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  • 特開-課金方法、装置およびシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172164
(43)【公開日】2022-11-15
(54)【発明の名称】課金方法、装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/24 20090101AFI20221108BHJP
   H04M 15/00 20060101ALI20221108BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20221108BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20221108BHJP
【FI】
H04W4/24
H04M15/00 B
H04M15/00 G
H04W88/14
H04W92/24
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022130368
(22)【出願日】2022-08-18
(62)【分割の表示】P 2021503189の分割
【原出願日】2019-02-22
(31)【優先権主張番号】201810401785.1
(32)【優先日】2018-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】チャイ,シヤオチエン
(57)【要約】
【課題】本願の実施形態は、課金方法および関連する製品を開示する。
【解決手段】課金方法は:パケット・データ・ユニット(PDU)セッションについての課金開始要求を課金機能装置に送信する段階であって、前記課金開始要求は指示受信アドレスを担持する、段階と;前記指示受信アドレスに基づいて前記課金機能装置によって送信される指示メッセージを受信する段階であって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、段階と;前記指示種別に基づいて課金処理を実行する段階とを含む。このようにして、サービスベースのインターフェース機構において、サーバー側の課金機能装置は、パーソナル化された課金要件を満たすよう、必要に応じて、クライアント側の課金トリガー機能装置がいくつかの個別的な動作を実行することを可能にする能力をもつ。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
PDUセッションについての課金開始要求を課金機能装置に送信する段階であって、前記課金開始要求は前記PDUセッションに関連付けられた指示受信アドレスを担持する、段階と;
前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金機能装置によって送信される指示メッセージを受信する段階であって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、段階と;
前記指示種別に基づいて課金処理を実行する段階とを含む、
課金方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記指示種別が課金更新指示であるとき、前記指示種別に基づいて課金処理を実行することが:
前記課金更新指示の指示種別に基づいて前記課金機能装置に課金更新要求を送信することを含み、前記課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する、
方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、
前記指示メッセージが指示適用可能範囲をさらに担持する場合は、前記課金機能装置に課金更新要求を送信することが:前記課金機能装置に前記課金更新要求を送信することであって、前記更新されるべき課金情報は、前記適用可能範囲内の対応する課金情報である、ことを含む;または
前記指示メッセージが指示適用可能範囲を担持しない場合、前記課金機能装置に課金更新要求を送信することが:前記課金機能装置に前記課金更新要求を送信することであって、前記更新されるべき課金情報は、前記PDUセッションのすべての課金情報である、ことを含む、
方法。
【請求項4】
請求項2または3に記載の方法であって、前記課金機能装置に課金更新要求を送信することが:
前記課金機能装置に課金追加要求を送信することを含み、
前記課金追加要求は、更新されるべき課金情報を担持し、前記更新されるべき課金情報は、追加されるべき課金情報である、
方法。
【請求項5】
請求項2または3に記載の方法であって、前記課金機能装置に課金更新要求を送信することが:
前記課金機能装置に課金置換要求を送信することを含み、前記課金置換要求は、更新されるべき課金情報を担持し、前記更新されるべき課金情報は、置換されるべき課金情報である、
方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、前記指示種別が課金終了指示である場合、前記指示種別に基づいて課金処理を実行することが:
前記PDUセッションについての課金を終了するよう、前記課金終了指示の指示種別に基づいて前記課金機能装置に第1の課金終了要求を送信することを含む、
方法。
【請求項7】
課金トリガー機能装置によって送信された、PDUセッションについての課金開始要求を受信する段階であって、前記課金開始要求は、PDUセッションに関連付けられた指示受信アドレスを担持する、段階と;
課金処理を実行するために前記課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断したときに、前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階であって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、段階とを含む、
方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断したときに、前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信することが:
再認証条件が満たされた場合に、前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に前記指示メッセージを送信することを含み、前記指示メッセージは、課金更新指示の指示種別と指示適用可能範囲とを担持する、
方法。
【請求項9】
請求項7または8に記載の方法であって、前記課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断したときに、前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階が:
課金終了条件が満たされた場合に、前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に前記指示メッセージを送信することを含み、前記指示メッセージは、課金終了指示の指示種別を担持する、
方法。
【請求項10】
請求項7または8に記載の方法であって、前記課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断したときに、前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階が:
課金機能装置が過負荷であるときに、前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に前記指示メッセージを送信することを含み、前記指示メッセージは、課金機能装置過負荷指示の指示種別および前記課金機能装置の過負荷度を担持する、
方法。
【請求項11】
請求項7ないし10のうちいずれか一項に記載の方法であって、当該方法がさらに:
前記課金トリガー機能装置によって送信された課金更新要求を受信する段階であって、前記課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する、段階と;
