(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170721
(43)【公開日】2022-11-10
(54)【発明の名称】空気分散ノズル、空気分散ノズルを備える航空機、及び空気分散ノズルを利用する方法
(51)【国際特許分類】
F24F 9/00 20060101AFI20221102BHJP
B64D 13/00 20060101ALI20221102BHJP
F24F 13/02 20060101ALI20221102BHJP
F15D 1/08 20060101ALN20221102BHJP
【FI】
F24F9/00 L
B64D13/00
F24F13/02 D
F15D1/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022072356
(22)【出願日】2022-04-26
(31)【優先権主張番号】63/181,084
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/361,116
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ, ニコラス エー.
(72)【発明者】
【氏名】ハース, ウィリアム シー.
(72)【発明者】
【氏名】パティー, ティモシー ダグラス
【テーマコード(参考)】
3L080
【Fターム(参考)】
3L080AA02
3L080AA03
3L080AC01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本明細書では、改良された、空気分散ノズル、空気分散ノズルを備える航空機、及び空気分散ノズルを利用する方法が開示される。
【解決手段】空気分散ノズル100は、伸長入口チャンバと、伸長出口チャンバと、伸長入口チャンバと伸長出口チャンバとの間に延在しており伸長入口チャンバと伸長出口チャンバとを流体的に相互接続する伸長スロットと、を含む。空気分散ノズルは、吸入口ポートから伸長入口チャンバまで延在する吸入口チャンバも含む。吸入口ポートが、吸入口チャンバ内に通じている。空気分散ノズルが、伸長入口チャンバ内へと延在する原動流体入口ポートをさらに含む。空気分散ノズルが、吸入口チャンバ内へと延在するセンサポートも含む。空気分散ノズルが、伸長出口チャンバから延在する伸長出口ポートをさらに含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気分散ノズル(100)であって、
伸長入口チャンバ(150)と、
伸長出口チャンバ(170)と、
前記伸長入口チャンバ(150)と前記伸長出口チャンバ(170)との間に延在しており、前記伸長入口チャンバ(150)と前記伸長出口チャンバ(170)とを流体的に相互接続する伸長スロット(190)と、
前記伸長入口チャンバ(150)内へと延在する原動流体入口ポート(220)であって、原動的流動軸(72)に沿った原動流体の流れ(70)を受け取るよう構成された原動流体入口ポート(220)と、
吸入口ポート(270)から前記伸長入口チャンバ(150)まで延在する吸入口チャンバ(260)であって、
前記吸入口ポート(270)が前記吸入口チャンバ(260)内に通じており、前記吸入口ポート(270)が吸入口流動軸(78)に沿った吸入口流体の流れ(76)を受け取るよう構成される、吸入口チャンバ(260)と、
前記吸入口チャンバ(260)内へと延在するセンサポート(280)と、
前記伸長出口チャンバ(170)から延在する伸長出口ポート(230)であって、
前記原動流体の流れ(70)と前記吸入口流体の流れ(76)の双方を含む出口流体の流れ(90)を、出口流動軸(92)に沿って放出するよう構成され、
さらに、前記出口流動軸(92)が、前記原動的流動軸(72)に対して或る出口流動傾斜角度(96)で配向されている、伸長出口ポート(230)と、
を備えた空気分散ノズル(100)。
【請求項2】
前記空気分散ノズル(100)は、前記原動流体の流れ(70)が前記伸長入口チャンバ(150)に入るときに、前記原動流体の流れ(70)の速度を上げるよう構成された原動流体加速構造(290)をさらに含む、請求項1に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項3】
前記原動流体加速構造(290)が、
(i)断面積が縮小した領域、
(ii)少なくとも部分的にテーパ状の領域、
(iii)オリフィス(292)、及び
(iv)複数のオリフィス(292)
のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項4】
前記空気分散ノズル(100)が、前記伸長出口チャンバ(170)と前記吸入口チャンバ(260)との間に延在しており前記伸長出口チャンバ(170)と前記吸入口チャンバ(260)とを流体的に隔てる分離構造(300)をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項5】
前記分離構造(300)が、前記伸長出口チャンバ(170)及び前記吸入口チャンバ(260)のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に画定する、請求項4に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項6】
前記分離構造(300)が、空気力学的に成形された表面(310)を含み、
前記空気力学的に成形された表面(310)が、前記吸入口チャンバ(260)の、前記伸長入口チャンバ(150)内に通じている領域(262)を少なくとも部分的に画定する、請求項4又は5に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項7】
前記吸入口チャンバ(260)の、前記伸長入口チャンバ(150)内に通じている前記領域(262)が、凸状表面及びコアンダ表面の少なくとも1つを含む、請求項6に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項8】
前記分離構造(300)が、前記出口流体の流れ(90)を前記吸入口流体の流れ(76)から離れる方向に向けるよう成形された出口流体流れ方向転換構造(320)をさらに含む、請求項4から7のいずれか一項に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項9】
前記出口流体流れ方向転換構造(320)が、
前記伸長出口ポート(230)内に配置されている、及び
前記伸長出口ポート(230)を少なくとも部分的に画定する、
のうちの少なくとも1つである、請求項8に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項10】
前記空気分散ノズル(100)が、前記センサポート(280)内に配置されたセンサ(282)をさらに含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項11】
前記吸入口チャンバ(260)は、前記吸入口流体の流れ(76)を、当該吸入口流体の流れ(76)が前記伸長入口チャンバ(150)の範囲内の前記原動流体の流れ(70)と合流するように、前記伸長入口チャンバ(150)内へと方向付けるよう成形されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項12】
前記吸入口ポート(270)が、前記伸長出口ポート(230)と同一平面上にあり、前記吸入口流動軸(78)が、前記出口流動軸(92)に対して平行である、請求項1から11のいずれか一項に記載の空気分散ノズル(100)。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一項に記載の空気分散ノズル(100)を利用する方法であって、
前記原動流体入口ポート(220)を介して原動的流動方向に沿って、前記伸長入口チャンバ(150)に前記原動流体の流れ(70)を供給することと、
前記伸長入口チャンバ(150)内で前記原動流体の流れ(70)を方向転換し、前記伸長スロット(190)を流過して前記伸長出口チャンバ(170)内に入るスロット流体の流れ(206)を生成することと、
前記伸長出口チャンバ(170)内で、前記スロット流体の流れ(206)の中に逆回転する渦の対(80)を生成することと、
前記伸長出口ポート(230)から、出口流動方向に沿って前記出口流体の流れ(90)を放出することと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記原動流体の流れ(70)を供給したことに応じて、前記方法は、
前記吸入口ポート(270)を介して前記吸入口流体の流れ(76)を前記吸入口チャンバ(260)内へと引き込む吸引力を生成することさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、前記原動流体の流れ(70)と、前記伸長入口チャンバ(150)内の前記吸入口流体の流れ(76)とを混ぜることと、
前記吸入口流体の流れ(76)の温度を測定することと、
前記吸入口流体の流れ(76)の前記温度に少なくとも部分的に基づいて、前記原動流体の流れ(70)の流量を選択的に調節することと、
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、空気分散ノズル、空気分散ノズルを備える航空機、及び/又は空気分散ノズルを利用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
分散ノズルは、空気といった流体の流れを制御し、方向付け、及び/又は調節することができ、様々な用途において利用されうる。一例として、空気分散ノズルが、エアカーテンを形成及び/又は画定して、例えばエアカーテンの各側で異なる環境制御を可能とする及び/又は促進するために利用されうる。他の例として、空気分散ノズルが、航空機内の気流を調節するために利用されうる。具体的な例において、空気分散ノズルは、航空機の操縦室内でエアカーテンを形成及び/又は画定して、例えば航空機の操縦士着席エリアと副操縦士着席エリアで別々の環境制御を可能とする及び/又は促進するために利用されうる。従来の空気分散ノズルは、相対的に複雑であり、別々に製造された後で組み立てられるかなりの数の部品を利用しており、及び/又は相対的に高価である。従って、改良された空気分散ノズル、改良された空気分散ノズルを備えた航空機、及び/又は、改良された空気分散ノズルを利用するための改良された方法に対する必要性がある。
【発明の概要】
【0003】
本明細書では、空気分散ノズル、空気分散ノズルを備える航空機、及び空気分散ノズルを利用する方法が開示される。空気分散ノズルは、伸長入口チャンバと、伸長出口チャンバと、伸長入口チャンバと伸長出口チャンバとの間に延在しており伸長入口チャンバと伸長出口チャンバとを流体的に相互接続する伸長スロットと、を含む。空気分散ノズルは、吸入口ポートから伸長入口チャンバまで延在する吸入口チャンバも含む。吸入口ポートが、吸入口チャンバ内に通じており、吸入口流動軸に沿った吸入口流体の流れを受け取るよう構成される。空気分散ノズルが、伸長入口チャンバ内に延在しており原動的流動軸に沿った原動流体の流れを受け取るよう構成された原動力流体入口ポートをさらに含む。空気分散ノズルが、吸入口チャンバ内へと延在するセンサポートも含む。空気分散ノズルが、伸長出口チャンバから延在する伸長出口ポートをさらに含む。伸長出口ポートが、原動流体の流れと吸入口流体の流れの双方を含む出口流体の流れを、出口流動軸に沿って放出するよう構成される。出口流動軸が、原動的流動軸に対して或る出口流動傾斜角度で配向されている。
【0004】
航空機が、空気分散ノズルと、原動流体入口ポートに原動流体の流れを供給するよう構成された給気導管と、を備える。方法が、原動流体入口ポートを介して原動的流動方向に沿って、原動流体の流れを伸長入口チャンバに供給することを含む。方法はまた、伸長入口チャンバ内で原動流体の流れを方向転換し、伸長スロットを流過して伸長出口チャンバ内に入るスロット流体の流れを生成することを含む。方法は、伸長出口チャンバ内でスロット流体の流れの中に逆回転する渦の対を生成することをさらに含む。方法はまた、伸長出口ポートから出口流動方向に沿って出口流体の流れを放出することを含む。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本開示に係る空気分散ノズルを備える及び/又は利用することができる航空機の例の概略図である。
【
図2】本開示に係る空気分散ノズルの例の概略図である。
【
図3】本開示に係る空気分散ノズルの一例を示すやや概略的な側面図である。
【
図5】
図3の空気分散ノズルの左側の末端の図である。
【
図6】
図3の空気分散ノズルの右側の末端の図である。
【
図7】
図3の線7-7に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図である。
【
図8】
図3の線8-8に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図である。
【
図9】
図5の線9-9に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図である。
【
図10】
図5の線10-10に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1~
図10は、本開示に係る空気分散ノズル100、航空機10及び/又は方法の例示的で非限定的な例を提供する。同様の、又は少なくとも実質的に同様の目的に適う要素には、
図1~
図10のそれぞれにおいて類似した番号が付され、これらの要素は、本明細書では、
図1~
図10のそれぞれを参照する際に詳細が述べられないこともある。同様に、
図1~
