IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ソフトバンクモバイル株式会社の特許一覧

特開2022-170365基地局装置、プログラム、及び制御方法
<>
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図1
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図2
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図3
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図4
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図5
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図6
  • 特開-基地局装置、プログラム、及び制御方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170365
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】基地局装置、プログラム、及び制御方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/14 20090101AFI20221102BHJP
   H04W 36/18 20090101ALI20221102BHJP
   H04W 4/40 20180101ALN20221102BHJP
【FI】
H04W72/14
H04W36/18
H04W4/40
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021076452
(22)【出願日】2021-04-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】春名 恒臣
(72)【発明者】
【氏名】三上 学
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】      (修正有)
【課題】コンピュータを、上記基地局装置として機能させるためのプログラム及び基地局装置によって実行される制御方法を提供する。
【解決手段】システム1において、基地局装置100は、ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いてユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる方式を第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部と
を備える基地局装置。
【請求項2】
前記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingである、請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記第2の割当方式は、Semi-Persistent Schedulingである、請求項2に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記第2の割当方式は、Configured Grantである、請求項2に記載の基地局装置。
【請求項5】
前記方式制御部は、前記割当制御部が前記第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部に、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の基地局装置。
【請求項6】
前記方式制御部は、前記割当制御部が前記第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部に、当該ユーザ端末による基地局を介した通信用の割当方式を前記第1の割当方式のままとし、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させる、請求項5に記載の基地局装置。
【請求項7】
前記方式制御部は、前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定してから、前記ユーザ端末に対してハンドオーバコマンドを送信するまでの間に、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の基地局装置。
【請求項8】
前記方式制御部は、前記ユーザ端末を他の基地局装置が生成するセルにハンドオーバさせることを決定した場合に、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させ、かつ、前記他の基地局装置に対して、当該ユーザ端末がハンドオーバした後に、前記割当方式を前記第2の割当方式から前記第1の割当方式に変更することを通知する通知データを送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載の基地局装置。
【請求項9】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部に、一のユーザ端末に対して、基地局を介した通信用の割当方式として無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いながら、前記一のユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式として無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式を用いて、前記一のユーザ端末に対する割当制御を実行させる方式制御部と
を備える基地局装置。
【請求項10】
前記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingであり、
前記第2の割当方式は、Semi-Persistent Scheduling又は
Configured Grantである、請求項9に記載の基地局装置。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載の基地局装置として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と、
前記ユーザ端末に対して前記第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定する段階と、
前記ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更して、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と
を備える制御方法。
【請求項13】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
