(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170711
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】発光装置及び照明装置
(51)【国際特許分類】
H05B 45/46 20200101AFI20221102BHJP
H05B 45/345 20200101ALI20221102BHJP
【FI】
H05B45/46
H05B45/345
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022070341
(22)【出願日】2022-04-21
(31)【優先権主張番号】P 2021076701
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000131430
【氏名又は名称】シチズン電子株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100160716
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 力
(72)【発明者】
【氏名】堺 圭亮
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA10
3K273BA05
3K273BA06
3K273BA31
3K273CA02
3K273CA08
3K273CA12
3K273CA13
3K273FA03
3K273FA04
3K273FA07
3K273FA14
3K273FA27
3K273GA24
3K273GA28
3K273GA29
(57)【要約】
【課題】LED素子列に含まれるLED素子の順方向電圧Vfがばらついた場合でも、所望の色度及び色温度を有する光を出射可能な発光装置及び照明装置を提供することを目的とする。
【解決手段】発光装置1は、直列接続され且つ第1電流が流れることに応じて第1光を出射する複数の第1LED素子21を有する第1LED素子列11と、直列接続され且つ第2電流が流れることに応じて第2光を出射する複数の第2LED素子22を有する第2LED素子列12と、第1LED素子列11及び第2LED素子列12の出力端に接続され、第1電流に対する第2電流の比率を所定の比率に設定する定電流回路13と、定電流回路13に接続され、第1電流及び第2電流を出力する第1出力端子と、第1LED素子列の出力端に接続され、第1電流を出力する第2出力端子と、第2LED素子列の出力端に接続され、第2電流を出力する第3出力端子とを有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直列接続され且つ第1電流が流れることに応じて第1光を出射する複数の第1LED素子を有する第1LED素子列と、
直列接続され且つ第2電流が流れることに応じて第2光を出射する複数の第2LED素子を有する第2LED素子列と、
前記第1LED素子列及び前記第2LED素子列の出力端に接続され、前記第1電流に対する前記第2電流の比率を所定の比率に設定する定電流回路と、
前記第1LED素子列及び前記第2LED素子列の入力端に接続され、前記第1電流及び前記第2電流が供給される入力端子と、
前記定電流回路に接続され、前記第1電流及び前記第2電流を出力する第1出力端子と、
前記第1LED素子列の出力端に接続され、前記第1電流を出力する第2出力端子と、
前記第2LED素子列の出力端に接続され、前記第2電流を出力する第3出力端子と、を有し、
前記第1出力端子から前記第1電流及び前記第2電流が出力されるときに、所望の色度及び色温度を有する光を、前記第1光と前記第2光とを混色した第3光として出射する、ことを特徴とする発光装置。
【請求項2】
前記第1LED素子の直列数は、前記第2LED素子の直列数と相違する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項3】
前記第1LED素子列の出力端と前記第1出力端子との間に接続される第1抵抗素子と、
前記第2LED素子列の出力端と前記第1出力端子との間に接続され、抵抗値が前記第1抵抗素子の抵抗値と相違する第2抵抗素子と、
を更に有する、請求項1に記載の発光装置。
【請求項4】
前記第1LED素子列の出力端及び前記第2出力端子と前記定電流回路との間に接続され、前記第2電流が前記定電流回路を介して前記第2出力端子に流れることを防止する電流遮断素子を更に有する、請求項1~3の何れか一項に記載の発光装置。
【請求項5】
前記定電流回路は、
入力端子が前記第1LED素子列の出力端に接続され且つ制御端子が前記第2LED素子列の出力端に接続された第1トランジスタと、
入力端子及び制御端子が前記第1トランジスタの出力端子に接続され且つ出力端子が前記第1出力端子に接続された第2トランジスタと、
入力端子が前記第2LED素子列の出力端に接続され、出力端子が前記第1出力端子に接続され且つ制御端子が前記第1トランジスタの出力端子に接続された第3トランジスタと、
を有する、請求項4に記載の発光装置。
【請求項6】
