(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171886
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/103 20200101AFI20221104BHJP
【FI】
G06F40/103
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149152
(22)【出願日】2022-09-20
(62)【分割の表示】P 2017244703の分割
【原出願日】2017-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000155469
【氏名又は名称】株式会社野村総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】和田 佑
(57)【要約】
【課題】容易に速読できるような体験をユーザ(読者)に提供すること。
【解決手段】コンピュータプログラムは、複数の形態素が含まれたテキストデータを取得することと、前記テキストデータを、形態素の機能に基づいて1以上の形態素を含む文字区間に分割することと、表示画面上に固定された画面領域に前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するための表示用データを生成することと、を端末装置1に実行させる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の形態素が含まれたテキストデータを取得することと、
前記テキストデータに含まれる前記複数の形態素の機能に基づいて、前記テキストデータを、1以上の形態素を含む文字区間に分割することと、
表示画面上に固定された画面領域に複数の文字区間にそれぞれ対応した複数行のテキストデータを表示するための表示用データであって、前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するための前記表示用データを生成することと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項2】
前記複数行のテキストデータは、前記分割の処理対象である文字区間に対応する対象行のテキストデータと、前記対象行の1行前に位置するテキストデータと、前記対象行の1行後に位置するテキストデータと、を含む、請求項1記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記文字区間に分割することは、第1の形態素に後続する第2の形態素の機能が所定の機能である場合に、前記第1の形態素と前記第2の形態素とを異なる文字区間に分割することを含む、請求項1又は2記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記文字区間に分割することは、前記第1の形態素に後続する前記第2の形態素の機能が前記所定の機能である場合であって、前記第1の形態素まで含まれる第1の文字区間の文字数が所定の下限値未満である場合には、前記第1の文字区間に前記第2の形態素を加えることを含む、請求項3記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
前記文字区間に分割することは、前記文字区間の文字数が所定の上限値を超えた場合に、当該文字区間を2以上の文字区間に分割することを含む、請求項1乃至4のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記テキストデータに含まれる複数の形態素のそれぞれを、形態素解析に基づいた機能に分類することを、更に含む請求項1乃至4のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
現在表示されている文字区間から所定区間遡った文字区間に対応するテキストデータを表示するための操作用画像を表示するための表示用データを生成することを更に含む、請求項1乃至6のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータの入替え時間を早くするための操作用画像を表示するための表示用データを生成することを更に含む、請求項1乃至7のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータの入替え時間を遅くするための操作用画像を表示するための表示用データを生成することを更に含む、請求項1乃至8のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
現在表示されている文字区間の位置の説明用画像を表示するための表示用データを生成することを更に含む、請求項1乃至9のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
現在表示されている文字区間に対応するテキストデータに関連する広告情報を更に表示することを更に含む、請求項1乃至10のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記取得したテキストデータ全体を表示する画面領域のうち、現在表示されている文字区間に対応する画面領域を指示するための表示制御を行うことを更に含む、請求項1乃至11のうち何れか1項記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
