(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169946
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】オーラルケア用品の成形品、オーラルケア用品、および、オーラルケア用品の成形品の製造方法
(51)【国際特許分類】
A46B 5/00 20060101AFI20221102BHJP
A46D 3/00 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
A46B5/00 Z
A46D3/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075696
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000106324
【氏名又は名称】サンスター株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】香嶋 郁美
(72)【発明者】
【氏名】和田 行紀
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA01
3B202AB19
3B202DB01
3B202HA02
(57)【要約】
【課題】意匠性が向上することが期待できるオーラルケア用品の成形品、オーラルケア用品、および、オーラルケア用品の製造方法を提供する。
【解決手段】オーラルケア用品である歯ブラシは成形品20を含む。成形品20は本体100と、エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造200とを含む。被押圧構造200は本体100に対して突出する突出部を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーラルケア用品の成形品であって、
本体と、
エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造とを含み、
前記被押圧構造は前記本体に対して突出する突出部を含む
オーラルケア用品の成形品。
【請求項2】
前記突出部は除去されることが予定された除去予定部として構成される
請求項1に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項3】
前記突出部は前記本体の端部につながる
請求項1または2に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項4】
前記突出部は前記本体よりも細い
請求項1~3のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項5】
前記突出部は前記本体よりも短い
請求項1~4のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項6】
1次成形部と、
前記1次成形部の外表面に設けられる2次成形部とを含み、
前記1次成形部は前記本体を構成する1次本体構成部、および、前記突出部を含み、
前記2次成形部は前記本体を構成する2次本体構成部を含む
請求項1~5のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項7】
前記オーラルケア用品は歯ブラシである
請求項1~6のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のオーラルケア用品の成形品を含む
オーラルケア用品。
【請求項9】
請求項2に記載のオーラルケア用品の成形品を含み、
前記突出部が除去された状態である
オーラルケア用品。
【請求項10】
本体と、エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造とを含み、前記被押圧構造は前記本体に対して突出する突出部を含む、オーラルケア用品の成形品の製造方法であって、
金型内に成形品を成形する成形工程と、
前記成形工程の実施後にエジェクタピンにより前記成形品を押す押出工程とを含み、
前記押出工程では、前記エジェクタピンにより前記突出部を押す
オーラルケア用品の成形品の製造方法。
【請求項11】
前記成形品は1次成形部、および、前記1次成形部の外表面に設けられる2次成形部を含み、
前記1次成形部は前記本体を構成する1次本体構成部、および、前記突出部を含み、
前記2次成形部は前記本体を構成する2次本体構成部を含み、
前記成形工程は前記1次成形部を成形する1次成形工程、および、前記2次成形部を成形する2次成形工程を含み、
前記押出工程は前記1次成形工程の実施後に前記1次成形部の前記突出部を押す1次押出工程、および、前記2次成形工程の実施後に前記1次成形部の前記突出部を押す2次押出工程を含む
請求項10に記載のオーラルケア用品の成形品の製造方法。
【請求項12】
前記押出工程の実施後に前記突出部を除去する除去工程をさらに含む
請求項10または11に記載のオーラルケア用品の成形品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はオーラルケア用品の成形品、オーラルケア用品、および、オーラルケア用品の成形品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
オーラルケア用品の成形品は例えば射出成形により製造される。金型内に成形された成形品はエジェクタピンにより金型から取り出される。特許文献1には、オーラルケア用品の一例である歯ブラシが示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
成形品がエジェクタピンに押されることにともない、成形品にエジェクタピンの跡が形成される場合がある。エジェクタピンの跡が目立つ成形品では、意匠性が損なわれるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に関するオーラルケア用品の成形品は本体と、エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造とを含み、前記被押圧構造は前記本体に対して突出する突出部を含む。
【0006】
成形品の製造方法には、エジェクタピンにより成形品を押す押出工程が含まれる。上記成形品によれば、押出工程においてエジェクタピンにより突出部を押すことができる。このため、成形品に関してエジェクタピンに押される部位(以下「被押圧部」という)が削減される。成形品に関して被押圧部が削減される場合、成形品の意匠性が向上することが期待できる。
【0007】
成形品に関して被押圧部が削減された状態の例として、成形品に被押圧部が存在しない状態、および、突出部が設けられない成形品と比較して、成形品の本体に関して被押圧部の面積が小さい状態が挙げられる。
【0008】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記突出部は除去されることが予定された除去予定部として構成される。
【0009】
上記成形品によれば、突出部の被押圧部が含まれない成形品を製造できる。
【0010】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記突出部は前記本体の端部につながる。
【0011】
上記成形品によれば、本体の形状の設計に対する突出部の影響が抑えられる。
【0012】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記突出部は前記本体よりも細い。
【0013】
上記成形品によれば、突出部の成形に使用される材料の量を削減できる。
【0014】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記突出部は前記本体よりも短い。
【0015】
上記成形品によれば、突出部の成形に使用される材料の量を削減できる。
【0016】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、1次成形部と、前記1次成形部の外表面に設けられる2次成形部とを含み、前記1次成形部は前記本体を構成する1次本体構成部、および、前記突出部を含み、前記2次成形部は前記本体を構成する2次本体構成部を含む。
【0017】
上記成形品によれば、2次本体構成部に関して被押圧部を削減できる。
【0018】
前記オーラルケア用品の成形品の一例では、前記オーラルケア用品は歯ブラシである。
【0019】
上記成形品によれば、歯ブラシの意匠性が向上することが期待できる。
【0020】
本発明に関するオーラルケア用品の一例では、オーラルケア用品は前記オーラルケア用品の成形品を含む。
【0021】
上記オーラルケア用品によれば、オーラルケア用品の意匠性が向上することが期待できる。
【0022】
本発明に関するオーラルケア用品の一例では、オーラルケア用品は前記突出部が除去予定部として構成される前記オーラルケア用品の成形品を含み、前記突出部が除去された状態である。
【0023】
上記オーラルケア用品によれば、オーラルケア用品の意匠性が向上することが期待できる。
【0024】
突出部が除去された状態の例として、突出部の全部が除去された状態、および、突出部の一部が除去され、突出部の他の一部が成形品に残る状態が挙げられる。
【0025】
本発明に関するオーラルケア用品の成形品の製造方法の一例では、本体と、エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造とを含み、前記被押圧構造は前記本体に対して突出する突出部を含む、オーラルケア用品の成形品の製造方法であって、金型内に成形品を成形する成形工程と、前記成形工程の実施後にエジェクタピンにより前記成形品を押す押出工程とを含み、前記押出工程では、前記エジェクタピンにより前記突出部を押す。
【0026】
上記製造方法によれば、本体に関して被押圧部を削減できる。
【0027】
前記オーラルケア用品の成形品の製造方法の一例では、前記成形品は1次成形部、および、前記1次成形部の外表面に設けられる2次成形部を含み、前記1次成形部は前記本体を構成する1次本体構成部、および、前記突出部を含み、前記2次成形部は前記本体を構成する2次本体構成部を含み、前記成形工程は前記1次成形部を成形する1次成形工程、および、前記2次成形部を成形する2次成形工程を含み、前記押出工程は前記1次成形工程の実施後に前記1次成形部の前記突出部を押す1次押出工程、および、前記2次成形工程の実施後に前記1次成形部の前記突出部を押す2次押出工程を含む。
【0028】
上記製造方法によれば、2次成形部に関して被押圧部を削減できる。
【0029】
前記オーラルケア用品の成形品の製造方法の一例では、前記押出工程の実施後に前記突出部を除去する除去工程をさらに含む。
【0030】
上記製造方法によれば、成形品に関して被押圧部を削減できる。押出工程に1次押出工程および2次押出工程が含まれる場合、2次押出工程の実施後に除去工程が実施される。
【発明の効果】
【0031】
本発明に関するオーラルケア用品の成形品、オーラルケア用品、および、オーラルケア用品の成形品の製造方法によれば、成形品の意匠性が向上することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【発明を実施するための形態】
【0033】
(オーラルケア用品の説明)
オーラルケア用品の例として、歯ブラシ、歯間ブラシ、粘膜ケアブラシ、ホルダ付きフロス、チェックミラー等が挙げられる。
【0034】
オーラルケア用品は例えば、成形品および機能部材を含む。成形品は本体を含む。本体の構成は任意に選択できる。本体は例えば、ハンドル、ネック、および、ヘッドを含む。ハンドルは手によるグリップに適するように構成される。ネックはハンドルとヘッドとの間に設けられる。ネックはハンドルおよびヘッドにつながる。ヘッドは機能部材を支持できるように構成される。
【0035】
成形品は単色成形品または多色成形品である。多色成形品の例として、2色成形品が挙げられる。2色成形品は例えば、1次成形部および2次成形部を含む。
【0036】
単色成形品の素材の例として、硬質の熱可塑性樹脂、軟質の熱可塑性樹脂、軟質の熱硬化性樹脂が挙げられる。単色成形品の素材は例えば、オーラルケア用品の機能等に応じて選択される。
【0037】
単色成形品の素材として硬質の熱可塑性樹脂が選択される場合、単色成形品の素材は1種類の硬質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の硬質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0038】
単色成形品の素材として軟質の熱可塑性樹脂が選択される場合、単色成形品の素材は1種類の軟質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0039】
単色成形品の素材として軟質の熱硬化性樹脂が選択される場合、単色成形品の素材は1種類の軟質の熱硬化性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱硬化性樹脂を含み得る。
【0040】
1次成形部の素材の例として、硬質の熱可塑性樹脂、軟質の熱可塑性樹脂、軟質の熱硬化性樹脂が挙げられる。1次成形部の素材は例えば、オーラルケア用品の機能等に応じて選択される。
【0041】
1次成形部の素材として硬質の熱可塑性樹脂が選択される場合、1次成形部の素材は1種類の硬質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の硬質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0042】
1次成形部の素材として軟質の熱可塑性樹脂が選択される場合、1次成形部の素材は1種類の軟質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0043】
1次成形部の素材として軟質の熱硬化性樹脂が選択される場合、1次成形部の素材は1種類の軟質の熱硬化性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱硬化性樹脂を含み得る。
【0044】
2次成形部の素材の例として、硬質の熱可塑性樹脂、軟質の熱可塑性樹脂、軟質の熱硬化性樹脂が挙げられる。2次成形部の素材は例えば、オーラルケア用品の機能等に応じて選択される。
【0045】
2次成形部の素材として硬質の熱可塑性樹脂が選択される場合、2次成形部の素材は1種類の硬質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の硬質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0046】
2次成形部の素材として軟質の熱可塑性樹脂が選択される場合、2次成形部の素材は1種類の軟質の熱可塑性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱可塑性樹脂を含み得る。
【0047】
2次成形部の素材として軟質の熱硬化性樹脂が選択される場合、2次成形部の素材は1種類の軟質の熱硬化性樹脂、または、2種類以上の軟質の熱硬化性樹脂を含み得る。
【0048】
硬質の熱可塑性樹脂の例として、オレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂が挙げられる。
【0049】
オレフィン系樹脂の例として、プロピレン系重合体、エチレン系重合体が挙げられる。
【0050】
プロピレン系重合体の例として、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーが挙げられる。
【0051】
エチレン系重合体の例として、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーが挙げられる。
【0052】
飽和ポリエステル系樹脂の例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートが挙げられる。
【0053】
可視光線の透過性に関する性質から分類される熱可塑性樹脂の例として、不透明樹脂、半透明樹脂、透明樹脂が挙げられる。
