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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170800
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】自立型巻き取りスクリーン
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20221104BHJP
   A47B 17/00 20060101ALI20221104BHJP
   A47B 17/04 20060101ALI20221104BHJP
   A47B 96/04 20060101ALI20221104BHJP
   A47G 5/02 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B17/00 Z
A47B17/04
A47B96/04 Z
A47G5/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077008
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】392005469
【氏名又は名称】モリテックスチール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086346
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 武信
(72)【発明者】
【氏名】服部 正
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 明莉
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NP00
3B053NQ09
3B053NQ10
3B053SE10
(57)【要約】
【課題】デスクやテーブルなどの設置面に載置して用いることができる自立型巻き取りスクリーンを提供する。
【解決手段】設置面に載置される基部11と、基部11に配置された巻き取り部と、巻き取り部から上方へ引き出し可能なスクリーン部13とを備える。スクリーン部13は、巻き取り部に捲回されたコンベックス帯18とシート19を備え、これらの先端は支持バー17に取り付けられている。支持バー17を持ち上げることにより、スクリーン部13が引き出され、この状態でコンベックス帯18にその荷重が支持されて自立する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置面に載置される基部と、前記基部に配置された巻き取り部と、前記巻き取り部から上方へ引き出し可能なスクリーン部とを備え、
スクリーン部は、前記巻き取り部に捲回されたコンベックス帯とシートとを備え、
前記コンベックス帯と前記シートとは共に、前記巻き取り部によって巻き取り及び引き出し可能であり、
引き出し状態において、前記スクリーン部は、前記コンベックス帯にその荷重が支持されて自立することを特徴とする自立型巻き取りスクリーン。
【請求項2】
前記巻き取り部は、前記コンベックス帯を巻き取るコンベックス帯用巻き芯と前記シートを巻き取るシート用巻き取り部とを備え、
前記コンベックス帯用巻き芯と前記シート用巻き取り部とが一体に回転することを特徴とする請求項1に記載の自立型巻き取りスクリーン。
【請求項3】
前記コンベックス帯用巻き芯を複数備え、
複数の前記コンベックス帯用巻き芯のそれぞれに捲回された前記コンベックス帯の先端間に支持バーを備え、前記支持バーに前記シートの先端が接続され、
引き出された前記コンベックス帯が前記支持バー及び前記シートの荷重を支持して自立し、
コンベックス帯用巻き芯は、ドラムケース内に回転可能に配置され、
前記ドラムケースは、少なくともその引き出し用の開口付近に規制ガイド部を備え、
前記規制ガイド部は、前記開口付近において、前記コンベックス帯用巻き芯に先に巻き取られた前記コンベックス帯の巻き取り済み部分と、後から巻き取られようとする前記コンベックス帯の巻き取り途中部分との間に、隙間が開くように前記コンベックス帯を案内規制するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自立型巻き取りスクリーン。
【請求項4】
前記シートは、感染症対策用のシールドシートと、投影用の映写シートと、目隠し用のシート、仕切り目隠し用のシートから選択された一種であることを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の自立型巻き取りスクリーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクやテーブルなどの設置面に載置して用いることができる自立型巻き取りスクリーンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、デスクやテーブルなどの設置面に載置して用いることができる巻き取りスクリーンとしては、特許文献1に記載の感染症対策を目的とした飛沫の飛散防止のためのシールドスクリーンが提案されている。ところが、このシールドスクリーンは、巻き取り可能に引き出されるスクリーン部には自立性がなく、左右に立てられた支柱の間にシートを張り渡し、張り渡したシートを一方の支柱に設けられた巻き取り部に引き出し可能に巻き取って、スクリーンの左右両側の長さを調整することができるようにしたものである。そのため、テーブルの上に置いた場合に、左右の支柱は、目障りで大きなものとならざるを得ない。また、シートを巻き取って持ち運びする際にも、左右の支柱は基部を込めて大きなものとならざるを得ない。
