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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169827
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/488 20110101AFI20221102BHJP
   H04N 5/761 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
H04N21/488
H04N5/761
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075457
(22)【出願日】2021-04-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
2.HDMI
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】西垣 智夫
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MB13S
5C164UB38S
5C164UB88S
5C164UD12P
5C164UD52S
(57)【要約】
【課題】負荷の低い処理に基づいて、ユーザに予約を促す情報処理装置及び情報処理方法等の提供。
【解決手段】 情報処理装置は、動画像を含む映像情報を受信する受信処理部と、動画像の表示処理を行う表示処理部と、動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像を取得する静止画像取得部と、静止画像を記憶する記憶部と、を含み、表示処理部は、映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、静止画像を表示する処理を行う。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画像を含む映像情報を受信する受信処理部と、
前記動画像の表示処理を行う表示処理部と、
前記動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像を取得する静止画像取得部と、
前記静止画像を記憶する記憶部と、
を含み、
前記表示処理部は、
前記映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、前記静止画像を表示する処理を行う情報処理装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記静止画像取得部は、
前記静止画像の表示終了タイミングを表す情報を含む期限情報を、前記静止画像に対応付けて取得し、
前記表示処理部は、
前記番組表情報の表示処理を行うときに、前記期限情報に基づいて前記表示終了タイミングを過ぎていないと判定された前記静止画像を表示する処理を行う情報処理装置。
【請求項3】
請求項2において、
前記表示処理部は、
前記番組表情報の表示処理を行うときに、前記期限情報に基づいて前記表示終了タイミングを過ぎたと判定された前記静止画像を削除する処理を行う情報処理装置。
【請求項4】
請求項2又は3において、
前記期限情報は、前記静止画像の表示開始タイミングを表す情報を含み、
前記表示処理部は、
前記番組表情報の表示処理を行うときに、前記期限情報に基づいて、前記表示開始タイミングを過ぎており、且つ、前記表示終了タイミングを過ぎていないと判定された前記静止画像を表示する処理を行う情報処理装置。
【請求項5】
請求項4において、
前記番組表情報が、所与の長さの第1期間における前記映像情報の配信予定を含む情報である場合に、
前記静止画像取得部は、
前記第1期間の長さと前記表示終了タイミングとに基づいて、前記表示開始タイミングを決定する処理を行う情報処理装置。
【請求項6】
請求項2乃至5の何れか一項において、
前記静止画像取得部は、
前記静止画像に対して、文字認識処理を含む画像処理を行うことによって、前記静止画像から日付を表す日付情報を取得し、
前記日付情報に対応する日付がデフォルト値として表示される入力画面に基づいて、前記期限情報のユーザ入力を受け付ける処理を行う情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項において、
前記静止画像取得部は、
前記静止画像が、録画予約又は視聴予約用の情報であるか否かを表す情報を少なくとも含む属性情報を、前記静止画像に対応付けて取得し、
前記表示処理部は、
前記番組表情報の表示処理を行うときに、前記属性情報に基づいて前記録画予約又は前記視聴予約用の情報であると判定された前記静止画像を表示する処理を行う情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項において、
前記記憶部は、
前記受信処理部が取得した前記映像情報を記憶可能であり、
前記表示処理部は、
前記受信処理部がリアルタイムに取得した第1映像情報、又は、前記記憶部から読み出した第2映像情報のいずれかを表示する処理を行い、
前記静止画像取得部は、
前記第1映像情報から前記静止画像を取得する処理、又は、前記第2映像情報から前記静止画像を取得する処理を実行する情報処理装置。
【請求項9】
動画像を含む映像情報を受信するステップと、
前記動画像の表示処理を行うステップと、
前記動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像を取得するステップと、
前記静止画像を記憶するステップと、
前記映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、前記静止画像を表示するステップと、
を含む情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送番組を視聴するための装置において、利用者に視聴予約や録画予約を促すシステムが知られている。例えば特許文献1には、番組の番組予告データと、利用者の嗜好データを照合することによって、表示装置の画面に録画予約を促す催促画面をポップアップ表示する手法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-178191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の手法では、映像中に表示されるテロップを認識した情報、放送局からのEPG(Electronic Program Guide)データの情報、データ放送あるいはネットワーク経由で提供される番組予告情報などを用いて番組予告データを作成する必要がある。そのため、番組予告データを作成する処理の負荷が高い。
