IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オービックの特許一覧

特開2022-170223異常検知装置、異常表示方法および異常表示プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170223
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】異常検知装置、異常表示方法および異常表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20120101AFI20221102BHJP
【FI】
G06Q40/00 420
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021076212
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】村田 夏帆
(72)【発明者】
【氏名】圓山 和也
(72)【発明者】
【氏名】新田 駿侍
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB64
(57)【要約】
【課題】トランザクションデータ内で異常が検知された場合、異常判定の理由を言語表示して理解を容易にすることができる異常検知装置、異常表示方法および異常表示プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)判定項目値に対して、異常検知定義情報で定義される異常判定処理を実行し、判定結果、判定項目値、および所定の項目値を、異常検知定義情報で規定された保存先が示す判定結果情報に保存すると共に、判定基準値を判定基準情報に保存し、(2)異常検知定義情報で定義される異常判定処理に対応するメッセージテンプレートに基づいて、判定結果情報における異常と判定された判定項目値、判定基準情報における判定基準値を用いて示された異常判定の理由、および判定結果情報における所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成し、(3)生成したメッセージを、表示装置に表示する。
【選択図】図32
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と記憶部を備える異常検知装置であって、
前記記憶部は、
異常検知手法と、トランザクションデータにおける、前記異常検知手法による異常判定処理の対象となる判定項目と、前記異常判定処理で必要な、前記異常検知手法に応じたパラメータと、前記異常判定処理で得られた判定結果の保存先と、を関連付ける異常検知定義情報と、
前記判定結果と、前記判定項目の判定項目値と、前記トランザクションデータの所定の項目値と、を保存する、前記異常検知定義情報に関連付けられている判定結果情報と、
前記異常判定処理により計算される判定基準値を保存する判定基準情報と、
前記異常判定処理により異常と判定された前記判定項目値と、前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由と、前記所定の項目値と、を通知するための、前記異常検知定義情報に関連付けられているメッセージテンプレートと、
を記憶し、
前記制御部は、
前記判定項目値に対して、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理を実行し、前記判定結果、前記判定項目値、および前記所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された前記保存先が示す前記判定結果情報に保存すると共に、前記判定基準値を前記判定基準情報に保存する判定手段と、
前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応する前記メッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された前記理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御手段と、
を備えること、
を特徴とする異常検知装置。
【請求項2】
前記制御部は、
入力装置に対する操作に応じて、前記メッセージテンプレートを設定する設定手段を、さらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載の異常検知装置。
【請求項3】
前記記憶部は、
前記メッセージテンプレートを設定するために用いられる標準テンプレートを、さらに記憶し、
前記設定手段は、前記標準テンプレートに基づいて、前記メッセージテンプレートを設定すること、
を特徴とする請求項2に記載の異常検知装置。
【請求項4】
前記設定手段は、前記判定結果情報の値、前記判定基準情報の値、または予め定義されたフィールド情報の値の中から選択された値を、前記メッセージテンプレートに設定すること、
を特徴とする請求項3に記載の異常検知装置。
【請求項5】
前記設定手段は、前記判定結果情報の値、前記判定基準情報の値、または予め定義されたフィールド情報の値の中からドラッグアンドドロップにより操作された値を、前記メッセージテンプレートに設定すること、
を特徴とする請求項2または3に記載の異常検知装置。
【請求項6】
前記設定手段は、HTML(HyperText Markup Language)形式で前記メッセージテンプレートを設定すること、
を特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載の異常検知装置。
【請求項7】
前記設定手段は、前記HTML形式ではない、書式を変更した状態で前記メッセージテンプレートを、前記表示装置に表示させること、
を特徴とする請求項6に記載の異常検知装置。
【請求項8】
前記設定手段は、前記表示制御手段により前記メッセージテンプレートが表示されるメッセージ表示領域における複数の領域において、該領域ごとに前記メッセージテンプレートを設定すること、
を特徴とする請求項2~7のいずれか一項に記載の異常検知装置。
【請求項9】
制御部と記憶部を備える異常検知装置の異常表示方法であって、
前記記憶部は、
異常検知手法と、トランザクションデータにおける、前記異常検知手法による異常判定処理の対象となる判定項目と、前記異常判定処理で必要な、前記異常検知手法に応じたパラメータと、前記異常判定処理で得られた判定結果の保存先と、を関連付ける異常検知定義情報と、
前記判定結果と、前記判定項目の判定項目値と、前記トランザクションデータの所定の項目値と、を保存する、前記異常検知定義情報に関連付けられている判定結果情報と、
前記異常判定処理により計算される判定基準値を保存する判定基準情報と、
前記異常判定処理により異常と判定された前記判定項目値と、前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由と、前記所定の項目値と、を通知するための、前記異常検知定義情報に関連付けられているメッセージテンプレートと、
を記憶し、
前記制御部で実行される、
前記判定項目値に対して、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理を実行し、前記判定結果、前記判定項目値、および前記所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された前記保存先が示す前記判定結果情報に保存すると共に、前記判定基準値を前記判定基準情報に保存する判定ステップと、
前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応する前記メッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された前記理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成ステップと、
生成した前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御ステップと、
を含むこと、
を特徴とする異常表示方法。
【請求項10】
制御部と記憶部を備える異常検知装置に実行させるための異常表示プログラムであって、
前記記憶部は、
異常検知手法と、トランザクションデータにおける、前記異常検知手法による異常判定処理の対象となる判定項目と、前記異常判定処理で必要な、前記異常検知手法に応じたパラメータと、前記異常判定処理で得られた判定結果の保存先と、を関連付ける異常検知定義情報と、
前記判定結果と、前記判定項目の判定項目値と、前記トランザクションデータの所定の項目値と、を保存する、前記異常検知定義情報に関連付けられている判定結果情報と、
前記異常判定処理により計算される判定基準値を保存する判定基準情報と、
前記異常判定処理により異常と判定された前記判定項目値と、前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由と、前記所定の項目値と、を通知するための、前記異常検知定義情報に関連付けられているメッセージテンプレートと、
を記憶し、
前記制御部において、
前記判定項目値に対して、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理を実行し、前記判定結果、前記判定項目値、および前記所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された前記保存先が示す前記判定結果情報に保存すると共に、前記判定基準値を前記判定基準情報に保存する判定ステップと、
前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応する前記メッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された前記理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成ステップと、
生成した前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御ステップと、
を含むこと、
を実行させるための異常表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常検知装置、異常検知方法および異常表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会計処理について不正および不祥事の発覚が報道されており、実態としても増加傾向にある。そのため、不正の事前予防および早期発見の対応が求められている。
【0003】
