(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171282
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/34 20060101AFI20221104BHJP
G06F 13/10 20060101ALI20221104BHJP
G06F 3/06 20060101ALI20221104BHJP
G06F 11/30 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
G06F11/34 133
G06F13/10 330C
G06F13/10 340A
G06F3/06 304N
G06F3/06 301Z
G06F11/30 140A
G06F11/30 155
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077847
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラフォンテーヌ 瑠佳
【テーマコード(参考)】
5B042
【Fターム(参考)】
5B042GA12
5B042MA08
5B042MA14
5B042MC09
(57)【要約】
【課題】ストレージシステムの処理性能を向上させる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】テーブル作成部103及び測定制御部104は、複数のポートを備えたストレージ装置300が有する複数のボリュームに対して書き込みを行う複数の業務サーバ200のそれぞれについて、業務サーバ200毎に使用する各ボリュームに対する書込割合に応じた各ポートのデータの流量割合を取得する。サーバ負荷算出部102は、複数の業務サーバ200がストレージ装置300に書き込みを行った際に、テーブル作成部103及び測定制御部104により取得された流量割合を基に、ポート毎の業務サーバ200それぞれの負荷を算出して通知する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のポートを備えたストレージ装置が有する複数のボリュームに対して書き込みを行う複数の業務サーバのそれぞれについて、前記業務サーバ毎に使用する各前記ボリュームに対する書込割合に応じた各前記ポートのデータの流量割合を取得する流量取得部と、
複数の前記業務サーバが前記ストレージ装置に書き込みを行った際に、前記流量取得部により取得された前記流量割合を基に、前記ポート毎の前記業務サーバそれぞれの負荷を算出して通知するサーバ負荷算出部と
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
流量取得部は、前記業務サーバ毎に各前記ボリュームに対する書込割合のパターンを複数有し、各前記パターンにしたがってデータの書き込みを行わせ、前記パターン毎の各前記ポートのデータの前記流量割合を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記サーバ負荷算出部は、各前記業務サーバから各前記ボリュームへ書き込まれたデータ量を取得し、取得した前記データ量及び前記流量割合を基に、前記ポート毎の前記業務サーバそれぞれの前記負荷を算出することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記サーバ負荷算出部は、取得した前記データ量から、前記業務サーバからの各前記ボリュームに対する運用中書込割合を求め、前記運用中書込割合に近似する前記パターンを特定し、特定した前記パターンに対応する各前記ポートのデータの前記流量割合を基に前記負荷を算出することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のポートを備えたストレージ装置が有する複数のボリュームに対して書き込みを行う複数の業務サーバのそれぞれについて、前記業務サーバ毎に使用する各前記ボリュームに対する書込割合に応じた各前記ポートのデータの流量割合を取得し、
複数の前記業務サーバが前記ストレージ装置に書き込みを行った際に、取得した前記流量割合を基に、前記ポート毎の前記業務サーバそれぞれの負荷を算出して通知する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
複数のポートを備えたストレージ装置が有する複数のボリュームに対して書き込みを行う複数の業務サーバのそれぞれについて、前記業務サーバ毎に使用する各前記ボリュームに対する書込割合に応じた各前記ポートのデータの流量割合を取得し、
複数の前記業務サーバが前記ストレージ装置に書き込みを行った際に、取得した前記流量割合を基に、前記ポート毎の前記業務サーバそれぞれの負荷を算出して通知する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ストレージ装置は、サーバなどの他の情報処理装置と通信するためのポートが複数設けられることが一般的である。例えば、20台の業務サーバが存在する場合に、10台の業務サーバを1つの組としてそれぞれの組を異なるポートに接続し、物理的に負荷を分散することが行われる。さらに、それぞれの組の業務サーバを2つのポートに接続させて経路を2重化することで、ポート毎の負荷分散や冗長性の確保が行われることも多い。