【0054】
透明樹脂の例として、飽和ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン樹脂、AS(Acrylonitrile Styrene)樹脂、シリコーン樹脂が挙げられる。
【0055】
軟質の熱可塑性樹脂の例として、熱可塑性エラストマが挙げられる。
【0056】
熱可塑性エラストマの例として、ポリスチレン系熱可塑性エラストマ、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマ、塩化ビニル系熱可塑性エラストマ、ポリウレタン系熱可塑性エラストマ、ポリエステル系熱可塑性エラストマ、ポリアミド系熱可塑性エラストマ、ポリブタジエン系熱可塑性エラストマが挙げられる。
【0057】
軟質の熱硬化性樹脂の例として、熱硬化性エラストマが挙げられる。
熱硬化性エラストマの例として、シリコーン系熱硬化性樹脂、ウレタン系熱硬化性樹脂、フッ素系熱硬化性樹脂、合成ゴム、天然ゴムが挙げられる。
【0058】
合成ゴムの例として、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、プチルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、塩素化ブチルゴム、エビクロルヒドリンゴムが挙げられる。
【0059】
機能部材はオーラルケアに関する所定の機能を持つ。機能部材は成形品に設けられる。機能部材は例えば、本体のヘッドに設けられる。
【0060】
歯ブラシの機能部材の例として、タフトが挙げられる。歯間ブラシの機能部材の例として、タフト、ゴムブラシが挙げられる。粘膜ケアブラシの機能部材の例として、タフト、ゴムブラシ、スポンジブラシが挙げられる。ホルダ付きフロスの機能部材の例として、デンタルフロスが挙げられる。チェックミラーの機能部材の例として、鏡が挙げられる。
【0061】
オーラルケア用品の成形品には例えば、第1軸方向、第2軸方向、第1幅方向、第2幅方向、第1厚さ方向、および、第2厚さ方向が規定される。第1軸方向は第2軸方向とは反対の方向である。第1幅方向は第2幅方向とは反対の方向である。第1厚さ方向は第2厚さ方向とは反対の方向である。
【0062】
軸方向は第1軸方向および第2軸方向を総称する。軸方向はX軸に平行である。幅方向は第1幅方向および第2幅方向を総称する。幅方向はY軸に平行である。厚さ方向は第1厚さ方向および第2厚さ方向を総称する。厚さ方向はZ軸に平行である。オーラルケア用品の成形品の中心軸は軸方向に平行である。
【0063】
X軸およびY軸は第1基準面を規定する。X軸およびZ軸は第2基準面を規定する。Y軸およびZ軸は第3基準面を規定する。
【0064】
オーラルケア用品に関する視点は例えば次のように規定される。正面視はオーラルケア用品を第1基準面から第2厚さ方向に見た場合の視点である。背面視はオーラルケア用品を第1基準面から第1厚さ方向に見た場合の視点である。第1側面視はオーラルケア用品を第2基準面から第2幅方向に見た場合の視点である。第2側面視はオーラルケア用品を第2基準面から第1幅方向に見た場合の視点である。側面視は第1側面視および第2側面視を総称する。
【0065】
成形品に関する太さは例えば次のように規定される。成形品に関する太さは成形品の中心軸に直交する断面の径により示される。
【0066】
(第1実施形態)
図1および
図2を参照する。第1実施形態では、オーラルケア用品10は歯ブラシ10Aである。歯ブラシ10Aは成形品20および機能部材30を含む。成形品20は例えば、2色成形品である。
【0067】
成形品20は本体100を含む。本体100の構成は任意に選択できる。本体100の構成は例示される構成に限定されない。本体100は例えば、ハンドル110、ネック120、および、ヘッド130を含む。本体100の中心軸は成形品20の中心軸を規定する。
【0068】
本体100は第1端部100Aおよび第2端部100Bを含む。第1端部100Aは軸方向に関する本体100の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部100Bは軸方向に関する本体100の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0069】
本体100は第1側部100Cおよび第2側部100Dを含む。第1側部100Cは幅方向に関する本体100の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部100Dは幅方向に関する本体100の中心に対して第2幅方向に位置する。
【0070】
ハンドル110の構成は任意に選択できる。ハンドル110の構成は例示される構成に限定されない。ハンドル110はグリップに適するように構成される。ヘッド130は機能部材30を支持できるように構成される。
【0071】
ハンドル110は第1端部110Aおよび第2端部110Bを含む。第1端部110Aは軸方向に関するハンドル110の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部110Bは軸方向に関するハンドル110の中心に対して第2軸方向に位置する。第2端部110Bは本体100の第2端部100Bを構成する。
【0072】
ハンドル110は第1側部110Cおよび第2側部110Dを含む。第1側部110Cは幅方向に関するハンドル110の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部110Dは幅方向に関するハンドル110の中心に対して第2幅方向に位置する。第1側部110Cは本体100の第1側部100Cを構成する。第2側部110Dは本体100の第2側部100Dを構成する。
【0073】
ネック120の構成は任意に選択できる。ネック120の構成は例示される構成に限定されない。ネック120はハンドル110とヘッド130との間に設けられる。ネック120はハンドル110につながる。ネック120はヘッド130につながる。
【0074】
ネック120は第1端部120Aおよび第2端部120Bを含む。第1端部120Aは軸方向に関するネック120の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部120Bは軸方向に関するネック120の中心に対して第2軸方向に位置する。ネック120の第2端部120Bはハンドル110の第1端部110Aにつながる。
【0075】
ネック120は第1側部120Cおよび第2側部120Dを含む。第1側部120Cは幅方向に関するネック120の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部120Dは幅方向に関するネック120の中心に対して第2幅方向に位置する。
【0076】
ヘッド130の構成は任意に選択できる。ヘッド130の構成は例示される構成に制限されない。一例では、ヘッド130は薄型である。ヘッド130の最小厚さはネック120の最小太さ以下である。図示される例では、ヘッド130の最小厚さはネック120の最小太さよりも小さい。ヘッド130は複数の開口部131を含む。開口部131には穴132が設けられる。穴132はヘッド130の正面133に開口する。
【0077】
ヘッド130は第1端部130Aおよび第2端部130Bを含む。第1端部130Aは軸方向に関するヘッド130の中心に対して第1軸方向に位置する。第1端部130Aは本体100の第1端部100Aを構成する。第2端部130Bは軸方向に関するヘッド130の中心に対して第2軸方向に位置する。ヘッド130の第2端部130Bはネック120の第1端部120Aにつながる。
【0078】
ヘッド130は第1側部130Cおよび第2側部130Dを含む。第1側部130Cは幅方向に関するヘッド130の中心に対して第1幅方向に位置する。第1側部130Cは本体100の第1側部100Cを構成する。第2側部130Dは軸方向に関するヘッド130の中心に対して第2幅方向に位置する。第2側部130Dは本体100の第2側部100Dを構成する。
【0079】
機能部材30の構成は任意に選択できる。機能部材30の構成は例示される構成に限定されない。一例では、機能部材30は複数のタフトを含む。タフトの一部は穴132に配置され、ヘッド130に固定される。
【0080】
図3~
図6を参照する。成形品20の構成は任意に選択できる。成形品20の構成は例示される構成に制限されない。一例では、成形品20は1次成形部Pおよび2次成形部Qを含む。
【0081】
1次成形部Pの素材は例えば、軟化および硬化に関する性質、硬質および軟質に関する性質、および、透明性を考慮して選択される。
【0082】
軟化および硬化に関する性質の点からは、例えば熱可塑性樹脂が選択される。硬質および軟質に関する性質の点からは、例えば硬質の樹脂が選択される。透明性の点では、例えば不透明の樹脂が選択される。
【0083】
一例では、1次成形部Pの素材として、硬質かつ不透明の熱可塑性樹脂が選択される。硬質かつ不透明の熱可塑性樹脂として例えば、ポリアセタールまたはポリプロピレンが選択される。
【0084】
2次成形部Qの素材は例えば、軟化および硬化に関する性質、硬質および軟質に関する性質、および、透明性を考慮して選択される。
【0085】
軟化および硬化に関する性質の点からは、例えば熱可塑性樹脂が選択される。硬質および軟質に関する性質の点からは、例えば硬質の樹脂が選択される。透明性の点からは、例えば透明の樹脂または半透明の樹脂が選択される。
【0086】
一例では、2次成形部Qの素材として、硬質かつ透明の熱可塑性樹脂、または、硬質かつ半透明の熱可塑性樹脂が選択される。硬質かつ透明の熱可塑性樹脂として例えば、AS樹脂、ABS樹脂、または、ポリカーボネートが選択される。硬質かつ半透明の熱可塑性樹脂として例えば、ポリプロピレンまたはポリエチレンが選択される。
【0087】
一例では、成形品20は被押圧構造200を含む。被押圧構造200はエジェクタピンにより押圧できるように構成される。成形品20を金型から取り出す押出工程では、被押圧構造200を構成する成形品20の被押圧部が1または複数のエジェクタピンに押される。
【0088】
成形品20の製造方法の一例では、押出工程は1次押出工程および2次押出工程を含む。1次押出工程では、1次成形部Pの被押圧部がエジェクタピンに押される。2次押出工程では、2次成形部Qの被押圧部がエジェクタピンに押される。
【0089】
被押圧構造200の構成は任意に選択できる。被押圧構造200の構成は例示される構成に限定されない。一例では、被押圧構造200は特定部210および突出部220を含む。
【0090】
特定部210の構成は任意に選択できる。特定部210の構成は例示される構成に限定されない。一例では、特定部210は被押圧部を含む。特定部210はヘッド130に設けられる。特定部210はヘッド130の正面133を含む。
【0091】
突出部220の構成は任意に選択できる。突出部220の構成は例示される構成に限定されない。一例では、突出部220は被押圧部を含む。突出部220は本体100に対して突出するように構成される。突出部220はエジェクタピンにより押圧できるように構成される。
【0092】
一例では、突出部220は成形品20から除去されることが予定された部分(以下「除去予定部300」という)として構成される。
図6は突出部220が除去された本体100の第2端部100Bを示す。
【0093】
突出部220と成形品20のゲートとの関係について例示する。
【0094】
第1例では、突出部220は1次成形部Pに含まれる。突出部220は1次成形部Pのゲートとは別の部位として構成される。
【0095】
第2例では、突出部220は1次成形部Pに含まれる。突出部220は1次成形部Pのゲートを含む。
【0096】
第3例では、突出部220は2次成形部Qに含まれる。突出部220は2次成形部Qのゲートとは別の部位として構成される。
【0097】
第4例では、突出部220は2次成形部Qに含まれる。突出部220は2次成形部Qのゲートを含む。
【0098】
図7および
図8を参照する。1次成形部Pの構成は任意に選択できる。1次成形部Pの構成は例示される構成に限定されない。一例では、1次成形部Pは1次本体構成部PAおよび突出部220を含む。突出部220は1次本体構成部PAにつながる。突出部220は1次本体構成部PAに対して突出するように構成される。
【0099】
1次本体構成部PAの構成は任意に選択できる。1次本体構成部PAの構成は例示される構成に限定されない。1次本体構成部PAは成形品20の本体100を構成する。一例では、1次本体構成部PAは1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130を含む。
【0100】
1次ハンドル構成部P10の構成は任意に選択できる。1次ハンドル構成部P10の構成は例示される構成に限定されない。1次ハンドル構成部P10はハンドル110を構成する。
【0101】
1次ハンドル構成部P10は第1端部P10Aおよび第2端部P10Bを含む。第1端部P10Aは軸方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P10Bは軸方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0102】
第1端部P10Aはハンドル110の第1端部110Aを構成する。第2端部P10Bはハンドル110の第2端部110Bを構成する。第1端部P10Aはネック120の第2端部120Bにつながる。第1端部P10Aはネック120の第2端部120Bよりも細い。
【0103】
1次ハンドル構成部P10は第1側部P10Cおよび第2側部P10Dを含む。第1側部P10Cは幅方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部P10Dは幅方向に関する1次ハンドル構成部P10の中心に対して第2幅方向に位置する。
【0104】
一例では、1次本体構成部PAは段部P11を含む。段部P11はネック120の第2端部120Bと1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aとの間に設けられる。段部P11は端面P12を含む。
【0105】
端面P12はネック120の第2端部120Bの外表面と1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aの外表面との間に設けられる。端面P12は例えば平面である。端面P12は例えば、第3基準面に平行である。
【0106】
一例では、1次ハンドル構成部P10は1または複数の突起P13を含む。図示される例では、1次ハンドル構成部P10は複数の突起P13を含む。
【0107】
複数の突起P13は第1端部P10Aに設けられる。複数の突起P13は第1端部P10Aの外表面に対して、本体100の中心軸に直交する方向に突出する。複数の突起P13はハンドル110の中心軸まわりに間隔を空けて並ぶ。
【0108】
一例では、1次ハンドル構成部P10は括れ部P20を含む。括れ部P20は第1端部P20A、第2端部P20B、および、中間部P20Cを含む。
【0109】
第1端部P20Aは軸方向に関して、中間部P20Cに対して第1軸方向に位置する。第2端部P20Bは軸方向に関して、中間部P20Cに対して第2軸方向に位置する。中間部P20Cは軸方向に関して第1端部P20Aと第2端部P20Bとの間に位置する。
【0110】
第1端部P20Aは括れ部P20における太い部分を構成する。第2端部P20Bは括れ部P20における太い部分を構成する。中間部P20Cは括れ部P20における細い部分を構成する。括れ部P20の太さは、軸方向に関して第1端部P20Aおよび第2端部P20Bから中間部P20Cに向けて細くなる。括れ部P20における最も細い部分は中間部P20Cに含まれる。
【0111】
一例では、1次ハンドル構成部P10はテーパ部P30を含む。テーパ部P30は括れ部P20に対して第2軸方向に位置する。テーパ部P30は括れ部P20につながる。テーパ部P30の中心軸は括れ部P20の中心軸と同軸である。テーパ部P30の外径は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0112】
