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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022017014
(43)【公開日】2022-01-25
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20220118BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020120065
(22)【出願日】2020-07-13
(71)【出願人】
【識別番号】511279737
【氏名又は名称】株式会社ノンピ
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】柿沼 寛之
(72)【発明者】
【氏名】光山 徹圭
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC23
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】ユーザがN単位(Nは1以上の整数値)の飲食物を摂取した者の身体に与える影響を確認しながら、N単位の飲食物を選択して注文できるようにすること。
【解決手段】飲食物を所定単位毎に注文するユーザを支援する情報処理装置において、受付部101は、ユーザによるN単位の飲食物の選択を受け付ける。演算部102は、N単位の飲食物の物理量を演算する。指標生成部103は、演算結果としての物理量に基づいて、N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標を生成する。報知制御部104は、生成された所定の指標をユーザに報知する制御を実行する。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物を所定単位毎に注文するユーザを支援する情報処理装置において、
前記ユーザによるN単位(Nは1以上の整数値)の前記飲食物の選択を受け付ける受付手段と、
前記N単位の前記飲食物の物理量を演算する演算手段と、
前記物理量に基づいて、前記N単位の前記飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標を生成する指標生成手段と、
前記所定の指標を前記ユーザに報知する制御を実行する報知制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記受付手段は、
前記N単位の前記飲食物を摂取する者の数をさらに受け付け、
前記指標生成手段は、前記所定の指標として、
前記N単位の前記飲食物を1人が摂取した場合におけるその摂取した者の身体に与える影響を示す指標を生成する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記N単位の前記飲食物の注文に必要となる額の総額を演算する演算手段をさらに備え、
前記報知制御手段は、
前記指標と共に、前記総額を前記ユーザにさらに報知する制御を実行する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記物理量は、前記N単位の前記飲食物の総重量であり、
前記指標は、前記N単位の前記飲食物を摂取した者が感じ得る満腹度合である、
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ライフスタイルの多様性から、時間的な制約がある者や、外食を好まない者など様々な事情を持つ者が増えている。このようなことから、レストランや居酒屋等で食事会や飲み会をするよりも、時間的な制約なく楽しめることができ、量的なボリュームもあるパーティーフードの需要が伸びている。
パーティーフードは、例えば社員同士のコミュニケーションツールとして機能するだけではなく、レストランや居酒屋等で見ず知らずの他人同士が接近した状態(いわゆる「密」の状態)になることを防ぐことができる。このため、パーティーフードは、ウィルスの感染を防ぐためのいわゆるソーシャルディスタンスの一環としての利用価値もある。
また、このような分野では、ユーザの利便性や、飲食物の提供側の効率性を高めることを目的とした技術も提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-332329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、提供される飲食物のボリュームは店舗毎に異なるのが通常である。このため、多くのユーザは、初めて利用するような店舗でどの程度注文すべきかを迷うことが多く、その結果、飲食物の量が予想よりも多過ぎて食べ切れなかったり、予想よりも少な過ぎて空腹が満たされなかったりといった失敗も少なくない。特に、ユーザがパーティーや飲み会の幹事である場合には、失敗の影響が自分だけではなく参加者全員に及んでしまうため、楽しいパーティーや飲み会に水を差す結果となってしまう。
このような従来から存在する課題に対して、特許文献1に記載の技術を含め従来の技術のみでは解決を見出すことができなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、飲食物を摂取した者の身体に与える影響を確認しながら、飲食物を選択して注文できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
