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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170714
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】シート後処理装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 37/06 20060101AFI20221102BHJP
   B65H 37/04 20060101ALI20221102BHJP
   B65H 45/14 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
B65H37/06
B65H37/04 D
B65H45/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022071293
(22)【出願日】2022-04-25
(31)【優先権主張番号】P 2021075601
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000208743
【氏名又は名称】キヤノンファインテックニスカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章
(72)【発明者】
【氏名】松木 悟
【テーマコード(参考)】
3F108
【Fターム(参考)】
3F108AA01
3F108AB01
3F108AC01
3F108BA03
3F108BA08
3F108BA09
3F108BB02
3F108CC02
3F108CD01
3F108GA01
3F108GB01
3F108GB03
3F108HA02
3F108HA32
(57)【要約】
【課題】シートに折り処理と綴じ処理を行うシート後処理装置において、装置全体を大型化することなく、大型のシートサイズも折り処理可能にする。
【解決手段】シート後処理装置10は、収納部H1内のシート束に綴じ針で綴じ処理する綴じ処理部40と、収納部内のシートPを第1の位置でニップして第1の折り目部を形成する第1折りローラ対33,34と、第1の折り目部を形成して第1折りローラ対から送り出されたシートを受け入れる受入れ部H10と、受入れ部内のシートを第2の位置でニップして第2の折り目部を形成する第2折りローラ対34,35とを備える。受入れ部は、収納部に収納されるシート又はシート束の厚み方向において、収納部に対して綴じ処理部に装着された針収容部と同じ側でその下方に配置される第1及び第2折りローラ対より上方に、綴じ処理部に供給する綴じ針を入れる針収容部を収納部との間に挟むように配置される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されるシートを収納する収納部と、
前記収納部に収納される複数のシートで形成されるシート束に対し、綴じ針を用いた綴じ処理を施す綴じ手段と、
前記綴じ手段に対して取り外し可能に装着され、前記綴じ手段に供給される前記綴じ針を収容する針収容部と、
前記収納部に収納されるシート又は前記シート束を、前記搬送方向における所定の第1の位置でニップすることにより、前記第1の位置に第1の折り目部を形成する第1折りローラ対と、
前記第1折りローラ対により前記第1の折り目部が形成された前記シート又はシート束を受け入れる受入れ部と、
前記第1の折り目部が形成された前記受入れ部内の前記シート又はシート束を、前記第1の位置とは異なる第2の位置でニップすることにより、前記第2の位置に第2の折り目部を形成する第2折りローラ対と、
を備え、
前記第1折りローラ対及び前記第2折りローラ対は、前記収納部に収納されるシート又は前記シート束の厚み方向において、前記収納部に対して前記綴じ手段に装着された前記針収容部と同じ側にかつ該針収容部の下方に配置され、
前記受入れ部は、前記第1折りローラ対及び前記第2折りローラ対より上方に、前記収納部との間に前記針収容部を挟むように、かつ前記綴じ針を補充するために前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差する位置に配置されていることを特徴とするシート後処理装置。
【請求項2】
前記搬送手段、前記収納部、前記綴じ手段、前記針収容部、前記第1折りローラ対、前記第2折りローラ対、及び前記受入れ部を収容する処理ユニットを更に備え、前記処理ユニットは、前記シート後処理装置の内部に位置する内部位置と、前記シート後処理装置の外部に位置する外部位置との間で移動自在であり、前記受入れ部の前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差する部分は、前記処理ユニットが前記外部位置にあるとき、前記シート後処理装置の外部に開放可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
