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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169855
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】頻尿改善剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/906 20060101AFI20221102BHJP
   A61K 36/898 20060101ALI20221102BHJP
   A61P 13/02 20060101ALI20221102BHJP
   A61K 31/35 20060101ALI20221102BHJP
   A61K 31/37 20060101ALI20221102BHJP
   A61K 31/015 20060101ALI20221102BHJP
   A61K 31/085 20060101ALI20221102BHJP
   A61K 31/045 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
A61K36/906
A61K36/898
A61P13/02
A61K31/35
A61K31/37
A61K31/015
A61K31/085
A61K31/045
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075536
(22)【出願日】2021-04-28
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】318011266
【氏名又は名称】株式会社サザンナイトラボラトリー
(74)【代理人】
【識別番号】110000590
【氏名又は名称】特許業務法人 小野国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菅谷 公男
(72)【発明者】
【氏名】西島 さおり
【テーマコード(参考)】
4C086
4C088
4C206
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086BA19
4C086CA01
4C086MA01
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA59
4C086NA14
4C086ZA81
4C088AB81
4C088AB89
4C088AC02
4C088AC04
4C088BA11
4C088CA15
4C088MA59
4C088NA14
4C088ZA81
4C206AA01
4C206AA02
4C206BA03
4C206CA08
4C206CA27
4C206MA01
4C206MA02
4C206MA04
4C206MA79
4C206NA14
4C206ZA81
(57)【要約】      (修正有)
【課題】膀胱内尿量に依存せず、精神的な影響を受けずに排尿間隔を延長する技術を提供する。
【解決手段】月桃精油および/またはバニラ精油を有効成分とすることを特徴とする頻尿改善剤。経鼻投与用であり、月桃精油が、p-シメン、β-テルピネン、α-ピネン、カンフェン、1,8シネオールを含有するものであり、バニラ精油が、エチルバニリン、バニリン、リナロール、クマリンを含有するものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
月桃精油および/またはバニラ精油を有効成分とすることを特徴とする頻尿改善剤。
【請求項2】
経鼻用である請求項1記載の頻尿改善剤。
【請求項3】
月桃精油が、p-シメン、β-テルピネン、α-ピネン、カンフェン、1,8シネオールを含有するものである請求項1または2記載の頻尿改善剤。
【請求項4】
バニラ精油が、エチルバニリン、バニリン、リナロール、クマリンを含有するものである請求項1または2記載の頻尿改善剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排尿間隔を延長することのできる頻尿改善剤に関する。
【背景技術】
【0002】
排尿間隔は膀胱内尿量に依存するだけではなく、精神的な影響を受けやすい。緊張すると膀胱にあまり尿が貯まっていなくても尿意を感じやすく、頻尿の原因となることがある。
【0003】
この状態が病的に亢進すると心因性頻尿または神経性頻尿と言われ、通常の頻尿治療薬ではなかなか治療できない(非特許文献1)。また、トイレまで間に合わずに尿失禁してしまうのは、尿意を覚えてからトイレまでの距離に関係なく、トイレの中で下着を下す直前である。このように尿意は精神的な影響を受けやすい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】菅谷公男編著、「実践排尿障害治療図解 神経因性膀胱・神経性頻尿」、p66-67、洋學社、神戸、2019