直列接続され且つ第1電流が流れることに応じて第1光を出射する複数の第1LED素子を有する第1LED素子列と、
直列接続され且つ第2電流が流れることに応じて第2光を出射する複数の第2LED素子を有する第2LED素子列と、
前記第1LED素子列及び前記第2LED素子列の出力端に接続され、前記第1電流に対する前記第2電流の比率を所定の比率に設定する定電流回路と、
前記第1LED素子列及び前記第2LED素子列の入力端に接続され、前記第1電流及び前記第2電流が供給される入力端子と、
前記定電流回路に接続され、前記第1電流及び前記第2電流を出力する第1出力端子と、
前記第1LED素子列の出力端に接続され、前記第1電流を出力する第2出力端子と、
前記第2LED素子列の出力端に接続され、前記第2電流を出力する第3出力端子と、
を有する発光装置と、
前記第1電流及び前記第2電流を前記入力端子に供給する電流源、前記第1出力端子に接続される第1スイッチ、前記第2出力端子に接続される第2スイッチ、前記第3出力端子に接続される第3スイッチ、並びに前記第1スイッチ、前記第2スイッチ及び前記第3スイッチのオンオフを制御する制御回路を有する電源装置と、を有し、
前記第1出力端子から前記第1電流及び前記第2電流が出力されるときに、所望の色度及び色温度を有する光を、前記第1光と前記第2光とを混色した第3光として出射する、 ことを特徴とする照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の系統に分割された光源を順次点灯させる照明装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載される照明装置は、電源スイッチが一時停止制御されたことを検出したときに、第1及び第2のLED素子列をオンオフするスイッチング素子に流す電流を制御することによって、第1及び第2のLED素子列の一方を点灯させて他方を消灯させる。
【0003】
また、特許文献2には、マイクロコンピュータによって制御されて第1及び第2のLED素子列を切り替え駆動する定電流コンバータの出力端子に接続されるコンデンサの容量を0.1μF以下とする照明装置が記載される。特許文献1に記載される照明装置は、定電流コンバータの出力端子に接続されるコンデンサの容量を0.1μF以下とすることで、LED素子列が切り替わるときに突発的なピーク電流の発生を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014―7164号公報
【特許文献2】特開2018―63878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2に記載される照明装置において、第1及び第2のLED素子列に含まれるLED素子の順方向電圧Vfのばらつきにより、第1及び第2のLED素子列のそれぞれから出射される光の光束がばらつくことがある。特許文献1及び2に記載される照明装置では、第1及び第2のLED素子列のそれぞれから出射される光の光束がばらつくと、第1及び第2のLED素子列の双方を同時に発光したときに出射される光の色度及び色温度がばらつく。
【0006】
本発明は、このような課題を解決するものであり、LED素子列に含まれるLED素子の順方向電圧Vfがばらついた場合でも、所望の色度及び色温度を有する光を出射可能な発光装置及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る発光装置は、直列接続され且つ第1電流が流れることに応じて第1光を出射する複数の第1LED素子を有する第1LED素子列と、直列接続され且つ第2電流が流れることに応じて第2光を出射する複数の第2LED素子を有する第2LED素子列と、第1LED素子列及び第2LED素子列の出力端に接続され、第1電流に対する第2電流の比率を所定の比率に設定する定電流回路と、第1LED素子列及び第2LED素子列の入力端に接続され、第1電流及び第2電流が供給される入力端子と、定電流回路に接続され、第1電流及び第2電流を出力する第1出力端子と、第1LED素子列の出力端に接続され、第1電流を出力する第2出力端子と、第2LED素子列の出力端に接続され、第2電流を出力する第3出力端子とを有し、第1出力端子から第1電流及び第2電流が出力されるときに、所望の色度及び色温度を有する光を、第1光と第2光とを混色した第3光として出射する。
【0008】
さらに、本発明に係る発光装置では、第1LED素子の直列数は、第2LED素子の直列数と相違することが好ましい。
【0009】
さらに、本発明に係る発光装置は、第1LED素子列の出力端と第1出力端子との間に接続される第1抵抗素子と、第2LED素子列の出力端と第1出力端子との間に接続され、抵抗値が第1抵抗素子の抵抗値と相違する第2抵抗素子とを更に有することが好ましい。
【0010】
さらに、本発明に係る発光装置は、第1LED素子列の出力端及び第2出力端子と定電流回路との間に接続され、第2電流が定電流回路を介して第2出力端子に流れることを防止する電流遮断素子を更に有することが好ましい。
【0011】
