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  • 特開-動力伝達装置 図1
  • 特開-動力伝達装置 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022171966
(43)【公開日】2022-11-11
(54)【発明の名称】動力伝達装置
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/04 20060101AFI20221104BHJP
   H02K 5/02 20060101ALI20221104BHJP
   H02K 29/08 20060101ALI20221104BHJP
   H02K 11/215 20160101ALI20221104BHJP
   H02K 7/116 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
H02K5/04
H02K5/02
H02K29/08
H02K11/215
H02K7/116
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022150872
(22)【出願日】2022-09-22
(62)【分割の表示】P 2017212330の分割
【原出願日】2017-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000002107
【氏名又は名称】住友重機械工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】守谷 幸次
(72)【発明者】
【氏名】田村 光拡
(57)【要約】
【課題】軽量で軸方向の短縮化を図ることのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【解決手段】中空構造のロータ軸と、コイルが巻回されたステータと、前記ステータを覆うモータフレームと、前記ステータの軸方向負荷側に配置される第1カバーと、前記ステータの軸方向反負荷側に配置される第2カバーと、を有するモータを備えた動力伝達装置である。そして、前記第1カバーは、非導電性の素材で構成されており、前記コイルのコイルエンドと前記第1カバーとの間の最短の沿面距離が6.3mmより短く、前記第2カバーは、前記ロータ軸の中空構造と連通する中空部を有する内周壁部を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空構造のロータ軸と、コイルが巻回されたステータと、前記ステータを覆うモータフレームと、前記ステータの軸方向負荷側に配置される第1カバーと、前記ステータの軸方向反負荷側に配置される第2カバーと、を有するモータを備えた動力伝達装置であって、
前記第1カバーは、非導電性の素材で構成されており、
前記コイルのコイルエンドと前記第1カバーとの間の最短の沿面距離が6.3mmより短く、
前記第2カバーは、前記ロータ軸の中空構造と連通する中空部を有する内周壁部を有する、
動力伝達装置。
【請求項2】
前記内周壁部は、反負荷側のコイルエンドの内周側を覆う、
請求項1記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記第1カバーと前記第2カバーとの間に前記モータフレームを挟んだ状態で前記第1カバーと前記第2カバーを連結するボルト、を有する、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記モータは、前記ロータ軸と一体的に回転し永久磁石の配置されたロータを有し、
前記内周壁部の一端面に配置され、前記ロータの永久磁石と対向する回転検出用の磁気センサを有する、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項5】
前記第2カバーは、導電性の素材で構成されており、
前記コイルのコイルエンドと前記第2カバーとの間の最短の沿面距離が6.3mmより大きい、
請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項6】
前記モータと連結される減速機を更に備え、
前記第1カバーは、前記減速機の軸方向における入力側の端部を覆う入力側カバーを兼ねる、
請求項1記載の動力伝達装置。
【請求項7】
前記減速機は撓み噛合い式歯車装置であり、
前記第1カバーは、前記減速機の筒型の内歯歯車と一体化されている、
請求項6記載の動力伝達装置。
【請求項8】
前記第1カバーと前記コイルエンドとが接触している、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
【請求項9】
前記第1カバーと前記コイルエンドが接触する面積は、前記コイルエンドの表面積の50%以下である、
