(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022169997
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】作業機械管理方法、作業機械管理システムおよび作業機械管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/02 20120101AFI20221102BHJP
A01B 69/00 20060101ALI20221102BHJP
G06Q 10/06 20120101ALI20221102BHJP
【FI】
G06Q50/02
A01B69/00 Z
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021075795
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】720001060
【氏名又は名称】ヤンマーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205350
【弁理士】
【氏名又は名称】狩野 芳正
(74)【代理人】
【識別番号】100117617
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭策
(72)【発明者】
【氏名】岡本 将希
(72)【発明者】
【氏名】三谷 英樹
(72)【発明者】
【氏名】吉峰 拓海
【テーマコード(参考)】
2B043
5L049
【Fターム(参考)】
2B043EA11
2B043EA32
2B043EE01
5L049AA06
5L049CC01
(57)【要約】
【課題】農作業において作業機械の稼働状態と稼働余力とを把握する。
【解決手段】一実施の形態によれば、作業機械管理方法は、作業機械(2)の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得すること(S1)と、稼働情報に基づいて、作業機械(2)のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、作業機械(2)のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数とを検出すること(S4)と、第1台数を表す情報(81)と、第2台数を表す情報(82、83)とを出力すること(S6)とを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機械の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得することと、
前記稼働情報に基づいて、
前記作業機械のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、
前記作業機械のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数と
を検出することと、
前記第1台数を表す情報と、前記第2台数を表す情報とを出力することと
を含む
作業機械管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の作業機械管理方法において、
前記検出することは、前記稼働情報に基づいて、
前記稼働可能作業機械のうちの、当日に稼働し、かつ、現在は稼働していない稼働済み作業機械の台数を表す第3台数と、
前記稼働可能作業機械のうちの、当日には稼働しておらず、かつ、所定の日数前から前日までの期間に稼働した準備済み作業機械の台数を表す第4台数と
をさらに検出すること
を含み、
前記出力することは、
前記第3台数を表す情報と、前記第4台数を表す情報とを前記第2台数を表す情報として出力すること
を含む
作業機械管理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の作業機械管理方法において、
前記検出することは、
前記稼働情報に基づいて、前記稼働可能作業機械のうちの、当日に稼働し、かつ、現在は稼働していない稼働済み作業機械の台数を表す第3台数をさらに検出すること
を含み、
前記出力することは、
前記第3台数を表す情報をさらに出力すること
を含む
作業機械管理方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の作業機械管理方法において、
設定領域の位置および範囲を少なくとも表す地図情報を用意すること
をさらに含み、
前記機械情報は、前記作業機械の位置を表す位置情報をさらに含み、
前記第1台数は、前記設定領域にある前記稼働中作業機械の台数を表し、
前記第2台数は、前記設定領域にある前記稼働可能作業機械の台数を表す
作業機械管理方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の作業機械管理方法において、
前記機械情報は、前記作業機械を識別する識別情報をさらに含み、
前記検出することは、
前記識別情報に基づいて前記作業機械を分類したグループごとに、前記第1台数と、前記第2台数とを検出すること
