセリド残留物が前記皮膚の表面に残る一方で他の成分が蒸発されるかまたは前記皮膚に吸収される場合、前記トリグリセリド残留物は、siRNA活性成分の画分を溶解する可能性が高くなり、ひいては前記製剤の経皮的吸収部分により送達されるべき利用可能性が低下することになるが、これは局所適用されるトリグリセリドが前記皮膚内に有意に浸透するように理解されないためである。
【0095】
本明細書に開示される局所または経皮送達系の組成構造は、摩擦または伝播のための実質的圧力を必要とせずに敏感な皮膚領域への容易な適用を可能にするような低い降伏応力値(例えばダイン/cm)をそれらが有する程度であり得る。にもかかわらず、前記組成物の降伏応力値は、便利で局在化された乱雑でない適用をもたらすのにやはり十分に高い。これは、本発明の製剤で治療可能な多くの状態が柔らかいまたは敏感な皮膚をもたらすことが多い点で特に有利である。したがって、本明細書に記載の経皮送達系は、より良好な患者コンプライアンスをもたらし得る。
【0096】
一部の具体例では、前記局所送達媒体は、界面活性特性を有するポリマー、増粘特性を有するポリマー、前記ABCC11阻害剤を可溶化するための溶媒、グリコール、C10~C20脂肪酸、塩基、および水を含み得る。
【0097】
界面活性特性を有するポリマー(界面活性ポリマー)は、当該技術分野で公知の多様な界面活性剤または乳化ポリマーを含み得る。界面活性または乳化特性を有するポリマーの非限定例は、これに限定されるものではないが、疎水的に修飾されたポリアクリル酸(Pemulen(商標)TR-IおよびTR-2の商品名でLubrizol Corp.により市販)、アクリルアミドアルキルスルホン酸および環状N-ビニルカルボキサミド(Aristoflex(登録商標)AVCの商品名でClariant Corporationにより市販)に基づく水溶性または水膨潤性共重合体;アクリルアミドアルキルスルホン酸および疎水的に修飾されたメタクリル酸(Aristoflex(登録商標)HMBの商品名でClariant Corporationにより市販)ならびにアクリルアミドアルキルスルホン酸のホモポリマー(Granthix APPの商品名でGrant Industries,Inc.により市販)に基づく水溶性または水膨潤性共重合体、を含む。注目すべき高分子乳化剤の別のクラスは、疎水的に修飾され、架橋されたアニオン性アクリル共重合体、例えばランダムポリマーを含むが、さらにブロック、スター、グラフトなどの他の形態で存在することもある。一実施形態では、前記疎水的に修飾され、架橋されたアニオン性アクリル共重合体は、少なくとも1つの酸性単量体および少なくとも1つの疎水性のエチレン性不飽和単量体から合成される。好適な酸性単量体の例として、塩基によって中和されるようなエチレン性不飽和酸単量体が挙げられる。好適な疎水性のエチレン性不飽和単量体の例として、少なくとも約3個の炭素原子の炭素鎖長を有する疎水性鎖を含むものが挙げられる。
【0098】
好適な高分子界面活性剤である他の材料は、BASF Corporation of Parsippany(ニュージャージー州)から入手可能のPLURONIC(登録商標)の商品名で市販されているエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック共重合体、Hercules Corporation of Wilmington(デラウェア州)から入手可能の商品名KLUCEL(登録商標)で示されるような修飾セルロースポリマーなどの修飾セルロースポリマーを含み得る。特に注目すべき本発明の実施形態は、高分子乳化剤として、疎水的に修飾されたポリアクリル酸、アクリルアミドアルキルスルホン酸、環状N-ビニルカルボキサミド、アクリルアミドアルキルスルホン酸、疎水的に修飾されたメタクリル酸、アクリルアミドアルキルスルホン酸のホモポリマー、またはそれらの組み合わせ;ならびに発泡剤として、アニオン性界面活性剤単量体、両性界面活性剤単量体、またはそれらの組み合わせを含む組成物である。より詳細には、注目すべき本発明の実施形態は、高分子乳化剤として、疎水的に修飾されたポリアクリル酸;アクリルアミドアルキルスルホン酸、環状N-ビニルカルボキサミドに基づく水溶性または水膨潤性共重合体;アクリルアミドアルキルスルホン酸、疎水的に修飾されたメタクリル酸に基づく水溶性または水膨潤性共重合体;アクリルアミドアルキルスルホン酸のホモポリマー、またはそれらの組み合わせを含み、かつ発泡性界面活性剤としてベタインを含む組成物である。特に注目すべき本発明の実施形態は、高分子乳化剤として、アクリルアミドアルキルスルホン酸および環状N-ビニルカルボキサミドおよび/または線状N-ビニルカルボキサミド(例えば、Clariant Corporation製のAristoflex(登録商標)AVCおよびAristoflex(登録商標)HMB)に基づく共重合体、ならびに発泡性界面活性剤としてベタインを含む組成物である。
【0099】
