(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169950
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】車両用スパッツ装置
(51)【国際特許分類】
B62D 37/02 20060101AFI20221102BHJP
B62D 35/02 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
B62D37/02 B
B62D35/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075701
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】舘 亮太
(72)【発明者】
【氏名】内田 修平
(57)【要約】
【課題】組み立てが容易な車両用スパッツ装置を提供する。
【解決手段】スパッツ装置40は、スパッツ80と、アクチュエータ70の動力をスパッツ80に伝達するリンクユニット60と、リンクユニット60を支持するハウジング50と、を備える。リンクユニット60は、アクチュエータ70に駆動される駆動リンク62と、駆動リンク62とスパッツ80とを接続する中間リンク63と、前後方向に離れた状態でスパッツ80とハウジング50とを接続する前側リンク64及び後側リンク65と、を有する。ハウジング50は、前側リンク64の第1端を回転可能に支持する第1支持軸513及び後側リンク65の第1端を回転可能に支持する第2支持軸514を含む第1ハウジング51と、第1支持軸513の先端を支持する第1支持部523及び第2支持軸514の先端を支持する第2支持部524を含む第2ハウジング52と、を有する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪の前方の空間に展開する展開位置及び前記車輪の前方の空間から退避する退避位置の間を移動するスパッツと、
アクチュエータの動力を前記スパッツに伝達するリンクユニットと、
前記リンクユニットを支持するハウジングと、を備え、
前記リンクユニットは、
前記アクチュエータに駆動される駆動リンクと、
前記駆動リンクと前記スパッツとを接続し、前記駆動リンクから前記スパッツに動力を伝達する中間リンクと、
前後方向に離れた状態で前記スパッツと前記ハウジングとを接続する前側リンク及び後側リンクであって、前記展開位置及び前記退避位置の間における前記スパッツの移動方向を規定する前側リンク及び後側リンクと、を有し、
前記リンクユニットを構成するリンクの回転軸線の延びる方向を幅方向としたとき、
前記ハウジングは、第1ハウジングと、前記第1ハウジングと一体化されることで前記第1ハウジングとの間に前記リンクユニットを収容する第2ハウジングと、を有し、
前記第1ハウジングは、前記前側リンクの第1端を回転可能に支持し、前記幅方向に延びる第1支持軸と、前記後側リンクの第1端を回転可能に支持し、前記幅方向に延びる第2支持軸と、を含み、
前記第2ハウジングは、前記第1支持軸の先端を支持する第1支持部と、前記第2支持軸の先端を支持する第2支持部と、を含む
車両用スパッツ装置。
【請求項2】
前記リンクユニットは、前記アクチュエータと前記駆動リンクの第1端とを連結し、前記アクチュエータから前記駆動リンクに動力を伝達する駆動軸を有し、
前記駆動リンクは、別体に構成される第1駆動リンク及び第2駆動リンクを有し、
前記第1駆動リンクは、第1端が前記駆動軸と一体回転可能に連結され、第2端に前記幅方向に延びる第1連結軸を含み、
前記第2駆動リンクは、第1端が前記駆動軸と一体回転可能に連結され、第2端が前記第1駆動リンクの前記第1連結軸に連結され、
前記中間リンクの第1端は、前記第1駆動リンク及び前記第2駆動リンクに前記幅方向に挟まれた状態で、前記第1駆動リンクの前記第1連結軸に回転可能に支持される
請求項1に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項3】
前記前側リンクは、別体に構成される第1前側リンク及び第2前側リンクを有し、
前記後側リンクは、別体に構成される第1後側リンク及び第2後側リンクを有し、
前記第1前側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第1支持軸に回転可能に支持され、第2端に前記幅方向に延びる第2連結軸を含み、
前記第2前側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第1支持軸に回転可能に支持され、第2端が前記第1前側リンクの前記第2連結軸に連結され、
前記第1後側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第2支持軸に回転可能に支持され、第2端に前記幅方向に延びる第3連結軸を含み、
