(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022170996
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20221104BHJP
H04N 1/04 20060101ALI20221104BHJP
G03G 21/20 20060101ALI20221104BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20221104BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
H04N1/00 567Q
H04N1/12 Z
G03G21/20
G03G21/00 370
G03G21/16 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077344
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000925
【氏名又は名称】特許業務法人信友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川津 憲治
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
5C062
5C072
【Fターム(参考)】
2H171FA06
2H171FA19
2H171FA22
2H171GA23
2H171NA03
2H171NA05
2H171QA04
2H171QA24
2H171QC03
2H171QC36
2H171SA10
2H171SA31
2H171UA02
2H171WA11
2H171WA12
2H270LA19
2H270LD03
2H270RA03
2H270SA09
2H270SB13
2H270SB15
2H270SB16
2H270SC14
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB03
5C062AB09
5C062AB17
5C062AB32
5C062AB33
5C062AB35
5C062AC02
5C062AC11
5C062AE03
5C062BA07
5C062BD01
5C072AA01
5C072BA12
5C072BA13
5C072EA05
5C072EA06
5C072FB12
5C072NA01
5C072RA16
5C072SA03
5C072UA02
5C072UA03
5C072VA03
5C072XA04
(57)【要約】
【課題】画像形成後の画像読取りを適正に行うことができると共に、定着後の印刷媒体上に形成された画像の劣化を防ぐことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】印刷媒体を搬送する搬送路の途中の第1の箇所に配置され、印刷媒体の一方の面に画像を形成し、形成された画像を加熱により定着させる画像形成部と、第1の箇所よりも搬送方向の下流の第2の箇所に配置され、印刷媒体に冷却用のエアーを吹き付けて冷却する冷却部と、第2の箇所よりも搬送方向の下流の第3の箇所に配置され、画像形成部で印刷媒体に形成された画像を読取る読取部とを備える。そして、第1の箇所と第2の箇所との間に、印刷媒体の他方の面に接するガイド部材を設け、印刷媒体の一方の面に接するガイド部材を設けない。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷媒体を搬送する搬送路と、
前記搬送路の途中の第1の箇所に配置され、前記印刷媒体の一方の面に画像を形成し、形成された画像を加熱により定着させる画像形成部と、
前記搬送路の途中の前記第1の箇所よりも搬送方向の下流の第2の箇所に配置され、前記印刷媒体に冷却用のエアーを吹き付けて冷却する冷却部と、
前記搬送路の途中の前記第2の箇所よりも搬送方向の下流の第3の箇所に配置され、前記画像形成部で前記印刷媒体に形成された画像を読取る読取部と、を備え、
前記搬送路の前記第1の箇所と前記第2の箇所との間に、前記印刷媒体の他方の面に接する1つ又は複数のガイド部材を設け、前記印刷媒体の前記一方の面に接するガイド部材を設けないことを特徴とする
画像形成装置。
【請求項2】
前記読取部は、前記印刷媒体に形成された画像を読取るイメージセンサであり、
前記読取部が配置された前記搬送路の前記第3の箇所よりも搬送方向の下流の第4の箇所に、前記印刷媒体に形成された画像の色を計測する測色計が配置されることを特徴とする
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記読取部が配置された前記搬送路の前記第3の箇所と、前記測色計が配置された前記搬送路の前記第4の箇所との間にも、前記印刷媒体を搬送するガイド部材を設けたことを特徴とする
請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ガイド部材は、金属製のローラで構成したことを特徴とする