【請求項3】
前記受入れ部は、前記第1折りローラ対から送り出される前記シート又はシート束に接触して案内する通路を画定するように対向する1対の第1及び第2受入れガイド部材を有し、
前記通路の前記収納部側に位置する前記第1受入れガイド部材は、前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差する部分に切欠き部を有し、
前記通路を挟んで前記第1受入れガイド部材の反対側に位置する前記第2受入れガイド部材は、前記処理ユニットが前記外部位置にあるとき、前記シート又は前記シート束に接触して案内するガイド位置と、前記シート又は前記シート束とは接触せず且つ前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差しない退避位置との間で移動可能であることを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
【請求項4】
前記受入れ部は、前記第1折りローラ対から送り出される前記シート又は前記シート束に接触して案内する通路を画定するように対向する1対の第1及び第2受入れガイド部材を有し、
前記第1及び第2受入れガイド部材は、前記処理ユニットが前記外部位置にあるとき、前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差する部分が前記シート後処理装置の外部に開放されるように着脱可能であることを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
【請求項5】
前記受入れ部は、前記第1折りローラ対から送り出される前記シート又は前記シート束に接触して案内する通路を画定するように対向する1対の第1及び第2受入れガイド部材を有し、
前記第1及び第2受入れガイド部材は、前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差する部分に切欠き部を有することを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
【請求項6】
前記受入れ部は、前記第1折りローラ対から送り出される前記シート又はシート束を案内する通路を画定するように対向する1対の第1及び第2受入れガイド部材を有し、
前記第1及び第2受入れガイド部材は、前記処理ユニットが前記外部位置にあるとき、前記綴じ針を補充するために前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡を外部に向けて開放するように、前記処理ユニットとは分離され前記シート後処理装置の内部に位置することを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに折り処理と綴じ処理を行うシート後処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やプリンター等の画像形成装置により画像形成されたシートを、二つ折りや三つ折り等の折り処理を行った後に排出する後処理装置が広く知られている(例えば、特許文献1、2を参照)。
【0003】
更に、シートに折り処理を行う手段に加えて、画像形成された複数のシートをシート束として、金属製の綴じ針で綴じ処理を行う手段を備えた後処理装置が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002-60127号公報
【特許文献2】特開2004-99199号公報
【特許文献3】特開2006-56669号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
後処理装置で折り処理されたシートは、封筒に封入した郵便物として又はメール便等による配送に多く利用されている。郵便物の場合、三つ折りして定形封筒に収容するのに適したシートサイズは、通常A4サイズ(297mm長)又はそれ以下である。ところが最近は、三つ折りしたパンフレット等の広告物や、読み易さのために印刷文字(フォント)を大きくしたり紙面の情報量を増やすために、折り処理したいシートサイズの大型化(A4サイズを超える、例えばB4サイズ、A3サイズ等)が要望されている。
【0006】
しかしながら、上述した特許文献記載の従来装置では、折り処理できるシートサイズを大型化しようとすると、後処理装置全体が大型化する虞がある。これは、画像形成装置及び後処理装置自体のコンパクト化というユーザの要請に反することになる。
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シートに折り処理と綴じ処理を行うシート後処理装置において、装置全体を大型化することなく、従来のA4サイズ(297mm長)を超える大型のシートサイズも折り処理可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のシート後処理装置は、