さらに、本発明に係る発光装置では、定電流回路は、入力端子が第1LED素子列の出力端に接続され且つ制御端子が第2LED素子列の出力端に接続された第1トランジスタと、入力端子及び制御端子が第1トランジスタの出力端子に接続され且つ出力端子が第1出力端子に接続された第2トランジスタと、入力端子が第2LED素子列の出力端に接続され、出力端子が第1出力端子に接続され且つ制御端子が第1トランジスタの出力端子に接続された第3トランジスタとを有することが好ましい。
【0012】
また、本発明に係る照明装置は、直列接続され且つ第1電流が流れることに応じて第1光を出射する複数の第1LED素子を有する第1LED素子列と、直列接続され且つ第2電流が流れることに応じて第2光を出射する複数の第2LED素子を有する第2LED素子列と、第1LED素子列及び第2LED素子列の出力端に接続され、第1電流に対する第2電流の比率を所定の比率に設定する定電流回路と、第1LED素子列及び第2LED素子列の入力端に接続され、第1電流及び第2電流が供給される入力端子と、定電流回路に接続され、第1電流及び第2電流を出力する第1出力端子と、第1LED素子列の出力端に接続され、第1電流を出力する第2出力端子と、第2LED素子列の出力端に接続され、第2電流を出力する第3出力端子とを有する発光装置と、第1電流及び第2電流を入力端子に供給する電流源、第1出力端子に接続される第1スイッチ、第2出力端子に接続される第2スイッチ、第3出力端子に接続される第3スイッチ、並びに第1スイッチ、第2スイッチ及び第3スイッチのオンオフを制御する制御回路を有する電源装置とを有し、第1出力端子から第1電流及び第2電流が出力されるときに、所望の色度及び色温度を有する光を、第1光と第2光とを混色した第3光として出射する。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る発光装置及び照明装置は、LED素子列に含まれるLED素子の順方向電圧Vfがばらついた場合でも、所望の色度及び色温度を有する光を出射できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】第1実施形態に係る照明装置の平面図である。
【
図3】並列接続された一対のLED素子の一方の順方向を変化させたときの順方向電流の変化を示す図であり、(a)は使用したシミュレーション回路を示す図であり、(b)はシミュレーション結果を示す図(その1)であり、(c)はシミュレーション結果を示す図(その2)である。
【
図4】
図1に示す発光装置から出射される光の色度図である。
【
図5】第2実施形態に係る照明装置のブロック図である。
【
図6】
図5に示す発光装置2において、第2抵抗素子の抵抗値を変化させたときの色度の変化を示す色度図である。
【
図7】
図1に示す発光装置において、第2スイッチがオンし且つ第1スイッチ及び第3スイッチがオフするときに、流れる電流の経路を示す図(その1)である。
【
図8】
図1に示す発光装置において、第2スイッチがオンし且つ第1スイッチ及び第3スイッチがオフするときに、流れる電流の経路を示す図(その2)である。
【
図9】第3実施形態に係る照明装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係る発光装置及び照明装置について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
【0016】
(第1実施形態に係る発光装置及び照明装置の構成及び機能)
図1は第1実施形態に係る照明装置の平面図であり、
図2は
図1に示す照明装置のブロック図である。
【0017】
照明装置101は、電源装置110と、発光装置1とを有する。電源装置110は発光装置1に第1電流I1及び第2電流I2を供給し、発光装置1は電源装置110から第1電流I1及び第2電流I2が供給されることに応じて寒色光、暖色光及び寒色光と暖色光とを混色した光を出射する。
【0018】
電源装置110は、第1スイッチ111と、第2スイッチ112と、第3スイッチ113と、電流源114と、制御回路115とを有し、発光装置1に第1電流I1及び第2電流I2を供給する調光電源装置である。
【0019】
第1スイッチ111、第2スイッチ112及び第3スイッチ113は、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor、MOSFET)である。第1スイッチ111は、ゲートが制御回路115に接続され、ソースが接地され、ドレインが発光装置1の第1出力端子TO1に接続される。第2スイッチ112は、ゲートが制御回路115に接続され、ソースが接地され、ドレインが発光装置1の第2出力端子TO2に接続される。第3スイッチ113は、ゲートが制御回路115に接続され、ソースが接地され、ドレインが発光装置1の第3出力端子TO3に接続される。
【0020】
