(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171162
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】貨幣処理方法及び貨幣処理装置
(51)【国際特許分類】
G07D 11/32 20190101AFI20221104BHJP
G07D 1/06 20060101ALI20221104BHJP
G07D 11/25 20190101ALI20221104BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20221104BHJP
【FI】
G07D11/32
G07D1/06
G07D11/25
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077631
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000001432
【氏名又は名称】グローリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 清晃
【テーマコード(参考)】
3E141
5L049
【Fターム(参考)】
3E141AA01
3E141AA08
3E141BA06
3E141CA02
3E141CA12
3E141CA16
3E141CB04
3E141FC17
3E141GA07
3E141HA06
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】汎用性が高い貨幣処理方法を提供すること。
【解決手段】貨幣処理方法は、貨幣を出金可能に収納する第1貨幣収納部及び第2貨幣収納部を有する貨幣処理装置に実行させる貨幣処理方法であって、選択された取引の種類に基づく前記取引に関する出金指示を受け付け、前記取引の種類が第1の種類の場合は、前記第1貨幣収納部を使用して前記取引に関する出金処理を実行し、前記取引の種類が第2の種類の場合は、前記第2貨幣収納部を使用して前記取引に関する出金処理を実行する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貨幣を出金可能に収納する第1貨幣収納部及び第2貨幣収納部を有する貨幣処理装置に実行させる貨幣処理方法であって、
選択された取引の種類に基づく前記取引に関する出金指示を受け付け、
前記取引の種類が第1の種類の場合は、前記第1貨幣収納部を使用して前記取引に関する出金処理を実行し、
前記取引の種類が第2の種類の場合は、前記第2貨幣収納部を使用して前記取引に関する出金処理を実行する、
貨幣処理方法。
【請求項2】
前記出金指示は、前記選択された取引の種類に関する情報又は使用する貨幣収納部に関する情報を含む、
請求項1に記載の貨幣処理方法。
【請求項3】
前記第1の種類の取引が精算処理に関連する場合は、前記第1貨幣収納部の出納情報を、前記貨幣処理装置の設置店舗の管理システムに提供し、
前記第2の種類の取引が金融取引に関連する場合は、前記第2貨幣収納部の出納情報を、金融機関の管理システムに提供する、
請求項1又は2に記載の貨幣処理方法。
【請求項4】
前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し、
前記出金処理は前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部を選択的に使用して実行する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の貨幣処理方法。
【請求項5】
前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し、
前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部との間で貨幣搬送処理を実行する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の貨幣処理方法。
【請求項6】
前記貨幣搬送処理における前記第2貨幣収納部の貨幣の出納情報を、記憶部に格納し又は金融機関の管理システムに提供する、
請求項5に記載の貨幣処理方法。
【請求項7】
貨幣を出し入れ可能に収納する第1貨幣収納部及び第2貨幣収納部と、
前記第1貨幣収納部を収容する第1ユニットと、
前記第2貨幣収納部を収容し、所定の権限を有する者により解錠可能な施錠機構を有する第2ユニットと、を有する、
貨幣処理装置。
【請求項8】
前記第2ユニットは、金融機関により管理される施錠機構を有する、
請求項7に記載の貨幣処理装置。
【請求項9】
更に、
取引の種類に基づく前記取引に関する出金指示を受け付けて、前記取引の種類が第1の種類の場合は、前記第1貨幣収納部を使用して出金処理を実行し、前記取引の種類が第2の種類の場合は、前記第2貨幣収納部を使用して出金処理を実行する制御部と、を有する、
請求項7又は8に記載の貨幣処理装置。
【請求項10】
前記出金指示は、取引の種類に関する情報又は使用する貨幣収納部に関する情報を含む、
請求項9に記載の貨幣処理装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記第1の種類の取引が精算処理に関連する場合は、前記第1貨幣収納部の出納情報を、前記貨幣処理装置の設置店舗の管理システムに提供し、
前記第2の種類の取引が金融取引に関連する場合は、前記第2貨幣収納部の出納情報を、金融機関の管理システムに提供する、
請求項9又は10に記載の貨幣処理装置。
【請求項12】
前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し、
前記制御部は、前記出金処理を前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部を選択的に用いて実行する、
請求項9から11のいずれか一項に記載の貨幣処理装置。
【請求項13】
更に、
制御部を有し、
前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し
前記制御部は、前記第1貨幣収納部を使用した入出金処理、又は、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部との間の貨幣搬送処理を実行する、
請求項7又は8に記載の貨幣処理装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記貨幣搬送処理における前記第2貨幣収納部の貨幣の出納情報を、記憶部に格納し又は金融機関の管理システムに提供する、
請求項13に記載の貨幣処理装置。
【請求項15】
更に、
制御部を有し、
前記第1貨幣収納部は第1通貨を、前記第2貨幣収納部は第2通貨を、夫々収納し、
前記制御部は、前記第1貨幣収納部を使用した入出金処理、又は、前記第2貨幣収納部への入金処理に対する前記第1貨幣収納部からの釣銭出金処理を実行する、
請求項7又は8に記載の貨幣処理装置。
【請求項16】
更に、
着脱可能な回収部を有し、
前記制御部は、前記第1貨幣収納部を使用した入出金処理時に、一部の前記第1通貨を、前記回収部に搬送する一方、前記第2貨幣収納部の第2通貨を、貨幣処理装置の稼働時間外にオペレータの操作指示を受けて前記回収部に搬送する、
請求項15に記載の貨幣処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、貨幣処理方法及び貨幣処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、貨幣の入出金処理を行う貨幣処理機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の貨幣処理機は、店舗側の管理権限下(第1の管理権限下)にあるリサイクル式貨幣収納操出部と、収集特定者側の管理権限下(第2の管理権限下)にある貨幣収納部と、を有する。貨幣処理機は、店舗での取引で入金された貨幣をリサイクル式貨幣収納操出部に収納し、釣銭が必要な場合には、リサイクル式貨幣収納操出部から出金する。また、貨幣処理機は、リサイクル式貨幣収納操出部に収納された貨幣の量が設定量に達したとき、当該リサイクル式貨幣収納操出部内の貨幣を貨幣収納部に移動させる引渡処理を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の貨幣処理機では、リサイクル式貨幣収納操出部を店舗と商品の購入者との取り引きに係る売上金の入金、釣銭の出金に用いるだけであり、汎用性が低い。
【0006】
本開示は、上記課題を解決するものであり、汎用性が高い貨幣処理方法及び貨幣処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る貨幣処理方法は、貨幣を出金可能に収納する第1貨幣収納部及び第2貨幣収納部を有する貨幣処理装置に実行させる貨幣処理方法であって、選択された取引の種類に基づく前記取引に関する出金指示を受け付け、前記取引の種類が第1の種類の場合は、前記第1貨幣収納部を使用して前記取引に関する出金処理を実行し、前記取引の種類が第2の種類の場合は、前記第2貨幣収納部を使用して前記取引に関する出金処理を実行する。
【0008】
本開示に係る貨幣処理方法において、前記出金指示は、前記選択された取引の種類に関する情報又は使用する貨幣収納部に関する情報を含んでも良い。
【0009】
本開示に係る貨幣処理方法において、前記第1の種類の取引が精算処理に関連する場合は、前記第1貨幣収納部の出納情報を、前記貨幣処理装置の設置店舗の管理システムに提供し、前記第2の種類の取引が金融取引に関連する場合は、前記第2貨幣収納部の出納情報を、金融機関の管理システムに提供しても良い。
【0010】