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の課題は、膀胱内尿量に依存せず、精神的な影響を受けずに排尿間隔を延長する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、特定の植物の精油が尿間隔を延長することを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
すなわち、本発明は、月桃精油および/またはバニラ精油を有効成分とすることを特徴とする頻尿改善剤である。
【発明の効果】
【0008】
本発明の頻尿改善剤は、従来より使用されている植物由来の精油であるため、安全に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は実施例1の月桃アロマ群またはコントロール群において浅麻酔下ラットにおける生理食塩水による膀胱内圧を測定した結果を示す。
図2図2は実施例1の月桃アロマ群またはコントロール群において血漿モノアミン濃度を測定した結果を示す。
図3図3は実施例1の月桃アロマ群またはコントロール群において浅麻酔下ラットにおける生理食塩水生食および0.25%酢酸生理食塩水(0.25%酢酸)による膀胱内圧を測定した結果を示す。
図4図4は実施例2のバニラ精油吸入前後において浅麻酔下ラットにおける排尿間隔と、生理食塩水による膀胱内圧を測定した結果を示す。
図5図5は実施例2のシークァーサー精油吸入前後において浅麻酔下ラットにおける排尿間隔と、生理食塩水による膀胱内圧を測定した結果を示す。
図6図6は実施例2のバニラ群またはコントロール群において血漿モノアミン濃度を測定した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の頻尿改善剤は、月桃精油および/またはバニラ精油を有効成分とするものである。
【0011】
上記月桃精油としては、月桃(学名:Alpinia zerumbet)の葉、茎、花等から水蒸気蒸留法、熱水蒸留法等の常法に従って得られるものが挙げられる。この月桃精油としては、市販品も利用することができ、このような市販品としては、例えば、月桃精油(日本月桃株式会社製)、大東月桃(株式会社インセント)等が挙げられる。なお、月桃精油には、例えば、p-シメン、β-テルピネン、α-ピネン、カンフェン、1,8シネオール等が含有される。本発明の頻尿改善剤には、月桃精油を、そのまま使用すればよく、また、精油の匂いの強弱にあわせて適宜濃縮や希釈をしてもよい。
【0012】
上記バニラ精油としては、バニラ(学名:Vanilla planifolia)の種子を含んだ種子鞘ごと発酵・乾燥を繰り返し行ったバニラ・ビーンズから水蒸気蒸留法、熱水蒸留法等の常法に従って得られるバニラ精油の他、バニラ精油中の主成分、例えば、エチルバニリン、バニリン、リナロール、クマリン等を人工的に合成し、これを含む香料等であってもよい。このバニラ精油やバニラ香料としては、市販品も利用することができ、このような市販品としては、例えば、バニラ精油(Aroma Essence Blue Label Vanilla(登録商標): Global Product Planning Co., Ltd.製)、カリスエッセンシャルオイルバニラエクストラクト(株式会社カリス成城)等が挙げられる。本発明の頻尿改善剤には、バニラ精油を、そのまま使用すればよく、また、精油の匂いの強弱にあわせて適宜濃縮や希釈をしてもよい。
【0013】
本発明の頻尿改善剤には、月桃精油および/またはバニラ精油の他に、ラベンダー精油、タイリン月桃精油等の別の精油や、エタノール等の溶媒等を組み合わせてもよい。
【0014】
本発明の頻尿改善剤の剤型は特に限定されないが、例えば、月桃精油および/またはバニラ精油を有効成分とするアロマオイル、ルームフレグランス、アロマキャンドル、香水、芳香剤、点鼻薬、ローション、軟膏、クリーム、貼付剤、外用液剤、スプレー、化粧品、匂い袋等とすればよい。
【0015】
本発明の頻尿改善剤は、体内に取り込むことにより効果が発揮されるため、その摂取方法は特に限定されないが、経鼻が好ましい。
【0016】
本発明の頻尿改善剤を経鼻で摂取する方法としては、例えば、月桃精油および/またはバニラ精油を有効成分とするアロマオイル、ルームフレグランス、アロマキャンドル、香水、芳香剤、点鼻薬、匂い袋等として、これを使用して鼻から吸入する方法等が挙げられる。
【0017】
特に、アロマオイルやルームフレグランスは、濾紙等に浸漬、塗布、噴霧等する、あるいは、アロマディフューザーを利用して、本発明の頻尿改善剤の有効成分である月桃精油および/またはバニラ精油を空間に揮散させることが好ましい。この空間に月桃精油および/またはバニラ精油を揮散させる場合、その濃度は特に限定されないが、例えば、ヒトが心地よいと感じる香りの濃度の範囲内であればよい。