電流源114は、発光装置1の入力端子TIに接続され、入力端子TIを介して発光装置1に第1電流I1及び第2電流I2を定格電流として供給する定電流源である。電流源114は、第1スイッチ111がオンし且つ第2スイッチ112及び第3スイッチ113がオフするときに、第1電流I1及び第2電流I2を合計した電流を発光装置1に供給する。電流源114は、第2スイッチ112がオンし且つ第1スイッチ111及び第3スイッチ113がオフするときに、第1電流I1を発光装置1に供給する。電流源114は、第3スイッチ113がオンし且つ第1スイッチ111及び第2スイッチ112がオフするときに、第2電流I2を発光装置1に供給する。
【0021】
制御回路115は、マイクロプロセッサ(Micro-Processing Unit、MPU)であり、第1スイッチ111、第2スイッチ112及び第3スイッチ113をオンオフ制御すると共に、電流源114から発光装置1に供給される電流の電流量を制御する。制御回路115は、発光装置1に供給される電流の電流量を最大電流量から徐々に低下させることで、発光装置1を調光することができる。
【0022】
発光装置1は、第1LED素子列11と、第2LED素子列12と、定電流回路13と、第1抵抗素子14と、第2抵抗素子15とを有し、第1電流I1及び第2電流I2が供給されることに応じて、寒色光、暖色光及び寒色光と暖色光とを混色した光を出射する。
【0023】
第1LED素子列11は、直列接続された9個の第1LED素子21を有する。第1LED素子21は、窒化ガリウム(GaN)等の半導体材料で形成されたLEDダイ、及び蛍光体を含有し、LEDダイを封止する封止材を有する表面実装(Surface Mount Device、SMD)型のLED素子である。第1LED素子21が有するLEDダイは、青色光を出射する青色LEDダイである。第1LED素子21が有するLEDダイの主波長は、445nmと495nmとの間の範囲内であり、一例では450nmである。第1LED素子21が有する封止材に含有される蛍光体は、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(Yttrium Aluminum Garnet、YAG)等の緑色蛍光体である。第1LED素子21が有する封止材に含有される緑色蛍光体は、LEDダイから青色光が入射することに応じて、主波長が500nmと570mとの間の範囲内であり、一例では550nmである緑色光を放射する。第1LED素子21は、第1電流I1が供給されることに応じて、LEDダイから出射される青色光と、蛍光体から放射される緑色光とが混色された第1光を出射する。第1LED素子21から出射される第1光は、一例では色温度が5000Kである寒色光である。
【0024】
第1LED素子列11の入力端、すなわち初段の第1LED素子21のアノードは、入力端子TIに接続される。第1LED素子列11の出力端、すなわち最終段の第1LED素子21のカソードは、定電流回路13及び第1抵抗素子14を介して第1出力端子TO1に接続されると共に、第2出力端子TO2に接続される。
【0025】
第2LED素子列12は、直列接続された10個の第2LED素子22を有する。第2LED素子22は、窒化ガリウム等の半導体材料で形成されたLEDダイ、及び蛍光体を含有し、LEDダイを封止する封止材を有するSMD型のLED素子である。第2LED素子22は、第1LED素子21と同様に、青色光を出射する青色LEDダイを有する。第2LED素子22が有する封止材に含有される蛍光体は、YAGの緑色蛍光体、及びCaAlSiN3:Eu(CASN)等を基本組成とする赤色蛍光体である。第2LED素子22が有する封止材に含有される赤色蛍光体は、LEDダイから青色光が入射することに応じて、主波長が600nmと680mとの間の範囲内であり、一例では660nmである赤色光を放射する。第2LED素子22は、第2電流I2が供給されることに応じて、LEDダイから出射される青色光と、蛍光体から放射される緑色光及び赤色光とが混色された第2光を出射する。第2LED素子22から出射される第2光は、一例では色温度が2700Kである暖色光である。第2LED素子22から出射される暖色光の光束は、第1LED素子21から出射される寒色光の光束の(5/6)倍である。すなわち、第1LED素子21から出射される寒色光と第2LED素子22から出射される暖色光の光束との光束比は、1.2:1.0である。
【0026】
第2LED素子列12の入力端、すなわち初段の第2LED素子22のアノードは、入力端子TIに接続される。第2LED素子列12の出力端、すなわち最終段の第2LED素子22のカソードは、定電流回路13及び第2抵抗素子15を介して第1出力端子TO1に接続されると共に、第3出力端子TO3に接続される。
【0027】
定電流回路13は、第1トランジスタ31と、第2トランジスタ32と、第3トランジスタ33とを有するウィルソンカレントミラー回路である。定電流回路13は、第1スイッチ111がオンし且つ第2スイッチ112及び第3スイッチ113がオフするときに、第1LED素子21に供給される第1電流I1の電流量と第2LED素子22に供給される第2電流I2の電流量とが等しくなるように制御する。
【0028】