複数の形態素が含まれたテキストデータを取得する取得部と、
前記テキストデータに含まれる前記複数の形態素の機能に基づいて、前記テキストデータを、1以上の形態素を含む文字区間に分割する分割部と、
表示画面上に固定された画面領域に複数の文字区間にそれぞれ対応した複数行のテキストデータを表示するための表示用データであって、前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するための前記表示用データを生成する生成部と、を備えるテキストデータ表示処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テキストデータの表示に関する処理をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば効率の良い情報取得、及び学力向上などのため、速読が推奨されている。速読とは、より速く文章を読むことである。
【0003】
例えば、本を読むときには、上下左右に目を動かす動きが予想以上に大きい。このような目の動きは、眼球の跳躍性運動と呼ばれる。例えば、読む速度が遅い人ほど、目の動きが多い傾向にある。
【0004】
上記のような目の動きに着目して目の動きを少なくするため、多くの速読手法では、例えば、読者が規則的に視点を移動可能にするためのトレーニングなど、視点および視野に関する様々なトレーニングが提案されている。
【0005】
また、例えば、特許文献1には、より確実な速読を可能とするため、文書情報から抽出したキーワードを彩色する等してキーワードを他と区別して見やすくし、視線を検出してキーワードを読み飛ばしたかどうかを検出する速読支援装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した特許文献1などの技術では、読み飛ばしの検出など、視点および視野に関するトレーニングを支援することが可能である。しかし、特許文献1などの技術を用いても、上述したように速読を取得するためは、視点および視野に関するトレーニング自体が必要であった。
【0008】
このため、上述したようなトレーニングによらず、容易に速読できるような体験をユーザ(読者)に提供することが望まれる。
【0009】
本発明の目的は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、容易に速読できるような体験をユーザ(読者)に提供可能なコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のコンピュータプログラムは、複数の形態素が含まれたテキストデータを取得することと、前記テキストデータに含まれる前記複数の形態素の機能に基づいて、前記テキストデータを、1以上の形態素を含む文字区間に分割することと、表示画面上に固定された画面領域の表示用データであって、前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するための前記表示用データを生成することと、をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、容易に速読できるような体験をユーザ(読者)に提供することが可能となる。なお、本発明により、当該効果の代わりに、又は当該効果とともに、他の効果が奏されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る端末装置1のハードウェア構成の例を説明する説明図である。
【
図2】
図2は、テキストデータに含まれる複数の形態素の具体例を説明するための説明図である。
【
図3】
図3は、形態素の機能に基づいた文字区間の分割処理の具体例を説明するための図である。
【
図4】
図4は、文字区間分割部130による具体的な文字区間に関する分割処理の流れの具体例を説明するためのフローチャートである。
【
図5】
図5は、表示用データに従って端末装置1の表示部16に表示される表示例に関する説明図である。
【
図6】
図6は、3つの文字区間(3行)のテキスト(画像データ)が、表示画面上に固定された画面領域610に表示される表示例に関する説明図である。
【
図7】
図7は、第2の実施形態に係る端末装置1のハードウェア構成の例を説明する説明図である。
【
図8】
図8は、操作用画像データ(操作ボタン)の具体例に関する説明を行うための説明図である。
【
図9】
図9は、第2の実施形態に係る変形例1を説明するための説明図である。
【
図10】
図10は、第2の実施形態に係る変形例2を説明するための説明図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係る変形例3を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0014】
説明は、以下の順序で行われる。
1.本発明の実施形態の概要
2.第1の実施形態
2.1.端末装置の構成
2.2.技術的特徴
3.第2の実施形態
3.1.端末装置の構成
3.2.技術的特徴
4.他の形態
【0015】
<<1.本発明の実施形態の概要>>
まず、本発明の実施形態の概要を説明する。
【0016】
(1)技術的課題