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の動力伝達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の図11には、コイルが巻回されたステータと、ステータの外周側を覆うモータフレームと、ステータの軸方向の端部を覆うカバーと、を有するモータを備えた動力伝達装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07-248046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の動力伝達装置のモータにおいては、コイルとカバーとの間に比較的に大きな沿面距離を設けてコイルの十分な絶縁を確保する必要があった。このため、動力伝達装置の体積の増大、特に軸方向の長さが増して、重量が増大するという課題があった。
【0005】
本発明は、軽量化と軸方向の寸法の短縮化とを図ることのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
中空構造のロータ軸と、コイルが巻回されたステータと、前記ステータを覆うモータフレームと、前記ステータの軸方向負荷側に配置される第1カバーと、前記ステータの軸方向反負荷側に配置される第2カバーと、を有するモータを備えた動力伝達装置であって、 前記第1カバーは、非導電性の素材で構成されており、
前記コイルのコイルエンドと前記第1カバーとの間の最短の沿面距離が6.3mmより短く、
前記第2カバーは、前記ロータ軸の中空構造と連通する中空部を有する内周壁部を有する構成とした。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る動力伝達装置によれば、軽量化と軸方向の寸法の短縮化とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態の動力伝達装置を示す断面図である。
図2図1のステータコア及びロータを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態の動力伝達装置を示す断面図である。図2は、図1のステータコア及びロータを示す正面図である。本明細書では、ロータ軸11及び入力軸41の中心軸O1に沿った方向を軸方向、中心軸O1から直交する方向を径方向、中心軸O1を中心に回転する方向を周方向と定義する。
【0011】
本実施形態の動力伝達装置1は、モータ10と減速機40とが連結されユニット化されたギヤモータである。
【0012】
モータ10は、回転駆動されるロータ12と、ロータ12と一体化されたロータ軸11と、コイル13及びステータコア14を有するステータ15とを備える。さらに、モータ10は、ステータ15の外周側を覆うモータフレーム17と、ステータ15及びモータフレーム17の軸方向の端部を覆う第1カバー18及び第2カバー19とを備える。
【0013】
ステータコア14は、磁性体から構成され、図2に示すように、複数のコアセグメント14aと、複数のスロット14bとを有する。複数のコアセグメント14aは、内周面がロータ12に対向するように、周方向に並んで配置される。複数のスロット14bは、複数のコアセグメント14aの間に設けられる。
【0014】
コイル13は、複数のスロット14bを通ってコアセグメント14aに巻回される。コイル13は、ステータコア14の軸方向の端よりも一部が外側にはみ出す。このスロット14bから軸方向にはみ出した部分がコイルエンド13aである。
【0015】
ロータ12は、例えば回転可能に支持される軸部12aと、軸部12aの外周面に固定された複数の永久磁石12bとを有する。ロータ12の軸部12a及びロータ軸11は、金属製であり、中空構造を有し、互いに一体的に形成されている。
【0016】
モータフレーム17は、樹脂製であり、ステータコア14の外周部に接触してステータコア14を固定する。
【0017】
第1カバー18は、樹脂製であり、主に、ステータコア14の軸方向の他端(減速機40側、負荷側)を覆う。なお、第1カバー18の素材は、樹脂に限定されるものではなく、非導電性の素材であればよい。例えば、樹脂と別素材の複合材やベーク材(紙ベーク材や布ベーク材)でもよい。第1カバー18は、環状に構成され、中央にロータ軸11を通す貫通孔を有する。第1カバー18の内周部には軸受け51が嵌入され、軸受け51を介してロータ軸11及び入力軸41を回転可能に支持する。第1カバー18は、特に制限されるものでないが、例えばボルト21を介して第2カバー19と連結され、第1カバー18と第2カバー19との間にモータフレーム17が挟み込まれて固定される。
【0018】
第1カバー18は、コイルエンド13aからの最短の沿面距離が、6.3mmより短い。従来のモータでは、第1カバーが導電性の素材で構成されていたため、そして、この沿面距離を6.3mm以上にして絶縁性を確保していたため、動力伝達装置の体積の増大、軸方向の長大化、ロータ軸及び入力軸が長くなることに起因して装置全体の重量が増大するという課題があった。しかし、本実施形態では、第1カバー18に絶縁性を持たせて(非導電性の素材で構成して)沿面距離を6.3mmより短くすることで、上記の課題が軽減されている。なお、第1カバー18とコイルエンド13aとの沿面距離は、より好ましくは3mm以下、さらに好ましくは1mm以下としてもよい。