飲食物を所定単位毎に注文するユーザを支援する情報処理装置において、
前記ユーザによるN単位(Nは1以上の整数値)の前記飲食物の選択を受け付ける受付手段と、
前記N単位の前記飲食物の物理量を演算する演算手段と、
前記物理量に基づいて、前記N単位の前記飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標を生成する指標生成手段と、
前記所定の指標を前記ユーザに報知する制御を実行する報知制御手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザは、飲食物を摂取した者の身体に与える影響を確認しながら、飲食物を選択して注文することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
図2図1の満腹メータにより示される、飲食物を摂取する者1人あたりの「満腹度合」の具体例を示す図である。
図3図1及び図2の本サービスが適用される情報処理装置、即ち本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図4図3の情報処理装置のうち、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5図4のサーバにより実行が制御される処理のうち、指標生成処理とオーダー受付処理とを実現させる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図6図5のサーバにより実行が制御されると指標生成処理とオーダー受付処理との流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置(後述する図3参照)の適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要について説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の適用対象となる本サービスの概要を示す図である。
【0012】
本サービスは、飲食物の提供をサービスとして行う店舗(レストラン等)又は飲食物を商品として提供する店舗(図示せず)により管理されるウェブサイト(以下、「店舗サイト」と呼ぶ)から、ユーザ(図示せず)が所望する飲食物を所望する量だけ選択して注文することができるサービスである。
本サービスの特徴は、ユーザが飲食物を選択する際、その飲食物を摂取した者の身体に与える影響と注文額とを確認しながら注文できる点である。
ここで、「身体に与える影響」が具体的にどのような影響であるのかは特に限定されない。そこで、本実施形態では、「身体に与える影響」として、「満腹度合」が採用されている。即ち、ユーザは、店舗サイトで飲食物を注文する際、その飲食物を摂取した者が感じ得る満腹度合を確認しながら飲食物を選択することができる。また、「満腹度合」をどのように判断するのかについては特に限定されない。例えば、摂取される飲食物の重量、エネルギー、又は栄養素等で判断し得る。なお、本実施形態では、摂取される飲食物の重量に応じて「満腹度合」が変化するようになされている。
なお、以下の例では、飲食物を商品として提供する店舗により管理される店舗サイトが採用されるものとする。
【0013】
図1には、上述の店舗サイトの注文画面の一例が示されている。図1の注文画面には、配達可能な飲食物としての串揚メニューの一覧Iと、満腹メータMMとが含まれる。
串揚メニューの一覧Iには、8種類の串揚げの商品A乃至Hが表示されている。また、表示領域F1には、串揚げの商品毎の注文数量(本数)を指定するための選択ボタンB1乃至B8が配置されている。
【0014】
満腹メータMMは、ユーザにより選択された(数量が入力された)総計N本(Nは1以上の整数値)の串揚げの商品を摂取した者が感じ得る「満腹度合」を、メータによって視覚化させたものである。満腹メータMMの表示領域F2には、「パーティーの人数を入力」という表記と、選択された串揚げの商品を摂取する者の人数を入力するための入力欄R1が設けられている。満腹メータMMは、ユーザにより選択されたN本の串揚げの商品の総重量と、入力欄R1に入力された人数とから、選択されたN本の串揚げの商品を摂取する者が感じ得る「満腹度合」を示す指標である。
【0015】
図1に示すように、満腹メータMMは、「満腹度合」を4段階(超満腹、満腹、腹八分目、つまむ程度)で示している。このうち、「超満腹」は、串揚げの商品の1人あたりの摂取重量が600g(グラム)を超えていることを示している。また、「満腹」は、串揚げの商品の1人あたりの摂取重量が500g(グラム)以上600g(グラム)未満であることを示している。また、「腹八分目」は、串揚げの商品の1人あたりの摂取重量が400g(グラム)以上500g(グラム)未満であることを示している。また、「つまむ程度」は、串揚げの商品の1人あたりの摂取重量が400g(グラム)未満であることを示している。
【0016】
