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  • 特開-ブラスト加工装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169824
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】ブラスト加工装置
(51)【国際特許分類】
   B24C 3/12 20060101AFI20221102BHJP
【FI】
B24C3/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075454
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000191009
【氏名又は名称】新東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】家守 修一
(72)【発明者】
【氏名】梅岡 雅人
(57)【要約】
【課題】簡便な構造で、ブラスト加工時の被加工物の搬送方向に対する傾斜を防止するブラスト加工装置を提供する。
【解決手段】被加工物Wの搬送機構3に複数のローラ7を備えたローラコンベヤ5を含み、ローラコンベヤ5のローラ7同士の間隙から投射材を投射するブラスト加工装置1であって、ローラコンベヤ5の一部または全部のローラ7の少なくとも一方の端部9には、被加工物Wがローラ7の端部9に移動した際に被加工物Wをローラ7の中央部方向に導くガイド部11が設けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物の搬送機構に複数のローラを備えたローラコンベヤを含み、前記ローラコンベヤのローラ同士の間隙から投射材を投射するブラスト加工装置であって、
前記ローラコンベヤの一部または全部のローラの少なくとも一方の端部には、前記被加工物が前記ローラの端部に移動した際に前記被加工物を前記ローラの中央部方向に導くガイド部が設けられている、ブラスト加工装置。
【請求項2】
前記ガイド部は、前記ローラの径方向に延出する環状の凸部である、請求項1に記載のブラスト加工装置。
【請求項3】
前記凸部の前記ローラの中央部側の部分は、前記ローラの中央部方向に向けて下る傾斜面とされている、請求項2に記載のブラスト加工装置。
【請求項4】
前記凸部の前記ローラの中央部側の部分は、前記ローラの中央部方向に向けて下る湾曲面とされている、請求項2に記載のブラスト加工装置。
【請求項5】
前記傾斜面には、前記ローラの中心軸線の定位置から放射状に延びる、溝または凸条が形成される、請求項3に記載のブラスト加工装置。
【請求項6】
少なくとも一対の前記ローラ同士の間隙には、前記被加工物の落下を防ぐ受け部材が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載のブラスト加工装置。
【請求項7】
前記受け部材は、複数の開口を有する板状体である、請求項6に記載のブラスト加工装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラスト加工装置に関する。
【背景技術】
【0002】
平板状の被加工物を連続的にブラスト加工を行うための装置として、搬送機構としてベルトコンベヤ又はローラコンベヤを備えたブラスト加工装置が知られている。
【0003】
ベルトコンベヤを用いたブラスト加工装置は被加工物の上面(一面)のみ処理する機器に使用される。このタイプのブラスト加工装置は、被加工物をブラスト加工できる利点があるが、下面(反対面)をブラスト加工する場合は、上面を処理した後に被加工物を反転させ、未処理面を上面として処理する必要がある。
【0004】
これに対し、ローラコンベヤを用いたブラスト加工装置は、被加工物の上面及び下面のブラスト加工を行う事ができる。下面のブラスト加工は、ローラ同士の間隙から投射材を打ち付けることで行う事ができる。この際、投射材がローラに衝突することによるローラの損耗を避けるため、ローラ同士の間隙は投射材の拡散幅を確保できる充分広い間隙である必要がある。しかし、ローラ同士の間隙が広すぎると、この間隙から被加工物が落下する可能性がある。そのため、落下を防止するため、処理可能な製品長さはローラ同士の間隔の3倍の長さ以上に設定することが一般的である。しかし、ローラの間隔に対する被加工物の長さの関係を考慮すると、論理的には、処理可能な製品長さはローラ同士の間隔の2倍を超えるものであれば搬送可能である。
【0005】
