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特開2022-171440容器の中に残っている液体の残量を出力するシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171440
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】容器の中に残っている液体の残量を出力するシステム
(51)【国際特許分類】
   G01G 19/64 20060101AFI20221104BHJP
   G01G 23/16 20060101ALI20221104BHJP
   G01G 17/04 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
G01G19/64
G01G23/16 Z
G01G17/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078084
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000106106
【氏名又は名称】サラヤ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(72)【発明者】
【氏名】松本 直士
(57)【要約】      (修正有)
【課題】液体の減りゆく状況を逐次観察し把握できるシステムを提供する。
【解決手段】容器17の中に残っている液体の残量を出力するシステムであって、容器が載置される計量板21と、計量板21に載置された容器の重量を検出する重量検出器27と、信号入力部23,24と、計量板に空の容器が載せられた状態又は空の容器の重量と同じ重量の重りが載せられた状態若しくは計量板に何も載せられていない状態の第1重量を取得する手段と、所定量の液体が充填された容器又は所定量の液体が充填された容器と同じ重量の重りが計量板に載置された状態の所定量の液体が充填された容器又は重りの第2重量W2を取得する手段と、一定の時間間隔をあけて、液体が残っている容器の第3の重量W3を測定する手段と、第1~第3の重量W1~W3を用いて、液体の残量率Rを演算する演算部と、演算部で算出された残量率を出力する出力部を備えている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(16,17)の中に残っている液体の残量を出力するシステムであって、
前記容器が載置される計量板(21)と、
前記計量板(21)に載置された前記容器の重量を検出する重量検出器(27)と、
信号入力部(23,24)と、
前記計量板(21)に、液体が収容されていない空の容器が載せられた状態、又は液体が収容されていない空の容器の重量と同じ重量の重りが載せられた状態、若しくは前記計量板(21)に何も載せられていない状態で、前記信号入力部(23)から入力される第1信号に応答して、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて前記空の容器又は前記空の容器と同じ重量の重りの第1重量(W1)を取得する手段と、
所定量の液体が充填された容器又は所定量の液体が充填された容器と同じ重量の重りが前記計量板(21)に載置された状態で前記信号入力部(23)から入力される第2信号に応答して、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて前記所定量の液体が充填された容器又は前記所定量の液体が充填された容器と同じ重量の重りの第2重量(W2)を取得する手段と、
前記第1重量(W2)と前記第2重量(W2)が測定された後、一定の時間間隔をあけて、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて、液体が残っている容器の第3の重量(W3)を取得する手段と、
前記第1の重量(W1)、前記第2の重量(W2)及び前記第3の重量(W3)を用いて、数式[(W3-W1)/(W2-W1)]に基づいて前記容器の中に残っている液体の残量率(R)を演算する演算部(32)と、
前記演算部(32)で算出された残量率を出力する出力部(33)を備えたシステム。
【請求項2】
前記第1の重量は、液体が収容されていない空の容器である、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の重量は、液体が収容されていない空の容器の重量と同じ重量の重りである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
容器(16,17)の中に残っている液体の残量を出力するシステムであって、
前記容器が載置される計量板(21)と、
前記計量板(21)に載置された前記容器の重量を検出する重量検出器(27)と、
信号入力部(23,24)と、
所定量の液体が充填された容器が前記計量板(21)に載置された状態で前記信号入力部(23)から入力される信号に応答して、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて前記所定量の液体が充填された容器の基準重量(Wa)を取得する手段と、