本開示に係る貨幣処理方法において、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し、前記出金処理は前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部を選択的に使用して実行しても良い。
【0011】
本開示に係る貨幣処理方法において、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部との間で貨幣搬送処理を実行しても良い。
【0012】
本開示に係る貨幣処理方法において、前記貨幣搬送処理における前記第2貨幣収納部の貨幣の出納情報を、記憶部に格納し又は金融機関の管理システムに提供しても良い。
【0013】
本開示に係る貨幣処理装置は、貨幣を出し入れ可能に収納する第1貨幣収納部及び第2貨幣収納部と、前記第1貨幣収納部を収容する第1ユニットと、前記第2貨幣収納部を収容し、所定の権限を有する者により解錠可能な施錠機構を有する第2ユニットと、を有する。
【0014】
本開示に係る貨幣処理装置において、前記第2ユニットは、金融機関により管理される施錠機構を有しても良い。
【0015】
本開示に係る貨幣処理装置において、更に、取引の種類に基づく前記取引に関する出金指示を受け付けて、前記取引の種類が第1の種類の場合は、前記第1貨幣収納部を使用して出金処理を実行し、前記取引の種類が第2の種類の場合は、前記第2貨幣収納部を使用して出金処理を実行する制御部と、を有しても良い。
【0016】
本開示に係る貨幣処理装置において、前記出金指示は、取引の種類に関する情報又は使用する貨幣収納部に関する情報を含んでも良い。
【0017】
本開示に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記第1の種類の取引が精算処理に関連する場合は、前記第1貨幣収納部の出納情報を、前記貨幣処理装置の設置店舗の管理システムに提供し、前記第2の種類の取引が金融取引に関連する場合は、前記第2貨幣収納部の出納情報を、金融機関の管理システムに提供しても良い。
【0018】
本開示に係る貨幣処理装置において、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し、前記制御部は、前記出金処理を前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部を選択的に用いて実行しても良い。
【0019】
本開示に係る貨幣処理装置において、更に、制御部を有し、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部とは、同一金種の貨幣を収納し前記制御部は、前記第1貨幣収納部を使用した入出金処理、又は、前記第1貨幣収納部と前記第2貨幣収納部との間の貨幣搬送処理を実行しても良い。
【0020】
本開示に係る貨幣処理装置において、前記制御部は、前記貨幣搬送処理における前記第2貨幣収納部の貨幣の出納情報を、記憶部に格納し又は金融機関の管理システムに提供しても良い。
【0021】
本開示に係る貨幣処理装置において、更に、制御部を有し、前記第1貨幣収納部は第1通貨を、前記第2貨幣収納部は第2通貨を、夫々収納し、前記制御部は、前記第1貨幣収納部を使用した入出金処理、又は、前記第2貨幣収納部への入金処理に対する前記第1貨幣収納部からの釣銭出金処理を実行しても良い。
【0022】
本開示に係る貨幣処理装置において、更に、着脱可能な回収部を有し、前記制御部は、前記第1貨幣収納部を使用した入出金処理時に、一部の前記第1通貨を、前記回収部に搬送する一方、前記第2貨幣収納部の第2通貨を、貨幣処理装置の稼働時間外にオペレータの操作指示を受けて前記回収部に搬送しても良い。
【発明の効果】
【0023】
本開示によれば、汎用性が高い貨幣処理方法及び貨幣処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】第1実施形態に係る貨幣処理装置の概略構成を示すブロック図
【
図2】第1実施形態に係る入出金処理のフローチャート
【
図3】第2実施形態に係る貨幣処理システムのブロック図
【
図4】第2~第5実施形態に係る貨幣処理装置の模式図
【
図5】第2実施形態に係る精算処理のフローチャート
【
図6】第2実施形態に係る銀行口座への入金処理のフローチャート
【
図7】第2実施形態に係る銀行口座からの出金処理のフローチャート
【
図8】第3,第4実施形態に係る貨幣処理システムのブロック図
【
図9】第3,第4実施形態に係る釣銭準備金の補充処理のフローチャート
【
図10】第4実施形態に係る余剰金移管処理のフローチャート
【
図11】第5実施形態に係る貨幣処理システムの模式図
【
図12】第5実施形態に係る第1通貨の支払いを伴う精算処理のフローチャート
【
図13】第5実施形態に係る第2通貨の支払いを伴う精算処理のフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0025】
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0026】
<貨幣処理装置の構成>
まず、第1実施形態の貨幣処理装置について説明する。
図1は、第1実施形態に係る貨幣処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0027】
図1に示す貨幣処理装置1は、貨幣の出金処理を行う。貨幣は、紙幣であっても良いし、硬貨であっても良い。貨幣処理装置1は、第1貨幣収納部2と、第2貨幣収納部3と、受付部4と、制御部5と、を有する。
【0028】
第1貨幣収納部2及び第2貨幣収納部3は、それぞれ貨幣を出し入れ可能に収納する。第1貨幣収納部2及び第2貨幣収納部3は、それぞれ別々の搬送機構を有する。各搬送機構は、それぞれ第1貨幣収納部2及び第2貨幣収納部3の中から外へ貨幣を繰り出す。なお、第1貨幣収納部2及び第2貨幣収納部3は、少なくとも一部の金種が同じ貨幣を収納しても良い。第1貨幣収納部2及び第2貨幣収納部3は、それぞれ複数金種の貨幣を収納する場合、貨幣を金種ごとに収納する複数の金種別収納部を有していても良い。
【0029】
受付部4は、ユーザである顧客の図示しない操作部の入力操作に基づいて、顧客により選択された取引の種類に基づく出金指示を受け付ける。
【0030】
制御部5は、受付部4が受け付けた顧客により選択された取引の種類に応じて、第1貨幣収納部2又は第2貨幣収納部3を使用して出金処理を実行する。例えば、制御部5は、貨幣を出金する貨幣収納部の搬送機構を駆動し、出金額相当の貨幣を貨幣収納部から繰り出し、図示しない搬送経路を経由して、図示しない出金部から出金する。
【0031】
<貨幣処理装置の動作>
次に、貨幣処理装置の動作について説明する。
図2は、第1実施形態に係る入出金処理のフローチャートである。
【0032】
まず、
図2に示すように、受付部4は、顧客により選択された取引の種類に基づく出金指示を受け付ける(ステップS10)。制御部5は、受付部4が受け付けた取引の種類が第1の種類か否かを判定する(ステップS11)。
【0033】
制御部5は、取引の種類が第1の種類であると判定した場合(ステップS11:YES)、第1貨幣収納部2を使用して出金処理を実行する(ステップS12)。第1の種類の取引としては、商品等の精算を例示することができる。精算に基づく出金処理を実行する場合、支払われた貨幣を図示しない入金専用の貨幣処理装置に入金し、釣銭を第1貨幣収納部2から出金するようにしても良い。また、商品券等の支払いに対して、釣銭を第1貨幣収納部2から出金するようにしても良い。
【0034】
一方、制御部5は、受付部4が受け付けた取引の種類が第1の種類ではなく第2の種類であると判定した場合(ステップS11:NO)、第2貨幣収納部3を使用して出金処理を実行する(ステップS13)。第2の種類の取引としては、金融機関に預金した貨幣を出金する金融取引を例示することができる。
【0035】
<第1実施形態の効果>
貨幣処理装置1は、顧客により選択された取引の種類に応じて、第1貨幣収納部2又は第2貨幣収納部3を使用して出金処理を実行する。このため、顧客は、1台の貨幣処理装置1の操作によって、互いに異なる貨幣収納部との間で、互いに異なる取り引きを行うことができる。したがって、汎用性が高い貨幣処理装置1を提供することができる。
【0036】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。第2実施形態及び後述する第3~第5実施形態では、本開示の貨幣処理装置を、貨幣の一例である紙幣を処理する構成に適用した場合について説明する。第2実施形態では、1台の貨幣処理装置を使用して、店舗と銀行の両方に対して、取り引きを行うことができる貨幣処理システムについて説明する。銀行は、金融機関の一例である。
【0037】
<貨幣処理システムの構成>
まず、第2実施形態の貨幣処理システムの構成について説明する。
図3は、第2実施形態に係る貨幣処理システムのブロック図である。
【0038】
図3に示す貨幣処理システム10は、POS(Point Of Sales)レジスタ11と、店舗サーバ12と、銀行サーバ13と、貨幣処理装置20と、を有する。貨幣処理システム10は、精算処理に関連する取引又は銀行との金融取引を実行する。具体的には、貨幣処理システム10は、貨幣処理装置20で精算処理に関連する取引を実行し、POSレジスタ11で貨幣処理装置20における出納情報を店舗サーバ12に提供する。また、貨幣処理システム10は、貨幣処理装置20で銀行との金融取引を実行し、POSレジスタ11で貨幣処理装置20における出納情報を銀行サーバ13に提供する。精算処理に関連する取引は、第1の種類の取引の一例である。金融取引は、第2の種類の取引の一例である。POSレジスタ11、店舗サーバ12及び貨幣処理装置20は、店舗に設置されている。銀行サーバ13は、銀行に設置されている。
【0039】
POSレジスタ11は、操作表示部111と、POS側通信部112と、レジスタ側制御部113と、を有する。
【0040】