前記更新されるべき課金情報に基づいて、記憶されている課金情報を前記更新されるべき課金情報で更新する段階とを含む、
方法。
【請求項12】
請求項7ないし11のうちいずれか一項に記載の方法であって、当該方法がさらに:前記課金トリガー機能装置によって送信された第1の課金終了要求を受信して、前記PDUセッションについての課金を終了する段階を含む、方法。
【請求項13】
課金トリガー機能装置であって:
PDUセッションについての課金開始要求を課金機能装置に送信するよう構成された送信ユニットであって、前記課金開始要求は前記PDUセッションに関連付けられた指示受信アドレスを担持する、送信ユニットと;
前記指示受信アドレスに基づいて前記課金機能装置によって送信される指示メッセージを受信するよう構成された受信ユニットであって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、受信ユニットと;
前記指示種別に基づいて前記PDUセッションについての課金処理を実行するよう構成された処理ユニットとを有する、
装置。
【請求項14】
請求項13に記載の装置であって、前記処理ユニットが:前記指示種別が課金更新指示であるとき、前記課金更新指示の指示種別に基づいて前記課金機能装置に課金更新要求を送信するよう構成されており、前記課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する、装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の装置であって、前記処理ユニットが:前記指示メッセージが指示適用可能範囲をさらに担持する場合は、前記課金機能装置に前記課金更新要求を送信するよう構成され、前記更新されるべき課金情報は、前記適用可能範囲内の対応する課金情報である;または
前記指示メッセージが指示適用可能範囲を担持しない場合、前記課金機能装置に前記課金更新要求を送信するよう構成され、前記更新されるべき課金情報は、前記PDUセッションのすべての課金情報である、
装置。
【請求項16】
請求項13ないし15のうちいずれか一項に記載の装置であって、前記処理ユニットが、前記課金機能装置に課金追加要求を送信するよう構成され、前記課金追加要求は、更新されるべき課金情報を担持し、前記更新されるべき課金情報は、追加されるべき課金情報である、装置。
【請求項17】
課金機能装置であって:
課金トリガー機能装置によって送信された、PDUセッションについての課金開始要求を受信するよう構成された受信モジュールであって、前記課金開始要求は、前記PDUセッションに関連付けられた指示受信アドレスを担持する、受信モジュールと;
前記課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断されるときに、前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信するよう構成された送信モジュールであって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、送信モジュールとを有する、
装置。
【請求項18】
請求項17に記載の装置であって、前記送信モジュールが:再認証条件が満たされた場合に、前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に前記指示メッセージを送信するよう構成され、前記指示メッセージは、課金更新指示の指示種別と指示適用可能範囲とを担持する、装置。
【請求項19】
請求項17または18に記載の装置であって、前記送信モジュールが:課金終了条件が満たされた場合に、前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に前記指示メッセージを送信するよう構成され、前記指示メッセージは、課金終了指示の指示種別を担持する、装置。
【請求項20】
請求項17ないし19のうちいずれか一項に記載の装置であって、前記受信モジュールが:前記課金トリガー機能装置によって送信された課金更新要求を受信する段階であって、前記課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する、段階と;
前記更新されるべき課金情報に基づいて、記憶されている課金情報を前記更新されるべき課金情報で更新する段階とを実行するよう構成されている、
装置。
【請求項21】
請求項13ないし16のうちいずれか一項に記載の課金トリガー機能装置と、請求項17ないし20のうちいずれか一項に記載の課金機能装置とを有する課金システム。
【請求項22】
PDUセッションについての課金資源を生成するための課金開始要求を、課金トリガー機能装置によって、サービスベースのインターフェースを介して、オンライン課金およびオフライン課金を実行する課金機能装置に送信する段階であって、前記課金開始要求は前記PDUセッションに関連付けられた指示受信アドレスを担持する、段階と;
前記PDUセッションに関連付けられた前記指示受信アドレスに基づいて前記課金機能装置によって送信されるメッセージを、前記課金機能装置によって前記課金トリガー機能装置に、前記サービスベースのインターフェースを介して、送信する段階であって、前記メッセージは前記課金トリガー機能装置によって実行される課金処理の種別を示す指示種別を担持する、段階と;
前記指示種別に基づいて、前記課金トリガー機能装置によって、課金処理を実行する段階とを含む、
課金方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年4月28日に中国国家知識産権局に出願され、「課金方法、装置およびシステム」と題された中国特許出願第201810401785.1号に対する優先権を主張するものである。同出願はここに参照によりその全体において組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願は、通信技術の分野に関し、特に、課金方法、装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、4G通信システムでは、オンライン課金サービスとオフライン課金サービスが、それぞれ異なる課金システムを用いて課金されている。図1に示されるように、通信システム内の課金トリガー機能装置は、Roインターフェースを用いてオンライン課金システムと通信し、Rfインターフェースを用いてオフライン課金システムと通信する。オンライン課金システムはオンライン課金サービスについて課金するために使用され、オフライン課金システムはオフライン課金サービスについて課金するために使用される。
【0004】
たとえば、4G Diameterベースのオンライン課金セッションでは、課金トリガー機能装置とオンライン課金システムとの間で課金セッションが存在する。課金セッション中、課金トリガー機能装置は、オンライン課金システムに対して課金処理を実行するよう要求し、オンライン課金システムが、要求応答に基づいて、対応する課金処理を実行する。
【0005】
しかしながら、課金処理プロセスにおいて、特にサービスベースの課金の間に、時として、オンライン課金システムは、何らかの課金処理を能動的に実行する必要がある。しかしながら、課金トリガー機能装置がオンライン課金システムに対して課金処理を実行するよう能動的に要求しない場合、オンライン課金システムは課金処理を実行することができない。結果として、現行の課金システムにおける課金処理方法は、十分に柔軟ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の実施形態は、サービスベースの課金方法、装置、およびシステムを提供し、それにより、課金機能装置が、必要に応じて、課金トリガー機能装置が、いくつかの特定の動作を実行し、複数の異なる課金要件を満たし、課金処理をより柔軟かつ便利にすることを可能にする。
【0007】