前記基準重量(W2)が測定された後、一定の時間間隔をあけて、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて、液体が残っている容器の残重量(Wb)を取得する手段と、
前記基準重量(Wa)と前記残重量(Wb)を用いて、数式[(Wb/Wa)]に基づいて前記容器の中に残っている液体の残量率(R)を演算する演算部(32)と、
前記演算部(32)で算出された残量率を出力する出力部(33)を備えたシステム。
【請求項5】
前記容器が前記液体を収容可能な液体収容器(17)で、
前記システムは少なくとも一つの液体吐出装置(16)を含み、
前記液体収容器(17)と前記少なくとも一つの液体吐出装置(16)が、前記液体収容器(17)から前記少なくとも一つの液体吐出装置(16)に液体を供給する液体供給ライン(18)によって接続されている請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
【請求項6】
前記容器が前記液体を収容可能な容器部を備えた液体吐出装置(16)である請求項1~4のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
前記残量率を表示する表示部(43)を備えた請求項1~6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
前記液体が薬剤である請求項1~7のいずれかに記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器の中に残っている液体の残量を比率又は百分率で出力するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
アルコール手指消毒は流水と石けんによる手洗いよりもはるかに高い除菌効果が認められている。そのため、COVID-19を含む感染症を予防するために、例えば建物の入口や職場の部署ごとに薬剤を収容した容器が設置されており、今や容器の近くを通過する度に手指消毒を励行することが習慣となり、大量の薬剤が消費されている。
【0003】
一方、薬剤の消費量は、場所によって大きく異なる。例えば、食品工場や製薬工場のように高度な手指衛生が要求される場所では短時間の間に多量の薬剤が消費される。そのため、容器の交換や薬剤を補充する頻度を出来るだけ少なくするために、薬剤が短時間に大量に消費される場所には大容量の容器を設置し、逆に単位時間当たりの薬剤の消費量が少ない場所では少容量の容器を設置することが行われている。しかし、場所によっては流動人口が大きく変動し、ある時期(季節、曜日、時間帯)には大量の人が往来し、別の時期には人の往来が減少する場所もある。そのため、状況に応じて大容量の容器と小容量の容器を使い分けたいという事情もある。
【0004】
また、薬剤の残量を常に把握し、薬剤が無くなる前に容器を交換するか薬剤を補充することが必要である。そのためには、容器重量を定期的に計測することによって薬剤の残量や消費量を把握することが重要である。しかし、例えば1リットルの容器と10リットルの容器では大きさも重量も大きく異なり、容器の大きさを変える度に計量装置を交換するのは極めて効率が悪い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2021-6992号公報
【0006】
このような課題を解決するために、特許文献1には、感染予防支援システムが開示されており、そこでは薬液の残量が一定量未満になったときに、残量不足を表す出力する技術(例えば、画面に残量不足を意味するオブジェクトを表示する、またはスピーカを介して残量不足を意味する音声を出力)する技術が開示されている。
【0007】
しかし、特許文献1のシステムは、薬液の残量が一定量未満になった段階で残量不足を出力するだけで、残量不足に至るまでは警告がなされることがない。そのため、容器の交換時期や薬液の補充時期を予測できず、交換や補充の計画を事前に立案することができない。その結果、場合によって、交換や補充が間に合わず、十分な衛生環境を保ちえない事態を招きかねない。
【0008】
また、薬液の入っている容器の重量を計測し、その重量を報知することも考え得るが、単なる重量表示だけでは容器の中に残っている残量を把握できない。特に、必要に応じて異なる大きさの容器が使用される状況にあっては、容器交換又は薬液補充の緊急性を知り得ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、液体の減りゆく状況を逐次観察し把握できる装置と方法を提供することを目的とする。
本発明はまた、液体を収容した容器の交換計画や液体の補充計画を事前に立案することができる装置と方法を提供する。
本発明はさらに、ある時期は大容量の容器を使用し、別の時期には小容量の容器を使用する状況にあっても、液体の残量を数値表示可能な装置と方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
