IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三星ディスプレイ株式會社の特許一覧

<>
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図1
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図2
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図3
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図4
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図5
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図6
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図7
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図8
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図9
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図10
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図11
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図12
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図13
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図14
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図15
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図16
  • 特開-非四角形ディスプレイ 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169671
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】非四角形ディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20221101BHJP
   G09G 3/3233 20160101ALI20221101BHJP
   G09G 3/3266 20160101ALI20221101BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20221101BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20221101BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20221101BHJP
   H05B 33/12 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
G09F9/30 308Z
G09F9/30 338
G09G3/3233
G09G3/3266
G09G3/20 680H
G09G3/20 680G
G09G3/20 624B
G09G3/20 622Z
G09G3/20 621M
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/12 B
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022131286
(22)【出願日】2022-08-19
(62)【分割の表示】P 2020143851の分割
【原出願日】2016-02-03
(31)【優先権主張番号】10-2015-0021599
(32)【優先日】2015-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002619
【氏名又は名称】弁理士法人PORT
(72)【発明者】
【氏名】李 承 珪
(72)【発明者】
【氏名】金 光 民
(72)【発明者】
【氏名】金 炳 善
(57)【要約】
【課題】ベゼル領域が狭い非四角形ディスプレイを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態による非四角形ディスプレイは、非四角形表示領域に配置されて、第1方向に延長される複数の第1信号線のうちの対応する第1信号線、及び第1方向と交差する第2方向に延長される複数の第2信号線のうちの対応する第2信号線に連結される複数の画素と、表示領域の周辺領域に配置されて、複数の第1信号線のうちの対応する少なくとも一つの第1信号線に第1信号を出力する複数の第1駆動回路と、周辺領域に配置されて、複数の第2信号線のうちの対応する少なくとも一つの第2信号線に対応する第2信号を出力する複数の第2駆動回路と、を含み、周辺領域は複数の第1駆動回路のうちの隣接した二つの第1駆動回路間に位置する複数の第2駆動回路のうち、対応する第2駆動回路の個数が周辺領域の位置によって異なる領域を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非四角形の表示領域内に位置し、第1方向に延長される第1信号線及び前記第1方向と交差する第2方向に延長される第2信号線にそれぞれ接続される複数の画素と、
前記表示領域の周辺領域に位置して、前記複数の画素のうちの一つに対応する前記第1信号線にそれぞれ接続される複数の第1駆動回路と、
前記周辺領域に位置して、前記複数の画素のうちの一つに対応する前記第2信号線にそれぞれ接続される複数の第2駆動回路と、
を含み、
前記画素の前記第1信号線及び前記第2信号線は、前記周辺領域において互いに離隔されている、非四角形ディスプレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、非四角形ディスプレイに関する。
【背景技術】
【0002】
表示パネルは、複数の画素と連結された複数の信号線を含む。画素は、非四角形状を有する表示領域内にあり、信号線に信号を供給するための駆動回路は、非四角形表示領域の周りのベゼル領域内にある。大きいパネルを生産するために、表示領域は増加し、ベゼル領域は減少する。
【0003】
最近は、非四角形状(例えば、円形または楕円形)を有するディスプレイの需要が増加している。このようなディスプレイは、スマートウォッチ、スマートガラス、HMD(head mounted display)または車両クラスタのようなウェアラブルデバイスに使用されるのに適合する。しかし、このディスプレイのベゼル領域は、ディスプレイパネル画面のサイズを増加させるために、非常に幅の狭いサイズに縮小されなければならない。さらに小さな幅のベゼル領域は、駆動回路のためにさらに少ない空間を残す。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-528644号公報
【特許文献2】特開2014-197179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
実施形態は、ベゼル領域が狭い非四角形ディスプレイを提供することにその目的がある。
【0006】
また、実施形態は、非四角形ディスプレイの表示パネル内に駆動回路が位置できる領域が確保される非四角形ディスプレイを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、非四角形ディスプレイは、非四角形表示領域に位置する複数の画素を含み、画素それぞれは第1方向の第1信号線、及び第1方向と交差する第2方向の第2信号線に連結され、表示領域の周辺領域に位置する複数の第1駆動回路を含み、第1駆動回路それぞれは画素のうちの対応する一つの第1信号線に第1信号を出力し、周辺領域に位置する複数の第2駆動回路を含み、複数の第2駆動回路それぞれは画素のうちの対応する一つの第2信号線に第2信号を出力し、第1駆動回路間の第2駆動回路の個数は周辺領域の位置によって異なる。
【0008】
複数の第1駆動回路と複数の第2駆動回路は表示領域の周りに隣接してもよい。複数の第1駆動回路と複数の第2駆動回路が配置される角度は、複数の第1駆動回路と複数の第2駆動回路の位置によって変更され得る。複数の第1駆動回路と複数の第2駆動回路それぞれの表示領域の法線方向に対応する角度はほぼ同一であり得る。
【0009】
少なくとも一つの画素に対する第1駆動回路の面積と、少なくとも一つの画素に対する第2駆動回路の面積とが互いに異なってもよい。交互に配置されて、隣接するように位置する第1駆動回路及び第2駆動回路の表示領域の接線方向の幅の合計は、画素の幅の半分以下であり得る。
【0010】
表示領域は曲線領域を含み、画素は曲線領域内で行列状に配列されてもよい。画素の隣接する配列の間に段差が発生する場合、段差の種類によって第1駆動回路または第2駆動回路が段差に対応する周辺領域に配置されてもよい。
