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特開2022-171321バックアップ電源装置、制御方法及び制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171321
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】バックアップ電源装置、制御方法及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/155 20060101AFI20221104BHJP
   H02M 7/21 20060101ALI20221104BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20221104BHJP
   H02J 9/06 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
H02M3/155 K
H02M3/155 C
H02M7/21 A
H02J7/34 G
H02J7/34 J
H02J9/06 110
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021077903
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 正明
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 和彦
【テーマコード(参考)】
5G015
5G503
5H006
5H730
【Fターム(参考)】
5G015GB06
5G015HA03
5G015JA61
5G015KA12
5G503AA04
5G503BA02
5G503BB01
5G503BB03
5G503BB05
5G503DA05
5G503GB03
5H006AA05
5H006CA02
5H006CB03
5H006CB07
5H006DA04
5H006DB01
5H006DC05
5H730AA20
5H730AS04
5H730AS05
5H730AS08
5H730AS17
5H730BB13
5H730BB14
5H730BB57
5H730DD04
5H730DD41
5H730EE13
5H730EE57
5H730EE59
5H730EE60
5H730FD01
5H730FD11
5H730FD51
5H730FF01
5H730FG05
5H730FG26
5H730XX02
5H730XX03
5H730XX04
5H730XX12
5H730XX13
5H730XX15
5H730XX22
5H730XX23
5H730XX26
5H730XX32
5H730XX33
5H730XX35
5H730XX43
(57)【要約】
【課題】部品点数を抑制し、電気二重層コンデンサの充電電圧が低い時の過電流を抑制できる。
【解決手段】制御部は、入力電圧が第1設定電圧以上の場合に、第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、入力電圧が第1設定電圧未満の場合に、第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行う。制御部は、第1モードにおいて、電気二重層コンデンサの充電電圧が第2設定電圧未満の場合に、電気二重層コンデンサの充電電圧が第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力端子と、出力端子と、前記出力端子に電気的に接続された第1接続点と、アノードが前記入力端子に電気的に接続され、カソードが前記第1接続点に電気的に接続された入力整流素子と、を有する端子部と、
一端が基準電位に電気的に接続された電気二重層コンデンサと、
一端が前記第1接続点に電気的に接続された第1スイッチング素子と、
一端が前記第1スイッチング素子の他端に電気的に接続され、他端が前記電気二重層コンデンサの他端に電気的に接続されたコイルと、
一端が前記第1スイッチング素子の他端及び前記コイルの一端に電気的に接続され、他端が基準電位に電気的に接続された第2スイッチング素子と、
前記入力端子に入力される入力電圧が予め定められた第1設定電圧以上の場合に、前記第1スイッチング素子に流れる電流及び前記電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを降圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、前記入力電圧が前記第1設定電圧未満の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流及び前記出力端子から出力される出力電圧に基づいて、前記第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを昇圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行う、制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め定められた第2設定電圧未満の場合に、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行い、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第1タイミングで、現在の前記第2スイッチングサイクルを終了し、次の前記第2スイッチングサイクルを開始する、
ことを特徴とする、バックアップ電源装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第2スイッチングサイクルの長さを、前記第1スイッチングサイクルをN分周(Nは、2以上の整数)した長さとする、
ことを特徴とする、請求項1に記載のバックアップ電源装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第2タイミングで、前記第2スイッチング素子をオフにし、
前記第1タイミングを表す信号と、前記第2タイミングを表す信号と、は同一の信号である、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のバックアップ電源装置。
【請求項4】
入力端子、出力端子、前記出力端子に電気的に接続された第1接続点、及び、アノードが前記入力端子に電気的に接続され、カソードが前記第1接続点に電気的に接続された入力整流素子を有する端子部と、一端が基準電位に電気的に接続された電気二重層コンデンサと、一端が前記第1接続点に電気的に接続された第1スイッチング素子と、一端が前記第1スイッチング素子の他端に電気的に接続され、他端が前記電気二重層コンデンサの他端に電気的に接続されたコイルと、一端が前記第1スイッチング素子の他端及び前記コイルの一端に電気的に接続され、他端が基準電位に電気的に接続された第2スイッチング素子と、を備えるバックアップ電源装置の制御方法であって、
前記入力端子に入力される入力電圧が予め定められた第1設定電圧以上の場合に、前記第1スイッチング素子に流れる電流及び前記電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを降圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、前記入力電圧が前記第1設定電圧未満の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流及び前記出力端子から出力される出力電圧に基づいて、前記第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを昇圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行い、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め定められた第2設定電圧未満の場合に、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行い、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第1タイミングで、現在の前記第2スイッチングサイクルを終了し、次の前記第2スイッチングサイクルを開始する、
ことを特徴とする、制御方法。
【請求項5】
入力端子、出力端子、前記出力端子に電気的に接続された第1接続点、及び、アノードが前記入力端子に電気的に接続され、カソードが前記第1接続点に電気的に接続された入力整流素子を有する端子部と、一端が基準電位に電気的に接続された電気二重層コンデンサと、一端が前記第1接続点に電気的に接続された第1スイッチング素子と、一端が前記第1スイッチング素子の他端に電気的に接続され、他端が前記電気二重層コンデンサの他端に電気的に接続されたコイルと、一端が前記第1スイッチング素子の他端及び前記コイルの一端に電気的に接続され、他端が基準電位に電気的に接続された第2スイッチング素子と、を備えるバックアップ電源装置の制御プログラムであって、
前記入力端子に入力される入力電圧が予め定められた第1設定電圧以上の場合に、前記第1スイッチング素子に流れる電流及び前記電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを降圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、前記入力電圧が前記第1設定電圧未満の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流及び前記出力端子から出力される出力電圧に基づいて、前記第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを昇圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行い、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め定められた第2設定電圧未満の場合に、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行い、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第1タイミングで、現在の前記第2スイッチングサイクルを終了し、次の前記第2スイッチングサイクルを開始する、
ことを処理装置に実行させる、制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックアップ電源装置、制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両は、バッテリ(例えば、補機バッテリ)の電力を利用して動作する種々の機器を搭載している。特許文献1には、交通事故等によりバッテリが電力を出力できなくなった場合であっても上記機器を動作させるための、バックアップ電源装置が記載されている。
【0003】
特許文献1記載のバックアップ電源装置は、昇圧回路と降圧回路とで、コイルを共用する。つまり、昇圧回路と降圧回路とは、昇降圧回路を構成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6643566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載のバックアップ電源装置は、電気二重層コンデンサから端子部への電流出力経路として、昇圧回路から端子部への方向を順方向として接続された出力整流素子を備える。しかしながら、部品点数を抑制することが望ましい。又、電気二重層コンデンサの充電モード時に電気二重層コンデンサの充電電圧が低い場合、コイルのエネルギー掃き出し時の電流傾斜が非常に緩やかになり、スイッチング素子のオフ期間でコイルの電流がほとんど下がらず、コイルの電流は、スイッチング素子の次のオン期間のスイッチング遅れ等により電流が増加、この繰り返しにより、大きな電流(過電流)となり得る。この過電流を抑制しつつ、充電電流を無用に長くしない事が望ましい。
【0006】
本発明は、部品点数を抑制し、及び、電気二重層コンデンサ充電時の電気二重層コンデンサの充電電圧が低い時の過電流を抑制できるバックアップ電源装置、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様のバックアップ電源装置は、
入力端子と、出力端子と、前記出力端子に電気的に接続された第1接続点と、アノードが前記入力端子に電気的に接続され、カソードが前記第1接続点に電気的に接続された入力整流素子と、を有する端子部と、
一端が基準電位に電気的に接続された電気二重層コンデンサと、
一端が前記第1接続点に電気的に接続された第1スイッチング素子と、
一端が前記第1スイッチング素子の他端に電気的に接続され、他端が前記電気二重層コンデンサの他端に電気的に接続されたコイルと、
一端が前記第1スイッチング素子の他端及び前記コイルの一端に電気的に接続され、他端が基準電位に電気的に接続された第2スイッチング素子と、