【0019】
より具体的には、本実施形態の第1カバー18は、ステータ15のコイルエンド13aの一部に接触するように配置される。第1カバー18は絶縁性を有するため、このような接触があっても、コイル13と第1カバー18との十分な絶縁性、並びに、モータ10と減速機40との十分な絶縁性を確保することができる。第1カバー18とコイルエンド13aとが接触する面積は、好ましくは、減速機40側のコイルエンド13aの表面積の50%以下であり、より好ましくは、この表面積の10%以下である。仮に、第1カバー18がコイルエンド13aの全体に接触する場合、コイルエンド13aの熱膨張率と第1カバー18の熱膨張率との違いから、第1カバー18及びコイルエンド13aの耐久性に課題が生じる。しかし、上記の接触面積とすることで、熱膨張率の違いがあっても耐久性の低下を抑えることができる。
【0020】
第2カバー19は、樹脂製であり、主に、ステータ15の軸方向の一端(減速機40の反対側、反負荷側)を覆う。なお、第2カバー19の素材も、樹脂に限定されるものではなく、非導電性の素材であればよい。例えば、樹脂と別素材の複合材やベーク材(紙ベーク材や布ベーク材)でもよい。第2カバー19は、環状に構成され、減速機40とは反対側にあるコイルエンド13aの内周側を覆う内周壁部19aと、ステータ15の減速機40とは反対側の一端側を覆う背面壁部19bとを有する。内周壁部19aの一端面は、ロータ12の永久磁石12bに対向しており、この一端面における周方向の一部には回転検出用の磁気センサ22が設けられている。
【0021】
第2カバー19は、コイルエンド13aからの最短の沿面距離が6.3mmより短くなるように、コイルエンド13aに近づけて配置されてもよい。第2カバー19は、一部がコイルエンド13aに接触するように配置されてもよい。
【0022】
減速機40は、例えば撓み噛合い式歯車装置であり、起振体41aを有する入力軸41と、起振体41aにより撓み変形される外歯歯車42と、外歯歯車42と噛合う2つの内歯歯車44、45とを備える。また、減速機40は、減速機40の外周部を覆うケーシング47、48と、入力軸41を回転可能に支持する軸受け51、52と、ケーシング47に対して一方の内歯歯車44を回転可能に支持する主軸受け54とを備える。
【0023】
入力軸41は、中空構造を有する金属製の軸であり、ロータ軸11と同軸にされ、ロータ軸11と一体的に単一の部材として形成されている。なお、入力軸41はロータ軸11と別体に形成され、互いに連結される構成としてもよい。入力軸41の一部には、中心軸O1に直交する断面の外形が非円形(例えば楕円)である起振体41aが設けられている。入力軸41の起振体41a以外の部位は、中心軸O1に直交する断面の外形が円形である。
【0024】
外歯歯車42は、コロ軸受け43を介して起振体41aと相対的に回転可能に支持されている。外歯歯車42は、起振体41aの外周面に沿うように、コロ軸受け43を挟んで起振体41aに嵌合されている。
【0025】
2つの内歯歯車44、45は、剛性を有し、共に樹脂製である。一方の内歯歯車44と他方の内歯歯車45とは歯数が異なる(例えば内歯歯車44は外歯歯車42と歯数が同じで、内歯歯車45は内歯歯車44よりも歯数が2つ多い)。一方の内歯歯車44は減速機40の軸方向の端側を覆うケーシング48に連結され、他方の内歯歯車45は減速機40の外周部を覆うケーシング47に連結される。他方の内歯歯車45は、筒型の構造を有し、モータ10の第1カバー18と一体的に単一の部材として同じ素材により形成されている。第1カバー18は、減速機40の入力側カバーを兼ねている。すなわち、第1カバー18は、外歯歯車42及びコロ軸受け43の軸方向におけるモータ10側を覆って、例えば減速機40からの潤滑油の流出を防止する。
【0026】
軸受け51、52は、起振体41aの軸方向における両側で入力軸41を支持する。一方の軸受け51は第1カバー18の内周に嵌入されて入力軸41を回転可能に支持し、他方の軸受け52はケーシング48の内周に嵌入されて入力軸41を回転可能に支持する。主軸受け54は、互いに連列されたケーシング47及び第1カバー18の内周に嵌入され、互いに連結されたケーシング48及び内歯歯車44を回転可能に支持する。
【0027】
<動作説明>
コイル13が通電されてロータ12に回転トルクが生じると、ロータ12と一体化されたロータ軸11及び入力軸41が中心軸O1を中心に回転する。入力軸41の回転に伴い起振体41aの運動が外歯歯車42に伝わる。外歯歯車42は、固定された内歯歯車45に一部が噛合っているので、起振体41aの回転に追従して外歯歯車42が回転することはなく、起振体41aが外歯歯車42の内側で相対的に回転する。さらに、外歯歯車42は起振体41aの外周面に沿うように規制されているため、起振体41aの回転に伴って撓み変形する。この変形の周期は、起振体41aの回転周期に比例する。
【0028】