第1の側面によれば、本願のある実施形態は、課金トリガー機能装置によって、パケット・データ・ユニット(PDU)セッションについての課金開始要求を課金機能装置に送信する段階であって、前記課金開始要求は指示受信アドレスを担持し、該指示受信アドレスはPDUセッションに関連付けられ、それにより、課金機能装置は、指示受信アドレスを使用して、指示受信アドレスに対応する課金トリガー機能装置におけるPDUセッションに指示メッセージを送信できる、段階と;課金トリガー機能装置によって、指示受信アドレスに基づいて課金機能装置によって送信される指示メッセージを受信する段階であって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、段階と;前記指示種別に基づいて課金処理を実行する段階とを含む課金方法を提供する。
【0008】
本明細書における指示種別は、次のいくつかの種別:課金更新指示、課金終了指示、課金機能装置過負荷指示、課金規則構成指示、および課金資源有効性検出指示を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。指示メッセージは、前記指示種別のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。
【0009】
本発明のこの実施形態では、課金トリガー機能装置が課金開始要求に指示受信アドレスを加えるので、課金機能装置は、指示受信アドレスを使用して、指示受信アドレスに対応する課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信しうる。このようにして、課金トリガー機能装置は、指示種別を担持する指示メッセージを受信しうる。複数の指示種別があるため、課金トリガー機能装置は、異なる指示種別に基づいて対応する課金処理を実行する。このようにして、課金機能装置は、必要に応じて、課金トリガー機能装置がいくつかの特定の動作を実行し、複数の異なる課金要件を満たすことができるようにする。さらに、本発明のこの実施形態は、サービスベースのインターフェース機構において、課金機能装置がサーバーとみなされてもよく、課金トリガー機能装置がクライアントとみなされてもよいように、5Gシナリオに適用されてもよい。このようにして、サーバー側は、クライアント側がいくつかの特定の動作を実行することを可能にし、それにより、パーソナル化された課金要件を満たし、課金処理をより柔軟かつ便利にする能力を有することができる。
【0010】
第1の態様:指示種別が特に課金更新指示である場合、課金トリガー機能装置によって、指示種別に基づく課金処理を実行することは、具体的には:課金トリガー機能装置によって、課金更新指示の指示種別に基づいて、課金更新要求を課金機能装置に送信することである。課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する(課金情報は、特に、データ・フローに関する統計であってもよく、たとえば、5MBトラフィックが、レート・グループ1について使用される)。指示メッセージが指示適用可能範囲をさらに担持する場合には、課金トリガー機能装置は、当該適用可能範囲内の対応する課金情報について、課金更新要求を課金機能装置に送信する。この場合、更新されるべき課金情報は、具体的には、適用可能範囲内の対応する課金情報である;または、指示メッセージが指示適用可能範囲を担持しない場合には、課金トリガー機能装置は、PDUセッションのすべての課金情報について、課金更新要求を課金機能装置に送信する。この場合、更新されるべき課金情報は特にPDUセッションのすべての課金情報である。課金トリガー機能装置は、課金更新指示の指示種別を使用することにより、課金を更新するよう課金更新機能装置をトリガーすることができる。さらに、指示メッセージは、指示適用可能範囲を担持してもよく、課金トリガー機能装置は、課金情報を更新するために、異なる範囲についての課金情報を報告してもよい。異なる適用可能範囲があることを理解しておくべきである。たとえば、PDUセッションにおいてオンライン課金が実行されるすべてのデータ・フロー、PDUセッションにおいてオフライン課金が実行されるすべてのデータ・フロー、またはPDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローである。適用可能範囲はさらに、オンライン課金が実行されるデータ・フロー中の一つまたは複数のレーティング・グループに対応するデータ・フロー、またはオフライン課金が実行されるデータ・フロー中の一つまたは複数のレーティング・グループに対応するデータ・フロー、またはオンライン課金が実行されるデータ・フロー中の一つまたは複数のレーティング・グループおよび該一つまたは複数のレーティング・グループに対応する一つまたは複数のサービス・フロー識別子に対応するデータ・フロー、またはオフライン課金が実行されるデータ・フロー中の一つまたは複数のレーティング・グループおよび該一つまたは複数のレーティング・グループに対応する一つまたは複数のサービス・フロー識別子に対応するデータ・フローに制限されてもよい。指示メッセージが適用可能範囲を担持しない場合、デフォルトで、指示メッセージはPDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローに適用可能であるとみなされる。本明細書におけるデータ・フローは、ユーザーがデータ・サービスにアクセスするときに生成されるデータ・トラフィックであってもよい。
【0011】
課金更新要求は課金追加要求であってもよいことを理解しておくべきである。この場合、課金追加要求において担持される更新されるべき課金情報は、特に、追加されるべき課金情報であってもよい。課金更新要求は、課金置換要求であってもよい。この場合、課金置換要求において担持される更新されるべき課金情報は、特に、置換されるべき課金情報であってもよい。
【0012】
第2の態様:指示種別が特に課金終了指示である場合には、課金トリガー機能装置によって、指示種別に基づく課金処理を実行することは、具体的には:課金終了指示の指示種別に基づく第1の課金終了要求を、課金トリガー機能装置によって課金機能装置に送信し、PDUセッションでの課金を終了することである。課金トリガー機能装置は、課金終了指示の指示種別を使用することにより、PDUセッションについての課金を終了するよう課金機能装置をトリガーすることができる。
【0013】
第1の課金終了要求は、特にPOSTメッセージまたはPUTメッセージであることを理解しておくべきである。この場合、POSTメッセージまたはPUTメッセージは、課金終了指示の属性およびPDUセッションの現在のすべての課金情報を担持する。あるいはまた、第1の課金終了要求は、具体的にはDELETEメッセージであり、第1の課金終了要求を課金機能装置に送信する前に、本方法は、課金トリガー機能装置によって、課金更新要求を課金機能装置に送信することをさらに含み、該課金更新要求は、PDUセッションのすべての現在の課金情報を担持する。第1の課金終了要求は、異なるメッセージ・フォーマットで課金機能装置に送信されてもよく、それにより、実装解決策が多様化し、柔軟になる。
【0014】
第3の態様:指示種別が課金機能装置過負荷指示である場合には、課金トリガー機能装置によって、前記指示種別に基づく課金処理を実行することは、具体的には:指示メッセージが課金機能装置の過負荷度をさらに担持し、指示種別が課金機能装置過負荷指示である次の指示メッセージが受信される前、または指示メッセージに担持される有効期間が経過する前に、過負荷度に基づいて、課金機能装置に送信される要求の数を調整することである(ここでいう要求とは、課金トリガー機能装置によって課金機能装置に送信される、課金に関する要求であり、たとえば、課金開始要求、第1の課金終了要求、または課金更新要求である)。課金トリガー機能装置は、課金機能装置の過負荷の程度に基づいて、課金機能装置に送られる要求の量を動的に調整し、課金機能装置の負荷を調整することができる。
【0015】
第4の態様:指示種別が具体的に課金規則構成指示である場合には、指示メッセージは、さらに課金規則を担持していてもよく、課金トリガー機能装置によって、指示種別に基づく課金処理を実行することは、具体的には:課金規則構成指示の指示種別に基づく課金規則を課金トリガー機能装置によって構成することである。複数の課金規則があってもよい。たとえば、候補サーバー・アドレス規則、オフライン報告間隔規則、全アイドル資源閾値規則、オンラインまたはオフライン報告条件規則、およびレーティング・グループのためにオンライン課金またはオフライン課金を使用する規則である。課金トリガー機能装置は、受信された課金規則を記憶または構成することができる。