従来から、例えば効率の良い情報の取得、学力向上などのため、速読が推奨されている。速読とは、より速く文章を読むことである。
【0017】
例えば、本を読むときには、上下左右に目を動かす動きが予想以上に大きい。このような目の動きは、眼球の跳躍性運動と呼ばれる。例えば、読む速度が遅い人ほど、目の動きが多い傾向にある。
【0018】
多くの速読手法では、上記のような傾向に着目して目の動きを少なくするため、例えば、読者が規則的に視点を移動可能にするためのトレーニングなど、視点および視野に関する様々なトレーニングが提案されている。
【0019】
また、より確実な速読を可能とするため、下記の参考文献1には、文書情報から抽出したキーワードを彩色する等してキーワードを他と区別して見やすくし、視線を検出してキーワードを読み飛ばしたかどうかを検出する速読支援装置が記載されている。
参考文献1:特開平11-24549号公報
【0020】
(2)技術的特徴
本発明の実施形態では、例えば、コンピュータプログラムは、複数の形態素が含まれたテキストデータを取得することと、前記テキストデータを、形態素の機能に基づいて1以上の形態素を含む文字区間に分割することと、表示画面上に固定された画面領域に前記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するための表示用データを生成することと、をコンピュータに実行させる。
【0021】
これにより、例えば、容易に速読できるような体験をユーザ(読者)に提供することが可能となる。なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
【0022】
<<2.第1の実施形態>>
続いて、
図1~
図6を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0023】
<2.1.端末装置の構成>
まず、
図1は、第1の実施形態に係る端末装置1のハードウェア構成の例を説明する説明図である。
図1を参照して、第1の実施形態に係る端末装置1のハードウェア構成の例を説明する。
【0024】
図1に示すように、端末装置1は、汎用的なコンピュータのハードウェア構成を有する携帯型無線通信端末により実現される。すなわち、端末装置1は、
図1に示すように、インターネットなどの通信ネットワークを介してアプリケーションプログラム提供サーバ等と通信を行う通信インタフェース部11と、タッチパネルなどのユーザからの操作入力を受ける操作入力部12と、を備える。また、端末装置1は、各種演算処理を行うCPUなどの演算処理部13と、演算処理データを一時的に記憶するSRAMやDRAMなどのメインメモリ14と、アプリケーションプログラム及び各種データが記憶されたフラッシュメモリなどの記憶装置15と、例えばタッチパネルと一体化された表示部16とを備える。具体的には、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、スマートグラス(メガネのような外形構成で頭部に装着して使用するウェアラブルデバイス)、スマートウォッチ(腕時計のような外形構成で手首に装着して使用するウェアラブルデバイス)、HMD(Head Mounted Display)等である。
【0025】
このようなハードウェア構成を有する端末装置1には、テキストデータの表示に関する処理を実行するテキスト表示用アプリケーションプログラムがインストールされる。ここで、テキスト表示用アプリケーションプログラムは、インターネット経由でアプリケーション提供サーバからダウンロードしたり、非一時的な記録媒体からデータを読み出したりするなどして取得することができる。
【0026】
上述したハードウェア構成を有する端末装置1は、上述したテキスト表示用アプリケーションプログラムをインストールすることで、例えば
図1に示すような機能ブロックが演算処理部13に実現される。すなわち、テキストデータ取得部110と、形態素解析部120と、文字区間分割部130と、表示用データ生成部140とが、演算処理部13に実現される。
【0027】
<2.2.技術的特徴>
次に、
図2~
図6を参照して、第1の実施形態の技術的特徴を説明する。
【0028】
端末装置1(テキストデータ取得部110)は、複数の形態素が含まれたテキストデータを取得する。そして、端末装置1(文字区間分割部130)は、上記テキストデータに含まれる上記複数の形態素の機能に基づいて、上記テキストデータを、1以上の形態素を含む文字区間に分割する。そして、端末装置1(表示用データ生成部140)は、表示画面上に固定された画面領域の表示用データであって、上記分割した各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するための上記表示用データを生成する。
【0029】
(1)テキストデータ
―取得
テキストデータ取得部110は、例えば、通信インタフェース部11によりアクセスされたウェブページに含まれるテキストデータを取得する。なお、テキストデータ取得部110は、例えば、記憶装置15に記憶されているテキストデータを読み出すことにより取得してもよい。
【0030】
-形態素
テキストデータは、例えば自然言語で記述された複数の形態素が含まれたデータである。また、形態素は、例えば自立語および付属語など、自然言語で記述される表現要素の最小単位である。
【0031】
図2は、テキストデータに含まれる複数の形態素の具体例を説明するための説明図である。
