(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170439
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】情報提供装置、情報提供システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20221102BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06F13/00 560A
G06F13/00 560C
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021076561
(22)【出願日】2021-04-28
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 〔1〕 ・ダウンロードサイトのリリース開始日(公開日) 令和2年09月15日 ・ダウンロードサイトのアドレス https://play.google.com/store/apps/details?id=site.gokinjo.android&form=MY01SV&OCID=MY01SV https://apps.apple.com/jp/app/id1529274945/?form=MY01SV&OCID=MY01SV ・公開者 株式会社クレヨン <資 料> 『GOKINJO』 ダウンロードサイト 画面 プリント 〔2〕 ・配布日(公開日) 令和2年09月18日(リーフレット発行日) ・配布場所 マンション「アトラス加賀」 ・公開者 旭化成ホームズ株式会社、株式会社クレヨン <資 料> 『GOKINJO』 配布リーフレット 〔3〕 ・トライアル使用(実証実験)実施日 令和2年9月19日~令和3年1月31日(Web公開URL https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000048712.html 令和3年1月29日公開) ・実施場所 マンション「アトラス加賀」 ・公開者(実験を行った者) 旭化成ホームズ株式会社、株式会社クレヨン <資 料>トライアル使用(実証実験) プレスリリース Webサイト 報告ページ
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】根本 由美
(72)【発明者】
【氏名】中村 磨樹央
【テーマコード(参考)】
5B084
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA17
5B084AA30
5B084AB01
5B084AB06
5B084AB11
5B084AB30
5B084AB32
5B084AB36
5B084AB39
5B084BA04
5B084BB15
5B084CD08
5B084CD22
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5L049BB08
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】居住者等が、日々の暮らしを互いに豊かにし合えるような関係や、災害時等に助け合えるような関係のコミュニティを築き上げることができる。
【解決手段】情報提供装置は、表示部を備える第1情報処理端末に、前記第1情報処理端末を操作することによって情報を発信する発信者から、前記第1情報処理端末とは異なる第2情報処理端末を操作することによって情報を受信する受信者に物品の譲渡を申し出るための情報を表示する第1表示部と、前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報の少なくともいずれか一方を表示する第2表示部とを表示させる表示制御部を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える第1情報処理端末に、前記第1情報処理端末を操作することによって情報を発信する発信者から、前記第1情報処理端末とは異なる第2情報処理端末を操作することによって情報を受信する受信者に物品の譲渡を申し出るための情報を表示する第1表示部と、前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報の少なくともいずれか一方を表示する第2表示部とを表示させる表示制御部を備える
情報提供装置。
【請求項2】
前記発信者は住宅の居住者であって、
前記表示制御部は、前記発信者が居住する住宅の販売会社、管理会社又は管理組合から提供される情報を表示する第3表示部を表示させる
請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記発信者と前記受信者との間で行われる情報交換をするための情報を表示する第4表示部を表示させる
請求項1又は2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記発信者及び前記受信者が属するグループの共通の関心事についての情報を表示する第5表示部を表示させる
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記発信者及び前記受信者が属するグループにおける共同作業を行うための情報を表示する第6表示部を表示させる
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記発信者により前記第1情報処理端末が操作されることによって、前記表示制御部が表示させる表示部を切り替える表示切替部を更に備える
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項7】
KPI情報を取得するKPI情報取得部と、
取得された前記KPI情報に基づき、前記表示制御部が表示させることができる表示部を判定する判定部とを更に備え、
前記表示制御部は、前記判定部により判定された表示させることができる表示部のうちいずれかを表示させる
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項8】
前記KPI情報とは、前記発信者及び前記受信者のログイン数、投稿数、返信数の少なくともいずれか1つを含む
請求項7に記載の情報提供装置。
【請求項9】
前記KPI情報とは、前記発信者と前記受信者の投稿内容、返信内容、又は使用したことがある機能の少なくともいずれか1つを含む
請求項7又は請求項8に記載の情報提供装置。
【請求項10】
前記発信者と前記受信者とは、同一の販売会社から住宅を購入し、又は同一の管理会社若しくは管理委託会社により住宅を管理される
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項11】
前記発信者は、集合住宅の居住者である
請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項12】
前記発信者は、戸建住宅の居住者である
請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項13】
前記発信者及び前記受信者の住居に関する情報が含まれる居住者情報を取得する居住者情報取得部と、
取得した前記居住者情報が、予め記憶されている居住者データベースに記憶されているか否かを判定する居住者判定部と、
前記居住者判定部により判定された前記発信者又は前記受信者に対してログイン許可をするログイン許可部とを更に備える
請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項14】
請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の情報提供装置を備える中央制御装置と、
複数の前記第1情報処理端末と、
複数の前記第2情報処理端末と
を備える情報提供システム。
【請求項15】
表示部を備える第1情報処理端末に、
前記第1情報処理端末を操作することによって情報を発信する発信者から、前記第1情報処理端末とは異なる第2情報処理端末を操作することによって情報を受信する受信者に物品の譲渡を申し出るための情報を表示する第1表示ステップと、
