(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171220
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】インテークマニホールド
(51)【国際特許分類】
F02M 35/10 20060101AFI20221104BHJP
F02M 35/104 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
F02M35/10 301R
F02M35/104 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077745
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】小山 大貴
(72)【発明者】
【氏名】堀向 幸久
(57)【要約】
【課題】サージタンクの外壁に設けられる凹部に起因する強度低下を抑えることのできるインテークマニホールドを提供する。
【解決手段】インテークマニホールド10は、サージタンク11と、一端がサージタンク11に接続されて同サージタンク11の内部から外部に空気を導出する導出管13とを有する。サージタンク11の外壁11Aには部分的に凹んだ形状をなす凹部15が設けられている。サージタンク11の外壁11Aには、同サージタンク11の外方に向けて突出する形状の補強リブ30が設けられる。補強リブ30は、凹部15の周縁に設けられる態様であり、且つ、凹部15の少なくとも一部には設けられない態様で、凹部15の周囲全周にわたって延びている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サージタンクと、
一端が前記サージタンクに接続されて同サージタンクの内部から外部に空気を導出する導出管と、
前記サージタンクの外壁に設けられて同外壁が部分的に凹んだ形状をなす凹部と、
前記外壁における前記凹部の周縁に設けられる態様であり、且つ、前記凹部の少なくとも一部には設けられない態様であり、且つ、前記サージタンクの外方に向けて突出する態様で、前記凹部の周囲全周にわたって延びる補強リブと、
を有するインテークマニホールド。
【請求項2】
前記補強リブは、前記凹部の周囲全周を囲む筒状をなす凹部用リブと、前記凹部用リブの周縁において延びる外壁用リブと、を有してなる
請求項1に記載のインテークマニホールド。
【請求項3】
前記補強リブは、前記凹部には設けられていない
請求項1または2に記載のインテークマニホールド。
【請求項4】
前記導出管は、複数設けられており、
前記外壁における前記導出管が二股状をなす二股部分には、前記サージタンクの外方に向けて突出する形状の又部用リブが設けられている
請求項1~3のいずれか一項に記載のインテークマニホールド。
【請求項5】
前記インテークマニホールドは、複数の分割体によって構成されるとともに、前記複数の分割体が重ねられた状態で溶着固定された構造をなしている
請求項1~4のいずれか一項に記載のインテークマニホールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インテークマニホールドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
内燃機関には吸気系の一部をなすインテークマニホールドが設けられている(例えば、特許文献1参照)。インテークマニホールドは、吸気系における吸気流れ方向上流側の部分を介して内部に空気が導入されるサージタンクと、一端がサージタンクに接続されるとともに他端が内燃機関の吸気ポートに接続される導出管とを有している。こうしたインテークマニホールドによって、吸気系に吸入される空気が内燃機関の各気筒に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
駆動源として内燃機関が搭載される車両では、その高機能化に伴って機関室内のスペースに余裕がなくなっている。このことから、機関室にインテークマニホールドを配設する際に、同インテークマニホールドの周辺に設けられる部材を避けるために、サージタンクの外壁を部分的に凹ませることを検討することがある。
【0005】
ここで、内燃機関の運転に際してサージタンクの内部圧力は変動するため、この変動に伴ってサージタンクの外壁は振動(変形)するようになる。したがって、サージタンクの外壁を部分的に凹ませる構成を採用すると、サージタンクの外壁の変形態様は上記凹部が設けられた部分と同凹部が設けられない部分とで異なるため、インテークマニホールドの全体の変形態様が複雑なものになってしまう。これにより、インテークマニホールドの強度低下を招くおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためのインテークマニホールドは、サージタンクと、一端が前記サージタンクに接続されて同サージタンクの内部から外部に空気を導出する導出管と、前記サージタンクの外壁に設けられて同外壁が部分的に凹んだ形状をなす凹部と、前記外壁における前記凹部の周縁に設けられる態様であり、且つ、前記凹部の少なくとも一部には設けられない態様であり、且つ、前記サージタンクの外方に向けて突出する態様で、前記凹部の周囲全周にわたって延びる補強リブと、を有する。
【0007】