操作表示部111は、タッチパネル式の表示装置で構成されている。操作表示部111は、顧客の入力操作に利用される操作画面を表示し、操作画面に対する入力操作に基づく信号を生成する。操作表示部111は、貨幣処理に関する情報を表示する表示部としても機能する。
【0041】
POS側通信部112は、有線媒体又は無線媒体を介して、店舗サーバ12と、銀行サーバ13と、貨幣処理装置20と、に接続されている。POS側通信部112は、レジスタ側制御部113により制御され、店舗サーバ12、銀行サーバ13、貨幣処理装置20との間で通信を実行する。
【0042】
レジスタ側制御部113は、POSレジスタ11を統括制御する。また、レジスタ側制御部113は、精算処理又は銀行口座に対する入出金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する。
【0043】
レジスタ側制御部113は、精算処理の実行を貨幣処理装置20に指示し、当該指示に応じて貨幣処理装置20から入金額が通知されると、釣銭を計算して、釣銭の出金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する一方で、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0044】
また、レジスタ側制御部113は、銀行口座への入金処理の実行を貨幣処理装置20に指示し、当該指示に応じて貨幣処理装置20から入金額が通知されると、入金額と顧客の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する。
【0045】
さらに、レジスタ側制御部113は、銀行口座からの出金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する一方で、出金額と顧客の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する。
【0046】
なお、レジスタ側制御部113は、出納情報を店舗サーバ12を経由して銀行サーバ13へ提供しても良い。
【0047】
店舗サーバ12は、店舗の管理システムの一部を構成する。店舗サーバ12は、POSレジスタ11から提供された出納情報の入金額及び出金額を、例えば精算日時と対応付けて格納する。なお、店舗サーバ12は、精算日時に関する情報を、POSレジスタ11から取得しても良いし、店舗の管理システムの計時部から取得しても良い。
【0048】
銀行サーバ13は、金融機関の一例である銀行の管理システムの一部を構成する。銀行サーバ13は、POSレジスタ11から提供された出納情報の入金額又は出金額を、例えば顧客の口座番号と取引日時と対応付けて格納する。なお、銀行サーバ13は、取引日時に関する情報を、POSレジスタ11から取得しても良いし、銀行の管理システムの計時部から取得しても良い。
【0049】
次に、第2実施形態の貨幣処理装置の詳細な構成について説明する。
図4は、第2~第5実施形態に係る貨幣処理装置の模式図である。なお、貨幣処理装置20の各構成の配置などを、
図3に示す方向で説明する場合がある。
【0050】
貨幣処理装置20は、POSレジスタ11からの指示に基づいて、購入者が支払った代金を入金し、あるいは、購入者へ支払う釣銭を出金する。また、貨幣処理装置20は、POSレジスタ11からの指示に基づいて、顧客の銀行口座へ貨幣を入金し、あるいは、顧客の銀行口座から貨幣を出金する。つまり、貨幣処理装置20は、セルフレジの機能と、ATM(現金自動預払機:Automatic Teller Machine)の機能とを有する。貨幣処理装置20は、筐体21と、入金部22と、出金部23と、第1貨幣収納部24と、第2貨幣収納部25と、回収部26と、搬送部27と、識別部28と、通信部29と、記憶部30と、制御部31と、を有する。
【0051】
筐体21は、第1ユニット211と、第2ユニット212と、を有する。
【0052】
第1ユニット211は、前面に第1開口213が形成された箱状に形成されている。第1ユニット211は、第2ユニット212の上に配置されている。第1ユニット211には、第1開口213を開閉する第1扉214と、第1扉214を施錠する第1施錠機構215と、が設けられている。第1施錠機構215は、例えば店舗の店員のみが施解錠できるように構成されている。
【0053】
第2ユニット212は、金庫として機能する構造を有し、前面に第2開口216が形成された箱状に形成されている。第2ユニット212には、第2開口216を開閉する第2扉217と、第2扉217を施錠する第2施錠機構218と、が設けられている。第2施錠機構218は、例えば銀行から許可を得た貨幣集配会社の担当者(集配担当者)のみが施解錠できるように構成されている。つまり、第2施錠機構218は、銀行により管理されている。
【0054】
入金部22は、第1ユニット211の前面における上側の部位に設けられている。つまり、入金部22は、貨幣処理装置20を操作する際に、顧客が立つ側に設けられている。入金部22は、複数枚の貨幣を重ねた状態で集積できるように構成されている。入金部22は、貨幣を1枚ずつ取り込む繰出機構を有する。
【0055】
出金部23は、第1ユニット211の前面における入金部22の下側の部位に設けられている。出金部23は、第1ユニット211内から排出される貨幣を集積し、集積された貨幣を顧客が取り出せるように構成されている。
【0056】
第1貨幣収納部24は、商品の精算処理時に入出金される貨幣を収納する。第1貨幣収納部24は、第1ユニット211内に配置されている。第1貨幣収納部24は、第1開口213を介して、第1ユニット211の外部に取り出せるように配置されている。第1貨幣収納部24は、予め設定された互いに異なる金種の貨幣を収納する複数の金種別収納部241を有する。金種別収納部241は、ドラムの外周面に取り付けられた帯状のテープにより、貨幣をテープごとドラムに巻き取るテープ式のカセットで構成されている。なお、金種別収納部241を、貨幣を重ねて収納するスタック式の収納カセットで構成しても良い。金種別収納部241は、貨幣を1枚ずつ取り込んで収納し、収納した貨幣を1枚ずつ繰り出す。
【0057】
第2貨幣収納部25は、銀行口座に入出金される貨幣を収納する。第2貨幣収納部25は、第2ユニット212内に配置されている。第2貨幣収納部25は、第2開口216を介して、第2ユニット212の外部に取り出せるように配置されている。第2貨幣収納部25は、予め設定された互いに異なる金種の貨幣を収納する複数の金種別収納部251を有する。第2貨幣収納部25に収納される金種は、少なくとも一部の金種が第1貨幣収納部24に収納されている金種と同じになるように、設定されている。このような構成により、銀行口座に入出金される貨幣を、商品精算処理に用いる貨幣とは別に管理することができる。金種別収納部251は、金種別収納部241と同様の構成を有し、貨幣を1枚ずつ取り込んで収納し、収納した貨幣を1枚ずつ繰り出す。
【0058】
回収部26は、第2ユニット212内に配置されている。回収部26には、回収袋が装着されている。回収部26は、商品精算処理において第1貨幣収納部24に収納しない回収対象の貨幣や、第1貨幣収納部24に収納された店舗の売上金等を回収袋に回収する。商品精算処理における回収対象の貨幣としては、出金処理を要しない、つまり釣銭として利用できない高額貨幣及び損券を例示することができる。
【0059】
搬送部27は、ローラ、ローラに巻かれたベルト、ローラを駆動するモータ、側壁等の組み合わせによって構成されている。搬送部27は、制御部31による制御に基づいて、入金部22から入金された貨幣を第1貨幣収納部24の金種別収納部241、第2貨幣収納部25の金種別収納部251又は回収部26に搬送する。搬送部27は、制御部31による制御に基づいて、第1貨幣収納部24の金種別収納部241又は第2貨幣収納部25の金種別収納部251に収納された貨幣を、出金部23に搬送する。
【0060】
識別部28は、搬送部27に配置されている。識別部28は、入金部22から入金された貨幣の金種、正損を識別して、識別結果を制御部31に送信する。なお、識別部28は、貨幣の真偽等も識別することができる。
【0061】
通信部29は、制御部31により制御され、POSレジスタ11のPOS側通信部112との間で通信を実行する。
【0062】
記憶部30は、制御部31が実行するプログラムを記憶する。
【0063】
制御部31は、貨幣処理装置20を統括制御する。制御部31は、POSレジスタ11からの指示に基づいて、第1貨幣収納部24又は第2貨幣収納部25を使用して入出金処理を実行する。
【0064】
制御部31は、POSレジスタ11からの精算処理を実行する旨の指示に基づいて、第1貨幣収納部24を使用して入金処理を実行し、入金額をPOSレジスタ11へ通知する。そして、制御部31は、POSレジスタ11からの出金処理を実行する旨の指示に基づいて、第1貨幣収納部24を使用して釣銭の出金処理を実行する。
【0065】
また、制御部31は、POSレジスタ11からの銀行口座への入金処理を実行する旨の指示に基づいて、第2貨幣収納部25を使用して入金処理を実行し、入金額をPOSレジスタ11へ通知する。また、制御部31は、POSレジスタ11からの銀行口座からの出金処理を実行する旨の指示に基づいて、第2貨幣収納部25を使用して出金処理を実行する。
【0066】
<貨幣処理システムの動作>
次に、第2実施形態の貨幣処理システムの動作について説明する。
【0067】
(精算処理)
まず、精算処理について説明する。
図5は、第2実施形態に係る精算処理のフローチャートである。
【0068】
まず、顧客は、POSレジスタ11の操作表示部111を操作して、商品の精算指示を入力する。
【0069】
図5に示すように、POSレジスタ11のレジスタ側制御部113は、顧客により入力された精算指示を受け付けると(ステップS20)、精算モードの処理の実行を貨幣処理装置20に指示する(ステップS21)。ステップS21の処理において、レジスタ側制御部113は、精算モードの処理の実行指示のみを含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する。