前記入力端子に入力される入力電圧が予め定められた第1設定電圧以上の場合に、前記第1スイッチング素子に流れる電流及び前記電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを降圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、前記入力電圧が前記第1設定電圧未満の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流及び前記出力端子から出力される出力電圧に基づいて、前記第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを昇圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行う、制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め定められた第2設定電圧未満の場合に、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行い、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第1タイミングで、現在の前記第2スイッチングサイクルを終了し、次の前記第2スイッチングサイクルを開始する、
ことを特徴とする。
【0008】
前記バックアップ電源装置において、
前記制御部は、
前記第2スイッチングサイクルの長さを、前記第1スイッチングサイクルをN分周(Nは、2以上の整数)した長さとする、
ことを特徴とする。
【0009】
前記バックアップ電源装置において、
前記制御部は、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第2タイミングで、前記第2スイッチング素子をオフにし、
前記第1タイミングを表す信号と、前記第2タイミングを表す信号と、は同一の信号である、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明の一態様の制御方法は、
入力端子、出力端子、前記出力端子に電気的に接続された第1接続点、及び、アノードが前記入力端子に電気的に接続され、カソードが前記第1接続点に電気的に接続された入力整流素子を有する端子部と、一端が基準電位に電気的に接続された電気二重層コンデンサと、一端が前記第1接続点に電気的に接続された第1スイッチング素子と、一端が前記第1スイッチング素子の他端に電気的に接続され、他端が前記電気二重層コンデンサの他端に電気的に接続されたコイルと、一端が前記第1スイッチング素子の他端及び前記コイルの一端に電気的に接続され、他端が基準電位に電気的に接続された第2スイッチング素子と、を備えるバックアップ電源装置の制御方法であって、
前記入力端子に入力される入力電圧が予め定められた第1設定電圧以上の場合に、前記第1スイッチング素子に流れる電流及び前記電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを降圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、前記入力電圧が前記第1設定電圧未満の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流及び前記出力端子から出力される出力電圧に基づいて、前記第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを昇圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行い、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め定められた第2設定電圧未満の場合に、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行い、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第1タイミングで、現在の前記第2スイッチングサイクルを終了し、次の前記第2スイッチングサイクルを開始する、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明の一態様の制御プログラムは、
入力端子、出力端子、前記出力端子に電気的に接続された第1接続点、及び、アノードが前記入力端子に電気的に接続され、カソードが前記第1接続点に電気的に接続された入力整流素子を有する端子部と、一端が基準電位に電気的に接続された電気二重層コンデンサと、一端が前記第1接続点に電気的に接続された第1スイッチング素子と、一端が前記第1スイッチング素子の他端に電気的に接続され、他端が前記電気二重層コンデンサの他端に電気的に接続されたコイルと、一端が前記第1スイッチング素子の他端及び前記コイルの一端に電気的に接続され、他端が基準電位に電気的に接続された第2スイッチング素子と、を備えるバックアップ電源装置の制御プログラムであって、
前記入力端子に入力される入力電圧が予め定められた第1設定電圧以上の場合に、前記第1スイッチング素子に流れる電流及び前記電気二重層コンデンサの充電電圧に基づいて、前記第1スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第2スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを降圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを充電する、第1モードの制御を行い、前記入力電圧が前記第1設定電圧未満の場合に、前記第2スイッチング素子に流れる電流及び前記出力端子から出力される出力電圧に基づいて、前記第2スイッチング素子をスイッチング動作させ、前記第1スイッチング素子を同期整流素子としてスイッチング動作させることにより、前記第1スイッチング素子、前記第2スイッチング素子及び前記コイルを昇圧回路として動作させて前記電気二重層コンデンサを放電させる、第2モードの制御を行い、
前記第1モードにおいて、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が予め定められた第2設定電圧未満の場合に、前記電気二重層コンデンサの充電電圧が前記第2設定電圧以上の場合の第1スイッチングサイクルよりも長い第2スイッチングサイクルで制御を行い、前記第2スイッチング素子に流れる電流がゼロになる又は反転する第1タイミングで、現在の前記第2スイッチングサイクルを終了し、次の前記第2スイッチングサイクルを開始する、
ことを処理装置に実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様のバックアップ電源装置、制御方法及び制御プログラムは、部品点数を抑制し、及び、電気二重層コンデンサ充電時の電気二重層コンデンサの充電電圧が低い時の過電流を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、実施の形態のバックアップ電源装置の構成を示す図である。
図2図2は、実施の形態のバックアップ電源装置のバッテリ電圧低下監視部及びモード切替タイミング調整部の回路構成を示す図である。
図3図3は、実施の形態のバックアップ電源装置のスイッチング周波数設定部の回路構成を示す図である。
図4図4は、実施の形態のバックアップ電源装置の鋸歯状波信号及び周期パルス信号の一例を示す図である。
図5図5は、実施の形態のバックアップ電源装置のスイッチング電流検出部の回路構成を示す図である。
図6図6は、実施の形態のバックアップ電源装置の電流情報検出部の回路構成を示す図である。
図7図7は、実施の形態のバックアップ電源装置の過電圧検出部の回路構成を示す図である。
図8図8は、実施の形態のバックアップ電源装置の出力電圧誤差検出部の回路構成を示す図である。
図9図9は、実施の形態のバックアップ電源装置のオンタイミング制御部の構成を示す図である。
図10図10は、実施の形態のバックアップ電源装置の制御部の動作タイミングを示す図である。
図11図11は、実施の形態のバックアップ電源装置の制御部の動作タイミングを示す図である。
図12図12は、実施の形態のバックアップ電源装置の制御部の動作タイミングを示す図である。
図13図13は、実施の形態のバックアップ電源装置の制御部の動作タイミングを示す図である。
図14図14は、実施の形態のバックアップ電源装置の鋸歯状波信号、電流情報信号、誤差信号及び主スイッチング制御信号の一例を示す図である。
図15図15は、実施の形態のバックアップ電源装置のドライブ選択部の回路構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明のバックアップ電源装置、制御方法及び制御プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0015】
<実施の形態>
図1は、実施の形態のバックアップ電源装置の構成を示す図である。
【0016】
バックアップ電源装置1は、バッテリ2の電圧VINが予め定められた入力電圧閾値以上の場合には、バッテリ2から入力端子1a及び1bを介して供給される電力を使用して、電気二重層コンデンサ3を充電する。
【0017】
入力電圧閾値が、本開示の「第1設定電圧」の一例に相当する。
【0018】
バックアップ電源装置1は、バッテリ2の電圧VINが入力電圧閾値未満の場合は、電気二重層コンデンサ3に充電された電力を使用して、出力端子1cから直流電圧を出力する。出力端子1cから出力される電力は、図示しない電子機器に給電される。
【0019】
バッテリ2は、車両に搭載された補機バッテリが例示されるが、本開示はこれに限定されない。電圧VINは、12V又は24Vが例示されるが、本開示はこれに限定されない。入力電圧閾値は、9Vが例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0020】
バックアップ電源装置1は、抵抗Rから抵抗R12までと、コンデンサCと、電気二重層コンデンサ3と、昇降圧回路4と、端子部5と、制御部10と、を含む。昇降圧回路4は、スイッチング素子Q及びQと、コイルLと、を含む。端子部5は、入力端子1a及び1bと、出力端子1cと、ダイオードDと、を含む。
【0021】
入力端子1aは、バッテリ2の高電位側端に電気的に接続されている。入力端子1bは、バッテリ2の低電位側端に電気的に接続されている。バッテリ2の低電位側端は、基準電位に電気的に接続されている。基準電位は、接地電位が例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0022】
抵抗Rの一端は、高電位側の入力端子1aに電気的に接続されている。抵抗Rの他端は、抵抗Rの一端に電気的に接続されている。抵抗Rの他端は、低電位側の入力端子1bに電気的に接続されている。抵抗R及び抵抗Rは、電圧VINを抵抗分圧した電圧Vを、制御部10に出力する。つまり、V=VIN÷(R+R)×Rである。
【0023】
ダイオードDのアノードは、入力端子1aに電気的に接続されている。ダイオードDのカソードは、ノードNに電気的に接続されている。
【0024】
ノードNが、本開示の「接続点」の一例に相当する。
【0025】
ダイオードDは、電圧VINがノードNの電圧VN1よりも高い場合には、バッテリ2からノードNへ向かう電流を通過させる。ダイオードDは、電圧VINが電圧VN1よりも低い場合には、ノードNからバッテリ2へ向かう電流を遮断する。
【0026】
コンデンサCの一端は、ノードNに電気的に接続されている。コンデンサCの他端は、入力端子1bに電気的に接続されている。コンデンサCは、電圧VN1を安定化、平滑化する。
【0027】
バックアップ電源装置1が電気二重層コンデンサ3を充電する場合には、電圧VN1は、入力電圧、つまり電圧VINである。バックアップ電源装置1が電気二重層コンデンサ3を放電させる場合には、電圧VN1は、出力電圧である。
【0028】
抵抗Rの一端は、ノードNに電気的に接続されている。抵抗Rの他端は、抵抗Rの一端に電気的に接続されている。抵抗Rの他端は、入力端子1bに電気的に接続されている。抵抗R及び抵抗Rは、電圧VN1を抵抗分圧した電圧Vを、制御部10に出力する。つまり、V=VN1÷(R+R)×Rである。
【0029】
バックアップ電源装置1が電気二重層コンデンサ3を充電する場合には、電圧Vは、入力電圧、つまり電圧VIN(=電圧VN1)に比例する電圧である。バックアップ電源装置1が電気二重層コンデンサ3を放電させる場合には、電圧Vは、出力電圧、つまり電圧VN1に比例する電圧である。
【0030】
抵抗Rの一端は、ノードNに電気的に接続されている。抵抗Rの他端は、スイッチング素子Qのドレインに電気的に接続されている。抵抗Rの一端の電圧V、及び、抵抗Rの他端の電圧Vは、制御部10に入力される。
【0031】
スイッチング素子Qのソースは、コイルLの一端に電気的に接続されている。スイッチング素子Qのゲートには、スイッチング制御信号Sが制御部10から抵抗Rを介して入力される。
【0032】
スイッチング素子Qが、本開示の「第1スイッチング素子」の一例に相当する。
【0033】