特許文献1には、会計データの第1期間内における複数の勘定項目の各変動値の第1ベクトルを生成し、複数の第1期間を含む第2期間内の個々の第1期間内における複数の勘定項目の各変動値を推定し、推定した変動値と実際の変動値との残差を検出する動作が開示されている(段落[0020]~[0023])。そして、残差の相関値が閾値を超える特定の第1期間の仕訳を特定し、各仕訳の複数の勘定項目の各変動値の第2ベクトルを生成し、その中から残差の相関値が閾値を超える勘定項目を含む仕訳を抽出し、その仕訳に含まれる少なくとも1つの勘定項目に含まれる異常を検知する動作が開示されている(段落[0024]~[0027])。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6345856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、トランザクションデータ内で検知された不正の結果としてのデータを見ても、検知された理由を理解するのが困難であり、当該理由が理解できない場合、今後の不正の発生抑制のための改善につながらないという課題がある。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、トランザクションデータ内で異常が検知された場合、異常判定の理由を言語表示して理解を容易にすることができる異常検知装置、異常表示方法および異常表示プログラムを提供することができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る異常検知装置は、制御部と記憶部を備える異常検知装置であって、前記記憶部は、異常検知手法と、トランザクションデータにおける、前記異常検知手法による異常判定処理の対象となる判定項目と、前記異常判定処理で必要な、前記異常検知手法に応じたパラメータと、前記異常判定処理で得られた判定結果の保存先と、を関連付ける異常検知定義情報と、前記判定結果と、前記判定項目の判定項目値と、前記トランザクションデータの所定の項目値と、を保存する、前記異常検知定義情報に関連付けられている判定結果情報と、前記異常判定処理により計算される判定基準値を保存する判定基準情報と、前記異常判定処理により異常と判定された前記判定項目値と、前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由と、前記所定の項目値と、を通知するための、前記異常検知定義情報に関連付けられているメッセージテンプレートと、を記憶し、前記制御部は、前記判定項目値に対して、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理を実行し、前記判定結果、前記判定項目値、および前記所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された前記保存先が示す前記判定結果情報に保存すると共に、前記判定基準値を前記判定基準情報に保存する判定手段と、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応する前記メッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された前記理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記制御部は、入力装置に対する操作に応じて、前記メッセージテンプレートを設定する設定手段を、さらに備えること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記記憶部は、前記メッセージテンプレートを設定するために用いられる標準テンプレートを、さらに記憶し、前記設定手段は、前記標準テンプレートに基づいて、前記メッセージテンプレートを設定すること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記設定手段は、前記判定結果情報の値、前記判定基準情報の値、または予め定義されたフィールド情報の値の中から選択された値を、前記メッセージテンプレートに設定すること、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記設定手段は、前記判定結果情報の値、前記判定基準情報の値、または予め定義されたフィールド情報の値の中からドラッグアンドドロップにより操作された値を、前記メッセージテンプレートに設定すること、を特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記設定手段は、HTML(HyperText Markup Language)形式で前記メッセージテンプレートを設定すること、を特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記設定手段は、前記HTML形式ではない、書式を変更した状態で前記メッセージテンプレートを、前記表示装置に表示させること、を特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る異常検知装置は、前記設定手段は、前記表示制御手段により前記メッセージテンプレートが表示されるメッセージ表示領域における複数の領域において、該領域ごとに前記メッセージテンプレートを設定すること、を特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る異常表示方法は、制御部と記憶部を備える異常検知装置の異常表示方法であって、前記記憶部は、異常検知手法と、トランザクションデータにおける、前記異常検知手法による異常判定処理の対象となる判定項目と、前記異常判定処理で必要な、前記異常検知手法に応じたパラメータと、前記異常判定処理で得られた判定結果の保存先と、を関連付ける異常検知定義情報と、前記判定結果と、前記判定項目の判定項目値と、前記トランザクションデータの所定の項目値と、を保存する、前記異常検知定義情報に関連付けられている判定結果情報と、前記異常判定処理により計算される判定基準値を保存する判定基準情報と、前記異常判定処理により異常と判定された前記判定項目値と、前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由と、前記所定の項目値と、を通知するための、前記異常検知定義情報に関連付けられているメッセージテンプレートと、を記憶し、前記制御部で実行される、前記判定項目値に対して、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理を実行し、前記判定結果、前記判定項目値、および前記所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された前記保存先が示す前記判定結果情報に保存すると共に、前記判定基準値を前記判定基準情報に保存する判定ステップと、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応する前記メッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された前記理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成ステップと、生成した前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る異常表示プログラムは、制御部と記憶部を備える異常検知装置に実行させるための異常表示プログラムであって、前記記憶部は、異常検知手法と、トランザクションデータにおける、前記異常検知手法による異常判定処理の対象となる判定項目と、前記異常判定処理で必要な、前記異常検知手法に応じたパラメータと、前記異常判定処理で得られた判定結果の保存先と、を関連付ける異常検知定義情報と、前記判定結果と、前記判定項目の判定項目値と、前記トランザクションデータの所定の項目値と、を保存する、前記異常検知定義情報に関連付けられている判定結果情報と、前記異常判定処理により計算される判定基準値を保存する判定基準情報と、前記異常判定処理により異常と判定された前記判定項目値と、前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由と、前記所定の項目値と、を通知するための、前記異常検知定義情報に関連付けられているメッセージテンプレートと、を記憶し、前記制御部において、前記判定項目値に対して、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理を実行し、前記判定結果、前記判定項目値、および前記所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された前記保存先が示す前記判定結果情報に保存すると共に、前記判定基準値を前記判定基準情報に保存する判定ステップと、前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応する前記メッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された前記理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成ステップと、生成した前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御ステップと、を含むこと、を実行させること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、トランザクションデータ内で異常が検知された場合、異常判定の理由を言語表示して理解を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、異常検知装置の構成の一例を示す図である。
図2図2は、領域マスタの一例を示す図である。
図3図3は、アルゴリズムマスタの一例を示す図である。
図4図4は、アルゴリズム定義マスタの一例を示す図である。
図5図5は、メッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタの一例を示す図である。
図6図6は、異常検知定義テーブルの一例を示す図である。
図7図7は、メッセージテンプレート設定テーブルの一例を示す図である。
図8図8は、判定結果テーブルの一例を示す図である。
図9図9は、判定結果付属情報テーブルの一例を示す図である。
図10図10は、メッセージテーブルの一例を示す図である。
図11図11は、異常検知画面の一例を示す図である。
図12図12は、標準テンプレートに基づくメッセージ表示領域の一例を示す図である。
図13図13は、メッセージテンプレートに判定結果テーブルの列名を設定することを説明する図である。
図14図14は、メッセージテンプレートに判定結果付属情報テーブルおよび予め定義されたフィールド情報から設定することを説明する図である。
図15図15は、設定可能なフィールドの一覧の一例を示す図である。
図16図16は、HTML形式による書式変更の一例を示す図である。
図17図17は、実際のメッセージ表示領域の一例を示す図である。