一のユーザ端末に対して、基地局を介した通信用の割当方式として無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いながら、前記一のユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式として無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式を用いて、前記一のユーザ端末に対する割当制御を実行させる方式制御段階
を備える制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局装置、プログラム、及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、SidelinkにSPS(Semi-Persistent Scheduling)を使用し、ハンドオーバ時にSPS関連パラメータをHO SourceからHO Targetに通知する方式が記載されている。特許文献2には、Sidelinkで車両グループを形成するときにシームレスにハンドオーバするための手法について記記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特表2019-525635号公報
[非特許文献]
[非特許文献1]Yen-Hsin Chang, He-Hsuan Liu, and Hung-Yu Wei, "Group-based Sidelink Communication for Seamless Vehicular Handover," IEEE Access, Volume 7, Page 56431 - 56442, May 2019
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、基地局装置が提供される。基地局装置は、ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部を備えてよい。基地局装置は、割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いてユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部を備えてよい。
【0004】
上記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingであってよい。上記第2の割当方式は、Semi-Persistent Schedulingであってよい。上記第2の割当方式は、Configured Grantであってよい。上記方式制御部は、上記割当制御部が上記第1の割当方式を用いて上記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに上記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、上記割当制御部に、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を上記第1の割当方式から上記第2の割当方式に変更させてよい。上記方式制御部は、上記割当制御部が上記第1の割当方式を用いて上記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに上記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、上記割当制御部に、当該ユーザ端末による基地局を介した通信用の割当方式を上記第1の割当方式のままとし、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を上記第1の割当方式から上記第2の割当方式に変更させてよい。上記方式制御部は、上記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定してから、上記ユーザ端末に対してハンドオーバコマンドを送信するまでの間に、上記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を上記第1の割当方式から上記第2の割当方式に変更させてよい。上記方式制御部は、上記ユーザ端末を他の基地局装置が生成するセルにハンドオーバさせることを決定した場合に、上記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を上記第1の割当方式から上記第2の割当方式に変更させ、かつ、上記他の基地局装置に対して、当該ユーザ端末がハンドオーバした後に、上記割当方式を上記第2の割当方式から上記第1の割当方式に変更することを通知する通知データを送信してよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、基地局装置が提供される。基地局装置は、ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部を備えてよい。基地局装置は、割当制御部に、一のユーザ端末に対して、基地局を介した通信用の割当方式として無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いながら、一のユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式として無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式を用いて、一のユーザ端末に対する割当制御を実行させる方式制御部を備えてよい。上記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingであってよく、上記第2の割当方式は、Semi-Persistent Scheduling又はConfigured Grantであってよい。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記基地局装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、基地局装置によって実行される制御方法が提供される。制御方法は、ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階を備えてよい。制御方法は、ユーザ端末に対して第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定する段階を備えてよい。制御方法は、ユーザ端末に対して用いる割当方式を第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更して、ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階を備えてよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、基地局装置によって実行される制御方法が提供される。制御方法は、一のユーザ端末に対して、基地局を介した通信用の割当方式として無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いながら、一のユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式として無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式を用いて、一のユーザ端末に対する割当制御を実行させる方式制御段階を備えてよい。