【0016】
第5の態様:指示種別が具体的に課金資源有効性検出指示である場合には、課金トリガー機能装置によって、指示種別に基づく課金処理を実行することは、具体的には:指示メッセージにおいて担持されるPDUセッション識別子に基づいて、PDUセッション識別子に対応するPDUセッションの課金資源が課金トリガー機能装置に存在すると判断する場合は、課金機能装置に応答成功メッセージを送信する、または、PDUセッション識別子に対応するPDUセッションの課金資源が課金トリガー機能装置に存在しないと判断する場合は、応答失敗メッセージを課金機能装置に送信することである。課金トリガー機能装置は、異なる応答メッセージを送信することにより、有効な課金資源が存在するか否かを課金機能装置に通知してもよい。
【0017】
課金開始要求は、課金トリガー機能装置によってサポートされる指示種別と、指示受信アドレスを用いて指示を送達するよう課金機能装置をアクティブ化する属性とを担持していてもよい。課金トリガー機能装置が、指示メッセージを送達するために課金機能装置を必要としない場合には、課金トリガー機能装置は、第2の課金終了要求を生成し、第2の課金終了要求を課金機能装置に送信してもよい。課金機能装置は、第2の課金終了要求において担持されている属性であって、課金機能装置が指示受信アドレスを使用して指示を送信することを無効にする属性に基づいて、現在のPDUセッションに関連する指示メッセージを課金機能装置に送達することを停止するようにトリガーされる。
【0018】
第2の側面によれば、本願のある実施形態は、課金機能装置によって、課金トリガー機能装置によって送信された課金開始要求を受信する段階であって、前記課金開始要求は、指示受信アドレスを担持する、段階と;前記課金機能装置が、課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断する場合、前記指示受信アドレスに基づいて、前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階であって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、段階とを含む、課金方法を提供する。
【0019】
本明細書における指示種別は、次のいくつかの種別:課金更新指示、課金終了指示、課金機能装置過負荷指示、課金規則構成指示、および課金資源有効性検出指示を含んでいてもよいことを理解しておくべきである。指示メッセージは、前記指示種別のうちの一つまたは複数を担持してもよい。
【0020】
課金開始要求を受信した後、課金トリガー機能装置に指示を送る必要があるとき、課金機能装置は、課金トリガー機能装置に指示メッセージを送ることをトリガーする。課金機能装置は、異なる条件に基づいて、異なる指示種別を含む指示メッセージを課金トリガー機能装置に送信し、それにより、課金トリガー機能装置は、対応する課金処理を実行する。このようにして、課金機能装置は、必要に応じて、課金トリガー機能装置が、いくつかの特定の動作を実行し、異なる課金要件を満たすことを可能にする。
【0021】
異なる場合には、課金機能装置によって課金トリガー機能装置に送信される指示メッセージも異なることを理解しておくべきである。たとえば、再認可条件が満たされる場合(たとえば、ユーザー・アカウント残高の変化のため再認可が必要とされる、ユーザー・サブスクリプション情報の変化のため再認可が必要とされる、ユーザー消費累積子の変化のため再認可が必要とされる)、課金トリガー機能装置に指示メッセージが送信され、その指示メッセージは課金更新指示の指示種別と指示適用可能範囲とを担持し;課金終了条件が満たされる場合(たとえば、ユーザー・アカウント残高が指定した閾値よりも低い、またはクレジットが使い切られた)、指示メッセージが課金トリガー機能装置に送信され、指示メッセージは課金終了指示の指示種別を担持する;課金機能装置に過負荷がかかっているときは、課金トリガー機能装置に指示メッセージが送信され、指示メッセージは課金機能装置の過負荷状態の指示と課金機能装置の過負荷度を担持する;課金規則構成条件が満たされるとき(たとえば、課金システムにおける構成情報の変化のため課金規則が再構成される必要がある、またはユーザーが申し込んだコンテンツの変化のため課金規則が再構成される必要がある)、課金トリガー機能装置に指示メッセージが送信され、指示メッセージは課金規則構成指示の指示種別と構成されるべき課金規則とを担持する;または課金機能装置が無効な課金資源をクリアするとき、課金トリガー機能装置に指示メッセージが送信され、指示メッセージは課金資源有効性検出指示の指示種別を担持する。課金機能装置は、異なる条件に基づいて、異なる指示種別を含む指示メッセージを課金トリガー機能装置に送信し、それにより、課金トリガー機能装置は、対応する課金処理を実行する。このようにして、課金機能装置は、必要に応じて、課金トリガー機能装置が特定の動作を実行することを可能にし、それにより、サービスベースの課金を実現することができ、課金処理が柔軟になる。
【0022】
本方法が、課金トリガー機能装置によって送信された課金更新要求を受信するステップであって、課金更新要求が更新されるべき課金情報を担持する、ステップと;記憶された課金情報を、前記更新されるべき課金情報に基づいて、前記更新されるべき課金情報で更新するステップとをさらに含むことを理解しておくべきである。
【0023】
本方法が、課金トリガー機能装置によって送信された第1の課金終了要求を受信し、PDUセッションについての課金を終了することを含むことを理解しておくべきである。たとえば、第1の課金終了要求が具体的にPOSTメッセージまたはPUTメッセージであり、POSTメッセージまたはPUTメッセージが課金終了指示の属性およびPDUセッションのすべての現在の課金情報を担持する場合、PDUセッションの課金情報は、PDUセッションのすべての現在の課金情報に基づいて更新され、PDUセッションについての課金は、課金終了指示の属性に基づいて終了される。別の例では、第1の課金終了要求が具体的にDELETEメッセージである場合、DELETEメッセージが受信される前に、課金トリガー機能装置によって送信された課金更新要求が受信され、ここで、課金更新要求は、PDUセッションのすべての現在の課金情報を担持し、PDUセッションの課金情報は更新され、PDUセッションについての課金は、DELETEメッセージに基づいて終了される。
【0024】
課金トリガー機能装置によって送信された課金開始要求を受信した後、課金機能装置は、指示受信アドレスをさらに記憶することを理解しておくべきである。
【0025】
本方法が:課金機能装置によって、課金トリガー機能装置によって送信された第2の課金終了要求を受信するステップであって、前記第2の課金終了要求が、課金機能装置が指示受信アドレスを用いて指示を送信することを無効にする属性を担持するステップと;課金機能装置が指示受信アドレスを用いて指示を送信することを無効にする属性に基づいて、記憶された前記指示受信アドレスを削除するステップとをさらに含むことを理解しておくべきである。
【0026】
本方法がさらに:課金機能装置によって、課金トリガー機能装置によって送信された応答失敗メッセージを受信するステップであって、応答失敗メッセージはPDUセッションIDを含む、ステップと;PDUセッションIDに基づいて、PDUセッションの課金資源が存在しないことを判断するステップであって、それによりPDUセッションに関連する非存在の課金資源は、CTF装置からクリアされうる、ステップとを含むことを理解しておくべきである。
【0027】
第3の側面によれば、本願のある実施形態は、第1の側面による任意の方法を実装するように構成されたいくつかの機能ユニットを含む課金トリガー機能装置を提供する。たとえば、課金トリガー機能装置は:
パケット・データ・ユニット(PDU)セッションについての課金開始要求を課金機能装置に送信するように構成された送信ユニットであって、課金開始要求は指示受信アドレスを担持する、送信ユニットと;
