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特開2022-170624金融サービスの提供方法およびこれを遂行する電子装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170624
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】金融サービスの提供方法およびこれを遂行する電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/14 20120101AFI20221102BHJP
【FI】
G06Q20/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021085340
(22)【出願日】2021-05-20
(31)【優先権主張番号】10-2021-0055017
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
2.リナックス
3.Linux
4.UNIX
5.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ワン・ス・ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ホ・ヒュン・リム
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA32
(57)【要約】
【課題】商品を販売するプラットホームを通じて売買仲介サービスを提供する電子装置において、販売者の販売情報に基づいて金融サービスの利用可能の有無や利用条件を判断する方式で、金融サービスを提供する立場における資金回収の危険を防止し、販売者の資金運用の流れを改善する機能を提供する電子装置が開示される。
【解決手段】多様な実施形態に係る電子装置の金融サービスの提供方法は、使用者の第1販売情報に基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無を確認する段階;前記使用者の第2販売情報に基づいて前記使用者の前記金融サービス利用条件を確認する段階;前記金融サービス利用可能の有無および利用条件に関する情報を外部装置に提供する段階;前記外部装置からの情報要請に基づいて、前記使用者の未精算販売情報を提供する段階;および前記外部装置から前記金融サービスの提供の承認関連情報を受信することに基づいて、前記使用者に支給する販売代金の支給口座情報を変更する段階を含むことができる。この他に他の実施形態も可能である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置の金融サービスの提供方法であって、
使用者の第1販売情報に基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無を確認する段階と、
前記使用者の第2販売情報に基づいて前記使用者の前記金融サービスの利用条件を確認する段階と、
前記金融サービス利用可能の有無および利用条件に関する情報を外部装置に提供する段階と、
前記外部装置からの情報要請に基づいて、前記使用者の未精算販売情報を提供する段階と、
前記外部装置から前記金融サービスの提供の承認関連情報を受信することに基づいて、前記使用者に支給する販売代金の支給口座情報を変更する段階と、を含む、電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項2】
前記金融サービスは、前記外部装置と連係して前記使用者に支給する販売代金の少なくとも一部の支給日程を変更して提供するサービスを含み、
前記外部装置で前記変更された支給日程により前記変更前の販売代金支給口座に前記販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報が生成されることに基づいて、前記電子装置で前記変更前の支給日程により前記変更された販売代金支給口座に前記販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報を生成する段階をさらに含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項3】
前記外部装置で前記変更された支給日程により前記販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報は、前記変更された支給日程に対応して増額または減額された販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報を含む、請求項2に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項4】
前記販売代金の支給口座情報を変更する段階は、
前記外部装置に対応する前記使用者の仮想口座を前記販売代金の支給口座に変更する段階を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項5】
前記金融サービス利用可能の有無を確認する段階は、
前記第1販売情報に含まれた前記使用者の販売期間情報および既存の販売売り上げ情報に基づいて、前記使用者の金融サービス利用可能の有無を確認する段階を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項6】
前記金融サービス利用可能の有無を確認する段階は、
前記第1販売情報に含まれた販売商品のカテゴリーに属する少なくとも一つの商品の返品率情報に基づいて前記使用者の前記金融サービスの利用可能の有無を確認する段階を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項7】
前記金融サービス利用可能の有無を確認する段階は、
前記第1販売情報に含まれた販売商品のカテゴリーに属する少なくとも一つの商品を販売する他の使用者の金融サービス利用履歴情報に基づいて前記使用者の前記金融サービスの利用可能の有無を確認する段階を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項8】
前記金融サービスの利用条件を確認する段階は、
前記第2販売情報に含まれた販売商品のカテゴリー情報および販売売り上げ情報に基づいて、前記使用者の前記金融サービスの利用条件を決定する段階を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項9】
前記使用者の未精算販売情報をあらかじめ設定された時間周期ごとにアップデートする段階をさらに含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項10】
前記金融サービスの利用条件は、
前記販売代金の支給限度条件、前記販売代金の支給日程関連条件、および利率条件を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項11】
前記金融サービスは、
前記使用者に提供する販売代金に対応するカード利用を許容するイベントの提供を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項12】
前記金融サービスの利用条件を確認する段階は、
前記使用者の販売関連メンバーシップ加入の有無に基づいて前記使用者の前記金融サービスの利用条件を決定する段階を含む、請求項1に記載の電子装置の金融サービスの提供方法。
【請求項13】
電子装置であって、
通信モジュール;
データベース;および
前記データベースと電気的に連結されたプロセッサーを含み、
前記プロセッサーは、
使用者の第1販売情報に基づいて前記使用者の金融サービスの利用可能の有無を確認し、
前記使用者の第2販売情報に基づいて前記使用者の前記金融サービスの利用条件を確認し、
使用者入力に基づいて外部装置に前記金融サービスの提供を要請する指示情報を伝送し、および
前記外部装置から前記金融サービスの提供の承認関連情報を受信することに基づいて、前記使用者の販売代金支給口座情報を変更するように設定された、電子装置。
【請求項14】