ユーザは、自分のスマートフォン等に図1の画面を表示させて、表示領域F1の選択ボタンで所望の数量(本数)を選択し、表示領域F2の入力欄R1に串揚げの商品を摂取する者の人数を入力する。すると、満腹メータMMは、串揚げの商品A乃至Hの夫々の単価と、選択された数量(N本に基づく重量)と、入力された人数とに基づいて、1人あたりの「満腹度合」が4段階のうちどれに該当するのかを示すと共に、「TOTAL」に合計金額を示す。
【0017】
次に、図2を参照して、満腹メータMMにより示される、1人あたりの「満腹度合」の具体例について説明する。
図2は、図1の満腹メータにより示される、飲食物の商品を摂取する者1人あたりの「満腹度合」の具体例を示す図である。
【0018】
ここで、ユーザは、参加者が12人のホームパーティーの幹事であり、店舗サイトを初めて利用する者であるものとする。ただし、ユーザは、参加者の1人が手作り料理を持参して来るため、その参加者のためにも店舗サイトで購入する串揚げだけで参加者を満腹にさせないことを念頭に置いているものとする。
【0019】
ユーザは、自分のスマートフォンのブラウザ機能によって店舗サイトにアクセスし、図1の注文画面を表示させる。ただし、ユーザは、店舗サイトを初めて利用する者であるため、串揚げの商品をどの程度注文すればよいのかがわからない。そこで、ユーザは、とりあえず参加者1人あたり3本の串揚げが行き渡るように商品を選択したとする。具体的には、商品Aを2本と商品Bを1本との合計3本の串揚げが参加者の夫々に行き渡るようにしたとする。
なお、図1の注文画面に示すように、商品A乃至Hの夫々の単価(1本あたりの金額)は、200円、300円、150円、200円、250円、300円、200円、250円の夫々であったとする。また、商品A乃至Hの夫々の重量は、夫々異なることが一般的であるがここでは説明の便宜上、いずれも85g(グラム)であったとする。
【0020】
この場合、商品Aの単価(1本あたりの金額)は200円であり、商品Bの単価(1本あたりの金額)は300円であるため、参加者1人あたりの金額と数量(本数)は、(200円×2本)+(300円×1本)=500円(3本)となる。その結果、図2の(A)に示すように、参加者「12人」分の串揚げの合計本数は「36本」、合計金額は「8,400円」となる。そして、参加者1人あたりが摂取する串揚げの重量は、85g(グラム)×36本÷12人=225g(グラム)となるので、満腹メータMMは「400g未満」の「つまむ程度」となる。
【0021】
ここで、ユーザが、「少なすぎる」と判断して、参加者1人あたり10本の串揚げが行き渡るように商品を選択したとする。具体的には、商品A乃至Fを夫々1本ずつ、及び商品G及びHを夫々2本ずつ、合計10本の串揚げが参加者の夫々に行き渡るようにしたとする。
この場合、参加者1人あたりの金額と数量(本数)は、(200円×1本)+(300円×1本)+(150円×1本)+(200円×1本)+(250円×1本)+(300円×1本)+(200円×2本)+(250円×2本)=2,300円(10本)となる。その結果、図2の(B)に示すように、参加者「12人」分の串揚げの合計本数は「120本」、合計金額は「27,600円」となる。そして、参加者1人あたりが摂取する串揚げの重量は、85g(グラム)×120本÷12人=850g(グラム)となるので、満腹メータMMは「超満腹」示す。
【0022】
しかしながら、ユーザが、「手作りの料理を持ってきてくれる参加者がいるので、串揚げだけで満腹にならないようにしたい」と考え、参加者1人あたりの数量(本数)が半分の5本になるように商品を選択したとする。具体的には、商品A乃至Eを夫々1本ずつの合計5本が参加者の夫々に行き渡るようにしたとする。
この場合、参加者1人あたりの金額と数量(本数)は、(200円×1本)+(300円×1本)+(150円×1本)+(200円×1本)+(250円×1本)=1,100円(5本)となる。その結果、図2の(C)に示すように、参加者「12人」分の串揚げの合計本数は「60本」、合計金額は「13,200円」となる。そして、参加者1人あたりが摂取する串揚げの重量は、85g(グラム)×60本÷12人=425g(グラム)となるので、満腹メータMMは「腹八分目」を示す。
【0023】
このようにして、ユーザは、串揚げの本数を可変操作するという簡易な操作と、満腹メータMMをその都度視認するだけで、適度な量の串揚げを注文することができる。具体的には例えば、上述の例でいうとホームパーティーの参加者のうち1人が持参する手作り料理と、串揚げとの両方をホームパーティーの参加者に楽しんでもらうことができるように、ユーザは適度な量(本数)の串揚げを注文することができる。
即ち、ユーザは、店舗サイトを初めて利用する場合であっても、どの程度注文すべきかを迷うことなく人数や状況に応じた串揚げの商品を注文することができる。その結果、ユーザは、例えば店舗から届いた串揚げの量が予想よりも多くて食べ切れなかったり、予想よりも少な過ぎて空腹を満たすことができなかったりといった、幹事としての失敗を避けることができる。
また、ユーザは、多過ぎることなく最適な量を注文することができるので、結果的に、近年社会問題化しているフードロスの解消に貢献することもできる。
【0024】
以上まとめると、本サービスによれば、例えば次のようなことが可能になる。
ユーザは、店舗サイトに掲載された注文可能な飲食物の一覧から所望の種類及びその数量を選択し、その飲食物を摂取する者の人数を入力するだけで、満腹メータMMに表示された以下の情報を確認することができる。