をさらに含み、
前記出力することは、
前記グループごとに、前記第1台数を表す情報と、前記第2台数を表す情報とを出力すること
をさらに含む
作業機械管理方法。
【請求項6】
請求項5に記載の作業機械管理方法において、
前記グループは、前記作業機械の種別と、前記作業機械の作業能力と、前記作業機械が所属するチームとのうちの少なくとも1つの基準に基づいて分類される
作業機械管理方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の作業機械管理方法において、
前記第2台数に基づいて、前記稼働可能作業機械の少なくとも一部が稼働した場合の作業見込み量を算出すること
をさらに含み、
前記出力することは、
前記作業見込み量を出力すること
をさらに含む
作業機械管理方法。
【請求項8】
作業機械の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得する情報取得部と、
前記稼働情報に基づいて、
前記作業機械のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、
前記作業機械のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数と
を検出する検出部と、
前記第1台数を表す情報と、前記第2台数を表す情報とを出力する出力部と
を備える
作業機械管理システム。
【請求項9】
実行することによって所定の処理を実現するための作業機械管理プログラムであって、
前記処理は、
作業機械の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得することと、
前記稼働情報に基づいて、
前記作業機械のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、
前記作業機械のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数と
を検出することと、
前記第1台数を表す情報と、前記第2台数を表す情報とを出力することと
を含む
作業機械管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は作業機械管理方法、作業機械管理システムおよび作業機械管理プログラムに関し、例えば、農作業を行う作業機械を管理する作業機械管理方法、作業機械管理システムおよび作業機械管理プログラムに好適に利用できるものである。
【背景技術】
【0002】
農作業の効率は、天候の変化や、収穫する作物の状態などによって、大きく変動する場合がある。さらに、収穫した作物を処理する工場などの施設の稼働状況に応じて、農作業を行う作業機械の作業量をリアルタイムに増減できるように複数の作業機械の稼働状態を管理する需要がある。
【0003】
上記に関連して、特許文献1(特許第3685090号公報)には、建設機械の稼働台数出力方法が開示されている。特許文献1の建設機械の稼働台数出力方法は、複数の建設現場で稼働している建設機械の稼働台数を、建設機械の機種ごとに、建設現場を含む地図の上に表示する。こうすることにより、利用者は、どの地域でどの建設機械が稼働しているかを把握することができる。
【0004】
しかしながら、稼働しているはずの建設機械が休憩していたり、作業を停止していたりすることは、特許文献1の発明では把握できない。また、稼働していない建設機械を稼働させた場合に得られる作業量を表す稼働余力も、特許文献1の発明では把握できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記状況に鑑み、本開示は農作業において作業機械の稼働状態と稼働余力とを把握するための作業機械管理方法、作業機械管理システムおよび作業機械管理プログラムを提供することを目的の1つとする。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0008】
一実施の形態によれば、作業機械管理方法は、作業機械(2)の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得すること(S1)と、稼働情報に基づいて、作業機械(2)のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、作業機械(2)のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数とを検出すること(S4)と、第1台数を表す情報(81)と、第2台数を表す情報(82、83)とを出力すること(S6)とを含む。
【0009】
一実施の形態によれば、作業機械管理システム(1)は、情報取得部(311、511)と、検出部(313、513)と、出力部(314、514)とを備える。情報取得部(311、511)は、作業機械(2)の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得する。検出部(313、513)は、稼働情報に基づいて、作業機械(2)のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、作業機械(2)のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数とを検出する。出力部(314、514)は、第1台数を表す情報(81)と、第2台数を表す情報(82、83)とを出力する。