請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記冷却部から吹き付ける冷却のエアーは、前記印刷媒体を搬送する搬送路の搬送方向の上流側に抜けるようにしたことを特徴とする
請求項1乃至4の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記冷却部から吹き付ける冷却のエアーが抜ける経路には、前記搬送路のガイド部材を配置しないことを特徴とする
請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記冷却部が配置された前記搬送路の前記第2の箇所と、前記読取部が配置された前記搬送路の前記第3の箇所との間には、前記印刷媒体の前記一方の面に接するガイド部材を設けたことを特徴とする
請求項1乃至6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ガイド部材は、前記印刷媒体の搬送に連動して従動するローラで構成したことを特徴とする
請求項1乃至7の何れか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特にイメージセンサ又は測色計を備えて形成された画像を読取る際に適用される技術に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置にて、紙やフィルム等の印刷媒体に印刷を行う際には、印刷媒体に印刷された画像をスキャナなどで読取り、読取った画像データを印刷原稿データと比較して、正しく印刷できたか否かを検査している。
このような検査としては、例えば、印刷された画像全体をスキャナで読取って、印刷画像に汚れの有無やインクの付着量が正しいか等の印刷が適正かを判断している。また、スキャナで検査を行う際には、印刷された画像の少なくとも一部の色を測色計で計測し、測色計で計測した色に基づいて、スキャナで読取ったデータの色のキャリブレーションを行って、スキャナで読取った画像の色検査を正しく行うようにしている。
【0003】
特許文献1には、連続紙の両面に印刷する画像形成装置において、定着工程の後に連続紙を冷却ファンで冷却する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、画像形成装置で画像形成を行う際には、印刷媒体に形成されたトナー画像を、熱定着工程で定着させる必要がある。この定着工程を行う際には、印刷画像を高温に加熱する必要がある。ここで、上述したように画像形成した後の工程で、スキャナなどで形成された画像を読取って検査を行う上では、常温に戻った印刷媒体上の画像を検査するのが好ましい。具体的には、印刷媒体の温度によって色が変化するサーモクロミズム現象が発生するため、正確に色を検査するためには常温での読取りが必要である。また、読取部を構成するスキャナや測色計には、使用可能な温度範囲があり、高温での読取りは好ましくない。
【0006】
したがって、画像形成装置で形成された画像をスキャナ等で読取る際には、印刷媒体が常温に戻ってから読取らせるのが好ましい。このため、例えば特許文献1に記載されるように、画像形成装置の定着部を通過した連続紙を冷却ファンで冷却させることで、連続紙を積極的に冷却することが考えられる。冷却ファンを設ける以外の構成で、印刷媒体を冷却させるものとしては、例えば印刷媒体の搬送路に金属製のローラを配置して、そのローラとの接触で冷却することが知られている。
【0007】
一方、定着工程で印刷媒体が加熱されることによる別の問題として、加熱された印刷媒体が搬送路に配置されたローラと接触することで、印刷画像にムラなどの劣化を発生させることが知られている。すなわち、定着工程で加熱された後、トナーに含まれたワックスが硬化する温度に低下する前に、画像形成面がローラと接触することで、印刷画像にムラ等の劣化が生じることがあった。
【0008】
このため、印刷媒体が定着部を通過した後、画像劣化を防ぐためには、印刷媒体が常温に戻るまでの搬送路で、画像形成面がローラと接触するのは好ましくない。しかしながら、例えば特許文献1に記載された印刷機の構成のように、通常、印刷媒体の搬送路には多数のローラが配置されている。したがって、従来の印刷機では、印刷媒体が定着部を通過した直後にも、画像形成面がローラと接触する構成となっており、印刷媒体がローラと接触するため、ある程度の画質劣化が避けられない状況であった。
【0009】