前記第2後側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第2支持軸に回転可能に支持され、第2端が前記第1後側リンクの前記第3連結軸に連結され、
前記スパッツは、前記第1前側リンク及び前記第2前側リンクに前記幅方向に挟まれた状態で、前記第1前側リンクの前記第2連結軸に回転可能に支持される前側支持部と、前記第1後側リンク及び前記第2後側リンクに前記幅方向に挟まれた状態で、前記第1後側リンクの前記第3連結軸に回転可能に支持される後側支持部と、を有する
請求項1又は請求項2に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項4】
前記中間リンクは、別体に構成される第1中間リンク及び第2中間リンクを有し、
前記第1中間リンクは、第1端が前記駆動リンクの第2端と相対的に回転可能に接続され、第2端が前記第1後側リンクと前記スパッツの前記後側支持部との間に挟まれた状態で、前記第1後側リンクの前記第3連結軸に回転可能に支持され、
前記第2中間リンクは、第1端が前記駆動リンクの第2端と相対的に回転可能に接続され、第2端が前記第2後側リンクと前記スパッツの前記後側支持部との間に挟まれた状態で、前記第1後側リンクの前記第3連結軸に回転可能に支持される
請求項3に記載の車両用スパッツ装置。
【請求項5】
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの一方は、弾性変形可能な第1係止部を含み、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの他方は、前記第1係止部が係止する第2係止部を含む
請求項1~請求項4の何れか一項に記載の車両用スパッツ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用スパッツ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の走行時における前輪の空気抵抗を低減する空力低減装置としてのスパッツ装置が開示されている。スパッツ装置は、前輪の前方で前輪に向かう風を左右に分散するスパッツと、スパッツを駆動する昇降機構と、スパッツを収容するケースと、を備える。スパッツは、テレスコピック型に連結される複数の整流部品を有する。スパッツは、昇降機構により、前輪の前方に展開する作動状態及びケースに格納される格納状態に切り替わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなスパッツ装置は、スパッツの構造上、装置が複雑化しやすく、装置の組み立てに要する工数が多くなりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用スパッツ装置は、車輪の前方の空間に展開する展開位置及び前記車輪の前方の空間から退避する退避位置の間を移動するスパッツと、アクチュエータの動力を前記スパッツに伝達するリンクユニットと、前記リンクユニットを支持するハウジングと、を備え、前記リンクユニットは、前記アクチュエータに駆動される駆動リンクと、前記駆動リンクと前記スパッツとを接続し、前記駆動リンクから前記スパッツに動力を伝達する中間リンクと、前後方向に離れた状態で前記スパッツと前記ハウジングとを接続する前側リンク及び後側リンクであって、前記展開位置及び前記退避位置の間における前記スパッツの移動方向を規定する前側リンク及び後側リンクと、を有し、前記リンクユニットを構成するリンクの回転軸線の延びる方向を幅方向としたとき、前記ハウジングは、第1ハウジングと、前記第1ハウジングと一体化されることで前記第1ハウジングとの間に前記リンクユニットを収容する第2ハウジングと、を有し、前記第1ハウジングは、前記前側リンクの第1端を回転可能に支持し、前記幅方向に延びる第1支持軸と、前記後側リンクの第1端を回転可能に支持し、前記幅方向に延びる第2支持軸と、を含み、前記第2ハウジングは、前記第1支持軸の先端を支持する第1支持部と、前記第2支持軸の先端を支持する第2支持部と、を含む。
【0006】
上記構成の車両用スパッツ装置において、ハウジングは、別体に構成される第1ハウジング及び第2ハウジングを一体化することにより構成される。このため、車両用スパッツ装置は、ハウジングが第1ハウジング及び第2ハウジングに分離不能な比較例に対し、装置の組み立てが容易となる。また、前側リンクを支持する第1支持軸及び後側リンクを支持する第2支持軸は、第1ハウジングから延びている。このため、第1支持軸及び第2支持軸を第1ハウジングと別体とする場合に比較して、装置を構成する部品点数が少なくなる。以上より、車両用スパッツ装置は、装置の組み立てが容易となる。
【0007】