図18図18は、メッセージテンプレート設定画面の一例を示す図である。
図19図19は、メッセージテンプレート設定画面で各種項目を設定した状態の一例を示す図である。
図20図20は、メッセージテンプレート設定画面で設定した各種項目の一例を示す図である。
図21図21は、標準テンプレートの一例を示す図である。
図22図22は、標準テンプレートに対して各種項目を設定した場合のメッセージテンプレートの一例を示す図である。
図23図23は、メッセージテンプレート設定画面のメッセージテンプレート編集領域でドラッグアンドドロップにより編集する動作を説明する図である。
図24図24は、ドラッグアンドドロップにより編集する前のメッセージテンプレートおよびメッセージ表示領域の一例を示す図である。
図25図25は、ドラッグアンドドロップにより編集する後のメッセージテンプレートおよびメッセージ表示領域の一例を示す図である。
図26図26は、メッセージテンプレート設定画面のメッセージテンプレート編集領域でメッセージテンプレートの書式を変更する動作を説明する図である。
図27図27は、書式を変更する前のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。
図28図28は、書式を太字に変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。
図29図29は、書式を下線付きに変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。
図30図30は、書式のサイズを変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。
図31図31は、書式の文字色を変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。
図32図32は、異常検知装置で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図33図33は、異常検知装置で処理が実行された結果として表示されるメッセージの一例を示す図である。
図34図34は、異常検知装置で処理が実行された結果として表示されるメッセージの別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明に係る異常検知装置、異常表示方法および異常表示プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0020】
[1.概要]
企業で発生した会計および財務等に関するトランザクションデータについて、不正またはその兆候を異常として検知したとしても、その検知理由は多種多様であり、管理者等がそのすべてを覚え、異常として検知されたデータから検知理由を理解することは困難である。そして、検知理由が理解できなければ、今後の不正の発生抑制のための改善につながらない。
【0021】
また、各企業で異常検知のための要件が異なり、それに応じて表示させるメッセージも異なる。したがって、企業ごとに多くの要件およびメッセージ内容を予め決定しておく必要があり、コストも大きくなり、決定後は柔軟に変更することもできない。
【0022】
そこで、本実施形態では、不正に対して早期対応をとるため、不正の兆候を会計および財務等に関するトランザクションデータを用いて早期に異常を検知し、検知理由をわかりやすく示すことができるシステムを構築する。そのために、トランザクションデータ内で異常が検知された場合、異常検知の手法および検知された理由をメッセージにより言語表示するものとする。これによって、異常が検知された理由の理解を容易にすることができ、実態分析および是正に繋げることができる。また、異常検知の手法ごとに個別のメッセージテンプレートを設定し、当該メッセージテンプレートを用いて言語表示するものとする。これによって、各要件に応じて柔軟に書式等の設定することができ、利用者にとって視覚的に捉えやすくなるメッセージが生成できる。また、初期設定としての標準のテンプレートを備えている。これによって、共通的な部分の変更は必要なく、設定コストを抑えることができる。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0023】
[2.構成]
図1は、異常検知装置の構成の一例を示す図である。図2は、領域マスタの一例を示す図である。図3は、アルゴリズムマスタの一例を示す図である。図4は、アルゴリズム定義マスタの一例を示す図である。図5は、メッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタの一例を示す図である。図6は、異常検知定義テーブルの一例を示す図である。図7は、メッセージテンプレート設定テーブルの一例を示す図である。図8は、判定結果テーブルの一例を示す図である。図9は、判定結果付属情報テーブルの一例を示す図である。図10は、メッセージテーブルの一例を示す図である。図1図10を参照しながら、本実施形態に係る異常検知装置100の構成について説明する。
【0024】
異常検知装置100は、例えばデスクトップ型パーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置である。なお、異常検知装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータまたはワークステーションのような据置型情報処理装置に限らず、ノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、またはタブレット端末等の携帯型情報処理装置であってもよい。
【0025】
異常検知装置100は、図1に示すように、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。
【0026】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、異常検知装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、異常検知装置100と、サーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)または専用回線等である。
【0027】
入出力インターフェース部108は、マウスまたはキーボード、およびディスプレイ等の入出力装置を接続するためのインターフェースである。入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。入力装置112は、キーボード、マウス、マイク、または、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ等である。出力装置114は、ディスプレイ(家庭用テレビを含む)等の表示装置である。
【0028】
記憶部106は、各種のデータベース、テーブル、およびファイル等を記憶する記憶装置である。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)またはROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、または光ディスク等を用いることができる。
【0029】
記憶部106は、図1に示すように、領域マスタ106aと、アルゴリズムマスタ106bと、アルゴリズム定義マスタ106cと、メッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタ106dと、異常検知定義テーブル106e(異常検知定義情報)と、メッセージテンプレート設定テーブル106fと、判定結果テーブル106g(判定結果情報)と、判定結果付属情報テーブル106h(判定基準情報)と、メッセージテーブル106iと、を記憶する。
【0030】
領域マスタ106aは、後述する異常検知画面1000において表示するメッセージ表示領域1100内の各領域を管理するマスタ情報である。例えば、図2に示す領域マスタ106aの例では、領域の識別情報であるLayoutComponentCDと、領域の種別を示す領域KBNと、領域名と、が関連付けられている。ここで、領域KBNが「1」の場合、アイコンの表示領域であることを示し、「2」の場合、メッセージ等の言語表示の領域であることを示す。例えば、LayoutComponentCD「R5」で特定されるレコードでは、領域KBNが「2」であり、領域名が「メインメッセージ」であることが示されている。
【0031】
アルゴリズムマスタ106bは、異常検知の手法となるアルゴリズムを管理するマスタ情報である。例えば、図3に示すアルゴリズムマスタ106bの例では、アルゴリズムの識別情報であるAlgorithmCDと、アルゴリズム名であるAlgorithmDisplayNameと、アルゴリズムの説明であるExplanationと、が関連付けらえている。例えば、AlgorithmCD「MeanStandardDeviation」で特定されるレコードでは、AlgorithmDisplayNameが「平均標準偏差」であり、Explanationが「平均と標準偏差を算出し、その正規分布の外れ値を検知する」であることが示されている。
【0032】
アルゴリズム定義マスタ106cは、アルゴリズムマスタ106bで管理されているアルゴリズムの詳細を管理するマスタ情報である。例えば、図4に示すアルゴリズム定義マスタ106cの例では、アルゴリズムの識別情報であるAlgorithmCDと、パラメータ名であるParameterNameと、パラメータの表示名称であるParameterDisplayNameと、表示名称であるDisplayNameと、が関連付けられている。例えば、AlgorithmCD「MeanStandardDeviation」およびParameterName「significance_level」で特定されるレコードでは、ParameterDisplayNameが「有意水準」であり、DisplayNameが「null」であることが示されている。
【0033】
メッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタ106dは、アルゴリズムマスタ106bで管理されているアルゴリズムと、メッセージ区分とを関連付けるマスタ情報である。例えば、図5に示すメッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタ106dの例では、アルゴリズムの識別情報であるAlgorithmCDと、メッセージ区分を示すMessageKBNと、メッセージ区分の名称を示すMessageKBNNameと、が関連付けられている。例えば、AlgorithmCD「InterquartileRange」および「MessageKBN「1」で特定されるレコードでは、MessageKBNNameが「上限を上回った場合」であることが示されている。
【0034】
