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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171961
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 19/00 20060101AFI20221104BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20221104BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20221104BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20221104BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221104BHJP
【FI】
F21V19/00 510
F21S2/00 230
F21S8/04 110
F21S8/04 130
F21V19/00 214
F21V19/00 234
F21Y103:10
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150864
(22)【出願日】2022-09-22
(62)【分割の表示】P 2018175902の分割
【原出願日】2018-09-20
(31)【優先権主張番号】P 2018147707
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】弁理士法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 康平
(72)【発明者】
【氏名】長尾 拓
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 公史
(72)【発明者】
【氏名】神野 昌幸
(57)【要約】
【課題】光源ユニットを照明器具に簡単に着脱することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、光源である発光素子が配置された長尺状の発光モジュール、及び、発光モジュールが取り付けられる長尺状のフレームを有する光源ユニットと、底部、及び、互いに対向する2つの側面部からなり、光源ユニットが取り付けられる器具本体を有する長尺状の照明器具と、器具本体の内部に固定され、光源ユニットを器具本体に固定するためのバネと、を備え、光源ユニットは、照明器具に取り付けられた状態で、バネがフレームと係り合うことによって照明器具に固定されるものである。
【選択図】図38
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源である発光素子が配置された長尺状の発光モジュール、及び、前記発光モジュールが取り付けられる長尺状のフレームを有する光源ユニットと、
底部、及び、互いに対向する2つの側面部からなり、前記光源ユニットが取り付けられる器具本体を有する長尺状の照明器具と、
前記器具本体の内部に固定され、前記光源ユニットを前記器具本体に固定するためのバネと、
を備え、
前記光源ユニットは、
前記照明器具に取り付けられた状態で、前記バネが前記フレームと係り合うことによって前記照明器具に固定される照明装置。
【請求項2】
前記フレームは、
いずれも長手方向に沿って形成された、前記発光モジュールが取り付けられる第一板部、前記第一板部から前記発光モジュールと反対側に突出する突出部、及び、前記突出部から前記第一板部と対向するように設けられた第二板部を有しており、
前記バネは、前記光源ユニットが前記器具本体に取り付けられた状態で、前記第二板部と係り合う、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記バネは、
前記第二板部を通過する際に前記器具本体の短手方向に沿って弾性変形する、請求項2に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源ユニットと照明器具とを有する照明装置において、照明器具に光源ユニットを固定する器具側バネを備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光源ユニットが照明器具に着脱可能に取り付けられる照明装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の照明装置は、光源ユニットを照明器具に設けられたバネにより固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-162365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の照明装置のバネは、光源ユニットに設けられた固定金具に引掛けられた後に、光源ユニットを照明器具側へ押すことで、光源ユニットを照明器具に引き込み固定するものである。また、光源ユニットを照明器具から取り外すときは、その逆の手順が必要であり、作業者が光源ユニットを着脱するのに手間がかかる。
【0005】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、光源ユニットを照明器具に簡単に着脱することができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明装置は、光源である発光素子が配置された長尺状の発光モジュール、及び、発光モジュールが取り付けられる長尺状のフレームを有する光源ユニットと、底部、及び、互いに対向する2つの側面部からなり、光源ユニットが取り付けられる器具本体を有する長尺状の照明器具と、器具本体の内部に固定され、光源ユニットを器具本体に固定するためのバネと、を備え、光源ユニットは、照明器具に取り付けられた状態で、バネがフレームと係り合うことによって照明器具に固定されるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の照明装置は、光源ユニットに固定されるバネが、平板状に形成されたバネ底面部と、バネ底面部の両端部に形成され光源ユニットの短手方向に弾性変形するバネ爪部と、バネ爪部の先端部に形成されたバネ係合部と、を有する。そして、対応する2つの凸部の最も近い部分の距離は、バネ爪部の自然長における対向する2つのバネ係合部の最も遠い部分の距離よりも小さい。そのため、作業者は、バネの弾性変形を利用して、光源ユニットを照明器具に押し込むことで、バネを介して光源ユニットを器具本体の凸部に係合させることができる。また、作業者は、光源ユニットを照明器具から引き出すことで、バネの弾性変形を利用して、光源ユニットを照明器具から取り外すことができる。その結果、照明装置は、光源ユニットを照明器具に簡単に着脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施の形態に係る照明装置の斜視図である。
図2図1の照明装置の分解斜視図である。
図3図2の照明器具の斜視図である。
図4図3の照明器具の分解斜視図である。
図5図4の端板部の斜視図である。
図6図4の端板部と照明器具の器具本体とが分離した状態の照明器具の組み立てに関する参考図である。
図7図6の端板部と照明器具の器具本体とが接触した状態の照明器具の組み立てに関する参考図である。
図8図7の端板部と照明器具の器具本体とが係合した状態の照明器具の組み立てに関する参考図である。
図9図2の光源ユニットの分解斜視図である。
図10図9のエンドキャップの外側から見た斜視図である。
図11図10のエンドキャップの内側から見た斜視図である。
図12図9のバネの斜視図である。
図13図9のエンドキャップ及びバネが分離した状態の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図14図13のバネが取り付けられた状態の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図15図13のエンドキャップ及びバネが取り付けられた状態の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図16図13の光源ユニットにカバーが取り付けられた状態の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図17図13の光源ユニットが組み立てられた状態の参考図である。
図18図9のエンドキャップ及びバネが分離した状態の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図19図18のバネが取り付けられた状態の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図20図19のバネを取り付ける際の、光源ユニットの組み立てに関する参考図である。
図21図17の光源ユニットの、長手方向(X軸方向)の端部の側面図である。
図22図9のエンドキャップの変形例の外側から見た斜視図である。
図23図22のエンドキャップの内側から見た斜視図である。
図24図9のエンドキャップの、他の変形例のエンドキャップとカバーとの組み合わせ部分の拡大図である。
図25図2の光源ユニットと照明器具の器具本体とが分離した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図26図25の光源ユニットと照明器具の器具本体とが接触した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図27図26の光源ユニットと照明器具の器具本体とが係合した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図28】本発明の実施の形態に係る照明装置の連結部材の斜視図である。
図29図28の連結部材の正面図である。
図30図29の連結部材の側面図である。
図31図29の連結部材の照明器具への取り付けに関する参考図である。
図32図31の連結部材が照明器具に取り付けられた状態を示す参考図である。
図33図28の連結部材の変形例の斜視図である。
図34図28の連結部材の他の変形例の正面図である。
図35図34の連結部材におけるC部の部分拡大図である。
図36】本発明の実施の形態に係る照明装置の器具側バネの斜視図である。
図37図36の器具側バネと光源ユニットとが接触した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図38図37の器具側バネと光源ユニットとが係合した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図39】本発明の実施の形態に係る照明装置の他の器具側バネの斜視図である。
図40図39の器具側バネと光源ユニットとが分離した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図41図40の器具側バネと光源ユニットとが係合した状態の、光源ユニットの照明器具への取り付けに関する参考図である。
図42】本発明の実施の形態に係る照明装置の取付台の斜視図である。
図43図42の取付台の分解斜視図である。
図44図42の取付台の可動に関する参考図である。
図45図44の照明装置が回動された状態の、取付台の可動に関する参考図である。
図46図12のバネの変形例の斜視図である。
図47図46のバネの背面側の斜視図である。
図48】引掛け金具を係合した図46のバネの斜視図である。
図49図48の落下防止部の斜視図である。
図50図5の端板部の変形例の斜視図である。
図51図46のバネと図49の落下防止部と図50の端板部とを用いた照明装置の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る照明器具100及び照明装置1について、図面を参照して説明する。各図において同じまたは対応する構成要素には、同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。ここで、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上の記載であり、装置、器具、あるいは部品等の配置、方向及び向きを限定するものではない。
【0010】
実施の形態.
<照明装置1の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る照明装置1の斜視図である。図2は、図1の照明装置1の分解斜視図である。図1及び図2を参照して、実施の形態に係る照明装置1の構成を説明する。以下の説明において、照明装置1の長手方向に沿った方向を長手方向(X軸方向)とする。また、長手方向(X軸方向)に直交し、長手方向(X軸方向)に対する短手方向を短手方向(Y軸方向)とする。そして、長手方向(X軸方向)及び短手方向(Y軸方向)のいずれとも直交する方向を上下方向(Z軸方向)とする。さらに、上下方向(Z軸方向)において、照明装置1が取り付けられる天井あるいは壁等の被取付部側への向きを上向きZ1とする。そして、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1から光が照射される照射空間側への向きを下向きZ2とする。ここで、上向きZ1は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられる向きであり、下向きZ2は、光源ユニット200が照明器具100から取り外される向きである。
【0011】
本実施の形態における照明装置1は、天井あるいは壁等の被取付部に取り付けられる照明器具100と、この照明器具100に取り付けられる光源ユニット200と、を有する。実施の形態では、照明装置1は、いわゆるトラフタイプの照明器具100を例として示す。なお、実施の形態、及び変形例における照明装置1は、いわゆるトラフタイプの照明器具100を例示して説明するが、照明装置1はトラフタイプの照明器具100に限定されるものではない。照明装置1は、光源ユニット200が装着される照明器具100として、例えば、いわゆる笠付タイプ、片側反射笠付タイプ、V形タイプ等、他の形状のものを採用することができる。照明装置1は、照明器具100が器具本体110を有しており、光源ユニット200の一部がこの器具本体110に収容されるように取り付けられている。
【0012】
[照明器具100]
図3は、図2の照明器具100の斜視図である。図4は、図3の照明器具100の分解斜視図である。図1図4を参照して照明器具100の構成を説明する。照明器具100は、光源を有する光源ユニット200が取り付けられることによって照明装置1を構成する。照明器具100は、器具本体110と、電源装置120と、電源端子台130と、端板部150と、を有している。照明器具100は、器具本体110の長手方向(X軸方向)端部に端板部150が取り付けられていると共に、電源装置120及び電源端子台130が器具本体110の内側に配設されている。また、照明器具100は、後述する器具側バネ160(図36参照)を有してもよい。さらに、照明器具100は、調光端子台(図示は省略)を器具本体110の内部に収容してもよい。
【0013】
(器具本体110)
照明器具100を構成する器具本体110は、装着された光源ユニット200の一部を内部に収容する。器具本体110は、照明器具100の外郭を構成し、例えば、金属製の板材を折り曲げて形成される。ただし、器具本体110は、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。器具本体110は、箱状に形成されており、光源ユニット200の一部が収容される内部空間を形成し、また、長尺状に形成されており、両方の端部110aに端部開口部110bが形成されている。器具本体110は、長方形の板状に形成された底部111と、底部111の短手方向(Y軸方向)の両側辺からそれぞれ立ち上がり突出して設けられている側面部112とを有する。器具本体110は、底部111と、互いに対向する2つの側面部112とによって凹形状に形成される。このため器具本体110は、底部111と、互いに対向する2つの側面部112とによって囲まれる内部空間を形成している。器具本体110は、互いに対向する2つの側面部112と、互いに対向する2つの端板部150とによって、本体開口部113を形成している。この本体開口部113は、光源ユニット200の着脱を行う際の装着口となり、器具本体110の長手方向(X軸方向)において、両方の端部110aの間に形成されている。
【0014】
底部111には、電源装置120及び電源端子台130が取り付けられる。また、底部111には、調光端子台(図示は省略)が取り付けられてもよい。また、底部111には、電源穴111aと、取付穴111bとが形成されている。電源穴111aは、商用電力の供給を受けるための電源線を引き込むために底部111に形成された貫通孔であり、この電源線は、照明器具100の外部から電源穴111aを介して電源端子台130に接続される。取付穴111bは、器具本体110をビスあるいはボルト等の固定具で天井あるいは壁等の被取付部に固定するために、底部111に形成された貫通孔である。電源穴111a及び取付穴111bは、照明器具100の長手方向(X軸方向)において、電源装置120及び電源端子台130の設置位置よりも外側に形成されている。なお、電源穴111aは、器具本体110に調光端子台(図示は省略)が取り付けられる場合には、調光端子台(図示は省略)の設置位置よりも外側に形成されている。そして、器具本体110に調光端子台(図示は省略)が取り付けられる場合には、底部111には、調光端子台(図示は省略)に接続される信号線を引き込むための信号線穴が形成されてもよい。
【0015】
側面部112は、照明器具100の上下方向(Z軸方向)において、一方の端部は底部111と連続して形成されており、他方の端部は器具本体110の本体開口部113を形成する。2つの側面部112は、それぞれ側面部112の本体開口部113側の端部に、光源ユニット200を保持する凸部114を有している。凸部114は、対に設けられた側面部112の端部において、互いに向かい合うように突出して設けられている。凸部114は、底部111と反対側の先端部114fが、器具本体110の内部空間側に向かって円弧を形成するように折り曲げられ、かつ、凸部114の縁部114d(図6参照)が、側面部112を向くように折り曲げられている。
【0016】
(電源装置120)
電源装置120は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換し、光源ユニット200を点灯させるものである。電源装置120は、略直方体形状をしたケース120aと、このケース120aの内部に配置された点灯回路(図示は省略)とを有している。また、電源装置120の出力側には、光源ユニット200の後述する光源側電線213(図9参照)とコネクタ等によって着脱自在に接続する電源側電線(図示は省略)が設けられている。
【0017】
(電源端子台130)
電源端子台130は、商用電源から供給される電力を、照明器具100を構成する各部品へ供給するものであり、電源端子台130には外部から引き込まれた電線が接続される。電源端子台130は、器具本体110の長手方向(X軸方向)において、電源装置120を挟むように2つ配置されており、また、電源装置120と電源穴111aとの間にそれぞれ配置されている。また、電源端子台130は、電源穴111aと隣接するように配置されている。
【0018】
2つの電源端子台130は、互いに接続される端子台電線131を有しているとともに、一方の電源端子台130は電源装置120の入力部と電線(図示は省略)を介して接続される。照明器具100は、このように2つの電源端子台130を設けることによって、どちらの電源穴111aから電線が引き込まれても商用電源からの電力供給を受けることができる。なお、端子台電線131は、照明器具100の器具内配線用の電線であり、外部から引き込まれた電線よりも細く形成されている。このように、照明器具100は、電源端子台130が内部に配設されることで、器具本体110の内側に外部から引き込まれる電線を配置するスペースを設ける必要がなく、器具本体110の内部空間を有効活用することができる。また、照明器具100は、電源端子台130が内部に配設されることで、器具本体110の内側に外部から引き込まれる電線を配置するスペースを設ける必要がなく、器具本体110の大型化を抑制することができる。
【0019】
上述したように、照明器具100は、器具本体110の内部に調光端子台(図示は省略)を有してもよい。調光端子台は、外部から引き込まれる信号電線が挿し込まれるものであり、信号電線を介して送付される制御信号を電源装置120に伝えるものである。この信号電線は、電源穴111aから引き込んでもよく、底部111に信号線用の穴(図示は省略)を形成し、この信号線用の穴から引き込んでもよい。
【0020】
(端板部150)
図5は、図4の端板部150の斜視図である。図6は、図4の端板部150と照明器具100の器具本体110とが分離した状態の照明器具100の組み立てに関する参考図である。図7は、図6の端板部150と照明器具100の器具本体110とが接触した状態の照明器具100の組み立てに関する参考図である。図8は、図7の端板部150と照明器具100の器具本体110とが係合した状態の照明器具100の組み立てに関する参考図である。図1図8を用いて、端板部150について説明する。端板部150は、器具本体110の長手方向(X軸方向)の端部110aを塞ぐように配置される。端板部150は、器具本体110の底部111及び側面部112とそれぞれ係合して固定されており、器具本体110の変形を抑制するものである。
【0021】
端板部150は、器具本体110の長手方向(X軸方向)の端部110aに形成された端部開口部110bに配置されており、器具本体110の長手方向(X軸方向)の端部110aの端部開口部110bを塞ぐ端板本体部151を有している。端板本体部151は、矩形の板状に形成されており、端板本体部151の板面は、底部111及び側面部112の板面に対して略直角に配置されている。端板本体部151は、ノックアウト加工が施されており、取り外されることで端板本体部151に端板電線穴151bを形成する端板蓋部151aを有し、端板本体部151には端板蓋部151aの縁部を形作る溝部151cが形成されている。
【0022】