第1トランジスタ31、第2トランジスタ32及び第3トランジスタ33は、npn型のバイポーラトランジスタである。第1トランジスタ31、第2トランジスタ32及び第3トランジスタ33のベース、エミッタ及びコレクタは、制御端子、出力端子及び入力端子とも称される。第1トランジスタ31は、ベースが第2LED素子列12の出力端、第3トランジスタ33のコレクタ及び第3出力端子TO3に接続され、コレクタが第1LED素子列11の出力端及び第2出力端子TO2に接続される。第2トランジスタ32は、ベース及びコレクタが第1トランジスタ31のエミッタに接続され、エミッタが第1抵抗素子14を介して第1出力端子TO1に接続される。第3トランジスタは、ベースが第1トランジスタ31のエミッタに接続され、コレクタが第2LED素子列12の出力端、第1トランジスタ31のベース及び第3出力端子TO3に接続され、エミッタが第2抵抗素子15を介して第1出力端子TO1に接続される。
【0029】
第1抵抗素子14及び第2抵抗素子15は、同一の抵抗値を有する抵抗素子である。第1抵抗素子14及び第2抵抗素子15の抵抗値は、例えば2.2Ωである。第1抵抗素子14は、一端が第2トランジスタ32のエミッタに接続され、他端が第1出力端子TO1を介して第1スイッチ111のドレインに接続される。第2抵抗素子15は、一端が第3トランジスタ33のエミッタに接続され、他端が第1出力端子TO1を介して第1スイッチ111のドレインに接続される。
【0030】
発光装置1は、第1スイッチ111がオンし且つ第2スイッチ112及び第3スイッチ113がオフするときに、第1電流I1を第1LED素子列11に供給し、第2電流I2を第2LED素子列12に供給する。第1LED素子列11が有する第1LED素子21は第1電流I1が供給されることに応じて第1光を出射し、第2LED素子列12が有する第2LED素子22は第2電流I2が供給されることに応じて第2光を出射する。発光装置1は、第1スイッチ111がオンし且つ第2スイッチ112及び第3スイッチ113がオフするときに、第1LED素子21から出射される第1光と第2LED素子22から出射される第2光とを混色した第3光を出射する。第1LED素子21から出射される第1光と第2LED素子22から出射される第2光とを混色した第3光の色温度は、一例では3500Kである。
【0031】
発光装置1は、第2スイッチ112がオンし且つ第1スイッチ111及び第3スイッチ113がオフするときに、第1電流I1を第1LED素子列11に供給する。第1LED素子列11が有する第1LED素子21は、第1電流I1が供給されることに応じて第1光を出射する。発光装置1は、第2スイッチ112がオンし且つ第1スイッチ111及び第3スイッチ113がオフするときに、第1光を出射する。
【0032】
発光装置1は、第3スイッチ113がオンし且つ第1スイッチ111及び第2スイッチ112がオフするときに、第2電流I2を第2LED素子列12に供給する。第2LED素子列12が有する第2LED素子22は、第2電流I2が供給されることに応じて第2光を出射する。発光装置1は、第3スイッチ113がオンし且つ第1スイッチ111及び第2スイッチ112がオフするときに、第2光を出射する。
【0033】
(第1実施形態に係る発光装置の作用効果)
発光装置1は、カレントミラー回路である定電流回路13が第1LED素子列11及び第2LED素子列12に接続される。発光装置1は、定電流回路13が第1LED素子列11及び第2LED素子列12に接続されることで、第1LED素子21に供給される第1電流I1の電流量と第2LED素子22に供給される第2電流I2の電流量とが等しくなるように制御することができる。
【0034】
図3は、並列接続された一対のLED素子の一方の順方向Vfを変化させたときの順方向電流Ifの変化を示す図である。
図3(a)は使用したシミュレーション回路を示す図であり、
図3(b)はシミュレーション結果を示す図(その1)であり、
図3(c)はシミュレーション結果を示す図(その2)である。
【0035】
シミュレーションは、並列接続されたLED1及びLED2に電流源から110mAを供給することにより実行された。シミュレーションにおいて、LED2の順方向電圧Vfは、LED1に55mAの電流を供給したときのLED1の順方向電圧Vfの電圧値Vf1の0.90倍から1.10倍まで0.01毎に変化させた。
【0036】
図3(b)において、「Vf」欄は、LED2の順方向電圧Vfを示す。「Vf」欄において、「LED2」欄はLED2の順方向電圧VfのLED1の順方向電圧Vf1に対する比率を示し、「rate」欄は電圧値Vf1を100%としたときのLED2の順方向電圧Vfの変化率を示す。また、
図3(b)において、「I(LED2)」欄は、LED2の順方向電流Ifを示す。「I(LED2)」欄において、「mA」欄はLED2の順方向電流Ifを示し、「rate」欄は55mAに対するLED2の順方向電流Ifの変化率を示す。
【0037】
LED2の順方向電圧Vfが電圧値Vf1の0.90倍であるとき、LED2の順方向電流Ifは65.3%増加し、LED2の順方向電圧Vfが電圧値Vf1の0.94倍であるとき、LED2の順方向電流Ifは40.5%増加する。また、LED2の順方向電圧Vfが電圧値Vf1の0.97倍であるとき、LED2の順方向電流Ifは20.4%増加する。
【0038】