【0009】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】システム1における通信環境の一例を概略的に示す。
図2】従来の基地局内ハンドオーバ時の制御シーケンスの一例を概略的に示す。
図3】システム1における基地局内ハンドオーバ時の制御シーケンスの一例を概略的に示す。
図4】システム1の一例を概略的に示す。
図5】システム1における基地局間ハンドオーバ時の制御シーケンスの一例を概略的に示す。
図6】基地局装置100の機能構成の一例を概略的に示す。
図7】基地局装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
3GPP NR-V2X Sidelink(SL、端末間直接通信:D2D)において、基地局圏内モード(SL Mode-1)と基地局圏外モード(SL Mode-2)という2つのSL無線リソース制御に関するモードが規定されている。SL Mode-1では、SL無線リソース割当は、基地局からL1/L2シグナリングで制御する。その際のリソース割当方式は、データが発生した際に都度、動的にリソースブロック(RB)数やRB割当周波数を選択するスケジューリング方式(例えば、DS(Dynamic Scheduling))が一般的に使用されている。また。SL Mode-1動作中にハンドオーバ(HO)が発生した場合、基地局-端末間とのシグナリングは従来のHOシーケンスが踏襲されている。
【0012】
ある端末(UE:User Equipment)がSL Mode-1動作中にセル間又は基地局間のHOが発生した際、DSを端末間通信で使用している場合、HO要求を受信したタイミングからHO処理が完了するまでの間、UEとHO先との同期確立が必要になる。そのため、基地局は当該UEに対して無線リソースの割当制御ができなくなる。その空白期間中、当該UEはSLを含めたデータ送受信ができず、直接データ伝送が一時的に切断される課題がある。UEが車両に搭載されて、車両間の通信を行う場合においては、車両間の監視動画等の安全確保上重要な直接データ伝送が一時的に切断されることになり得るので、特に重要な課題となる。
【0013】
本実施形態に係るシステム1において、基地局10の基地局装置100は、例えば、UEがHOを行う直前に、当該UEに対するSLの無線リソースの割当方式をDSから、事前にリソース量や周波数位置を決めておく方式(例えば、SPS(Semi-Persistent Scheduling))に変更する。これにより、HO完了までの基地局からリソース割当できない状態においても、SLのデータ送受信が継続可能になり、端末間通信によるデータ伝送が継続可能となる。
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、システム1における通信環境の一例を概略的に示す。ここでは、UEが車両に搭載されている場合について主に例に挙げて説明する。UEは、車載装置であってよい。UEは、車載装置とは別体の装置であってもよい。UEは、車両以外の移動体に搭載されてもよい。UEは、スマートフォン及びタブレット端末であってもよい。
【0016】
図1では、先行車20に搭載されたUE200と、後続車26に搭載されたUE260とが、基地局10の基地局装置100による制御のもとで、直接通信を行っている。UE200とUE260との通信は、いわゆる車車間通信であってよい。上述したように、一般的には、リソース割当方式としてDSが使用される。
【0017】
従来の構成では、先行車20及び後続車20がセル102に在圏している状況において、先行車20及び後続車26が移動して、先行車20がセル104の範囲内に入り、UE200がセル102からセル104にHOするときに、HO先のセル104との同期を新たに確立する必要があるため、その間DSのみでは、SLによる端末間通信を含め、データ送受信が不可になる。
【0018】
このように、DSでは、HO時に割当制御ができなくなる時間帯が発生するので、データ伝送が一時的に切断するという問題を解決する必要がある。そこで、本実施形態に係るシステム1では、基地局装置100が、HOの開始から完了までの期間は、SPSを用いるようにした。なお、SPSの他に3GPP仕様書において定義されているConfigured Grantを用いてもよく、HO中であっても自律的にデータ伝送が継続可能な方式であれば、他の方式を用いてもよい。
【0019】
図2は、従来の基地局内ハンドオーバ時の制御シーケンスの一例を概略的に示す。ここでは、UE200及びUE260が、DU112によって形成されているセル102に在圏していて、UE200が、DU114によって形成されているセル104を検知してメッセージをDU112に送信した状態を開始状態として説明する。
【0020】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、DU112が、UE200に対して、測定に必要な情報を設定する。S104では、CU110及びDU112による制御のもと、UE200が、SLデータ送信用のUu接続によって、UE260にユーザデータを送信する。
【0021】
S106では、UE200が、MR(Measurement Report)をCU110に送信する。ここでは、ハンドオーバの条件を満たしているものとして説明を続ける。S108では、CU110が、UE200をハンドオーバさせることを決定する。S110では、CU110が、DU112を介して、HO CommandをUE200に送信する。UE200は、HO Commandを受信した段階で、データ送受信を停止する。
【0022】
S112では、UE200が、セル102からデタッチして、セル104に対する同期処理を開始する。HO元セルとHO先セルが非同期の場合、定期的にブロードキャストされる同期信号を受信する必要があり、本例では、S114において、UE200がDU114から同期信号ブロックを受信する。セル102とセル104とが同期している場合には、S114は必要ないことになるが、同期していない場合には、S114の存在によって、HO完了までの時間が延びる可能性がある。
【0023】
S116では、UE200がDU114に、RA(Randam Access) Preambleを送信する。S118では、DU114がUE200に、RA Responseを送信する。
【0024】
UE200がセル104のセル端に位置する場合には、RACH再送が発生して、S120におけるUE200からDU114へのRA Preambleの再送と、DU114からUE200へのRA Responseの送信が発生する。これにより、HO完了までの時間が延びる可能性がある。
【0025】
S124では、UE200がCU110にHO Completeを送信する。S126では、CU110及びDU114による制御のもと、UE200が、SLデータ送信用のUu接続によって、UE260にユーザデータを送信する。
【0026】