図5図8に示すように、端板本体部151には、矩形と円形とを組み合わせた略馬蹄形状をした端板蓋部151aが取り外しできるように設けられている。端板蓋部151aは、端板本体部151を構成する壁部にノックアウト加工が施された部分であり、例えば、たたくことにより、あるいは、切り取ることにより、現場で簡単に穴をあけることができる部分である。端板本体部151は、端板蓋部151aが取り外されることで、U字状の縁部によって形成される端板電線穴151bが形成される。端板電線穴151bは、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に光源ユニット200と対向する側が開口するように形成されている。この端板電線穴151bには、後述する連結部材300が取り付けられる。端板本体部151から取り外される端板蓋部151aは、取り外される前には端板本体部151の壁の一部を構成している。端板本体部151において、端板本体部151から取り外された際に端板蓋部151aの縁部を形成する部分に形成された溝部151cは、端板本体部151の壁が凹状に形成された部分であり、端板本体部151の壁の厚さが薄い部分となる。なお、溝部151cは、凹状に形成されるものに限定されるものではなく、例えば、ミシン目のように複数の貫通孔が連続して形成されてもよい。また、端板蓋部151aはノックアウト加工により端板本体部151から取り外し可能に設けられているが、端板蓋部151aは、ノックアウト加工以外にも爪による係合、あるいは、接着等で端板本体部151から取り外しができるように設けられてもよい。なお、端板電線穴151bは、複数の照明器具100を連結したときに、例えば、照明器具100に使用する電線等の配線に利用することができる。
【0023】
図5に示すように、端板部150は、端板本体部151から器具本体110の端部110aに挿し込まれる端板爪部152と、端板接続部153とを有している。端板爪部152は、板状に形成されており、端板本体部151の短手方向(Y軸方向)の両端部の側辺からそれぞれ立ち上がるように突出して設けられている。端板爪部152は、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、側面部112と対向するように配置される。端板爪部152は、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、凸部114と係合する第一突出壁部1152aと、第二突出壁部1152bとを有する。また、端板爪部152は、先端が内側に曲がった爪挿込部152aと、凸部114の一部が嵌まり込む爪凹部152bと、一部が器具本体110の短手方向(Y軸方向)に突出した突出部152caを有する爪嵌合部152cとを有している。
【0024】
第一突出壁部1152a及び第二突出壁部1152bは、矩形状の壁部であり、第一突出壁部1152aと第二突出壁部1152bとの間には、爪凹部152bが形成されている。第一突出壁部1152a及び第二突出壁部1152bの2つの突出壁部は、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、後述する第一切欠部114bと第二切欠部114cの2つの切欠部のそれぞれに挿入される。第一突出壁部1152a及び第二突出壁部1152bの2つの突出壁部は、第一切欠部114bと第二切欠部114cの2つの切欠部のそれぞれに挿入されると、照明装置1の長手方向(X軸方向)において、後述する端板固定部114aと対向する。第一突出壁部1152aは、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、器具本体110の中央側に位置する。また、第二突出壁部1152bは、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、器具本体110の端部110a側に位置する。
【0025】
第一突出壁部1152aは、器具本体110の中央側を構成する端縁部152t2に、先端が内側に曲折しており、弾性変形する爪挿込部152aを有している。爪挿込部152aは、略三角の板状に形成されており、器具本体110の長手方向(X軸方向)において、端板爪部152の突出方向の端部に形成されている。すなわち、爪挿込部152aは、端板爪部152において、端板本体部151との境界を構成する端縁部152t1の反対側に位置する端縁部152t2に形成されている。爪挿込部152aは、略三角形の先端が端板部150の内側を向くように曲折しており、弾性変形するように形成されている。また、爪挿込部152aは、端縁部152t2の上縁部152p側、すなわち、端板部150が器具本体110の端部110aに挿し込まれた状態において、凸部114と対向する位置に形成されている。
【0026】
爪凹部152bは、端板爪部152の上縁部152p側に形成された切欠部である。爪凹部152bは、端板爪部152の上縁部152pから下方(Z軸方向)に向かって矩形状に切り欠かれている。爪凹部152bは、端板爪部152において、第一突出壁部1152aと第二突出壁部1152bとの間に形成されている。
【0027】
突出部152caは、端板爪部152の爪嵌合部152cから、対向する端板爪部152に向かって突出している。爪嵌合部152cは、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、第二突出壁部1152bの凸部114と対向する部分であり、凸部114の端部と側面部112との間に嵌り込む。突出部152caは、球面を構成している。突出部152caは、爪嵌合部152cの板面に対する平面視において円形状に形成されており、爪嵌合部152cの板面に対する垂直断面において円弧状に形成されている。突出部152caが形成されている爪嵌合部152cは、端板爪部152において、爪凹部152bと端板本体部151との間に形成されている壁部である。
【0028】
図5及び図6を用いて、器具本体110と端板部150の係合について更に詳細に説明する。器具本体110は、端部110aの内部空間側に端板部150と係合する第一係合部1114を有する。第一係合部1114は、凸部114のそれぞれにおいて、凸部114の縁部114dに形成された第一切欠部114bと第二切欠部114cとの2つの切欠部と、これらの2つの切欠部の間の壁部を構成する端板固定部114aとによって形成されている。端板部150は、器具本体110に取り付けられると器具本体110の内部空間側に配置され、第一係合部1114と係合する第二係合部1152を有する。端板部150は、器具本体110の端部開口部110bに、器具本体110の長手方向(X軸方向)から差し込まれることで、第二係合部1152が第一係合部1114と係合し、器具本体110に取り付けられる。
【0029】
器具本体110の凸部114は、図6に示すように、器具本体110の長手方向(X軸方向)の端部110aにおいて、端板爪部152と係合する為の突出片である端板固定部114aを有している。端板固定部114aは、器具本体110の端部110aにおいて、凸部114の一部の縁部114dを切り欠いた第一切欠部114bと、第二切欠部114cとを形成することで、第一切欠部114bと、第二切欠部114cとの間に形成されている。器具本体110の長手方向(X軸方向)において、端板固定部114aの幅は、爪凹部152bの幅と略同じか僅かに小さい。なお、第一切欠部114b及び第二切欠部114cは、器具本体110の長手方向(X軸方向)に沿って、凸部114の下端の縁部114dに形成されている。より詳細には、第一切欠部114b及び第二切欠部114cは、凸部114を構成する壁部と側面部112との間の距離が最も離れた部分よりも、底部111側に形成されている。また、第二切欠部114cは、第一切欠部114bに対して、器具本体110の端部110a側に形成されている。端板固定部114aは、器具本体110の端部110aにおいて、第一切欠部114b及び第二切欠部114cを構成する凸部114の底部111側の縁部から底部111側に突出するように形成されている。
【0030】
端板部150は、図7に示すように、爪挿込部152a側から器具本体110の長手方向(X軸方向)の端部110aに挿し込まれる。このとき、図8に示すように、爪挿込部152aの先端が摺動し、爪挿込部152aは端板固定部114aを内側に乗り越えていくように弾性変形しながら挿し込まれて行き、第一切欠部114bにはめ込まれる。さらに、このとき爪嵌合部152cは突出部152caが第二切欠部114cの内側に嵌まり込むとともに、端板固定部114aが爪凹部152bに嵌まり込み、端板部150は器具本体110に取り付けられる。
【0031】
端板部150は、爪挿込部152aが内側に弾性変形しながら挿し込まれることで、器具本体110の側面部112には端板部150との係合のための穴あるいは凹みなどの加工または加工痕を設けないようにできる。そのため、照明器具100は、意匠性を向上させることができる。また、端板部150は、端板接続部153が器具本体110の内側に配設されるとともに、底部111に固定材(ネジ)などにより接続され、端板部150と器具本体110との係合をより強固にすることができる。
【0032】
[光源ユニット200]
図9は、図2の光源ユニット200の分解斜視図である。図2及び図9を用いて光源ユニット200について説明する。光源ユニット200は、照明器具100に取り付けられることによって照明装置1を構成する。光源ユニット200は、長尺状に形成されており、照明器具100に装着されて使用される。光源ユニット200は、照明器具100の器具本体110に一部が収容され、器具本体110に着脱自在に取り付けられる。光源ユニット200は、発光モジュール210と、フレーム220と、カバー230と、エンドキャップ240と、バネ250とを有している。
【0033】
(発光モジュール210)
発光モジュール210は、光源となり長尺状に形成されている。発光モジュール210は、フレーム220よりも長尺状に形成されている。発光モジュール210は、複数の発光素子211と、この複数の発光素子211が直線状に実装される矩形状をした基板212と、基板212の長手方向(X軸方く)の一端側に設けられた光源側電線213とを有している。発光モジュール210の基板212は、長手方向(X軸方向)の長さがフレーム220よりも長く、カバー230と略同等の長さに形成されている。したがって、発光モジュール210がフレーム220上に取り付けられると、基板212は、両端部がフレーム220から突出した状態となる。
【0034】
発光素子211は、光源ユニット200の光源であり、電力が供給されると発光する。発光モジュール210は、発光素子211として、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す)素子を用いる。発光素子211は、基板212に直線状に実装される構成に限定されるものではなく、例えば、基板212の実装面に、基板212の長手方向(X軸方向)に沿って、列状、千鳥状等に実装されてもよい。発光素子211は、例えば、波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子である。なお、発光素子211は、発光ダイオード素子に限定されるものではない。発光素子211は、例えば、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)、無機EL等を用いてもよい。基板212には、例えば、ガラス-エポキシ基板(FR-4)、ガラス-コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)又は金属ベース基板等が用いられる。
【0035】
(フレーム220)
フレーム220は、発光素子211を有する発光モジュール210が取り付けられる。フレーム220は、長尺に形成されており、断面が略H字状に形成されている。フレーム220は、例えば、アルミ材を押出成形して形成してもよく、板金を折り曲げて一体的に形成しても良い。フレーム220は、発光モジュール210が取り付けられる基板取付面221aを形成する第一板部221を有する。また、フレーム220は、第一板部221の基板取付面221aと反対側の面から突出する柱部222と、柱部222を挟むように第一板部221と対向するよう設けられた第二板部223とを有している。
【0036】
第一板部221は、発光モジュール210が取り付けられる基板取付面221aと、カバー230を保持するカバー保持部221bと、を有している。基板取付面221aは、カバー230がフレーム220に取り付けられた状態において、カバー230と対向する面である。カバー保持部221bは、フレーム220の短手方向(Y軸方向)の端部において、フレーム220の長手方向(X軸方向)に沿って形成されている。カバー保持部221bは、鉤状に形成されており、断面L字形状に形成されている。カバー保持部221bが形成する溝部は、フレーム220の内側となる発光素子211側に開口している。発光モジュール210及びカバー230は、フレーム220の長手方向(X軸方向)の端部から挿し込まれてフレーム220に取り付けられる。また、フレーム220は、短手方向(Y軸方向)において、カバー保持部221bの内側に第二カバー保持部221cが設けられている。この第二カバー保持部221cは、カバー230の内側にレンズ等の配光制御部材等が取り付けられる部分である。第二カバー保持部221cは、カバー保持部221bの内側において、フレーム220の長手方向(X軸方向)に沿って形成されている。第二カバー保持部221cは、鉤状に形成されており、断面L字形状に形成されている。第二カバー保持部221cが形成する溝部は、フレーム220の内側となる発光素子211側に開口している。
【0037】
柱部222は、第一板部221の短手方向(Y軸方向)の中央部から、第二板部223の短手方向(Y軸方向)の中央部に向かって突出し、第一板部221と第二板部223とを連結している。柱部222は、基板212の背面と第一板部221を介して対抗しており、柱部222があることで基板212から発せられる熱の放熱性を向上させることができる。
【0038】
第二板部223は、第一板部221と対向するように設けられている。第二板部223は、短手方向(Y軸方向)における長さが第一板部221より短く形成されている。また、第二板部223にはスリット部(図示は省略)が設けられている。このスリット部は、第二板部223の長手方向(X軸方向)に沿って形成され、端部221tにはネジなどの固定具が取り付けられるフレーム固定孔223b(図18図37図40参照)が設けられている。
【0039】
フレーム220は、強度の特徴として下記(1)~(3)の特徴を有する。(1)フレーム220の第一板部221及び第二板部223はH鋼のフランジの役割を果たし、柱部222はH鋼のウェブの役割を果たす。(2)第一板部221及び第二板部223は、長手方向(X軸方向)に曲げようとする力がかかったときに、それぞれで負荷を分担することができる。例えば、一方が引張の力に対抗し、他方が圧縮の力に対抗する。なお、曲げようとする力とは、荷重による撓み、あるいは、バネ等による引っ張る負荷も含まれる。(3)柱部222は、短手方向(Y軸方向)へねじろうとする力に対向するものであり、上下方向(Z軸方向)への長さを長くするよりも、短手方向(Y軸方向)の幅寸法を長くすることによって、ねじれ難くできる。例えば、柱部222の短手方向(Y軸方向)の幅寸法を、第一板部221の板厚、あるいは、第二板部223の板厚より厚くするとよい。このように、柱部222を上下方向(Z軸方向)に長く形成しなくても、フレーム220の剛性を得ることができる。よって、フレーム220を薄型にすることができる。
【0040】
照明装置1は、フレーム220及び器具本体110が、フレーム220と器具本体110の本体開口部113との短手方向(Y軸方向)における長さに関して、次のような関係となる。ここで、本体開口部113の外寸を距離LS1と定義する。距離LS1は、対になる側面部112の外側から外側の寸法である。本体開口部113の内寸を距離LS2と定義する。距離LS2は、対向する凸部114同士の最短寸法である。フレーム220の短手方向(Y軸方向)において、第一板部221の短手方向(Y軸方向)の寸法を長さLS3と定義する。フレーム220の短手方向(Y軸方向)において、第二板部223の短手方向(Y軸方向)の寸法を長さLS4と定義する。ここで、第一板部221の長さLS3は、第二板部223の長さLS4よりも大きい。また、第一板部221の長さLS3は、本体開口部113の外寸である距離LS1よりも大きい。さらに、第二板部223の長さLS4は、本体開口部113の内寸である距離LS2よりも小さい。
【0041】
(カバー230)
カバー230は、発光モジュール210を覆うと共に、フレーム220に取り付けられた状態において長手方向(X軸方向)における端部230tに開口部230cが形成される。カバー230は、発光素子211からの光を拡散して透過させるものであり、透過性の材料から形成されている。カバー230は、例えば、ポリカーボネートなどの樹脂材料を押し出し成形して形成している。また、カバー230は、アクリル、あるいは、ガラス等の他の材料により形成されてもよい。カバー230の長手方向(X軸方向)の長さは、後述するフレーム220の両端に配置された対向する2つのカバーキャップ部241の間の距離よりも短く形成されている。
【0042】
カバー230は、発光モジュール210を覆うように対向する主カバー部231と、主カバー部231の短手方向(Y軸方向)の両端側よりフレーム220側へ突出するように設けられ、カバー230の側壁を構成するカバー側面部232と、を有する。また、カバー230は、カバー側面部232の端部に設けられフレーム220のカバー保持部221bと係合するカバー爪部233を有している。なお、対になるカバー側面部232の外側の距離は、器具本体110の対になる側面部112の外寸と略同一であり、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた状態でカバー側面部232と側面部112とは連続的な意匠を形成することができる。主カバー部231は、カバー230の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、直線状に形成されている。なお、主カバー部231の形状は当該形状に限定されるものではなく、例えば、カバー230の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、円弧状に形成されてもよく、他の多角形状に形成されてもよい。
【0043】
(エンドキャップ240)
図10は、図9のエンドキャップ240の外側から見た斜視図である。図11は、図10のエンドキャップ240の内側から見た斜視図である。図9図11を用いてエンドキャップ240について説明する。エンドキャップ240は、フレーム220に固定されてカバー230により形成される開口部230cを塞ぐように配置される。エンドキャップ240は、カバーキャップ部241と、第一突設部242と、第二突設部243と、フレームキャップ部244と、第一支持部245と、第二支持部246と、を有する。
【0044】
カバーキャップ部241は、光源ユニット200において、フレーム220及びカバー230の長手方向(X軸方向)の端部200aを覆う。すなわち、カバーキャップ部241は、カバー230により形成される開口部230cを覆う。カバーキャップ部241は、略矩形状の板材である。カバーキャップ部241は、光源ユニット200において、カバー230の主カバー部231及びカバー側面部232に対して、略直角に配置される。フレーム220の両端に配置された対向する2つのカバーキャップ部241の間の距離は、カバー230の長手方向(X軸方向)の長さよりも長い。
【0045】
第一突設部242は、光源ユニット200において、カバー230の内側面部230aに当接するように、カバーキャップ部241から突出して設けられる。より詳細には、第一突設部242は、光源ユニット200において、カバー230の主カバー部231及びカバー側面部232の内側面部230aと、第二カバー保持部221cの一部と当接するように設けられている。第一突設部242は、光源ユニット200において、主カバー部231の内側面部230aと当接する天板部242aと、カバー側面部232の内側面部230aと当接する側板部242bとを有する。第一突設部242は、天板部242aと、対向する2つの側板部242bによって、カバーキャップ部241から突出する壁部を構成する。第一突設部242は、光源ユニット200において、カバー230の端部230tとカバーキャップ部241との間を塞ぐものである。第一突設部242は、カバー230が摺動自在に当接している。すなわち、エンドキャップ240が、カバー230により形成された開口部230cを塞ぐ状態において、カバー230の内側面部230aは、第一突設部242と摺動自在に当接する。
【0046】
第一突設部242は、カバーキャップ部241よりも透過性が高く形成されている。例えば、第一突設部242は、カバーキャップ部241と異なる透過性を有する材料で形成されている。すなわち、第一突設部242は、カバーキャップ部241よりも透過性が高い材料で形成されていることが好ましい。また、第一突設部242は、主カバー部231及びカバー側面部232よりも透過性が高い材料で形成されていることが好ましい。エンドキャップ240は、カバーキャップ部241と、カバーキャップ部241と透過性が異なる第一突設部242とを、二色成形により一体に成形してもよい。このようにエンドキャップ240は、第一突設部242の透過性が高いことで、第一突設部242とカバー230とが重なっても、第一突設部242による光ムラ等の影響を抑制することができる。その結果、照明装置1は、エンドキャップ240の第一突設部242と、カバー230の主カバー部231及びカバー側面部232との重なった部分が影になり、あるいは、暗がりになることを抑制することができる。なお、エンドキャップ240は、第一突設部242の透過性を高くすることで、カバー230の端部の第一突設部242とカバー230との重なる部分の光ムラを抑制するようにしている。しかし、第一突設部242の透過性を高くするだけでなく、例えば、凹凸を設ける等、他の手段によって照明装置1の光ムラを抑制してもよい。
【0047】
第二突設部243は、カバーキャップ部241から突出して設けられている。第二突設部243は、基板剥がれ防止部243aと、キャップ側カバー保持部243cと、電線ガイド部243dと、平板部243eとを有する。
【0048】
基板剥がれ防止部243aは、カバーキャップ部241から突出する第一突出部243a1と、カバーキャップ部241から第一突出部243a1よりも突出する第二突出部243a2とを有する。第一突出部243a1及び第二突出部243a2は、カバーキャップ部241から突出する凸状に形成された部分である。第一突出部243a1は、また、平板部243eと一体に形成されている。第二突出部243a2は、第一突出部243a1よりも天板部242a側に形成されている。基板剥がれ防止部243aは、第二突出部243a2と平板部243eとの間に間隙を形成し、エンドキャップ240と発光モジュール210とが組み合わされた場合に、発光モジュール210の端部がこの間隙に挿し込まれる。より詳細には、基板剥がれ防止部243aは、第二突出部243a2と平板部243eとの間に間隙を形成し、エンドキャップ240と発光モジュール210とが組み合わされた場合に、この間隙に基板212が配置される。したがって、エンドキャップ240と発光モジュール210とが組み合わせられると、基板剥がれ防止部243aは、光源ユニット200において、フレーム220に取り付けられた基板212の端部212tを覆うように設けられている。そして、基板剥がれ防止部243aは、基板212がフレーム220から外れることを抑制する。また、基板剥がれ防止部243aは、上述のように、第一突出部243a1を有する。そのため、エンドキャップ240と発光モジュール210とが組み合わせられると、少なくとも第一突出部243a1がカバーキャップ部241から突出する長さ分、カバーキャップ部241と基板212の端面との間に間隙が形成される。
