(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171481
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】吐出容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/20 20060101AFI20221104BHJP
【FI】
B65D47/20 111
B65D47/20 BRL
B65D47/20 BSF
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078152
(22)【出願日】2021-04-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】坂本 智
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA25
3E084AA37
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084CC04
3E084CC05
3E084DA01
3E084DB01
3E084DB13
3E084DC04
3E084DC05
3E084EA04
3E084EB02
3E084EC04
3E084EC05
3E084FA02
3E084FC01
3E084GA06
3E084GB06
3E084HB02
3E084HD04
3E084KA05
3E084KB01
3E084LA18
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD07
(57)【要約】
【課題】二重構造の容器本体の口部に打栓された吐出キャップを口部から容易に取り外すことが可能であるとともに不意に吐出キャップが口部から外れることを防止することが可能な吐出容器を提供することである。
【解決手段】外層体10、内層体20及び外気導入口13を備えた二重構造の容器本体2と、吐出口33と通気口34とを備え、打栓により容器本体2の口部4に装着された吐出キャップ3と、内容物の流路を開閉する逆止弁60と、を有する吐出容器1であって、口部4及び側壁部32の何れか一方が、外気導入口13よりも下方側にシール部14を有し、吐出キャップ3の側壁部32が内筒部32aと外筒部32bとを有し、シール部14よりも下方側に内筒部32aと外筒部32bとを連結する破断可能な弱化部35が設けられ、弱化部35を破断させることで吐出キャップ3を口部4から取り外し可能に構成されていることを特徴とする吐出容器1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外層体、前記外層体の内側に配置された減容変形自在の内層体及び前記外層体と前記内層体との間に連通する外気導入口、を備えた二重構造の容器本体と、
内容物の吐出口と外気の通気口とを備えた頂壁部及び筒状の側壁部を備え、打栓により前記容器本体の筒状の口部に設けられた係止突起に前記側壁部に設けられた被係止突起をアンダーカット係合させて前記口部に装着された吐出キャップと、
前記吐出キャップの内側に設けられ、前記吐出口に向けた内容物の流路を開閉する逆止弁と、を有する吐出容器であって、
前記口部及び前記側壁部の何れか一方が、前記外気導入口よりも下方側に、前記側壁部の内周面及び前記口部の外周面の何れか他方に全周に亘って当接するシール部を有し、
前記側壁部が、前記頂壁部に連なる内筒部と、前記内筒部の外側に配置された外筒部とを有し、
前記内筒部と前記外筒部との間に、前記シール部よりも下方側において前記内筒部と前記外筒部とを連結する破断可能な弱化部が設けられ、
前記弱化部を破断させることで前記吐出キャップを前記口部から取り外し可能に構成されていることを特徴とする吐出容器。
【請求項2】
前記外筒部が、前記外筒部を上下方向に延びて設けられて前記外筒部を周方向に分断可能な上下方向弱化部を備えている、請求項1に記載の吐出容器。
【請求項3】
前記外筒部の上端に、前記吐出口を開閉する蓋体を開閉自在に連結するヒンジが設けられ、
前記上下方向弱化部が前記ヒンジに隣接して設けられている、請求項2に記載の吐出容器。
【請求項4】
前記シール部が、前記外気導入口よりも下方側において前記口部の外周面から突出して前記内筒部の内周面に当接し、
前記外筒部に設けられた前記被係止突起が、前記シール部よりも下方側に設けられた前記係止突起にアンダーカット係合している、請求項1~3の何れか1項に記載の吐出容器。
【請求項5】
前記内筒部と前記外筒部との間に、前記シール部よりも下方側において前記内筒部と前記外筒部とを連結する破断不能な連結部が設けられている、請求項1に記載の吐出容器。
【請求項6】
前記外筒部の上端に、前記吐出口を開閉する蓋体を開閉自在に連結するヒンジが設けられ、
前記連結部が前記ヒンジに対して前記口部の軸線を挟んだ反対側に設けられている、請求項5に記載の吐出容器。
【請求項7】