【0003】
特許文献2には、コンベックスを用いた投影用の映写スクリーンが提案されている。ところがこの映写スクリーンは、自立性がなく、巻き取り部は天井などの上部に取り付けて、シートを下方に引き出すようにしたものである。そのため、ハンディに持ち運んで、デスクの上などに置くだけで使用することができるものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3231397号公報
【特許文献2】特許第2756810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、デスクやテーブルなどの設置面に載置して用いることができる自立型巻き取りスクリーンの提供を課題とする。具体的には持ち運びが容易でありテーブルやデスクなどの載置面の上に置くだけで使用することができるスクリーンの提供を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、新たな構造にかかる自立型巻き取りスクリーンを提供する。この自立型巻き取りスクリーンは、設置面に載置される基部と、前記基部に配置された巻き取り部と、前記巻き取り部から上方へ引き出し可能なスクリーン部とを備えるものである。スクリーン部は、前記巻き取り部に捲回されたコンベックス帯とシートとを備える。前記コンベックス帯と前記シートとは共に、前記巻き取り部によって巻き取り及び引き出し可能であり、引き出し状態において、前記スクリーン部は、前記コンベックス帯にその荷重が支持されて自立するものである。
【0007】
前記巻き取り部は、前記コンベックス帯を巻き取るコンベックス帯用巻き芯と前記シートを巻き取るシート用巻き取り部とを備え、前記コンベックス帯用巻き芯と前記シート用巻き取り部とが一体に回転するものとして実施することができる。
【0008】
また、前記コンベックス帯用巻き芯を複数備え、複数の前記コンベックス帯用巻き芯のそれぞれに捲回された前記コンベックス帯の先端間に支持バーを備え、前記支持バーに前記シートの先端が接続され、引き出された前記コンベックス帯が前記支持バー及び前記シートの荷重を支持して自立するものとして実施することができる。
【0009】
また、前記コンベックス帯用巻き芯は、ドラムケース内に回転可能に配置され、前記ドラムケースは、少なくともその引き出し用の開口付近に規制ガイド部を備え、前記規制ガイド部は、前記開口付近において、前記コンベックス帯用巻き芯に先に巻き取られた前記コンベックス帯の巻き取り済み部分と、後から巻き取られようとする前記コンベックス帯の巻き取り途中部分との間に、隙間が開くように前記コンベックス帯を案内規制するように構成されたものとすることもできる。
前記シートは、感染症対策用のシールドシートと、投影用の映写シートと、目隠し用のシート、仕切り目隠し用のシートから選択された一種として実施することをことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、デスクやテーブルなどの設置面に載置して用いることができる自立型巻き取りスクリーンを、提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】(A)本発明の実施の形態にかかる自立型巻き取りスクリーンの引き出し状態の斜視図、(B)同巻き取り状態の斜視図。
図2】同自立型巻き取りスクリーンの内部構造を示す斜視図。
図3図2の要部拡大斜視図。
図4】同自立型巻き取りスクリーンの内部構造の要部説明図。
図5】同自立型巻き取りスクリーンの回転子を示すもので、(A)は斜視図、(B)はコンベックス帯の取り付け状態の説明図。
図6】同自立型巻き取りスクリーンのドラムケースの斜視図。
図7】同ドラムケースの側面図。
図8】(A)図4のA-A線断面図、(B)同変更例の要部説明図。
図9】同自立型巻き取りスクリーンのコンベックス帯を示すもので、(A)は引き出し状態の斜視図、(B)は巻き取り状態の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
(概要)
この実施の形態にかかる自立型巻き取りスクリーンは、デスクやテーブルなどの設置面に載置される基部11と、基部11の引き出し口15から引き出されるスクリーン部13とを備える。スクリーン部13は、シート19と、その両側に配置されたコンベックス帯18と、コンベックス帯18及びシート19の先端が取り付けられた支持バー17とを備える。コンベックス帯18及びシート19の基端は、図2に示すように、ケーシング14の内部に配置された巻き取り部12に接続されて、引き出し可能に巻き取られる。
【0014】
シート19は、合成樹脂製や布製の柔軟な薄いシートが好適に用いられ、自立型巻き取りスクリーンの用途に応じて、例えば感染症対策用の飛沫飛散防止の場合には透明なシート、投影用の映写シートの場合には投光画像を反射等させるのに適する表面加工が施されたシートを、また目隠し用、仕切り用には透光性のないシートを用いることができる。その他、本発明の自立型巻き取りスクリーンは、日除けなど様々な用途に適用することができ、目的に応じたシート19を選択して実施することができる。