図2(A)に示すように、テキストデータ「この文は、検証のための1個目のサンプルです。」は、
図2(B)に示すように、「この」、「文」、・・・「です」、及び「。」の合計15個の形態素に分けることができる。
【0032】
さらに、テキストデータは、例えば形態素解析部120によって複数の形態素に分類される。言い換えれば、形態素解析部120は、テキストデータ取得部110により取得されたテキストデータから、文法、品詞、および接尾辞などの情報に基づいて、形態素に分割する。
【0033】
-形態素の機能
形態素の機能は、例えば、品詞の種類、接尾辞、特殊文字などに基づいて形態素を分類可能な機能である。例えば
図2(C)に示すように、形態素「この」の機能は連体詞(品詞)であり、形態素「文」の機能は名詞(品詞)である。これら形態素の機能は、例えば形態素解析部120による形態素解析に基づいて分類される。言い換えれば、形態素解析部120は、テキストデータに含まれる複数の形態素のそれぞれを、形態素解析に基づいた機能に分類する。
【0034】
(2)文字区間
1以上の形態素を含む文字区間とは、例えば、ユーザ(読者)が視点を固定した状態でより多くの情報を認識できるような言葉の単位である。
【0035】
-文字区間の分割
文字区間分割部130は、例えば、視点を固定した状態でより多くの情報を認識できるような程度に、テキストデータを文字区間に分割するため、主に次のような処理を行う。
【0036】
(第1の例)
例えば「、」(読点)または「。」(句点)などの特殊終了文字が文字区間の末尾に現れると、ユーザ(読者)にとって読みやすい。そこで、文字区間分割部130は、第1の形態素の機能が特殊終了文字である場合には、上記第1の形態素と、上記第1の形態素に後続する第2の形態素とを異なる文字区間に分割する。
【0037】
(第2の例)
文字区間分割部130は、第1の形態素に後続する第2の形態素の機能が、所定の機能である場合に、上記第1の形態素と上記第2の形態素とを異なる文字区間に分割する。
【0038】
ここで、上記所定の機能は、例えば、文字区間の冒頭部に現れると認識しやすいような機能である。より具体的に、上記所定の機能には、例えば、名詞、代名詞、動詞、形容詞、形容動詞、連体詞、副詞、接続詞、又は感動詞など、該当する形態素自体が自立した意味を表す語、すなわち自立語である。
【0039】
図3は、形態素の機能に基づいた文字区間の分割処理の具体例を説明するための図である。例えば
図3(A)に示すようなテキストデータのうち「1個目のサンプルです。」の部分に着目すると、第1の形態素「の」に後続する第2の形態素「サンプル」の機能は、名詞、すなわち自立語である。このため、文字区間分割部130は、第1の形態素「の」と、第2の形態素「サンプル」とを異なる文字区間に分割する。これにより、テキストデータは、第1の形態素「の」を含む文字区間「1個目の」と、第2の形態素「サンプル」を含む文字区間「サンプルです。」とに分割することができる。
【0040】
なお、所定の機能は、自立語に属する全ての品詞を含む場合に限らず、例えば名詞および動詞のみなど特定の品詞に限ってもよい。
【0041】
(第3の例)
例えば、「けれども」、「けれど」、または「という」など、文字数が所定数(例えば3文字)以上の付属語は、文字区間の冒頭部に現れてもユーザ(読者)にとって認識しやすい傾向にある。そこで、文字区間分割部130は、第1の形態素に後続する第2の形態素が、例えば3文字以上の助詞又は助動詞である場合に、上記第1の形態素と上記第2の形態素とを異なる文字区間に分割してもよい。
【0042】
(第4の例)
文字区間分割部130は、第1の形態素まで含めた文字区間の文字数が所定の下限値(例えば3文字)以上の場合に限って、上記第1の形態素と、上記第1の形態素に後続する第2の形態素とを分割するようにしてもよい。
【0043】
言い換えれば、文字区間分割部130は、上記第1の形態素に後続する上記第2の形態素の機能が例えば自立語などの所定の機能(又は文字数が所定数以上である付属語)である場合であって、上記第1の形態素まで含まれる第1の文字区間の文字数が上記所定の下限値(例えば3文字)未満である場合には、上記第1の文字区間に上記第2の形態素を加えるようにしてもよい。
【0044】
例えば
図3(A)に示すようなテキストデータのうち「この文は、」の部分に着目すると、第1の形態素「この」に後続する第2の形態素「文」の機能は、名詞、すなわち自立語である。このため、上記第2の例に従えば、上記第1の形態素まで含めた第1の文字区間「この」と、上記第2の形態素「文」とが分割されることになる。
【0045】
ここで、第1の文字区間「この」は文字数が比較的短いため、後続する第2の形態素「文」と結合することで、視点を固定した状態でより多くの情報を認識できるようになる。
【0046】
そこで、文字区間分割部130は、第1の形態素「この」まで含まれる第1の文字区間「この」に、第2の形態素「文」を加える。これにより、視点を固定した状態でより多くの情報を認識できるような文字区間「この文は、」を実現することができる。
【0047】
(第5の例)
文字区間分割部130は、文字区間の文字数が所定の上限値(8文字)を超えた場合には、当該文字区間を2以上の文字区間に再分割してもよい。例えば「首相は、リーマンショック級なら増税延期・・・」というテキストデータに当てはめると、文字区間「リーマンショック級なら」は、上限値を超え非常に長いため、ユーザ(読者)が視点を固定した状態で認識することが困難になりうる。
