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特開2022-169697ゼロボーダディスプレイ用のハイブリッドアーキテクチャ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169697
(43)【公開日】2022-11-09
(54)【発明の名称】ゼロボーダディスプレイ用のハイブリッドアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/32 20160101AFI20221101BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20221101BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20221101BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
G09G3/32 A
G09G3/20 611Z
G09G3/20 612K
G09G3/20 612R
G09G3/20 621J
G09G3/20 633Q
G09G3/20 670A
G09F9/33
G09F9/30 343
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022133283
(22)【出願日】2022-08-24
(62)【分割の表示】P 2020564066の分割
【原出願日】2019-05-23
(31)【優先権主張番号】62/686,297
(32)【優先日】2018-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/356,914
(32)【優先日】2019-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100210239
【弁理士】
【氏名又は名称】富永 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】ルー, シャン
(72)【発明者】
【氏名】バロウギ, マフディ ファロク
(72)【発明者】
【氏名】ワン, シャオフェン
(72)【発明者】
【氏名】シェーファー, デレク ケー.
(72)【発明者】
【氏名】ジェン, ヘンリー シー.
(72)【発明者】
【氏名】ベイ, ホーピル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ディスプレイパネルを動作させるハイブリッドアーキテクチャ及び方法が記載されている。
【解決手段】一実施形態では、行ドライバ及び画素ドライバ機能は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのグループ内で組み合わされ、グローバル信号線は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップに分配され、グローバル信号は、画素ドライバチップの行に操作されて分配される。
【選択図】図5B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グローバル信号線のバス列と、
行機能信号線の複数の行と、
画素ドライバチップの複数の行であって、画素ドライバチップの各行が、行機能信号線の対応する行に接続され、各画素ドライバチップが、発光ダイオード(LED)の対応するマトリックスに接続され、画素ドライバチップの各行が、
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのグループと、
LED駆動画素ドライバチップのグループと、
を含む、画素ドライバチップの複数の行と、を備えるディスプレイパネルであって、
前記グローバル信号線のバス列が、画素ドライバチップの各行の前記バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのグループに結合され、それぞれの別個のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、対応するグローバル信号線に接続された入力と、行機能信号線の対応する行内の対応する行機能信号線に接続されて、対応する操作された信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を含む、
ディスプレイパネル。
【請求項2】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、グローバルデータクロック信号線に結合された入力と、対応する行機能信号線に結合されて、操作されたデータクロック信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を有するデータクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを備える、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項3】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、グローバル構成更新信号線に結合された入力と、対応する行機能信号線に結合されて、操作された構成更新信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を有する構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップを備える、請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項4】
前記データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、前記グローバル構成更新信号線に結合された入力を含み、前記構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、前記グローバルデータクロック信号線に結合された入力を含む、請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項5】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含み、前記バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、前記グローバル構成更新信号線に結合された入力と、前記グローバルデータクロック信号線に結合された入力と、を含む、請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項6】
前記データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、前記構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、及び前記バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの入力に結合された垂直選択トークン(VST)クロック線を更に含む、請求項5に記載のディスプレイパネル。
【請求項7】
前記バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、対応する行機能信号線に結合されて、操作された行機能信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力を含み、前記データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、前記構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、を含む、請求項6に記載のディスプレイパネル。
【請求項8】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、
第1のグローバル信号線に結合された入力と、対応する第1の行機能信号線に結合されて、第1の操作された信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する第1の出力と、を有する第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、
第2のグローバル信号線に結合された入力と、対応する第2の行機能信号線に結合されて、第2の操作された信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する第2の出力と、を有する第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、を含み、
前記第2の行機能信号線が、前記第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第3の入力に結合され、前記第1の行機能信号線が、前記第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第4の入力に結合されている、
請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
前記第1のグローバル信号線がグローバル発光行同期線であり、前記第2のグローバル信号線がグローバル発光フレーム同期線である、請求項8に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、
グローバルデータクロック信号線及びグローバル構成更新信号線に結合された入力を有するデータクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、
前記グローバルデータクロック信号線及び前記グローバル構成更新信号線に結合された入力を有する構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、
グローバルフレーム同期信号線に結合された入力を有するフレーム同期バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、
グローバル行同期信号線に結合された入力を有する行同期バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、
グローバル発光クロック信号線に結合された入力を有する発光クロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、
を含む、請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項11】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、前記グローバルデータクロック信号線、前記グローバル構成更新信号線、前記グローバルフレーム同期信号線、前記グローバル行同期信号線、及び前記グローバル発光クロック信号線に結合されたバックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含む、請求項10に記載のディスプレイパネル。
【請求項12】
各LEDが、100μm未満、20μm未満、又は10μm未満の最大寸法を有し、
各LEDがディスプレイ基板上に実装され、各画素ドライバチップが、LEDの対応するマトリックスに向かって上向きの端子で上向きに前記ディスプレイ基板内に埋め込まれており、
各画素ドライバチップが、前記画素ドライバチップの第1の側上に複数の画素を含むLEDの一次ローカルパッシブマトリックスを駆動するための一次スライスと、前記画素ドライバチップの第2の側上に複数の画素を含むLEDの冗長ローカルパッシブマトリックスを駆動するための冗長スライスと、を含み、
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、グローバルデータクロック信号線に結合された入力と、対応する行機能信号線に結合されて、操作されたデータクロック信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を有するデータクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含み、
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、グローバル構成更新信号線に結合された入力と、対応する行機能信号線に結合されて、操作された構成更新信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を有する構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含み、