【0003】
このようなストレージ装置を有するストレージシステムにおいて、ストレージ装置を管理する管理サーバが設けられる場合がある。管理サーバで動作するストレージ管理ソフトは、ストレージ装置やストレージ装置と業務サーバとを接続するスイッチなどから情報を取得する。特定の業務サーバにI/O(Input/Output)遅延が発生した場合、ストレージ管理ソフトは、収集したストレージ装置及びスイッチの情報を参照して、遅延の原因を特定する。
【0004】
例えば、上述した20台の業務サーバが存在する場合、ある特定の時間帯で一方の組の業務サーバで多くのI/O処理が発生すると、その組の業務サーバが接続されたポートに大きな負荷がかかる。この時、大きな負荷がかかったポートがボトルネックとなり、一方の組の10台の業務サーバでI/O処理の遅延が発生する。
【0005】
I/O処理の遅延の原因がストレージ装置のポートやスイッチへの接続の組み合わせにあった場合、ポートに接続された業務サーバの中でポートに負荷をかけている業務サーバを特定し、アクセス数の少ないポートやスイッチに移動させることが好ましい。
【0006】
なお処理負荷算出の従来技術として、各タスクの基本実行時間を予め測定しておき、計測された実行時間と、基本実行時間から算出される過負荷実行時間から各タスクの負荷率を求める技術がある。また、ストレージ装置に対する平均応答時間を基に処理可能な最大アクセス要求数を算出し、最大アクセス要求数に対する所定期間内のアクセス要求数の割り合いを、ストレージ装置の所定期間における負荷を示す負荷指標として出力する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002-288011号公報
【特許文献2】特開2011-197804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来のストレージシステムでは、各ポートが受信したI/O処理を業務サーバ毎に把握することが困難である。すなわち、ポートに対してI/O処理の遅延の要因の1つである大量のI/O処理の送信がなされても、どの業務サーバから多くのI/O処理が送信されているか特定することは難しい。
【0009】
この点、業務サーバからストレージ装置までの経路が1つであれば、ボリュームへの書き込み量から各ポートの負荷を算出することはできるが、実際には負荷分散を行うために各業務サーバが2つの経路を使用するマルチパス構成が採用される場合が多い。経路が2つ以上存在する場合、ボリュームへの書き込みに際してどちらの経路を用いるかは、マルチパスドライバの制御により決定される。そして、マルチパスドライバが複数の経路に対してどのようにデータを振り分けたかを、ストレージ管理ソフトが把握することは困難である。そのため、管理サーバは、どの業務サーバがポートに負荷をかけているかを特定することは困難である。
【0010】
例えば、業務サーバとストレージ装置とを結ぶ経路が2つあり、且つ、各ボリュームへの書き込み量とスイッチにおけるデータ流量であるスループットが確認可能な場合で説明する。この時、ボリュームへの書き込みに、業務サーバとストレージ装置とを結ぶ2つの経路のうちいずれの経路を用いるかは、業務サーバで動作するマルチパスドライバが制御する。この場合、管理サーバで、ボリュームの書き込み時に用いられた経路の情報を把握することは困難である。そのため、管理サーバは、業務サーバが各ポートに流すデータ量及びそれによる各ポートの負荷を把握することは困難である。この場合、業務サーバを適切な配置にすることが難しく、ストレージシステムの処理性能を向上させることは困難である。
【0011】
また、計測した実行時間と算出した過負荷実行時間から各タスクの負荷率を求める技術や、最大アクセス要求数に対する所定期間内のアクセス要求数の割り合いをストレージ装置の負荷指標とする技術を用いても、ポート毎の負荷を把握することは困難である。したがって、これらの技術を用いても、ストレージシステムの処理性能を向上させることは困難である。
【0012】
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ストレージシステムの処理性能を向上させる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本願の開示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの一つの態様において、流量取得部は、複数のポートを備えたストレージ装置が有する複数のボリュームに対して書き込みを行う複数の業務サーバのそれぞれについて、前記業務サーバ毎に使用する各前記ボリュームに対する書込割合に応じた各前記ポートのデータの流量割合を取得する。サーバ負荷算出部は、複数の前記業務サーバが前記ストレージ装置に書き込みを行った際に、前記流量取得部により取得された前記流量割合を基に、前記ポート毎の前記業務サーバそれぞれの負荷を算出して通知する。
【発明の効果】
【0014】
1つの側面では、本発明は、ストレージシステムの処理性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、実施例に係るストレージシステムの構成図である。