【0011】
複数の画素は複数の副画素を含み、副画素は異なる色を発光し、副画素は複数の第1信号線を通じて伝達される第1信号それぞれに同期されて、複数の第2信号線を通じて伝達される第2信号によって制御されてもよい。副画素は、スイッチングトランジスタを含み、スイッチングトランジスタそれぞれは複数の第2信号線のうちの対応する一つに連結されている第1電極及び第1信号線をゲート電極として含み、及び駆動トランジスタを含み、駆動トランジスタそれぞれはスイッチングトランジスタのうちの対応する一つの第2電極に連結されているゲート電極、電源電圧が供給される第1電極、及び有機発光ダイオードに連結されている第2電極を含んでもよい。
【0012】
副画素それぞれは、直前画素行に対応する複数の第1信号線を通じて伝達される第1信号に同期されて初期化電圧が供給され得る。副画素それぞれは、駆動トランジスタのゲート電極及び第2電極間に連結されており、対応する第1信号線の部分として含まれているゲート電極を含む補償トランジスタをさらに含んでもよい。
【0013】
画素の複数の第1信号線及び複数の第2信号線は周辺領域で互いに交差しなくてもよい。画素それぞれは第1方向の第3信号線に連結され、ディスプレイは第2駆動回路のうちの少なくとも一つと交互に配置される複数の第3駆動回路を含んでもよく、第3駆動回路それぞれは周辺領域のうちの第1駆動回路と対向する領域内の画素中、少なくとも一つの第3信号線に第3信号を出力する。
【0014】
実施形態によれば、非四角形ディスプレイは、曲線を含む表示領域、曲線に対応する行方向及び列方向の段差を有するように配置された複数の画素が含まれている表示領域と、対応する画素に行方向に第1信号を供給する第1駆動回路、及び対応する画素に列方向に第2信号を供給する第2駆動回路を含み、表示領域の周りに沿って第1及び第2駆動回路が異なる個数で配置される非表示領域と、を含んでもよい。
【0015】
第1駆動回路のうちの少なくとも一つは、画素が行方向に段差を有するほぼ法線方向に提供されてもよい。第2駆動回路のうちの少なくとも一つは、画素が列方向に段差を有するほぼ法線方向に提供されてもよい。非表示領域は、表示領域の周りに沿って一定の幅を有してもよい。第1駆動回路及び第2駆動回路それぞれはほぼ長方形状を有し、実質的に同一の長さの長辺を有してもよい。非表示領域の幅は、ほぼ長方形状の一つの長辺の長さより大きく、二つの長辺の長さの合計より小さくてもよい。
【発明の効果】
【0016】
実施形態のうちの少なくとも一つによれば、広い面積の表示領域を提供できる長所がある。
【0017】
また、実施形態のうちの少なくとも一つによれば、表示パネル及びこれを含む非四角形ディスプレイのサイズを縮小できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】非四角形ディスプレイの実施形態を示した図面である。
図2】表示パネルの実施形態を示した図面である。
図3】画素の実施形態を示した図面である。
図4】副画素の実施形態を示した図面である。
図5】表示パネルの周縁のうちの第1位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図6】表示パネルの周縁のうちの第2位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図7】表示パネルの周縁のうちの第3位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図8】表示パネルの他の実施形態を示した図面である。
図9図8の表示パネルの周縁のうちの第1位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図10図8の表示パネルの周縁のうちの第2位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図11図8の表示パネルの周縁のうちの第3位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図12】表示パネルの他の実施形態を示した図面である。
図13図12の表示パネルの第1領域の周縁のうちの第1位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図14図12の表示パネルの第1領域の周縁のうちの第2位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図15図12の表示パネルの第1領域の周縁のうちの第3位置の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
図16】表示パネルの他の実施形態を示した図面である。
図17図16の表示パネルの第1領域の画素及び駆動回路の実施形態を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる、または「接続されて」いると言及されたときは、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されている場合もあるが、中間に他の構成要素が存在し得ることと理解されなければならない。一方、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる、または「直接接続されて」いると言及されたときは、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されなければならない。
【0020】
図1は、ドライバIC10、及び表示パネル20とドライバIC10と表示パネル20を連結する連結部15を含む非四角形ディスプレイの実施形態を示した図面である。表示パネル20は、非四角形の所定形態、例えば、円形、楕円形、一部が円形である多角形、または四角形を除いた多角形を有してもよい。一実施形態において、任意の形態は一部が曲線になった図形の形態を含んでもよい。表示パネル20は、少なくとも一つの曲線部を含むフレキシブル表示パネルであってもよい。
【0021】
表示パネル20の駆動回路を駆動するために、ドライバIC10から駆動信号が伝達される。このとき、ドライバIC10から出力される駆動信号は、連結部15を通じて表示パネル20に伝達され得る。ドライバIC10に伝達される駆動信号に基づいて、表示パネル20に形成された信号線に画素に対応する信号が適切に伝達され得る。
【0022】
図2は、図1のディスプレイの表示パネルの実施形態を示した図面である。図2に示されているように、表示パネル20の形態または形状に基づいて、表示領域30の形態または形状が決定され得る。例えば、表示パネル20の形態が円形であれば、表示領域30の形態も円形であり得る、また、表示パネル20の一部が曲線である場合、一部に対応する表示領域30の形態も曲線の形態を有し得る。そして、表示パネル20において、表示領域30を除いた領域には、駆動回路を含む非表示領域40が位置する。
【0023】
表示領域30内には複数の画素PXが位置する。画素PXは、表示領域30内にマトリックス状に配置されてもよい。このとき、画素PXは表示領域30内で曲線に対応して配置されてもよい。例えば、表示領域30の形態が円形である場合、表示領域30の周縁に位置した画素配列間に段差が発生し得る。
【0024】
例えば、一部が曲線の形態を有する表示領域30の周縁に、四角形状の画素PXが配置されるので、画素列間の段差配列を形成する。一実施形態において、第1行と第2行に対応する表示領域30の周縁CA1に、画素PXの所定個数(例えば、8個)の差ほど第1行の画素配列と第2行の画素配列間に段差が形成される。
【0025】
行単位または列単位で隣接した画素配列間の段差は、対応する周縁の位置によって異なり得る。例えば、第1行の画素配列と第2行の画素配列間には画素8個の差ほど段差が発生するが、第2行の画素配列と第3行の画素配列間には画素6個の差ほど段差が発生し得る。
【0026】
また、駆動回路が表示領域30の形態により、非表示領域40に適切に位置する。例えば、画素PXが配置された形態が円形である場合、画素PXに信号を供給するための駆動回路が、画素PXが配置された円と隣接した周りの領域内に位置する。表示パネル20の形態が円形である場合、画素PXが配置される表示領域30及び駆動回路が配置される非表示領域40の全体が成す形態は円形であり得る。また、表示領域30と同一の基板内で表示領域30の周りに非表示領域40が形成されてもよい。
【0027】
表示領域30の形態により、非表示領域40の形態が決定され得る。例えば、画素PXが配置された形態が円形である場合、非表示領域40は表示領域30の周りに所定幅を有する環(ring)形態に形成され得る。
【0028】
図2においては、すべての画素PXの形態及び大きさが同一のものと示されているが、表示領域30内部の領域を区分して配置される画素PXの大きさは異なってもよい。例えば、表示領域30の中央領域に配置される画素は、表示領域30の周縁領域(edge)に配置される画素より大きくてもよい。
【0029】
図3は、本発明の画素PXの実施形態を示した図面であり、図4は、本発明の実施形態に関する画素PXの副画素の実施形態の等価回路図である。