図10のそれぞれにおいて全ての要素に付番されるわけではないが、本明細書では、当該要素に関連付けられた参照番号が一貫して使用されうる。本明細書において
図1~
図10のうちの1つ以上を参照して述べる要素、構成要素、及び/又は特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、
図1~
図10のいずれかに含まれうる、及び/又は
図1~
図10のいずれかで利用されうる。
【0007】
概して、所与の(すなわち特定の)実施形態に含まれる可能性の高い要素は実線で示され、所与の実施形態に対して任意選択の要素は破線で示される。しかしながら、実線で示される要素が全実施形態にとって必須というわけではなく、実線で示される要素が、本開示の範囲から逸脱することなく、特定の実施形態から省略されうる。
【0008】
図1は、本開示に係る空気分散ノズル100を備えうる及び/又は利用しうる航空機10の例の概略図である。航空機10は、空気分散ノズル100に原動流体の流れ70を供給するよう構成されうる給気導管30も備えうる。本開示に係る空気分散ノズル100は、任意の適切なやり方で、航空機10内の又は航空機10の機内11の流体又は空気の流れを制御し、方向付け、及び/又は調節するよう構成されうる。空気分散ノズル100の例が本明細書において開示される。
【0009】
いくつかの例において、空気分散ノズル100が、航空機10の操縦室20内に配置されうる。いくつかのこのような例において、空気分散ノズル100は、エアカーテン98として機能しうる出口流体の流れ90を生成するよう構成されうる。いくつかのこのような例において、エアカーテン98が、例えば、操縦士着席エリアと副操縦士着席エリアとの間で別々の環境制御を許容し、促進し、及び/又は可能とするために、航空機10の操縦士着席エリア12と副操縦士着席エリア14との間に流れうる。別の言い方をすると、エアカーテン98は、操縦士着席エリア12と副操縦士着席エリア14との間の気流を制限することができ、これにより、操縦士の環境制御13と、副操縦士の環境制御15と、を別々に制御することが可能となり、例えば、操縦士着席エリア12内の操縦士温度が、副操縦士着席エリア14内の副操縦士温度とは異なって及び/又は当該副操縦士温度とは別々に維持されうる。
【0010】
いくつかの例において、エアカーテン98は、操縦士着席エリア12と副操縦士着席エリア14との間の相互汚染の可能性を低減しうる。別の言い方をすると、エアカーテン98は、空気中の汚染物質、例えば、粒子状の物質、細菌、及び/又はウィルスを運び出すことができ、これにより、操縦士着席エリア12と副操縦士着席エリア14との間の空気中の汚染物質の流れを低減することができる。
【0011】
空気分散ノズル100は、空気分散ノズル100の近傍の及び/又は空気分散ノズル100内の空気の1つ以上の特性を検出するよう構成されうるセンサ282を含みうる。いくつかのこのような例において、航空機10は、センサ282と通信することができる環境制御システム40をさらに備えうる。いくつかのこのような例において、環境制御システム40は、センサ282からのセンサ読み取り値に少なくとも部分的に基づいて、原動流体の流れ70の流量を制御するよう構成されうる。
【0012】
図2は、本開示に係る空気分散ノズル100の例の概略図である。
図3は、本開示に係る空気分散ノズル100のやや概略的な側面図であり、
図4~
図9は、
図3の空気分散ノズル100の追加の図を提供する。より具体的には、
図4は、
図3の空気分散ノズルの底面図であり、
図5は、
図3の空気分散ノズルの左側の末端の図であり、
図6は、
図3の空気分散ノズルの右側の末端の図であり、
図7は、
図3の線7-7に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図であり、
図8は、
図3の線8-8に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図であり、
図9は、
図5の線9-9に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図であり、
図10は、
図5の線10-10に沿って切られた、
図3の空気分散ノズルの断面図である。
【0013】
図2~
図10の空気分散ノズル100は、
図1の空気分散ノズル100を含むことができ、及び/又は当該空気分散ノズル100のより詳細な図でありうる。このことを踏まえると、
図2~
図10の空気分散ノズル100の構造、機能、及び/又は特徴はいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく、
図1の航空機10及び/又は航空機10の空気分散ノズル100に含まれ及び/又はこれらと共に利用されうる。同様に、
図1の航空機10の構造、機能、構成要素及び/又は特徴はいずれも、本開示の範囲から逸脱することなく、
図2~10の空気分散ノズル100と共に利用されうる。
【0014】
図2に示され、
図3~
図10でまとめて示されるように、空気分散ノズル100は、伸長入口チャンバ150と、伸長出口チャンバ170と、を備える。伸長入口チャンバ150は、
図2に示されるように、伸長入口チャンバ長152に沿って延在しており、伸長出口チャンバ170は、又は伸長出口チャンバ170も、少なくとも部分的に伸長入口チャンバ長に沿って延在している。空気分散ノズル100は、伸長スロット190も備え、伸長スロット190は、本明細書では、テーパ状の伸長スロット190とも称され及び/又はテーパ状の伸長スロット190でありうる。伸長スロット190は、伸長入口チャンバ150と伸長出口チャンバ170との間に延在しており、伸長入口チャンバ150と伸長出口チャンバ170とを流体的に相互接続する。
【0015】
空気分散ノズル100は、伸長入口チャンバ150内へと延在する原動流体入口ポート220と、伸長出口チャンバ170から延在する伸長出口ポート230と、をさらに含む。原動流体入口ポート220は、(原動流体の流れ70の矢印が示すように、)原動的流動軸72に沿った及び/又は原動的流動方向にある原動流体の流れ70を受け取るよう構成されている。
【0016】
空気分散ノズル100は、吸入口チャンバ260も含む。吸入口チャンバ260は、吸入口ポート270から伸長入口チャンバ150まで延在している。吸入口ポート270は、吸入口チャンバ260内に通じており、吸入口流動軸78に沿った吸入口流体の流れ76を受け取るよう構成されている。追加的又は代替的に、吸入口ポート270が、(吸入口流体の流れ76の矢印で示されるように、)吸入口流動方向にある及び/又は吸入口流動方向に沿った吸入口流体の流れ76を受け取るよう構成可能であり、上記吸入口流動方向は、原動的流動軸72に対して或る吸入流動傾斜角度94で配向されうる。
【0017】
伸長出口ポート230が、(出口流体の流れ90の矢印が示すように、)出口流動軸92に沿って及び/又は出口流動方向に出口流体の流れ90を放出するよう構成されている。出口流動軸92は、原動的流動軸72に対して或る出口流動傾斜角度96で配置されている。別の言い方をすると、原動的流動方向は、本明細書において、出口流動方向に対して或る出口流動傾斜角度96にあると言える。出口流体の流れ90は、原動流体の流れ70及び吸入口流体の流れ76を含む。
【0018】
空気分散ノズル100は、センサポート280をさらに含む。センサポート280は、吸入口チャンバ260内へと延在しており及び/又は吸入口チャンバ260に開口しており、センサ282を収容し、固定し及び/又は保持するよう構成されうる。センサ282は、本明細書でより詳細に述べるように、吸入口流体の流れ76の1つ以上の特性を測定するよう構成されうる。
【0019】
空気分散ノズル100、及び/又は空気分散ノズル100を備える航空機10が稼働する間、原動流体の流れ70が、原動流体入口ポート220を介して、原動的流動方向に及び/又は原動的流動軸72に沿って伸長入口チャンバ150に供給されうる。このことは、
図1の給気導管30を介して原動流体の流れ70を供給することを含みうる。原動流体の流れ70は、スロット流体の流れ206を生成するために伸長入口チャンバ150の中で方向転換することができ、スロット流体の流れ206は、伸長スロット190を流過し及び/又は伸長出口チャンバ170内へと流れる。伸長出口チャンバ170内では、逆回転する渦の対80が、スロット流体の流れ206から又はスロット流体の流れ206の中で生成されうる。逆回転する渦80から生成されうる出口流体の流れ90は、その後、伸長出口ポート230から、出口流動軸92に沿って及び/又は出口流動方向に放出されうる。
【0020】
逆回転する渦80を生成することによって、均一性が向上し、直線性が向上し、及び/又は出口流体の流れ90の層流性(laminarity)が向上しうる。別の言い方をすると、空気分散ノズル100は、直線的な出口流体の流れ90及び/又は層流の出口流体の流れ90を放出することができる。このような構成によって、エアカーテン98といった或る特定の用途に適した出口流体の流れ90を作ることができ、これについては、本明細書でより詳細に説明する。
【0021】
原動流体入口ポート220を介して伸長入口チャンバ150に原動流体の流れ70を供給することによって、例えばベンチュリ効果を介して、吸入口チャンバ260内に吸引力を生成することもできる。別の言い方をすると、本開示に係る空気分散ノズル100は、排出ポンプ、ベンチュリポンプ、及び/又は排気ポンプとして機能することができ、本明細書では排出ポンプ、ベンチュリポンプ、及び/又は排気ポンプと称することができ、及び/又は、排出ポンプ、ベンチュリポンプ、及び/又は排気ポンプとすることができ、ここで、原動流体の流れ70は、吸入口流体の流れ76が排気ポンプに流入するための駆動力をもたらす。排気ポンプは、空気分散ノズル100内で、例えば伸長入口チャンバ150内及び/又は伸長出口チャンバ170内で、原動流体の流れ70と吸入口流体の流れ76とを混ぜることができ、原動流体の流れ70と吸入口流体の流れ76とを組み合わせたものが、出口流体の流れ90として排気ポンプから放出されうる。
【0022】
以上のことを踏まえると、空気分散ノズル100は、本明細書では、たとえば出口流体の流れ90を発生させ及び/又は生成するために、原動的流動方向から出口流動方向へと原動流体の流れ70を方向転換するよう構成され、さらに、吸入口流動方向から出口流動方向へと吸入口流体の流れ76を方向転換するよう構成されていると言うことができる。上記の方向転換は、出口流体の流れ90が、伸長出口ポート230の出口ポート長232に沿って均一に又は少なくとも実質的に均一になるように、出口流体の流れが層流になるように、及び/又は、出口流体の流れが少なくとも実質的に均一に出口流動方向へと方向付けられるようにすることができる。追加的又は代替的に、上記の方向転換は、出口流動方向が、原動的流動方向に対して出口流動傾斜角度で配向されているようにすることができる。
【0023】
本開示に従って、空気分散ノズル100内に吸入口ポート270、吸入口チャンバ260、及び/又はセンサポート280を含めることによって、吸入口ポート270、吸入口チャンバ260、及び/又はセンサポート280を含まない従来の空気分散ノズルに対して、いくつかの利点がもたらされうる。一例として、上述のように、センサポート280内に配置されうるセンサ282は、吸入口流体の流れ76の1つ以上の特性、例えば、吸入口流体の流れの温度、圧力、及び/又は含水量を測定するよう構成されうる。
図1の環境制御システム40は、吸入口流体の流れ76の1つ以上の特性を受け取ることができ、及び/又は、この情報を利用して、航空機10の機内11の環境の1つ以上の観点を制御することができる。具体的な例において、センサ282は、吸入口流体の流れ76の温度を測定することができ、原動流体の流れ70の流量が、吸入口流体の流れの温度に少なくとも部分的に基づいて制御、調節、及び/又は調整されうる。このような構成によって、機内11で追加の及び/又は別のセンサを必要とすることなく、機内11の温度の正確な制御を可能にする及び/又は促進することができる。
【0024】
原動的流動軸72は、任意の適切な配向又は相対的配向を有する及び/又は定めることができる。一例として、原動的流動軸72は、原動流体入口ポート220の断面、横断面、及び/又は原動流体入口ポート220の原動流体入口開口226に亘る表面に対して直交し又は少なくとも実質的に直交しうる。他の例として、原動的流動軸72は、
図2に示されるように、伸長入口チャンバ150の伸長入口チャンバ長手方向軸154に対して平行であり又は少なくとも実質的に平行でありうる。
【0025】
出口流動軸92は、任意の適切な配向又は相対的配向を有する及び/又は定めることができる。一例として、出口流動軸92は、伸長出口ポート230の断面、横断面、及び/又は伸長出口ポート230の出口開口236に亘る表面に対して直交し又は少なくとも実質的に直交しうる。他の例として、出口流動軸92は、伸長出口ポート230の出口ポート長手方向軸234に対して直交し又は少なくとも実質的に直交しうる。
【0026】
吸入口流動軸78は、任意の適切な配向又は相対的配向を有する及び/又は定めることができる。一例として、吸入口流動軸78は、吸入口ポート270に対して、及び/又は吸入口ポート270の断面、横断面、及び/又は吸入口ポート270の吸入口開口272に亘る表面に対して直交し又は少なくとも実質的に直交しうる。他の例として、吸入口流動軸78は、吸入口チャンバ260の吸入口チャンバ長手方向軸266に対して平行であり又は少なくとも実質的に平行でありうる。
【0027】