前記シール部が、前記外気導入口よりも下方側において前記口部の外周面から突出して前記内筒部の内周面に当接し、
前記内筒部に設けられた前記被係止突起が、前記係止突起としての機能を有する前記シール部にアンダーカット係合している、請求項5または6に記載の吐出容器。
【請求項8】
前記外気導入口が、前記口部において前記外層体を貫通する貫通孔である、請求項1~7の何れか1項に記載の吐出容器。
【請求項9】
前記外気導入口が、前記内層体の上端に設けられたフランジ部と前記外層体の上端との間に設けられた隙間である、請求項1~7の何れか1項に記載の吐出容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外層体と内層体とを備えた二重構造の容器本体と、容器本体の口部に装着される吐出キャップとを備えた吐出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、化粧水などの化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸、食品調味料あるいは薬品などを内容物として収容する容器として、外層体と内層体とを備えた二重構造の容器本体(二重容器)と、容器本体の口部に装着される吐出キャップとを備え、吐出キャップに設けられた吐出口から内容物を吐出するように構成された吐出容器が知られている。
【0003】
吐出容器の容器本体には、外層体と内層体との間に外気を導入するための外気導入口が設けられ、外気導入口は口部と吐出キャップとの間に区画形成された通路を通って吐出キャップに設けられた通気口に連通している。また、吐出キャップの内側には、内層体の内部から吐出口へ向けた内容物の流出を許容するとともに吐出口から内層体の内部へ向けた内容物や外気の流入を阻止するように内容物の流路を開閉する逆止弁が設けられている。これにより、吐出口から内容物を吐出させた後、逆止弁によって吐出口から内層体の内部への外気の流入が阻止されつつ外気導入口を通して外層体と内層体の間に外気が導入されて外層体の形状を保持したまま内層体のみが減容変形するようになっている。したがって、内層体に収納されている内容物を外気と置換させることなく吐出することができるようにして、内層体の内部に残った内容物を空気と接触し難くし、その劣化や変質を抑制することができる。
【0004】
従来、上記のような吐出容器として、口部の外周面または吐出キャップの側壁部の内周面の何れか一方に上下方向に延びる複数本の縦リブを一体に設けるとともに、口部の外周面または側壁部の内周面の何れか他方に縦リブに食い込んで該縦リブにねじを転写するねじ部を一体に設けた構成とすることで、吐出キャップを口部に打栓により装着することを可能として螺着タイプの吐出キャップよりも高い不正開封防止効果を得つつ、吐出キャップを口部に対して回転させることで容易に取り外すことができるようにして容器本体のリサイクル性を高めた吐出容器が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の吐出容器は、吐出キャップを覆うシュリンクラベルを取り外す際や容器の使用中に、使用者が吐出キャップを誤って回転させると、不意に吐出キャップが口部から外れてしまう虞がある、という問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、二重構造の容器本体の口部に打栓された吐出キャップを口部から容易に取り外すことが可能であるとともに不意に吐出キャップが口部から外れることを防止することが可能な吐出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の吐出容器は、外層体、前記外層体の内側に配置された減容変形自在の内層体及び前記外層体と前記内層体との間に連通する外気導入口、を備えた二重構造の容器本体と、内容物の吐出口と外気の通気口とを備えた頂壁部及び筒状の側壁部を備え、打栓により前記容器本体の筒状の口部に設けられた係止突起に前記側壁部に設けられた被係止突起をアンダーカット係合させて前記口部に装着された吐出キャップと、前記吐出キャップの内側に設けられ、前記吐出口に向けた内容物の流路を開閉する逆止弁と、を有する吐出容器であって、前記口部及び前記側壁部の何れか一方が、前記外気導入口よりも下方側に、前記側壁部の内周面及び前記口部の外周面の何れか他方に全周に亘って当接するシール部を有し、前記側壁部が、前記頂壁部に連なる内筒部と、前記内筒部の外側に配置された外筒部とを有し、前記内筒部と前記外筒部との間に、前記シール部よりも下方側において前記内筒部と前記外筒部とを連結する破断可能な弱化部が設けられ、前記弱化部を破断させることで前記吐出キャップを前記口部から取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記外筒部が、前記外筒部を上下方向に延びて設けられて前記外筒部を周方向に分断可能な上下方向弱化部を備えているのが好ましい。