【0048】
そこで、文字区間分割部130は、文字区間「リーマンショック級なら」の中心付近で2分割、すなわち、文字区間「リーマンシ」及び文字区間「ョック級なら」に再分割する。このようにして区切りが長すぎる文字区間を再分割することで、視点を固定した状態で認識することが困難になりうる状態を回避できる。
【0049】
なお、上記のような再分割によって視点を固定しやすいが、1つの文字区間(1行)ごとの意味の認識の難易度が高くなりうる。そこで、例えば後述する
図6に示す表示例のように、表示画面上に固定された画面領域に、複数の文字区間(複数行)を常に表示してもよい。このような複数行表示により、上記再分割に起因して意味の認識が困難になるような不適切な文字区間が生じた場合でも、1つの文字区間(1行)ごとでは意味を認識することが困難になりうる状態を回避できる。スマートグラス、HMDは、他の装置と比べ、視認者が見える表示領域が大きいため、複数行表示が適しているデバイスである。一方、スマートウォッチの場合、他の装置と比べ、表示領域が相対的に小さいため、1行表示が適しているデバイスである。また、スマートグラス、HMDは頭部の移動変位を受け、その移動変位を操作者の操作指示として受け付け、表示形態を変更することもでき、例えば、頭部を左方向に向けることで現在表示されている文字区間から所定数遡った文字区間からテキストの表示を行ったり、頭部を右方向に向けることで現在表示されている文字区間から所定数進んだ文字区間からテキストの表示を行ったりすることができる。同様に、頭部を上方向に向けることで「早く」入替え時間調整し、下方向に向けることで「遅く」入替え時間調整し、つまり、上下方向の頭部移動により入替え時間を調整する制御とすることができる。また、スマートグラス、HMDではユーザが目をつぶっているかどうかを検出するできる機能を有しているモデルもあり、目をつぶっている間はテキストデータの入替え表示を停止する構成とすることもできる。スマートウォッチにおいても、腕を奥手方向、手前方向、左方向、右方向に移動させることを、ユーザの操作指示として入替え表示制御に適用することもできる。
【0050】
-具体的な処理の流れ
次に、
図4を参照して、文字区間分割部130による具体的な文字区間に関する分割処理の流れの具体例を説明する。
【0051】
図4は、文字区間分割部130による具体的な文字区間に関する分割処理の流れの具体例を説明するためのフローチャートである。なお、
図4に示す処理では、処理対象となる形態素を注目形態素と呼ぶ。また、
図4に示す処理では、注目形態素よりも以前に、少なくとも1つの形態素が任意の文字区間に含まれているものとする。すなわち、
図4に示す処理は、テキストデータの冒頭部ではない形態素に適用されることを前提としている。
【0052】
まず、ステップS401において、文字区間分割部130は、注目形態素が、自立語又は特定の付属語(例えば文字数が3文字以上の付属語)であるか否かを判断する。そして、当該判断条件を満たす場合(S401:Yes)にはステップS403に進み、当該判断条件を満たさない場合(S401:No)にはステップS409に進む。
【0053】
ステップS403において、文字区間分割部130は、注目形態素(第2の形態素)の直前の形態素(第1の形態素)が特殊終了文字であるか否かを判断する。当該条件を満たす場合(S403:Yes)にはステップS405に進むことなくステップS407に進み、当該条件を満たさない場合(S403:Yes)にはステップS405に進む。
【0054】
ステップS405において、文字区間分割部130は、直前の形態素(第1の形態素)までの文字区間(第1の文字区間)の文字数が下限値(3文字)以上であるか否かを判断する。そして、当該文字区間の文字数が下限値以上である場合(S405:Yes)にはステップS407に進む。一方、当該文字区間の文字数が下限値未満である場合(S405:No)にはステップS409に進む。
【0055】
ステップS407において、文字区間分割部130は、注目形態素(第2の形態素)を、直前の注目形態素(第1の形態素)と異なる文字区間に追加する。言い換えれば、注目形態素(第2の形態素)は、直前の注目形態素(第1の形態素)まで含む文字区間(第1の文字区間)に対して分割された新たな文字区間(第2の文字区間)に追加される。その後、ステップS411に進む。
【0056】
ステップS409において、文字区間分割部130は、注目形態素(第2の形態素)を、直前の注目形態素まで含む文字区間(第1の文字区間)に追加する。その後、ステップS411に進む。
【0057】
ステップS411において、文字区間分割部130は、注目画素(第2の形態素)を含む文字区間の文字数が上限値(例えば8文字)を超えたか否かを判断する。当該判断条件を満たす場合(S411:Yes)にはステップS413に進み、当該判断条件を満たさない場合(S411:No)にはステップS413に進むことなく、
図4に示す処理を終了する。
【0058】
ステップS413において、文字区間分割部130は、注目形態素を含む文字区間を、例えば文字数が均等な2つの文字区間に分割し、
図4に示す処理を終了する。
【0059】
上記
図4に示す処理によれば、視点を固定した状態でより多くの情報を認識できるような程度に、テキストデータを文字区間に分割することができる。