即ち、ユーザは、選択した飲食物を摂取する者の1人あたりの飲食物の重量を確認することができる。
また、ユーザは、選択した飲食物を摂取する者の1人あたりの満腹度を確認することができる。
また、ユーザは、選択した飲食物の注文金額(合計金額)を確認することができる。
【0025】
図3は、図1及び図2の本サービスが適用される情報処理装置、即ち本発明の一実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図3に示す情報処理装置は、サーバ1と、ユーザ端末2と、店舗端末3とを含む。
【0027】
サーバ1と、ユーザ端末2と、店舗端末3とは、インターネット(Internet)等のネットワークNWを介して相互に接続されている。なお、ネットワークNWは、その形態は特に限定されず、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi、LAN(Local Area Network)等を採用することもできる。
【0028】
サーバ1は、図示せぬサービス提供者により管理される情報処理装置である。サーバ1は、ユーザ端末2、及び店舗端末3の各動作を管理する。
【0029】
ユーザ端末2は、図示せぬユーザ(例えば上述のホームパーティーの幹事)により操作される情報処理装置である。ユーザ端末2は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0030】
店舗端末3は、飲食物の提供を行う図示せぬ店舗により操作される情報処理装置であり、上述の店舗サイトの管理に用いられる。店舗端末3は、例えばスマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等で構成される。
【0031】
図4は、図3の情報処理装置のうち、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0032】
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、出力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0033】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0034】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、出力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0035】
入力部16は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部17は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
【0036】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(ユーザ端末2、及び店舗端末3)との間で行う通信を制御する。
【0037】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア40が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア40から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア40は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0038】
このような図4のサーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サーバ1で後述する各種処理の実行が可能になる。
なお、図示はしないが、図3の情報処理装置のうち、ユーザ端末2、及び店舗端末3も、図4に示すハードウェア構成を有している。このため、ユーザ端末2、及び店舗端末3のハードウェア構成についての説明は省略する。ただし、ユーザ端末2、及び店舗端末3が、スマートフォンやタブレットで構成される場合には、入力部16及び出力部17として、タッチパネルを有している。
【0039】
図5は、図4のサーバ1により実行が制御される処理のうち、指標生成処理とオーダー受付処理とを実現させる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0040】
「指標生成処理」は、店舗サイトに掲載されている1以上の飲食物のうちN単位の飲食物が、注文対象としてユーザにより選択された場合に、サーバ1のCPU11により実行が制御される処理の1つである。
ここで、単位は、ユーザにより選択が可能な飲食物の単位であり、上述の例でいえば串揚げの本数が該当する。
具体的には例えば、「指標生成処理」では、注文対象としてN単位の飲食物が選択されると、選択されたN単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する指標が生成される。以下の例でも、このような指標として、図1及び図2の満腹メータMMが採用されるものとする。
【0041】
「オーダー受付処理」は、ユーザにより選択された飲食物の注文が決定される際にサーバ1のCPU11により実行が制御される処理の1つである。
【0042】