【0010】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記外筒部の上端に、前記吐出口を開閉する蓋体を開閉自在に連結するヒンジが設けられ、前記上下方向弱化部が前記ヒンジに隣接して設けられているのが好ましい。
【0011】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記シール部が、前記外気導入口よりも下方側において前記口部の外周面から突出して前記内筒部の内周面に当接し、前記外筒部に設けられた前記被係止突起が、前記シール部よりも下方側に設けられた前記係止突起にアンダーカット係合しているのが好ましい。
【0012】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記内筒部と前記外筒部との間に、前記シール部よりも下方側において前記内筒部と前記外筒部とを連結する破断不能な連結部が設けられているのが好ましい。
【0013】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記外筒部の上端に、前記吐出口を開閉する蓋体を開閉自在に連結するヒンジが設けられ、前記連結部が前記ヒンジに対して前記口部の軸線を挟んだ反対側に設けられているのが好ましい。
【0014】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記シール部が、前記外気導入口よりも下方側において前記口部の外周面から突出して前記内筒部の内周面に当接し、前記内筒部に設けられた前記被係止突起が、前記係止突起としての機能を有する前記シール部にアンダーカット係合しているのが好ましい。
【0015】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記外気導入口が、前記口部において前記外層体を貫通する貫通孔であるのが好ましい。
【0016】
本発明の吐出容器は、上記構成において、前記外気導入口が、前記内層体の上端に設けられたフランジ部と前記外層体の上端との間に設けられた隙間であるのが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、二重構造の容器本体の口部に打栓された吐出キャップを口部から容易に取り外すことが可能であるとともに不意に吐出キャップが口部から外れることを防止することが可能な吐出容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る吐出容器の要部の断面図である。
【
図2】
図1に示す吐出容器の蓋体を開いた状態の平面図である。
【
図3】
図1に示す吐出容器において、容器本体の口部から吐出キャップを取り外す様子を示す説明図である。
【
図4】変形例に係る吐出容器の要部の断面図である。
【
図5】他の変形例に係る吐出容器の要部の断面図である。
【
図6】
図5に示す他の変形例に係る吐出容器の蓋体を開いた状態の平面図である。
【
図7】(a)、(b)は、それぞれ
図5に示す他の変形例に係る吐出容器において、容器本体の口部から吐出キャップを取り外す様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ本発明をより具体的に例示説明する。
【0020】
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る吐出容器1は、例えば醤油等の食品調味料を内容物(内容液)として収容する用途に用いられるスクイズ式のものであり、容器本体2と吐出キャップ3とを備えている。
【0021】
なお、本明細書及び特許請求の範囲においては、上下方向は、
図1に示すように、吐出容器1を容器本体2に対して吐出キャップ3が上方に位置する正立姿勢とした状態における上下方向を意味するものとし、径方向は、吐出容器1の軸線Oを通るとともに軸線Oに垂直な直線に沿う方向を意味するものとする。
【0022】
容器本体2は、外層体10と、外層体10の内側に配置された内層体20とを有する二重構造となっている。本実施の形態では、容器本体2は、外層体10の内面に内層体20が剥離可能に積層された積層剥離容器である。
【0023】
外層体10は容器本体2の外殻を構成する部分であり、円筒状の外口部11と、外口部11の下端に一体に連なる有底筒状の胴部12とを備えたボトル形状となっている。
【0024】
外口部11には複数の外気導入口13が設けられている。これらの外気導入口13は、それぞれ外口部11を径方向に貫通するとともに周方向に延びる長孔形状の貫通孔となっており、周方向に所定の間隔を空けて設けられている。複数の外気導入口13は、それぞれ外層体10と内層体20との間に連通しており、これらの外気導入口13を通して外層体10と内層体20との間に外気を導入することができる。
【0025】
なお、外気導入口13は、少なくとも1つ設けられていれば、その数は任意に設定することができる。
【0026】
外口部11の外気導入口13の下方側には、シール部14が一体に設けられている。シール部14は、外口部11の全周に亘って円環状に延びており、外口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。