前記データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、前記グローバル構成更新信号線に結合された入力を含み、前記構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、前記グローバルデータクロック信号線に結合された入力を含み、
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループが、バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含み、前記バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、前記グローバル構成更新信号線に結合された入力と、前記グローバルデータクロック信号線に結合された入力と、を含み、
前記データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、前記構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、及び前記バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの入力に結合された垂直選択トークン(VST)クロック線を更に含み、
前記バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが、対応する行機能信号線に結合されて、操作された行機能信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力を含み、前記データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、前記構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、を含み、
各ハイブリッド画素ドライバチップが、
垂直選択トークン(VST)入力と、
VSTクロック入力と、
前記VST入力及び前記VSTクロック入力に結合されたVSTドライバ回路であって、前記VSTドライバ回路が、トークン出力とトークンラッチ出力とを更に含む、VSTドライバ回路と、
前記トークン出力及び前記トークンラッチ出力に結合された信号変調器回路であって、前記信号変調器回路が、複数のグローバル信号入力に結合された複数のマルチプレクサと、前記複数のマルチプレクサからの複数の内部信号出力と、を更に含む、信号変調器回路と、
前記複数の内部信号出力及びマルチプレクサ出力に結合されたマルチプレクサを含むマルチプレクサドライバ回路と、
データ入力、及び前記複数の内部信号出力のうちの1つ以上に結合されたLED駆動回路であって、前記LED駆動回路が、複数の出力ドライバを更に含む、LED駆動回路と、
ここで、前記マルチプレクサドライバ回路が、前記VSTドライバに結合されたリピータ部分と、前記信号変調器に結合された行機能出力部分と、を含み、
ここで、前記信号変調器回路が、前記VST入力に結合され、
ここで、前記VSTドライバ回路が、VST入力に結合されたORゲートと、前記VSTクロック入力、及び前記ORゲートからの出力に結合された複数のフリップフロップ回路と、を含み、前記複数のフリップフロップ回路が、前記トークン出力及びトークンラッチ出力と、を含み、
前記信号変調器回路への複数のバックアップ信号線入力と、
前記信号変調器回路へのグローバル発光フレーム同期入力と、
前記信号変調器回路へのグローバル発光行同期入力と、
前記信号変調器回路への複数のグローバル発光クロック入力と、
前記信号変調器回路へのグローバル構成更新入力と、
前記信号変調器回路へのグローバルデータクロック入力と、
前記マルチプレクサドライバ回路及び前記LED駆動回路に結合された前記信号変調器回路からの、内部構成更新出力、内部データクロック出力、内部発光行同期出力、内部発光フレーム同期出力、及び複数の内部発光クロック出力と、を含み、
前記VSTドライバ回路への前記VSTクロック入力が、VST行キャプチャクロック入力とVSTスキャンクロック入力とを含む、
請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項13】
ハイブリッド画素ドライバチップであって、
垂直選択トークン(VST)入力と、
VSTクロック入力と、
前記VST入力及び前記VSTクロック入力に結合されたVSTドライバ回路であって、前記VSTドライバ回路が、トークン出力とトークンラッチ出力とを更に含む、VSTドライバ回路と、
前記トークン出力及び前記トークンラッチ出力に結合された信号変調器回路であって、前記信号変調器回路が、複数のグローバル信号入力に結合された複数のマルチプレクサと、前記複数のマルチプレクサからの複数の内部信号出力と、を更に含む、信号変調器回路と、
前記複数の内部信号出力及びマルチプレクサ出力に結合されたマルチプレクサを含むマルチプレクサドライバ回路と、
データ入力、及び前記複数の内部信号出力のうちの1つ以上に結合されたLED駆動回路であって、前記LED駆動回路が、複数の出力ドライバを更に含む、LED駆動回路と、
を備える、ハイブリッド画素ドライバチップ。
【請求項14】
前記マルチプレクサドライバ回路が、前記VSTドライバに結合されたリピータ部分と、前記信号変調器に結合された行機能出力部分と、を含む、請求項13に記載のハイブリッド画素ドライバチップ。
【請求項15】
前記信号変調器回路が、前記VST入力に結合されている、請求項13に記載のハイブリッド画素ドライバチップ。
【請求項16】
前記VSTドライバ回路が、VST入力に結合されたORゲートと、前記VSTクロック入力、及び前記ORゲートからの出力に結合された複数のフリップフロップ回路と、を含み、前記複数のフリップフロップ回路が、前記トークン出力とトークンラッチ出力とを含む、請求項13に記載のハイブリッド画素ドライバチップ。
【請求項17】
前記信号変調器回路への複数のバックアップ信号線入力と、
前記信号変調器回路へのグローバル発光フレーム同期入力と、
前記信号変調器回路へのグローバル発光行同期入力と、
前記信号変調器回路への複数のグローバル発光クロック入力と、
前記信号変調器回路へのグローバル構成更新入力と、
前記信号変調器回路へのグローバルデータクロック入力と、
前記マルチプレクサドライバ回路及び前記LED駆動回路に結合された前記信号変調器回路からの、内部構成更新出力、内部データクロック出力、内部発光行同期出力、内部発光フレーム同期出力、及び複数の内部発光クロック出力と、を更に含み、
前記VSTドライバ回路への前記VSTクロック入力が、VST行キャプチャクロック入力とVSTスキャンクロック入力とを含む、請求項13に記載のハイブリッド画素ドライバチップ。
【請求項18】
ディスプレイをプログラミングする方法であって、
VST信号を画素ドライバチップの行に伝搬させることと、
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップでトークンドライバ構成データを受信することと、
前記バックボーンハイブリッド画素ドライバチップでグローバル構成更新パルスを受信することと、
前記トークンアクティブ化バックボーンハイブリッド画素ドライバチップで行ドライバ構成データを受信することと、
操作された構成更新信号を、前記バックボーンハイブリッド画素ドライバチップから前記画素ドライバチップの行に送信することと、
を含む、方法。
【請求項19】
繰り返しVST信号を、前記バックボーンハイブリッド画素ドライバチップから画素ドライバチップの第2の行の第2バックボーンハイブリッド画素ドライバチップに伝搬させることを更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
トークンリセット信号及びVSTクロック信号を前記バックボーンハイブリッド画素ドライバチップにアサートして、前記VST信号を前記画素ドライバチップの行に伝搬させる前に、前記バックボーンハイブリッド画素ドライバチップをトークンアクティブ化することを更に含む、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
この出願は、2019年3月18日に出願された係属中の米国特許出願第16/356,914号、及び2018年6月18日に出願された米国特許仮出願第62/686,297号の優先権の利益を主張し、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書に記載される実施形態は、ディスプレイシステムに関し、より詳細には、パッシブマトリックスディスプレイ及び動作方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイパネルは、広範囲の電子デバイスに利用されている。ディスプレイパネルの共通タイプには、各画素素子、例えば発光ダイオード(LED)が個別に駆動されてデータフレームを表示し得るアクティブマトリックスディスプレイパネルと、画素素子の行及び列がデータフレーム内で駆動され得るパッシブマトリックスディスプレイパネルと、が含まれる。アクティブマトリックス及びパッシブマトリックスの両方がタイル張りディスプレイの製造のために提案されており、この際のディスプレイパネル寸法は、基板、及び機器のサイズ制限に課される限界よりも大きい。
【発明の概要】
【0004】
ハイブリッドアーキテクチャディスプレイパネル及び動作方法が記載される。一実施形態では、ディスプレイパネルは、グローバル信号線のバス列と、行機能信号線の複数の行と、画素ドライバチップの複数の行と、を含み、画素ドライバチップの各行は、行機能信号線の対応する行に接続され、各画素ドライバチップは、発光ダイオード(LED)の対応するマトリックスに接続されている。画素ドライバチップの各行は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのグループと、LED駆動画素ドライバチップのグループと、を含むことができる。グローバル信号線のバス列は、画素ドライバチップの各行のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップのグループに結合され、それぞれの別個のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、対応するグローバル信号線に接続された入力と、行機能信号線の対応する行内の対応する行機能信号線に接続されて、対応する操作された信号を画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を含む。
【0005】
一実施形態では、ハイブリッド画素ドライバチップは、特定の行がオン又はオフのいずれであるかを判定し、かつ、ディスプレイパネルの上部から下部へVST信号を伝搬するためのVSTドライバ回路を含む。加えて、ハイブリッド画素ドライバチップは、グローバル行機能信号線又はバックアップ線入力のいずれを使用するかどうかを選択し、かつ、内部信号をマルチプレクサドライバ回路に送信して、操作された行機能信号を生成するための信号変調器回路を含む。加えて、ハイブリッド画素ドライバチップは、LED駆動回路1460を含み、LEDの対応するマトリックスを駆動する。このように、ハイブリッド画素ドライバチップは、行ドライバ機能及び画素ドライバ機能をサポートするためのハイブリッドアーキテクチャを含む。
【0006】
一実施形態では、ディスプレイをプログラミングする方法は、VST信号を画素ドライバチップの行に伝搬させることと、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップでトークンドライバ構成データを受信することと、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップでグローバル構成更新パルスを受信することと、トークンアクティブ化バックボーンハイブリッド画素ドライバチップで行ドライバ構成データを受信することと、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップから画素ドライバチップの行に、操作された構成更新信号を送信することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップの行を含むローカルパッシブマトリックスディスプレイの概略上面図である。
【0008】
図2】一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップの端子に結合された発光ダイオード(LED)のマトリックスの概略図である。
【0009】
図3】一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップの冗長ペアによって駆動されているLEDの冗長ペアのマトリックスの概略図である。
【0010】
図4】一実施形態に係る、切り欠き部及びスプライン角部を有するタイルベースのディスプレイパネルの概略上面図である。
【0011】
図5A】一実施形態に係る、行ドライバとして機能するハイブリッド画素ドライバチップのタイルバックボーンを含む、タイルベースのディスプレイの概略上面図である。
【0012】