【0030】
図3に示されているように、画素PXは、互いに異なる原色で発光する複数の副画素を含んでもよい。例えば、画素PXは、それぞれ赤色(R)、緑色(G)、青色(B)で発光する3つの副画素PX11、PX12、PX13を含む。
【0031】
図4に示されているように、一つの副画素PX11は、複数の信号線に連結されている複数のトランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、ストレージキャパシタ(storage capacitor)Cst、及び有機発光ダイオード(organic light emitting diode)OLEDを含む。
【0032】
トランジスタは、駆動トランジスタ(driving thin film transistor)T1、スイッチングトランジスタ(switching thin film transistor)T2、補償トランジスタT3、初期化トランジスタT4、動作制御トランジスタT5、発光制御トランジスタT6、及びバイパストランジスタT7を含む。
【0033】
信号線は、スキャン信号を伝達するスキャンラインS[n]、初期化トランジスタT4に前のスキャン信号を伝達する以前スキャンラインS[n-1]、動作制御トランジスタT5及び発光制御トランジスタT6に発光制御信号を伝達する発光制御ラインEM[n]、スキャンラインと交差して、データ信号を伝達するデータラインD[m]、電源電圧を伝達する電源電圧ライン、及び駆動トランジスタT1を初期化する初期化電圧を伝達する初期化電圧ラインを含む。
【0034】
具体的に、駆動トランジスタT1は、第1ノードN1に連結される一端、第2ノードN2に連結されるゲート、及び第3ノードN3に連結される他端を含む。駆動トランジスタT1は、ゲートに印加される電圧によりターンオンされて有機発光素子OLEDに供給される駆動電流を制御する。
【0035】
第2トランジスタT2は、対応するデータ信号が供給されるデータラインD[m]に連結される一端、対応する本段スキャン信号が供給されるスキャンラインS[n]に連結されるゲート、及び第1ノードN1に連結される他端を含む。第2トランジスタT2は、スキャン信号によりターンオンされてデータ信号を第1ノードN1に伝達する。
【0036】
第1キャパシタCstは、第1電源電圧ELVDDが供給される電源電圧ラインに連結される一端、及び第2ノードN2に連結される他端を含む。
【0037】
第3トランジスタT3は、第2ノードN2に連結される一端、第3ノードN3に連結される他端、及び本段スキャンラインS[n]に連結されるゲートを含む。第3トランジスタT3は、本段スキャンライン信号によってターンオンされて第2ノードN2と第3ノードN3を連結させる。
【0038】
第4トランジスタT4は第2ノードN2に連結される一端、初期化電圧VINTが供給される初期化ラインに連結される他端、及び前の画素行に位置するスキャンラインS[n
-1]に連結されるゲートを含む。第4トランジスタT4は、前の画素行に位置するスキ
ャンラインS[n-1]のスキャン信号によりターンオンされて、第2ノードN2を初期化電圧VINTで初期化させる。
【0039】
第5トランジスタT5は、第1電源電圧ELVDDに連結される一端、第1ノードN1に連結される他端、及び対応する発光信号が供給される発光ラインに連結されるゲートを含む。
第5トランジスタT5は発光信号によってターンオンされる。
【0040】
第6トランジスタT6は、第3ノードN3に連結される一端、有機発光素子(OLED)のアノードに連結される他端、及び発光信号が供給される発光ラインに連結されるゲートを含む。第6トランジスタT6は発光信号によってターンオンされて、第1トランジスタT1を通じて流れる電流を有機発光素子OLEDに伝達する。
【0041】
第7トランジスタT7は、有機発光素子OLEDのアノードに連結される一端、初期化ラインに連結される他端、及び前の画素行に位置するスキャンラインS[n-1]に連結されるゲートを含む。第7トランジスタT7は前の画素行に位置するスキャン信号によってターンオンされて、有機発光素子OLEDのアノードに初期化電圧VINTを伝達する。
【0042】
有機発光素子OLEDは、第6トランジスタT6の他端に連結されるアノード、及び第2電源電圧ELVSSに連結されるカソードを含む。有機発光素子OLEDは、原色(primary color)のうちの一つの光を発光し得る。原色の例としては、赤色、緑色、青色の三原色が挙げられ、これら三原色の空間的または時間的な相互作用によって所望する色が表示され得る。
【0043】
前の画素行に位置するスキャンラインS[n-1]を通じて供給される複数のスキャン信号に同期されて、初期化電圧Vintが複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれの駆動トランジスタT1のゲート電極に供給され得る。そして、本段副画素行に位置する複数のスキャンラインを通じて伝達される複数のスキャン信号に同期されて、複数のデータラインD[m]を通じて伝達される複数のデータ信号が複数の副画素PX11、PX12、PX13に伝達される。これと同時に、複数の第1電源電圧線を通じて供給される第1電源電圧ELVDDが、複数の副画素PX11、PX12、PX13を駆動させる電圧であり、複数の発光制御ラインEM[n]を通じて供給される複数の発光制御信号によって有機発光ダイオードOLEDの発光が制御される。
【0044】
駆動回路はスキャンラインS[n]にスキャン信号を供給する第1駆動回路、発光制御ラインEM[n]に発光制御信号を供給する第2駆動回路、及びデータラインD[m]にデータ信号を供給する第3駆動回路を含む。その他にも、駆動回路は表示パネル20の製造工程中に表示パネル20の不良有無を検査するために、テスト電圧をデータラインD[m]に供給する第4駆動回路をさらに含む。
【0045】
前記の駆動回路は、表示パネル20内に全て配置されて対応する画素PXに適切な信号を供給する。このとき、駆動回路の種類によって画素PXに信号を供給する方法が異なる。例えば、第1駆動回路及び第2駆動回路は第1方向に信号を供給し、第3駆動回路及び第4駆動回路は第1方向と交差する第2方向に信号を供給する。画素PXがマトリックス状に配列されるとき、第1駆動回路及び第2駆動回路は行単位で信号を供給し、第3駆動回路及び第4駆動回路は列単位で信号を供給する。
【0046】
このような駆動回路は、非表示領域40が表示パネル20内で狭い領域を占めるように、非表示領域40に配列される。しかし、画素PXが任意の形態に配置される表示パネル20の場合、画素配列間の段差が発生するため、画素PXが四角形に配置される表示パネル20とは異なるように駆動回路が配置されなければならない。
【0047】
図5は、第1実施形態による表示パネル20の周縁のうちの第1位置A1に配置された画素PX及び駆動回路を示した図面である。図示されているように、駆動回路は非表示領域40に配置される。
【0048】
以下の図面においては、第1駆動回路DC1及び第4駆動回路DC4が配置されることと説明しているが、非表示領域40内のそれぞれの位置ごとに互いに異なる種類の駆動回路(第1駆動回路、第2駆動回路、第3駆動回路及び第4駆動回路)が混合され配置されてもよい。例えば、非表示領域40には、第1駆動回路DC1と第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第2駆動回路DC2と第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第1駆動回路DC1と第3駆動回路が混合され配置される領域、及び第2駆動回路DC2と第3駆動回路が混合され配置される領域が含まれてもよい。
【0049】
そして、非表示領域40には、互いに異なる種類の駆動回路が表示領域30の周りに沿ってそれぞれの個数が異なるように配置され得る。
【0050】
このとき、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第1位置A1には4個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が4個配置され、12個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が12個配置される。
【0051】
一方、互いに異なる種類の駆動回路それぞれが占める面積が互いに異なってもよい。例えば、一つの第1駆動回路DC1の面積と一つの第4駆動回路DC4の面積とが互いに異なってもよい。第1駆動回路DC1及び第4駆動回路DC4が長方形状に形成されて、互いに同一の長辺の長さを有すると、短辺の長さは異なるように形成され得る。このとき、非表示領域40の幅は、二つの駆動回路の長辺の長さの合計より小さく、一つの駆動回路の長辺の長さより大きく形成され得る。好ましくは、非表示領域40の幅がほぼ一つの駆動回路の長辺の長さと同一で、非表示領域40の幅を狭く設計できる効果がある。
【0052】