本明細書では角度94/96と総称されうる吸入流動傾斜角度94及び/又は出口流動傾斜角度96は、それぞれ、原動的流動軸72と吸入口流動軸78との間、又は原動的流動軸72と出口流動軸92との間の、任意の適切な角度を含み及び/又は当該角度でありうる。例として、角度94/96は、少なくとも45度、少なくとも50度、少なくとも55度、少なくとも60度、少なくとも65度、少なくとも70度、少なくとも75度、少なくとも80度、少なくとも85度、少なくとも90度、最大で135度、最大で130度、最大で125度、最大で120度、最大で115度、最大で110度、最大で105度、最大で100度、最大で95度、及び/又は最大で90度でありうる。具体的な例において、角度94/96は90度と等しく又は少なくとも実質的に等しいとすることができる。
【0028】
他の具体的な例において、吸入口流動軸78と出口流動軸92とは互いに平行であり又は少なくとも実質的に平行でありうる。追加的又は代替的に、吸入流動傾斜角度94が、出口流動傾斜角度96との閾値角度差の範囲内にありうる。閾値角度差の例には、最大で1度、少なくとも2.5度、少なくとも5度、少なくとも10度、少なくとも15度、最大で30度、最大で25度、最大で20度、最大で15度、最大で10度、及び/又は最大で5度の角度差が含まれる。
【0029】
原動流体入口ポート220は、任意の適切な形状、構成、及び/又は構造を有する及び/又は定めることができる。一例として、原動流体入口ポート220は、円形の、少なくとも部分的に円形の、及び/又は少なくとも実質的に円形の原動流体入口ポート220を含むことができ、及び/又は、円形の、少なくとも部分的に円形の、及び/又は少なくとも実質的に円形の原動流体入口ポート220でありうる。他の例として、原動流体入口ポート220は、原動流体の流れ70を、伸長入口チャンバ長手方向軸154に沿って、又は少なくとも実質的に伸長入口チャンバ長手方向軸154に沿って方向付けるよう成形され、寸法決定され、及び/又は配向されうる。さらに別の例として、原動流体入口ポート220の断面、原動流体入口ポート220の横断面、及び/又は原動流体入口開口226が、伸長入口チャンバ長手方向軸154に対して直交し又は少なくとも実質的に直交しうる。このような構成によって、伸長入口チャンバ150内への及び/又は伸長入口チャンバ150内の原動流体の流れ70の均一性が向上しうる。
【0030】
いくつかの例において、
図2では破線で示され、
図5及び
図10では実線で示されるように、空気分散ノズル100及び/又はその原動流体入口ポート220は、原動流体加速構造290を含むことができ及び/又は原動流体加速構造290と関連しうる。原動流体加速構造290は、存在するときには、原動流体の流れが原動流体入口ポート220を出るとき及び/又は伸長入口チャンバ150に入るときに、原動流体の流れ70を加速させ又は原動流体の流れ70の速度を上げるよう適合され、構成され、寸法設定され、及び/又は成形されうる。原動流体加速構造290の例には、断面積が縮小した領域、少なくとも部分的にテーパ状の領域、ベンチュリ、オリフィス、及び/又は複数のオリフィスが含まれる。具体的な例において、
図5に示されるように、原動流体加速構造290は、4つのオリフィス292が設けられたベンチュリを含む。いくつかの例において、原動流体加速構造290は、吸入口流体の流れ76のための目標の又は所望の吸入口流量をもたらすために、原動流体の流れ70を加速させるよう構成され又は吸入口流体の流れ76のための目標の又は所望の吸入口流量をもたらすのに十分な量を加速させるよう構成されうる。
【0031】
伸長出口ポート230は、任意の適切な形状、構成、及び/又は構造を有する及び/又は定めることができる。例として、伸長出口ポート230は、矩形の伸長出口ポート230、少なくとも実質的に矩形の伸長出口ポート230、及び/又は角が丸くなった矩形の伸長出口ポート230を含むことができ、及び/又は、矩形の伸長出口ポート230、少なくとも実質的に矩形の伸長出口ポート230、及び/又は角が丸くなった矩形の伸長出口ポート230でありうる。いくつかの例において、出口ポート長手方向軸234が、伸長出口チャンバ170の出口チャンバ長手方向軸174に対して平行であり又は少なくとも実質的に平行でありうる。
【0032】
上述のように、伸長スロット190はテーパ状でありうる。このような構成は、例えば、伸長スロットを流過する流れ及び/又は伸長スロット190のスロット長192に沿った流れの均一性を向上させることで、スロット流体の流れ206の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0033】
伸長スロット190は、当該伸長スロット190のスロット長192に沿って先細りする、伸長入口チャンバ150と伸長出口チャンバ170との間に延在する、及び/又は伸長入口チャンバ150と伸長出口チャンバ170とを流体的に相互接続する任意の適切な形状、構成、及び/又は構造を有する及び/又は定めることができる。いくつかの例において、伸長スロット190が、第1のスロット末端196と第2のスロット末端200との間に延在することができ又は連続的に延在することができる。いくつかの例において、
図2に示されるように、伸長スロット190は、複数のスロット区分204を含みうる。このような構成において、複数のスロット区分の各スロット区分は、伸長入口チャンバ150の所与の領域と、伸長出口チャンバ170の対応する領域と、を流体的に相互接続することができる。
【0034】
伸長スロット190は、任意の適切な形態で先細りしうる。一例として、
図4におそらく最も良く示されるように、伸長スロット190は、第1のスロット末端196において第1のスロット幅198を定めることができ、第2のスロット末端200において第2のスロット幅202を定めることができる。第2のスロット幅202は、第1のスロット幅198とは異なっていてよく、第1のスロット幅198と第2のスロット幅202の双方が、伸長スロット190の伸長い軸又はスロット長192に対して直交し又は少なくとも実質的に直交する方向に測定されうる。追加的又は代替的に、第1のスロット幅198及び/又は第2のスロット幅202が、伸長スロット190を流過するスロット流体の流れ206の流れに対して直交し又は少なくとも実質的に直交する方向に測定されうる。
【0035】
いくつかの例において、図示されるように、第1のスロット末端196は、比較的原動流体入口ポート220の近くに存在することができ、及び/又は、第2のスロット末端200は、比較的原動流体入口ポート220から離れて存在することができる。いくつかの例において、第1のスロット幅198が、第2のスロット幅202より大きくてよい。いくつかの例において、伸長スロット190が、第1のスロット幅198から第2のスロット幅202へと及び/又は第1のスロット幅198と第2のスロット幅202との間で先細りし、単調に先細りし、直線的に先細りし、及び/又は弓状に先細りしてよい。
【0036】
第1のスロット幅198が、第2のスロット幅202とは任意の適切な量及び/又は比率だけ異なっているということが、本開示の範囲に入る。例として、第2のスロット幅202に対する第1のスロット幅198の比率は、少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、少なくとも2.0、最大で4.0、最大で3.8、最大で3.6、最大で3.4、最大で3.2、最大で3.0、最大で2.9、最大で2.8、最大で2.7、最大で2.6、最大で2.5、最大で2.4、最大で2.3、最大で2.2、最大で2.1、最大で2.0、最大で1.9、最大で1.8、最大で1.7、最大で1.6、及び/又は最大で1.5でありうる。
【0037】
第1のスロット幅198の例には、少なくとも1.5ミリメートル(mm)、少なくとも1.6mm、少なくとも1.7mm、少なくとも1.8mm、少なくとも1.9mm、少なくとも2mm、少なくとも2.1mm、少なくとも2.2mm、少なくとも2.3mm、少なくとも2.4mm、最大で3mm、最大で2.9mm、最大で2.8mm、最大で2.7mm、最大で2.6mm、最大で2.5mm、最大で2.4mm、最大で2.3mm、最大で2.2mm、最大で2.1mm、及び/又は最大で2mmの幅が含まれる。第2のスロット幅202の例には、少なくとも0.5mm、少なくとも0.6mm、少なくとも0.7mm、少なくとも0.8mm、少なくとも0.9mm、少なくとも1mm、少なくとも1.1mm、少なくとも1.2mm、少なくとも1.3mm、少なくとも1.4mm、最大で2mm、最大で1.9mm、最大で1.8mm、最大で1.7mm、最大で1.6mm、最大で1.5mm、最大で1.4mm、最大で1.3mm、最大で1.2mm、最大で1.1mm、及び/又は最大で1mmの幅が含まれる。
【0038】
空気分散ノズル100及び/又はその構成要素は、例えば、
図1の航空機10内といった目標の設置において及び/又は任意の適切なやり方で、空気分散ノズルの動作及び/又は利用を可能とする及び/又は促進することができるような、任意の適切な寸法及び/又は寸法(複数)を有する及び/又は寸法(複数)を定めることができ、いくつかの例において、空気分散ノズル100が、航空機10といった、空間が比較的制限されている環境で利用されうる。
【0039】
いくつかの例において、伸長入口チャンバ150は、
図2に示されるように、伸長入口チャンバ長152を有する及び/又は定めることができる。いくつかの例において、伸長入口チャンバ長152は、伸長入口チャンバ長手方向軸154に沿って測定することができ、及び/又は、伸長入口チャンバ長手方向軸に沿って測定されうるような、伸長入口チャンバ150の最大寸法であってよい。追加的又は代替的に、伸長出口チャンバ170は、同様に
図2に示される出口チャンバ長172を有する及び/又は定めることができる。いくつかの例において、出口チャンバ長172が、出口チャンバ長手方向軸174に沿って測定することができ、及び/又は、出口チャンバ長手方向軸に沿って測定されうるような、伸長出口チャンバ170の最大寸法であってよい。
【0040】
伸長入口チャンバ長152は、出口チャンバ長172とは異なってよく、又は出口チャンバ長172より大きくてよい。例として、出口チャンバ長172に対する伸長入口チャンバ長152の比率は、少なくとも1.0、少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、最大で2.0、最大で1.9、最大で1.8、最大で1.7、最大で1.6、最大で1.5、最大で1.4、最大で1.3、及び/又は最大で1.2でありうる。伸長入口チャンバ長152の例には、少なくとも150mm、少なくとも175mm、少なくとも200mm、少なくとも225mm、少なくとも250mm、少なくとも275mm、少なくとも300mm、少なくとも325mm、少なくとも350mm、少なくとも375mm、少なくとも400mm、少なくとも425mm、少なくとも450mm、少なくとも475mm、少なくとも500mm、最大で600mm、最大で575mm、最大で550mm、最大で525mm、最大で500mm、最大で450mm、最大で425mm、最大で400mm、最大で375mm、最大で350mm、最大で325mm、及び/又は最大で300mmの長さが含まれる。
【0041】
いくつかの例において、伸長入口チャンバ150は、おそらく
図5~
図6で最もおそらく良く示されるような、伸長入口チャンバ幅160、又は平均的な伸長入口チャンバ幅を有する及び/又は定めることができる。いくつかの例において、伸長入口チャンバ幅160は、
図2でおそらく最も良く示されるように、伸長入口チャンバ長手方向軸154、原動的流動軸72、伸長スロット190のスロット長手方向軸194、及び/又は伸長入口チャンバ長152に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定されうる。追加的又は代替的に、伸長出口チャンバ170が、同様におそらく
図5~
図6で最も良く示されるように、出口チャンバ幅180又は平均的な出口チャンバ幅を有する及び/又は定めることができる。いくつかの例において、出口チャンバ幅180が、おそらく
図2で最も良く示されるように、出口チャンバ長手方向軸174、出口流動軸92、スロット長手方向軸194、及び/又は出口チャンバ長172に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定されうる。追加的又は代替的に、出口チャンバ幅180は、伸長入口チャンバ幅160に対して平行に測定されうる。伸長入口チャンバ幅160及び/又は出口チャンバ幅180の例には、少なくとも20mm、少なくとも25mm、少なくとも30mm、少なくとも35mm、少なくとも40mm、少なくとも45mm、少なくとも50mm、最大で75mm、最大で70mm、最大で65mm、最大で60mm、最大で55mm、最大で50mm、最大で45mm、最大で40mm、及び/又は最大で35mmの幅が含まれる。
【0042】
吸入口チャンバ260は、吸入口流体の流れ76を、当該吸入口流体の流れ76が伸長入口チャンバ150内及び/又は伸長入口チャンバ150の範囲内の原動流体の流れ70と合わさり及び/又は原動流体の流れ70と混ざるように、伸長入口チャンバ150内へと方向付けるように、成形され、寸法決定され、配置され、及び/又は配向されうる。上述したように、原動流体入口ポート220に原動流体の流れ70を供給することによって、吸入口流体の流れ76が吸入口ポート270を介して及び/又は吸入口チャンバを通じて吸入口チャンバ260に流入するための原動力を提供する吸引力又は真空が発生及び/又は生成しうる。
【0043】
吸入口ポート270は、空気分散ノズル100内で任意の適切な配置及び/又は配向を有しうる。一例として、吸入口ポート270は、伸長出口ポート230と同じ又は少なくとも実質的に同じ方向に面しうる。より具体的な例として、吸入口ポート270は、伸長出口ポート230と同一平面上にあってよく、少なくとも実質的に同一平面上にあってよく、伸長出口ポート230に対して平行であってよく、及び/又は少なくとも実質的に平行であってよい。
【0044】