前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報の少なくともいずれか一方を表示する第2表示ステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供装置、情報提供システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マンションの居住者及び入居予定者(以下、居住者等と記載する。)間のコミュニティ形成を目的として、居住者等に使用させるコンテンツを提供する技術があった(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したようなコンテンツ提供システムにおいて形成されるコミュニティのレベルは、ある一定程度にとどまっており、日々の暮らしを互いに豊かにし合えるような関係や、災害時等に助け合えるような関係のコミュニティを築き上げることは困難であった。
【0005】
そこで本発明は、居住者等が、日々の暮らしを互いに豊かにし合えるような関係や、災害時等に助け合えるような関係のコミュニティを築き上げることができる技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報提供装置は、表示部を備える第1情報処理端末に、前記第1情報処理端末を操作することによって情報を発信する発信者から、前記第1情報処理端末とは異なる第2情報処理端末を操作することによって情報を受信する受信者に物品の譲渡を申し出るための情報を表示する第1表示部と、前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報の少なくともいずれか一方を表示する第2表示部とを表示させる表示制御部を備える。
【0007】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記発信者は住宅の居住者であって、前記表示制御部は、前記発信者が居住する住宅の販売会社、管理会社又は管理組合から提供される情報を表示する第3表示部を表示させる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記表示制御部は、前記発信者と前記受信者との間で行われる情報交換をするための情報を表示する第4表示部を表示させる。
【0009】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記表示制御部は、前記発信者及び前記受信者が属するグループの共通の関心事についての情報を表示する第5表示部を表示させる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記表示制御部は、前記発信者及び前記受信者が属するグループにおける共同作業を行うための情報を表示する第6表示部を表示させる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置は、前記発信者により前記第1情報処理端末が操作されることによって、前記表示制御部が表示させる表示部を切り替える表示切替部を更に備える。
【0012】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置は、KPI情報を取得するKPI情報取得部と、取得された前記KPI情報に基づき、前記表示制御部が表示させることができる表示部を判定する判定部とを更に備え、前記表示制御部は、前記判定部により判定された表示させることができる表示部のうちいずれかを表示させる。
【0013】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記KPI情報とは、前記発信者及び前記受信者のログイン数、投稿数、返信数の少なくともいずれか1つを含む。
【0014】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記KPI情報とは、前記発信者と前記受信者の投稿内容、返信内容、又は使用したことがある機能の少なくともいずれか1つを含む。
【0015】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記発信者と前記受信者とは、同一の販売会社から住宅を購入し、又は同一の管理会社若しくは管理委託会社により住宅を管理される。
【0016】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記発信者は、集合住宅の居住者である。
【0017】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置において、前記発信者は、戸建住宅の居住者である。
【0018】
また、本発明の一態様に係る情報提供装置は、前記発信者及び前記受信者の住居に関する情報が含まれる居住者情報を取得する居住者情報取得部と、取得した前記居住者情報が、予め記憶されている居住者データベースに記憶されているか否かを判定する居住者判定部と、前記居住者判定部により判定された前記発信者又は前記受信者に対してログイン許可をするログイン許可部とを更に備える。
【0019】
また、本発明の一態様に係る情報提供システムは、上述した情報提供装置を備える中央制御装置と、複数の前記第1情報処理端末と、複数の前記第2情報処理端末とを備える。
【0020】
また、本発明の一態様に係るプログラムは、表示部を備える第1情報処理端末に、前記第1情報処理端末を操作することによって情報を発信する発信者から、前記第1情報処理端末とは異なる第2情報処理端末を操作することによって情報を受信する受信者に物品の譲渡を申し出るための情報を表示する第1表示ステップと、前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は前記発信者から前記受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報の少なくともいずれか一方を表示する第2表示ステップとを実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、居住者等が、日々の暮らしを互いに豊かにし合えるような関係や、災害時等に助け合えるような関係のコミュニティを築き上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】第1の実施形態に係る情報提供システムの概要を説明するための図である。
【
図2】第1の実施形態に係る情報処理端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図3】第1の実施形態に係る中央制御装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図4】第1の実施形態に係る情報提供システムにおけるログインの手順を説明するための状態遷移図である。
【
図5】第1の実施形態に係る居住者情報記憶部が記憶する居住者情報について説明するための図である。
【
図6】第1の実施形態に係る情報交換の詳細の表示画面の一例を示す図である。
【
図7】第1の実施形態に係るメッセージ交換の表示画面の一例を示す図である。
【
図8】第1の実施形態に係るお譲りの表示画面の一例を示す図である。
【
図9】第1の実施形態に係る終了マークの一例を示す図である。
【
図10】第1の実施形態に係るお助けの表示画面の一例を示す図である。
【
図11】第1の実施形態の変形例に係る情報提供システムの概要を説明するための図である。
【
図12】第1の実施形態の変形例に係る情報処理端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図13】第2の実施形態に係る機能開放のタイミングについて説明するための図である。
【
図14】第2の実施形態に係る中央制御装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図15】第2の実施形態に係る取扱説明書・よくあるQ&Aの表示画面の一例を示す図である。
【
図16】第2の実施形態に係る住民間掲示板の表示画面の一例を示す図である。