テーパ部P30は第1端部P30Aおよび第2端部P30Bを含む。第1端部P30Aは軸方向に関するテーパ部P30の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P30Bは軸方向に関するテーパ部P30の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部P30Aは括れ部P20の第2端部P20Bにつながる。
【0113】
一例では、1次ハンドル構成部P10は本体突出部P40を含む。本体突出部P40はテーパ部P30につながる。本体突出部P40はテーパ部P30に対して第2軸方向に突出する。本体突出部P40の中心軸は括れ部P20の中心軸と同軸である。本体突出部P40は括れ部P20の最も細い部分よりも細い。
【0114】
本体突出部P40は第1端部P40Aおよび第2端部P40Bを含む。第1端部P40Aは軸方向に関する本体突出部P40の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部P40Bは軸方向に関する本体突出部P40の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部P40Aはテーパ部P30の第2端部P30Bにつながる。
【0115】
一例では、本体突出部P40の形状はテーパ形状である。本体突出部P40の外径は第2軸方向に向けて小さくなる。本体突出部P40の最大外径は括れ部P20の最も細い部分の太さよりも小さい。
【0116】
1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bは任意に選択できる。第2端部P10Bの構成は例示される構成に限定されない。
【0117】
1次ハンドル構成部P10にテーパ部P30および本体突出部P40が含まれる例では、第2端部P10Bはテーパ部P30および本体突出部P40により構成される。
【0118】
1次ハンドル構成部P10にテーパ部P30が含まれ、本体突出部P40が含まれない例では、第2端部P10Bはテーパ部P30により構成される。
【0119】
図3および
図4を参照する。2次成形部Qの構成は任意に選択できる。2次成形部Qの構成は例示される構成に限定されない。一例では、2次成形部Qは2次本体構成部QAを含む。
【0120】
2次本体構成部QAの構成は任意に選択できる。2次本体構成部QAの構成は例示される構成に限定されない。2次本体構成部QAは成形品20の本体100を構成する。一例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10を含む。
【0121】
2次ハンドル構成部Q10の構成は任意に選択できる。2次ハンドル構成部Q10の構成は例示される構成に限定されない。2次ハンドル構成部Q10は1次ハンドル構成部P10の外表面に設けられる。2次ハンドル構成部Q10は1次ハンドル構成部P10の外表面のうちの少なくとも一部を覆うように構成される。
【0122】
2次ハンドル構成部Q10はハンドル110におけるグリップされる部分を構成する。2次ハンドル構成部Q10の素材は1次ハンドル構成部P10の素材とは異なる。
【0123】
2次ハンドル構成部Q10は第1端部Q10Aおよび第2端部Q10Bを含む。第1端部Q10Aは軸方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部Q10Bは軸方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0124】
2次ハンドル構成部Q10の第1端部Q10Aは端面Q10Eを含む。端面Q10Eは例えば平面である。端面Q10Eは例えば、第3基準面に平行である。端面Q10Eは1次本体構成部PAの段部P11の端面P12に対向する。端面Q10Eは段部P11の端面P12に接触する。
【0125】
2次ハンドル構成部Q10は第1側部Q10Cおよび第2側部Q10Dを含む。第1側部Q10Cは幅方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第1幅方向に位置する。第2側部Q10Dは幅方向に関する2次ハンドル構成部Q10の中心に対して第2幅方向に位置する。第1側部Q10Cは本体100の第1側部100Cを構成する。第2側部Q10Dは本体100の第2側部100Dを構成する。
【0126】
一例では、2次ハンドル構成部Q10は第1配置部Q11および第2配置部Q12を含む。第2配置部Q12は第1配置部Q11に対して第2軸方向に位置する。
【0127】
第1配置部Q11の内部には、1次ハンドル構成部P10の第1端部P10A、括れ部P20、および、テーパ部P30が配置される。第1配置部Q11は第1端部P10Aの外表面、括れ部P20の外表面、および、テーパ部P30の外表面を覆う。
【0128】
第2配置部Q12の内部には、1次ハンドル構成部P10の本体突出部P40が配置される。第2配置部Q12は本体突出部P40の外表面のうちの側面を覆う。
【0129】
一例では、2次ハンドル構成部Q10は括れ部Q20を含む。括れ部Q20は第1端部Q20A、第2端部Q20B、および、中間部Q20Cを含む。
【0130】
第1端部Q20Aは中間部Q20Cに対して第1軸方向に位置する。第2端部Q20Bは中間部Q20Cに対して第2軸方向に位置する。第1端部Q20Aは括れ部Q20における太い部分を構成する。第2端部Q20Bは括れ部Q20における太い部分を構成する。中間部Q20Cは括れ部Q20における細い部分を構成する。
【0131】
括れ部Q20の太さは、軸方向に関して第1端部Q20Aおよび第2端部Q20Bから中間部Q20Cに向けて細くなる。括れ部Q20における最も細い部分は中間部Q20Cに含まれる。
【0132】
括れ部Q20の第1端部Q20Aは1次ハンドル構成部P10の括れ部P20の第1端部P20Aに対応するように構成される。括れ部Q20の第1端部Q20Aは括れ部P20の第1端部P20Aの外表面を覆う。
【0133】
括れ部Q20の第2端部Q20Bは1次ハンドル構成部P10の括れ部P20の第2端部P20Bに対応するように構成される。括れ部Q20の第2端部Q20Bは括れ部P20の第2端部P20Bの外表面を覆う。
【0134】
括れ部Q20の中間部Q20Cは1次ハンドル構成部P10の括れ部P20の中間部P20Cに対応するように構成される。括れ部Q20の中間部Q20Cは括れ部P20の中間部P20Cの外表面を覆う。
【0135】
一例では、2次ハンドル構成部Q10はテーパ部Q30を含む。テーパ部Q30は第1配置部Q11の一部、および、第2配置部Q12を含む。テーパ部Q30の外径は第2軸方向に向けて小さくなる。テーパ部Q30は第1端部Q30Aおよび第2端部Q30Bを含む。
【0136】
第1端部Q30Aは軸方向に関するテーパ部Q30の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部Q30Bは軸方向に関するテーパ部Q30の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部Q30Aは括れ部Q20の第2端部Q20Bにつながる。
【0137】
2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bは任意に選択できる。第2端部Q10Bの構成は例示される構成に限定されない。2次ハンドル構成部Q10にテーパ部Q30が含まれる例では、第2端部Q10Bはテーパ部Q30により構成される。
【0138】
ハンドル110の第2端部110Bの構成は任意に選択できる。一例では、第2端部110Bは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10B、および、2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bにより構成される。
【0139】
図5および
図6を参照する。突出部220はハンドル110の第2端部110Bにつながる。突出部220はハンドル110の第2端部110Bに対して第2軸方向に向けて突出する。突出部220の中心軸はハンドル110の中心軸と同軸である。
【0140】
一例では、突出部220は1次ハンドル構成部P10につながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bに対して第2軸方向に向けて突出する。
【0141】
突出部220は第1端部220Aおよび第2端部220Bを含む。第1端部220Aは軸方向に関する突出部220の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部220Bは軸方向に関する突出部220の中心に対して第2軸方向に位置する。第1端部220Aは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bにつながる。一例では、第1端部220Aは本体突出部P40の第2端部P40Bにつながる。
【0142】
一例では、突出部220は柱体である。柱体の例として、円柱、角柱、反角柱が挙げられる。図示される例では、突出部220は円柱である。
【0143】
突出部220の太さは任意に選択できる。突出部220の太さは例示される太さに限定されない。一例では、突出部220は本体100よりも細い。突出部220の外径はヘッド130の最小厚さよりも小さい。突出部220の外径は括れ部P20の最も細い部分の外径よりも小さい。
【0144】
突出部220が除去された状態の成形品20では、1次成形部Pは先端部P50を含む。先端部P50は突出部220のうちの除去されることなく成形品20に残された部分である。
【0145】
先端部P50は本体突出部P40の第2端部P40Bにつながる。先端部P50は本体突出部P40に対して第2軸方向に突出する。先端部P50は端面P51を含む。
【0146】
先端部P50は2次ハンドル構成部Q10に覆われない。先端部P50は2次ハンドル構成部Q10の外部に位置する。先端部P50は2次ハンドル構成部Q10の第2端部Q10Bに対して第2軸方向に突出する。
【0147】
一例では、端面P51は第2軸方向に向けて膨らむ曲面である。端面P51はハンドル110の第2端部110Bの外表面を構成する。
【0148】
図9を参照する。成形品20は例えば加飾部400を含む。加飾部400は成形品20を装飾するように構成される。加飾部400の構成は任意に選択できる。加飾部400の構成は例示される構成に限定されない。一例では、加飾部400は1次成形部Pおよび2次成形部Qの少なくとも1つに設けられる。
【0149】
加飾部400の形成方法は例えば、1次加飾および2次加飾に分類される。1次加飾は成形品20の成形時に加飾部400を形成する方法である。2次加飾は成形品20の成形後に加飾部400を形成する方法である。
【0150】
1次加飾の例として、加飾フィルムの転写、加飾フィルムの貼合、軟質系表皮材料の貼合、その他の表皮材料の貼合、インモールドコーティング、インモールドリアクティング、着色層の成形、金型に形成される加飾のための特定面の転写が挙げられる。
【0151】
2次加飾の例として、加飾フィルムの転写、加飾フィルムの貼合、軟質系表皮材料の貼合、その他の表皮材料の貼合、塗装、印刷、めっき、真空成膜、静電植毛、レーザーマーキング、ケミカルコーティング、染色が挙げられる。
【0152】
1次成形部Pに設けられる加飾部400は、1次加飾により形成される加飾部400、および、2次加飾により形成される加飾部400のうちの少なくとも1つを含む。
【0153】
突出部220が除去されていない状態の成形品20では、加飾部400は例えば以下の部位に設けられる。
【0154】
1次成形部Pに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次本体構成部PAおよび突出部220の少なくとも1つに設けられる。
【0155】
1次本体構成部PAに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0156】
1次ハンドル構成部P10に加飾部400が設けられる例では、加飾部400は第1端部P10A、第2端部P10B、第1側部P10C、第2側部P10D、段部P11、突起P13、括れ部P20、テーパ部P30、および、本体突出部P40のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0157】
突出部220が除去された状態の成形品20では、加飾部400は例えば以下の部位に設けられる。
【0158】
1次成形部Pに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次本体構成部PAに設けられる。
【0159】
1次本体構成部PAに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は1次ハンドル構成部P10、ネック120、および、ヘッド130のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0160】
1次ハンドル構成部P10に加飾部400が設けられる例では、加飾部400は第1端部P10A、第2端部P10B、第1側部P10C、第2側部P10D、段部P11、突起P13、括れ部P20、テーパ部P30、および、先端部P50のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0161】
2次成形部Qに設けられる加飾部400は、1次加飾により形成される加飾部400、および、2次加飾により形成される加飾部400のうちの少なくとも1つを含む。
【0162】
2次成形部Qに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は2次本体構成部QAに設けられる。
【0163】
2次本体構成部QAに加飾部400が設けられる例では、加飾部400は2次ハンドル構成部Q10に設けられる。
【0164】
2次ハンドル構成部Q10に加飾部400が設けられる例では、加飾部400は第1端部Q10A、第2端部Q10B、第1側部Q10C、第2側部Q10D、第1配置部Q11、第2配置部Q12、括れ部Q20、および、テーパ部Q30のうちの少なくとも1つに設けられる。
【0165】
図示される例では、加飾部400は表面起伏構造410を含む。表面起伏構造410の構成は任意に選択できる。表面起伏構造410の構成は例示される構成に限定されない。
【0166】
表面起伏構造410は1次加飾により形成される。一例では、成形品20の製造に用いられる金型は加飾のための特定面を含む。特定面は表面起伏構造410に対応する形状を有する。表面起伏構造410は金型の特定面の転写により形成される。
【0167】
一例では、表面起伏構造410は1次成形部Pに設けられる。表面起伏構造410は1次本体構成部PAに設けられる。表面起伏構造410は1次ハンドル構成部P10に設けられる。
【0168】
表面起伏構造410は1次ハンドル構成部P10の外表面に凹凸を与えるように構成される。表面起伏構造410は1次成形部Pの外表面の凹凸により、1次成形部Pに対する2次成形部Qの運動を規制する。
【0169】
表面起伏構造410は軸方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの相対移動、周方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの相対移動、および、1次成形部Pに対する2次成形部Qの相対回転のうちの少なくとも1つを規制するように構成される。
【0170】
表面起伏構造410は複数の幾何学形状面411を含む。任意の1つの幾何学形状面411は他の1つの幾何学形状面411と隣接する。一例では、隣接する2つの幾何学形状面411は1つの辺、または、1つの頂点を共有する。
【0171】
幾何学形状面411は例えば多角形の面である。多角形の例として、正多角形、一般の多角形が挙げられる。
【0172】
正多角形の例として、正三角形、正方形、正五角形が挙げられる。
【0173】
一般の多角形の例として、三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、十角形が挙げられる。
