(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170628
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】電流検出装置
(51)【国際特許分類】
G01R 15/20 20060101AFI20221102BHJP
【FI】
G01R15/20 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021099040
(22)【出願日】2021-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】595176098
【氏名又は名称】甲神電機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】日野 暢裕
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 満男
【テーマコード(参考)】
2G025
【Fターム(参考)】
2G025AA04
2G025AB02
2G025AC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コアを回路基板のGNDに追加部品無く簡易に接続して接地することが出来、なおかつコアと磁電変換素子との位置決めを精度よく行うことが出来る電流検出装置を得る。
【解決手段】貫通穴3を貫通する導体に流れる電流によって発生する磁束を集磁するコア1と、コア1のエアギャップ1bに生じるX方向の磁束を検出する磁電変換素子2と、磁電変換素子2を実装した回路基板4から構成された電流検出装置100において、回路基板4は、コア1に設けた突起部1aをスルーホール4bに挿入して圧入接触し、コア1と接地されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定電流により生じる磁束を集めるエアギャップを有する略C形状の積層コアと、前記エアギャップ内に配置される磁電変換素子と、前記磁電変換素子を実装する回路基板を備える電流検出装置であって、前記コアを構成するコアシートに設けられたコア突起部を、前記回路基板に設けられ、前記回路基板に供給される制御用電源の所定の基準電位に接続された第1の導電部を有するスルーホールに圧入して、前記第1の導電部に接触させることにより、前記コアを前記回路基板に電気的に接続することを特徴とする電流検出装置。
【請求項2】
前記コア突起部に、前記スルーホールの穴径よりも大きな幅もしくは厚みを持たせつつ、その一部に穴または膨出部または屈曲部を設けて、前記スルーホール圧入時に弾性接触させることを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。
【請求項3】
前記コアシートは、前記エアギャップのギャップ幅方向及び前記コアの積層方向からなる平面に前記回路基板との接触面を持つ台座部を有し、前記磁電変換素子が前記ギャップ幅方向に感磁軸をもつように半田付け固定された前記回路基板を、前記コア突起部の圧入部で前記ギャップ幅方向と前記積層方向で固定しつつ、前記台座部で、前記突起部の圧入方向の位置を固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電流検出装置。
【請求項4】
前記回路基板に、前記台座部と接触する箇所に前記回路基板に供給される制御用電源の所定の基準電位に接続された第2の導電部を有するパッドを設けて、前記コアと前記回路基板を電気的に接続することを特徴とする請求項3に記載の電流検出装置。
【請求項5】
被測定電流により生じる磁束を集めるエアギャップを有する略C形状の積層コアと、前記エアギャップ内に配置される磁電変換素子と、前記磁電変換素子を実装する回路基板を備える電流検出装置であって、前記コアを構成するコアシートは、略コの字形状のコア突起部と、前記エアギャップのギャップ幅方向及び前記コアの積層方向からなる平面に前記回路基板との接触面を持つ台座部を有し、前記回路基板は、前記コア突起部を挿入するスルーホールと、前記台座部と接触する箇所に前記回路基板に供給される制御用電源の所定の基準電位に接続された第3の導電部を有するパッドを有し、前記磁電変換素子を前記ギャップ幅方向に感磁軸をもつように半田付け固定し、前記コアは、前記コア突起部を前記スルーホールに挿入した後に、前記略コの字形状の先端を曲げ、前記回路基板を前記台座部とで挟み込み固定することを特徴とする電流検出装置。
【請求項6】
