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特開2022-169886情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169886
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221102BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075579
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(71)【出願人】
【識別番号】301063496
【氏名又は名称】東芝デジタルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】疋田 裕二
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
5L049BB26
(57)【要約】
【課題】データから抽出された特徴量を第三者間で電子商取引できるようにする。
【解決手段】実施形態の情報処理システムは、受信部と抽出部と購買情報管理部とを備える。受信部は、第1のクライアント端末から、特徴量抽出対象データを含む商品登録要求を受信する。抽出部は、前記特徴量抽出対象データから人物の特徴を示す特徴量を抽出する。購買情報管理部は、第2のクライアント端末からの前記特徴量の購入要求に応じて、前記特徴量の決済処理を実行し、前記決済処理に基づく購買情報を記憶部に記憶する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクライアント端末から、特徴量抽出対象データを含む商品登録要求を受信する受信部と、
前記特徴量抽出対象データから人物の特徴を示す特徴量を抽出する抽出部と、
第2のクライアント端末からの前記特徴量の購入要求に応じて、前記特徴量の決済処理を実行し、前記決済処理に基づく購買情報を記憶部に記憶する購買情報管理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記特徴量を商品として含む商品情報を前記記憶部に記憶する商品情報管理部と、
前記第2のクライアント端末からの前記商品情報の検索要求に応じて、前記記憶部から前記商品情報を検索する検索部と、
前記検索部による検索結果を前記第2のクライアント端末に送信する送信部と、
を更に備える請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記商品情報は、前記特徴量を商品として識別する情報、前記特徴量によって特定される人物の氏名、前記特徴量によって特定される人物のカテゴリ、前記商品に関連する事項を示す情報、前記特徴量の利用許諾の範囲を示す情報、前記特徴量が既に公開されたか否かを示す情報、前記特徴量が前記商品として登録された日時、及び、前記商品を登録したユーザーを識別する情報の少なくとも1つを含む、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記抽出部は、複数の認識エンジンを用いて、複数の種類の前記特徴量を抽出し、
前記商品情報管理部は、前記特徴量と、前記特徴量の認識に使用された前記認識エンジンを識別する情報とを関連付けて、前記複数の種類の特徴量を前記記憶部に記憶する、
請求項2又は3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記購買情報は、前記商品を購入したユーザーを識別する情報、前記商品を購入した日時、購入された前記商品を識別する情報、及び、購入された商品の価格の少なくとも1つを含む、
請求項2乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記特徴量抽出対象データは、画像及び映像の少なくとも一方である、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記特徴量は、前記人物の顔の特徴を示すデータを含む、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
第1のクライアント端末から、特徴量抽出対象データを含む商品登録要求を受信するステップと、
前記特徴量抽出対象データから人物の特徴を示す特徴量を抽出するステップと、
第2のクライアント端末からの前記特徴量の購入要求に応じて、前記特徴量の決済処理を実行し、前記決済処理に基づく購買情報を記憶部に記憶するステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
第1のクライアント端末から、特徴量抽出対象データを含む商品登録要求を受信する受信部と、