界面活性特性を有するポリマーは、製剤が低極性油の高度に負荷された乳剤を支持する能力を増強し得、一部の環境では、同様に中極性材料の乳剤を形成するため、この能力を拡大することが可能であることが発見されている。一部の実施形態では、前記界面活性剤ポリマーは、約0.01wt%~約3wt%を含み得る。一実施形態では、前記界面活性剤ポリマーは、本発明の製剤の約0.1wt%~約1.0wt%を含み得る。一実施形態では、前記界面活性剤ポリマーは、前記全製剤の約0.1wt%~約0.5wt%を含み得る。別の実施形態では、前記界面活性剤ポリマーは、前記全製剤の約0.15wt%~約0.3wt%を含み得る。
【0100】
本発明の製剤はまた、増粘特性を有するポリマー(増粘ポリマー)を含み得る。一実施形態では、増粘特性を有する前記ポリマーは、疎水的に修飾された架橋アクリレート共重合体(Carbopol(登録商標)Ultrez 20)であり得る。類似特性を有する他のポリマーについても用いることができる。増粘特性を有するポリマーの非限定例として、PEG-150ジステアレート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-200水素化グリセリルパルミテート、PEG-120メチルグルコースジオレエート、カルボキシメチレンポリマー、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸、C10~C30アクリル酸アルキルクロスポリマー、およびそれらの組み合わせを挙げることができる。一部の実施形態では、増粘特性を有する前記ポリマーは、約0.1wt%~約3wt%を含み得る。別の実施形態では、増粘特性を有するポリマーは、前記全組成物の0.4wt%~約1.0wt%の量で存在し得る。一実施形態では、増粘特性を有する前記ポリマーは、前記全組成物の約0.5wt%~約0.75wt%を含む。前記増粘ポリマーは、水相の成分として、前記界面活性剤ポリマーおよび水と混合され得る。
【0101】
一部の実施形態では、本発明の製剤はまた、塩基または緩衝液系を含み得、それが前記製剤中に存在することで、前記増粘ポリマーを中和および/または活性化し、望ましいレオロジー的性質を有する組成物の形成を促進する。皮膚接触適用における使用に適した当該技術分野で公知の任意の塩基または緩衝液系を用いることができる。一実施形態では、前記塩基は、トリエタノールアミン、例えば、10%トリエタノールアミン(TEA)の溶液、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)四ナトリウム、水酸化ナトリウム(NaOH)のようなアルカリ金属水酸化物、弱酸の塩、例えば、乳酸アンモニウム、クエン酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、またはそれらの混合物を含み得る。前記塩基成分はまた、前記全組成物のpHが、pH効果に起因する皮膚の刺激を最小化するのに好ましい範囲に調整することができる点で、有用性を提供する。一部の実施形態では、本発明の製剤はまた、緩衝液系の酸または前記酸成分を含み得、ヒト皮膚接触において適切な当該技術分野で公知の任意の酸を用いることができる。本製剤において有用でありかつ局所製剤のpHを調整するために一般に用いられる酸の例として、これに限定されるものではないが、クエン酸、乳酸、アスコルビン酸、および塩酸、ならびにこれらおよび類似の酸の組み合わせを含む。一般に、本発明の製剤のpHは、約5.0~約7.0の間であり得る。
【0102】
本発明の製剤はまた、グリコールおよび/またはグリコールエーテルを含み得る。グリコールおよびグリコールエーテルの非限定例が、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール(Transcutol)、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、または他のグリコールおよびグリコールエーテル、およびそれらの組み合わせから選択され得る。前記製剤はまた、C10~C20脂肪酸を含み得る。C10~C20脂肪酸の非限定例として、オレイン酸、アラキドン酸、リノール酸、リノレン酸、または他の脂肪酸または脂肪酸の組み合わせ、および好ましくは不飽和シス構造脂肪酸を挙げることができる。任意の特定の解釈に縛られない限り、かかる構造は、角質層の構造化脂質の表面パッキングを破壊し、それによりこれらの脂質の流動化を促進し、ひいては前記薬剤および/または溶剤の皮膚への拡散を増強すると理解され、また本製剤においてこの役割を担うと考えられる。一実施形態では、前記C10~C20脂肪酸は、オレイン酸であり得る。
【0103】
一例では、被験者の標的化領域内での腋臭を治療する方法が開示される。前記方法は、ABCC11阻害剤を治療有効量で前記被験者に局所投与する工程を含み得、ここで前記ABCC11阻害剤は、局所または経皮送達媒体を介して前記被験者に送達される。
【0104】