なお、本開示では、各スイッチング素子がMOSFETであることとしたが、これに限定されない。各スイッチング素子は、シリコンパワーデバイス、GaNパワーデバイス、SiCパワーデバイス、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などでも良い。
【0034】
各スイッチング素子は、寄生ダイオード(ボディダイオード)を有する。寄生ダイオードとは、MOSFETのバックゲートとソース及びドレインとの間のpn接合である。寄生ダイオードは、トランジスタのオフ時の過渡的な逆起電力を逃すためのフリーホイールダイオードとして利用可能である。
【0035】
制御部10は、抵抗Rの両端間の電圧、つまり、電圧Vと電圧Vとの差に基づいて、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流を検出できる。
【0036】
なお、実施の形態では、バックアップ電源装置1が抵抗Rを備えることとしたが、本開示はこれに限定されない。制御部10は、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間の電圧に基づいて、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流を検出することとしても良い。この場合、バックアップ電源装置1は、抵抗Rを備えなくても良い。但し、スイッチング素子Qのオン抵抗は、抵抗Rと比較して、温度変化が大きい。従って、バックアップ電源装置1は、高い精度が必要な場合は、抵抗Rを備えることとし、高い精度が必要ではない場合は、スイッチング素子Qのオン抵抗を利用することとすると良い。
【0037】
スイッチング素子Qのドレインは、スイッチング素子Qのソース及びコイルLの一端に電気的に接続されている。スイッチング素子Qのソースは、抵抗Rの一端に電気的に接続されている。抵抗Rの他端は、入力端子1bに電気的に接続されている。スイッチング素子Qのゲートには、スイッチング制御信号Sが制御部10から抵抗Rを介して入力される。
【0038】
スイッチング素子Qが、本開示の「第2スイッチング素子」の一例に相当する。
【0039】
抵抗Rの一端は、スイッチング素子Qのソース及び抵抗Rの一端に電気的に接続されている。スイッチング素子Qのソース及び抵抗Rの一端の電圧Vは、抵抗Rを介して、制御部10に入力される。
【0040】
抵抗R10の一端は、スイッチング素子Qのソース及び抵抗Rの一端に電気的に接続されている。スイッチング素子Qのソース及び抵抗Rの一端の電圧Vは、抵抗R10を介して、制御部10に入力される。
【0041】
制御部10は、抵抗Rの両端間の電圧、つまり、電圧V又は電圧Vに基づいて、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流を検出できる。
【0042】
なお、実施の形態では、バックアップ電源装置1が抵抗Rを備えることとしたが、本開示はこれに限定されない。制御部10は、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間の電圧に基づいて、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流を検出することとしても良い。この場合、バックアップ電源装置1は、抵抗Rを備えなくても良い。但し、スイッチング素子Qのオン抵抗は、抵抗Rと比較して、温度変化が大きい。従って、バックアップ電源装置1は、高い精度が必要な場合は、抵抗Rを備えることとし、高い精度が必要ではない場合は、スイッチング素子Qのオン抵抗を利用することとすると良い。
【0043】
コイルLの他端は、電気二重層コンデンサ3の一端(高電位側端)に電気的に接続されている。電気二重層コンデンサ3の他端(低電位側端)は、入力端子1bに電気的に接続されている。
【0044】
抵抗R11の一端は、電気二重層コンデンサ3の一端に電気的に接続されている。抵抗R11の他端は、抵抗R12の一端に電気的に接続されている。抵抗R12の他端は、電気二重層コンデンサ3の他端に電気的に接続されている。抵抗R11及び抵抗R12は、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCを抵抗分圧した電圧Vを、制御部10に出力する。つまり、V=VEDLC÷(R11+R12)×R12である。
【0045】
制御部10は、電圧Vから電圧Vまでに基づいて、昇降圧回路4を制御する。
【0046】
制御部10は、電気二重層コンデンサ3を充電するモード(以下、「第1モード」と称する。)では、電圧VINを降圧して電気二重層コンデンサ3に出力するように、昇降圧回路4を制御する。第1モードでは、昇降圧回路4の入力電圧は、電圧VINであり、出力電圧は、電圧VEDLCである。
【0047】
制御部10は、第1モードでは、スイッチング素子Q及びコイルLを、降圧回路として動作させる。また、制御部10は、第1モードでは、スイッチング素子Qを主スイッチング素子として動作させ、スイッチング素子Qを同期整流素子として動作させる。
【0048】
制御部10は、電気二重層コンデンサ3を放電させるモード(以下、「第2モード」と称する。)では、電圧VEDLCを昇圧して出力端子1cに出力するように、昇降圧回路4を制御する。第2モードでは、昇降圧回路4の入力電圧は、電圧VEDLCであり、出力電圧は、電圧VN1である。
【0049】
制御部10は、第2モードでは、スイッチング素子Q及びコイルLを、昇圧回路として動作させる。また、制御部10は、第2モードでは、スイッチング素子Qを主スイッチング素子として動作させ、スイッチング素子Qを同期整流素子として動作させる。
【0050】
制御部10は、バッテリ電圧低下監視部11と、モード切替タイミング調整部12と、スイッチング周波数設定部13と、スイッチング電流検出部14と、電流情報検出部15と、過電圧検出部16と、出力電圧誤差検出部17と、オンオフ制御部18と、ドライブ選択部19と、第1レベルシフト部20と、第2レベルシフト部21と、オンタイミング制御部22と、ゲート駆動回路B及びBと、を含む。
【0051】
バッテリ電圧低下監視部11は、電圧Vに基づいて、バッテリ2の電圧VINが入力電圧閾値未満に低下したか否かを監視する。モード切替タイミング調整部12は、バッテリ電圧低下監視部11からの出力信号に基づいて、第1モード又は第2モードを表すモード信号SMODEを、スイッチング周期の先頭のタイミングで切り替える。
【0052】
図2は、実施の形態のバックアップ電源装置のバッテリ電圧低下監視部及びモード切替タイミング調整部の回路構成を示す図である。
【0053】
バッテリ電圧低下監視部11は、コンパレータ31と、定電圧源32と、を含む。コンパレータ31の非反転入力端子(+端子)には、定電圧源32の電圧が入力される。定電圧源32の電圧は、入力電圧閾値に応じた電圧である。詳しくは、定電圧源32の電圧は、((入力電圧閾値)÷(R+R)×R)である。コンパレータ31の反転入力端子(-端子)には、電圧Vが入力される。
【0054】
コンパレータ31は、電圧Vが定電圧源32の電圧以上の場合には、ローレベルの信号を出力する。つまり、コンパレータ31は、バッテリ2の電圧VINが入力電圧閾値以上の場合には、ローレベルの信号を出力する。
【0055】
一方、コンパレータ31は、電圧Vが定電圧源32の電圧未満の場合には、ハイレベルの信号を出力する。つまり、コンパレータ31は、バッテリ2の電圧VINが入力電圧閾値未満の場合には、ハイレベルの信号を出力する。
【0056】
モード切替タイミング調整部12は、D型フリップフロップ41と、ワンショット回路42と、を含む。
【0057】
D型フリップフロップ41のD端子(信号入力端子)には、コンパレータ31の出力信号が入力される。
【0058】
ワンショット回路42は、スイッチング周期を表す周期パルス信号SOSC(後述)がローレベルからハイレベルに変化するタイミングで、ワンショットパルスをD型フリップフロップ41のT端子(トリガ入力端子)に出力する。
【0059】
D型フリップフロップ41は、ワンショット回路42から入力されるワンショットパルスがローレベルからハイレベルに変化するタイミングで、コンパレータ31の出力信号を取り込む。D型フリップフロップ41は、反転出力端子(Qバー端子)から、モードを表すモード信号SMODEを出力する。
【0060】
モード信号SMODEは、ハイレベルの場合には第1モード(充電モード)を表し、ローレベルの場合には第2モード(放電モード)を表す。
【0061】
再び図1を参照すると、スイッチング周波数設定部13は、モード信号SMODEに基づいて、スイッチング周波数を表す周期パルス信号SOSCを出力する。
【0062】
図3は、実施の形態のバックアップ電源装置のスイッチング周波数設定部の回路構成を示す図である。
【0063】
スイッチング周波数設定部13は、NOTゲート回路(反転回路)51及び61と、定電流源52、53、56及び57と、トランスファーゲート回路54、55、58、64及び65と、コンデンサ59と、コンパレータ60と、定電圧源62及び63と、を含む。
【0064】
スイッチング周波数設定部13が、本開示の「鋸歯状波生成回路」の一例に相当する。
【0065】
NOTゲート回路51は、モード信号SMODEを反転して、トランスファーゲート回路54及び58に出力する。従って、トランスファーゲート回路54及び58は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合にオフ状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合にオン状態になる。
【0066】
コンデンサ59の低電位側端は、基準電位に電気的に接続されている。
【0067】
定電流源52は、電源電位VDDと、コンデンサ59の高電位側端と、の間に電気的に接続されている。
【0068】
定電流源53の一端は、電源電位VDDに電気的に接続されている。定電流源53の他端は、トランスファーゲート回路54を介して、コンデンサ59の高電位側端に電気的に接続されている。
【0069】
モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合には、トランスファーゲート回路54がオフ状態になる。従って、コンデンサ59は、定電流源52だけによって充電される。モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合には、トランスファーゲート回路54がオン状態になる。従って、コンデンサ59は、定電流源52及び53の両方によって充電される。つまり、コンデンサ59は、モード信号SMODEの信号値に応じて充電電流が変わるので、電圧の上昇スピードが変わる。
【0070】
コンデンサ59の高電位側端の電圧が、鋸歯状波信号SSAWである。
【0071】
コンパレータ60の反転入力端子(-端子)は、コンデンサ59の高電位側端に電気的に接続されている。コンパレータ60の非反転入力端子(+端子)は、トランスファーゲート回路64を介して、定電圧源62に電気的に接続されているとともに、トランスファーゲート回路65を介して、定電圧源63に電気的に接続されている。
【0072】
トランスファーゲート回路64は、コンパレータ60の出力信号がハイレベルの場合にオン状態になり、コンパレータ60の出力信号がローレベルの場合にオフ状態になる。
【0073】
NOTゲート回路61は、コンパレータ60の出力信号を反転して、トランスファーゲート回路55及び65に出力する。従って、トランスファーゲート回路55及び65は、コンパレータ60の出力信号がハイレベルの場合にオフ状態になり、コンパレータ60の出力信号がローレベルの場合にオン状態になる。
【0074】
コンパレータ60は、コンデンサ59の電圧が基準電圧(定電圧源62又は63の電圧)未満の場合は、ハイレベルの信号を出力する。なお、コンパレータ60の出力信号がハイレベルの場合は、トランスファーゲート回路64がオン状態になるので、コンパレータ60の非反転入力端子には、定電圧源62の電圧が基準電圧として入力される。
【0075】
コンパレータ60は、コンデンサ59の電圧が基準電圧(定電圧源62又は63の電圧)以上の場合は、ローレベルの信号を出力する。なお、コンパレータ60の出力信号がローレベルの場合は、トランスファーゲート回路65がオン状態になるので、コンパレータ60の非反転入力端子には、定電圧源63の電圧が基準電圧として入力される。
【0076】
つまり、コンパレータ60の基準電圧は、ローレベルからハイレベルに変化するときと、出力信号がハイレベルからローレベルに変化するときと、で異なる。
【0077】
コンパレータ60の出力信号が、周期パルス信号SOSCである。
【0078】
トランスファーゲート回路55の一端は、コンデンサ59の高電位側端に電気的に接続されている。
【0079】
定電流源56は、トランスファーゲート回路55の他端と基準電位との間に電気的に接続されている。
【0080】
トランスファーゲート回路58の一端は、トランスファーゲート回路55の他端に電気的に接続されている。
【0081】
定電流源57は、トランスファーゲート回路58と基準電位との間に電気的に接続されている。
【0082】
モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合には、コンデンサ59は、定電流源56だけによって放電される。モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合には、トランスファーゲート回路58がオン状態になる。従って、コンデンサ59は、定電流源56及び57の両方によって放電される。つまり、コンデンサ59は、モード信号SMODEの信号値に応じて放電電流が変わるので、電圧の降下スピードが変わる。
【0083】
以上を総合すると、コンデンサ59は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合は、相対的に遅いスピードで充放電される。従って、鋸歯状波信号SSAW及び周期パルス信号SOSCの周波数は、相対的に低くなる。
【0084】
一方、コンデンサ59は、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合は、相対的に速いスピードで充放電される。従って、鋸歯状波信号SSAW及び周期パルス信号SOSCの周波数は、相対的に高くなる。
【0085】
図4は、実施の形態のバックアップ電源装置の鋸歯状波信号及び周期パルス信号の一例を示す図である。
【0086】
鋸歯状波信号SSAWは、タイミングtから上昇を開始する。鋸歯状波信号SSAWの上昇スピードは、定電流源52及び53の電流値に依る。周期パルス信号SOSCは、タイミングtでハイレベルとなる。
【0087】
周期パルス信号SOSCは、鋸歯状波信号SSAWが電圧V100(定電圧源62の電圧)に達したタイミングtで、ローレベルとなる。周期パルス信号SOSCがローレベルになると、基準電圧が電圧V100(定電圧源62の電圧)から電圧V101(定電圧源63の電圧)に切り替わる。鋸歯状波信号SSAWは、タイミングtから下降を開始する。鋸歯状波信号SSAWの下降スピードは、定電流源56及び57の電流値に依る。
【0088】
周期パルス信号SOSCは、鋸歯状波信号SSAWが電圧V101に達したタイミングtで、ハイレベルとなる。周期パルス信号SOSCがハイレベルになると、基準電圧が電圧V101から電圧V100に切り替わる。鋸歯状波信号SSAWは、タイミングtから上昇を開始する。
【0089】
再び図1を参照すると、第1レベルシフト部20は、電圧V及びVをグランドレベルの電圧にレベルシフトして、スイッチング電流検出部14に出力する。
【0090】
スイッチング電流検出部14は、電圧V及びVがレベルシフトされた後の電圧に基づいて、抵抗Rを流れる電流、即ちスイッチング素子Qのドレイン-ソース間電流がゼロに達したこと又は反転したことを検出する。
【0091】
また、スイッチング電流検出部14は、電圧Vに基づいて、抵抗Rを流れる電流、即ちスイッチング素子Qのドレイン-ソース間電流がゼロに達したこと又は反転したことを検出する。
【0092】
スイッチング電流検出部14は、第1モードでは、同期整流素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流がゼロに達した又は反転したときに、反転検出信号SREVをオンオフ制御部18に出力する。
【0093】
また、スイッチング電流検出部14は、第2モードでは、同期整流素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流がゼロに達した又は反転したときに、反転検出信号SREVをオンオフ制御部18に出力する。
【0094】
図5は、実施の形態のバックアップ電源装置のスイッチング電流検出部の回路構成を示す図である。
【0095】
スイッチング電流検出部14は、コンパレータ121及び122と、トランスファーゲート回路123及び124と、NOTゲート回路125と、を含む。
【0096】
コンパレータ121の反転入力端子(-端子)は、基準電位に電気的に接続されている。コンパレータ121の非反転入力端子(+端子)には、第1レベルシフト部20の出力信号が入力される。コンパレータ121は、第1レベルシフト部20の出力信号がゼロより大きい場合は、ハイレベルの信号を出力し、第1レベルシフト部20の出力信号がゼロ以下の場合はローレベルの信号を出力する。
【0097】
コンパレータ122の反転入力端子(-端子)は、基準電位に電気的に接続されている。コンパレータ122の非反転入力端子(+端子)には、電圧Vが入力される。コンパレータ122は、電圧Vがゼロより大きい場合は、ハイレベルの信号を出力し、電圧Vがゼロ以下の場合はローレベルの信号を出力する。
【0098】
NOTゲート回路125は、モード信号SMODEを反転して、トランスファーゲート回路124に出力する。
【0099】
トランスファーゲート回路123は、モード信号SMODEがハイレベルの場合は、コンパレータ121の出力信号を、反転検出信号SREVとして出力する。
【0100】
トランスファーゲート回路124は、モード信号SMODEがローレベルの場合は、コンパレータ122の出力信号を、反転検出信号SREVとして出力する。
【0101】
再び図1を参照すると、第2レベルシフト部21は、電圧V及びVをグランドレベルの電圧にレベルシフトして、電流情報検出部15に出力する。
【0102】
電流情報検出部15は、第1モードの場合は、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間電流の電流情報を検出する。
【0103】
電流情報検出部15は、第2モードの場合は、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間電流の電流情報を検出する。
【0104】
図6は、実施の形態のバックアップ電源装置の電流情報検出部の回路構成を示す図である。
【0105】
電流情報検出部15は、第1電圧電流変換部71と、ダイオード72、75及び79と、抵抗73と、第2電圧電流変換部74と、NOTゲート回路77と、トランスファーゲート回路76及び80と、第3電圧電流変換部78と、を含む。
【0106】
第1電圧電流変換部71は、鋸歯状波信号SSAWの電圧を電流に変換して出力する。
【0107】
ダイオード72のアノードは、第1電圧電流変換部71に電気的に接続されている。ダイオード72のカソードは、抵抗73の一端に電気的に接続されている。ダイオード72のカソードと抵抗73の一端との接続点が、ノードNである。抵抗73の他端は、基準電位に電気的に接続されている。
【0108】
ノードNの電圧が、電流情報信号SCINFOである。
【0109】
第2電圧電流変換部74は、電圧V及びVがレベルシフトされた後の電圧を電流に変換して出力する。
【0110】
ダイオード75のアノードは、第2電圧電流変換部74に電気的に接続されている。ダイオード75のカソードは、ノードNに電気的に接続されている。
【0111】
トランスファーゲート回路76は、ダイオード75のアノードと基準電位との間に電気的に接続されている。
【0112】
NOTゲート回路77は、モード信号SMODEを反転して、トランスファーゲート回路76に出力する。従って、トランスファーゲート回路76は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合にオフ状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合にオン状態になる。
【0113】
トランスファーゲート回路76がオフ状態の場合、第2電圧電流変換部74の出力電流は、ダイオード75を経由して、ノードNに流れる。トランスファーゲート回路76がオン状態の場合、第2電圧電流変換部74の出力電流は、基準電位に流れる。
【0114】
第3電圧電流変換部78は、電圧Vを電流に変換して出力する。
【0115】
ダイオード79のアノードは、第3電圧電流変換部78に電気的に接続されている。ダイオード79のカソードは、ノードNに電気的に接続されている。
【0116】
トランスファーゲート回路80は、ダイオード79のアノードと基準電位との間に電気的に接続されている。
【0117】
トランスファーゲート回路80は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合にオン状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合にオフ状態になる。
【0118】
トランスファーゲート回路80がオン状態の場合、第3電圧電流変換部78の出力電流は、基準電位に流れる。トランスファーゲート回路80がオフ状態の場合、第3電圧電流変換部78の出力電流は、ダイオード79を経由して、ノードNに流れる。
【0119】
以上を整理すると、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合、ノードNには、第1電圧電流変換部71の出力電流と、第2電圧電流変換部74の出力電流と、の和が流れる。つまり、電流情報信号SCINFOは、鋸歯状波信号SSAWに、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間電流の情報が加えられた信号となる。
【0120】
一方、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合、ノードNには、第1電圧電流変換部71の出力電流と、第3電圧電流変換部78の出力電流と、の和が流れる。つまり、電流情報信号SCINFOは、鋸歯状波信号SSAWに、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間電流の情報が加えられた信号となる。
【0121】
再び図1を参照すると、過電圧検出部16は、第1モード時は、昇降圧回路4の出力電圧(電圧VEDLC)が過電圧であることを検出した場合に、過電圧検出信号SOVPを出力する。
【0122】
過電圧検出部16は、第2モード時は、昇降圧回路4の出力電圧(電圧VN1)が過電圧であることを検出した場合に、過電圧検出信号SOVPを出力する。
【0123】
図7は、実施の形態のバックアップ電源装置の過電圧検出部の回路構成を示す図である。
【0124】
過電圧検出部16は、コンパレータ101と、定電圧源102及び103と、トランスファーゲート回路104、105、106及び107と、NOTゲート回路108と、を含む。
【0125】
コンパレータ101が、本開示の「過電圧保護回路」の一例に相当する。
【0126】
コンパレータ101の反転入力端子(-端子)は、トランスファーゲート回路104を介して、定電圧源102に電気的に接続されているとともに、トランスファーゲート回路105を介して、定電圧源103に電気的に接続されている。
【0127】
定電圧源102の電圧は、第1モード時での昇降圧回路4の出力電圧(電圧VEDLC)の過電圧閾値である予め定められた第1過電圧閾値に応じた電圧である。詳しくは、定電圧源102の電圧は、((第1過電圧閾値)÷(R11+R12)×R12)である。
【0128】
定電圧源103の電圧は、第2モード時での昇降圧回路4の出力電圧(電圧VN1)の過電圧閾値である予め定められた第2過電圧閾値に応じた電圧である。詳しくは、定電圧源103の電圧は、((第2過電圧閾値)÷(R+R)×R)である。
【0129】
NOTゲート回路108は、モード信号SMODEを反転して、トランスファーゲート回路105及び107に出力する。
【0130】
トランスファーゲート回路104は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合に、オン状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合に、オフ状態になる。
【0131】
トランスファーゲート回路105は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合に、オフ状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合に、オン状態になる。
【0132】
コンパレータ101の非反転入力端子(+端子)には、トランスファーゲート回路106を介して電圧Vが入力される。また、コンパレータ101の非反転入力端子には、トランスファーゲート回路107を介して電圧Vが入力される。
【0133】
トランスファーゲート回路106は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合に、オン状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合に、オフ状態になる。
【0134】
トランスファーゲート回路107は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合に、オフ状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合に、オン状態になる。
【0135】