前記特徴量抽出対象データから人物の特徴を示す特徴量を抽出する抽出部と、
第2のクライアント端末からの前記特徴量の購入要求に応じて、前記特徴量の決済処理を実行し、前記決済処理に基づく購買情報を記憶部に記憶する購買情報管理部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大量にコンテンツを扱う放送局などの企業では、AI(artificial intelligence)を用いた顔認識システムの導入が増えてきている。AIが自動で人物の照合を行うことで、自社のコンテンツの付加価値向上や、業務負荷の低減などが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2001-067322号
【特許文献2】特開2005-202731号公報
【特許文献3】特開2018-18150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、データから抽出された特徴量を第三者間で電子商取引することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理システムは、受信部と抽出部と購買情報管理部とを備える。受信部は、第1のクライアント端末から、特徴量抽出対象データを含む商品登録要求を受信する。抽出部は、前記特徴量抽出対象データから人物の特徴を示す特徴量を抽出する。購買情報管理部は、第2のクライアント端末からの前記特徴量の購入要求に応じて、前記特徴量の決済処理を実行し、前記決済処理に基づく購買情報を記憶部に記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は実施形態の情報処理システムの構成の例を示す図である。
図2図2は実施形態の特徴量抽出サービスの機能構成の例を示す図である。
図3図3は実施形態の商品管理システムの機能構成の例を示す図である。
図4図4は実施形態の商品情報テーブルの例を示す図である。
図5図5は実施形態のユーザー管理システムの機能構成の例を示す図である。
図6図6は実施形態のユーザー情報テーブルの例を示す図である。
図7図7は実施形態の購買管理システムの機能構成の例を示す図である。
図8図8は実施形態の購買情報テーブルの例を示す図である。
図9図9は実施形態の情報処理方法の例を示す図である。
図10図10は実施形態の情報処理システムのハードウェア構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。
【0008】
はじめに、実施形態の情報処理システムの構成の例について説明する。
【0009】
[情報処理システムの構成の例]
図1は実施形態の情報処理システム1の構成の例を示す図である。実施形態の情報処理システム1は、画像などのデータから抽出された特徴量の電子商取引を実現するシステムである。実施形態の情報処理システム1は、例えば、画像内に含まれる顔画像の特徴量を抽出し、当該特徴量を販売対象とする。これにより、複雑な権利処理の手間を軽減、通信容量の削減、及び、特徴量を抽出する手間の軽減を実現し、第三者間でより容易に電子商取引を行うことを可能とする。
【0010】
実施形態の情報処理システム1は、特徴量抽出サービス11、商品管理システム12、ユーザー管理システム13、購買管理システム14、Webサーバ装置15、クライアント端末16及びネットワーク17を備える。
【0011】
特徴量抽出サービス11、商品管理システム12、ユーザー管理システム13、購買管理システム14及びWebサーバ装置15は、1又は複数の情報処理装置によって実現される。例えば、特徴量抽出サービス11、商品管理システム12、ユーザー管理システム13及び購買管理システム14を、1台の情報処理装置によって実現し、Webサーバ装置15を、もう1台の情報処理装置によって実現して、2台の情報処理装置の構成にしてもよい。
【0012】
特徴量抽出サービス11は、特徴量抽出対象(例えば画像及び映像など)のデータから、ディープラーニングなどの機械学習による予測や判断に用いられる特徴量を抽出する。特徴量は、特徴量抽出対象のデータに含まれる分析対象物の特徴・特性を定量的に表すデータである。特徴量は、例えば特徴量抽出対象のデータに含まれる人物の顔の特徴を示すデータを含む。具体的には、特徴量は、例えば数値によって表される。実施形態では、特徴量抽出対象が画像である場合を例にして説明する。
【0013】
商品管理システム12は、特徴量抽出サービス11により抽出された特徴量を含む商品情報(後述の図4参照)を記憶する。
【0014】
ユーザー管理システム13は、クライアント端末16を利用するユーザーに関する情報(後述の図6参照)を記憶する。
【0015】