シートを所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送されるシートを収納する収納部と、
前記収納部に収納される複数のシートで形成されるシート束に対し、綴じ針を用いた綴じ処理を施す綴じ手段と、
前記綴じ手段に対して取り外し可能に装着され、前記綴じ手段に供給される前記綴じ針を収容する針収容部と、
前記収納部に収納されるシート又は前記シート束を、前記搬送方向における所定の第1の位置でニップすることにより、前記第1の位置に第1の折り目部を形成する第1折りローラ対と、
前記第1折りローラ対により前記第1の折り目部が形成された前記シート又はシート束を受け入れる受入れ部と、
前記第1の折り目部が形成された前記受入れ部内の前記シート又はシート束を、前記第1の位置とは異なる第2の位置でニップすることにより、前記第2の位置に第2の折り目部を形成する第2折りローラ対と、
を備え、
前記第1折りローラ対及び前記第2折りローラ対は、前記収納部に収納されるシート又は前記シート束の厚み方向において、前記収納部に対して前記綴じ手段に装着された前記針収容部と同じ側にかつ該針収容部の下方に配置され、
前記受入れ部は、前記第1折りローラ対及び前記第2折りローラ対より上方に、前記収納部との間に前記針収容部を挟むように、かつ前記綴じ針を補充するために前記針収容部を前記綴じ手段から取り外す軌跡と交差する位置に配置されている、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、上述したよう収納部と受入れ部とを綴じ手段及び針収容部の下方に配設することによって、装置全体を大型化することなく、より大型のシートサイズを折り処理可能なシート後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の好適な実施形態によるシート後処理装置の全体構成図。
図2】(a)図は、図1のシート綴じ折り処理部の構成全体の説明図、(b)図は、該シート綴じ折り処理の構成のより詳細な説明図。
図3】シートを3つ折りする折り処理部の動作を示す説明図。
図4】シートを2つ折りする折り処理部の動作を示す説明図。
図5】シート後処理装置の制御構成を示すブロック図。
図6】(a)~(d)図は、シート綴じ折り処理部の二つ折りの動作を工程順に示す図。
図7】(a)~(e)図は、シート綴じ折り処理部の三つ折りの動作を工程順に示す図。
図8】(a)、(b)図は、受入れ部の案内位置と退避位置との間で移動可能な構成を示す説明図。
図9】(a)、(b)図は、受入れ部の第1変形例を示す説明図。
図10】受入れ部の第2変形例を示す説明図。
図11】受入れ部の第3変形例を示す説明図。
図12】(a)、(b)図は、受入れ部がメンテナンス時にも稼働位置に保持される第4変形例を示す説明図。
図13】シート綴じ折り処理部の主要構成図。
図14図13におけるカートリッジ状の針収容部を、ヘッド部から取り外す途中の状態を示す図。
図15図10におけるカートリッジ状の針収容部を、ヘッド部から取り外す途中の状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。尚、説明を簡単にするために、本明細書中では、添付図面(特に図1図4)において図中の右側及び左側を単に右側及び左側と、図中の上側及び下側を単に上側及び下側と、各図の紙面手前側及び紙面奥側を単に手前側及び奥側と呼ぶこととする。
【0012】
[シート後処理装置の全体構成]
シート後処理装置10の全体構成について説明する。図1は、シート後処理装置10の構成全体を概略的に示している。シート後処理装置10は、複写機やプリンター等の画像形成装置に接続して用いられ、画像形成装置から出力されてくる印刷済みのシートPに対して、折り処理及びステープル針を綴じ針として用いる綴じ処理等を行う。
【0013】
図1に示すように、シート後処理装置10は、本体11、取込みローラ対12、シート綴じ折り処理部20、及び排紙トレイ60を備えている。本体11は、シート後処理装置10の筐体であり、その内部に、取込みローラ対12及びシート綴じ折り処理部20が収容されている。
【0014】
取込みローラ対12は、本体11の右側の側面の近傍に位置しており、画像形成装置から出力されてくる印刷済みのシートPを本体11内に取り込む。取込みローラ対12によって本体11内に取り込まれたシートPは、図1に破線で示すように、図示しないローラ対やガイドによって、シート綴じ折り処理部20に搬送される。排紙トレイ60は、本体11の左側、即ち前記画像形成装置とは反対側の側面に配設される。
【0015】
シート綴じ折り処理部20は、その内部でシートのジャムが発生したときのジャム処理や、綴じ処理に使用する綴じ針を補充する作業等のため、本体11から外部へ引き出すことができることが好ましい。そのため、本実施形態のシート綴じ折り処理部20は、本体11内部に配置される稼働位置と、本体11から図中手前側の外部に設定されるメンテナンス位置との間で、移動可能に設けられている。