本発明は、画像形成後の画像読取りを適正に行うことができると共に、定着後の印刷媒体上に形成された画像の劣化を防ぐことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の画像形成装置は、印刷媒体を搬送する搬送路と、搬送路の途中の第1の箇所に配置され、印刷媒体の一方の面に画像を形成し、形成された画像を加熱により定着させる画像形成部と、搬送路の途中の前記第1の箇所よりも搬送方向の下流の第2の箇所に配置され、印刷媒体に冷却用のエアーを吹き付けて冷却する冷却部と、搬送路の途中の第2の箇所よりも搬送方向の下流の第3の箇所に配置され、画像形成部で印刷媒体に形成された画像を読取る読取部と、を備え、搬送路の第1の箇所と第2の箇所との間に、印刷媒体の他方の面に接するガイド部材を設け、印刷媒体の一方の面に接するガイド部材を設けないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像形成のための定着工程が行われてから、冷却部での冷却が行われるまでの間で、印刷媒体の画像形成面にローラが触れることがなく、形成された画像の劣化を防ぐことができる。そして、冷却部で冷却された後に、読取部で読取りが行われるので、検査のための適正な読取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の一実施の形態例による画像読取装置の例を示す構成図である。
【
図2】本発明の一実施の形態例による画像読取装置が接続された画像形成装置の全体の例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施の形態例(以下、「本例」と称する)を、添付図面を参照して順に説明する。
【0014】
[全体構成]
図1は本例の画像読取装置の構成を示し、
図2は本例の画像読取装置が接続された画像形成装置としての全体の構成を示す。
図1と
図2では、各装置の内部の画像形成が行われる印刷媒体の搬送経路上の構成が示されている。
【0015】
まず、
図1に示す画像読取装置300を説明する前に、
図2を参照して画像形成装置に接続される全体の構成を説明する。
図2に示す例では、右側から順に、用紙送り装置100、画像形成装置200、画像読取装置300が接続されている。なお、
図2に示すように画像形成装置200に用紙送り装置100や画像読取装置300が接続されたシステム全体を、画像形成装置とみなすこともできるが、以下の説明では、画像形成工程を行う装置単体を画像形成装置200とする。また、本例の画像形成装置200に装着可能な長尺の印刷媒体である連続印刷媒体11は、白色の紙又はフィルムで形成された媒体の他、白色以外の様々な色の紙又はフィルムで形成された媒体とすることもできる。さらに、透明又は半透明なフィルムで形成された媒体とすることもできる。
【0016】
用紙送り装置100には、不図示の供給側ロールから引き出された連続印刷媒体11が供給され、連続印刷媒体11の搬送路に複数のローラ101~103が配置されている。そして、用紙送り装置100は、連続印刷媒体11を所定の速度で画像形成装置200に送り出す処理を行う。なお、ローラ101~103は、連続印刷媒体11のガイド部材として機能する。
【0017】
画像形成装置200は、画像形成部を構成する処理部として、トナー像形成ユニット210と、転写部220と、定着部230とを備える。トナー像形成ユニット210は、イエローY、マゼンタM、シアンC、黒K、白Wなどの各色のトナー像を、転写部220の転写ベルト221に形成する。
転写部220は、転写ベルト221に形成された各色のトナー像を、転写ローラ222で連続印刷媒体11の表面に転写する。
【0018】
定着部230は、定着ローラ231,232を備え、連続印刷媒体11を定着ローラ231,232の間を通過させることで、連続印刷媒体11を加熱して、転写された像である印刷画像を連続印刷媒体11に定着する。なお、定着部230では、例えば100℃程度に連続印刷媒体11が加熱される。
【0019】
画像形成装置200内の連続印刷媒体11の搬送路の途中には、転写ローラ222や定着ローラ231,232の他に、ガイド部材としての複数のローラ201~205が配置されている。但し、搬送路の定着部230よりも搬送方向の下流側には、連続印刷媒体11の裏面側(印刷画像が形成された面とは反対側)と接するローラ205だけが配置され、連続印刷媒体11の表面側はローラとは接しない。各ローラ201~205は、例えば金属製である。なお、以下の説明で下流や上流という場合は、連続印刷媒体11の搬送方向から見た下流や上流である。
画像形成装置200により印刷画像が形成された連続印刷媒体11は、画像形成装置200に接続された画像読取装置300に送られる。
【0020】
[画像読取装置の構成]
次に、
図1を参照して画像読取装置300の構成を説明する。
画像読取装置300は、冷却ユニット320と、スキャナユニット330と、シェーディングユニット350と、測色計ユニット360とを備える。連続印刷媒体11は、これらのユニットを順に通過する。また、スキャナユニット330は、スキャナバッキング部340を有し、測色計ユニット360は、測色計バッキング部370を有する。
また、画像読取装置300内の連続印刷媒体11の搬送路の途中には、連続印刷媒体11のガイド部材としての複数のローラ301~310が配置されている。各ローラ301~310は、例えば金属製であり、それぞれ駆動手段を備えない従動回転するガイド部材(つまり印刷媒体の動きで回転するガイド部材)である。
【0021】