前記第1販売情報は、前記使用者の販売商品のカテゴリーに属する少なくとも一つの商品を販売する他の使用者の販売に関連した返品率情報および金融サービス履歴情報のうち少なくとも一つを含む、請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記プロセッサーは、前記第2販売情報に含まれた前記使用者の販売商品のカテゴリー情報に対応する金融サービス利用限度および利率関連条件を確認するように設定された、請求項13に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の多様な実施形態は金融サービスの提供方法およびこれを遂行する電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット技術が発展してスマートフォン、タブレットPCなどの携帯端末が普及するにつれて、電子商取引市場が商用化されている。特に最近では感染病の拡散などの理由でオフライン売り場に直接訪問して商品を購入する比重は減った反面、電子商取引市場でPCや携帯端末などを利用してオンラインで商品を取り引きする購入比重が少しずつ増加する傾向である。また、このような電子商取引市場の活性化の傾向により、販売者と購入者間の売買を仲介する売買仲介サービスの必要性も増大している。
【0003】
売買仲介サービスを提供する仲介者は、電子商取引関連プラットホームを通じて販売者の商品関連情報を購入者に提供(広報)し、購入者と販売者間に安全に取り引きがなされ得るように保証する役割を遂行し、これに基づいて所定の手数料を獲得することができる。
【0004】
例えば、購入者は購入する商品の決済代金を仲介者に支払うことになり、販売者は購入者からの決済発生情報により商品を購入者に伝達(配送)することができ、仲介者は前記商品が販売者から購入者に安全に伝達されたことが確認されると、売買仲介手数料を差し引いた販売代金(精算金)を販売者に支給することができる。
【0005】
しかし、このような方式でオンライン売買がなされる場合、購入者が決済(または購入確定)を完了して販売者が購入者に商品を供給する時点と、販売者が販売代金の支給を受ける時点の間の期間の間、販売者は販売商品は提供したがそれによる販売代金の提供は受けていない状態となるため、資金運用の流れ上困難が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の多様な実施形態は、前述した問題点を解決するために、商品を販売するプラットホームを通じて売買仲介サービスを提供する電子装置において、販売者の販売情報に基づいて金融サービスの利用可能の有無や利用条件を判断する方式で、金融サービスを提供する立場における資金回収の危険を防止し、販売者の資金運用の流れを改善する機能を提供する電子装置を提案しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
多様な実施形態によると、電子装置の金融サービスの提供方法は、使用者の第1販売情報に基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無を確認する段階、前記使用者の第2販売情報に基づいて前記使用者の前記金融サービス利用条件を確認する段階、使用者入力に基づいて外部装置に前記金融サービスの提供を要請する指示情報を伝送する段階、および前記外部装置から前記金融サービスの提供の承認関連情報を受信することに基づいて、前記使用者の販売代金支給口座情報を変更する段階を含むことができる。
【0008】
多様な実施形態に係る電子装置は、通信モジュール、データベース、および前記データベースと電気的に連結されたプロセッサーを含み、前記プロセッサーは、使用者の第1販売情報に基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無を確認し、前記使用者の第2販売情報に基づいて前記使用者の前記金融サービス利用条件を確認し、使用者入力に基づいて外部装置に前記金融サービスの提供を要請する指示情報を伝送し、および前記外部装置から前記金融サービスの提供の承認関連情報を受信することに基づいて、前記使用者の販売代金支給口座情報を変更するように設定され得る。
【発明の効果】
【0009】
多様な実施形態によると、売買仲介サービスを提供する電子装置において、所定の金融サービスの提供のために販売者の販売情報を金融サービスの提供サーバーに提供したり、前記電子装置における販売者の販売情報に基づいて金融サービスの利用可能の有無や利用条件を判断する方式で、金融サービスを提供する立場での資金回収の危険を防止し、販売者の資金運用の流れを改善する機能を提供することができる。
【0010】
特に、特定イベントの発生により資金回収の可能性が低くなる状況を早期に判断して金融サービスの提供の有無に関する情報を提供することによって、販売者に、より安定した金融サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の多様な実施形態に係る金融サービスの提供システムを示す概略的な図面である。
図2】本開示の一実施形態に係る電子装置の概略的な構成ブロック図である。
図3】本開示の一実施形態に係る電子装置の金融サービスの提供方法に関するフローチャートである。
図4】本開示の一実施形態に係る金融サービスの提供システムの動作に関する概略的なフローチャートである。
図5】本開示の一実施形態に係る金融サービスの提供システムの動作に関する概略的なフローチャートである。
図6】本開示の一実施形態に係る金融サービスの提供システムの動作に関する概略的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態で使われる用語は、本開示における機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0013】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」等の用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0014】
明細書全体で記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、cすべて」を包括することができる。
【0015】
以下で言及される「端末」はネットワークを通じてサーバーや他端末に接続できるコンピュータや携帯用端末とし具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は例えば、携帯性と移動性が保証される無線通信装置として、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0016】
以下では、添付した図面を参照して本開示の実施形態について、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0017】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
実施形態を説明するにおいて、本発明が属する技術分野で広く知られており、本発明と直接的に関わらない技術内容については説明を省略する。これは不要な説明を省略することによって本発明の要旨を曖昧にせずさらに明確に伝達するためである。
【0019】
同様の理由により、添付図面において一部の構成要素は誇張または省略されたり概略的に図示された。また、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。各図面において同一または対応する構成要素には同一の参照番号を付与した。
【0020】
本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確となる。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施形態は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指す。
【0021】
この時、処理フローチャート図面の各ブロックとフローチャート図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行され得ることが理解できる。これらコンピュータプログラムインストラクションは汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサーに搭載され得るため、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサーを通じて遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行する手段を生成することになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式で機能を具現するためにコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を指向できるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能なメモリに保存されることも可能であるため、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能なメモリに保存されたインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるため、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成して、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0022】