前記指示受信アドレスに基づいて課金機能装置によって送信された指示メッセージを受信するように構成された受信ユニットであって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、受信ユニットと;
指示種別に基づいて課金処理を実行するように構成された処理ユニットを
含んでいてもよい。
【0028】
第4の側面によれば、本願のある実施形態は、第2の側面による任意の方法を実装するように構成されたいくつかの機能ユニットを含む課金機能装置を提供する。たとえば、課金機能装置は:
課金トリガー機能装置によって送信された課金開始要求を受信するように構成された受信モジュールであって、前記課金開始要求が指示受信アドレスを担持する、受信モジュールと;
課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断されたときに、前記指示受信アドレスに基づいて前記課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信するように構成された送信モジュールであって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、送信モジュールとを
含んでいてもよい。
【0029】
第5の側面によれば、本願のある実施形態は、互いに結合された不揮発性メモリおよびプロセッサを含む課金トリガー機能装置を提供し、プロセッサは、メモリに格納されたプログラムコードを呼び出して、第1の側面に従った任意の方法のいくつかまたはすべてのステップを実行する。
【0030】
第6の側面によれば、本願のある実施形態は、互いに結合された不揮発性メモリおよびプロセッサを含む課金機能装置を提供し、プロセッサは、メモリに格納されたプログラムコードを呼び出して、第2の側面に従った任意の方法のいくつかまたはすべてのステップを実行する。
【0031】
第7の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ読取可能な記憶媒体は、プログラムコードを記憶する。ここで、プログラムコードは、第1の側面による任意の方法のいくつかまたはすべてのステップを実行するために使用される命令を含む。
【0032】
第8の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ読取可能な記憶媒体は、プログラムコードを記憶する。ここで、プログラムコードは、第2の側面による任意の方法のいくつかまたはすべてのステップを実行するために使用される命令を含む。
【0033】
第9の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ・プログラム製品を提供し、コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の側面による任意の方法のいくつかまたはすべてのステップを実行することを可能にされる。
【0034】
第10の側面によれば、本願のある実施形態は、コンピュータ・プログラム製品を提供し、コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の側面による任意の方法のいくつかまたはすべてのステップを実行することを可能にされる。
【0035】
第11の側面によれば、本願のある実施形態は、第3の側面による課金トリガー機能装置と第4の側面による課金機能装置とを含む課金システムを提供する。
【0036】
本願の第2から第11の側面における技術的解決策は、第1の側面の技術的解決策と整合しており、これらの側面および対応する実現可能な実装によって達成される有益な効果は類似していることが理解されるべきである。詳細を再び述べることはしない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本願の実施形態または背景における技術的解決策をより明確に説明するために、下記は、本願の実施形態または背景を記述するために必要となる添付の図面を簡単に説明する。
【0038】
図1】従来技術における課金システムの概略ブロック図である;
【0039】
図2】本願のある実施形態によるネットワーク・アーキテクチャの概略ブロック図である;
【0040】
図3】本願のある実施形態による課金システムの概略ブロック図である。
【0041】
図4A】本願のある実施形態による課金フレームワークの概略ブロック図である。
【0042】
図4B】本願のある実施形態による課金フレームワークの概略ブロック図である。
【0043】
図4C】本願のある実施形態による課金フレームワークの概略ブロック図である。
【0044】
図5】本願のある実施形態による課金方法のフローチャートである;
【0045】
図6】本願のある実施形態による課金トリガー機能装置の概略ブロック図である。
【0046】
図7】本願のある実施形態による課金機能装置の概略ブロック図である。
【0047】
図8】本願のある実施形態による課金装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下は、本願の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態を記載する。
【0049】
図2は、本願のある実施形態が適用可能な可能なネットワーク・アーキテクチャの概略図である。ネットワーク・アーキテクチャは、第5世代移動通信技術(the 5th Generation mobile communication technology、5G)ネットワーク・アーキテクチャである。5Gアーキテクチャは、ユーザー装置、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、アクセスおよび移動度管理機能(access and mobility management function、AMF)装置、セッション管理機能(session management function、SMF)装置、ユーザープレーン機能(user plane function、UPF)装置、データ管理機能(unified data management、UDM)装置、認証サーバー機能(authentication server function、AUSF)装置、およびデータ・ネットワーク(data network、DN)を含むことができる。加えて、図2に示されるネットワーク要素に加えて、5Gネットワーク・アーキテクチャは、認証クレデンシャルリポジトリおよび処理機能(Authentication Credential Repository and Processing Function、ARPF)装置、セキュリティ・アンカー機能(security anchor function、SEAF)装置、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)などをさらに含んでいてもよい。図2の機能ユニットは、通信を実現するために次世代(next generation、NG)インターフェースを使用することによって互いに接続を確立することができる。たとえば、端末装置は、ユーザープレーン・データおよび制御プレーン信号を伝送するために、ニューラジオ(new radio、NR)インターフェースを使用することによって、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)装置/アクセスネットワーク(access network、AN)装置へのエアインターフェース接続を確立する。端末装置は、NGインターフェース1(略N1)を使用することにより、AMFへの制御プレーン信号接続を確立することができる。RAN装置、たとえば、5G無線アクセス基地局(5GノードB、5GNB)は、NGインターフェース3(略N3)を使用することによって、UPFへのユーザープレーン・データ接続を確立することができる。RAN装置は、NGインターフェース2(略N2)を使用することによって、AMFへの制御プレーン信号接続を確立することができる。UPFは、NGインターフェース4(略N4)を使用することによって、SMFへの制御プレーン信号接続を確立することができる。UPFは、NGインターフェース6(略N6)を使用することにより、データ・ネットワークとユーザープレーン・データを交換することができる。AMFは、Namfインターフェース(略Namf)を使用することによって、SMFへの制御プレーン信号接続を確立することができる。SMFは、NGインターフェース7(略N7)を使用することによって、PCFエンティティへの制御プレーン信号接続を確立することができる。