図5に示すように、サーバ1のCPU11においては、指標生成処理の実行が制御される場合には、受付部101と、演算部102と、指標生成部103と、報知制御部104とが機能する。また、サーバ1の記憶部18の一領域には、商品対象DB181が設けられている。また、オーダー受付処理の実行が制御される場合には、さらに決定部105が機能する。
【0043】
受付部101は、飲食物を所定単位毎に注文するユーザによるN単位の飲食物の商品の選択を受け付ける。
具体的には例えば、図1及び図2の例において、受付部101は、串揚げの商品A乃至Hのうち任意の種類を夫々本数単位で注文するユーザ(ホームパーティーの幹事)による、注文の対象とする商品の選択を受け付ける。
【0044】
また、受付部101は、N単位の飲食物を摂取する者の数を受け付ける。
具体的には例えば、図1の満腹メータMMの表示領域F2に配置されている入力欄R1に、選択された串揚げを摂取する者の総数が入力されると、受付部101がこれを受け付ける。
【0045】
演算部102は、N単位の飲食物の物理量を演算する。
具体的には例えば、図1及び図2の例において、演算部102は、串揚げの商品A乃至Hのうち、ユーザにより選択された商品の総重量を演算する。また、演算部102は、ユーザにより選択された商品を摂取する者の数に基づいて、1人あたりが摂取する商品の重量を演算する。
【0046】
また、演算部102は、N単位の飲食物の注文に必要となる額の総額を演算する。
具体的には例えば、図1及び図2の例において、演算部102は、串揚げの商品A乃至Hのうち、ユーザにより選択された商品の注文に必要となる額の総額を演算する。
【0047】
指標生成部103は、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の物理量に基づいて、当該N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標を生成する。
具体的には例えば、図1及び図2の例において、指標生成部103は、演算部102による演算の結果である、N単位の飲食物の物理量(N本の串揚げの総重量)に基づいて、当該N単位の飲食物についての満腹メータMMを生成する。
【0048】
報知制御部104は、指標生成部103により生成された所定の指標をユーザに報知する制御を実行する。
具体的には例えば、図1及び図2の例において、報知制御部104は、指標生成部103により生成された満腹メータMMをユーザに報知する制御を実行する。
【0049】
決定部105は、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の注文を決定するための所定の操作が行われると、これを受け付ける。
具体的には、決定部105は、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の注文を決定するための操作として、例えば店舗サイトに表示された所定のボタンB9が押下されると、その旨(注文をしたい旨)を受け付ける。これにより、N単位の飲食物の注文が確定する。
【0050】
また、図5に示すように、ユーザ端末2の図示せぬCPUにおいては、表示制御部201が機能する。
表示制御部201は、サーバ1により生成された満腹メータMMを表示部203に表示する制御を実行する。
具体的には例えば、図1及び図2の例において、表示制御部201は、店舗サイトに含まれる機能の1つとして満腹メータMMを表示させる。
【0051】
次に、図6を参照して、図5のサーバ1により実行が制御されるオーダー受付処理の流れについて説明する。
図6は、図5のサーバにより実行が制御される指標生成処理とオーダー受付処理との流れを示すフローチャートである。
【0052】
ステップS1において、受付部101は、飲食物を所定単位毎に注文するユーザによるN単位の飲食物の選択を受け付ける。具体的には例えば、図1の表示領域F1に配置される、串揚げの商品毎の注文数量(本数)を指定するための選択ボタンB1乃至B8に対する操作がなされたり、また、満腹メータMMの表示領域F2に配置されている入力欄R1に、選択されたN本の串揚げを摂取する者の総数が入力されると、受付部101がこれを受け付ける。
【0053】
ステップS2において、演算部102は、N単位の飲食物の物理量を演算する。また、演算部102は、N単位の飲食物の注文に必要となる額の総額を演算する。具体的には例えば、図1及び図2の例において、演算部102は、串揚げの商品A乃至Hのうち、ユーザにより選択されたN本の串揚げの総重量、及び注文に必要となる額の総額を演算する。また、演算部102は、ユーザにより選択されたN単位の飲食物を摂取する者の数に基づいて、1人あたりが摂取するN単位の飲食物の重量を演算する。
【0054】
ステップS3において、指標生成部103は、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の物理量に基づいて、当該N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標を生成する。具体的には例えば、図1及び図2の例において、指標生成部103は、演算部102による演算の結果である、N単位の飲食物の物理量に基づいて、当該N単位の飲食物についての満腹メータMMを生成する。
【0055】