【0016】
ここで、稼働位置とは、シート綴じ折り処理部20が該シート綴じ折り処理部20に搬送されるシートに対して所定の綴じ処理及び折り処理を実行可能な位置を言う。メンテナンス位置とは、シート綴じ折り処理部20が前記綴じ処理又は折り処理を行う過程でシートのジャムが発生した場合に、ジャムしたシートを取り除くために、シート綴じ折り処理部20が本体11から外部に引き出される位置を言う。このメンテナンス位置では、前記綴じ処理に使用する綴じ針をシート綴じ折り処理部20に補充する作業も可能である。
【0017】
[シート綴じ折り処理部]
図2(a)及び(b)は、シートPに所望の折り処理及び/又は綴じ処理を施すシート綴じ折り処理部20の構成を示している。シート綴じ折り処理部20は、取り込まれたシートPを所定のシート搬送方向に搬送する搬送手段13と、搬送されたシートPに折り処理を施す折り処理部30と、搬送されたシートPに綴じ処理を施す綴じ処理部40とを備える。搬送手段13は、シートPが搬送されるシート搬送経路を画定するように対向配置された上部ガイド13B及び上部ガイド13Cと、前記シート搬送経路の上部入口に配置された入口ローラ対13Aとから構成される。シート綴じ折り処理部20に搬送されたシートPは、入口ローラ対13Aによって前記シート搬送経路を搬送され、該シート搬送経路に連続する収納部H1に集積される。
【0018】
収納部H1は、その間にシートPが収容される隙間を画定するように対向配置された下部ガイド31Bと下部ガイド31Cとから構成される。収納部H1のシート搬送方向下流側には、シートPの下端位置を規制する第1ストッパ31Aが設けられている。第1ストッパ31Aは、シートPのシート搬送方向先端(下端)を突き当てさせて、収納部H1に収納されるシートPの、該収納部H1に対するシート搬送方向の位置決めをする。シートPは、その下端が第1ストッパ31Aで規制されることによって、該シートに形成される第1折り目の位置が決定される。シートPのシートサイズ及び第1折り目の形成位置に応じて、第1ストッパ31Aは、シート搬送方向及び逆方向に移動させることができる。
【0019】
複数のシートからなるシート束を綴じる手段である綴じ処理部40は、綴じ針(ステープル針)をシート束に打ち込むヘッド部41と、シート束へ打ち込まれた前記綴じ針を曲げるアンビル部42とを有する。綴じ処理部40は、折り処理部30の上方で、ヘッド部41とアンビル部42とが収納部H1を挟んで対向して配置される。より具体的には、ヘッド部41は、搬送手段13の前記搬送経路に対向して排紙トレイ60側に配置され、前記搬送経路を挟んでヘッド部41の反対側にアンビル部42が配置される。
【0020】
綴じ手段40に綴じ針を供給する針収容部43は、ヘッド部41の前記搬送経路とは反対側に配設される。そして、針収容部43の排紙トレイ60側には、ユーザが、綴じ手段40に対して前記綴じ針の補充、針収容部43の取り外し又は取り付け等の作業を行う際に、その作業方向に開放された空間領域(本願では、適時「アクセス空間」という)が画定されるように設けられる。ここで、アクセス空間は、針収容部43に前記綴じ針を補充するためだけでなく、ユーザが針収容部43を綴じ手段40から取り外し又は取り付けるために利用可能な空間であり、それらの作業を妨げる障害物が存在しないように設けられる。
【0021】
折り処理部30は、シートPに二つ折り又は三つ折りを折り処理を行う。そのために、折り処理部30は、図2(b)に示すように、上述した第1ストッパ31Aに加えて、第1シート折り板(シート折り手段)32、第1ローラ33、第2ローラ34、第3ローラ35、搬送路切替部材36、ガイド板37で形成される受入れ部H10、及び第2シート折り板(シート折り手段)38から構成される。本実施形態では、第1ローラ33と第2ローラ34とが第1折りローラ対を構成し、第2ローラ34と第3ローラ35とが第2折りローラ対を構成する。即ち、第2ローラ34は、第1折りローラ対及び第2折りローラ対に共用されるが、別の実施形態では、前記第1折りローラ対及び前記第2折りローラ対において、第1ローラ33及び第3ローラ35に対応するローラを、それぞれ別個のローラで構成することができる。
【0022】
前記第1折りローラ対を構成する第1ローラ33と第2ローラ34とは、図示しない付勢手段によってローラ面が互いに圧接されている。第1ローラ33及び第2ローラ34のローラ面はそれぞれ高摩擦抵抗を有するので、少なくとも第1又は第2ローラ33、34の一方を回転駆動すると、他方のローラも回転する。
【0023】
同様に、前記第2折りローラ対を構成する第2ローラ34と第3ローラ35とは、図示しない付勢手段によってローラ面が互いに圧接されている。第2ローラ34及び第3ローラ35のローラ面はそれぞれ高摩擦抵抗を有するので、少なくとも第2又は第3ローラ34、35の一方を回転駆動すると、他方のローラも回転する。