【
図3】
図3は、データ量割合表の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、負荷割合表の作成例を説明するための図である。
【
図6】
図6は、運用前に実行されるテーブル作成処理のフローチャートである。
【
図7】
図7は、運用中に実行される負荷算出処理のフローチャートである。
【
図8】
図8は、管理サーバのハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本願の開示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。
【実施例0017】
図1は、実施例に係るストレージシステムの構成図である。本実施例に係るストレージシステム1は、管理サーバ100、業務サーバ201~203、ストレージ装置301及び302、並びに、FC(Fibre Chanel)スイッチ601及び402を有する。業務サーバ201~203は、FCスイッチ601及び402を介してストレージ装置301及び302と接続される。
【0018】
管理サーバ100は、業務サーバ201~203及びストレージ装置301~302とファイバチャネルを用いた管理用のネットワークで接続される。管理サーバ100は、例えば、業務サーバ201~203とストレージ装置301及び302との間の通信負荷の制御などを行う。
【0019】
業務サーバ201~203は、ストレージ装置301及び302に対してデータの書き込み及び読み出しを行う。業務サーバ201~203は、ストレージ装置301及び302に格納されたデータなどを用いて各種の業務を行う。
【0020】
業務サーバ201は、ストレージ装置301及び302との間のファイバチャネルを用いたデータ通信を行うためのHBA(Host Bus Adopter)211及び212を有する。同様に、業務サーバ202は、HBA221及び222を有する。また、業務サーバ203は、HBA231及び232を有する。
【0021】
業務サーバ201は、HBA211がFCスイッチ601に接続され、HBA212がFCスイッチ602に接続される。業務サーバ201は、2つのHBA211及び212を用いて異なる経路でデータの書き込み及び読み出しを行うことで、データの送受信の負荷分散を行う。業務サーバ202は、HBA221がFCスイッチ601に接続され、HBA222がFCスイッチ602に接続される。業務サーバ202は、2つのHBA221及び222を用いて異なる経路でデータの書き込み及び読み出しを行うことで、データの送受信の負荷分散を行う。業務サーバ203は、HBA231がFCスイッチ601に接続され、HBA232がFCスイッチ602に接続される。業務サーバ203は、2つのHBA231及び232を用いて異なる経路でデータの書き込み及び読み出しを行うことで、データの送受信の負荷分散を行う。
【0022】
また、本実施例では、業務サーバ201は、データを格納する対象としてボリューム251及び252を認識する。また、業務サーバ202は、データを格納する対象としてボリューム261及び262を認識する。また、業務サーバ203は、データを格納する対象としてボリューム271及び272を認識する。業務サーバ201~203は、それぞれ2本の経路で以下では、業務サーバ201~203のそれぞれを特に区別しない場合は、まとめて「業務サーバ200」と呼ぶ場合がある。
【0023】
業務サーバ200は、ストレージ装置301~303に対するデータの書き込みの負荷分散を制御するエージェントと呼ばれるソフトウェアが動作する。業務サーバ200では、データの書き込み時にエージェントが、業務サーバ200が使用するボリュームのうちのいずれのボリュームにデータを書き込むかを決定する。例えば、業務サーバ201のエージェントは、業務サーバ201が使用するボリューム251及び253のうちのどちらにデータを書き込むかを決定して、データの書き込みを行う。マルチパスドライバは、エージェントが有する機能の一部である。
【0024】
ストレージ装置301及び302は、データを格納する補助記憶装置である。ストレージ装置301及び302は、FCスイッチ601又は401を介して業務サーバ200からのデータの書き込み命令を受けて、指定されたデータを指定されたボリュームに書き込む。また、ストレージ装置301及び302は、FCスイッチ601又は401を介して業務サーバ200からのデータの読出し命令を受けて、指定されたデータを指定されたボリュームから読み出して業務サーバ200へ出力する。
【0025】
ストレージ装置301は、ポート311~314を有する。本実施例では、ポート311はFCスイッチ601に接続され、ポート312はFCスイッチ602に接続される。また、ストレージ装置302は、ポート321~324を有する。本実施例では、ポート321はFCスイッチ601に接続され、ポート322はFCスイッチ602に接続される。
【0026】