【0174】
三角形の例として、二等辺三角形、直角三角形、直角二等辺三角形が挙げられる。
【0175】
四角形の例として、長方形、菱形、平行四辺形、台形、等脚台形、凧形が挙げられる。
【0176】
図示される例では、表面起伏構造410に含まれる複数の幾何学形状面411は合同である。幾何学形状面411の形状は二等辺三角形である。
【0177】
表面起伏構造410は1または複数の山型部412、および、1または複数の谷型部413を含む。図示される例では、表面起伏構造410は複数の山型部412および複数の谷型部413を含む。
【0178】
1つの山型部412は隣接する2つの幾何学形状面411により構成される。1つの谷型部413は隣接する2つの幾何学形状面411により構成される。
【0179】
一例では、表面起伏構造410は基準線に従って構成される。複数の幾何学形状面411は表面起伏構造410の基準線に沿うように配置される。基準線の例として、直線、波線、螺旋、周方向に沿う曲線が挙げられる。図示される例では、表面起伏構造410の基準線は螺旋である。
【0180】
表面起伏構造410は第1端部410Aおよび第2端部410Bを含む。第1端部410Aは表面起伏構造410の基準線の中心に対して第1軸方向に位置する。第2端部410Bは表面起伏構造410の基準線の中心に対して第2軸方向に位置する。
【0181】
第1端部410Aは1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aに設けられる。第2端部410Bは1次ハンドル構成部P10の第2端部P10Bに設けられる。
【0182】
1次ハンドル構成部P10の外表面は基礎表面、および、幾何学形状面411を含む。基礎表面は幾何学形状面411の周囲の面である。基礎表面は曲面である。幾何学形状面411は平面である。
【0183】
幾何学形状面411は例えば、第1基準面、第2基準面、および、第3基準面のうちの少なくとも1つに交差する。
【0184】
表面起伏構造410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面411は、第1軸方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0185】
表面起伏構造410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面411は、第2軸方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0186】
表面起伏構造410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面411は、第1周方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0187】
表面起伏構造410に含まれる少なくとも1つの幾何学形状面411は、第2周方向において2次成形部Qの内部と対向する。
【0188】
一例では、隣接する2つの幾何学形状面411の関係は第1関係、第2関係、および、第3関係に分類される。
【0189】
第1関係では、隣接する2つの幾何学形状面411は二等辺三角形の等辺を共有する。第1関係を持つ2つの幾何学形状面411は山型部412を構成する。2つの幾何学形状面411に共有される等辺は山型部412の頂部を構成する。
【0190】
第2関係では、隣接する2つの幾何学形状面411は二等辺三角形の頂点を共有する。
第2関係を持つ2つの幾何学形状面411は山型部412を構成する。2つの幾何学形状面411に共有される頂点は山型部412の頂部を構成する。
【0191】
第3関係では、隣接する2つの幾何学形状面411は二等辺三角形の底辺を共有する。第3関係を持つ2つの幾何学形状面411は谷型部413を構成する。2つの幾何学形状面411に共有される底辺は谷型部413の底部を構成する。
【0192】
図3を参照する。成形品20の正面視において軸方向に関するハンドル110の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「ハンドル基準線」と称する。成形品20の正面視において軸方向に関するネック120の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「ネック基準線」と称する。成形品20の正面視において軸方向に関するヘッド130の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「ヘッド基準線」と称する。成形品20の正面視において軸方向に関する突出部220の中心を通過し、幅方向に平行な直線を「突出部基準線」と称する。
【0193】
本体100はヘッド130とネック120との境界に相当する第1境界部ZAを含む。第1境界部ZAはヘッド130の一部およびネック120の一部を構成する。
【0194】
ヘッド130の第2端部130Bは第1境界部ZAを含む。ヘッド130の一部である第1境界部ZAはヘッド130の第2端部130Bのうち、軸方向に関するヘッド基準線との距離が最も長い部分である。
【0195】
ヘッド130の第2端部130Bについて、第1境界部ZAに対して第1軸方向に位置する第2端部130Bの所定部位から第1境界部ZAまでの範囲を「第2端部130Bの所定範囲」と称する。
【0196】
ネック120の第1端部120Aは第1境界部ZAを含む。ネック120の一部である第1境界部ZAはネック120の第1端部120Aのうち、軸方向に関するネック基準線との距離が最も長い部分である。
【0197】
ネック120の第1端部120Aについて、第1境界部ZAに対して第2軸方向に位置する第1端部120Aの所定部位から第1境界部ZAまでの範囲を「第1端部120Aの所定範囲」と称する。
【0198】
本体100は第1接続部JAを含む。第1接続部JAはヘッド130の第2端部130Bの所定範囲、および、ネック120の第1端部120Aの所定範囲を含む。第1接続部JAの形態の例として、第1~第7形態の第1接続部JAが挙げられる。
【0199】
第1形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0200】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0201】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0202】
第1形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0203】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0204】
第2形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0205】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0206】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0207】
第2形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0208】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0209】
第3形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0210】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0211】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0212】
第3形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0213】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0214】
第4形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0215】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0216】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0217】
第4形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0218】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0219】
第5形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0220】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0221】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0222】
第5形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0223】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0224】
第6形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0225】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0226】
ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0227】
第6形態の第1接続部JAの幅は軸方向において変化する。第1接続部JAの幅はヘッド130の第2端部130Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ネック120の第1端部120Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0228】
第1境界部ZAは第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第1接続部JAの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0229】
第7形態の第1接続部JAは例えば次のように構成される。
【0230】
第7形態の第1接続部JAはヘッド130とネック120との境界を示す特徴的な構造の変化を含む。特徴的な構造の変化は第1接続部JAの幅とは別の観点からヘッド130とネック120との境界を示す。
【0231】
特徴的な構造の変化について例示する。第1例では、特徴的な構造の変化はヘッド130の材質とネック120の材質との相違を含む。第2例では、特徴的な構造の変化はヘッド130の外表面の形状とネック120の外表面の形状との相違を含む。第3例では、特徴的な構造の変化はヘッド130とネック120との間に形成される段を含む。第4例では、特徴的な構造の変化は第1~第3例のうちの少なくとも2つを含む。
【0232】
第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成について例示する。
【0233】
第1例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態のいずれかにおける第1接続部JAの幅に関する構成と同様である。
【0234】
第2例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態における第1接続部JAの幅に関する構成とは異なる。
【0235】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0236】
第3例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態における第1接続部JAの幅に関する構成とは異なる。
【0237】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0238】
第4例では、第7形態の第1接続部JAの幅に関する構成は第1~第6形態における第1接続部JAの幅に関する構成とは異なる。
【0239】
ヘッド130の第2端部130Bの所定範囲では、第2端部130Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。ネック120の第1端部120Aの所定範囲では、第1端部120Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0240】
本体100はネック120とハンドル110との境界に相当する第2境界部ZBを含む。第2境界部ZBはネック120の一部およびハンドル110の一部を構成する。
【0241】
ネック120の第2端部120Bは第2境界部ZBを含む。ネック120の一部である第2境界部ZBはネック120の第2端部120Bのうち、軸方向に関するネック基準線との距離が最も長い部分である。
【0242】
ネック120の第2端部120Bについて、第2境界部ZBに対して第1軸方向に位置する第2端部120Bの所定部位から第2境界部ZBまでの範囲を「第2端部120Bの所定範囲」と称する。
【0243】
ハンドル110の第1端部110Aは第2境界部ZBを含む。ハンドル110の一部である第2境界部ZBはハンドル110の第1端部110Aのうち、軸方向に関するハンドル基準線との距離が最も長い部分である。
【0244】
ハンドル110の第1端部110Aについて、第2境界部ZBに対して第2軸方向に位置する第1端部110Aの所定部位から第2境界部ZBまでの範囲を「第1端部110Aの所定範囲」と称する。
【0245】
本体100は第2接続部JBを含む。第2接続部JBはネック120の第2端部120Bの所定範囲、および、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲を含む。第2接続部JBの形態の例として、第1~第7形態の第1接続部JAが挙げられる。
【0246】
第1形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0247】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0248】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0249】
第1形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0250】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0251】
第2形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0252】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0253】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0254】
第2形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0255】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0256】
第3形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0257】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0258】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0259】
第3形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0260】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0261】