しかしながら、投射材の投射による上方または下方からの圧力、あるいはこれらの複合力が被加工物に働くため、処理実施中に被加工物の浮き上がりが生じる。この浮き上がった状態で被加工物がローラ同士の間隙にはまり込み、さらにこの状態で特に下方向からのショット投射による圧力がかかることで、製品が搬送方向に対して向きが傾く場合がある。その結果、装置内壁に接してその摩擦力により装置内部で製品が滞留してしまうことがある。あるいは、製品の向きが変更されてしまうことで、ローラの間隙より落下することがある。このように、比較的小さな被加工物処理を行うことに対して、改善の余地がある。さらに投射材の投射力が全ての被加工物に対して不均一に働くため、比較的軽い被加工物の場合には、搬送方向に対して製品の向きが傾斜し、上述の製品の滞留、落下の可能性が大きくなる。安定的に製品を搬送するためには、ローラの間隙を小さくすればよいが、上述の通りローラの損耗の観点からは、ローラの間隙を充分取らなければならない。このように、ローラの間隙の設定には相反する課題がある。
【0006】
特許文献1には、軽量な被加工物などを処理する装置において、下方からの投射で浮き上がろうとする被加工物を、上部に押えローラを設けることによって被加工物の浮き上がりを防止するブラスト加工装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開昭63-60555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の特許文献1におけるブラスト加工装置では、上部に設けた押えローラにより、被加工物への下方からの投射時の浮き上がりを防止しているが、さらに被加工物が搬送方向に対して傾斜した場合の対策が求められている。
【0009】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、簡便な構造で、ブラスト加工時の被加工物の搬送方向に対する傾斜を防止するブラスト加工装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一側面は、被加工物の搬送機構に複数のローラを備えたローラコンベヤを含み、ローラコンベヤのローラ同士の間隙から投射材を投射するブラスト加工装置である。このブラスト加工装置は、ローラコンベヤの一部または全部のローラの少なくとも一方の端部には、被加工物がローラの端部に移動した際に被加工物をローラの中央部方向に導くガイド部が設けられている。
本発明によれば、被加工物がローラの端部に移動した際に被加工物をローラの中央部方向に導くガイド部が設けられているので、被加工物が搬送方向に対して傾斜するのを防止し、被加工物が装置内で停滞するのを防止することができる。
【0011】
本発明の一態様では、ガイド部は、ローラの径方向に延出する環状の凸部である。
この一態様では、ガイド部が、ローラの径方向に延出する環状の凸部であるので、ガイド部の形状として効果的なものを採用できる。
【0012】
本発明の一態様では、凸部のローラの中央部側の部分は、ローラの中央部方向に向けて下る傾斜面とされている。
この一態様では、凸部のローラの中央部側の部分は、ローラの中央部方向に向けて下る傾斜面とされているので、被加工物が、ローラ端部の傾斜面に乗り上げた場合も、傾斜面の回転速度は、ローラ中央部よりも速いので、被加工物をローラ中央部方向へ導くことができる。
【0013】
本発明の一態様では、凸部のローラの中央部側の部分は、ローラの中央部方向に向けて下る湾曲面とされている。
この一態様では、凸部のローラの中央部側の部分は、ローラの中央部方向に向けて下る湾曲面とされているので、凸部の形状として、適切な形状を選択することができる。
【0014】
本発明の一態様では、傾斜面には、ローラの中心軸線の定位置から放射状に延びる、溝または凸条が形成される。
この一態様では、傾斜面に溝または凸条が形成されるので、被加工物の状態に応じて適切な傾斜面の形状を選択できる。
【0015】
本発明の一態様では、少なくとも一対のローラ同士の間隙には、被加工物の落下を防ぐ受け部材が設けられている。
この一態様では、少なくとも一対のローラ同士の間隙には、受け部材が設けられているので、被加工物の落下を防止することができる。
【0016】
本発明の一態様では、受け部材は、複数の開口を有する板状体である。
この一態様では、受け部材は、複数の開口を有しているので、投射材を受け部材上に滞留することなく受け部材下方に投射材を落下させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、簡便な構造で、ブラスト加工時の被加工物の搬送方向に対する傾斜を防止するブラスト加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態に係る、ブラスト加工装置を概略的に示す側面図である。
図2図1のA-A線矢視図である。
図3図1の矢印B方向からみたブラスト加工装置の概略的正面図である。
図4】本発明の実施形態に係る搬送機構の要部の拡大図である。
図5】本発明の実施形態に係るローラ端部の拡大図である。
図6】本発明の変形例に係るローラ端部の拡大図である。
図7】本発明の変形例に係るローラ端部の拡大図である。