上記構成では、サージタンクの外壁に凹部が設けられているとはいえ、同凹部の周囲を囲む形状の補強リブが設けられる。そのため、サージタンクの内圧の変化によって同サージタンクの外壁の凹部が変形した場合であっても、その変形による影響が凹部の周囲にまで及ぶようになることが抑えられる。これにより、サージタンクの外壁における凹部の変形態様とそれ以外の部分の変形態様とを各別に管理することができるため、同サージタンクの外壁全体の変形態様を容易に管理することができる。したがって上記構成によれば、サージタンクの外壁に凹部が設けられるとはいえ、同凹部に起因するインテークマニホールドの強度低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態のインテークマニホールドの側面図。
【
図2】インテークマニホールドを
図1の矢印2方向から見た側面図。
【
図3】インテークマニホールドの内部構造を示す略図。
【
図4】インテークマニホールドを構成する分割体の一部を拡大して示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、インテークマニホールドの一実施形態について説明する。
図1および
図2に示すように、本実施形態のインテークマニホールド10は、サージタンク11と、コネクタ12と、複数(本実施形態では、3本)の導出管13と、取付フランジ14とを有している。このインテークマニホールド10は、一方向(
図2の左右方向)において分割された合成樹脂製の複数(本実施形態では4つ)の分割体によって構成されている。インテークマニホールド10は、それら分割体が重ねられた状態(
図2に示す状態)で振動溶着によって互いに固定された構造になっている。
【0010】
サージタンク11は空気が導入される容積室を構成している。
コネクタ12は筒状をなすとともに、サージタンク11の内外を連通する態様で延びている。コネクタ12の突端部分12Aは、インテークマニホールド10の取り付けに際して内燃機関(図示略)の吸気管に接続される。
【0011】
複数の導出管13は筒状をなしている。これら導出管13はサージタンク11の内部と外部とを連通する態様で同サージタンク11に接続されている。各導出管13の一端は、サージタンク11の内部で開口している。本実施形態では、サージタンク11の内部において複数の導出管13の開口部分が一方向(
図1の左右方向)に並ぶ態様で、各導出管13が配置されている。各導出管13はサージタンク11の外面に沿って略C字状で延びている。各導出管13における上記サージタンク11に接続された部分と反対側の端部には、上記取付フランジ14が設けられている。各導出管13は、取付フランジ14の接続面14Aにおいて各別に開口している。
【0012】
取付フランジ14は、各導出管13の開口が並ぶ方向(
図1の左右方向)に延びる板状をなしている。この取付フランジ14を内燃機関の外壁に固定することにより、インテークマニホールド10の各導出管13が内燃機関の各吸気ポートに接続されるようになっている。
【0013】
図3に概念的に示すように、インテークマニホールド10では、吸気通路に吸入された空気がコネクタ12を介してサージタンク11内に導入される。そして、サージタンク11内に導入された空気は、各導出管13を介して導出されることによって内燃機関の各吸気ポートに分配供給される。
【0014】
図1および
図4に示すように、インテークマニホールド10における上記サージタンク11の外壁11Aにあたる部分には、同サージタンク11の内方に向けて部分的に凹んだ形状をなす凹部15が設けられている。凹部15は、サージタンク11の外壁11Aの一部が滑らかに湾曲する形状に形成されることによって構成されている。サージタンク11の外壁11Aにおける上記凹部15の外縁は略長穴形状をなしている。
【0015】
凹部15は、詳しくは、インテークマニホールド10を構成する4つの分割体のうちの一つ(分割体20)に設けられている。この分割体20は、サージタンク11の外壁11Aの一部と、各導出管13の一端がサージタンク11に接続される部分の一部とを有している。また、この分割体20は、隣り合う2本の導出管13が二股状をなす二股部分21を有している。
【0016】
本実施形態のインテークマニホールド10では、凹部15は、同インテークマニホールド10と内燃機関との干渉を避けるために利用される。詳しくは、インテークマニホールド10および内燃機関を車両に取り付けるときに、内燃機関に取り付けられたノックセンサがインテークマニホールド10の凹部15内に収まるようになっている。これにより、インテークマニホールド10および内燃機関は、互いの干渉を避けた状態で取り付けられる。
【0017】
インテークマニホールド10、詳しくは上記分割体20におけるサージタンク11の外壁11Aにあたる部分には、同外壁11Aの補強のための補強リブ30が設けられている。この補強リブ30は、外壁11Aの外面から上記サージタンク11の外方に向けて突出する形状をなしている。補強リブ30は、凹部用リブ31と、外壁用リブ32とを有している。
【0018】
凹部用リブ31は、凹部15の外縁に沿って同凹部15の周囲全周を囲む態様で延びている。凹部用リブ31は、断面が略長穴形状の筒状をなしている。