第4形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0262】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0263】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0264】
第4形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0265】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0266】
第5形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0267】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0268】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0269】
第5形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0270】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0271】
第6形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0272】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0273】
ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0274】
第6形態の第2接続部JBの幅は軸方向において変化する。第2接続部JBの幅はネック120の第2端部120Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0275】
第2境界部ZBは第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第2接続部JBの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0276】
第7形態の第2接続部JBは例えば次のように構成される。
【0277】
第7形態の第2接続部JBはネック120とハンドル110との境界を示す特徴的な構造の変化を含む。特徴的な構造の変化は第2接続部JBの幅とは別の観点からネック120とハンドル110との境界を示す。
【0278】
特徴的な構造の変化について例示する。第1例では、特徴的な構造の変化はネック120の材質とハンドル110の材質との相違を含む。第2例では、特徴的な構造の変化はネック120の外表面の形状とハンドル110の外表面の形状との相違を含む。第3例では、特徴的な構造の変化はネック120とハンドル110との間に形成される段を含む。第4例では、特徴的な構造の変化は第1~第3例のうちの少なくとも2つを含む。
【0279】
第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成について例示する。
【0280】
第1例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態のいずれかにおける第2接続部JBの幅に関する構成と同様である。
【0281】
第2例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態における第2接続部JBの幅に関する構成とは異なる。
【0282】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0283】
第3例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態における第2接続部JBの幅に関する構成とは異なる。
【0284】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0285】
第4例では、第7形態の第2接続部JBの幅に関する構成は第1~第6形態における第2接続部JBの幅に関する構成とは異なる。
【0286】
ネック120の第2端部120Bの所定範囲では、第2端部120Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。ハンドル110の第1端部110Aの所定範囲では、第1端部110Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0287】
本体100はハンドル110と突出部220との境界に相当する第3境界部ZCを含む。第3境界部ZCはハンドル110の一部および突出部220の一部を構成する。
【0288】
ハンドル110の第2端部110Bは第3境界部ZCを含む。ハンドル110の一部である第3境界部ZCはハンドル110の第2端部110Bのうち、軸方向に関するハンドル基準線との距離が最も長い部分である。
【0289】
ハンドル110の第2端部110Bについて、第3境界部ZCに対して第1軸方向に位置する第2端部110Bの所定部位から第3境界部ZCまでの範囲を「第2端部110Bの所定範囲」と称する。
【0290】
突出部220の第1端部220Aは第3境界部ZCを含む。突出部220の一部である第3境界部ZCは突出部220の第1端部220Aのうち、軸方向に関する突出部基準線との距離が最も長い部分である。
【0291】
突出部220の第1端部220Aについて、第3境界部ZCに対して第2軸方向に位置する第1端部220Aの所定部位から第3境界部ZCまでの範囲を「第1端部220Aの所定範囲」と称する。
【0292】
本体100は第3接続部JCを含む。第3接続部JCはハンドル110の第2端部110Bの所定範囲、および、突出部220の第1端部220Aの所定範囲を含む。第3接続部JCの形態の例として、第1~第7形態の第3接続部JCが挙げられる。
【0293】
第1形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0294】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0295】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0296】
第1形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0297】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0298】
第2形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0299】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0300】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0301】
第2形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0302】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0303】
第3形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0304】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0305】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0306】
第3形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて一定である。
【0307】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分との境界に位置する。
【0308】
第4形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0309】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0310】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0311】
第4形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて一定であり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0312】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて一定の部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0313】
第5形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0314】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0315】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0316】
第5形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなる。
【0317】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分との境界に位置する。
【0318】
第6形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0319】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0320】
突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0321】
第6形態の第3接続部JCの幅は軸方向において変化する。第3接続部JCの幅はハンドル110の第2端部110Bの所定範囲において第2軸方向に向けて小さくなり、突出部220の第1端部220Aの所定範囲において第2軸方向に向けて大きくなる。
【0322】
第3境界部ZCは第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて小さくなる部分と、第3接続部JCの幅が第2軸方向に向けて大きくなる部分との境界に位置する。
【0323】
第7形態の第3接続部JCは例えば次のように構成される。
【0324】
第7形態の第3接続部JCはハンドル110と突出部220との境界を示す特徴的な構造の変化を含む。特徴的な構造の変化は第3接続部JCの幅とは別の観点からハンドル110と突出部220との境界を示す。
【0325】
特徴的な構造の変化について例示する。第1例では、特徴的な構造の変化はハンドル110の材質と突出部220の材質との相違を含む。第2例では、特徴的な構造の変化はハンドル110の外表面の形状と突出部220の外表面の形状との相違を含む。第3例では、特徴的な構造の変化はハンドル110と突出部220との間に形成される段を含む。第4例では、特徴的な構造の変化は第1~第3例のうちの少なくとも2つを含む。
【0326】
第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成について例示する。
【0327】
第1例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態のいずれかにおける第3接続部JCの幅に関する構成と同様である。
【0328】
第2例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態における第3接続部JCの幅に関する構成とは異なる。
【0329】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて大きくなる。
【0330】
第3例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態における第3接続部JCの幅に関する構成とは異なる。
【0331】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて小さくなる。
【0332】
第4例では、第7形態の第3接続部JCの幅に関する構成は第1~第6形態における第3接続部JCの幅に関する構成とは異なる。
【0333】
ハンドル110の第2端部110Bの所定範囲では、第2端部110Bの幅は第2軸方向に向けて一定である。突出部220の第1端部220Aの所定範囲では、第1端部220Aの幅は第2軸方向に向けて一定である。
【0334】
軸方向に関する第1境界部ZAの位置が上記の例により規定されない場合、例えば以下の方法により第1境界部ZAの位置が規定される。
【0335】
軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第1境界部ZAとの距離を「第1基準長さ」と称する。軸方向に関する成形品20の長さを「成形品長さ」と称する。成形品長さに対する第1基準長さの割合を「第1基準長さ比率」と称する。
【0336】
突出部220が除去されていない状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第1境界部ZAの位置は第1基準長さ比率が14%~54%の範囲に含まれるように決められる。
【0337】
突出部220が除去された状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第1境界部ZAの位置は第1基準長さ比率が14%~54%の範囲に含まれるように決められる。
【0338】
軸方向に関する第2境界部ZBの位置が上記の例により規定されない場合、例えば以下の方法により第2境界部ZBの位置が規定される。
【0339】
軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第2境界部ZBとの距離を「第2基準長さ」と称する。成形品長さに対する第2基準長さの割合を「第2基準長さ比率」と称する。
【0340】
突出部220が除去されていない状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第2境界部ZBの位置は第2基準長さ比率が28%~68%の範囲に含まれるように決められる。
【0341】
突出部220が除去された状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第2境界部ZBの位置は第2基準長さ比率が29%~69%の範囲に含まれるように決められる。
【0342】
軸方向に関する第3境界部ZCの位置が上記の例により規定されない場合、例えば以下の方法により第3境界部ZCの位置が規定される。
【0343】
軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第3境界部ZCとの距離を「第3基準長さ」と称する。成形品長さに対する第3基準長さの割合を「第3基準長さ比率」と称する。
【0344】
突出部220が除去されていない状態における成形品20に関する一例では、軸方向に関する第3境界部ZCの位置は第3基準長さ比率が56%~96%の範囲に含まれるように決められる。
【0345】
ヘッド130の第1端部130Aは先端部130Pを含む。先端部130Pはヘッド130の第1端部130Aのうち、軸方向に関するヘッド基準線との距離が最も長い部分である。
【0346】
軸方向に関するヘッド130の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関するヘッド130の長さは、軸方向に関するヘッド130の先端部130Pと第1境界部ZAとの距離である。
【0347】