【0010】
一実施の形態によれば、作業機械管理プログラムは、実行することによって所定の処理を実現するためのものである。この処理は、作業機械(2)の稼働状態を表す稼働情報を少なくとも含む機械情報を取得すること(S1)と、稼働情報に基づいて、作業機械(2)のうちの、現在稼働中である稼働中作業機械の台数を表す第1台数と、作業機械(2)のうちの、現在は稼働しておらず、かつ、直近の所定の期間内に稼働している稼働可能作業機械の台数を表す第2台数とを検出すること(S4)と、第1台数を表す情報(81)と、第2台数を表す情報(82、83)とを出力すること(S6)とを含む。
【発明の効果】
【0011】
一実施の形態によれば、作業機械管理システムは、利用者による農作業における作業機械の稼働状態と稼働余力との把握を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、一実施の形態による作業機械管理システムの一構成例を示す図である。
【
図2】
図2は、一実施の形態による車載端末の一構成例を示すブロック回路図である。
【
図3】
図3は、一実施の形態による端末の一構成例を示すブロック回路図である。
【
図4】
図4は、一実施の形態によるサーバの一構成例を示すブロック回路図である。
【
図5】
図5は、一実施の形態による作業機械管理方法の一構成例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、一実施の形態による地図の一例を示す図である。
【
図7A】
図7Aは、一実施の形態による図形の一例を示す表である。
【
図7B】
図7Bは、一実施の形態による枠部の一例を示す表である。
【
図7C】
図7Cは、一実施の形態によるピクトグラムの一例を示す表である。
【
図8A】
図8Aは、一実施の形態による表示の一例を示す表である。
【
図8B】
図8Bは、一実施の形態による表示の別の一例を示す表である。
【
図9】
図9は、一実施の形態による作業機械管理方法の一構成例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面を参照して、本発明による作業機械管理方法、作業機械管理システムおよび作業機械管理プログラムを実施するための形態を以下に説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、一実施の形態による作業機械管理システム1は、作業機械2に搭載された車載端末20と、端末3と、サーバ5とを備える。作業機械2は、例えば、収穫機、トラクター、移植機などの、圃場9で農作業を行う車両である。車載端末20は、アンテナ232を用いた無線通信を行うなどしてネットワーク4に接続可能である。端末3は、有線通信または無線通信を行うなどしてネットワーク4に接続可能である。端末3は、ネットワーク4を介して、圃場9で作業を行う車載端末20から各種の情報を実質的にリアルタイムに取得することができる。端末3は、例えば、無線通信機能を有するタブレット型の情報端末である。
【0015】
サーバ5と、端末3とは、一部の機能を実現するための構成を重複して備えていてもよい。以下、端末3とサーバ5が同様の構成を重複して備える場合について説明するが、重複する構成は端末3またはサーバ5から省略可能である。
【0016】
図2に示すように、一実施の形態による車載端末20は、いわゆるコンピュータとしての構成を備えていてもよい。車載端末20は、バス200と、演算装置210と、記憶装置220と、入出力装置230と、稼働状態センサ240とを備える。演算装置210、記憶装置220、入出力装置230および稼働状態センサ240は、バス200を介して互いに通信可能に接続されている。
【0017】
演算装置210は、伝達部211を仮想的に備えている。伝達部211は、演算装置210が伝達プログラム222を実行することによって所定の機能を実現する機能ブロックである。伝達プログラム222は、記憶装置220に格納されている。伝達プログラム222は、記録媒体221から読み出されて記憶装置220に格納されてもよいし、入出力装置230を介して外部から取得されて記憶装置220に格納されてもよい。
【0018】
入出力装置230は、通信装置231と、測位装置233と、出力装置234と、入力装置235とを備える。通信装置231は、アンテナ232を介してネットワーク4に接続可能であり、ネットワーク4を介して端末3および/またはサーバ5と通信可能である。アンテナ232は、車載端末20の一部であってもよいし、車載端末20以外の、例えば作業機械2の一部であってもよい。測位装置233は、GNSS(Global Navigation Satellite System:衛星測位システム)を利用するなどして自身の位置を示す位置情報を取得する。測位装置233が取得する位置情報は、車載端末20の位置を表し、したがって車載端末20を搭載する作業機械2の位置を表す。出力装置234は、例えば表示装置やランプなどを含み、車載端末20の状態などを表す任意の情報を出力してもよい。入力装置235は、例えばスイッチやボタンなどを含み、利用者が車載端末20を操作するために用いてもよい。