以上を総合すると、コンパレータ101は、第1モード時は、電圧Vが定電圧源102の電圧以上の場合、つまり、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VEDLCが第1過電圧閾値以上の場合に、ハイレベルの過電圧検出信号SOVPを出力する。また、コンパレータ101は、第2モード時は、電圧Vが定電圧源103の電圧以上の場合、つまり、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VN1が第2過電圧閾値以上の場合に、ハイレベルの過電圧検出信号SOVPを出力する。
【0136】
再び図1を参照すると、出力電圧誤差検出部17は、第1モード時は、昇降圧回路4の出力電圧(電圧VEDLC)と目標電圧との誤差を表す誤差信号SERRを出力する。
【0137】
出力電圧誤差検出部17は、第2モード時は、昇降圧回路4の出力電圧(電圧VN1)と目標電圧との誤差を表す誤差信号SERRを出力する。
【0138】
図8は、実施の形態のバックアップ電源装置の出力電圧誤差検出部の回路構成を示す図である。
【0139】
出力電圧誤差検出部17は、エラーアンプ(オペアンプ)81及び85と、定電圧源82及び86と、抵抗83及び87と、コンデンサ84及び88と、トランスファーゲート回路89及び90と、NOTゲート回路91と、を含む。
【0140】
エラーアンプ81の非反転入力端子(+端子)には、定電圧源82の電圧が入力される。定電圧源82の電圧は、第2モード時の昇降圧回路4の出力電圧(電圧VN1)の目標電圧に応じた電圧である。詳しくは、定電圧源82の電圧は、((電圧VN1の目標電圧)÷(R+R)×R)である。
【0141】
エラーアンプ81の反転入力端子(-端子)には、電圧Vが入力される。エラーアンプ81の反転入力端子と出力端子との間には、抵抗83及びコンデンサ84によって、負帰還が掛けられている。エラーアンプ81は、定電圧源82の電圧と電圧Vとの差電圧に応じた電圧を出力する。
【0142】
エラーアンプ85の非反転入力端子(+端子)には、定電圧源86の電圧が入力される。定電圧源86の電圧は、第1モード時の昇降圧回路4の出力電圧(電圧VEDLC)の目標電圧に応じた電圧である。詳しくは、定電圧源86の電圧は、((電圧VEDLCの目標電圧)÷(R11+R12)×R12)である。
【0143】
エラーアンプ85の反転入力端子(-端子)には、電圧Vが入力される。エラーアンプ85の反転入力端子と出力端子との間には、抵抗87及びコンデンサ88によって、負帰還が掛けられている。エラーアンプ85は、定電圧源86の電圧と電圧Vとの差電圧に応じた電圧を出力する。
【0144】
NOTゲート回路91は、モード信号SMODEを反転して、トランスファーゲート回路89に出力する。従って、トランスファーゲート回路89は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合にオフ状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合にオン状態になる。
【0145】
トランスファーゲート回路90は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合にオン状態になり、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合にオフ状態になる。
【0146】
以上を総合すると、出力電圧誤差検出部17は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合に、電圧Vと定電圧源86の電圧との差電圧に応じた電圧を、誤差信号SERRとして出力する。つまり、出力電圧誤差検出部17は、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VEDLCと目標電圧(例えば、3V)との差電圧に応じた誤差信号SERRを出力する。
【0147】
一方、出力電圧誤差検出部17は、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合に、電圧Vと定電圧源82の電圧との差電圧に応じた電圧を、誤差信号SERRとして出力する。つまり、出力電圧誤差検出部17は、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VN1と目標電圧(例えば、12V)との差電圧に応じた誤差信号SERRを出力する。
【0148】
再び図1を参照すると、オンタイミング制御部22は、周期パルス信号SOSC、反転検出信号SREV及び電圧Vに基づいて、オンタイミング制御信号SOTMGをオンオフ制御部18に出力する。
【0149】
第1モードにおいて、電気二重層コンデンサ3が低電圧の場合、コイルLのエネルギー掃き出し時の電流傾斜(右肩下がり傾斜)が非常に緩やかになり、スイッチング素子Qのオフ期間でコイルLの電流がほとんど下がらない。そして、コイルLの電流は、スイッチング素子Qの次のオン期間のスイッチング遅れ等により電流が増加、この繰り返しにより、大きな電流(過電流)となり得る。オンタイミング制御部22は、この過電流を抑制する。
【0150】
図9は、実施の形態のバックアップ電源装置のオンタイミング制御部の構成を示す図である。
【0151】
オンタイミング制御部22は、第1ワンショット回路141と、第2ワンショット回路142と、カウンタ143と、低電圧検出部144と、NOTゲート回路145と、ANDゲート回路146及び147と、ORゲート回路148と、を含む。
【0152】
第1ワンショット回路141には、周期パルス信号SOSCが入力される。第1ワンショット回路141は、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化するタイミングで、第1ワンショット信号SSHT1を出力する。なお、第1ワンショット信号SSHT1のパルス幅は、デッドタイムに相当する。尚、デッドタイム回路は、図示していないが、オンオフ制御部18から出力される主スイッチング制御信号SSW1及び同期整流スイッチング制御信号SSW2を共にローレベルとし貫通電流を防止する回路である。
【0153】
第2ワンショット回路142には、第1ワンショット信号SSHT1が入力される。第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1がハイレベルからローレベルに変化するタイミングで、第2ワンショット信号SSHT2を出力する。
【0154】
カウンタ143には、第1ワンショット信号SSHT1が入力される。カウンタ143は、第1ワンショット信号SSHT1を予め定められたN回(Nは、2以上の整数)カウントしたタイミングで、カウント信号SCNTを出力する。つまり、カウンタ143は、第1ワンショット信号SSHT1をN分周する。
【0155】
実施の形態では、カウンタ143は、「0」から「7」までカウントする3ビットサイクルカウンタとするが、本開示はこれに限定されない。
【0156】
また、カウンタ143には、反転検出信号SREVが入力される。カウンタ143は、反転検出信号SREVが入力されたタイミングで、現在のカウント値をリセット(クリア)する。
【0157】
低電圧検出部144は、電圧Vに基づいて、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満であるか否かを監視する。低電圧検出部144は、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満である場合に、低電圧検出信号SLVを出力する。
【0158】
低電圧閾値が、本開示の「第2設定電圧」の一例に相当する。
【0159】
NOTゲート回路145は、低電圧検出信号SLVを反転した信号S10を出力する。
【0160】
ANDゲート回路146には、カウント信号SCNT、低電圧検出信号SLV及び第2ワンショット信号SSHT2が入力される。ANDゲート回路146は、カウント信号SCNT、低電圧検出信号SLV及び第2ワンショット信号SSHT2の論理積演算結果である信号S11を出力する。
【0161】
ANDゲート回路147には、第2ワンショット信号SSHT2及び信号S10が入力される。ANDゲート回路147は、第2ワンショット信号SSHT2及び信号S10の論理積演算結果である信号S12を出力する。
【0162】
ORゲート回路148には、信号S11及び信号S12が入力される。ORゲート回路148は、信号S11及び信号S12の論理和演算結果であるオンタイミング制御信号SOTMGを出力する。
【0163】
オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMGがハイレベルになるタイミングで、主スイッチング制御信号SSW1を出力する。
【0164】
図10から図13までは、実施の形態のバックアップ電源装置の制御部の動作タイミングを示す図である。
【0165】
図10は、第1モードにおいて、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上であり、且つ、コイルLの電流が途切れない電流連続動作である場合の、制御部10の動作タイミングを示す。
【0166】
電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上である場合、低電圧検出部144は、ローレベルの低電圧検出信号SLVを出力する。従って、ANDゲート回路146は、ローレベルの信号S11を出力する。また、ANDゲート回路147は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベルの場合には、ハイレベルの信号S12を出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベルの場合には、ローレベルの信号S12を出力する。つまり、ORゲート回路148は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベルの場合には、ハイレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベルの場合には、ローレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力する。
【0167】
従って、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上であり、且つ、コイルLの電流が途切れない電流連続動作である場合、主スイッチング制御信号SSW1の1周期であるスイッチングサイクルは、周期パルス信号SOSCの1サイクル分に相当する。
【0168】
コイルLの電流が途切れない電流連続動作である場合、スイッチング電流検出部14は、ローレベルの反転検出信号SREVを出力する。
【0169】
タイミングt30において、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化すると、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をローレベルからハイレベルにする。
【0170】
また、このとき、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をハイレベルからローレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qは、オフ状態となる。但し、スイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、抵抗Rに電流IR8が流れている。電流IR8は、時間の経過とともに、減少する。
【0171】
タイミングt31において、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をハイレベルからローレベルにする。第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をローレベルからハイレベルにする。ANDゲート回路147は、信号S12をローレベルからハイレベルにする。ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMGがローレベルからハイレベルに変化すると、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルからハイレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、抵抗Rに電流IR5が流れる。電流IR5は、時間の経過とともに、増加する。
【0172】
タイミングt32において、第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をハイレベルからローレベルにする。ANDゲート回路147は、信号S12をハイレベルからローレベルにする。ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをハイレベルからローレベルにする。
【0173】
タイミングt33において、オンオフ制御部18は、主スイッチング制御信号SSW1をハイレベルからローレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となり、電流IR5がゼロになる。一方、同期整流素子であるスイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、電流IR8が流れる。電流IR8は、時間の経過とともに、減少する。