画像読取装置300の内部に搬送された連続印刷媒体11は、ガイド部材であるローラ301を通過した後、連続印刷媒体11を冷却する冷却部である冷却ユニット320の近傍を通過する。ローラ301は、連続印刷媒体11の裏面側(印刷画像が形成された面とは反対側)と接触して、連続印刷媒体11の搬送方向に下向にする。
冷却ユニット320には、複数個の冷却ファン321~323が配置され、連続印刷媒体11を冷却する。
図1では、連続印刷媒体11が上側から下側に垂直に搬送される構成としてあり、垂直に3個並んだ冷却ファン321~323で、搬送される連続印刷媒体11を冷却する。冷却ファン321~323としては、例えばシロッコファンと称される、板状の羽が回転する筒に取り付けられた形式のものが使用される。あるいは、冷却ファン321~323として、プロペラを備えたファンを使用してもよい。
【0022】
それぞれの冷却ファン321~323は、斜めに傾斜して配置され、連続印刷媒体11に斜め下方から連続印刷媒体11の上流側に向かうように冷却用のエアーA1,A2,A3を吹き付けて、冷却用のエアーが画像読取装置300の上方に抜ける構成とする。画像読取装置300の筐体の上方には、冷却用のエアーを装置の外部に排出するための冷却ファン311が複数個配置されている。
なお、冷却ユニット320の上方に配置されたローラ301は、冷却用のエアーA1,A2,A3が通過する経路とは連続印刷媒体11を挟んで反対側になる。したがって、冷却用のエアーA1,A2,A3がローラ301の配置箇所を通過することがなく、ローラ301が冷却用のエアーA1,A2,A3の通過を邪魔することがない。
【0023】
連続印刷媒体11は、
図2で説明したように画像形成装置200の定着部230で100℃程度に加熱されているため、画像読取装置300に供給される時点で、連続印刷媒体11は、例えば70℃程度の高温になっている。このため、冷却ファン321~323からの冷却用のエアーA1,A2,A3を連続印刷媒体11に吹き付けることで、常温程度に冷却するようにしている。
【0024】
搬送方向に複数個(3個)の冷却ファン321~323を並べて順分な冷却性能を持たせる必要がある場合、
図1に示すように、連続印刷媒体11の搬送路を垂直に配置し、各冷却ファン321~323を垂直(縦)に並べることで、画像読取装置300の小型化に貢献する。すなわち、水平に搬送路を配置して、複数の冷却ファンを水平方向に並べると、それだけ画像読取装置300が水平方向に大型化し好ましくないが、本例の構成とすることで、画像読取装置300を小型に構成することができる。
【0025】
なお、
図1では、垂直方向に3個並んだ冷却ファン321~323を示すが、連続印刷媒体11の横幅が広い場合には、水平方向(
図1での手前から奥に向かう方向)にも、複数個の冷却ファンをならべてもよい。例えば、垂直方向3個×水平方向3個の合計9個の冷却ファンを設置してもよい。
【0026】
また、連続印刷媒体11の搬送路は、画像読取装置300に連続印刷媒体11が取り込まれてから、冷却ユニット320により冷却されるまでの間に配置されたローラ301は、連続印刷媒体11の裏面、つまり画像形成面とは反対側の面と接するように配置されている。また、
図2で説明したように、画像形成装置200内の定着部230よりも下流側に配置されたローラ205も、連続印刷媒体11の裏面と接するように配置されている。
【0027】
これにより、画像形成装置200の定着部230で加熱された連続印刷媒体11が冷却ユニット320で冷却されるまでの間は、画像形成面がローラ等のガイド部材と接することがない。よって、連続印刷媒体11に形成された画像が高温状態でローラと接触することによるトナー像の劣化を防止でき、印刷画像の高画質化に貢献できる。
なお、
図1及び
図2の構成では、定着部230から冷却ユニット320までの間は、2つのローラ205,301を配置したが、可能であればいずれか1個のローラ205又は301のみを配置したより簡易な構成としてもよい。
【0028】
冷却ユニット320で冷却された連続印刷媒体11は、2つのガイド部材であるローラ302,303で上側に搬送され、さらに別のガイド部材であるローラ304,305を通過して、画像読取装置300内の上部で水平に搬送される。この水平に搬送される連続印刷媒体11の表面に近接した状態で、スキャナユニット330が配置される。なお、
図1では冷却ユニット320からスキャナユニット330までの搬送路に複数のガイド部材を配置した例を示すが、少なくとも1つのガイド部材を配置すればよい。また、冷却ユニット320から後の搬送路のガイド部材(ローラ)は、連続印刷媒体11の表面と裏面のいずれに接触するものでもよい。連続印刷媒体11の表面にガイド部材が接触したとしても、連続印刷媒体11は既に常温に冷却されているので、印刷画像の劣化が生じない。
【0029】
スキャナユニット330は、画像読取装置300が備える読取部の一つである。