【
図17】第2の実施形態に係る管理組合・投票の表示画面の一例を示す図である。
【
図18】第2の実施形態に係るマップ・サークル活動の表示画面の一例を示す図である。
【
図19】第3の実施形態に係るブランド・集合住宅・戸建住宅について説明するための図である。
【
図20】第3の実施形態に係る居住者情報記憶部が記憶する居住者情報について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[第1の実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限定されない。
【0024】
[情報提供システムの機能構成]
図1は、第1の実施形態に係る情報提供システムの概要を説明するための図である。同図を参照しながら、第1の実施形態に係る情報提供システム1の概要について説明する。情報提供システム1は、情報処理端末100-1と、情報処理端末100-2と、…、情報処理端末100-n(nは1以上の整数)と、中央制御装置200と、居住者情報記憶部300とを備える。情報処理端末100-1と、情報処理端末100-2と、…、情報処理端末100-nとを区別しない場合は、情報処理端末100と記載する。
【0025】
情報処理端末100は、集合住宅の居住者若しくは入居予定者、又は戸建住宅の居住者(以下、居住者等と記載する)により所持され、操作される。情報処理端末100は、発信情報OIを送信し、受信情報RIを受信する。発信情報OIとは、居住者等が、他の居住者等と、互いに日々の暮らしを豊かにし、災害時等に助け合えるような関係のコミュニティを形成するのに要する情報である。一の居住者等が発信した発信情報OIは、中央制御装置200により処理され、受信情報RIとして他の居住者等により受信される。以降の説明において、情報処理端末100を操作することにより発信情報OIを送信する居住者等を発信者、情報処理端末100を操作することにより受信情報RIを受信する居住者等を受信者と記載する場合がある。
図1に示す一例においては、情報処理端末100-1は発信情報OIを送信しているため、情報処理端末100-1を送信する居住者等が発信者であり、情報処理端末100-2は受信情報RIを受信しているため、情報処理端末100-2を送信する居住者等が受信者である。また、発信者が操作する情報処理端末100を第1情報処理端末と、受信者が操作する情報処理端末100を第2情報処理端末と記載する場合がある。発信者は、第1情報処理端末100を操作することによって情報を発信し、受信者は、第2情報処理端末を操作することによって情報を受信する。第1情報処理端末と、第2情報処理端末とは、互いに異なる情報処理端末である。
【0026】
中央制御装置200は、発信者が操作する情報処理端末100から発信情報OIを受信し、受信者が操作する情報処理端末100に対して受信情報RIを送信する。中央制御装置200は、情報提供装置10を備える。
【0027】
居住者情報記憶部(居住者データベース)300は、居住者等の情報を記憶する。居住者情報記憶部300は、中央制御装置200の要求に応じ、記憶された居住者情報を出力する。
【0028】
図2は、第1の実施形態に係る情報処理端末の機能構成の一例を示す図である。同図を参照しながら、情報処理端末100の機能構成の一例について説明する。情報処理端末100は、入力情報取得部110と、通信部120と、制御部130と、表示部140とを備える。情報処理端末100は、バスで接続された不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only memory)又はRAM(Random access memory)等の装置を備え、情報処理端末プログラムを実行することによって入力情報取得部110と、通信部120と、制御部130と、表示部140とを備える装置として機能する。
【0029】
入力情報取得部110は、居住者等の一例である居住者Rから入力情報IIを取得する。入力情報IIは、例えば、情報処理端末100が備える不図示のタッチパネルやキーボード等の入力装置、又はマイク等の音声入力装置等により入力される情報である。
【0030】
通信部120は、受信情報RIを受信し、発信情報OIを送信する。通信部120は、NIC(Network Interface Card)等の通信インターフェース、あるいは無線通信モジュールを含む。通信部120は、所定のネットワークNWを介して中央制御装置200と通信する。所定のネットワークNWとは、例えば、インターネット、通信回線、セルラー網、Wi-Fi網などであってもよい。
【0031】
制御部130は、入力情報取得部110により取得された入力情報II及び通信部120により取得された受信情報RIに基づき、表示情報DIを生成し、表示部140に表示させる。また、制御部130は、入力情報取得部110により取得された入力情報II及び通信部120により取得された受信情報RIに基づき、通信部120に発信情報OIを送信させる。
【0032】
なお、制御部130の各機能の全てまたは一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。情報処理端末100が実行する情報処理端末プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。情報処理端末プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0033】
表示部140は、制御部130の制御に応じて各種情報を表示する。表示部140は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等であってもよい。
【0034】
なお、情報処理端末100は、具体的には、居住者等により所持されるスマートフォンやタブレット情報処理端末等であってもよい。
【0035】
図3は、第1の実施形態に係る中央制御装置の機能構成の一例を示す図である。同図を参照しながら、中央制御装置200の機能構成の一例について説明する。中央制御装置200は、通信部220と、制御部230とを備える。中央制御装置200は、バスで接続された不図示のCPU、ROM又はRAM等の装置を備え、中央制御装置プログラムを実行することによって通信部220と、制御部230とを備える装置として機能する。
【0036】
通信部220は、情報処理端末100により送信された発信情報OIを受信し、情報処理端末100により受信される受信情報RIを送信する。通信部220は、NIC等の通信インターフェース、あるいは無線通信モジュールを含む。通信部220は、所定のネットワークNWを介して複数の情報処理端末100と通信する。
【0037】
制御部230は、本実施形態において、情報提供装置10である。制御部230は、表示制御部231を備える。表示制御部231は、複数の情報処理端末100に表示させる表示を制御する。表示制御部231は、複数の情報処理端末100がそれぞれ表示する表示情報(例えばコンテンツ等)を生成することにより、情報処理端末100に表示させる表示情報又は表示画面を制御する。表示制御部231は、情報処理端末100が表示させる画面を切り替える表示切替部を備えていてもよい。表示切替部は、発信者により第1情報処理端末が操作されることによって、表示制御部231が表示させる表示部を切り替える。
【0038】
[ログインの手順]
図4は、第1の実施形態に係る情報提供システムにおけるログインの手順を説明するための状態遷移図である。同図を参照しながら、情報提供システム1におけるログイン手順を説明する。情報処理端末100は、情報提供システム1にログインすることにより、情報提供システム1を使用可能な状態になる。情報提供システム1は、初回のサインナップ時に情報処理端末100を識別する情報処理端末識別IDを記憶することにより、2回目以降のログイン動作を省略してもよい。
【0039】
(ステップS110)情報処理端末100は、ログインURLを取得する。例えば、居住者等は、住宅の販売会社、管理会社又は管理委託会社(以下、販売会社等と記載する。)からログインURLを取得し、取得したログインURLを情報処理端末100に入力する。情報処理端末100は、居住者等の操作に基づきログインURLを取得する。販売会社等は、居住者等に郵送されるチラシ又は直接住宅のポストに投函するチラシに、ログインURLや、ログインURLの情報を含む二次元コードを印刷することにより、居住者等にログインURLを連絡してもよいし、購入時に登録されているメールアドレス宛にログインURLを送付してもよい。