上記車両用スパッツ装置において、前記リンクユニットは、前記アクチュエータと前記駆動リンクの第1端とを連結し、前記アクチュエータから前記駆動リンクに動力を伝達する駆動軸を有し、前記駆動リンクは、別体に構成される第1駆動リンク及び第2駆動リンクを有し、前記第1駆動リンクは、第1端が前記駆動軸と一体回転可能に連結され、第2端に前記幅方向に延びる第1連結軸を含み、前記第2駆動リンクは、第1端が前記駆動軸と一体回転可能に連結され、第2端が前記第1駆動リンクの前記第1連結軸に連結され、前記中間リンクの第1端は、前記第1駆動リンク及び前記第2駆動リンクに前記幅方向に挟まれた状態で、前記第1駆動リンクの前記第1連結軸に回転可能に支持されることが好ましい。
【0008】
上記構成の車両用スパッツ装置において、中間リンクの第1端は、駆動リンクに挟まれる。このため、駆動リンクに対する中間リンクの姿勢が安定しやすい。また、駆動リンクにおいて、第1駆動リンク及び第2駆動リンクは別体に構成される。このため、第1駆動リンクに対して、中間リンク及び第2駆動リンクを順に取り付けることで、装置の組み立てが可能となる。したがって、車両用スパッツ装置は、装置の組み立てが複雑化することを抑制できる。
【0009】
上記車両用スパッツ装置において、前記前側リンクは、別体に構成される第1前側リンク及び第2前側リンクを有し、前記後側リンクは、別体に構成される第1後側リンク及び第2後側リンクを有し、前記第1前側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第1支持軸に回転可能に支持され、第2端に前記幅方向に延びる第2連結軸を含み、前記第2前側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第1支持軸に回転可能に支持され、第2端が前記第1前側リンクの前記第2連結軸に連結され、前記第1後側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第2支持軸に回転可能に支持され、第2端に前記幅方向に延びる第3連結軸を含み、前記第2後側リンクは、第1端が前記第1ハウジングの前記第2支持軸に回転可能に支持され、第2端が前記第1後側リンクの前記第3連結軸に連結され、前記スパッツは、前記第1前側リンク及び前記第2前側リンクに前記幅方向に挟まれた状態で、前記第1前側リンクの前記第2連結軸に回転可能に支持される前側支持部と、前記第1後側リンク及び前記第2後側リンクに前記幅方向に挟まれた状態で、前記第1後側リンクの前記第3連結軸に回転可能に支持される後側支持部と、を有することが好ましい。
【0010】
上記構成の車両用スパッツ装置において、スパッツの前側支持部は、前側リンクに幅方向に挟まれ、スパッツの後側支持部は、後側リンクに幅方向に挟まれる。このため、前側リンク及び後側リンクに対するスパッツの姿勢が安定しやすい。また、前側リンクにおいて、第1前側リンク及び第2前側リンクは別体に構成され、後側リンクにおいて、第1後側リンク及び第2後側リンクは別体に構成される。このため、第1前側リンク及び第1後側リンクに対して、スパッツと第2前側リンク及び第2後側リンクとを順に取り付けることで、装置の組み立てが可能となる。したがって、車両用スパッツ装置は、装置の組み立てが複雑化することを抑制できる。
【0011】
上記車両用スパッツ装置において、前記中間リンクは、別体に構成される第1中間リンク及び第2中間リンクを有し、前記第1中間リンクは、第1端が前記駆動リンクの第2端と相対的に回転可能に接続され、第2端が前記第1後側リンクと前記スパッツの前記後側支持部との間に挟まれた状態で、前記第1後側リンクの前記第3連結軸に回転可能に支持され、前記第2中間リンクは、第1端が前記駆動リンクの第2端と相対的に回転可能に接続され、第2端が前記第2後側リンクと前記スパッツの前記後側支持部との間に挟まれた状態で、前記第1後側リンクの前記第3連結軸に回転可能に支持されることが好ましい。
【0012】
上記構成の車両用スパッツ装置において、第1中間リンクは、第1後側リンクとスパッツの後側支持部とに挟まれ、第2中間リンクは、第2後側リンクとスパッツの後側支持部とに挟まれる。このため、後側リンク及びスパッツに対する中間リンクの姿勢が安定化しやすい。
【0013】
上記車両用スパッツ装置において、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの一方は、弾性変形可能な第1係止部を含み、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの他方は、前記第1係止部が係止する第2係止部を含むことが好ましい。
【0014】
上記構成の車両用スパッツ装置は、第1係止部を第2係止部に係止させることにより、第1ハウジング及び第2ハウジングを容易に一体化できる。
【発明の効果】
【0015】
上記構成の車両用スパッツ装置は、装置を容易に組み立てできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】一実施形態に係るスパッツ装置を備える車両の模式図。