異常検知定義テーブル106eは、異常検知手法となるアルゴリズムで用いるパラメータを規定して当該手法に基づく異常判定処理を定義する情報である。例えば、図6に示す異常検知定義テーブル106eの例では、定義された異常判定処理の識別情報であるDefinitionIDと、定義された異常判定処理の名称であるDefinitionNameと、アルゴリズムの識別情報であるAlgorithmCDと、パラメータの詳細設定を示すDefinitionと、異常判定処理による判定結果の保存先となるテーブル名であるResultTableNameと、が関連付けられている。
【0035】
例えば、DefinitionID「T001」で特定されるレコードでは、DefinitionNameが「売上値引金額検出」であり、AlgorithmCDが「MeanStandardDeviation」であり、Definitionが「{“column_name”:“UriageNebikiKingaku”,“side”:“Upper”,“significance_level”:0.05}」であり、ResultTableNameが「UriageNebikiHanteiResult」であることが示されている。この場合、Definitionは、トランザクションデータにおける「UriageNebikiKingaku」が、判定結果付属情報テーブル106hの「Upper」が示す上限値よりも上回るか否かの異常判定処理を行うことを示している。
【0036】
また、DefinitionID「T002」で特定されるレコードでは、DefinitionNameが「月別売上修正回数検出」であり、AlgorithmCDが「InterquartileRange」であり、Definitionが「{“column_name”:“ShuuseiUriageKaisuu”,“side”:“Upper”,“iqr_magnification”:1.5}」であり、ResultTableNameが「UriageShuuseiKaisuuResult」であることが示されている。この場合、Definitionは、トランザクションデータにおける「ShuuseiUriageKaisuu」が、判定結果付属情報テーブル106hの「Upper」が示す上限値よりも上回るか否かの異常判定処理を行うことを示している。
【0037】
メッセージテンプレート設定テーブル106fは、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理ごとに設定されたメッセージテンプレートを管理する情報である。例えば、図7に示すメッセージテンプレート設定テーブル106fの例では、異常判定処理の識別情報であるDefinitionIDと、メッセージ区分を示すMessageKBNと、表示する領域の識別情報であるLayoutComponentCDと、実際のメッセージテンプレートであるTemplateValueと、が関連付けられている。例えば、DefinitionID「T001」、MessageKBN「1」およびLayoutComponentCD「R9」で特定されるレコードでは、TemplateValueが「<span style=“color:♯ff0000;”><strong>{UriageNebikiKingaku}円</strong></span>」であることが示されている。ここで、「{UriageNebikiKingaku}」は、後述するように、判定結果テーブル106gの列名(フィールド)を設定したものであり、上述のTemplateValueのメッセージテンプレートは、「{UriageNebikiKingaku}円」を、太字かつ赤文字の書式にするためのHTML(HyperText Markup Language)形式で記述されている。
【0038】
判定結果テーブル106g-1は、異常検知定義テーブル106eで定義されたDefinitionID「T001」で特定される異常判定処理により判定した結果を、トランザクションデータからの入力データごとに管理する情報であり、「UriageNebikiHanteiResult」のテーブル名で特定される情報である。例えば、図8(a)に示す判定結果テーブル106g-1の例では、判定結果を一意に識別するインデックスであるIndexと、判定結果を示すJudgementResultと、トランザクションデータの年月を示すKaikeiYYMMと、トランザクションデータに対応する担当者の識別情報であるTantoushaCDと、得意先の識別情報であるTokuisakiCDと、売上値引金額を示すUriageNebikiKingakuと、グループキーであるGroupkeyIDと、が関連付けられている。例えば、Index「1」で特定されるレコードでは、JudgementResultが「True」であり、KaikeiYYMMが「202103」であり、TantoushaCDが「1000」であり、TokuisakiCDが「S01」であり、UriageNebikiKingakuが「100000」であり、GroupkeyIDが「1」であることが示されている。
【0039】
判定結果テーブル106g-2は、異常検知定義テーブル106eで定義されたDefinitionID「T002」で特定される異常判定処理により判定した結果を、トランザクションデータからの入力データごとに管理する情報であり、「UriageShuuseiKaisuuResult」のテーブル名で特定される情報である。例えば、図8(b)に示す判定結果テーブル106g-2の例では、判定結果を一意に識別するインデックスであるIndexと、判定結果を示すJudgementResultと、トランザクションデータの年月を示すKaikeiYYMMと、トランザクションデータに対応する担当者の識別情報であるTantoushaCDと、月別売上修正回数を示すUriageShuuseiKaisuuと、グループキーであるGroupkeyIDと、が関連付けられている。例えば、Index「2」で特定されるレコードでは、JudgementResultが「True」であり、KaikeiYYMMが「202104」であり、TantoushaCDが「2000」であり、UriageShuuseiKaisuuが「100」であり、GroupkeyIDが「1」であることが示されている。
【0040】
なお、判定結果テーブル106g-1、106g-2について、任意の判定結果テーブルを示す場合、または総称する場合、上述のように「判定結果テーブル106g」と称するものとする。
【0041】
判定結果付属情報テーブル106hは、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理により計算される判定基準値等、トランザクションデータからの入力データ全体に関わるデータを管理する情報である。例えば、図9に示す判定結果付属情報テーブル106hの例では、定義された異常判定処理の識別情報であるDefinitionIDと、グループキーであるGroupkeyIDと、上限値を示すUpperと、下限値を示すLowerと、割合を示すRateと、が関連付けられている。このうち、UpperおよびLowerが上述の異常判定処理により計算される判定基準値に相当する。例えば、DefinitionID「T001」で特定されるレコードでは、GroupkeyIDが「1」であり、Upperが「9000」であり、Lowerが「0」であり、Rateが「NULL」であることが示されている。
【0042】
メッセージテーブル106iは、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理により異常と判定されたデータに対して、メッセージテンプレート設定テーブル106fで設定されたメッセージテンプレートを用いて出力されるメッセージを蓄積して管理する情報である。例えば、図10に示すメッセージテーブル106iの例では、定義された異常判定処理の識別情報であるDefinitionIDと、メッセージ区分を示すMessageKBNと、領域の識別情報であるLayoutComponentCDと、判定結果テーブル106gにおける判定結果を一意に識別するインデックスであるIndexと、出力されるメッセージであるTemplateValueと、が関連付けられている。例えば、DefinitionID「T001」、MessageKBN「1」、LayoutComponentCD「R7」、およびIndex「1」で特定されるレコードでは、TemplateValueが「<strong><u>売上値引金額</u></strong>が上限値<u>90000円</u>を上回ったため自動検出されました」であることが示されている。
【0043】
なお、異常検知装置100の記憶部106に記憶されている領域マスタ106a、アルゴリズムマスタ106b、アルゴリズム定義マスタ106c、メッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタ106d、異常検知定義テーブル106e、メッセージテンプレート設定テーブル106f、判定結果テーブル106g、判定結果付属情報テーブル106hおよびメッセージテーブル106iのうち少なくともいずれかは、サーバ200に格納されているものとしてもよい。
【0044】
制御部102は、異常検知装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム、各種の処理手順等を規定したプログラム、および所要データ等を格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、図1に示すように、設定部102aと、判定部102bと、生成部102cと、表示制御部102dと、を有する。
【0045】
設定部102aは、後述するメッセージテンプレート設定画面2000において、入力装置112からの操作入力に応じて、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理により異常と判定されたデータに対して、どのようなメッセージを出力するのかを規定するメッセージテンプレートを設定する処理部である。設定部102aは、設定したメッセージテンプレートを、メッセージテンプレート設定テーブル106fに保存する。
【0046】
判定部102bは、トランザクションデータの判定項目値に対して、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理を実行する処理部である。判定部102bは、異常判定処理の実行により得られた判定基準値を判定結果付属情報テーブル106hに保存し、異常判定処理の判定結果、異常判定処理の対象となる判定項目値、およびトランザクションデータの所定の項目値を、異常検知定義テーブル106eで規定された保存先(ResultTableName)が示す判定結果テーブル106gに保存する。
【0047】