吸入口チャンバ260は、吸入口チャンバ長264を定めることができ、又は吸入口チャンバ長264に沿って延在しうる。吸入口チャンバ長264は、吸入口チャンバ長手方向軸266、及び/又は吸入口流動軸78に対して平行に又は少なくとも実質的に平行に延びうる。追加的又は代替的に、吸入口チャンバ長264は、伸長入口チャンバ長152及び/又は伸長出口チャンバ長172に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して延びうる。
【0045】
吸入口チャンバ長264は、任意の適切な寸法又は相対的な寸法を有する及び/又は定めることができる。一例として、吸入口チャンバ長264は、伸長入口チャンバ150の入口チャンバ高158の、第1の吸入口チャンバ長閾値倍でありうる。第1の吸入口チャンバ長閾値倍の例には、少なくとも0.5倍、少なくとも0.6倍、少なくとも0.7倍、少なくとも0.8倍、少なくとも0.9倍、少なくとも1.0倍、最大で1.5倍、最大で1.4倍、最大で1.3倍、最大で1.2倍、最大で1.1倍、最大で1.0倍、最大で0.9倍、最大で0.8倍、及び/又は最大で0.7倍が含まれうる。他の例として、吸入口チャンバ長264は、伸長出口チャンバ170の出口チャンバ高178の、第2の吸入口チャンバ長閾値倍でありうる。第2の吸入口チャンバ長閾値倍の例には、少なくとも0.5倍、少なくとも0.6倍、少なくとも0.7倍、少なくとも0.8倍、少なくとも0.9倍、少なくとも1.0倍、最大で1.5倍、最大で1.4倍、最大で1.3倍、最大で1.2倍、最大で1.1倍、及び/又は最大で1.0倍が含まれうる。
【0046】
空気分散ノズル100は、
図2におそらく最も良く示されるように、ノズル全高102又は平均的なノズル全高を有する及び/又は定めることができる。いくつかの例において、ノズル全高102が、伸長入口チャンバ長手方向軸154、伸長入口チャンバ長152、出口チャンバ長手方向軸174、出口チャンバ長172、伸長入口チャンバ幅160、出口チャンバ幅180、及び/又スロット長手方向軸194に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定されうる。追加的又は代替的に、ノズル全高102が、出口流動軸92、吸入口チャンバ長手方向軸266、及び/又は吸入口チャンバ260の吸入口チャンバ長264に対して平行に又は少なくとも実質的に平行に測定されうる。ノズル全高102の例には、少なくとも75mm、少なくとも80mm、少なくとも85mm、少なくとも90mm、少なくとも95mm、少なくとも100mm、少なくとも105mm、少なくとも110mm、少なくとも115mm、少なくとも120mm、最大で150mm、最大で145mm、最大で140mm、最大で135mm、最大で130mm、最大で125mm、最大で120mm、最大で115mm、最大で110mm、及び/又は最大で105mmの高さが含まれうる。
【0047】
図2を続けて参照すると、伸長入口チャンバ150は、入口チャンバ高158を有する及び/又は定めることができる。追加的又は代替的に、伸長出口チャンバ170は、出口チャンバ高178を有する及び/又は定めることができる。入口チャンバ高158と出口チャンバ高178とはそれぞれ、ノズル全高102における異なる及び/又は対応する割合又はパーセンテージでありうる。割合の例には、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、最大で75%、最大で60%、最大で55%、最大で50%、最大で45%、最大で40%、最大で35%、最大で30%、及び/又は最大で25%が含まれる。
【0048】
伸長入口チャンバ150は、伸長入口チャンバ長152に沿って延在する、原動流体入口ポート220からの原動流体の流れ70を受け取れる、及び/又は伸長スロット190を介して伸長出口チャンバ170にスロット流体の流れ206を供給しうる任意の適切な構造、形態、及び/又は構成を含みうる。いくつかの例において、伸長入口チャンバ150が、原動流体の流れ70を、伸長スロット190に向かって及び/又は伸長スロット190内へと方向付けるよう構成されうる。
【0049】
いくつかの例において、
図7及び
図8によっておそらく最も良く示されるように、伸長入口チャンバ150の横断面積156が、原動的流動軸72に沿って及び/又は原動的流動方向に減少しうる。いくつかのこのような例において、原動流体入口ポート220の比較的近傍では、伸長入口チャンバ150の最大横断面積156となり、原動流体入口ポートの比較的遠位では、伸長入口チャンバの最小横断面積156となりうる。いくつかのこのような例において、伸長入口チャンバ150の横断面積156が、原動的流動軸に沿って及び/又は原動的流動方向に減少し又は単調に減少しうる。いくつかのこのような例において、伸長入口チャンバ150の最大横断面積156が、伸長入口チャンバの最小横断面積156の、入口チャンバ面積閾値倍でありうる。入口チャンバ面積閾値倍の例には、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び/又は最大で1.5倍が含まれる。このような構成は、例えば、伸長スロット190のスロット長192に沿った流れの均一性を上げることで、スロット流体の流れ206の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0050】
いくつかの例において、本明細書では伸長入口チャンバ150の高さ158とも称されうる入口チャンバ高158が、原動的流動軸72に沿って及び/又は原動的流動方向に減少し、又は単調に減少しうる。いくつかのこのような例において、本明細書では伸長入口チャンバ150の最大高とも称されうる入口チャンバ高158の最大値が、少なくとも、本明細書では伸長入口チャンバの最小高とも称されうる入口チャンバ高158の最小値の、入口チャンバ高閾値倍でありうる。入口チャンバ高閾値倍の例には、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍が含まれる。このような構成も、例えば、伸長スロット190のスロット長192に沿った流れの均一性を向上させることで、スロット流体の流れ206の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0051】
いくつかの例において、本明細書では伸長入口チャンバ150の幅160とも称されうる伸長入口チャンバ幅160が、原動的流動軸72に沿って及び/又は原動的流動方向に減少し、又は単調に減少しうる。いくつかのこのような例において、本明細書では伸長入口チャンバ150の最大幅とも称されうる伸長入口チャンバ幅160の最大値は、少なくとも、本明細書では伸長入口チャンバの最小幅とも称されうる伸長入口チャンバ幅160の最小値の、伸長入口チャンバ幅閾値倍でありうる。伸長入口チャンバ幅閾値倍の例には、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍が含まれる。このような構成も、例えば、伸長スロット190のスロット長192に沿った流れの均一性を向上させることで、スロット流体の流れ206の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0052】
伸長出口チャンバ170は、出口チャンバ長172に沿って延在する、伸長スロット190からのスロット流体の流れ206を受け取りうる、逆回転する渦80を生成しうる、及び/又は、例えば伸長出口ポート230を介して出口流体の流れ90を放出しうる任意の適切な構造、形態、及び/又は構成を含みうる。いくつかの例において、伸長出口チャンバ170は、逆回転する渦80を生成するよう及び/又はスロット流体の流れ206を出口流体の流れ90として伸長出口ポート230に向かって方向付けるよう成形されうる。
【0053】
いくつかの例において、
図7及び
図8によっておそらく最も良く示されるように、伸長出口チャンバ170の横断面積176は、原動的流動軸72に沿って及び/又は原動的流動方向に減少しうる。いくつかのこのような例において、原動流体入口ポート220の相対的に近傍では伸長出口チャンバ170の最大横断面積176となり、原動流体入口ポートの比較的遠位では、伸長出口チャンバの最小横断面積176となりうる。いくつかのこのような例において、伸長出口チャンバ170の横断面積176が、原動的流動軸に沿って及び/又は原動的流動方向に減少し、又は単調に減少しうる。いくつかのこのような例において、伸長出口チャンバ170の最大横断面積176は、伸長出口チャンバの最小横断面積176の、出口チャンバ面積閾値倍でありうる。出口チャンバ面積閾値倍の例には、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び/又は最大で1.5倍が含まれる。このような構成は、例えば、伸長出口ポート230の出口ポート長手方向軸234に沿った流れの均一性を向上させることで、出口流体の流れ90の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0054】
いくつかの例において、本明細書では伸長出口チャンバ170の高さ178と称されうる出口チャンバ高178は、原動的流動軸72に沿って及び/又は原動的流動方向に減少し、又は単調に減少しうる。いくつかのこのような例において、本明細書では伸長出口チャンバ170の最大高とも称されうる出口チャンバ高178の最大値は、少なくとも、本明細書では伸長出口チャンバの最小高とも称されうる出口チャンバ高178の最小値の、出口チャンバ高閾値倍でありうる。出口チャンバ高閾値倍の例には、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び/又は最大で1.5倍が含まれる。このような構成は、例えば、伸長出口ポート230の出口ポート長手方向軸234に沿った流れの均一性を向上させることで、出口流体の流れ90の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0055】
いくつかの例において、本明細書では伸長出口チャンバ170の幅180と称されうる出口チャンバ幅180は、原動的流動軸72に沿って及び/又は原動的流動方向に減少し、又は単調に減少しうる。いくつかのこのような例において、本明細書では伸長出口チャンバ170の最大幅とも称されうる出口チャンバ幅180の最大値は、少なくとも、本明細書では伸長出口チャンバの最小幅とも称されうる出口チャンバ幅180の最小値の、出口チャンバ幅閾値倍でありうる。出口チャンバ幅閾値倍の例には、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び/又は最大で1.5倍が含まれる。このような構成は、例えば、伸長出口ポート230の出口ポート長手方向軸234に沿った流れの均一性を向上させることで、出口流体の流れ90の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0056】
図2では破線で示され、
図3~
図8では実線でしめされるように、空気分散ノズル100は、伸長出口構造250を含みうる。伸長出口構造250は、存在するときには、伸長出口チャンバ170から出口流体の流れ90を受け取り及び/又は空気分散ノズル100から出口流体の流れを放出するよう構成されうる。
【0057】
いくつかの例において、伸長出口構造250は、拡散器取付構造252を画定しうる。拡散器取付構造252は、存在するときには、空気拡散器(air diffuser)254を収容するよう及び/又は空気分散ノズル100の残りの部分に空気拡散器を動作可能に留めるよう適合、構成、成形、及び/又は寸法決定されうる。いくつかの例において、空気分散ノズル100が、拡散器取付構造252に動作可能に留められうる空気拡散器254をさらに含む。拡散器取付構造252の例には、空気拡散器254を収容するよう成形された領域、及び/又は任意の適切なファスナが含まれうる。空気拡散器254の例には、スクリーン、グリル、及び/又はルーブルが含まれる。空気拡散器254は、存在するときには、出口流体の流れ90を拡散させるよう構成され及び/又は伸長出口チャンバ170に背圧を供給するよう構成されうる。このような構成は、例えば、伸長出口ポート230の出口ポート長手方向軸234に沿った流れの均一性を上げることで、出口流体の流れ90の流れ又は流量の均一性を向上させることができる。
【0058】
いくつかの例において、空気分散ノズル100が、ノズル本体110を含むことができ、及び/又はノズル本体110によって画定されうる。ノズル本体110は、存在するときには、伸長入口チャンバ150、伸長出口チャンバ170、伸長スロット190、原動流体入口ポート220、伸長出口構造250、吸入口チャンバ260、吸入口ポート270、センサポート280、及び/又は原動流体加速構造290を画定しうる。いくつかのこのような例において、ノズル本体110は、付加製造プロセスによって形成及び/又は画定されうるような一体型又は単一のノズル本体110を含むことができ、及び/又は、当該一体型又は単一のノズル本体110でありうる。いくつかの例において、
図2に示されるように、ノズル本体110は、互いに動作可能に取り付けられてノズル本体を画定しうる少なくとも2つの本体要素112によって又は当該2つの本体要素112のみによって画定されうるノズル複合本体110を含むことができ及び/又はノズル複合本体110でありうる。いくつかの例において、本体要素112は、互いに左右対称に又は少なくとも実質的に左右対称になるよう成形されうる。
【0059】
ノズル本体110は、任意の適切なやり方で、空気分散ノズル100の様々な構成要素を画定することができる。一例として、
図7~