【0024】
第1シート折り板32は、前記第1折りローラ対の第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部の、収納部H1を挟んだ対向位置に、シート搬送方向に対して直交する向きに収納部H1に対して出退自在に設けられている。シート折り板32は通常、収納部H1を搬送されてくるシートPの移動を妨げないように、収納部H1から退避した位置に配置されている。
【0025】
第1ストッパ31Aでシート搬送方向に位置規制された収納部H1内のシートPの所定位置に第1折り目を形成する場合、シート折り板32は、第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部に向けて、図示しない駆動源によって突出する。これにより、収納部H1内のシートPの所定位置が第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部に案内され、前記第1折りローラ対の回転によりニップされて、シートPに第1折り目が形成される。
【0026】
受入れ部H10は、第1ローラ33の回転中心と第2ローラ34の回転中心とを結ぶ直線に対して略直角即ち略垂直かつ上向きに設けられている。受入れ部H10は、それぞれガイド板37からなる1対の第1及び第2受入れガイド部材で形成されている。前記第1及び第2受入れガイド部材は、その一方が収納部H1側に位置し、他方が排紙トレイ60側に位置して、それらの間に前記第1折りローラ対から送り出されたシートに接触して案内かつ収納する通路を画定するように対向配置される。
【0027】
図2(b)に示すように、前記第1折りローラ対の前記ニップ部と受入れ部H10との間には、中間搬送路H2が形成されている。搬送路切替部材36は、図示しない駆動源によって揺動可能に設けられ、前記第1折りローラ対によって中間搬送路H2に送り込まれたシートの搬送方向を切り換えて振り分ける振り分け手段である。本実施形態において、シートPを三つ折り処理する場合、搬送路切替部材36は図3に示す位置にあり、前記第1折りローラ対から送り出されたシートPを受入れ部H10へと案内する。
【0028】
シートPは、前記第1折り目を先端にして受入れ部H10内に搬送収納され、一時的に保持される。受入れ部H10が略垂直上向きに設けられているので、その前記通路内に搬送されたシートPには、その剛性に応じて、自重による撓みが生じ易くなる。
【0029】
第2シート折り板38は、前記第2折りローラ対の第2ローラ34と第3ローラ35とのニップ部の、中間搬送路H2を挟んだ対向位置(即ち中間搬送路H2の上方位置)に、該中間搬送路に対してそのシート搬送方向に直交する向きに出退自在に設けられている。第2シート折り板38は通常、中間搬送路H2を搬送されるシートPの移動を妨げないように、中間搬送路H2から退避した位置に配置されている。
【0030】
前記第1折りローラ対によって第1折り目が形成されたシートPに形成される第2折り目の形成位置は、受入れ部H10内に送り込まれるシートの先端位置(即ち上端位置)を規制する前記第1折りローラ対のシート搬送量によって決定される。このように決定されたシートPの所定位置に第2折り目を形成する場合、第2ローラ34と第3ローラ35とのニップ部に向けて、図示しない駆動源によって第2シート折り板38を突出させる。
【0031】
これにより、図4に示すように、シートPの所定位置が第2ローラ34と第3ローラ35とのニップ部に案内され、前記第2折りローラ対の回転によりニップされて、シートPに第2折り目が形成される。このようにして三つ折り処理されたシートPは、前記第2折りローラ対が更に回転することによって、その下方の下部搬送路H12に送り出され、下部排出口E2からシート受け部である排紙トレイ60に排出される。
【0032】
受入れ部H10は、針収容部43にアクセスする前記アクセス空間と交差する高さ位置まで延設されている。それにより、シートPが、例えば297mm長を超える大型のシートサイズであっても、シート綴じ折り処理部20及びシート後処理装置10を大型化することなく、三つ折り処理が可能である。
【0033】
シートPを二つ折り(即ち中折り)処理する場合、搬送路切替部材36は、図3に示す位置から図中反時計回りに揺動して、図4に示す位置に移動する。これにより、前記第1折りローラ対によって第1折り目が形成されたシートPは、前記第1折りローラ対から中間搬送路H2を介して、該中間搬送路H2と略同じ高さで略同じ向きに連続するように設けられた上部搬送路H11(図2(b))に送り出される。更に上部排出口E1へと搬送されたシートPは、排出手段50によってシート受け部の排紙トレイ60に排出される。
【0034】