ステップS4において、報知制御部104は、ステップS3で指標生成部103により生成された所定の指標(満腹メータMM)をユーザに報知する制御を実行する。
【0056】
ステップS5において、決定部105は、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の注文を決定するための所定の操作が行われたか否かが判定する。ここで、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の注文を決定するための所定の操作(例えば図1のボタンB9を押下する操作)が行われると、決定部105によって「YES」と判定されて、処理はステップS7に進む。
【0057】
これに対して、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の注文を決定するための所定の操作が行われていない場合には、決定部105によって「NO」と判定されて、処理はステップS1に戻されてそれ以降の処理が繰り返される。
即ち、この場合は、所定の指標(満腹メータMM)を視認したユーザが、現在選択しているN単位の飲食物では量的に好適ではないと判断されたことになり、ステップS1において、再度飲食物の選択が受け付けられる。即ち、ユーザは、串揚げの商品A乃至Hのうち、前回選択されていない種類の串揚げを選択したり、或いは、前回選択した種類の串揚げの選択を解除することができる。また、ユーザは、選択した種類の串揚げの本数も適宜変更することができる。
これにより、飲食物のN単位(上述の例ではNは串揚げの総本数)が更新される。
そして、この更新されたN単位の飲食物について、ステップS2乃至S4の処理が実行される。その結果、更新されたN単位の飲食物に応じて、指標(満腹メータMM)も更新される。
そこで、ユーザは、再度、更新された指標(満腹メータMM)を視認して、更新されたN単位の飲食物を注文するか否かを決定することができる。
このように、ユーザは、指標(満腹メータMM)を視認しながら、飲食物のN単位を適宜更新することで、好適な量の飲食物の注文をすることができる。
その後、N単位の飲食物の注文を決定するための所定の操作が行われると、決定部105によって「YES」と判定されて、処理はステップS7に進む。
【0058】
ステップS7において、決定部105は、N単位の商品の注文を決定する。これにより、オーダー受付処理が終了する。その後、適当なタイミングで、作成(調理)開始の指示が出されると、N単位の商品の作成(調理)の準備が開始される。
【0059】
以上本発明の情報処理装置の一実施形態について説明したが、本発明は上述した本実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0060】
例えば、上述の実施形態では、本サービスのユーザとしてのホームパーティーの幹事が、店舗サイトから飲食物(串揚げ)を注文しているが、これは例示に過ぎない。店舗サイトを利用して、1以上の者が摂取する飲食物を提供するあらゆる場面で本サービスを利用することができる。例えば、家族の夕飯の準備をする主婦が本サービスの店舗サイトを利用してもよい。また、飲食物を摂取する者は複数である必要はないので、例えば1人暮らしの大学生が、自分の夕食のために本サービスの店舗サイトを利用してもよい。
【0061】
また例えば、図1では、本サービスのユーザとしてのホームパーティーの幹事が注文し得る飲食物の対象として串揚げの商品A乃至Hが店舗サイトに表示されているが、これは例示に過ぎない。図1の店舗サイトには串揚げの商品A乃至H以外のあらゆる飲食物を表示させることができる。例えば、唐揚げやサラダといった重量によって注文を行う飲食物であってもよい。
【0062】
また例えば、図1及び図2に示す満腹メータMMは、選択されたN単位の飲食物の1人あたりの重量に基づいて、摂取した者の満腹度合を4段階に分け、これを指標として表示している。ただし、これは例示に過ぎない。例えば、選択されたN単位の飲食物の1人あたりの摂取カロリーに基づいて、N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響を示す度合を多段階に分けて、これを指標として表示してもよい。また例えば、選択されたN単位の飲食物から1人あたりが摂取可能な栄養素(脂質やタンパク質)に基づいて、N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響を示す度合を多段階に分けて、これを指標として表示してもよい。
【0063】
また、図3に示すシステム構成や、図4に示すハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0064】
換言すると、図5に示す機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理装置に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図5の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、図5に特に限定されず、任意でよい。例えば、サーバ1の機能ブロックをユーザ端末2や図示せぬ他の情報処理装置等に移譲させてもよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0065】