外壁用リブ32は上記凹部用リブ31の周縁において延びている。外壁用リブ32は凹部用リブ31と一体になっている。外壁用リブ32は、分割体20におけるサージタンク11の外壁11Aにあたる部分のうちの上記凹部15を除く部分の略全面に設けられている。外壁用リブ32は、分割体20の延在方向における中央部分22、詳しくは分割体20を溶着する溶着部分16から遠い部分においては基本的に断面格子状をなしている。また外壁用リブ32は、分割体20の延在方向における端部23、詳しくは分割体20の溶着部分16に隣接する部分においては、その一部が上記中央部分22において格子状をなす部分に対して斜め方向に延びている。本実施形態では、このようにして分割体20の端部23における外壁用リブ32の延設方向を中央部分22における外壁用リブ32に対して傾けている。これにより、分割体20の端部23において、外壁用リブ32の延設方向と溶着部分16の延びる方向とのなす角度が直角に近づけられている。
【0019】
このように本実施形態では、サージタンク11の外壁11Aに突設される補強リブ30、詳しくは凹部用リブ31および外壁用リブ32によって、凹部15の周囲が全周にわたって囲まれた構造になっている。
【0020】
インテークマニホールド10では、分割体20における凹部15には補強リブ30が設けられていない。具体的には、インテークマニホールド10では、凹部用リブ31の内周側には補強リブ30が設けられていない。
【0021】
また、インテークマニホールド10、詳しくは上記分割体20における二股部分21には、サージタンク11の外方に向けて突出する形状の又部用リブ33が設けられている。又部用リブ33は四角筒状をなしている。又部用リブ33は上記外壁用リブ32と一体になっている。本実施形態のインテークマニホールド10では、又部用リブ33が、上記凹部15に近い側(
図4の左側)の二股部分21には設けられず、同凹部15から遠い側(
図4の右側)の二股部分21にのみ設けられている。
【0022】
以下、本実施形態のインテークマニホールド10による作用効果について説明する。
インテークマニホールド10における上記サージタンク11の外壁11Aにあたる部分には、凹部15が設けられている。そして、インテークマニホールド10では、上記凹部15には補強リブ30が設けられていない。
【0023】
こうしたインテークマニホールド10によれば、凹部15に補強リブが設けられるものと比較して、凹部15内における活用可能なスペースを大きくすることができる。そのため、インテークマニホールド10および内燃機関の配設に際して、内燃機関と一体のノックセンサを収めるためのスペースとして、凹部15内のスペースを有効に利用することができる。しかも、凹部15に補強リブが設けられるものと比較して、インテークマニホールド10を軽量化することもできる。
【0024】
その一方で、本実施形態のインテークマニホールド10では、凹部15に補強リブ30が設けられていないため、凹部15に補強リブが設けられるものと比較して、前記サージタンク11の外壁11Aの凹部15にあたる部分が変形し易い構造になる。そのため、内燃機関の運転に際してサージタンク11の内圧が変動した場合には、その内圧変動に伴う凹部15の変形量が大きくなるおそれがある。そして、そうした凹部15の変形がインテークマニホールド10における溶着部分16に伝わると、2つの分割体を溶着している一対の溶着面の相対位置をずらす力が作用するようになるおそれがある。この場合には、上記溶着部分16の強度低下を招くおそれがある。
【0025】
本実施形態のインテークマニホールド10では、サージタンク11の外壁11Aを補強する補強リブ30として、凹部15の周囲全周を囲む筒状をなす凹部用リブ31と、同凹部用リブ31の周囲において延びる外壁用リブ32とが設けられている。これにより、インテークマニホールド10では、サージタンク11の外壁11Aに凹部15が設けられているとはいえ、同凹部15の周囲を囲む形状の補強リブ30が設けられている。そして、この補強リブ30によって、サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15の周囲が補強されている。
【0026】
こうした補強リブ30を設けることにより、サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15の変形態様とそれ以外の部分の変形態様とを各別に管理することができるため、同サージタンク11の外壁11A全体の変形態様を容易に管理することができる。具体的には、内燃機関の運転に際してサージタンク11の外壁11Aにおける凹部15にあたる部分が変形した場合に、その変形による影響が凹部15の周囲にまで及ぶようになることを抑えることができる。
【0027】
また本実施形態のインテークマニホールド10の分割体20では、外壁用リブ32が、サージタンク11の外壁11Aにおける上記凹部15にあたる部分以外の部分の略全面に設けられている。言い換えれば、このインテークマニホールド10の分割体20は、サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15以外の部分の全体が上記外壁用リブ32によって補強されている。そのため、サージタンク11の外壁11Aの凹部15が変形した場合であっても、インテークマニホールド10を構成する複数の分割体が溶着固定された前記溶着部分16にまで、同凹部15の変形による影響が及ぶことを抑えることができる。これにより、上記溶着部分16、ひいてはインテークマニホールド10の強度低下を抑えることができる。
【0028】
サージタンク11の外壁11Aにおいて導出管13が二股状をなす二股部分21は、同外壁11Aの変形に際して応力集中を招き易いため、強度低下を招き易い部分であると云える。この点、本実施形態では、サージタンク11の外壁11Aにおける二股部分21に、同外壁11Aの補強のための又部用リブ33が設けられている。この又部用リブ33によって上記二股部分21が補強されるため、同二股部分21の強度低下を抑えることができる。これにより、インテークマニホールド10の強度低下を抑えることができる。