【0060】
(3)表示用データ
表示用データは、上述したように、表示画面上に固定された画面領域に、例えば
図4に示した処理に従って分割された各々の文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するためのデータである。
【0061】
具体的には、上記表示用データは、改行、スペース(空白)等で文字区間を識別可能にしたテキストデータを含む。言い換えれば、表示用データ生成部140は、文字区間分割部130により分割された文字区間に対応するように改行コード(改行を表す制御文字)を付加したテキストデータを生成する。そして、この表示用データが行単位で表示部16に順次出力されることにより、表示画面上に固定された画面領域に、各々の文字区間に対応するテキストデータが入替え表示される。
【0062】
また、上記表示用データは、上述した改行コードなどの制御文字を識別して各々の文字区間に対応するテキストデータの入替え表示を制御する制御用データを更に含んでもよい。言い換えれば、表示用データ生成部140は、文字区間に対応する画像データと、文字区間に対応するテキストデータの入替え表示を制御する制御用データと、を含む表示用データを生成してもよい。
【0063】
図5は、表示用データに従って端末装置1の表示部16に表示される表示例に関する説明図である。
図5に示す例では、表示部16は、上記表示用データに含まれる改行コードに従って、表示画面上の固定された画面領域510に、文字区間「この文は、」に対応するテキスト(画像データ)、文字区間「検証の」に対応するテキスト(画像データ)、文字区間「ための」に対応するテキスト(画像データ)、・・・の順番で、これらのテキスト(画像データ)を入替えながら表示する。例えば、入替えの時間間隔は、200msなど任意の時間であってよい。
【0064】
このようにして各々の文字区間に対応するテキストデータが表示部16に表示されることにより、ユーザ(読者)は、視点を
図5の画面領域510に固定した状態でテキストデータを読み進めることができる。すなわち、ユーザ(読者)は、画面上に表示された文字などを読み進めるときに必要な視点の移動を行う必要が無いため、容易に速読を行うことが可能となる。
【0065】
本実施形態に対する比較対象として、テキストデータ全体が例えば表示画面上に表示されると、ユーザ(読者)は、テキストを読み進めるために、画面をタッチしてスクロール操作などを行う必要があり得る。特にこのような操作は、食事中、入浴中などには煩わしい傾向にある。
【0066】
一方、端末装置1は、例えば
図5に示すように、文字区間に対応するテキストデータを入替え表示するので、ユーザ(読者)が画面をタッチしてスクロール操作などをしなくてもテキストを読み進めるような環境を提供することができる。
【0067】
なお、表示画面上に固定された画面領域には、複数の文字区間(複数行)のテキスト(画像データ)が表示されてもよい。例えば、
図6は、3つの文字区間(3行)のテキスト(画像データ)が、表示画面上に固定された画面領域610に表示される表示例に関する説明図である。
【0068】
図6に示す例では、表示部16は、表示用データに含まれる改行コードに従って、表示画面上の固定された画面領域610の中央部分611に文字区間「リーマンシ」に対応するテキストを表示するのと同時に、先行の文字区間「首相は、」と後続の文字区間「ョック級なら」にそれぞれ対応するテキストも表示する。そして、200ms(入替えの時間間隔)が経過すると、表示部16は、表示画面上の固定された画面領域610の中央部分611に文字区間「ョック級なら」に対応するテキストを入替えて表示するのと同時に、先行の文字区間「リーマンシ」と後続の文字区間「増税延期」にそれぞれ対応するテキストも表示する。
【0069】
このようにして画面領域610の中央部分の文字区間を入替えながら画面領域610全体で複数の文字区間を同時に表示することにより、一つの文字区間だけでは言葉の意味を認識することが困難になるような不適切な文字区間が生じた場合でも、言葉の意味を認識することが困難になりうる状態を回避できる。
【0070】
とりわけ、例えば日本語のような単語の長さにばらつきが大きい言語では、文字区間の分割次第で意味を認識し難くなり得るため、上記のように複数行表示を行うことが好ましい。
【0071】
<<3.第2の実施形態>>
次に、
図7~
図11を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0072】
<3.1.端末装置の構成>
図7は、第2の実施形態に係る端末装置1のハードウェア構成の例を説明する説明図である。
【0073】
第2の実施形態に係る端末装置1は、上述した第1の実施形態と同様のハードウェア構成を有し、テキスト表示用アプリケーションプログラムをインストールすることで、例えば
図7に示すような機能ブロックが演算処理部13に実現される。すなわち、テキストデータ取得部110と、形態素解析部120と、文字区間分割部130と、表示用データ生成部140と、表示制御部150が、演算処理部13に実現される。
【0074】
ここで、テキストデータ取得部110と、形態素解析部120と、文字区間分割部130とについては、上述した第1実施形態と同様なので、その説明を省略する。
【0075】
<3.2.技術的特徴>