また、ログインURLは、アプリ制作会社によって、居住者等に配布されてもよい。
【0040】
(ステップS120)情報処理端末100は、ログインURLにアクセスした後、居住者等からログイン情報を取得する。ここで、ログイン情報とは、居住者等(発信者及び受信者)の住居に関する情報が含まれる居住者情報を含む。具体的には、ログイン情報とは、マンションコード(マンションを識別する識別情報)、居住者等のフルネーム及び部屋番号(居住者等を識別する識別情報)等であってもよい。居住者等が入力情報取得部110にログイン情報を入力することにより、情報処理端末100は、ログイン情報を取得する。
(ステップS130)情報処理端末100は、取得したログイン情報を、中央制御装置200に送信する。
【0041】
(ステップS140)中央制御装置200は、ステップS130により送信されたログイン情報を取得する。具体的には、中央制御装置200が備える制御部230は、不図示の居住者情報取得部を備えることにより、ログイン情報を取得する。中央制御装置200は、取得したログイン情報により特定される居住者等の情報が、居住者情報記憶部300に存在するか否かを確認する。居住者情報記憶部300には、居住者等の情報が記憶される。居住者情報記憶部300には、販売会社等により居住者等の情報が記憶させられる。居住者等の情報とは、マンションコード、フルネーム及び部屋番号等であってもよい。
【0042】
図5は、第1の実施形態に係る居住者情報記憶部が記憶する居住者情報について説明するための図である。同図を参照しながら、居住者情報記憶部300が記憶する居住者情報について説明する。居住者情報記憶部300には、居住者等の居住する(又は居住する予定の)マンションコードと、部屋番号とが対応づけられてされて記憶されている。例えば、マンションコード“M01”と、部屋番号“401”と、居住者情報“山田花子”と、ニックネーム“ハナ”とが対応付けられ、マンションコード“M01”と、部屋番号“402”と、居住者情報“佐藤一郎”と、ニックネーム“いっくん”とが対応付けられて記憶されている。居住者情報は、その他、メールアドレスや同居人の情報等の居住者等についての情報が対応付けられていてもよい。
【0043】
(ステップS150)
図4に戻り、中央制御装置200は、居住者情報記憶部300に居住者情報を照会する。
(ステップS160)居住者情報記憶部300は、中央制御装置200の照会に応じて、居住者情報を回答する。
【0044】
(ステップS170)中央制御装置200は、ログイン情報に含まれる居住者等の情報が居住者情報記憶部300に記憶されていることを確認した後、ログイン許可情報を情報処理端末100に送信する。具体的には、中央制御装置200が備える制御部230は、不図示の居住者判定部を備えることにより、取得したログイン情報に含まれる居住者情報が、予め記憶されている居住者情報記憶部300に記憶されているか否かを判定する。また、中央制御装置200が備える制御部230は、不図示のログイン許可部を備えることにより、居住者判定部により判定された居住者等(発信者又は受信者)に対してログイン許可をする。
(ステップS180)情報処理端末100は、ログイン許可情報を受信すると、情報提供システム1にログインする。
【0045】
[情報処理端末の表示画面]
図6から
図10を参照しながら、情報処理端末100の表示画面の一例について説明する。
図6は、第1の実施形態に係る情報交換の表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、情報処理端末100の表示部140に表示させる情報交換の表示画面400について説明する。
【0046】
図6に示す一例においては、表示画面400は、“情報交換”に関する情報を表示する。“情報交換”に関する情報とは、住居に関する情報、暮らし全般(周辺地域の情報や、価値観の共有・意見交換など)に関する情報等である。また、“情報交換”に関する情報とは、居住者等が住居等に関する問題に直面している場合にその問題の解決方法を尋ねる場合や、居住者等が住居等に関する問題を解決した場合にその解決方法を共有する場合に用いられる情報であってもよい。
【0047】
図6は、第1の実施形態に係る情報交換の詳細の表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、“情報交換”に関する情報の表示画面の一例について説明する。
【0048】
符号431は、“情報交換”についての表示がされていることを示す表示部である。符号432は、前の画面、すなわち情報交換タブ411が選択され複数のタイトル表示部420が表示されている画面に戻るためのボタンである。符号433は、投稿した居住者等のアイコンが表示される表示部である。符号434は、投稿した居住者等の名前又はニックネーム、または匿名であることが表示される表示部である。符号435は、投稿した日時が表示される表示部である。
【0049】
符号436は、当該表示画面においては、何についての情報交換を行うかを表示する。符号439は、投稿に対して返信した居住者等の情報や、返信内容について表示する。
【0050】
図6に示すように、複数の居住者等が1つの投稿に対して返信することにより、居住者等は情報交換を行う。これにより、居住者等の質問が解決されたり、情報共有した内容についてより深い情報を得たりすることができる。
なお、公の場での情報交換ではなく、個別の住居者等同士が情報交換を行いたい場合、居住者等同士は直接メッセージ交換を行ってもよい。
【0051】
図7は、第1の実施形態に係るメッセージ交換の表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、住居者等同士が情報交換を行いたい場合に表示されるメッセージ交換の表示画面の一例について説明する。
符号441は、メッセージ交換を行う相手の名前またはニックネームを表示する。符号442は、前の画面、すなわちタイトル表示部420の詳細が表示されている画面に戻るためのボタンである。
符号443は、一の居住者が送信したメッセージを示す。符号444は、他の居住者(相手方)が返信したメッセージを示す。
【0052】
図7を参照しながら説明したメッセージ交換については、“情報交換”についての詳細情報が表示されている表示画面から遷移する一例と同様に、“お譲り”や“お助け”の表示画面又はこれらについての詳細情報が表示されている表示画面から遷移してもよい。
【0053】
図8は、第1の実施形態に係るお譲りの表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、お譲りタブ412が選択された場合に表示される“お譲り”に関する表示画面400の一例について説明する。表示画面400は、画面構成としてタブ410と、タイトル表示部420とを有する。
【0054】
タブ410は、具体的には情報交換タブ411と、お譲りタブ412と、お助けタブ413とであって、これらを区別しない場合は単にタブ410と記載する。情報処理端末100は、いずれかのタブを選択されることにより、対応する表示画面400を表示する。表示画面400は、情報交換タブ411が表示された場合には“情報交換”に関する情報を表示し、お譲りタブ412が表示された場合には“お譲り”に関する情報を表示し、お助けタブ413が表示された場合には“お助け”に関する情報を表示する。
【0055】
図8に示す一例においては、お譲りタブ412が選択されているため、表示画面400は、“お譲り”に関する情報を表示する。“お譲り”に関する情報とは、一の居住者等が、他の居住者等に物品の譲渡を申し出るための情報である。“お譲り”に関する情報を表示する表示部を第1表示部とも記載する。表示制御部231は、情報処理端末100に、第1表示部を表示させる。すなわち、表示制御部231は、情報処理端末100に、発信者から受信者に物品の譲渡を申し出るための情報を表示させる。
【0056】