【0049】
平板部243eは、平板状に形成されており、第一突設部242の天板部242aと対向する壁である。平板部243eは、カバーキャップ部241から突出し、光源ユニット200においてエンドキャップ240とフレーム220とが組み合わせられた場合に、突出方向の端面が、フレーム220の端部221tとなる第一板部221の端面と当接する。平板部243eは、後述するフレームキャップ部244の上壁を形成する。なお、フレームキャップ部244の上壁とは、キャップ側固定孔244aを介して第二支持部246の形成側とは反対側に形成された壁である。第二突設部243の平板部243eには、電線切り欠き部243bが形成されている。電線切り欠き部243bは、平板部243eに形成された貫通孔であり、光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)において、後述する第一支持部245と、フレームキャップ部244との間に形成されている。エンドキャップ240とフレーム220とが組み合わせられた場合に、電線切り欠き部243bが形成されていることで、平板部243eとフレーム220とによって開口が形成される。
【0050】
電線切り欠き部243bは、第二突設部243の壁が切り欠かれている部分である。電線切り欠き部243bは、後述する第一支持部245とフレームキャップ部244との間に形成されている。電線切り欠き部243bは、光源ユニット200において、図9に示す光源側電線213が挿通される部分である。より具体的には、上述したように、エンドキャップ240と発光モジュール210とが組み合わせられると、少なくとも第一突出部243a1がカバーキャップ部241から突出する長さ分、カバーキャップ部241と基板212の端面との間に間隙が形成される。光源側電線213は、このように形成された間隙と電線切り欠き部243bとに挿通されて光源ユニット200の外部に配線される。
【0051】
キャップ側カバー保持部243cは、カバーキャップ部241から突出して設けられている。キャップ側カバー保持部243cは、カバー保持部221bと略同形状に形成されており、光源ユニット200において、キャップ側カバー保持部243cとカバー保持部221bとは面一状に連続した形状を構成する。キャップ側カバー保持部243cは、底板部243c1と、短手方向(Y軸方向)において底板部243c1の端部から突出して鉤状に形成された鉤状部243c2と、を有している。鉤状部243c2は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、断面L字状に形成されている。この鉤状部243c2が形成する溝部は、光源ユニット200において、フレーム220の内側となる発光素子211側に開口している。したがって、光源ユニット200において、底板部243c1と第一板部221とが連続して配置されると共に、鉤状部243c2とカバー保持部221bとが連続して配置される。キャップ側カバー保持部243cは、光源ユニット200において、カバー保持部221bと共に、カバー230のカバー爪部233が係合される。
【0052】
電線ガイド部243dは、基板剥がれ防止部243aの上部に設けられていると共に、カバーキャップ部241から突出して設けられており、光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)において、電線切り欠き部243bへ延出するように形成されている。なお、基板剥がれ防止部243aの上部とは、基板剥がれ防止部243aと第一突設部242の天板部242aとの間である。電線ガイド部243dは、第一突設部242の天板部242a側が凸となるように緩やかな円弧状に形成されている。エンドキャップ240は、基板剥がれ防止部243aと電線ガイド部243dとが一体に形成されているが、エンドキャップ240は、当該構成に限定されるものではなく、基板剥がれ防止部243aと電線ガイド部243dとが別体で形成されてもよい。
【0053】
エンドキャップ240は、フレーム220に取り付けられた状態において、平板部243eがフレーム220の第一板部221の端面と当接する。そして、電線切り欠き部243bが、カバーキャップ部241とフレーム220の端面との間で光源側電線213を外側に引き出す開口となる。このように、光源ユニット200において、基板剥がれ防止部243aが光源側電線213のための開口を形成することで、フレーム220の熱伸縮による電線への負荷を抑制することができる。エンドキャップ240をフレーム220に取り付けることで形成される開口に、光源側電線213を挿通させることで、光源側電線213を予め形成された開口に挿し込む工程を省略することができ、作業を容易にすることができる。
【0054】
フレームキャップ部244は、第二突設部243の平板部243eから天板部242aと反対側へ突出する。フレームキャップ部244は、光源ユニット200の端部200aにおいて、フレーム220の柱部222と、フレーム220の端部221tとなる第二板部223の端部を覆うように配置される。フレームキャップ部244は、第二突設部243の平板部243eを介してカバーキャップ部241とは反対側に形成されている。フレームキャップ部244は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、照明器具100の内部空間に配置される。フレームキャップ部244には、キャップ側固定孔244aが形成されている。キャップ側固定孔244aは、フレーム固定孔223bと共に、ネジ固定具260が挿通され、ネジ固定具260によって、フレームキャップ部244とフレーム220とが締結されて固定される。エンドキャップ240をフレーム220に固定する場合に、ネジ固定具260の頭部は、エンドキャップ240から突出している。
【0055】
第一支持部245は、カバーキャップ部241から突出する板状に形成された部分である。第一支持部245は、光源ユニット200において、フレームキャップ部244から第一板部221の一面側を支持するように突出する。より詳細には、第一支持部245は、光源ユニット200において、フレームキャップ部244から第一板部221の基板取付面221aと反対側の面を支持するように突出している。第一支持部245は、柱部222を挟むように光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)において対に設けられている。なお、エンドキャップ240は、光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)において、フレームキャップ部244と第一支持部245との間に間隙が形成されている。
【0056】
第二支持部246は、フレームキャップ部244から突出する板状に形成された部分である。第二支持部246は、光源ユニット200において、フレームキャップ部244から第二板部223の一面側を支持するように突出する。より詳細には、第二支持部246は、フレーム220の第二板部223の外側の面を支持するように突出している。エンドキャップ240は、第一突設部242と第二支持部246とにより上下方向(Z軸方向)への移動が抑制され、フレーム220と当接する第一支持部245によりフレーム220の短手方向(Y軸方向)への移動を抑制することができる。
【0057】
(バネ250)
図12は、図9のバネ250の斜視図である。図9及び図12を用いてバネ250について説明する。バネ250は、図9に示すように、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)における両方の端部200aのそれぞれに設けられており、器具本体110の凸部114と係合して光源ユニット200を照明器具100に固定するものである。バネ250は、フレーム220に引っ掛かるバネ引掛け部251と、器具本体110の凸部114と係合するバネ係合部252cを有するバネ本体部252と、を有する。また、バネ250は、フレーム220の長手方向(X軸方向)にエンドキャップ240とともに、例えば、ネジ等の固定具で固定されるバネ固定部253を有している。
【0058】
バネ引掛け部251は、バネ本体部252の後述するバネ底面部252bから突出し、バネ底面部252bに対して斜めに形成されている。バネ引掛け部251は、引掛け爪部251aと、引掛け板部251bと、バネ板部251dと、を有する。バネ引掛け部251は、バネ引掛け部251の突出方向において、バネ底面部252bから、バネ板部251d、引掛け板部251b、引掛け爪部251aの順に形成されている。また、バネ引掛け部251は、フレーム用開口251cを形成している。バネ引掛け部251は、光源ユニット200において、引掛け爪部251aと引掛け板部251bとによって第二板部223を狭持している。
【0059】
引掛け爪部251aは、フレーム220の第二板部223に引っ掛かるように、バネ底面部252bに対して斜めに形成されている。引掛け爪部251aは、バネ引掛け部251の先端に形成されており、互いに向かい合う2つの鉤形状に形成された爪部251a1で構成されている。各爪部251a1はL字状に形成されており、突出部分が向かい合うように配置されている。互いに向かい合う2つの爪部251a1の間には、光源ユニット200において、フレーム220の柱部222が挿通される。
【0060】
引掛け板部251bは、フレーム220の第二板部223に引っ掛かるように、光源ユニット200において、第二板部223と当接する。引掛け板部251bは、略Y字状に形成されており、分岐する先端部にバネ引掛け部251の爪部251a1が形成されている。引掛け板部251bは、分岐する側と反対側の端部が、バネ板部251dを介して、バネ本体部252のバネ底面部252bと接続している。引掛け板部251bは、バネ底面部252bの仮想の延長面に対して略平行に配置されている。なお、引掛け板部251bは、バネ底面部252bの仮想の延長面に対して略平行である構成に限定されるものではない。引掛け板部251bは、例えば、バネ底面部252bに対する引掛け爪部251aの傾きよりも、バネ底面部252bに対する引掛け板部251bの傾きが小さくなるように形成されてもよい。
【0061】
バネ板部251dは、引掛け板部251bと、バネ底面部252bとの間に設けられている矩形の板状の部材である。バネ板部251dは、バネ底面部252bに対して斜めに形成されている。バネ板部251dは、光源ユニット200において、バネ底面部252bと第二板部223との間に空間を形成する役割を果たす。すなわち、バネ250は、フレーム220に取り付けられた場合に、バネ底面部252bと第二板部223との間に間隔を形成する。
【0062】
バネ引掛け部251は、引掛け爪部251aの端部251a2と引掛け板部251bの端部251b1とによって第二板部223が挿し込まれるフレーム用開口251cが形成されている。引掛け爪部251aの端部251a2は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、バネ本体部252側の端部であると共に、引掛け板部251b側の端部である。引掛け板部251bの端部251b1は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、引掛け爪部251a側の端部である。また、フレーム用開口251cは、引掛け板部251bの一部を切り欠くように形成されている。換言すれば、フレーム用開口251cは、引掛け爪部251aの一部の周縁部と引掛け板部251bの一部の周縁部とによって形成されている。
【0063】
引掛け爪部251aの端部251a2と引掛け板部251bの端部251b1との距離は、引掛け爪部251aと引掛け板部251bにより第二板部223を狭持できる大きさであればよい。バネ250の取付時に、引掛け爪部251aをフレーム220端面と対向させるときは、端部251a2と端部251b1との距離を、第二板部223の厚さより大きくすると、バネ250をフレーム220に取り付け易くなる。また、バネ250の取付時に、引掛け板部251bを第二板部223と対向させるときは、端部251a2と端部251b1との距離を、第二板部223の厚さと略同等にさせると、バネ250をフレーム220に取り付け易くなる。
【0064】
バネ本体部252は、光源ユニット200において、第二板部223と上下方向(Z軸方向)において対向するバネ底面部252bと、バネ底面部252bの短手方向(Y軸方向)の両縁部から突出するように設けられたバネ爪部252aを有している。バネ爪部252aは、突出方向の先端に凸部114と係合するバネ係合部252cを有している。
【0065】
バネ爪部252aは、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)となるバネ本体部252の長手方向(X軸方向)に沿って複数個形成されている。複数のバネ爪部252aは、互いに間を設けて形成されており、複数のバネ爪部252aは、それぞれ別々に変形するように設けられている。なお、複数のバネ爪部252aにおける複数とは、少なくとも2つ以上である。バネ250は、隣り合うバネ爪部252aの間に開口部252a1が形成されている。バネ爪部252aは、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)に弾性変形自在に設けられている。バネ爪部252aは、バネ底面部252bの両端部に形成され、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられ又は取り外される光源ユニット200の着脱の際に、光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)に弾性変形する。バネ爪部252aは、1つの山を形成する板バネである。なお、バネ爪部252aの形状は、1つの山を形成する板バネに限定するものではなく、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)に弾性変形自在に構成される形状であれば、例えば、複数の山から構成される板バネ等、他の形状であってもよい。バネ爪部252aは、バネ底面部252bに対する上下方向(Z軸方向)において、バネ引掛け部251が傾斜する側に凸となるように形成されている。すなわち、バネ250は、バネ爪部252aが、バネ底面部252bの一方の面側に凸となるようにV字状に形成されている。なお、バネ250は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、照明器具100の内部において、バネ爪部252aがバネ底面部252bより底部111側に突出しないように形成されている。
【0066】
バネ係合部252cは、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)において、バネ爪部252aの先端部に形成されている。バネ係合部252cは、バネ爪部252aの先端部から、バネ底面部252bに対して、V字状のバネ爪部252aが凸となる側に延びている。バネ係合部252cは、バネ爪部252aの先端部の板と共にバネ爪部252aとは逆の側に凸となるようにV字状に形成されている。バネ係合部252cは、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)の先端部において、バネ爪部252c1が湾曲している。そのため、バネ係合部252cは、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、側面部112と対向する部分が円弧状に形成されている。バネ係合部252cは、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、鉤状、あるいは、略L字形状に形成されている。バネ係合部252cは、複数のバネ爪部252aと一体に形成され、複数のバネ爪部252aにわたってバネ本体部252の長手方向(X軸方向)に延びるように形成されている。バネ係合部252cは、バネ爪部252aと共に板バネを構成する。バネ係合部252c及びバネ爪部252aは、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、略N字形状に形成されている。
【0067】
バネ底面部252bは、矩形の平板状に形成されている。光源ユニット200の長手方向(X軸方向)と、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)とは同一方向である。バネ底面部252bは、光源ユニット200において、第二板部223と対向し、第二板部223と間を設けるように配置される。これは、バネ爪部252aの上下方向(Z軸方向)の長さを長くするためであり、このような構成にすることで、バネ爪部252aを弾性変形し易くすることができ、光源ユニット200の照明器具100に対する着脱を容易にすることができる。なお、バネ250は、バネ本体部252のバネ底面部252bがフレーム220の第二板部223から離れるように形成されているが、バネ底面部252bとフレーム220の第二板部223との間に間隔を設けず、光源ユニット200の高さを薄くしてもよい。このとき、凸部114に切り欠きを設け、バネ係合部252cは凸部114の切り欠きに嵌るようにしてもよい。
【0068】
バネ固定部253は、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)において、バネ引掛け部251が突出している方向の反対側のバネ底面部252bから突出し、バネ底面部252bに対して斜めに形成されている。バネ固定部253は、バネ固定端部253aと、バネ当接部253bと、バネ端板部253cとを有する。バネ固定部253は、バネ固定部253の突出方向において、バネ底面部252bから、バネ端板部253c、バネ当接部253b、バネ固定端部253aの順に形成されている。
【0069】
バネ固定端部253aは、バネ固定部253の突出方向の先端部に設けられており、バネ固定端部253aの先端部は、バネ底面部252bの仮想の延長面に対して離れる方向に向かうように形成されている。バネ当接部253bは、平板状に形成されており、光源ユニット200において、第二板部223と当接する。バネ端板部253cは、バネ当接部253bと、バネ底面部252bとの間に設けられている矩形の板状の部材である。バネ端板部253cは、バネ底面部252bに対して斜めに形成されている。バネ端板部253cは、光源ユニット200において、バネ底面部252bと第二板部223との間に空間を形成する役割を果たす。
【0070】
バネ固定部253は、バネ当接部253bがフレーム220の長手方向(X軸方向)の端面と当接して、ネジ固定具260が、エンドキャップ240を介してフレーム固定孔223bに固定されることで、エンドキャップ240と共にフレーム220に固定される。バネ固定部253は、光源ユニット200の端部200aにおいて、フレーム220の端部221tとエンドキャップ240とに挟まれて固定されている。
【0071】
[光源ユニット200の組立工程]
図13は、図9のエンドキャップ240及びバネ250が分離した状態の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。図14は、図13のバネ250が取り付けられた状態の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。図15は、図13のエンドキャップ240及びバネ250が取り付けられた状態の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。図16は、図13の光源ユニット200にカバー230が取り付けられた状態の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。図17は、図13の光源ユニット200が組み立てられた状態の参考図である。図18は、図9のエンドキャップ240及びバネ250が分離した状態の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。図19は、図18のバネ250が取り付けられた状態の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。図20は、図19のバネ250を取り付ける際の、光源ユニット200の組み立てに関する参考図である。次に、光源ユニット200の、フレーム220へのカバー230、エンドキャップ240及びバネ250の取り付け方法に関して図13図20を用いて説明を行う。
【0072】
図13及び図18に示すように、光源ユニット200は、フレーム220に発光モジュール210が取り付けられた状態で、バネ250とエンドキャップ240の取り付けが行われる。作業者は、まず、フレーム220にバネ250を挿し込む。この際、作業者は、図13及び図18に示すように、バネ250をフレーム220の長手方向(X軸方向)の端部221tから挿し込み、また、フレーム220の端部221tに対して、バネ250をバネ引掛け部251側から挿し込む。なお、この際、作業者は、図20に示すように、バネ250をフレーム220に対して斜めに配置して挿し込むと挿し込みやすい。
【0073】
次に、図14及び図19に示すように、作業者は、バネ250は、バネ固定部253がフレーム220の長手方向(X軸方向)の端部221tに当接するまでバネ250を挿し込む。バネ250をフレーム220に取り付け後は、作業者は、図14に示すように、光源側電線213をフレーム220の長手方向(X軸方向)に沿って、フレーム220の下側に配置しておくとよい。
【0074】
次に、図15図18及び図19に示すように、作業者は、バネ250のバネ固定部253をフレームキャップ部244とフレーム220の端面とで挟んで、エンドキャップ240をフレーム220に嵌め込む。このとき、ネジ固定具260がキャップ側固定孔244aを介してフレーム固定孔223bに係合されることで、エンドキャップ240はフレーム220に固定される。さらに、このとき光源側電線213は、電線ガイド部243dに沿って、図14に示す電線切り欠き部243bを介して外側に配置される。
【0075】
次に、図19及び図20に示すように、作業者は、カバー230をフレーム220の長手方向(X軸方向)の他端側からカバー爪部233をフレーム220のカバー保持部221bに挿入し、カバー230をフレーム220に取り付ける。この際、作業者は、主カバー部231及びカバー側面部232の内側面が、エンドキャップ240の第一突設部242と重なるまでカバー230をフレーム220に挿し込んだ状態で摺動させる。