【0027】
外口部11のシール部14の下方側には、係止突起15が一体に設けられている。係止突起15は、外口部11の全周に亘って円環状に延びており、外口部11の外周面から径方向外側に向けて突出している。係止突起15の外口部11の外周面からの突出高さは、シール部14の外口部11の外周面からの突出高さよりも高くなっている。なお、係止突起15は、周方向に間欠して設けられた構成としてもよい。
【0028】
なお、外口部11の係止突起15の下方側に、ネックリング16を設けた構成としてもよい。
【0029】
胴部12は、可撓性を有しており、スクイズ(押圧)されることで弾性変形して径方向内側に向けて凹むことができるとともに、当該弾性力によって凹んだ状態から元の形状に自力で復元することができる。胴部12をスクイズにより弾性変形可能な構成としたことにより、内容物の吐出操作を容易に行い得るようにすることができるとともに、内容物の吐出後に胴部12が元の形状に容易に復元することで、外層体10と内層体20との間に外気導入口13を通して外気が確実に導入されるようにして、容器本体2に二重構造の容器としての機能を確実に発揮させることができる。
【0030】
内層体20は、内口部21と収納部22とを有している。
【0031】
内口部21は外口部11よりも小径の円筒状となっており、外口部11の内側に当該外口部11と同軸に配置されている。外口部11と内口部21とによって容器本体2の筒状の口部4が構成されている。
【0032】
外口部11の内周面と内口部21の外周面との間には所定の間隔の隙間23が設けられている。内口部21の上端には円筒状の拡径部24が一体に連ねて設けられており、拡径部24の外周面が外口部11の内周面に全周に亘って当接することで、外口部11と内口部21との間の隙間23は、外口部11ないし内口部21の上端部分において外部に対して閉塞されている。拡径部24の上端には径方向外側に向けて延びる円環状のフランジ部25が一体に設けられ、フランジ部25が外口部11の上端に当接することで内口部21は外口部11に対して軸方向に位置決めされている。
【0033】
収納部22は胴部12よりも薄肉の袋状に形成されており、内口部21の下端に一体に連なるとともに胴部12の内面に剥離可能に積層されている。収納部22の内部は内容物の収納空間Sとなっており、内口部21を通して収納部22に内容物を充填することができるとともに内口部21を通して収納部22に収容されている内容物を外部に吐出することができる。収納部22は減容変形自在となっており、内容物の注出に伴って胴部12の内面から剥離しつつ減容変形(内容積を減少させるように変形)することができる。収納部22の減容変形に伴い、外気導入口13から外層体10と内層体20との間に外気が導入されることで、胴部12を元の形状に維持ないし復元させたまま、収納部22のみが胴部12の内面から容易に剥離し、減容変形することができる。
【0034】
本実施の形態では、外層体10及び内層体20は、何れも、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)製となっている。この場合、容器本体2は、外層体10を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の外プリフォームの内側に、内層体20を形成するためのポリエチレンテレフタレート樹脂製の内プリフォームを組み込んだ二重構造のプリフォーム組立体をブロー成形して形成されたブロー成形品とすることができる。外層体10及び内層体20を、それぞれポリエチレンテレフタレート樹脂製とすることで、容器本体2を軽量で透明性が高く、且つリサイクル性の高い容器とすることができる。
【0035】
なお、容器本体2は、外層体10と内層体20とを有する二重構造のものであれば、外層体10と内層体20とがポリエチレンテレフタレート樹脂製とされたものに限らず、例えば外層体10をポリプロピレン(PP)樹脂製またはポリエチレン(PE)樹脂製とし、内層体20をエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂製とするなど、他の合成樹脂製とすることもできる。また、容器本体2は、積層剥離容器に限らず、例えば、外層体10の内部に外層体10とは別に形成された内層体20を組み込んだ構造とすることもできる。
【0036】
次に、吐出キャップ3の構成について説明する。
【0037】
吐出キャップ3は、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの合成樹脂製となっており、キャップ本体30と蓋体40とを備えている。
【0038】
キャップ本体30は、頂壁部31と円筒状の側壁部32とを備えた略有頂円筒状となっており、側壁部32が口部4の外周を覆い、且つ、頂壁部31が口部4の開口端を覆うように口部4(外口部11)に装着されている。
【0039】