そして、駆動回路は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。具体的に、駆動回路は、表示領域30と非表示領域40の境界の法線角度とほぼ同一の角度に傾いて、非表示領域40に配置され得る。表示領域30が曲線である場合、表示領域30の周りに沿って表示領域30と非表示領域40の境界に対する法線方向が変更されるので、基準線Lrefに対する表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路の配置角度も、前記法線方向によって変更される。図5において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4は、基準線Lrefと平行に配置される。しかし、前記第4駆動回路DC4から表示領域30の周りに沿って右側に配置される駆動回路DC1、DC4は、基準線Lrefからの角度が次第に増加するように傾いて配置される。
【0053】
このとき、同じ種類の駆動回路DC4の場合においても、対応する画素行または画素列の位置によって基準線Lrefに対する配置角度α1、α2が変更される。一例として、互いに異なる画素列にそれぞれ対応する第4駆動回路DC4の配置角度α1、α2は互いに異なる。
【0054】
また、駆動回路は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図5において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路は表示領域30の周りに沿って一列にその種類DC1、DC4が変更され配列される。
【0055】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0056】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。例えば、一つの第1駆動回路DC1は一つの画素行にスキャン信号を供給するが、一つの画素行内にはR副画素、G副画素、B副画素を含む画素PXが複数個形成されるので、複数のR副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線SL1、複数のG副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線SL2、及び複数のB副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線SL3が、一つの第1駆動回路DC1と対応して形成される。これは他の種類の駆動回路DC2、DC3、DC4に連結される信号配線の場合にも同一に適用され得る。
【0057】
このとき、駆動回路が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。例えば、隣接して位置した第1駆動回路DC1と画素行を連結する信号配線(SL1~SL3)と、第4駆動回路DC4と画素列を連結する信号配線TL1~TL3とは、互いに交差しないように形成される。これにより、非表示領域40内で信号配線の交差によって形成される寄生キャパシタによるカップリング(coupling)などが減少する効果がある。
【0058】
図6は、第1実施形態による表示パネル20の周縁のうちの第2位置A2に配置された画素PX及び駆動回路を示した図面である。図示されているように、駆動回路DC1、DC4は図5と同様に非表示領域40に配置される。そして、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。
図示されているように、第2位置A2には5個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が5個配置され、5個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が5個配置される。
【0059】
そして、駆動回路DC1、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置される。図6において、基準線Lrefから時計方向に傾いた角度を測定するとき、最も左側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度α3より、最も右側に位置する第4駆動回路DC4が基準線Lrefから傾いた角度α4がさらに大きい。
【0060】
また、駆動回路DC1、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図6において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0061】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は、互いに異なる画素列に信号を供給するためである。図6においては、行方向及び列方向に一つの画素PXほど段差が発生するので、第1駆動回路DC1と第4駆動回路DC4が交互に配置される。
【0062】
一方、交互に配置されて、隣接するように位置する第1駆動回路DC1及び第4駆動回路DC4の表示領域30の接線方向の幅の合計は、画素PXの幅の半分以下に形成され得る。また、隣接するように位置する2個の駆動回路の幅の合計は、画素PXの幅の半分以下に形成され得る。
【0063】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。このとき、駆動回路DC1、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC4と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。
【0064】
図7は、第1実施形態による表示パネル20の周縁のうちの第3位置A3に配置された画素PX及び駆動回路を示した図面である。図示されているように、駆動回路は図5と同様に非表示領域40に配置される。そして、それぞれの画素行または画素列に対応して、互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第3位置A3には12個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が12個配置され、3個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が3個配置される。
【0065】
そして、駆動回路DC1、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。図7において、時計方向に傾いた角度を測定するとき、最も左側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度α5より、最も右側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度α6がさらに大きい。
【0066】
また、駆動回路DC1、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図7において、最も左側に位置する第1駆動回路DC1から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0067】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0068】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。このとき、駆動回路DC1、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC4と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。
【0069】
図5乃至図7に示したように、駆動回路DC1、DC4は、表示パネル20上で配置される位置によって、その個数が異なるように配置され得る。例えば、第1位置A1では、列単位で発生する画素配列間の段差によって第4駆動回路DC4が複数個配置されるが、第3位置A3では、行単位で発生する画素配列間の段差によって第1駆動回路DC1が複数個配置される。つまり、表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路の種類及び個数が変更される。
【0070】
図8は、表示パネル20の第2実施形態を示した図面である。図示されているように、表示パネル20の形態に対応して表示領域30の形態が決定され得る。例えば、表示パネル20の形態が楕円形であれば、表示領域30の形態も楕円形であり得る。また、表示パネル20の一部が曲線である場合、一部に対応する表示領域30の形態も曲線の形態を有する。そして、表示パネル20において表示領域30を除いた領域には、駆動回路が配置される非表示領域40が形成される。
【0071】
表示領域30内には複数の画素PXが配置される。画素PXは表示領域30内にマトリックス状に配置され得る。このとき、画素PXは表示領域30内で曲線に対応して適切に配置される。例えば、表示領域30の形態が楕円形である場合、表示領域30の周縁に位置した画素配列間に段差が発生する。
【0072】