前記コアは、前記コア突起部を備えたコアシートと、前記コア突起部を備えないコアシートを組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電流検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コア板を積層することにより構成された環状のコアに設けたエアギャップ内に配置された磁電変換素子を用いて導体の電流を検出する電流検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電流検出装置では、一般的に絶縁性樹脂により成形されたケースの内部に、コアとホール素子などの磁電変換素子を配置して構成される。近年SiC、GaNなどの高耐圧や高速スイッチング可能な半導体の普及により、高耐圧・高速スイッチングに対応した電流検出装置の要望が高くなっている。被測定電流の流れる導体に高電圧・高周波の電圧が印加された際、導体とコアの浮遊容量結合により高電圧がコアに誘導される。さらに、高電圧が誘導されたコアと回路基板(磁電変換素子などの電子部品含む)との浮遊容量結合により電圧が回路基板に誘導され、不要ノイズとして出力される。また、磁電変換素子はコアに設けたエアギャップ内に配置されるため、高電圧が誘導されたコアと近接することから、コアから磁電変換素子(リード部分)に放電して磁電変換素子が破損するという問題がある。この対策として、コアを回路基板の例えばGND電位(回路基板内の制御電源の基準電位、以降GNDと称す)へ接続してコアの電位を固定する(以降、GNDに接続することを接地と称す。)方法がある。コアと回路基板との接地方法としては、一般的にコア周囲に銅テープなどを貼り付け、銅テープと回路基板のGNDを接続することで、コアを接地させる方法や、GNDと接続されたシートメタルのシールド板をコア側面と接触させることでコアを接地させる方法が知られている。(たとえば、特許文献1参照。)
【0003】
また、コアと磁電変換素子の相対位置が衝撃や振動などで変化した場合、磁電変換素子に鎖交する検出すべき磁束が変化することにより検出値が変化し測定誤差となるため、コアと磁電変換素子の相対位置を固定して動かないようにする必要がある。上記シートメタルのシールド板を用いて接地させる構成においては、シールド板にコアと磁電変換素子の相対位置を固定する機能を持たせて、コアと磁電変換素子の位置決めを行う方法が知られている。(たとえば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように従来のコアの接地方法として、銅テープによって接地させる場合、銅テープをコアに貼り付ける作業と、銅テープと回路基板をはんだ付け等で接続する必要がある。また、コアにケイ素鋼板コアを用いた場合、表面に絶縁性の酸化被膜が形成されているため、直接接地するためには研磨等で酸化被膜を除去する必要があり、多くの工数が必要となる問題があった。
また、特許文献1に記載されている様なシールド板によって接地させる場合においても、構成部品が増えるため組立工数やコストが増加したりする問題があった。
【0006】
また、特許文献1に記載されている様なシールド板によってコアと磁電変換素子の位置決めを行う場合、シールド板は通常銅合金の薄板で構成されているため、固定強度が十分ではなく、振動や衝撃によるたわみ、変形等で位置が動き、磁電変換素子に鎖交する磁束が変化することにより検出値が変化し測定誤差となる問題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コアを回路基板のGNDに追加部品無く簡易に接続して接地することが出来、なおかつコアと磁電変換素子との位置決めを精度よく行うことが出来る電流検出装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の電流検出装置においては、被測定電流により生じる磁束を集めるエアギャップを有する略C形状の積層コアと、エアギャップ内に配置される磁電変換素子と、磁電変換素子を実装する回路基板を備える電流検出装置であって、コアを構成するコアシートに設けられたコア突起部を、回路基板に設けられ、回路基板に供給される制御用電源の所定の基準電位に接続された第1の導電部を有するスルーホールに圧入して、第1の導電部に接触させることにより、コアを回路基板に電気的に接続するものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、磁気コアに設けた突起部を回路基板に圧入することで、シールド等の別部品の追加無しで、コアを回路基板のGND電位に接続し、電流検出装置の部品点数削減および組立性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】 本発明の実施の形態1における電流検出装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の電流検出装置のコアを示す斜視図である。
【
図3】
図3は
図2の積層コアを構成する第1コアシートの斜視図である。
【
図4】
図4は
図2の積層コアを構成する第2コアシートの斜視図である。
【
図5】 本発明の実施の形態1における電流検出装置を示す分解斜視図である。
【
図6】 本発明の実施の形態2における電流検出装置の斜視図である。
【
図7】 本発明の実施の形態3における電流検出装置の斜視図である。
【
図8】 本発明の実施の形態4における電流検出装置の斜視図である。
【
図9】
図9は
図8の積層コアを構成する第1コアシートの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1における電流検出装置100を示す斜視図、