【0015】
この実施の形態では、基部11のケーシング14は四角柱状をなしており、その底面が載置面の上に置かれる。なお、基部11の安定性を高めるために、底面の幅を大きくしたり、錘を底部に設けたり、補助脚(図示せず)を着脱可能や引き出し可能に設けたりしても構わない。
【0016】
ケーシング14の上辺には線状に伸びる引き出し口15が設けられており、支持バー17を持ち上げることによって、コンベックス帯18及びシート19が上方へ引き出され、支持バー17を下に降ろすことでコンベックス帯18及びシート19が巻き取られる。
【0017】
コンベックス帯18は、図9(A)に示すように、引き出された状態では断面弓状に湾曲する弾性を備えた金属などの鋼帯から構成することができ、巻き取り部12に巻き取れた状態では図9(B)に示すように、断面略直線状に弾性変形する。このコンベックス帯18は、弓状になって引き出されることで、自立性を備えるとともに、支持バー17及びシート19の荷重を支持することができる。従って支持バー17及びシート19は、比較的軽い素材で実施することが好ましい。またこの例では、左右2本のコンベックス帯18でスクリーン部13の荷重を支持するようにしているが、左右それぞれに2本のコンベックス帯18を用いたり、逆に1本のコンベックス帯18で支持バー17の中央などを支持したりするようにしても構わない。
【0018】
(巻き取り部について)
図3図5に示すように、巻き取り部12は、円筒状のシート用巻き取り部21の左右両端に回転子23が取り付けられたものである。回転子23は全体が略円筒状をなしており、中央のフランジ24を挟んで、一端側に接続部25を備え、他端側にコンベックス帯用巻き芯22を備える。接続部25はシート用巻き取り部21の開口端部に挿入されることで、シート用巻き取り部21とコンベックス帯用巻き芯22が一体化され同体に回転する。
【0019】
シート用巻き取り部21にはシート19の基端が接着などによって固定され、コンベックス帯用巻き芯22にはコンベックス帯18の基端が固定される。これらの固定構造は適宜変更して実施することができるが、この例ではコンベックス帯用巻き芯22に厚肉の固定部26が設けられ、この固定部26にコンベックス帯18の基端がビス27によって固定されている。
【0020】
(ドラムケースについて)
図3図4に示すように、コンベックス帯用巻き芯22はドラムケース31の内部に挿入され、これに支持されて回転する。
ドラムケース31は図6図8に示すように、全体が略四角筒を構成する側壁33と、側壁33の一端を閉ざす外端壁32とを備えている。側壁33の解放端から、回転子23のコンベックス帯用巻き芯22が挿入される。ドラムケース31は、側壁33が図1に示す筒状のケーシング14の端部に挿入されて固定される。外端壁32はケーシング14の端部を閉ざすケーシングの端面と兼用となる。
【0021】
側壁33の内側には略円弧状の外筒部35が設けられており、外筒部35と回転子23のコンベックス帯用巻き芯22との間に、巻き取られたコンベックス帯18が配置される。
【0022】
コンベックス帯用巻き芯22の端部に挿入される略円筒状の中心軸34が、外端壁32の内側に突出形成されている。この中心軸34はコンベックス帯用巻き芯22の開放端に挿入され、コンベックス帯用巻き芯22は中心軸34に支持された状態で回転可能となっている。したがって、巻き取り部12の全体が、左右両側のドラムケース31の中心軸34に支持された状態で、回転可能にケーシング14の内部に配置されることになる。
【0023】
なおこの例では、中心軸34はドラムケース31の端部寄りにのみ設けられているが、外端壁32の幅と同じ長さに設けるなど、回転子23を回転可能に支持できる範囲で適宜変更することができる。
【0024】
中心軸34の外周面には適宜数の軸リブ37が設けられ、回転子23のコンベックス帯用巻き芯22の内周面との接触面積を減らして、回転抵抗が小さくなるように構成されている。外端壁32の内面にも適宜数の壁リブ36が設けられ、回転子23のコンベックス帯用巻き芯22の端部及び巻き取られたコンベックス帯18との接触面積を減らして、回転抵抗が小さくなるように構成されている。外筒部35の内面面にも適宜数の外周リブ38が設けられ、巻き取られたコンベックス帯18との接触面積を減らして、回転抵抗が小さくなるように構成されている。
但し、上記のリブを設ける箇所や本数や形状は適宜変更して実施することができるし、設けずに実施することもできる。
【0025】
なおこの例では、中心軸34を回転子23の内部に挿入して回転子23を内側から回転可能に支持しているが、中心軸34の内部に回転子23を挿入して回転子23を外側から回転可能に支持するようにしても構わないし、ボールベアリングなどを用いた回転軸受けにするなど、巻き取り部12を回転可能に支持する構造は種々変更して実施することができる。
【0026】
(コンベックス帯の巻き取りについて)
コンベックス帯の巻き取りの構造についてさらに詳しく説明すると、図8(A)に示すように、合成樹脂製などのドラムケース31の側壁33の外側には四角形に折り曲げ形成された金属製などの外枠42が取り付けられている。外枠42の両端には、内開口壁43と外開口壁44がそれぞれ設けられている。ただしこの外枠42は、設けずに実施することもできるし、図8(B)に示すように、設けた場合であってもその少なくとも一方の端が、側壁33の外側などコンベックス帯18とは接触しない位置に止まっているようにして実施することもできる。その場合には、開口41の両側の内開口壁43と外開口壁44がドラムケース31の側壁33によって構成されることになる。