LED2の順方向電圧Vfが電圧値Vf1の1.10倍であるとき、LED2の順方向電流Ifは60.0%減少し、LED2の順方向電圧Vfが電圧値Vf1の0.94倍であるとき、LED2の順方向電流Ifは38.3%減少する。また、LED2の順方向電圧Vfが電圧値Vf1の0.97倍であるとき、LED2の順方向電流Ifは19.8%減少する。
【0039】
図3(c)において、横軸はLED2の順方向電圧Vfの変動率を示し、縦軸はLED2の順方向電流Ifの変化率を示す。LED2の順方向電流Ifは、LED2の順方向電圧Vfが変動することに応じて、略線形に変動する。一般に順方向電圧Vfの変動率は±6%であり、LED2の順方向電圧Vfが制御されない場合、LED2の順方向電流Ifは、±40%程度変動する。LED2の順方向電圧Vfが制御されない場合、LED1及びLED2のそれぞれから出射される光の光束比率が変動して所望の色温度の混合光が出射されないおそれがある。
【0040】
発光装置1は、定電流回路13が第1LED素子列11及び第2LED素子列12に接続されることで、第1LED素子21に供給される第1電流I1の電流量と第2LED素子22に供給される第2電流I2の電流量とが等しくなるように制御することができる。発光装置1は、第1LED素子21に供給される第1電流I1の電流量と第2LED素子22に供給される第2電流I2の電流量とが等しくなるように制御することで、所定の定格電流が供給されたときに、所望の色温度の混合光が出射することができる。
【0041】
また、発光装置1は、第1LED素子21の直列数が9個であるのに対し、出射する光の光束が第1LED素子21の(5/6)倍である第2LED素子22の直列数は10個である。発光装置1は、光束が大きい第1LED素子21の直列数を光束が小さい第2LED素子22の直列数よりも少なくすることで、第2LED素子列12から出射される暖色光の光束を第1LED素子列11から出射される寒色光の光束と略同一にすることができる。
【0042】
図4は、発光装置1から出射される光の色度図である。
図4において、L101は黒体軌跡を示す。矢印Aは第1スイッチ111のみがオンするときに発光装置1から出射される第3光の色度を示し、矢印Bは第2スイッチ112のみがオンするときに発光装置1から出射される第1光の色度を示す。矢印Cは第3スイッチ113のみがオンするときに発光装置1から出射される第2光の色度を示し、矢印Dは黒体軌跡上の色温度が3500Kである光の色度を示す。
【0043】
発光装置1は、第1スイッチ111のみがオンするときに、色温度が3524Kである第3光を出射する。また、第1スイッチ111のみがオンするときに発光装置1から出射される第3光の色差DUVは-3.1程度である。発光装置1は、単独で出射される第1光及び第2光の光束比がばらついた場合でも、第3光を出射するときに第1電流I1の電流量と第2電流I2の電流量とを等しくなるように制御することで、色温度が略3500Kの第3光を出射ことができる。
【0044】
(第2実施形態に係る発光装置及び照明装置の構成及び機能)
図5は、第2実施形態に係る照明装置のブロック図である。
【0045】
照明装置102は、発光装置2を発光装置1の代わりに有することが照明装置101と相違する。発光装置2は、第1LED素子列16及び第2抵抗素子17を第1LED素子列11及び第2抵抗素子15の代わりに有することが発光装置1と相違する。第1LED素子列16及び第2抵抗素子17以外の照明装置102の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された照明装置101の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0046】
第1LED素子列16は、第1LED素子21の直列数が9個ではなく10個であることが第1LED素子列11と相違する。直列数以外の第1LED素子21の構成及び機能は、第1LED素子列11の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。第1LED素子列16が有する第1LED素子21の直列数は、第2LED素子列12が有する第2LED素子22の直列数と同一である。
【0047】
第2抵抗素子17は、抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と同一ではなく、抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と相違することが第2抵抗素子15と相違する。
【0048】
発光装置2において、第2抵抗素子17の抵抗値は、第1LED素子21に供給される第1電流I1の電流量と第2LED素子22に供給される第2電流I2の電流量の比率が所望の比率になるように設定される。例えば、第1電流I1の電流量と第2LED素子22に供給される第2電流I2の電流量の比率を0.85:1.00に設定したいとき、第2抵抗素子17の抵抗値は、第2抵抗素子15の抵抗値の0.85倍に設定される。
【0049】
(第2実施形態に係る発光装置の作用効果)