また、各ブロックは特定された論理的機能(ら)を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行形態においてはブロックで言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることに注目されたい。例えば、連続して図示されている二つのブロックは事実上実質的に同時に遂行されることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能により逆順で遂行されることも可能である。
【0023】
図1は、本開示の多様な実施形態に係る金融サービスを提供するシステムを示す概略的な図面である。
【0024】
多様な実施形態に係る金融サービスの提供システム10は、ネットワーク50を通じて連結される電子装置(第1電子装置)100、外部装置(第2電子装置)150、および使用者端末200のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0025】
多様な実施形態によると、電子装置100は、電子商取引で商品の販売に関連した各種情報を提供するための一連の機能処理を遂行する装置であり、使用者端末200からネットワーク50を通じて受信される使用者入力に基づいて設定された動作を遂行してそれによる情報を使用者端末200に提供することができる。
【0026】
例えば、電子装置100(例:売買仲介サービス提供サーバー)は、ネットワークサーバーで具現される多数のコンピュータシステムまたはコンピュータソフトウェアを含むことができる。例えば電子装置100は、イントラネットまたはインターネットのようなコンピュータネットワークを通じて他のネットワークサーバーと通信できる下位装置と連結されて作業遂行要請を受け付け、それに対する作業を遂行して遂行結果を提供するコンピュータシステムおよびコンピュータソフトウェアを指すことができ、その他にも、ネットワークサーバー上で動作できる一連のアプリケーションプログラムと、内部に構築されている各種データベースを含む広義の概念として理解され得る。例えば、電子装置100は、ドス(DOS)、ウインドウ(Windows)、リナックス(Linux)、ユニックス(UNIX)、またはMac OS(MacOS)等の運営体制により多様に提供されるネットワークサーバープログラムを利用して具現され得る。
【0027】
多様な実施形態によると、電子装置100は、電子商取引での商品の販売に関連した情報を処理し、関連データをデータベースに保存したり管理することができ、前記商品販売関連情報(例:購入確定した商品の販売関連情報)に基づいて金融サービスの提供に関連した情報を確認することができる。例えば電子装置100は特定使用者(販売者)の商品の販売に関連した情報に基づいて、使用者が所定の金融サービスを利用できるように許容するかどうかを判断し、金融サービスの提供による資金回収の危険を最小化することができる。
【0028】
例えば、電子装置100は使用者の販売履歴情報(例:既存の販売期間情報、既存の販売売り上げ情報、既存の販売商品の個数情報、既存の販売商品に関する購入者の評価情報など)、および販売商品の属性情報(例えば、販売商品が非定型商品(例:入場チケット、宿泊券など)であるかどうか、販売商品が換金性商品(例:純金、商品券など)であるかどうか、事前注文商品であるかどうか、その他イベント発生に対応するカテゴリー関連商品であるかとうかのうち少なくとも一つを含む使用者の第1販売情報に基づいて使用者が金融サービスを利用できる対象に該当するかどうかを確認することができる。
【0029】
例えば、電子装置100は使用者の販売商品のカテゴリー情報および使用者の販売売り上げ情報(例:未精算販売売り上げの金額情報および支給日程情報)のうち少なくとも一つを含む使用者の第2販売情報に基づいて使用者の金融サービス利用条件を確認することができる。この他にも電子装置100は使用者の金融サービス利用履歴情報や使用者の信用情報に基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無および利用条件を確認することができる。
【0030】
また、電子装置100は金融サービスの利用を承認する結果情報を外部装置150(例:金融サービスの提供サーバー)から受信することによって、使用者に精算する販売代金の支給口座情報を変更提供することができる。
【0031】
例えば金融サービスは、電子装置100で使用者に支給する未精算販売代金の少なくとも一部に対する支給日程を変更して、電子装置100の代わりに外部装置150で使用者に提供するサービスを含むことができる。例えば、外部装置150はあらかじめ設定された販売代金の精算日程より早い日程で使用者に対応する金融口座に販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報を生成することができ、電子装置100は既存の精算日程にしたがって外部装置150に対応する仮想の金融口座に販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報を生成することができる。
【0032】
他の例として、金融サービスは、使用者に提供する販売代金に対応するカード利用を許容するイベントを提供するサービスを含んでもよい。例えば金融サービスを利用する使用者は、未精算販売代金の支給日程が到来する前であるとしても設定されたカードを利用して未精算販売代金に対応する限度内で商品を購入するなどの決済を進行することができ、電子装置100は前記既存の支給日程にしたがってカード代金を支給するために外部装置150に対応する仮想の金融口座に販売代金の少なくとも一部をカード代金として支給するようにする指示情報を生成してもよい。
【0033】
さらに他の実施形態によると、電子装置100は販売者の代わりに購入者に商品の配送サービスを提供する配送員と、前記販売者、および前記購入者間の仲介サービスを提供するサーバーに該当してもよく、電子装置100は配送員に支給される配送サービス利用料の支給に関連して外部装置150と連係して前記配送サービス利用料の支給日程を可変的に提供できる金融サービスを提供してもよい。例えば電子装置100(または外部装置150)は配送員の配送実績情報(例:配送回数情報、配送頻度情報、配送地域情報、および/または配送評価情報)に基づいて前記金融サービスの利用の可否、および利用条件(例:利率、手数料、限度、期間関連条件など)を判断することができ、必要に応じて配送サービス利用料を支給する金融口座情報を変更する機能を提供することができる。
【0034】
例えば、電子装置100は使用者の販売履歴情報(例:既存の販売期間情報、既存の販売売り上げ情報、既存の販売商品の個数情報、既存の販売商品に対する購入者の評価情報など)、および販売商品の属性情報(例えば、販売商品が非定型商品(例:入場チケット、宿泊券など)であるかどうか、販売商品が換金性商品(例:純金、商品券など)であるかどうか、事前注文商品であるかどうか、その他イベント発生に対応するカテゴリー関連商品であるかとうかのうち少なくとも一つを含む使用者の第1販売情報に基づいて使用者が金融サービスを利用できる対象に該当するかどうかを確認することができる。
【0035】
例えば、電子装置100は使用者の販売商品のカテゴリー情報および使用者の販売売り上げ情報(例:未精算販売売り上げの金額情報および支給日程情報)のうち少なくとも一つを含む使用者の第2販売情報に基づいて使用者の金融サービス利用条件を確認することができる。この他にも電子装置100は使用者の金融サービス利用履歴情報や使用者の信用情報に基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無および利用条件を確認することができる。
【0036】
また、電子装置100は金融サービスの利用を承認する結果情報を外部装置150(例:金融サービスの提供サーバー)から受信することによって、使用者に精算する販売代金の支給口座情報を変更提供することができる。
【0037】