図5B】一実施形態に係る、データ及び構成更新パースペクティブからの、図5Aのディスプレイの表示タイルパーティションの概略上面図である。
【0013】
図6】一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップバックボーン内の行機能パーティショニングのルーティング図である。
【0014】
図7】一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップバックボーン内の行制御信号冗長性及びバックアップのレイアウト図である。
【0015】
図8】一実施形態に係る、画素ドライバチップの行内の発光フレーム同期及び発光行同期バッファリングのルーティング図である。
【0016】
図9】一実施形態に係る、垂直信号冗長性、並びに発光クロック垂直及び水平バッファリングのルーティング図である。
【0017】
図10】一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップの行、及び行信号線へのグローバル信号線のバックボーンルーティングのルーティング図である。
【0018】
図11】一実施形態に係る、VST及びバックアップ線接続に対する水平制御信号冗長性のルーティング図である。
【0019】
図12】一実施形態に係る、行機能信号接続に対する水平制御信号冗長性のルーティング図である。
【0020】
図13】一実施形態に係る、タイルベースのディスプレイパネルのバックボーンへの、及びそこからの、グローバル信号線及び行信号線の接続のルーティング図である。
【0021】
図14】一実施形態に係る、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのブロック回路図である。
【0022】
図15】一実施形態に係る、トークンアクティブ化ハイブリッド画素ドライバチップのデータローディングのタイミング図である。
【0023】
図16】一実施形態に係る、リセットからのディスプレイタイルをプログラミングする方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
実施形態では、行機能回路及び画素駆動機能回路がハイブリッド画素ドライバチップのバックボーン内で組み合わされる、ディスプレイパネルを動作させるハイブリッドアーキテクチャ及び方法を記載する。このようにして、指定された行ドライバチップを排除して、総シリコンチップ領域を低減することができる。加えて、この配置により、構成可能なサイズ及び形状、並びに低減ボーダ、又はゼロボーダのタイルベースのディスプレイパネル配置の製造を容易にし、従来はドライバレッジ用に取っておかれていた領域を省略することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、タイルベースのディスプレイパネルは、ローカルパッシブマトリックス(local passive matrix、LPM)内の画素のローカルマトリックスを駆動するための画素ドライバチップの配置を含んでもよい。ダイレクトドライブ手法と比較して、画素ドライバの全てのピンが1つのLEDに接続される場合、実施形態に係るLPM配置により、画素ドライバに関連付けられたシリコン領域、及びパネルピークパネル電流を著しく低減することができる。いくつかの実施形態では、画素ドライバチップは、LED間に分配される。そのような構成は、ディスプレイ基板の同じ側面上のLED間に横方向にある画素ドライバチップを含んでもよい。複雑さに応じて、画素ドライバチップは、制御している対応するLEDマトリックスよりも長くてもよい(例えば、対応するマトリックスの行の長さよりも広い)。その結果、画素ドライバチップは、例えばジグザグパターン化された行において千鳥状に配置されてもよい。画素ドライバチップは、LEDと同じ表面上に、又はLED間に実装される必要はない。本明細書に記載される全ての実施形態によれば、画素ドライバチップはまた、ディスプレイ基板内に配置されてもよく、(例えば、LEDに向かって上向きの端子で)上向きに配置されてもよく、(例えば、LEDから反対向きの端子で)下向きに配置されてもよく、又は(上部及び下部側の両方の端子で)その両方で配置されてもよい。したがって、本明細書では、画素ドライバチップが、ディスプレイ領域の周りに分配されているか、又は表示領域内で散在するものとして説明されている場合、画素ドライバチップは、ディスプレイ基板上にある(例えば、表面実装されている)か、又はディスプレイ基板内に埋め込まれてもよいことを理解されたい。本明細書に記載される全ての実施形態によれば、画素ドライバチップは、対応する複数の画素に隣接してもよい。同様に、これは、ディスプレイ基板上又はディスプレイ基板内の両方の画素ドライバチップの構成を含み、画素ドライバチップはディスプレイ基板上のLEDに隣接している。実施形態に係るタイルベースのLPMディスプレイは、大面積ディスプレイ、並びに高画素密度を有する高解像度ディスプレイの両方に実装されてもよい。更に、LED及び画素ドライバチップサイズは、マクロサイズからマイクロサイズまでスケーラブルである。一実施形態では、画素ドライバチップは、最大寸法が、200μm未満又は更には100μm未満であってもよく、LED最大寸法が、100μm未満又は更には20μm未満、例えば、10μm未満、又は更には高解像度及び高画素密度のディスプレイの場合5μm未満であってもよい。
【0026】
様々な実施形態では、図を参照して説明する。しかしながら、ある実施形態はこれらの特定の詳細のうちの1つ以上を用いることなく、また、他の既知の方法及び構成と組み合わせることで実施することができる。以下の説明では、実施形態の徹底的な理解を提供するために、特定の構成、寸法、及びプロセスなど、多数の特定の詳細について述べる。他の例では、実施形態を不必要に不明瞭にすることを防ぐために、周知の技術及び構成要素は特に詳細には説明されていない。本明細書全体にわたって、「一実施形態」への参照は、その実施形態に関連して記載する特定の特徴、構造体、構成、又は特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたって様々な場所における「一実施形態では」という語句への言及は、必ずしも同じ実施形態を参照しているとは限らない。更に、特定の特徴、構造、構成又は特性は、1つ以上の実施形態において任意に好適に組み合わせてもよい。
【0027】
図1は、一実施形態による、画素ドライバチップ110の行[1、2、..N]を含む、ローカルパッシブマトリックスディスプレイ100の概略上面図である。各画素ドライバチップ110は、画素ドライバチップ110の上方及び下方の画素マトリックス102の動作用の2つの部分又はスライス0、1を含んでもよい。スライス0、1は、一次/冗長構成、又はマスタ/スレーブ構成に分離されてもよい。各マトリックス102は、複数のLED104及び複数の画素106を含んでもよい。いくつかの構成では、画素ドライバチップ110の行は、一次画素ドライバチップの行(例えば、行1、3など)、又は冗長画素ドライバチップ110の行(例えば行2、4など)である行に、一行おきに配置される。表示領域105内の画素ドライバチップ110の数及びサイズは、必ずしも縮尺どおりに描かれておらず、例示目的のために拡大されていることを理解されたい。
【0028】
一般に、ローカルパッシブマトリックスディスプレイ100は、ディスプレイ基板101と、ディスプレイ領域105と、任意選択の列ドライバ又は信号線駆動回路と、ディスプレイ基板101に取り付けられて、ディスプレイ基板101に様々な制御信号、ビデオ信号、及び電源電圧を供給する外部制御回路140と、を含み得る。
【0029】
ここで図2を参照すると、一実施形態に係る、画素ドライバチップの端子に結合された発光ダイオード(LED)のマトリックス102の概略図が提供されている。一実施形態では、ローカルパッシブマトリックスディスプレイは、画素ドライバチップ110と、複数のディスプレイ行に配置された複数の画素106と、複数の画素106のLED104に結合された画素ドライバチップ110の複数の端子111と、を含む。図2に示すように、端子111の一部分は、画素ドライバチップ110内の対応する行線スイッチ及びレベルシフタ、並びにLED104の対応する行に結合され、かつ、端子111の一部分は、画素ドライバチップ110の出力ドライバ116、及びLED104の対応する列に結合されている。例えば、相互接続部112は、LED104の行の電極(例えば、カソード)を対応する行線スイッチ及びレベルシフタに接続してもよく、一方で、相互接続部114は、LED104の列の電極(例えば、アノード)を対応する出力ドライバ116に接続してもよく、又はその逆であってもよい。図2に示す特定の実施形態は、画素ドライバチップ110の一部分、より具体的には、画素ドライバチップ110の「スライス1」に接続されたLED104のマトリックス102として示している。同様の接続は、画素ドライバチップ110の第2の部分、又は「スライス0」に対して提供されてもよい。用語「スライス」の使用は、簡略化されたものであり、画素ドライバチップ110内の回路の幾何学的分割を決して示唆するものではなく、その代わりに、図示の上部及び下部の接続部への単純な参照であることを理解されたい。加えて、マトリックス内のLEDの8行及び6列の特定の選択は例示的であり、実施形態はそのように限定されない。
【0030】
一実施形態では、画素ドライバチップ110の第1の端子111Aは、複数の画素の発光ダイオード(LED)104の第1の行に結合され、画素ドライバチップ110の第2の端子111Bは、複数の画素のLEDの第2の行に結合され、第3の端子111Cは、複数の画素のLEDの第1の列に結合され、LEDの第1の列は、LEDの第1のストリング(例えば行)の第1のLEDと、LEDの第2のストリング(例えば行)の第1のLEDと、を含む。第4の端子111Dは、複数の画素のLEDの第2の列に結合され、LEDの第2の列は、LEDの第1のストリングの第2のLEDと、LEDの第2のストリングの第2のLEDと、を含む。図示するように、第3の端子は、画素ドライバチップの第1の出力ドライバ116に結合されてもよく、第4の端子は、画素ドライバチップの第2の出力ドライバ116に結合されてもよい。図1に示すように、画素ドライバチップ110は、ディスプレイ基板を横切る線内の画素ドライバチップの行にあってもよい。他の実施形態では、画素ドライバチップの行は、ディスプレイ基板の表示領域に沿って湾曲していてもよい。
【0031】
図示された実施形態では、LED104の行は、RGB画素配置内の赤色(R)、緑色(G)、青色(B)などのLEDの異なる発光色に対応する。代替的な画素配置も、使用され得る。
【0032】
図3は、一実施形態に係る、画素ドライバチップの冗長ペアによって駆動されているLEDの冗長ペアのマトリックスの概略図である。図3は、画素106内に冗長LED104を追加した、図2に示すものと同様のマトリックス102を示す。そのような実施形態では、画素ドライバチップ110N-1の一部分(スライス1)は、図2に関して説明したものと同様に、LED104に結合された端子111を含む。加えて、同じマトリックス102内で、画素ドライバチップ110Nの一部分(スライス0)、例えば、画素ドライバチップの次の行は同様に、別個の相互接続部112、114で冗長LED104とも結合される。このようにして、画素ドライバチップN-1及び画素ドライバチップNに対して別個のアノード及び別個のカソードコンタクトを提供することにより、同じマトリックス102に関連付けられた、一次ドライバ部分と画素ドライバ部分(例えば、スライス0、スライス1)との間のタイミング衝突を防止することができる。
【0033】
図3に示すもののような一実施形態では、画素ドライバチップ110の一次及び冗長部分又はスライスに対して、別個のカソードを提供することができる。一動作方法では、画素ドライバチップ110の半分(例えば、一次画素ドライバチップ110)は、デフォルトでアクティブである。したがって、画素ドライバチップ110の全ての他の行は、アクティブである。画素ドライバチップ110に結合するLED104はまた、例えば、視覚的アーチファクトを緩和するために千鳥状に配置されてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、各画素ドライバチップのマスタ部分又はスライス0が、各画素ドライバチップに対してデフォルトアクティブであり、各画素ドライバチップのスレーブ部分又はスライス1が、デフォルト非アクティブである。したがって、隣接する画素ドライバチップからのマスタ若しくは一次部分が正常に機能しない、又は非アクティブである場合、スレーブ又は冗長部分のみがアクティブになる。いくつかの実施形態では、一次画素ドライバチップの一部分又はスライス0、1の両方が、デフォルトアクティブであり、一方で冗長画素ドライバチップの対応する部分又はスライス0、1が、デフォルト非アクティブである。したがって、隣接する一次画素ドライバチップ部分が正常に機能しない又は非アクティブである場合、冗長画素ドライバチップの一部分又は全体がアクティブになる。実施形態によれば、LEDマトリックス、画素ドライバチップ、及び冗長構成の配置は、ディスプレイパネルの動作における特定のLED発光連続をもたらし得る。