ストレージ装置301は、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)グループ401及び402を有する。RAIDグループ401は、ボリューム411~413を含む。また、RAIDグループ402は、ボリューム421~423を有する。ここで、本実施例では、業務サーバ201がボリューム251と認識するボリュームが、ストレージ装置301におけるボリューム411に対応する。また、業務サーバ202がボリューム261と認識するボリュームが、ストレージ装置301におけるボリューム412に対応する。以下では、ボリューム251及びボリューム411をボリュームV1と呼び、ボリューム261及びボリューム412をボリュームV2と呼ぶ場合がある。
【0027】
ストレージ装置302は、RAIDグループ501及び502を有する。RAIDグループ501は、ボリューム511~513を含む。また、RAIDグループ502は、ボリューム521~523を有する。ここで、本実施例では、業務サーバ201がボリューム252と認識するボリュームが、ストレージ装置302におけるボリューム511に対応する。また、業務サーバ202がボリューム262と認識するボリュームが、ストレージ装置301におけるボリューム512に対応する。以下では、ボリューム252及びボリューム511をボリュームV3と呼び、ボリューム262及びボリューム512をボリュームV4と呼ぶ場合がある。また、以下では、ストレージ装置301とストレージ装置302とを区別しない場合、「ストレージ装置300」と呼ぶ場合がある。
【0028】
FCスイッチ601及び402は、ファイバチャネルを用いたデータ転送を行うスイッチである。FCスイッチ601は、ポート611~616を有する。ポート611は業務サーバ201のHBA211に接続され、ポート612は業務サーバ202のHBA221に接続され、ポート613は業務サーバ203のHBA231に接続される。また、ポート615はストレージ装置301のポート311に接続され、ポート616はストレージ装置302のポート321に接続される。FCスイッチ602は、ポート621~626を有する。ポート621は業務サーバ201のHBA212に接続され、ポート622は業務サーバ202のHBA222に接続され、ポート623は業務サーバ203のHBA232に接続される。また、ポート625はストレージ装置301のポート312に接続され、ポート626はストレージ装置302のポート322に接続される。
【0029】
図2は、管理サーバのブロック図である。以下に、
図2を参照して、管理サーバ100の詳細について説明する。管理サーバ100は、
図2に示すように、テーブル記憶部101、サーバ負荷算出部102、テーブル作成部103、測定制御部104、通信部105及び画面制御部106を有する。
【0030】
通信部105は、サーバ負荷算出部102及びテーブル作成部103とストレージ装置300との間の通信、並びに、測定制御部104と業務サーバ200との通信の中継を行う。ただし、以下では説明の都合上、サーバ負荷算出部102、測定制御部104及びテーブル作成部103が業務サーバ200やストレージ装置300と直接通信を行うように説明する場合がある。
【0031】
テーブル記憶部101は、
図3に示すような負荷予測に用いるデータ量割合表150の作成指示の入力を受ける。
図3は、データ量割合表の一例を示す図である。
図3に示す表は、業務サーバ201を対象としたデータ量割合表150である。データ量割合表150は、業務サーバ201~203のそれぞれについて生成される。データ量割合表150は、各ボリュームへの書き込み割合を示す書込割合151の欄を有する。またデータ量割合表150は、業務サーバ200の各HBA211,212,221,222,231及び232それぞれからストレージ装置300の各ポート311~314又は321~324に流れたデータ量の割合を示す流量割合152の欄を有する。
【0032】
ここで、データ量割合表150の書込割合151には、予め決められえた値が登録される。本実施例では、データ量割合表150の対象となる業務サーバ200が使用する全てのボリュームに対する書き込み量を100とした場合の各ボリュームに対する書き込み量の割合で書込割合151が示される。例えば、
図3のように、業務サーバ200がボリュームV1に書き込んだデータ量の割り合いとボリュームV3に書き込んだデータ量の割り合いとの比率を、100対0からそれぞれ10ずつ変化させて生成された各パターンが書込割合151として登録される。また、データ量割合表150の作成が行われる前の初期状態では、データ量割合表150の流量割合152は、登録前の状態であり空欄である。
【0033】
画面制御部106は、モニタなどの表示装置に画面を表示させる。そして、画面制御部106は、表示させた画面に対して操作者により行われた入力に基づく入力情報を取得する。例えば、画面制御部106は、ストレージシステム1の実際の運用が始まる前に、
図3に示すような負荷予測に用いるデータ量割合表150の作成指示の入力を受ける。そして、画面制御部106は、測定開始を測定制御部104に通知する。
【0034】
測定制御部104は、測定開始の通知を画面制御部106から受ける。そして、測定制御部104は、業務サーバ201~203の中から、データ量割合表150の作成の対象とする業務サーバ200を1つ選択する。さらに、測定制御部104は、データ量割合表150の書込割合151の中から1つの行を選択して、選択した行に登録されたデータ量の割り合いの組み合わせを取得する。そして、測定制御部104は、取得したデータ量の割合の組み合わせで各ボリュームに対してデータの書き込みを行うように選択した業務サーバ200のエージェントに通信部105を介して指示を行う。これにより、測定制御部104は、選択した業務サーバ200に各ボリュームに対するデータの書き込みを行わせる。