【0050】
RANの主な機能は、移動通信ネットワークへのユーザー装置の無線アクセスを制御することである。RANは移動通信システムの一部であり、無線アクセス技術を実装している。概念的には、RANは、装置(たとえば、携帯電話、コンピュータ、または任意のリモートコントローラ)内に存在し、移動通信ネットワークのコアネットワークへの接続を提供する。RAN装置は、5GにおけるNR(New Radio、ニューラジオ)、進化型ノードB(evolved nodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(nodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、ベーストランシーバ局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(たとえば、家庭進化型ノードB、または過程ノードB、HNB)、ベースバンドユニット(base band unit、BU)、送信ポイント(transmitting and receiving point、TRP)、送信ポイント(transmitting point、TP)、移動スイッチングセンターなどを含むが、これらに限定されない。さらに、RAN装置は、無線忠実度(wireless fidelity、Wi-Fi)アクセスポイント(access point、AP)などをさらに含むことができる。
【0051】
AMF装置は、ユーザー装置のアクセス管理および移動性管理を受け持つ。実際の応用では、AMF装置は、4Gネットワーク・フレームワークにおけるMMEの移動性管理機能を含み、さらにアクセス管理機能を含む。
【0052】
SMF装置は、セッション管理、たとえば、ユーザー・セッションの確立を受け持つ。具体的には、本発明の実施形態における課金システムおよび課金方法において、SMFは、さらに:PDUセッションの確立、修正、および解放などの管理挙動を実行し;UEにIPアドレスを割り当て;ユーザープレーンを選択し;ユーザープレーン・ルーティング・ポリシーを構成し;PCFと対話してPCFの制御ポリシーを取得し;該制御ポリシーの制御プレーン部分を実行し;決定されたIP種別におけるPDU(packet data unit、パケット・データ・ユニット)セッション(session)のスイッチング・モードを決定するように構成される。
【0053】
UPF装置は、ユーザープレーン機能ネットワーク要素であり、主に外部ネットワークへの接続を受け持つ。UPF装置は、4Gネットワーク・アーキテクチャにおけるSGWとP-GWの関連機能を含む。
【0054】
DNは、ユーザー装置にサービスを提供することを受け持つネットワークである。たとえば、いくつかのDNはユーザー装置にネットワークアクセス機能を提供し、他のDNはユーザー装置にショートメッセージサービス機能を提供する。
【0055】
AUSF装置は、認証サービス機能を有し、SEAFによって要求される認証機能を終了するように構成されている。
【0056】
UDM装置は、ユーザー装置のサブスクリプション情報を記憶し、4GにおけるHSSに類似したバックエンドを実装することができる。
【0057】
ARPF装置は、認証クレデンシャルの記憶および処理機能を有し、ユーザー装置の長期の認証クレデンシャル、たとえば永久鍵Kを記憶するように構成されている。5Gでは、ARPFの機能はUDM装置に統合されてもよい。
【0058】
SEAF装置は、ユーザー装置についての認証プロセスを完了するように構成される。5Gでは、SEAFの機能はAMF装置に統合されてもよい。
【0059】
アクセスおよび移動性管理機能、セッション管理機能、ポリシー制御機能、およびユーザープレーン機能などの前述の機能ユニットは、独立して機能してもよく、または、一緒に組み合わされて、いくつかの制御機能を実装してもよい。たとえば、AMF、SMF、PCFは管理装置として組み合わされて、端末装置のアクセス認証、セキュリティ暗号化、位置登録等のアクセス制御および移動性管理機能、ユーザープレーン伝送路の確立、解放、修正等のセッション管理機能、一部のスライス(slice)に関するデータ(輻輳等)や端末装置に関するデータを解析する機能を実現してもよい。UPFは、ゲートウェイ装置として、ユーザープレーン・データのルーティングおよび転送のような機能を主に完了し、たとえば、端末装置のためのデータ・パケット・フィルタリング、データ伝送/転送、レート制御および課金情報生成を受け持つ。
【0060】
ユーザー装置は、無線送受信機能を有するデバイスであり、屋内または屋外装置、ハンドヘルド装置、または車載装置を含め、地上で展開されてもよく、または水上(たとえば、船上)で展開されてもよく、または空中(たとえば、飛行機、気球、または衛星上)で展開されてもよい。具体的には、ユーザー装置は、ユーザー装置(user equipment、UE)、携帯電話(mobile phone)、または移動体ネットワークにアクセス可能なタブレットコンピュータ(pad)、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末、拡張現実(augmented reality、AR)端末、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末等でありうる。
【0061】
図3は、本願のある実施形態による課金アーキテクチャの概略図である。課金アーキテクチャは、課金トリガー機能(charging trigger function、CTF)装置31および課金システム32を含む。課金トリガー機能装置31および課金システム32は、サービスベースのインターフェースを使用することによって互いに通信することができる。サービスベースのインターフェースは、資源ベースの機能開示インターフェースである。サービスベースのインターフェースは、RESTfulなインターフェース、リモートプロシージャコール(remote procedure call、RPC)インターフェースなどであってもよい。図2のネットワーク・アーキテクチャを参照すると、課金トリガー機能装置31は、SMF装置内に配置されてもよい。換言すれば、SMF装置は、CTF装置31の機能を統合する。課金システム32は、課金機能(charging function、CHF)装置を含む。CHF装置は、オンライン(online)課金およびオフライン(offline)課金を実行することができる。換言すれば、課金システム32は、収束課金システムであってもよい。課金システム32は、さらに、課金を実行するために必要とされるアカウント残高管理機能(account balance management function、ABMF)装置およびレーティング機能(rating function、RF)装置を含む。ABMF装置は、ユーザー・アカウントを記憶および管理するように構成され、RF装置は、サービスの使用情報に関するレーティングを実行するように構成される。図3に示される課金トリガー機能装置31および課金システム32に加えて、本発明のこの実施形態における課金アーキテクチャは、さらに、請求(billing)装置を含んでいてもよい。請求装置と課金システム32は、課金ゲートウェイ機能(charging gateway function、CGF)装置を使用することによって互いに通信することができる。CGF装置は、課金システムの一部として課金システムに統合されてもよく、または請求装置の一部として請求装置に統合されてもよく、または独立したネットワーク要素として存在してもよい。具体的な記述は、以下の内容においてさらに提供される。
【0062】