これらの目的を達成するため、本発明の実施形態に係るシステムは、
容器の中に残っている液体の残量を出力するシステムであって、
前記容器が載置される計量板(21)と、
前記計量板(21)に載置された前記容器の重量を検出する重量検出器(27)と、
信号入力部(23,24)と、
前記計量板(21)に、液体が収容されていない空の容器が載せられた状態、又は液体が収容されていない空の容器の重量と同じ重量の重りが載せられた状態、若しくは前記計量板(21)に何も載せられていない状態で、前記信号入力部(23)から入力される第1信号に応答して、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて前記空の容器又は前記空の容器と同じ重量の重りの第1重量(W1)を取得する手段と、
所定量の液体が充填された容器又は所定量の液体が充填された容器と同じ重量の重りが前記計量板(21)に載置された状態で前記信号入力部(23)から入力される第2信号に応答して、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて前記所定量の液体が充填された容器又は前記所定量の液体が充填された容器と同じ重量の重りの第2重量(W2)を取得する手段と、
前記第1重量(W2)と前記第2重量(W2)が測定された後、一定の時間間隔をあけて、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて、液体が残っている容器の第3の重量(W3)を取得する手段と、
前記第1の重量(W1)、前記第2の重量(W2)及び前記第3の重量(W3)を用いて、数式[(W3-W1)/(W2-W1)]に基づいて前記容器の中に残っている液体の残量率(R)を演算する演算部(32)と、
前記演算部(32)で算出された残量率を出力する出力部(33)を備えていることを特徴とする。
【0011】
本発明の他の実施形態に係るシステムは、
容器の中に残っている液体の残量を出力するシステムであって、
前記容器が載置される計量板(21)と、
前記計量板(21)に載置された前記容器の重量を検出する重量検出器(27)と、
信号入力部(23,24)と、
所定量の液体が充填された容器が前記計量板(21)に載置された状態で前記信号入力部(23)から入力される信号に応答して、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて前記所定量の液体が充填された容器の基準重量(Wa)を取得する手段と、
前記基準重量(W2)が測定された後、一定の時間間隔をあけて、前記重量検出器(27)からの出力に基づいて、液体が残っている容器の残重量(Wb)を取得する手段と、
前記基準重量(Wa)と前記残重量(Wb)を用いて、数式[(Wb/Wa)]に基づいて前記容器の中に残っている液体の残量率(R)を演算する演算部(32)と、
前記演算部(32)で算出された残量率を出力する出力部(33)を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態に係るシステムによれば、液体の減りゆく状況を逐次観察し把握できる。そのため、ある時期は大容量の容器を使用し、別の時期には小容量の容器を使用する状況にあっても、容器の交換計画や液体の補充計画を事前に立案できる。また、液体を収容する容器の大きさ(容量)に拘わらず、液体の減少傾向を容易に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る残量出力システムの全体構成を示す図。
図2図1の残量出力システムに使用される計測装置と容器の斜視図。
図3】計測装置の回路ブロック図。
図4】計測装置で実行される0点校正処理のフローチャート。
図5】計測装置で実行される基準点校正処理のフローチャート。
図6】計測装置で実行される残量検出処理のフローチャート。
図7】計測装置で実行される残量率計算処理のフローチャート。
図8】計測装置で実行される通信処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る残量出力システムを説明する。
【0015】
[1:システムの全体構成]
図1は、本発明に係る残量出力システム(以下、「システム」という。)10の一実施形態を示す。図示するようにシステム10は、例えば各事業所(例えば、商業施設、工場、病院等)に設置された事業所システム11と、事業所システム11から地理的に離れた箇所に設けられた管理システム12とを含む。これら事業所システム11と管理システム12は、通信網(例えば、インターネット)13を介して通信可能に接続されている。
【0016】
[1.1:事業所システム]
事業所システム11は、例えば事業所14の複数のエリア15(15A,15B・・・)にそれぞれ配置された多数の液体吐出装置(ディスペンサ)16(16A1,16A2・・・16B1,16B2・・・)を含む。液体吐出装置16から吐出される液体は、例えば薬液(消毒液を含む。)である。
【0017】