【
図5】上記スパッツ装置のリンクユニットの分解斜視図。
【
図6】上記スパッツ装置の組立方法を説明する斜視図。
【
図7】上記スパッツ装置の組立方法を説明する斜視図。
【
図8】上記スパッツ装置の組立方法を説明する斜視図。
【
図9】上記スパッツ装置の組立方法を説明する斜視図。
【
図10】上記スパッツ装置の組立方法を説明する斜視図。
【
図11】スパッツが退避したときのスパッツ装置の側面図。
【
図12】スパッツが展開したときのスパッツ装置の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、一実施形態に係る車両用スパッツ装置(以下、「スパッツ装置」ともいう。)を備える車両について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両10は、タイヤハウス21を有する車体20と、タイヤハウス21に収まる「車輪」の一例としての前輪30と、前輪30の前方の気流を整流するスパッツ装置40と、を備える。以降の説明では、車両前後方向を単に前後方向ともいい、車両幅方向を単に幅方向ともいい、車両上下方向を単に上下方向ともいう。図中では、前後方向に延びる軸をX軸で示し、幅方向に延びる軸をY軸で示し、上下方向に延びる軸をZ軸で示している。
【0018】
スパッツ装置40は、右前輪30及び左前輪30の前方に設置されている。右前輪30に対応するスパッツ装置40及び左前輪30に対応するスパッツ装置40は、幅方向において対象な形状をなしている点を除き、略同一な構成である。このため、以降の説明では、左側のスパッツ装置40について説明する。
【0019】
図2~
図4に示すように、スパッツ装置40は、ハウジング50と、リンクユニット60と、アクチュエータ70と、スパッツ80と、を備える。なお、アクチュエータ70を除くスパッツ装置40の構成部品の多くは、樹脂材料を金型に射出することにより成形される。
【0020】
図3及び
図4に示すように、ハウジング50は、別体に構成される第1ハウジング51及び第2ハウジング52を備える。ハウジング50は、第1ハウジング51及び第2ハウジング52を幅方向に突き合わせることで構成される。
【0021】
図3及び
図4に示すように、第1ハウジング51は、リンクユニット60とスパッツ80とを収容する第1収容壁511と、車体20に固定される第1固定壁512と、幅方向を軸方向とする第1支持軸513及び第2支持軸514と、第2ハウジング52に係合する複数の係止片515と、を有する。第1収容壁511は、後述する駆動軸61の先端を支持する軸受部516を有する。第1支持軸513及び第2支持軸514は、第1収容壁511から幅方向に延びている。第1支持軸513及び第2支持軸514は、円柱状をなしている。第1支持軸513は、第2支持軸514よりも前方に位置している。複数の係止片515は、第1ハウジング51の付き当て面517に沿って位置している。複数の係止片515は、「第2係止部」の一例に相当する。
【0022】
図3及び
図4に示すように、第2ハウジング52は、リンクユニット60とスパッツ80とを収容する第2収容壁521と、車体20に固定される第2固定壁522と、第1支持軸513の先端及び第2支持軸514の先端をそれぞれ支持する第1支持部523及び第2支持部524と、第1ハウジング51の複数の係止片515に係止する複数の係止爪525と、を有する。第2収容壁521は、後述する駆動軸61を挿通させる挿通孔526を有する。第1支持部523及び第2支持部524は、内径が第1支持軸513及び第2支持軸514の外径と同等な円形状の穴である。第1支持部523及び第2支持部524は、深さ方向を幅方向としている。第1支持部523は、第2支持部524よりも前方に位置している。複数の係止爪525は、第2ハウジング52の付き当て面527に沿って位置している。係止爪525の形状は、弾性変形可能であって、第1ハウジング51の係止片515に係止できればどのような形状であってもよい。係止爪525は、「第1係止部」の一例に相当する。
【0023】
図5に示すように、リンクユニット60は、駆動軸61と、駆動リンク62と、中間リンク63と、前側リンク64と、後側リンク65と、を備える。リンクユニット60を構成するリンクの回転軸線の延びる方向は、幅方向である。また、以降の説明では、各種のリンクの長手方向における「一端及び他端」を「第1端及び第2端」ともいう。
【0024】
駆動軸61は、アクチュエータ70によって駆動される。駆動軸61は、棒状をなしている。駆動軸61は、軸方向における一端部が円柱状をなし、軸方向における他端部がスプライン軸状をなしている。駆動軸61は、軸方向における中間部の断面形状が矩形状をなしている。本実施形態において、駆動軸61は、駆動リンク62と別体に構成されているが、他の実施形態において、駆動軸61は、駆動リンク62と一体に構成されていてもよい。