【0070】
さらに、レジスタ側制御部113は、入金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する(ステップS22)。なお、以下において、入金処理の実行指示を、入金指示という場合がある。ステップS22の処理において、レジスタ側制御部113は、入金指示のみを含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する。なお、通常、貨幣処理装置20が精算モードで待機するようにして、レジスタ側制御部113がステップS22の入金指示のみを行うようにしても良い。このような構成にすれば、ステップS21の処理を省略することができる。
【0071】
貨幣処理装置20の制御部31は、POSレジスタ11からの精算モードの処理を実行する旨の指示を受け付けると、処理に使用する貨幣収納部が第1貨幣収納部24であると判定する。そして、制御部31は、POSレジスタ11からの入金指示を受け付けると、第1貨幣収納部24を使用して入金処理を実行すると判定する。顧客が貨幣を入金部22に入れると、制御部31は、第1貨幣収納部24を使用して入金処理を実行する(ステップS23)。ステップS23における入金処理において、搬送部27は、入金部22の繰出機構により1枚ずつ筐体21内に取り込まれた貨幣を識別部28に搬送する。識別部28は、貨幣の金種及び正損を識別し、識別結果を制御部31に送信する。制御部31は、正券のうち回収対象でない貨幣を、当該貨幣の金種に対応する第1貨幣収納部24の金種別収納部241に収納するように、金種別収納部241及び搬送部27を制御する。また、制御部31は、正券の貨幣のうち回収対象である高額貨幣又は損券を、回収部26に収納するように、搬送部27を制御する。
【0072】
制御部31は、入金処理が終了すると、入金額をPOSレジスタ11に通知する(ステップS24)。
【0073】
POSレジスタ11のレジスタ側制御部113は、貨幣処理装置20からの入金額の通知を受け付けると、釣銭が必要か否かを判定する(ステップS25)。レジスタ側制御部113は、釣銭が必要であると判定した場合(ステップS25:YES)、釣銭額を算出する(ステップS26)。そして、レジスタ側制御部113は、釣銭額の貨幣の出金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する(ステップS27)。なお、以下において、出金処理の実行指示を、出金指示という場合がある。ステップS27の処理において、レジスタ側制御部113は、出金指示のみを含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する。
【0074】
また、レジスタ側制御部113は、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する(ステップS28)。レジスタ側制御部113は、ステップS26,S27の処理を行った後にステップS28の処理を実行する場合、入金額及び出金額に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0075】
一方、レジスタ側制御部113は、釣銭が必要でないと判定した場合(ステップS25:NO)、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する(ステップS28)。レジスタ側制御部113は、ステップS26,S27の処理を行わずにステップS28の処理を実行する場合、出金額に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0076】
店舗サーバ12は、POSレジスタ11から出納情報を取得すると、出納情報の内容を精算日時と対応付けて格納する。
【0077】
一方、貨幣処理装置20の制御部31は、POSレジスタ11からの出金指示を受け付けると、当該出金指示と、ステップS21で受け付けた精算モードの通知とに基づいて、第1貨幣収納部24を使用して出金処理を実行する(ステップS29)。ステップS29における出金処理において、制御部31は、出金対象の貨幣が収納されている金種別収納部241を特定し、特定した金種別収納部241から釣銭に相当する額の貨幣を出金部23に搬送するように、金種別収納部241及び搬送部27を制御する。顧客は、出金部23に集積された釣銭を取り出す。以上により、精算処理が終了する。
【0078】
(銀行口座への入金処理)
次に、銀行口座への入金処理について説明する。
図6は、第2実施形態に係る銀行口座への入金処理のフローチャートである。
【0079】
まず、顧客は、POSレジスタ11の操作表示部111を操作して、銀行口座への入金指示を入力する。また、顧客は、例えば、POSレジスタ11の図示しないカード読取部にキャッシュカードを挿入する。
【0080】
図6に示すように、POSレジスタ11のレジスタ側制御部113は、キャッシュカードから口座情報を取得するとともに、顧客により入力された銀行口座への入金指示を受け付けると(ステップS40)、ATMモードの処理の実行を貨幣処理装置20に指示する(ステップS41)。ステップS41の処理において、レジスタ側制御部113は、ATMモードの処理の実行指示のみを含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する。
【0081】
さらに、レジスタ側制御部113は、精算処理を行う場合と同様の入金指示を貨幣処理装置20に対して行う(ステップS22)。つまり、レジスタ側制御部113は、入金指示のみを含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する。
【0082】
貨幣処理装置20の制御部31は、POSレジスタ11からのATMモードの処理を実行する旨の指示を受け付けると、処理に使用する貨幣収納部が第2貨幣収納部25であると判定する。そして、制御部31は、POSレジスタ11からの入金指示を受け付けると、第2貨幣収納部25を使用して入金処理を実行すると判定する。顧客が貨幣を入金部22に入れると、制御部31は、第2貨幣収納部25を使用して入金処理を実行する(ステップS42)。ステップS42における入金処理において、入金部22に入れられた貨幣は、ステップS23における入金処理と同様に、識別部28に搬送される。識別部28は、貨幣の金種を識別し、識別結果を制御部31に送信する。制御部31は、貨幣を当該貨幣の金種に対応する第2貨幣収納部25の金種別収納部251に収納するように、金種別収納部251及び搬送部27を制御する。
【0083】
制御部31は、入金処理が終了すると、入金額をPOSレジスタ11に通知する(ステップS43)。
【0084】
POSレジスタ11のレジスタ側制御部113は、貨幣処理装置20からの入金額の通知を受け付けると、入金額と顧客の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する(ステップS44)。
【0085】
銀行サーバ13は、POSレジスタ11から出納情報を取得すると、出納情報の内容を取引日時と対応付けて格納する。以上により、銀行口座への入金処理が終了する。
【0086】
(銀行口座からの出金処理)
次に、銀行口座からの出金処理について説明する。
図7は、第2実施形態に係る銀行口座からの出金処理のフローチャートである。
【0087】
まず、顧客は、POSレジスタ11の操作表示部111を操作して、銀行口座からの所定額の出金指示を入力すると共に、例えば、POSレジスタ11の図示しないカード読取部にキャッシュカードを挿入する。
【0088】
図7に示すように、POSレジスタ11のレジスタ側制御部113は、キャッシュカードから口座情報を取得するとともに、顧客により入力された銀行口座からの出金指示を受け付けると(ステップS50)、銀行口座への入金処理を行う場合と同様のATMモードの処理の実行指示を貨幣処理装置20に対して行う(ステップS41)。
【0089】
さらに、レジスタ側制御部113は、顧客により指定された額の出金指示を貨幣処理装置20に対して行う(ステップS51)。ステップS51の処理において、レジスタ側制御部113は、出金指示のみを含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する。
【0090】
さらに、レジスタ側制御部113は、出金額と顧客の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する(ステップS52)。
【0091】
銀行サーバ13は、POSレジスタ11から出納情報を取得すると、出納情報の内容を取引日時と対応付けて格納する。
【0092】
一方、貨幣処理装置20の制御部31は、POSレジスタ11からのATMモードの処理を実行する旨の指示を受け付けると、処理に使用する貨幣収納部が第2貨幣収納部25であると判定する。そして、制御部31は、POSレジスタ11からの出金指示を受け付けると、当該出金指示と、ステップS41で受け付けたATMモードの通知とに基づいて、第2貨幣収納部25を使用して出金処理を実行する(ステップS53)。ステップS53における出金処理において、制御部31は、出金対象の貨幣が収納されている金種別収納部251を特定し、特定した金種別収納部251から出金額に相当する貨幣を出金部23に搬送するように、金種別収納部251及び搬送部27を制御する。顧客は、出金部23に集積された貨幣を取り出す。以上により、銀行口座からの出金処理が終了する。
【0093】
(回収部からの貨幣回収処理)
次に、回収部26からの貨幣回収処理について説明する。
【0094】
集配担当者は、操作表示部111又は集配担当者が有する端末装置を操作して、第1貨幣収納部24内の売上金の回収を行う旨の指示を入力する。