図8におそらく最も良く示されるように、ノズル本体110は、伸長入口チャンバ150の上面を画定しうる上方領域114を含みうる。他の例として、ノズル本体110は、伸長入口チャンバ150の第1の側面を画定しうる第1の伸長入口チャンバ側方領域116、及び/又は伸長入口チャンバの第2の側面を画定しうる第2の伸長入口チャンバ側方領域118を画定しうる。さらに別の例として、ノズル本体110が、上方領域114から第1の伸長入口チャンバ側方領域116へと移行しうる第1の伸長入口チャンバ移行領域120、及び/又は上方領域114から第2の伸長入口チャンバ側方領域118へと移行しうる第2の伸長入口チャンバ移行領域122を画定しうる。
【0060】
他の例として、ノズル本体110は、第1の伸長入口チャンバ側方領域116から先細りして伸長スロット190の第1の側面を少なくとも部分的に画定する第1の伸長入口チャンバテーパ状領域124、及び/又は、第2の伸長入口チャンバ側方領域118から先細りして伸長スロット190の第2の側面を少なくとも部分的に画定する第2の伸長入口チャンバテーパ状領域126を画定しうる。図示されるように、第1の伸長入口チャンバテーパ状領域124と第2の伸長入口チャンバテーパ状領域126とは、互いに向かって先細りしうる。
【0061】
さらに別の例として、ノズル本体110は、第1の伸長入口チャンバテーパ状領域124から延在しうる及び/又は伸長スロット190から遠ざかる方向にテーパ状となりうる第1の出口チャンバ上方テーパ状領域128、及び/又は、第2の伸長入口チャンバテーパ状領域126から延在しうる及び/又は伸長スロットから遠ざかる方向にテーパ状となりうる第2の出口チャンバ上方テーパ状領域130を画定しうる。第1の出口チャンバ上方テーパ状領域128と第2の出口チャンバ上方テーパ状領域130とは、互いから遠ざかる方向にテーパ状となりうる。
【0062】
他の例として、ノズル本体110が、第1の出口チャンバ上方テーパ状領域128から延在して伸長出口ポート230の第1の側面を画定しうる第1の出口チャンバ下方テーパ状領域132、及び/又は、第2の出口チャンバ上方テーパ状領域130から延在して伸長出口ポート230の第2の側面を画定しうる第2の出口チャンバ下方テーパ状領域134を画定しうる。第1の出口チャンバ下方テーパ状領域132と第2の出口チャンバ下方テーパ状領域134とは、互いに向かって先細りしうる。
【0063】
さらに別の例として、ノズル本体110が、第1の出口チャンバ下方テーパ状領域132から延在して伸長出口構造250の第1の側面を画定しうる第1の出口構造側方領域136を画定しうる。他の例として、ノズル本体110が、第2の出口チャンバ下方テーパ状領域134から延在して伸長出口構造の第2の側面を画定しうる第2の出口構造側方領域138を画定しうる。
【0064】
他の例として、ノズル本体110が、
図3~
図5におそらく最も良く示されるように、入口領域140を画定しうる。入口領域140は、原動流体入口ポート220を少なくとも部分的に画定することができ、及び/又は、上方領域114、第1の伸長入口チャンバ側方領域116、及び/又は第2の伸長入口チャンバ側方領域118から延在しうる。
【0065】
さらに別の例として、ノズル本体110が、
図6におそらく最も良く示されるように、末端領域142を確定しうる。末端領域142は、空気分散ノズル100の入口遠位端を画定しうる。追加的又は代替的に、末端領域142が、上方領域114、第1の伸長入口チャンバ側方領域116、第2の伸長入口チャンバ側方領域118、第1の伸長入口チャンバ移行領域120、第2の伸長入口チャンバ移行領域122、第1の伸長入口チャンバテーパ状領域124、第2の伸長入口チャンバテーパ状領域126、第1の出口チャンバ上方テーパ状領域128、第2の出口チャンバ上方テーパ状領域130、第1の出口チャンバ下方テーパ状領域132、第2の出口チャンバ下方テーパ状領域134、第1の出口構造側方領域136、及び/又は第2の出口構造側方領域138から延在しうる。
【0066】
図2では破線で示され、
図4及び
図10では実線で示されるように、空気分散ノズル100が、分離構造300を含みうる。分離構造300は、存在するときには、伸長出口チャンバ170と吸入口チャンバ260との間に延在することができ、及び/又は、伸長出口チャンバ170と吸入口チャンバ260とを流体的に隔てることができる。いくつかの例において、分離構造300が、伸長出口チャンバ170及び/又は吸入口チャンバ260の一領域を少なくとも部分に画定することができ、少なくとも部分的に伸長出口チャンバ170及び/又は吸入口チャンバ260の一領域の境界を成すことができ、及び/又は、伸長出口チャンバ170の領域及び/又は吸入口チャンバ260の一領域の境界を成すことができる。いくつかの例において、原動流体加速構造290は、原動流体の流れ70が分離構造300を流過する前に原動流体の流れ70を加速させるよう成形及び/又は配置されうる。
【0067】
いくつかの例において、
図2及び
図10におそらく最も良く示されるように、分離構造300が、空気力学的に成形された表面310を含みうる。空気力学的に成形された表面310は、存在するときには、吸入口チャンバ260の、伸長入口チャンバ150内に通じている領域262を少なくとも部分的に画定しうる。別の言い方をすると、空気力学的に成形された表面310は、領域262といった、吸入口チャンバ260と伸長入口チャンバ150との間の移行領域を少なくとも部分的に画定しうる。空気力学的に成形された表面310は、吸入口流体の流れ76を、例えば伸長入口チャンバ150を介して、伸長スロット190及び/又は伸長出口チャンバ170に向かって、及び/又は伸長スロット190内へと及び/又は伸長出口チャンバ170内へと方向付けるよう成形されうる。空気力学的に成形された表面310及び/又は領域262の例には、凸状表面及び/又はコアンダ表面が含まれる。
【0068】
いくつかの例において、分離構造300は、
図2及び
図10に示されるように、出口流体流れ方向転換構造320を含みうる。出口流体流れ方向転換構造320は、伸長出口ポート230内に配置することができ、及び/又は、伸長出口ポート230を少なくとも部分的に画定しうる。出口流体流れ方向転換構造320は、出口流体の流れ90を、吸入口流体の流れ76及び/又は吸入口ポート270から離れる方向に又は少なくとも部分的に離れる方向に向けるよう成形、寸法決定、及び/又は配置されうる。別の言い方をすると、出口流体流れ方向転換構造320は、出口流体の流れ90のうち、伸長出口ポート230を介して空気分散ノズル100から放出された後で吸入口流体の流れ76として吸入口ポート270を介して空気分散ノズル100に再び入る割合を下げるように構成されうる。出口流体流れ方向転換構造320の例には、伸長出口ポート230に向かって及び/又は吸入口ポート270から離れる方向に突出する突出領域が含まれる。
【0069】
本開示に係る空気分散ノズル100は、従来の空気分散ノズルと比較したときに、比較的より簡素であり得、及び/又はより少ない構成要素を含みうる。このような従来の空気分散ノズルは、所望のレベルの流体の流れの均一性をもたらすために、内部のバッフル、整流器、及び/又は流れガイドに依拠することが多く、これにより、従来の空気分散ノズルは、製造、設置、及び/又は整備保守のためにより高価となり及び/又はより複雑になる。上記のことを踏まえて、さらに
図2~
図10に示された空気分散ノズル100の説明を鑑みて、本開示に係る空気分散ノズル100が、伸長入口チャンバ150、伸長出口チャンバ170、伸長スロット190、原動流体入口ポート220、及び/又は伸長出口ポート230の内部に及び/又はこれらの間に延在及び/又は突出するバッフル、整流器、及び/又は流れガイドを含まなくてよく又は当該バッフル、整流器、及び/又は流れガイドが無くてよいことが、本開示の範囲内に入る。
【0070】
本開示に係る例示的で非排他的な例が、以下に列挙する段落において記載される。
【0071】
A1.空気分散ノズル(100)であって、
伸長入口チャンバ(150)と、
伸長出口チャンバ(170)と、
伸長入口チャンバ(150)と伸長出口チャンバ(170)との間に延在しており、伸長入口チャンバ(150)と伸長出口チャンバ(170)とを流体的に相互接続する伸長スロット(190)と、
伸長入口チャンバ(150)内へと延在する原動流体入口ポート(220)であって、原動的流動軸(72)に沿った、任意選択的に原動流動方向にある原動流体の流れ(70)を受け取るよう構成された原動流体入口ポート(220)と、
吸入口ポート(270)から伸長入口チャンバ(150)まで延在する吸入口チャンバ(260)であって、
吸入口ポート(270)が、吸入口チャンバ(260)内に通じており、
吸入口ポート(270)が、吸入口流動軸(78)に沿った、任意選択的に、原動的流動軸(72)に対して或る吸入流動傾斜角度(94)で配向された吸入口流動方向にある吸入口流体の流れ(76)を受け取るよう構成される、吸入口チャンバ(260)と、
吸入口チャンバ(260)内へと延在するセンサポート(280)と、
伸長出口チャンバ(170)から延在する伸長出口ポート(230)であって、
原動流体の流れ(70)と吸入口流体の流れ(76)の双方を含む出口流体の流れ(90)を、出口流動軸(92)に沿って、任意選択的に出口流動方向に放出するよう構成され、さらに、出口流動軸(92)が、原動的流動軸(72)に対して或る出口流動傾斜角度(96)で配向されている、伸長出口ポート(230)と、
を備えた空気分散ノズル(100)。
【0072】
A2.空気分散ノズル(100)は、原動流体の流れ(70)が伸長入口チャンバ(150)に入るときに、原動流体の流れ(70)の速度を上げるよう構成された原動流体加速構造(290)をさらに含む、段落A1に記載の空気分散ノズル(100)。
【0073】
A3.原動流体加速構造(290)が、
(i)断面積が縮小した領域、
(ii)少なくとも部分的にテーパ状の領域、
(iii)オリフィス(292)、及び
(iv)複数のオリフィス(292)
のうちの少なくとも1つを含む、段落A2に記載の空気分散ノズル(100)。
【0074】
A4.原動流体加速構造(290)は、吸入口流体の流れ(76)のための目標吸入口流量をもたらすために、原動流体の流れ(70)を加速させるよう構成される、段落A2又はA3に記載の空気分散ノズル(100)。
【0075】
A5.空気分散ノズル(100)が、伸長出口チャンバ(170)と吸入口チャンバ(260)との間に延在しており伸長出口チャンバ(170)と吸入口チャンバ(260)とを流体的に隔てる分離構造(300)をさらに含む、段落A1からA4のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0076】
A6.分離構造(300)が、伸長出口チャンバ(170)及び吸入口チャンバ(260)のうちの少なくとも1つを画定し、任意選択的にその双方を画定する、段落A5に記載の空気分散ノズル(100)。
【0077】
A7.分離構造(300)が、空気力学的に成形された表面(310)を含み、空気力学的に成形された表面(310)が、吸入口チャンバ(260)の、伸長入口チャンバ(150)内に通じている領域(262)を少なくとも部分的に画定する、段落A5又はA6に記載の空気分散ノズル(100)。
【0078】
A8.吸入口チャンバ(260)の、伸長入口チャンバ(150)内に通じている領域(262)が、凸状表面及びコアンダ表面の少なくとも1つを含む、段落A7に記載の空気分散ノズル(100)。
【0079】
A9.原動流体加速構造(290)は、原動流体の流れ(70)が分離構造(300)を通過して流れる前に当該原動流体の流れ(70)を加速させるために配置される、段落A5からA8のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0080】
A10.分離構造(300)が、出口流体の流れ(90)を吸入口流体の流れ(76)から離れる方向に向けるよう成形された、出口流体流れ方向転換構造(320)をさらに含む、段落A5からA9のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0081】
A11.出口流体流れ方向転換構造(320)が、
伸長出口ポート(230)内に配置されている、及び
伸長出口ポート(230)を少なくとも部分的に画定する、
のうちの少なくとも1つである、段落A10に記載の空気分散ノズル(100)。
【0082】
A12.空気分散ノズル(100)が、センサポート(280)内に配置されたセンサ(282)をさらに含む、段落A1からA11のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0083】
A13.センサ(282)が温度センサ(282)であり、又は温度センサ(282)を含む、段落A12に記載の空気分散ノズル(100)。
【0084】
A14.吸入口チャンバ(260)は、吸入口流体の流れ(76)を、当該吸入口流体の流れ(76)が伸長入口チャンバ(150)の範囲内の原動流体の流れ(70)と合流するように、伸長入口チャンバ(150)内へと方向付けるよう成形されている、段落A1からA13のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0085】
A15.原動流体入口ポート(220)に原動流体の流れ(70)を供給することによって、吸入口流体の流れ(76)が吸入口ポート(270)を介して吸入口チャンバ(260)に流入するための原動力をもたらす真空が形成される、段落A1からA14のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0086】
A16.吸入口ポート(270)が伸長出口ポート(230)と同一平面上にある、段落A1からA15のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0087】
A16.1.吸入口チャンバ(260)が、吸入口チャンバ長(264)に沿って延在する、段落A1からA16のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0088】