【0005】
本開示のいくつかの態様によれば、負荷の低い処理に基づいて、ユーザに予約を促す情報処理装置及び情報処理方法等を提供できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、動画像を含む映像情報を受信する受信処理部と、前記動画像の表示処理を行う表示処理部と、前記動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像を取得する静止画像取得部と、前記静止画像を記憶する記憶部と、を含み、前記表示処理部は、前記映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、前記静止画像を表示する処理を行う情報処理装置に関係する。
【0007】
本開示の他の態様は、動画像を含む映像情報を受信するステップと、前記動画像の表示処理を行うステップと、前記動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像を取得するステップと、前記静止画像を記憶するステップと、前記映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、前記静止画像を表示するステップと、を含む情報処理方法に関係する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】情報処理装置の具体例。
図1B】情報処理装置の具体例。
図2】情報処理装置の構成例。
図3】静止画像の取得処理を説明するフローチャート。
図4】ユーザ操作が行われた際に、表示部に表示された映像情報の例。
図5】静止画像の例。
図6】属性情報の入力に用いられる属性入力画像の例。
図7】静止画像を含むデータ構造の例。
図8】属性情報の入力に用いられる属性入力画像の例。
図9】表示部に表示される番組表画像の例。
図10】静止画像の表示処理を説明するフローチャート。
図11】番組表情報を表示するときに静止画像を表示する画面の例。
図12】静止画像に基づく予約処理を説明する図。
図13】静止画像を削除する際の画面例。
図14】静止画像の取得処理を説明するフローチャート。
図15A】期限情報(表示終了タイミング)の入力に用いられる終了期限画像の例。
図15B】期限情報(表示開始タイミング)の入力に用いられる開始期限画像の例。
図16】静止画像を含むデータ構造の例。
図17】静止画像の表示処理を説明するフローチャート。
図18】期限情報(表示終了タイミング)の入力に用いられる終了期限画像の例。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態について図面を参照しつつ説明する。図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。
【0010】
1.第1実施形態
1.1 システム構成例
図1A及び図1Bは、本実施形態に係る情報処理装置100に対応する装置の例である。図1Aに示すように、本実施形態の情報処理装置100は、録画、再生機能付きの表示装置200であってもよい。表示装置200は、アンテナからの信号を受信するインターフェイス、デコーダ、ディスプレイ、スピーカー等を有する機器であって、例えばテレビジョン放送の放送波に基づいて、映像信号を映像情報として記憶可能な装置である。表示装置200は、例えば4K/8K放送に対応したテレビジョン受像機である。ここでのディスプレイは、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどにより実現できる。
【0011】
なお本実施形態における映像情報は、時系列に並べられた複数の静止画像である動画像を少なくとも含むデータである。例えば映像情報は、画像データと音声データが多重化されたストリームデータである。ここでの画像データは、MPEG-2(Moving Picture Experts Group)、H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC等の圧縮方式を用いて圧縮されたデータであってもよい。音声データは、AAC(Advanced Audio Coding)等の圧縮方式を用いて圧縮されたデータであってもよい。その他、本実施形態に係る映像情報の具体的なデータ形式や、符号化/複合化の方式等については種々の変形実施が可能である。
【0012】
表示装置200は、例えば外部記憶装置300と接続される。外部記憶装置300は、例えばHDD(Hard Disk Drive)であるが、SSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリ等の他の記憶装置が用いられてもよい。例えば表示装置200は、アンテナを用いて受信した映像を、デコーダを用いてデコードし、デコード結果をディスプレイ及びスピーカーを用いて出力してもよい。また表示装置200は、アンテナを用いて受信した映像を、外部記憶装置300に記憶する処理を行ってもよい。また表示装置200は、外部記憶装置300から読み出した映像を、デコーダを用いてデコードし、デコード結果をディスプレイ及びスピーカーを用いて出力してもよい。ただし、表示装置200と外部記憶装置300は別体として設けられる構成に限定されず、表示装置200が外部記憶装置300に相当する記憶媒体を含んでもよい。
【0013】
また図1Bに示すように、本実施形態の情報処理装置100は、録画、再生機能を有するレコーダ400であってもよい。ここでのレコーダ400は、例えばテレビジョン放送の放送波に基づいて、映像信号を映像情報として記憶可能な装置である。レコーダ400は、HDDに映像情報を記憶可能なHDDレコーダであってもよいし、BD(Blu-ray Disc)の読み出し/書き込みが可能なBDレコーダであってもよいし、他のレコーダであってもよい。
【0014】
図1Bに示すレコーダ400は、アンテナからの信号を受信するインターフェイス、デコーダ、メモリ及び出力インターフェイスを含む装置であって、例えば出力インターフェイスを介して外部の表示装置と接続される。ここでの表示装置は例えばテレビジョン受像機である。出力インターフェイスは、例えばHDMI(High-Definition Multimedia Interface)に対応するインターフェイスである。ただし、レコーダ400と表示装置は、D端子ケーブルやコンポーネントケーブル等を用いて接続されてもよく、出力インターフェイスの具体的な態様は種々の変形実施が可能である。