図2は電流検出装置100のコア1の斜視図、
図3および
図4はコア1を構成する第1及び第2コアシートのそれぞれ一枚の形状を示す斜視図、
図5は電流検出装置100を示す分解斜視図である。また、電流検出装置100は、図示しない樹脂製のケース・カバーに収納されている。
【0012】
図1において、電流検出装置100は、被測定電流を流すための導体(図示せず)を貫通させる貫通穴3と、導体に流れる電流によって発生する磁束を集磁するコア1と、コア1のエアギャップ1bに生じる磁束を検出する磁電変換素子2と、制御電源の供給および検出信号を出力するためのコネクタ端子5と、磁電変換素子2、コネクタ端子5および図示しないコンデンサ等の電子部品を実装した回路基板4から構成されており、被測定電流に応じた磁束密度を磁電変換素子2で検出することにより、導体を流れる電流の計測を行う。
【0013】
回路基板4は、GND電位となる導電部を有するパッド4aと、穴壁面にGND電位となる導電部を有するスルーホール4bを備えている。スルーホール4bは、例えば1mm×3.4mmの略長方形状で、回路基板4の周辺部分に例えば4個あり、パッド4aは例えば1.5mm×1.75mmの略長方形状で回路基板4の周辺部分に例えば4個ある。
【0014】
図2に示すように、コア1は複数枚の電磁鋼板(ケイ素鋼板)、パーマロイ等の軟磁性体のコアシートを積層した物であり、回路基板4へ圧入する突起部1aおよび回路基板4に接触させる台座形状1cを設けた第1コアシート(
図3に1dとして図示する)と、回路基板4へ圧入および接触させる部分を持たない第2コアシート(
図4に1eとして図示する)を組み合わせて構成されている。第1及び第2のコアシートの板厚は例えば0.5mmである。
【0015】
第1コアシート1dは、複数枚の第2コアシート1eを挟むように表裏各一枚ずつ取り付けられており、図示しないがそれぞれのシートはカシメもしくはレーザー溶接などで剥がれないように固定されている。
本発明では、特に説明をしない場合は第1及び第2コアシートの積層方向をZ方向、突起部1aを圧入する方向をY方向、エアギャップ1bのギャップ幅方向をX方向とし、X方向、Y方向、Z方向はそれぞれ90度の角度を有する。
【0016】
図3に示すように、第1コアシート1dには、回路基板4へ圧入する突起部1aが有り、突起部1aは、スルーホール4bと弾性接触させるため、そのX方向外幅はスルーホール4bの長辺より長い3.6mmで、打ち抜き穴1fおよびそれに沿った膨らみ形状1gを備えている。打ち抜き穴1fは例えば1.6mm×4.8mmの略楕円形状で、第1コアシート1dの周辺部分に例えば2個あり、膨らみ形状1gは例えば打ち抜き穴1fの外周に沿った幅1mmの略楕円形状である。
また、第1コアシート1dには、貫通穴3の周囲を取り囲むコア部分と、コア1のエアギャップ1bを構成するギャップと、回路基板4へ圧入した際にパッド4aに接触させる台座形状1cを備えている。台座形状1cは例えば1.2mm×3.5mmの略長方形状で、コアシート1dの周辺部分に例えば2個ある。
図4に示すように、第2コアシート1eには、貫通穴3の周囲を取り囲むコア部分と、コア1のエアギャップ1bを構成するギャップを備えている。
図5に示すように、突起部1aをスルーホール4bに圧入する際に、コア1に設けた台座形状1cが、回路基板4に設けたパッド4aに接触するまで圧入することで、回路基板4に実装された磁電変換素子2を、コア1のエアギャップ1b内の任意の位置に配置するとともに、コア1の台座形状1cとパッド4a、もしくは突起部1aとスルーホール4bが接触している。また、パッド4aの表面を半田めっきや金めっきなどの表面処理(図示せず)を行うことにより、台座形状1cとの接触を担保させる。
【0017】
このように構成された電流検出装置100においては、コア1に設けた突起部1aを回路基板4のスルーホール4bに圧入し、スルーホール4bの穴壁面の導電部(GND)に突起部1aの膨らみ形状1gを接触させることで、シールド等の別部品を用いることなく、コア1を接地することができるので、部品点数の削減およびコストを低減することができる。
【0018】
また、突起部1aに設けた打ち抜き穴1fおよびそれに沿った膨らみ形状1gが、スルーホール4bへ圧入時に弾性変形しながら回路基板上のスルーホール4bと接触することで、回路基板4の固定およびコアのエアギャップ1bと磁電変換素子2とのX方向、Z方向の位置決めを行い、組み立て後の振動や衝撃による耐性を向上させることができる。同時に、スルーホール4bと突起部1aの電気的接続の信頼性を向上させるとことができる。打ち抜き穴1fおよびそれに沿った膨らみ形状1gは、コア1の板厚あるいはスルーホール4bの大きさに応じて、変更しても良い。または、打ち抜き穴1fを完全な穴とせず、Z方向に凹ませたり折り曲げたりして、スルーホール4bと接触させてもよい。
【0019】