例えば、一部が曲線の形態を有する表示領域30の周縁に四角形状の画素PXが配置されるので、画素配列間の段差が発生する。例えば、第1行と第2行に対応する表示領域30の周縁CA2に、画素PX12個の差ほど第1行の画素配列と第2行の画素配列間に段差が発生する。
【0073】
行単位または列単位で隣接した画素配列間の段差は、対応する周縁の位置によって異なり得る。例えば、第1行の画素配列と第2行の画素配列間には画素PX12個の差ほど段差が発生するが、第2行の画素配列と第3行の画素配列間には画素PX6個の差ほど段差が発生し得る。
【0074】
また、駆動回路が表示領域30の形態によって非表示領域40に適切に形成される。例えば、画素PXが配置された形態が楕円形である場合、画素PXに信号を供給するための駆動回路が、画素PXが配置された楕円の周りに沿って位置する。表示パネル20の形態が楕円形である場合、画素PXが配置される表示領域30及び駆動回路が配置される非表示領域40の全体が成す形態は楕円形であり得る。
【0075】
図8において、すべての画素PXの形態及び大きさが同一のものと示されているが、表示領域30内部の領域を区分して配置される画素PXの大きさは異なってもよい。例えば、表示領域30の中央領域に配置される画素PXは、表示領域30の周縁領域(edge)に配置される画素PXより大きくてもよい。
【0076】
このような駆動回路は、非表示領域40が表示パネル20内で狭い領域を占めるように、非表示領域40に適切に配置されなければならない。しかし、画素PXが任意の形態に配置される表示パネル20の場合、画素配列間の段差が発生するため、画素PXが四角形に配置される表示パネル20とは異なるように駆動回路が配置されなければならない。
【0077】
図9は、図8の表示パネル20の周縁のうちの第1位置に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は非表示領域40に配置される。図面には、第1駆動回路DC1及び第4駆動回路DC4が配置されることと説明しているが、非表示領域40内のそれぞれの位置ごとに互いに異なる種類の駆動回路が混合され配置されてもよい。例えば、非表示領域40には、第1駆動回路DC1と第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第2駆動回路と第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第1駆動回路DC1と第3駆動回路が混合され配置される領域、及び第2駆動回路と第3駆動回路が混合され配置される領域が含まれてもよい。そして、非表示領域40には、互いに異なる種類の駆動回路が表示領域30の周りに沿ってそれぞれの個数が異なるように配置され得る。
【0078】
このとき、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第1位置には2個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が2個配置され、10個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が10個配置される。
【0079】
一方、互いに異なる種類の駆動回路それぞれが占める面積が互いに異なり得る。例えば、一つの第1駆動回路DC1の面積と一つの第4駆動回路DC4の面積が互いに異なり得る。
【0080】
そして、駆動回路DC1、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。具体的に、駆動回路は、表示領域30と非表示領域40の境界の法線角度とほぼ同一の角度に傾いて、非表示領域40に配置され得る。表示領域30が曲線である場合、表示領域30の周りに沿って表示領域30と非表示領域40の境界に対する法線方向が変更されるので、表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路の基準線Lrefに対する配置角度も前記法線方向によって変更される。図9において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4は基準線Lrefと平行に配置される。しかし、前記第4駆動回路DC4から表示領域30の周りに沿って右側に配置される駆動回路DC1、DC4は、基準線Lrefからの角度β1、β2が次第に増加するように傾いて配置される。
【0081】
このとき、同じ種類の駆動回路の場合においても、対応する画素行または画素列の位置によって基準線Lrefに対する配置角度が変更される。一例として、互いに異なる画素行にそれぞれ対応する第1駆動回路DC1の配置角度は互いに異なる。
【0082】
また、駆動回路DC1、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図9において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0083】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0084】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。例えば、一つの第1駆動回路DC1は一つの画素行にスキャン信号を供給するが、一つの画素行内にはR副画素、G副画素、B副画素を含む画素PXが複数個形成されるので、複数のR副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、複数のG副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、及び複数のB副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線が一つの第1駆動回路DC1と対応して形成される。これは、他の種類の駆動回路に連結される信号配線の場合にも同一に適用され得る。
【0085】
このとき、駆動回路DC1、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。例えば、隣接して位置した第1駆動回路DC1と画素行を連結される信号配線と、第4駆動回路DC4と画素列を連結される信号配線とは、互いに交差しないように形成される。これにより、非表示領域40内で信号配線の交差によって形成される寄生キャパシタによるカップリングなどが減少する効果がある。
【0086】
図10は、図8の表示パネル20の周縁のうちの第2位置に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は図9と同様に、非表示領域40に配置される。そして、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第2位置には5個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が5個配置され、5個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が5個配置される。
【0087】
そして、駆動回路DC1、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。図10において、時計方向に傾いた角度を測定するとき、最も左側に位置する第4駆動回路DC4が基準線Lrefから傾いた角度β3より、右側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度β4がさらに大きい。
【0088】
また、駆動回路DC1、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図10において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0089】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。図10においては、行方向及び列方向に一つの画素PXほど段差が発生するので、第1駆動回路DC1と第4駆動回路DC4が交互に配置される。
【0090】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。このとき、駆動回路DC1、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。
【0091】
図11は、図8の表示パネル20の周縁のうちの第3位置に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は図9と同様に、非表示領域40に配置される。そして、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第3位置には12個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が12個配置され、3個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が3個配置される。
【0092】