【0174】
タイミングt34において、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をローレベルからハイレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、電流IR8は、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる。
【0175】
図11は、第1モードにおいて、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上であり、且つ、コイルLの電流が途切れる電流不連続動作である場合の、制御部10の動作タイミングを示す。
【0176】
電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上である場合、低電圧検出部144は、ローレベルの低電圧検出信号SLVを出力する。従って、ANDゲート回路146は、ローレベルの信号S11を出力する。また、ANDゲート回路147は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベルの場合には、ハイレベルの信号S12を出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベルの場合には、ローレベルの信号S12を出力する。つまり、ORゲート回路148は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベルの場合には、ハイレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベルの場合には、ローレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力する。
【0177】
従って、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上であり、且つ、コイルLの電流が途切れる電流不連続動作である場合、スイッチングサイクルは、周期パルス信号SOSCの1サイクル分に相当する。
【0178】
タイミングt40において、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化すると、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をローレベルからハイレベルにする。
【0179】
また、このとき、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をハイレベルからローレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qは、オフ状態となる。
【0180】
タイミングt41において、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をハイレベルからローレベルにする。第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をローレベルからハイレベルにする。ANDゲート回路147は、信号S12をローレベルからハイレベルにする。ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMGがローレベルからハイレベルに変化すると、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルからハイレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、電流IR5が流れる。電流IR5は、時間の経過とともに、増加する。
【0181】
タイミングt42において、第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をハイレベルからローレベルにする。ANDゲート回路147は、信号S12をハイレベルからローレベルにする。ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをハイレベルからローレベルにする。
【0182】
タイミングt43において、オンオフ制御部18は、主スイッチング制御信号SSW1をハイレベルからローレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となり、電流IR5がゼロになる。一方、同期整流素子であるスイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、電流IR8が流れる。電流IR8は、時間の経過とともに、減少する。
【0183】
タイミングt44において、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をローレベルからハイレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、電流IR8は、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる。
【0184】
タイミングt45において、電流IR8がゼロになると、スイッチング電流検出部14は、反転検出信号SREVをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、反転検出信号SREVがローレベルからハイレベルに変化すると、同期整流スイッチング制御信号SSW2をハイレベルからローレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となり、電流IR8が負方向に流れることが抑制される。
【0185】
図12は、第1モードにおいて、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満であり、且つ、コイルLの電流が途切れない電流連続動作である場合の、制御部10の動作タイミングを示す。
【0186】
電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満である場合、低電圧検出部144は、ハイレベルの低電圧検出信号SLVを出力する。従って、ANDゲート回路147は、ローレベルの信号S12を出力する。また、ANDゲート回路146は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベル且つカウント信号SCNTがハイレベルの場合には、ハイレベルの信号S11を出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベル又はカウント信号SCNTがローレベルの場合には、ローレベルの信号S11を出力する。つまり、ORゲート回路148は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベル且つカウント信号SCNTがハイレベルの場合には、ハイレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベル又はカウント信号SCNTがローレベルの場合には、ローレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力する。
【0187】
従って、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満であり、且つ、コイルLの電流が途切れない電流連続動作である場合、スイッチングサイクルは、周期パルス信号SOSCの8サイクル分に相当する。
【0188】
コイルLの電流が途切れない電流連続動作である場合、スイッチング電流検出部14は、ローレベルの反転検出信号SREVを出力する。
【0189】
図12の全体にわたって、カウンタ143は、第1ワンショット信号SSHT1をカウントする。カウンタ143は、カウント値が「1」の場合に、カウント信号SCNTをハイレベルにする。
【0190】
タイミングt50において、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化すると、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をローレベルからハイレベルにする。
【0191】
また、このとき、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をハイレベルからローレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qは、オフ状態となる。但し、スイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、抵抗Rに電流IR8が流れている。電流IR8は、時間の経過とともに、減少する。
【0192】
また、このとき、カウンタ143は、カウント値が「1」であるので、カウント信号SCNTをハイレベルにする。
【0193】
タイミングt51において、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をハイレベルからローレベルにする。第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をローレベルからハイレベルにする。また、カウンタ143は、ハイレベルのカウント信号SCNTを出力している。ANDゲート回路146は、信号S11をローレベルからハイレベルにする。従って、ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMGがローレベルからハイレベルに変化すると、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルからハイレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、抵抗Rに電流IR5が流れる。電流IR5は、時間の経過とともに、増加する。
【0194】
タイミングt52において、第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をハイレベルからローレベルにする。ANDゲート回路146は、信号S11をハイレベルからローレベルにする。ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをハイレベルからローレベルにする。
【0195】
タイミングt53において、オンオフ制御部18は、主スイッチング制御信号SSW1をハイレベルからローレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となり、電流IR5がゼロになる。一方、同期整流素子であるスイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、電流IR8が流れる。電流IR8は、時間の経過とともに、減少する。
【0196】
タイミングt54において、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をローレベルからハイレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、電流IR8は、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる。
【0197】
タイミングt55において、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化すると、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をローレベルからハイレベルにする。
【0198】
また、このとき、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をハイレベルからローレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となる。但し、スイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、抵抗Rに電流IR8が流れている。
【0199】
図13は、第1モードにおいて、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満であり、且つ、コイルLの電流が途切れる電流不連続動作である場合の、制御部10の動作タイミングを示す。
【0200】
電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満である場合、低電圧検出部144は、ハイレベルの低電圧検出信号SLVを出力する。従って、ANDゲート回路147は、ローレベルの信号S12を出力する。また、ANDゲート回路146は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベル且つカウント信号SCNTがハイレベルの場合には、ハイレベルの信号S11を出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベル又はカウント信号SCNTがローレベルの場合には、ローレベルの信号S11を出力する。つまり、ORゲート回路148は、第2ワンショット信号SSHT2がハイレベル且つカウント信号SCNTがハイレベルの場合には、ハイレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力し、第2ワンショット信号SSHT2がローレベル又はカウント信号SCNTがローレベルの場合には、ローレベルのオンタイミング制御信号SOTMGを出力する。