【0018】
また、本発明の頻尿改善剤の使用時間は特に限定されない。更に、本発明の頻尿改善剤の使用タイミングは特に限定されないが、例えば、緊張する状況の前や、就寝前など、頻尿となることが経験上分かっている状況の前やその状況の続いている間がよい。
【実施例0019】
以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
【0020】
実 施 例 1
月桃精油の頻尿改善作用:
<動物>
試験1)SD系メスラット(10頭:体重約207-240g)
1.コントロール群(5頭)
2.月桃群(5頭)
試験2)SD系メスラット10頭(体重約279-293g)
1.コントロール群(5頭)
2.月桃アロマ群(5頭)
<精油>
月桃精油(月桃精油:日本月桃株式会社製)(p-シメン23%、β-テルピネン18.9%、α-ピネン13.3%、カンフェン6.7%、1,8シネオール5.6%、β-ピネン3.7%等)
【0021】
<試験方法>
イソフルレン吸入麻酔下にウレタン浅麻酔(0.6g/kg:0.2g/kg腹腔内投与、0.4g/kg皮下投与)を行った。約40分後に拘束下(NAIGAI-CFK-1P; NMS、東京)に径尿道的に膀胱にカテーテル(PE50)を挿入し、膀胱内に生理食塩水を3ml/hの速度で持続注入しながら連続膀胱内圧測定を実施した。排尿はカテーテル周囲からできるようにした。アロマディフューザー(センサーアロマファン、ADF36-SAF、株式会社ラドンナ、東京)は月桃アロマ群の3頭に1器の割合で用意した。試験1)も試験2)も月桃アロマ群では、3頭ずつの2グループ分け、それぞれの3頭に20cmの高さでビニールをかぶせ、かぶせたビニールの4方向のうち1方向の下を約3cm開けた。3頭の中心に月桃精油(3滴)を染み込ませた1器のアロマディフューザーを設置して、月桃精油の香りを嗅がせながら連続膀胱内圧測定を約1.5時間実施した。コントロール群ではアロマ治療なしに連続膀胱内圧測定を約1.5時間実施した。連続膀胱内圧測定の後半約1時間から、膀胱収縮間隔、膀胱基線圧と最大膀胱収縮圧を求め、最終の膀胱収縮後の残尿量を測定した。
【0022】
試験1)では膀胱内圧測定後に採血して血漿モノアミンを測定した。
試験2)では生理食塩水での膀胱内圧測定の後、0.25%酢酸生理食塩水に変えて3ml/hの速度で膀胱に持続注入しながら連続膀胱内圧測定を約1時間実施し、膀胱収縮間隔、膀胱基線圧と最大膀胱収縮圧を求め、最終の膀胱収縮後の残尿量を測定した。
統計処理:数値は平均±標準誤差で表し、t検定(両側検定)を用い、p<0.05を有意とした。
【0023】
<結果>
試験1)月桃アロマ群ではコントロール群に比べて排尿間隔が有意に長かった(図1、表1)。一方、膀胱基線圧、排尿閾値圧や最大膀胱収縮圧は両群に差はなかった。また、両群とも残尿はなかった。血漿モノアミンは、月桃アロマ群ではコントロール群に比べてセロトニン濃度が有意に高値であった(図2、表2)。しかし、アドレナリン、ノルアドレナリンとドパミン濃度は両群に差はなかった。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
試験2)試験2のラットは試験1のラットより週齢が数週進んでおり、体重が重かった。コントロール群では生理食塩水での膀胱内圧測定では試験1のラットより大きくなっていた分、膀胱も大きくなっていたためか、排尿間隔も延びていた。それでも月桃アロマ群ではコントロール群に比べて排尿間隔が有意に長かった(図3、表3)。
【0027】
【表3】
【0028】
膀胱への注入を0.25%酢酸生理食塩水にすると酢酸の刺激で両群とも排尿間隔は有意に短縮したが、それでも月桃アロマ群の0.25%酢酸生理食塩水による膀胱収縮間隔はコントロール群の0.25%酢酸生理食塩水による膀胱収縮間隔より有意に長く、コントロール群の生理食塩水による排尿間隔レベルであった(図3、表3)。膀胱基線圧は両群に差はなかったが、コントロール群の0.25%酢酸生理食塩水による最大膀胱収縮圧は、コントロール群の生理食塩水による最大膀胱収縮圧や月桃群の0.25%酢酸生理食塩水による最大膀胱収縮圧より有意に高かった。
【0029】
<結論>
月桃精油の香りは血中セロトニン濃度を上昇させ、排尿間隔を延長した。膀胱を酢酸刺激して頻尿状態としても、月桃精油の香りは排尿間隔を延長していた。このことは、月桃精油を用いたアロマテラピーは頻尿の治療効果を有する可能性のあることを示唆している。
【0030】
実 施 例 2
バニラ精油の頻尿改善作用:
<動物>
試験3)SD系メスラット(12頭:体重約195-220g)
1.バニラ精油群(7頭)
2.シークァーサー精油群(5頭)
試験4)SD系メスラット(12頭:体重約195-220g)
1.バニラ精油群(6頭)