【0035】
例えば、業務サーバ201によるボリュームV1及びボリュームV3への書き込みの場合、業務サーバ200は、次の数式(1)により各ボリュームへの書き込みデータ量の割り合いを求める。
【0036】
【0037】
ここで、業務サーバ200のエージェントは、予め決められた量のデータをボリュームV1、ボリュームV3、ボリュームV1、ボリュームV3と交互に送信することで、書き込みの割り合い50対50を実現する。また、業務サーバ200のエージェントは、予め決められた量のデータをボリュームV1へ9回送信した後に、ボリュームV3へ1回送信することを繰り返して、書き込みの割り合い90対10を実現する。このように、業務サーバ200のエージェントは、決められた量のデータを各ボリュームに書き込む回数を変更して、各ボリュームに書き込むデータ量の割り合いを調整する。
【0038】
その後、測定制御部104は、データ量割合表150の流量割合152における選択行への登録完了の通知をテーブル作成部103から受ける。そして、測定制御部104は、次の行の選択を行う。例えば、測定制御部104は、
図3に示す書込割合151の紙面に向かって最上位の行から順に1つずつ下の行の選択を繰り返す。そして、データ量割合表150の流量割合152の全ての行の登録が完了すると、測定制御部104は、次の業務サーバ200を選択する。ストレージシステム1に含まれる全ての業務サーバ200のデータ量割合表150についての測定が完了すると、測定制御部104は、測定の制御を終了する。
【0039】
テーブル作成部103は、測定制御部104が選択した行に対応する割り合いでデータを選択した業務サーバ200に書き込ませる毎に以下の処理を行う。テーブル作成部103は、ストレージ装置301及び302の各ポート311~314及び321~324が受信したデータ量を、通信部105を介してストレージ装置300から取得する。次に、テーブル作成部103は、ポート311~314及び321~324に流れたデータ量の全体に対する各ポート311~314及び321~324に流れたデータ量の割合を求める。そして、テーブル作成部103は、算出したデータ量の割合をデータ量割合表150の流量割合152の測定制御部104により選択された行に登録する。
【0040】
例えば、データ量割合表150の作成対象として業務サーバ201が選択され、測定制御部104によりボリュームV1への書き込み量とボリュームV3への書き込み量の割り合が100対0とされた場合で説明する。この場合、テーブル作成部103は、HBA211からポート311への流量と、HBA212からポート312への流量と、HBA211からポート321への流量と、HBA212からポート322への流量とを、20対80対0対0と登録する。
【0041】
テーブル作成部103は、流量割合152の選択行への登録が完了すると、データ量割合表150の流量割合152における選択行への登録完了の通知を測定制御部104へ出力する。テーブル作成部103は、選択行への登録を繰り返して、流量割合152の全ての行を埋めてデータ量割合表150を完成させる。テーブル作成部103は、ストレージシステム1に含まれる全ての業務サーバ200についてデータ量割合表150の作成を行う。これにより、運用前のテーブル作成処理が完了する。ここで、テーブル作成部103及び測定制御部104が、「流量取得部」の一例にあたる。
【0042】
サーバ負荷算出部102は、ストレージシステム1の実際の運用中に以下の負荷算出処理を実行する。サーバ負荷算出部102は、ポート311~314及び321~324それぞれへの書き込み量を取得する。また、サーバ負荷算出部102は、各業務サーバ200について、それぞれの業務サーバ200が使用する各ボリュームへの書き込みのデータ量をストレージ装置300から取得する。
【0043】
サーバ負荷算出部102は、負荷算出処理の対象とする業務サーバ200を1つ選択する。次に、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200が使用する各ボリュームに対する書き込みデータ量を合計して選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量を求める。そして、サーバ負荷算出部102は、業務サーバ200の全体の書き込みデータ量に対する各ボリュームへの書き込みデータ量の割り合いを算出する。例えば、サーバ負荷算出部102は、上述の数式(1)を用いて、業務サーバ201の全体の書き込みデータ量に対するボリュームV1への書き込みデータ量の割り合いを算出する。
【0044】