そして、駆動回路DC1、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置される。図11において、時計方向に傾いた角度を測定するとき、最も左側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度β5より、最も右側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度β6がさらに大きい。
【0093】
また、駆動回路DC1、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図11において、最も左側に位置する第1駆動回路DC1から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路DC1、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0094】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0095】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。このとき、駆動回路DC1、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。
【0096】
図9乃至図11に示されているように、駆動回路DC1、DC4は、表示パネル20上で配置される位置によって、その個数が異なるように配置される。例えば、第1位置では、列単位で発生する画素配列間の段差によって第4駆動回路DC4が複数個配置されるが、第3位置では、行単位で発生する画素配列間の段差によって第1駆動回路DC1が複数個配置される。つまり、表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路DC1、DC4の種類及び個数が変更される。
【0097】
また、第1実施形態と比較して、第2実施形態の場合、表示領域30が楕円形に形成されて、表示領域30と非表示領域40の境界線の曲率が変更される。しかし、実施形態によれば、駆動回路DC1、DC4が表示領域30の周りに沿って一列に配列され、表示領域30と非表示領域40の境界線の法線方向に配置されるので、曲率が変更される場合にも非表示領域40の幅を縮小させる効果がある。
【0098】
図12は、表示パネル20の第3実施形態を示した図面である。図示されているように、表示パネル20は一部が曲線に形成され得る。例えば、表示パネル20は、弓形状の第1領域CA3及び四角形状の第2領域CA4が結合される形態であり得る。
【0099】
表示パネル20の形態に対応して表示領域30の形態が決定され得る。例えば、表示パネル20の一部が曲線である場合、一部に対応する表示領域30の形態も曲線の形態を有する。
したがって、第1領域CA3の表示領域30は弓形状に形成され、第2領域CA4の表示領域30は四角形状に形成される。そして、表示パネル20において表示領域30を除いた領域には、駆動回路が配置される非表示領域40が形成される。
【0100】
表示領域30内には複数の画素PXが配置される。画素PXは表示領域30内にマトリックス状に配置され得る。このとき、画素PXは、表示領域30内で曲線に対応して適切に配置される。例えば、表示領域30が弓形状である場合、弓形状の表示領域30の周縁に位置した画素配列間に段差が発生する。
【0101】
つまり、一部が曲線の形態を有する表示領域30の周縁に四角形状の画素PXが配置されるので、画素配列間の段差が発生する。例えば、第1行と第2行に対応する表示領域30の周縁に、画素PX6個の差ほど第1行の画素配列と第2行の画素配列間に段差が発生する。
【0102】
行単位または列単位で隣接した画素配列間の段差は、対応する周縁の位置によって異なり得る。例えば、第1行の画素配列と第2行の画素配列間には画素PX6個の差ほど段差が発生するが、第2行の画素配列と第3行の画素配列間には画素PX4個の差ほど段差が発生し得る。
【0103】
また、駆動回路が表示領域30の形態によって非表示領域40に適切に形成される。例えば、画素PXが配置された形態が弓形状である場合、画素PXに信号を供給するための駆動回路が、画素PXが配置された弓形の弧の周りに沿って位置する。表示パネル20の形態が弓形状である場合、画素PXが配置される表示領域30及び駆動回路が配置される非表示領域40全体が成す形態が弓形状であり得る。
【0104】
図12においては、すべての画素PXの形態及び大きさが同一のものと示されているが、表示領域30内部の領域を区分して配置される画素PXの大きさは異なり得る。例えば、表示領域30の第2領域CA4に配置される画素PXは、第1領域CA3の周縁領域(edge)に配置される画素PXより大きくてもよい。
【0105】
このような駆動回路DC1、DC2、DC4は、非表示領域40が表示パネル20内で狭い領域を占めるように、非表示領域40に適切に配置されなければならない。しかし、画素PXが任意の形態に配置される表示パネル20の場合、画素配列間の段差が発生するため、画素PXが四角形に配置される表示パネル20とは異なるように駆動回路が配置されなければならない。
【0106】
図13は、図12の表示パネル20の第1領域CA3の周縁のうちの第1位置に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は非表示領域40に配置される。図面には、第1駆動回路DC1、第2駆動回路DC2及び第4駆動回路DC4が配置されることと説明されているが、非表示領域40内のそれぞれの位置ごとに互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が混合され配置され得る。
例えば、非表示領域40には、第1駆動回路DC1、第2駆動回路DC2及び第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第1駆動回路DC1と第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第2駆動回路DC2と第4駆動回路DC4が混合され配置される領域が含まれてもよい。そして、非表示領域40には互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が、表示領域30の周りに沿ってそれぞれの個数が異なるように配置され得る。
【0107】
このとき、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第1位置には、1個の画素行に対応して第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2が一つずつ配置され、14個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が14個配置される。
【0108】
一方、互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4それぞれが占める面積が互いに異なってもよい。例えば、一つの第1駆動回路DC1の面積、一つの第2駆動回路DC2の面積、及び一つの第4駆動回路DC4の面積が互いに異なってもよい。
【0109】
そして、駆動回路DC1、DC2、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。具体的に、駆動回路は、第1領域CA3で表示領域30と非表示領域40の境界の法線角度とほぼ同一の角度に傾いて、非表示領域40に配置され得る。表示領域30が曲線である場合、表示領域30の周りに沿って表示領域30と非表示領域40の境界に対する法線方向が変更されるので、表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路の基準線Lrefに対する配置角度も前記法線方向によって変更される。図13で中央に位置する第4駆動回路DC4は、基準線Lrefと平行に配置される。しかし、前記第4駆動回路DC4から表示領域30の周りに沿って右側または左側に配置される駆動回路DC1、DC2、DC4は、基準線Lrefからの角度が次第に増加するか、または減少するように傾いて配置される。例えば、右側に配置される第4駆動回路DC4の基準線Lrefからの配置角度γ1は、正の値を有する。
【0110】
このとき、同じ種類の駆動回路の場合にも、対応する画素行または画素列の位置によって基準線Lrefに対する配置角度が変更される。一例として、互いに異なる画素列にそれぞれ対応する第4駆動回路DC4の配置角度は互いに異なる。
【0111】
また、駆動回路DC1、DC2、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図13において、最も左側に位置する第2駆動回路DC2から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0112】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0113】
