(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171180
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】活力向上用組成物、睡眠改善用組成物
(51)【国際特許分類】
A23L 33/105 20160101AFI20221104BHJP
A61K 36/24 20060101ALI20221104BHJP
A61P 3/02 20060101ALI20221104BHJP
A61P 25/20 20060101ALI20221104BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20221104BHJP
A61K 36/906 20060101ALI20221104BHJP
A61K 36/31 20060101ALI20221104BHJP
A61K 125/00 20060101ALN20221104BHJP
A61K 127/00 20060101ALN20221104BHJP
【FI】
A23L33/105
A61K36/24
A61P3/02
A61P25/20
A61P43/00 121
A61K36/906
A61K36/31
A61K125:00
A61K127:00
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077667
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】595132360
【氏名又は名称】株式会社常磐植物化学研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100121658
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 昌義
(72)【発明者】
【氏名】小林 夕希子
(72)【発明者】
【氏名】四條 紗詠
(72)【発明者】
【氏名】楊 金緯
【テーマコード(参考)】
4B018
4C088
【Fターム(参考)】
4B018LB01
4B018LB08
4B018LB10
4B018LE03
4B018MD61
4B018ME14
4B018MF01
4B018MF06
4C088AB15
4C088AB31
4C088AB81
4C088AC05
4C088AC11
4C088AC13
4C088BA10
4C088CA08
4C088MA07
4C088MA17
4C088MA34
4C088MA52
4C088NA05
4C088NA14
4C088ZA05
4C088ZC21
4C088ZC75
(57)【要約】
【課題】本発明は、既知の植物または植物抽出物であっても、組み合わせによっては相乗効果が期待でき、これらの植物抽出物の組み合わせの更なる検討によってより優れた有効成分とし、活力向上効果及び睡眠改善効果を有する組成物を提供する。
【解決手段】
本発明は、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、マカ抽出物を含有することを特徴とする活力向上効果及び睡眠改善効果を持つ組成物である。混合することにより優れた効果をもたらすことが特徴である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物を含むことを特徴とする活力向上用組成物。
【請求項2】
ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物を含むことを特徴とし、優れた体感性を発揮する睡眠改善用組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の植物抽出物の組み合わせからなる食品組成物。
【請求項4】
請求項2に記載の植物抽出物の組み合わせからなる食品組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活力向上用組成物、睡眠改善用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ラフマ(Apocynum venetum L.)は、キョウチクトウ科に属し、中国からヨーロッパ、アジアの温帯地域に広く自生する多年生草本である。ラフマ葉は、中国では古くからお茶として飲用され、中国薬典には「肝臓を鎮め、心を安定させる。不眠に使用する」と記載がある。また、日本では、血圧を下げる効果があるとして特定保健用食品に認定されている。これまでに、ラフマ抽出物に抗うつ作用や眠りの深さや起床時の睡眠に対する満足感といった睡眠の質を向上させる効果があることが明らかにされており(非特許文献1、2)、先行特許として特許文献1、2がある。
【0003】
黒ウコン(Kaempferia parviflora)はショウガ科バンウコン属の植物であり、黒ショウガ、Thai ginseng、クラチャイダムとも呼ばれる。黒ウコンの原産地は東南アジアのタイやラオスで、現地では古くから日常的に摂取され、滋養強壮、精力増進、血糖値の低下、体力回復、循環器系や消化器系の改善などに用いられる。これまでに、黒ウコン抽出物および黒ウコン由来ポリメトキシフラボノイドが、NAD+依存型の脱アセチル化酵素サーチュインのうち、特に老化抑制や代謝制御に重要なSIRT1を活性化させる働きがあることを明らかにしており(非特許文献3)、先行特許として特許文献3がある。
【0004】