【0019】
稼働状態センサ240は、作業機械2の状態を表す作業機械状態信号を作業機械2から受信する。
【0020】
図3に示すように、一実施の形態による端末3は、いわゆるコンピュータとしての構成を備えていてもよい。端末3は、バス30と、演算装置31と、記憶装置32と、入出力装置33とを備える。演算装置31、記憶装置32および入出力装置33は、バス30を介して互いに通信可能に接続されている。
【0021】
演算装置31は、情報取得部311と、判定部312と、検出部313と、出力部314とを仮想的に備えている。情報取得部311、判定部312、検出部313および出力部314のそれぞれは、演算装置31が作業機械管理プログラム321を実行することによって所定の機能を実現する機能ブロックである。
【0022】
記憶装置32は、作業機械管理プログラム321と、地図情報322とを格納している。地図情報322は、例えば、圃場9の位置と範囲とを表す情報を含む。作業機械管理プログラム321と、地図情報322とは、記録媒体320から読み出されて記憶装置32に格納されてもよいし、入出力装置33を介して外部から取得されて記憶装置32に格納されてもよい。
【0023】
入出力装置33は、通信装置331と、表示装置332と、入力装置333とを備える。通信装置331は、有線通信および/または無線通信を介してネットワーク4に接続可能であり、ネットワーク4を介して車載端末20および/またはサーバ5と通信可能である。表示装置332は、演算装置31の判定部312が判定した結果を視認可能に表示する。入力装置333は、例えばタッチパッドやボタンなどを含み、利用者が端末3を操作するために用いてもよい。表示装置332および入力装置333は一体化されたタッチパネルとして端末3に実装されていてもよい。
【0024】
図4に示すように、一実施の形態によるサーバ5は、
図3に示した端末3と同様の構成要素を備えている。一実施の形態によるサーバ5は、いわゆるコンピュータとしての構成を備えていてもよい。サーバ5は、バス50と、演算装置51と、記憶装置52と、入出力装置53とを備える。演算装置51、記憶装置52および入出力装置53は、バス50を介して互いに通信可能に接続されている。
【0025】
演算装置51は、情報取得部511と、判定部512と、検出部513と、出力部514とを仮想的に備えている。情報取得部511、判定部512、検出部513および出力部514のそれぞれは、演算装置51が作業機械管理プログラム521を実行することによって所定の機能を実現する機能ブロックである。
【0026】
記憶装置52は、作業機械管理プログラム521と、地図情報522とを格納している。地図情報522は、圃場9の位置と範囲とを少なくとも表す。作業機械管理プログラム521と、地図情報522とは、記録媒体520から読み出されて記憶装置52に格納されてもよいし、入出力装置53を介して外部から取得されて記憶装置52に格納されてもよい。
【0027】
入出力装置53は、通信装置531と、表示装置532と、入力装置533とを備える。通信装置531は、有線通信および/または無線通信を介してネットワーク4に接続可能であり、ネットワーク4を介して車載端末20および/または端末3と通信可能である。表示装置532は、演算装置51の判定部512が判定した結果を視認可能に表示して出力する。入力装置533は、例えばキーボードやマウスなどを含み、利用者がサーバ5を操作するために用いてもよい。表示装置532および入力装置533は一体化されたタッチパネルとしてサーバ5に実装されていてもよい。
【0028】
一実施の形態による作業機械管理システム1の動作を説明するために、
図5のフローチャートを参照して、一実施の形態による作業機械管理方法の一構成例について説明する。ここで、一実施の形態による作業機械管理方法の一構成例は、一実施の形態による作業機械管理システム1の動作の一例でもある。また、
図5のフローチャートは、一実施の形態による作業機械管理プログラム321の一構成例も示している。
【0029】
図5のフローチャートは、例えば、利用者がサーバ5を操作して作業機械管理プログラム521を起動することによって開始する。
図5のフローチャートが開始すると、ステップS1が実行される。
【0030】
ステップS1において、サーバ5の演算装置51は作業機械管理プログラム521を実行することによって情報取得部511の機能を実現する。情報取得部511は、ネットワーク4を介するなどして作業機械2の車載端末20から機械情報を取得する。情報取得部511は、複数の作業機械2にそれぞれ搭載された複数の車載端末20から、それぞれの機械情報を取得してもよい。
【0031】
ここで、車載端末20は、サーバ5から要求されることなく、機械情報を送信してもよい。一例として、サーバ5が機械情報を受信する準備が整っているか否かに関わらず、車載端末20は機械情報を送信し続けてもよい。
【0032】