【0029】
なお本実施形態のインテークマニホールド10は、二股部分21を2箇所有している。そして、上記又部用リブ33は、2箇所の二股部分21のうちの一方のみに設けられている。これは以下の理由による。
【0030】
発明者等は各種の実験やシミュレーションを通じて、内燃機関の運転時に、又部用リブ33が設けられないインテークマニホールドの二股部分21において生じる内部応力を測定する実験を行った。その結果、凹部15に近い側(
図4の左側)の二股部分21では内部応力がさほど大きくならないのに対して、同凹部15から遠い側(
図4の左側)の二股部分21では内部応力が比較的大きくなることが分かった。
【0031】
この点をふまえて、本実施形態のインテークマニホールド10では、又部用リブ33が、上記凹部15に近い側の二股部分21には設けられず、同凹部15から遠い側の二股部分21にのみ設けられている。このように本実施形態によれば、必要に応じて又部用リブ33を設けて、上記二股部分21の強度低下を抑えることができる。
【0032】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15の周縁に、同凹部15には設けられない態様で、上記凹部15の周囲全周にわたって延びる補強リブ30を設けるようにした。これにより、サージタンク11の外壁11Aに凹部15が設けられるとはいえ、同凹部15に起因するインテークマニホールド10の強度低下を抑えることができる。
【0033】
(2)補強リブ30を、凹部15の周囲全周を囲む筒状の凹部用リブ31と同凹部用リブ31の周縁に設けられる外壁用リブ32とによって構成した。そのため、これら凹部用リブ31および外壁用リブ32によって、サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15の周囲を補強することができる。
【0034】
(3)サージタンク11の外壁11Aの凹部15には補強リブ30が設けられていない。そのため、インテークマニホールド10および内燃機関の配設に際して、内燃機関と一体のノックセンサを収めるためのスペースとして、凹部15内のスペースを有効に利用することができる。しかも、凹部15に補強リブが設けられるものと比較して、インテークマニホールド10を軽量化することもできる。
【0035】
(4)サージタンク11の外壁11Aにおける二股部分21に又部用リブ33を設けた。これにより、二股部分21の強度低下を抑えることができ、ひいてはインテークマニホールド10の強度低下を抑えることができる。
【0036】
(5)サージタンク11の外壁11Aの凹部15が変形した場合であっても、インテークマニホールド10における溶着部分16まで同凹部15の変形による影響が及ぶことを抑えることができる。そのため、上記溶着部分16、ひいてはインテークマニホールド10の強度低下を抑えることができる。
【0037】
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0038】
・凹部15の形状は、外縁が円形をなす形状や同外縁が多角形をなす形状など、任意に変更可能である。インテークマニホールド10の周辺に設けられる部材(前記ノックセンサや、ハーネスなど)の形状に合わせて、凹部15の形状を定めるようにすればよい。
【0039】
・外壁用リブ32の延設形状は、格子状にすることに限らず、例えばハニカム状にするなど、任意に変更することができる。
・分割体20において、サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15以外の部分の全面に外壁用リブ32を設けることの他、サージタンク11の外壁11Aにおける凹部15以外の部分の一部に外壁用リブ32が設けられない領域を設定するようにしてもよい。
【0040】
・凹部15の一部に補強のためのリブが設けられない領域が設定されるのであれば、凹部用リブ31の内縁部分にリブを設けるなど、同凹部15に補強のためのリブを設けることができる。
【0041】
・外壁用リブ32の延設形状を凹部15の周囲全周を囲む形状にしたうえで、凹部用リブ31を省略することができる。要は、補強リブ30が凹部15の周囲全周にわたって延びる構造になるのであれば、同補強リブ30の延設態様は任意に変更することができる。
【0042】
・又部用リブ33の形状は、四角筒状に限らず、例えば長穴筒状や断面十字状など、任意に変更することができる。
・又部用リブ33を、2箇所の二股部分21の両方に設けるようにしてもよい。
【0043】
・又部用リブ33を、外壁用リブ32から離間した位置に設けるようにしてもよい。
・又部用リブ33を省略することができる。
・上記実施形態にかかるインテークマニホールドは、導出管を1本のみ有するインテークマニホールドや、2本の導出管を有するインテークマニホールド、4本以上の導出管を有するインテークマニホールドにも適用することができる。
【0044】
・上記実施形態にかかるインテークマニホールドは、複数の分割体が溶着以外の方法(例えば、接着)によって接合された構造のインテークマニホールドにも適用することができる。
【符号の説明】
【0045】
10…インテークマニホールド
11…サージタンク
11A…外壁
13…導出管
15…凹部
16…溶着部分
20…分割体
21…二股部分
30…補強リブ
31…凹部用リブ
32…外壁用リブ
33…又部用リブ