例えば金融サービスは、電子装置100で使用者に支給する未精算販売代金の少なくとも一部に対する支給日程を変更して、電子装置100の代わりに外部装置150で使用者に提供するサービスを含むことができる。例えば、外部装置150はあらかじめ設定された販売代金の精算日程より早い日程で使用者に対応する金融口座に販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報を生成することができ、電子装置100は既存の精算日程にしたがって外部装置150に対応する仮想の金融口座に販売代金の少なくとも一部を支給するようにする指示情報を生成することができる。
【0038】
他の例として、金融サービスは、使用者に提供する販売代金に対応するカード利用を許容するイベントを提供するサービスを含んでもよい。例えば金融サービスを利用する使用者は、未精算販売代金の支給日程が到来する前であるとしても設定されたカードを利用して未精算販売代金に対応する限度内で商品を購入するなどの決済を進行することができ、電子装置100は前記既存の支給日程にしたがってカード代金を支給するために外部装置150に対応する仮想の金融口座に販売代金の少なくとも一部をカード代金として支給するようにする指示情報を生成してもよい。
【0039】
さらに他の実施形態によると、電子装置100は販売者の代わりに購入者に商品の配送サービスを提供する配送員と、前記販売者、および前記購入者間の仲介サービスを提供するサーバーに該当してもよく、電子装置100は配送員に支給される配送サービス利用料の支給に関連して外部装置150と連係して前記配送サービス利用料の支給日程を可変的に提供できる金融サービスを提供してもよい。例えば電子装置100(または外部装置150)は配送員の配送実績情報(例:配送回数情報、配送頻度情報、配送地域情報、および/または配送評価情報)に基づいて前記金融サービスの利用の可否、および利用条件(例:利率、手数料、限度、期間関連条件など)を判断することができ、必要に応じて配送サービス利用料を支給する金融口座情報を変更する機能を提供することができる。
【0040】
一実施形態によると、電子装置100は前記販売者に販売代金の支給日程を変更して提供する金融サービスを提供するために、販売者側POS(point of sales)装置(例:POS端末)から販売者の売り上げ情報(例:所定期間の間の販売金額情報、各販売に対応する購入者決済情報など)の提供を受けることができる。実施形態において、前記POS装置は販売者から金融サービスの利用申請入力情報を受信することができ、これに関連した情報(例:販売者識別情報、売り上げ情報、および金融サービス利用申請条件情報のうち少なくとも一つ)を電子装置100に伝送することができる。電子装置100は前記POS装置から受信された情報に基づいて外部装置150と連係して前記販売者に金融サービスを提供するための手続きを遂行できる。一方、他の実施形態において、前記POS装置は本開示の多様な実施形態に係る電子装置100の金融サービスの提供機能を直接遂行してもよい。例えば、POS装置は販売者の売り上げ情報を累積的に獲得し、販売者から金融サービス利用申請入力情報を受信することによって、外部装置150と連動して前記販売者に金融サービスを提供することができる。このような方式で、販売者はオンラインまたはオフラインを通じて商品の販売関連情報(例:売り上げ情報など)を収集および管理する装置(例:POS装置、電子装置100)を利用して簡便に金融サービスを申請することができ、本開示の多様な実施形態に係る金融サービスの提供を容易に受けることができる。
【0041】
一方、電子装置100および外部装置150それぞれは、商品の販売に関連した多様な情報および/または金融サービスの提供に関連した各種情報をウェブページまたは使用者端末200に設置されるアプリケーションを通じて表示される使用者インターフェースの形態で提供するフロント-エンドサーバーとして機能することができる。ただしこれは例示的な記載に過ぎず、別途に設けられたフロント-エンドサーバーに関連情報を伝送して前記フロント-エンドサーバーから使用者端末200側に表示画面に関連したデータを提供する方式で具現されてもよい。
【0042】
ネットワーク50は、電子装置100と使用者端末200、または電子装置100と外部装置150を連結する役割をすることができる。例えば、ネットワーク50は、使用者端末200または外部装置が前記電子装置100と連結されてパケットデータを送受信できるように接続経路を提供することができる。例えば使用者端末200はネットワーク50を通じて電子装置100または外部装置150と連結されて電子商取引を具現する商品販売関連情報と金融サービス関連情報のうち少なくとも一つを送受信することができる。
【0043】
電子装置100は、使用者端末200または他の外部装置から受信した情報をデータベースに保存したり、前記データベースに保存された情報を使用者端末200または外部装置150に伝送することができる。
【0044】
一方、一実施形態において電子装置100または外部装置150で処理され得る機能のうち少なくとも一部の機能は使用者端末200を通じて具現されてもよい。例えば使用者はネットワーク50を通じてアプリケーション形態の情報提供システム関連プログラムを受信し、これを使用者端末200に設置して使うことができ、前記アプリケーション形態のプログラムは後述する電子装置100で処理される機能のうち少なくとも一部を代わりに遂行できる。
【0045】
多様な実施形態に係る金融サービスの提供システム10は単一の物理的装置で具現され得、複数の物理的装置が有機的に結合された方式で具現されてもよい。例えば、電子装置100で提供する機能のうち一部はいずれか一つの物理的装置(例:外部装置150、使用者端末200、またはそれ以外の他の装置)により具現され、残りの一部はさらに他の物理的装置で具現され得る。例えば、いずれか一つの物理的装置は、電子装置100の一部で具現され得、他の物理的装置は、使用者端末200の一部またはそれ以外の他の外部装置の一部で具現され得る。場合により、金融サービスの提供システム10に含まれたそれぞれの構成要素はそれぞれ互いに異なる物理的装置に分散されて配置され、前記分散配置された構成要素が有機的に結合されて本開示の金融サービスの提供システム10の機能および動作を遂行するように具現されてもよい。
【0046】
図2は、本開示の一実施形態に係る電子装置の概略的な構成ブロック図である。
【0047】
図2を参照すると、多様な実施形態に係る電子装置100(例:売買仲介サービス提供サーバー)は、プロセッサー110、データベース120、および通信モジュール130のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0048】
電子装置100は電子商取引サービスに関連した情報を提供する装置に該当し得る。例えば、電子装置100は、使用者(販売者)から使用者端末200(販売者端末)を通じて所定の商品販売関連情報を獲得し、これを処理して購入者端末で前記商品の販売に関連した情報を確認できるようにすることができる。電子装置100は特定購入者端末から受信された購入要請入力(および決済入力)に基づいて販売者によって販売される所定商品を購入者が購入できるように仲介することができる。
【0049】
電子装置100は、商品販売関連情報を保存および管理することができる。例えば、電子装置100は特定購入者によって販売が完了したが電子装置100でまだ該当販売商品に対する精算が完了していない未精算商品の販売情報を確認し、これを管理することができる。例えば電子装置100は精算が必要な商品の販売情報を確認するにおいて、購入者によって購入確定が完了したかどうかを基準として、前記購入が確定した商品に対する販売情報のみを確認することができる。
【0050】
一例として、電子装置100は特定購入者から商品が購入された後、設定された期間(例えば、購入日からN日(例:7日))が経過したものと判断されると自動で購入を確定することができ、前記指定された期間が経過する前であっても購入者から購入を確定する入力情報を受信することによって直ちに購入を確定することができる。また、電子装置100は商品の購入後に交換要請が受け付けられる場合、交換処理が完了した時点に基づいて前記購入確定時点を決定してもよい。
【0051】
電子装置100は前記購入確定が完了した商品に対する情報、例えば、該当商品の販売価格情報、商品の属性情報、購入確定後の購入者の評価情報のうち少なくとも一つを使用者(販売者)情報とマッピングして電子装置100のデータベース120に保存することができる。また、電子装置100は前記購入確定が完了した商品それぞれに対する精算日程に関連した情報を共に管理し、前記データベース120に保存することができる。例えば、電子装置100は特定商品の決済または購入が完了した場合にも購入者から商品の返品要請または払い戻し要請が発生する可能性を考慮して、決済または購入が完了した商品の販売代金を使用者(販売者)に直ちに支給すず所定の経過日後に前記販売代金を支給するように設定され得る。