また例えば、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。
また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0066】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図4のリムーバブルメディア40により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア40は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図4のROM12や記憶部18に含まれるハードディスク等で構成される。
【0067】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0068】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置は、
飲食物(例えば図1の串揚げの商品A乃至H)を所定単位(例えば図1及び図2の串揚げの本数)毎に注文するユーザ(例えば上述のホームパーティーの幹事)を支援する情報処理装置において、
前記ユーザによるN単位(Nは1以上の整数値)の前記飲食物の選択を受け付ける受付手段(例えば図5の受付部101)と、
前記N単位の前記飲食物の物理量(例えば重量)を演算する演算手段(例えば図5の演算部102)と、
前記物理量に基づいて、前記N単位の前記飲食物を摂取した者(例えば上述のホームパーティーの参加者)の身体に与える影響に関する所定の指標(例えば図1及び図2の満腹メータMM)を生成する指標生成手段(例えば図5の指標生成部103)と、
前記所定の指標を前記ユーザに報知する制御を実行する報知制御手段(例えば図5の報知制御部104)と、
を備える。
【0069】
これにより、ユーザがN単位の飲食物を選択すると、これが受け付けられる。すると、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の物理量が演算される。そして、その物理量に基づいて、N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標が生成されて、ユーザに報知される。
その結果、ユーザは、N単位の飲食物を摂取した者の身体に与える影響を確認しながら、N単位の飲食物を選択して注文することができる。
【0070】
また、前記受付手段は、
前記N単位の前記飲食物を摂取する者の数(例えば上述のホームパーティーの参加人数)をさらに受け付け、
前記指標生成手段は、前記所定の指標として、
前記N単位の前記飲食物を1人が摂取した場合におけるその摂取した者の身体に与える影響を示す指標(例えば図1及び図2の満腹メータMMに表示される満腹度)を生成することができる。
【0071】
これにより、N単位の飲食物を選択とともに、そのN単位の飲食物を摂取する者の人数が受け付けられる。すると、ユーザにより選択されたN単位の飲食物の物理量が演算される。そして、その物理量に基づいて、N単位の飲食物を1人が摂取した場合におけるその摂取した者の身体に与える影響に関する所定の指標が生成されて、ユーザに報知される。
その結果、ユーザは、N単位の飲食物を1人が摂取した場合におけるその摂取した者の身体に与える影響を確認しながら、N単位の飲食物を選択して注文することができる。
【0072】
また、前記N単位の前記飲食物の注文に必要となる額の総額を演算する演算手段(例えば図5の演算部102)をさらに備え、
前記報知制御手段は、
前記指標と共に、前記総額を前記ユーザにさらに報知する制御を実行することができる。
【0073】
これにより、N単位の飲食物の注文に必要となる額の総額が演算されて、上記の指標とともにユーザに報知される。
その結果、ユーザは、N単位の飲食物を1人が摂取した場合におけるその摂取した者の身体に与える影響と、注文に必要となる額の総額を確認しながら、N単位の飲食物を選択して注文することができる。
【0074】
また、前記物理量は、前記N単位の前記飲食物の総重量(例えば図1の串揚げの商品A乃至Hのうち選択されたもの)であり、
前記指標は、前記N単位の前記飲食物を摂取した者が感じ得る満腹度合(例えば図1及び図2の満腹メータMMに表示される「超満腹」、「満腹」、「腹八分目」、及び「つまむ程度」)である、とすることができる。
【0075】
これにより、演算されたN単位の飲食物の総重量に基づいて、N単位の飲食物を摂取した者が感じ得る満腹度合により示される指標が生成される。
その結果、ユーザは、N単位の飲食物を1人が摂取した場合におけるその摂取した者が感じ得る満腹度合を確認しながら、N単位の飲食物を選択して注文することができる。
【符号の説明】
【0076】
1・・・サーバ、2・・・ユーザ端末、3・・・店舗端末、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、40・・・リムーバブルメディア、101・・・受付部、102・・・演算部、103・・・指標生成部、104・・・報知制御部、181・・・商品DB、NW・・・ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6