【0076】
その後、作業者は、フレーム220の他端側にもエンドキャップ240及びバネ250を、図13図16に示すように取り付けることで、光源ユニット200が組み立てられる。なお、配線に関しては、光源側電線213がフレーム220の一端側にしかないので説明を省略する。
【0077】
図21は、図17の光源ユニット200の、長手方向(X軸方向)の端部200aの側面図である。組み立てられた光源ユニット200は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、ネジ固定具260の端部(頭部)が、エンドキャップ240のフレームキャップ部244より突出するように配設されている。なお、光源ユニット200を組み立てる順番に関しては、カバー230をフレーム220の取り付けた後に、エンドキャップ240をフレーム220の両端に取り付けてもよい。図21に示すように、光源ユニット200は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、カバー230とカバーキャップ部241との間に隙間が形成されているが、光源ユニット200は、カバー230とカバーキャップ部241とが当接してもよい。
【0078】
(エンドキャップ240の変形例)
図22は、図9のエンドキャップ240の変形例の外側から見た斜視図である。図23は、図22のエンドキャップ1240の内側から見た斜視図である。図22及び図23を用いてエンドキャップ240の変形例であるエンドキャップ1240について説明する。なお、以下のエンドキャップ1240の説明では、エンドキャップ240と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、エンドキャップ240との相違点を中心に説明する。
【0079】
エンドキャップ1240は、カバーキャップ部241と、第一突設部1242と、第二突設部243と、フレームキャップ部244と、第一支持部245と、第二支持部246と、を有する。
【0080】
第一突設部1242は、光源ユニット200において、カバー230の内側面部230aに当接するように、カバーキャップ部241から突出して設けられる。より詳細には、第一突設部1242は、光源ユニット200において、カバー230の主カバー部231及びカバー側面部232の内側面部230aと、第二カバー保持部221cの一部と当接するように設けられている。第一突設部1242は、光源ユニット200において、主カバー部231の内側面部230aと当接する天板部1242aと、カバー側面部232の内側面部230aと当接する側板部1242bとを有する。第一突設部1242は、天板部1242aと、対向する2つの側板部1242bによって、カバーキャップ部241から突出する壁部を構成する。第一突設部1242は、光源ユニット200において、カバー230の端部230tとカバーキャップ部241との間を塞ぐものである。第一突設部1242は、カバー230が摺動自在に当接している。
【0081】
第一突設部1242は、複数の異なる透過性の材料で形成されてもよい。より詳細には、第一突設部1242は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、第一突設部1242の延びる方向の途中から異なる透過性の材料で形成されてもよい。例えば、第一突設部1242は、図22及び図23の点線Mで区分けされた領域A及び領域Bで示す部分を、異なる透過性の材料にしてもよい。第一突設部1242は、突出方向において、先端部側である領域Aと基部側である領域Bとが透過性が異なるように形成されている。第一突設部1242の途中から透過性の高い材料にすることで、第一突設部1242は、カバー230と重ならない部分を透過性の低い材料にすることができる。例えば、第一突設部1242の突出方向の先端側を領域Aとし、第一突設部1242の突出方向の基部側であるカバーキャップ部241側を領域Bとする。この領域Aは、光源ユニット200においてカバー230と重なる部分であり、領域Bは、光源ユニット200においてカバー230と重ならない部分であるとする。そして、第一突設部1242は、領域Aの部分を透過性の高い材料で形成し、領域Bの部分を透過性の低い材料で形成する。第一突設部1242は、例えば、領域Aの部分を透明に形成し、領域Bの部分をカバー230と略同等の透過性を有する乳半に形成する。第一突設部1242は、領域Aの部分を透明に形成し、領域Bの部分をカバー230と略同等の透過性を有する乳半に形成することで、カバー230と重なる部分の第一突設部1242の光の透過性がよくなる。そのため、光源ユニット200は、全体として光ムラを抑制することができる。このエンドキャップ1240は、二色成形で形成することができる。
【0082】
なお、第一突設部1242は、領域Aの部分を透過性の高い材料で形成し、領域Bの部分を透過性の低い材料で形成する構成に限定されない。第一突設部1242は、領域Aの部分を透過性の低い材料で形成し、領域Bの部分を透過性の高い材料で形成してもよい。第一突設部1242は、例えば、領域Bの部分を透明に形成し、領域Aの部分をカバー230と略同等の透過性を有する乳半に形成してもよい。この場合、第一突設部1242は、カバー230と重ならない領域Bの部分が透明であるため、領域Bの部分から照射される光量を多くすることができ、当該部分を明るく見せることができる。
【0083】
図24は、図9のエンドキャップ240の、他の変形例のエンドキャップ2240とカバー230との組み合わせ部分の拡大図である。図24を用いてエンドキャップ240の変形例であるエンドキャップ2240について説明する。なお、以下のエンドキャップ2240の説明では、エンドキャップ240と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、エンドキャップ240との相違点を中心に説明する。
【0084】
エンドキャップ2240は、カバーキャップ部241と、第一突設部2242と、第二突設部243と、フレームキャップ部244と、第一支持部245と、第二支持部246と、を有する。
【0085】
第一突設部2242は、光源ユニット200において、カバー230の内側面部230aに当接するように、カバーキャップ部241から突出して設けられる。より詳細には、第一突設部2242は、光源ユニット200において、カバー230の主カバー部231及びカバー側面部232の内側面部230aと、第二カバー保持部221cの一部と当接するように設けられている。第一突設部2242は、光源ユニット200において、主カバー部231の内側面部230aと当接する天板部242aと、カバー側面部232の内側面部230aと当接する側板部242bとを有する。第一突設部2242は、天板部242aと、対向する2つの側板部242bによって、カバーキャップ部241から突出する壁部を構成する。第一突設部2242は、光源ユニット200において、カバー230の端部230tとカバーキャップ部241との間を塞ぐものである。第一突設部2242は、カバー230が摺動自在に当接している。
【0086】
エンドキャップ2240は、図24のR部に示すように、エンドキャップ2240の第一突設部2242の端部がR状に形成されている。第一突設部2242の端部をR状にすることで、主カバー部231及びカバー側面部232におけるエンドキャップ2240と重なっている部分と重なっていない部分との境界線をぼんやりさせ、ぼやかし、際立たせない、あるいは、抑制することができる。
【0087】
[光源ユニット200の取り付け工程]
図25は、図2の光源ユニット200と照明器具100の器具本体110とが分離した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図26は、図25の光源ユニット200と照明器具100の器具本体110とが接触した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図27は、図26の光源ユニット200と照明器具100の器具本体110とが係合した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図25図27を参照して、光源ユニット200の照明器具100への取り付け工程に関して説明を行う。
【0088】
図25は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)の断面図であり、照明器具100と光源ユニット200が別々の状態である。図26は、光源ユニット200が照明器具100の本体開口部113に挿入されている状態である。図25に示すように、照明装置1は、対応する2つの凸部114の最も近い部分の距離L1は、バネ爪部252aの自然長における対向する2つのバネ係合部252cの最も遠い部分の距離L2よりも小さい。光源ユニット200は、バネ250のバネ係合部252cの外側が器具本体110の凸部114に当接しており、光源ユニット200が器具本体110押し込まれることで、バネ係合部252cが凸部114に対して摺動する。この際、作業者が、光源ユニット200を器具本体110の内側に押し込んでいくと、バネ係合部252cが凸部114に押され、バネ爪部252aが照明器具100の短手方向(Y軸方向)における内側に弾性変形する。
【0089】
図27は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた状態である。光源ユニット200は、第一板部221が凸部114の上側端部に当接するまで押し込まれる。すなわち、光源ユニット200は、フレーム220が照明器具100内に挿し込まれる場合に、バネ係合部252cが凸部114の下方に配置されると第一板部221が側面部112の先端部に位置する凸部114と当接する。このとき、バネ係合部252cは凸部114との摺動を終え、バネ爪部252aの弾性変形は解除されて凸部114が第一板部221とバネ係合部252cとの間に嵌め込まれるように収納される。そして、バネ250は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、バネ係合部252cが凸部114と係合する。このようにして、光源ユニット200は、側面部112に挟持されるように照明器具100に取り付けられる。図27に示すように、光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられた状態において、バネ爪部252c1は凸部114の下側に当接している。なお、実際の使用状態においては、光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられた状態において、バネ爪部252c1は凸部114の上側に当接している。バネ爪部252c1は、折り曲げられて形成されている凸部114の厚みによって、バネ爪部252c1は凸部114から外れにくくなっている。
【0090】
光源ユニット200を照明器具100から取り外すときは、図25図27の逆の手順で作業を行う。フレーム220は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、第一板部221の長さが、対向する2つの側面部112の外側の間の距離よりも大きく形成されてもよい。この場合、作業者は、側面部112より外側に突き出す第一板部221を把持部として把持することで、光源ユニット200を照明器具100から引っ張りやすく、照明器具100から外しやすい。
【0091】
また、図21に示すように、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)の端部200aは、金属部材であるネジ固定具260の端部(頭部)が、エンドキャップ240(樹脂部材)より突出している。そのため、光源ユニット200を照明器具100に取り付けするときに、エンドキャップ240よりも先にネジ固定具260が照明器具100の端板部150と接触する。よって、照明装置1は、樹脂部材であるエンドキャップ240は、端板部150との接触を回避することができ、樹脂部材であるエンドキャップ240の変形、もしくは、破損を防ぐことができる。
【0092】
[連結部材300]
図28は、本発明の実施の形態に係る照明装置1の連結部材300の斜視図である。図29は、図28の連結部材300の正面図である。図30は、図29の連結部材300の側面図である。図28図30を参照して、連結部材300について説明する。
【0093】
連結部材300は、複数の照明器具100を連結させるものである。連結部材300は、隣り合う照明器具100の、それぞれの端板部150を挟んで保持することで、隣り合う照明器具100を固定する。連結部材300は、端板部150に対して、光源ユニット200を器具本体110に挿入する方向に挿し込まれることで隣り合う照明器具100のそれぞれの端板部150に取り付けられる。また、連結部材300は、端板部150に対して、光源ユニット200を器具本体110に挿入する方向に挿し込まれることで、隣り合う照明器具100のそれぞれの端板部150を挟んで保持し、隣り合う照明器具100同士を固定する。
【0094】
連結部材300は、照明器具100の端板本体部151から端板蓋部151aがはずされ、端板部150の端板本体部151に形成された端板電線穴151bに取り付けられる。連結部材300は、U字状の連結本体部310を有する。また、連結部材300は、連結部材300が照明器具100に取り付けられた場合の照明器具100の長手方向において、連結本体部310の一端側に複数設けられた第一爪部320と、連結本体部310の他端側に複数設けられた第二爪部330とを備えている。連結部材300が、照明器具100に取り付けられた場合に、隣り合う照明器具100のそれぞれの端板部150は、連結本体部310と当接し、第一爪部320と第二爪部330との間に配置される。連結部材300が、当該構成により端板電線穴151bを覆うことで、例えば、端板電線穴151bが、照明器具100に使用する電線等の配線に利用された場合に、端板電線穴151bの縁部から電線を保護することができる。また、連結部材300は、連結本体部310のU字形状の先端部310aに配置された第一爪部320及び第二爪部330が、それぞれ本体係合部350を有している。
【0095】
連結本体部310は、断面U字状の部材であり、U字形状が延びるように設けられた部材である。連結本体部310の、U字形状に延びる方向において、第一爪部320は一端側に形成された板片であり、第二爪部330は他端側に形成された板片である。第一爪部320及び第二爪部330は、U字形状に形成された連結本体部310の外周側に形成されており、連結本体部310に対して略垂直方向に突出するように形成されている。第一爪部320と第二爪部330との間には、端板本体部151が挿し込まれる器具用スリット部340が形成されているともに、第一爪部320と第二爪部330とは互いに対向しないように互い違いに配置されている。図28図29に示すように、本体係合部350は、第一爪部320と第二爪部330の突出方向の先端部において、上方向に突出している。すなわち、本体係合部350は、第一爪部320と第二爪部330の突出方向の先端部において、連結本体部310の先端部310aの向かう方向と、略平行な方向に突出している。
【0096】
[連結部材300の取付工程]
図31は、図29の連結部材300の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図32は、図31の連結部材300が照明器具100に取り付けられた状態を示す参考図である。図31は、連結部材300が照明器具100に取り付けられる前の状態を示している。作業者は、照明装置1を接続させるには、照明器具100の端板本体部151から端板蓋部151aを外し、端板部150を密着させて端板電線穴151bが一致するように器具本体110を配置する。そして、作業者は、端板電線穴151bを形成する端板本体部151の縁部に沿って、矢印の方向に連結部材300を挿し込む。
【0097】
図32は、図31の状態から連結部材300を矢印の方向へ押し込んで連結部材300を照明器具100に取り付けた状態である。連結部材300が照明器具100に取り付けられると、2つの照明装置1の端板本体部151が当接した状態で、第一爪部320と第二爪部330の間に形成された器具用スリット部340に挿し込まれている。すなわち、連結部材300が照明器具100に取り付けられると、2つの照明装置1の端板本体部151が当接した状態で第一爪部320と第二爪部330との間に配置される。連結部材300が照明器具100に取り付けられると、本体係合部350は、器具本体110の凸部114と係合する。すなわち、連結部材300が照明器具100に取り付けられると、本体係合部350の突出方向に凸部114が配置され、凸部114と係合する。
【0098】
[連結部材300の作用]
第一爪部320及び第二爪部330が、仮に互いに対向するように立ち上がった爪部だと器具用スリット部340に端板本体部151が確実に挿し込まれているか否か確認し難い。第一爪部320と第二爪部330は互いに対向しないように互い違いに配置されていることで、器具用スリット部340と端板電線穴151bの縁部とを確認しながら連結部材300を挿し込むことができ、作業を容易にすることができる。また、第一爪部320と第二爪部330とを互い違いで形成することで、U字形状に延びる方向へ可動する成形金型で成形することができる。また、連結部材300が照明器具100に取り付けられると、2つの照明装置1の端板本体部151が、第一爪部320と第二爪部330とによって挟まれており、2つの照明装置1は、互いに長手方向(X軸方向)に移動することが規制される。また、連結部材300が照明器具100に取り付けられると、U字形状に形成された連結本体部310によって、端板本体部151の移動が規制されることで、2つの照明装置1は、短手方向(Y軸方向)の移動が規制される。また、本体係合部350は、第一爪部320と第二爪部330の突出方向の先端部において、連結本体部310の先端部310aの向かう方向と、略平行な方向に突出している。この本体係合部350は、照明装置1の端板部150に取り付けられると、凸部114に引っ掛かり、連結部材300が照明器具100から外れるのを防いでいる。
【0099】
[連結部材300の変形例]
図33は、図28の連結部材300の変形例の斜視図である。図33を用いて連結部材300の変形例である連結部材1300について説明する。なお、以下の連結部材1300の説明では、連結部材300と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、連結部材300との相違点を中心に説明する。
【0100】
図33に示すように、連結部材1300は、連結本体部310の先端部310aにおいて、本体係合部350とは反対側に電線用爪部360を有している。電線用爪部360は、連結本体部310の両方の先端部310aの内周側において、互いに向かい合うように突出している。この電線用爪部360は、隣接する照明器具100から電線を引き込み、連結本体部310の内側に配置したときに、電線が抜けるのを抑制するものである。
【0101】
図34は、図28の連結部材300の他の変形例の正面図である。図35は、図34の連結部材2300におけるC部の部分拡大図である。図34及び図35を用いて連結部材300の変形例である連結部材2300について説明する。なお、以下の連結部材2300の説明では、連結部材300及び連結部材1300と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、連結部材300との相違点を中心に説明する。
【0102】
連結本体部310のU字形状の先端部310aに配置された第一爪部320及び第二爪部330は、それぞれ本体係合部1350を有している。本体係合部1350は、第一爪部320と第二爪部330の突出方向の先端部において、上方向に突出している。すなわち、本体係合部1350は、第一爪部320と第二爪部330の突出方向の先端部において、連結本体部310の先端部310aの向かう方向と、略平行な方向に突出している。連結部材2300は、図35に示すように、本体係合部1350の突出方向の端部1350aにおいて、本体係合部1350の内側端部351がR状に形成され、外側端部352が略直角状に形成されるとよい。なお、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、内側端部351は照明装置1の内側、外側端部352は照明装置1の外側に面するように配置される。また、内側端部351がR状に形成されるとは、内側端部351の角が面取りされている状態のことである。
【0103】
[連結部材2300の作用]
このように内側端部351をR状にすることで、本体開口部113を介して照明器具100の外部から内部へ電線を連結本体部310に押し込むときに電線を挿入しやすくなる。また、外側端部352を略直角状にすることで、本体係合部1350が凸部114に引っ掛かり易くなり、連結部材2300が照明器具100から外れにくくなる。
【0104】
[器具側バネ160]
図36は、本発明の実施の形態に係る照明装置1の器具側バネ160の斜視図である。図36を参照して、実施の形態に係る照明装置1のオプション部品である器具側バネ160について説明する。照明装置1が長尺に形成されている場合は、光源ユニット200の中央付近が撓んでしまうおそれがある。そのようなときは、照明装置1に器具側バネ160を取り付けるとよい。器具側バネ160は、弾性体で形成されており、光源ユニット200を器具本体110に固定する。器具側バネ160は、器具本体110の長手方向(X軸方向)の略中間付近の位置に対に設けられている。すなわち、器具側バネ160は、照明器具100の長手方向(X軸方向)の端部に対して中央側に配置されている。また、器具側バネ160は、器具本体110の長手方向(X軸方向)において電源装置120をよけるような位置に配置される。
【0105】
器具側バネ160は、図36に示すように、線状に形成されたバネ接続部160bと、バネ接続部160bと一体に形成され、バネ接続部160bの両端部に位置する2つの係合バネ部160aと、を有している。
【0106】
係合バネ部160aは、略V字状に形成されており、直線状に形成されたバネ延出部161と緩やかに湾曲したバネ腕部162とが、折り曲げられたバネ湾曲部163を介して一体に形成されている。バネ延出部161は、一端がバネ湾曲部163と連続しており、他端の先端部には凸部114と係合するバネ係合部161aを有している。バネ腕部162は、光源ユニット200と器具側バネ160の中央部165で係合する部分である。バネ係合部161aは、バネ延出部161と一体に形成された部分であり、線材が曲げられて円形状に形成されている部分である。バネ係合部161aは、器具本体110の2つの側面部112の前記凸部114と、器具側バネ160の端部でそれぞれ係合する部分である。