【0052】
一例として、一カ月の間購入確定が完了した商品に対応する販売代金の精算日程は、毎月末日を基準として15営業日以降と設定され得る。他の例として、前記精算日程は、一部の比率(例:70%)に該当する販売代金は週単位で精算日程が設定され、残りの比率(例:30%)に該当する販売代金は月単位で精算日程が設定される方式であり、返品または払い戻し要請の可能性を考慮して最小限に要求される代金を除いてはできるだけ早い日程で使用者(販売者)に支給されるように設定されてもよい。例えば使用者(販売者)は各販売商品別に精算類型を選択することができ、電子装置100は使用者(販売者)より選択された精算類型により精算日程(支給日程)関連情報を保存して管理することができる。
【0053】
プロセッサー110は、本開示の多様な実施形態に係る電子装置100での売買仲介サービスまたは金融サービスの提供方法を遂行するための多様な機能を処理することができ、電子装置100の他の構成要素(例:データベース120、通信モジュール130)と電気的に連結されて前記構成要素の動作を全般的に制御することができる。
【0054】
例えば、プロセッサー110は使用者(販売者)から登録された販売商品の情報を少なくとも一つの購入者端末側に提供することができ、購入者端末から特定商品が購入されて決済完了および購入確定が完了する場合、該当商品の販売情報を未精算販売情報として商品の精算日程情報とともにデータベース120に保存して管理することができる。
【0055】
プロセッサー110は、使用者の販売関連情報のうち少なくとも一部(第1販売情報)に基づいて使用者が特定金融サービスを利用できる対象に該当するかを確認することができる。また、プロセッサー110は使用者の販売関連情報のうち少なくとも一部(第2販売情報)に基づいて使用者の金融サービス利用条件情報を確認することができる。
【0056】
プロセッサー110は通信モジュール130を利用して前記金融サービスの利用可能の有無および利用条件に関する情報を外部装置150(例:金融サービスの提供サーバー)に提供することができる。
【0057】
また、プロセッサー110は前記通信モジュール130を利用して使用者の未精算販売情報を外部装置150に提供することができる。プロセッサー110は金融サービスの提供に関連した使用者要請に基づいて前記外部装置150に前記使用者の未精算販売情報を提供することができ、またはあらかじめ設定された時間周期ごとに繰り返し使用者の未精算販売情報をアップデートして外部装置150に提供することができる。例えば、前記未精算販売情報の提供動作は使用者が金融サービスを利用できると判断された場合に限って遂行されてもよい。
【0058】
プロセッサー110は通信モジュール130から金融サービスの提供を承認する情報を受信することに基づいて使用者に支給するように設定された販売代金の少なくとも一部に対する支給口座情報を変更することができる。例えば前記支給口座情報の変更動作は外部装置150で使用者に販売代金の少なくとも一部に対する金融サービスを提供することに対応して実行され得る。例えばプロセッサー110は使用者に前記金融サービスを提供する外部装置150に対応する仮想の金融口座に前記支給口座情報を変更することができる。
【0059】
プロセッサー110は、その他にも後述する本開示の多様な実施形態に係る情報提供に関連した多様な機能を具現できる。
【0060】
データベース120は、電子装置100の所定の保存空間に具現されたデータ構造であり、データの保存、検索、削除、編集、または追加などの機能が自由に遂行され得る。例えば、データベース120はデータの保存、検索、削除、編集、または追加などの機能を処理するためのフィールドまたは構成要素を有することができる。
【0061】
データベース120は電子装置100の多様な機能に関連したデータを保存することができる。例えば、データベース120は、本開示の多様な実施形態に係るサービス提供方法に関連した各種データを保存することができ、プロセッサー110の実行動作のための命令語またはデータを保存することができる。
【0062】
通信モジュール130は電子装置100のデータベース120に保存された情報またはプロセッサー110により処理された所定の情報を他の装置(例:外部サーバー150、使用者端末200、またはそれ以外の他の外部装置)に伝送したり、他の装置から電子装置100に情報を受信する機能を遂行することができる。例えば、通信モジュール130は使用者端末200からの所定の使用者入力情報を受信することができ、外部装置150から各種情報を受信することができる。例えば、通信モジュール130は情報を送受信するためのトランシーバーを含むことができる。
【0063】
図3は、本開示の一実施形態に係る電子装置の金融サービスの提供方法に関する概略的なフローチャートである。
【0064】
図3を参照すると、一実施形態に係る金融サービスの提供方法は段階310で、電子装置100(例:プロセッサー110)により使用者の金融サービス利用可能の有無を確認する段階を含むことができる。
【0065】
電子装置100は、電子商取引の商品販売サービスを提供する装置であり、特定使用者によって販売された商品の販売関連情報を収集し、これを使用者情報に対応させて保存および管理することができる。また、電子装置100は、使用者から金融サービスに関連した所定の情報を要請する入力を受信することに基づいて、前記使用者に対応する販売関連情報を確認することができる。
【0066】
例えば、外部装置150(例:金融サービスの提供サーバー)または電子装置100(例:売買仲介サービス提供サーバー)のうち少なくとも一つは、使用者端末200を通じて使用者(販売者)に特定金融サービスを案内する使用者インターフェースを提供することができ、使用者から金融サービス関連情報を要請する使用者入力を受信することができる。一例として、外部装置150は前記使用者の要請入力情報を受信することによって電子装置100に前記使用者に関連した金融サービス関連情報(例:使用者が金融サービスを利用できるかおよび利用可能な場合、利用条件に関する情報)を確認することを要請することができ、電子装置100は前記外部装置150からの要請入力により段階310を遂行できる。他の例として、電子装置100は使用者(使用者端末200)から直接的に前記使用者要請入力情報を受信して段階310を遂行してもよい。
【0067】
段階310で電子装置100は使用者の金融サービス利用可能の有無を確認することができる。特に電子装置100は使用者の販売関連情報のうち少なくとも一部(第1販売情報)に基づいて前記使用者が前記金融サービスを利用できる対象に該当するかどうかを識別することができる。
【0068】
例えば電子装置100は使用者の販売期間情報に基づいて、使用者が前記電子装置100で提供する販売サービスを通じて販売を持続した期間が指定された期間未満の場合(例:3カ月以上販売を持続していない場合)前記使用者が金融サービスを利用できないものと判断することができる。例えば、電子装置100は使用者の既存の販売売り上げ情報に基づいて、使用者の最近の所定期間の間の平均売り上げ金額が指定された値未満の場合(例:最近2カ月の平均売り上げが月200万ウォン以上に該当しない場合)前記使用者を金融サービス利用不可対象と判断してもよい。他の例として、電子装置100は使用者が販売した商品の数量情報または使用者が販売した商品に対する購入者の評価情報に基づいて前記金融サービスの利用可能の有無を判断してもよい。このように電子装置100は、使用者が特定商品を長い間持続的に販売していたか、多様な商品に対して所定金額以上の安定した売り上げが確認される場合、使用者を信頼できる販売者と判断して金融サービスを利用できる使用者と判断することができる。
【0069】
一実施形態によると、電子装置100は使用者が販売する商品の属性情報に基づいて前記使用者が金融サービスを利用できるかどうかを確認することができる。例えば、電子装置100は使用者が販売する商品が入場チケット、宿泊券などの非定型商品である場合であるか、純金、商品券などの換金性商品である場合、または事前注文商品である場合、前記使用者が金融サービスを利用できないものと判断することができる。
【0070】