表示用データ生成部140は、上述した第1の実施形態と同様に、文字区間分割部130により分割された文字区間に対応するように改行コード(改行を表す制御文字)を付加したテキストデータを生成する。また、表示用データ生成部140は、制御文字を識別することで各々の文字区間に対応するテキストデータの入替え表示を制御するための制御用データを生成してもよい。
【0076】
さらに、第2の実施形態では、表示用データ生成部140は、入替え表示に関する操作用画像データのための表示用データを生成してもよい。
【0077】
図8は、操作用画像データ(操作ボタン)の具体例に関する説明を行うための説明図である。
【0078】
例えば、表示用データ生成部140は、
図8に示す「スタート/ストップ」ボタン520のように、固定された画面領域510に表示されるテキストデータの入替え表示の開始要求および停止要求を行うための操作ボタンのための表示用データを生成する。
【0079】
また、表示用データ生成部140は、
図8に示す「9区間戻る」ボタン520のように、9個の文字区間戻って表示を行うための表示位置制御ボタンのための表示用データを生成する。
【0080】
さらに、表示用データ生成部140は、
図8に示す「早く」ボタン541及び「遅く」ボタン542のような入替え時間調整用ボタンのための表示用データを生成する。
【0081】
表示制御部150は、表示用データ生成部140により生成された表示用データを、表示部16に表示出力する。また、表示制御部150は、操作入力部12により入力された操作データに応じて、入替え表示に関する表示制御を行う。
【0082】
例えば、表示制御部150は、「スタート/ストップ」ボタン520に対応する画面領域がユーザ(読者)によりタッチされると、固定された画面領域510に表示されるテキストデータの入替え表示の開始または停止を行う。
【0083】
また、表示制御部150は、「9区間戻る」ボタン520に対応する画面領域がユーザ(読者)によりタッチされると、現在表示されている文字区間から9個遡った文字区間からテキストデータの表示を行う。これにより、ユーザ(読者)は、例えば特定の文字区間を読み飛ばしたり、又は読み直したりしたいような場合に、「9区間戻る」ボタン520をタッチすることで容易に所望の文字区間から戻って読書を行うことができる。
【0084】
なお、
図8の例では、現在表示されている文字区間から9個遡った文字区間からテキストデータの表示を行う例を示したが、このような個数に限定されない。すなわち、例えば、2個の文字区間遡るように設定する場合には「2区間戻る」ボタンを画面上に表示し、当該ボタンに対応する操作を受け付けるなど、任意の個数の文字区間遡って表示できるようにしてもよい。
【0085】
さらに、表示制御部150は、「早く」ボタン541又は「遅く」ボタン542に対応する画面領域がユーザ(読者)によりタッチされると、入替え時間を調整する。これにより、ユーザ(読者)は、ユーザの好みにあった速度で読書を行うことができる。
【0086】
-変形例
端末装置1に表示される画面については、種々の機能を追加したりするなどの変形が可能である。
【0087】
(変形例1)
図9は、第2の実施形態に係る変形例1を説明するための説明図である。
【0088】
例えば、表示用データ生成部140は、
図9の画面領域550のように、現在表示されている文字区間の位置の説明用画像のための表示用データを生成してもよい。表示制御部150は、このような表示用データを用いることで、入替え表示の進行度合いに応じて画面領域550に表示される文字区間の位置情報を更新することができる。これにより、ユーザ(読者)は、自身がテキストデータ全体で現在どの位置を読んでいるかを把握することができる。
【0089】
(変形例2)
図10は、第2の実施形態に係る変形例2を説明するための説明図である。
【0090】
例えば、表示制御部150は、
図10に示すように、画面領域550に広告情報を表示してもよい。
【0091】
とりわけ、表示制御部150は、文字区間の入替え表示中には画面領域550を表示せず、例えば「スタート/ストップ」ボタン520による操作に応じて入替え表示が停止中(ストップした)に限って、画面領域550をポップアップ形式などで表示することが好ましい。これにより、表示制御部150は、ユーザ(読者)にとって読書に集中できるような環境を提供しながら、読書を中断しているなどの適切なタイミングで広告情報を通知することが可能となる。
【0092】
また、表示制御部150は、停止中の文字区間に関連する広告情報を表示出力してもよい。例えば、画面領域510に表示されている文字区間に対応するテキストデータが、「秋が近づき」であれば、インターネットにアクセスするなどして、秋に適したニット及びボトムスなどの広告情報を取得することにより表示してもよい。これにより、広告情報へのクリック率を高めることが可能になる。
【0093】
なお、広告情報は、上述したような停止中の文字区間の単語に関連する広告情報に限らず、例えば、既に表示済みの文字区間の単語に関連する広告情報でもよいし、文字区間の単語及びユーザの属性に基づいた広告情報であってもよい。
【0094】
ここでの広告配信方法としては、慣用されているコンテンツ連動型広告配信技術等の広告配信技術を用いてよく、広告提供側装置に対して文字区間の単語及び/又はユーザ属性(直接のユーザ属性だけでなく、ユーザの識別情報を送信することで広告提供側装置が保有するユーザ属性を用いることもできる)を提供することで対応する広告を受信して表示することができる。