このとき、第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2は、同一の行単位で発生する画素配列間の段差に対応して隣接した領域に配置されてもよい。または、図13に示されているように、第1画素行と第2画素行の段差は、中央領域の左側及び右側で発生するので、左側または右側に対応して第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2が配置され得る。つまり、左側の第1画素行及び第2画素行の段差に対応して第2駆動回路DC2が配置され、右側の第1画素行及び第2画素行の段差に対応して第1駆動回路DC1が配置され得る。
【0114】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。例えば、一つの第1駆動回路DC1は一つの画素行にスキャン信号を供給するが、一つの画素行内にはR副画素、G副画素、B副画素を含む画素PXが複数個形成されるので、複数のR副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、複数のG副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、及び複数のB副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線が一つの第1駆動回路DC1と対応して形成される。これは、他の種類の駆動回路に連結される信号配線の場合にも同一に適用され得る。
【0115】
このとき、駆動回路DC1、DC2、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。例えば、隣接するように位置した第1駆動回路DC1と画素行を連結される信号配線と、第4駆動回路DC4と画素列を連結される信号配線とは、互いに交差しないように形成される。これにより、非表示領域40内で信号配線の交差によって形成される寄生キャパシタによるカップリングなどが減少する効果がある。
【0116】
図14は、図12の表示パネル20の第1領域CA3の周縁のうちの第2位置に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は図13と同様に、非表示領域40に配置される。そして、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第2位置には4個の画素行に対応して第1駆動回路DC1が4個配置され、6個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が6個配置される。
【0117】
そして、駆動回路DC1、DC2、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。図14において、時計方向に傾いた角度を測定するとき、最も左側に位置する第1駆動回路DC1が基準線Lrefから傾いた角度より、最も右側に位置する第4駆動回路DC4が基準線Lrefから傾いた角度がさらに大きい。
【0118】
また、駆動回路DC1、DC2、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図14において、最も左側に位置する第4駆動回路DC4から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0119】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。図14では、行方向及び列方向に一つの画素PXほど段差が発生するので、第1駆動回路DC1と第4駆動回路DC4が交互に配置される。
【0120】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。このとき、駆動回路DC1、DC2、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。
【0121】
図15は、図12の表示パネル20の第1領域CA3の周縁のうちの第3位置に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は図13と同様に、非表示領域40に配置される。そして、それぞれの画素行または画素列に対応して互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第2駆動回路DC2が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第3位置には4個の画素行に対応して第2駆動回路DC2が4個配置され、6個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が6個配置される。
【0122】
第3位置は、第2位置と表示領域30の中央領域を基準として対称であり、第2位置の非表示領域40には第1駆動回路DC1及び第4駆動回路DC4が配置されるが、第3位置の非表示領域40には第2駆動回路DC2及び第4駆動回路DC4が配置され得る。
【0123】
そして、駆動回路DC1、DC2、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。図15において、基準線Lrefから時計方向に傾いた角度を測定するとき、最も左側に位置する第2駆動回路DC2が基準線Lrefから傾いた角度より、最も右側に位置する第4駆動回路DC4が基準線Lrefから傾いた角度がさらに大きい。
【0124】
また、駆動回路DC1、DC2、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図15において、最も左側に位置する第2駆動回路DC2から最も右側に位置する第4駆動回路DC4まで、駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0125】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第2駆動回路DC2が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第2駆動回路DC2は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0126】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。このとき、駆動回路DC1、DC2、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。
【0127】
図13乃至図15に示されているように、駆動回路DC1、DC2、DC4は、表示パネル20上で配置される位置によって、その個数が異なるように配置され得る。例えば、第1位置では、列単位で発生する画素配列間の段差によって第4駆動回路DC4が複数個配置されるが、第2位置では、行単位で発生する画素配列間の段差によって第1駆動回路DC1が複数個配置され、第3位置では行単位で発生する画素配列間の段差によって第2駆動回路DC2が複数個配置される。つまり、表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路DC1、DC2、DC4の種類及び個数が変更される。
【0128】
また、第1実施形態及び第2実施形態と比較して、第3実施形態の場合、表示領域30の一部が弓形に形成されて、表示領域30と非表示領域40の境界線の曲率が変更される。しかし、実施形態によれば、駆動回路DC1、DC2、DC4が表示領域30の周りに沿って一列に配列され、表示領域30と非表示領域40の境界線の法線方向に配置されるので、曲率が変更される場合にも非表示領域40の幅を縮小させる効果がある。
【0129】
図16は、表示パネル20の第4実施形態を示した図面である。図示されているように、表示パネル20は一部が曲線に形成され得る。例えば、表示パネル20は、凹曲線状の第1領域CA5及び四角形状の第2領域CA6が結合される形態であり得る。
【0130】
表示パネル20の形態に対応して表示領域30の形態が決定され得る。例えば、表示パネル20の一部が曲線である場合、一部に対応する表示領域30の形態も曲線の形態を有する。
したがって、第1領域CA5の表示領域30は凹曲線状に形成され、第2領域CA6の表示領域30は四角形状に形成される。そして、表示パネル20において表示領域30を除いた領域には、駆動回路が配置される非表示領域40が形成される。
【0131】
表示領域30内には複数の画素PXが配置される。画素PXは表示領域30内にマトリックス状に配置され得る。このとき、画素PXは表示領域30内で曲線に対応して適切に配置される。例えば、表示領域30が凹曲線状である場合、凹曲線状の表示領域30の周縁に位置した画素配列間に段差が発生する。
【0132】
つまり、一部が曲線の形態を有する表示領域30の周縁に四角形状の画素PXが配置されるので、画素配列間の段差が発生する。例えば、左側から第1列と第2列に対応する表示領域30の周縁に、画素PX2個の差ほど第1列の画素配列と第2列の画素配列間に段差が発生する。
【0133】
行単位または列単位で隣接した画素配列間の段差は、対応する周縁の位置によって異なってもよい。例えば、第1列の画素配列と第2列の画素配列間には画素PX2個の差ほど段差が発生するが、第3列の画素配列と第4列の画素配列間には画素PX1個の差ほど段差が発生し得る。
【0134】