機械情報は、少なくとも、作業機械2の稼働状態を表す稼働情報を含む。作業機械2の稼働状態は、稼働中または非稼働中に区別される。一例として、作業機械2がキーオフ状態であれば非稼働中であり、作業機械2がキーオン状態であれば稼働中である。稼働中の作業機械2を、稼働中作業機械と呼ぶ。非稼働中の作業機械2を、非稼働中作業機械と呼ぶ。非稼働中の稼働状態は、さらに、稼働可能であるか否かに区別される。非稼働中作業機械のうち、故障や修理などのために稼働不能であることを示す情報がサーバ5に登録されておらず、したがって稼働可能と推定される作業機械2を、稼働可能作業機械と呼ぶ。非稼働中かつ稼働可能な稼働状態は、さらに、当日に稼働した実績が有るか無いかに区別される。非稼働中かつ稼働可能かつ当日稼働実績有りの稼働状態は、作業機械2が当日に稼働した後に稼働を終了した状態である。このような稼働状態の作業機械2は、稼働済み作業機械と呼び、当日中に稼働を再開できる可能性の高い作業機械2を表す。非稼働中かつ稼働可能かつ当日稼働実績無しの稼働状態は、当日に稼働できる可能性が比較的高い状態である。一例として、直近の所定の期間とは、所定の日数前から前日までの期間であってもよい。このような稼働状態の作業機械2は、当日も稼働する準備ができていると推定されるので、準備済み作業機械と呼ぶ。
【0033】
機械情報は、少なくとも、作業機械2の最新位置を表す位置情報をさらに含む。作業機械2の最新位置とは、車載端末20の位置を最後に測定して得られた位置情報が表す位置である。
【0034】
機械情報が車載端末20で生成される方法について説明する。車載端末20の演算装置210は、伝達プログラム222を実行することによって伝達部211の機能を実現する。伝達部211は、稼働状態センサ240を介して作業機械2の状態を表す作業機械状態信号を取得する。作業機械状態信号には、例えば、作業機械2がキーオン状態であることを表す信号、作業機械2の移動速度を表す信号、作業機械2に設けられて農作業を行う部位への動力が伝達されているか否かを表す信号、作業機械2の故障などの異常を表す信号などが含まれている。ただし、作業機械2が休止状態にあるときに車載端末20の電源も連動してオフ状態にある場合は、車載端末20は作業機械2が休止状態にあることを識別する機能も停止していてもよい。この場合、伝達部211は、作業機械2がキーオフ状態であることを表す信号を作業機械状態信号の一部として取得しなくてもよい。伝達部211は、作業機械状態信号を取得した時刻を表す状態取得時刻情報に対応付けて作業機械状態信号を記憶装置220に格納する。
【0035】
また、伝達部211は、測位装置233を制御して位置情報を取得し、位置情報を取得した時刻を表す測位時刻情報に対応付けて位置情報を記憶装置220に格納する。伝達部211は、作業機械状態信号および位置情報を同じ時刻に対応付けて記憶装置220に格納してもよい。
【0036】
伝達部211は、複数の時刻のそれぞれにおいて稼働状態情報および位置情報の取得を繰り返す。一例として、伝達部211は、定期的に稼働状態情報および位置情報を取得してもよい。また、一例として、伝達部211は1分ごとに稼働状態情報および位置情報を取得してもよい。
【0037】
車載端末20は、利用者が作業機械2を起動したときに連動して起動してもよい。車載端末20が起動するときに、演算装置210は自動的に伝達プログラム222を実行する。伝達プログラム222が実行されるとき、伝達部211は自動的に作業機械状態信号および位置情報の取得を開始する。伝達部211は、作業機械状態信号および位置情報を少なくとも含む機械情報を生成し、通信装置231を制御して機械情報をサーバ5の情報取得部511に送信する。
【0038】
サーバ5の情報取得部511は、車載端末20の伝達部211から取得した機械情報を記憶装置52に格納する。異なる時刻に取得された複数の機械情報は、記憶装置52に蓄積される。
【0039】
ステップS1の後、ステップS2が実行される。ステップS2において、サーバ5の演算装置51は、作業機械管理プログラム521を実行することによって判定部512の機能を実現する。判定部512は、作業機械2の稼働状態を判定する。より具体的には、判定部512は、記憶装置52に格納されている最新の機械情報を参照して、作業機械2が稼働中であるか非稼働中であるかを判定する。作業機械2が非稼働中であるとき、判定部512は、記憶装置52に蓄積された機械情報および/または過去の判定結果を参照して、非稼働中の作業機械2が稼働可能であるか否かを判定する。作業機械2が稼働可能であるとき、判定部512は、記憶装置52に蓄積された機械情報および/または過去の判定結果を参照して、稼働可能な作業機械2が稼働済みであるか準備済みであるかを判定する。
【0040】
さらに、判定部512は、ステップS2において、作業機械2の最新位置が所定の設定領域の中にあるか否かを判定する。一例として、この設定領域は、作業機械2による作業が計画されている圃場9と、この作業に続く作業が行われる工場などの地点と、この圃場9およびこの地点の周辺の地域とを含む。一例として、設定領域の範囲は、後述する地
図6に表示される範囲に対応する。設定領域の範囲は、利用者による端末3の操作などによって設定されてもよい。
【0041】