また、第1及び第2コアシートを積層することで構成されたコア1は、順送プレスにより同一金型で連続して打ち抜きおよびカシメを行うことで製造出来るため、シールド等の別部品の金型および組付け工程が不要であり、生産性が向上しコストを低減できる。ただし、順送プレスを用いず第2コアシート1eのみを別工程で生産し、後ほど第1コアシート1dのみレーザー溶接とすることも可能である。
【0020】
また、突起部1aの形状に加えて、位置決め用の基準となる台座形状1cを設けることで、台座形状1cに接触するまで基板を圧入することで、磁電変換素子2をエアギャップ1b内のY方向任意の位置に固定することができるため、組み立て作業性が向上しコストを低減できる。
【0021】
また、台座形状1cと回路基板4が接触する箇所にGND電位のパッド4aを設けることで、スルーホール4b以外にも接地箇所を増加させ、電気的接続の信頼性を向上させることが出来る。
【0022】
また、一般的に電磁鋼板(ケイ素鋼板)のコアの表面は絶縁性の酸化膜が形成されているが、本発明では第1コアシート1dのプレス断面部を回路基板4のスルーホール4bまたはパッド4aと接触させることで、あらかじめ酸化膜を削って除去する作業が必要なく、電気的接続の信頼性が向上するとともに、組み立て作業性に優れる。
【0023】
なお、前記実施の形態1では、突起部1aを設けた第1コアシート1dは、複数枚の第2コアシート1eをZ方向で挟むように表裏各一枚ずつ取り付けるように構成したが、前記の実施形態に限定せず、本発明を達成できるものであれば第1コアシート1dの枚数や積層順序を変更したり、あるいは全部を第1コアシート1dで構成したりしても良い。また、回路基板4との固定および接地をより強固なものにするために、スルーホール4bに適当なランドを設け突起部1aを半田付けしてもよい。
【0024】
実施の形態2
図6は突起部1aを設けた第1コアシート1dを一枚とし、回路基板40(磁電変換素子2を1個と、それらに対応した電子部品(図示せず)とコネクタ端子5を実装し、スルーホール4bを2個備えた)をネジ6で樹脂製のケース(図示しない)に固定した場合の他の実施の形態を示すもので、このような構成によっても同様の効果を得ることが出来るとともに、突起部1aをスルーホール4bに圧入接触させる際に、ネジ6の締結時の軸力を圧入力として利用することで、圧入時に回路基板40を押し込むような治具が不要になり、組み立て作業性が向上しコストを削減することが出来る。
【0025】
実施の形態3
図7は突起部1aを設けた第1コアシート1dを一枚とし、突起部1aを、折り曲げ位置1h(
図3参照)で略90°-Z方向に折り曲げて、コア1を-Z方向に回路基板41(磁電変換素子2を2個と、それらに対応した電子部品(図示せず)とコネクタ端子50を実装し、スルーホール4bを4個備えた)に圧入固定した場合の他の実施の形態を示すもので、コア1を2個対向させて配置し、2つの貫通穴3を貫通した2つ(2相)の導体(図示せず)の電流を計測する電流検出装置としている。このような構成によっても同様の効果を得ることが出来る。
【0026】
実施の形態4
前記実施の形態1では、突起部1aに設けた打ち抜き穴1fおよびそれに沿った膨らみ形状1gを回路基板4のスルーホール4bに圧入接触させるように構成したが、前記の実施形態に限定せず、本発明を達成できるものであれば、突起部1aと回路基板4との間に必要な接触圧力に応じて、突起部1aの先端を変形させて回路基板4のスルーホール4bもしくはパッド4aに接触するような、異なった形状であってもよい。
たとえば、
図8は第1コアシート1dの突起部1aの先端形状を
図9に示すように例えば寸法a=3.45mm、寸法b=3.1mm、寸法c=1.5mm、寸法d=1.5mmの略コの字形状7とし、複数枚の第2コアシート1eをZ方向で挟むように表裏各一枚ずつ取り付けられるように構成した場合の他の実施形態を示すのもので、略コの字形状7を回路基板4のスルーホール4bに挿入した後に、略コの字形状7の先端7aを後曲げして回路基板4とY方向で接触させ圧入固定している。このとき、略コの字形状7の先端7aと、スルーホール4bに設けた適当なランド(図示せず)か、台座形状1cと回路基板4に設けたパッド4aを接触させて接地させている。本実施例の回路基板4の板厚は例えば1.6mmであり、寸法aおよび寸法cは回路基板4の板厚によって回路基板4に設けたパッド4aと接触するような寸法に変更してもよい。また、スルーホール4bの寸法は例えば1mm×3.6mmの略長方形状で、寸法bおよび寸法dは、より大きなあるいは小さなスルーホール4bの寸法に応じて、回路基板4を保持出来るような寸法に変更しても良い。このような構成によっても同様の効果を得ることが出来ることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0027】
1 コア
1a 突起部
1b エアギャップ
1c 台座形状
1d 第1コアシート
1e 第2コアシート
1f 打ち抜き穴
1g 膨らみ形状
1h 折り曲げ位置
2 磁電変換素子
3 貫通穴
4 回路基板
4a パッド
4b スルーホール
5 コネクタ端子
6 ネジ
7 略コの字形状
7a 先端
40 回路基板
41 回路基板
50 コネクタ端子
100電流検出装置