頂壁部31の上面には内容物の吐出口33が一体に設けられており、吐出口33から内層体20の収納空間Sに収容されている内容物を外部に吐出することができる。本実施の形態においては、吐出口33は、頂壁部31から筒体を起立させ、上方に向けて徐々に拡径しながら外向きに湾曲する筒状に形成されているが、その形状や大きさは、収納空間Sに収容される内容物や用途等に応じて種々変更可能である。
【0040】
また、頂壁部31の上面には、外気の通気口34が設けられている。なお、
図2に示すように、頂壁部31の上面には、2つの通気口34が設けられているが、通気口34は少なくとも1つ設けられていればよい。なお、通気口34は、頂壁部31と側壁部32のいずれかに設けられていれば位置は限定されない。
【0041】
側壁部32は、頂壁部31の外周縁に一体に連なる内筒部32aと、内筒部32aの外側に配置された外筒部32bとを有する二重筒の構造となっている。外筒部32bは、内筒部32aよりも上下方向寸法が大きくなっており、内筒部32aの全体を覆うとともに内筒部32aの下端よりも下方に突出している。外筒部32bの内筒部32aよりも下方に突出した部分は、内筒部32aを覆う部分よりも肉厚となっている。
【0042】
内筒部32aと外筒部32bとの間には、シール部14よりも下方側に位置して、破断可能な弱化部としての周方向弱化部35が設けられており、内筒部32aと外筒部32bは周方向弱化部35により連結されている。本実施の形態では、
図1、
図2に示すように、外筒部32bの内筒部32aの下端よりも下方に突出する肉厚部分の内周縁の上端と内筒部32aの外周縁の下端との間に、複数の線状の周方向弱化部35が、周方向の所定範囲に等間隔に並べて設けられている。ここで、周方向弱化部35が「破断可能」とは、吐出キャップ3を口部4から取り外すために、外筒部32bに内筒部32aから離間する方向に力を加えたときに、当該力によって容易に破断する程度の強度であることを意味する。なお、周方向弱化部35は、内筒部32a及び外筒部32bよりも薄肉に形成されて内筒部32aと外筒部32bとの間で周方向の延びた形状とすることもできる。
【0043】
外筒部32bは、周方向弱化部35が破断すると、内筒部32aから分離されるようになっている。
【0044】
図2に示すように、外筒部32bには上下方向弱化部36が設けられている。上下方向弱化部36は、外筒部32bの周方向の所定部位を径方向内側に向けて断面くさび形状となるように切欠いて薄肉化された破断可能な部分であり、外筒部32bの下端から上端にまで達するように上下方向に延びて設けられている。なお、上下方向弱化部36は、薄肉化された形状に限らず、容易に破断することができれば、間欠状に設けられた複数の線状部分からなる構成であってもよい。
【0045】
外筒部32bは、上下方向弱化部36が破断すると、当該破断部分において周方向に分断されるようになっている。
【0046】
ここで、周方向弱化部35ないし上下方向弱化部36が「破断可能」とは、吐出キャップ3を口部4から取り外すために、外筒部32bに内筒部32aから離間する方向に力を加えたときに、当該力によって容易に破断する程度の強度であることを意味する。
【0047】
側壁部32の内周面には、被係止突起37が設けられている。本実施の形態では、被係止突起37は、側壁部32を構成する外筒部32bの内筒部32aよりも下方に突出した肉厚部分の内周面に一体に設けられている。被係止突起37は、側壁部32(外筒部32b)の内周面から径方向内側に向けて突出する突起状となっており、吐出キャップ3が口部4に打栓されると口部4(外口部11)の外周面に設けられた係止突起15にアンダーカット係合して、吐出キャップ3を口部4に抜け止め保持するようになっている。このように、吐出キャップ3は、口部4に打栓により装着される構成となっている。
【0048】
なお、本実施の形態では、被係止突起37は、側壁部32の内周面の全周に亘って延びる円環状となっているが、周方向に間欠状に並ぶ複数部分に分けて設けるようにしてもよい。
【0049】
口部4に設けられたシール部14は、側壁部32の、周方向弱化部35よりも上側の部分における内周面、すなわち内筒部32aの内周面に全周に亘って当接している。これにより、キャップ本体30の側壁部32の下端部分は外部に対して密封され、キャップ本体30と口部4との間に、外部から区画されるとともに外気導入口13と通気口34とを連通する外気の流路38が区画形成されている。なお、流路38は、後述する中栓50に周方向に間隔を空けて設けられた複数の開口部、側壁部32と口部4との隙間などを含んで構成されている。したがって、頂壁部31に設けられた通気口34を通して外部からキャップ本体30の内側に外気を取り込み、流路38を通して当該外気を外気導入口13に供給することができる。
【0050】