軸方向に関するネック120の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関するネック120の長さは、軸方向に関する第2境界部ZBと第1境界部ZAとの距離である。
【0348】
軸方向に関するハンドル110の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関するハンドル110の長さは、軸方向に関する第2境界部ZBと第3境界部ZCとの距離である。
【0349】
突出部220の第2端部220Bは先端部220Pを含む。先端部220Pは突出部220の第2端部220Bのうち、軸方向に関する突出部基準線との距離が最も長い部分である。
【0350】
軸方向に関する突出部220の長さは例えば次のように規定される。軸方向に関する突出部220の長さは、軸方向に関する第3境界部ZCと先端部220Pとの距離である。
【0351】
図3、
図4に示される例では、各接続部JA~JCは次のように構成される。第1接続部JAの形態は上記の第1接続部JAの第3形態である。第2接続部JBの形態は上記の第2接続部JBの第7形態である。特徴的な構造の変化はネック120の材質とハンドル110の材質との相違を含む。第3接続部JCの形態は上記の第3接続部JCの第3形態である。
【0352】
軸方向に関する成形品20の各部位の長さは任意に選択できる。軸方向に関する成形品20の各部位の長さは例示される長さに限定されない。
【0353】
一例では、軸方向に関するハンドル110の長さは軸方向に関するネック120の長さよりも長い。軸方向に関するネック120の長さは軸方向に関するヘッド130の長さよりも長い。
【0354】
一例では、軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関する本体100の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関するハンドル110の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関するネック120の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関するヘッド130の長さよりも短い。軸方向に関する突出部220の長さは軸方向に関する本体突出部P40の長さよりも短い。
【0355】
図1~
図8を参照する。成形品20は射出成形により成形される。成形品20の製造方法は例えば1次成形工程、2次成形工程、および、除去工程を含む。2次成形工程は1次成形工程の実施後に実施される。除去工程は2次成形工程の実施後に実施される。
【0356】
1次成形工程では、1次金型が用いられる。1次金型は1次成形部Pを成形する。1次金型は例えば、固定型、可動型、および、1または複数のエジェクタピンを含む。1次金型は被押圧構造200に含まれる被押圧部の数と同数のエジェクタピンを含む。
【0357】
2次成形工程では、2次金型が用いられる。2次金型は2次成形部Qを成形する。2次金型は例えば、固定型、可動型、および、1または複数のエジェクタピンを含む。2次金型は被押圧構造200に含まれる被押圧部の数と同数のエジェクタピンを含む。
【0358】
可動型は固定型に対して第1所定方向に移動できる。第1所定方向は閉方向および開方向を含む。閉方向は可動型が固定型に接近する方向である。開方向は閉方向とは反対の方向である。
【0359】
複数のエジェクタピンは例えば第1エジェクタピンおよび第2エジェクタピンを含む。第1エジェクタピンは被押圧構造200の特定部210に対応する。第1エジェクタピンの先端面は例えば平面である。第2エジェクタピンは被押圧構造200の突出部220に対応する。第2エジェクタピンの先端面は例えば平面である。
【0360】
複数のエジェクタピンは可動型に対して第2所定方向に相対的に移動できる。第2所定方向は押出方向および引込方向を含む。押出方向は複数のエジェクタピンが可動型から突き出る方向である。引込方向は押出方向とは反対の方向である。
【0361】
1次成形工程は例えば、工程A1~工程A5を含む。工程A2は工程A1の実施後に実施される。工程A3は工程A2の実施後に実施される。工程A4は工程A3の実施後に実施される。工程A5は工程A4の実施後に実施される。工程A1~工程A4は成形工程および1次成形工程に対応する。工程A5は押出工程および1次押出工程に対応する。
【0362】
工程A1では、1次金型が型締めされる。型締めでは、可動型が固定型に対して閉方向に移動する。可動型と固定型との間に1次キャビティが形成される。1次キャビティの形状は1次成形部Pの形状に対応する。
【0363】
工程A2では、1次成形部Pに対応する溶融材料が1次キャビティに充填される。
【0364】
工程A3では、充填された溶融材料が冷却される。溶融材料が固化する。1次キャビティでは、
図7に示される1次成形部Pが成形される。
【0365】
工程A4では、1次金型が型開きされる。型開きでは、可動型が固定型に対して開方向に移動する。可動型が固定型から離れる。
【0366】
工程A5では、第1エジェクタピンおよび第2エジェクタピンが可動型に対して押出方向に移動する。第1エジェクタピンは1次成形部Pの特定部210を押出方向に押す。第2エジェクタピンは1次成形部Pの突出部220を押出方向に押す。1次成形部Pが可動型から離れ、1次金型から取り出される。1次成形部Pが2次金型の可動型にセットされる。
【0367】
突出部220が1次成形部Pのゲートとは別の部位として構成される場合、一例では、1次成形部Pのゲートは1次ハンドル構成部P10の第1端部P10Aの背面につながる。1次成形部Pのゲートは1次成形部Pが2次金型の可動型にセットされる前に除去される。突出部220が1次成形部Pのゲートを含む場合、ゲートが除去されることなく1次成形部Pが2次金型の可動型にセットされる。
【0368】
2次成形工程は例えば、工程B1~工程B5を含む。工程B2は工程B1の実施後に実施される。工程B3は工程B2の実施後に実施される。工程B4は工程B3の実施後に実施される。工程B5は工程B4の実施後に実施される。工程B1~工程B4は成形工程および2次成形工程に対応する。工程B5は押出工程および2次押出工程に対応する。
【0369】
工程B1では、2次金型が型締めされる。型締めでは、可動型が固定型に対して閉方向に移動する。可動型と固定型との間に2次キャビティが形成される。2次キャビティは1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の周囲に形成される。2次キャビティの形状は2次成形部Qの形状に対応する。
【0370】
1次成形部Pは2次金型に固定される。1次成形部Pが2次金型に固定された状態を「固定状態」と称する。固定状態では、2次キャビティに対して第1軸方向に位置する1次成形部Pの部分、および、2次キャビティに対して第2軸方向に位置する1次成形部Pの部分が2次金型に固定される。
【0371】
ネック120およびヘッド130は2次キャビティに対して第1軸方向に位置する。ネック120およびヘッド130は2次金型に固定される。突出部220は2次キャビティに対して第2軸方向に位置する。突出部220は2次金型に固定される。
【0372】
工程B2では、2次成形部Qに対応する溶融材料が2次キャビティに充填される。
【0373】
工程B3では、充填された溶融材料が冷却される。溶融材料が固化する。2次キャビティでは、1次成形部Pの外表面に2次成形部Qが成形される。2次成形部Qの成形により、
図3に示される成形品20が成形される。
【0374】
工程B4では、2次金型が型開きされる。型開きでは、可動型が固定型に対して開方向に移動する。可動型が固定型から離れる。
【0375】
工程B5では、第1エジェクタピンおよび第2エジェクタピンが可動型に対して押出方向に移動する。第1エジェクタピンは被押圧構造200の特定部210を押出方向に押す。第2エジェクタピンは被押圧構造200の突出部220を押出方向に押す。成形品20が可動型から離れ、2次金型から取り出される。成形品20が切削加工装置にセットされる。
【0376】
除去工程では、切削加工装置により成形品20の突出部220が除去される。除去工程の実施により、
図1に示される成形品20が製造される。
【0377】
歯ブラシ10Aの製造方法は例えば、固定工程を含む。固定工程は成形品20の製造方法の実施後に実施される。固定工程では、成形品20のヘッド130に複数のタフトが固定される。固定工程が実施されることにより、
図1に示される歯ブラシ10Aが製造される。
【0378】
(効果1)
成形品20およびその製造方法によれば、例えば以下のような効果が得られる。
【0379】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。成形品20は本体100と、エジェクタピンにより押圧できるように構成される被押圧構造200とを含む。被押圧構造200は本体100に対して突出する突出部220を含む。
【0380】
上記成形品20によれば、押出工程においてエジェクタピンにより突出部220を押すことができる。このため、成形品20に関して被押圧部が削減される。成形品20に関して被押圧部が削減される場合、例えば次のような効果が得られる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。本体100の表面に異物が溜まりにくくなる。
【0381】
成形品20に関して被押圧部が削減された状態の例として、成形品20に被押圧部が存在しない状態、および、突出部220が設けられない成形品20と比較して、成形品20の本体100に関して被押圧部の面積が小さい状態が挙げられる。
【0382】
成形品20の一例では、突出部220は除去されることが予定された除去予定部300として構成される。
【0383】
上記成形品20によれば、突出部220の被押圧部が含まれない成形品20を製造できる。
【0384】
成形品20の一例では、突出部220は本体100の端部につながる。
【0385】
上記成形品20によれば、本体100の形状の設計に関する突出部220の影響が抑えられる。
【0386】
成形品20の一例では、突出部220は本体100よりも細い。
【0387】
上記成形品20によれば、突出部220の成形に使用される材料の量を削減できる。
【0388】
成形品20の一例では、突出部220は本体100よりも短い。
【0389】
上記成形品20によれば、突出部220の成形に使用される材料の量を削減できる。
【0390】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。成形品20は1次成形部P、および、1次成形部Pの外表面に設けられる2次成形部Qを含む。1次成形部Pは本体100を構成する1次本体構成部PA、および、突出部220を含む。2次成形部Qは本体100を構成する2次本体構成部QAを含む。
【0391】
上記成形品20によれば、2次本体構成部QAに関して被押圧部を削減できる。
【0392】
歯ブラシ10Aの一例では、歯ブラシ10Aは成形品20を含む。
【0393】
上記歯ブラシ10Aによれば、歯ブラシ10Aの意匠性が向上することが期待できる。
【0394】
歯ブラシ10Aの一例では、歯ブラシ10Aは次の構成を含む。歯ブラシ10Aは突出部220が除去予定部300として構成される成形品20を含む。歯ブラシ10Aは突出部220が除去された状態である。
【0395】
上記歯ブラシ10Aによれば、歯ブラシ10Aの意匠性が向上することが期待できる。
【0396】
成形品20の製造方法の一例では、製造方法は次の工程を含む。製造方法は金型内に成形品20を成形する成形工程と、成形工程の実施後にエジェクタピンにより成形品20を押す押出工程とを含む。押出工程では、エジェクタピンにより突出部220を押す。
【0397】
上記製造方法によれば、本体100に関して被押圧部を削減できる。
【0398】
成形品20の製造方法の一例では、製造方法は次の工程を含む。成形工程は1次成形部Pを成形する1次成形工程、および、2次成形部Qを成形する2次成形工程を含む。押出工程は1次成形工程の実施後に1次成形部Pの突出部220を押す1次押出工程、および、2次成形工程の実施後に2次成形部Qの突出部220を押す2次押出工程を含む。
【0399】
上記製造方法によれば、2次成形部Qに関して被押圧部を削減できる。
【0400】
成形品20の製造方法の一例では、製造方法は押出工程の実施後に突出部220を除去する除去工程をさらに含む。
【0401】
上記製造方法によれば、成形品20に関して被押圧部を削減できる。
【0402】
(効果2)
成形品20およびその製造方法によれば、例えば以下のような効果が得られる。
【0403】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。1次成形部Pの外表面に2次成形部Qが設けられる。2次成形部Qの素材として、透明樹脂または半透明樹脂が用いられる。
【0404】
上記成形品20によれば、成形品20の意匠性が向上することが期待できる。
【0405】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。2次成形部Qは2次ハンドル構成部Q10を含む。2次ハンドル構成部Q10は1次ハンドル構成部P10の外表面を覆う。2次成形部Qの素材として透明樹脂または半透明樹脂が用いられる。
【0406】
上記成形品20によれば、成形品20の外部から1次ハンドル構成部P10を視認できる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。
【0407】
成形品20の一例では、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10は1または複数の突起P13を含む。
【0408】
上記成形品20によれば、軸方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動が突起P13により規制される。1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。
【0409】
成形品20の一例では、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10は括れ部P20を含む。
【0410】
上記成形品20によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。軸方向に関する1次成形部Pに対する2次成形部Qの移動が括れ部P20により規制される。1次成形部Pに対する2次成形部Qの位置が安定する。
【0411】
成形品20の一例では、2次成形部Qの2次ハンドル構成部Q10は括れ部Q20を含む。
【0412】
上記成形品20によれば、例えば次のような効果が得られる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。ハンドル110をグリップしやすくなる。
【0413】
成形品20の一例では、成形品20は次の構成を含む。括れ部Q20の第1端部Q20Aは括れ部P20の第1端部P20Aに対応する。括れ部Q20の第2端部Q20Bは括れ部P20の第2端部P20Bに対応する。括れ部Q20の中間部Q20Cは括れ部P20の中間部P20Cに対応する。
【0414】
上記成形品20によれば、成形品20の意匠性が向上することが期待できる。
【0415】
成形品20の一例では、成形品20は加飾部400を含む。
【0416】
上記成形品20によれば、成形品20の意匠性が向上することが期待できる。
【0417】
成形品20の製造方法の一例では、1次成形部Pの固定状態において2次キャビティに溶融材料が充填される。
【0418】
2次キャビティに溶融材料が充填されることにともない、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10に溶融材料の圧力がかかる。1次成形部Pが固定状態であるため、溶融材料の圧力により1次ハンドル構成部P10が撓むことが抑制される。
【0419】
(第2実施形態)
第2実施形態の歯ブラシ10Aは第1実施形態を前提に構成される。第2実施形態の歯ブラシ10Aでは、突出部220に関する寸法の一例が提示される。
【0420】