本実施形態におけるシートPには、一枚のシートだけでなく、綴じ処理部40によって綴じ処理された複数のシートからなるシート束も含まれる。その場合、シートPを二つ折り処理するとは、中綴じしたシート束を中折り処理することを意味している。即ち、収納部H1に集積されたシート束であるシートPは、その所定の中綴じ位置で綴じ処理部40により綴じ処理された後、折り処理部30において、前記1折りローラ対によって前記中綴じ位置で中折り処理される。この後、シートPは、中間搬送路H2及び上部搬送路H11を搬送され、排出手段50によって排紙トレイ60に排出される。
【0035】
[制御部]
図5は、シート後処理装置10の制御部の構成を示している。同図に示すように、前記制御部は、折り処理部30、綴じ処理部40及び排出手段50の動作を制御するCPU70から構成される。CPU70は、シート後処理装置10の図示しない他の処理機構や各種搬送ローラなどの動作も制御する。CPU70には、図示しない他のセンサなどからの検知信号も入力される。更に、CPU70は、シート後処理装置10と接続される前記画像形成装置の制御部45と連携するように接続されており、前記画像形成装置側でユーザにより選択された三つ折りモード等の後処理モードが入力される。
【0036】
[折り処理]
次に、図6及び図7を用いて、折り処理部30における折り処理について説明する。図6(a)~(d)は、シートPを二つ折り処理する場合の折り処理部30の動作を工程順に示している。
【0037】
先ず、前記画像形成装置から出力される印刷済みのシートPが、収納部H1に集積される(図6(a))。シートPは、収納部H1内で第1ストッパ31A(図2に図示)によってシート搬送方向に位置決めされる。収納部H1に集積されたシートPが所定枚数に達すると、第1ローラ33及び第2ローラ34が、シートを中間搬送路H2に送り込む向きに回転すると共に、第1シート折り板32が、収納部H1から退避した前記位置から、第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部に向けて突出する(図6(b))。これにより、シートPは、そのシート搬送方向の所定位置が第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部に押し込まれ、第1ローラ33と第2ローラ34との間でニップされて中間搬送路H2に搬送されることによって、第1折り目が形成される(図6(c))。
【0038】
第1シート折り板32は、シートPが第1ローラ33と第2ローラ34とによってニップされた時点で、逆方向に第1、第2ローラ33、34の前記ニップ部から離反する向きに移動して、収納部H1から退避した前記位置に戻る。他方、搬送路切替手段36は、図3に示す位置から反時計回りに揺動して、図4に示す位置へ移動する。これにより、第1及び第2ローラ33、34によって二つ折りされたシートPは、受入れ部H10への進入が阻止され、中間搬送路H2から上部搬送路H11に案内され(同図(d))、排紙トレイ60に排出される。
【0039】
図7(a)~(e)は、シートPを三つ折り処理する場合の折り処理部30の動作を工程順に示している。上述した二つ折り処理の場合と同様に、前記画像形成装置から出力される印刷済みのシートPは、収納部H1に集積され(図7(a))、第1ストッパ31A(図2に図示)によってシート搬送方向に位置決めされる。収納部H1に集積されたシートPが所定枚数に達すると、第1ローラ33及び第2ローラ34が、シートを中間搬送路H2に搬送する向きに回転すると共に、第1シート折り板32が、収納部H1から退避した前記位置から、第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部に向けて突出する(図7(b))。これにより、シートPは、そのシート搬送方向の所定位置が第1ローラ33と第2ローラ34とのニップ部に押し込まれ、第1ローラ33と第2ローラ34との間でニップされて中間搬送路H2に搬送されることによって、第1折り目が形成される(図7(c))。
【0040】
このとき、搬送路切替手段36は、図7(c)に示すように、シートPの中間搬送路H2から上部搬送路H11への進入を阻止し、受入れ部H10への進入を許容する位置に配置されている。これにより、第1、第2ローラ33、34の前記ニップ部から送り出されたシートPは、中間搬送路H2から受入れ部H10内に搬送され、一時的に保持される。
【0041】
受入れ部H10に搬送されたシートPの第1折り目の位置は、前記第1折りローラ対によるシートPの搬送量によって決定される。受入れ部H10は、対向する1対の第1及び第2受入れガイド部材37で構成されていることに加えて、針収容部43への前記アクセス空間と交差することにより、その上端が上方へ十分に高い位置に設けられているので、A4サイズより大きいサイズのシートを三つ折りする場合にも、第1折り目を安定して受入れ部H10内に受け入れることが可能である。
【0042】