蓋体40は、キャップ本体30と略同径の有頂円筒状となっている。外筒部32bの上端には、上下方向弱化部36に隣接してヒンジ41が一体に設けられており、蓋体40は外周面の一部においてヒンジ41によりキャップ本体30の外筒部32bの上端に開閉自在に連結されている。蓋体40は、その天壁42の内面に筒状の栓部材43を一体に備えており、キャップ本体30の上方を覆う閉位置とされると、栓部材43を吐出口33の内周面に嵌合させて吐出口33を閉塞することができる。なお、蓋体40は、その開口縁の内周に設けられた係止溝44が頂壁部31の外周縁にアンダーカット係合することにより、キャップ本体30の頂壁部31を覆った閉状態に保持される。一方、蓋体40を開くことで、栓部材43を吐出口33から離脱させて、吐出口33を、内容物を吐出可能な状態に開放することができる。
【0051】
キャップ本体30の内側には中栓50が装着されている。中栓50は内口部21の開口端に装着され、当該開口端を覆っている。
【0052】
中栓50には、内容物の流出孔51が設けられている。この流出孔51は、中栓50と頂壁部31との間の空間を介して吐出口33に連通しており、収納空間Sに収容されている内容物を、この流出孔51を通して吐出口33に向けて流出させることができる。
【0053】
キャップ本体30の内部には、吐出口33に向けた内容物の流路を開閉する逆止弁60が設けられている。
【0054】
逆止弁60は板状(円板状)となっており、中栓50の頂壁部31の側を向く上面に配置されて流出孔51を閉塞している。頂壁部31と中栓50との間には、円筒状の隔壁61が配置されており、隔壁61により頂壁部31と中栓50との間に、外気の流路38に対して隔離された内容物の流路が区画形成されている。逆止弁60は、複数の弾性変形自在の脚部62で隔壁61に連結されている。これにより、逆止弁60は、中栓50の上面に対して接近・離反する方向に移動して、収納空間Sから吐出口33へ向けた内容物の流出を許容するとともに吐出口33から収納空間Sへ向けた内容物や外気の流入を阻止するように流出孔51を開閉することができる。
【0055】
中栓50には、流出孔51に対してヒンジ41とは反対側に、ボール弁63を備えた構成とすることもできる。ボール弁63は、中栓50から収納空間Sに向けて延在する円筒状の筒状壁64に内部に上下方向に移動自在に配置されている。
【0056】
容器本体2が吐出口33を下方に向けた傾倒姿勢とされると、ボール弁63が筒状壁64の内部を吐出口33の側に向けて移動し、内容物が注出された後、吐出口33が上方を向くように容器本体2が正立姿勢に戻されると、ボール弁63が筒状壁64の内部を下方に向けて移動して吐出口33の内部に残った内容物を筒状壁64の内部に向けて吸引する。これにより、吐出口33の内部の液体を筒状壁64側へ引き込む(サックバック)ことが可能となり、吐出口33からの液垂れを防止することができる。
【0057】
キャップ本体30の内部の外気の流路38に、外気用逆止弁65を設けた構成とすることもできる。外気用逆止弁65は、弾性変形可能な薄い膜状となっており、隔壁61の外周面に全周に亘って円環状に延びて一体に設けられている。外気用逆止弁65の外周端は頂壁部31の下面に当接している。外気用逆止弁65は、通気口34からキャップ本体30の内部の流路38への外気の導入を許容するとともに流路38から通気口34を通した外部への空気の流出を阻止するように開閉する。
【0058】
内容物を吐出するために容器本体2の胴部12をスクイズすると、逆止弁60が開くとともに外気用逆止弁65が閉じることで、外層体10と内層体20との間に空気を保持して内層体20から内容物を容易に押し出して吐出口33から外部に内容物を吐出することができる。また、内容物の吐出後に胴部12のスクイズを解除したときには、逆止弁60が閉じるとともに外気用逆止弁65が開くことで、収納空間Sに外気が取り込まれることを防止しつつ、通気口34から外気導入口13を通して外層体10と内層体20との間に外気が導入されるようにして、内層体20を減容変形させたまま外層体10の胴部12を元の形状に復元させることができる。これにより、内容物の吐出後に、胴部12の復元に伴って吐出口33から内層体20の内部に外気が流入することを防止して、収納空間Sに収容されている内容物を空気に触れづらくして、その品質の劣化を抑制することができる。
【0059】
本実施の形態の吐出容器1は、吐出キャップ3が容器本体2の口部4に打栓によって装着される構成である。すなわち、吐出キャップ3は、口部4に押し込まれることで、口部4に設けられた係止突起15に側壁部32に設けられた被係止突起37をアンダーカット係合させて口部4に装着される。
【0060】
また、本実施の形態の吐出容器1は、周方向弱化部35を破断させることで、吐出キャップ3を口部4から容易に取り外すことができる。すなわち、
図3に示すように、蓋体40を開き、その状態で蓋体40をキャップ本体30に対して径方向外側に向けて引きながら周方向に旋回させることで、ヒンジ41に隣接して設けられた上下方向弱化部36を破断させて外筒部32bを周方向に分断し、次いで、当該分断した部分から周方向に向けて順に複数の周方向弱化部35を破断させることで、外筒部32bを内筒部32aから分離させることができる。外筒部32bが内筒部32aから分離すると、外筒部32bに設けられている被係止突起37の係止突起15に対するアンダーカット係合が解除され、吐出キャップ3を口部4から容易に取り外すことができる。