【0015】
図2は、情報処理装置100の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置100は、処理部110と、通信部120と、記憶部130と、操作部140と、表示部150を含む。ただし、情報処理装置100の構成は図2に限定されず、一部の構成を省略する、他の構成を追加する等、種々の変形実施が可能である。例えば図1Bを用いて上述したように、表示部150は、情報処理装置100の外部に設けられてもよい。
【0016】
本実施形態の処理部110は、下記のハードウェアによって構成される。ハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、ハードウェアは、回路基板に実装された1又は複数の回路装置や、1又は複数の回路素子によって構成できる。1又は複数の回路装置は例えばIC(Integrated Circuit)、FPGA(field-programmable gate array)等である。1又は複数の回路素子は例えば抵抗、キャパシター等である。
【0017】
また処理部110は、下記のプロセッサによって実現されてもよい。本実施形態の情報処理装置100は、情報を記憶するメモリと、メモリに記憶された情報に基づいて動作するプロセッサと、を含む。情報は、例えばプログラムと各種のデータ等である。プロセッサは、ハードウェアを含む。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサを用いることが可能である。メモリは、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリであってもよいし、レジスタであってもよいし、HDD等の磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。例えば、メモリはコンピュータによって読み取り可能な命令を格納しており、当該命令をプロセッサが実行することによって、処理部110の機能が処理として実現される。ここでの命令は、プログラムを構成する命令セットの命令でもよいし、プロセッサのハードウェア回路に対して動作を指示する命令であってもよい。
【0018】
処理部110は、受信処理部111と、静止画像取得部112と、表示処理部113を含む。受信処理部111は、通信部120を介して、動画像を含む映像情報を受信する処理を行う。静止画像取得部112は、動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像IM1を取得する。静止画像IM1の具体例については図5等を用いて後述する。表示処理部113は、映像情報の表示処理を行う。また表示処理部113は、映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、静止画像IM1を表示する処理を行う。処理部110の各部の処理の詳細については後述する。
【0019】
通信部120は、テレビジョン放送の放送波を受信するためのインターフェイスであり、例えばアンテナからの信号に対して処理を行うRF(radio frequency)回路、及びベースバンド回路を含む。通信部120は、処理部110の制御に従って動作してもよいし、処理部110とは異なる通信制御用のプロセッサを含んでもよい。
【0020】
記憶部130は、後述する静止画像IM1を記憶する。また記憶部130は、録画機能に用いられる記憶領域であって、通信部120が受信した映像情報を記憶してもよい。記憶部130は、HDD等の磁気記憶装置である。ただし、記憶部130は、SRAM、DRAM、またはフラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよいし、レジスタであってもよいし、光学式記憶装置であってもよい。
【0021】
操作部140は、ユーザによる操作入力を受け付ける。例えば操作部140は、情報処理装置100に設けられるボタン等であってもよいし、情報処理装置100とは別体として設けられるリモコンからの信号を受信するインターフェイスであってもよい。
【0022】
表示部150は、映像情報を表示するディスプレイである。表示部150は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどにより実現できる。
【0023】
1.2 静止画像の取得処理
本実施形態における処理は、静止画像IM1の取得処理と、取得した静止画像IM1の表示処理を含む。まず図3図8を用いて、静止画像IM1の取得処理の例について説明する。
【0024】
図3は、静止画像IM1の取得処理を説明するフローチャートである。この処理の前提として、表示処理部113は、映像情報を表示部150に表示する表示処理を行う。ここでの表示処理は、通信部120を介して受信処理部111が取得した映像情報をリアルタイムに表示する処理であってもよいし、過去に記憶部130に記憶された映像情報を読み出して表示する処理であってもよい。
【0025】
例えば情報処理装置100は録画機能を有しており、記憶部130は、受信処理部111が取得した映像情報を記憶可能である。表示処理部113は、受信処理部111がリアルタイムに取得した第1映像情報、又は、記憶部130から読み出した第2映像情報のいずれかを表示する処理を行う。このようにすれば、本実施形態の静止画像IM1の取得対象となる映像として、リアルタイムで放送されている映像情報を用いることも可能であるし、録画機能を用いて録画された映像情報を用いることも可能である。
【0026】
図3に示す処理は、映像情報に対応する動画像の表示中に、静止画像IM1の保存を指示するユーザ入力が行われた場合に開始される。例えば、リモコンに「画面メモ」等、静止画像IM1の保存を指示するためのボタンが設けられ、ユーザは当該ボタンを押下する。例えばユーザは、将来放送される番組の予告が表示されており、当該番組に興味を持った場合、リモコンの画面メモボタンを押下する。操作部140がユーザ操作を受け付けた場合に、静止画像取得部112が図3に示す処理を開始する。なお、ユーザが操作を行うインターフェイスはこれに限定されず、表示装置本体のボタンが操作されてもよいし、スマートフォン等の情報処理装置100と接続可能な機器が、リモコンとして機能してもよい。