【0025】
駆動リンク62は、駆動軸61を介してアクチュエータ70と接続される。駆動リンク62は、別体に構成される第1駆動リンク621及び第2駆動リンク622を有する。第1駆動リンク621は、棒状のリンク本体623と、リンク本体623の第2端から幅方向に延びる第1連結軸624と、を含む。第1駆動リンク621のリンク本体623は、幅方向に貫通する固定孔625を含む。第1駆動リンク621において、固定孔625は、リンク本体623の第1端に位置している。幅方向からの側面視において、固定孔625は、矩形状をなしている。第1連結軸624は、円柱状をなしている。第2駆動リンク622は、棒状のリンク本体623を含む。第2駆動リンク622のリンク本体623は、幅方向に貫通する固定孔625及び第1連結孔626を含む。第2駆動リンク622において、固定孔625はリンク本体623の第1端に位置し、第1連結孔626はリンク本体623の第2端に位置している。幅方向からの側面視において、固定孔625は矩形状をなし、第1連結孔626は円形状をなしている。本実施形態において、第1駆動リンク621及び第2駆動リンク622は、駆動軸61と別体であるが、他の実施形態において、第1駆動リンク621と駆動軸61とは一体であってもよいし、第2駆動リンク622と駆動軸61とは一体であってもよい。
【0026】
中間リンク63は、駆動リンク62とスパッツ80とを接続する。中間リンク63は、別体に構成される第1中間リンク631及び第2中間リンク632を有する。第1中間リンク631及び第2中間リンク632は、略同一な形状をなしている。第1中間リンク631及び第2中間リンク632は、棒状のリンク本体633を有する。リンク本体633は、幅方向における側面視において、僅かに屈曲している。リンク本体633は、幅方向に貫通する第1連結孔634及び第3連結孔635を含む。第1連結孔634は、リンク本体633の第1端に位置し、第3連結孔635は、リンク本体633の第2端に位置している。幅方向からの側面視において、第1連結孔634及び第3連結孔635は円形状をなしている。
【0027】
前側リンク64は、ハウジング50とスパッツ80とを接続する。前側リンク64は、別体に構成される第1前側リンク641及び第2前側リンク642を有する。第1前側リンク641は、棒状のリンク本体643と、リンク本体643の第2端から幅方向に延びる第2連結軸644と、を含む。第1前側リンク641のリンク本体643は、幅方向に貫通する第1支持孔645を含む。第1前側リンク641において、第1支持孔645は、リンク本体643の第1端に位置している。幅方向からの側面視において、第1支持孔645は、円形状をなしている。第2連結軸644は、円柱状をなしている。第2前側リンク642は、棒状のリンク本体643を含む。第2前側リンク642のリンク本体643は、幅方向に貫通する第1支持孔645及び第2連結孔646を含む。第2前側リンク642において、第1支持孔645は、リンク本体643の第1端に位置し、第2連結孔646は、リンク本体643の第2端に位置している。幅方向からの側面視において、第1支持孔645及び第2連結孔646は円形状をなしている。
【0028】
後側リンク65は、前側リンク64よりも後方で、ハウジング50とスパッツ80とを接続する。後側リンク65は、別体に構成される第1後側リンク651及び第2後側リンク652を有する。第1後側リンク651は、棒状のリンク本体653と、リンク本体653の第2端から幅方向に延びる第3連結軸654と、を含む。第1後側リンク651のリンク本体653は、幅方向に貫通する第2支持孔655を含む。第1後側リンク651において、第2支持孔655は、リンク本体653の第1端に位置している。幅方向からの側面視において、第2支持孔655は、円形状をなしている。第3連結軸654は、円柱状をなしている。第2後側リンク652は、棒状のリンク本体653を含む。第2後側リンク652のリンク本体653は、幅方向に貫通する第2支持孔655及び第3連結孔656を含む。第2後側リンク652において、第2支持孔655は、リンク本体653の第1端に位置し、第3連結孔656は、リンク本体653の第2端に位置している。幅方向からの側面視において、第2支持孔655及び第3連結孔656は円形状をなしている。
【0029】
図3及び
図4に示すように、アクチュエータ70は、アクチュエータ70の構成部品を収容するケース71と、駆動軸61に動力を伝達する出力部72と、を有する。ケース71は、不図示のモータと減速機とを収容している。出力部72は、スプライン軸穴である。
【0030】
図5に示すように、スパッツ80は、車両10の走行時の前輪30の周辺の気流を整流する整流部81と、前側リンク64と連結される前側支持部82と、後側リンク65に連結される後側支持部83と、を有する。
【0031】
