(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171890
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】体内カリウム値の調整剤
(51)【国際特許分類】
A61K 36/28 20060101AFI20221104BHJP
A61P 3/00 20060101ALI20221104BHJP
A61P 21/00 20060101ALI20221104BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20221104BHJP
A23L 19/00 20160101ALI20221104BHJP
A23L 33/10 20160101ALN20221104BHJP
【FI】
A61K36/28
A61P3/00
A61P21/00
A61P25/00
A23L19/00 Z
A23L33/10
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022149269
(22)【出願日】2022-09-20
(62)【分割の表示】P 2017241021の分割
【原出願日】2017-12-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 第62回日本透析医学会学術集会・総会の会場であるパシフィコ横浜にて配布された体内カリウム値の調整剤が記載されたチラシ 配布者:メディカルドライブフーズ株式会社 配布日:平成29年6月16日
(71)【出願人】
【識別番号】599045903
【氏名又は名称】学校法人 久留米大学
(71)【出願人】
【識別番号】517441181
【氏名又は名称】メディカルドライブフーズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 康
(72)【発明者】
【氏名】中山 陽介
(72)【発明者】
【氏名】岡部 正晴
(72)【発明者】
【氏名】深水 圭
(57)【要約】
【課題】低カリウム葉菜の新規用途、より詳細には、体内カリウム値の調整剤としての用途を提供すること。
【解決手段】本発明は、低カリウム葉菜を含む、体内カリウム値の調整剤に関するものであり、本発明によれば、カリウム制限が必要なCKD患者等でも安全に葉菜を摂食可能になるばかりでなく、患者体内のカリウム値の調整をすることができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低カリウム葉菜を含む、体内カリウム値の調整剤であって、
体内カリウム値の調整が、体液中のカリウム値を減少させることを含む、剤。
【請求項2】
低カリウム葉菜が、低カリウムレタスである、請求項1に記載の剤。
【請求項3】
低カリウムレタスが、カリウムを65mg/100g(新鮮重)以下で含む、請求項2に記載の剤。
【請求項4】
高カリウム血症、家族性偽性高カリウム血症、および高カリウム性周期性四肢麻痺からなる群から選択される疾患または症状の予防、処置または改善のための、請求項1~3のいずれかに記載の剤。
【請求項5】
低カリウム葉菜を含む、体内カリウム値の調整用組成物であって、
体内カリウム値の調整が、体液中のカリウム値を減少させることを含む、組成物。
【請求項6】
低カリウム葉菜が、低カリウムレタスである、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
低カリウムレタスが、カリウムを65mg/100g(新鮮重)以下で含む、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
飲食品である、請求項5~7のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
高カリウム血症、家族性偽性高カリウム血症、および高カリウム性周期性四肢麻痺からなる群から選択される疾患または症状の予防、処置または改善のための、請求項5~8のいずれかに記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低カリウム葉菜の新規用途に関する。
【背景技術】
【0002】
2008年の日本腎臓学会による統計では、日本の成人の8人に1人にあたる1330万人が慢性腎臓病(CKD)患者と推測されており、そのうち、CKDに伴う高カリウムを呈しやすい患者は約60万人と予想されている。また、CKDに加えて、ACE、ARB阻害薬による降圧加療を行っている患者や糖尿病患者でも高カリウム血症を呈しやすいこと報告されている。
【0003】