【0095】
貨幣処理装置20の制御部31は、集配担当者により入力された指示に基づいて、第1貨幣収納部24内の売上金を回収部26に回収するように、金種別収納部241及び搬送部27を制御する。制御部31は、売上金の回収が終了すると、その旨を例えば操作表示部111に表示させる。
【0096】
集配担当者は、売上金の回収が終了したことを確認すると、第2ユニット212の第2施錠機構218の解錠操作を行い、回収部26から回収袋を取り出す。その後、集配担当者は、回収袋で回収した売上金、及び第1貨幣収納部24に収納されずに直接回収部26に回収された高額貨幣、損券の合計金額が確定したら、これらの貨幣を店舗の銀行口座に入金する。
【0097】
<第2実施形態の効果>
貨幣処理装置20は、精算処理に利用される貨幣を収納する第1貨幣収納部24と、銀行口座に対して入出金される貨幣を収納する第2貨幣収納部25と、を有する。このため、1台の貨幣処理装置20によって、精算処理及び銀行口座に対する入出金処理を行うことができる。したがって、汎用性が高い貨幣処理装置20を提供することができる。
【0098】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。第3実施形態では、1台の貨幣処理装置において、貨幣集配会社が管理する第2貨幣収納部に収納された貨幣を、釣銭準備金として第1貨幣収納部に補充することができる貨幣処理システムについて説明する。
【0099】
<貨幣処理システムの構成>
まず、第3実施形態の貨幣処理システムの構成について説明する。
図8は、第3,第4実施形態に係る貨幣処理システムのブロック図である。なお、第2実施形態と同様の構成については同一符号を付し、説明を適宜省略する。
【0100】
図8示す貨幣処理システム10Aは、貨幣処理装置20Aと、POSレジスタ11Aと、店舗サーバ12と、銀行サーバ13と、を有する。貨幣処理システム10Aは、第2実施形態の貨幣処理システム10と同様の精算処理に関連する取引を実行する。また、貨幣処理システム10Aは、貨幣処理装置20A内で釣銭準備金の補充処理を実行する。
【0101】
POSレジスタ11Aは、レジスタ側制御部113Aの制御内容が第2実施形態のレジスタ側制御部113と異なり、それ以外の構成は、第2実施形態のPOSレジスタ11と同じである。レジスタ側制御部113Aは、精算処理又は釣銭準備金の補充処理の実行を貨幣処理装置20Aに指示する。
【0102】
レジスタ側制御部113Aは、精算処理を実行する場合、第2実施形態のレジスタ側制御部113とほぼ同様に、入金指示及び必要に応じた釣銭の出金指示を実行すると共に、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0103】
また、レジスタ側制御部113Aは、所定の貨幣の釣銭準備金の補充処理の実行を貨幣処理装置20Aに指示する共に、釣銭準備金の補充額と店舗の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する。
【0104】
次に、第3実施形態の貨幣処理装置の詳細な構成について、
図4に基づいて説明する。
図4に示す第3実施形態の貨幣処理装置20Aは、第2貨幣収納部25Aの役割と、制御部31Aの制御内容が、それぞれ第2実施形態の第2貨幣収納部25、制御部31と異なり、それ以外の構成は、第2実施形態の貨幣処理装置20と同じである。
【0105】
第2貨幣収納部25Aは、第1貨幣収納部24に釣銭準備金として補充される貨幣を収納する。第2貨幣収納部25Aに収納される金種は、全ての金種が第1貨幣収納部24に収納されている金種と同じになるように、設定されている。このような構成により、第1貨幣収納部24に収納されている金種の釣銭を補充することができる。
【0106】
制御部31Aは、POSレジスタ11Aからの指示に基づいて、第1貨幣収納部24を使用する入出金処理又は釣銭準備金の補充処理を実行する。釣銭準備金の補充処理は、第1貨幣収納部24と第2貨幣収納部25Aとの間の貨幣搬送処理の一例である。
【0107】
制御部31Aは、POSレジスタ11Aからの精算処理を実行する旨の指示に基づいて、制御部31とほぼ同様に、第1貨幣収納部24を使用する入金処理、POSレジスタ11Aへの入金額の通知、及び第1貨幣収納部24を使用する出金処理を実行する。
【0108】
また、制御部31は、POSレジスタ11Aからの釣銭準備金の補充処理を実行する旨の指示に基づいて、第2貨幣収納部25Aに収納された補充対象の貨幣を、第1貨幣収納部24に搬送する。
【0109】
<貨幣処理システムの動作>
次に、第3実施形態の貨幣処理システムの動作について説明する。
【0110】
(精算処理)
まず、精算処理について説明する。第3実施形態の貨幣処理システム10Aで実行される精算処理は、
図5のステップS21の処理を実行しないことと、ステップS22及びステップS27の処理が異なること以外は第2実施形態と同じである。具体的には、POSレジスタ11Aのレジスタ側制御部113Aは、ステップS20において顧客により入力された精算指示を受け付けると、ステップS21の処理を実行せずに、ステップS22において精算モードの入金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する。その後、貨幣処理システム10Aは、ステップS23~S29の処理を実行する。レジスタ側制御部113Aは、ステップS27の処理を実行する際、精算モードの出金処理の実行を貨幣処理装置20に指示する。
【0111】
(釣銭準備金の補充処理)
釣銭準備金の補充処理について説明する。
図9は、第3,第4実施形態に係る釣銭準備金の補充処理のフローチャートである。
【0112】
まず、ユーザである店員は、操作表示部111を操作して、所定の金種の所定の額の釣銭準備金の補充指示を入力する。店員が釣銭準備金の補充指示を行う場合、精算指示と同じメニュー画面から指示を行えるようにしても良いし、認証を行うことで操作可能になる精算指示とは別のメニュー画面又は別のアプリケーションを立ち上げることにより、指示を行えるようにしても良い。また、店員が有する端末装置を用いて、補充指示を行えるようにしても良い。店員は、店舗サーバ12が管理する貨幣処理装置20Bの貨幣収納状況を操作表示部111に表示させ、表示させた貨幣収納状況に基づいて、釣銭準備金の補充指示を行うタイミングを決定しても良い。
【0113】
図9に示すように、POSレジスタ11Aのレジスタ側制御部113Aは、店員により入力された釣銭準備金の補充指示を受け付けると(ステップS60)、店員が入力した釣銭準備金の補充指示を貨幣処理装置20Aに対して行う(ステップS61)。さらに、レジスタ側制御部113Aは、釣銭準備金の補充額と店舗の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する(ステップS62)。
【0114】
銀行サーバ13は、POSレジスタ11Aから出納情報を取得すると、釣銭準備金の補充額と店舗の口座番号と取引日時と対応付けて格納する。
【0115】
一方、貨幣処理装置20Aの制御部31Aは、POSレジスタ11Aからの釣銭準備金の補充指示を受け付けると、補充対象の貨幣が収納されている第2貨幣収納部25Aの金種別収納部251を特定する。そして、制御部31Aは、特定した金種別収納部251から補充額に相当する貨幣を、当該貨幣を収納している第1貨幣収納部24の金種別収納部241に搬送するように、金種別収納部241,251及び搬送部27を制御する(ステップS63)。以上により、釣銭準備金の補充処理が終了する。
【0116】
なお、店員の指示が無くても、店舗サーバ12が管理する貨幣処理装置20Aの貨幣収納状況に関するデータに基づいて、POSレジスタ11Aのレジスタ側制御部113Aが貨幣処理装置20Aに釣銭準備金の補充を指示するようにしても良い。また、店員が釣銭準備金として補充する貨幣の金種及び額を指定せずに、店舗サーバ12が管理する貨幣処理装置20Aの貨幣収納状況に関するデータに基づいて、レジスタ側制御部113Aが補充する貨幣の金種及び額を決定しても良い。
【0117】
図9に示す釣銭準備金の補充処理において、レジスタ側制御部113Aまたは店員が有する端末装置の制御部は、ステップS61における釣銭準備金補充指示の代わりに、第2貨幣収納部25Aから第1貨幣収納部24へ貨幣を移動する旨の指示を貨幣処理装置20Aに対して行っても良い。この場合、ステップS60における店員からの指示が釣銭準備金の補充指示であることに基づいて、レジスタ側制御部113Aまたは店員が有する端末装置の制御部が、第2貨幣収納部25Aから第1貨幣収納部24へ貨幣を移動することを判断する。
【0118】
<第3実施形態の効果>
貨幣処理装置20Aは、精算処理に利用される貨幣を収納する第1貨幣収納部24と、釣銭準備金として補充される貨幣を収納する第2貨幣収納部25Aと、を有する。このため、店員は、集配担当者を呼ばなくても、集配担当者のみが開けることができる第2ユニット212内の第2貨幣収納部25Aから、釣銭準備金を第1貨幣収納部24に補充することができる。
【0119】
貨幣処理装置20Aは、釣銭準備金の補充処理に関する出納情報を銀行サーバ13に提供する。銀行サーバ13は、貨幣処理装置20Aからの出納情報に基づいて、店舗の銀行口座の残高から補充額を減算する。このため、店舗は、銀行に行くことなく、銀行口座を容易に管理することができる。
【0120】
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について、図面を参照しながら説明する。第4実施形態では、1台の貨幣処理装置において、第3実施形態のように第1貨幣収納部に釣銭準備金を補充できる一方、第1貨幣収納部に収納された釣銭準備金の余剰金を、貨幣集配会社が管理する第2貨幣収納部に移管することができる貨幣処理システムについて説明する。なお、余剰金とは、第1貨幣収納部に収納された貨幣の額が所定の額を超えた場合における、当該超えた額の貨幣である。