【0095】
(変形例3)
図11は、第2実施形態に係る変形例3を説明するための説明図である。
例えば、端末装置1は、
図11に示すような電子版新聞の記事1010を、テキストデータとして取得し、例えばポップアップ表示形式の固定された画面領域1020に、当該テキストデータを文字区間ごとに入替え表示してもよい。
【0096】
この場合、表示制御部150は、例えば記事1010(取得したテキストデータ)全体を表示する画面領域のうち、画面領域1020に現在表示されている文字区間に対応する画面領域1011を、記事1010内の他の画面領域と区別するための指示領域に設定し、当該指示領域を強調表示するなどの表示制御を行うようにしてもよい。
【0097】
<<4.他の形態>>
本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、
図4に示した各ステップについて、処理を行う順番を適宜変更してもよい。
【0098】
また、本発明は、上述した端末装置1で行われる機能の全部または一部を、端末装置1とインターネットを介して通信可能なアプリケーションプログラム提供サーバ装置が行うようにしてもよい。例えば、アプリケーションプログラム提供サーバ装置は、例えば、テキストデータの取得、文字区間の分割、表示用データの生成を行い、表示用データを端末装置1に送信してもよい。一方、端末装置1は、表示用データに従って、表示画面上に固定された画面領域に、文字区間に対応するテキストデータを入替え表示してもよい。
【0099】
ここで、端末装置1の要請を受けてアプリケーションプログラム提供サーバ装置が随時、テキストデータの取得、文字区間の分割及び表示用データの生成を行う構成であってもよい。また、予め、アプリケーションプログラム提供サーバ装置がテキストデータの取得、文字区間の分割及び表示用データの生成を行い、生成した表示用データを保持して端末装置1の要請に応じて保持している表示用データを送信する構成であってもよい。
【0100】
また、表示用データを保持するサーバは、アプリケーションプログラム提供サーバ装置以外の装置であってもよい。
図11の例で言えば、指定した記事を速読表示する指示をユーザ操作に応じて端末装置1が受けた場合に、指定した指示に対応する表示用データをアプリケーションプログラム提供サーバ装置が端末装置1に送信し、受信した表示用データを端末装置1が速読表示する。このように、端末装置1に適宜表示用データを送信する動作の他、電子版新聞を表示するソフトウェアが電子版新聞データと共に各記事に対応する表示用データも受信してユーザの操作に応じて適宜該当する表示用データを速読表示する動作であってもよい。
【0101】
さらにまた、本実施形態においては、日本語文を速読対象としているが、外国語であってもよく、特に、日本語同様に空白等での単語区切りのない外国語(例えば、中国語、タイ語など)においては上記と同様に処理することができる。ここで、英語等の空白での単語区切りのある外国語であったとしても、単語の区切りの処理が不要なだけであって、品詞の判別等の形態素処理は必要なため、同様に処理することが可能である。
【0102】
また、本発明は、上記の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムが記録された非一時的な記録媒体をシステム又は装置に提供し、当該システム又は装置のコンピュータ、すなわちCPU又はMPUに、当該非一時的な記録媒体に記録されたプログラムを読み出して実行させることによって実現してもよい。
【0103】
この場合、当該非一時的な記録媒体から読み出されたプログラムは、上述実施形態の機能を実現する。したがって、当該プログラム及び当該プログラムが記録された非一時的な記録媒体も、本発明の一態様である。
【0104】
当該プログラムを提供する非一時的な記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RWなどの光ディスク、磁気テープ、不揮発性メモリカード、及びROMを含む。或いは、当該プログラムは、通信ネットワークであるインターネットを介してダウンロード可能であってもよい。
【0105】
さらに、上記実施形態の機能は、コンピュータが当該プログラムを読み出して実行するだけではなく、コンピュータ上で動作するOS(operating system)等に、当該プログラムの指示に基づき実際の操作の一部又はすべてを実行させることによって実現してもよい。
【0106】
さらに、上記実施形態の機能は、非一時的な記録媒体から読み出されたプログラムを、コンピュータに挿入された拡張ボードに設けられたメモリ、又は、コンピュータに接続された拡張装置に設けられたメモリに書き込み、拡張ボード又は拡張装置に設けられたCPU等に、プログラムの指示に基づき実際の処理のすべて又は一部を実行させることによって実現されてもよい。
【0107】
典型的な実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、ここに開示する典型的な態様に限定されないことはもちろんである。特許請求の範囲は、このような変更と、同等の構造及び機能とをすべてを含むように最も広く解釈することが可能である。
【符号の説明】
【0108】
110 テキストデータ取得部
120 形態素解析部
130 文字区間分割部
140 表示用データ生成部
150 表示制御部