次に、サーバ負荷算出部102は、データ量割合表150の書込割合151を参照して、選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量に対する各ボリュームへの書き込みデータ量の割り合いに最も近い割り合いの組み合わせを特定する。そして、サーバ負荷算出部102は、データ量割合表150の特定した組合せに対応する流量割合152の表から各ポート311~314及び321~324へ流れるデータ量の割り合いを取得する。そして、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量に対して取得したデータ量の割り合いを乗算して、選択した業務サーバ200からポート311~314及び321~324のそれぞれへ流されたデータ量を求める。
【0045】
次に、サーバ負荷算出部102は、ポート311~314及び321~324それぞれへの書き込み量で、選択した業務サーバ200からポート311~314及び321~324のそれぞれへ流されたデータ量を除算する。これにより、サーバ負荷算出部102は、ポート311~314及び321~324のそれぞれに対して選択した業務サーバ200がかける負荷の割り合いを算出する。
【0046】
サーバ負荷算出部102は、ストレージシステム1に含まれる全ての業務サーバ200に対して上述した負荷算出処理を実行する。その後、サーバ負荷算出部102は、負荷割合表を作成する。
図4は、負荷割合表の一例を示す図である。
図4に例示した負荷割合表161及び162は、ストレージ装置301のポート311及び312に関する負荷割合表である。負荷割合表161及び162に示すように、負荷割合表は各ストレージ装置300のポート311~314及び321~324のそれぞれについて作成される。各負荷割合表には、ポート311~314及び321~324のそれぞれにデータを書き込んだ業務サーバ200毎の負荷の割り合いが登録される。
【0047】
その後、サーバ負荷算出部102は、作成した負荷割合表の画面表示を画面制御部106に行わせるなどして、ストレージシステム1の管理者に各ストレージ装置300のポート311~314及び321~324のそれぞれについての負荷を通知する。通知を受けた管理者は、負荷割合表を確認することで、ポート311~314及び321~324それぞれについての各業務サーバ200の負荷の割り合いを把握することができる。
【0048】
例えば、業務中にポート311~314又は321~324のいずれかに負荷がかかり、業務サーバ200のいずれかで遅延が発生した場合に、管理者は、負荷割合表を確認する。そして、管理者は、負荷割合表を用いてポート311~314及び321~324のそれぞれに各業務サーバ200がかけている負荷の割り合いを確認できる。
【0049】
ここで、負荷算出処理について具体的に説明する。ここでは、
図3に示すデータ量割合表150が作成されさらに以下の条件の場合を例に説明する。業務中における業務サーバ201のボリュームV1への書き込みデータ量は、700MBである。また、業務中における業務サーバ201のボリュームV3への書き込みデータ量は、300MBである。また、ストレージ装置301のポート311への書き込みデータ量が、250MBである。また、ストレージ装置301のポート312への書き込みデータ量が、2000MBである。また、ストレージ装置302のポート321への書き込みデータ量が、800MBである。また、ストレージ装置302のポート322への書き込みデータ量が、1000MBである。
【0050】
サーバ負荷算出部102は、業務サーバ201が使用するボリュームV1及びボリュームV3への書き込みデータ量の合計を、700MB+300MB=1000MBと算出する。次に、サーバ負荷算出部102は、ボリュームV1の書き込み割合を、(700/100)×100=70%と算出し、ボリュームV2の書き込み割合を、(300/100)×100=30%と算出する。
【0051】
この場合、サーバ負荷算出部102は、データ量割合表150の書込割合151における、ボリュームV1への書き込みの割り合いが30%でありボリュームV2への書き込みの割り合いが70%である行を、最も近い書込割合の行として選択する。この場合、業務サーバ201からストレージ装置301のポート311への流量は業務サーバ201の全体のデータ流量の20%となる。そこで、サーバ負荷算出部102は、業務サーバ201からストレージ装置301のポート311へ書き込まれたデータ量を、1000MB×0.2=200MBと算出する。さらに、ストレージ装置301のポート311には、合計で250MBのデータ量が流れたため、サーバ負荷算出部102は、業務サーバ201がストレージ装置301のポート311にかける負荷の割り合いを、(200/250)×100=80%と算出する。
図5は、負荷割合表の作成例を説明するための図である。この場合、サーバ負荷算出部102は、ストレージ装置301のポート311に関する負荷割合表163に示すように、業務サーバ201の欄に「80」を登録する。
【0052】