発光装置2は、第2抵抗素子17の抵抗値を第1抵抗素子14の抵抗値に対して所定の比率に決定することで、第1電流I1の電流量に対して所望の比率となるように第2電流I2の電流量を設定することができる。
【0050】
図6は、発光装置2において、第2抵抗素子17の抵抗値を変化させたときの色度の変化を示す色度図である。
図6において、楕円C1は色温度3500Kにおけるマクアダム楕円の3ステップを示し、楕円C2は色温度3500Kにおけるマクアダム楕円の5ステップを示し、楕円C3は色温度3500Kにおけるマクアダム楕円の7ステップを示す。また、P1~P4は第1電流I
1の電流量と第2電流I
2の電流量との合計が150mAのときの色度を示し、P5は第1電流I
1の電流量と第2電流I
2の電流量との合計が限りなく0mAのときの色度を示す。P1は第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と同一である2.2Ωであるときの色度を示し、P2は第2抵抗素子17の抵抗値が1.8Ωであるときの色度を示す。P3は第2抵抗素子17の抵抗値が1.5Ωであるときの色度を示し、P4は第2抵抗素子17の抵抗値が1.2Ωであるときの色度を示す。P5は第2抵抗素子17の抵抗値が1.2Ω、1.5Ω、1.8Ω及び2.2Ωであるときの色度を示す。
【0051】
第1電流I1の電流量と第2電流I2の電流量との合計が150mAであり、第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と同一である2.2Ωであるとき、発光装置2から出射される第3光は、マクアダム楕円の5ステップの外側に近接する色度を有する。第2抵抗素子17の抵抗値が1.8Ω及び1.5Ωであるとき、発光装置2から出射される第3光は、マクアダム楕円の3ステップに近い色度を有する。第1電流I1及び第2電流I2の合計電流量とが150mAであるときに、第2抵抗素子17の抵抗値を第1抵抗素子14の抵抗値よりも小さい抵抗値に決定することで、発光装置2は、色温度が3500Kに近い色度を有する第3光を出射することができる。
【0052】
第2抵抗素子17の抵抗値が1.2Ωであるとき、発光装置2から出射される第3光は、マクアダム楕円の5ステップの外側との境界に重畳する色度を有する。第1電流I1及び第2電流I2の合計電流量が150mAであるときに、第2抵抗素子17の抵抗値が小さくなり過ぎると、第3光の色度は、第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と同一であるときも色温度よりも3500Kから離隔する。
【0053】
また、第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と同一である2.2Ωであるとき、発光装置1から出射される第3光の色度は、調光のために、供給される電流の電流量が低下した直後にマクアダム楕円の5ステップの外側に移動する。一方、第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値1.8Ω及び1.5Ωであるとき、発光装置1から出射される第3光の色度が5ステップの外側に移動する電流量は、第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値と同一であるときよりも低い。第2抵抗素子17の抵抗値が第1抵抗素子14の抵抗値1.8Ω及び1.5Ωであるとき、発光装置2から出射される第3光の色度は、より低い電流量においても5ステップの内側に位置するので、発光装置2は、調光時の色温度の遷移を抑制できる。
【0054】
(第3実施形態に係る発光装置及び照明装置の構成及び機能)
図7は、第1実施形態に係る発光装置1において、第2スイッチ112がオンし且つ第1スイッチ111及び第3スイッチ113がオフするときに、流れる電流の経路を示す図である。
【0055】
発光装置1では、第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧が同一であるとき、第2スイッチ112がオンし且つ第1スイッチ111及び第3スイッチ113がオフするときに、第1電流I1が第1LED素子列11に流れ、第2電流I2は流れない。
【0056】
発光装置1において、第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧が同一であるとき、第1LED素子列11の出力端の電圧VO1及び第2LED素子列12の出力端の電圧VO2は、以下の式で示される。
VO1 = VI - 9×Vf
VO2 = VI - 10×Vf
ここで、VIは第1LED素子列11及び第2LED素子列12の入力端の電圧であり、Vfは第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧である。
【0057】