【0027】
ステップS101において、静止画像取得部112は、表示部150において連続的に表示されている複数フレームの動画像のうち、ユーザ操作が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像IM1を取得する。なお、ユーザ操作が行われたタイミングと、静止画像IM1に対応するフレームが表示部150に表示されていたタイミングは、厳密に一致することは必須ではない。また、1回のユーザ操作に基づいて、複数のフレームの画像が静止画像IM1の候補として取得され、ユーザがそのうちの何れかを選択可能であってもよい。
【0028】
図4は、ユーザ操作が行われたタイミングにおける表示部150の表示内容の一例である。図4の例では、例えば映像情報の表示タイミングよりも未来である1/22の夜11時に、「XXXX」というタイトルの新しいドラマ番組が放送される旨の予告映像が表示されている。ユーザは、当該ドラマ番組に興味を持ったため、このタイミングにおいて画面メモボタンを押下した。
【0029】
図5は、ステップS101において取得される静止画像IM1の例である。静止画像IM1は、画面メモボタンの押下操作が行われたタイミング、あるいは、それに近いタイミングにおいて表示されていた1フレームの画像そのものであってもよいし、一部を抽出した画像であってもよい。また、図11を用いて後述するように、静止画像IM1が番組表画像IM3に重畳表示される場合があることを鑑みれば、静止画像IM1は元の画像に比べて解像度の低い画像であってもよい。なお上述したように、表示されている映像はリアルタイムの第1映像情報でも録画された第2映像情報でもよい。即ち、静止画像取得部112は、第1映像情報から静止画像IM1を取得する処理、又は、第2映像情報から静止画像IM1を取得する処理を実行する。
【0030】
なお図5では、番組タイトル、開始日時を含む静止画像IM1を例示したが、本実施形態における静止画像IM1はこれに限定されない。ユーザが後で当該静止画像IM1を見返したときに、対象の番組のことを十分に思い出すことが可能であればよく、例えば静止画像IM1はタイトルを含まなくてもよい。また、後述するように、録画予約を忘れなければよいため、静止画像IM1は番組の開始日時を表す情報を含むことも必須ではない。例えばテロップ等のテキスト情報を一切含まないドラマ番組の一シーンのような画像であっても、対象のユーザが番組のことを思い出すに足ると判定した画像であれば、当該画像は本実施形態における静止画像IM1として利用可能である。
【0031】
ステップS102において、静止画像取得部112は、静止画像IM1の属性を表す属性情報を静止画像IM1に対応付けて取得する。属性情報は、静止画像IM1が、録画予約用の情報であるか否かを表す情報を少なくとも含む情報である。録画予約とは、あらかじめ指定した番組が放送されるタイミングであると判定した際に、情報処理装置100が自動的に当該番組に対応する映像情報を記憶部130に記憶する処理、及び、当該処理を情報処理装置100に指示するユーザ入力を表す。
【0032】
図6は、属性情報に関するユーザ入力を受け付けるための情報を含む属性受付画像IM2の例である。図6の属性受付画像IM2は、例えば表示部150に表示される。属性受付画像IM2では、録画予約用、後で見る、キャンセルの3つの選択が可能になっている。録画予約用とは、保存した静止画像IM1を録画予約に用いることを表す属性である。例えばユーザが、「XXXX」というタイトルのドラマ番組を録画したいと考えて画面メモボタンを押下した場合、ユーザは録画予約用を選択する操作を行う。この場合、静止画像取得部112は、「録画予約用」であることを表す属性情報を静止画像IM1に対応付ける。
【0033】
なお、「後で見る」とは、静止画像IM1自体を閲覧することが目的であることを表す属性である。例えば、料理番組においてレシピや料理手順が表示された画面を静止画像IM1として保存し、実際に料理を行う際に当該静止画像IM1を参照する用途が考えられる。あるいは、ドラマ番組において好きな俳優が登場したシーンをあとで見返すために静止画像IM1が保存されてもよい。これらのケースでは、静止画像IM1は番組の録画予約の用途では用いられない。
【0034】
また、「キャンセル」とは、静止画像IM1を保存しないことを指示する操作入力である。キャンセルが選択された場合、静止画像取得部112は、図3に示す処理を終了する。
【0035】
「録画予約用」または「後で見る」を選択するユーザ操作が行われた場合、ステップS103において、静止画像取得部112は属性情報を静止画像IM1に対応付けて記憶部130に記憶する処理を行う。
【0036】
図7は、ステップS103において記憶されるデータの構造例を示す図である。図7に示すように、静止画像取得部112は、静止画像IM1を特定するIDと、静止画像IM1を表す画像情報と、属性情報とを対応付けて記憶部130に記憶する。なお図7では、「録画予約用」が選択された場合の属性情報を予約用と表記し、「後で見る」が選択された場合の属性情報を閲覧用と表記している。このようにすれば、静止画像IM1をその用途(属性)にあわせて、適切に管理、使用することが可能になる。より具体的には、各静止画像IM1が、予約目的で保存された情報であるか否かを特定することが可能になる。
【0037】
なお、図6では情報処理装置100において行われる予約が、録画予約である例について説明した。しかし情報処理装置100は、視聴予約が可能な機器であってもよい。視聴予約とは、あらかじめ指定した番組が放送されるタイミングと判定した際に、情報処理装置100が、自動的に当該番組を表示部150や不図示のスピーカーを用いて出力する処理、及び、当該処理を情報処理装置100に指示するユーザ入力を表す。例えば、視聴予約が行われた番組が開始されるタイミングにおいて、情報処理装置100は、スタンバイ状態から自動的に電源ON状態に移行する処理、受信チャンネルを対応する番組のチャンネルに自動的に変更する処理等を実行する。即ち、本実施形態の属性情報は、静止画像IM1が、録画予約用又は視聴予約用の情報であるか否かを表す情報を少なくとも含む情報であってもよい。
【0038】