腋臭阻害の有効性は、前記特定のRNA阻害剤および前記被験者に投与されるRNAを阻害する量に依存し得る。他の生物学的関連要素もまた、前記阻害剤の有効性の判定に重要である。一部の例では、治療有効量のRNA配列は、約0.01mg/体表面積1平方cm/日~約50mg/体表面積1平方cm/日であり得る。他の例では、治療有効量のRNA配列は、約0.05mg/体表面積1平方cm/日~約20mg/体表面積1平方cm/日であり得る。さらに他の例では、治療有効量のRNA配列は、約0.1mg/体表面積1平方cm/日~約10mg/体表面積1平方cm/日であり得る。
【0105】
様々な要素が、被験者における腋臭症状を寛解するためのABCC11阻害剤の適量に影響し得る。かかる要素は、用いられている前記特定の1またはそれ以上のABCC11阻害剤、前記被験者によって経験される臭気産生状態のタイプまたは程度、被験者の年齢および体重、ならびに様々な他の身体的および遺伝的要因、患者を治療するために使用中の他の薬剤、および当業者に公知の多数の他の要素を含み得る。結果として、被験者の腋臭を治療するために用いることができる治療有効量は、前記上に列挙される要素などに依存し得ることから様々である。一態様では、治療有効量は、腋臭低減量であり得る。別の態様では、治療有効量は、臭気除去または臭気低減量であり得る。
【0106】
一部の例では、治療有効量は、約0.01mg~約100mg/日の量を含み得る。別の態様では、治療有効量は、約0.1mg/日~約50mg/日の量を含み得る。別の態様では、治療有効量は、約0.2mg~約20mg/日の量を含み得る。さらなる態様では、治療有効量は、約0.2mg~約1mg/日の量を含み得る。
【0107】
一実施形態では、治療的に有効であるABCC11阻害剤の量は、例えば、腋臭重症度の低減;刺激後の臭気の発生の遅延をもたらし;刺激後の臭気の除去を促進するのに十分である。ABCC11阻害剤の前記量はまた、腋臭症状を引き起こす状態または疾患をも含む標的領域に適用されるとき、腋臭の延長された低減をもたらすのに十分であり得る。
【0108】
先に述べられた通り、薬学的に許容できる担体中に存在するABCC11阻害剤の治療有効量は、使用中の特定のABCC11阻害剤、利用中の投与様式、状態の重症度、治療中の特定被験者などに応じて変動し得る。一実施形態では、送達系は、約0.0001wt%~約20wt%のABCC11阻害剤を含み得る。別の実施形態では、前記送達系は、前記製剤の約0.0005wt%~約10wt%を含み得る。別の実施形態では、前記ABCC11阻害剤は、前記製剤の約0.001wt%~約5wt%を含み得る。別の実施形態では、前記ABCC11阻害剤は、前記製剤の約0.005~約1wt%を含み得る。さらなる実施形態では、前記ABCC11阻害剤は、前記製剤の約0.01wt%~約0.5wt%を含み得る。一実施形態では、前記ABCC11阻害剤は、前記製剤の約0.05wt%~約0.1wt%を含み得る。一部の具体例では、前記ABCC11阻害剤は、約0.0001wt%~約0.001wt%、約0.001wt%~約0.01wt%、または約0.005wt%~約0.05wt%を含み得る。一例では、前記ABCC11阻害剤は、siRNAであり得る。
【0109】
一部の例では、前記阻害剤または治療薬の治療有効量は、前記被験者の標的細胞におけるABCC11遺伝子の発現を腋臭低減レベルまで阻害するのに十分な量であり得る。一部の例では、発現の腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも30%低いものであり得る。追加的な例では、発現の腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも40%低いものであり得る。さらなる追加例では、発現の腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも50%低いものであり得る。さらなる追加例では、発現の腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも60%低いものであり得る。さらなる例では、発現の腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも65%、67%、または69%低いものであり得る。
【0110】
先に述べられた通り、一部の例では、前記RNA阻害剤は、前記阻害剤の受動的吸収を可能にするように修飾され得る。換言すれば、一部の例では、前記阻害剤は、エレクトロポレーション、前記阻害剤のウイルス媒介性送達、リポソーム(liposomic)/高分子担体などの必要性のない自己送達用に修飾され得る(例えば、Accell siRNAなど)。さらに他の例では、前記阻害剤の標的細胞へのトランスフェクションを促進するため、カチオン性リポソームまたは高分子担体を用いることができる。さらに他の例では、標的細胞へのトランスフェクションを促進するため、エレクトロポレーションなどを用いることができる。他の例では、前記RNA阻害剤は、ウイルス媒介性送達を介して送達され得る。この場合には、任意の好適なウイルスベクター、例えば、レンチウイルス、レトロウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルスなど、またはそれらの組み合わせを用いることができる。