また、駆動回路が表示領域30の形態によって非表示領域40に適切に形成される。例えば、画素PXが配置された形態が凹曲線状である場合、画素PXに信号を供給するための駆動回路が、画素PXが配置された凹曲線に沿って位置する。
【0135】
図16においては、すべての画素PXの形態及び大きさが同一のものと示されているが、表示領域30内部の領域を区分して配置される画素PXの大きさは異なってもよい。例えば、表示領域30の第2領域CA6に配置される画素PXは、第1領域CA5の周縁領域(edge)に配置される画素PXより大きくてもよい。
【0136】
このような駆動回路DC1、DC2、DC4は、非表示領域40が表示パネル20内で狭い領域を占めるように、非表示領域40に適切に配置されなければならない。しかし、画素PXが任意の形態に配置される表示パネル20の場合、画素配列間の段差が発生するため、画素PXが四角形に配置される表示パネル20とは異なるように駆動回路が配置されなければならない。これについて、図17を参照して、第4実施形態による表示パネル20の駆動回路配置について説明する。
【0137】
図17は、図16の表示パネル20の第1領域CA5の第1位置D1に配置された画素PX及び駆動回路の実施形態を示した図面である。図示されているように、駆動回路は非表示領域40に配置される。図面には、第1駆動回路DC1、第2駆動回路DC2及び第4駆動回路DC4が配置されることと説明したが、非表示領域40内のそれぞれの位置ごとに互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が混合され配置され得る。例えば、非表示領域40には、第1駆動回路DC1及び第4駆動回路DC4が混合され配置される領域、第2駆動回路DC2が配置される領域、第3駆動回路が配置される領域が含まれてもよい。そして、非表示領域40には、互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が表示領域30の周りに沿ってそれぞれの個数が異なるように配置され得る。
【0138】
このとき、それぞれの画素行または画素列に対応して、互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4が配置され得る。例えば、画素行に対応して第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2が配置され、画素列に対応して第4駆動回路DC4が配置され得る。図示されているように、第1領域CA5には、7個の画素行に対応して第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2がそれぞれ7個配置され、5個の画素列に対応して第4駆動回路DC4が5個配置される。
【0139】
一方、互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4それぞれが占める面積が互いに異なってもよい。例えば、一つの第1駆動回路DC1の面積、一つの第2駆動回路DC2の面積、及び一つの第4駆動回路DC4の面積が互いに異なってもよい。
【0140】
そして、駆動回路DC1、DC2、DC4は、表示領域30の形態によって平面で対応する角度に傾いて配置され得る。具体的に、駆動回路は第1領域CA5で表示領域30と非表示領域40の境界の法線角度とほぼ同一の角度に傾いて、非表示領域40に配置され得る。表示領域30が曲線である場合、曲線の表示領域30の周りに沿って表示領域30と非表示領域40の境界に対する法線方向が変更されるので、表示領域30の周りに沿って配置される駆動回路の基準線Lrefに対する配置角度も前記法線方向によって変更される。
【0141】
図17において、表示領域30の左側に位置する第2駆動回路DC2は、対応する表示領域30の形態が直線であるため、直線と直交する角度に配置される。そして、表示領域30の最も左側画素列と連結される第4駆動回路DC4から、表示領域30の周りに沿って右側に配置される駆動回路DC1、DC2、DC4は、基準線Lrefからの角度が次第に減少するように傾いて配置される。例えば、最も左側の画素列と連結される第4駆動回路DC4の基準線Lrefからの配置角度δ1は、正の値を有する。
【0142】
このとき、同じ種類の駆動回路の場合にも、対応する画素行または画素列の位置によって基準線Lrefに対する配置角度が変更される。一例として、互いに異なる画素列にそれぞれ対応する第4駆動回路DC4の配置角度は互いに異なる。
【0143】
また、駆動回路DC1、DC2、DC4は非表示領域40に一列に配列される。駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列に駆動回路の種類が変更され配列される。例えば、図17に示されているように、曲線形態の表示領域30に対応して、最も左側に位置する第4駆動回路DC4から最も右側に位置する第1駆動回路DC1まで、駆動回路DC1、DC2、DC4は表示領域30の周りに沿って一列にその種類が変更され配列される。
【0144】
このとき、画素配列間に段差が発生する場合、当該段差の種類によって駆動回路の種類が変更され配置される。行単位で画素配列間に段差が発生すると、第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2が当該段差に対応して配置され、列単位で段差が発生すると、第4駆動回路DC4が当該段差に対応して配置される。第1駆動回路DC1及び第2駆動回路DC2は互いに異なる画素行に信号を供給し、第4駆動回路DC4は互いに異なる画素列に信号を供給するためである。
【0145】
一つの駆動回路は、一つの行または列に含まれる画素PXに信号を供給する。一つの画素PXには複数の副画素PX11、PX12、PX13が含まれるので、一つの駆動回路は、一つの画素行または一つの画素列に含まれる複数の副画素PX11、PX12、PX13それぞれに信号を供給する。したがって、一つの駆動回路から一つの画素行または一つの画素列に供給する信号配線は複数個形成される。例えば、一つの第1駆動回路DC1は一つの画素行にスキャン信号を供給する。そして、一つの画素行内にはR副画素、G副画素、B副画素を含む画素PXが複数個形成される。したがって、複数のR副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、複数のG副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線、及び複数のB副画素にスキャン信号を供給するスキャン配線が一つの第1駆動回路DC1と対応して形成される。これは、他の種類の駆動回路に連結される信号配線の場合にも同一に適用され得る。
【0146】
このとき、駆動回路DC1、DC2、DC4が画素PXに信号を供給するための信号配線は、非表示領域40内で互いに交差しないように形成される。互いに異なる種類の駆動回路DC1、DC2、DC4と連結された信号配線は、非表示領域40で互いに交差しないように形成される。例えば、隣接するように位置した第1駆動回路DC1と画素行を連結される信号配線と、第4駆動回路DC4と画素列を連結される信号配線とは、互いに交差しないように形成される。これにより、非表示領域40内で信号配線の交差によって形成される寄生キャパシタによるカップリングなどが減少する効果がある。
【0147】
上記の図面を参照して、任意の形態を有する表示パネル20と画素に互いに異なる種類の駆動信号(例えば、スキャン信号、データ信号、発光制御信号、テスト電圧など)を供給する駆動回路が、表示パネル20の非表示領域30に配置される実施形態について説明した。
【0148】
実施形態は、すべての非四角形ディスプレイに適用可能であり、上記の図面においては第1駆動回路DC1、第2駆動回路DC2、第4駆動回路DC4を例として挙げて説明したが、第4駆動回路DC4を第3駆動回路に置換可能であり、これは表示パネル20内の相対的な位置に過ぎない。
【0149】
実施形態による駆動回路は、画素が配置される形態によって、非表示領域40に密度が異なるように形成される。また、駆動回路は非表示領域40で一列に配置される。したがって、非表示領域40の幅を減少させる効果がある。
【0150】
そして、それぞれの駆動回路から信号を表示領域30に供給するための信号配線が交差しないので、配線が重なることによって発生する寄生キャパシタンスを減少させる効果がある。
【0151】
上記の図面においては、一部の形態が凸曲線及び凹曲線を全て含む表示パネル20について説明していないが、この場合にも上記の実施形態を組み合わせて駆動回路を適切に配置することができる。
【0152】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、次の特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の色々な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0153】
10 ドライバIC
20 表示パネル
30 表示領域
40 周辺領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17