タイトル表示部420は、タイトルを表示する。
図6に示す一例においては、お譲りタブ412が選択されているため、表示画面400は、“お譲り”に関するタイトルが表示される。具体的には、タイトル表示部420B1には、“ベビーカー譲ります。”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420B2には、“レコードプレーヤー譲ります。”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420B3には、“アウトドア用品譲ってください。”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420B4には、“0~1歳向けおもちゃ譲ってください。”とのタイトルが表示されている。情報処理端末100は、いずれかのタイトル表示部420を選択されることにより、対応する詳細の表示画面を表示する。タイトル表示部420は、テキスト情報に代えて、写真情報等の画像情報を表示してもよい。
【0057】
図9は、第1の実施形態に係る終了マークの一例を示す図である。同図を参照しながら、終了マークの一例について説明する。終了マークとは、タイトル表示部420に示される内容の質問についての回答が得られたことにより質問が終了した場合等に付されるマーク(アイコン画像)である。
図7(A)は、終了マークの第1の一例である終了マーク421について示す図である。同図に示すように終了マーク421は、タイトル表示部420の左上に付される。
図7(B)は、終了マークの第2の一例について示す図である。同図に示すように終了マークは、タイトル表示部420の色を変えることにより、終了したことを示してもよい。
図7(C)は、終了マークの第3の一例について示す図である。同図に示すように終了マークは、タイトル表示部420の色を変えた上で、“終了”等の終了したことが分かるような文字を重ね合わせることにより、終了したことを示してもよい。
【0058】
図10は、第1の実施形態に係るお助けの表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、お助けタブ413が選択された場合に表示される“お助け”に関する表示画面400の一例について説明する。表示画面400は、画面構成としてタブ410と、タイトル表示部420とを有する。
【0059】
図10に示す一例においては、お助けタブ413が選択されているため、表示画面400は、“お助け”に関する情報を表示する。“お助け”に関する情報とは、一の居住者等から、他の居住者等に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は一の居住者等から他の居住者等に向けた物品又は労務を提供するための情報である。“お譲り”に関する情報を表示する表示部を第2表示部とも記載する。表示制御部231は、情報処理端末100に、第2表示部を表示させる。すなわち、表示制御部231は、情報処理端末100に、発信者から受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は発信者から受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報の少なくともいずれか一方を表示させる。
【0060】
タイトル表示部420C1には、“使ってないマグカップありませんか?”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420C2には、“六角レンチを貸してください”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420C3には、“明日、京都に行くので、先着2名の方に生八つ橋を買ってきます。”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420C4には、“ズボンプレッサーをお貸しします。”とのタイトルが表示されている。情報処理端末100は、いずれかのタイトル表示部420を選択されることにより、対応する詳細の表示画面を表示する。タイトル表示部420は、テキスト情報に代えて、写真情報等の画像情報を表示してもよい。
【0061】
[第1の実施形態の変形例]
図11は、第1の実施形態の変形例に係る情報提供システムの概要を説明するための図である。同図を参照しながら、第1の実施形態の変形例に係る情報提供システム1Aの概要について説明する。情報提供システム1Aは、情報処理端末100に代えて情報処理端末100Aを備える。情報処理端末100Aは、情報提供装置10Aを更に備える点において、情報処理端末100とは異なる。情報提供システム1Aの説明において、情報提供システム1と同様の構成については同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
【0062】
図12は、第1の実施形態の変形例に係る情報処理端末の機能構成の一例を示す図である。同図を参照しながら、第1の実施形態の変形例に係る情報処理端末100Aの機能構成について説明する。情報処理端末100Aは、制御部130に代えて制御部130Aを備える点において情報処理端末100とは異なる。制御部130Aは、本実施形態において、情報提供装置10Aである。制御部130Aは、表示制御部131を備える。
【0063】
表示制御部131は、表示部140に表示させる表示を制御する。表示制御部131は、表示部140に表示させる表示情報(例えばコンテンツ等)を生成することにより、表示部140に表示させる表示情報又は表示画面を制御する。表示制御部131は、表示部140が表示させる画面を切り替える表示切替部を備えていてもよい。
【0064】
[第1の実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、中央制御装置200又は情報処理端末100に備えられる情報提供装置10は、表示制御部231又は表示制御部131を備えることにより、情報処理端末100に備えられる表示部140に、“お譲り”に関する情報を表示する第1表示部と、“お助け”に関する情報を表示する第2表示部とを表示させる。“お譲り”に関する情報とは、発信者から受信者に物品の譲渡を申し出るための情報であり、“お助け”に関する情報とは、発信者から、受信者に向けた物品又は労務の提供を受けるための情報、又は発信者から受信者に向けた物品又は労務を提供するための情報である。
【0065】
ここで、情報処理端末100は、居住者等により使用される。したがって、情報提供装置10は、表示部140に、“お譲り”に関する情報と、“お助け”に関する情報とを表示させることにより、複数の居住者等の間にコミュニティを築き上げることができる。また、本実施形態によれば、情報提供装置10Aは、情報処理端末100に備えられる。したがって、居住者等は、災害時に中央制御装置200との通信ができなくなった場合においても情報提供装置10Aを備える情報処理端末100を使用することができる。
よって、本発明によれば、居住者等が、日々の暮らしを互いに豊かにし合えるような関係や、災害時等に助け合えるような関係のコミュニティを築き上げることができる。
【0066】
また、以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10は、表示切替部を更に備えることによって、発信者の操作により表示画像を切り替える。具体的には、発信者がタブを選択することにより、発信者が操作する情報処理端末100の表示画面を切り替え、受信者がタブを選択することにより、受信者が操作する情報処理端末100の表示画面を切り替える。したがって、本実施形態によれば、情報提供装置10は、容易に表示画像を切り替えることができる。
【0067】
また、以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10は、居住者情報取得部を備えることによって、居住者情報を取得し、居住者等の属性に応じて、居住者等が使用する情報提供システム1を判定する。したがって、本実施形態によれば、同じような生活水準の居住者等が同一の情報提供システム1を使用することができるため、より適切なコミュニティを形成することができる。