【0061】
なお、蓋体40を設けない構成とした場合には、外筒部32bの上下方向弱化部36が設けられた部分を直接径方向外側に向けて引きながら周方向に旋回させることで、上記と同様に、上下方向弱化部36及び複数の周方向弱化部35を破断させて吐出キャップ3を口部4から容易に取り外すことができる。
【0062】
このように、本実施の形態の吐出容器1によれば、吐出キャップ3を容器本体2の口部4に打栓によって装着される構成として、不正開封防止効果を高めつつ、吐出キャップ3を口部4から容易に取り外すことができるようにしてポリエチレンテレフタレート樹脂製の容器本体2のリサイクル性を高めることができる。また、本実施の形態の吐出容器1では、吐出キャップ3を口部4から取り外すためには、周方向弱化部35を破断させる操作を行う必要があるので、不意に吐出キャップ3が口部4から外れてしまうことを防止することができる。
【0063】
さらに、本実施の形態の吐出容器1では、外気導入口13よりも下方側に側壁部32の内周面に全周に亘って当接するシール部14を設けるとともに、シール部14よりも下方側に内筒部32aと外筒部32bとを連結する破断可能な周方向弱化部35を設けるようにしたので、吐出キャップ3を口部4から容易に取り外すことができるようにするための周方向弱化部35を設けた構成としても、二重構造の容器本体2に必須の構成である外気の流路38を吐出キャップ3の内部に確保することができる。
【0064】
さらに、本実施の形態の吐出容器1では、外筒部32bに、外筒部32bの上下方向に延びて設けられて外筒部32bを周方向に分断可能な上下方向弱化部36を備えた構成としたので、外筒部32bを内筒部32aから分離させ始める際に、周方向弱化部35をより容易に破断させることができるようにして、吐出キャップ3を口部4からより容易に取り外すことができるようにすることができる。
【0065】
さらに、本実施の形態の吐出容器1では、外筒部32bの上端に、吐出口33を開閉する蓋体40を開閉自在に連結するヒンジ41を設け、上下方向弱化部36をヒンジ41に隣接して設けるようにしたので、蓋体40を介して外筒部32bを径方向外側に向けて引き離してより容易に上下方向弱化部36を破断させることができる。これにより、吐出キャップ3を口部4からより容易に取り外すことができるようにすることができる。
【0066】
さらに、本実施の形態の吐出容器1では、シール部14を、外気導入口13よりも下方側において口部4の外周面から突出して内筒部32aの内周面に当接させ、外筒部32bに設けられた被係止突起37をシール部14よりも下方側に設けられた係止突起15にアンダーカット係合させるようにしたので、周方向弱化部35を破断させて外筒部32bを内筒部32aから分離させたときに、被係止突起37の係止突起15に対するアンダーカット係合が確実に解除されるようにして、吐出キャップ3を口部4からより確実に取り外すことができる。
【0067】
さらに、本実施の形態の吐出容器1では、外気導入口13を、口部4において外層体10を貫通する貫通孔としたので、外気導入口13を通して外層体10と内層体20との間に確実に外気が導入されるようにして、容器本体2に二重構造の容器としての機能をより確実に発揮させることができる。
【0068】
図4は、変形例に係る吐出容器1の要部の断面図である。なお、
図4においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付してある。
【0069】
図4に変形例に係る吐出容器1として示すように、吐出容器1に用いられる容器本体2は、外気導入口13が、内層体20の上端に設けられたフランジ部25と外層体10の上端との間に設けられた隙間として構成されたものとすることができる。
図4に示す場合では、内層体20のフランジ部25の下面及び拡径部24の外周面に所定の幅の溝を設けることでフランジ部25と外層体10の上端との間に外気導入口13が区画形成される構成としている。なお、外口部11の上端及び外口部11の内周面に所定の幅の溝を設けることでフランジ部25と外層体10の上端との間に外気導入口13が区画形成される構成としてもよい。
【0070】
このように、外気導入口13を、内層体20の上端に設けられたフランジ部25と外層体10の上端との間に設けられた隙間としたことにより、射出成形により形成された外層体10に後工程の孔あけ加工により外気導入口13を設けることを不要にして、吐出容器1の製造コストを低減することができる。
【0071】
図4は、他の変形例に係る吐出容器1の要部の断面図であり、
図6は、
図5に示す他の変形例に係る吐出容器1の蓋体40を開いた状態の平面図であり、
図7(a)、(b)は、それぞれ
図5に示す他の変形例に係る吐出容器1において、容器本体2の口部4から吐出キャップ3を取り外す様子を示す説明図である。なお、
図5~
図7においては、前述した部材に対応する部材に同一の符号を付してある。
【0072】