図8は、この場合に表示される属性受付画像IM2’の例である。属性受付画像IM2’は、図6に示した録画予約用、後で見る、キャンセルの3つに加えて、視聴予約用を含めた4つの選択が可能になっている。視聴予約用とは、保存した静止画像IM1を視聴予約に用いることを表す属性である。このようにすれば、情報処理装置100において、録画予約用の静止画像IM1と、視聴予約用の静止画像IM1を区別した処理を実行することが可能になる。なお、以下では主に録画予約について説明するが、以下で説明する処理は、適宜、視聴予約に拡張することが可能である。
【0039】
1.3 静止画像の表示処理
図9は、表示部150に番組表情報を含む番組表画像IM3の例である。ここでの番組表情報とは、映像情報の放送予定を表す情報であって、例えば番組のタイトルや内容と、当該番組の放送時間とを含む情報である。例えば番組表画像IM3は、日ごと、及びチャンネルごとに、放送される番組に関する情報が時系列に配置される表を含む画面であってもよい。
【0040】
番組表情報は、将来的な番組の放送予定を含む情報であってもよい。例えば番組表情報を表示したタイミングが1月20日である場合、図9に示すように、番組表情報は、1月20日の放送予定に加えて、それよりも後の期間である1月21日以降の放送予定を含む。このようにすれば、番組が実際に放送されるよりも前に、ユーザは当該番組の放送日時を知ることができる。例えば、ユーザは番組表情報が表示されている画面において、録画予約が可能である。
【0041】
図10は、本実施形態の処理を説明するフローチャートであって、番組表情報の表示処理が行われる際に静止画像IM1を表示する処理を説明するフローチャートである。図10に示す処理は、ユーザが番組表情報の表示処理を指示するユーザ入力を行った場合に開始される。例えば、リモコンに「番組表」等、番組表情報の表示を指示するためのボタンが設けられる。操作部140が当該ボタンに対するユーザ操作を検出した場合に、表示処理部113は図10に示す処理を開始する。
【0042】
図10の処理が開始されると、表示処理部113は、ステップS201において、図3を用いて上述した処理によって記憶された静止画像IM1を読み出す処理を行う。ステップS201の処理は、例えば図7に示すデータのうちの1行分のデータ(1レコード)を読み出す処理である。
【0043】
ステップS202において、表示処理部113は、読み出した静止画像IM1に対して、録画予約用を表すタグが付与されているか否かを判定する。具体的には、表示処理部113は、図7に示した属性情報を読み出し、当該属性情報が予約用を表す情報であるか否かを判定する。
【0044】
属性情報が予約用を表す場合(ステップS202でYes)、ステップS203において、表示処理部113は、対応する静止画像IM1を、番組表画像IM3の表示の際に表示する処理を行う。一方、属性情報が予約用でない場合(ステップS202でNo)、ステップS203の処理が省略される。例えば、上述したレシピが表示された画面等、閲覧用を表す属性情報が付与された静止画像IM1は、番組表情報を表示する際には表示対象とならない。
【0045】
ステップS204において、表示処理部113は、記憶部130に記憶されたすべての静止画像IM1に対する処理が完了したかを判定する。処理が完了していない場合、表示処理部113は、ステップS201に戻って処理を継続する。例えば表示処理部113は、図7に示す情報のうち、次の行のデータを読み出してステップS202以降の処理を実行する。すべての静止画像IM1に対する処理が完了した場合、表示処理部113は、図10に示す処理を終了する。
【0046】
図11は、番組表画像IM3を表示するときに静止画像IM1を表示する画面例である。例えば、表示処理部113は、番組表画像IM3の一部に、静止画像IM1を重畳表示する。図11では、図5に示した画像に対応する静止画像IM1-1と、サッカーの放送予定に関する静止画像IM1-2が、番組表画像IM3に重畳表示される。ただし、本実施形態の手法では、番組表情報の表示処理が行われる際に、静止画像IM1が表示されればよく、具体的な表示態様はこれに限定されない。例えば、表示対象として決定された1または複数の静止画像IM1を表示する画面と、番組表画像IM3とが切り替え可能に表示されてもよい。
【0047】
図9図11に示したように、本実施形態の表示処理部113は、番組表情報の表示処理を行うときに、静止画像IM1を表示する処理を行う。上述したように、静止画像IM1は、予告等に対応する画像であって、ユーザが興味を持った番組の情報を含む画像である。また上述したように、番組表画像IM3は、番組の放送予定を含む画面であって、録画予約に適した画像である。即ち、番組表情報の表示にあわせて静止画像IM1を表示することによって、ユーザに対して、当該ユーザが興味を示した番組の予約を促すことが可能になる。
【0048】
なお情報処理装置100において取得される番組表情報は、対象となる期間が決まっていることが考えられる。例えば、情報処理装置100は、現在の日付を起点として、1週間前後の期間に放送される番組の情報を、番組表情報として取得、表示可能である。図9の例では、8日分の番組が表示可能な例を示している。しかしテレビジョン放送では、1週間後よりもさらに後のタイミングで放送される番組の予告が行われるケースも多い。例えば番組の改編期には、予告映像の放送から、対応する番組の実際の放送までの時間が長くなりやすい。本実施形態の手法によれば、そのようなかなり先に放送される番組の情報も静止画像IM1として保持できる。例えば図11に示した静止画像IM1-2のように、番組表の終端(図11の例では1月27日)よりも後である1月31日に放送される番組に関する情報を適切に保持できる。結果として、予告放送時には予約操作が可能になっていない(番組表情報に対象の番組が含まれていない)場合であっても、ユーザの予約忘れを抑制することが可能になる。
【0049】
図12は、録画予約を行う際の表示画面の例である。例えば、ユーザはリモコン等を用いて番組表のうちのいずれかの番組を選択する。図12において、枠状のオブジェクトOB1に示す枠で囲まれた領域に対応する番組が選択状態であることを表す。例えば表示処理部113は、ユーザによる決定操作が行われた場合、選択状態である番組の詳細データを表示するとともに、録画予約用のオブジェクトを含む画面を表示する。当該オブジェクトの選択操作が行われた場合に、情報処理装置100は録画予約処理を実行する。
【0050】