整流部81は、スパッツ80が前輪30の前方の空間に展開する展開位置に配置される状況下において、後方に進むにつれて下方に傾斜したり、後方に進むにつれて幅方向に傾斜したりすることが好ましい。前側支持部82は、スパッツ80の前端から上方に延びている。前側支持部82は、幅方向に貫通する前側連結孔821を有する。後側支持部83は、スパッツ80の後端寄りの位置から上方に延びている。後側支持部83は、幅方向に貫通する後側連結孔831を有する。後側支持部83の幅方向における長さは、前側支持部82の幅方向における長さよりも短くなっている。
【0032】
次に、スパッツ装置40の組立方法について説明する。
図6~
図10に示すように、スパッツ装置40の組立方法は、第1工程~第4工程を備える。なお、第1工程を開始する前に、スパッツ装置40の構成部品は、全て成形されているものとする。
【0033】
図6及び
図7に示すように、第1工程は、第1ハウジング51の軸受部516に対して、第1駆動リンク621を位置決めする。また、第1工程は、第1ハウジング51の第1支持軸513を第1前側リンク641の第1支持孔645に通し、第1ハウジング51の第2支持軸514を第1後側リンク651の第2支持孔655に通す。第1工程において、第1前側リンク641及び第1後側リンク651の組み立てに伴う移動方向は幅方向である。
【0034】
こうして、第1前側リンク641の第1端は第1支持軸513に回転可能に支持され、第2前側リンク642の第1端は第2支持軸514に回転可能に支持される。
図7及び
図8に示すように、第2工程は、第1駆動リンク621の第1連結軸624を第1中間リンク631の第1連結孔634に通し、第1後側リンク651の第3連結軸654を第1中間リンク631の第3連結孔635に通す。続いて、第2工程は、第1前側リンク641の第2連結軸644をスパッツ80の前側支持部82の前側連結孔821に通し、第1後側リンク651の第3連結軸654をスパッツ80の後側支持部83の後側連結孔831に通す。そして、第2工程は、第1駆動リンク621の第1連結軸624を第2中間リンク632の第1連結孔634に通し、第1後側リンク651の第3連結軸654を第2中間リンク632の第3連結孔635に通す。第2工程において、第1中間リンク631及び第2中間リンク632とスパッツ80との組み立てに伴う移動方向は幅方向である。
【0035】
こうして、中間リンク63の第1端は、第1連結軸624に回転可能に支持され、中間リンク63の第2端は、第3連結軸654に回転可能に支持される。言い換えれば、中間リンク63の第1端は、駆動リンク62の第2端に対して相対的に回転可能となり、中間リンク63の第2端は、第1後側リンク651の第2端に対して相対的に回転可能となる。また、スパッツ80の前側支持部82は、第1前側リンク641の第2連結軸644に回転可能に支持され、スパッツ80の後側支持部83は、第1後側リンク651の第3連結軸654に回転可能に支持される。
【0036】
図8及び
図9に示すように、第3工程は、第1駆動リンク621の第1連結軸624を第2駆動リンク622の第1連結孔626に通す。また、第3工程は、駆動軸61を第1駆動リンク621の固定孔625及び第2駆動リンク622の固定孔625に通す。さらに、第3工程は、第1ハウジング51の第1支持軸513を第2前側リンク642の第1支持孔645に通し、第1前側リンク641の第2連結軸644を第2前側リンク642の第2連結孔646に通す。また、第3工程は、第1ハウジング51の第2支持軸514を第2後側リンク652の第2支持孔655に通し、第1後側リンク651の第3連結軸654を第2後側リンク652の第3連結孔656に通す。第3工程において、第2駆動リンク622と駆動軸61と第2前側リンク642と第2後側リンク652との組み立てに伴う移動方向は幅方向である。
【0037】
こうして、第1駆動リンク621の第1端及び第2駆動リンク622の第1端は、駆動軸61とともに一体回転可能になる。また、第2駆動リンク622の第2端は、第1駆動リンク621の第1連結軸624に連結される。さらに、第2前側リンク642の第1端は、第1ハウジング51の第1支持軸513に回転可能に支持され、第2前側リンク642の第2端は、第1前側リンク641の第2連結軸644に連結される。また、第2後側リンク652の第1端は、第1ハウジング51の第2支持軸514に回転可能に支持され、第2後側リンク652の第2端は、第1後側リンク651の第3連結軸654に連結される。
【0038】
さらに、スパッツ80の前側支持部82は、第1前側リンク641及び第2前側リンク642の間に幅方向に挟まれる。また、第1中間リンク631は、第1後側リンク651とスパッツ80の後側支持部83との間に幅方向に挟まれ、第2中間リンク632は、第2後側リンク652とスパッツ80の後側支持部83との間に幅方向に挟まれる。言い換えれば、スパッツ80の後側支持部83は、第1中間リンク631及び第2中間リンク632の間に幅方向に挟まれる。