【0107】
係合バネ部160aは、また、バネ接続部160bと接続する端部においてバネ絞り部160a1を有する。対になる2つのバネ絞り部160a1は、バネ腕部162からバネ接続部160bに向かって互いの距離が広がるように傾斜している。換言すれば、対になる2つのバネ絞り部160a1は、バネ接続部160bからバネ腕部162に向かって互いの距離が狭まるように傾斜している。バネ絞り部160a1は、傾斜方向とは反対側に折曲がり、バネ腕部162と繋がるバネ折曲部160a2を有する。バネ折曲部160a2は、略L字状に折り曲げて形成される。器具側バネ160は、対になるバネ折曲部160a2が、互いに向かい合う方向に凸となるように形成されている。
【0108】
器具側バネ160は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、バネ接続部160bの延びる方向の長さよりも、2つのバネ折曲部160a2の間の距離が短くなるように、バネ絞り部160a1が傾斜している。器具側バネ160は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、バネ接続部160bの延びる方向の長さよりも、2つのバネ湾曲部163の間の距離が長くなるように、バネ腕部162が傾斜している。また、器具側バネ160は、2つのバネ湾曲部163の間の距離よりも、2つのバネ係合部161aの間の距離が長くなるようにバネ延出部161が傾斜している。すなわち、バネ腕部162は、バネ延出部161の下側端部から斜め上方向に突出する。
【0109】
[光源ユニット200の取り付け工程]
図37は、図36の器具側バネ160と光源ユニット200とが接触した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図38は、図37の器具側バネ160と光源ユニット200とが係合した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図37及び図38を参照して、器具側バネ160を用いた、光源ユニット200の照明器具100への取り付け工程について説明する。
【0110】
作業者は、まず、照明器具100の器具本体110の内部に器具側バネ160を設置する。作業者は、バネ係合部161aを凸部114に摺動させて、器具本体110内に器具側バネ160を挿入する。この際、バネ延出部161は、凸部114と当接する。また、バネ腕部162及びバネ延出部161が、照明器具100の短手方向(Y軸方向)における内側に弾性変形し、バネ係合部161aが凸部114を通過するまで押し込まれる。器具側バネ160は、バネ係合部161aが凸部114を通過すると、バネ腕部162及びバネ延出部161の弾性変形は解除されてバネ係合部161aが凸部114に引っ掛かる。
【0111】
なお、バネ係合部161aと凸部114との係合を更に確実なものにするために、図6に示す第一切欠部114bように、凸部114の一部に凸部114を切り欠いたバネ取付部115を形成してもよい。そして、バネ係合部161aがバネ取付部115に挿入されて固定されるようにしてもよい。器具側バネ160が、器具本体110に設置されると、器具側バネ160は、バネ取付部115に係合すると共に凸部114から器具本体110の底部111側にバネ延出部161が延出する。そして、バネ延出部161の底部111側の端部からフレーム220の第二板部223に向かってバネ腕部162が傾斜して配置される。
【0112】
器具側バネ160は、バネ延出部161が凸部114から器具本体110の底部111側に延出していることで、バネ腕部162の弾性変形の支点を器具本体110の底部111側にすることができる。そのため、バネ腕部162は、長さを確保することができると共に弾性変形に対する側面部112による抵抗成分を減少させることができ、バネ腕部162が弾性変形する際に弾性変形をしやすくできる。また、器具側バネ160は、器具本体110の凸部114に設けられていることで、器具本体110の内側の空間を有効に活用することができる。
【0113】
作業者は、光源ユニット200を照明器具100に取り付けるとき、図37に示すように、フレーム220の第二板部223の端部を、器具側バネ160のバネ絞り部160a1に当接させる。作業者は、フレーム220の第二板部223の端部がバネ絞り部160a1に当接した状態から、光源ユニット200を器具本体110に押し込む。すると、図38に示すように、フレーム220の第二板部223の端部がバネ絞り部160a1の傾斜に沿ってバネ絞り部160a1を摺動する。この際、バネ腕部162が、照明器具100の短手方向(Y軸方向)における外側に弾性変形し、第一板部221が凸部114の上側端部に当接するまで押し込まれる。すなわち、光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられる際に、第二板部223がバネ絞り部160a1と当接して摺動し、バネ腕部162が照明器具100の短手方向(Y軸方向)に弾性変形する。その後、光源ユニット200は、第二板部223の端部がバネ絞り部160a1に対する摺動を終え、バネ腕部162の弾性変形は解除されて第二板部223がバネ腕部162の端部に引っ掛かり保持される。バネ腕部162は、先端がフレーム220の第二板部223と当接することで、光源ユニット200を保持することができる。したがって、器具側バネ160は、端部であるバネ係合部161aが2つの側面部112の凸部114とそれぞれ係合する。また、器具側バネ160は、両方の端部であるバネ係合部161aの間に位置する中央部165がバネ腕部162により構成され、バネ腕部162が光源ユニット200の第二板部223と係合する。光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられた状態において、第二板部223がバネ腕部162によって挟まれて保持されている。
【0114】
[器具側バネ160の作用]
照明装置1は、長手方向(X軸方向)の両方の端部200aでバネ250により光源ユニット200が照明器具100に取り付けられると共に、長手方向(X軸方向)の略中央側で器具側バネ160により光源ユニット200が照明器具100に保持される。その結果、光源ユニット200は、撓むことなく照明器具100に固定される。
【0115】
なお、照明装置1は、器具側バネ160を、光源ユニット200の中間部の撓み防止のために用いている。しかし、照明装置1は、例えば、板バネで形成する等、器具側バネ160の保持力を向上させると共に、器具側バネ160を複数設けることで、器具側バネ160だけで光源ユニット200を保持するようにしてもよい。
【0116】
また、器具側バネ160は、バネ延出部161が側面部112又は電源装置120と当接することで、光源ユニット200が押し込まれる力に対しての反力となりバネ腕部162によりフレーム220の第二板部223を挟むことができる。バネ延出部161を、側面部112又は電源装置120と当接させることで、バネそのものの剛性をあげることなくフレーム220を保持することができる。
【0117】
器具側バネ160は、例えば、ネジ等の固定具で固定する等、凸部114への取り付けも強固にしなくてもよい。器具側バネ160の場合は端部を、凸部114の内側において凸部114の一部切り欠いたバネ取付部115に長手方向(X軸方向)に嵌め込まれている。
【0118】
器具側バネ160は、バネ250よりも弾性変形しやすい。照明装置1は、器具側バネ160が、バネ250よりも弾性変形しやすいことで、作業者が光源ユニット200を照明器具100内に押し込んだときに光源ユニット200を照明器具100に取り付けやすくできる。
【0119】
[器具側バネ1160]
図39は、本発明の実施の形態に係る照明装置1の他の器具側バネ1160の斜視図である。器具側バネ1160は、弾性体で形成されており、光源ユニット200を器具本体110に固定する。器具側バネ1160は、照明器具100の長手方向(X軸方向)の端部に対して中央側に配置されている。器具側バネ1160は、図39に示すように、板状に形成されたバネ接続部1160bと、バネ接続部1160bと一体に形成され、バネ接続部1160bの両端部から突出する2つの係合バネ部1160aと、を有している。
【0120】
係合バネ部1160aは、バネ接続部1160bから突出しており、板状のバネ絞り部1160a1と板状のバネ腕部1162とを有し、板状のバネ絞り部1160a1は板状のバネ腕部1162の先端部に一体に形成されている。係合バネ部1160aの突出方向において、バネ接続部1160bから、バネ腕部1162、バネ絞り部1160a1の順に形成されている。互いに対向する2つのバネ腕部1162は、係合バネ部1160aの突出方向において、先端部が近づくように構成され、互いに対向する2つのバネ絞り部1160a1は、先端部が離れるように構成されている。換言すれば、対になる2つのバネ腕部1162は、バネ絞り部1160a1からバネ接続部1160bに向かって互いの距離が広がるように傾斜している。したがって、一体に構成されたバネ絞り部1160a1及びバネ腕部1162の突出方向の断面形状は略L字状に形成されている。そのため、器具側バネ1160は、対向する2組のバネ絞り部1160a1及びバネ腕部1162が、互いに向かい合う方向に凸となるように形成されている。
【0121】
係合バネ部1160aは、さらに、バネ延出部1161を有する。バネ延出部1161は、バネ接続部1160bの延びる方向において、バネ絞り部1160a1及びバネ腕部1162の外側に形成されている。また、バネ延出部1161は、係合バネ部1160aの突出方向において、バネ腕部1162と離れるように傾斜している。
【0122】
バネ延出部1161は、バネ腕部1162と離れるように傾斜する傾斜面を形成するバネ延出傾斜部1161aと、バネ接続部1160bの仮想の延長面と平行なバネ延出平板部1161bと、を有する。また、バネ延出部1161は、バネ延出平板部1161bの先端部に形成されたバネ係合部1161cを有する。バネ腕部1162は、光源ユニット200と器具側バネ1160の中央部165で係合する部分である。バネ係合部1161cは、バネ延出平板部1161bの延びる方向において、先端側に位置し、バネ延出平板部1161bの板面に対して略垂直方向に突出する外突出部1161c1を有する。また、バネ係合部1161cは、外突出部1161c1の内側に位置し、バネ延出平板部1161bの板面に対して略垂直方向に突出すると共に、外突出部1161c1よりも高く形成された内突出部1161c2を有する。バネ係合部1161cは、外突出部1161c1及び内突出部1161c2によって溝部1161c3を形成する。バネ係合部1161cは、器具本体110の2つの側面部112の前記凸部114と、器具側バネ1160の端部でそれぞれ係合する部分である。
【0123】
器具側バネ1160は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、バネ接続部1160bの延びる方向の長さよりも、バネ腕部1162の先端部の間の距離が短くなるように、バネ腕部1162が傾斜している。器具側バネ1160は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において、バネ腕部1162の先端部の間の距離よりも、2つのバネ絞り部1160a1の先端部の間の距離が長くなるように、バネ絞り部1160a1が傾斜している。また、器具側バネ1160は、2つのバネ絞り部1160a1の間の距離よりも、2つのバネ延出傾斜部1161aの間の距離が長くなるようにバネ延出部1161が傾斜している。
【0124】
[光源ユニット200の取り付け工程]
図40は、図39の器具側バネ1160と光源ユニット200とが分離した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図41は、図40の器具側バネ1160と光源ユニット200とが係合した状態の、光源ユニット200の照明器具100への取り付けに関する参考図である。図40及び図41を参照して、器具側バネ1160を用いた、光源ユニット200の照明器具100への取り付け工程について説明する。
【0125】
作業者は、まず、照明器具100の器具本体110の内部に器具側バネ1160を設置する。作業者は、バネ係合部1161cを凸部114に摺動させて、器具本体110内に器具側バネ1160を挿入する。この際、バネ延出部1161が、照明器具100の短手方向(Y軸方向)における内側に弾性変形し、バネ係合部1161cが凸部114を通過するまで押し込まれる。器具側バネ1160は、バネ係合部1161cが凸部114を通過すると、バネ延出部1161の弾性変形は解除されてバネ係合部1161cが凸部114に引っ掛かる。この状態で、器具側バネ1160は、器具本体110の本体開口部113を覆うように凸部114に取り付けられている。
【0126】
なお、バネ係合部1161cと凸部114との係合を更に確実なものにするために、図6に示す第一切欠部114bように、凸部114の一部に凸部114を切り欠いたバネ取付部115を形成してもよい。そして、バネ係合部1161cがバネ取付部115に係合されるようにしてもよい。器具側バネ1160が、器具本体110に設置されると、器具側バネ1160はバネ係合部1161cが、バネ取付部115に挿入されていると共に、バネ接続部1160bが電源装置120と対向し当接するように配置されている。この際、凸部114の壁部は、溝部1161c3に挿入されている。
【0127】
作業者は、光源ユニット200を照明器具100に取り付けるとき、フレーム220の第二板部223の端部を、器具側バネ160のバネ絞り部1160a1に当接させる。作業者は、フレーム220の第二板部223の端部がバネ絞り部1160a1に当接した状態から、光源ユニット200を器具本体110に押し込む。すると、フレーム220の第二板部223の端部がバネ絞り部1160a1の傾斜に沿ってバネ絞り部1160a1を摺動する。この際、バネ腕部1162が、照明器具100の短手方向(Y軸方向)における外側に弾性変形し、第一板部221が凸部114の上側端部に当接するまで押し込まれる。すなわち、光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられる際に、第二板部223がバネ絞り部1160a1と当接し、バネ腕部1162が照明器具100の短手方向(Y軸方向)に弾性変形する。その後、光源ユニット200は、第二板部223の端部がバネ絞り部1160a1に対する摺動を終え、バネ腕部1162の弾性変形は解除されて第二板部223がバネ腕部1162の端部に引っ掛かり保持される。そして、器具側バネ1160は、フレーム220の第二板部223を挟むように第二板部223を保持する。バネ腕部1162は、先端がフレーム220の第二板部223と当接することで、光源ユニット200を保持することができる。したがって、器具側バネ1160は、端部であるバネ係合部1161cが2つの側面部112の凸部114とそれぞれ係合する。また、器具側バネ1160は、両方の端部であるバネ係合部1161cの間に位置する中央部165がバネ腕部1162により構成され、バネ腕部1162が光源ユニット200の第二板部223と係合する。すなわち、光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられた状態において、第二板部223がバネ腕部1162によって挟まれて保持されている。
【0128】
[器具側バネ1160の作用]
照明装置1は、長手方向(X軸方向)の両方の端部200aでバネ250により光源ユニット200が照明器具100に取り付けられると共に、長手方向(X軸方向)の略中央側で器具側バネ1160により光源ユニット200が照明器具100に保持される。その結果、光源ユニット200は、撓むことなく照明器具100に固定される。
【0129】
器具側バネ1160は、フレーム220の第二板部223が電源装置120と対向するように配置されていることで、光源ユニット200が押しこまれたときに、器具側バネ1160は電源装置120と当接するために外れない。器具側バネ1160は、バネ延出部1161が側面部112又は電源装置120と当接することで、光源ユニット200が押し込まれる力に対しての反力となりバネ絞り部1160a1によりフレーム220の第二板部223を挟むことができる。バネ延出部1161を、側面部112又は電源装置120と当接させることで、バネそのものの剛性をあげることなくフレーム220を保持することができる。
【0130】
なお、器具側バネ1160は、例えば、ネジ等の固定具で固定する等、凸部114への取り付けも強固にしなくてもよい。器具側バネ1160は、凸部114の一部切り欠いた箇所のバネ取付部115において、凸部114を構成する壁がバネ係合部1161cの溝部1161c3に差し込まれている。また、器具側バネ1160は、バネ接続部1160bが電源装置120と対向し電源装置120が当接するように配置されている。そのため器具側バネ1160は、凸部114と電源装置120とによって、挟まれるように取り付けられている。
【0131】
[取付台400]
図42は、本発明の実施の形態に係る照明装置1の取付台400の斜視図である。図43は、図42の取付台400の分解斜視図である。図44は、図42の取付台400の可動に関する参考図である。図45は、図44の照明装置1が回動された状態の、取付台400の可動に関する参考図である。図42図45を参照して、実施の形態に係る照明装置1のオプション部品である取付台400について説明する。取付台400は、照明装置1を、照明装置1の短手方向(Y軸方向)に回動自在に、被取付部500に取り付けるものである。取付台400は、照明器具100の外郭を構成する器具本体110の、光源ユニット200が配置される側と反対の側に取り付けられ、照明器具100を被取付部500に取り付ける。取付台400は、取付台400に取り付けられた照明器具100を、被取付部500に対して垂直に配置された状態と、被取付部500に対して傾斜して配置された状態との間で回動自在に保持する。取付台400は、天井あるいは壁等の被取付部500に取り付けられる台座部410と、照明器具100の器具本体110が取り付けられる取付部420と、台座部410と取付部420とを回動自在に連結させる軸部430と、を有している。
【0132】
台座部410は、天井あるいは壁等の被取付部500に固定される脚部411と、台座部410に対する取付部420の回転角度を制御する制御A部412と、を備えている。
【0133】
脚部411は、平板状に形成されており、照明装置1の短手方向(Y軸方向)において照明装置1より大きく形成されている。脚部411の長手方向は、照明装置1の短手方向(Y軸方向)であり、脚部411の長手方向の両端部には、ネジ等の固定具により台座部410を天井あるいは壁等の被取付部500に固定する為の台座固定穴413が形成されている。台座固定穴413は、脚部411に形成された貫通孔であり、取付台400に照明装置1が取り付けられた状態において、台座固定穴413が形成されている部分の脚部411は、平面視で照明装置1の短手方向(Y軸方向)から突出している。脚部411の長さは、照明装置1を水平方向に回転(倒した)させた状態で、照明装置1よりも突出しない長さであるとよい。
【0134】
制御A部412は、脚部411の短手方向の端部の縁部から立ち上がる壁部である。制御A部412は、制御A部412に対して略垂直に立ちあがる。制御A部412には、軸部430が挿入される軸孔A部412aが形成されている。
【0135】
制御A部412には、軸部430を円の中心点とした仮想の円弧ACに沿って所定の角度ごとに制御孔部412bが複数形成されている。制御孔部412bは、制御A部412に形成された円形状の開口穴である。制御孔部412bは、取付台400において、制御B部422に対向するように開口している。なお、制御孔部412bは、貫通孔であってもよい。制御孔部412bは、A部第一係合部であり、後述するB部第二係合部である制御凸部422bと係合することで、脚部411に対する取付板部421の傾斜角度を変更することができる。
【0136】
制御A部412には、取付部420が回動した際に、制御A部412を構成する壁が、取付板部421と干渉しないように切欠部412cが形成されている。切欠部412cは、制御A部412において、軸孔A部412aを挟んで制御孔部412bとは反対側の端部側、かつ、軸孔A部412aを挟んで脚部411とは反対側の端部側に形成されている。取付台400を構成する制御A部412は、切欠部412cにおいて、取付板部421に面する斜面を形成している。
【0137】
取付部420は、照明器具100の器具本体110が載置されて固定される取付板部421と、制御A部412と係合することで台座部410に対する取付部420の回転角度を制御する制御B部422と、を備えている。
【0138】
取付板部421は、平板状に形成されており、取付板部421には、ネジ等の固定具により照明装置1を取り付けるための取付穴421aが形成されている。照明装置1は、照明器具100の取付穴111bと、取付穴421aとを介して固定具によって、取付部420の取付板部421に取り付けられる。取付板部421は、軸部430によって脚部411に対して回動自在に支持されている。また、取付部420には、照明器具100に各部材を取り付けたときのリベット等の固定具をよけるように切り欠かれた切欠部421b、あるいは、貫通孔である開口部421cが形成されている。そのため、照明器具100に各部材を安定して取り付けることができる。
【0139】
制御B部422は、取付板部421の短手方向の端部の縁部から立ち上がる壁部である。制御B部422は、取付板部421に対して略垂直に立ちあがる。取付台400において、制御B部422と制御A部412とは摺動自在に当接している。制御B部422には、軸部430が挿入される軸孔B部422aが形成されている。
【0140】
制御B部422には、凸状に形成された1つの制御凸部422bを有する。制御凸部422bは、B部第二係合部であり、A部第一係合部である制御孔部412bと係合することで、脚部411に対する取付板部421の傾斜角度を変更することができる。制御凸部422bは、取付台400において、制御A部412と対向する面に形成されている。制御凸部422bは、制御B部422の板面に対する平面視において円形状に形成されており、制御B部422の板面に対する垂直断面において円弧状に形成されている。制御B部422の板面に対する平面視において、制御凸部422bの中心と軸部430の回転軸との距離は、制御孔部412bの中心と軸部430の回転軸との距離と略等しい。制御凸部422bは、取付部420の回動に伴い、円弧上に配置されて複数の制御孔部412bの各孔に嵌め合わされる。制御凸部422bが、制御孔部412bに嵌合することで、脚部411に対する取付板部421の傾斜角度が維持されて固定される。
【0141】