以上のように、本実施形態における情報処理装置100は、画面メモボタン等の押下に基づく静止画像IM1の記憶、及び番組表画像IM3の表示にあわせた静止画像IM1の表示を行う。即ち、静止画像IM1を記憶するタイミングや静止画像IM1の内容選択はユーザに委ねることが可能である。そのため、特許文献1の番組予告データが不要である。例えば本実施形態では、映像中に表示されるテロップを認識する処理、放送局からのEPGデータの取得処理、データ放送あるいはネットワーク経由で提供される情報の取得処理、等が省略可能である。そのため、処理負荷の軽減が可能であるし、放送局側が番組に関するデータを提供しない場合にも対応できるという利点がある。また本実施形態では、特許文献1におけるユーザの嗜好データを特定する処理も省略可能であり、その点でも処理負荷の軽減が可能である。
【0051】
また図10のステップS202,S203に示したように、表示処理部113は、番組表情報の表示処理を行うときに、属性情報に基づいて録画予約又は視聴予約用の情報であると判定された静止画像IM1を表示する処理を行ってもよい。換言すれば、録画予約用でも視聴予約用でもない静止画像IM1は、番組表を表示する際の表示対象とならない。このようにすれば、静止画像IM1が保存された目的に応じて、当該静止画像IM1を適切に利用することが可能になる。例えば上記のように、予約用の静止画像IM1を表示することで適切に予約を促すこと、及び、予約用でない静止画像IM1を表示しないことが可能になる。例えば図11の例では静止画像IM1が増えすぎると番組表画像IM3の視認が阻害される、あるいは、静止画像IM1の表示領域を押さえるために1つあたりの静止画像IM1のサイズが小さくなる可能性があるが、属性情報に基づいて表示対象となる静止画像IM1を制限することで、見やすい画面を表示することが可能になる。
【0052】
なお、録画予約、又は視聴予約のために記憶された静止画像IM1は、予約操作が行われた段階で必要性が低下する。よって本実施形態の手法では、予約操作が行われたことをトリガーとして、静止画像IM1の削除処理が行われてもよい。
【0053】
図13は、静止画像IM1を削除する削除画面の例である。例えば削除画面は、削除する画像の選択を促すテキストと、記憶された1または複数の静止画像IM1が表示される。ここで表示される静止画像IM1は、例えば予約操作が行われた場合に必要性が低下する可能性のある画像であり、具体的には、図11と同様に予約用の静止画像IM1である。図13において、枠状のオブジェクトOB2に示す枠で囲まれた領域に対応する静止画像IM1が選択状態であることを表す。所与の静止画像IM1が選択された状態で、さらに決定操作が行われることによって、本当に削除するか否かを問い合わせる画面が表示されてもよい。このように、削除する静止画像IM1の選択をユーザに委ねることによって、いずれの静止画像IM1が予約に用いられたかを情報処理装置100側で判定する必要が無い。結果として、静止画像IM1の削除処理においても処理負荷の軽減が可能である。
【0054】
また、本実施形態の情報処理装置100(狭義には処理部110)が行う処理の一部又は全部は、プログラムによって実現されてもよい。本実施形態に係るプログラムは、例えばコンピュータによって読み取り可能な媒体である非一時的な情報記憶装置(情報記憶媒体)に格納できる。情報記憶装置は、例えば光ディスク、メモリーカード、HDD、或いは半導体メモリなどによって実現できる。半導体メモリは例えばROMである。処理部110は、情報記憶装置に格納されるプログラムに基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶装置は、処理部110の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶する。コンピュータは、入力装置、処理部、記憶部、出力部を備える装置である。具体的には本実施形態に係るプログラムは、図3図10等を用いて上述した各ステップを、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0055】
また本実施形態の手法は、動画像を含む映像情報を受信するステップと、動画像の表示処理を行うステップと、動画像のうち、ユーザ入力が行われたタイミングに対応するフレームの静止画像IM1を取得するステップと、静止画像IM1を記憶するステップと、映像情報の配信予定を含む情報である番組表情報の表示処理を行うときに、静止画像IM1を表示するステップと、を含む情報処理方法に適用できる。
【0056】
2.第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。なおシステム構成については第1実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。その他、第1実施形態と同様の部分については詳細な説明を省略する。
【0057】
図14は、静止画像IM1の取得処理を説明するフローチャートである。図14のステップS301及びS302は、図3のステップS101及びS102と同様である。ステップS303及びステップS304において、静止画像取得部112は、ステップS301で取得した静止画像IM1の有効期限を表す期限情報を取得する。例えば、期限情報は、静止画像IM1の表示開始タイミングと表示終了タイミングを含む。静止画像取得部112は、ステップS303において静止画像IM1の表示終了タイミングを取得し、ステップS304において静止画像IM1の表示開始タイミングを取得する。
【0058】
図15Aは、表示終了タイミングのユーザ入力を受け付ける画面で表示される終了期限画像IM4の例である。終了期限画像IM4は、表示終了タイミングの入力を促すテキストと、表示終了タイミングを表示する領域RE1を含む。領域RE1は、年を表示する領域RE11、月を表示する領域RE12、及び日を表示する領域RE13を含む。また領域RE1は、時分を表示する領域を含んでもよい。
【0059】
例えば、図15Aに示す終了期限画像IM4において、領域RE11、RE12、RE13のいずれかを選択状態とすることが可能であって、表示処理部113は、リモコンの上下ボタンや数字ボタンの操作入力に基づいて、対応する領域の数値を変更する処理を行う。例えば表示処理部113は、図15Aにおいてユーザによる決定操作が行われた場合に、その時点で表示されていた年月日の情報を、表示終了タイミングとして取得する。なお、表示終了タイミングを入力する手法はこれに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【0060】