ステップS2の後、ステップS3が実行される。ステップS3において、サーバ5の演算装置51は、作業機械管理プログラム521を実行することによって判定部512の別の機能をさらに実現する。判定部512は、ステップS1で判定した結果を、記憶装置52に記録する。ここで、判定部512は、判定の結果を、この判定を行うために参照した機械情報に含まれる稼働状態情報および/または位置情報に対応付けられた時刻情報が表す時刻に対応付けて記録してもよい。こうすることで、判定部512は、複数の時刻にそれぞれ対応する複数の判定結果を記憶装置52に記録することができる。
【0042】
ステップS3の後、ステップS4が実行される。ステップS4において、サーバ5の演算装置51は、作業機械管理プログラム521を実行することによって検出部513の機能を実現する。検出部513は、稼働状態ごとに作業機械2の台数を検出する。より具体的には、稼働中の作業機械2の台数を第1台数として検出し、非稼働中の作業機械2の台数を第2台数として検出する。さらに、検出部513は、非稼働中の作業機械2のうち、稼働済み作業機械の台数を第3台数として検出し、準備済み作業機械の台数を第4台数として検出する。検出部513は、設定領域の中にある作業機械2の台数を稼働状態ごとに検出してもよい。検出部513は、設定領域の中にあるか否かに関わらず、管理下にある全ての作業機械2の台数を稼働状態ごとに検出してもよい。
【0043】
検出部513は、作業機械2を所定の基準に基づいて分類したグループごとに、第1台数、第2台数、第3台数および第4台数のうちの一部または全てを検出してもよい。ここで、作業機械2を分類する基準は、例えば、作業機械2の種別であってもよいし、作業機械2の作業能力であってもよいし、作業機械2が所属するチームであってもよい。作業機械2の種別は、例えば、作業機械2が収穫機、トラクター、移植機、トラック、などのうちのいずれであるかを表す。作業機械2の作業能力は、例えば、作業機械2による単位時間あたりの作業量を表す。作業機械2が所属するチームは、例えば、どの圃場9での作業が計画されているかを表す。
【0044】
検出部513は、作業機械2の分類を、作業機械2の識別情報に基づいて行ってもよい。このとき、検出部513は、作業機械2から取得した機械情報を参照して作業機械2の識別情報を読み出してもよい。また、このとき、作業機械2の識別情報は車載端末20の記憶装置220に格納されていて、伝達部211が識別情報を記憶装置220から読み出し、識別情報をさらに含む機械情報を生成して送信してもよい。
【0045】
ここで、サーバ5の演算装置51は、作業機械管理プログラム521を実行することによって出力部514の機能を実現する。出力部514は、通信装置531を制御して、ステップS2で得られた判定の結果と、ステップS4で得られた検出の結果とを表す情報を、端末3に向けて出力する。
【0046】
ステップS4の後、ステップS6が実行される。ステップS6において、端末3の演算装置31は、作業機械管理プログラム321を実行することによって出力部314の機能を実現する。出力部314は、作業機械2の台数を表示する。より具体的には、出力部314は、表示装置332を制御して、第1台数と、第2台数とを、区別可能に出力する。さらに具体的には、出力部314は、表示装置332を制御して、第1台数と、第3台数と、第4台数とを、区別可能に出力する。このとき、第3台数と第4台数との合計は、第2台数に等しいので、出力部314が第3台数と第4台数とを識別可能に出力するとき、出力部314は実質的に第2台数も識別可能に出力している。
【0047】
図6に示すように、出力部314は、作業機械2の第1台数を表す情報81、第3台数を表す情報82および第4台数を表す情報83を含む画像8を、地
図6と、作業機械2の最新位置を表す図形71、72、73と共に、表示装置332で表示してもよい。図形71、72、73は、それぞれ、作業機械2に対応付けられており、対応する作業機械2の最新位置の地
図6の上で対応する位置に配置されている。
【0048】
図7Aに示すように、図形71、72、73は互いに区別可能に構成されている。図形71は、稼働中の作業機械2を表す。図形72は、稼働可能で当日の稼働実績が有る作業機械2、すなわち稼働済みの作業機械2を表す。図形73は、稼働可能で当日の稼働実績が無い作業機械2、すなわち準備済みの作業機械2を表している。
【0049】
図形71は、
図7Bに示す枠部71Aおよび矢印部71Bと、
図7Cに示すピクトグラム74Aとを重ね合わせることで得られる。同様に、図形72は、
図7Bに示す枠部72Aおよび矢印部72Bと、
図7Cに示すピクトグラム74Aとを重ね合わせることで得られる。図形73は、
図7Bに示す枠部73Aおよび矢印部73Bと、
図7Cに示すピクトグラム74Aとを重ね合わせることで得られる。
【0050】
枠部71A、72A、73Aは、互いに区別可能に構成されている。
図7Bの例では、枠部71Aを黒で表し、枠部72Aをハッチングで表し、枠部73Aを白で表すことで、枠部71A、72A、73Aを区別可能に構成している。ただし、一実施の形態はこの例に限定されず、他の例として、枠部71A、72A、73Aを異なる色で構成してもよいし、枠部71A、72A、73Aを異なる形状で構成してもよい。
【0051】
