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▶ 大花 基照の特許一覧

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  • 特開-マスク 図1
  • 特開-マスク 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022017008
(43)【公開日】2022-01-25
(54)【発明の名称】マスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220118BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020120040
(22)【出願日】2020-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】308040797
【氏名又は名称】大花 基照
(74)【代理人】
【識別番号】110002996
【氏名又は名称】特許業務法人宮田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大花 基照
(57)【要約】
【課題】ウイルスや菌が体内に侵入する量を減少できるマスクの提供を目的とする。
【解決手段】マスク本体の表側面に粘着層を設け、該粘着層にはマスク本体に通じる多数の通気孔を形成してあることを特徴とする。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク本体の表側面に粘着層を設け、該粘着層にはマスク本体に通じる多数の通気孔が形成してあることを特徴とするマスク。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感染症対策に有効なマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、新コロナウイルスによる感染症が大流行しており、感染症予防対策のためにマスクを着用することが一般化している。
マスク着用の効用は、咳やくしゃみ等によりウイルス等が飛沫となって飛散することを防ぎ、他人に感染症をうつさないことにある。
【0003】
しかしながら、マスクをしているからと言って、ウイルスが口や鼻から体内に侵入し感染症を発病しないという保障はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、上記事情に鑑みて、ウイルスが体内に侵入する絶対量を減少させ、感染症の発病する危険性を可能な限り少なくできるマスクの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明に係るマスクは、マスク本体の表側面に粘着層を設け、該粘着層にはマスク本体に通じる多数の通気孔を形成してあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、粘着層の通気孔の存在によりマスクによる呼吸に支障がなく、しかもマスクの表面に粘着層が設けてあるので、呼吸とともに口や鼻から侵入しようとするウイルスの多くが事前に粘着層に付着し、口や鼻に入るウイルスの絶対量を減少させることができ、感染症への罹患率を確実に少なくでき、延いては感染の拡大を最小限に抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係るマスクの実施形態例を示す正面図である。
図2】実施形態例のマスクの製造工程を示す説明図であり(A)はマスク本体であり、(B)はマスク本体に取り付ける粘着層付き部材である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態に係るマスクついて、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るマスクは、マスク本体1と耳掛け紐2からなり、該マスク本体1は布を複数枚重ねて構成されている一般的なマスクの形態を有している。
【0009】
前記マスク本体1の表面側には、粘着層3が設けてある。該粘着層3は基台となるシート4の表面に粘着材を塗布して形成するものである。また、粘着層3にはシート4を通り抜けマスク本体1に達する多数の通気孔5が形成されている。
ここで、粘着層3を形成する粘着材は食品衛生法上適合し、人体に無害であるものを使用する。また、シート4は、マスク本体1と同じ性状の材質であって、マスク本体1との関係で違和感なく着用できるものを選択して使用し、布地に限らず、不織布や樹脂フイルムであっても良い。
【0010】
さらに、粘着層3は使用時の違和感が生じない程度の薄さであることが望ましく、また、その粘着性能は少なくとも1日間程度持続できる特性を有する粘着材を使用する。さらに加えて、粘着層3の上面には使用時に剥がす剥離紙6が取り付けられている。
【0011】
本発明の実施形態に係るマスクの作り方の一例としては、まず、マスク本体1の前面領域と略同じ広さの薄手のシート4を用意し、当該シート4の一面全域に粘着材を塗布して粘着層3を形成した後、粘着層3の上面からシート4を通り抜ける微細な通気孔5を全面に亘って多数設け、次いで、これを前記マスク本体1の前面側に粘着層3が表面に出るように配置し、さらに、マスク本体1の周縁に前記シート4の周縁を熱溶着などの手段により固着し、最後に、使用時に剥がす剥離紙6を粘着層3の上面に付けて本実施形態例の商品としてのマスクは完成する。
【0012】
本発明に係る実施形態例のマスクを着用すれば、空気中に浮遊するウイルスは、口や鼻からの空気の吸い込みによりマスクの前面側に吸い寄せられる。この時、ウイルスは、吸入する空気と共に粘着層3の通気孔5を及びマスク本体1の微細な孔を通り抜けて口や鼻から体内に入ってくるものもあるが、その多くは粘着層3の表面に付着して体内への侵入を防ぐので、体内に入るウイルスの絶対量を減少させることができ、その分、ウイルスが原因で発症する罹患率を低下させると共に、感染の拡大を最小限に抑えることが可能である。
【符号の説明】
【0013】
1 マスク本体
2 耳掛け紐
3 粘着層
4 シート
5 通気孔
6 剥離紙











図1
図2