【0039】
図9及び
図10に示すように、第4工程は、第1ハウジング51の付き当て面517に第2ハウジング52の付き当て面527を押し付ける。すると、第2ハウジング52の複数の係止爪525は、弾性変形しつつ、第1ハウジング51の複数の係止片515にそれぞれ係止する。つまり、第2ハウジング52は、いわゆるスナップフィットにより、第1ハウジング51と一体化する。また、
図10に示すように、第4工程は、アクチュエータ70を第2ハウジング52に取り付ける。第4工程において、第2ハウジング52とアクチュエータ70との組み立てに伴う移動方向は幅方向である。
【0040】
こうして、第2ハウジング52が第1ハウジング51と一体化する状態では、駆動軸61が第2ハウジング52の挿通孔526を挿通する。また、同状態では、第2ハウジング52の第1支持部523及び第2支持部524が第1ハウジング51の第1支持軸513の先端及び第2支持軸514の先端をそれぞれ支持する。このとき、アクチュエータ70の出力部72は、挿通孔526を介して第2ハウジング52から露出する駆動軸61に連結される。
【0041】
以上説明したように、スパッツ装置40は、第1工程~第4工程を経て組み立てられる。本実施形態のスパッツ装置40は、装置の構成部品の組み付け方向が幅方向のみとなる。
【0042】
本実施形態の作用について説明する。
図11に示すように、退避条件が成立する場合には、アクチュエータ70により、駆動リンク62が第1回転方向R1に回転される。すると、中間リンク63が前方かつ上方に引き上げられるのに伴い、前側リンク64の第2端及び後側リンク65の第2端が前方かつ上方に変位する。その結果、スパッツ80が前輪30の前方の空間から退避する退避位置に配置される。退避条件は、例えば、車両10の走行速度が所定の判定速度未満となった場合などに成立する条件である。
【0043】
図12に示すように、展開条件が成立する場合には、アクチュエータ70により、駆動リンク62が第2回転方向R2に回転される。すると、中間リンク63が後方かつ下方に押し下げられるのに伴い、前側リンク64の第2端及び後側リンク65の第2端が後方かつ下方に変位する。その結果、スパッツ80が前輪30の前方の空間に展開する展開位置に配置される。展開条件は、例えば、車両10の走行速度が所定の判定速度以上となった場合などに成立する条件である。
【0044】
なお、スパッツ装置40において、ハウジング50とスパッツ80と駆動リンク62と中間リンク63と前側リンク64とは、5節リンク機構を構成している。また、ハウジング50とスパッツ80と前側リンク64と後側リンク65とは、4節リンク機構を構成している。さらに、5節リンク機構及び4節リンク機構は、ハウジング50とスパッツ80と前側リンク64とを共有している。このため、5節リンク機構を構成する駆動リンク62が回転するとき、スパッツ80の位置が一義的に定まる。言い換えれば、4節リンク機構を構成する前側リンク64及び後側リンク65により、スパッツ80の退避位置及び退避位置の間における移動方向が規定される。
【0045】
本実施形態の効果について説明する。
(1)ハウジング50は、別体に構成される第1ハウジング51及び第2ハウジング52を一体化することにより構成される。このため、スパッツ装置40は、ハウジング50が第1ハウジング51及び第2ハウジング52に分離不能な比較例に対し、装置の組み立てが容易となる。また、前側リンク64を支持する第1支持軸513及び後側リンク65を支持する第2支持軸514は、第1ハウジング51から延びている。このため、第1支持軸513及び第2支持軸514を第1ハウジング51と別体とする場合に比較して、装置を構成する部品点数が少なくなる。以上より、スパッツ装置40は、装置の組み立てが容易となる。
【0046】
(2)スパッツ装置40において、中間リンク63の第1端は、駆動リンク62に挟まれる。このため、駆動リンク62に対する中間リンク63の姿勢が安定しやすい。また、駆動リンク62において、第1駆動リンク621及び第2駆動リンク622は別体に構成される。このため、第1駆動リンク621に対して、中間リンク63及び第2駆動リンク622を順に幅方向に取り付けることで、装置の組み立てが可能となる。したがって、スパッツ装置40は、装置の組み立てが複雑化することを抑制できる。
【0047】
(3)スパッツ装置40において、スパッツ80の前側支持部82は、前側リンク64に幅方向に挟まれ、スパッツ80の後側支持部83は、後側リンク65に幅方向に挟まれる。このため、前側リンク64及び後側リンク65に対するスパッツ80の姿勢が安定しやすい。また、前側リンク64において、第1前側リンク641及び第2前側リンク642は別体に構成され、後側リンク65において、第1後側リンク651及び第2後側リンク652は別体に構成される。このため、第1前側リンク641及び第1後側リンク651に対して、スパッツ80と第2前側リンク642及び第2後側リンク652とを順に幅方向に取り付けることで、装置の組み立てが可能となる。したがって、スパッツ装置40は、装置の組み立てが複雑化することを抑制できる。