マカ(Lepidium meyenii Walp)は、アブラナ科の植物であり、アンデス人参やPeruvian ginsengとも呼ばれる。原産地であるペルーでは、約2000年前のインカ帝国時代から栽培されている。マカは、神経保護、皮膚保護、不妊改善、抗疲労、抗酸化などの効果があるとされ、マカに含まれる成分の一つであるベンジルグルコシノレートが、動物試験で疲労軽減、持久力増強に有用であることが報告されている(非特許文献4)。
【0005】
ところで、医療技術の発展などにより、日本では平均寿命が延伸し、人生100年時代ともいわれる時代となった一方、少子高齢化が進み、2060年には65歳以上の高齢者の割合が約40%に達するとみられる。今後の社会発展のためには、高齢者を含め、全ての人が元気に活躍し続けられる社会をつくることが重要な課題となっている。また、健康問題による仕事の欠勤(アブセンティーズム)や出勤時の生産性低下(プレゼンティーズム)は労働損失への影響が大きく、特にプレゼンティーズムは労働損失の7割以上を占め(非特許文献5)、労働生産性の向上にはプレゼンティーズムを減らすことが重要である。健康食品の市場規模は年々増加傾向にあり、人々の健康維持に対する期待は高まっていることから、健康を維持し、活力を向上させる健康食品の提供は労働生産性の向上、ひいては社会発展に貢献するものと考えられる。
【0006】
現代人の睡眠は、様々な外部環境要因により質・量ともに低下しており、2011年に実施された厚生労働省の調査では、実に男女ともに5割を超える人が自身の睡眠について悩みを抱えているとの報告がある(非特許文献6)。睡眠不足は集中力や労働パフォーマンスにも影響することから、より優れた睡眠改善効果を有する商品が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4629933号公報
【特許文献2】特開2019-64969号公報
【特許文献3】特許第6417630号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Yamatsu, A., Yamashita, Y., Maru, I., Yang, J., Tatsuzaki, J., & Kim, M. (2015). The improvement of sleep by oral intake of GABA and Apocynum venetum leaf extract. Journal of nutritional science and vitaminology, 61(2), 182-187.
【非特許文献2】Nakata, A. (2018). Effect of an Apocynum venetum Leaf Extract (VENETRON(登録商標)) on Sleep Quality and Psychological Stress Improvement―A Randomized, Double―blind, Placebo―controlled Crossover Study―. 薬理と治療, 46(1), 117-125.
【非特許文献3】Nakata, A., Koike, Y., Matsui, H., Shimada, T., Aburada, M., & Yang, J. (2014). Potent SIRT1 enzyme-stimulating and anti-glycation activities of polymethoxyflavonoids from Kaempferia parviflora. Natural product communications, 9(9), 1934578X1400900918.
【非特許文献4】Ikeuchi, M., Koyama, T., Takei, S., Kino, T., & Yazawa, K. (2009). Effects of benzylglucosinolate on endurance capacity in mice. Journal of health science, 55(2), 178-182.
【非特許文献5】東京大学政策ビジョン研究センター健康経営研究ユニット,平成27年度健康寿命延伸産業創出推進事業 健康経営評価指標の策定・活用事業成果報告書
【非特許文献6】厚生労働省,平成27年国民健康・栄養調査報告,第3部生活習慣調査の結果
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
既知の植物または植物抽出物であっても、組み合わせによっては相乗効果が期待でき、これらの植物抽出物の組み合わせの更なる検討によって、より優れた機能性を有する組成物の提供が望まれる。上記特許文献1乃至3、非特許文献1乃至4に記載の技術は、いずれも単独の植物抽出物または植物由来成分での実施例が記載されるのみであり、これらを組み合わせた場合の実施例はない。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、植物抽出物の組み合わせによって、より優れた機能性を有する組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討を行っていたところ、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物を混合した組成物によって、活力向上効果が得られるとともに、睡眠改善効果に関してラフマ抽出物を単独で用いた場合より優れた体感性を得られることを発見し、本発明を完成させるに至った。
【0012】