同様に、サーバ負荷算出部102は、業務サーバ201がストレージ装置301のポート312にかける負荷の割り合いを、(500/2000)×100=25%と算出する。この場合、サーバ負荷算出部102は、ストレージ装置301のポート312に関する負荷割合表164に示すように、業務サーバ201の欄に「25」を登録する。また、サーバ負荷算出部102は、業務サーバ201がストレージ装置302のポート321にかける負荷の割り合いを、(200/500)×100=40%と算出する。この場合、サーバ負荷算出部102は、ストレージ装置302のポート321に関する負荷割合表165に示すように、業務サーバ201の欄に「40」を登録する。また、サーバ負荷算出部102は、業務サーバ201がストレージ装置302のポート322にかける負荷の割り合いを、(100/1000)×100=10%と算出する。この場合、サーバ負荷算出部102は、ストレージ装置302のポート322に関する負荷割合表166に示すように、業務サーバ201の欄に「10」を登録する。以上のように、サーバ負荷算出部102は、各ストレージ装置300におけるポート311~314及び321~324のそれぞれについて各業務サーバ200の負荷の割り合いを登録して、それぞれの負荷割合表を完成させる。
【0053】
図6は、運用前に実行されるテーブル作成処理のフローチャートである。次に、
図6を参照して、運用前に実行されるテーブル作成処理の流れについて説明する。
【0054】
画面制御部106は、管理者からテーブル作成処理の実行指示を運用前に受ける。そして、画面制御部106は、測定開始を測定制御部104に指示する(ステップS101)。
【0055】
測定制御部104は、データ量割合表150が未作成の業務サーバ200を1つ選択する(ステップS102)。
【0056】
次に、測定制御部104は、データ量割合表150をテーブル記憶部101から取得する。そして、測定制御部104は、データ量割合表150の書込割合151に登録された割り合いのパターンを1つ選択する(ステップS103)。
【0057】
次に、測定制御部104は、一定時間選択したパターンの割り合いでの各ボリュームへの書込みを、選択した業務サーバ200のエージェントに指示する(ステップS104)。
【0058】
その後、テーブル作成部103は、ポート311~314及び321~324のそれぞれのデータ受信量を各ストレージ装置300から受信する。そして、テーブル作成部103は、取得したデータ受信量を用いてデータ量割合表150の流量割合152にポート311~314及び321~324のそれぞれにデータ量の流量の割り合いを書き込む(ステップS105)。
【0059】
その後、測定制御部104は、書き込み完了の通知をテーブル作成部103から受けて、書込割合151の全パターンについての流量割合152への書込みが完了したか否かを判定する(ステップS106)。流量割合152への書込みが完了していないパターンが残っている場合(ステップS106:否定)、測定制御部104は、ステップS103へ戻る。
【0060】
これに対して、全パターンについての流量割合152への書込みが完了した場合(ステップS106:肯定)、測定制御部104は、選択した業務サーバ200についての測定処理を終了する。次に、測定制御部104は、ストレージシステム1に含まれる全ての業務サーバ200のデータ量割合表150の作成が完了したか否かを判定する(ステップS107)。データ量割合表150の作成が完了していない業務サーバ200が残っている場合(ステップS107:否定)、測定制御部104は、ステップS102へ戻る。
【0061】
これに対して、全ての業務サーバ200のデータ量割合表150の作成が完了した場合(ステップS107:肯定)、測定制御部104は、テーブル作成処理を終了する。
【0062】
図7は、運用中に実行される負荷算出処理のフローチャートである。次に、
図7を参照して、運用中に実行される負荷算出処理の流れについて説明する。
【0063】
サーバ負荷算出部102は、ポート311~314及び321~324それぞれへの書き込み量を取得する。また、サーバ負荷算出部102は、各業務サーバ200について、それぞれの業務サーバ200が使用する各ボリュームへの書き込みのデータ量をストレージ装置300から取得する。そして、サーバ負荷算出部102は、ポート311~314及び321~324それぞれにおける負荷の割り合いを未算出の業務サーバ200を1つ選択する(ステップS201)。
【0064】
次に、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200が使用する各ボリュームに対する書き込みデータ量を合計して選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量である書込総量を求める(ステップS202)。
【0065】
次に、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200が使用するボリュームの中から、書込割合を未算出のボリュームを1つの選択する(ステップS203)。
【0066】
次に、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量に対する選択したボリュームへの書き込みデータ量の書込割合を算出する(ステップS204)。
【0067】
次に、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200が使用する全てのボリュームの書込割合の算出が完了したか否かを判定する(ステップS205)。書込割合の算出を行っていないボリュームが残っている場合(ステップS205:否定)、サーバ負荷算出部102は、ステップS203へ戻る。
【0068】