2.コントロール群(6頭)
<精油>
バニラ精油(Aroma Essence Blue Label Vanilla(登録商標): Global Product Planning Co., Ltd.製)(エタノール60%、ジプロピレングリコール25%、エチルバニリン10%、バニリン2%、リナロール2%、クマリン1%)
シークァーサー精油(シークァーサーエッセンシャルオイル:Okinawa Research Center製)
【0031】
<試験方法>
試験3)12頭のラットをウレタンで麻酔した(0.6g/kg皮下、通常麻酔に使用される用量の半分)。1時間後、ラットを個別に拘束ケージ(NAIGAICFK-1P; NMS、東京、日本)に入れた。ポリエチレンカテーテル(PE50;Clay Adams、NJ、USA)を経尿道的に膀胱に挿入した。このカテーテルは、ポリエチレンチューブを介して輸液ポンプと圧力トランスデューサーに接続され、膀胱に0.05mL/分の速度で生理食塩水を送った。ベースラインの膀胱活動を記録するために、80分間連続膀胱内圧測定を行った。次に、膀胱内圧測定の次の60分間、7頭のラットがバニラ精油の吸入をし、5頭のラットがシークァーサー精油の吸入をした。この実験は、ラットの睡眠期間である日中の午前10時から午後2時の間に実施した。吸入前および吸入中の膀胱内圧測定パラメーター、および残留実験終了時の排尿後の体積をグループ間で比較した。
【0032】
バニラ精油とシークァーサー精油の吸入は次のようにして行った。まず、ペーパーディスク(2.5×3.0cm、厚さ1mm)に精油を浸透させ、これをラットの鼻から20cmにおいたホットプレートディフューザーの上に置いた。各ラットとホットプレートディフューザーは段ボール箱(約80×60×60cm)に入れられ、箱の片側の3分の2は透明なビニールで覆い、残りは開けておいた。吸入は連続膀胱内圧測定下で60分行った。
【0033】
試験4)12頭のラットをウレタン(0.6g/kg皮下)で麻酔した。1時間後、ラットを個別に拘束ケージ(NAIGAI-CFK-1P;NMS、東京、日本)に入れた。このグループでは膀胱内圧測定は行われなかった。6頭のラットは上記と同様に60分間バニラ精油を吸入させ、残りの6頭のラットは何も吸入させなかった。その後、一時的なイソフルラン麻酔下で下大静脈から採血し、モノアミン濃度を測定するための遠心分離により血清を得た(BML、東京、日本)。血清モノアミンレベルは、2つのグループ間で比較されました。結果は、平均±平均の標準誤差(SEM)として報告された。スチューデントの対応のあるまたは対応のないt検定を使用して、グループを比較した。P<0.05は、統計的有意性を示すと見なされた。
【0034】
<結果>
試験3)膀胱収縮の間隔(14.5±1.8分;P=0.012)はバニラ精油の吸入(20.0±1.9分)により長くなった。(図4)。しかし、膀胱圧、最大膀胱収縮圧、および残留量(<0.1mL)はベースラインから変化しなかった。一方、シークァーサー精油の吸入中、各ラットの体の動きが増加した。ただし、膀胱収縮の間隔、ベースライン膀胱圧、最大膀胱収縮圧および残留量(<0.1mL)は、吸入前と吸入中では変化しなかった(図5)。
【0035】
試験4)アドレナリンの血清濃度(8.8±1.2ng/mLvs19.7±3.5ng /mL、P=0.016)、ノルアドレナリン(2.2±0.5ng/mLvs4.3±0.7ng/mL、P=0.017)およびドパミン(0.10±0.03ng/mLvs0.23±0.04ng/mL、P=0.014)は、バニラ精油を吸入したラットで何もしなかった群よりも低かった(図6)。これらのグループ間で血清セロトニンレベルに有意差はなかった。
【0036】
<結論>
バニラ精油の香りは尿の意図を抑制し、頻尿や夜間頻尿を軽減する可能性があることを示唆していた。一方、リフレッシュ効果が知られているシークァーサー精油には、尿の意図を抑制しないため、夜間頻尿を軽減する可能性はないことが示唆された。
【0037】
実 施 例 3
ヒト試験1:
月桃精油(月桃精油:日本月桃株式会社製)を、市販の匂い袋の中に入れる綿に染みこませた。これを心因性頻尿の症例で緊張する状況において使用したところ、頻尿を抑制した。
【0038】
実 施 例 4
ヒト試験2:
バニラ精油(Aroma Essence Blue Label Vanilla(登録商標): Global Product Planning Co., Ltd.製)を、市販の匂い袋の中に入れる綿に染みこませた。これを心因性頻尿の症例で緊張する状況において使用したところ、頻尿を抑制した。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の頻尿改善剤は、排尿間隔を延長するのに利用できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6