即ち、本発明の一観点に係る活力向上用組成物は、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、マカ抽出物を含むものである。
【0013】
また、本発明の他の一観点に係る睡眠改善用組成物は、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物を含むものである。
【0014】
また、本発明の他の一観点に係る食品組成物は、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物を含むものである。
【発明の効果】
【0015】
以上、本発明によって、活力を向上させ、より優れた睡眠改善の効果をもたらす組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施例摂取における体感の有無を示す図である
【
図2】実施例摂取における体感の種類とその割合を示す図である。
【
図3】実施例摂取とラフマ抽出物単独摂取における効果の比較のアンケート結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態、実施例における具体的な例示にのみ限定されるわけではない。
【0018】
本発明の一実施形態は、活力を向上させ、また、より優れた睡眠改善効果を有する組成物である。すなわち、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物を含むものであって、より具体的にはこれらを有効成分として含み、これらを組み合わせることで、活力向上効果が得られるとともに、睡眠改善効果に関してラフマ抽出物を単独で用いた場合より優れた体感性を得ること、具体的には睡眠改善効果を増強させる睡眠改善効果増強剤としての効果が期待できる。
【0019】
本実施形態に係るラフマ抽出物(以下「本ラフマ抽出物」という。)は、ラフマ(学名:Apocynum venetum L.) の葉を水、エタノール、含水エタノール、及び有機溶剤の少なくともいずれかを含む溶媒で抽出、濃縮して得られる抽出物、並びに、ここで得られる抽出物をアクリル系、スチレン系及びメタクリル並びに芳香族系合成吸着剤の少なくともいずれかに吸着させ、10~95%濃度までの含水エタノールで溶出されてくる画分を濃縮して得られる抽出物、さらには、その抽出物を乾燥して得られる抽出物である。この手順により得られる限りにおいて本ラフマ抽出物に制限はないが、例えば上記特許文献2に記載された方法及びその抽出物を用いることができる。
【0020】
本ラフマ葉抽出物はフラボノイド化合物であるヒペロシド及びイソクエルシトリンが有効成分として含まれており、これらが合計量として2重量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは4重量%以上10重量%以下の範囲で含有されることにより、本組成物の効果を好ましく発揮する。
【0021】
また、本実施形態に係る黒ウコン抽出物(以下「本黒ウコン抽出物」という。)は、黒ウコン(学名:Kaempferia parviflora)の根茎を水、エタノール、含水エタノール、及び有機溶剤の少なくともいずれかを含む溶媒で抽出、濃縮して得られる抽出物である。本黒ウコン抽出物は、この手順により得られる限りにおいて制限されるものではないが、例えば上記特許文献3に記載された方法及びその抽出物を用いることができる。
【0022】
本黒ウコン抽出物は、5種類のポリメトキシフラボノイド化合物(3,5,7,3’,4’-pentamethoxyflavone、5,7,4’-trimethoxyflavone、5,7-dimethoxyflavone、3,5,7,-trimethoxyflavone、3,5,7,4’-tetramethoxyflavone)の合計量が、4重量%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは10重量%以上50重量%以下の範囲である。この範囲で含有されることにより、本組成物の効果を好ましく発揮する。
【0023】
また、本実施形態に係るマカ抽出物(以下「本マカ抽出物」という。)は、マカ(学名:Lepidium meyenii Walp)の根を水、エタノール、含水エタノール、及び有機溶剤の少なくともいずれかを含む溶媒で抽出、濃縮して得られる抽出物である。
【0024】
また、本組成物におけるラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物の含有量としては、想定される摂取量に合わせて適宜調整可能であるが、下記の分量で含ませることが好ましい。
【0025】
本組成物におけるラフマ抽出物は、1日摂取量として30mg以上150mg以下、好ましくは35mg以上125mg以下であり、より好ましくは40~100mg/日であれば、本睡眠改善用組成物としての効果を十分に得ることができる。
【0026】
本組成物における黒ウコン抽出物は、1日摂取量として0.01mg以上2000mg以下、好ましくは0.1mg以上1000mg以下、より好ましくは1mg以上500mg以下である。この範囲とすることで、本睡眠改善用組成物としての効果を十分に得ることができる。
【0027】
本組成物におけるマカ抽出物は、1日摂取量として10mg以上500mg以下、好ましくは50mg以上250mg以下である。この範囲とすることで、本睡眠改善用組成物としての効果を十分に得ることができる。
【0028】