上述したように、DSのみでは、HO期間中のUE200によるデータ送受信ができなくなる。UE200がデータ送受信をできなくなる期間は、HO元セルとHO先セルとが同期していない場合や、UE200がHO先セルのセル端に位置していることによってRACH再送が発生する場合において、長い期間になり得る。
【0027】
図3は、システム1における基地局内ハンドオーバ時の制御シーケンスの一例を概略的に示す。割当状況300は、UE200に対して割り当てられる無線リソースの割当方式の状況を示す。ここでは、図2と異なる点を主に説明する。
【0028】
CU110は、S208においてUE200をハンドオーバさせると決定したことに応じて、DU112に、UE200によるUE260との直接通信用(SL用)の割当方式をDSからSPSに変更させる。CU110は、RRC Reconfiguretionによって、割当方式をDSからSPSに変更させてよい。CU110は、SL無線リソースの時間・周波数割当を事前に半固定的に設定する。これにより、S216に示すように、HO中の基地局接続断の状態においても、UE260とのSLによる継続的なデータ送受信が可能となる。
【0029】
CU110は、UE200によるUE260との直接通信用(SL用)の割当方式をDSからSPSに変更させるときに、UE200による基地局10を介した通信用の割当方式はDSのままとしてよい。UE200によるすべての通信用の割当方式をDSからSPSに変更した場合、UE200は、その時点からSPSによって割り当てられた無線リソースしか使用できないことになる。それに対して、UE200による基地局10を介した通信用の割当方式をDSのままとすることによって、UE200がセル102からデタッチするまでの間は、UE200に対してDSによって無線リソースを割り当てることができるので、この期間におけるUE200による通信可能量を増やすことができる。
【0030】
CU110は、S222において、HO Completeを受信したことに応じて、S224において、UE200によるUE260との直接通信用(SL用)の割当方式をSPSからDSに変更させる。CU110は、RRC Reconfiguretionによって、割当方式をSPSからDSに変更させてよい。
【0031】
図4は、システム1における通信環境の一例を概略的に示す。図4に示す例において、UE200及びUE260は、基地局10の基地局装置100によって形成されているセル102に在圏していて、直接通信を行っている。
【0032】
従来の構成では、先行車20及び後続車26が移動して、UE200がセル102から、基地局18の基地局装置180によって形成されているセル182にHOするときにも、SLによる端末間通信を含めて、UE200のデータ送受信が不可になるという課題がある。しかも、それに加えて、従来のHO処理では、HO直前のUE200のスケジューリング方式は継承されるが、それ以前のスケジューリング方式は継承されないので、HO処理完了後、UE200のSLをDSに戻すことができないという課題もある。
【0033】
本実施形態に係るシステム1において、基地局装置100は、図4に示すような基地局間HOの場合も、直接通信用(SL用)の割当方式をDSからSPSに変更することによってUE200による直接通信を可能にするとともに、HO完了後に割当方式をDSに戻すことを可能とする。
【0034】
図5は、システム1における基地局間ハンドオーバ時の制御シーケンスの一例を概略的に示す。ここでは、UE200及びUE260が、Source-cellのCU110によって形成されているセル102に在圏していて、UE200が、Target-cellのCU190によって形成されているセル182を検知してメッセージをCU110に送信した状態を開始状態として説明する。割当状況300は、UE200に対して割り当てられる無線リソースの割当方式の状況を示す。
【0035】
S302では、CU110が、UE200に対して、測定に必要な情報を設定する。S304では、CU110による制御のもと、UE200が、SLデータ送信用のUu接続によって、UE260にユーザデータを送信する。
【0036】
S306では、UE200が、MRをCU110に送信する。ここでは、ハンドオーバの条件を満たしているものとして説明を続ける。S308では、CU110が、UE200をハンドオーバさせることを決定する。S310では、CU110が、UE200によるUE260との直接通信用(SL用)の割当方式をDSからSPSに変更させる。CU110は、RRC Reconfiguretionによって、割当方式をDSからSPSに変更させてよい。CU110は、SL無線リソースの時間・周波数割当を事前に半固定的に設定する。
【0037】
S312では、CU110が、UE200のHO RequestをCU190に送信する。CU110は、UE200がハンドオーバした後に、割当方式をSPSからDSに変更することを通知する通知データをHO Requestに含めてCU190に送信する。
【0038】
S314では、CU190が、アドミッション制御を行う。S316では、CU190が、HO Request acknowledgeをCU110に送信する。
【0039】
S318では、CU110が、HO CommandをUE200に送信する。S320では、UE200が、セル102からデタッチして、セル182への同期を行う。S322では、UE200が、SPSによる半固定的な無線リソースによって、UE260にユーザデータを送信する。
【0040】
S324では、UE200がCU190に、RA Preambleを送信する。S326では、CU190がUE200に、RA Responseを送信する。S328では、UE200がCU190にHO Completeを送信する。
【0041】
S330では、CU190が、S312において受信したHO Requestに含まれる通知データに従って、SLの割当方式をSPSからDSに変更させる。CU110は、RRC Reconfiguretionによって、割当方式をSPSからDSに変更させてよい。S332では、CU190による制御のもと、UE200が、SLデータ送信用のUu接続によって、UE260にユーザデータを送信する。
【0042】
このように、CU110は、HO Requestに通知データを含めることによって、CU190に、UE200のハンドオーバ後に、割当方式をSPSからDSに変更させる。
【0043】
図6は、基地局装置100の機能構成の一例を概略的に示す。基地局装置100は、通信制御部122、割当制御部124、及び方式制御部126を備える。
【0044】
基地局装置100は、CUとDUの両方を備えてよい。CUとDUとが別体である場合、基地局装置100は、CUであってよく、割当制御部124及び方式制御部126を備えてよい。この場合、通信制御部122は、DUが備えてよい。
【0045】
通信制御部122は、各種通信を制御する。通信制御部122は、移動体通信ネットワークにおけるコアネットワークと通信する。通信制御部122は、UE200と通信する。
【0046】
割当制御部124は、UE200に対する無線リソースの割当制御を実行する。割当制御部124は、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、UE200に対する無線リソースの割当制御を実行してよい。第1の割当方式は、例えば、DSである。