課金トリガー機能装置31が課金開始要求を生成し、課金システム32が課金開始要求を処理する。したがって、課金トリガー機能装置31はクライアントと考えられてもよく、課金システム32はサーバーと考えられてもよい。課金トリガー機能装置31、課金システム32、または課金トリガー機能装置31および課金システム32の両方のさまざまな実装解決策は、一つまたは複数のプロセッサと、該一つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリとを含んでいてもよい。メモリは、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、または本明細書に記載されるように、コンピュータによってアクセス可能な命令またはデータ構造の形で所望のプログラムコードを記憶するために使用されることのできる他の任意の媒体を含みうるが、これらに限定されない。
【0063】
図4A図4Cは、図3の課金アーキテクチャの具体的な実装である。CHF装置は、特定のサービスベースのインターフェースRESTfulを使用して、外部にサービスを提供してもよい。該特定のインターフェースの名前はNchfである。CTF装置は、Nchfインターフェースを使用してCHF装置にアクセスすることができる。CHF装置は、ABMF装置およびRF装置と組み合わされて、課金システムを形成してもよい。さらに、図4Aに示される課金アーキテクチャについては、CGF装置は課金システム内に配置されている。この場合、CGF装置は、Bdインターフェースを使用して請求装置に接続される。図4Bに示される課金アーキテクチャについては、CGF装置は請求装置内に配置される。この場合、CHF装置は、Gaインターフェースを使用してCGF装置に接続される。図4Cに示される課金アーキテクチャについては、CGF装置は独立したネットワーク要素として使用される。この場合、CHF装置はGaインターフェースを用いてCGF装置に接続され、CGF装置はBdインターフェースを用いて請求装置に接続される。
【0064】
図5は、本願による収束課金方法500の概略フローチャートである。方法500は、図2に示されるネットワーク・アーキテクチャ、および図3および図4Aないし図4Cに示される課金アーキテクチャに適用されうる。むろん、方法500は、別の通信シナリオにも適用されうる。これは、本願のこの実施形態において限定されない。図5に示されるように、方法500は、以下の内容を含む。
【0065】
ステップ501:CTF装置は課金開始要求を生成する。課金開始要求は、現在のPDUセッションについて課金するための対応する課金資源を作成するよう課金システムに要求するために使用されてもよい。課金開始要求は指示属性を担持し、該指示属性は、指示を送達するために課金機能装置によって使用されてもよい。指示属性は、特定の条件でCTF装置に指示メッセージを送信するようCHF装置をトリガーするために使用されてもよい。
【0066】
本明細書における課金資源とは、課金システムによって、PDUセッションに対する課金処理を実行するために申請されるメモリ、周辺データベースからメモリに読み出される関連情報(ユーザー情報およびパッケージ情報など)、課金処理プロセスで生成され、メモリに記憶される処理データ(付与された割り当て量および累積データなど)などである。
【0067】
CTF装置は、フロントエンドネットワーク装置によって送信されたPDUセッション生成要求またはPDUセッション修正要求を受信する。以降のステップは、PDUセッション生成要求とPDUセッション修正要求について同じであるため、PDUセッション生成要求として、本発明の本実施形態における記述のための例として用いる。通例、ユーザー装置がネットワーク通信を実行する必要がある場合、たとえば、ユーザーが5Gネットワークを使用してデータ・サービスにアクセスする場合、ユーザー装置は、PDUセッション確立要求をAMF装置に送信する。AMF装置は、PDUセッション確立要求をSMF装置に転送する。PDUセッション確立要求は、ユーザーIDおよびPDUセッションIDのようなPDUセッション・コンテキストを担持する。SMF装置はさらに、ユーザーIDに基づいてUDM装置からユーザー・データを取得し、該ユーザー・データに基づいてPCF装置等とともに認証を実行し、PDUセッションを認可するか否かを決定する。PDUセッションが認可されると、CTF装置は課金のために使用される課金開始要求を生成する。
【0068】
CTF装置は、課金資源の生成を、種々の場合においてトリガーしうる。たとえば、PDUセッションが始まるとき、PDUセッションのために課金が開始される必要があり、CTF装置は課金資源が生成される必要があると判断する。あるいはまた、PDUセッション・プロセスにおいて、PDUセッションについて課金される必要があるが利用可能な課金資源がない場合、CTF装置は、課金資源が生成される必要があると判断する。
【0069】
CTF装置は、まず、課金資源が生成される必要があると判断し、指示受信アドレスおよび課金開始要求を生成する。課金開始要求は属性を含み、該属性は指示属性と称されてもよい。指示属性は、指示受信アドレスを含んでいてもよく、指示受信アドレスは、課金資源が生成されるPDUセッションに関連付けられる。CTF装置内の特定のPDUセッションは、指示受信アドレスを使用することによって一意的に決定されてもよい。CHF装置は、指示受信アドレスを使用することによって、指示受信アドレスに対応するCTF装置内の特定のPDUセッションに指示メッセージを送信することができる。複数の課金種別がありうる。たとえば、課金種別はオンライン課金、オフライン課金、イベントベース課金、またはオンライン課金およびオフライン課金を含む収束課金であってもよい。
【0070】
指示属性は、指示IDをさらに含んでいてもよい。指示IDは、課金資源の指示を識別するために使用され、指示IDは、指示受信アドレスの一部として使用されるか、または独立属性として存在してもよい。指示属性は、CTF装置によってサポートされる指示種別をさらに含んでいてもよい。複数の指示種別があってもよい:課金更新指示、課金終了指示、CHF装置過負荷指示、課金規則構成指示、または資源有効性検出指示。課金規則構成指示は、課金ポリシー構成指示と称されてもよく、たとえば、候補CHF装置のアドレスをどのように構成するかの指示である。
【0071】
下記の表1は、具体的に例を使って、課金開始要求の構造を記述する。
【表1】
【0072】
フィールド"notiInfo"は指示送達属性であり、フィールド"URI"は指示受信アドレスであり、URIに含まれる"<notiId>"は指示IDであり、supportedTypeはCTF装置がサポートする指示種別のリストであり、"01101"におけるビットがそれぞれ種別1、種別2、種別3、種別4、種別5がサポートされているかどうかを示す。CTF装置とCHF装置は、指示種別の識別子またはシーケンス番号をあらかじめ合意しておくことができる。具体的には、各ビットが指示種別を表わす。たとえば、種別1、種別2、種別3、種別4、および種別5は、それぞれ、課金更新指示、課金終了指示、CHF装置過負荷指示、課金規則構成指示、および資源有効性検出指示である。各ビットについて、値"1"はCTF装置がその種別をサポートしていることを示し、"0"はCTF装置がその種別をサポートしていないことを示す。異なるCTF装置については、サポートされている種別が異なる可能性がある。したがって、supportedTypeに含まれる値も異なる可能性がある。フィールド"status"は、指示送達の機能状態であり、特定の条件が満たされた場合にURIを使用して指示が送達される可能性があることをCHF装置に通知するために使用される。あるいはまた、statusフィールドは担持されず、URIのみが担持される。この場合、CHF装置は、PDUセッションについての課金が終了する前に、デフォルトでURIを使用して指示を送達してもよい。表1の例において、課金開始要求は、さらに、SMF装置(すなわち、CTF装置)のID、SMF装置のアドレス、メッセージ・タイムスタンプ、課金ID、ユーザー情報、PDUセッションに関する情報などを含んでいてもよい。
【0073】