図8】本発明の変形例に係るローラ端部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、被加工物およびその加工例として、建築用鉄鋼材料として使用するスプライスプレートやガセットプレート等の鋼板の摩擦面処理・塗装下地処理を実施する場合を説明する。建築用鉄鋼材料として使用するスプライスプレートやガセットプレート等の鋼板の摩擦面処理・塗装下地処理を実施する場合、搬送機構としてベルトコンベヤ又はローラコンベヤを備えたブラスト加工装置が使用されている。この場合の鋼板の各種処理は、高力ボルトを使用した鉄骨構造の接合処理を実施するために用いられるため、建築工事標準仕様書JASS6鉄骨工事(日本建築学会編)に記載・規定されているすべり係数、表面粗さ等を基準として行われる。また他の被加工物の例としては、ミルスケール除去を目的とする構造用角鋼やレール鋼が考えられる。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係るブラスト加工装置を概略的に示す側面図である。図2は、図1のA-A線矢視図である。
図3は、図1の矢印B方向からみたブラスト加工装置の概略的正面図である。
【0021】
なお、本明細書における「投射」とは、インペラ式のショット機構を用いた場合のように羽根車による遠心力によって投射材を投射する場合、エア式のショット機構を用いた場合のように圧縮空気や風力によって投射材を噴射する場合、のいずれもの態様を含む。
【0022】
図1図3に示すように、本実施形態に係るブラスト加工装置1は、キャビネット2内に、被加工物Wを搬送する搬送機構3、キャビネット2内に配置される、被加工物Wに投射材Sを投射してブラスト加工を行うショット機構17、ブラスト加工を行った被加工物W上から塵埃や投射材Sを吹き落とす吹き落とし機構21、投射材Sをキャビネット2内でショット機構17との間で循環させて再利用する投射材循環機構19、を備えている。
【0023】
本実施形態における搬送機構3は、ローラコンベヤ5である。ローラコンベヤ5は、複数のローラ7を、各ローラ7に設けられたスプロケットをチェーンで連結しアクチュエータによって連結されたチェーンを回転することによって駆動する(図示せず)。各ローラ7は、図1の矢印rで示されるように反時計方向に回転し、被加工物Wは、紙面上右から左に矢印vで示される方向へ搬送される。
【0024】
図1に示すように、本実施形態におけるショット機構17は、上方から投射材Sを投射するショット機構17aと、下方からローラ7間の間隙kを通過して投射材Sを投射するショット機構17bとの2機備えている。ショット機構17は、インペラ式のショット機構を用いてもよいし、エア式のショット機構を用いてもよい。吹き落とし機構21は、内部に空間を有する吹き落とし機構本体21aを備えている。吹き落とし機構本体21a内には圧縮された気体が供給され、吹き落とし機構本体21aに形成されたノズル21bからこの圧縮された気体を搬送されてきた被加工物Wに噴射し、被加工物Wから投射材Sや塵埃等を吹き飛ばし、被加工物Wを清浄な状態にする。
【0025】
図3に示すように、本実施形態に係る投射材循環機構19は、被加工物Wに投射された投射材Sをキャビネット2の下方から回収する投射材回収部19aと、投射材Sと塵埃とを分離する分離機構19bと、塵埃を分離した投射材Sを再びショット機構17に供給する投射材供給部19cと、を備えている。図1に示すように、回収された投射材Sは、ホース19dを介して投射材供給部19cからショット機構17a、17bに供給される。投射材回収部19aは、例えばスクリューコンベア、バケットエレベータ等で構成される。分離機構19bは、篩、風力選別装置、磁力選別装置、などから選択することができる。投射材供給部19cは、シュート、スクリューコンベア、ゲート等で構成してよい。なお、特に図示しないが、ブラスト加工装置1は、集塵装置を備えており、ブラスト加工装置1のキャビネット2内に空気を循環させ、キャビネット2内の除塵を行っている。
【0026】
図2に示すように、本実施形態におけるブラスト加工装置1のローラコンベヤ5のローラ7の少なくとも一方の端部9には、被加工物Wがローラ7の端部9に移動した際に被加工物Wをローラ7の中央部方向に導くガイド部11が設けられている。図5は、本実施形態におけるガイド部11の斜視図である。図5に示すように、本実施形態におけるガイド部11は、ローラ7の径方向に延出する環状の凸部13である。凸部13のローラ7の中央部側の部分は、ローラ7の中央部方向に向けて下る傾斜面13aとされている。
図2に示すように、少なくとも一対のローラ7同士の間隙には、被加工物Wの落下を防ぐ受け部材15が設けられている。本実施形態では、この受け部材15は、複数の開口15を有する板状体である。
【0027】
次に、上記のように構成されたブラスト加工装置1の動作について説明する。図1に示すように、ブラスト加工装置1が起動された状態では、投射材循環機構19によって、投射材Sが循環し、ショット機構17a、17bからは、投射材Sが、投射されている。吹き落とし機構21のノズル21bからは、圧縮された気体が噴射されている。ローラコンベヤ5の各ローラ7は、矢印rの方向に回転している。