A16.2.吸入口チャンバ長(264)が、
(i)伸長入口チャンバ(150)の伸長入口チャンバ長(152)、
(ii)伸長出口チャンバ(170)の出口チャンバ長(172)、
のうちの少なくとも1つに対して直交し又は少なくとも実質的に直交して延びている、段落A16.1に記載の空気分散ノズル(100)。
【0089】
A16.3.吸入口チャンバ長(264)が、伸長入口チャンバ(150)の入口チャンバ高(158)の、第1の吸入口チャンバ長閾値倍であり、
任意選択的に、第1の吸入口チャンバ長閾値倍が、少なくとも0.5倍、少なくとも0.6倍、少なくとも0.7倍、少なくとも0.8倍、少なくとも0.9倍、少なくとも1.0倍、最大で1.5倍、最大で1.4倍、最大で1.3倍、最大で1.2倍、最大で1.1倍、最大で1.0倍、最大で0.9倍、最大で0.8倍、又は最大で0.7倍、のうちの少なくとも1つである、段落A16.2に記載の空気分散ノズル(100)。
【0090】
A16.4.吸入口チャンバ長(264)が、伸長出口チャンバ(170)の出口チャンバ高(178)の、第2の吸入口チャンバ長閾値倍であり、
任意選択的に、第2の吸入口チャンバ長閾値倍が、少なくとも0.5倍、少なくとも0.6倍、少なくとも0.7倍、少なくとも0.8倍、少なくとも0.9倍、少なくとも1.0倍、最大で1.5倍、最大で1.4倍、最大で1.3倍、最大で1.2倍、最大で1.1倍、又は最大で1.0倍、のうちの少なくとも1つである、段落A16.2又はA16.3に記載の空気分散ノズル(100)。
【0091】
A17.吸入口流動軸(78)が、出口流動軸(92)に対して平行であり、少なくとも実質的に平行である、段落A1からA16.4のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0092】
A18.吸入流動傾斜角度(94)が、出口流動傾斜角度(96)との閾値角度差の範囲内にある、段落A1からA17のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0093】
A19.閾値角度差が、
(i)少なくとも1度、少なくとも2.5度、少なくとも5度、少なくとも10度、又は少なくとも15度、及び
(ii)最大で30度、最大で25度、最大で20度、最大で15度、最大で10度、又は最大で5度、
のうちの少なくとも1つである、段落A18に記載の空気分散ノズル(100)。
【0094】
A20.吸入口流動軸(78)が、
(i)吸入口ポート(270)、及び、
(ii)吸入口ポート(270)の横断面、
のうちの少なくとも1つに対して直交し又は少なくとも実質的に直交している、段落A1からA19のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0095】
A21.原動的流動軸(72)が、
(i)原動流体入口ポート(220)の横断面に対して直交し又は少なくとも実質的に直交している、及び
(ii)伸長入口チャンバ(150)の伸長入口チャンバ長手方向軸(154)に対して平行であり又は少なくとも実質的に平行である、
のうちの少なくとも1つである、段落A1からA20のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0096】
A22.出口流動軸(92)が、
(i)伸長出口ポート(230)の横断面に対して直交し又は少なくとも実質的に直交している、
(ii)伸長出口ポート(230)の出口ポート長手方向軸(234)に直交し又は少なくとも実質的に直交している、
(iii)伸長出口チャンバ(170)の出口チャンバ長手方向軸(174)に直交し又は少なくとも実質的に直交している、
のうちの少なくとも1つである、段落A1からA21のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0097】
A23.出口流動傾斜角度(96)が、
(i)少なくとも45度、少なくとも50度、少なくとも55度、少なくとも60度、少なくとも65度、少なくとも70度、少なくとも75度、少なくとも80度、少なくとも85度、又は少なくとも90度、
(ii)最大で135度、最大で130度、最大で125度、最大で120度、最大で115度、最大で110度、最大で105度、最大で100度、最大で95度、又は最大で90度、及び
(iii)90度に少なくとも実質的に等しい、
のうちの少なくとも1つである、段落A1からA22のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0098】
A24.原動流体入口ポート(220)は、円形の、少なくとも部分的に円形の、又は少なくとも実質的に円形の原動流体入口ポート(220)である、段落A1からA23のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0099】
A25.原動流体入口ポート(220)が、伸長入口チャンバ(150)の伸長入口チャンバ長手方向軸(154)に沿って又は少なくとも実質的に沿って、原動流体の流れ(70)を方向付けるよう配向されている、段落A1からA24のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0100】
A26.原動流体入口ポート(220)の横断面が、伸長入口チャンバ(150)の伸長入口チャンバ長手方向軸(154)に対して直交し又は少なくとも実質的に直交している、段落A1からA25のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0101】
A27.伸長出口ポート(230)が、
(i)矩形の伸長出口ポート(230)である、
(ii)少なくとも実質的に矩形の伸長出口ポート(230)である、及び
(iii)角が丸くなった矩形の伸長出口ポート(230)である、
のうちの少なくとも1つである、段落A1からA26のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0102】
A28.伸長出口ポート(230)の出口ポート長手方向軸(234)が、伸長出口チャンバ(170)の出口チャンバ長手方向軸(174)に平行に又は少なくとも実質的に平行に延在する、段落A1からA27のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0103】
A29.伸長スロット(190)が、第1のスロット末端(196)と第2のスロット末端(200)との間に連続的に延在している、段落A1からA28のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0104】
A30.伸長スロット(190)が複数のスロット区分(204)を含み、
複数のスロット区分(204)の各スロット区分(204)が、伸長入口チャンバ(150)の所与の領域と、伸長出口チャンバ(170)の対応する領域と、を流体的に相互接続する、段落A1からA29のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0105】
A31.伸長スロット(190)が、テーパ状の伸長スロット(190)である、段落A1からA30のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0106】
A32.テーパ状の伸長スロット(190)が、当該テーパ状の伸長スロット(190)の第1のスロット末端(196)で、第1のスロット幅(198)を画定し、当該テーパ状の伸長スロット(190)の第2のスロット末端(200)で、第1のスロット幅(198)とは異なる第2のスロット幅(202)を画定する、段落A31に記載の空気分散ノズル(100)。
【0107】
A33.テーパ状の伸長スロット(190)の第1のスロット末端(196)は、相対的に原動流体入口ポート(220)の近くにあり、テーパ状の伸長スロット(190)の第2のスロット末端(200)は、相対的に原動流体入口ポート(220)から離れている、段落A32に記載の空気分散ノズル(100)。
【0108】
A34.第1のスロット幅(198)は第2のスロット幅(202)よりも大きい、段落A32又はA33に記載の空気分散ノズル(100)。
【0109】
A35.テーパ状の伸長スロット(190)は、
(i)第1のスロット幅(198)から第2のスロット幅(202)へと単調に先細りする、
(ii)第1のスロット幅(198)から第2のスロット幅(202)へと直線的に先細りする、及び
(iii)第1のスロット幅(198)から第2のスロット幅(202)へと弓状に先細りする、
のうちの少なくとも1つである、段落A32からA34のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0110】
A36.第2のスロット幅(202)に対する第1のスロット幅(198)の比率は、
(i)少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、少なくとも1.5、少なくとも1.6、少なくとも1.7、少なくとも1.8、少なくとも1.9、又は少なくとも2.0、及び
(ii)最大で4.0、最大で3.8、最大で3.6、最大で3.4、最大で3.2、最大で3.0、最大で2.9、最大で2.8、最大で2.7、最大で2.6、最大で2.5、最大で2.4、最大で2.3、最大で2.2、最大で2.1、最大で2.0、最大で1.9、最大で1.8、最大で1.7、最大で1.6、又は最大で1.5、
のうちの少なくとも1つである、段落A32からA35のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0111】
A37.第1のスロット幅(198)が、
(i)少なくとも1.5ミリメートル(mm)、少なくとも1.6mm、少なくとも1.7mm、少なくとも1.8mm、少なくとも1.9mm、少なくとも2mm、少なくとも2.1mm、少なくとも2.2mm、少なくとも2.3mm、又は少なくとも2.4mm、及び
(ii)最大で3mm、最大で2.9mm、最大で2.8mm、最大で2.7mm、最大で2.6mm、最大で2.5mm、最大で2.4mm、最大で2.3mm、最大で2.2mm、最大で2.1mm、又は最大で2mm、
のうちの少なくとも1つである、段落A32からA36のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0112】
A38.第2のスロット幅(202)が、
(i)少なくとも0.5mm、少なくとも0.6mm、少なくとも0.7mm、少なくとも0.8mm、少なくとも0.9mm、少なくとも1mm、少なくとも1.1mm、少なくとも1.2mm、少なくとも1.3mm、又は少なくとも1.4mm、及び
(ii)最大で2mm、最大で1.9mm、最大で1.8mm、最大で1.7mm、最大で1.6mm、最大で1.5mm、最大で1.4mm、最大で1.3mm、最大で1.2mm、最大で1.1mm、又は最大で1mm、
のうちの少なくとも1つである、段落A32からA37のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0113】
A39.伸長入口チャンバ(150)が、伸長入口チャンバ長(152)に沿って延在する、段落A1からA38のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0114】
A40.伸長出口チャンバ(170)が、伸長入口チャンバ長(152)に沿って延在する、段落A39に記載の空気分散ノズル(100)。
【0115】
A41.伸長入口チャンバ(150)が伸長入口チャンバ長(152)を画定し、伸長出口チャンバ(170)が出口チャンバ長(172)を画定する、段落A39又はA40に記載の空気分散ノズル(100)。
【0116】
A42.
(i)伸長入口チャンバ長(152)は、伸長入口チャンバ長手方向軸(154)に沿って測定される、及び
(ii)出口チャンバ長(172)は、出口チャンバ長手方向軸(174)に沿って測定される、
のうちの少なくとも1つである、段落A41に記載の空気分散ノズル(100)。
【0117】
A43.出口チャンバ長(172)に対する伸長入口チャンバ長(152)の比率は、
(i)少なくとも1.0、少なくとも1.1、少なくとも1.2、少なくとも1.3、少なくとも1.4、又は少なくとも1.5、及び
(ii)最大で2.0、最大で1.9、最大で1.8、最大で1.7、最大で1.6、最大で1.5、最大で1.4、最大で1.3、又は最大で1.2、
のうちの少なくとも1つである、段落A41又はA42に記載の空気分散ノズル(100)。
【0118】
A44.伸長入口チャンバ長(152)が、
(i)少なくとも150mm、少なくとも175mm、少なくとも200mm、少なくとも225mm、少なくとも250mm、少なくとも275mm、少なくとも300mm、少なくとも325mm、少なくとも350mm、少なくとも375mm、少なくとも400mm、少なくとも425mm、少なくとも450mm、少なくとも475mm、又は少なくとも500mm、及び
(ii)最大で600mm、最大で575mm、最大で550mm、最大で525mm、最大で500mm、最大で450mm、最大で425mm、最大で400mm、最大で375mm、最大で350mm、最大で325mm、又は最大で300mm、
のうちの少なくとも1つである、段落A41からA43のうちのいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0119】
A45.伸長入口チャンバ(150)が、伸長入口チャンバ幅(160)又は平均的な伸長入口チャンバ幅(160)を定め、伸長出口チャンバ(170)が、出口チャンバ幅(180)又は平均的な出口チャンバ幅(180)を定める、段落A1からA44のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0120】
A46.