【0068】
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施形態について、
図13から
図18を参照しながら説明する。第2の実施形態においては、情報処理端末100が使用可能な機能が徐々に開放されていく点において、第1の実施形態とは異なる。情報処理端末100が使用可能な機能とは、第1の実施形態において説明した“お譲り”や“お助け”の機能等を広く含む。
図13は、第2の実施形態に係る機能開放のタイミングについて説明するための図である。同図を参照しながら、第2の実施形態に係る機能開放のタイミングについて説明する。同図の説明において、横軸は時間経過を示し、横矢印は時間経過に伴う機能開放(又は終了)のタイミングを示す。
【0069】
時間t1において、取扱説明書、よくあるQ&Aの機能が開放される。時間t1とは、例えば新築の集合住宅に居住者等が入居したタイミング等であってもよい。当該タイミングで解放される機能は、販売会社等から居住者等に提供される機能であって、居住者同士のコミュニティ形成を目的としたものではない。情報提供システム1にあまりに多くの機能が最初から存在すると、居住者等は情報提供システム1を使用しない可能性があるため、最初は機能を制限し、居住者等が情報提供システム1に慣れるための期間を設けるためのものである。
【0070】
時間t2において、住民間掲示板・フォーラムの機能が開放される。時間t2とは、基本的には、情報提供システム1と同じタイミング、または情報提供システム1を使い始めたタイミングを想定している。時間t1から数日間経過後又は数週間経過後のタイミングであってもよい。当該タイミングで解放される機能は、居住者同士のコミュニティ形成を目的としたものである。居住者等は、まず、情報共有を互いに行うことにより、徐々にコミュニティを形成していく。
【0071】
時間t3において、住民間シェアリング(物の交換)の機能が開放される。住民間シェアリング機能とは、例えば、上述した“お譲り”の機能であってもよい。時間t3とは、時間t1から数か月経過後のタイミングであってもよい。居住者等は、情報共有により形成されたコミュニティにおける繋がりを、物又は労務の提供の交換を行うことにより、更に深めることができる。
【0072】
時間t4において、取扱説明書、よくあるQ&Aの機能を終了させてもよい。すでに居住者同士ある程度の結びつきをもったコミュニティが形成されているため、販売会社等から居住者等に情報を提供しなくとも、居住者等の間で問題を解決できるようになっているためである。また、居住環境に一定期間住むことにより慣れたことも、これら基本情報の提供を終了させる理由の一つとなりうる。
【0073】
時間t5において、管理組合・理事会連携機能(投票、理事会資料共有)、防災関連機能を開放する。時間t6とは、既に住者同士ある程度の結びつきをもったコミュニティが形成されているタイミングである。当該タイミングにおいて、居住者等は管理組合等の組織を形成することにより、互いに当事者意識をもって、コミュニティ形成に努めるようになる。
【0074】
時間t6において、住民間シェアリング(スキルシェア、あいのり)の機能を開放する。住民間シェアリングの機能とは、例えば、上述した“お助け”の機能であってもよい。当該タイミングにおいて、居住者同士は互いに信頼し合える関係となっているため、当該機能を活用することにより、互いに助け合うことができる。
【0075】
時間t7において、住民同士で一緒につくるマップ、サークル活動のぺージの機能を開放する。当該機能は、居住者等が互いに協力してマップを作ったり、サークル活動募ったり結果を報告したりする機能である。当該機能により、より良いコミュニティ形成を行うことを目的とする。
【0076】
第2の実施形態においては、これらの機能が時間の経過に併せて徐々に開放されて(又は終了して)いくことにより、より使い勝手のよい/使われるアプリの提供を可能にし、かつ、良いコミュニティ形成を行う。機能の開放(又は終了)のタイミングは、予め定められた所定の期間に基づいて行われてもよいし、中央制御装置200により、機能を開放(又は終了)するタイミングを調整してもよい。また、t3~t7に関しては、第二形態以降の各集合住宅の状況により、その開放順序が前後することもあり得る。(ただし、t1,t2に関しては、t3よりも後に機能開放されることはない。)以下の実施形態においては、中央制御装置200により、機能を開放(又は終了)するタイミングを調整する場合の一例について説明する。
【0077】
図14は、第2の実施形態に係る中央制御装置の機能構成の一例を示す図である。第2の実施形態に係る中央制御装置200Aは、制御部230に代えて制御部230Aを備える点において中央制御装置200とは異なる。制御部230Aは、KPI情報取得部232と、成熟度判定部(判定部)233とを更に備える。
【0078】
KPI情報取得部232は、KPI(Key Performance Indicators)情報を取得する。KPI情報とは、居住者等のコミュニティ形成の度合い(成熟度)を測るための指標(KPI)を含む情報である。KPI情報取得部232は、例えば、複数の情報処理端末100からKPI情報を取得する。KPI情報取得部232は、取得した複数の情報に基づいて、KPIを算出してもよい。
【0079】
KPI情報とは、例えば、居住者等(発信者及び受信者)が情報提供システム1にログインした回数であるログイン数、居住者等が投稿した回数である投稿数、居住者等が他人の投稿に対して返信した回数である返信数の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。
また、ログイン数は、絶対的な回数でなくてもよく、DAU(Daily Active User)、WAU(Weekly Active User)、又はMAU(Monthly Active User)等の、ログインの頻度を示す指標を用いてもよい。
【0080】
また、KPI情報とは、居住者等(発信者及び受信者)の投稿内容、返信内容、又は使用したことがある機能の少なくともいずれか1つを含んでいてもよい。投稿内容、返信内容とは、内容が「近隣住民がうるさい」等のネガティブな情報であるか、又は「引っ越し手伝います」等のポジティブな情報であるか等、投稿内容又は返信内容の質を複数段階(例えばポジティブ、ネガティブの2段階)で評価した値であってもよい。
【0081】
また、KPI情報とは、情報提供システム1に対するコミットメントを示す指標、居住者等により開催される企画ごとの利用者数、アンケートによる満足度調査の結果等であってもよい。
【0082】
成熟度判定部233は、取得されたKPI情報に基づき、表示制御部231が表示させることができる表示部を判定する。具体的には、成熟度判定部233は、取得されたKPI情報に基づき、情報提供システム1が開放する(又は終了する)機能を判定する。
表示制御部231は、成熟度判定部233により判定された、表示させることができる表示部のうちいずれかを表示させる。すなわち、表示制御部231は、成熟度判定部233により判定された、開放可能な機能に関する情報を表示させる。
【0083】
図15は、第2の実施形態に係る取扱説明書・よくあるQ&Aの表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、第2の実施形態に係る取扱説明書・よくあるQ&Aの表示画面の一例について説明する。表示画面400は、画面構成としてタイトル表示部420を有する。取扱説明書・よくあるQ&Aに関する情報を表示する表示部を、第3表示部とも記載する。第3表示部は、居住者等が居住する住宅の販売会社又は管理会社から提供される情報を表示する。
【0084】
タイトル表示部420D1には、“ガスの開通方法”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420D2には、“電球の交換方法”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420D3には、“ごみの分別ルール”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420D4には、“各種手続き”とのタイトルが表示されている。情報処理端末100は、いずれかのタイトル表示部420を選択されることにより、対応する詳細の表示画面を表示する。取扱説明書・よくあるQ&Aの機能においては、販売会社等から居住者等に提供される情報を表示する機能のみが提供されてもよい。