生成部102cは、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理に対応する、メッセージテンプレート設定テーブル106fで設定されたメッセージテンプレートに基づいて、判定結果テーブル106gにおける異常と判定された判定項目値、判定基準値を用いて示された異常判定の理由、およびトランザクションデータの所定の項目値を通知するための自然言語のメッセージを生成する機能部である。本実施形態では、例えば、生成部102cは、HTML形式でメッセージを生成する。生成部102cは、生成したメッセージを、メッセージテーブル106iに保存する。
【0048】
表示制御部102dは、生成部102cにより生成されたメッセージを表示する処理部である。また、表示制御部102dは、各種画面および各種情報の出力装置114への表示制御を行う。
【0049】
制御部102は、機能概念的に、(1)判定項目値に対して、異常検知定義情報で定義される異常判定処理を実行し、判定結果、前記判定項目値、および所定の項目値を、前記異常検知定義情報で規定された保存先が示す判定結果情報に保存すると共に、判定基準値を判定基準情報に保存する判定手段としての判定部102bと、(2)前記異常検知定義情報で定義される前記異常判定処理に対応するメッセージテンプレートに基づいて、前記判定結果情報における異常と判定された前記判定項目値、前記判定基準情報における前記判定基準値を用いて示された異常判定の理由、および前記判定結果情報における前記所定の項目値を含む自然言語のメッセージを生成する生成手段としての生成部102cと、(3)前記生成手段により生成された前記メッセージを、表示装置に表示する表示制御手段としての表示制御部102dと、(4)入力装置に対する操作に応じて、前記メッセージテンプレートを設定する設定手段としての設定部102aと、を備えている。これらのうち、設定部102aは任意の構成要素であり、制御部102に含まれていても含まれていなくてもよい。なお、各部が実行する処理の流れの詳細については、後述の[3.処理の具体例]にて詳細に説明する。
【0050】
なお、図1に示す制御部102の各処理部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図1に示す制御部102で独立した処理部として図示した複数の処理部を、1つの処理部として構成してもよい。一方、図1に示す制御部102で1つの処理部が有する機能を複数に分割し、複数の処理部として構成するものとしてもよい。
【0051】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る異常検知装置100が行う処理について、詳細に説明する。
【0052】
(異常検知画面における処理)
図11は、異常検知画面の一例を示す図である。図12は、標準テンプレートに基づくメッセージ表示領域の一例を示す図である。図13は、メッセージテンプレートに判定結果テーブルの列名を設定することを説明する図である。図14は、メッセージテンプレートに判定結果付属情報テーブルおよび予め定義されたフィールド情報から設定することを説明する図である。図15は、設定可能なフィールドの一覧の一例を示す図である。図16は、HTML形式による書式変更の一例を示す図である。図17は、実際のメッセージ表示領域の一例を示す図である。図11図17を参照しながら、異常検知画面1000における処理について説明する。
【0053】
図11に示す異常検知画面1000は、企業で発生した会計および財務等、ならびにその発生元となる業務システムに関するトランザクションデータについて分析結果を表示したり、当該トランザクションデータに不正またはその兆候が異常として検知された場合に、異常判定処理の対象となる判定項目値、および異常判定の理由等を自然言語によるメッセージとして表示する画面である。異常検知画面1000は、表示制御部102dによって出力装置114に表示される。異常検知画面1000は、図11に示すように、メッセージ表示領域1100と、データ分析表示領域1200と、を含む。
【0054】
データ分析表示領域1200は、トランザクションデータに基づいて、各種分析を行った結果を数値およびグラフ等により表示する領域である。
【0055】
メッセージ表示領域1100は、トランザクションデータに不正またはその兆候が異常として検知された場合に、異常判定処理の対象となる判定項目値、および異常判定の理由等を自然言語によるメッセージとして表示する領域である。メッセージ表示領域1100に表示されるメッセージは、利用者によって、予め当該メッセージを生成するためのテンプレートとして設定されたメッセージテンプレートに基づいて、生成部102cにより生成される。このメッセージテンプレートの設定を容易にするために、異常検知装置100は、後述する標準テンプレートを有する。
【0056】
メッセージ表示領域1100は、図12に示すように、領域R1~R10の表示領域を有する。領域R1~R10は、上述した図2に示す領域マスタ106aによって管理されている。領域R1~R10は、この領域マスタ106aにおいて、領域KBNにより役割が定義され、領域名により領域の名称が与えられている。領域R1~R10のうち、領域R1、R4は、領域KBNが「1」であり、アイコンの表示領域となっている領域R2、R3、R5~R10は、自然言語によるメッセージの表示領域となっている。
【0057】
領域R2は、領域マスタ106aにおいて領域名で「ヘッダタイトル」という名称が与えられており、主に、メッセージ表示領域1100のヘッダ部のタイトルをメッセージとして表示するための領域である。領域R3は、領域マスタ106aにおいて領域名で「ヘッダメッセージ」という名称が与えられており、主に、メッセージ表示領域1100のヘッダ部に記載するメッセージを表示するための領域である。領域R5は、領域マスタ106aにおいて領域名で「メインメッセージ」という名称が与えられており、主に、メッセージ表示領域1100で最も強調したいメッセージを表示するため領域である。領域R6は、領域マスタ106aにおいて領域名で「定義ラベル」という名称が与えられており、主に、上述の図6に示した異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理のアルゴリズム、およびそれに付随する情報等を表示するための領域である。領域R7は、領域マスタ106aにおいて領域名で「詳細メッセージ」という名称が与えられており、主に、定義された異常判定処理に基づく異常判定の理由等を表示するための領域である。領域R8は、領域マスタ106aにおいて領域名で「データラベル」という名称が与えられており、主に、トランザクションデータにおける異常判定処理の対象となる判定項目名等を表示するための領域である。領域R9は、領域マスタ106aにおいて領域名で「データ内容」という名称が与えられており、主に、トランザクションデータにおける異常判定処理の対象となる判定項目値を表示するための領域である。領域R10は、領域マスタ106aにおいて領域名で「データメッセージ」という名称が与えられており、主に、判定項目値についての異常判定の理由についての補助的な情報等を表示するための領域である。
【0058】
なお、上述の領域R1~R10に表示されるアイコンおよびメッセージの内容は、一例であり、これに限定されるものではなく、様々な目的で表示するメッセージを割り当てることが可能である。その場合には、管理者等が領域マスタ106aを編集して管理するものとすればよい。
【0059】
標準テンプレート、および設定されたメッセージテンプレートは、図12に示す領域R2、R3、R5~R10にそれぞれ表示するメッセージを生成するために用いられる。ここで、標準テンプレートは、予め記憶部106に記憶されている、メッセージテンプレートを設定するために用いられる汎用的な形式で記述されたテンプレートである。図12に示すメッセージ表示領域1100で表示された各領域のメッセージは、生成部102cにより標準テンプレートを用いて生成されたメッセージである。本実施形態に係る異常検知装置100においては、この標準テンプレートに対して編集を加えることにより、企業ごとの目的に応じたメッセージを表示させるためのメッセージテンプレートを設定することができる。なお、メッセージテンプレートについては、標準テンプレートに対する編集により設定するだけでなく、後述するように、標準テンプレートを用いずに自由に設定することも可能である。
【0060】
例えば、図13に示すように、メッセージテンプレート設定テーブル106fに登録されているメッセージテンプレートに対して、判定結果テーブル106gの列を設定することができ、具体的には、メッセージテンプレートに「{列名}」という形式で設定部102aにより設定される。この場合、判定部102bにより異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理により異常が検知された場合、生成部102cは、メッセージテンプレートに設定された判定結果テーブル106gの列の値のうち、判定項目値に対応する値を埋め込んでメッセージを生成することができる。そして、生成部102cは、図13に示すように、生成したメッセージを、メッセージテーブル106iに保存する。
【0061】
また、図14に示すように、メッセージテンプレート設定テーブル106fに登録されているメッセージテンプレートに対して、異常判定処理により計算される判定基準値等が登録された判定結果付属情報テーブル106hの列を設定することができ、具体的には、メッセージテンプレートに「{列名}」という形式で設定部102aにより設定される。また、メッセージテンプレート設定テーブル106fに登録されているメッセージテンプレートに対して、図15に示すように、予め値が定義されたフィールド情報を設定することができ、具体的には、メッセージテンプレートに「{フィールド名}」という形式で設定部102aにより設定される。
【0062】
図15に示すように、フィールド名と、所定の値、テキストまたは計算値等とを関連付けたフィールド情報を定義しておくものとする。例えば、図15に示す例では、フィールド名が「Algorithm」の場合、アルゴリズム名のテキストがフィールド情報の値として定義されている。また、フィールド名が「Difference」の場合、判定列の値(判定項目値)と上限値または下限値との差分の絶対値がフィールド情報の値として定義されている。
【0063】
この場合、判定部102bにより異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理により異常が検知された場合、生成部102cは、メッセージテンプレートに設定された判定結果付属情報テーブル106hの列の値のうち、判定項目値に対応する値を埋め込んだり、メッセージテンプレートに設定されたフィールド情報の値を埋め込んだりしてメッセージを生成することができる。そして、生成部102cは、図14に示すように、生成したメッセージを、メッセージテーブル106iに保存する。
【0064】