【0047】
割当制御部124は、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式を用いて、UE200に対する無線リソースの割当制御を実行してよい。第2の割当方式は、例えば、SPSである。第2の割当方式は、Configured Grantであってもよい。
【0048】
方式制御部126は、割当制御部124が用いる割当方式を制御する。方式制御部126は、UE200がHOするとき以外は、割当制御部124に第1の割当方式を用いさせてよい。方式制御部126は、割当制御部124に、UE200がHOするときに、基地局10を介した通信用の割当方式を第1の割当方式のままとさせ、SL用として、第2の割当方式を利用させてよい。
【0049】
方式制御部126は、割当制御部124が第1の割当方式を用いてUE200に対する割当制御を実行しているときに、当該UE200をHOさせると決定したことに応じて、割当制御部124が当該UE200に対して用いる割当方式を第1の割当方式から第2の割当方式に変更させる。方式制御部126は、RRCメッセージによって、UE200に対する割当方式を変更させてよい。方式制御部126は、RRC Reconfiguretionによって、UE200に対する割当方式を変更させてよい。
【0050】
方式制御部126は、割当制御部124が第1の割当方式を用いてUE200に対する割当制御を実行しているときにUE200をHOさせると決定したことに応じて、割当制御部124に、当該UE200による他のUE200との直接通信用の割当方式を第1の割当方式から第2の割当方式に変更させてよい。方式制御部126は、割当制御部124が第1の割当方式を用いてUE200に対する割当制御を実行しているときに当該UE200をHOさせると決定したことに応じて、割当制御部124に、当該UE200による基地局を介した通信用の割当方式を第1の割当方式のままとし、当該UE200による他のUE200との直接通信用の割当方式を第1の割当方式から第2の割当方式に変更させてよい。
【0051】
方式制御部126は、UE200をHOさせると決定してから、UE200に対してハンドオーバコマンドを送信するまでの間に、割当制御部124が当該UE200に対して用いる割当方式を第1の割当方式から第2の割当方式に変更させてよい。これにより、UE200が通信できない時間の発生を抑制できる。
【0052】
方式制御部126は、UE200を他の基地局装置が生成するセルにHOさせることを決定した場合に、割当制御部124が当該UE200に対して用いる割当方式を第1の割当方式から第2の割当方式に変更させ、かつ、当該他の基地局装置に対して、当該UE200がHOした後に、割当方式を第2の割当方式から第1の割当方式に変更することを通知する通知データを送信してよい。方式制御部126は、当該通知データをHO要求に含めて、当該他の基地局装置に送信してよい。これにより、UE200が基地局間HOをする場合において、HO中におけるUE200のデータ伝送を継続可能にしつつ、HO後、すぐにDSを用いた効率的なリソース割当を実行することを可能にできる。
【0053】
図7は、基地局装置100として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0054】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0055】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0056】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0057】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0058】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0059】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0060】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0061】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0062】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0063】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0064】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0065】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0066】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0067】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0068】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0069】
10 基地局、18 基地局、20 先行車、26 後続車、100 基地局装置、102 セル、110 CU、112 DU、114 DU、122 通信制御部、124 割当制御部、126 方式制御部、180 基地局装置、182 セル、190 CU、200 UE、260 UE、300 割当状況、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-09-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、RRCメッセージによって、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部と
を備える基地局装置。
【請求項2】
前記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingである、請求項1に記載の基地局装置。
【請求項3】
前記第2の割当方式は、Semi-Persistent Schedulingである、請求項2に記載の基地局装置。
【請求項4】
前記第2の割当方式は、Configured Grantである、請求項2に記載の基地局装置。
【請求項5】
前記方式制御部は、前記割当制御部が前記第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部に、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させる、請求項1から4のいずれか一項に記載の基地局装置。
【請求項6】
前記方式制御部は、前記割当制御部が前記第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部に、当該ユーザ端末による基地局を介した通信用の割当方式を前記第1の割当方式のままとし、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させる、請求項5に記載の基地局装置。