図5、
図6に変形例に係る吐出容器1として示すように、吐出容器1に用いられる吐出キャップ3は、内筒部32aと外筒部32bとの間に、シール部14よりも下方側において内筒部32aと外筒部32bとを連結する破断不能な連結部70を設けた構成とすることもできる。ここで、連結部70が「破断不能」とは、吐出キャップ3を口部4から取り外すために、外筒部32bに内筒部32aから離間する方向に力を加えたときに、当該力によっては破断しない程度の強度を有することを意味する。
【0073】
また、
図5、
図6に示す場合では、連結部70を、ヒンジ41に対して口部4の軸線Oを挟んだ反対側に設けるようにしている。
【0074】
さらに、
図5、
図6に示す吐出容器1では、吐出キャップ3は、内筒部32aと外筒部32bとが下端位置が略同一となる形状とされ、内筒部32aの下端と外筒部32bの下端との間に周方向に間隔をおいて複数の周方向弱化部35が設けられている。
【0075】
さらに、
図5、
図6に示す吐出容器1では、シール部14は係止突起15としての機能も有しており、内筒部32aの内周面に設けられた被係止突起37は係止突起15としての機能を有するシール部14にアンダーカット係合している。
【0076】
なお、
図5、
図6に示す吐出容器1では、外筒部32bには上下方向弱化部36は設けられていない。
【0077】
上記構成を有する他の変形例に係る吐出容器1では、
図7(a)に示すように、蓋体40を開き、その状態で蓋体40をキャップ本体30に対して上方に向けて引き上げることで、ヒンジ41の側から順に周方向弱化部35を破断させて外筒部32bのヒンジ41の側の部分を内筒部32aに対して上方に引き上げることができる。そして、全ての周方向弱化部35が破断した後、さらに蓋体40をキャップ本体30に対して上方に向けて引き上げることで、
図7(b)に示すように、連結部70において外筒部32bに連結された部分において内筒部32aを上方に引き上げ、内筒部32aの内周面に設けられている被係止突起37の口部4に設けられたシール部14(係止突起15)へのアンダーカット係合を解除させて、吐出キャップ3を口部4から取り外すことができる。
【0078】
他の変形例に係る吐出容器1では、連結部70をヒンジ41に対して口部4の軸線Oを挟んだ反対側に設けるようにしているので、蓋体40の引き上げによって全ての周方向弱化部35が破断した後に内筒部32aが引き上げられるようにして、より小さな力で吐出キャップ3を口部4から容易に取り外すことができる。
【0079】
また、他の変形例に係る吐出容器1では、内筒部32aに設けられた被係止突起37を、係止突起15としての機能を有するシール部14にアンダーカット係合させるようにしたので、係止突起15とシール部14とを共用化して口部4の構成を簡素化することができ、これにより吐出容器1の製造コストを低減することができる。
【0080】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0081】
例えば、容器本体2は、上記の製造方法で形成されたものに限らず、種々の方法で製造されたものを採用することもできる。
【0082】
また、吐出キャップ3に外気用逆止弁65を設けるようにしているが、外気用逆止弁65を設けない構成とすることもできる。吐出キャップ3に外気用逆止弁65を設けない場合には、吐出キャップ3と中栓50の外縁部との間の流路38に絞りとして機能する狭い部分を設けるようにしてもよい。
【0083】
さらに、吐出容器1は、蓋体40が設けられない構成としてもよい。この場合、吐出キャップ3を口部4から取り外す際に、外筒部32bに直接力を加えることで、周方向弱化部35ないし上下方向弱化部36を破断させるようにすればよい。
【0084】
さらに、シール部14は、吐出キャップ3の側壁部32(内筒部32aまたは外筒部32b)の内周面に設けられて、口部4の外周面に全周に亘って当接する構成としてもよい。
【0085】
さらに、弱化部は、周方向に沿って設けられる周方向弱化部35に限らず、内筒部32aと外筒部32bとの間に設けられて、シール部14よりも下方側において内筒部32aと外筒部32bとを連結する破断可能なものであれば、例えば縦方向に延びるものなど、その構成は種々変更可能である。
【符号の説明】
【0086】
1 吐出容器
2 容器本体
3 吐出キャップ
4 口部
10 外層体
11 外口部(口部)
12 胴部
13 外気導入口
14 シール部
15 係止突起
16 ネックリング
20 内層体
21 内口部(口部)
22 収納部
23 隙間
24 拡径部
25 フランジ部
30 キャップ本体
31 頂壁部
32 側壁部
32a 内筒部
32b 外筒部
33 吐出口
34 通気口
35 周方向弱化部
36 上下方向弱化部
37 被係止突起
38 流路
40 蓋体
41 ヒンジ
42 天壁
43 栓部材
44 係止溝
50 中栓
51 流出孔
60 逆止弁
61 隔壁
62 脚部
63 ボール弁
64 筒状壁
65 外気用逆止弁
70 連結部
O 軸線
S 収納空間