【0048】
(4)スパッツ装置40において、第1中間リンク631は、第1後側リンク651とスパッツ80の後側支持部83とに挟まれ、第2中間リンク632は、第2後側リンク652とスパッツ80の後側支持部83とに挟まれる。このため、後側リンク65及びスパッツ80に対する中間リンク63の姿勢が安定化しやすい。
【0049】
(5)第1ハウジング51の複数の係止片515に第2ハウジング52の複数の係止爪525をそれぞれ係止させることにより、第1ハウジング51及び第2ハウジング52を容易に一体化できる。
【0050】
(6)
図6~
図10に示すように、スパッツ装置40を組み立てる場合において、スパッツ装置40の構成部品の移動方向は幅方向に統一されている。つまり、スパッツ装置40において、構成部品の組立方向が統一されている。したがって、スパッツ装置40の組み立てをより簡素化できる。
【0051】
(7)
図11に示すように、スパッツ80が退避位置に配置される状況下において、スパッツ80の後端と、第1ハウジング51との間には隙間が存在している。このため、
図11に二点鎖線で示す領域までスパッツ80を大型化したとしても、退避位置に配置されるスパッツ80がハウジング50と干渉しない。したがって、スパッツ装置40は、スパッツ80の大型化に対応できる。
【0052】
(8)
図12に示すように、スパッツ80において、後側支持部83は、整流部81の後端よりも前方にずれた位置に設けられている。このため、
図12に二点鎖線で示す領域までスパッツ80を小型化したとしても、後側リンク65及び中間リンク63とスパッツ80の後部とを連結できる。したがって、スパッツ装置40は、スパッツ80の小型化に対応できる。
【0053】
(9)
図11に示すように、スパッツ80が退避位置に配置されるとき、第3連結軸654の中心と駆動軸61の中心とを結ぶ線分L1に対し、駆動軸61の中心と第1連結軸624の中心とを結ぶ線分L2は、駆動軸61を基準に、第1回転方向R1に傾いている。このため、中間リンク63にスパッツ80の自重等が作用すると、駆動リンク62を第1回転方向R1に回転させるモーメントが駆動リンク62に作用する。つまり、駆動リンク62を第2回転方向R2に回転させるモーメントが駆動リンク62に作用しないため、スパッツ80が展開位置に向かって変位するおそれがない。したがって、スパッツ装置40は、退避位置に配置されるスパッツ80の姿勢を安定化できる。また、スパッツ装置40は、スパッツ80を退避位置に留めるために、アクチュエータ70を構成するモータに通電する必要もなくなる。
【0054】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1工程~第4工程のうち、一部の組立順序を変更することができる。
【0055】
・第1ハウジング51及び第2ハウジング52は、ボルト及びねじなどの締結部材を用いて一体化することもできる。この場合、第1ハウジング51は、係止片515を備えなくてもよいし、第2ハウジング52は、係止爪525を備えなくてもよい。
【0056】
・第1ハウジング51は、係止爪525に相当する構成を備えてもよいし、第2ハウジング52は、係止片515に相当する構成を備えてもよい。
・駆動リンク62は、第1駆動リンク621及び第2駆動リンク622に分離できるように別体に構成しなくてもよい。同様に、中間リンク63は、第1中間リンク631及び第2中間リンク632に分離できるように別体に構成しなくてもよい。
【0057】
・スパッツ装置40は、後輪の前方に設置してもよい。
・アクチュエータ70は、スパッツ80に加えて、車両10の他の空力デバイスを駆動してもよい。他の空力デバイスとしては、例えば、グリルシャッタ及びアクティブスポイラなどである。この場合、アクチュエータ70は、間欠ギヤを組み合わせることで、スパッツ80だけに動力を伝達したり、空力デバイスだけに動力を伝達したりしてもよい。こうした間欠ギヤを組み合わせた動力伝達装置を用いれば、複数の空力デバイスを1つのアクチュエータで駆動することが可能となる。
【符号の説明】
【0058】
10…車両
20…車体
30…前輪(車輪の一例)
40…車両用スパッツ装置
50…ハウジング
51…第1ハウジング
513…第1支持軸
514…第2支持軸
515…係止片
52…第2ハウジング
523…第1支持部
524…第2支持部
525…係止爪
60…リンクユニット
61…駆動軸
62(621,622)…駆動リンク
624…第1連結軸
63(631,632)…中間リンク
64(641,642)…前側リンク
644…第2連結軸
65(651,652)…後側リンク
654…第3連結軸
70…アクチュエータ
80…スパッツ
81…整流部
82…前側支持部
83…後側支持部