ここでの表示終了タイミングとは、例えば対象の番組が放送されるタイミングに対応する。対象の番組が放送された後では、当該番組の録画予約を行うことはできず、静止画像IM1の必要性も低くなるため、放送タイミングと表示終了タイミングを対応付けることが有効である。ただし、この2つのタイミングは厳密に一致する必要は無く、例えば表示終了タイミングはユーザが任意に設定可能であってもよい。
【0061】
図15Bは、表示開始タイミングのユーザ入力を受け付ける画面で表示される開始期限画像IM5の例である。開始期限画像IM5は、表示開始タイミングの入力を促すテキストと、表示開始タイミングを表示する領域RE2を含む。領域RE2は、年を表示する領域RE21、月を表示する領域RE22、及び日を表示する領域RE23を含む。また領域RE2は、時分を表示する領域を含んでもよい。表示開始タイミングは、例えば表示終了タイミングと同様の操作入力に基づいて決定される。なお表示開始タイミングを入力する手法も種々の変形実施が可能である。
【0062】
次にステップS305において、静止画像取得部112は属性情報及び期限情報を静止画像IM1に対応付けて記憶部130に記憶する処理を行う。即ち、静止画像取得部112は、静止画像IM1の表示終了タイミングを表す情報を含む期限情報を、静止画像IM1に対応付けて取得する。また期限情報は、静止画像IM1の表示開始タイミングを表す情報を含んでもよい。
【0063】
図16は、ステップS305において記憶されるデータの構造例を示す図である。図16に示すように、静止画像取得部112は、静止画像IM1を特定するIDと、静止画像IM1を表す画像情報と、属性情報と、期限情報を対応付けて記憶部130に記憶する。図16における「有効期限To」が表示終了タイミングを表し、「有効期限FROM」が表示開始タイミングを表す。このようにすれば、属性だけでなく、静止画像IM1の有効期限を用いた処理が可能になる。なお、期限情報は表示終了タイミングと表示開始タイミングの両方を含むものに限定されず、何れか一方が省略されてもよい。例えば、後述する削除処理を考慮すれば、期限情報は表示終了タイミングを含み、且つ、表示開始タイミングを含まなくてもよい。
【0064】
図17は、番組表情報の表示処理が行われる際に静止画像IM1を表示する処理を説明するフローチャートである。図17は、図10と同様に、番組表情報の表示処理を指示するユーザ入力が行われた場合に開始される。図17のステップS401及びS402の処理は、図10のステップS201及びS202と同様である。予約用のタグが付いていない静止画像IM1は、ステップS403~S406の処理の対象外となる。
【0065】
読み出した静止画像IM1に予約用のタグが付いている場合(ステップS402でYes)、ステップS403において、表示処理部113は、静止画像IM1に対応付けられた期限情報に基づいて、対象の静止画像IM1が有効期限内であるかを判定する。有効期限内と判定された場合、ステップS404において、表示処理部113は、番組表画像IM3の表示にあわせて、静止画像IM1を表示する処理を行う。例えば表示処理部113は、図11と同様の画面を表示する。
【0066】
例えば表示処理部113は、番組表情報の表示処理を行うときに、期限情報に基づいて表示終了タイミングを過ぎていないと判定された静止画像IM1を表示する処理を行う。表示開始タイミングが省略される場合、ステップS403の判定条件はこの1つである。
【0067】
また表示処理部113は、番組表情報の表示処理を行うときに、期限情報に基づいて、表示開始タイミングを過ぎており、且つ、表示終了タイミングを過ぎていないと判定された静止画像IM1を表示する処理を行ってもよい。この場合、表示開始タイミングと表示終了タイミングの両方を用いて、有効期限内か否かを判定することが可能である。
【0068】
このようにすれば、予約用の静止画像IM1のうち、番組表情報を表示する際に表示される画像を、特に表示する必要性の高い画像に限定することが可能になる。表示対象の静止画像IM1が少なくなりやすいため、ユーザにとって見やすい画面表示を実現することが可能になる。例えば第1実施形態では、図11に示すように、番組表情報が1月20日~1月27日までの情報を含む場合に、終端よりも後の1月31日の番組に対応する静止画像IM1-2も表示対象となり得る。しかし本実施形態では、表示開始タイミングを用いることによって、このような放送予定が先の番組に対応する静止画像IM1を表示対象から除外することが可能になる。例えば静止画像IM1-2の表示開始タイミングが1月20日よりも後のタイミング(例えば1月31日が番組表情報の範囲内となる1月24日)に設定されるため、静止画像IM1-2は表示処理の対象外となる。結果として、表示される静止画像IM1の数が少なくなりやすいため、ユーザにとって見やすい画面表示を実現できる。
【0069】
また静止画像IM1が有効期限内でなかった場合、ステップS405において、表示処理部113は、現タイミングが静止画像IM1の表示終了タイミングを過ぎているかを判定する。表示終了タイミングを過ぎている場合、ステップS406において、表示処理部113は、対象の静止画像IM1を削除する。即ち、表示処理部113は、番組表情報の表示処理を行うときに、期限情報に基づいて表示終了タイミングを過ぎたと判定された静止画像IM1を削除する処理を行う。なおステップS406の処理は、静止画像IM1を自動削除するものであってもよいし、削除してよいかをユーザに問い合わせ、ユーザが許可した場合に対象の静止画像IM1を削除する処理であってもよい。
【0070】
一方、静止画像IM1が表示終了タイミングを過ぎていない場合、ステップS406の削除処理が省略される。ステップS403でNo、且つ、ステップS405でNoとは、現タイミングが表示開始タイミングよりも前のタイミングであることを意味する。即ち、対象の静止画像IM1は、まだ表示する必要性が低い(例えば予約可能な時期になっていない)ため表示対象とならないが、将来的な予約を促すためには有用であるため、記憶部130での記憶が継続される。
【0071】
ステップS407の処理は、図10のステップS204と同様である。表示処理部113は、記憶部130に記憶されたすべての静止画像IM1に対する処理が完了したかを判定する。処理が完了していない場合、表示処理部113は、ステップS401に戻って処理を継続する。すべての静止画像IM1に対する処理が完了した場合、表示処理部113は、図17に示す処理を終了する。
【0072】
3.変形例
3.1 表示終了タイミングに関する変形例
第2実施形態では、表示終了タイミングをユーザが入力する例を説明した。例えば図15Aにおける表示終了タイミングのデフォルト値は、終了期限画像IM4が表示されるタイミングを表す値であってもよいし、当該値に所定の日数を加算した値であってもよい。