エリア15は、例えば、商業施設の場合、施設の入口・出口、各フロアの昇降口(エスカレータ又はエレベータの昇降口)、各売場などである。工場の場合、工場や各製造設備の入口・出口、管理棟の入口・出口などである。病院の場合、病院の入口・出口、ナースステーション、病室や待合室の入口などである。
【0018】
液体吐出装置16は、各エリア15(15A,15B・・・)の適当な箇所に配置された液体収容器(以下、「容器」という。)17(17A,17B・・・)に、液体供給ライン18(18A,18B・・・)を介して接続されており、各液体吐出装置16には消費された量に見合う量の液体が液体供給ライン18を介して自動的に供給されるように構成されている。図面上は、各エリアに複数の液体吐出装置16が配置されているが、各エリアには配置される液体吐出装置16は少なくとも一つであればよい。
【0019】
液体吐出装置16は、自動液体吐出装置又は手動液体吐出装置のいずれであってもよい。例えば、自動液体吐出装置は、手指検知器とポンプを備えており、ユーザが液体吐出ノズルの近くに手をかざしたことを手指検出器が検出すると、その検出信号に基づいてポンプが一定時間駆動して液体を吐出する装置である。手動液体吐出装置は、手動液体吐出装置の上部に設けられた圧力ノズルポンプヘッドを押下することによって液体がノズルから吐出される装置である。
【0020】
実施形態では、容器17はタンク又はボトルである。液体の消費量(消費速度)はエリアによって異なる。例えば商業施設の場合、施設の入口・出口は大量の人が往来するため、短時間に大量の液体が消費される。これに対し、売場単位でみたとき、ある売場では短時間に多くの液体が消費されるが、別の売場では短時間に少量の液体しか消費されないこともある。一方、普段の消費量は少ないものの、時期によっては大量の液体が消費されるという事態も想定される。例えば、季節商品を扱う場所では、繁忙期は大量の液体が消費され、閑散期には少量の液体しか消費されない、ということも考えられる。したがって、各エリアの消費量を観察し、必要に応じて、適宜大きさ(容量)の異なる容器が用意される。
【0021】
各エリア15には、容器17の重量を測定して容器17内に残っている液体の残量率を出力するための計測装置19が配置されている。「残量率」は、容器17に液体が収容されていないときの空容器の重量(空重量)をW1、容器17に所定量の液体が収容されている(例えば、10リットル容器に約10リットルの液体が収容されている)ときの重量(基準重量)(空重量と容器に充填された所定量の液体の重量との合計)をW2、現時点で容器17に残っている液体の残重量(空重量と容器に残っている液体の重量との合計)をW3としたとき、残量率Rは以下の数式1で計算されるR1(比率)、R1に100を乗じたR2(百分率)のいずれかで表される。
【0022】
[数式1]
残量率R(R1)=(W3-W1)/(W2-W1)
[数式2]
残量率R(R2)=100[(W3-W1)/(W2-W1)]
【0023】
[計測装置]
実施形態において、計測装置19は、図2に示すように、略四角形の箱型筐体20を有する。筐体20の上面は透明又は半透明のガラスからなる計量板21で覆われている。筐体20には、容器17の重量(W1,W2,W3)を測定するとともに、測定された重量をもとに計算された残量率を出力するために種々の構成が設けられている。
【0024】
例えば、実施形態において、筐体20の側面には、電源スイッチ22、0点校正スイッチ(信号入力部)23及び基準点校正スイッチ(信号入力部)24が配置されている。実施形態において、電源スイッチ22は筐体20の側面に配置されているが、筐体20の底部に設けた着脱可能なカバー(図示せず)の内側に配置してもよい。
【0025】
計量板21の下には、2つの発光手段(例えば、LED25とLED26)が配置されている。LED25、26は、0点校正スイッチ23と基準点校正スイッチ24にそれぞれ対応しており、後述するように0点校正スイッチ23と基準点校正スイッチ24の操作に応じて点滅(間欠点灯)、点灯(常時点灯)、消灯の3つの状態に切り替わる。
【0026】
LED25と0点校正スイッチ23が対応し、LED26と基準点校正スイッチ24が対応していることを明確にするために、実施形態において、LED25の発光色は緑、LED26の発光色は赤に設定されている。
【0027】
計量板21の下にはまた、計量板21の上に載置された容器17等の重量を測定する重量検出器27が配置されている。実施形態では、重量検出器27として4つのひずみゲージが用いられている。図示するように、4つのひずみゲージは、四角形の計量板21の長辺方向と短辺方向に対称に配置され、それらの出力が平均されて重量が検出されるように構成されている。
【0028】
図3に示すように、筐体20の内部には、記憶部31、演算部32、出力部(通信部)33、電源部34及び制御部35が配置されている。図示しないが、電源部34は、電源スイッチ22、0点校正スイッチ23、基準点校正スイッチ24、LED25、LED26、記憶部31、演算部32、出力部33、及び制御部35に、電源スイッチ21を含む電気回路(図示せず)を介して電気的に接続されており、電源スイッチ21がオンされた状態で、必要な機器に必要な電力を供給されるように構成されている。電源部34は、バッテリ電源(電池)であってもよいし、図示しない電源アダプタ(例えば、直流6ボルト電源)に接続された電源機器であってもよい。