ヒトに必要なカリウムは輸液では1日あたり20~40mEqであるが、経口摂取では1日あたり50~100mEq必要であるといわれている。定常状態では、10%程度が便中に排泄されるが、大部分は尿中排泄により体内濃度がコントロールされている。カリウムの1日摂取量が150mEqを上回ると、過剰なカリウムは数時間で約50%が尿中に排泄される。さらにカリウムの摂取増加が持続していると、アルドステロン分泌によって腎の集合管からのカリウム排泄が亢進することでカリウムを調整している。
【0004】
加えて、カリウムは、細胞内外の分布で調整されている。カリウムは、細胞内の主要な陽イオンであり、通常、体内の総カリウムの約98%が細胞内に分布している。摂取したカリウムは、まず細胞外液に分布するため、同量以上のカリウム摂取は細胞外液のカリウム濃度を2倍以上上げるおそれがある。しかしながら、上昇したカリウムは、通常、酸塩基平衡バランスより、すぐに細胞内に移動し、高カリウム血症にならぬよう調整される。
【0005】
したがって、高カリウム血症になる原因として、便排泄障害、尿排泄障害、および酸塩基障害の3つの異常が考えられる。CKD患者の多くは、尿毒症による便秘が必発である。また、CKD患者が服用する従来のカリウム吸着薬では、吸着作用による便秘や続発する消化管穿孔が問題となっていた。
【0006】
高カリウム血症患者や高カリウム血症を呈しやすい患者では、カリウム制限のため、野菜や果物の摂取が少なくなり食物繊維量の不足が指摘されているが、カリウムが多量に含まれる通常の市販野菜を摂食し、食物繊維を十分に取ることは困難な現状がある。さらに、これらの患者において野菜を満足に食べることができないという日常生活のストレスも存在する。したがって、このような患者においては、安全な低カリウム葉菜により食物繊維を摂取することが望ましい。
【0007】
低カリウム葉菜およびその栽培方法としては、従来から様々なものが検討されている(例えば、特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2012-183062
【特許文献2】WO2015/155914
【特許文献3】WO2016/059752
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、低カリウム葉菜の新規用途、より詳細には、体内カリウム値の調整剤としての用途を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、低カリウム葉菜として、低カリウムレタスをCKD患者に摂食させたところ、血液中および血清中のカリウム値は通常レタス群に比べて有意に減少したことを見出した。すなわち、この低カリウムレタスの摂食において、低カリウム葉菜として初めて、体内カリウム値の増加を抑制するばかりでなく、体内カリウム値を減少させるという新たな知見を得た。この知見に基づき、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]低カリウム葉菜を含む、体内カリウム値の調整剤。
[2]体内カリウム値の調整が、体内カリウム値の減少である、[1]に記載の剤。
[3]低カリウム葉菜が、低カリウムレタスである、[1]または[2]に記載の剤。
[4]低カリウムレタスが、カリウムを65mg/100g(新鮮重)以下で含む、[3]に記載の剤。
[5]高カリウム血症、家族性偽性高カリウム血症、および高カリウム性周期性四肢麻痺からなる群から選択される疾患または症状の予防、処置または改善のための、[1]~[4]のいずれかに記載の剤。
[6]低カリウム葉菜を含む、体内カリウム値の調整用組成物。
[7]体内カリウム値の調整が、体内カリウム値の減少である、[6]に記載の組成物。
[8]低カリウム葉菜が、低カリウムレタスである、[7]に記載の組成物。
[9]低カリウムレタスが、カリウムを65mg/100g(新鮮重)以下で含む、[8]に記載の組成物。
[10]飲食品である、[6]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[11]高カリウム血症、家族性偽性高カリウム血症、および高カリウム性周期性四肢麻痺からなる群から選択される疾患または症状の予防、処置または改善のための、[6]~[10]のいずれかに記載の組成物。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、CKD患者等の高カリウム血症患者や高カリウム血症を呈しやすい患者でも安全に葉菜を摂食可能になるばかりでなく、患者体内のカリウム値を調整することができる。例えば、本発明によれば、体内カリウム値の増加を抑制するばかりでなく、体内カリウム値を減少させることができる。したがって、通常野菜の摂取制限を設けられた上記患者において、制限なく食べることが可能な低カリウム葉菜に基づく本発明の剤は、患者のQOLの向上に繋がる。
また、本発明によれば、体内カリウム値の減少効果に基づいて、CKD患者等が服用するカリウム吸着剤の代用も可能となる。