【0201】
従って、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満であり、且つ、コイルLの電流が途切れる電流不連続動作である場合、スイッチングサイクルは、周期パルス信号SOSCの8サイクル分に相当する。但し、後述するように、スイッチングサイクルは、途中で終了(中止)し得る。
【0202】
図13の全体にわたって、カウンタ143は、第1ワンショット信号SSHT1をカウントする。カウンタ143は、カウント値が「1」の場合に、カウント信号SCNTをハイレベルにする。
【0203】
タイミングt60において、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化すると、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をローレベルからハイレベルにする。
【0204】
また、このとき、カウンタ143は、カウント値が「1」であるので、カウント信号SCNTをハイレベルにする。
【0205】
タイミングt61において、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をハイレベルからローレベルにする。第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をローレベルからハイレベルにする。また、カウンタ143は、ハイレベルのカウント信号SCNTを出力している。ANDゲート回路146は、信号S11をローレベルからハイレベルにする。従って、ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMGがローレベルからハイレベルに変化すると、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルからハイレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、抵抗Rに電流IR5が流れる。電流IR5は、時間の経過とともに、増加する。
【0206】
タイミングt62において、第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をハイレベルからローレベルにする。ANDゲート回路146は、信号S11をハイレベルからローレベルにする。ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをハイレベルからローレベルにする。
【0207】
タイミングt63において、オンオフ制御部18は、主スイッチング制御信号SSW1をハイレベルからローレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となり、電流IR5がゼロになる。一方、同期整流素子であるスイッチング素子Qの寄生ダイオードを経由して、電流IR8が流れる。電流IR8は、時間の経過とともに、減少する。
【0208】
タイミングt64において、オンオフ制御部18は、同期整流スイッチング制御信号SSW2をローレベルからハイレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、電流IR8は、スイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる。
【0209】
タイミングt65において、電流IR8がゼロになると、スイッチング電流検出部14は、反転検出信号SREVをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、反転検出信号SREVがローレベルからハイレベルになると、同期整流スイッチング制御信号SSW2をハイレベルからローレベルにする。これにより、同期整流素子であるスイッチング素子Qはオフ状態となり、電流IR8が負方向に流れることが抑制される。
【0210】
また、カウンタ143は、反転検出信号SREVがローレベルからハイレベルになると、カウント値を「0」にリセットする。つまり、制御部10は、現在のスイッチングサイクルを終了(中止)し、次のスイッチングサイクルを開始する。
【0211】
タイミングt66において、周期パルス信号SOSCがローレベルからハイレベルに変化すると、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をローレベルからハイレベルにする。
【0212】
タイミングt67において、第1ワンショット回路141は、第1ワンショット信号SSHT1をハイレベルからローレベルにする。第2ワンショット回路142は、第2ワンショット信号SSHT2をローレベルからハイレベルにする。また、カウンタ143は、カウント値が「1」であるので、ハイレベルのカウント信号SCNTを出力している。ANDゲート回路146は、信号S11をローレベルからハイレベルにする。従って、ORゲート回路148は、オンタイミング制御信号SOTMGをローレベルからハイレベルにする。オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMGがローレベルからハイレベルに変化すると、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルからハイレベルにする。これにより、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qはオン状態となり、抵抗Rに電流IR5が流れる。電流IR5は、時間の経過とともに、増加する。
【0213】
再び図1を参照すると、オンオフ制御部18は、オンタイミング制御信号SOTMG、反転検出信号SREV、電流情報信号SCINFO、過電圧検出信号SOVP及び誤差信号SERRに基づいて、主スイッチング素子を制御するための主スイッチング制御信号SSW1、及び、同期整流素子を制御するための同期整流スイッチング制御信号SSW2を、ドライブ選択部19に出力する。
【0214】
オンオフ制御部18は、第1モード時には、スイッチング素子Qをスイッチング制御させるとともに、スイッチング素子Qがオフの期間の一部に、スイッチング素子Qをオンさせる。つまり、オンオフ制御部18は、スイッチング素子Qを主スイッチング素子として動作させるとともに、スイッチング素子Qを同期整流素子として動作させ、同期整流制御を行う。
【0215】
オンオフ制御部18は、第2モード時には、スイッチング素子Qをスイッチング制御させるとともに、スイッチング素子Qがオフの期間の一部に、スイッチング素子Qをオンさせる。つまり、オンオフ制御部18は、スイッチング素子Qを主スイッチング素子として動作させるとともに、スイッチング素子Qを同期整流素子として動作させ、同期整流制御を行う。
【0216】
オンオフ制御部18は、主スイッチング制御信号SSW1、及び、同期整流スイッチング制御信号SSW2の周波数を、周期パルス信号SOSCの周波数に合わせる。周期パルス信号SOSCの周波数は、第2モード時の方が、第1モード時よりも高い。つまり、主スイッチング制御信号SSW1、及び、同期整流スイッチング制御信号SSW2の周波数は、第2モード時の方が、第1モード時よりも高い。
【0217】
オンオフ制御部18は、昇降圧回路4の出力電圧が目標電圧に近づくように、主スイッチング素子及び同期整流素子を制御する。誤差信号SERRは、第1モード時は、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VEDLCと目標電圧との差電圧に応じた信号である。誤差信号SERRは、第2モード時は、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VN1と目標電圧との差電圧に応じた信号である。
【0218】
オンオフ制御部18は、反転検出信号SREVがハイレベルになったタイミングで、同期整流素子をオフに制御する。つまり、オンオフ制御部18は、第1モードでは、反転検出信号SREVがハイレベルになったタイミングで、同期整流素子であるスイッチング素子Qをオフに制御する。また、オンオフ制御部18は、第2モードでは、反転検出信号SREVがハイレベルになったタイミングで、同期整流素子であるスイッチング素子Qをオフに制御する。
【0219】
オンオフ制御部18は、過電圧検出信号SOVPがハイレベルになった場合、主スイッチング素子及び同期整流素子を動作停止させる。
【0220】
オンオフ制御部18は、鋸歯状波信号SSAWに主スイッチング素子のドレイン-ソース間電流を加えた電流情報信号SCINFOに基づいて、主スイッチング素子及び同期整流素子を電流モード制御する。
【0221】
図14は、実施の形態のバックアップ電源装置の鋸歯状波信号、電流情報信号、誤差信号及び主スイッチング制御信号の一例を示す図である。
【0222】
図14(a)は、鋸歯状波信号SSAWに主スイッチング素子のドレイン-ソース間電流を加えない場合、つまり、電圧モード制御の場合の主スイッチング制御信号SSW1を示す図である。
【0223】
オンオフ制御部18は、鋸歯状波信号SSAWが上昇開始するタイミングt10において、主スイッチング制御信号SSW1をハイレベルにする。
【0224】
オンオフ制御部18は、鋸歯状波信号SSAWが誤差信号SERRに達したタイミングt11において、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルにする。
【0225】
図14(b)は、鋸歯状波信号SSAWに主スイッチング素子のドレイン-ソース間電流を加える場合、つまり、電流モード制御の場合の主スイッチング制御信号SSW1を示す図である。
【0226】
信号111は、主スイッチング素子のドレイン-ソース間電流を示す。電流情報信号SCINFOは、鋸歯状波信号SSAWに信号111を加えた信号である。
【0227】
オンオフ制御部18は、電流情報信号SCINFOが上昇開始するタイミングt20において、主スイッチング制御信号SSW1をハイレベルにする。
【0228】
オンオフ制御部18は、電流情報信号SCINFOが誤差信号SERRに達したタイミングt21において、主スイッチング制御信号SSW1をローレベルにする。主スイッチング制御信号SSW1がローレベルになると、主スイッチング素子がオフ状態になるので、信号111がローレベルになる。
【0229】
再び図1を参照すると、ドライブ選択部19は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合は、主スイッチング制御信号SSW1をゲート駆動回路Bに出力し、同期整流スイッチング制御信号SSW2をゲート駆動回路Bに出力する。
【0230】
ドライブ選択部19は、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合は、主スイッチング制御信号SSW1をゲート駆動回路Bに出力し、同期整流スイッチング制御信号SSW2をゲート駆動回路Bに出力する。
【0231】
図15は、実施の形態のバックアップ電源装置のドライブ選択部の回路構成を示す図である。
【0232】
ドライブ選択部19は、ANDゲート回路(論理積回路)131、132、134及び135と、ORゲート回路(論理和回路)133及び136と、NOTゲート回路137と、を含む。
【0233】
NOTゲート回路137は、モード信号SMODEを反転して、ANDゲート回路132の一方の入力端子及びANDゲート回路134の一方の入力端子に出力する。
【0234】
ANDゲート回路131の一方の入力端子には、モード信号SMODEが入力され、他方の入力端子には、主スイッチング制御信号SSW1が入力される。
【0235】
ANDゲート回路132の他方の入力端子には、同期整流スイッチング制御信号SSW2が入力される。
【0236】
ANDゲート回路134の他方の入力端子には、主スイッチング制御信号SSW1が入力される。
【0237】
ANDゲート回路135の一方の入力端子には、モード信号SMODEが入力され、他方の入力端子には、同期整流スイッチング制御信号SSW2が入力される。
【0238】
ORゲート回路133の一方の入力端子には、ANDゲート回路131の出力信号が入力され、他方の入力端子には、ANDゲート回路132の出力信号が入力される。
【0239】
ORゲート回路133は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合は、主スイッチング制御信号SSW1を、ゲート駆動回路Bに出力する。
【0240】
ORゲート回路133は、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合は、同期整流スイッチング制御信号SSW2を、ゲート駆動回路Bに出力する。