【0035】
図4は、一実施形態に係る、切り欠き部530及びスプライン角部を有するタイルベースのディスプレイパネルの概略上面図である。特に、実施形態に係る画素ドライバチップ110の配置は、ディスプレイパネルの端部上のドライバレッジに対する要件を除去することができる。結果として、ディスプレイ基板101は、ディスプレイ領域の外側を、低減ボーダ又はゼロボーダとすることができる。この構成により、湾曲した端部を有するディスプレイパネルの形成、並びに切り欠き部530としての形成を容易にすることができる。加えて、この構成により、ディスプレイタイル410のマイクロ配置を含むモジュール配置を容易にすることができる。一般に、制御回路140は、ディスプレイ基板101の端部に結合されてもよい。グローバル信号線のバス列515が、制御回路140から延在して、ディスプレイパネルにグローバル信号を供給してもよい。例えば、グローバル信号線は、少なくともデータクロック線510及び発光クロック線520を含んでもよい。グローバル信号線は、複数の「ハイブリッド」画素ドライバチップに結合され、ディスプレイのバックボーン、又はディスプレイタイル410を一緒に形成する。対応するバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、グローバル信号を受信し、次いで、同じ行内の他の画素ドライバチップ110に接続された行信号線の対応する行404に、操作された信号を送信する。例えば、グローバルデータクロック及び発光クロック信号は、操作された信号に変換され、操作されたデータクロック線510M及び操作された発光クロック線520Mに沿って、画素ドライバチップ110の行に送信されてもよい。例えば、操作された信号は、特定の行に対する必要な情報のみを含んでもよい。
【0036】
実施形態に係るタイルベースのディスプレイパネルは、ディスプレイタイル410の様々な配置を有し得る。例えば、ディスプレイタイル410は、並んで(水平に)、積み重なって(垂直に)、その両方で、並びに他の構成で配置されてもよい。加えて、グローバル信号線のバス列515は、積層ディスプレイタイル410に対して整列及び接続されてもよい。
【0037】
図5Aは、一実施形態に係る、行ドライバとして機能するハイブリッド画素ドライバチップのタイルバックボーン402を含む、タイルベースのディスプレイの概略上面図である。図5Bは、一実施形態に係る、データ及び構成更新パースペクティブからの、図5Aのディスプレイの表示タイルパーティションの概略上面図である。実施形態に係るディスプレイは、複数のタイル410を含むディスプレイパネルを含んでもよい。タイル410は、同じ又は複数のディスプレイ基板101から形成されてもよい。図1の制御回路140は、例えば、フレックス回路又はチップオンフィルム432でディスプレイ基板101に接続されたプリント回路基板430上に実装されてもよい。バス列515及びデータ線440は、制御回路からディスプレイ基板101まで延在してもよい。列ドライバ430は、任意選択的に、バス列515及び/又はデータ線440内のグローバル信号線をバッファするためにディスプレイ基板101上に配置されてもよい。各タイル410は、グローバル信号線の1つ以上のバス列515と、行機能信号線の複数の行404と、画素ドライバチップ110の複数の行と、を含んでもよく、画素ドライバチップ110の各行は、行機能信号線の対応する行404に接続されている。加えて、各画素ドライバチップ110は、図1図3に関して説明されるように、LED104の対応するマトリックス102に接続される。
【0038】
図5Bに示すように、画素ドライバチップ110の各行は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのグループと、LED駆動画素ドライバチップ110Dのグループと、を含む。バス列515及びバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのルーティングは、タイル410のバックボーン402を形成してもよい。バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110B及びLED駆動画素ドライバチップ110Dのそれぞれは、異なる機能に対して異なるようにのみ構成された、ハイブリッド画素ドライバチップであってもよい。あるいは、チップ110B、110Dは、異なる内部回路を有してもよい。バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110B及びLED駆動画素ドライバチップ110Dは更に、異なって接続されてもよい。実施形態によれば、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110B及びLED駆動画素ドライバチップ110Dのそれぞれは、図1図3に関して説明したように、LED104の対応するマトリックス102に接続されている。
【0039】
実施形態によれば、グローバル信号線のバス列515は、画素ドライバチップ110の各行のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのグループに結合され、それぞれの別個のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bは、対応するグローバル信号線(例えば、622、621、614、613、605、680、681)に接続された入力、及び行機能信号線の対応する行404内の対応する行機能信号線(例えば、613M、614M)に接続された出力を含んで、対応する繰り返しグローバル信号を画素ドライバチップ110の対応する行に送信する。
【0040】
図5Bに具体的に示され、以下の説明で更に詳細に説明されるように、バス列515を形成する例示的なグローバル信号線は、とりわけ、グローバルデータクロック_0 622、グローバルデータクロック_1 621、ハイブリッドドライバ構成更新_0 614、グローバル構成更新_1 613、垂直選択トークン(vertical selection token、VST)605、垂直選択トークンスキャンクロック680、及び垂直選択トークン行キャプチャクロック681、を含み得る。この文脈では、信号線0/1の区別は、共通データ440線を共有する画素ドライバチップ110の隣接するペアに起因して行われる。したがって、同じデータ信号は、同じ行内の2つの画素ドライバチップ110に送信されてもよく、グローバル信号線は、ペアを区別するために使用される。特に、実施形態に係るバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bは、指定されたグローバル信号を受信し、次いで、操作された行機能信号を、複数のLED駆動画素ドライバチップ110Dと、画素ドライバチップの行内の他のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのうちの1つ以上と、を含む、ハイブリッド画素ドライバチップ110の対応する行に結合された行機能信号線の対応する行404に送信する(例えば、グローバル信号が操作されて、操作された行機能信号を形成する)、ように構成されている。
【0041】
図6は、一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップバックボーン内の行機能パーティショニングのルーティング図である。図6に示す接続は、一般的なハイレベルパーティショニングを示し、実際の実装はより複雑であり得ることを理解されたい。図示のように、グローバル信号線のバス列515は、グローバル構成更新610と、グローバルデータクロック620と、グローバル発光行同期630と、グローバル発光フレーム同期640と、を含んでもよい。グローバル発光クロック線もまた、含まれ得る。加えて、いくつかの実施形態では、発光クロックを異なる色の発光LEDと組み合わせてもよいが、これは必須ではない。例えば、グローバル発光クロック赤色650及びグローバル発光クロック青色-緑色660が存在してもよい。次いで、それぞれのバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bは、操作された行信号610M~660Mを、行信号線の対応する行404に送信してもよい。これらの操作された行信号610M~660Mは、他のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの一部又は全てに、並びに、画素ドライバチップ110の対応する行内のLED駆動画素ドライバチップ110Dに送信されてもよい。以下の詳細な実施例で明らかになるように、グローバル信号線は、奇数/偶数インデックス1/0、又は一次/冗長信号線を更に含んでもよい。
【0042】
図7は、一実施形態に係る、ハイブリッド画素ドライバチップバックボーン内の行制御信号冗長性及びバックアップのレイアウト図である。図示のように、ハイブリッド画素ドライバチップ110の行、及び行信号線の行404は、制御信号の冗長性を提供し、かつ、欠陥のあるバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの場合のバックアップを提供するために、奇数及び偶数のインデックスにパーティションされてもよい。例えば、画素ドライバチップ110の千鳥状の配置は、奇数パーティション(例えば、上部チップ)、及び偶数パーティション(例えば、下部チップ)を含むことができる。バス列515は、グローバルハイブリッドドライバ構成更新0/1(614、613)、グローバルデータクロック0/1(622、621)、グローバル発光行同期0/1(632、631)、グローバル発光フレーム同期0/1(642、641)、グローバル発光クロック赤色0/1(652、651)、及びグローバル発光クロック青色/緑色0/1(662、661)を含む、グローバル信号線のパーティションを含んでもよい。バックボーンは、1つ以上のバックアップハイブリッド画素ドライバチップ700A、770Bを更に含んでもよい。一実施形態では、グローバルハイブリッドドライバ構成更新610は、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700Bに入力されたグローバルデータクロック620で、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700Aに入力される。追加のグローバル信号630、640、650、660は、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bの両方に入力されてもよい。
【0043】
図7に示すように、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bは、操作されたバックアップ信号線711、712、721、722を、パーティションされた行404及びハイブリッド画素ドライバチップの行に出力する。操作されたバックアップ信号線711、712、721、722は、構成更新、データクロック、フレーム同期、及び行同期機能のために構成されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの入力に接続されてもよい。動作中、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bは、トークンを使用して、それらのマルチプレクサ出力(例えば、修正された信号)を初期化する。バックアップ入力ピンは、行機能(構成更新、データクロック、フレーム同期、行同期)のために構成されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップに追加されて、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bのいずれかがアクティブであるかどうかを認識し、修正された行機能信号を行に提供する。図示された実施形態では、操作されたバックアップ信号線711、712、721、722は、発光クロック機能用に構成されたハイブリッド画素ドライバチップに入力されない。実施形態によれば、バックアップハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bは、LED駆動画素ドライバチップのいずれかとして、又は同じバックボーン行内の欠陥のあるバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの機能を実行するように、プログラムすることができる。
【0044】
図8は、一実施形態に係る、画素ドライバチップの行内の発光フレーム同期及び発光行同期バッファリングのルーティング図である。図示のように、上述のように任意選択的にパーティションされることに加えて、グローバル発光行同期630及びグローバル発光フレーム同期640は、複数の位相に分離されてもよい。5つの位相Φ0~Φ4が示されているが、これは例示的であり、実施形態は、特定の数の位相に限定されない。図示された特定の実施形態では、それぞれの5番目の行は、同じ位相を共有する。