矢印部71B、72B、73Bは、それぞれ、枠部71A、72A、73Aと一体的に認識されるように構成されることが好ましい。
図7Bの例では、矢印部71Bを枠部71Aと同様に黒で表し、矢印部72Bを枠部72Aと同様にハッチングで表し、矢印部73Bを枠部73Aと同様に白で表している。
【0052】
矢印部71B、72B、73Bは、図形71、72、73に対応する作業機械2の、地
図6における位置を表す目的で形成されている。
図7Aの例では、71B、72B、73Bの先端部が、図形71、72、73に対応する作業機械2の、地
図6における位置を表している。
【0053】
ピクトグラム74A、74B、74C、74Dは、図形71、72、73に対応する作業機械2の種別を表す。
図7Cの例では、ピクトグラム74Aは作業機械2の種別が収穫機であることを表し、ピクトグラム74Bは作業機械2の種別が、施肥機や薬剤散布機等の各種作業機が装着されたトラクターであることを表し、ピクトグラム74Cは作業機械2の種別が移植機であることを表し、ピクトグラム74Dは作業機械2の種別がトラックであることを表す。
【0054】
このように、一実施の形態によれば、作業機械2の稼働状態と位置に関する判定の結果を、
図6に示したような地
図6に、第1台数を表す情報81、第3台数を表す情報82および第4台数を表す情報83と、対応する作業機械2の稼働状態、種別および位置を表す図形71、72、73として識別可能に表示することができる。こうすることによって、利用者は、当日の目標作業量をより効率的に達成するために稼働を依頼すべき作業機械2の優先順位を容易に判断し、依頼すべき作業機械2の作業者に早急に連絡することができる。
【0055】
一実施の形態によれば、作業機械2の稼働状態と位置に関する判定の結果を出力するときに、
図6に示したような地
図6とは異なる表示を用いてもよい。
【0056】
判定の結果は、一例として
図8Aに示すように、それぞれの作業機械2の稼働状態を一覧できる表の形式で表示してもよい。
図8Aの例では、それぞれの作業機械2について、ピクトグラムと、車両識別名と、所定の日数前から当日までの期間における稼働実績の有無と、当日に稼働を終了した場合はその停止時刻および停止後に現在まで経過した時間と、最新位置から作業の後工程を行う工場までの距離と、過去に稼働を依頼したときに作業者が応じた応答率とを表の形式で一覧表示する。稼働中の作業機械2と、稼働済みの作業機械2とについては、当日の稼働実績のセルをそれぞれ強調表示してもよい。
図8Aの例では、稼働中の作業機械2の当日の稼働実績を比較的濃いハッチングで示し、稼働済みの非作業機械の当日の稼働実績を比較的薄いハッチングで示している。
【0057】
利用者は、作業機械2の稼働状態に基づいて、当日の目標作業量をより効率的に達成するために稼働を依頼すべき作業機械2の優先順位を容易に判断することができる。この判断の基準として、例えば、直近3日間の間に稼働した実績の有る準備済み作業機械(収穫機07)より稼働済み作業機械(収穫機02、収穫機05)を優先してもよいし、稼働済み作業機械のうちの停止後経過時間がより短い方(収穫機05)またはより長い方(収穫機02)を優先してもよい。また、この判断の基準として、例えば、稼働済みまたは準備済みの作業機械2のうちの、工場からの距離がより短いもの(収穫機08など)を優先してもよいし、過去依頼応答率がより高いもの(収穫機02、収穫機08など)を優先してもよい。
【0058】
作業機械2の稼働状態を一覧できる表の変形例として、
図8Bに示すように、それぞれの作業機械2について、作業能力を表示してもよいし、所属するチームを表示してもよいし、稼働実績の有無を所定の日数前から当日までの期間の午前と午後とに分けて表示してもよい。作業機械2の作業能力としては、その作業機械2が稼働した場合に得られる単位時間当たりの作業量を、
図8Bに示すように大、中、小などの段階で表示してもよいし、別の例としてはより具体的な数値で表してもよい。作業機械2が所属するチームは、
図8Bに示すようにそのチームを表す文字列で表示してもよいし、別の例としてはセルの背景の色でチームを区別するように表示してもよい。稼働中の作業機械2と、稼働済みの作業機械2とについては、当日の稼働実績のセルをそれぞれ午前と午後に分けて強調表示してもよい。
【0059】
利用者は、作業機械2の作業能力および/または所属チームに基づいて、当日の目標作業量をより効率的に達成するために稼働を依頼すべき作業機械2の優先順位を容易に判断することができる。また、利用者は、作業機械2が直近の所定の日数に稼働した実績の有無を、午前と午後に分けてより詳細に把握することができる。
【0060】
(第2の実施の形態)
上記に説明した第1の実施の形態の変形例として、
図5のフローチャートを
図9に示したフローチャートに変更してもよい。より具体的には、
図5のフローチャートに示したステップS4とステップS6との間に、
図9に示すステップS5を追加してもよい。
【0061】
図9のフローチャートのステップS1~ステップS4は、
図5のフローチャートのステップS1~ステップS4とそれぞれ同様である。ただし、