【0241】
ORゲート回路136の一方の入力端子には、ANDゲート回路134の出力信号が入力され、他方の入力端子には、ANDゲート回路135の出力信号が入力される。
【0242】
ORゲート回路136は、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合は、同期整流スイッチング制御信号SSW2を、ゲート駆動回路Bに出力する。
【0243】
ORゲート回路136は、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合は、主スイッチング制御信号SSW1を、ゲート駆動回路Bに出力する。
【0244】
再び図1を参照すると、ゲート駆動回路Bは、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合は、主スイッチング制御信号SSW1を増幅したスイッチング制御信号Sを、スイッチング素子Qのゲートに出力する。
【0245】
ゲート駆動回路Bは、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合は、同期整流スイッチング制御信号SSW2を増幅したスイッチング制御信号Sを、スイッチング素子Qのゲートに出力する。
【0246】
ゲート駆動回路Bは、モード信号SMODEがハイレベル(第1モード)の場合は、同期整流スイッチング制御信号SSW2を増幅したスイッチング制御信号Sを、スイッチング素子Qのゲートに出力する。
【0247】
ゲート駆動回路Bは、モード信号SMODEがローレベル(第2モード)の場合は、主スイッチング制御信号SSW1を増幅したスイッチング制御信号Sを、スイッチング素子Qのゲートに出力する。
【0248】
(効果)
[1]特許文献1記載のバックアップ電源装置は、放電時には、第2スイッチング素子だけをスイッチング制御し、第1スイッチング素子を制御しない(動作させない)。つまり、特許文献1記載のバックアップ電源装置は、非同期整流動作を行う。
【0249】
一方、実施の形態のバックアップ電源装置1は、放電時(第2モード時)には、スイッチング素子Qをスイッチング制御させるとともに、スイッチング素子Qがオフの期間の一部に、スイッチング素子Qをオンさせる。つまり、実施の形態のバックアップ電源装置1は、スイッチング素子Qを同期整流素子として動作させ、同期整流動作を行う。
【0250】
これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、特許文献1記載のバックアップ電源装置と比較して、出力整流素子を不要とすることができ、部品点数を抑制できる。
【0251】
特許文献1記載のバックアップ電源装置は、充電時には、第1スイッチング素子だけをスイッチング制御し、第2スイッチング素子を制御せず(動作させず)、第2スイッチング素子をダイオードとして機能させている。つまり、特許文献1記載のバックアップ電源装置は、非同期整流動作を行う。
【0252】
一方、実施の形態のバックアップ電源装置1は、充電時(第1モード時)には、スイッチング素子Qをスイッチング制御させるとともに、スイッチング素子Qがオフの期間の一部に、スイッチング素子Qをオンさせる。つまり、実施の形態のバックアップ電源装置1は、スイッチング素子Qを同期整流素子として動作させ、同期整流動作を行う。
【0253】
これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、特許文献1記載のバックアップ電源装置と比較して、損失を抑制でき、効率を向上させることができる。
【0254】
[2]実施の形態のバックアップ電源装置1は、電流不連続動作(軽負荷)である場合に、同期整流素子をオンしたままだと、逆流電流が流れ、入力側へエネルギーを回生してしまい効率が低下する。また、実施の形態のバックアップ電源装置1は、電気二重層コンデンサ3の充電電圧が上昇すると、充電エネルギーよりも回生エネルギーが大きくなり、目標電圧まで充電できなくなる。そこで、実施の形態のバックアップ電源装置1は、コイルLがエネルギーを掃き出し、同期整流素子のドレイン-ソース間の電流がゼロとなる又は反転するタイミング、つまり、反転検出信号SREVがハイレベルになったタイミングで、同期整流素子をオフに制御する。これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、逆流電流を抑制し、効率の低下を抑制できる。また、実施の形態のバックアップ電源装置1は、電気二重層コンデンサ3の充電電圧を目標電圧まで充電できる。
【0255】
[3]実施の形態のバックアップ電源装置1は、第1モード時は、充電電流を制限しながらの充電が可能である。しかし、実施の形態のバックアップ電源装置1は、第2モード時は、電子機器が必要とする電力を昇圧しながら供給しなければならないので、回路に大きな電流が流れ得る。
【0256】
従って、実施の形態のバックアップ電源装置1は、第2モード時にスイッチング周波数を保ったままとすると、コイルLのサイズを大きくしなければならない。一方、実施の形態のバックアップ電源装置1は、第1モード時は、ノイズ抑制の観点から、スイッチング周波数をあまり高くしないことが望ましい。
【0257】
そこで、スイッチング周波数設定部13は、第2モード時のスイッチング周波数を、第1モード時のスイッチング周波数よりも高い周波数にする。これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、コイルLのサイズを抑制できるとともに、ノイズを抑制できる。
【0258】
[4]実施の形態のバックアップ電源装置1は、第1モード時は、昇降圧回路4の出力電圧である電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCと目標電圧との差電圧に基づいて(具体的には、電圧Vに基づいて)制御を行う。実施の形態のバックアップ電源装置1は、第2モード時は、昇降圧回路4の出力電圧である電圧VN1と目標電圧との差電圧に基づいて(具体的には、電圧Vに基づいて)制御を行う。
【0259】
しかし、モード切り替え時に、1個のエラーアンプの入力側を上記2つの電圧で切り替えることとすると、問題が発生し得る。つまり、モード切り替え時に、エラーアンプの入力電圧を全く別の電圧レベルに切り替えることになるので、モード切り替え前のエラーアンプの出力電圧と、モード切り替え後のエラーアンプの出力電圧と、は全く異なる電圧となる。従って、エラーアンプの出力電圧の応答遅れや不安定動作が発生し得る。
【0260】
そこで、出力電圧誤差検出部17(図8参照)は、2個のエラーアンプ81及び85を備え、モード切り替え時に、エラーアンプ81及び85の出力側を切り替える。これにより、エラーアンプ81及び85は、常に(制御に使用していない時も)夫々の入力電圧に対応した出力電圧を出力し続けており、モード切り替え時の応答遅れや不安定動作を抑制できる。
【0261】
[5]コンパレータは、エラーアンプと異なり、入力電圧を別の電圧レベルに切り替えることが可能である。そこで、過電圧検出部16(図7参照)は、1個のコンパレータ101を備え、モードに応じて、コンパレータ101の入力電圧を切り替える。即ち、第1モード時は、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCを抵抗分圧した電圧Vがコンパレータ101に入力される。第2モード時は、出力電圧である電圧VN1を抵抗分圧した電圧を、コンパレータ101の入力側で切り替える。
【0262】
これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、1個のコンパレータ101によって、第1モード及び第2モードの両方のモードで過電圧検出が可能であり、回路を抑制できる。
【0263】
[6]一般に、電流モード制御の方が、電圧モード制御よりも位相補償が容易であり、応答を上げた(周波数ゲインを上げた)設定が可能である。そこで、オンオフ制御部18は、電流情報信号SCINFOを加味した電流モード制御を採用している。但し、第1モード時と第2モード時とでは、電流検出点が異なっている。
【0264】
そこで、電流情報検出部15(図6参照)は、鋸歯状波信号SSAWに加える電流情報を、モードにより切り替える。つまり、電流情報検出部15は、第1モード時は、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流の電流情報を検出する。また、電流情報検出部15は、第2モード時は、主スイッチング素子であるスイッチング素子Qのドレイン-ソース間に流れる電流の電流情報を検出する。
【0265】
これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、第1モード及び第2モードのどちらのモードでも、電流モード制御を実現できる。
【0266】
[7]第1モードと第2モードとは全く異なる制御である。従って、スイッチング周期の途中でモード切替を行うこととすると、1つのスイッチング周期のこととは言え、アブノーマル動作となる。
【0267】
そこで、モード切替タイミング調整部12(図2参照)は、スイッチング周期の途中でモード変更条件、つまり電圧VINと入力電圧閾値との大小関係が変化しても、次のスイッチング周期の開始、つまり周期パルス信号SOSCの立ち上がりまで待って、モード信号SMODEを切り替える。これにより、実施の形態のバックアップ電源装置1は、上記アブノーマル動作を抑制できる。
【0268】
[8]電気二重層コンデンサ3が低電圧の場合、コイルLのエネルギー掃き出し時の電流IR8の傾斜(右肩下がり傾斜)が非常に緩やかになり、スイッチング素子Qのオフ期間でコイルLの電流がほとんど下がらない。そして、コイルLの電流は、スイッチング素子Qの次のオン期間のスイッチング遅れ等により電流が増加、この繰り返しにより、大きな電流(過電流)となり得る。スイッチング素子Qの電流リミットで制限をかける場合では、リーディングエッジブランク(マスク期間)やコンパレータ遅延等があるので、徐々に電流リミット以上の電流が流れてしまい過電流が生じ得る。
【0269】
そこで、オンタイミング制御部22は、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満の場合に、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値以上の場合の第1スイッチングサイクル(周期パルス信号SOSCの1サイクル分に相当)よりも長い第2スイッチングサイクル(周期パルス信号SOSCの8サイクル分に相当)で制御を行う。これにより、実施の形態の制御部10は、コイルLのエネルギー掃き出しの時間を確保できるので、過電流を抑制できる。
【0270】
但し、これでは、電気二重層コンデンサ3の充電時間が長くなってしまう可能性がある。そこで、オンタイミング制御部22は、スイッチング素子Qに流れる電流IR8がゼロ又は反転したら(反転検出信号SREVがハイレベルになったら)、現在の第2スイッチングサイクルを終了(中止)して、次の第2スイッチングサイクルを開始する。これにより、オンタイミング制御部22は、電気二重層コンデンサ3の充電時間が長くなってしまうことを抑制できる。
【0271】
[9]オンタイミング制御部22は、第2スイッチングサイクルを、第1スイッチングサイクルをN分周(Nは、2以上の整数)したスイッチングサイクルであることとした。これにより、オンタイミング制御部22は、第2スイッチングサイクルを、カウンタ143の追加で容易に実現でき、回路規模を抑制できる。
【0272】
[10]オンタイミング制御部22は、電気二重層コンデンサ3の電圧VEDLCが低電圧閾値未満の場合に、反転検出信号SREVがハイレベルになったタイミングで、第2スイッチングサイクルを終了(中止)する。この反転検出信号SREVは、実施の形態において、第1モード時に、同期整流素子であるスイッチング素子Qをオフにするタイミングを表す信号と同一である。つまり、オンタイミング制御部22は、スイッチング電流検出部14を利用できる。これにより、オンタイミング制御部22は、回路規模を抑制できる。
【0273】
<付記>
実施の形態では、制御部10をハードウェア回路で構成したが、本開示はこれに限定されない。制御部10は、処理装置(CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)等)とプログラムとで構成しても良い。
【0274】
本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0275】
1 バックアップ電源装置
2 バッテリ
3 電気二重層コンデンサ
4 昇降圧回路
5 端子部
10 制御部
11 バッテリ電圧低下監視部
12 モード切替タイミング調整部
13 スイッチング周波数設定部
14 スイッチング電流検出部
15 電流情報検出部
16 過電圧検出部
17 出力電圧誤差検出部
18 オンオフ制御部
19 ドライブ選択部
20 第1レベルシフト部
21 第2レベルシフト部
22 オンタイミング制御部
、Q スイッチング素子
コイル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15