これに対して、全てのボリュームの書込割合の算出が完了した場合(ステップS205:肯定)、サーバ負荷算出部102は、データ量割合表150の書込割合151を参照する。そして、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量に対する各ボリュームへの書き込みデータ量の割り合いに最も近い書込割合のパターンを選択する(ステップS206)。
【0069】
次に、サーバ負荷算出部102は、データ量割合表150の選択したパターンに対応する流量割合152の表から各ポート311~314及び321~324へ流れるデータ量の割り合いを取得する。そして、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200の全体の書き込みデータ量に対して取得したデータ量の割り合いを乗算する。これにより、サーバ負荷算出部102は、選択した業務サーバ200がポート311~314及び321~324のそれぞれへ流すデータ量を求める(ステップS207)。
【0070】
次に、サーバ負荷算出部102は、データ総量に対する選択した業務サーバ200から流されたデータ量の割り合いを未算出のポートを選択する(ステップS208)。
【0071】
次に、サーバ負荷算出部102は、選択したポートに流れたデータ総量を選択した業務サーバ200が流したデータ量で除算する。これにより、サーバ負荷算出部102は、選択したポートに流れたデータ総量に対する選択した業務サーバ200が流したデータ量の割り合いを算出する(ステップS209)。
【0072】
その後、サーバ負荷算出部102は、算出したデータ量の割り合いを選択した業務サーバ200の選択したポートにおける負荷として、選択したポートの負荷割合表に登録する(ステップS210)。
【0073】
次に、サーバ負荷算出部102は、ポート311~314及び321~324の全てについてデータ総量に対する選択した業務サーバ200が流したデータ量の割り合いの算出が完了したか否かを判定する(ステップS211)。データ総量に対する選択した業務サーバ200が流したデータ量の割り合いの算出を行っていないポートが残っている場合(ステップS211:否定)、サーバ負荷算出部102は、ステップS208へ戻る。
【0074】
これに対して、ポート311~314及び321~324の全てについてデータ総量に対する選択した業務サーバ200が流したデータ量の割り合いの算出が完了した場合(ステップS211:肯定)、サーバ負荷算出部102は、次の処理を実行する。サーバ負荷算出部102は、ストレージシステム1に含まれる全ての業務サーバ200の負荷の割り合いの算出が完了したか否かを判定する(ステップS212)。
【0075】
負荷の割り合いの算出が残っている業務サーバ200が存在する場合(ステップS212:否定)、サーバ負荷算出部102は、ステップS201へ戻る。これに対して、全ての業務サーバ200の負荷の割り合いの算出が完了した場合(ステップS212:肯定)、サーバ負荷算出部102は、負荷算出処理を終了する。
【0076】
以上に説明したように、本実施例に係るストレージシステムの管理サーバは、運用前に各業務サーバについて各ボリュームへの書込み割合のパターン毎に、各ストレージ装置の各ポートに流れるデータ量の割り合いを測定してデータ量割合表として記憶する。そして、運用が始まると、管理サーバは、ストレージ装置から各ボリュームへの書き込み量と各ポートに対する各業務サーバからの流量とを取得して、ストレージ装置のポート毎に業務サーバ毎の負荷の割り合いを算出する。これにより、各業務サーバがどのボリュームに対して書き込みを行ったかの情報をそれぞれの業務サーバから取得しなくても、管理サーバは、ポート毎の各業務サーバの負荷の割り合いを取得することができる。これにより、管理者は、ポート毎の各業務サーバの負荷の割り合いを容易に把握することができ、業務サーバとストレージ装置との接続経路を適切に設定することができる。したがって、ストレージシステムの処理性能を向上させることが可能となる。
【0077】
(ハードウェア構成)
図8は、管理サーバのハードウェア構成図である。管理サーバ100は、例えば、
図8で示すハードウェア構成を備える。管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、ハードディスク93及びHBA94を有する。CPU91は、バスを介して、メモリ92、ハードディスク93及びHBA94と接続される。
【0078】
HBA94は、
図2に例示した通信部105の機能を実現する。すなわち、HBA94は、CPU91と業務サーバ200及びストレージ装置300との間の通信を中継する。
【0079】
ハードディスク93は、補助記憶装置である。ハードディスク93は、
図2に例示したテーブル記憶部101の機能を実現する。さらに、ハードディスク93は、
図2に例示した、サーバ負荷算出部102、テーブル作成部103、測定制御部104及び画面制御部106の機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。
【0080】
CPU91は、ハードディスク93に格納された各種プログラムを読み出して、メモリ92に展開して実行することで、
図2に例示した、サーバ負荷算出部102、テーブル作成部103、測定制御部104及び画面制御部106の機能を実現する。