(i)伸長入口チャンバ幅(160)が、伸長入口チャンバ長手方向軸(154)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(ii)出口チャンバ幅(180)が、出口チャンバ長手方向軸(174)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(iii)伸長入口チャンバ幅(160)が、原動的流動軸(72)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(iv)出口チャンバ幅(180)が、出口流動軸(92)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(v)伸長入口チャンバ幅(160)が、伸長スロット(190)がそれに沿って延在するスロット長手方向軸(194)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(vi)出口チャンバ幅(180)が、スロット長手方向軸(194)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
のうちの少なくとも1つである、段落A45に記載の空気分散ノズル(100)。
【0121】
A47.伸長入口チャンバ幅(160)、又は平均的な伸長入口チャンバ幅(160)、及び
出口チャンバ幅(180)、又は平均的な出口チャンバ幅(180)、
のうちの少なくとも1つが、
(i)少なくとも20mm、少なくとも25mm、少なくとも30mm、少なくとも35mm、少なくとも40mm、少なくとも45mm、又は少なくとも50mm、及び
(ii)最大で75mm、最大で70mm、最大で65mm、最大で60mm、最大で55mm、最大で50mm、最大で45mm、最大で40mm、又は最大で35mm、
のうちの少なくとも1つである、段落A45又はA46に記載の空気分散ノズル(100)。
【0122】
A48.空気分散ノズル(100)が、ノズル全高(102)又は平均的なノズル全高(102)を定める、段落A1からA47のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0123】
A49.ノズル全高(102)が、
(i)伸長入口チャンバ長手方向軸(154)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(ii)出口チャンバ長手方向軸(174)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
(iii)出口流動軸(92)に対して平行に又は少なくとも実質的に平行に測定される、
(iv)スロット長手方向軸(194)に対して直交して又は少なくとも実質的に直交して測定される、
のうちの少なくとも1つである、段落A48に記載の空気分散ノズル(100)。
【0124】
A50.ノズル全高(102)は、
(i)少なくとも75mm、少なくとも80mm、少なくとも85mm、少なくとも90mm、少なくとも95mm、少なくとも100mm、少なくとも105mm、少なくとも110mm、少なくとも115mm、又は少なくとも120mm、及び
(ii)最大で150mm、最大で145mm、最大で140mm、最大で135mm、最大で130mm、最大で125mm、最大で120mm、最大で115mm、最大で110mm、又は最大で105mm、
のうちの少なくとも1つである、段落A48又はA49に記載の空気分散ノズル(100)。
【0125】
A51.伸長入口チャンバ(150)の横断面積(156)が、原動的流動方向に沿って減少し、
任意選択的に、伸長入口チャンバ(150)の最大横断面積(156)が、伸長入口チャンバ(150)の最小横断面積(156)の、伸長入口チャンバ閾値面積倍であり、
さらに任意選択的に、伸長入口チャンバ面積閾値倍が、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍、のうちの少なくとも1つである、段落A1からA50のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0126】
A52.伸長入口チャンバ(150)の高さ(158)が、原動的流動方向に沿って減少し、
任意選択的に、伸長入口チャンバ(150)の最大高(158)が、伸長入口チャンバ(150)の最小高(158)の、伸長入口チャンバ高閾値倍であり、
さらに任意選択的に、伸長入口チャンバ高閾値倍が、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍、のうちの少なくとも1つである、段落A1からA51のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0127】
A53.伸長入口チャンバ(150)の幅(160)が、原動的流動方向に沿って減少し、
任意選択的に、伸長入口チャンバ(150)の最大幅(160)が少なくとも、伸長入口チャンバ(150)の最小幅(160)の、伸長入口チャンバ幅閾値倍であり、
さらに任意選択的に、伸長入口チャンバ幅閾値倍が、少なくとも1.05、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍、のうちの少なくとも1つである、段落A1からA52のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0128】
A54.伸長入口チャンバ(150)が、原動流体の流れ(70)を伸長スロット(190)に向かって方向付けるよう成形されている、段落A1からA53のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0129】
A55.伸長出口チャンバ(170)の横断面積(176)が、原動的流動方向に沿って減少し、
任意選択的に、伸長出口チャンバ(170)の最大横断面積(176)が少なくとも、伸長出口チャンバ(170)の最小横断面積(176)の、出口チャンバ面積閾値倍であり、
さらに任意選択的に、出口チャンバ面積閾値倍が、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍、のうちの少なくとも1つである、段落A1からA54のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0130】
A56.伸長出口チャンバ(170)の高さ(178)が、原動的流動方向に沿って減少し、
任意選択的に、伸長出口チャンバ(170)の最大高(178)が、伸長出口チャンバ(170)の最小高(178)の、出口チャンバ高閾値倍であり、
さらに任意選択的に、出口チャンバ高閾値倍が、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍、のうちの少なくとも1つである、段落A1からA55のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0131】
A57.伸長出口チャンバ(170)の幅(180)が、原動的流動方向に沿って減少し、
任意選択的に、伸長出口チャンバ(170)の最大幅(180)が少なくとも、伸長出口チャンバ(170)の最小幅(180)の、伸長出口チャンバ幅閾値倍数であり、
さらに任意選択的に、出口チャンバ幅閾値倍が、少なくとも1.05倍、少なくとも1.1倍、少なくとも1.15倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.25倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.35倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、最大で3.0倍、最大で2.9倍、最大で2.8倍、最大で2.7倍、最大で2.6倍、最大で2.5倍、最大で2.4倍、最大で2.3倍、最大で2.2倍、最大で2.1倍、最大で2.0倍、最大で1.9倍、最大で1.8倍、最大で1.7倍、最大で1.6倍、及び最大で1.5倍、のうちの少なくとも1つである、段落A1からA56のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0132】
A58.伸長入口チャンバ(150)が、伸長スロット(190)から伸長出口ポート(230)への流体の流れの中に、逆回転する渦の対(80)を発生させるよう成形されている、段落A1からA57のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0133】
A59.空気分散ノズル(100)が、伸長出口ポート(230)から出口流体の流れ(90)を受け取るよう構成された伸長出口構造(250)をさらに含む、段落A1からA58のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0134】
A60.伸長出口構造(250)が、拡散器取付構造(252)を画定する、段落A59に記載の空気分散ノズル(100)。
【0135】
A61.空気分散ノズル(100)が、拡散器取付構造(252)に動作可能に留められた空気拡散器(254)をさらに含み、
任意選択的に、空気拡散器(254)が、スクリーン、グリル、及びルーブルのうちの少なくとも1つを含む、段落A60に記載の空気分散ノズル(100)。
【0136】
A62.空気分散ノズル(100)が、伸長入口チャンバ(150)、伸長出口チャンバ(170)、伸長スロット(190)、原動流体入口ポート(220)、及び伸長出口ポート(230)を画定するノズル本体(110)を含む、段落A1からA61のうちのいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0137】
A63.ノズル本体(110)が、一体型のノズル本体(110)である、段落A62に記載の空気分散ノズル(100)。
【0138】
A64.ノズル本体(110)が、互いに動作可能に取り付けられてノズル本体(110)を画定する少なくとも2つの本体要素(112)によって、任意選択的に、当該2つの本体要素(112)のみによって画定されたノズル複合本体(110)である、段落A62又はA63に記載の空気分散ノズル(100)。
【0139】
A65.少なくとも2つの本体要素(112)が、互いの左右対称になるよう又は少なくとも実質的に左右対称になるよう成形される、段落A64に記載の空気分散ノズル(100)。
【0140】
A66.ノズル本体(110)が、
(i)伸長入口チャンバ(150)の上面を画定する上方領域(114)、
(ii)伸長入口チャンバ(150)の第1の側面を画定する第1の伸長入口チャンバ側方領域(116)、
(iii)伸長入口チャンバ(150)の第2の側面を画定する第2の伸長入口チャンバ側方領域(118)、
(iv)上方領域(114)から第1の伸長入口チャンバ側方領域(116)へと移行する第1の伸長入口チャンバ移行領域(120)、
(v)上方領域(114)から第2の伸長入口チャンバ側方領域(118)へと移行する第2の伸長入口チャンバ移行領域(122)、
(vi)第1の伸長入口チャンバ側方領域(116)から先細りして、伸長スロット(190)の第1の側面を画定する第1の伸長入口チャンバテーパ状領域(124)、
(vii)第2の伸長入口チャンバ側方領域(118)から先細りして、伸長スロット(190)の第2の側面を画定する第2の伸長入口チャンバテーパ状領域(126)、
(viii)第1の伸長入口チャンバテーパ状領域(124)から延びて、伸長スロット(190)から遠ざかる方向にテーパ状となる第1の出口チャンバ上方テーパ状領域(128)、
(ix)第2の伸長入口チャンバテーパ状領域(126)から延びて、伸長スロット(190)から遠ざかる方向にテーパ状となる第2の出口チャンバ上方テーパ状領域(130)、
(x)第1の出口チャンバ上方テーパ状領域(128)から延びて、伸長出口ポート(230)の第1の側面を画定する第1の出口チャンバ下方テーパ状領域(132)、
(xi)第2の出口チャンバ上方テーパ状領域(130)から延びて、伸長出口ポート(230)の第2の側面を画定する第2の出口チャンバ下方テーパ状領域(134)、
(xii)第1の出口チャンバ下方テーパ状領域(132)から延びて、伸長出口構造(250)の第1の側面を画定する第1の出口構造側方領域(136)、
(xiii)第2の出口チャンバ下方テーパ状領域(134)から延びて、伸長出口構造(250)の第2の側面を画定する第2の出口構造側方領域(138)、
(xiv)原動流体入口ポート(220)を少なくとも部分的に画定し、上方領域(114)、第1の伸長入口チャンバ側方領域(116)、及び第2の伸長入口チャンバ側方領域(118)のうちの少なくとも1つから延在する入口領域(140)、及び、
(xv)空気分散ノズル(100)の入口遠位端を画定し、上方領域(114)、第1の伸長入口チャンバ側方領域(116)、第2の伸長入口チャンバ側方領域(118)、第1の伸長入口チャンバ移行領域(120)、第2の伸長入口チャンバ移行領域(122)、第1の伸長入口チャンバテーパ状領域(124)、第2の伸長入口チャンバテーパ状領域(126)、第1の出口チャンバ上方テーパ状領域(128)、第2の出口チャンバ上方テーパ状領域(130)、第1の出口チャンバ下方テーパ状領域(132)、第2の下方出口チャンテーパ状領域(134)、第1の出口構造側方領域(136)、及び第2の出口構造側方領域(138)のうちの少なくとも1つから延在する末端領域(142)、
のうちの少なくとも1つを含む、段落A1からA65の一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0141】
A67.空気分散ノズル(100)が、原動的流動方向から出口流動方向へと原動流体の流れ(70)を方向転換するよう構成されており、これにより、
(i)出口流体の流れ(90)が、伸長出口ポート(230)の出口ポート長に沿って均一であり、又は少なくとも実質的に均一である、
(ii)出口流体の流れ(90)が層流である、
(iii)出口流体の流れ(90)が、出口流動方向へと少なくとも実質的に均一に方向付けられている、
のうちの少なくとも1つである、段落A1からA66のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0142】
A68.伸長入口チャンバ(150)、伸長出口チャンバ(170)、伸長スロット(190)、原動流体入口ポート(220)、及び伸長出口ポート(230)のうちの少なくとも1つは、
(i)バッフル、
(ii)整流器、及び
(iii)流れガイド、
のうちの少なくとも1つが無い、段落A1からA67のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0143】
A69.出口流体の流れ(90)が、エアカーテン(98)を生成するよう構成される、段落A1からA68のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)。
【0144】
B1.航空機(10)であって、
段落A1からA69のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)と、
原動流体入口ポート(220)に原動流体の流れ(70)を供給するよう構成された給気導管(30)と、
を備えた、航空機(10)。
【0145】
B2.空気分散ノズル(100)が、航空機(10)の操縦室(20)内に配置されており、
さらに、出口流体の流れ(90)が、航空機(10)の操縦士着席エリア(12)と、航空機の副操縦士着席エリア(14)との間にエアカーテン(98)を生成するよう構成される、段落B1に記載の航空機(10)。
【0146】
B3.航空機(10)が、センサ(282)と通信する環境制御システム(40)をさらに含む、段落B1又はB2に記載の航空機(10)。
【0147】
B4.環境制御システム(40)が、センサ(282)からのセンサ読み取り値に少なくとも部分的に基づいて、原動流体の流れ(70)の流量を制御するよう構成される、段落B3に記載の航空機(10)。
【0148】
C1.段落A1からA69のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)、又は段落B1からB4のいずれか一段落に記載の航空機(10)を利用する方法であって、
原動流体入口ポート(220)を介して原動的流動方向に沿って、伸長入口チャンバ(150)に原動流体の流れ(70)を供給することと、
伸長入口チャンバ(150)内で原動流体の流れ(70)を方向転換し、伸長スロット(190)を流過して伸長出口チャンバ(170)内に入るスロット流体の流れ(206)を生成することと、
伸長出口チャンバ(170)内で、スロット流体の流れ(206)の中に逆回転する渦の対(80)を生成することと、