【0085】
図16は、第2の実施形態に係る住民間掲示板の表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、第2の実施形態に係る住民間掲示板の表示画面の一例について説明する。表示画面400は、画面構成として符号431乃至符号439を有する。住民間掲示板に関する情報を表示する表示部を、第4表示部とも記載する。第4表示部は、居住者等(発信者及び受信者)の間で行われる情報交換をするための情報を表示する。
なお、住民間掲示板は、住民間掲示板・フォーラムの表示画面をそのまま継続してしようしてもよい。
【0086】
符号431は、“情報交換”についての表示がされていることを示す表示部である。符号432は、前の画面、すなわち情報交換タブ411が選択され複数のタイトル表示部420が表示されている画面に戻るためのボタンである。符号433は、投稿した居住者等のアイコンが表示される表示部である。符号434は、投稿した居住者等の名前又はニックネーム、または匿名であることが表示される表示部である。符号435は、投稿した日時が表示される表示部である。
符号436は、タイトル表示部420に表示されるタイトルを表示する。符号437は、詳細情報について表示する。符号438は、投稿について“いいね!”等のボタンを押した居住者等の人数を表示する。符号439は、投稿に対して返信した居住者等の情報や、返信内容について表示する。
なお、住民間掲示板の表示画面において、居住者等は匿名で情報を投稿してもよい。コミュニティが形成されていない段階において、個人を特定した投稿をすることに躊躇する居住者等がいることを考慮したものである。
【0087】
図17は、第2の実施形態に係る管理組合・投票の表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、第2の実施形態に係る管理組合・投票の表示画面の一例について説明する。表示画面400は、画面構成として符号451と、符号452と、符号453と、符号454とを画面構成として有する。管理組合・投票に関する情報を表示する表示部を、第5表示部とも記載する。第5表示部は、居住者等(発信者及び受信者)が属するグループ、すなわち居住者等が共通に居住する集合住宅における共通の関心事についての情報を表示する。
なお、管理組合とは、居住者等により形成される組合であって、集合住宅の管理を行う組合である。
【0088】
符号451は、管理組合が居住者等に対して投げかける質問を表示する。符号452は、居住者等により回答された結果を表示する。符号453は、当該投稿について“いいね!”等のボタンを押した居住者等の人数を表示する。符号454は、当該投稿に回答(投票)した人数を表示する。当該投稿に対しては、匿名で回答してもよいし、実名で回答してもよい。
【0089】
図18は、第2の実施形態に係るマップ・サークル活動の表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、第2の実施形態に係るマップ・サークル活動の表示画面の一例について説明する。表示画面400は、タイトル表示部420E1乃至タイトル表示部420E4を画面構成として有する。マップ・サークル活動に関する情報を表示する表示部を、第6表示部とも記載する。第6表示部は居住者等(発信者及び受信者)が属するグループにおける共同作業を行うための情報を表示する。
【0090】
タイトル表示部420E1には、“ランニング サークル ※次回4/15 AM7:00ランニングイベント”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420E2には、“ゲームサークル”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420E3には、“囲碁サークル ※毎週土曜日19時~ガーデンラウンジでxxx”とのタイトルが表示され、タイトル表示部420E4には、“猫好き サークル”とのタイトルが表示されている。情報処理端末100は、いずれかのタイトル表示部420を選択されることにより、対応する詳細の表示画面を表示する。
【0091】
なお、第6表示部には、災害又は防犯に関する情報等を記載してもよい、例えば、居住者等は、居住者等が属するグループにおいて、災害時に避難する場所、災害時に通行可能と思われる道路等の情報について協議し、協議した情報に基づき、共同作業によりマップを作成してもよい。
【0092】
[第2の実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10が備える表示制御部231又は情報提供装置10Aが備える表示制御部131は、第3表示部として、取扱説明書・よくあるQ&Aの表示画面を表示させる。取扱説明書・よくあるQ&Aは、居住者等が居住する住宅の販売会社又は管理会社から提供される情報である。居住者等は、販売会社又は管理会社から提供される情報を、安心して閲覧することができる。したがって、居住者等は容易に情報提供システム1を使い始めることができる。よって、情報提供装置10は、第3表示部を表示させることにより、居住者等が情報提供システム1を使用するきっかけとすることができる。
【0093】
また、以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10が備える表示制御部231又は情報提供装置10Aが備える表示制御部131は、第4表示部として、住民間掲示板の表示画面を表示させる。住民間掲示板の表示画面は、居住者等(発信者及び受信者)の間で行われる情報交換をするための情報を表示する。したがって、居住者等は容易に他の居住者等と情報交換を行うことができる。よって、情報提供装置10は、第4表示部を表示させることにより、居住者等が容易に他の居住者等と情報交換を行うことを補助することができる。
【0094】
また、以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10が備える表示制御部231又は情報提供装置10Aが備える表示制御部131は、第5表示部として、管理組合・投票に関する情報を表示させる。管理組合・投票に関する表示画面は、居住者等(発信者及び受信者)が属するグループ、すなわち居住者等が共通に居住する集合住宅における共通の関心事についての情報を表示する。したがって、情報提供装置10は、第5表示部を表示させることにより、コミュニティにおける居住者等間のつながりを強化することができる。
【0095】
また、以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10が備える表示制御部231又は情報提供装置10Aが備える表示制御部131は、第6表示部として、マップ・サークル活動に関する表示画面を表示する。マップ・サークル活動に関する表示画面は、居住者等(発信者及び受信者)が属するグループにおける共同作業を行うための情報を表示する。したがって、情報提供装置10は、第6表示部を表示させることにより、コミュニティにおける居住者等間のつながりを強化することができる。
【0096】
また、以上説明した実施形態によれば、情報提供装置10は、KPI情報取得部232を備えることによりKPI情報を取得し、成熟度判定部233を備えることにより、取得したKPI情報に基づき、コミュニティの成熟度を判定する。表示制御部231は、判定されたコミュニティの成熟度に基づき、徐々に機能を開放(又は)する。すなわち、情報提供装置10は、発信者と受信者との間に一定の信頼関係ができるまでは、所定の機能を使用できないようにする。情報提供装置10は、発信者と受信者との間に一定の信頼関係ができるまでは、所定の機能を使用できないようにすることにより、トラブルを予防し、コミュニティ形成の阻害要因の発生を予防することができる。
【0097】