一実施形態によると、電子装置100は使用者の販売商品のカテゴリーが特定イベント発生に対応するかどうかに基づいて前記使用者の金融サービス利用可能の有無を判断することができる。例えば、電子装置100は販売商品のカテゴリーに属する少なくとも一つの商品に対する返品率情報に基づいて、特定カテゴリーの商品に対する返品率が臨界値を超過する場合、または短期間内に急増した場合を確認し、該当カテゴリーに属する商品を販売する使用者に対する金融サービス利用を制限することができる。他の例として、電子装置100は特定カテゴの商品を販売する他の使用者の金融サービス既利用履歴情報に基づいて、関連商品を販売する他の販売者の金融サービス関連資金回収率が設定値より低くなる状況を感知し、該当カテゴリーに属する商品を販売する使用者の金融サービス利用を制限してもよい。電子装置100はこのような方式で、一般的には資金回収の危険が低い商品に分類されたが特定イベントの発生(例:寝具類でラドンが検出されることによって返品率が急増する場合等)によって資金回収の危険性が急増した商品を販売する使用者に対する金融サービス利用を制限することによって、サービス提供に関連した安定性を確保することができる。
【0071】
次に、段階320で、電子装置100(例:プロセッサー110)は前記使用者の販売関連情報のうち少なくとも一部、例えば第2販売情報に基づいて、前記使用者に対応する金融サービス利用条件情報を確認することができる。
【0072】
例えば、電子装置100は第2販売情報として使用者の販売商品のカテゴリー情報および使用者の販売売り上げ情報のうち少なくとも一つに基づいて、前記金融サービス利用条件情報を確認することができる。例えば、電子装置100は使用者の販売売り上げ情報のうち未精算分に該当する売り上げ情報を確認し、これに基づいて金融サービスの利用限度に関する条件(例:未精算販売代金の支給限度)を判断することができる。例えば電子装置100は販売商品のカテゴリー情報に基づいて各カテゴリーに対応してあらかじめ設定された利率(または手数料)条件や支給限度条件(例:商品カテゴリーにより未精算販売代金の70%または90%の金額を金融サービス利用限度に設定)を確認してもよい。電子装置100は使用者の販売履歴情報として使用者が販売した商品に対する購入者の評価情報が優秀な場合、または使用者の平均売り上げが設定値以上の場合、使用者に有利な利率条件を提供したり高い比率の利用限度率(例:未精算販売代金の90%または100%の金額を金融サービス利用限度金額に設定)を提供してもよい。ある実施形態によると、電子装置100(または外部装置150)は、前記販売関連情報に基づいて使用者の信頼度を高く判断する場合、前記利用限度率条件を100%を超過するものと判断(例:使用者に支給されなければならない未精算販売代金対比120%の販売代金をまず提供)してもよい。
【0073】
段階320で電子装置100により確認される金融サービス利用条件情報は、金融サービスの提供日程(例:未精算販売代金の支給日程)に関連した条件、前記金融サービスの提供限度(例:未精算販売代金の支給限度金額)に関連した条件、または前記金融サービスの提供時に適用される利率(または手数料)条件のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0074】
一方、段階330で、電子装置100(例:プロセッサー110)は、前記段階310および段階320で確認した使用者の金融サービス利用可能の有無に関する情報、前記金融サービスの利用条件情報、および使用者の販売関連情報のうち少なくとも一つを外部に提供することができる。
【0075】
例えば、電子装置100は外部装置150(例:金融サービスの提供サーバー)からの情報要請により、前記外部装置150で前述した金融サービス利用可能の有無に関する情報、利用条件に関する情報、および販売関連情報のうち少なくとも一つを提供することができる。ここで電子装置100が外部装置150に提供する使用者の販売関連情報は、使用者にまだ精算が完了していない未精算販売代金に対する情報(例:未精算販売代金額、販売代金を支給する支給口座情報、販売代金支給日程など)を含むことができる。
【0076】
一方、一実施形態によると、電子装置100は、前記段階310および段階320での確認結果に関連した情報を提供する代わりに、使用者の販売関連情報のうち前記段階310および段階320の確認のために使われ得る販売関連情報のうち少なくとも一部すなわち、第1販売情報および第2販売情報のうち少なくとも一部に関する情報を提供してもよく、また、その他の使用者識別情報(例:使用者に対応する事業者登録番号など)を提供してもよい。外部装置150は前記提供を受けた情報に基づいて使用者に金融サービスを提供するかに関する最終承認の可否を判断することができる。
【0077】
次に、段階340で、電子装置100は外部装置150から前記金融サービスの提供承認に関する結果情報を受信することができ、前記金融サービスの提供承認結果に基づいて、使用者に支給する販売代金の支給口座情報を変更することができる。
【0078】
例えば、電子装置100は外部装置150から、使用者に対する金融サービスの提供が承認されたという結果情報を受信することによって、前記外部装置150での金融サービスの実行に基づいて、前記使用者の販売代金支給口座を変更することができる。
【0079】
例えば、外部装置150と連係して使用者に提供される金融サービスは、電子商取引システムで使用者(販売者)の商品の販売により前記使用者に提供される販売代金(販売精算金)の支給日程を変更して提供するサービスを含むことができる。
【0080】
例えば電子装置100は使用者の商品の販売に対応してあらかじめ設定された使用者の販売代金支給口座情報をデータベース120に保存していてもよく、使用者から金融サービスが申請されていないかまたは外部装置150により金融サービスが承認されていない場合、使用者に精算する販売代金を、既存の指定された支給日程により、指定された金融口座(未精算販売代金の支給口座)に支給するように関連指示情報を生成することができる。
【0081】
一方、電子装置100は、使用者から金融サービスが申請され、外部装置150からこれに対するサービス提供が承認された場合、前記使用者に精算する販売代金のうち少なくとも一部を、変更された支給日程により、使用者の金融口座(販売代金支給口座)に支給するようにする指示情報を外部装置150に提供することができる。また、電子装置100は前記外部装置150からの前記金融サービスの提供承認により、使用者に支給する未精算販売代金を支給するように設定されていた既存の金融口座(販売代金支給口座)を外部装置150に対応する仮想の金融口座に変更することができ、前記使用者に精算する販売代金のうち少なくとも一部を、変更前の支給日程により、変更された前記外部装置150に対応する仮想の金融口座(販売代金支給口座)に支給するようにする指示情報を生成することができる。
【0082】
例えば、外部装置150は使用者に精算される販売代金の支給日程より早い日程で前記使用者に販売代金のうち少なくとも一部をあらかじめ支給する指示情報を生成することができ、その後外部装置150に対応する仮想の金融口座を通じて既存の支給日程にしたがって前記電子装置100から前記販売代金の少なくとも一部の提供を受けることができる。例えば外部装置150は、段階320および段階330で確認された金融サービス利用条件(例:利率条件)に基づいて、販売代金の支給日程変更に対応する利子分が減額された販売代金の少なくとも一部を前記使用者に提供するようにする指示情報を受信することができる。
【0083】
例えば、外部装置150は使用者に精算されるようにあらかじめ設定された販売代金の支給日程より遅い日程で前記販売代金の少なくとも一部を提供するようにする指示情報を生成してもよく、この場合にも電子装置100は既存の使用者に支給するように設定されていた支給日程により外部装置150の仮想の金融口座に前記販売代金の少なくとも一部を提供することができる。例えば外部装置150は前記販売代金の支給日程変更に対応する利子分が増額された販売代金の少なくとも一部を前記使用者に提供するようにする指示情報を受信することができる。
【0084】
図4図6は、本開示の多様な実施形態に係る金融サービスの提供方法に関するフローチャートである。
【0085】
図4を参照すると、一実施形態に係る金融サービスの提供方法は、段階411で、使用者端末200(例:販売者端末)から外部装置150(例:金融サービスの提供サーバー)に使用者に対する金融サービス情報の確認を要請する入力情報が伝送され得る。
【0086】
外部装置150は使用者端末200から前記金融サービス情報の確認を要請する入力情報が受信されるかどうかを判断することができ、前記確認要請が受信されることによって段階412の動作を遂行できる。
【0087】