【0111】
一部の例では、追加的な治療薬は、前記組成物中に含め、かつ/または前記治療薬と同時に投与することができる。非限定例として、抗微生物薬(例えば、抗菌薬、抗真菌薬、抗ウイルス薬、抗寄生虫薬など)または全発汗を低減する薬剤、例えば発汗抑制剤およびボツリヌス毒素または他の毒素を挙げることができる。
【0112】
一部の具体例では、前記組成物は、抗菌薬を含み得る。抗菌薬の非限定例として、トリクロサン、トリクロカルバン、クロロキシレノール、ジクロキサシリン、セファレキシン、セフロキシム、クリンダマイシン、バシトラシン、ポリミキシンB、ネオマイシン、ゲンタマイシン、ムピロシンなど、またはそれらの組み合わせを挙げることができる。あるいは、上に列挙されるような1またはそれ以上の抗菌薬は、本明細書に記載の組成物とは別々にではあるが、腋臭を治療する方法の一部として投与され得る。例えば、場合によっては、前記組成物を局所的に投与することが望ましい可能性がある一方で、前記抗菌薬を全身的に投与することが望ましい可能性があり、またはその逆も言える。
【0113】
さらに他の例では、前記組成物は、発汗抑制剤を含み得る。発汗抑制剤の非限定例として、クロルヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アルミニウムクロロヒドレックスポリエチレングリコール、アルミニウムクロロヒドレックスプロピレングリコール、ジクロルヒドロキシアルミニウム、アルミニウムジクロロヒドレックスポリエチレングリコール、アルミニウムジクロロヒドレックスプロピレングリコール、セスキクロルヒドロキシアルミニウム、セスキクロルヒドロキシアルミニウムポリエチレングリコール、セスキクロルヒドロキシアルミニウムプロピレングリコール、オクタクロルヒドロキシアルミニウム-ジルコニウム、アルミニウム-ジルコニウムオクタクロロヒドレックスグリシン、ペンタクロルヒドロキシアルミニウム-ジルコニウム、アルミニウム-ジルコニウムペンタクロロヒドレックスグリシン、テトラクロルヒドロキシアルミニウム-ジルコニウム、アルミニウム-ジルコニウムテトラクロロヒドレックスグリシン、トリクロルヒドロキシアルミニウム-ジルコニウム、アルミニウム-ジルコニウムトリクロロヒドレックスグリシン、硫酸カリウムアルミニウム、アルミニウムウンデシレノイルコラーゲンアミノ酸、乳酸ナトリウムアルミニウム、硫酸アルミニウム、クロロヒドロキシ乳酸ナトリウムアルミニウム、アルミニウムブロモ水和物、アルミニウムクロロヒドロキシアラントイネート、塩化亜鉛、スルホ石炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、ジルコニウムクロロハイドレートなど、またはそれらの任意の好適な組み合わせのいずれか1つを挙げることができる。
【0114】
一部の他の例では、前記組成物は、毒素をさらに含み得る。毒素の非限定例として、ボツリヌス毒素、シアノトキシン、例えば、アナトキシン-a、リングビアトキシン-a、アプリシアトキシン、およびシアノバクテリアによって産生される他の毒素;ジノトキシン、例えばサキシトキシンおよびゴンヤウトキシン、および渦鞭毛藻類によって産生される他の毒素;壊死または細胞死を引き起こす壊死毒、例えば、ドクイトグモにて見出される毒素、ガラガラヘビおよび他の毒ヘビの毒液、壊死性の筋膜炎の細菌のポア形成毒素;神経毒、例えば、イオンチャネルコンダクタンスを破壊する毒素、例えば、テトロドトキシン、クロロトキシン、コノトキシン、ボツリヌス毒素、テタヌス毒素、アナトキシン、ブンガロトキシン、カラムボトキシン(carambotoxin)、クラーレ毒、ならびにクロゴケグモ、クラゲ、コブラ科蛇(elapid snakes)、刺毒魚、軟体動物、および両生類、サンゴおよび一部の藻類の毒液中に見出されるもの;ヘビおよびトカゲの毒液中に見出されるミオトキシン;細胞毒、例えば、リシン、アピトキシン、およびマイコトキシン、例えば、アフラトキシン、オクラトキシン、シトリニン、麦角毒素、パツリン、フモニシン、トリコテシン、ゼアラレノン、ビューベリシン、エンニアチン、ブテノライド、エキセチン、フサリン、バトロキソビン、バトラコトキシン、コブロトキシン、クロタミン、ジデムニン、デルトルフィン、エキセンディン、ゲフィロトキシン、ハンナルゲシン(hannalgesins)、ヒストリオニコトキシン、オピトキシン(opitoxins)、フィコトキシン、サソリ毒素(例えば、サソリβ-毒素など)、クモ毒素(例えば、コ・アガトキシン(co-agatoxins)、プサルモトキシンなど)など、またはそれらの任意の好適な組み合わせのいずれか1つを挙げることができる。
【0115】
本方法および組成物は、次のような幾つかの非排他的実施形態により例示され得る。
【0116】