【0045】
図9は、一実施形態に係る、垂直信号冗長性、並びに発光クロック垂直及び水平バッファリングのルーティング図である。図示のように、グローバル発光クロック650、660は、上述のように任意選択的にパーティションされることに加えて、グローバル発光行同期630及びグローバル発光フレーム同期640と同様の複数の位相に分離されてもよい。図9に示す例示的な実施形態は、メイン/スペア機能を有する行パーティショニングを提供する。例えば、奇数パーティション(例えば、1)はスペアとして機能し、偶数パーティション(例えば、0)はメインとして機能してもよい。このようにして、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110B機能は、行内の奇数/偶数チップがトークンを有することによって判定され得る。これは、VST入力、VST_0 612(メイン)及びVST_1 611(スペア)によって判定することができる。以下の説明でより詳細に説明するように、グローバル発光クロック650、660は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップによって繰り返される。
【0046】
ここで図10を参照すると、一実施形態に係る、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの及び行信号線の行へのグローバル信号線のバックボーンルーティングのルーティング図が提供されている。図10で提供されている例示的なレイアウトは、実施形態に係るいくつかの特徴を組み合わせている。図示のように、グローバル発光行同期630及びグローバル発光フレーム同期640信号の別個の位相(Φ0、Φ1)は、異なる行(N-1、N)に送信される。加えて、グローバル発光クロック赤色650及びグローバル発光クロック青色-緑色660信号の別個の位相(Φ0、Φ1)は、異なる行(N-1、N)に送信される。図示のように、繰り返し発光クロック赤色及び発光クロック青色/緑色信号線650R、660Rは、対応するバックボーンハイブリッド画素ドライバチップから次の行に(例えば、5番目の行ごとに)出力される。グローバル信号線630、640、650、660に対する特定の接続は、前述した例示とは異なるが、実施形態の組み合わせを用いていずれの構成でも可能であることに留意されたい。具体的には、グローバル信号線630、640、650、660に接続された対応するバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、奇数及び偶数のセクションのいずれかの1つのチップではなく、奇数又は偶数のセクションのいずれかのペアでパーティションされる。
【0047】
更に図10を参照すると、グローバルハイブリッドドライバ構成更新0/1(614、613)及びグローバルデータクロック0/1(622、621)信号線は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの対応するペアに入力される。同様に、VST_0 612及びVST_1 611信号線は、グローバルハイブリッドドライバ構成更新0/1(614、613)入力に結合されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、及びグローバルデータクロック0/1(622、621)信号線に結合されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップのそれぞれのうちの1つに入力される。VST出力617信号線は、次の行(N)内のグローバルデータクロック0/1(622、621)信号線に結合されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの両方に出力される。VST出力617信号線はまた、信号線を繰り返し、これが一緒になってVST_0 612及びVST_1 611信号線を次の行に対して繰り返す。
【0048】
図10に示す特定の構成では、データクロック及びハイブリッド画素ドライバ構成更新は、各行のパーティション0/1に対して別個に作成される。この特定の説明では、0/1のパーティションは、下部/上部(偶数/奇数)とは対照的に、右/左に対応する。他の実施形態では、パーティション0/1は、前述のように、下部/上部(偶数/奇数)に対応する。各ハイブリッド画素ドライバチップ行は、その関連するクロック位相に対して、発光クロック赤色、発光クロック青色/緑色、発光フレーム同期、及び発光行同期をバッファする。しかしながら、実施形態はこの特定の構成に限定されず、グローバル信号線のそれぞれは、各行パーティション0/1に対して別個に作成されてもよい。
【0049】
図11は、一実施形態に係る、VST及びバックアップ線接続に対する水平制御信号冗長性のルーティング図である。選択されたグローバル信号線の中で図11に含まれるのは、VSTスキャンクロック682及びVST行キャプチャクロック681、発光クロック赤色_1 651(スペア)及び発光クロック緑色/青色_1 661(スペア)である。このように、この状況では、発光クロック信号線に対する行パーティション0/1は、メイン/スペアに対応する。図示のように、VSTスキャンクロック682、VST行キャプチャクロック681、並びにVST_0 612及びVST_1 611は、操作されたハイブリッドドライバ構成更新610M、操作されたデータクロック620M、操作された発光クロック赤色651M(又は一般に650M)、及び操作された発光クロック青色-緑色661M(又は一般に660M)信号を生成するバックボーンハイブリッド画素ドライバチップに、並びにスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700B内に、入力される。発光クロック赤色_1 651(スペア)、及び発光クロック緑色/青色_1 661(スペア)は、操作された発光クロック赤色651M(又は一般に650M)、及び操作された発光クロック青色-緑色661M(又は一般に660M)信号を生成するバックボーンハイブリッド画素ドライバチップに、並びにスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700B内に、入力される。
【0050】
図示した特定の実施形態では、スペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A出力は、バックアップインジケータ_0 618、及び行404内のバックアップ線_0 712に接続され、一方で、スペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700B出力は、バックアップインジケータ_1 619、及び行404内のバックアップ線_0 711に接続される。バックアップインジケータ(例えば、618、619)は、バックアップ機能を提供するためにバックアップ線(例えば、712、711)が有効であることを示す。バックアップインジケータ0 618及びバックアップ線_0 712が一緒に使用され、バックアップインジケータ0 619及びバックアップ線_0 711が一緒に使用される。このようにして、スペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bは、グローバル発光クロック信号をバッファするように元々設計された、欠陥のあるバックボーンハイブリッド画素ドライバチップをバックアップし、操作された発光クロック信号(例えば一般に、651、661又は650、660)をバックアップ線_0 712又はバックアップ線_0 711を介して行404に送信するようにプログラムすることができる。
【0051】
図12は、一実施形態に係る、行機能信号接続に対する水平制御信号冗長性のルーティング図である。実施形態に係るハイブリッド画素ドライバチップバックボーン内の行機能パーティショニング(又はチップパーティショニング)は、1つ以上のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bでグローバル信号を受信することと、操作された信号を、1つ以上のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bから1つ以上の他のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップに、及び対応する行内のLED駆動画素ドライバチップ110Dの関連付けられたグループに、送信することと、を伴う。
【0052】
特定のグローバル信号は、複数のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bによって直接的に受信されてもよく、一方で、操作された信号は、複数の特定のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bによって、又は代替的に、スペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bによって、生成される。図12に示す実施形態では、グローバルハイブリッドドライバ構成更新610及びグローバルデータクロック620信号線は、操作された信号が生成されるそれぞれのバックボーンチップに、並びにグローバル発光クロック(例えば、650、660)を修正するようにプログラムされたバックボーンチップ、及びスペアチップ(例えば、700A、700B)に対して入力される。同様に、グローバル発光行同期630及びグローバル発光フレーム同期640信号線は、操作された信号が生成されるそれぞれのバックボーンチップに、並びにグローバル発光クロック(例えば、650、660)を修正するようにプログラムされたバックボーンチップ、及びスペアチップ(例えば、700A、700B)に対して入力される。加えて、図11に関して説明したように、グローバル発光クロック赤色650及びグローバル発光クロック青色-緑色660信号線は、操作された信号が生成されるそれぞれのバックボーンチップに、並びにスペアチップ(例えば、700A、700B)に対して入力される。
【0053】
一実施形態では、ディスプレイパネルは、グローバル信号線のバス列515と、行機能信号線の複数の行404と、画素ドライバチップ110の複数の行[1、..N]と、を含み、画素ドライバチップの各行は、行機能信号線の対応する行404に接続され、各画素ドライバチップは、発光ダイオード(LED)104の対応するマトリックス102に接続される。画素ドライバチップの各行は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのグループと、LED駆動画素ドライバチップ110Dのグループと、を含むことができる。グローバル信号線のバス列515は、画素ドライバチップの各行のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのグループに結合され、それぞれの別個のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、対応するグローバル信号線に接続された入力と、行機能信号線の対応する行内の対応する行機能信号線に接続された出力(例えば、図14の1450M)と、を含んで、対応する操作された信号を画素ドライバチップの対応する行に送信する。
【0054】
以下の例示的な実装は、データクロック及び構成更新ルーティングを対象とする。一実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの各グループは、グローバルデータクロック620信号線に結合された入力と、対応する行機能信号線に結合されて、操作されたデータクロック620M信号を画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を有するデータクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含む。バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループはまた、グローバル構成更新610信号線に結合された入力と、対応する行機能信号線に結合されて、操作された構成更新610M信号を画素ドライバチップの対応する行に送信する出力と、を有する構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップを含んでもよい。一実施形態では、データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、グローバル構成更新610信号線に結合された入力を含み、構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、グローバルデータクロック620信号線に結合された入力を含む。
【0055】