制御B部422には、取付部420が回動した際に、制御B部422を構成する壁が、天井あるいは壁等の被取付部500と干渉しないように切欠部422cが形成されている。切欠部422cは、制御B部422において、軸孔B部422aを挟んで制御凸部422bとは反対側の端部側、かつ、軸孔B部422aを挟んで取付板部421とは反対側の端部側に形成されている。すなわち、取付台400を構成する制御B部422は、切欠部422cにおいて、天井等の被取付部500に面する斜面を形成している。
【0142】
軸部430は、例えば、ボルト及びナット等であり、軸孔A部412aと軸孔B部422aとに挿通されて、台座部410と取付部420とを回動自在に支持する。また、軸部430は、制御凸部422bと制御孔部412bとが嵌合するように、台座部410と取付部420との間の一定の間隔を保持する。取付部420は、軸部430を回転軸として、脚部411に対して回動する。
【0143】
[取付台400の作用]
取付台400は、制御A部412と制御B部422とが軸部430によって摺動自在に連結されている。取付台400は、制御A部412に形成されたA部第一係合部である制御孔部412bと、制御B部422に形成されたB部第二係合部である制御凸部422bとが係合することで、照明器具100を回動自在に保持する。取付台400は、制御凸部422bが、複数の制御孔部412bのいずれか1つに嵌合することで、取付部420の台座部410に対する傾斜角度が決定される。制御凸部422bは、図44及び図45に示すように、台座部410の制御A部412を摺動しながら制御孔部412bに嵌り込み、台座部410に対して取付部420を所定の角度で保持することができる。取付台400は、図44に示すように、脚部411が照明装置1の短手方向(Y軸方向)より長く形成されている。
【0144】
図44に示すように、制御凸部422bが脚部411に最も近い位置に形成されている制御孔部412bに係合されると、脚部411と取付板部421とは略平行に配置される。そのため、制御凸部422bが脚部411に最も近い位置に形成されている制御孔部412bに係合することによって、照明装置1は、天井あるいは壁等の被取付部500に対して略垂直に配置される。図44に示すように、照明器具100が、被取付部500に対して垂直に配置された状態で取付台400に取り付けられていると仮定する。このとき、脚部411は、被取付部500に対する垂直方向において照明器具100を被取付部500に投影してなる投影部100cよりも、照明器具100の短手方向(Y軸方向)において長く形成されている。
【0145】
図45に示すように、取付部420が台座部410に対して回動し、制御凸部422bが脚部411から離れた位置に形成されている制御孔部412bに係合されるに従い、取付板部421は脚部411に対して傾斜が大きくなるように配置される。そのため、制御凸部422bが脚部411から離れた位置に形成されている制御孔部412bに係合されるに従い、照明装置1は、天井あるいは壁等の被取付部500との間の角度が小さくなるように水平方向に回転した状態で配置される。ここで、照明器具100が、取付台400に取り付けられ、被取付部500に対して平行となるように傾倒した状態であると仮定する。このとき、被取付部500に対する垂直方向において照明器具100及び光源ユニット200を被取付部500に投影してなる投影部100dの少なくとも一部は、照明器具100の短手方向において、脚部411の一方の端部よりも外側に位置することになる。
【0146】
なお、制御A部412のA部第一係合部と制御B部422のB部第二係合部とに形成された凹凸の構成は他の構成でもよい。たとえば、制御A部412に、1つの制御孔部412bが形成されており、制御B部422に複数の制御凸部422bが形成されていてもよい。あるいは、制御A部412に、1つの制御凸部422bが形成されており、制御B部422に、複数の制御孔部412bが形成されていてもよい。あるいは、制御A部412に、複数の制御凸部422bが形成されており、制御B部422に、1つの制御孔部412bが形成されていてもよい。
【0147】
[フレーム220の作用効果]
実施の形態に係る照明装置1の効果である、フレーム220による照明装置1の薄型化に関して下記に記載する。光源ユニット200は、フレーム220が、発光モジュール210が取り付けられる第一板部221と、第一板部221と対向する第二板部223と、第一板部221と第二板部223を連結する柱部222を有していることで剛性を確保することができる。そのため、光源ユニット200は、上下方向(Z軸方向)に大きくすることなく薄型化することができる。その結果、光源ユニット200を有する照明装置1は、上下方向(Z軸方向)に薄型化することができる。
【0148】
また、照明装置1は、光源ユニット200が薄型化されることで、器具本体110の内部空間を有効に活用することができる。具体的には、光源ユニット200は、光源ユニット200が薄型化されることで、電源装置120等の器具本体110に収納された部品と干渉しないように照明器具100に取り付けることができる。そして、器具本体110は、光源ユニット200が薄型化されることで、光源ユニット200が収容される領域と、電源装置120等が収容される領域とを上下方向(Z軸方向)で分けることができる。照明装置1は、器具本体110の内部を上下にわけることで、電源装置120を短手方向(Y軸方向)の片側に寄せることができる。そのため、照明装置1は、器具本体110の短手方向(Y軸方向)に器具内電線の収容箇所を設けることができ、照明装置1の大型化を抑制することができる。また、照明装置1は、器具本体110の短手方向(Y軸方向)に器具内電線を収容することで、光源ユニット200と電源装置120との間等に電線を挟むことを防止することができる。これらの構成によって、照明装置1は小型化することができる。
【0149】
[バネ250の作用効果]
照明装置1は、光源ユニット200に固定されるバネ250が、平板状に形成されたバネ底面部252bと、バネ底面部252bの両端部に形成され光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)に弾性変形するバネ爪部252aを有する。また、バネ250は、バネ爪部252aの先端部に形成されたバネ係合部252cを有する。そして、対応する2つの凸部114の最も近い部分の距離L1は、バネ爪部252aの自然長における対向する2つのバネ係合部252cの最も遠い部分の距離よりも小さい。そのため、作業者は、バネ250の弾性変形を利用して、光源ユニット200を照明器具100に押し込むことで、バネ250を介して光源ユニット200を器具本体110の凸部114に係合させることができる。また、作業者は、光源ユニット200を照明器具100から引き出すことで、バネ250の弾性変形を利用して、光源ユニット200を照明器具100から取り外すことができる。その結果、照明装置1は、光源ユニット200を照明器具100に簡単に着脱することがきる。
【0150】
バネ250は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、バネ係合部252cが凸部114と係合する。そのため、照明装置1は、照明器具100の器具本体110内にバネ250と係合するための別部材を設ける必要がなく、部材点数を少なくすることができる。そのため、照明装置1は、器具本体110内に収容される部品数を減らし、内部空間を有効活用することができる。
【0151】
バネ250のバネ係合部252cは、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、側面部112と対向する部分が円弧状に形成されている。そのため、作業者が、光源ユニット200を照明器具100から取り外すときに、光源ユニット200の着脱が容易にとなる特別な冶具がなくとも光源ユニット200を照明器具100から容易に取り外すことができる。また、作業者が、光源ユニット200を照明器具100に取り付けるときに、光源ユニット200の着脱が容易にとなる特別な冶具がなくとも光源ユニット200を照明器具100に容易に取り付けることができる。
【0152】
バネ250は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、照明器具100の内部において、バネ爪部252aがバネ底面部252bより底部111側に突出しないように形成されている。そのため、照明装置1は、バネ爪部252aが弾性変形するときに器具本体110の内部の他の部材と干渉することを抑制することができる。また、照明装置1は、例えば、電線等の器具本体110の内部に配置される部材もバネ爪部252aと干渉して破損することを抑制することができる。
【0153】
バネ250は、バネ爪部252aが、バネ底面部252bの一方の面側に凸となるようにV字状に形成されている。そのため、照明装置1は、バネ爪部252aが弾性変形するときに器具本体110の内部の他の部材と干渉することを抑制することができる。また、照明装置1は、例えば、電線等の器具本体110の内部に配置される部材もバネ爪部252aと干渉して破損することを抑制することができる。
【0154】
バネ250のバネ爪部252aは、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、複数形成されており、隣り合うバネ爪部252aの間には開口が形成されている。バネ250は、隣接するバネ爪部252aの間に開口が形成されていることで弾性変形しやすくできる。また、バネ250は、隣接するバネ爪部252aの間に形成する開口の大きさによってバネ250の弾力を調整することができ、板材で形成されたバネの弾性強度の調整及び軽量化を図ることができる。
【0155】
光源ユニット200が、照明器具100に取り付けられる際に、バネ係合部252cが凸部114と当接して摺動し、バネ爪部252aが照明器具100の短手方向(Y軸方向)に弾性変形する。そのため、作業者は、照明装置1の上下方向(Z軸方向)において、光源ユニット200を照明器具100に押し込むと、バネ係合部252cが照明器具100の凸部114と係合し、光源ユニット200を照明器具100に容易に固定することができる。また、作業者が、光源ユニット200を照明器具100に挿し込むときに、バネ係合部252cが照明器具100に対する光源ユニット200のガイドとなり、作業者は光源ユニット200を取り付けやすい。そのため、バネ係合部252cが照明器具100に対する光源ユニット200のガイドとなることで、照明装置1を間接照明等として用いるときに、照明装置1の設置空間が狭い空間でも光源ユニット200を照明器具100に容易に取り付けすることができる。
【0156】
バネ250は、フレーム220に取り付けられた場合に、バネ底面部252bと第二板部223との間に間隔を形成する。そのため、バネ250は、凸部114に当接するバネ係合部252c側の端部と、バネ爪部252aのV字状の頂点側の端部(支点)との距離を大きくすることができ、バネ250を弾性変形し易くすることができる。
【0157】
光源ユニット200は、フレーム220が照明器具100内に挿し込まれる場合に、バネ係合部252cが凸部114の下方に配置されると第一板部221が凸部114と当接する。そのため、作業者が、光源ユニット200を照明器具100に挿し込むときに、光源ユニット200が器具本体110の内部に所定の距離以上に入り込むことを抑制し、光源ユニット200と照明器具100の内部の部品との干渉を防ぐことができる。
【0158】
バネ250のバネ引掛け部251は、先端部に互いに向かい合う2つの鉤形状に形成された爪部251a1を有する。そのため、バネ250は、端部をフレーム220の第二板部223に引掛けることができる。
【0159】
なお、光源ユニットが、照明器具に着脱可能に取り付けられている照明装置において、照明装置が、照明器具の器具本体の内側に光源ユニットを引き込むように取り付けをするバネを有しているものが考えられる。このような照明装置の場合、このバネの力が強く、照明装置の長手方向(X軸方向)において、光源ユニットの一部が器具本体の内側に引き込まれてしまうことが考えられる。これに対し、照明装置1のように、器具本体110の凸部114及びバネ係合部252cによって、照明装置1の短手方向(Y軸方向)で把持する方法であれば、そのようなことを防ぐこともできる。
【0160】
[エンドキャップ240の作用効果]
光源ユニット200は、フレーム220に取り付けられた状態において長手方向(X軸方向)における端部230tに開口部230cが形成されるカバー230と、フレーム220に固定されて開口部230cを塞ぐエンドキャップ240とを備える。光源ユニット200は、エンドキャップ240がフレーム220に固定されているため、熱によってカバー230が収縮しても、カバー230に固定されていないエンドキャップ240は影響を受けることがない。そのため、光源ユニット200は、熱による影響を受けても光源ユニット200の各部への負荷を抑制することができる。
【0161】
エンドキャップ240は、フレーム220に固定されており、カバー230の長手方向(X軸方向)長さが、フレーム220の両端に配置された2つのカバーキャップ部241の間の対向する長さよりも短く形成されている。よって、照明装置1は、熱(周囲の温度)の影響によるカバー230の伸縮に影響を受けず、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)への伸縮を抑制することができる。また、照明装置1は、熱(周囲の温度)の影響によるカバー230の伸縮に基づいて、カバー230との当接部位から生じるカバー230に対する負荷を抑制してカバー230を保持することができる。
【0162】
エンドキャップ240は、開口部230cを塞ぐ状態において、カバー230の内側面部230aは、第一突設部242と摺動自在に当接する。そのため、光源ユニット200は、エンドキャップ240が第一突設部242とキャップ側カバー保持部243cとを有することで、カバー230が長手方向(X軸方向)に移動できるように保持している。よって、照明装置1は、カバー230の熱による伸縮の影響を抑制してカバー230を保持することができる。
【0163】
エンドキャップ240は、第一突設部242がカバーキャップ部241より透過性が高く形成されている。よって、照明装置1は、カバー230とエンドキャップ240の第一突設部242とが重なる部分が暗くならないようにできる。例えば、二色成形によって、カバーキャップ部241の透過性を高くしない、あるいは、透過性を抑制することで、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)から光源ユニット200の内部空間が見えてしまうことを抑制することができる。
【0164】
エンドキャップ240の第一突設部242は、突出方向において、先端部側(領域A)と基部側(領域B)とが透過性が異なるように形成されている。例えば、カバー230と当接する先端部側(領域A)は、光の透過距離が長くなるので、先端部側(領域A)の透過性を高くすることで光源ユニット200は、全体として光ムラを抑制することができる。
【0165】
エンドキャップ240の第一突設部242は、突出側の端部がR状に形成されている。第一突設部2242の端部をR状にすることで、主カバー部231及びカバー側面部232におけるエンドキャップ2240と重なっている部分と重なっていない部分との境界線をぼんやりさせ、ぼやかし、際立たせない、あるいは、抑制することができる。
【0166】
エンドキャップ240の平板部243eには、貫通孔である電線切り欠き部243bが形成されており、エンドキャップ240とフレーム220とが組み合わせられた場合に、平板部243eとフレーム220とによって開口が形成される。光源ユニット200は、この開口を利用して、光源側電線213をフレーム220及びカバー230の外側に引き出すことができる。よって、照明装置1は、熱の影響によりカバー230が伸縮しても光源側電線213を引っ張る若しくは挟むことを抑制することができ、光源側電線213への負荷を抑制することができる。
【0167】
基板剥がれ防止部243aは、第二突出部243a2と平板部243eとの間に間隙を形成しており、発光モジュール210とエンドキャップ240とが組み合わされた場合に、発光モジュール210の端部が間隙に挿し込まれる。したがって、光源ユニット200は、発光モジュール210を構成する基板212が、フレーム220から剥がれ浮き上がることを防止することができる。
【0168】
光源ユニット200は、エンドキャップ240をフレーム220に固定する場合に、ネジ固定具260の頭部が、エンドキャップ240から突出している。そのため、光源ユニット200を照明器具100に取り付けするときに、エンドキャップ240よりも先にネジ固定具260が照明器具100の端板部150と接触する。よって、照明装置1は、樹脂部材であるエンドキャップ240は、端板部150との接触を回避することができ、樹脂部材であるエンドキャップ240の変形、もしくは、破損を防ぐことができる。
【0169】
以上のように照明装置1は、上述のエンドキャップ240を備えた光源ユニット200を有することで、光源ユニット200の上述の効果を奏することができる。
【0170】
[端板部150の作用効果]
照明器具100は、器具本体110が、端部110aの内部空間側に端板部150と係合する第一係合部1114を有する。また、端板部150が、器具本体110に取り付けられると器具本体110の内部空間側に配置され、第一係合部1114と係合する第二係合部1152を有する。そして、端板部150は、器具本体110の端部開口部110bに、器具本体110の長手方向(X軸方向)から差し込まれることで、第二係合部1152が第一係合部1114と係合し、器具本体110に取り付けられる。照明装置1は、器具本体110の側面部112に端板部150の係合のための穴あるいは凹み等を形成するための加工が必要なく、穴あるいは凹みによる加工痕が形成されないようにできる。その結果、照明装置1は、加工痕を設けない意匠にすることができ、照明装置1の意匠性を向上させることができる。照明器具100は、器具本体110の第一係合部1114と、端板部150の第二係合部1152とが器具本体110の内部空間で係合されるため意匠性に影響を与えないで器具本体110に端板部150を取り付けることができる。また、照明器具100は、器具本体110の側面部112に端板部150の係合のための穴あるいは凹み等を形成するための加工が必要なく、穴あるいは凹みによる加工痕が形成されないようにできる。その結果、照明器具100を有する照明装置1は、加工痕を設けない意匠にすることができ、照明装置1の意匠性を向上させることができる。また、照明器具100は、端板部150を器具本体110に挿し込むだけで器具本体110に取り付けることができ、照明器具100の作業工数を抑制することができる。
【0171】
端板部150は、器具本体110の長手方向(X軸方向)の端部110aの端部開口部110bを塞ぐように配設されている。照明装置1は、端板部150が器具本体110の長手方向(X軸方向)から挿し込まれることで器具本体110に取り付けることができ、照明器具100を容易に組み立てることができる。
【0172】
器具本体110の凸部114は、底部111と反対側の先端部114fが、器具本体110の内部空間側に向かって円弧を形成するように折り曲げられ、かつ、凸部114の縁部114dが、側面部112を向くように折り曲げられている。そして、第一係合部1114は、凸部114のそれぞれにおいて、凸部114の縁部114dに形成された第一切欠部114bと第二切欠部114cの2つの切欠部と、2つの切欠部の間の壁部を構成する端板固定部114aとによって形成されている。そのため、照明器具100は、器具本体110の第一係合部1114と、端板部150の第二係合部1152とが器具本体110の内部空間で係合されるため意匠性に影響を与えないで器具本体110に端板部150を取り付けることができる。
【0173】
端板部150は、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、側面部112と対向するように配置される端板爪部152を有する。そして、第二係合部1152は、端板爪部152において、第一突出壁部1152a及び第二突出壁部1152bの2つの突出壁部によって形成されている。この第一突出壁部1152a及び第二突出壁部1152bの2つの突出壁部は、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、第一切欠部114bと第二切欠部114cの2つの切欠部のそれぞれに挿入される。そのため、照明器具100は、器具本体110の第一係合部1114と、端板部150の第二係合部1152とが器具本体110の内部空間で係合されるため意匠性に影響を与えないで器具本体110に端板部150を取り付けることができる。
【0174】
端板部150は、第一切欠部114bと第二切欠部114cの2つの切欠部のそれぞれに挿入された第一突出壁部1152a及び第二突出壁部1152bの2つの突出壁部が、長手方向において、端板固定部114aと対向する。そのため、器具本体110に取り付けられた端板部150は、器具本体110の長手方向(X軸方向)の移動が規制される。
【0175】
端板部150は、先端が内側に曲がった爪挿込部152aを有する。照明装置1は、器具本体110の内部に曲折されて形成された凸部114に、端板部150の爪挿込部152aが内側に弾性変形しながら挿し込まれる。そのため、照明装置1は、器具本体110の側面部112に端板部150の係合のための穴あるいは凹み等を形成するための加工が必要なく、穴あるいは凹みによる加工痕が形成されないようにできる。その結果、照明装置1は、加工痕を設けない意匠にすることができ、照明装置1の意匠性を向上させることができる。
【0176】
端板部150の第二突出壁部1152bは、端板部150が器具本体110に取り付けられた状態において、凸部114の端部と側面部112との間に嵌り込む突出部152caを有する。そのため、端板部150は、照明器具100に取り付けられると照明器具100に固定され、照明器具100の短手方向(Y軸方向)の移動が規制される。また、照明装置1は、器具本体110の側面部112に端板部150の係合のための穴あるいは凹み等を形成するための加工が必要なく、穴あるいは凹みによる加工痕が形成されないようにできる。その結果、照明装置1は、加工痕を設けない意匠にすることができ、照明装置1の意匠性を向上させることができる。
【0177】
以上のように照明装置1は、上述の端板部150及び器具本体110を備えた照明器具100を有することで、照明器具100の上述の効果を奏することができる。
【0178】
[連結部材300の作用効果]
連結部材300は、端板部150に対して、光源ユニット200を器具本体110に挿入する方向に挿し込まれることで、隣り合う照明器具100のそれぞれの端板部150を挟んで保持し、隣り合う照明器具100を固定するものである。そのため、照明装置1は、照明器具100同士の連結がしやすく、簡易に組み立てすることができる。