購買管理システム14は、ユーザーが商品(特徴量)を購買した場合、購買記録などを含む購買情報(後述の図8参照)を記憶する。
【0016】
Webサーバ装置15は、特徴量抽出サービス11、商品管理システム12、ユーザー管理システム13、購買管理システム14及びクライアント端末16からの要求を受け付ける。例えば、Webサーバ装置15は、商品管理システム12へ商品の登録を要求する商品登録要求を、ネットワーク17を介してクライアント端末16から受け付ける。
【0017】
クライアント端末16は、例えば、商品登録要求、商品検索要求及び商品購入要求等を、ネットワーク17を介してWebサーバ装置15へ送信する。クライアント端末16の数は任意でよい。
【0018】
ネットワーク17は、Webサーバ装置15及びクライアント端末16を、通信可能に接続する。ネットワーク17の通信方式は、有線方式でもよいし、無線方式でもよい。また、ネットワーク17は、有線方式と無線方式とを組み合わせて構成されていてもよい。具体的には、ネットワーク17は、インターネット回線などである。
【0019】
[特徴量抽出サービスの機能構成の例]
図2は実施形態の特徴量抽出サービス11の機能構成の例を示す図である。実施形態の特徴量抽出サービス11は、受信部111、抽出部112及び送信部113を備える。受信部111は、Webサーバ装置15から画像などのデータを受信する。抽出部112は、画像などのデータから特徴量を抽出する。送信部113は、特徴量を商品管理システム12に送信する。
【0020】
[商品管理システムの機能構成の例]
図3は実施形態の商品管理システム12の機能構成の例を示す図である。実施形態の商品管理システム12は、商品情報DB121、受信部122、商品情報管理部123、検索部124及び送信部125を備える。商品情報DB121は、商品情報テーブル1211を記憶する。
【0021】
図4は実施形態の商品情報テーブル1211の例を示す図である。実施形態の商品情報テーブル1211は、商品ID、氏名、カテゴリ、メタ情報、特徴量、利用許諾ランク、公開フラグ、登録日時及び登録ユーザーIDを含む。
【0022】
商品IDは、商品(特徴量)を識別する情報である。氏名は、特徴量によって特定される人物の氏名である。カテゴリは、特徴量によって特定される人物の職業などを示す。メタ情報(付帯情報)は、商品(特徴量)に関連する事項を示す情報である。特徴量は、特徴量抽出サービス11によって画像などから抽出された情報である。
【0023】
利用許諾ランクは、商品の利用許諾の範囲を示す情報である。実施形態では、例えば、ランク1は、個人利用の範囲でのみ許諾される。ランク2は、個人利用及び研究開発での利用の範囲で許諾される。ランク3は、個人利用、研究開発での利用、及び、商用利用の範囲で許諾される。
【0024】
公開フラグは、商品が既に公開(販売)されたか否かを示す(1:公開、0:非公開)。登録日時は、商品が商品情報DB121に登録された日時を示す。登録ユーザーIDは、商品を登録したユーザーを識別する情報である。
【0025】
図3に戻り、受信部122は、特徴量抽出サービス11から特徴量を受信する。商品情報管理部123は、特徴量を商品として含む商品情報を記憶部(実施形態では、商品情報DB121)に記憶する。具体的には、商品情報管理部123は、商品情報DB121に対する商品情報の追加(登録)、変更及び削除を行う。検索部124は、商品情報DB121の商品情報を検索条件に応じて検索する。検索条件は、例えばクライアント端末16からの商品検索要求により指定される。送信部125は、Webサーバ装置15等からの要求に応じて、商品情報DB121に含まれるデータの送信を行う。
【0026】
なお、商品情報テーブル1211は、複数の種類の特徴量を記憶してもよい。この場合、特徴量抽出サービス11の抽出部112は、複数の認識エンジンを用いて、複数の種類の特徴量を抽出する。そして、商品情報管理部123は、特徴量と、当該特徴量の認識に使用された認識エンジンを識別する情報とを関連付けて、複数の種類の特徴量を商品情報テーブル1211に記憶する。
【0027】
[ユーザー管理システムの機能構成の例]
図5は実施形態のユーザー管理システム13の機能構成の例を示す図である。実施形態のユーザー管理システム13は、ユーザー情報DB131、受信部132、ユーザー情報管理部133及び送信部134を備える。ユーザー情報DB131は、ユーザー情報テーブル1311を記憶する。
【0028】
図6は実施形態のユーザー情報テーブル1311の例を示す図である。実施形態のユーザー情報テーブル1311は、ユーザーID、ユーザー名及び属性を含む。ユーザーIDは、ユーザーを識別する情報である。ユーザー名は、ユーザーの名称である。属性は、ユーザーが所属する会社及び組織などを示す。
【0029】