【0121】
<貨幣処理システムの構成>
まず、第4実施形態の貨幣処理システムの構成について、
図8に基づいて説明する。なお、第3実施形態と同様の構成については同一符号を付し、説明を適宜省略する。
【0122】
図8示す貨幣処理システム10Bは、貨幣処理装置20Bと、POSレジスタ11Bと、店舗サーバ12と、銀行サーバ13と、を有する。貨幣処理システム10Bは、第3実施形態の貨幣処理システム10Bと同様の精算処理に関連する取引を実行する。また、貨幣処理システム10Bは、第3実施形態の貨幣処理システム10Bと同様の釣銭準備金の補充処理及び貨幣処理装置20A内で余剰金の移管処理を実行する。
【0123】
POSレジスタ11Bは、レジスタ側制御部113Bの制御内容が第3実施形態のレジスタ側制御部113Aと異なり、それ以外の構成は、第3実施形態のPOSレジスタ11Aと同じである。レジスタ側制御部113Bは、精算処理、釣銭準備金の補充処理又は余剰金の移管処理の実行を貨幣処理装置20Bに指示する。
【0124】
レジスタ側制御部113Bは、精算処理を実行する場合、第3実施形態のレジスタ側制御部113と同様に、入金指示及び必要に応じた釣銭の出金指示を実行すると共に、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。また、レジスタ側制御部113Bは、釣銭準備金の補充処理を実行する場合、第3実施形態のレジスタ側制御部113Aと同様に、釣銭準備金の補充指示を実行すると共に、補充額と店舗の口座に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0125】
また、レジスタ側制御部113Bは、余剰金の移管処理を実行する場合、所定の貨幣の移管処理の実行を貨幣処理装置20Bに指示すると共に、余剰金の移管額と店舗の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する。
【0126】
次に、第4実施形態の貨幣処理装置の詳細な構成について、
図4に基づいて説明する。
図4に示す第4実施形態の貨幣処理装置20Bは、第2貨幣収納部25Bの役割と、制御部31Bの制御内容が、それぞれ第3実施形態の第2貨幣収納部25A、制御部31Aと異なり、それ以外の構成は、第3実施形態の貨幣処理装置20Aと同じである。
【0127】
第2貨幣収納部25Bは、第3実施形態の第2貨幣収納部25Aと同様に、第1貨幣収納部24に釣銭準備金として補充される貨幣を収納する。また、第2貨幣収納部25Bは、第1貨幣収納部24から余剰金として移管される貨幣を収納する。第2貨幣収納部25Bに収納される金種は、第1貨幣収納部24に収納されている金種と同じになるように、設定されている。このような構成により、第1貨幣収納部24に収納されている金種の余剰金の移管を行うことができる。
【0128】
制御部31Bは、POSレジスタ11Bからの指示に基づいて、第1貨幣収納部24を使用する入出金処理、釣銭準備金の補充処理又は余剰金の移管処理を実行する。釣銭準備金の補充処理及び余剰金の移管処理は、第1貨幣収納部24と第2貨幣収納部25Bとの間の貨幣搬送処理の一例である。
【0129】
制御部31Bは、POSレジスタ11Bからの精算処理を実行する旨の指示に基づいて、第3実施形態の制御部31Aと同様に、第1貨幣収納部24を使用する入金処理、POSレジスタ11Bへの入金額の通知、及び第1貨幣収納部24を使用する出金処理を実行する。また、制御部31Bは、POSレジスタ11Bからの釣銭準備金の補充処理を実行する旨の指示に基づいて、第3実施形態の制御部31Aと同様に、第2貨幣収納部25Bに収納された補充対象の貨幣を第1貨幣収納部24に搬送する。
【0130】
また、制御部31Bは、POSレジスタ11Bからの余剰金の移管処理を実行する旨の指示に基づいて、第1貨幣収納部24に収納された移管対象の貨幣を、第2貨幣収納部25Bに搬送する。
【0131】
<貨幣処理システムの動作>
次に、第4実施形態の貨幣処理システムの動作について説明する。なお、貨幣処理システムで実行される精算処理及び釣銭準備金の補充処理は、第3実施形態と同じであるため、説明を省略する。
【0132】
(余剰金の移管処理)
余剰金の移管処理について説明する。
図10は、第4実施形態に係る余剰金移管処理のフローチャートである。
【0133】
まず、ユーザである店員は、操作表示部111を操作して、所定の金種の貨幣の額の余剰金の移管指示を入力する。店員が余剰金の移管指示を行う場合、精算指示又は釣銭準備金の補充指示と同じメニュー画面から指示を行えるようにしても良いし、認証を行うことで操作可能になる精算指示又は釣銭準備金の補充指示とは別のメニュー画面又は別のアプリケーションを立ち上げることにより、指示を行えるようにしても良い。また、店員が有する端末装置を用いて、移管指示を行えるようにしても良い。店員が余剰金の移管指示を行うタイミングとしては、操作表示部111を用いて余剰金を確認したタイミングや、予め決められた時刻を例示することができるが、これらに限られない。
【0134】
図10に示すように、POSレジスタ11Bのレジスタ側制御部113Bは、店員により入力された余剰金の移管指示を受け付けると(ステップS70)、店員が入力した余剰金の移管指示を貨幣処理装置20Bに対して行う(ステップS71)。さらに、レジスタ側制御部113Bは、余剰金の移管額と店舗の口座に関する出納情報を銀行サーバ13へ提供する(ステップS72)。
【0135】
銀行サーバ13は、POSレジスタ11Bから出納情報を取得すると、余剰金の移管額と店舗の口座番号と取引日時と対応付けて格納する。
【0136】
一方、貨幣処理装置20Bの制御部31Bは、POSレジスタ11Bからの余剰金の移管指示を受け付けると、移管対象の貨幣が収納されている第1貨幣収納部24の金種別収納部241を特定する。そして、制御部31Bは、特定した金種別収納部241から移管額に相当する貨幣を、当該貨幣を収納している第2貨幣収納部25Bの金種別収納部251に搬送するように、金種別収納部241,251及び搬送部27を制御する(ステップS73)。以上により、余剰金の移管処理が終了する。
【0137】
なお、店員の指示が無くても、店舗サーバ12が管理する貨幣処理装置20Bの貨幣収納状況に関するデータに基づいて、POSレジスタ11Bのレジスタ側制御部113Bが貨幣処理装置20Bに余剰金の移管を指示するようにしても良い。また、店員が余剰金として移管する貨幣の金種及び額を指定せずに、店舗サーバ12が管理する貨幣処理装置20Aの貨幣収納状況に関するデータに基づいて、レジスタ側制御部113Bが移管する貨幣の金種及び額を決定しても良い。
【0138】
また、レジスタ側制御部113Bまたは店員が有する端末装置の制御部は、ステップS71における余剰金の移管指示の代わりに、第1貨幣収納部24から第2貨幣収納部25Bへ貨幣を移動する旨の指示を貨幣処理装置20Bに対して行っても良い。この場合、ステップS70における店員からの指示が余剰金の移管であることに基づいて、レジスタ側制御部113Bまたは店員が有する端末装置の制御部が、第1貨幣収納部24から第2貨幣収納部25Bへ貨幣を移動することを判断する。
【0139】
<第4実施形態の効果>
第4実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果に加えて、以下のような効果がある。貨幣処理装置20Bは、精算処理に利用される貨幣を収納する第1貨幣収納部24と、余剰金を受け入れる第2貨幣収納部25Bと、を有する。このため、店員は、集配担当者を呼ばなくても、集配担当者のみが開けることができる第2ユニット212内の第2貨幣収納部25Bに、釣銭準備金の余剰金を移管することができる。
【0140】
貨幣処理装置20Bは、余剰金移管処理に関する出納情報を銀行サーバ13に提供する。銀行サーバ13は、貨幣処理装置20Bからの出納情報に基づいて、店舗の銀行口座の残高に移管額を加算する。このため、店舗は、銀行に行くことなく、銀行口座を容易に管理することができる。
【0141】
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について、図面を参照しながら説明する。第5実施形態では、1台の貨幣処理装置において、第1通貨による代金の入金及び釣銭の出金と、第2通貨による代金の入金に対する第1通貨による釣銭の出金とを行うことができる貨幣処理システムについて説明する。
【0142】
<貨幣処理システムの構成>
まず、第5実施形態の貨幣処理システムの構成について説明する。
図11は、第5実施形態に係る貨幣処理システムの模式図である。なお、第4実施形態と同様の構成については同一符号を付し、説明を適宜省略する。
【0143】
図11示す貨幣処理システム10Cは、貨幣処理装置20Cと、POSレジスタ11Cと、店舗サーバ12と、を有する。貨幣処理システム10Cは、第1通貨及び第2通貨を使用する精算処理に関連する取引を実行する。
【0144】
POSレジスタ11Cは、レジスタ側制御部113Cの制御内容が第4実施形態のレジスタ側制御部113Bと異なり、それ以外の構成は、第4実施形態のPOSレジスタ11Bと同じである。レジスタ側制御部113Cは、第1通貨を使用する精算処理、又は、第1通貨及び第2通貨を使用する精算処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する。
【0145】
レジスタ側制御部113Cは、第1通貨を使用する精算処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示し、当該指示に応じて貨幣処理装置20Cから第1通貨の入金額が通知されると、第1通貨による釣銭を計算する。そして、レジスタ側制御部113Cは、第1通貨の釣銭の出金処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する一方で、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0146】