例えば、外部装置150は段階411で使用者端末200から使用者情報(例:使用者識別情報、使用者の加入情報、または使用者に対応する事業者登録番号など)を受信し、段階412で電子装置100(例:販売サービス提供サーバー)に前記使用者情報を伝送して前記使用者に対応する金融サービス関連情報に対する確認を要請することができる。
【0088】
段階413で、電子装置100は、前記使用者情報に該当する使用者の金融サービス利用可能の有無を確認することができる。例えば、電子装置100は前記使用者に対応する第1販売情報を確認し、第1販売情報に基づいて使用者に前記金融サービスを提供するかに関して確認することができる。例えば、電子装置100は前記第1販売情報として、前記使用者の既存の販売履歴情報(例:販売期間、平均販売売り上げ、販売商品の個数など)、使用者が販売する商品の属性情報(例:換金性商品、非定型商品、事前注文商品など)、または使用者が販売する商品のカテゴリーに関する所定の情報(例:販売商品のカテゴリーに属する商品(ら)の返品率情報、前記商品(ら)を販売する他の使用者の金融サービス利用履歴情報など)のうち少なくとも一部を確認することができ、これら情報のうち少なくとも一部に基づいて金融サービスの利用可能の有無を判断することができる。また、その他にも電子装置100は使用者の既存の金融サービス利用履歴情報に基づいて、前記使用者が既に金融サービスを利用したが前記金融サービスに関連して資金回収に失敗した履歴が存在する場合、前記使用者に対する前記金融サービスの利用を制限してもよい。
【0089】
段階414で、電子装置100は、前記使用者情報に該当する使用者の金融サービス利用条件を確認することができる。例えば、電子装置100は前記使用者に対応する第2販売情報を確認し、第2販売情報に基づいて使用者に対する金融サービスの提供条件を確認することができる。例えば、段階414は段階413で電子装置100が前記使用者が前記金融サービスを利用できると判断した場合に限って実行されてもよい。
【0090】
例えば、電子装置100は第2販売情報として、販売商品のカテゴリー情報(例:衣類カテゴリー、寝具類カテゴリー、飲食品カテゴリー、家具カテゴリーなど)および使用者の販売売り上げ情報(例:未精算販売代金に対応する売り上げ情報)のうち少なくとも一部を確認し、これに基づいて使用者が前記金融サービスを利用する場合に提供され得る条件情報(例:サービス利用金額限度(例:実際の未精算販売代金対比サービス利用可能限度金額に関する限度率)、サービス利用可能期間、利率(金利)条件など)を確認することができる。例えば、使用者の販売商品が第1カテゴリーに属する場合には該当販売商品に対する金融サービス適用時第1条件(例:第1利率条件、第1金額限度条件、および/または第1期間条件)が適用され、使用者の販売商品が第2カテゴリーに属する場合には該当販売商品に対する金融サービス適用時に第2条件(例:第1利率条件、第1金額限度条件、および/または第1期間条件)が適用され得る。
【0091】
一方、電子装置100は使用者の既存の販売売り上げ情報に基づいて金融サービスの利用条件を決定するか、使用者が特定販売関連メンバーシップに加入したかどうかに基づいて金融サービスの利用条件を決定してもよい。例えば、電子装置100は使用者の既存の販売売り上げ情報に基づいて、前記使用者が多数の販売商品を通じて指定された金額以上連続的な販売売り上げをおさめた場合、相対的に低い利率条件で金融サービスを利用できると判断することができる。他の例として、電子装置100は使用者が前記電子装置100で提供する特定販売関連メンバーシップサービス(例:配送サービス提供メンバーシップ、商品広報関連メンバーシップ、提携会社登録メンバーシップなど)に加入したかどうかに基づいて、前記メンバーシップに加入した使用者である場合、より低い利率(または手数料)条件で金融サービスを利用できるように条件情報を確認することができる。
【0092】
段階415で、電子装置100は外部装置150に前記使用者が前記金融サービスを利用できるかどうかおよび前記金融サービスの利用条件に関する確認結果情報を伝送することができる。また、段階416で、外部装置150は前記確認結果に基づいて使用者端末200に金融サービスに関する情報を提供することができる。
【0093】
一実施形態によると、電子装置100は前記段階415で、使用者の販売情報を共に提供してもよい。例えば前記電子装置100で外部装置150に提供される使用者の販売情報は、電子装置100側で使用者に精算が完了していない未精算販売情報を含むことができる。電子装置100は、前記未精算販売情報として、未精算販売代金情報およびそれぞれの未精算販売代金に対応する支給日程情報を外部装置150に提供することができ、外部装置150は前記提供された未精算販売情報により金融サービスの利用条件の少なくとも一部(例:サービスを利用する代金限度および代金支給日程関連条件)を直接判断してもよい。
【0094】
一方、電子装置100は指定された時間周期によって段階413~段階416の動作を繰り返し遂行できる。例えば、電子装置100は日別に(daily)使用者の販売情報(例:第1販売情報、第2販売情報、未精算販売情報など)をアップデートし、これに基づいて金融サービス利用の可否、および利用条件情報を再確認して外部装置150または使用者端末200に関連情報をアップデートすることができる。
【0095】
段階417で、外部装置150は、使用者端末200から金融サービスの利用を申請する使用者入力を受信することができる。
【0096】
段階420で、外部装置150は前記使用者入力に基づいて、使用者に対する金融サービスの提供承認の有無を決定することができる。例えば、外部装置150は使用者識別情報に基づいて使用者の信用情報を確認することができ、前記使用者が異なる種類の金融サービスをすでに利用しているかなどに関する情報によって、前記金融サービスを提供するかに関する最終承認の有無を決定することができる。例えば、外部装置150は前記段階417の使用者入力に含まれた金融サービス申請条件(例:サービス利用要請限度など)が段階414で判断された金融サービス利用条件の範囲以内に該当する金融サービス利用申請である場合に限って前記金融サービスの提供を最終承認してもよい。
【0097】
段階421および段階422で、外部装置150は電子装置100および使用者端末200に金融サービスの提供承認に関する結果情報を伝送することができる。
【0098】
段階424で、外部装置150は使用者に金融サービスを提供するように指示情報を生成して金融サービスの提供動作を実行することができる。
【0099】
また、段階423で、電子装置100は使用者に支給する未精算販売代金のうち金融サービスの提供が申請された少なくとも一部の代金に対する支給口座情報を変更することができる。
【0100】
これと関連して、電子装置100は既設定された支給日程により前記変更された支給口座(外部装置150に対応する仮想の販売代金支給口座)に販売代金の少なくとも一部を支給するように指示情報を生成することができ、外部装置150は金融サービス申請に対応する変更された支給日程により使用者の支給口座に販売代金の少なくとも一部を支給するように指示情報を生成することができる。
【0101】
図5は、本開示の他の実施形態に係る金融サービスの提供方法に関するフローチャートである。
【0102】
図5を参照すると、段階431で、使用者端末200は金融サービス情報の確認を要請する使用者入力を受信し、商品の販売関連サービスを提供する電子装置100に要請情報を提供することができる。
【0103】
段階432で電子装置100は前記使用者端末200に対応する使用者の販売情報の少なくとも一部(例:第1販売情報)に基づいて使用者が金融サービスを利用できるかに関する情報を確認することができ、段階433で使用者の販売情報の少なくとも一部(例:第2販売情報)に基づいて使用者の金融サービス利用可能条件に関する情報を確認することができる。
【0104】
段階434で、電子装置100は前記段階432および段階433で確認した結果に基づいて使用者端末200に金融サービスを利用できるかに関する情報および利用条件に関する情報を提供することができ、段階435で使用者からの金融サービス利用申請入力を受信することができる。
【0105】
電子装置100は、段階436で、前記使用者からの申請入力が金融サービスの利用条件情報(例:適用限度、期間など)を満足すると判断する場合、申請入力に対応して金融サービス申請に関連した情報を外部装置150に提供することができる。例えば、電子装置100は段階436で、使用者の金融サービス利用可能の有無、利用条件、使用者の申請関連情報、および使用者の未精算販売情報のうち少なくとも一部を外部装置150に伝送することができる。
【0106】