図5に戻り、受信部132は、購入された商品の商品情報を含む商品購入完了通知要求を商品管理システム12から受信する。ユーザー情報管理部133は、ユーザー情報DB131に対するユーザー情報の追加(登録)、変更及び削除を行う。送信部134は、商品管理システム12から商品購入完了通知要求を受信すると、商品を購入したユーザーのユーザー情報を更に含む商品購入完了通知要求を、購買管理システム14に送信する。
【0030】
[購買管理システムの機能構成の例]
図7は実施形態の購買管理システム14の機能構成の例を示す図である。実施形態の購買管理システム14は、購買情報DB141、受信部142、購買情報管理部143及び送信部144を備える。購買情報DB141は、購買情報テーブル1411を記憶する。
【0031】
図8は実施形態の購買情報テーブルの例を示す図である。実施形態の購買情報テーブル1411は、購買ユーザーID、購入日時、商品ID及び価格を含む。購買ユーザーIDは、商品を購入したユーザーを識別する情報である。購入日時は、商品を購入した日時を示す。商品IDは、購入された商品を識別する情報である。価格は、購入された商品の価格を示す。
【0032】
図7に戻り、受信部142は、商品購入完了通知要求をユーザー管理システム13から受信する。購買情報管理部143は、商品の決済処理を実行し、購買情報DB141に対する購買情報の追加(登録)、変更及び削除を行う。送信部144は、ユーザー管理システム13から商品購入完了通知要求を受信すると、購入された商品の購買情報を更に含む商品購入完了通知要求を、Webサーバ装置15を介してクライアント端末16に送信する。
【0033】
[情報処理方法の例]
図6は実施形態の情報処理方法の例を示す図である。
【0034】
<商品登録処理の流れ>
はじめに、クライアント端末16が、Webサーバ装置15に商品登録要求を送信する(ステップS1)。次に、Webサーバ装置15が、クライアント端末16から商品登録要求を受信すると、当該商品登録要求を商品管理システム12へ送信する(ステップS2)。
【0035】
次に、商品管理システム12の商品情報管理部123は、Webサーバ装置15からの商品登録要求に応じて、特徴量以外の商品情報(商品ID、氏名、カテゴリ、メタ情報、利用許諾ランク、公開フラグ、登録日時及び登録ユーザーID)を商品情報テーブル1211に登録する(ステップS3)。次に、商品管理システム12の送信部125は、商品登録要求に含まれる画像などのデータ(特徴量抽出対象のデータ)を、特徴量抽出サービス11へ送信する(ステップS4)。
【0036】
次に、特徴量抽出サービス11の受信部111が、商品管理システム12から画像などのデータを受信する(ステップS5)。次に、特徴量抽出サービス11の抽出部112が、画像などのデータから特徴量を抽出する(ステップS6)。次に、特徴量抽出サービス11の送信部113が、特徴量を商品管理システム12へ送信する(ステップS7)。
【0037】
次に、商品管理システム12の受信部122が、特徴量抽出サービス11から特徴量を受信すると(ステップS8)、商品情報管理部123が当該特徴量を商品情報テーブル1211に登録し、商品登録完了通知要求をWebサーバ装置15へ送信する。
【0038】
次に、Webサーバ装置15は、商品管理システム12から商品登録完了通知要求を受信すると、商品登録完了通知要求をクライアント端末16へ送信する(ステップS9)。次に、クライアント端末16は、Webサーバ装置15から商品登録完了通知要求を受信すると、商品登録処理を完了する(ステップS10)。
【0039】
<商品検索処理の流れ>
はじめに、クライアント端末16が、Webサーバ装置15に商品検索要求を送信する(ステップS11)。次に、Webサーバ装置15が、クライアント端末16から商品検索要求を受信すると、当該商品検索要求を商品管理システム12へ送信する(ステップS12)。
【0040】
次に、商品管理システム12の検索部124は、Webサーバ装置15からの商品検索要求に応じて、商品情報テーブル1211から商品情報を検索する(ステップS13)。例えば、検索部124は、氏名、カテゴリ及びメタ情報等を使って、商品検索要求の内容と類似性の高い商品情報(商品検索要求に基づく適切な商品情報)を候補として検索する。次に、商品管理システム12の送信部125は、商品の検索結果を含む検索結果通知要求をWebサーバ装置15へ送信する(ステップS14)。
【0041】
次に、Webサーバ装置15は、商品管理システム12から検索結果通知要求を受信すると、検索結果通知要求をクライアント端末16へ送信する(ステップS15)。次に、クライアント端末16は、Webサーバ装置15から検索結果通知要求を受信すると、検索結果通知要求に含まれる検索結果を、クライアント端末16の表示部などに表示する(ステップS16)。