以下の例示的な実装は、VSTルーティング及びバックアップチップを対象とする。一実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループは、バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bを含み、バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bは、グローバル構成更新610信号線に結合された入力と、グローバルデータクロック620信号線に結合された入力と、を含む。VSTクロック線(例えば、VSTスキャンクロック682、VST行キャプチャクロック681)は、データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、及びバックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの入力に結合されてもよい。バックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップはまた、対応する行機能信号線に結合されて、操作された行機能信号を前記画素ドライバチップの対応する行に送信する出力を含んでもよく、データクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップとを含む。
【0056】
以下の例示的な実装は、同期のためのものなどの別のルーティングをカバーする。一実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループは、第1のグローバル信号線に結合された入力を有する第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、対応する第1の行機能信号線に結合されて、第1の操作された信号を画素ドライバチップの対応する行に送信する第1の出力と、第2のグローバル信号線に結合された入力を有する第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、対応する第2の行機能信号線に結合されて、第2の操作された信号を画素ドライバチップの対応する行に送信する第2の出力と、を含む。一実施形態では、第2の行機能信号線は、第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第3の入力に結合され、第1の行機能信号線は、第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第4の入力に結合される。例えば、第1のグローバル信号線は、グローバル発光行同期630線であってもよく、第2のグローバル信号線は、グローバル発光フレーム同期640線であってもよい。
【0057】
ディスプレイパネルは、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの中でグローバル行機能信号を分配することができ、それによって、各バックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、指定されたグローバル行機能信号を操作し、及び/又は繰り返す役割を担う。一実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループは、グローバルデータクロック620信号線及びグローバル構成更新610信号線に結合された入力を有するデータクロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、グローバルデータクロック信号620線及びグローバル構成更新610信号線に結合された入力を有する構成更新バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、グローバルフレーム同期630信号線に結合された入力を有するフレーム同期バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、グローバル行同期640信号線に結合された入力を有する行同期バックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、グローバル発光クロック(例えば、650、660)信号線に結合された入力を有する発光クロックバックボーンハイブリッド画素ドライバチップと、を含む。バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各グループは、グローバルデータクロック620信号線、グローバル構成更新610信号線、グローバルフレーム同期630信号線、グローバル行同期信号640線、及びグローバル発光クロック(例えば、650、660)信号線に結合された1つ以上のバックアップバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ700A、700Bを更に含んでもよい。
【0058】
図13は、一実施形態に係る、タイルベースのディスプレイパネルのバックボーンへの、及びそこからの、グローバル信号線及び行信号線接続のルーティング図である。特に、ルーティング図は、グローバル信号線入力、及びバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのグループの奇数/偶数インデックスから、行信号線の行404内の奇数/偶数ルーティング、並びに次の行に対する繰り返し出力への、(操作された)出力を示す。ハイレベルにおいて、図13は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの行の奇数/偶数インデックスに対する入力を提供する。したがって、110Bのアノテーションは、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bのバックボーン行全体を示す。一緒になって、図13は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの奇数/偶数インデックスのバックボーン行1300へのハイレベル接続を示す。図示のように、いくつかのグローバル信号(デジタルであり得る)は、VSTスキャンクロック682,VST行キャプチャクロック681、発光フレーム同期640、及び発光行同期630を含むバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの奇数/偶数グループの両方に入力される。前述していない追加の信号線は、ハイブリッド画素ドライバチップリセット690、トークンリセット692、及びテスト制御694信号線用の設計を含む。グローバルデータクロック_1 621及びグローバル構成更新_1 613信号線は、奇数インデックスバックボーンハイブリッド画素ドライバチップのみに入力され、一方で、グローバルデータクロック_0 622及びグローバル構成更新_0 614は、偶数インデックスバックボーンハイブリッド画素ドライバチップのみに入力される。
【0059】
加えて、データ440、及び構成更新445信号線を含むバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの奇数/偶数グループのそれぞれに、データ信号が入力される。
【0060】
加えて、VST_0(メイン)612、VST_1(スペア)611、発光クロック赤色_0(メイン)652、発光クロック赤色_1(スペア)651、発光クロック青色-緑色_0(メイン)662、及び発光クロック青色-緑色_1(スペア)661を含むバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの奇数/偶数グループの両方に入力される、いくつかの垂直方向繰り返しグローバル信号(例えば、デジタル)が存在する。バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの奇数/偶数インデックスからの出力は、繰り返し発光クロック青色-緑色662R、繰り返し発光クロック赤色652R、繰り返し発光クロック青色-緑色661R、繰り返し発光クロック赤色651R、及びVST出力617を含む。
【0061】
この実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの奇数インデックスからの出力は、操作されたデータクロック_1 621M、操作された構成更新_1 613M、操作された発光フレーム同期_1 641M、操作された発光行同期_1 631M、操作された発光クロック赤色_1 651M、操作された発光クロック青色-緑色_1 661M、バックアップ線_1 711、及びバックアップ線_3 721を含む。
【0062】
この実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの偶数インデックスからの出力は、操作されたデータクロック_0 622M、操作された構成更新_0 614M、操作された発光フレーム同期_0 642M、操作された発光行同期_0 632M、操作された発光クロック赤色_0 652M、操作された発光クロック青色-緑色_0 662M、バックアップ線_0 712、及びバックアップ線_2 722を含む。
【0063】
図14は、一実施形態に係る、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのブロック回路図である。図示された実施形態では、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、VSTドライバ回路1410、信号変調器回路1430、マルチプレクサドライバ回路1440、及びLED駆動回路1460を含む。
【0064】
LED駆動回路1460部分は、ハイブリッド画素ドライバチップに対して発光機能を提供し、画素データ及び構成データを記憶する。LED駆動回路1460部分は、シフトレジスタ1462、ラッチ1464、メモリ1466、及び発光クロックカウンタ1468を含む。少なくともデータ440信号及び内部データクロック620Iは、シフトレジスタ1462に入力され、少なくとも内部発光クロック赤色650I及び内部発光クロック青色-緑色660Iは、発光クロックカウンタ1468に入力されて、出力ドライバ116において発光パルスを出力する。しかしながら、発光の前に、行機能に対してハイブリッド画素ドライバチップを構成する必要がある。
【0065】
VSTドライバ回路1410は、この行がオンであるかオフであるかを判定し、ディスプレイパネルの上部から下部へのVST伝搬を提供する。実際のトークンハイブリッド画素ドライバチップはグローバルVST信号を受信し、一方で、他のハイブリッド画素ドライバチップは、バックアップハイブリッド画素ドライバチップからVST信号を受信する。図示のように、VSTドライバ回路1410は、VSTスキャンクロック682、VST行キャプチャクロック681、VST_0 612及びVST_1 611に対する入力、並びにトークンラッチ1414信号及びトークン1412信号に対する出力を含む。トークンラッチ141、トークン1412、VST_0 612、及びVST_1 611信号は、信号変調器1430に入力される。
【0066】
具体的には、VSTドライバ回路1410は、VST入力611、612に結合されたORゲート1470、並びにVSTクロック入力681、682及びORゲートからの出力1771に結合された複数のフリップフロップ回路1480を含み、複数のフリップフロップ回路1480は、トークン1412出力及びトークンラッチ1414出力を含む。動作中、ORゲート1470は、ゲートへの入力の一方又は両方がハイ(1)の場合、ハイ出力1771信号を出力する。どちらの入力もハイでない場合、ロー出力(0)がもたらされる。フリップフロップ回路1480に関して、VSTクロック入力(例えば、681又は682)がローの場合、出力はローである。VSTクロック入力(例えば、681又は682)がハイのとき、フリップフロップ回路出力は、データ入力がハイ(1)の場合、ハイ(1)であり、データ出力がロー(0)の場合、出力はロー(0)である。
【0067】
具体的には、ORゲート1470の出力は、フリップフロップ回路1480A、1480Cのデータ入力に結合される。1つのVSTクロック(例えば、VSTスキャンクロック682)は、フリップフロップ回路1480Aのクロック入力に結合される。別のVSTクロック(例えば、VST行キャプチャクロック681)は、フリップフロップ回路1480C、1480Bのクロック入力に結合される。フリップフロップ回路1480Aから出力されたデータは、フリップフロップ回路1480Bのデータ入力に結合され、フリップフロップ回路1480Aから出力されたデータからのアノードもまた、マルチプレクサドライバ回路1440内のマルチプレクサ1442に結合される。トークン1412は、フリップフロップ回路1480Cのデータ出力に結合され、トークンラッチ1414は、フリップフロップ回路1480Bのデータ出力に結合される。
【0068】