また、以上説明した実施形態によれば、KPI情報とは、発信者及び受信者のログイン数、投稿数、返信数の少なくともいずれか1つを含む。すなわち、KPI情報とは、“量”に基づく指標である。成熟度判定部233は、“量”に基づく指標であるKPI情報に基づいて、容易にコミュニティの成熟度を判定することができる。
【0098】
また、以上説明した実施形態によれば、KPI情報とは、発信者と受信者の投稿内容、返信内容、又は使用したことがある機能の少なくともいずれか1つを含む。すなわち、KPI情報とは“質”に基づく指標である。成熟度判定部233は、“質”に基づく指標であるKPI情報に基づいて、正確にコミュニティの成熟度を判定することができる。また、成熟度判定部233は、高度な判定をすることができる。
【0099】
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施形態について、
図19及び
図20を参照しながら説明する。第3の実施形態においては、情報提供システム1を使用する居住者等が、共通の集合住宅に居住する場合に限定されない点において、上述した実施形態とは異なる。本実施形態において、居住者等は、それぞれ集合住宅または、戸建住宅に居住する。
【0100】
図19は、第3の実施形態に係るブランド・集合住宅・戸建住宅について説明するための図である。同図を参照しながら、第3の実施形態に係るブランド・集合住宅・戸建住宅について説明する。住宅会社Cは、ブランドB、集合住宅A及び戸建住宅Hをそれぞれ支配下に置く。以下、同図に示す具体的な一例について説明する。
【0101】
具体的には、住宅会社Cは、ブランドB1を支配下に置く。ブランドB1は、複数の集合住宅Aの共通するブランドである。ブランドB1を使用する集合住宅Aは、集合住宅A11及び集合住宅A12である。また、住宅会社Cは、集合住宅A21を直接販売、管理する。集合住宅A11には居住者R1及び居住者R2が、集合住宅A12には居住者R3及び居住者R4が、集合住宅A21には居住者R5及び居住者R6が、それぞれ居住する。
すなわち、本実施形態において、居住者等(発信者及び受信者)は、集合住宅の居住者であってもよい。また、居住者等(発信者及び受信者)は、同一の集合住宅に居住するため、同一の販売会社から住宅を購入し、又は同一の管理会社若しくは管理委託会社により住宅を管理される。
【0102】
ここで、本実施形態においては、同一のブランドBである集合住宅Aの居住者Rは、同一の情報提供システム1を使用する。また、異なるブランドB間の集合住宅A、又は住宅会社Cによって直接管理される集合住宅Aは、異なる情報提供システム1を使用する。具体的には、集合住宅A11及び集合住宅A12に居住する居住者Rが使用する情報提供システム1と、集合住宅A21に居住する居住者Rが使用する情報システム1とは異なる。
【0103】
また、住宅会社Cは、戸建住宅H1と、戸建住宅H2とを直接販売、管理する。戸建住宅H1には居住者R7が、戸建住宅H2には居住者R8が、それぞれ居住する。戸建住宅Hに居住する居住者Rは、住宅会社Cの判断により、他の集合住宅Aが使用する情報提供システム1を使用してもよい。
すなわち、本実施形態において、居住者等(発信者及び受信者)とは、戸建住宅の居住者であってもよい。
【0104】
図20は、第3の実施形態に係る居住者情報記憶部が記憶する居住者情報について説明するための図である。同図を参照しながら、第3の実施形態に係る居住者情報記憶部300が記憶する居住者情報について説明する。第3の実施形態に係る居住者情報記憶部300は、ブランドコードを更に対応づけて記憶する点において、第1の実施形態に係る居住者情報記憶部300とは異なる。ブランドコードとは、ブランドBを識別する情報である。
【0105】
具体的には、ブランドコード“B01”と、マンションコード“M01”と、部屋番号“401”と、居住者情報“山田花子”とが対応付けられ、ブランドコード“B01”と、マンションコード“M01”と、部屋番号“402”と、居住者情報“佐藤一郎”とが対応付けられ、ブランドコード“B01”と、マンションコード“M02”と、部屋番号“401”と、居住者情報“田中二郎”とが対応付けられ、ブランドコード“-”と、マンションコード“M03”と、部屋番号“401”と、居住者情報“鈴木三郎”とが対応付けられて記憶されている。マンションコード“M03”のように、特定のブランドを有さない集合住宅は、ブランドコードを有していなくてもよい。
【0106】
なお、本実施形態において、同一の集合住宅A内においてのみ情報が開示される居住者等と、同一のブランドB内においてのみ情報が開示される居住者等とがあってもよい。この場合、情報の開示範囲を居住者ごとに定め、居住者情報記憶部300に記憶してもよい。
【0107】
[第3の実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、ブランドBの単位、又は集合住宅Aの単位で、居住者等は同一の情報提供システム1を使用する。すなわち、本実施形態によれば、コミュニティ形成の枠としてブランド単位又は集合住宅Aの括りになっている。ブランドBの単位、又は集合住宅Aの単位では、同じような生活水準の居住者等が集まることが多い、したがって、本実施形態によれば、より適切なコミュニティを形成することができる。
【0108】
また、以上説明した実施形態によれば、居住者等とは、集合住宅Aの居住者である。したがって、本実施形態によれば、集合住宅Aに居住する居住者間において、コミュニティを形成することができる。
また、以上説明した実施形態によれば、居住者等とは、戸建住宅Hの居住者である。
したがって、本実施形態によれば、集合住宅Aの近隣に住む戸建住宅Hの居住者や、戸建住宅Hが集まる大規模住宅地においても、居住者間において、コミュニティを形成することができる。
【0109】
なお、以上説明した実施形態では、住宅会社Cが販売又は管理するブランドB、集合住宅A又は戸建住宅Hの居住者等が情報システム1を使用する場合の一例について説明した。しかしながら、本実施形態はこの一例に限定されず、住宅会社Cとは異なる他の住宅会社C又は他のデベロッパーの支配下にあるブランドB、集合住宅A又は戸建住宅Hの居住者等においても、同一の情報システム1を使用してもよい。同一の情報システム1を使用するためには、ブランドB、集合住宅A又は戸建住宅Hが、何らかの共通性を有していればよい。何らかの共通性とは、例えば、地理的な近さ、ブランド価値、販売価格帯、世帯層、年齢層等である。また、同一の情報システム1を使用する条件として、入居者間の許可・デベロッパー間の許可等を用いてもよい。すなわち、居住者等(発信者及び受信者)は、同一のブランドBの住居に居住し、同一の地域に居住し、略同一の価格帯の住居に居住し、又は略同一又は類似のブランド価値の住居に居住する。その他、同一の情報システム1を使用する条件としては、種々の条件が考えられる。同一の情報システム1を使用する条件は、例えば、居住者等やデベロッパー等の様々なスイテイクホルダーによって決定されてもよい。また、住宅は新築に限られず、中古であってもよい。
【0110】
なお、上述した実施形態における情報処理端末100及び中央制御装置200が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0111】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0112】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。また、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0113】
1…情報提供システム、10…情報提供装置、100…情報処理端末、110…入力情報取得部、120…通信部、130…制御部、131…表示制御部、140…表示部、200…中央制御装置、220…通信部、230…制御部、231…表示制御部、232…KPI情報取得部、233…成熟度判定部、300…居住者情報記憶部、400…表示画面、410…タブ、411…情報交換タブ、412…お譲りタブ、413…お助けタブ、420…タイトル表示部、421…終了マーク、OI…発信情報、II…入力情報、RI…受信情報、DI…表示情報、R…居住者、C…住宅会社、B…ブランド、A…集合住宅、H…戸建住宅