【0042】
<商品購入処理の流れ>
はじめに、クライアント端末16が、Webサーバ装置15に商品購入要求を送信する(ステップS17)。次に、Webサーバ装置15が、クライアント端末16から商品購入要求を受信すると、当該商品購入要求を商品管理システム12へ送信する(ステップS18)。
【0043】
次に、商品管理システム12の商品情報管理部123は、Webサーバ装置15からの商品購入要求に応じて、商品情報テーブル1211から商品情報を取得する(ステップS19)。
【0044】
次に、商品管理システム12の送信部125は、購入された商品の商品情報を含む商品購入完了通知要求をユーザー管理システム13へ送信する(ステップS13)。
【0045】
次に、ユーザー管理システム13の受信部132は、商品管理システム12から商品購入完了通知要求を受信すると、当該商品を購入したユーザーのユーザー情報をユーザー情報テーブル1311から取得する(ステップS21)。そして、ユーザー管理システム13の送信部134が、ステップS21で取得されたユーザー情報を更に含む商品購入完了通知要求を、購買管理システム14へ送信する。
【0046】
次に、購買管理システム14の受信部142は、ユーザー管理システム13から商品購入完了通知要求を受信すると、購買情報管理部143が、購買情報を購買情報テーブル1411に記録する(ステップS22)。そして、購買管理システム14の送信部144が、ステップS22で記録された購買情報を更に含む商品購入完了通知要求を、Webサーバ装置15へ送信する。
【0047】
次に、Webサーバ装置15は、購買管理システム14から商品購入完了通知要求を受信すると、商品購入完了通知要求をクライアント端末16へ送信する(ステップS23)。次に、クライアント端末16は、Webサーバ装置15から商品購入完了通知要求を受信すると、商品購入完了通知要求に含まれる購買情報などを、必要に応じてクライアント端末16の表示部などに表示し、商品購入処理を完了する(ステップS24)。
【0048】
以上、説明したように、実施形態の情報処理システム1では、受信部122が、クライアント端末16(第1のクライアント端末)から、特徴量抽出対象データを含む商品登録要求を受信する。抽出部112は、特徴量抽出対象データから人物の特徴を示す特徴量を抽出する。購買情報管理部143は、クライアント端末16(第2のクライアント端末)からの特徴量の購入要求に応じて、特徴量の決済処理を実行し、決済処理に基づく購買情報を記憶部(実施形態では、購買情報DB141)に記憶する。
【0049】
これにより実施形態の情報処理システム1によれば、特徴量抽出対象データから抽出された特徴量を第三者間で電子商取引することができる。具体的には、実施形態の情報処理システム1によれば、特徴量を商品として販売したい事業者が、商品情報を上述の商品情報DB121に登録できる。また、実施形態の情報処理システム1によれば、商品のカテゴリ及びメタ情報等をもとに、特徴量を購入したい事業者に対して、適切な商品の候補を提示できる。これにより購入者はより容易に商品を見つけることができ、第三者間で簡単に電子商取引を行うことができる。
【0050】
従来は、例えば、画像から人物を認識するために、事前に顔照合用の人物の画像を登録する作業が大変だった。また、このような登録作業を他の事業者が既に行っているのであれば、お金をかけてでも解決したいというニーズがあった。また、画像及び映像などの特徴量抽出対象データから、人物を認識するための辞書(特徴量)を作成している事業者にとっては、当該辞書(特徴量)の作成作業には時間がかかるため、当該辞書(特徴量)に付加価値を見出したいというニーズがあった。
【0051】
上述の実施形態の情報処理システム1によれば、このようなニーズに応える電子商取引プラットフォームを提供することができる。
【0052】
また、近年著名人の動向を分析するために、著名人の顔画像を用いた機械学習のニーズが高まってきているが、機械学習に利用するために特徴量を必要としている情報利用者にとっては、大容量のデータを受信するときの通信容量や、受信後に特徴量を抽出する手間、適切なデータを用意することの手間が課題となっていた。また情報発信者にとっては、前記の課題に加えて保有する画像や映像の情報を発信するためには、画像内に映る人物の肖像権、パブリシティ権など解決しなければいけない課題が多かった。
【0053】
実施形態の情報処理システム1によれば、機械学習に必要な特徴量を必要としている人と、販売しようとしている人とのマッチングを可能とし、画像などから抽出した特徴量を用いて第三者間で電子商取引を実施できるプラットフォームを提供することができる。更に、実施形態の情報処理システム1では、画像及び映像などのデータを直接扱うことはせずに、画像若しくは映像に含まれている顔画像の特徴量に限って電子商取引を実現させることによって、