【0028】
起動状態のブラスト加工装置1の図1紙面右側のローラ7上に、スプライスプレート、あるいはガセットプレート等の被加工物Wを載置する。被加工物Wは、ローラ7の回転に伴って、キャビネット2内に搬送される。キャビネット2内において、被加工物Wは、被加工物Wの上面に向けて投射材Sを投射するショット機構17aによって、その上面がブラスト加工される。次いで、被加工物Wが、紙面左方向に搬送されるにつれて、ローラ7の間隙kから被加工物Wの下面に向けて投射材Sを投射するショット機構17bによって、その下面がブラスト加工される。上下両面のブラスト加工が終了した被加工物Wの上面には、ブラスト加工時に生じた塵埃や投射された投射材が載っている。これらの塵埃や投射材は、吹き落とし機構21側に搬送され、吹き落とし機構21のノズル21aから噴射される圧縮気体によって、吹き飛ばされ、被加工物Wを清浄な状態にする。その後被加工物Wは、ローラ7の回転に伴って、紙面左側のキャビネット2の外部に搬送され、一連の被加工物Wの上下両面のブラスト加工が終了する。
【0029】
次に、ガイド部11の動作について説明する。図4は、ローラコンベヤ5の要部の拡大図である。図4では、被加工物Wが、ショット投射による上方または下方からの圧力、あるいはこれらの複合力により、ブラスト加工中に被加工物Wに浮き上がりが生じ、被加工物Wが搬送方向vに対して傾いてしまった状態を示している。被加工物Wの角gは、環状の凸部13の傾斜面13aに乗り上げている。この状態で、ローラ7が、ガイド部である環状の凸部13、および傾斜面13aとともに回転する。傾斜面13aの径は、ローラ7の中央部の径より大きいので、その搬送速度Rは、中央部の搬送速度Lよりも速くなる。その結果、被加工物Wは、搬送方向に対する傾きが解消され2点鎖線W1で示される位置に搬送されながら移動する。かくして、被加工物Wが、ブラスト加工中に搬送方向に対して傾斜したとしても、ガイド部である環状の凸部13の傾斜面13aによって、その搬送方向が正しい向きに変更される。
【0030】
以上述べたように、本実施形態におけるブラスト加工装置1には、ローラコンベヤ5の一部または全部のローラ7の少なくとも一方の端部9には、被加工物Wがローラ7の端部に移動した際に被加工物Wをローラ7の中央部方向に導くガイド部11が設けられている。したがって、被加工物Wが搬送方向に対して傾斜してしまっても被加工物Wを正常な搬送方向に変更させることができる。この作用により、被加工物Wが、搬送機構3内で傾斜して滞留する等の搬送不良を防止することができる。すなわち、本実施形態においては、簡便な構造で、ブラスト加工時の被加工物の搬送方向に対する傾斜を防止するブラスト加工装置を提供することができる。
【0031】
ローラコンベヤ5のローラ7とローラ7との間には、被加工物Wの落下を防ぐ受け部材15が設けられているので、被加工物Wのローラ7とローラ7との間隙からの落下を防止することができる。受け部材15には、開口15aが設けられているので、投射材Sを受け部材15上に滞留することなく、投射材Sを下方に落下させて、投射材Sを循環させることができる。
尚、本実施形態では、ガイド部11は、ローラ7の一端にのみ設けられたが、これに限定されず、ローラ7の両端に設けてもよい。
【0032】
(変形例)
図6~8は、上記の実施形態に係るローラ7の端部に設けられたガイド部11の変形例を示している。図6のガイド部11は、ローラ7の径方向に延出する環状の凸部13であって、凸部13のローラ7の中央部側の部分は、ローラ7の中央部方向に向けて下る凸な湾曲面13bとされている。図7のガイド部11は、ローラ7の径方向に延出する環状の凸部13であって、凸部13のローラ7の中央部側の部分は、ローラ7の中央部方向に向けて下る凹な湾曲面13cとされている。図8のガイド部11は、ローラ7の径方向に延出する環状の凸部13であって、凸部13のローラ7の中央部側の部分は、ローラ7の中央部方向に向けて下る傾斜面13dであって、この傾斜面13dには、ローラの中心軸線の定位置から放射状に延びる、溝または凸条13eが形成されている。それぞれのガイド部の形状は、ブラスト加工の状態や、被加工物Wの性状に基づいて最適なものを選択することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 ブラスト加工装置
3 搬送機構
5 ローラコンベヤ
7 ローラ
9 ローラの端部
11 ガイド部
13 環状の凸部
15 受け部材
13a、13d 傾斜面
13b 凸な湾曲面
13c 凹な湾曲面
13e 溝、または凸条
15a 開口
k ローラ同士の間隙
S 投射材
W 被加工物
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8