【0179】
端板本体部151は、U字状の縁部によって形成される端板電線穴151bを形成しており、端板電線穴151bは、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に光源ユニット200と対向する側が開口するように形成されている。そして、連結部材300は、この端板電線穴151bに取り付けられる。端板電線穴151bは、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に光源ユニット200と対向する側が開口するように形成されていることで、作業者は、連結部材300を器具本体110の本体開口部113側から取り付けることができる。その結果、作業者は、連結部材300を端板部150に取り付けやすく、隣接する照明器具100同士を容易に連結することができる。また、端板電線穴151bが、上記構成で形成されていることで、例えば、複数の照明器具100を連結したときに、端板電線穴151bは、照明器具100に使用する電線等の配線に利用することができる。
【0180】
端板本体部151は、ノックアウト加工が施されており、取り外されることで端板本体部151に端板電線穴151bを形成する端板蓋部151aを有し、端板本体部151に端板蓋部151aの縁部を形作る溝部151cが形成されている。したがって、照明装置1は、照明器具100を連結させることなく1つの照明器具100として使用する場合には、連結用の端板電線穴151bを形成する必要がなく、端板電線穴151bが開口していないため、意匠性を向上させることができる。
【0181】
連結部材300は、連結部材300が照明器具100に取り付けられた場合に、隣り合う照明器具100のそれぞれの端板部150が、U字形状に形成された連結本体部310と当接し、第一爪部320と第二爪部330との間に配置される。そのため、照明装置1は、照明器具100同士の連結がしやすく、簡易に組み立てすることができる。また、連結部材300は、U字形状に形成された連結本体部310を有しているので、複数の照明器具100を連結したときに、連結本体部310の内周側を照明器具100に使用する電線等の配線に利用することができる。また、連結部材300が、当該構成により端板電線穴151bの縁部を覆うことで、例えば、端板電線穴151bが、照明器具100に使用する電線等の配線に利用された場合に、端板電線穴151bの縁部から電線を保護することができる。
【0182】
連結部材300は、第一爪部320及び第二爪部330が、連結本体部310の外周側に形成されており、かつ、連結本体部310に対して垂直方向に突出するように形成されている。そのため、照明装置1は、照明器具100同士の連結がしやすく、簡易に組み立てすることができる。
【0183】
連結部材300は、第一爪部320と第二爪部330との間に、連結本体部310が挿し込まれる器具用スリット部340が形成されていると共に、第一爪部320と第二爪部330とが互いに対向しないように互い違いに配置されている。そのため、作業者は、照明器具100の端板電線穴151bに連結部材300を容易かつ確実に取り付けることができる。
【0184】
連結部材300は、連結部材300が照明器具100に取り付けられた場合に、本体係合部350の突出方向に凸114部が配置され、本体係合部350が凸部114と係合する。そのため、連結部材300は、本体係合部350が凸部114に当接することで照明器具100から外れることを抑制することができる。
【0185】
連結部材2300は、本体係合部1350の突出方向の端部1350aにおいて、本体係合部1350の内側端部351がR状に形成されており、外側端部352が略直角状形成されている。連結部材2300は、内側端部351をR状にすることで、本体開口部113を介して照明器具100の外部から内部へ電線を連結本体部310に押し込むときに電線を挿入しやすくなる。また、連結部材2300は、外側端部352を略直角状にすることで、本体係合部1350が凸部114に引っ掛かり易くなり、連結部材2300が照明器具100から外れにくくなる。
【0186】
連結部材1300は、連結本体部310の先端部310aの内周側において、互いに向かい合うように突出する電線用爪部360を有している。連結部材1300は、電線用爪部360を有することで、隣接する照明器具100から電線を引き込み、連結本体部310の内側に配置したときに、電線が抜けることを抑制することができる。
【0187】
[器具側バネ160及び器具側バネ1160の作用効果]
器具側バネ160は、弾性体で形成されており、2つの側面部112の凸部114と端部でそれぞれ係合するバネ係合部1161cと、光源ユニット200と中央部165で係合するバネ腕部162とを有するものである。そのため、作業者は、器具側バネ160の弾性変形を利用して、光源ユニット200を照明器具100に押し込むことで、器具側バネ160を介して光源ユニット200を器具本体110の凸部114に係合させることができる。また、作業者は、光源ユニット200を照明器具100から引き出すことで、器具側バネ160の弾性変形を利用して、光源ユニット200を照明器具100から取り外すことができる。また、器具側バネ1160は、弾性体で形成されており、2つの側面部112の凸部114と端部でそれぞれ係合するバネ係合部1161cと、光源ユニット200と中央部165で係合するバネ腕部1162とを有するものである。そのため、作業者は、器具側バネ1160の弾性変形を利用して、光源ユニット200を照明器具100に押し込むことで、器具側バネ1160を介して光源ユニット200を器具本体110の凸部114に係合させることができる。また、作業者は、光源ユニット200を照明器具100から引き出すことで、器具側バネ1160の弾性変形を利用して、光源ユニット200を照明器具100から取り外すことができる。その結果、照明装置1は、光源ユニット200を照明器具100に簡単に着脱することができる。
【0188】
器具側バネ160及び器具側バネ1160は、照明器具100の長手方向(X軸方向)の端部に対して中央側に配置されている。その結果、光源ユニット200は、撓むことなく照明器具100に固定することができる。そのため、照明装置1は、光源ユニット200が重力によって撓み、照明器具100との間に隙間が形成されることを抑制することができる。
【0189】
器具側バネ160及び器具側バネ1160は、器具本体110の凸部114に取り付けられている。そのため、器具本体110は、器具側バネ160又は器具側バネ1160と器具本体110の内部空間内の部品との干渉を抑制できるともに、器具本体110の内部空間を効率よく使用することができる。
【0190】
器具側バネ160の端部であるバネ係合部161aはバネ取付部115に挿入されている。その結果、器具側バネ160は、バネ係合部161aと凸部114との係合を更に確実なものにできる。同様に、器具側バネ1160の端部であるバネ係合部1161cはバネ取付部115に挿入されている。その結果、器具側バネ1160は、バネ係合部1161cと凸部114との係合を更に確実なものにできる。
【0191】
バネ係合部161aは、線材が曲げられて円形状に形成されており、バネ取付部115にバネ係合部161aが挿入されると、バネ係合部161aが凸部114に固定される。その結果、器具側バネ160は、バネ係合部161aと凸部114との係合を更に確実なものにできる。
【0192】
器具側バネ160は、器具側バネ160を照明器具100に取り付ける際に、照明装置1の短手方向(Y軸方向)に弾性変形するバネ腕部162を有している。そのため、作業者が、光源ユニット200を照明器具100に押し込むことで、照明器具100は器具側バネ160を介してフレーム220を保持することができる。同様に、器具側バネ1160は、器具側バネ1160を照明器具100に取り付ける際に、照明装置1の短手方向(Y軸方向)に弾性変形するバネ絞り部1160a1を有している。そのため、作業者が、光源ユニット200を照明器具100に押し込むことで、照明器具100は器具側バネ1160を介してフレーム220を保持することができる。
【0193】
器具側バネ160は、対になるバネ折曲部160a2が、互いに向かい合う方向に凸となるように形成されている。そのため、器具側バネ160は、バネ腕部162によって、光源ユニット200のフレーム220を挟んで保持することができる。
【0194】
係合バネ部1160aは、係合バネ部1160aの突出方向において、先端部が近づくように形成された互いに対向する2つのバネ腕部1162を有する。また、係合バネ部1160aは、係合バネ部1160aの突出方向において、バネ腕部1162の先端部に形成されていると共に、先端部が離れるように形成された互いに対向する2つのバネ絞り部1160a1とを有する。そのため、器具側バネ160は、バネ腕部162によって、光源ユニット200のフレーム220を挟んで保持することができる。
【0195】
器具側バネ1160は、電源装置120と対向するように配置されている。そのため、照明装置1は、光源ユニット200が押されたときに器具側バネ1160が凸部114から外れることを抑制することができる。
【0196】
[取付台400の作用効果]
照明装置1は、取付台400が、取付台400に取り付けられた照明器具100を、被取付部500に対して垂直に配置された状態と、被取付部500に対して傾斜して配置された状態との間で回動自在に保持するものである。そのため、照明装置1は、照明器具100の取付面の傾斜角度を変更自在に回動させることができる。よって、作業者は、照明装置1を天井あるいは壁等の被取付部500に固定した後でも、取付台400を利用することで照明装置1の光の照射方向を変更することができる。
【0197】
取付台400は、制御A部412と制御B部422とが軸部430によって摺動自在に連結されており、制御A部412に形成されたA部第一係合部と、制御B部422に形成されたB部第二係合部とが係合することで、照明器具100を回動自在に保持する。そのがめ、照明装置1は、照明器具100の取付面の傾斜角度を変更自在に回動させることができる。よって、作業者は、照明装置1を天井あるいは壁等の被取付部500に固定した後でも、取付台400を利用することで照明装置1の光の照射方向を変更することができる。
【0198】
取付台400は、制御凸部422bが、複数の制御孔部412bのいずれか1つに嵌合することで、取付部420の台座部410に対する傾斜角度が決定される。取付台400は、制御B部422の制御凸部422bが、台座部410の側面を摺動しながら制御A部412の制御孔部412bにはまり込み、取付部420を所定の角度で保持することができる。そのため、照明装置1は、照明器具100の取付面の傾斜角度を変更自在に回動させることができる。よって、作業者は、照明装置1を天井あるいは壁等の被取付部500に固定した後でも、取付台400を利用することで照明装置1の光の照射方向を変更することができる。
【0199】
照明器具100が、被取付部500に対して垂直に配置された状態で取付台400に取り付けられていると仮定する。このとき、脚部411は、被取付部500に対する垂直方向において照明器具100を被取付部500に投影してなる投影部100cよりも、照明器具100の短手方向(Y軸方向)において長く形成されている。そのため、取付台400に照明装置1が取り付けられていても、作業者による被取付部500への取付台400の取り付けに際し、照明装置1は作業の妨げとはならない。すなわち、作業者は、照明装置1を取り付けた後に、取付台400を被取付部500に取り付けることができる。
【0200】
照明器具100が、取付台400に取り付けられ、被取付部500に対して平行となるように傾倒した状態であると仮定する。このとき、被取付部500に対する垂直方向において照明器具100及び前記光源ユニット200を被取付部500に投影してなる投影部100dの少なくとも一部は、照明器具100の短手方向において、脚部411の一方の端部よりも外側に位置することになる。そのため、取付台400は、照明装置1の大きさに対して比較的狭い空間でも取付台400を設置できる。
【0201】
(バネ3000)
図46は、図12のバネ250の変形例の斜視図である。図47は、図46のバネ3000の背面側の斜視図である。上述したバネ250の追加機能を図46及び図47に示すバネ3000を用いて説明する。バネ3000のバネ250と異なる点は、主に、図12に示すバネ250のバネ引掛け部251とバネ底面部252bの形状である。図45及び図46を用いて、特にバネ250との相違点である、バネ3000のバネ引掛け部3100と、バネ底面部3200とを中心に説明を行う。なお、図1図45の照明装置1及びバネ250と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。また、バネ3000において特に記述しない項目については、バネ250と同様とし、同一の機能及び構成については同一の符号を用いて述べることとする。
【0202】
バネ3000は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)における少なくとも一方の端部200aに設けられており、器具本体110の凸部114と係合して光源ユニット200を照明器具100に固定するものである。バネ3000は、フレーム220に引っ掛かるバネ引掛け部3100と、器具本体110の凸部114と係合するバネ係合部252cを有するバネ本体部252と、を有する。また、バネ3000は、フレーム220の長手方向(X軸方向)にエンドキャップ240とともに、例えば、ネジ等の固定具で固定されるバネ固定部253を有している。
【0203】
バネ引掛け部3100は、バネ本体部252のバネ底面部252bから突出し、バネ底面部252bに対して斜めに形成されている。バネ引掛け部3100は、引掛け爪部251aと、引掛け板部251bと、バネ板部251dと、を有する。バネ引掛け部3100は、バネ引掛け部3100の突出方向において、バネ底面部252bから、バネ板部251d、引掛け板部251b、引掛け爪部251aの順に形成されている。また、バネ引掛け部3100は、フレーム用開口251cを形成している。バネ引掛け部3100は、光源ユニット200において、引掛け爪部251aと引掛け板部251bとによって第二板部223を狭持している。
【0204】
引掛け爪部251aは、フレーム220の第二板部223に引っ掛かるように、バネ底面部3200に対して斜めに形成されている。引掛け爪部251aは、バネ引掛け部3100の先端に形成されており、互いに向かい合う2つの鉤形状に形成された爪部251a1で構成されている。各爪部251a1はL字状に形成されており、突出部分が向かい合うように配置されている。バネ3000をフレーム220に取り付けた場合に、互いに向かい合う2つの爪部251a1の間には、フレーム220の柱部222が挿通される。
【0205】
引掛け板部251bは、板状に形成されており、引掛け爪部251aとバネ板部251dとの間に位置する。引掛け板部251bは、バネ3000をフレーム220に取り付けた場合に、フレーム220の第二板部223に引っ掛かるように第二板部223と当接する。引掛け板部251bは、略Y字状に形成されており、分岐する先端部にバネ引掛け部3100の爪部251a1が形成されている。引掛け板部251bは、分岐する側と反対側の端部が、バネ板部251dを介して、バネ本体部252のバネ底面部3200と連結している。引掛け板部251bは、バネ底面部3200の仮想の延長面に対して略平行に配置されている。なお、引掛け板部251bは、バネ底面部3200の仮想の延長面に対して略平行である構成に限定されるものではない。引掛け板部251bは、例えば、バネ底面部3200に対する引掛け爪部251aの傾きよりも、バネ底面部3200に対する引掛け板部251bの傾きが小さくなるように形成されてもよい。引掛け板部251bをバネ本体部252に投影した場合に、短手方向(Y軸方向)において、引掛け板部251bの幅は、対に配置されたバネ爪部252aの間の外側同士の幅よりも大きい。
【0206】
バネ板部251dは、バネ底面部3200から立ち上がり、引掛け板部251bと、バネ底面部3200との間に設けられている矩形の板状の部材である。バネ板部251dは、光源ユニット200において、バネ底面部3200と第二板部223との間に空間を形成する役割を果たす。すなわち、バネ3000は、フレーム220に取り付けられた場合に、バネ底面部3200とフレーム220の第二板部223との間に間隔を形成する。
【0207】
バネ引掛け部3100は、引掛け爪部251aの端部251a2と引掛け板部251bの端部251b1とによって第二板部223が挿し込まれるフレーム用開口251cが形成されている。引掛け爪部251aの端部251a2は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、バネ本体部252側の端部であると共に、引掛け板部251b側の端部である。引掛け板部251bの端部251b1は、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、引掛け爪部251a側の端部である。また、フレーム用開口251cは、引掛け板部251bの一部を切り欠くように形成されている。換言すれば、フレーム用開口251cは、引掛け爪部251aの一部の周縁部と引掛け板部251bの一部の周縁部とによって形成されている。
【0208】
引掛け爪部251aの端部251a2と引掛け板部251bの端部251b1との間の距離は、引掛け爪部251aと引掛け板部251bにより第二板部223を狭持できる大きさであればよい。バネ3000の取付時に、引掛け爪部251aをフレーム220端面と対向させるときは、端部251a2と端部251b1との距離を、第二板部223の厚さより大きくすると、バネ3000をフレーム220に取り付け易くなる。また、バネ3000の取付時に、引掛け板部251bを第二板部223と対向させるときは、端部251a2と端部251b1との距離を、第二板部223の厚さと略同等にさせると、バネ3000をフレーム220に取り付け易くなる。
【0209】
図48は、引掛け金具4100を係合した図46のバネ3000の斜視図である。バネ3000のバネ引掛け部3100は、落下防止部4000の引掛け金具4100と係合する金具係合部3110を有している。なお、落下防止部4000は、仮にバネ3000による器具本体110への取付状態が外れたとしても、光源ユニット200が器具本体110から落下しないように、光源ユニット200を保持するものである。金具係合部3110は、引掛け爪部251aの爪部251a1と、引掛け板部251bとにより構成される。より具体的には、金具係合部3110は、引掛け爪部251aの係合部3111と、引掛け板部251bの係合溝3112とによって構成されている。あるいは、金具係合部3110は、引掛け爪部251aの係合部3111と、引掛け板部251bの係合溝3112と、係合壁3113とによって構成されている。
【0210】
引掛け爪部251aの爪部251a1には、貫通孔である係合部3111が形成されている。係合部3111は、長円形の形状に形成された貫通孔である。係合部3111は、長円形の長軸が、バネ3000の長手方向(X軸方向)となるように形成されている。係合部3111は、図46図48に示すように、対に配置された爪部251a1のそれぞれに形成されていてもよいし、いずれか一方の爪部251a1にのみ形成されてもよい。なお、係合部3111の形状は、長円形に限定されるものではない。係合部3111の形状は、例えば、円形、卵形、楕円形等他の形状であってもよい。
【0211】
引掛け板部251bには、係合溝3112が形成されている。係合溝3112は、引掛け板部251bのバネ底面部3200が位置する側の縁部が切り欠かれて形成されている部分である。係合溝3112は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ板部251dとの接続部分と、短手方向(Y軸方向)の外側の端部との間に形成されている。換言すると、係合溝3112は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252の外側に形成されている。そのため、引掛け板部251bは、バネ3000の短手方向(Y軸方向)の両端部において、バネ本体部252側に突出する突出片3112aが形成されている。図46図48に示すように、係合溝3112は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252の両側に形成されている。なお、係合溝3112は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252の両側に形成される構成に限定されるものではなく、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252に対して一方の側にのみ形成されてもよい。この場合、係合溝3112と、係合部3111は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252に対して同じ側に形成されている。なお、係合溝3112と、係合部3111とは、バネ3000の長手方向(X軸方向)において、同一直線上に配置されている。
【0212】
引掛け爪部251aの爪部251a1には、更に係合壁3113が形成されている。係合壁3113は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、引掛け爪部251aの外側の端部の縁部からバネ本体部252側に突出する突出片である。換言すれば、係合壁3113は、バネ3000が光源ユニット200に取り付けられた場合の光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)における引掛け爪部251aの外側の端部から、バネ底面部3200が位置する側に突出する板状に形成された部分である。係合壁3113は、突出方向の先端部が先細となるように略三角形状に形成されている。係合壁3113は、引掛け爪部251aの爪部251a1の外側の先端部を折り曲げて形成してもよく、引掛け爪部251aの爪部251a1とは別体で形成してもよい。図46図48に示すように、係合壁3113は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252の両側に形成されている。なお、係合壁3113は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252の両側に形成される構成に限定されるものではなく、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252に対して一方の側にのみ形成されてもよい。この場合、係合壁3113、係合溝3112及び係合部3111は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、バネ本体部252に対して同じ側に形成されている。