また、設定部102aは、入力装置112に対する操作に応じて、メッセージテンプレート設定テーブル106fに登録されているメッセージテンプレートに対して、書式を変更することができる。図16には、書式の変更例として、フォントの太字化、文字サイズの変更(大小)、文字色の変更(赤、青等)、および下線引きが示されている。例えば、「担当者1が検出されました」というメッセージテンプレートにおいて、「担当者1」の部分を「<span style=“color: ♯ff0000;”>担当者1</span>」のように編集することによって、「担当者1」というテキストを赤文字に変更することができる。なお、書式の変更は、図16に示したものに限定されず、例えば、他の色への変更、テキストの斜体化等のその他の書式の変更が可能であってもよい。そして、設定部102aは、設定したメッセージテンプレートを、メッセージテンプレート設定テーブル106fに保存する。このようなメッセージテンプレートの書式の変更操作の詳細は、図26図31において後述する。
【0065】
ここで、例えば、設定部102aにより、図7に示すメッセージテンプレート設定テーブル106fに示すようなメッセージテンプレートが設定された場合において、生成部102cにより当該メッセージテンプレートを用いて生成されたメッセージを表示するメッセージ表示領域1100を図17に示す。このように、メッセージテンプレートの設定により、企業ごとの目的に応じたメッセージを表示させることができる。
【0066】
(メッセージテンプレート設定画面におけるメッセージテンプレートの設定操作)
図18は、メッセージテンプレート設定画面の一例を示す図である。図19は、メッセージテンプレート設定画面で各種項目を設定した状態の一例を示す図である。図20は、メッセージテンプレート設定画面で設定した各種項目の一例を示す図である。図21は、標準テンプレートの一例を示す図である。図22は、標準テンプレートに対して各種項目を設定した場合のメッセージテンプレートの一例を示す図である。図23は、メッセージテンプレート設定画面のメッセージテンプレート編集領域でドラッグアンドドロップにより編集する動作を説明する図である。図24は、ドラッグアンドドロップにより編集する前のメッセージテンプレートおよびメッセージ表示領域の一例を示す図である。図25は、ドラッグアンドドロップにより編集する後のメッセージテンプレートおよびメッセージ表示領域の一例を示す図である。図26は、メッセージテンプレート設定画面のメッセージテンプレート編集領域でメッセージテンプレートの書式を変更する動作を説明する図である。図27は、書式を変更する前のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。図28は、書式を太字に変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。図29は、書式を下線付きに変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。図30は、書式のサイズを変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。図31は、書式の文字色を変更した場合のメッセージテンプレートおよびHTMLの一例を示す図である。図18図31を参照しながら、メッセージテンプレート設定画面2000におけるメッセージテンプレートの設定操作の詳細について説明する。
【0067】
図18に示すメッセージテンプレート設定画面2000は、入力装置112への操作に従って、異常検知定義テーブル106eにより定義された異常判定処理によりトランザクションデータの判定項目値について異常が検知された場合に表示するメッセージの基となるメッセージテンプレートを設定するための画面である。メッセージテンプレート設定画面2000は、表示制御部102dによって出力装置114に表示される。メッセージテンプレート設定画面2000は、図18に示すように、標準テンプレート選択領域2100と、検出対象項目名選択領域2201と、判定項目名選択領域2202と、ラベル項目名選択領域2203と、単位設定領域2204と、メッセージ区分選択領域2301と、編集箇所選択領域2302と、編集ボタン2303と、フィールド名選択領域2304と、メッセージテンプレート編集領域2305と、確定ボタン2306と、プレビュー表示領域2400と、を含む。
【0068】
標準テンプレート選択領域2100は、メッセージテンプレートを設定するために標準テンプレートを使用するか否かを選択するための領域である。例えば、「使用する」のラジオボタン、または「使用しない」のラジオボタンのいずれかを選択することにより行う。
【0069】
検出対象項目名選択領域2201は、標準テンプレートにおける「検出対象項目名」の部分を、プルダウンメニューに表示された項目から選択された項目に置き換えるための領域である。プルダウンメニューに表示される項目は、例えば、判定結果テーブル106gの列名、判定結果付属情報テーブル106hの列名、および図15に示した予め定義されたフィールド名が表示される。
【0070】
判定項目名選択領域2202は、標準テンプレートにおける「判定項目名」の部分を、プルダウンメニューに表示された項目から選択された項目に置き換えるための領域である。プルダウンメニューに表示される項目は、例えば、判定結果テーブル106gの列名、判定結果付属情報テーブル106hの列名、および図15に示した予め定義されたフィールド名が表示される。
【0071】
ラベル項目名選択領域2203は、標準テンプレートにおける「ラベル項目名」の部分を、プルダウンメニューに表示された項目から選択された項目に置き換えるための領域である。プルダウンメニューに表示される項目は、例えば、判定結果テーブル106gの列名、判定結果付属情報テーブル106hの列名、および図15に示した予め定義されたフィールド名が表示される。
【0072】
単位設定領域2204は、標準テンプレートにおける「[単位]」の部分を、入力した単位を示すテキストに置き換えるための領域である。
【0073】
メッセージ区分選択領域2301は、メッセージ区分を選択するための領域であり、例えば、「上限を上回った場合」または「下限を下回った場合」のうちからいずれかを選択するための領域である。
【0074】
編集箇所選択領域2302は、異常検知画面1000のメッセージ表示領域1100の領域R2、R3、R5~R10のうちどの領域に表示させるメッセージに対応するメッセージテンプレートを編集するかを選択する領域である。
【0075】
編集ボタン2303は、メッセージテンプレート設定テーブル106fに設定されているメッセージテンプレートから、メッセージ区分選択領域2301で選択されたメッセージ区分、および編集箇所選択領域2302で選択された領域に対応するメッセージテンプレートを抽出して、メッセージテンプレート編集領域2305に表示させるためのボタンである。
【0076】
フィールド名選択領域2304は、メッセージテンプレート編集領域2305に表示さされたメッセージテンプレートに対して、ドラッグアンドドロップにより追加できるフィールド名の一覧を表示する領域である。フィールド名選択領域2304には、例えば、判定結果テーブル106gの列名、判定結果付属情報テーブル106hの列名、および図15に示した予め定義されたフィールド名が一覧表示される。
【0077】
メッセージテンプレート編集領域2305は、編集ボタン2303の押下により、メッセージテンプレート設定テーブル106fに設定されているメッセージテンプレートから、メッセージ区分選択領域2301で選択されたメッセージ区分、および編集箇所選択領域2302で選択された領域に対応するメッセージテンプレートを抽出して表示するための領域である。利用者は、メッセージテンプレート編集領域2305に表示されたメッセージテンプレートに対して自由に編集を行うことができる。
【0078】
確定ボタン2306は、メッセージテンプレート編集領域2305に表示され、編集がなされたメッセージテンプレートを確定するためのボタンである。確定ボタン2306が押下されると、設定部102aは、メッセージテンプレート編集領域2305に表示されているメッセージテンプレートを、メッセージテンプレート設定テーブル106fにおいて、メッセージ区分選択領域2301で選択されたメッセージ区分、および編集箇所選択領域2302で選択された領域に対応するメッセージテンプレートとして更新する。
【0079】
プレビュー表示領域2400は、メッセージテンプレート編集領域2305で編集されているメッセージテンプレートに基づいて、生成部102cによりプレビューとして生成されたメッセージを表示する領域である。プレビュー表示領域2400がプレビューを表示するタイミングとしては、例えば、確定ボタン2306が押下されたタイミングとしてもよく、または、メッセージテンプレート編集領域2305でメッセージテンプレートに変更があったタイミングであってもよい。
【0080】
次に、図19図22を参照しながら、標準テンプレートを用いてメッセージテンプレートを簡易に設定する操作および処理について説明する。図19に示すメッセージテンプレート設定画面2000は、標準テンプレート選択領域2100、検出対象項目名選択領域2201、判定項目名選択領域2202、ラベル項目名選択領域2203および単位設定領域2204の操作領域を拡大して示したものである。図21に、メッセージ表示領域1100の各領域に対応する標準テンプレートの一例を示している。まず、利用者は、図19に示すように、標準テンプレート選択領域2100において、標準テンプレートの使用を選択する。次に、利用者は、検出対象項目名選択領域2201、判定項目名選択領域2202、ラベル項目名選択領域2203および単位設定領域2204において、図20に示すような値を選択し、その選択した状態を図19に示している。すなわち、検出対象項目名選択領域2201では、標準テンプレートにおける「検出対象項目名」として「担当者CD」および「得意先CD」、判定項目名選択領域2202では、標準テンプレートにおける「判定項目名」として「売上値引金額」、ラベル項目名選択領域2203では、標準テンプレートにおける「ラベル項目名」として「会計年月」、単位設定領域2204では標準テンプレートにおける「[単位]」として「円」を、それぞれ選択入力している。この操作によって、設定部102aは、図21に示した標準テンプレートは、図22に示すようなメッセージテンプレートを作成し、メッセージテンプレート設定テーブル106fに登録する。以上のように、本実施形態に係る異常検知装置100は、初期設定としての標準のテンプレートを備えており、上述のような簡易な操作によって、企業ごとの所望のメッセージテンプレートを設定することができる。これによって、共通的な部分の変更の必要がなく、設定コストを抑えることができる。
【0081】