【0073】
ただし、第2実施形態の説明からもわかるように、静止画像IM1が予約用として有用であるか否かは、当該静止画像IM1に対応する番組が放送されたか否かに応じて大きく異なる。即ち、表示終了タイミングは、番組の放送開始タイミング、あるいはそれに対応するタイミングに設定されるとよい。
【0074】
例えば本実施形態の静止画像取得部112は、静止画像IM1に対して、文字認識処理を含む画像処理を行うことによって、静止画像IM1から日付を表す日付情報を取得してもよい。そして静止画像取得部112は、日付情報に対応する日付がデフォルト値として表示される入力画面に基づいて、期限情報のユーザ入力を受け付ける処理を行う。
【0075】
例えば図5に示す静止画像IM1を対象とした場合、静止画像取得部112は、当該静止画像IM1から「1/22」のように日付を表す文字列を認識する処理を行う。なお、ここでは放送開始タイミングさえ特定可能であればよいため、認識対象を数字、スラッシュ、「月」「日」等、日時に関連する文字に限定することが可能である。複雑な処理が不要であるため、情報処理装置100の処理負荷が大きく増加することを抑制できる。図15Aに示す画面でのデフォルト値を1月22日とすることによって、表示終了タイミングを、番組の放送開始タイミングに対応するタイミングとするためのユーザ操作が簡略化可能であり、利便性向上が可能になる。例えば文字認識処理の結果が正しい場合、ユーザは日付を変更する操作を行う必要が無い。
【0076】
ただし、自動で文字認識処理を行った場合、明らかに不適切な日時情報が取得される可能性もあり得る。例えば、日付情報によって表されるタイミングが、現タイミングよりも前のタイミングとなる場合である。この場合、そのままでは静止画像IM1がすでに有効期限を過ぎた状態となるため、当該静止画像IM1を有効に利用できない。よって静止画像取得部112は、日時情報が不適切である場合、その旨をユーザに警告してもよい。
【0077】
図18は、警告画面の例である。例えば静止画像取得部112は、日付情報によって表されるタイミングが、現タイミングよりも前のタイミングとなる場合、図18に示すように、「読み取った有効期限は過ぎています」等の警告を表すテキストを表示する。その上で、静止画像取得部112は図15Aのような入力画面を表示する。このようにすれば、文字認識処理の結果が適切でない場合にも、ユーザ入力に基づいて適切な表示終了タイミングを取得することが可能になる。
【0078】
3.2 表示開始タイミングに関する変形例
第2実施形態では、表示開始タイミングをユーザが入力する例を説明した。例えば図15Bにおける表示開始タイミングのデフォルト値は、表示終了タイミングを表す年月日であって、ユーザが変更操作を行うことによって、それよりも前のタイミングが表示開始タイミングとして指定される。
【0079】
ただし、以上の説明からもわかるように、番組表情報は例えば1週間程度の長さの期間における番組の放送予定を表す情報であって、その終端よりも後のタイミングで放送される番組の静止画像IM1が表示されたとしても、当該番組の予約操作を行えない可能性がある。即ち、静止画像IM1を有効に表示することを考慮すれば、表示開始タイミングとは、対象の番組が番組表情報に含まれるようになるタイミング、あるいはそれに対応するタイミングであってもよい。
【0080】
番組表情報が、所与の長さの第1期間における映像情報の配信予定を含む情報である場合を考える。第1期間は、1週間であってもよいし、異なる期間であってもよい。この第1期間の長さは、情報処理装置100では既知であることが想定される。よって静止画像取得部112は、第1期間の長さと表示終了タイミングとに基づいて、表示開始タイミングを決定する処理を行ってもよい。例えば静止画像取得部112は、あらかじめ設定された表示終了タイミングよりも第1期間分だけ前のタイミングを、表示開始タイミングに設定する。このようにすれば、番組放送よりも第1期間だけ前に対応するタイミング、即ち、静止画像IM1に対応する番組が番組表情報に含まれるようになるタイミングを、表示開始タイミングに設定することが可能になる。結果として、静止画像IM1を適切な期間で表示できるため、ユーザの利便性向上が可能になる。
【0081】
3.3 予約操作
以上では、番組表情報を表示するときに、静止画像IM1が表示される例について説明した。録画予約を行う際には番組表情報が表示されるため、番組表情報の表示を静止画像IM1の表示トリガーとすることで、静止画像IM1を適切なタイミングで表示することが可能になる。
【0082】
ただし、番組表情報以外に録画予約に用いられる情報がある場合、当該情報の提示を静止画像IM1の表示トリガーとして用いることも妨げられない。
【0083】
例えば、情報処理装置100が、テキスト入力に基づいて番組検索を行い、検索結果に基づいて録画予約を行うことが可能である場合、表示処理部113は、検索用画面を表示するときに、静止画像IM1を表示する処理を行ってもよい。検索用画面は、テキストを入力可能なテキストボックスを含む画面であってもよいし、音声入力を受け付けるための画面であってもよい。検索用画面とともに静止画像IM1を見たユーザは、番組タイトルや主演俳優等、番組検索に適したテキストを決定できるため、ユーザによる予約操作を容易にすることが可能になる。また録画予約に用いられる情報はこれに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【0084】
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。また情報処理装置、表示装置、レコーダ等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0085】
100…情報処理装置、110…処理部、111…受信処理部、112…静止画像取得部、113…表示処理部、120…通信部、130…記憶部、140…操作部、150…表示部、200…表示装置、300…外部記憶装置、400…レコーダ、IM1,IM1-1,IM1-2…静止画像、IM2,IM2’…属性受付画像、IM3…番組表画像、IM4…終了期限画像、IM5…開始期限画像、OB1,OB2…オブジェクト、RE1、RE2、RE11-13、RE21-23…領域
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18