突出部220の最大外径を「外径RP」と称する。外径RPの大きさは任意に選択できる。外径RPの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RPは突出部220の最大幅と等しい。
【0421】
一例では、外径RPは所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限外径以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限外径以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限外径以上かつ上限外径以下の範囲である。
【0422】
下限外径は例えば、0.5mmまたは1mmから選択される。上限外径は例えば、3.0mmまたは7.0mmから選択される。
【0423】
第3例の所定範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、所定範囲は0.5mm~7.0mmの範囲である。第32例では、所定範囲は1.0mm~3.0mmの範囲である。第33例では、所定範囲は0.5mm~3.0mmの範囲である。第34例では、所定範囲は1.0mm~7.0mmの範囲である。
【0424】
外径RPが下限外径以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。外径RPが上限外径以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0425】
(第3実施形態)
第3実施形態の歯ブラシ10Aは第1または第2実施形態を前提に構成される。第3実施形態の歯ブラシ10Aでは、突出部220に関する寸法の一例が提示される。
【0426】
軸方向に関する突出部220の長さを「長さLP」と称する。
【0427】
一例では、長さLPは所定範囲に含まれる。所定範囲について例示する。第1例では、所定範囲は下限長さ以上の範囲である。第2例では、所定範囲は上限長さ以下の範囲である。第3例では、所定範囲は下限長さ以上かつ上限長さ以下の範囲である。
【0428】
下限長さは例えば、0.5mmまたは5.0mmから選択される。上限長さは例えば、25mmまたは30mmから選択される。
【0429】
第3例の所定範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、所定範囲は0.5mm~30mmの範囲である。第32例では、所定範囲は5.0mm~25mmの範囲である。第33例では、所定範囲は0.5mm~25mmの範囲である。第34例では、所定範囲は5.0mm~30mmの範囲である。
【0430】
長さLPが下限長さ以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。長さLPが上限長さ以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0431】
(第4実施形態)
第4実施形態の歯ブラシ10Aは第1~3実施形態の少なくとも1つを前提に構成される。第4実施形態の歯ブラシ10Aでは、本体100の外径と突出部220の外径との関係の一例が提示される。
【0432】
ハンドル110の最大外径を「外径RA」と称する。外径RPを外径RAで除した値を「第1外径比率」と称する。外径RAの大きさは任意に選択できる。外径RAの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RAはハンドル110の最大幅と等しい。
【0433】
ネック120の最大外径を「外径RB」と称する。外径RPを外径RBで除した値を「第2外径比率」と称する。外径RBの大きさは任意に選択できる。外径RBの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RBはネック120の最大幅と等しい。
【0434】
ヘッド130の最大外径を「外径RC」と称する。外径RPを外径RCで除した値を「第3外径比率」と称する。外径RCの大きさは任意に選択できる。外径RCの大きさは例示される大きさに限定されない。一例では、外径RCはヘッド130の最大幅と等しい。
【0435】
一例では、第1外径比率は第1範囲に含まれる。第1範囲について例示する。第1例では、第1範囲は下限比率X11以上の範囲である。第2例では、第1範囲は上限比率X12以下の範囲である。第3例では、第1範囲は下限比率X11以上かつ上限比率X12以下の範囲である。
【0436】
下限比率X11は例えば、0.02または0.06から選択される。上限比率X12は例えば、0.3または1.4から選択される。
【0437】
第3例の第1範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、第1範囲は0.02~1.4の範囲である。第32例では、第1範囲は0.06~0.3の範囲である。第33例では、第1範囲は0.02~0.3の範囲である。第34例では、第1範囲は0.06~1.4の範囲である。
【0438】
第1外径比率が下限比率X11以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。第1外径比率が上限比率X12以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0439】
一例では、第2外径比率は第2範囲に含まれる。第2範囲について例示する。第1例では、第2範囲は下限比率X21以上の範囲である。第2例では、第2範囲は上限比率X22以下の範囲である。第3例では、第2範囲は下限比率X21以上かつ上限比率X22以下の範囲である。
【0440】
下限比率X21は例えば、0.04または0.2から選択される。上限比率X22は例えば、0.8または7.0から選択される。
【0441】
第3例の第2範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、第2範囲は0.04~7.0の範囲である。第32例では、第2範囲は0.2~0.8の範囲である。第33例では、第2範囲は0.04~0.8の範囲である。第34例では、第2範囲は0.2~7.0の範囲である。
【0442】
第2外径比率が下限比率X21以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。第2外径比率が上限比率X22以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0443】
一例では、第3外径比率は第3範囲に含まれる。第3範囲について例示する。第1例では、第3範囲は下限比率X31以上の範囲である。第2例では、第2範囲は上限比率X32以下の範囲である。第3例では、第3範囲は下限比率X31以上かつ上限比率X32以下の範囲である。
【0444】
下限比率X31は例えば、0.02または0.06から選択される。上限比率X32は例えば、0.3または2.3から選択される。
【0445】
第3例の第3範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、第3範囲は0.02~2.3の範囲である。第32例では、第3範囲は0.06~0.3の範囲である。第33例では、第3範囲は0.02~0.3の範囲である。第34例では、第3範囲は0.06~2.3の範囲である。
【0446】
第3外径比率が下限比率X31以上である場合、突出部220が損傷しにくくなる。第3外径比率が上限比率X32以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0447】
(第5実施形態)
第5実施形態の歯ブラシ10Aは第1~第4実施形態のうちの少なくとも1つを前提に構成される。第5実施形態の歯ブラシ10Aでは、本体100の長さと突出部220の長さとの関係の一例が提示される。
【0448】
軸方向に関するハンドル110の長さを「長さLA」と称する。軸方向に関するネック120の長さを「長さLB」と称する。軸方向に関するヘッド130の長さを「長さLC」と称する。長さLPを長さLAで除した値を「第1長さ比率」と称する。長さLPを長さLBで除した値を「第2長さ比率」と称する。長さLPを長さLCで除した値を「第3長さ比率」と称する。
【0449】
一例では、第1長さ比率は第1範囲に含まれる。第1範囲について例示する。第1例では、第1範囲は下限比率Y11以上の範囲である。第2例では、第1範囲は上限比率Y12以下の範囲である。第3例では、第1範囲は下限比率Y11以上かつ上限比率Y12以下の範囲である。
【0450】
下限比率Y11は例えば、0.003または0.05から選択される。上限比率Y12は例えば、0.8または1.5から選択される。
【0451】
第3例の第1範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、第1範囲は0.003~1.5の範囲である。第32例では、第1範囲は0.05~0.8の範囲である。第33例では、第1範囲は0.003~0.8の範囲である。第34例では、第1範囲は0.05~1.5の範囲である。
【0452】
第1長さ比率が下限比率Y11以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。第1長さ比率が上限比率Y12以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0453】
一例では、第2長さ比率は第2範囲に含まれる。第2範囲について例示する。第1例では、第2範囲は下限比率Y21以上の範囲である。第2例では、第2範囲は上限比率Y22以下の範囲である。第3例では、第2範囲は下限比率Y21以上かつ上限比率Y22以下の範囲である。
【0454】
下限比率Y21は例えば、0.003または0.04から選択される。上限比率Y22は例えば、0.9または3.0から選択される。
【0455】
第3例の第2範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、第2範囲は0.003~3.0の範囲である。第32例では、第2範囲は0.04~0.9の範囲である。第33例では、第2範囲は0.003~0.9の範囲である。第34例では、第2範囲は0.04~3.0の範囲である。
【0456】
第2長さ比率が下限比率Y21以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。第2長さ比率が上限比率Y22以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0457】
一例では、第3長さ比率は第3範囲に含まれる。第3範囲について例示する。第1例では、第3範囲は下限比率Y31以上の範囲である。第2例では、第3範囲は上限比率Y32以下の範囲である。第3例では、第3範囲は下限比率Y31以上かつ上限比率Y32以下の範囲である。
【0458】
下限比率Y31は例えば、0.01または0.09から選択される。上限比率Y32は例えば、1.2または8.6から選択される。
【0459】
第3例の第3範囲の例として、次の第31例~第34例が挙げられる。第31例では、第3範囲は0.01~8.6の範囲である。第32例では、第3範囲は0.09~1.2の範囲である。第33例では、第3範囲は0.01~1.2の範囲である。第34例では、第3範囲は0.09~8.6の範囲である。
【0460】
第3長さ比率が下限比率Y31以上である場合、エジェクタピンの構成に関する選択の自由度が広がる。第3長さ比率が上限比率Y32以下である場合、突出部220を除去しやすくなる。
【0461】
(第6実施形態)
第6実施形態の歯ブラシ10Aは第1~第5実施形態のうちの少なくとも1つを前提に構成される。第6実施形態の歯ブラシ10Aでは、成形品20における突出部220の位置が前提の実施形態とは異なる。
【0462】
突出部220の位置に関する例として、以下の例が挙げられる。
【0463】
例11では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の第1側部P10Cにつながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第1幅方向に向けて突出する。
【0464】
例12では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の第2側部P10Dにつながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第2幅方向に向けて突出する。
【0465】
例13では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の正面につながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第1厚さ方向に向けて突出する。
【0466】
例21では、突出部220はネック120の第1側部120Cにつながる。突出部220はネック120に対して第1幅方向に向けて突出する。
【0467】
例22では、突出部220はネック120の第2側部120Dにつながる。突出部220はネック120に対して第2幅方向に向けて突出する。
【0468】
例23では、突出部220はネック120の正面につながる。突出部220はネック120に対して第1厚さ方向に向けて突出する。
【0469】
例31では、突出部220はヘッド130の第1側部130Cにつながる。突出部220はヘッド130に対して第1幅方向に向けて突出する。
【0470】
例32では、突出部220はヘッド130の第2側部130Dにつながる。突出部220はヘッド130に対して第2幅方向に向けて突出する。
【0471】
例33では、突出部220はヘッド130の正面につながる。突出部220はヘッド130に対して第1厚さ方向に向けて突出する。
【0472】
例34では、突出部220はヘッド130の第1端部130Aにつながる。突出部220はヘッド130に対して第1軸方向に向けて突出する。
【0473】
成形品20によれば、例えば以下のような効果が得られる。
【0474】
成形品20の一例では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の正面に設けられる。
【0475】
上記成形品20によれば、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の正面に対応する位置にエジェクタピンを配置できる。1次押出工程または2次押出工程では、そのエジェクタピンにより突出部220を押すことができる。
【0476】
1次ハンドル構成部P10の外表面のうちの正面をエジェクタピンにより押すことなく、1次成形部Pを1次金型から取り出すことができる。2次ハンドル構成部Q10の外表面のうちの正面をエジェクタピンにより押すことなく、成形品20を2次金型から取り出すことができる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。本体100の表面に異物が溜まりにくくなる。
【0477】
(第7実施形態)
第7実施形態の歯ブラシ10Aは第6実施形態を前提に構成される。第7実施形態の歯ブラシ10Aでは、成形品20における突出部220の数が前提の実施形態とは異なる。
【0478】
被押圧構造200は複数の突出部220を含む。複数の突出部220の構成に関する例として、以下の例が挙げられる。
【0479】
例Sでは、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第6実施形態の例11~例34の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【0480】
例Tでは、被押圧構造200は第6実施形態の例11~例34の突出部220のうちの少なくとも2つを含む。被押圧構造200は第1実施形態の突出部220を含まない。
【0481】
例Sに含まれる例として、以下の例が挙げられる。
【0482】
例S11では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、第6実施形態の例11の突出部220、および、例12の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【0483】