VSTドライバ回路1410が、行がオンであることを出力する場合、信号変調器回路1430は、行機能のいずれかに対してグローバル行機能信号又はバックアップ線のいずれを取るべきかを選択する。トークンラッチ1414及びトークン1412は、異なる位相であり、VST_0 612及びVST_1 611と組み合わせて、行機能信号610、620、630、640、650、660のうちのいずれかに対してバックアップ線711、712のいずれを使用するべきかを伝える。加えて、信号変調器回路1430は、特定の行に固有の操作された信号に対して、グローバル入力信号を修正する。複数のマルチプレクサ1432は、信号変調器1430からマルチプレクサドライバ1440及びLED駆動回路1460に、内部(操作された)行機能信号を出力する。含まれる出力は、内部構成更新610I、内部データクロック620I、内部発光行同期630I、内部発光フレーム同期640I、内部発光クロック赤色650I、及び内部発光クロック青色-緑色660Iであってもよい。
【0069】
マルチプレクサドライバ回路1440は、2つの部分、すなわち、リピータ部分1440A及び行機能出力部分1440Bを含む。VSTドライバ回路1410からの出力は、リピータ部分1440Aのマルチプレクサ1442に入力され、続いて、バッファ1444でバッファリングすることにより、VST_出力617を出力する。内部発光クロックはまた、マルチプレクサ1442に入力されて、繰り返し発光クロック赤色650R(651R、652R)又は繰り返し発光クロック青色-緑色660R(661R、662R)などの繰り返し発光クロック信号を、代わりに出力することができる。信号変調器回路1430からの内部行機能信号は、行機能出力部分1440Bのマルチプレクサ1446に入力され、続いて、バッファ1448でバッファリングすることにより、(プログラムされたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップに対する操作された信号出力又は繰り返し信号出力である)操作されたマルチプレクサ出力1450M信号を出力する。したがって、操作されたマルチプレクサ出力1450Mは、操作された出力信号、又は前述したバックアップ信号のうちのいずれかであってもよく、信号に応じて行404内の指定された行機能線に物理的に接続されてもよい。例えば、図13に示す例示的な実施形態を参照すると、操作されたマルチプレクサ出力1450Mは、(621M、613M、641M、631M、651M、661M、711、721、622M、614M、642M、632M、652M、662M、712、722)のうちのいずれかに接続されてもよいが、他の構成も可能である。
【0070】
実施形態によれば、非バックボーンハイブリッド画素ドライバチップに対して、VST入力端子611及び612は、バックアップ信号を行機能の1つとして選択するために、バックアップインジケータ信号になおも接続されている。スキャンクロック681及び行キャプチャクロック682入力は、それらがバックボーンハイブリッドドライバではないことを示すために、接地に結合されてもよく、一方で、VST出力617及びマルチプレクサ出力1450Mは、浮遊していてもよい。したがって、回路は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110B及び駆動ハイブリッド画素ドライバチップ110Aに対して同じままであってもよく、プログラミング及び外部接続のみが異なる。
【0071】
一実施形態では、ハイブリッド画素ドライバチップは、垂直選択トークン(VST)入力(例えば、611、612)、VSTクロック入力(例えば、681、682)、並びにVST入力及びVSTクロック入力に結合されたVSTドライバ回路1410を含み、VSTドライバ回路は、トークン1412出力及びトークンラッチ1414出力を更に含む。ハイブリッド画素ドライバチップは、トークン1412出力及びトークンラッチ1414出力に結合された信号変調器回路1430を更に含み、信号変調器回路1430は、複数のグローバル信号入力に結合された複数のマルチプレクサ1432、及び複数のマルチプレクサ1432からの複数の内部信号出力を更に含む。信号変調器回路1430はまた、VST入力(例えば、611、612)に結合されてもよい。ハイブリッド画素ドライバチップの追加の構成要素は、複数の内部信号出力に結合されたマルチプレクサ1446、及びマルチプレクサ出力1450Mを含むマルチプレクサドライバ回路1440と、データ440入力、及び複数の内部信号出力のうちの1つ以上に結合されたLED駆動回路1460と、を含むことができ、LED駆動回路1460は、複数の出力ドライバ116を更に含む。
【0072】
一実施形態では、マルチプレクサドライバ回路1440は、VSTドライバ1410に結合されたリピータ部分1440Aと、信号変調器1430に結合された行機能出力部分1440Bと、を含む。
【0073】
一実施形態では、VSTドライバ回路1410は、VST入力(例えば、611、612)に結合されたORゲート1470と、VSTクロック入力(例えば、681又は682)及びORゲート1470からの出力1471に結合された複数のフリップフロップ回路(1480A、1480B、1480C)と、を含み、複数のフリップフロップ回路は、トークン1412出力及びトークンラッチ1414出力を含む。
【0074】
図15は、一実施形態に係る、トークンアクティブ化ハイブリッド画素ドライバチップのデータローディングのタイミング図である。このように、図15の実施形態のタイミング図は、(例えば、図11に示すように)VSTルーティングバックボーンに配線された特定のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを対象とする。具体的には、図15のタイミング図は、グローバル/繰り返しVST接続を有する、図11に示す2つの左端のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを対象とする。
【0075】
図15は、特定のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが2つの部分でプログラムされる実施形態の特定の態様を示している。第1に、特定のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップが構成される。次いで、特定のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、対応するマルチプレクサ出力1450M信号、具体的には、操作された構成更新610M及び操作されたデータクロック620信号を、対応する行404に接続された他の画素ドライバチップに伝える。いったん行が構成されると、他のデータビットを定義することができる。このように、一実施形態におけるバックボーンハイブリッド画素ドライバチップをプログラミングする方法は、トークンをアクティブ化する一般的なシーケンスを含み、いったんトークンがデータクロック及び構成更新をハイプログラミングすると、この行が利用可能になり(操作されたデータクロック及び操作された構成更新を残りの行に送信し)、続いて、残りの構成ビットが書き込まれる。
【0076】
データ440ビットの3つの別個の部分を、図15に示す。トークンドライバ構成1510データは、信号変調器1430でバックアップ線711/712を任意選択するためのデータと、グローバルデータクロック620及びグローバル構成更新610信号を操作するためのデータと、を含む。このトークンドライバ構成1510データは、VST信号線にハード配線されたトークンアクティブ化バックボーンハイブリッド画素ドライバチップのみによって使用される。行ドライバ構成1520データは、信号変調器1430、及び行内のLED構成で他の行機能信号を選択するためのデータを含む。この行ドライバ構成1520データは、操作された行機能信号を対応する行404に送信するために、全てのバックボーンハイブリッド画素ドライバチップによって使用される。LED画素データ1530は、対応する行内のハイブリッド画素ドライバチップのLED画素データスライス0/1に対するデータを含む。
【0077】
図15に示すように、最初に、トークンリセット692信号は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップをリセットするためにハイになる。また、VST行キャプチャクロック681は、ハイ(リーディングエッジ)になり、VSTドライバ1410は、ハイトークン1412信号を生成する。この時点において、行0に対するバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、トークンアクティブ化され、構成及びデータローディングのために準備される。しかしながら、LED画素データをローディングする前に、ハイブリッド画素ドライバが最初に構成される。VSTが特定の行でアクティブである場合、それはハイ(トークン)になる傾向がある。トークンは、グローバルVSTクロック(VSTスキャンクロック682、VST行キャプチャクロック681)に追従する。この実施形態では、VSTスキャンクロック682及びVST行キャプチャクロック681は、同じ周波数である。
【0078】
説明されたように、構成は2つの部分で実行される。最初に、トークンドライバ構成1510データがロードされて、バックアップ線0/1 712、711のマルチプレクサ選択のための、並びに操作されたデータクロック620M及び操作された構成更新610M信号を生成するための、特定のハード配線されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを構成する。バックアップ線構成は、操作されたデータクロック620M又は操作された構成更新610M信号のいずれかに使用することができるため、含まれている。操作されたデータクロック620M及び操作された構成更新610M信号は、構成ビット又はデータビットを識別するために必要とされるため、初期構成は重要である。第2に、行ドライバ構成1520が、マルチプレクサ出力1450Mで他の行機能信号のマルチプレクサを選択するためにロードされる。図15の特定のタイミング図は、グローバル/繰り返しVST接続を有する図11に示す2つの左端のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップを対象とする。したがって、マルチプレクサ出力1450M信号線は、操作されたデータクロック620M及び操作された構成更新610M信号に対応する。
【0079】
図示のように、グローバル構成更新610信号のパルスが印加され、ハード配線されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップによって受信される。対応する内部データクロック620I及び内部構成更新610Iは、グローバル構成更新610信号の印加中に生成され、操作された信号(操作されたデータクロック620M信号及び操作された構成更新610M信号)は、マルチプレクサ出力1450M信号線によって行に送信される。
【0080】
次いで、グローバル構成更新610信号がデアサートされて(立ち下がりエッジ)、構成完了699信号がハイにされる。また図示のように、グローバル構成610信号の後続の立ち下がりエッジにより、構成完了699信号がローにされる。構成完了699信号は、ハイブリッド画素ドライバチップが構成データから画素データを区別することを可能にする内部信号であり、したがって、LED画素データ1530をメモリ1466に書き込む。行1の時間中、グローバルデータクロック620からの構成ビットが新しい行(行1)ドライバに使用されるため、構成完了699信号は、データ1510でドライバを構成することを禁止する。行0及び行1の時間中の画素ビットは、2つ行の両方のドライバによって共有される。メモリ1466は、最初の数個のトークンドライバ構成1510データビット、次いで、一般の行ドライバ構成1520データ、次いで、行1の時間内の別の画素データのセットに続く画素データ1530によって書き込まれる。
【0081】
図16は、一実施形態に係る、リセットからのディスプレイタイルをプログラミングする方法のフローチャートである。明確にするために、図16の方法の説明は、図15図14、及び図11に見つかる特徴を参照してなされる。一般に、プログラミングシーケンスは、行i=0で開始し、行i=Nで終了する表示タイルのバックボーンを実行し、ここで、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bの、0が第1の(上部の)行であり、Nが最後の(下部の)行である。
【0082】