被験者における腋臭状態を治療する方法は、前記被験者の標的細胞におけるABCC11遺伝子の発現を腋臭低減レベルまで阻害するのに有効な量で治療薬を投与する工程を含み得る。
【0117】
一部の例では、前記腋臭状態は、腋窩腋臭、胸部腋臭、性器腋臭、またはそれらの組み合わせを含む。
【0118】
一部の例では、前記腋臭状態は、腋窩腋臭を含む。
【0119】
一部の例では、前記腋臭状態は、胸部腋臭を含む。
【0120】
一部の例では、前記腋臭状態は、性器腋臭を含む。
【0121】
一部の例では、投与は、前記状態の場所に局所的に実施される。
【0122】
一部の例では、前記場所は、前記腋窩領域、前記胸部領域、および前記性器領域の1またはそれ以上を含む。
【0123】
一部の例では、前記場所は、前記腋窩領域を含む。
【0124】
一部の例では、前記場所は、前記胸部(chest)/胸部(pectoral)領域を含む。
【0125】
一部の例では、前記場所は、前記性器領域を含む。
【0126】
一部の例では、投与は、注射、マイクロニードルアレイ、局所投与、経皮投与、またはそれらの組み合わせを介して実施される。
【0127】
一部の例では、投与は、注射を介して実施される。
【0128】
一部の例では、投与は、マイクロニードルアレイを介して実施される。
【0129】
一部の例では、投与は、局所投与を介して実施される。
【0130】
一部の例では、投与は、経皮投与を介して実施される。
【0131】
一部の例では、治療薬は、遺伝子療法を介して前記標的細胞における前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するように設計される。
【0132】
一部の例では、前記治療薬は、CRISPR/Cas9システム、rs17822931一塩基多型(SNP)を含む治療用ポリヌクレオチド、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである。
【0133】
一部の例では、前記治療薬は、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、モルフォリノ、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、ペプチド核酸、小分子阻害剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである。
【0134】
一部の例では、前記治療薬は、約0.01mg~約100mg/用量の量で投与される。
【0135】
一部の例では、前記治療薬は、前記標的細胞による吸収を促進するための自己送達修飾を含む。
【0136】
一部の例では、前記自己送達修飾は、脂質、コレステロール、天然リガンド、ペプチド、および化学修飾の1またはそれ以上を含む。
【0137】
一部の例では、前記治療薬は、siRNAである。
【0138】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも13の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0139】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも15の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0140】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも17の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0141】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも19の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0142】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも13の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0143】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも15の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0144】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも17の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0145】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも19の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0146】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号970、配列ID番号971、配列ID番号972、または配列ID番号973に対して少なくとも90%相同である配列を有する。