例S12では、例S11を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0484】
例S13では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第6実施形態の例13の突出部220を含む。
【0485】
例S14では、例S13を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0486】
例S21では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、第6実施形態の例21の突出部220、および、例22の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【0487】
例S22では、例S21を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0488】
例S23では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第6実施形態の例23の突出部220を含む。
【0489】
例S24では、例S23を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0490】
例S31では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、第6実施形態の例31の突出部220、および、例32の突出部220のうちの少なくとも1つを含む。
【0491】
例S32では、例S31を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0492】
例S33では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第6実施形態の例33の突出部220を含む。
【0493】
例S34では、例S33を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0494】
例S35では、被押圧構造200は第1実施形態の突出部220、および、第6実施形態の例34の突出部220を含む。
【0495】
例S36では、例S35を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0496】
例Tに含まれる例として、以下の例が挙げられる。
【0497】
例T11では、被押圧構造200は第6実施形態の例11の突出部220、および、例12の突出部220を含む。
【0498】
例T12では、例T11を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0499】
例T13では、被押圧構造200は第6実施形態の例11の突出部220、例12の突出部220、例21の突出部220、および、例22の突出部220を含む。
【0500】
例T14では、例T13を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0501】
例T15では、被押圧構造200は第6実施形態の例11の突出部220、例12の突出部220、例31の突出部220、および、例32の突出部220を含む。
【0502】
例T16では、例T15を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0503】
例T17では、被押圧構造200は第6実施形態の例21の突出部220、例22の突出部220、例31の突出部220、および、例32の突出部220を含む。
【0504】
例T18では、例T17を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0505】
例T19では、被押圧構造200は第6実施形態の例11の突出部220、例12の突出部220、例21の突出部220、例22の突出部220、例31の突出部220、および、例32の突出部220を含む。
【0506】
例T20では、例T19を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0507】
例T21では、例T11~T20のいずれかを前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は第6実施形態の例13の突出部220、例23の突出部220、および、例33の突出部220のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0508】
例T22では、被押圧構造200は第6実施形態の例13の突出部220、例23の突出部220、および、例33の突出部220のうちの少なくとも2つを含む。
【0509】
例T23では、例T22を前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は特定部210を含まない。
【0510】
例T24では、例T11~T23のいずれかを前提に被押圧構造200が構成される。被押圧構造200は第6実施形態の例34の突出部220をさらに含む。
【0511】
被押圧構造200が複数の突出部220を含む形態における複数の突出部220の形状について例示する。第1例では、複数の突出部220の形状は同じである。第2例では、複数の突出部220の形状は異なる。第3例では、複数の突出部220のうちの少なくとも2つの形状は同じである。第4例では、複数の突出部220のうちの少なくとも2つの形状は異なる。
【0512】
(第8実施形態)
第8実施形態の歯ブラシ10Aは第1~7実施形態のうちの少なくとも1つを前提に構成される。第8実施形態の歯ブラシ10Aでは、成形品20における特定部210の位置、および、突出部220の位置が前提の実施形態とは異なる。
【0513】
特定部210は1次成形部Pの背面に設けられる。第1例では、特定部210はヘッド130の背面に設けられる。第2例では、特定部210はネック120の背面に設けられる。第3例では、特定部210はハンドル110の背面に設けられる。
【0514】
突出部220の位置に関する例について、第6実施形態の例11、例12、例21、例22、例31、例32、例34は第8実施形態にも共通する。
【0515】
突出部220の位置に関するその他の例として、以下の例が挙げられる。
【0516】
例14では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の背面につながる。突出部220は1次ハンドル構成部P10に対して第2厚さ方向に向けて突出する。
【0517】
例24では、突出部220はネック120の背面につながる。突出部220はネック120に対して第2厚さ方向に向けて突出する。
【0518】
例35では、突出部220はヘッド130の背面につながる。突出部220はヘッド130に対して第2厚さ方向に向けて突出する。
【0519】
成形品20によれば、例えば以下のような効果が得られる。
【0520】
成形品20の一例では、突出部220は1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の背面に設けられる。
【0521】
上記成形品20によれば、1次成形部Pの1次ハンドル構成部P10の背面に対応する位置にエジェクタピンを配置できる。1次押出工程または2次押出工程では、そのエジェクタピンにより突出部220を押すことができる。
【0522】
1次ハンドル構成部P10の外表面のうちの背面をエジェクタピンにより押すことなく、1次成形部Pを1次金型から取り出すことができる。2次ハンドル構成部Q10の外表面のうちの背面をエジェクタピンにより押すことなく、成形品20を2次金型から取り出すことができる。成形品20の意匠性が向上することが期待できる。本体100の表面に異物が溜まりにくくなる。
【0523】
(第9実施形態)
第9実施形態の歯ブラシ10Aは第1~第8実施形態のうちの少なくとも1つを前提に構成される。第9実施形態では、成形品20の製造方法、および、ユーザに対して提供される歯ブラシ10Aの形態が前提の実施形態と異なる。
【0524】
歯ブラシ10Aを製造する前工程としての成形品20の製造方法は除去工程を含まない。突出部220が除去されていない成形品20がユーザに提供される。
【0525】
突出部220は除去予定部300として構成される形態、または、成形品20からの除去が予定されない非除去予定部として構成される形態を取り得る。
【0526】
突出部220が除去予定部300として構成される場合、突出部220が成形品20から除去されるか否かについてはユーザに選択される。
【0527】
ユーザによる歯ブラシ10Aの使用形態について例示する。第1例では、突出部220を含む歯ブラシ10Aが歯の清掃に用いられる。第2例では、突出部220がユーザにより除去される。突出部220を含まない歯ブラシ10Aが歯の清掃に用いられる。
【0528】
(第10実施形態)
第10実施形態の歯ブラシ10Aは第9実施形態を前提に構成される。第10実施形態の歯ブラシ10Aでは、突出部220の構造が前提の実施形態とは異なる。
【0529】
突出部220は機能部を含む。機能部の構成の例として、以下の例が挙げられる。
【0530】
第1例では、機能部は第1取付部を含む。第1取付部は例えば、第1種の対象物と嵌合できるように構成される。第1種の対象物の例として、スタンド、ホルダが挙げられる。
【0531】
第2例では、機能部は第2取付部を含む。第2取付部は例えば、第2種の対象物を取り付けることができるように構成される。第2種の対象物の例として、オーラルケアに関連する補助用品があげられる。補助用品の例として、ブラシ、鏡が挙げられる。
【0532】
第3例では、機能部は開口部を含む。開口部には穴が設けられる。開口部は第3種の対象物を挿入できるように構成される。第3種の対象物の例として、フック、ストラップが挙げられる。
【0533】
第4例では、機能部はフックを含む。フックはホルダに引っ掛けることができるように構成される。
【0534】
(第11実施形態)
第11実施形態の歯ブラシ10Aは第1~第10実施形態のうちの少なくとも1つを前提に構成される。第11実施形態の歯ブラシ10Aでは、成形品20の構成が前提の実施形態とは異なる。
【0535】
成形品20は単色成形品である。一例では、単色成形品の成形に使用される金型は、前提の実施形態における成形品20の形状に対応するキャビティを含む。
【0536】
(第12実施形態)
第12実施形態の歯ブラシ10Aは第1~第10実施形態のうちの少なくとも1つを前提に構成される。第12実施形態の歯ブラシ10Aでは、成形品20の構成が前提の実施形態とは異なる。
【0537】
2次成形部Qは2次本体構成部QAおよび1または複数の突出部を含む。2次成形部Qの突出部は前提の実施形態における1次成形部Pの突出部220に準じて構成される。
【0538】
2次成形部Qの突出部は例えば、ハンドル110に設けられる2次ハンドル突出部、ネック120に設けられる2次ネック突出部、および、ヘッド130に設けられる2次ヘッド突出部に分類される。
【0539】
2次成形部Qに2次ハンドル突出部が含まれる例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10、および、1または複数の2次ハンドル突出部を含む。
【0540】
2次ハンドル突出部は2次ハンドル構成部Q10に設けられる。2次ハンドル突出部の構成は、前提の実施形態における1次ハンドル構成部P10に設けられる突出部220の構成に準じる。
【0541】
2次ハンドル突出部と1次成形部Pの突出部220との関係について例示する。
【0542】
第1例では、2次ハンドル突出部は対応する1次成形部Pの突出部220を覆うように構成される。
【0543】
第2例では、2次ハンドル突出部は、対応する1次成形部Pの突出部220を代替するように構成される。対応する1次成形部Pの突出部220は省略される。
【0544】
第3例では、2次ハンドル突出部は1次成形部Pの突出部220とは別の部位に設けられる。
【0545】
2次成形部Qに2次ネック突出部が含まれる例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10、2次ネック構成部、および、1または複数の2次ネック突出部を含む。2次ネック構成部は1次本体構成部PAのネック120の外表面に設けられる。
【0546】
2次ネック突出部は2次ネック構成部に設けられる。2次ネック突出部の構成は、前提の実施形態におけるネック120に設けられる突出部220の構成に準じる。
【0547】
2次ネック突出部と1次成形部Pの突出部220との関係について例示する。
【0548】
第1例では、2次ネック突出部は対応する1次成形部Pの突出部220を覆うように構成される。
【0549】
第2例では、2次ネック突出部は、対応する1次成形部Pの突出部220を代替するように構成される。対応する1次成形部Pの突出部220は省略される。
【0550】
第3例では、2次ネック突出部は1次成形部Pの突出部220とは別の部位に設けられる。
【0551】
2次成形部Qに2次ヘッド突出部が含まれる例では、2次本体構成部QAは2次ハンドル構成部Q10、2次ヘッド構成部、および、1または複数の2次ヘッド突出部を含む。2次ヘッド構成部は1次本体構成部PAのヘッド130の外表面に設けられる。
【0552】
2次ヘッド突出部は2次ヘッド構成部に設けられる。2次ヘッド突出部の構成は、前提の実施形態におけるヘッド130に設けられる突出部220の構成に準じる。
【0553】
2次ヘッド突出部と1次成形部Pの突出部220との関係について例示する。
【0554】
第1例では、2次ヘッド突出部は対応する1次成形部Pの突出部220を覆うように構成される。
【0555】
第2例では、2次ヘッド突出部は、対応する1次成形部Pの突出部220を代替するように構成される。対応する1次成形部Pの突出部220は省略される。
【0556】
第3例では、2次ヘッド突出部は1次成形部Pの突出部220とは別の部位に設けられる。
【0557】
(第13実施形態)
第13実施形態では、オーラルケア用品10は歯間ブラシである。歯間ブラシは成形品および機能部材を含む。成形品は第1~第12実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【0558】
(第14実施形態)
第14実施形態では、オーラルケア用品10は粘膜ケアブラシである。粘膜ケアブラシは成形品および機能部材を含む。成形品は第1~第12実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【0559】
(第15実施形態)
第15実施形態では、オーラルケア用品10はホルダ付きフロスである。ホルダ付きフロスは成形品および機能部材を含む。成形品は第1~第12実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【0560】
(第16実施形態)
第16実施形態では、オーラルケア用品10はチェックミラーである。チェックミラーは成形品および機能部材を含む。成形品は第1~第12実施形態に例示される歯ブラシ10Aの成形品20の構成に準じた構成を含む。成形品の製造方法はその成形品20の製造方法に準じた工程を含む。
【0561】
なお、本発明に関するオーラルケア用品の成形品、オーラルケア用品、および、オーラルケア用品の成形品の製造方法が取り得る形態は上記各実施形態に記載の説明に制限されない。本発明に関するオーラルケア用品の成形品、オーラルケア用品、および、オーラルケア用品の成形品の製造方法は各実施形態に例示された形態とは異なる形態を取り得る。その例として、各実施形態の構成の一部を置換、変更、もしくは、省略した形態、または、各実施形態に新たな構成を付加した形態が挙げられる。
【符号の説明】
【0562】
10 :オーラルケア用品
10A:歯ブラシ
20 :成形品
100:本体
200:被押圧構造
220:突出部
300:除去予定部
P :1次成形部
PA :1次本体構成部
Q :2次成形部
QA :2次本体構成部