また、レジスタ側制御部113Cは、第1通貨及び第2通貨を使用する精算処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示し、当該指示に応じて貨幣処理装置20Cから第2通貨の入金額が通知されると、第2通貨と第1通貨の為替レートに基づいて、第1通貨による釣銭を計算する。そして、レジスタ側制御部113Cは、第1通貨の釣銭の出金処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する一方で、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0147】
次に、第5実施形態の貨幣処理装置の詳細な構成について、
図4に基づいて説明する。
図4に示す第5実施形態の貨幣処理装置20Cは、第1貨幣収納部24C及び第2貨幣収納部25Cにそれぞれ収納されている通貨の種類と、制御部31Cの制御内容が、それぞれ第4実施形態の第1貨幣収納部24、第2貨幣収納部25B、制御部31Bと異なり、それ以外の構成は、第4実施形態の貨幣処理装置20Bと同じである。
【0148】
第1貨幣収納部24Cは、商品の精算処理時に入出金される第1通貨を収納する。第1貨幣収納部24Cの複数の金種別収納部241は、予め設定された互いに異なる金種の第1通貨を収納する。
【0149】
第2貨幣収納部25Cは、商品の精算処理時に入金される第2通貨を収納する。第2貨幣収納部25Cの複数の金種別収納部251は、予め設定された互いに異なる金種の第2通貨を収納する。
【0150】
制御部31Cは、POSレジスタ11Cからの指示に基づいて、第1貨幣収納部24Cを使用する入出金処理、又は、第2貨幣収納部25Cを使用する入金処理に対する第1貨幣収納部24Cを使用する釣銭の出金処理を実行する。
【0151】
制御部31Cは、POSレジスタ11Cからの第1通貨を使用する精算処理を実行する旨の指示に基づいて、第1貨幣収納部24Cを使用して第1通貨の入金処理を実行し、第1通貨の入金額をPOSレジスタ11Cへ通知する。そして、制御部31Cは、POSレジスタ11Cからの第1通貨の釣銭の出金処理を実行する旨の指示に基づいて、第1貨幣収納部24Cを使用して第1通貨の釣銭の出金処理を実行する。
【0152】
また、制御部31Cは、POSレジスタ11Cからの第1通貨及び第2通貨を使用する精算処理を実行する旨の指示に基づいて、第2貨幣収納部25Cを使用して第2通貨の入金処理を実行し、第2通貨の入金額をPOSレジスタ11Cへ通知する。そして、制御部31Cは、POSレジスタ11Cから第1通貨の釣銭の出金処理を実行する旨の指示に基づいて、第1貨幣収納部24Cを使用して第1通貨の釣銭の出金処理を実行する。
【0153】
また、制御部31Cは、第1貨幣収納部24Cを使用する入出金処理時に一部の第1通貨を回収部26に搬送する一方、第2貨幣収納部25Cに収納された第2通貨を、稼働時間外に集配担当者の操作指示を受けて回収部26に搬送する。
【0154】
<貨幣処理システムの動作>
次に、第5実施形態の貨幣処理システムの動作について説明する。
【0155】
(第1通貨の支払いを伴う精算処理)
まず、第1通貨の支払いを伴う精算処理について説明する。
図12は、第5実施形態に係る第1通貨の支払いを伴う精算処理のフローチャートである。
【0156】
まず、顧客は、POSレジスタ11Cの操作表示部111を操作して、第1通貨の支払いを伴う精算指示を入力する。
【0157】
図12に示すように、POSレジスタ11Cのレジスタ側制御部113Cは、第1通貨の支払いを伴う精算指示を受け付けると(ステップS80)、第1通貨の入金処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する(ステップS81)。
【0158】
貨幣処理装置20Cの制御部31Cは、POSレジスタ11Cから第1通貨の入金指示を受け付けると、入金処理に使用する貨幣収納部が第1貨幣収納部24Cであると判定する。顧客が第1通貨を入金部22に入れると、制御部31Cは、第1貨幣収納部24Cを使用して入金処理を実行する(ステップS82)。ステップS82における入金処理において、入金部22に入れられた第1通貨は、第3実施形態のステップS23における入金処理と同様に、識別部28に搬送される。識別部28は、第1通貨の金種を識別し、識別結果を制御部31Cに送信する。制御部31Cは、第1通貨を当該通貨の金種に対応する第1貨幣収納部24Cの金種別収納部241に収納するように、金種別収納部241及び搬送部27を制御する。また、制御部31Cは、正券の第1通貨のうち回収対象の第1通貨及び損券を、回収部26に収納するように、搬送部27を制御する。回収対象の第1通貨としては、出金処理を要しない、つまり釣銭として利用できない高額貨幣を例示することができる。
【0159】
制御部31Cは、第1通貨の入金処理が終了すると、第1通貨の入金額をPOSレジスタ11Cに通知する(ステップS83)。
【0160】
POSレジスタ11Cのレジスタ側制御部113Cは、貨幣処理装置20Cからの入金額の通知を受け付けると、釣銭が必要か否かを判定する(ステップS84)。レジスタ側制御部113Cは、釣銭が必要であると判定した場合(ステップS84:YES)、第1通貨による釣銭額を算出する(ステップS85)。そして、レジスタ側制御部113Cは、釣銭額の第1通貨の出金処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する(ステップS86)。さらに、レジスタ側制御部113Cは、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する(ステップS87)。レジスタ側制御部113Cは、ステップS85,S86の処理を行った後にステップS87の処理を実行する場合、入金額及び出金額に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0161】
一方、レジスタ側制御部113Cは、釣銭が必要でないと判定した場合(ステップS84:NO)、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する(ステップS87)。レジスタ側制御部113Cは、ステップS85,S86の処理を行わずにステップS87の処理を実行する場合、出金額に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0162】
店舗サーバ12は、POSレジスタ11Cから出納情報を取得すると、出納情報の内容を精算日時と対応付けて格納する。
【0163】
一方、貨幣処理装置20Cの制御部31Cは、POSレジスタ11Cからの出金指示を受け付けると、第1貨幣収納部24Cを使用して第1通貨の出金処理を実行する(ステップS88)。ステップS88における出金処理において、制御部31Cは、出金対象の第1通貨が収納されている第1貨幣収納部24Cの金種別収納部241を特定し、特定した金種別収納部241から釣銭に相当する額の第1通貨を出金部23に搬送するように、金種別収納部241及び搬送部27を制御する。顧客は、出金部23に集積された第1通貨の釣銭を取り出す。以上により、第1通貨の支払いを伴う精算処理が終了する。
【0164】
(第2通貨の支払いを伴う精算処理)
次に、第2通貨の支払いを伴う精算処理について説明する。
図13は、第5実施形態に係る第2通貨の支払いを伴う精算処理のフローチャートである。
【0165】
まず、顧客は、POSレジスタ11Cの操作表示部111を操作して、第2通貨の支払いを伴う精算指示を入力する。
【0166】
図13に示すように、POSレジスタ11Cのレジスタ側制御部113Cは、第2通貨の支払いを伴う精算指示を受け付けると(ステップS90)、第2通貨の入金処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する(ステップS91)。
【0167】
貨幣処理装置20Cの制御部31Cは、POSレジスタ11Cから第2通貨の入金指示を受け付けると、入金処理に使用する貨幣収納部が第2貨幣収納部25Cであると判定する。顧客が第2通貨を入金部22に入れると、制御部31Cは、第2貨幣収納部25Cを使用して入金処理を実行する(ステップS92)。ステップS92における入金処理において、入金部22に入れられた第2通貨は、ステップS82における第1通貨の入金処理と同様の処理により、第2通貨の金種に対応する第2貨幣収納部25Cの金種別収納部251に収納される。なお、第2通貨は釣銭として出金されないため、制御部31Cは、高額貨幣や損券等であっても、第2通貨を回収部26に収納しない。
【0168】
制御部31Cは、第2通貨の入金処理が終了すると、第2通貨の入金額をPOSレジスタ11Cに通知する(ステップS93)。
【0169】
POSレジスタ11Cのレジスタ側制御部113Cは、貨幣処理装置20Cからの入金額の通知を受け付けると、釣銭が必要か否かを判定する(ステップS94)。レジスタ側制御部113Cは、釣銭が必要であると判定した場合(ステップS94:YES)、第2通貨ではなく第1通貨による釣銭額を算出し(ステップS95)、釣銭額の第1通貨の出金出金処理の実行を貨幣処理装置20Cに指示する(ステップS86)。さらに、レジスタ側制御部113Cは、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する(ステップS96)。レジスタ側制御部113Cは、ステップS95,S86の処理を行った後にステップS96の処理を実行する場合、入金額及び出金額に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0170】