図1に示すスキャナユニット330は、用紙近接面331からユニット内に入射した像光が、複数個のミラー332~336で反射された後、光学系337を通過して、イメージセンサ338に結像される。そして、イメージセンサ338により連続印刷媒体11上に記録された画像が読み取られる。イメージセンサ338は、例えばCCD(Charge Coupled Device・電荷結合素子)方式のラインセンサで構成することができる。あるいは、イメージセンサ338として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor・相補性金属酸化膜半導体)方式のセンサで構成してもよい。ラインセンサでない画像センサを使用してもよい。
【0030】
スキャナユニット330で読取った画像のデータは、不図示の画像検査処理部に供給され、画像形成装置200で形成された画像が、原稿と同じものであるかどうか等の検査処理が行われる。
なお、
図1に示すようにスキャナユニット330内である程度の光路長がある状態で、イメージセンサ338に結像させることで、イメージセンサ338に正しく結像できる範囲を広くすることができる。したがって、
図1に示す構成によると、連続印刷媒体11の表面に形成された画像を、イメージセンサ338で正しく読取ることができる。
【0031】
連続印刷媒体11を挟んで、スキャナユニット330の用紙近接面331とは反対側には、白色等の背景板を有するスキャナバッキング部340が配置される。
このスキャナバッキング部340は、ローラ保持部材381に取り付けられている。ローラ保持部材381は、スキャナユニット330に上流側と下流側に配置された2つのローラ305,306を保持する部材である。このローラ保持部材381は、回動支点382,383を中心として回動可能な2つの脚部384,385に接続されている。そして、円形に曲がったガイド溝386,386に沿って脚部384,385を回動させることで、スキャナユニット330から連続印刷媒体11の搬送路を離すことができる。
【0032】
ローラ保持部材381の移動によりスキャナユニット330から連続印刷媒体11の搬送路が離れる際には、ローラ保持部材381に取り付けられたスキャナバッキング部340についても連動して移動する。
また、ローラ保持部材381の脇(
図1の左横)には、シェーディングユニット350が配置される。このシェーディングユニット350は、移動部352による駆動で、水平方向(
図1での左右方向)に移動が可能である。そして、スキャナユニット330からローラ保持部材381が移動して離れた状態で、スキャナユニット330の真下となる位置までシェーディングユニット350を移動させることができる。
【0033】
スキャナユニット330を通過した連続印刷媒体11は、ローラ306で下側に垂直に搬送され、ローラ308で再び水平方向の搬送状態になる。
ローラ308で水平方向に搬送されるようになった連続印刷媒体11の表面(上側の面)に近接して、測色計ユニット360が配置される。
【0034】
測色計ユニット360は、画像読取装置300が備える読取部の一つである。
測色計ユニット360には、測色計が内蔵され、連続印刷媒体11の特定箇所の色を測定する測色処理が行われる。測色計での測色結果に基づいて、例えばスキャナユニット330で読取った画像の色のキャリブレーションが行われる。
連続印刷媒体11を挟んで、測色計ユニット360の用紙近接面361とは反対側には、白色等の背景板を有する測色計バッキング部370が配置される。
【0035】
測色計ユニット360を通過した連続印刷媒体11は、ローラ309,310を介して画像読取装置300の外部に搬送され、不図示の巻取りロールとして巻き取られる。
【0036】
[変形例]
なお、上述した実施の形態例では、長尺に連続した印刷媒体に画像形成して、その画像形成された印刷媒体の読取りを行うようにした。これに対して、1枚毎に規定のサイズにカットされた用紙やフィルム等の印刷媒体に画像形成して、その画像形成された印刷媒体の読取りを行う画像形成装置や画像読取装置に本発明を適用してもよい。
【0037】
また、
図1に示すスキャナユニット330としての画像読取りを行う構成についても一例であり、その他の構成のセンサで画像読取りを行ってもよい。例えば、レンズ等による光学系を使用しない、用紙近接面331にラインセンサを配置した構成のスキャナで画像読取りする構成としてもよい。
【符号の説明】
【0038】
11…連続印刷媒体、100…用紙送り装置、200…画像形成装置、201~205…ローラ(ガイド部材)、210…トナー像形成ユニット、220…転写部、221…転写ベルト、222…転写ローラ、230…定着部、231,232…定着ローラ、300…画像読取装置、301~310…ローラ(ガイド部材)、311…冷却ファン、320…冷却ユニット、321~323…冷却ファン、330…スキャナユニット、331…用紙近接面、332~336…ミラー、337…光学系、338…イメージセンサ、340…スキャナバッキング部、341…バッキング部材、341B…黒色部、341W…白色部、350…シェーディングユニット、352…移動部、360…測色計ユニット、361…用紙近接面、370…測色計バッキング部、371…バッキング部材、371B…黒色部、371W…白色部、380…搬送路可変部、381…ローラ保持部材、382,383…回動支点、384,385…脚部、386,386…ガイド溝