また、本組成物におけるこれら抽出物の混合比率としては、本組成物の効果を得ることができる限りにおいて限定されるわけではないが、含まれるラフマ抽出物の重量を1とした場合、黒ウコン抽出物が含まれる重量は0.1以上10以下、マカ抽出物が含まれる重量は0.1以上10以下であることが好ましい。
【0029】
また、本組成物は医薬品や食品としての形態をとることが可能であるが、各抽出物はそれぞれ単独では食用に用いられているものであり、使用者に大きな害を及ぼすものではないことが確認されている。よって、食品であれば医師の処方に依らず簡便に取得することが可能であり、特に機能性表示食品、健康食品としての形態をとりうる。
【0030】
更に、本組成物の形態は、固形物に限らず、飲料の形態もとりうる。本組成物が食品であるときの形態は、例えばドリンク、キャンデー、ゼリー、グミなどのデザート類とする形態を挙げることができ、健康食品、機能性表示食品であるときの形態は、上記に加え、例えば錠剤、ハードカプセル、ソフトカプセル、顆粒、ドリンクなどの形態を挙げることができる。
【0031】
以上、本実施形態によって、活力向上効果が得られるとともに、睡眠改善効果に関し、ラフマ抽出物のみと比較してより優れた体感性を得られる組成物を提供することができる。
【実施例0032】
ここで実際に、上記実施形態に係る組成物を含有する食品を製造し、その効果を確認した。以下、具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
【0033】
(抽出物1:ラフマ抽出物の製造例)
ラフマ(Apocynum venetum L.)の乾燥葉を粉砕し、その粉砕物に60%エタノールを加え、加熱環流後、ろ過し抽出液を得た。抽出残渣を再度60%エタノールにて加熱環流した後、ろ過し抽出液を得た。1回目の抽出液と2回目の抽出液をあわせ、減圧濃縮後、pHを3に調整し、一晩攪拌した。ろ過し不溶物を除去し、得られたろ過液を合成吸着樹脂に通液させ、水洗した後に70%エタノールで脱離した画分を集め、減圧濃縮、スプレー乾燥を行い、ラフマ抽出物を得た。
【0034】
(抽出物2:黒ウコン抽出物の製造例)
黒ウコン(Kaempferia parviflora)根茎の乾燥チップをミキサーにより粉砕し、その粉砕物に80%エタノールを加え、加熱還流後、ろ過し抽出液を得た。抽出残渣を再度80%エタノールにて、加熱還流した後、ろ過し抽出液を得た。1回目の抽出液と2回目の抽出液をあわせ、減圧濃縮した後、賦形剤を入れて、減圧乾燥を行い、黒ウコン抽出物を得た。
【0035】
(抽出物3:マカ抽出物の製造例)
マカ(Lepidium meyenii Walp)根を粉砕し、その粉砕物に含水エタノールを加え、抽出を行った後、ろ過し、抽出液を得た。抽出残渣を再度含水エタノールにて、抽出を行った後、ろ過し、抽出液を得た。1回目の抽出液と2回目の抽出液を合わせ、濃縮した後、賦形剤を入れて乾燥させ、マカ抽出物を得た。
【0036】
(製剤例)
表1に示すラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、マカ抽出物を組み合わせた組成物1とラフマ抽出物のみを配合する組成物2を作成した。
【0037】
【0038】
(活力向上及び睡眠改善の体感アンケート結果)
組織物1を1日1回、一か月間摂取した者を対象に体感に関するアンケート調査を実施し、34名が回答した。
【0039】
(体感に関するアンケートの結果)
活力向上及び睡眠改善の体感の有無について、「体感あり」と回答した者の割合は88%、「体感なし」と回答した割合は12%であり9割近くもの人が効果を実感したことを確認した(
図1)。体感の種類については、「朝すっきり起きられるようになった」(50.0%)、「活力が湧き、前より活き活き仕事できるようになった」(17.6%)であった(
図2)。なお、本実施例においては、ラフマ抽出物に由来すると考えられる睡眠改善効果において特に高い体感が得られた。さらに、これまでラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物では報告されていない、活力向上効果を新たに確認した。
【0040】
(ラフマ抽出物単独との睡眠改善効果の比較)
睡眠改善効果について、組成物1を摂取した場合と組成物2を摂取した場合を比較し、VAS(Visual Analog Scale)によるアンケートで、0を効果なし、100を効果最大として評価した。
【0041】
(ラフマ抽出物単独との睡眠改善効果の比較に関するアンケートの結果)
本結果によると、組成物2では睡眠改善効果に対するVASスコアが68.5であったのに対し、組成物1ではVASスコアが85.3であり、組成物2の1.25倍の睡眠改善効果を有すること確認された(P=0.052)。実施例6により、ラフマ抽出物を黒ウコン抽出物、マカ抽出物と組み合わせることで、より優れた睡眠改善効果が期待できることが示された。
【0042】
以上、本実施例によって、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、及びマカ抽出物を含有することを特徴とする組成物が、活力を向上させ、より優れた体感性の睡眠改善効果を持つことが確認された。
【0043】
すなわち、本組成物によると、睡眠改善効果においてラフマ抽出物単独よりも効果が高くなることが確認できた一方、黒ウコン抽出物、及び、マカ抽出物ではいままで報告されていなかった、活力向上効果を新たに確認することが可能となった。
本発明は、ラフマ抽出物、黒ウコン抽出物、マカ抽出物を含有することを特徴とし、活力を向上させ、より優れた体感性の睡眠改善効果が期待される組成物として、産業上の利用可能性がある。