【0029】
出力部33は、事業所14に配置された通信網28を介して、事業所14に設置されたコンピュータシステムのサーバ36と通信可能である。通信網28は、無線通信装置(例えば、LAN又はWi-Fi(登録商標))であってもよいし、有線通信線であってもよい。
【0030】
図1に示すように、サーバ36は、通信部37、記憶部38を有する。通信部37は、各計測装置19の出力部33から出力される信号を、通信網28を介して受信可能である。
【0031】
[1.2:管理システム]
管理システム12は、例えば、事業所14の各エリア15に配置されている容器17の交換又は容器17への液体の補充を行う部署又は事業者のコンピュータシステムである。図示するように、管理システム12は、通信部41、記憶部42及び表示部43を有する。通信部41は、通信網13を介して事業所14のサーバ36と通信可能である。通信網13は、例えばインターネットである。
【0032】
[2.動作]
以上の構成を備えたシステム10の動作を説明する。
【0033】
[2.1:計測装置]
事業所システム11の各計測装置19では、制御部35が、記憶部31に記憶されている種々のプログラムを実行する。このプログラムには、以下に説明する、液体管理プログラムが含まれる。以下、この液体管理プログラムについて説明する。
【0034】
制御部35は、液体管理プログラムにしたがって、以下に説明する複数の処理を一定の時間ごとに実行する。
【0035】
具体的に、電源34から電力が供給されると、制御部35は、図示しない初期設定処理を実行し、後に説明する複数のフラグF1~F7、タイマT1~T7を初期値「0」に設定する。制御部35はまた、一定の時間間隔をあけて、以下に説明する一連の処理(0点校正#100、基準点校正#200、残量検出#300、残量率計算#400、通信#500)を繰り返し実行する。
【0036】
[0点校正(#100)]
0点校正(#100)は、計測装置19に空容器17が載せられた状態、又は該空容器と同じ重量の重りが載せられた状態、若しくは前記容器の重量が収容される液体の重量に比べて明らかに少ない場合は前記計量板(21)に何も積載していない状態で、その重量W1を測定する処理である。
【0037】
具体的に、図4に示すように、0点校正#100において、制御部35は、フラグF2が「0」か否か判断し(#101)、次にフラグF1が「0」か否か判断する(#102)。上述のとおり、計測装置19の電源スイッチ22がオフ状態からオン状態に設定されると、制御部35がフラグF1,F2を「0」に設定する。したがって、電源スイッチ22がオンされた直後、フラグF1,F2は「0」である。
【0038】
フラグF2,F1が共に「0」に設定された状態で、制御部35は0点校正スイッチ23が押されたか否か、具体的には、0点校正スイッチ23が押されたときに発生する信号の変化(オンエッジ)を検出する(#103)。0点校正スイッチ23が押された場合、制御部35はフラグF1を「1」に設定し(#104)、LED25を点滅する(#105)。次に、制御部35は、タイマT1を起動してそのタイマ値をカウントアップ(#106)した後、再び0点校正スイッチ23が押されたか否か判断する(#107)。
【0039】
タイマT1の計時中に再度0点校正スイッチ23が押されてオンエッジ(第1信号)が検出されると、制御部35は、複数の重量検出器27を起動し、重量検出器27からの出力をもとに空容器17の空重量W1を計測する(#108:計測手段)。タイマT1の長さは、タイマT1の計時中(タイマT1が終了するまでの間)、空重量W1は少なくとも一回又は複数回計測されるように決められる。計測された空重量W1に対応する信号は、制御部35の指示に基づいて記憶部31に送信されて保存(更新)される。記憶部31に記憶される空重量W1は、タイマT1の計時中に計測された複数の空重量計測値の平均値であってもよいし、タイマT1の計時中に計測された複数の空重量計測値の中から最大値と最小値を除いた複数の計測値の平均であってもよい。
【0040】
空重量W1の計測が終了すると、制御部35は、LED25を点灯して(#109)、0点校正が適正に行われたことを表示する。次に、制御部35は、フラグF1を「0」に設定し、フラグF2を「1」に設定し(#110)、タイマT1のタイマ値を「0」にリセットする(#111)。
【0041】
#107で、再度の0点校正スイッチ23のオンエッジが検出されなかった場合、つまり、タイマT1の計時中に再び0点校正スイッチ23が押されなかった場合、制御部35は、タイマT1の計時が終了(タイムアップ)したか否か判断し(#112)、タイマT1が計時中であれば上述の処理(#101~#107)を繰り返し、タイマT1が終了するとフラグF1を「0」に設定し(#113)、タイマT1をリセットする(#114)する。
【0042】