段階437で外部装置150は前記電子装置100から受信された情報、使用者に対応する信用情報、および使用者の金融サービス既利用履歴情報のうち少なくとも一部に基づいて、金融サービスの提供承認の有無を決定することができ、段階438で承認結果に関する情報を電子装置100に伝送することができる。外部装置150は、電子装置100から受信された情報以外にも別途に管理する使用者の信用関連情報に基づいて前記金融サービスの利用承認の有無を決定してもよい。
【0107】
段階439で電子装置100は使用者端末200に前記受信した承認結果に関する情報を伝送することができる。外部装置150から金融サービスの提供が承認されたと判断する場合、段階440で電子装置100は使用者の未精算販売代金のうち少なくとも一部に対する販売代金支給口座情報を変更することができ、段階441で外部装置150は所定の金融サービス(例:販売代金精算日程の変更サービスなど)を提供することができる。
【0108】
図4および図5に図示された通り、一実施形態に係る金融サービスの提供方法は、電子商取引販売サービスを提供する電子装置100側で管理および収集された使用者の販売関連情報に基づいて直接使用者の金融サービス利用可能の有無と金融サービス利用条件に関する情報を確認し、外部装置150に金融サービスの申請関連情報を伝送し、前記外部装置150で使用者に対する金融サービスを提供するように承認する場合、前記外部装置150で前記金融サービスを提供し、前記電子装置100で前記販売代金支給口座情報を変更する方式で遂行され得る。これを通じて電子装置100で管理される所定の情報(例:使用者情報、販売情報など)のうち敏感なデータの外部露出を最小化し、電子装置100で即刻に金融サービスの提供可能の有無を使用者に案内することができる。
【0109】
一方、図5とは異なって、さらに他の実施形態に係る金融サービスの提供方法は、電子商取引販売サービスを提供する電子装置100で商品の販売に関連した情報および使用者情報のうち少なくとも一部を外部装置150に提供し、外部装置150で前記提供された情報に基づいて金融サービスの提供条件および提供承認の有無に関して判断することができ、使用者に前記金融サービスを提供するように承認した場合、前記外部装置150で前記金融サービスを提供する一方、電子装置100で前記使用者に対して電子商取引販売サービスの提供により精算する販売代金を支給する金融口座(販売代金支給口座)情報を変更設定する方式で遂行されてもよい。
【0110】
例えば、図6を参照すると、一実施形態に他の金融サービスの提供方法は、段階451で使用者端末200からの金融サービス情報の確認を要請する使用者入力情報を電子装置100で受信することができる。
【0111】
ただし、本発明の多様な実施形態に係る金融サービスの提供方法はこのような例示に限定されるものではなく、使用者端末200から伝送される前記金融サービス情報確認要請に関する使用者入力情報は、図4の段階411に図示されたように、外部装置150を通じて受信され得る。この場合、外部装置150は前記金融サービス情報の確認のために使用者入力に対応する使用者情報(例:使用者識別情報など)を、図4の段階412とともに、電子装置100に伝送することができる。
【0112】
図6の段階452で、電子装置100は、使用者端末200(または外部装置150)から受信された情報に基づいて、外部装置150に使用者の販売関連情報を伝送することができる。この時、外部装置150に伝送される販売関連情報は、既存の販売履歴情報、販売商品の属性情報、販売商品のカテゴリー情報、カテゴリーに対応する他の使用者の販売履歴情報、前記他の使用者の金融サービス利用履歴情報、使用者の販売関連メンバーシップ加入の有無(またはメンバーシップ等級)に関する情報、電子装置100から支給されなければならない未精算販売情報(例:販売売り上げ、各販売売り上げに対応する精算日程情報(例:週単位精算日程で設定されたのかまたは月単位精算日程で設定されたのかに関する精算類型情報など)のうち少なくとも一部が含まれ得る。
【0113】
図6を参照すると、一実施形態に係る金融サービスの提供方法によると、段階453および段階454で、外部装置150で前記電子装置100から受信した使用者の販売関連情報に基づいて前記使用者が金融サービス利用対象であるかおよび利用対象の場合、前記金融サービスの利用条件(限度、期間、利率など)情報を確認することができ、段階455および段階456で、電子装置100および使用者端末200のうち少なくとも一つに前記確認した結果情報(金融サービス関連情報)を使用者に提供することができる。
【0114】
段階457および段階458で、使用者は前記確認結果を参照して使用者端末200を通じて金融サービスの利用を申請することができ、前記金融サービス利用申請に関する使用者入力は使用者端末200から電子装置100に伝送された後に再び電子装置100で外部装置150に伝送されるか、または前記使用者端末200から直接前記外部装置150に伝送され得る。
【0115】
一方、電子装置100は前記金融サービスの申請に関連した使用者入力と共に使用者に対応する未精算販売情報を外部装置150に提供してアップデートすることができる。または電子装置100は前記金融サービス申請関連使用者入力の伝送にかかわらず、周期的に外部装置150に使用者に対応する未精算販売情報をアップデートしてもよい。
【0116】
段階459で、外部装置150は前記金融サービスの申請に関連した使用者入力に基づいて使用者に前記金融サービスを提供するかに関する最終承認の有無を決定することができる。例えば、外部装置150は使用者入力に含まれた金融サービス利用申請条件(例:申請金額限度、申請期間条件、申請利率条件など)が段階454で判断した使用者に対応する金融サービス利用可能条件範囲以内であるかどうかを確認して最終承認の有無を決定することができる。また、外部装置150は周期的にアップデートされる使用者に対する未精算販売情報に基づいて前記金融サービス利用可能条件を追加的に算出して最終承認の有無を決定することができる。
【0117】
段階460および段階461で、外部装置150は、電子装置100および使用者端末200に前記承認結果関連情報を伝送することができ、使用者に金融サービスを提供することが承認された場合、承認確認情報に基づいて段階463で外部装置150は使用者に金融サービスを提供するように指示情報を生成し、段階462で電子装置100は使用者に対する未精算販売代金を支給するように設定された金融口座(販売代金支給口座)の情報を外部装置150の仮想口座に変更することができる。
【0118】
一方、本明細書と図面には本発明の好ましい実施形態について開示され、たとえ特定の用語が使われているが、これは単に本発明の技術内容を容易に説明し発明の理解を助けるための一般的な意味で使われたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例も実施可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明である。
【0119】
前述した実施形態に係る電子装置または使用者端末は、プロセッサー、プログラムデータを保存して実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサー上で実行可能なコンピュータ読み取り可能なコードまたはプログラム命令であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサーで実行され得る。
【0120】
本実施形態は機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは特定機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は一つ以上のマイクロプロセッサーの制御または他の制御装置によって多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)などのような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施形態はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサーで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成で限定されるものではない。前記用語はプロセッサーなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0121】
前述した実施形態は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【外国語明細書】