(1)売買時に必要な通信容量を最低限にする、
(2)購入後に特徴量を抽出する手間を軽減する、
(3)画像若しくは映像を電子商取引するときの権利処理の手間を軽減する、
(4)適切なデータ(機械学習に必要なデータ)を用意することの手間を軽減する、
ことも実現することができる。
【0054】
最後に実施形態の情報処理システム1のハードウェア構成の例について説明する。
【0055】
[ハードウェア構成の例]
図10は実施形態の情報処理システム1のハードウェア構成の例を示す図である。実施形態の情報処理システム1は、図10に示すハードウェア構成を有する1以上のコンピュータの組み合わせによって実現される。
【0056】
実施形態の情報処理システム1は、制御装置201、主記憶装置202、補助記憶装置203、表示装置204、入力装置205及び通信装置206を備える。制御装置201、主記憶装置202、補助記憶装置203、表示装置204、入力装置205及び通信装置206は、バス210を介して接続されている。
【0057】
制御装置201は、補助記憶装置203から主記憶装置202に読み出されたプログラムを実行する。主記憶装置202は、ROM及びRAM等のメモリである。補助記憶装置203は、HDD(Hard Disk Drive)及びメモリカード等である。
【0058】
表示装置204は、表示情報を表示する。表示装置204は、例えば液晶ディスプレイ等である。入力装置205は、例えばキーボードやマウス等である。通信装置206は、他の装置と通信するためのインタフェースである。
【0059】
実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、メモリカード、CD-R及びDVD等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されてコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供される。
【0060】
また実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムをダウンロードさせずにインターネット等のネットワーク経由で提供するように構成してもよい。
【0061】
また実施形態の情報処理システム1のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0062】
実施形態の情報処理システム1で実行されるプログラムは、上述した機能ブロック(図2、3、5及び7)のうち、プログラムによっても実現可能な機能ブロックを含むモジュール構成となっている。当該各機能ブロックは、実際のハードウェアとしては、制御装置201が記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上記各機能ブロックが主記憶装置202上にロードされる。すなわち上記各機能ブロックは主記憶装置202上に生成される。
【0063】
なお上述した各機能ブロックの一部又は全部をソフトウェアにより実現せずに、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよい。
【0064】
また複数のプロセッサを用いて各機能を実現する場合、各プロセッサは、各機能のうち1つを実現してもよいし、各機能のうち2以上を実現してもよい。
【0065】
また実施形態の情報処理システム1の動作形態は任意でよい。例えば、実施形態の情報処理システム1の特徴量抽出サービス11、商品管理システム12、ユーザー管理システム13及び購買管理システム14を、例えばネットワーク17上のクラウドシステムとして動作させてもよい。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理システム
11 特徴量抽出サービス
12 商品管理システム
13 ユーザー管理システム
14 購買管理システム
15 Webサーバ装置
16 クライアント端末
17 ネットワーク
111 受信部
112 抽出部
113 送信部
121 商品情報DB
122 受信部
123 商品情報管理部
124 検索部
125 送信部
131 ユーザー情報DB
132 受信部
133 ユーザー情報管理部
134 送信部
141 購買情報DB
142 受信部
143 購買情報管理部
144 送信部
201 制御装置
202 主記憶装置
203 補助記憶装置
204 表示装置
205 入力装置
206 通信装置
210 バス
1211 商品情報テーブル
1311 ユーザー情報テーブル
1411 購買情報テーブル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10