さらに、本発明によれば、高カリウム血症等の体内カリウム値が通常より高いことに基づく各種疾患、症状等を予防、処置、改善等をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、通常レタス摂取群の摂食前および摂取4日後の血清カリウム値を比較したグラフである。
【
図2】
図2は、低カリウムレタス摂取群の摂食前および摂取4日後の血清カリウム値を比較したグラフである。
【
図3】
図3は、通常レタス摂取群および低カリウムレタス摂取群の摂食前後の血清カリウム値の変化量を比較したグラフである。
【
図4】
図4は、通常レタス摂取群の摂食前および摂取4日後の尿中カリウム値を比較したグラフである。
【
図5】
図5は、低カリウムレタス摂取群の摂食前および摂取4日後の尿中カリウム値を比較したグラフである。
【
図6】
図6は、通常レタス摂取群および低カリウムレタス摂取群の摂食前後の尿中カリウム値の変化量を比較したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、低カリウム葉菜を含む、体内カリウム値の調整剤(以下、「本発明の剤」と称する)に関する。
【0014】
本発明における「葉菜」とは、主として葉の部分を食用とする野菜のことを意味し、例えば、レタス、グリーンリーフ、サニーレタス、セロリ、キャベツ、ハクサイ、パセリ、カラシナ、キョウナ、グリーンカール、クレソン、ケール、コマツナ、ホウレンソウ、ミズナ、コルニッション、サイシン、サラダナ、サンチュ等が挙げられ、好ましくは、レタス、ケールが挙げられる。
【0015】
本発明における「低カリウム葉菜」とは、通常の葉菜に比べてカリウム含有率を低減させた葉菜を意味し、例えば、カリウム含有率を50%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは15%以下に低減させたものが挙げられる。
例えば、レタスの場合、通常レタスのカリウム含有率が日本食品標準成分表2015によれば、490mg/100g(新鮮重)であるのに対して、例えば、カリウム含有率が100mg/100g(新鮮重)以下、好ましくは65mg/100g(新鮮重)以下、より好ましくは50mg/100g(新鮮重)以下であるものが挙げられる。
なお、本明細書でいう「新鮮重」とは、収穫から2日以内の、5~25℃の温度範囲および30~90%の湿度範囲程度の環境下で測定した重量のことをいう。
このような低カリウム葉菜としては、例えば、特開2012-183062、WO2015/155914、WO2016/059752等に記載のものが挙げられ、具体的には、低カリウムレタスである健腎菜(R)(メディカルドライブフーズ株式会社)等が挙げられる。
【0016】
本発明における「体内カリウム値の調整」または「体内カリウム値を調整する」は、体内のカリウム値、すなわち体液(血液、血清等。尿は除く。)中のカリウム値を調整することを意味する。
これには、例えば、体液中のカリウム値を減少させること、特に、通常の葉菜を摂取した場合に比べて、体液中のカリウム値の増加を抑制するばかりでなく、体液中のカリウム値を減少させること、尿中のカリウム値を増加させずに、体液中のカリウム値を減少させること、また、通常の葉菜を摂取した場合に比べて、体液および尿中のカリウム値の変化量を抑制すること等、が含まれる。
また、本発明の剤によれば、低カリウム葉菜中に含まれる食物繊維によって、便でのカリウム排泄を亢進させることができ、これにより体内カリウム値を減少させることができる。したがって、本発明における「体内カリウム値の調整」または「体内カリウム値を調整する」には、便でのカリウム排泄を亢進させることも含まれる。
さらに、本発明の剤によれば、低カリウム葉菜がカリウムの代替イオンとしてナトリウムを使用していることから、酸塩基平衡(スチュワートアプローチ)でアルカローシスに傾けることもできる。したがって、本発明における「体内カリウム値の調整」または「体内カリウム値を調整する」には、酸塩基平衡でアルカローシスに傾けることも含まれる。
【0017】
したがって、本発明の剤は、例えば、体内カリウム値の減少剤として使用することができる。
また、本発明の剤は、体内カリウム値を減少させることができるので、CKD患者等が服用するカリウム吸着剤の代用として使用することができる。
さらに、本発明の剤は、体内カリウム値が通常より高いことによる各種疾患、症状等、例えば、高カリウム血症、家族性偽性高カリウム血症、高カリウム性周期性四肢麻痺等を予防、処置、改善等をするために使用することができる。
【0018】
本発明の剤は、低カリウム葉菜を、そのまま、あるいはジュース、搾り汁、抽出物(水抽出物、溶媒抽出物等)、破砕物(ミキサーによる粉砕物等)、乾燥物(凍結乾燥物等)等の各種加工物として含み得る。加工方法は、特に限定されず、食品(特に野菜)の加工方法として通常用いられている方法でよい。
【0019】