上述したように、受入れ部H10は、第1ローラ33の回転中心と第2ローラ34の回転中心とを結ぶ直線に直交する直線から略直角上向きに延出するように形成されているので、受入れ部H10内のシートPは、下方側が撓み易くなっている。受入れ部H10内で下方側が撓んだシートPは、第2シート折り板38が、中間搬送路H2の上方の前記退避位置から第2ローラ54と第3ローラ55とのニップ部に向けて突出する際に、中間搬送路H2内で下向きに突き押しされることにより、その撓みは解消される。
【0043】
シートPは、第2シート折り板38を更に突出させることによって、その所定位置が第2、第3ローラ34、35の前記ニップ部に進入し、ニップされて第2折り目が形成される(図7(e))。2つの折り目が形成されたシートPは、第2、第3ローラ34、35が更に回転することによって、下方の下部搬送路H12に送り出され、下部排出口E2からシート受け部である排紙トレイ60に排出される。
【0044】
本実施形態において、受入れ部H10は、上述したように、針収容部43にアクセスする前記アクセス空間と交差する高さ位置まで延設されているので、A4サイズ即ち297mm長を超えるシートサイズのシートも、受け入れることが可能である。これにより、従来のA4サイズまでのシートだけでなく、それより大型のシートに対しても、シート綴じ折り処理部20及びシート後処理装置10の寸法を従来寸法から拡大することなく、三つ折り処理を実施することが可能である。
【0045】
シート綴じ折り処理部20が本体11内部の前記稼働位置と外部の前記メンテナンス位置との間で移動可能であることに対応して、受入れ部H10は、シート綴じ折り処理部20が前記稼働位置にあるとき、前記第1折りローラ対により折り処理されて搬送されるシートを受け入れ可能に配置され、シート綴じ折り処理部20が本体11外部に引き出されて前記メンテナンス位置にあるとき、前記アクセス空間との交差を解除して、針収容部43へのアクセスを可能にすることが好ましい。それにより、針収容部43に綴じ針を補充する作業が、受入れ部H10に妨げられることなく、容易に行うことができる。
【0046】
図8(a),(b)は、そのように前記稼働位置において、第1折り目を形成したシートの、シートサイズの大小に依らない安定した受入れが可能であり、前記メンテナンス位置において、針収容部43へのアクセスを確保し得る受入れ部H10の好適な実施形態を示している。図8(a)は、受入れ部H10(シート綴じ折り処理部20)が前記稼働位置にあるとき、図8(b)は、前記メンテナンス位置にあるときを示している。
【0047】
本実施形態の受入れ部H10は、上述したように、前記第1折りローラ対から送り出されるシートを案内収容する通路を画定するように対向配置された1対の第1及び第2受入れガイド部材(ガイド板)37から構成される。図8(b)に示すように、前記通路を挟んで収納部H1側に配置される第1受入れガイド部材37には、前記アクセス空間を外部に向けて開放する略矩形状の切欠き部37aが形成されている。前記通路を挟んで収納部H1sとは反対側に配置される第2受入れガイド部材37は、前記通路を画定するように前記アクセス空間と交差する図8(a)のガイド位置と、前記アクセス空間を開放する図8(b)の退避位置との間で回動可能に設けられている。このように1対の第1及び第2受入れガイド部材37を構成することによって、前記ガイド位置におけるシートPの安定した受け入れと、前記退避位置における針収容部43へのアクセス確保とを同時に実現することができる。
【0048】
図9(a),(b)は、図8(a),(b)の受入れ部H10の第1変形例を示している。第1変形例の受入れ部H10は、前記第1折りローラ対から送り出されるシートに接触して案内し収納する通路を画定するように対向配置された1対の第1及び第2受入れガイド部材(ガイド板)37が、一体に(又は個別に)シート綴じ折り処理部20から着脱可能に構成されている点で、図8(a),(b)の実施形態と異なる。この場合、第1及び第2受入れガイド部材37のいずれにも、図8(b)の切欠き部37aを設ける必要が無い。
【0049】
図10は、図8(a),(b)の受入れ部H10の第2変形例を示している。第2変形例の受入れ部H10は、前記第1折りローラ対から送り出されるシートに接触して案内し収納する通路を画定するように対向配置された1対の第1及び第2受入れガイド部材(ガイド板)37の双方に、図8(b)の切欠き部37aが設けられている点で、上記各実施形態と異なる。第1及び第2受入れガイド部材37の切欠き部37aは、互いに対応する面位置に設けられている。これにより、前記メンテナンス位置において、前記アクセス空間を開放するための作業の必要性が解消される。
【0050】
図11は、図8(a),(b)の受入れ部H10の第3変形例を示している。第3変形例の受入れ部H10は、図10の切欠き部37aを有するガイド板37の外郭部分をトレースした一対の枠部材37で形成されている点で、上記各実施形態と異なる。枠部材37は、左右両端の枠部分及び切欠き部37aを画定する枠部分が、受入れ部H10の高さ方向即ちシートの受け入れ方向の略全長に亘って設けられているので、第1折り目を形成したシートを安定して受け入れることができる。