伸長出口ポート(230)から、出口流動方向に沿って出口流体の流れ(90)を放出することと、
を含む、方法。
【0149】
C2.放出することが、出口流動方向が原動的流動方向に対して出口流動傾斜角度(96)で配向されているように放出することを含む、段落C1に記載の方法。
【0150】
C3.放出することが、
(i)直線的な出口流体の流れ(90)を放出する、及び、
(ii)層流の出口流体の流れ(90)を放出する、
のうちの少なくとも1つを含む、段落C1又はC2に記載の方法。
【0151】
C4.原動流体の流れ(70)を供給したことに応じて、方法は、
吸入口ポート(270)を介して吸入口流体の流れ(76)を吸入口チャンバ(260)内へと引き込む吸引力を生成することさらに含む、段落C1からC3のいずれか一段落に記載の方法。
【0152】
C5.方法は、原動流体の流れ(70)と、伸長入口チャンバ(150)内の吸入口流体の流れ(76)とを混ぜることをさらに含む、段落C1からC4のいずれか一段落に記載の方法。
【0153】
C6.方法は、
吸入口流体の流れ(76)の温度を測定することをさらに含む、段落C1からC4のいずれか一段落に記載の方法。
【0154】
C7.方法は、
吸入口流体の流れ(76)の温度に少なくとも部分的に基づいて、原動流体の流れ(70)の流量を選択的に調節することと、
をさらに含む、段落C6に記載の方法。
【0155】
D1.原動的入口方向にある原動流体の流れ(70)を受け取るため、
原動流体の流れ(70)を、原動的流動方向に対して或る出口流動傾斜角度(96)で配向された出口流動方向へと方向転換するため、及び、
エアカーテン(98)を画定する出口流体の流れ(90)を生成するため
の空気分散ノズル(100)の使用。
【0156】
D2.航空機(10)の機内(11)の温度を検出するためと、
航空機(10)の機内(11)に出口流体の流れ(90)を供給するためと、
の双方のための空気分散ノズル(100)の使用。
【0157】
D3.段落C1からC7のいずれか一段落に記載の方法を用いた、段落A1からA69のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)又は段落B1からB4のいずれか一段落に記載の航空機の使用。
【0158】
D4.段落A1からA69のいずれか一段落に記載の空気分散ノズル(100)のいずれか又は段落B1からB4のいずれか一段落に記載の航空機(10)のいずれかを用いた、段落C1からC7のいずれか一段落に記載の方法の使用。
【0159】
さらに、本開示に係る例示的で非限定的な例が、以下の段落において記載される。
【0160】
本開示に係る一実施例において、空気分散ノズル(100)は、
伸長入口チャンバ(150)と、
伸長出口チャンバ(170)と、
伸長入口チャンバ(150)と伸長出口チャンバ(170)との間に延在しており、伸長入口チャンバ(150)と伸長出口チャンバ(170)とを流体的に相互接続する伸長スロット(190)と、
伸長入口チャンバ(150)内へと延在する原動流体入口ポート(220)であって、原動的流動軸(72)に沿った原動流体の流れ(70)を受け取るよう構成された原動流体入口ポート(220)と、
吸入口ポート(270)から伸長入口チャンバ(150)まで延在する吸入口チャンバ(260)であって、
吸入口ポート(270)が、吸入口チャンバ(260)内に通じており、
吸入口ポート(270)が、吸入口流動軸(78)に沿った吸入口流体の流れ(76)を受け取るよう構成される、吸入口チャンバ(260)と、
吸入口チャンバ(260)内へと延在するセンサポート(280)と、
伸長出口チャンバ(170)から延在する伸長出口ポート(230)であって、
原動流体の流れ(70)と吸入口流体の流れ(76)の双方を含む出口流体の流れ(90)を、出口流動軸(92)に沿って放出するよう構成された伸長出口ポート(230)と、を備え、
さらに、出口流動軸(92)が、原動的流動軸(72)に対して或る出口流動傾斜角度(96)で配向されている。
【0161】
任意選択的に、先の段落に記載の空気分散ノズル(100)において、
空気分散ノズル(100)は、原動流体の流れ(70)が伸長入口チャンバ(150)に入るときに、原動流体の流れ(70)の速度を上げるよう構成された原動流体加速構造(290)をさらに含む。
【0162】
任意選択的に、先の段落に記載の空気分散ノズル(100)のうちの一段落において、先の段落に記載の原動流体加速構造(290)が、
(i)断面積が縮小した領域、
(ii)少なくとも部分的にテーパ状の領域、
(iii)複数のオリフィス、
のうちの少なくとも1つを含む。
【0163】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、空気分散ノズル(100)が、
伸長出口チャンバ(170)と吸入口チャンバ(260)との間に延在しており、伸長出口チャンバ(170)と吸入口チャンバ(260)とを流体的に隔てる分離構造(300)
をさらに含む。
【0164】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、分離構造(300)が、伸長出口チャンバ(170)及び吸入口チャンバ(260)のうちの少なくとも1つを少なくとも部分的に画定する。
【0165】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、分離構造(300)が、空気力学的に成形された表面(310)を含み、空気力学的に成形された表面(310)が、吸入口チャンバ(260)の、伸長入口チャンバ(150)内に通じている領域(262)を少なくとも部分的に画定する。
【0166】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、吸入口チャンバ(260)の、伸長入口チャンバ(150)内に通じている領域(262)が、凸状表面及びコアンダ表面の少なくとも1つを含む。
【0167】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、分離構造(300)が、出口流体の流れ(90)を吸入口流体の流れ(76)から離れる方向に向けるよう成形された出口流体流れ方向転換構造(320)をさらに含む。
【0168】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、出口流体流れ方向転換構造(320)が、
伸長出口ポート(230)内に配置されている、及び
伸長出口ポート(230)を少なくとも部分的に画定する、
のうちの少なくとも1つである。
【0169】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、空気分散ノズル(100)が、センサポート(280)内に配置されたセンサ(282)をさらに含む。
【0170】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、吸入口チャンバ(260)は、吸入口流体の流れ(76)を、当該吸入口流体の流れ(76)が伸長入口チャンバ(150)内の原動流体の流れ(70)と合流するように、伸長入口チャンバ(150)内へと方向付けるよう成形されている。
【0171】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、吸入口ポート(270)が伸長出口ポート(230)と同一平面上にある。
【0172】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の空気分散ノズル(100)において、吸入口流動軸(78)が、出口流動軸(92)に対して少なくとも実質的に平行である。
【0173】
本開示に係る他の実施例において、航空機(10)が、先の段落に記載の空気分散ノズル(100)と、原動流体入口ポート(220)に原動流体の流れ(70)を供給するよう構成された給気導管(30)と、を備える。
【0174】
任意選択的に、先の段落に記載の航空機(10)が、センサ(282)と通信する環境制御システム(40)を備え、環境制御システム(40)が、センサ(282)からのセンサ読み取り値に少なくとも部分的に基づいて、原動流体の流れ(70)の流量を制御するよう構成される。
【0175】
本開示に係る他の実施例において、先の段落に記載の空気分散ノズル(100)を利用する方法が、
原動流体入口ポート(220)を介して原動的流動方向に沿って、伸長入口チャンバ(150)に原動流体の流れ(70)を供給することと、
伸長入口チャンバ(150)内で原動流体の流れ(70)を方向転換し、伸長スロット(190)を流過して伸長出口チャンバ(170)内に入るスロット流体の流れ(206)を生成することと、
伸長出口チャンバ(170)内で、スロット流体の流れ(206)の中に逆回転する渦の対(80)を生成することと、伸長出口ポート(230)から、出口流動方向に沿って出口流体の流れ(90)を放出することと、
を含む。
【0176】
任意選択的に、先の段落に記載の方法において、
原動流体の流れ(70)を供給したことに応じて、方法が、吸入口ポート(270)を介して吸入口流体の流れ(76)を吸入口チャンバ(260)内へと引き込む吸引力を生成することさらに含む。
【0177】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の方法は、原動流体の流れ(70)と、伸長入口チャンバ(150)内の吸入口流体の流れ(76)とを混ぜることをさらに含む。
【0178】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の方法は、吸入口流体の流れ(76)の温度を測定することをさらに含む。
【0179】
任意選択的に、先の段落のうちの一段落に記載の方法は、吸入口流体の流れ(76)の温度に少なくとも部分的に基づいて、原動流体の流れ(70)の流量を選択的に調節することをさらに含む。
【0180】
本明細書では、装置の1対上の構成要素又は特性のアクション、動き、構成、又は他のアクティビティを変更するときの「選択的な(selective)」及び「選択的に(selectively)」という用語は、その特定のアクション、動き、構成又は他のアクティビティが、装置若しくは装置の1つ以上の構成要素の一態様をユーザが操作した直接的又は間接的な結果であることを意味している。
【0181】
本明細書では、「適合される(adapted)」及び「構成される(configured)」という用語は、要素、構成要素、又は他の発明の主題が、所与の機能を実行するよう設計され及び/又は所与の機能を実行することが意図されていることを意味している。したがって、「適合される」及び「構成される」という用語の使用は、所与の要素、構成要素、又は他の発明の主題が、単に所与の機能を実行することが「できる(capable of)」ことを意味すると解釈すべきではなく、要素、構成要素、及び/又は他の発明の主題が、その機能を実行するという目的のために特に選択され、創出され、実現され、利用され、プログラム化され、及び/又は設計されていることを意味すると解釈されたい。特定の機能を実行するよう適合されているとして記載された要素、構成要素、及び/又は他の記載対象は、追加的又は代替的に、その機能を実行するよう構成されているとして記載されうること、及びその逆のことも本開示の範囲に含まれる。同様に、特定の機能を実行するよう構成されていると記載された発明の主題は、追加的又は代替的に、その機能を実行するよう動作可能であるとして記載されうる。
【0182】
本明細書では、1つ以上の存在物の列挙に関連する「少なくとも1つ(at least one)」という表現は、存在物の列挙における存在物のうちの任意の1つ以上のものから選択された少なくとも1つの存在物を意味するが、必ずしも、存在物の列挙において具体的に列挙された全ての存在物のうちの少なくとも1つを含む必要はなく、存在物の列挙における存在物の任意の組み合わせが除外されないと理解されたい。この定義によって、「少なくとも1つ」という表現で言及されている存在物の列挙において具体的に特定されている存在物以外の存在物も、当該具体的に特定された存在物と関係するか関係していないかに関わらず、任意選択的に存在しうるということも可能となる。従って、非限定的な例として、「AとBのうちの少なくとも1つ」(若しくは「A又はBのうちの少なくとも1つ」、若しくは「A及び/又はBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態において、少なくとも1つのA(任意選択的に1より多いAを含む)を意味し、ここで、Bが存在しないこと(及び、任意選択的にB以外の存在物を含むこと)を意味してよく、他の実施形態において、少なくとも1つのB(任意選択的に1より多いBを含む)を意味し、ここで、Aが存在しないこと(及び、任意選択的にA以外の存在物を含むこと)を意味してよく、更に別の実施形態において、少なくとも1つのA(任意選択的に1より多いAを含む)、少なくとも1つのB(任意選択的に1より多いBを含む)(、及び、任意選択的に他の存在物を含むこと)を意味してよい。換言すると、「少なくとも1つ」、「1つ以上」、並びに「及び/又は」という表現は、その働きにおいて連言的(conjunctive)であると共に選言的な(disjunctive)オープンエンドの表現である。例えば、「A、B及びCのうちの少なくとも1つ」、「A、B又はCのうちの少なくとも1つ」、「A、B及びCのうちの1つ以上」、「A、B又はCのうちの1つ以上」、及び「A、B、及び/又はC」という表現は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの両方、AとCの両方、BとCの両方、AとBとCの全てを意味してよく、任意選択的に、先に挙げたもののいずれかと少なくとも1つの他の存在物との組み合わせを意味してよい。
【0183】
本明細書で開示された装置の様々な要素及び本明細書で開示された方法の様々なステップは、本開示に係るすべての装置及び方法で必要とされるわけではなく、本開示は、本明細書で開示される様々な要素及びステップの、新規で自明ではない組み合わせ及び組み合わせの要素(subcombination)の全てを含む。更に、本明細書で開示される様々な要素及びステップのうちの1つ以上が、開示される装置又は方法の全体とは別個の、独立した発明の主題を規定しうる。これに対応して、かかる発明の主題は、本明細書で明示的に開示される特定の装置及び方法と関連している必要はなく、かかる発明の主題によって、本明細書で明示的に開示されていない装置及び/又は方法における有用性が見出されうる。
【0184】
本明細書では、「例えば(for example)」という表現、「一例として(as an example)」という表現、及び/又は、単なる「例(example)」という用語は、本開示に係る1つ以上の構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施形態、及び/又は方法に関連して使用される場合に、記載された構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施形態、及び/又は方法が、本開示に係る構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施形態、及び/又は方法の例示的で非限定的な例であると伝えることが意図されている。したがって、記載された構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施形態、及び/又は方法は、限定されること、必要とされること、又は限定的/網羅的であることは意図されていない。すなわち、他の構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施形態、及び/又は方法も、構造的及び/又は機能的に類似した及び/又は均等の構成要素、特徴、詳細事項、構造、実施形態、及び/又は方法を含めて、本開示の範囲に含まれる。
【0185】
本明細書では、程度又は関係を変更する場合の「少なくとも実質的に(at least substantially)」という表現は、記載された「実質的な(substantial)」程度又は関係のみではなく、記載された程度又は関係の完全な範囲(full extent)を含みうる。記載された程度又は関係の実質的な量は、記載された程度又は関係の少なくとも75%を含みうる。例えば、或る物質から少なくとも実質的に形成された物体は、物体の少なくとも75%がその材料から形成された物体を含み、同様に、その物質から完全に形成された物体も含む。他の例として、第2の長さと少なくとも実質的に同じ長さの第1の長さは、第2の長さの75%の範囲内にある第1の長さを含み、同様に第2の長さと同じ長さの第1の長さも含む。
【外国語明細書】