第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧が同一であるとき、第2LED素子列12の出力端の電圧VO2は、第1LED素子列11の出力端の電圧VO1よりも低い。しかしながら、第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧がばらつくことにより、第2LED素子列12の出力端の電圧VO2は、第1LED素子列11の出力端の電圧VO1よりも高くなることがある。例えば、第2LED素子22の順方向電圧Vf2が第1LED素子21の順方向電圧Vf1の0.8倍であるとき、第1LED素子列11の出力端の電圧VO1及び第2LED素子列12の出力端の電圧VO2は、以下の式で示される。
VO1 = VI - 9×Vf1
VO2 = VI - 10×Vf2 = VI - 10×0.8×Vf1
= VI -8×Vf1
第1LED素子列11の出力端の電圧VO1は(VI-9×Vf1)で示される一方、第2LED素子列12の出力端の電圧VO2は(VI-8×Vf1)で示され、第2LED素子列12の出力端の電圧VO2は、第1LED素子列11の出力端の電圧VO1よりも高くなる。
【0058】
図8は、発光装置1において、第2LED素子列12の出力端の電圧V
O2が第1LED素子列11の出力端の電圧V
O1よりも高く、第2スイッチ112がオンし且つ第1スイッチ111及び第3スイッチ113がオフするときに、流れる電流の経路を示す図である。
【0059】
第2LED素子列12の出力端の電圧VO2が第1LED素子列11の出力端の電圧VO1よりも高いとき、npnバイポーラトランジスタである第1トランジスタ31のベース―コレクタ間に形成されるダイオード構造を介して第2電流I2が第1電流I1と共に流れる。発光装置1では、第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧のばらつきにより、第2スイッチ112のみがオンしたときに、第2電流I2が流れることがある。
【0060】
図9は、第3実施形態に係る照明装置のブロック図である。
【0061】
照明装置103は、発光装置3を発光装置1の代わりに有することが照明装置101と相違する。発光装置3は、ダイオード40を有することが発光装置1と相違する。ダイオード40以外の照明装置103の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付された照明装置101の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0062】
ダイオード40は、アノードが第1LED素子列11の出力端及び第2出力端子TO2に接続され、カソードが第1トランジスタ31のコレクタに接続される。ダイオード40は、第2電流I2が定電流回路13の第1トランジスタ31を介して第2出力端子TO2に流れることを防止する電流遮断素子として機能する。
【0063】
(第3実施形態に係る発光装置の作用効果)
発光装置3は、ダイオード40を有することで、第1LED素子21及び第2LED素子22の順方向電圧がばらつきにかかわらず、第2電流I2が定電流回路13の第1トランジスタ31を介して第2出力端子TO2に流れることを防止することができる。
【0064】
(実施形態に係る発光装置の変形例)
発光装置1~3では、第1LED素子21及び第2LED素子22の直列数は、9又は10個であるが、実施形態に係る発光装置では、第1LED素子21及び第2LED素子22の直列数は、適宜設定できる。
【0065】
また、発光装置1~3では、第1LED素子21は寒色光を出射し、第2LED素子22は暖色光を出射するが、実施形態に係る発光装置では、第1LED素子及び第2LED素子から出力される光は色度が相違していればよい。
【0066】
発光装置1~3では、第1トランジスタ31~第3トランジスタ33は、npn型のバイポーラトランジスタであるが、実施形態に係る発光装置では、第1トランジスタ31~第3トランジスタ33は、pnp型のバイポーラトランジスタであってもよい。第1トランジスタ31~第3トランジスタ33がpnp型のバイポーラトランジスタであるとき、エミッタは入力端子であり、コレクタは出力端子である。
【0067】
また、実施形態に係る発光装置では、第1トランジスタ31~第3トランジスタ33は、MOSFETであってもよい。第1トランジスタ31~第3トランジスタ33がMOSFETであるとき、ゲートは制御端子であり、ソース及びドレインは入力端子又は出力端子である。
【0068】
また、発光装置1~3では、定電流回路13は、ウィルソンカレントミラー回路であるが、実施形態に係る発光装置では、定電流回路は、第1トランジスタ31を有さないカレントミラー回路等の他のカレントミラー回路であってもよい。
【0069】
また、発光装置1及び3では、第1抵抗素子14及び第2抵抗素子15を有するが実施形態に係る発光装置では、第1抵抗素子14及び第2抵抗素子15は省略されてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1~3 発光装置
11、16 第1LED素子列
12 第2LED素子列
13 定電流回路
14 第1抵抗素子
15、17 第2抵抗素子
21 第1LED素子
22 第2LED素子
31 第1トランジスタ
32 第2トランジスタ
33 第3トランジスタ
40 ダイオード(電流遮断素子)