【0147】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号970、配列ID番号971、配列ID番号972、または配列ID番号973に対して少なくとも95%相同である配列を有する。
【0148】
一部の例では、前記治療薬は、前記ABCC11遺伝子の発現を阻害するため、配列ID番号2~325から個別に選択される1またはそれ以上の遺伝子配列を標的にするように設計される。
【0149】
一部の例では、前記標的細胞は、アポクリン細胞である。
【0150】
一部の例では、前記標的細胞は、腋窩アポクリン細胞である。
【0151】
一部の例では、前記標的細胞は、胸部アポクリン細胞である。
【0152】
一部の例では、前記標的細胞は、性器アポクリン細胞である。
【0153】
一部の例では、発現の前記腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも30%低い。
【0154】
一部の例では、発現の前記腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも40%低い。
【0155】
一部の例では、発現の前記腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも50%低い。
【0156】
一部の例では、発現の前記腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも60%低い。
【0157】
一部の例では、発現の前記腋臭低減レベルは、ベースラインよりも少なくとも65%低い。
【0158】
一部の例では、被験者における腋臭状態を治療するための治療組成物は、治療有効量のABCC11遺伝子阻害剤と薬学的に許容できる担体とを含み得る。
【0159】
一部の例では、治療薬の前記量は、前記ABCC11遺伝子の発現をベースラインよりも少なくとも30%低いレベルまで低減するのに十分な量である。
【0160】
一部の例では、治療薬の前記量は、前記ABCC11遺伝子の発現をベースラインよりも少なくとも40%低いレベルまで低減するのに十分な量である。
【0161】
一部の例では、治療薬の前記量は、前記ABCC11遺伝子の発現をベースラインよりも少なくとも50%低いレベルまで低減するのに十分な量である。
【0162】
一部の例では、治療薬の前記量は、前記ABCC11遺伝子の発現をベースラインよりも少なくとも60%低いレベルまで低減するのに十分な量である。
【0163】
一部の例では、治療薬の前記量は、前記ABCC11遺伝子の発現をベースラインよりも少なくとも65%低いレベルまで低減するのに十分な量である。
【0164】
一部の例では、前記治療薬は、CRISPR/Cas9システム、rs17822931一塩基多型(SNP)を含む治療用ポリヌクレオチド、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである。
【0165】
一部の例では、前記治療薬は、低分子干渉RNA(siRNA)、マイクロRNA(miRNA)、モルフォリノ、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)、ペプチド核酸、小分子阻害剤、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである。
【0166】
一部の例では、前記治療薬は、前記標的細胞による吸収を促進するための自己送達修飾を含む。
【0167】
一部の例では、前記自己送達修飾は、脂質、コレステロール、天然リガンド、ペプチド、および化学修飾の1またはそれ以上を含む。
【0168】
一部の例では、前記治療薬は、siRNAを含む。
【0169】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも13の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0170】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも15の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0171】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも17の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0172】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも90%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも19の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0173】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも13の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0174】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも15の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0175】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも17の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0176】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号326~973のいずれか1つに対して少なくとも95%相同である配列、または前記配列(すなわち配列ID番号326~973)のいずれか1つの少なくとも19の連続ヌクレオチドを有するそのセグメントを含む。
【0177】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号970、配列ID番号971、配列ID番号972、または配列ID番号973に対して少なくとも90%相同である配列を有する。
【0178】
一部の例では、前記siRNAは、配列ID番号970、配列ID番号971、配列ID番号972、または配列ID番号973に対して少なくとも95%相同である配列を有する。
【0179】
一部の例では、前記治療薬は、前記組成物中に約0.0001wt%~約20wt%の量で存在する。
【0180】
一部の例では、前記薬学的に許容できる担体は、注射用に製剤化される。
【0181】
一部の例では、前記薬学的に許容できる担体は、マイクロニードルアレイとして製剤化される。
【0182】
一部の例では、前記薬学的に許容できる担体は、局所または経皮送達系として製剤化される。
【0183】
一部の例では、前記組成物は、追加的な治療薬をさらに含む。
【0184】
一部の例では、前記追加的な治療薬は、抗菌剤、発汗抑制剤、毒素、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるメンバーである。
【実施例0185】
(10%ウシ胎仔血清、1mMピルビン酸ナトリウム、pen/strep抗生物質、およびグルタミンを添加したRPMIならびに1×MEM NEAA溶液中で培養した)約80%コンフルエントのT75組織培養フラスコからの保存培養物から得た(96ウェルプレート上に0.3×10細胞/ウェルで播種した)ヒトHepG2肝細胞に、ABCC11を標的化する(GE Life Sciences/Dharmacon Division所有のAccell自己送達および安定性修飾を含む)4つの異なるsiRNAの各々の3nM、10nM、または30nMを、(RNAiMax,ThermoFisherを用いて)トランスフェクトした。37℃のCOインキュベーター内で48時間のインキュベーション期間後、細胞を収集し、RNAを抽出し、TaqManプライマー/プローブセット(ABCC11プローブ、カタログ番号Hs01090768_m1 ABCC11 FAM、およびhGAPDHプローブ、カタログ番号Hs99999905_m1 GAPDH FAM)を用いてRT-qPCRにかけた。結果を図1に図示する。得られたデータは、GAPDHに正規化したところ、ABCC11#16 siRNA処理が、ベースラインレベルからの69%の阻害をもたらすことを示す。さらに、この試験で用いたsiRNAの各々が、30nMの量で、ベースラインレベルから少なくとも34%の阻害をもたらした。
【0186】
上記の方法があくまで本発明の一部の実施形態を例示するものであることは理解されるべきである。極めて多数の修飾および代替的設定は、本発明の精神および範囲から逸脱しない条件で当業者により考案され、貼付の特許請求の範囲は、かかる修飾および設定を包含するように意図される。したがって、本発明が、ここで本発明の最も実用的で好ましい実施形態とみなされているものと関連して特異的かつ詳細に上に説明されている一方で、変更が、本明細書に示される原則および概念を含み、これらから逸脱しない条件で設けられることは当業者に明らかになるであろう。
図1
【配列表】
2022169627000001.app
【手続補正書】
【提出日】2022-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者における腋臭状態を治療する方法であって、
前記被験者の標的細胞におけるABCC11遺伝子の発現を腋臭低減レベルまで阻害するのに有効な量で治療薬を投与する工程を有する方法。
【外国語明細書】