また、本発明の剤は、低カリウム葉菜と医薬品、医薬部外品、飲食品等に通常添加可能な担体、添加物等と組み合わせて、医薬品、医薬部外品、飲食品(機能性表示食品、特定保健用食品、健康食品、栄養補助食品(サプリメント)、医療用食品等を含む)等の各種組成物として使用することができる。これらの各種組成物は、各々の分野における常法にしたがって製造することができる。
【0020】
本発明の剤は、その包装、容器、説明書等において、体内カリウム値の調整等の用途、効能、投与または摂取方法等を表示してもよい。
【0021】
本発明の剤が適用される対象者は、特に限定されないが、例えば、CKD、急性腎不全、代謝性アシドーシス、インスリン欠乏、運動、家族性偽性高カリウム血症、高カリウム性周期性四肢麻痺、筋融解、溶血、腫瘍細胞の崩壊、消化管出血、糖尿病、副腎不全、RTA4型等の疾患、症状、状態や、β阻害薬、NSAIDs、ACE阻害薬、ARB阻害薬、抗アルドステロン薬、ナファモスタット、K保持性利尿薬、ジギタリス、サクシニルコリン等の薬剤投与に基づく、高カリウム血症患者、高カリウム血症を呈しやすい患者、カリウム摂取制限のある患者等が挙げられ、特にCKD患者、ACE阻害薬、ARB阻害薬、または抗アルドステロン薬を服用し患者、糖尿病患者等が挙げられる。
【0022】
なお、本発明でいう対象者は、特にヒトであるが、本発明は、ヒト以外の哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、サル、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、ネコ、モルモット、ウサギ等)、鳥類(ニワトリ等)等に対しても適用可能である。
【0023】
本発明の剤の投与量または摂取量は、特に限定されず、投与または摂取形態、所望の効果、対象の年齢、性別、体重等に応じて適宜選択することができる。なお、厚生労働省による「健康日本21」では、健康増進の観点から1日350g以上の摂取が推奨されているが、これに限定されるものでもない。また、本来食用の葉菜であるので、摂取量の上限も特に限定されない。
例えば、低カリウム葉菜の新鮮重として、1日あたり、例えば100g以上、好ましくは200g以上、より好ましくは300g以上、特に好ましくは350g以上とすることができる。これを1日1回または数回に分けて摂取すればよい。
【0024】
本発明の剤が、上記の各種組成物である場合、組成物中の低カリウム葉菜の量は、特に限定されず、組成物の形態、用途等に応じて適宜選択することができる。例えば、飲食品組成物の場合、その0.01~99重量%の量を、低カリウム葉菜由来とすることができる。
【0025】
また、本発明は、低カリウム葉菜を対象に投与することを含む、体内カリウム値を調整するための方法を提供する。
本発明は、体内カリウム値を調整するための、低カリウム葉菜の使用を提供する。
本発明は、体内カリウム値を調整するための各種組成物の製造における、低カリウム葉菜の使用を提供する。
本発明は、体内カリウム値が通常より高いことに基づく各種疾患、症状等を、予防、処置、改善等するための各種組成物の製造における、低カリウム葉菜の使用を提供する。 なお、これらの態様に対しても、上述した本発明の剤に関する技術的事項は同様に適用される。
【実施例0026】
以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0027】
実施例1
下記表1に示すCKD3~5の入院患者を、低カリウムレタス摂食群と通常レタス摂食群に分け、各レタスを4日間摂食した後に血清および尿中のカリウム値を測定し、比較した。
【0028】
【0029】
入院後3日間、慢性腎不全食を行い、血清カリウムが5.5mmol/L以下を確認した(n=10)。次いで、二重盲検試験によりCKD患者を低カリウムレタス「健腎菜
(R)」(メディカルドライブフーズ株式会社、カリウム含有率50mg/100g(新鮮重))摂食群(100g/日、n=5)および通常レタス(カリウム含有率490mg/100g(新鮮重))摂食群(100g/日、n=5、ただし1名、利尿薬追加により解析除外)に割り当て、レタス摂取前、摂取4日後の血清カリウム値と、蓄尿にて1日尿中カリウム値を、電極法により測定し、対応のあるt検定にて比較した。加えて、それぞれの変化量を対応のないt検定にて比較した。その結果を、
図1~6に示す。
【0030】
図1~3から明らかなように、摂食前と比較して、摂取4日後の血清カリウム値は、通常レタス摂食群では有意に上昇したが(p<0.05)、低カリウムレタス摂食群では有意に減少した(p<0.05)。血清カリウム値の変化量は、通常レタス摂食群と比較して、低カリウムレタス摂食群において有意に減少した(p<0.01)。
また、
図4~6から明らかなように、摂食前と比較して、摂取4日後の尿中カリウム値は、通常レタス摂食群および低カリウムレタス摂食群とも有意な変化は見られなかった。しかしながら、尿中カリウムの変化量は、血清カリウム値と同様に、通常レタス摂食群と比較して、低カリウムレタス摂食群において有意に減少した(p<0.08)。