次に、図23図25を参照しながら、フィールド名の一覧からドラッグアンドドロップによりメッセージテンプレートにフィールド名を設定する操作および処理について説明する。図23に示すメッセージテンプレート設定画面2000は、メッセージ区分選択領域2301、編集箇所選択領域2302、編集ボタン2303、フィールド名選択領域2304、メッセージテンプレート編集領域2305および確定ボタン2306の部分を拡大して示したものである。メッセージテンプレート編集領域2305は、図23に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aと、太字ボタン2305bと、下線ボタン2305cと、サイズ変更ボタン2305dと、着色ボタン2305eと、を含む。
【0082】
メッセージテンプレート表示領域2305aは、編集ボタン2303の押下により、メッセージテンプレート設定テーブル106fに設定されているメッセージテンプレートから、メッセージ区分選択領域2301で選択されたメッセージ区分、および編集箇所選択領域2302で選択された領域に対応するメッセージテンプレートを抽出して表示するための領域である。
【0083】
太字ボタン2305bは、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて表示されたメッセージテンプレートのうち、選択されたテキスト部分を太字化するためのボタンである。下線ボタン2305cは、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて表示されたメッセージテンプレートのうち、選択されたテキスト部分に下線を追加するためのボタンである。サイズ変更ボタン2305dは、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて表示されたメッセージテンプレートのうち、選択されたテキスト部分のサイズを変更するためのボタンである。着色ボタン2305eは、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて表示されたメッセージテンプレートのうち、選択されたテキスト部分の文字色を変更するためのボタンである。
【0084】
図23に示す例では、利用者により、メッセージ区分選択領域2301で「上限を超えた場合」が選択され、編集箇所選択領域2302で「メインメッセージ」、すなわち領域R5が選択された状態を示している。この状態において、標準テンプレート選択領域2100で「使用する」が選択されている場合に編集ボタン2303が押下された場合、設定部102aは、標準テンプレートから、編集箇所選択領域2302で選択された領域に対応するメッセージテンプレートを抽出して、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示させる。一方、標準テンプレート選択領域2100で「使用しない」が選択されている場合に編集ボタン2303が押下された場合、設定部102aは、メッセージテンプレート設定テーブル106fから、編集箇所選択領域2302で選択された領域に対応するメッセージテンプレートを抽出して、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示させる。
【0085】
図24(a)には、「メインメッセージ」すなわち領域R5に対応する、編集前のメッセージテンプレートを示しており、図24(b)に示すメッセージ表示領域1100では、領域R5に表示されるメッセージとして、図24(a)に示したメッセージテンプレートに基づいて生成部102cにより生成されたメッセージが示されている。例えば、図24(a)に示すメッセージテンプレートのうち、「担当者CD:{TantoushaCD}」の部分が、メッセージ表示領域1100では、図24(b)に示すように、「担当者CD:1000」というメッセージとして表示されていることを示す。
【0086】
ここで、図23に示すように、利用者は、「{TantoushaCD}」を削除し、フィールド名選択領域2304に表示されたフィールド名「担当者名」を、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示された「担当者CD:」の横部分にドラッグアンドドロップする。すると、設定部102aは、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートのうち「担当者CD:」の横部分に、ドラッグアンドドロップされたフィールド名「担当者名」に対応する「{TantoushaName}」を挿入する。図25(a)には、編集後のメッセージテンプレートを示しており、図25(b)に示すメッセージ表示領域1100では、領域R5に表示されるメッセージとして、図25(a)に示したメッセージテンプレートに基づいて生成部102cにより生成されたメッセージが示されている。具体的には、図25(a)に示すメッセージテンプレートのうち、「担当者CD:{TantoushaName}」の部分が、メッセージ表示領域1100では、図25(b)に示すように、「担当者CD:サンプル太郎」というメッセージとして表示されていることを示す。
【0087】
このように、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートについて、直接テキストを入力せずに、フィールド名選択領域2304からのドラッグアンドドロップにより、テキストを挿入することができるので、メッセージテンプレートの編集を容易にすることができる。
【0088】
次に、図26図31を参照しながら、メッセージテンプレートの書式を、HTMLを書かずに変更することができる操作および処理について説明する。図26に示すメッセージテンプレート設定画面2000は、メッセージ区分選択領域2301、編集箇所選択領域2302、編集ボタン2303、フィールド名選択領域2304、メッセージテンプレート編集領域2305および確定ボタン2306の部分を拡大して示したものである。メッセージテンプレート編集領域2305は、図26に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aと、太字ボタン2305bと、下線ボタン2305cと、サイズ変更ボタン2305dと、着色ボタン2305eと、を含む。
【0089】
図27(a)には、書式を変更する前のメッセージテンプレートとして「担当者:{TantoushaName}得意先CD{TokuisakiCD}が検出されました」がメッセージテンプレート表示領域2305aに表示された状態を示している。そして、図27(b)には、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートに対応するHTML形式のテキストが示されている。この場合、図27(a)に示すメッセージテンプレートには、書式の変更が加えられていないため、図27(b)に示すテキストにはHTMLは含まれていない。
【0090】
まず、図28を参照しながら、メッセージテンプレートの書式を太字化する操作および処理について説明する。まず、利用者は、図28(a)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートのうち、太字化する部分のテキストを選択状態にする。そして、利用者により太字ボタン2305bが押下されると、設定部102aは、図28(b)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて、選択状態のテキスト部分を太字化して表示させる。このとき、設定部102aは、図28(c)に示すように、内部では選択状態のテキスト部分を太字化させるHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成する。すなわち、設定部102aは、内部では選択状態のテキスト部分を太字化させるHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成するるものの、メッセージテンプレート表示領域2305aでは、選択状態のテキストについて、書式を太字化させるHTMLを表示せずに、実際に太字化して表示させる。
【0091】
次に、図29を参照しながら、メッセージテンプレートに下線を追加する操作および処理について説明する。まず、利用者は、図29(a)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートのうち、下線を追加する部分のテキストを選択状態にする。そして、利用者により下線ボタン2305cが押下されると、設定部102aは、図29(b)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて、選択状態のテキスト部分に下線を追加して表示させる。このとき、設定部102aは、図29(c)に示すように、内部では選択状態のテキスト部分に下線を追加するHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成する。すなわち、設定部102aは、内部では選択状態のテキスト部分に下線を追加するHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成するるものの、メッセージテンプレート表示領域2305aでは、選択状態のテキストについて、下線を追加するHTMLを表示せずに、実際に下線を追加して表示させる。
【0092】
次に、図30を参照しながら、メッセージテンプレートの書式のサイズを変更する操作および処理について説明する。まず、利用者は、図30(a)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートのうち、サイズを変更する部分のテキストを選択状態にする。そして、利用者によりサイズ変更ボタン2305dが押下されると、設定部102aは、図30(b)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて、選択状態のテキスト部分のサイズを変更して表示させる。このとき、設定部102aは、図30(c)に示すように、内部では選択状態のテキスト部分のサイズを変更するHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成する。すなわち、設定部102aは、内部では選択状態のテキスト部分のサイズを変更するHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成するるものの、メッセージテンプレート表示領域2305aでは、選択状態のテキストについて、サイズを変更するHTMLを表示せずに、実際にサイズを変更して表示させる。
【0093】