【0051】
図12(a),(b)は、図8(a),(b)の受入れ部H10の第4変形例を示している。図12(a)は、シート綴じ折り処理部20が前記稼働位置にあるとき、図12(b)は、シート綴じ折り処理部20が前記メンテナンス位置にあるときを示している。第4変形例の受入れ部H10は、図12(b)に示すようにシート綴じ折り処理部20が本体11から引き出されて前記メンテナンス位置に移動したとき(同図右側)、本体11内部の所定位置に残る(同図左側)ように構成されている点で、上記各実施形態と異なる。第4変形例では、受入れ部H10に切欠き部を形成したり、前記アクセス空間を開放するための作業の必要性が無いので、有利である。
【0052】
先に、アクセス空間が、綴じ手段40に対して綴じ針の補充、針収容部43の取り外し、又は取り付け等の作業を行う際に、その作業を行う方向に開放された空間部分が画定されるように設けられることを述べた。ここでは更に、綴じ手段40に対する針収容部43の取り外し、又は取り付けの作業について、図13乃至図15を用いて詳しく説明を行う。
【0053】
図13は、図2で説明したシートPに折り処理、綴じ処理を施すシート綴じ折り処理部20の主要な構成を示している。綴じ手段40のヘッド部41の内側に破線で示したのは、シート状のステープル針を収容する針収容部43の、外形の輪郭である。針収容部43は、図13に破線で示したようなカートリッジ状の容器であり、ヘッド部41に取りつけ、取り外しが可能な構成となっている。
【0054】
図14は、図13で説明したカートリッジ状の針収容部43を、ヘッド部41から取り外す途中の状態を示している。針収容部43は、カートリッジ状の容器から図に示す上方向に向けて突出したレバー部44を備えている。ユーザはレバー部44に指をかけ、シート後処理装置10のシートが排出される側から見て、手前側にレバー部44を引っ張ることで、ヘッド部41から針収容部43を取り外す事ができる。針収容部43は、図14に示すようにレバー部44の先端と対角線上に位置する針収容部43の角を支点に、図に示す反時計回りの方向に回動しながらヘッド部41から取り外される。
【0055】
ヘッド部41から針収容部43が取り外される時、針収容部43の取り外される軌跡は、図14に示すように受入れ部H10と交差する事になる。つまり、綴じ手段40から針収容部43を取り外す軌跡と、受入れ部H10に受け入れられたシートの移動する軌跡とが交差するように、受入れ部H10が配置されている。綴じ手段40から針収容部43を取り外す軌跡と、受入れ部H10に受け入れられたシートの移動する軌跡とが交差するように、受入れ部H10が配置されているが、先に説明した各実施例に於ける切り欠き部37aが形成されている事で、受入れ部H10が、針収容部43が綴じ手段40から取り外される軌跡の妨げとならず、針収容部43を取り外す事が可能となる。
【0056】
図15は、図10を用いて説明した第2変形例に、図13で説明したヘッド部41にカートリッジ状の針収容部43が取り外される途中の状態を示している。ヘッド部41には針収容部43を取り付ける凹み部45が設けられている。ヘッド部41に設けられた凹み部45は、ヘッド部41に対する針収容部43のシート幅方向の取り付け位置を規制するため、針収容部43の外形よりわずかに大きい程度に画定されている。
【0057】
そのため、針収容部43をヘッド部41から取り外す際は、ヘッド部41の凹み部45によりシート幅方向の動きが規制される。よって、先に説明した通り、後処理装置10のシートが排出される側から見て、手前側にレバー部44を引っ張ることで、ヘッド部41から針収容部43を取り外す事ができる。綴じ手段40から針収容部43を取り外す軌跡と、受入れ部H10に受け入れられたシートの移動する軌跡とが交差するように、受入れ部H10が配置されているが、先に説明した各実施例に於ける切り欠き部37aが形成されている事で、受入れ部H10が、針収容部43が綴じ手段40から取り外される軌跡の妨げとならず、針収容部43を取り外す事が可能となる。
【0058】
以上、本発明に好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲内において、適宜の変更が可能なものである。
【符号の説明】
【0059】
P 用紙
10 シート後処理装置
11 本体
20 シート綴じ折り処理部
30 折り処理部
32 第1シート折り板
33 第1ローラ
34 第2ローラ
35 第3ローラ
37 ガイド板(受け入れガイド部材)
38 第2シート折り板
40 綴じ処理部
43 針収容部
44 レバー部
H1 収納部
H2 中間搬送路
H10 受入れ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15