【0213】
金具係合部3110は、図48に示すように、引掛け金具4100が引掛けられる。より詳細には、引掛け金具4100は、係合部3111に挿通され、係合溝3112に配置されることで、引掛け爪部251aに引掛けられる。このとき、引掛け金具4100は、金具係合部3110が係合溝3112と、係合壁3113とを有していることで、短手方向(Y軸方向)への移動を制御される。例えば、係合壁3113と、係合溝3112の短手方向(Y軸方向)の縁部を形成する突出片3112aとは、引掛け金具4100の短手方向(Y軸方向)の移動を規制する。そして、係合溝3112と、係合壁3113とは、引掛け金具4100の回動を抑制し、引掛け金具4100がバネ3000の短手方向(Y軸方向)に突き出ることを抑制する。
【0214】
図49は、図48の落下防止部4000の斜視図である。図50は、図5の端板部150の変形例の斜視図である。落下防止部4000は、棒状に形成されたワイヤー4200と、ワイヤー4200の両端に設けられた引掛け金具4100とを有する。落下防止部4000は、器具本体110と、バネ3000とを連結する。
【0215】
ワイヤー4200は、仮にバネ3000による器具本体110への取付状態が外れたとしても、光源ユニット200と器具本体110とを結びつけ、光源ユニット200が器具本体110から落下しないように保持できればよい。ワイヤー4200は、光源ユニット200を吊り下げて保持できればよく、形状及び材料等は限定されるものではない。例えば、ワイヤー4200は、棒状に限定されるものではなく、紐状であってもよい。
【0216】
引掛け金具4100は、一端がワイヤー4200に引掛けられ、他端が鉤状に形成されている。引掛け金具4100は、ワイヤー4200と鎖状に接続されている。引掛け金具4100は、ワイヤー4200の両端に取り付けられている。ワイヤー4200の一端に取り付けられる引掛け金具4100は、バネ3000の金具係合部3110に引掛けられる。また、ワイヤー4200の他端に取り付けられる引掛け金具4100は、端板部150に引掛けられる。
【0217】
図50に示すように、端板部150の端板爪部152には、端板側引掛け部150aが形成されている。端板側引掛け部150aは、互いに対向する対の端板爪部152の間において、一方の端板爪部152から他方の端板爪部152に向かって、山型に突出する。端板側引掛け部150aは、端板部150の内側に突出する細長い板片であり、板片の長手方向の両端部は、端板爪部152と連続して形成されている。端板側引掛け部150aは、端板側引掛け部150aの両端が端板爪部152において上下方向に位置するように形成されている。端板側引掛け部150aは、端板爪部152と一体に形成されてもよく、端板爪部152と別体で形成されてもよい。端板側引掛け部150aには、落下防止部4000の一端側の引掛け金具4100が引掛けられる。なお、端板側引掛け部150aは、互いに対向する対の端板爪部152の間において、いずれか一方の端板爪部152にのみ形成されてもよく、両方の端板爪部152に形成されてもよい。端板側引掛け部150aは、光源ユニット200を器具本体110に取り付けている状態において、バネ3000と干渉しない位置に形成されている。
【0218】
図46図48を用いてバネ本体部252について更に説明する。バネ本体部252は、光源ユニット200において、第二板部223と上下方向(Z軸方向)において対向するバネ底面部3200と、バネ底面部3200の短手方向(Y軸方向)の両縁部から突出するように設けられたバネ爪部252aとを有している。バネ爪部252aは、突出方向の先端に凸部114と係合するバネ係合部252cを有している。
【0219】
バネ爪部252aは、光源ユニット200の長手方向(X軸方向)となるバネ本体部252の長手方向(X軸方向)に沿って複数個形成されている。複数のバネ爪部252aは、互いに間を設けて形成されており、複数のバネ爪部252aは、それぞれ別々に変形するように設けられている。なお、複数のバネ爪部252aにおける複数とは、少なくとも2つ以上である。バネ3000は、隣り合うバネ爪部252aの間に開口部252a1が形成されている。バネ爪部252aは、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)に弾性変形自在に設けられている。バネ爪部252aは、バネ底面部3200の両端部に形成され、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられ又は取り外される、光源ユニット200の着脱の際に、光源ユニット200の短手方向(Y軸方向)に弾性変形する。バネ爪部252aは、短手方向(Y軸方向)に1つの山を形成する板バネである。なお、バネ爪部252aの形状は、1つの山を形成する板バネに限定するものではなく、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)に弾性変形自在に構成される形状であればよく、例えば、複数の山から構成される板バネ等、他の形状であってもよい。バネ爪部252aは、バネ底面部3200に対する上下方向(Z軸方向)において、バネ引掛け部3100が傾斜する側に凸となるように形成されている。すなわち、バネ3000は、バネ爪部252aが、バネ底面部3200の一方の面側に凸となるようにV字状に形成されている。なお、バネ3000は、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、照明器具100の内部において、バネ爪部252aがバネ底面部3200より底部111側に突出しないように形成されている。
【0220】
バネ係合部252cは、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)において、バネ爪部252aの先端部に形成されている。バネ係合部252cは、バネ爪部252aの先端部から、バネ底面部3200に対して、V字状のバネ爪部252aが凸となる側に延びている。バネ係合部252cは、バネ爪部252aの先端部の板と共に、バネ爪部252aとは逆の側に凸となるようにV字状に形成されている。バネ係合部252cは、バネ本体部252の短手方向(Y軸方向)の先端部において、バネ爪部252c1が湾曲している。そのため、バネ係合部252cは、光源ユニット200が照明器具100に取り付けられた場合に、側面部112と対向する部分が円弧状に形成されている。バネ係合部252cは、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、鉤状、あるいは、略L字形状に形成されている。バネ係合部252cは、複数のバネ爪部252aと一体に形成され、複数のバネ爪部252aにわたってバネ本体部252の長手方向(X軸方向)に延びるように形成されている。バネ係合部252cは、バネ爪部252aと共に板バネを構成する。バネ係合部252c及びバネ爪部252aは、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)の垂直断面において、略N字形状に形成されている。
【0221】
バネ底面部3200は、矩形の平板状に形成されている。光源ユニット200の長手方向(X軸方向)と、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)とは同一方向である。バネ底面部3200は、光源ユニット200において、第二板部223と対向し、第二板部223と間を設けるように配置される。これは、バネ爪部252aの上下方向(Z軸方向)の長さを長くするためであり、このような構成にすることで、バネ爪部252aを弾性変形し易くすることができ、光源ユニット200の照明器具100に対する着脱を容易にすることができる。なお、バネ3000は、バネ本体部252のバネ底面部3200がフレーム220の第二板部223から離れるように形成されているが、バネ底面部3200とフレーム220の第二板部223との間に間隔を設けず、光源ユニット200の高さを薄くしてもよい。このとき、凸部114に切り欠きを設け、バネ係合部252cは凸部114の切り欠きに嵌るようにしてもよい。
【0222】
バネ3000は、更に、バネ底面部3200の短手方向(Y軸方向)の両端部の縁部において、フレーム220と係合するバネ腕部3210を有している。バネ腕部3210は、バネ底面部3200において、向かい合うように対に設けられている。バネ腕部3210は、バネ3000がフレーム220に取り付けられた状態において、フレーム220を挟持する。バネ腕部3210は、バネ3000の長手方向(X軸方向)における略中央に形成されており、バネ本体部252の長手方向(X軸方向)において、2つのバネ爪部252aの間に形成されている。すなわち、バネ腕部3210は、隣り合うバネ爪部252aの間に形成された開口部252a1に形成されている。バネ腕部3210は、バネ3000の短手方向(Y軸方向)において、対に設けられたバネ係合部252cに挟まれた位置に設けられている。バネ腕部3210は、バネ底面部3200の短手方向(Y軸方向)において、向かい合う2つのバネ爪部252aよりも内側に形成されている。
【0223】
バネ腕部3210は、バネ爪部252aが凸となるバネ底面部3200の一方の面側から突出するバネ側壁部3210aを有する。バネ側壁部3210aは、板状に形成されており、バネ底面部3200の端部から立ち上がるように形成されている。バネ腕部3210は、更に、バネ側壁部3210aの突出方向の先端部に形成されフレーム220の第二板部223と係合するバネ引掛片3210bを有する。バネ引掛片3210bは、バネ底面部3200に対して、バネ底面部3200の短手方向(Y軸方向)に傾斜するように形成されている。対に設けられ向かい合うように配置された2つのバネ腕部3210は、向かい合うバネ引掛片3210bがバネ側壁部3210aの突出方向に向かって互いの距離が離れるように傾斜する。また、バネ側壁部3210aの突出方向において、バネ引掛片3210bのバネ底面部3200側が、バネ側壁部3210aから内側に突出するように形成されている。そして、対に設けられ向かい合うように配置された2つのバネ腕部3210は、向かい合うバネ引掛片3210bがバネ側壁部3210aの先端部からバネ底面部3200に向かって互いの距離が近づくように傾斜する。互いに向かい合うバネ引掛片3210bは、互いに向かい合うバネ底面部3200側の先端部の間の距離が、互いに向かい合うバネ側壁部3210aの間の距離よりも小さい。
【0224】
対に設けられ向かい合うように配置された2つのバネ腕部3210は、向かい合うバネ引掛片3210bがバネ側壁部3210aの突出方向に向かって互いの距離が離れるように傾斜するため、フレーム220の第二板部223に嵌めやすい。また、バネ腕部3210は、向かい合う2つのバネ引掛片3210bがバネ側壁部3210aの先端部からバネ底面部3200に向かって互いの距離が近づくように傾斜する。そして、互いに向かい合うバネ引掛片3210bは、互いに向かい合うバネ底面部3200側の先端部の間の距離が、互いに向かい合うバネ側壁部3210aの間の距離よりも小さい。そのため、バネ腕部3210は、フレーム220の第二板部223に対して所定の距離だけ押し込まれると、バネ引掛片3210bのバネ底面部3200側が、第二板部223を短手方向(Y軸方向)から挟み込み、第二板部223を保持する。
【0225】
なお、バネ腕部3210をフレーム220に係合させるには、フレーム220をバネ腕部3210の間に長手方向(X軸方向)から挿し込んでも良く、上下方向(Z軸方向)においてバネ腕部3210を弾性変形させながらフレーム220に押し込んでもよい。
【0226】
図51は、図46のバネ3000と図49の落下防止部4000と図50の端板部150とを用いた照明装置1の斜視図である。図51に示すように、落下防止部4000は、照明装置1において、端板部150とバネ3000とのそれぞれに引掛けられている。バネ3000がフレーム220に取り付けられた状態において、バネ引掛け部3100は、端板部150の端板側引掛け部150aよりも長手方向(X軸方向)において中央側に配置されている。また、バネ3000は、図47及び図48に示すように、バネ爪部252aの裏側に溝部3114を形成している。すなわち、バネ3000は、バネ係合部252cとバネ底面部3200との間にバネ爪部252aによって溝部3114を形成している。溝部3114は、バネ3000の長手方向(X軸方向)において連続するように形成されている。そして、バネ3000は、溝部3114と、係合溝3112と、係合部3111とが、バネ3000の長手方向(X軸方向)において、同一直線上に配置されている。そのため、バネ3000が光源ユニット200に取り付けられた場合の光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、係合部3111と、係合溝3112と、溝部3114とが、同一直線上に配置されている。
【0227】
[バネ3000の作用効果]
照明装置1は、バネ3000を有することで、器具本体110と、バネ3000とを連結する落下防止部4000を備えることができる。そして、照明装置1は、落下防止部4000を備えることで、仮にバネ3000による器具本体110への取付状態が外れたとしても、光源ユニット200が器具本体110から落下しないように、器具本体110が光源ユニット200を保持することができる。
【0228】
また、バネ3000のバネ引掛け部3100は、落下防止部4000と係合する金具係合部3110を有する。バネ3000は、バネ引掛け部3100を有することで、光源ユニット200のフレーム220を挟持すると共に、バネ引掛け部3100に金具係合部3110を有することで、落下防止部4000を介して器具本体110と連結することができる。そのため、バネ3000は、金具係合部3110を備えるバネ引掛け部3100を有することで、光源ユニット200と照明器具100の器具本体110とを連結させることができる。そのため、照明装置1は、仮にバネ3000による器具本体110への取付状態が外れたとしても、光源ユニット200が器具本体110から落下しないように、器具本体110が光源ユニット200を保持することができる。
【0229】
また、金具係合部3110は、引掛け爪部251aの係合部3111と、引掛け板部251bの係合溝3112とによって構成されている。照明装置1は、係合部3111を有することで落下防止部4000の引掛け金具4100を引掛けることができる。また、照明装置1は、係合部3111及び係合溝3112を有することで、落下防止部4000の引掛け金具4100を引掛けることができると共に、係合溝3112を有することで、引掛け金具4100の短手方向(Y軸方向)の移動を規制することができる。そして、係合溝3112は、引掛け金具4100の回動を抑制し、引掛け金具4100がバネ3000の短手方向(Y軸方向)に突き出ることを抑制する。そのため、係合溝3112は、光源ユニット200を器具本体110に取り付けするときに、落下防止部4000が短手方向へ突き出てしまい光源ユニット200と器具本体110との間に挟まることを抑制することができる。その結果、照明装置1は、光源ユニット200と器具本体110との取り付け不良を抑制することができる。
【0230】
また、金具係合部3110は、引掛け爪部251aの係合部3111と、引掛け板部251bの係合溝3112と、係合壁3113とによって構成されている。照明装置1は、係合部3111を有することで落下防止部4000の引掛け金具4100を引掛けることができる。また、照明装置1は、係合部3111及び係合溝3112を有することで、落下防止部4000の引掛け金具4100を引掛けることができると共に、係合溝3112を有することで、引掛け金具4100の短手方向(Y軸方向)の移動を規制することができる。さらに、照明装置1は、係合壁3113を有することで、引掛け金具4100の短手方向(Y軸方向)の移動の規制を強化することができる。そして、係合溝3112と、係合壁3113とは、引掛け金具4100の回動を抑制し、引掛け金具4100がバネ3000の短手方向(Y軸方向)に突き出ることを抑制する。そのため、係合溝3112及び係合壁3113は、光源ユニット200を器具本体110に取り付けするときに、落下防止部4000が短手方向へ突き出てしまい光源ユニット200と器具本体110との間に挟まることを抑制することができる。その結果、照明装置1は、光源ユニット200と器具本体110との取り付け不良を抑制することができる。
【0231】
また、照明装置1は、バネ3000が光源ユニット200に取り付けられた場合の光源ユニット200の長手方向(X軸方向)において、係合部3111と、係合溝3112と、溝部3114とが、同一直線上に配置されている。その結果、光源ユニット200を器具本体110に取り付けするときに、落下防止部4000を溝部3114に収容することができる。そのため、照明装置1は、落下防止部4000を溝部3114に収容することで、落下防止部4000を挟むことなく、光源ユニット200と器具本体110との取り付け不良を抑制することができる。
【0232】
また、バネ3000は、バネ底面部3200の両端部にフレーム220と係合するバネ腕部3210を有する。バネ腕部3210は、器具側バネ1160において対に設けられた係合バネ部1160aのように、フレーム220を短手方向(Y軸方向)に保持しており、バネ3000の短手方向(Y軸方向)の意図しない移動を抑制するこができる。また、バネ腕部3210は、バネ3000が短手方向(Y軸方向)において、一方側に偏って固定されることを抑制することができる。よって、バネ3000は、バネ腕部3210を有していることで、光源ユニット200を器具本体110に取り付けるときに、バネ3000が短手方向(Y軸方向)のどちらか一方に偏ってしまうこと、あるいは、動いてしまうことを抑制することができる。そのため、バネ3000は、バネ3000の配置の偏りに基づきバネ係合部252cが弾性変形し難くなる、あるいは、取り付けにくくなるという課題を、バネ腕部3210を有していることで解決することができる。つまり、照明装置1は、バネ3000がバネ腕部3210を有していることで、光源ユニット200を器具本体110に取り付け易くすることができる。
【0233】
また、バネ腕部3210は、バネ底面部3200から立ち上がるバネ側壁部3210aと、バネ側壁部3210aの先端部に形成され第二板部223と係合するバネ引掛片3210bと、を有する。バネ腕部3210は、バネ側壁部3210aと、バネ引掛片3210bと、を有することで、フレーム220を挟持することができ、フレーム220との係合を確実にすることができる。
【符号の説明】
【0234】
1 照明装置、100 照明器具、100c 投影部、100d 投影部、110 器具本体、110a 端部、110b 端部開口部、111 底部、111a 電源穴、111b 取付穴、112 側面部、113 本体開口部、114 凸部、114a 端板固定部、114b 第一切欠部、114c 第二切欠部、114d 縁部、114f 先端部、115 バネ取付部、120 電源装置、120a ケース、130 電源端子台、131 端子台電線、150 端板部、150a 端板側引掛け部、151 端板本体部、151a 端板蓋部、151b 端板電線穴、151c 溝部、152 端板爪部、152a 爪挿込部、152b 爪凹部、152c 爪嵌合部、152ca 突出部、152p 上縁部、152t1 端縁部、152t2 端縁部、153 端板接続部、160 器具側バネ、160a 係合バネ部、160a1 バネ絞り部、160a2 バネ折曲部、160b バネ接続部、161 バネ延出部、161a バネ係合部、162 バネ腕部、163 バネ湾曲部、165 中央部、200 光源ユニット、200a 端部、210 発光モジュール、211 発光素子、212 基板、212t 端部、213 光源側電線、220 フレーム、221 第一板部、221a 基板取付面、221b カバー保持部、221c 第二カバー保持部、221t 端部、222 柱部、223 第二板部、223b フレーム固定孔、230 カバー、230a 内側面部、230c 開口部、230t 端部、231 主カバー部、232 カバー側面部、233 カバー爪部、240 エンドキャップ、241 カバーキャップ部、242 第一突設部、242a 天板部、242b 側板部、243 第二突設部、243a 防止部、243a1 第一突出部、243a2 第二突出部、243b 電線切り欠き部、243c キャップ側カバー保持部、243c1 底板部、243c2 鉤状部、243d 電線ガイド部、243e 平板部、244 フレームキャップ部、244a キャップ側固定孔、245 第一支持部、246 第二支持部、250 バネ、251 バネ引掛け部、251a 引掛け爪部、251a1 爪部、251a2 端部、251b 引掛け板部、251b1 端部、251c フレーム用開口、251d バネ板部、252 バネ本体部、252a バネ爪部、252a1 開口部、252b バネ底面部、252c バネ係合部、252c1 バネ爪部、253 バネ固定部、253a バネ固定端部、253b バネ当接部、253c バネ端板部、260 ネジ固定具、300 連結部材、310 連結本体部、310a 先端部、320 第一爪部、330 第二爪部、340 器具用スリット部、350 本体係合部、351 内側端部、352 外側端部、360 電線用爪部、400 取付台、410 台座部、411 脚部、412 制御A部、412a 軸孔A部、412b 制御孔部、412c 切欠部、413 台座固定穴、420 取付部、421 取付板部、421a 取付穴、421b 切欠部、421c 開口部、422 制御B部、422a 軸孔B部、422b 制御凸部、422c 切欠部、430 軸部、500 被取付部、1114 第一係合部、1152 第二係合部、1152a 第一突出壁部、1152b 第二突出壁部、1160 器具側バネ、1160a 係合バネ部、1160a1 バネ絞り部、1160b バネ接続部、1161 バネ延出部、1161a バネ延出傾斜部、1161b バネ延出平板部、1161c バネ係合部、1161c1 外突出部、1161c2 内突出部、1161c3 溝部、1162 バネ腕部、1240 エンドキャップ、1242 第一突設部、1242a 天板部、1242b 側板部、1300 連結部材、1350 本体係合部、1350a 端部、2240 エンドキャップ、2242 第一突設部、2300 連結部材、3000 バネ、3100 バネ引掛け部、3110 金具係合部、3111 係合部、3112 係合溝、3112a 突出片、3113 係合壁、3114 溝部、3200 バネ底面部、3210 バネ腕部、3210a バネ側壁部、3210b バネ引掛片、4000 落下防止部、4100 引掛け金具、4200 ワイヤー。
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