図9のフローチャートでは、ステップS4の後、ステップS5が実行される。ステップS5において、端末3の演算装置31は作業機械管理プログラム321を実行することによって出力部314の別の機能をさらに実現する。出力部314は、作業量を予測する。より具体的には、稼働済みの作業機械2および/または準備済みの作業機械2とのうちの少なくとも一部が稼働した場合に追加で得られると見込まれる作業量を予測する。このような場合に見込まれる作業量を、作業見込み量とも呼ぶ。
【0062】
ステップS5において、出力部314は、まず、利用者による入力を受け入れる。ここで、利用者は、端末3の入力装置333および/またはサーバ5の入力装置533を用いて、稼働済みの作業機械2および/または準備済みの作業機械2とのうちの少なくとも一部を選択する。次に、出力部314は、選択された作業機械2が稼働した場合の作業見込み量を算出する。一例として、出力部314は、選択された作業機械2の単位時間当たりの作業量と、当日中に作業を行える時間とに基づいて作業見込み量を算出する。ここで、作業機械2が過去に作業したときに取得した位置情報から、その作業機械2がその作業のために移動した移動軌跡を算出し、この移動軌跡から、その作業機械2がその作業を行った作業面積を算出し、この作業面積とこの作業に費やした時間から、その作業機械2の単位時間当たりの作業量を算出することができる。作業機械2の単位時間当たりの作業量は、その作業機械2に搭載された車載端末20から送信される機械情報に含まれていてもよいし、端末3の記憶装置32および/またはサーバ5の記憶装置52に予め格納されていてもよい。また、当日中に作業を行える時間は、出力部314がステップS5を実行している時刻から、所定の時刻までの時間として算出してもよい。この所定の時刻は、作業の終了が予定されている時刻であってもよい。
【0063】
図9のフローチャートでは、ステップS5の後、ステップS6が実行される。
図9のステップS6は、
図5のステップS6とほぼ同じであるが、以下の点で異なる。すなわち、ステップS2の判定の結果に加えて、ステップS5で算出した作業見込み量をさらに表示する。作業見込み量は、
図6に示した地
図6の形式として表示してもよいし、
図8Aまたは
図8Bに示した表の形式として表示してもよい。
【0064】
(第3の実施の形態)
上記に説明した実施の形態では、稼働中の作業機械2の台数を第1台数と呼び、非稼働中の作業機械2の台数を第2台数と呼び、稼働済み作業機械の台数を第3台数と呼び、準備済み作業機械の台数を第4台数と呼び、
図6に示した地
図6において、第1台数を表す情報81と、第3台数を表す情報82と、第4台数を表す情報83とを表示する。本実施の形態では、変形例として、
図6に示した地
図6において、第1台数を表す情報81と、第3台数を表す情報82と、第2台数を表す情報83とを表示する。
【0065】
本実施の形態によれば、利用者は地
図6に表示される情報83を見ることで、非稼働中の作業機械2の台数、すなわち稼働済み作業機械の第3台数と、準備済み作業機械の第4台数との合計を、より容易に認識することが可能となる。
【0066】
(変形例)
本実施の形態による作業機械管理方法の一例として、
図5のフローチャートのうち、ステップS1~S4をサーバ5の情報取得部511と、判定部512と、検出部513とが実行し、ステップS5、S6を端末3の出力部314が実行する構成について説明したが、一実施の形態はこの例に限定されない。ステップS1において、サーバ5の情報取得部511の機能の一部または全てを端末3の情報取得部311が実現してもよい。ステップS2、S3において、サーバ5の判定部512の機能の一部または全てを端末3の判定部312が実現してもよい。ステップS4において、サーバ5の検出部513の機能の一部または全てを端末3の検出部313が実現してもよい。ステップS5、S6において、端末3の出力部314の機能の一部または全てをサーバ5の出力部514が実現してもよい。
【0067】
以上、発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0068】
1 作業機械管理システム
2 作業機械
20 車載端末
200 バス
210 演算装置
211 伝達部
220 記憶装置
221 記録媒体
222 伝達プログラム
230 入出力装置
231 通信装置
232 アンテナ
233 測位装置
234 出力装置
235 入力装置
240 稼働状態センサ
3 端末
30 バス
31 演算装置
311 情報取得部
312 判定部
313 検出部
314 出力部
32 記憶装置
320 記録媒体
321 作業機械管理プログラム
322 地図情報
33 入出力装置
331 通信装置
332 表示装置
333 入力装置
4 ネットワーク
5 サーバ
50 バス
51 演算装置
511 情報取得部
512 判定部
513 検出部
514 出力部
52 記憶装置
520 記録媒体
521 作業機械管理プログラム
522 地図情報
53 入出力装置
531 通信装置
532 表示装置
533 入力装置
6 地図
71、72、73 図形
71A、72A、73A 枠部
71B、72B、73B 矢印部
74A、74B、74C、74D ピクトグラム
8 画像
81、82、83 情報
9 圃場