シーケンスは、行i=0で開始してもよく、ハイブリッドドライバリセット690及びトークンリセット692信号は、最初はローである。動作1610において、ハイブリッドドライバリセット690及びトークンリセット692信号は、ハイにアサートされて、ローに解放される。動作1620において、VST信号は、行=<i>に伝搬される。動作1630において、トークンドライバ構成1510データは、トークンアクティブ化バックボーンハイブリッド画素ドライバチップによって受信される。具体的には、トークンドライバ構成1510データは、トークン1412信号がハイのバックボーンハイブリッド画素ドライバチップによって受信される。これは、ハイのトークンリセット692信号中に行<i>に伝搬するVST行キャプチャクロック681のオーバーラップに起因し得る。VST行キャプチャクロック681は、トークン信号を行ごとに伝搬するために使用される。トークン1412がハイである場合、ハイブリッド画素ドライバチップは、データ440線からデータを受信するために開いている。また、アクティブ化ハイブリッド画素ドライバチップ内の既存のトークン状態をリセットするために、トークン1412信号の開始時にリセット信号が生成される。動作1640において、グローバル構成更新610パルス及び行ドライバ構成1520データがバックボーンハイブリッド画素ドライバチップによって受信され、次いで、操作された構成更新610M信号を生成して画素ドライバチップ110の行に送信する。動作1650において、グローバル構成更新610パルスがデアサートされ、画素データ1530が、データ440線の列を介して行内の全ての画素ドライバチップ110に送信される。動作1660において、<i>が行の数Nに等しくない場合、次の行に対してプロセスが繰り返され、これが最後の行である場合、プロセスは完了する。
【0083】
一実施形態では、ディスプレイをプログラミングする方法は、VST信号(例えば、611、612、681、682のいずれか)を画素ドライバチップ110の行に伝搬させることと、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bでトークンドライバ構成データ1510を受信することと、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bでグローバル構成更新610パルスを受信することと、トークンアクティブ化バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bで行ドライバ構成データ1520を受信することと、操作された構成更新信号610Mをバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bから画素ドライバチップ110の行(例えば、1..N)に送信することと、を含む。
【0084】
一実施形態では、繰り返しVST信号617(例えば、611、612)は、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップから、画素ドライバチップの第2の行である第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップに伝搬される。
【0085】
一実施形態では、方法は、トークンリセット692信号及びVSTクロック(例えば、681又は682)信号をバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ110Bにアサートして、VST信号を画素ドライバチップの行に伝搬させる前にバックボーンハイブリッド画素ドライバチップをトークンアクティブ化すること、を更に含む。
【0086】
実施形態の様々な態様を利用する際に、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップを有するタイルベースのディスプレイを形成するために、上記の実施形態の組み合わせ又は変形が可能であることが、当業者には明らかになるであろう。実施形態について、構造上の特徴及び/又は方法論的な作業に特定の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲は、必ずしも上述した特定の特徴又は作業に限定されないことを理解されたい。その代わりに、開示する特定の特徴及び動作は、例示を目的とする特許請求の範囲の実施形態として理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-08-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルであって、
ディスプレイ基板を備え、前記ディスプレイ基板は、
画素ドライバチップのアレイと、
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及びスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップのペアの列と、
を含み、
各バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及びスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップペアは、画素ドライバチップの前記アレイ内の画素ドライバチップの対応する行に接続され、
各画素ドライバチップ、各バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ、及び各スペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップは、発光ダイオード(LED)の対応するマトリックスに接続され、LEDの前記対応するマトリクスを駆動する、
ディスプレイパネル。
【請求項2】
バックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及びスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップのペアの前記列に接続されたグローバル発光クロック線のバス列をさらに備える、
請求項1に記載のディスプレイパネル。
【請求項3】
グローバル発光クロック線の前記バス列は、第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び第1のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第1のペアに接続された第1のグローバル発光クロック線を含む、
請求項2に記載のディスプレイパネル。
【請求項4】
前記第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第1のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各々は、前記第1の発光クロック線に結合された第1の入力と、操作された発光クロック信号を画素ドライバチップの前記対応する行に送信する、対応する第1の行機能信号線に結合された第1の出力と、を含む、
請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項5】
前記第1の発光クロック位相信号を提供する、前記ディスプレイ基板に取り付けられた制御回路をさらに備える、
請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項6】
前記第1の行機能信号線を、第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び第2のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第2のペアに接続する繰り返し発光クロック線をさらに備える、
請求項4に記載のディスプレイパネル。
【請求項7】
前記第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第1のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの前記第1のペアは、異なる行に配置されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第1のグループの一部である、
請求項3に記載のディスプレイパネル。
【請求項8】
前記第1のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第1のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各々は、前記第1の発光クロック線に結合された第1の入力と、操作された発光クロック信号を画素ドライバチップの前記対応する行に送信する、対応する第1の行機能信号線に結合された第1の出力と、を含む、
請求項7に記載のディスプレイパネル。
【請求項9】
前記第1の行機能信号線を、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの前記第1のグループのバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及びスペアバックボーンハイブリッド画素チップの下流のペアに接続する繰り返し発光クロック線をさらに備える、
請求項8に記載のディスプレイパネル。
【請求項10】
グローバル発光クロック線の前記バス列は、第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び第2のスコアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第2のペアに接続された第2のグローバル発光クロック線を含む、
請求項7に記載のディスプレイパネル。
【請求項11】
前記第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第2のスコアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの前記第2のペアは、異なる行に配置されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第2のグループの一部である、
請求項10に記載のディスプレイパネル。
【請求項12】
第1の発光クロック位相信号を前記第1のグローバル発光クロック線に、及び、第2の発光クロック位相信号を前記第2のグローバル発光クロック線に提供する、前記ディスプレイ基板に取り付けられた制御回路をさらに備える、
請求項11に記載のディスプレイパネル。
【請求項13】
前記第2のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第2のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各々は、前記第2の発光クロック線に結合された第2の入力と、操作された発光クロック信号を画素ドライバチップの前記対応する行に送信する、対応する第2の行機能信号線に結合された第2の出力と、を含む、
請求項11に記載のディスプレイパネル。
【請求項14】
前記第2の行機能信号線を、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの前記第2のグループのバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及びスペアバックボーンハイブリッド画素チップの下流のペアに接続する繰り返し発光クロック線をさらに備える、
請求項13に記載のディスプレイパネル。
【請求項15】
グローバル発光クロック線の前記バス列は、第3のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び第3のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第3のペアに接続された第3のグローバル発光クロック線を含む、
請求項10に記載のディスプレイパネル。
【請求項16】
前記第3のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第3のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの前記第3のペアは、異なる行に配置されたバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの第3のグループの一部である、
請求項15に記載のディスプレイパネル。
【請求項17】
第1の発光クロック位相信号を前記第1のグローバル発光クロック線に、第2の発光クロック位相信号を前記第2のグローバル発光クロック線に、及び、第3の発光クロック信号を前記第3のグローバル発光クロック線に提供する、前記ディスプレイ基板に取り付けられた制御回路をさらに備える、
請求項16に記載のディスプレイパネル。
【請求項18】
前記第3のバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及び前記第3のスペアバックボーンハイブリッド画素ドライバチップの各々は、前記第3の発光クロック線に結合された第3の入力と、操作された発光クロック信号を画素ドライバチップの前記対応する行に送信する、対応する第3の行機能信号線に結合された第3の出力と、を含む、
請求項15に記載のディスプレイパネル。
【請求項19】
前記第3の行機能信号線を、バックボーンハイブリッド画素ドライバチップの前記第3のグループのバックボーンハイブリッド画素ドライバチップ及びスペアバックボーンハイブリッド画素チップの下流のペアに接続する繰り返し発光クロック線をさらに備える、
請求項18に記載のディスプレイパネル。
【外国語明細書】