上述のとおり、タイマT1の計時中に再度0点校正スイッチ23が押されると、#110でフラグF1が「0」、フラグF2が「1」に設定される。この状態になると、制御部35は、#101でフラグF2が「0」でない(「1」である)と判断し、タイマT2を起動してそのタイマ値をカウントアップ(#115)した後、タイマT2が終了したか否か判断する(#116)。タイマT2が計時中の場合、制御部35は、#101、#115の処理を繰り返す。この間、LED25は点灯状態に維持される。制御部35は、タイマT2が終了した判断すると、LED25を消灯し(#117)、フラグF2を「0」に設定し(#118)、タイマT2をリセットする(#119)。
【0043】
このように、計測装置19に、新しい空容器17載せられた状態又はそれと同じ重量の重りが載せられた状態若しくは何も載せられていない状態で、所定時間(タイマT1の計時時間)内に0点校正スイッチ23が2回押されると、空容器17又はそれと同じ重量の重り若しくは何も積載していない状態の空重量W1が記憶部31に記憶される。しかし、一度0点校正スイッチ23が押された後、所定時間(タイマT1の計時時間)内に再び0点校正スイッチ23が押されることがなければ、空重量W1は計測されることがない。また、0点校正スイッチ23が押されるとLED25を点滅し、再び0点校正スイッチ23が押されるとLED25を点灯し、その後所定時間(タイマT2の計時時間)LED25の点灯状態を維持する。したがって、オペレータは、LED25の状態によって、0点校正が適正に行われたか否かを知ることができる。また、LED25の発光色(緑)は、LED26の発光色(赤)と異なるため、オペレータは、点滅又は点灯するLED25の発光色を確認することによって、基準点校正ではなく、0点校正が行われたことを確認できる。
【0044】
[基準点校正(#200)]
基準点校正(#200)は、所定量の液体が充填された容器(充填容器)(例えば、10リットル容器に約10リットルの液体が充填された容器)の重量(基準重量)W2を測定する処理である。
【0045】
具体的に、図5に示すように、基準点校正#200において、制御部35は、フラグF4が「0」か否か判断し(#201)、次にフラグF3が「0」か否か判断する(#202)。上述のとおり、計測装置19の電源スイッチ22がオフ状態からオン状態に切り替わると、フラグF3,F4は「0」に設定される。したがって、電源スイッチ22がオンされた直後、フラグF3,F4は「0」である。
【0046】
この状態で、制御部35は基準点校正スイッチ24が押されたか否か、具体的には、基準点校正スイッチ24が押されたときに発生する信号の変化(オンエッジ)を検出する(#203)。基準点校正スイッチ24が押された場合、制御部35はフラグF3を「1」に設定し(#204)、LED26を点滅する(#205)。次に、制御部35は、タイマT3を起動してそのタイマ値をカウントアップ(#206)した後、再び基準点校正スイッチ24が押されたか否か判断する(#207)。
【0047】
タイマT3の計時中に再度基準点校正スイッチ24が押されてオンエッジ(第2信号)が検出されると、制御部35は、複数の重量検出器27を起動し、重量検出器27からの出力をもとに充填容器17の基準重量W2を計測する(#208:計測手段)。タイマT3の長さは、タイマT3の計時中(タイマT3が終了するまでの間)、基準重量W2は少なくとも一回又は複数回計測されるように決められる。計測された基準重量W2に対応する信号は、制御部35の指示に基づいて記憶部31に送信されて保存(更新)される。記憶部31に記憶される基準重量W2は、タイマT3の計時中に計測された複数の基準重量計測値の平均値であってもよいし、タイマT3の計時中に計測された複数の基準重量計測値の中から最大値と最小値を除いた複数の計測値の平均であってもよい。
【0048】
基準重量W2の計測が終了すると、制御部35は、LED26を点灯して(#209)、基準点校正が適正に行われたことを表示する。次に、制御部35は、フラグF3を「0」に設定し、フラグF4を「1」に設定し(#210)、タイマT3のタイマ値を「0」にリセットする(#211)。
【0049】
#207で、再度基準点校正スイッチ24のオンエッジが検出されなかった場合、つまり、タイマT3の計時中に再び基準点校正スイッチ24が押されなかった場合、制御部35は、タイマT3の計時が終了(タイムアップ)したか否か判断し(#212)、タイマT3が計時中であれば上述の処理(#201~#207)を繰り返し、タイマT3が終了するとフラグF3を「0」に設定するとともにフラグF5,F6,F7を「1」に設定し(#213)、タイマT3をリセットする(#214)する。
【0050】
上述のとおり、タイマT3の計時中に再度基準点校正スイッチ24が押されると、#210でフラグF3が「0」、フラグF4が「1」に設定される。この状態になると、制御部35は、#201でフラグF4が「0」でない(「1」である)と判断し、タイマT4を起動してそのタイマ値をカウントアップ(#215)した後、タイマT4が終了したか否か判断する(#216)。タイマT4が計時中の場合、制御部35は、#201、#215の処理を繰り返す。この間、LED26は点灯状態に維持される。制御部35は、タイマT4が終了した判断すると、LED26を消灯し(#217)、フラグF4を「0」に設定するとともにF5,F6,F7を「1」に設定し(#218)、タイマT4をリセットする(#219)。