一方、レジスタ側制御部113Cは、釣銭が必要でないと判定した場合(ステップS94:NO)、精算結果に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する(ステップS96)。レジスタ側制御部113Cは、ステップS95,S86の処理を行わずにステップS96の処理を実行する場合、出金額に関する出納情報を店舗サーバ12へ提供する。
【0171】
店舗サーバ12は、POSレジスタ11Cから出納情報を取得すると、出納情報の内容を精算日時と対応付けて格納する。
【0172】
一方、貨幣処理装置20Cの制御部31Cは、POSレジスタ11Cからの出金指示を受け付けると、第1貨幣収納部24Cを使用して第1通貨の出金処理を実行する(ステップS88)。顧客は、出金部23に集積された第1貨幣の釣銭を取り出す。以上により、第2通貨の支払いを伴う精算処理が終了する。
【0173】
なお、
図12及び
図13に示す処理において、レジスタ側制御部113Cは、ステップS81又はステップS91における入金指示、及び、ステップS86における出金指示に、通貨の種類の代わりに、入金又は出金に使用する貨幣収納部の情報を含めても良い。その場合、入金された通貨の種類、または、出金する通貨の種類に基づいて、レジスタ側制御部113Cが第1貨幣収納部24C、第2貨幣収納部25Cのどちらを使用するかを判断する。
【0174】
(第1通貨及び第2通貨の回収処理)
次に、第1通貨及び第2通貨の回収処理について説明する。
【0175】
上述したように、制御部31Cは、ステップS82の処理において、貨幣処理装置20Cの稼働時間中に、正券の第1通貨のうち回収対象の高額貨幣及び損券を、回収部26に収納するように、搬送部27を制御する。また、制御部31Cは、貨幣処理装置20Cの稼働時間外に、集配担当者による操作表示部111の操作に基づいて、第1貨幣収納部24C内の売上金を回収部26の回収袋(以下、「第1回収袋」という)に収納するように、金種別収納部241及び搬送部27を制御する。集配担当者が第1通貨の売上金の回収指示を行う場合、商品精算指示と同じメニュー画面から回収指示を行えるようにしても良いし、認証を行うことで操作可能になる商品精算指示とは別のメニュー画面又は別のアプリケーションを立ち上げることにより、回収指示を行えるようにしても良い。また、集配担当者が有する端末装置を用いて、回収指示を行えるようにしても良い。集配担当者は、第1貨幣収納部24C内の売上金の回収が終了すると、第2ユニット212の第2施錠機構218の解錠操作を行い、回収部26から第1回収袋を取り出す一方、別の回収袋(以下、「第2回収袋」という)を回収部26に取り付ける。
【0176】
この後、制御部31Cは、集配担当者による操作表示部111の操作に基づいて、第2貨幣収納部25C内の第2通貨を売上金として回収部26の第2回収袋に収納するように、金種別収納部251及び搬送部27を制御する。集配担当者が第2通貨の売上金の回収指示を行う場合、第1通貨の売上金の回収指示で例示した方法を用いても良い。集配担当者は、第2貨幣収納部25C内の売上金の回収が終了すると、回収部26から第2回収袋を取り出す一方、別の回収袋を回収部26に取り付ける。そして、集配担当者は、第1回収袋で回収した第1通貨及び第2回収袋で回収した第2通貨のそれぞれの合計金額が確定したら、回収した第1通貨及び第2通貨を店舗の銀行口座に入金する。
【0177】
<第5実施形態の効果>
貨幣処理装置20Cは、第1通貨を収納する第1貨幣収納部24Cと、第2通貨を収納する第2貨幣収納部25Cと、を有する。貨幣処理装置20Cは、第1通貨の支払いに対して第1通貨の釣銭を出金し、第2通貨の支払いに対しても第1通貨の釣銭を出金する。このため、顧客は、1台の貨幣処理装置20Cの利用して、例えば店舗が設置されている国の通貨(第1通貨)又は他の国の通貨(第2通貨)の両方で支払いを行えると共に、店舗が設置されている国の通貨で釣銭を受け取ることができる。
【0178】
貨幣処理装置20Cの制御部31Cは、第1通貨を第1貨幣収納部24Cから回収部26の第1回収袋に搬送する一方、第1通貨の搬送タイミングとは異なるタイミングで、第2通貨を第2貨幣収納部25Cから回収部26の第2回収袋に搬送する。このため、複数の通貨で代金支払いを行うことができる上、複数の通貨を別々に回収できる貨幣処理装置20Cを提供することができる。特に、貨幣処理装置20Cの稼働時間中に、一部の第1通貨を回収するため、稼働時間外に行う第1通貨の回収処理時間を短くすることができる。
【0179】
[変形例]
本開示は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことはいうまでもなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。
【0180】
第2実施形態の
図5に示す精算処理において、レジスタ側制御部113は、ステップS21及びステップS22の処理の代わりに、精算モードの処理の実行指示と入金指示の両方を含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する、第1入金指示を実行しても良い。この場合、レジスタ側制御部113は、ステップS27における出金指示を実行(出金指示のみを含むコマンドの送信)しても良いし、ステップS27の処理の代わりに、精算モードの処理の実行指示と出金指示の両方を含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する、第1出金指示を実行しても良い。
【0181】
第2実施形態の
図6に示す銀行口座への入金処理において、レジスタ側制御部113は、ステップS41及びステップS22の処理の代わりに、ATMモードの処理の実行指示と入金指示の両方を含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する、第2入金指示を実行しても良い。
図7に示す銀行口座からの出金処理において、レジスタ側制御部113は、ステップS41及びステップS51の処理代わりに、ATMモードの処理の実行指示と出金指示の両方を含むコマンドを貨幣処理装置20に送信する、第2出金指示を実行しても良い。
【0182】
第2実施形態の
図5に示す精算処理において、レジスタ側制御部113は、ステップS21における精算モードの処理の実行指示の代わりに、第1貨幣収納部24を使用した処理を実行する旨の指示を貨幣処理装置20に対して行っても良い。
図6に示す銀行口座への入金処理及び
図7に示す銀行口座からの出金処理において、レジスタ側制御部113は、ステップS41におけるATMモードの処理の実行指示の代わりに、第2貨幣収納部25を使用した処理を実行する旨の指示を貨幣処理装置20に対して行っても良い。この場合、操作表示部111を介して顧客により選択された処理の種類に基づいて、レジスタ側制御部113が第1貨幣収納部24または第2貨幣収納部25のどちらを使用するかを判断する。
【0183】
第2実施形態において、精算処理における回収対象の貨幣(高額紙幣、損券)を回収部26に搬送する代わりに、銀行口座への入金処理において、損券と識別された貨幣及び金種別収納部251がフルになった後に入金された貨幣を、回収部26に搬送するようにしても良い。フルとは、金種別収納部251に収納された貨幣の枚数が多くなり、金種別収納部251で新たな貨幣を収納できない状態を意味する。この場合、集配担当者は、回収部26から回収袋を取り出し、回収袋で回収した貨幣の額が確定したら、確定額の貨幣を銀行に返金する。
【0184】
第2実施形態において、回収部26に、精算処理における回収対象の貨幣及び店舗の売上金を回収する回収袋と、銀行口座への入金処理における損券及び金種別収納部251がフルになった後に入金された貨幣を回収する回収袋と、を別々に配置しても良い。
【0185】
第2実施形態において、貨幣処理システム10は、第3実施形態又は第4実施形態と同様に、第1貨幣収納部24と第2貨幣収納部25との間で貨幣の搬送処理を実行しても良い。つまり、貨幣処理システム10は、第2貨幣収納部25内の貨幣を、釣銭準備金として第1貨幣収納部24に補充しても良いし、第1貨幣収納部24内の一部の貨幣を、余剰金として第2貨幣収納部25に移管しても良い。この場合、レジスタ側制御部113は、釣銭準備金の補充額、余剰金の移管額、店舗の口座に関する出納情報を銀行サーバ13に提供しても良いし、貨幣処理装置20の記憶部30に格納しても良い。
【0186】
第2実施形態において、貨幣処理装置20の第2ユニット212に、銀行口座に対して入出金される貨幣を収納する第2貨幣収納部25の他に、第1貨幣収納部24に補充する釣銭準備金を収納したり、第1貨幣収納部24から移管される貨幣を収納したりする貨幣処理部(以下、「第3貨幣収納部」という)を更に配置しても良い。このような構成において、第1貨幣収納部24、第2貨幣収納部25、第3貨幣収納部に第1通貨を収納すると共に、第2ユニット212に、第2通貨を収納する貨幣収納部(以下、「第4貨幣収納部」という)を更に配置して、第1通貨又は第2通貨の支払いを伴う精算処理、銀行口座に対する入出金処理、釣銭準備金の補充処理、又は余剰金の移管処理を実行できるようにしても良い。
【符号の説明】
【0187】
1,20,20A,20B,20C 貨幣処理装置
2 第1貨幣収納部
3 第2貨幣収納部
4 受付部
5 制御部
10,10A,10B,10C 貨幣処理システム
11,11A,11B,11C POSレジスタ
12 店舗サーバ
13 銀行サーバ
21 筐体
22 入金部
23 出金部
24,24C 第1貨幣収納部
25,25A,25B,25C 第2貨幣収納部
26 回収部
27 搬送部
28 識別部
29 通信部
30 記憶部
31,31A,31B,31C 制御部
111 操作表示部
112 POS側通信部
113,113A,113B,113C レジスタ側制御部
211 第1ユニット
212 第2ユニット
213 第1開口
214 第1扉
215 第1施錠機構
216 第2開口
217 第2扉
218 第2施錠機構
241,251 金種別収納部