【0027】
ドラムケース31はケーシング14の両端に配置されるが、部品の共通化を図るために、図8に示すように左右対称に形成されている。具体的には、側壁33と外筒部35には、左右両側にコンベックス帯18を引き出すための開口と規制ガイド部39とが左右対称に設けられているが、これらは左右いずれか一方(図8では左側)のみが機能する。
したがって図8の例では、外枠42の内開口壁43と外開口壁44は、左側の開口にのみセットされ右側の開口は外枠42によって閉ざされている。
【0028】
よって、左側の内開口壁43と外開口壁44の間の開口41が、ドラムケース31の内外をつなぐ開口41となるものであり、引き出されたコンベックス帯18は開口41を通って巻き取られ引き出される。
なお、ドラムケース31を左右非対称に形成することももちろん可能であり、その目的や用途に応じて具体的な形状は様々に変更して実施することができる。
【0029】
この実施の形態では、ドラムケース31の外端壁32は、開口41付近に規制ガイド部39が設けられている。規制ガイド部39は、開口41付近において、先に巻き取られたコンベックス帯18の巻き取り済み部分と、後から巻き取られようとする巻き取り途中部分との間に、隙間が開くようにコンベックス帯18を案内規制するように構成されている。
【0030】
コンベックス帯18は、引き出された状態では図9(A)に示すように湾曲しているが、コンベックス帯用巻き芯22に巻き取られた巻き取り済み部分では図9(B)に示すように平板状となっており、巻き取り途中部分では湾曲形状から平板状に徐々に変化していく。なおコンベックス帯18は、湾曲した両端縁を内側にして巻き取られるように配置されるが、湾曲した両端縁が外側になるように配置しても構わない。
【0031】
巻き取り済み部分には外に開こうとする力が働いており、特に開口41付近の巻き付けが始まる箇所(図8のコンベックス帯用巻き芯22の最も左側の箇所)でコンベックス帯18の巻き取り済み部分と巻き取り途中部分の応力が集中する。ここでの応力集中を緩和するために、規制ガイド部39が外周リブ38の径内側方向へ突出して設けられている。これによって、巻き取り済み部分がコンベックス帯用巻き芯22から浮き上がることを抑制して、巻き付けが始まる巻き取り途中部分と巻き取り済み部分の間に隙間が空くようにしている。また、巻き取り途中部分は、コンベックス帯用巻き芯22から接線方向に上方(図8の垂直方向)に伸びるものであるが、外枠42の内開口壁43よりも、規制ガイド部39を外側(図8の左方向)へ張り出させることによって、巻き付けが始まる開口付近において、巻き取り途中部分と巻き取り済み部分との間に隙間が空くようにしている。
【0032】
(使用方法)
この自立型巻き取りスクリーンの使用方法はいたって簡単であり、基部11をテーブルやデスクなどの載置面上に置き、支持バー17を手で持って上に引き上げるだけである。支持バー17が引き上げられることにより、コンベックス帯18とシート19が共に上方へ引き出され、コンベックス帯18によってスクリーン部13全体の荷重が支持された状態で自立する(図1(A))。
【0033】
スクリーン部13をしまう時には、支持バー17を手で持って下に降ろすだけであり、コンベックス帯18とシート19がコンベックス帯用巻き芯22とシート用巻き取り部21に巻き取られて、ケーシング14の上に支持バー17が沿った状態となり、コンパクトで持ち運び易いものとすることができる(図1(B))。
【0034】
なお、コンベックス帯用巻き芯22は、ゼンマイバネを設けて巻き取り方向に付勢させたり、引き出した位置でコンベックス帯18を固定するストッパーを設けたりして実施するなど、本発明は、図で示した実施の形態の他、請求項に示す発明の範囲内で様々に変更して実施することができる。
【0035】
本発明は、例えば感染症対策の飛沫の飛散防止用のスクリーンとして実施した場合、必要な人と人との間に簡単に移動させて展開することもできるし、例えば基部11を載置面上に移動不能に固定して実施することもできるし、その場合に家族同士の間など飛沫の飛散防止が無意味な人同士の間では、スクリーン部13を巻き取るなど、スクリーン部13の引き出しと巻き取りを選択的に簡単に行うことができる。
【0036】
また例えば、投影用のスクリーンとして実施した場合、スクリーンがない場所にも持ち運びすることができ、デスクの上に置いて、スクリーン部13を引き出すことにより迅速且つ簡単にプレゼンテーションなどを行うことができる。
【符号の説明】
【0037】
11 基部
12 巻き取り部
13 スクリーン部
14 ケーシング
15 引き出し口
17 支持バー
18 コンベックス帯
19 シート
21 シート用巻き取り部
22 コンベックス帯用巻き芯
23 回転子
24 フランジ
25 接続部
26 固定部
27 ビス
31 ドラムケース
32 外端壁
33 側壁
34 中心軸
35 外筒部
36 壁リブ
37 軸リブ
38 外周リブ
39 規制ガイド部
41 開口
42 外枠
43 内開口壁
44 外開口壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9