【0051】
このように、計測装置19に充填容器17又はそれと同じ重量の重りが載せられ、所定時間(タイマT3の計時時間)内に基準点校正スイッチ24が2回押されると、充填容器17又はそれと同じ重量の重りの空重量W2が記憶部31に記憶される。しかし、一度基準点校正スイッチ24が押された後、所定時間(タイマT3の計時時間)内に再び基準点校正スイッチ24が押されることがなければ、基準重量W2は計測されることがない。また、基準点校正スイッチ24が押されるとLED26を点滅し、再び基準点校正スイッチ24が押されるとLED26を点灯し、その後所定時間(タイマT4の計時時間)LED26の点灯状態を維持する。したがって、オペレータは、LED26の状態によって、基準点校正が適正に行われたか否かを知ることができる。また、LED26の発光色(赤)は、LED25の発光色(緑)と異なるため、オペレータは、点滅又は点灯するLED26の発光色を確認することによって、0点校正ではなく、基準点校正が行われたことを確認できる。
【0052】
[残量検出(#300)]
残量検出(#300)は、0点校正#100と基準点校正#200が行われた後、容器17の中に残っている液体の残量を計測する処理である。具体的に、図6に示すように、残量検出#300では、制御部35は、フラグF5が「0」に設定されているか否か判断する(#301)。上述のとおり、フラグF5は、基準点校正(#213、#218)で「1」に設定される。したがって、フラグF5が「1」に設定されている状態では、残量検出の対象となる容器の基準点校正が終了している。
【0053】
フラグF5が「1」の場合、制御部35は、タイマT5を起動してタイマ値をカウントアップ(#302)した後、タイマT5が終了したか否か判断する(#303)。タイマT5が終了の場合、制御部35は重量検出器27を起動し、重量検出器27からの出力をもとに、容器17の残重量W3を計測する(#304)。タイマT5の計時中(タイマT5が終了するまでの間)、残重量W3は少なくとも一回又は複数回計測される。計測された残重量W3に対応する信号は、制御部35の指示に基づいて記憶部31に送信され、そこに保存(更新)される。記憶部31に記憶される残重量W3は、タイマT5の計時中に計測された複数の残重量計測値の平均値であってもよいし、タイマT5の計時中に計測された複数の計測値の中から最大値と最小値を除いた複数の残重量計測値の平均あってもよい。タイマT5が終了すると、制御部35は、タイマT5のタイマ値を「0」にリセットする(#305)。
【0054】
このように、同じ容器から液体が供給されている間、容器17に残った液体の残重量が一定時間ごとに計測されて記憶部31に記憶される。
【0055】
[残量率計算(#400)]
残量率計算(#400)は、容器17に残っている液体の残量(残量率)を、0点校正、基準点校正及び残量検出の際に得られた重量W1,W2,W3をもとに、基準点校正時の量に対する比率又は百分率に変換する処理である。具体的に、図7に示すように、残量率計算#400では、制御部35は、フラグF6が「0」に設定されているか否か判断する(#401)。上述のとおり、フラグF6は、基準点校正(#213)で「1」に設定される。フラグF6が「1」の場合、制御部35は、タイマT6を起動してタイマ値をカウントアップ(#402)した後、タイマT6が終了したか否か判断する(#403)。タイマT6の計時中は待機し、タイマT6が終了すると、制御部35は記憶部31に記憶されている重量W1,W2及びW3を読み出し、これを演算部32に送信する(#404)。演算部32は、上述の数式3又は数式4に基づいて、残量率R(R1又はR2)を計算し、計算された残量率Rを記憶部31に記憶する(#405)。
【0056】
[通信(#500)]
通信(#500)は、各計測装置19で計算された残量率R(R1又はR2)を、一定時間ごとに事業所サーバ36に送信する処理である。具体的に、制御部35は、図8に示すように、フラグF7が「0」に設定されているか否か判断する(#501)。上述のとおり、フラグF7は、基準点校正(#213、#218)で「1」に設定される。フラグF7が「1」の場合、制御部35は、タイマT7を起動してタイマ値をカウントアップ(#502)した後、タイマT7が終了したか否か判断する(#503)。タイマT7の計時中(未終了)は待機し、タイマT7が終了すると、制御部35は記憶部31に記憶されている残量率Rを読み出し、これを出力部33から送信し(#504)、タイマT7をリセットする(#505)。送信された残量率Rは、通信網28を介して事業所14のサーバ36の通信部37に受信される。
【0057】
[2.2:事業所サーバ]
各計測装置19の出力部33から出力された残量率は、通信網28を介して、事業所サーバ36の通信部37で受信される。受信された各計測装置19の残量率は記憶部38に記憶される。サーバ36の記憶部38に記憶された残量率R(R1又はR2)は、サーバ36の通信部37から通信網13を介して、管理システム12に一定時間ごとに送信される。
【0058】