起振体41aの回転により外歯歯車42が変形すると、起振体41aの径が大きい部分(長軸部分)が周方向に移動し、これにより外歯歯車42と一方の内歯歯車45との噛合う位置が周方向に変化する。外歯歯車42と内歯歯車45との歯数に違いがあるため、噛合う位置が一周するごとに、外歯歯車42と内歯歯車45との噛合う歯がずれていき、これにより外歯歯車42が回転する(自転する)。例えば、内歯歯車45の歯数が102で、外歯歯車42の歯数が100であれば、起振体41aの回転運動は減速比100:2で減速されて外歯歯車42に伝達される。
【0029】
一方、外歯歯車42は内歯歯車44とも同様に噛合っているため、起振体41aの回転によって外歯歯車42と内歯歯車44との噛合う位置も回転方向に変化する。内歯歯車44と外歯歯車42との歯数は同数であるので、外歯歯車42と内歯歯車44とは相対的に回転せず、外歯歯車42の回転運動が減速比1:1で内歯歯車44へ伝達される。これらによって、起振体41aの回転運動が減速されて出力軸となる内歯歯車44及びケーシング48へ出力される。
【0030】
動力伝達装置1の駆動中、コイル13は通電される。しかし、コイルエンド13aの軸方向の一端側を覆う第1カバー18が樹脂製(非導電性の素材)であることで、第1カバー18とコイルエンド13aとの間の距離が短くても、コイル13と装置外部あるいはコイル13と減速機40との間の高い絶縁性が確保される。また、第1カバー18とコイル13とは接触しているが、接触面は互いに滑り合うことで相対移動可能である。よって、コイル13への通電により、コイル13が発熱し、熱膨張しても、第1カバー18及びコイル13は接触部分において非常に僅かな歪みの力が発生するだけで、第1カバー18及びステータ15の耐久性にはほとんど影響しない。
【0031】
以上のように、本実施形態の動力伝達装置1によれば、第1カバー18が樹脂製(非導電性の素材)であり、コイルエンド13aと第1カバー18との沿面距離が6.3mmより短い位置まで、第1カバー18がコイルエンド13aの近くに設けられている。沿面距離の6.3mmは、従来、十分にコイル13からの電気的な絶縁を確保するために必要な距離であり、従来構成では、これを満たすようにカバーが設けられることで、装置の軸方向が長大化していた。しかし、本実施形態では、上記の構成により、第1カバー18とコイルエンド13aとを近づけても、コイル13からの電気的な絶縁を十分に確保することができ、加えて、動力伝達装置1の軸方向の短縮化及び体積の低減を図ることができる。
【0032】
さらに、本実施形態の動力伝達装置1によれば、第1カバー18が減速機40の入力側カバーを兼ねているので、部品点数の削減、並びに、モータ10及び減速機40を含めた装置全体の軸方向における更なる短縮化を図ることができる。
【0033】
また、本実施形態の動力伝達装置1によれば、第1カバー18は減速機40の内歯歯車45と一体化されている。したがって、部品点数の更なる削減と、装置全体の軸方向における更なる短縮化を図ることができる。
【0034】
また、本実施形態の動力伝達装置1によれば、第1カバー18とステータ15のコイルエンド13aとが接触している。これにより、ステータ15の固定を補助することができ、さらに、第1カバー18とステータ15とをより近づけて、装置全体の軸方向における更なる短縮化を図ることができる。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、モータと連結される減速機として、撓み噛合い式歯車装置を適用した例を示した。しかし、本発明に係る減速機としては、様々なタイプの減速機が適用されてもよい。また、上記実施形態では、第1カバー18とステータ15のコイルエンド13aとが接触している例を示したが、これらが接触しない構成としてもよい。また、上記実施形態では、第1カバー18が、減速機40の入力側のカバーを兼ね、内歯歯車45と一体化された構成を示した。しかし、本発明においては、モータの軸方向の減速機側を覆うカバーは、減速機のカバーと別体に設けられていてもよいし、減速機の内歯歯車と一体化されていなくてもよい。また、実施形態では、第2カバー19も樹脂性としたが、第2カバー19とコイルエンド13aとの間の最短の沿面距離を6.3mmより大きくするのであれば、第2カバー19は導電性の素材で構成されてもよい。第2カバー19を非導電性の素材で構成し、コイルエンド13aとの間の最短の沿面距離を6.3mmより短くする場合、第1カバー18は導電性の素材で構成し、コイルエンド13aとの間の最短の沿面距離を6.3mmより大きくしてもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 動力伝達装置
10 モータ
11 ロータ軸
12 ロータ
12a 軸部
12b 永久磁石
13 コイル
13a コイルエンド
14 ステータコア
15 ステータ
17 モータフレーム
18 第1カバー
19 第2カバー
40 減速機
41 入力軸
41a 起振体
43 コロ軸受け
44、45 内歯歯車
47、48 ケーシング
O1 中心軸
図1
図2