【請求項7】
前記方式制御部は、前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定してから、前記ユーザ端末に対してハンドオーバコマンドを送信するまでの間に、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させる、請求項1から6のいずれか一項に記載の基地局装置。
【請求項8】
前記方式制御部は、前記ユーザ端末を他の基地局装置が生成するセルにハンドオーバさせることを決定した場合に、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から前記第2の割当方式に変更させ、かつ、前記他の基地局装置に対して、当該ユーザ端末がハンドオーバした後に、前記割当方式を前記第2の割当方式から前記第1の割当方式に変更することを通知する通知データを送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載の基地局装置。
【請求項9】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定してから、前記ユーザ端末に対してハンドオーバコマンドを送信するまでの間に、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部と
を備える基地局装置。
【請求項10】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末を他の基地局装置が生成するセルにハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させ、かつ、前記他の基地局装置に対して、当該ユーザ端末がハンドオーバした後に前記割当方式を前記第2の割当方式から前記第1の割当方式に変更することを通知する通知データを送信する、方式制御部と
を備える基地局装置。
【請求項11】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部に、当該ユーザ端末による基地局を介した通信用の割当方式を前記第1の割当方式のままとし、当該ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部と
を備える基地局装置。
【請求項12】
ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する割当制御部と、
前記割当制御部が、無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて前記ユーザ端末に対する割当制御を実行しているときに、当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定したことに応じて、前記割当制御部が当該ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更させる方式制御部と
を備え、
前記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingであり、
前記第2の割当方式は、Configured Grantである、
基地局装置。
【請求項13】
コンピュータを、請求項1から12のいずれか一項に記載の基地局装置として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と、
前記ユーザ端末に対して前記第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定する段階と、
RRCメッセージによって、前記ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更して、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と
を備える制御方法。
【請求項15】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と、
前記ユーザ端末に対して前記第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定する段階と、
前記ユーザ端末をハンドオーバさせると決定してから、前記ユーザ端末に対してハンドオーバコマンドを送信するまでの間に、前記ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更して、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と
を備える制御方法。
【請求項16】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と、
前記ユーザ端末に対して前記第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末を他の基地局装置が生成するセルにハンドオーバさせると決定する段階と、
前記ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更し、かつ、前記他の基地局装置に対して、前記ユーザ端末がハンドオーバした後に前記割当方式を前記第2の割当方式から前記第1の割当方式に変更することを通知する通知データを送信して、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と
を備える制御方法。
【請求項17】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と、
前記ユーザ端末に対して前記第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定する段階と、
前記ユーザ端末による基地局を介した通信用の割当方式を前記第1の割当方式のままとし、前記ユーザ端末による他のユーザ端末との直接通信用の割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更して、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と
を備える制御方法。
【請求項18】
基地局装置によって実行される制御方法であって、
ユーザ端末に対して無線リソースを動的に割り当てる第1の割当方式を用いて、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と、
前記ユーザ端末に対して前記第1の割当方式を用いて割当制御を実行しているときに当該ユーザ端末をハンドオーバさせると決定する段階と、
前記ユーザ端末に対して用いる割当方式を前記第1の割当方式から、無線リソースを予め割り当てる第2の割当方式に変更して、前記ユーザ端末に対する無線リソースの割当制御を実行する段階と
を備え、
前記第1の割当方式は、Dynamic Schedulingであり、
前記第2の割当方式は、Configured Grantである、
制御方法。