[2.3:管理システム]
事業所サーバ36の通信部37から出力された残量率は、通信網13を介して、管理システム12の通信部41で受信される。受信された各計測装置19の残量率は記憶部42に記憶される。管理システム12の記憶部42に記憶された残量率R(R1又はR2)は、管理システム12の表示部43に表示されて一定時間ごとに更新される。表示部43に表示される残量率Rの時間間隔は、例えば5分、10分、20分、30分又は1時間の任意の値に設定可能である。
【0059】
したがって、管理システム12を運営する事業者は、事業所14の各計測装置19に載置された容器17の液体残量を、遠く離れた場所から監視可能である。したがって、必要であれば、管理システム12を運営する事業者、またはその事業者から指示を受けた別の事業者は、各容器17に収容されている液体の残量を適宜確認できる。特に、表示部43に表示される残量率及び消費傾向を確認することによって、どの時点で容器内の液体が無くなるか、また容器交換又は液体補充の緊急性を知ることができ、そのために液体の補充時期を適切に判断できる。また、計測装置19によって自動的に且つ定期的に液量が計測されるだけでなく、自動的に充填量(基準点)が校正されるため、特に液体を補充する場合、補充する液量をいちいち計量する必要がない。
【0060】
特に、本システムでは、液体の残量を「残量率」で表示する。そのため、計測装置19に載置される容器の大きさ(容量)が変更された場合でも、液体の消費傾向、交換時期、補充時期を的確に判断できる。また、具体的な液体の残量を知るよりも、液体の補充時期又は容器の交換時期をより適切に判断できる。特に、同一施設内に異なる大きさ(容量)の容器が複数配置されている状況にあっても、液切れ前にそれぞれの容器に対して適切な対応(交換、補充)が可能である。
【0061】
[他の実施形態]
上述のシステムは、種々改変可能である。
【0062】
[改変例1]
上述の実施形態では、空の容器17又は空の容器の重量と同じ重量の重りを計量板21に載置したとき重量検出器27から出力される信号に基づいて0点校正を行ったが、液体が収容されていない空の容器17の重量が収容される液体の重量に比べて小さい場合(例えば、1リットル容器の容器自体の重量が例えば約10~20グラムのように明らかに少ない場合)、0点校正は必ずしも必要ではない。この場合、残量率は、所定量の液体が充填された容器の重量(Wa)と、重量検出器27から一定の時間間隔をあけて出力される信号に基づいて計測される容器の重量(Wb)との比率をもって残量率が計算される。
【0063】
[改変例2]
上述の基準点校正は、容器17が交換されたとき又は容器17に液体が補充されたとき、交換又は補充の度に行われることが好ましいが、上述のとおり、0点校正(空重量W1)と基準点校正(基準重量W2)の値は記憶部31に記憶されているため、同一容量で同一重量の容器が繰り返し使用される状況にあっては、交換又は補充の度に0点校正と基準点校正を行わなくてもよい。
【0064】
[改変例3]
上述の説明では、計測装置19はサーバ36に残量率のみを出力するものとしたが、残量率と残量(残りの重量W3)を併せて事業所サーバ36に送信し、事業所サーバ36が管理システム12にそれら残量率と残量を併せて送信してもよい。この場合、管理システム12では、残量率と残量を併せて表示することができる。
【0065】
[改変例4]
上述の説明では、計測装置19に0点校正用スイッチ23と基準点校正スイッチ24の2つを設けたが、一つのスイッチの操作方法によって0点校正と基準点校正の処理を実行するようにしてもよい。例えば、一定の時間内に1回スイッチが押されたときは0点校正を実行し、一定時間内に2回スイッチが押されたときは基準点校正を実行するように構成することができる。
【0066】
[改変例5]
以上の説明では、計測装置19から出力された信号(重量信号)は、事業者サーバ36を介して管理システム12に送信されるものとしたが、計測装置19の出力信号は適当な通信網を介して事業所サーバを介することなく管理システムに送信してもよい。
【0067】
[改変例6]
以上の説明では、液体を収容する容器17を計測装置19の上に載置し、該容器17から液体供給ライン18を介して液体吐出装置16に液体を供給するものとしたが、所定量の液体を収容可能な容器部を備えた液体吐出装置を容器17に代えて計測装置19の上に載置し、該液体吐出装置の容器部に残っている液体の量(残量)[比率又は百分率]を計測装置から出力して表示するようにしてもよい。この液体吐出容器には、スプレー吐出式又はジェル吐出式等の容器や、いわゆるバッグ・イン・ボックス型の容器も含まれる。
【符号の説明】
【0068】
10:残量出力システム
11:事業所システム
12:管理システム
13:通信網
14:事業所
16(16A、16B・・・):液体吐出装置
17(17A、17B・・・):容器
19(19A、19B・・・):計測装置
20:筐体
21:計量板
22:電源スイッチ
23:0点校正スイッチ
24:基準点校正スイッチ
27:重量検出器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8