次に、図31を参照しながら、メッセージテンプレートの文字色を変更する操作および処理について説明する。まず、利用者は、図31(a)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aに表示されたメッセージテンプレートのうち、文字色を変更する部分のテキストを選択状態にする。そして、利用者により着色ボタン2305eが押下されると、設定部102aは、図31(b)に示すように、メッセージテンプレート表示領域2305aにおいて、選択状態のテキスト部分の文字色を変更して表示させる。このとき、設定部102aは、図31(c)に示すように、内部では選択状態のテキスト部分の文字色を変更するHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成する。すなわち、設定部102aは、内部では選択状態のテキスト部分の文字色を変更するHTMLを追加したメッセージテンプレートを作成するるものの、メッセージテンプレート表示領域2305aでは、選択状態のテキストについて、文字色を変更するHTMLを表示せずに、実際に文字色を変更して表示させる。
【0094】
そして、設定部102aは、確定ボタン2306が押下されると、メッセージテンプレート表示領域2305aで書式を変更したメッセージテンプレートを、メッセージテンプレート設定テーブル106fに保存する。このように、利用者は、メッセージテンプレートに対してHTMLを直接記述することなく、HTMLを意識せずにメッセージテンプレートの書式の変更を行うことができる。
【0095】
(異常検知装置で実行される処理の流れ)
図32は、異常検知装置で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。図33は、異常検知装置で処理が実行された結果として表示されるメッセージの一例を示す図である。図34は、異常検知装置で処理が実行された結果として表示されるメッセージの別の例を示す図である。図32図34を参照しながら、異常検知装置100で実行される処理の流れについて説明する。
【0096】
<ステップS11>
異常検知装置100の判定部102bは、トランザクションデータの判定項目値に対して、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理を実行する。判定部102bは、異常判定処理の実行により得られた判定基準値を判定結果付属情報テーブル106hに保存し、異常判定処理の判定結果、異常判定処理の対象となる判定項目値、およびトランザクションデータの所定の項目値を、異常検知定義テーブル106eで規定された保存先が示す判定結果テーブル106gに保存する。そして、ステップS12へ移行する。
【0097】
<ステップS12>
判定部102bによる異常判定処理により異常と判定された場合(異常が検知された場合)(ステップS12:Yes)、ステップS13へ移行し、異常と判定されない場合(ステップS12:No)、ステップS11へ戻り、判定部102bは、トランザクションデータの次の判定項目値に対して異常判定処理を実行する。
【0098】
<ステップS13>
異常検知装置100の生成部102cは、異常検知定義テーブル106eで定義された異常判定処理に対応する、メッセージテンプレート設定テーブル106fで設定されたメッセージテンプレートに基づいて、判定結果テーブル106gにおける異常と判定された判定項目値、判定基準値を用いて示された異常判定の理由、およびトランザクションデータの所定の項目値を含む、HTML形式のメッセージを生成する。例えば、図33に示すように、生成部102cは、異常検知定義テーブル106eで定義されたDefinitionID「T001」に対応する、メッセージテンプレート設定テーブル106fのメッセージテンプレートに基づいて、図33に示すメッセージ表示領域1100で表示させるようなメッセージをを生成する。また、図34に示すように、生成部102cは、異常検知定義テーブル106eで定義されたDefinitionID「T002」に対応する、メッセージテンプレート設定テーブル106fのメッセージテンプレートに基づいて、図34に示すメッセージ表示領域1100で表示させるようなメッセージをを生成する。そして、ステップS14へ移行する。
【0099】
<ステップS14>
表示制御部102dは、異常検知画面1000のメッセージ表示領域1100に、生成部102cにより生成されたメッセージを表示する。
【0100】
以上のようなステップS11~S14の流れで、異常検知装置100でメッセージの表示処理が実行される。
【0101】
以上のように、本実施形態では、判定部102bが、判定項目値に対して、異常検知定義テーブル106eで定義される異常判定処理を実行し、判定結果、判定項目値、および所定の項目値を、異常検知定義テーブル106eで規定された保存先が示す判定結果テーブル106gに保存すると共に、判定基準値を判定結果付属情報テーブル106hに保存し、生成部102cが、異常検知定義テーブル106eで定義される異常判定処理に対応するメッセージテンプレートに基づいて、判定結果テーブル106gにおける異常と判定された判定項目値、判定結果付属情報テーブル106hにおける判定基準値を用いて示された判定結果テーブル106gにおける所定の項目値を含むメッセージを生成し、表示制御部102dが、生成部102cにより生成されたメッセージを、出力装置114に表示するものとしている。これによって、トランザクションデータ内で異常が検知された場合、異常判定の理由を言語表示して理解を容易にすることができる。
【0102】
また、記憶部106は、メッセージテンプレートを設定するために用いられる標準テンプレートを、さらに記憶し、設定部102aが、標準テンプレートに基づいて、メッセージテンプレートを設定することができる。これによって、共通的な部分の変更は必要なく、設定コストを抑えることができる。
【0103】
また、設定部102aは、判定結果テーブル106gの値、判定結果付属情報テーブル106hの値、または予め定義されたフィールド情報の値の中からドラッグアンドドロップにより操作された値を、メッセージテンプレートに設定することができる。これによって、メッセージテンプレートの編集を容易にすることができる。
【0104】
また、設定部102aは、HTML形式ではない、書式を変更した状態でメッセージテンプレートを、出力装置114に表示させるものとしている。利用者は、メッセージテンプレートに対してHTMLを直接記述することなく、HTMLを意識せずにメッセージテンプレートの書式の変更を行うことができる。
【0105】
また、設定部102aは、表示制御部102dによりメッセージテンプレートが表示されるメッセージ表示領域1100における複数の領域において、領域ごとにメッセージテンプレートを設定することができる。これによって、表示するメッセージの内容に多様性を持たせることができる。
【0106】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0107】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0108】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0109】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0110】
例えば、上述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0111】
また、本明細書中および図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データおよび検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0112】
また、異常検知装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0113】
例えば、異常検知装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて異常検知装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0114】
また、このコンピュータプログラムは、異常検知装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0115】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理または処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0116】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、上述の実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成および手順を用いることができる。
【0117】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0118】
また、異常検知装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、異常検知装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0119】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本発明は、特に、不正の事前予防が必要となるトランザクションデータに対応する異常検知において有用である。
【符号の説明】
【0121】
100 異常検知装置
102 制御部
102a 設定部
102b 判定部
102c 生成部
102d 表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 領域マスタ
106b アルゴリズムマスタ
106c アルゴリズム定義マスタ
106d メッセージ区分アルゴリズムマッピングマスタ
106e 異常検知定義テーブル
106f メッセージテンプレート設定テーブル
106g、106g-1、106g-2 判定結果テーブル
106h 判定結果付属情報テーブル
106i メッセージテーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
1000 異常検知画面
1100 メッセージ表示領域
1200 データ分析表示領域
2000 メッセージテンプレート設定画面
2100 標準テンプレート選択領域
2201 検出対象項目名選択領域
2202 判定項目名選択領域
2203 ラベル項目名選択領域
2204 単位設定領域
2301 メッセージ区分選択領域
2302 編集箇所選択領域
2303 編集ボタン
2304 フィールド名選択領域
2305 メッセージテンプレート編集領域
2305a メッセージテンプレート表示領域
2305b 太字ボタン
2305c 下線ボタン
2305d サイズ変更ボタン
2305e 着色ボタン
2306 確定ボタン
2400 プレビュー表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34