ステップ502:CHF装置が、CTF装置によって送信された課金開始要求を受信し、指示属性を記憶する。条件が満たされると、CHF装置は、指示メッセージを生成し、記憶された指示受信アドレスに基づいて、指示メッセージをCTF装置に送信する。
【0074】
CHF装置は、記憶された属性supportTypeに基づいて、CHF装置によってCTF装置に送ることができる指示種別を決定することができる。これに基づいて、CHF装置は、さらに、異なる条件に基づいて、対応する指示メッセージをCTF装置に送信し、指示メッセージは指示種別を含む。指示メッセージに含まれる指示種別は、CHF装置に格納されている属性supportTypeに含まれるすべての指示種別であることを注意しておくべきである。
【0075】
具体的には、再認可条件が満たされるとき、CHF装置はCTF装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージは課金更新指示の指示種別と適用可能範囲とを担持する。本明細書における再認可条件は:ユーザー・アカウント残高の変化のため再認可が必要とされる、ユーザー・サブスクリプション情報の変化のため再認可が必要とされる、ユーザー消費累積子の変化のため再認可が必要とされる、などでありうる。
【0076】
課金終了条件が満たされるとき、CHF装置はCTF装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージは課金終了指示の指示種別を担持する。本明細書における課金終了条件は:ユーザー・アカウント残高が指定した閾値よりも低い、クレジットが使い果たされる、などであってもよい。
【0077】
CHF装置が過負荷のとき、CHF装置は、CTF装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージは、CHF装置過負荷指示の指示種別およびCHF装置の過負荷度を担持する。
【0078】
課金規則構成条件が満たされるとき、CHF装置は、CTF装置に指示メッセージを送信し、指示メッセージは、課金規則構成指示および構成されるべき課金規則を担持する。ここでの条件は:課金システムにおける構成情報の変化のため課金規則が再構成される必要がある、ユーザーが申し込んでいるコンテンツの変化のため課金規則が再構成される必要がある、などでありうる。
【0079】
課金機能装置が無効な課金資源をクリアすると、CHF装置は、指示メッセージをCTF装置に送信し、指示メッセージは、課金資源有効性検出指示を担持する。
【0080】
これらの指示種別は、ステップ501で記述されており、ここでさらに記述する。いくつかの指示種別は、互いに排他的である。たとえば、課金更新指示、課金終了指示、および資源有効性検出指示は、相互に排他的である。いくつかの指示種別、たとえば、課金更新指示とCHF装置過負荷指示は共存できる。1つの指示メッセージは、複数の相互に排他的な指示種別のうちの1つのみを担持することができ、1つの指示メッセージは、共存可能な一つまたは複数の指示種別を担持することができる。具体的には、指示種別の組み合わせの例が下記の表2に示されうる。具体的には、表2における同じ列内の指示種別は相互に排他的であり、同じ行内の指示種別は共存できる。
【表2】
【0081】
指示メッセージは、さらに、当該指示の適用可能範囲を含んでいてもよく、当該適用可能範囲は、CTF装置によって示される動作が当該適用範囲内で効力をもつことを示すために使用される。種々の適用可能範囲がある。たとえば、PDUセッションにおいてオンライン課金が実行されるすべてのデータ・フロー、PDUセッションにおいてオフライン課金が実行されるすべてのデータ・フロー、またはPDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローである。適用可能範囲は、さらに、オンライン課金が実行されるデータ・フロー内の一つまたは複数のレーティング・グループ(rating group、RG)に対応するデータ・フロー、またはオフライン課金が実行されるデータ・フロー内の一つまたは複数のレーティング・グループに対応するデータ・フロー、またはオンライン課金が実行されるデータ・フロー内の一つまたは複数のレーティング・グループおよび該一つまたは複数のレーティング・グループに対応する一つまたは複数のサービス・フロー識別子(Service Id)に対応するデータ・フロー、またはオフライン課金が実行されるデータ・フロー内の一つまたは複数のレーティング・グループおよび該一つまたは複数のレーティング・グループに対応する一つまたは複数のサービス・フロー識別子に対応するデータ・フローに限定されてもよい。指示メッセージが適用可能範囲を担持しない場合、デフォルトで、指示メッセージはPDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローに適用可能であるとみなされる。本明細書におけるデータ・フローは、ユーザーがデータ・サービスにアクセスするときに生成されるデータ・トラフィックであってもよい。
【0082】
ステップ503:CHF装置によって送信された指示メッセージを受信した後、CTF装置は、指示メッセージに担持される指示種別に基づいて対応する処理を実行する。以下に、異なる指示種別についてCTF装置によって実行される処理が詳述される。
【0083】
シナリオ1:指示種別が課金更新指示
指示メッセージを受け取った後、CTF装置は応答メッセージをCHF装置に返す。さらに、CTF装置は、指示メッセージに含まれる指示適用範囲に基づいて、適用可能範囲内の対応する課金情報について課金更新要求をCHF装置に送信し、該課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する。課金更新要求を受信した後、CHF装置は、更新されるべき課金情報に基づいてローカルな課金情報を更新する。課金情報は、具体的には、データ・フローに関する統計であってもよく、たとえば、5MBのトラフィックがレート・グループ1に使用される。具体的には、指示メッセージ内で搬送される指示適用可能範囲が、オフライン課金が実行されるデータ・フロー内のレーティング・グループ1(RG1)に対応するデータ・フロー(オフライン、RG1と記されてもよい)である場合、課金更新要求は、適用可能範囲内の対応する課金情報についてCHF装置に送信され、具体的には、PDUセッション内でオフライン課金が実行されるデータ・フローでレーティング・グループRG1が対応するデータ・フローに対して課金更新が実行され、課金更新要求は、RG1に対応する更新されるべきオフライン課金情報を担持する。次いで、CHF装置は、RG1に対応する更新されるべきオフライン課金情報に基づいて、CHF装置のローカルな課金情報を更新する。指示メッセージが適用可能範囲を担持しない場合、PDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローについて課金更新要求がCHF装置に送られる。課金更新要求は、PDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローの課金情報を担持する。CHF装置は、PDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローの課金情報に基づいてCHF装置のローカルな課金情報を更新する。
【0084】
具体的には、CTF装置は、課金情報を更新するよう、パッチ・コマンドを複数の仕方で使用することによって、課金更新要求(課金更新要求は、具体的には、課金追加要求または課金置換要求であってもよい)を送信してもよい。具体的な態様は以下の通りでありうる。
【0085】
態様1:CTF装置が、課金追加要求をCHF装置に送信し、課金追加要求は、更新されるべき課金情報を担持し、更新されるべき課金情報は、具体的には、追加されるべき課金情報であり、課金追加要求は、CHF装置に対して、追加されるべき課金情報を、以前に更新された課金情報に追加するよう要求するために使用されうる。具体的には、CHF装置は、オンライン課金割当アプリケーション、オンライン課金割当使用情報、またはオフライン課金情報を課金アレイとして記憶し、CTF装置は、課金追加要求をCHF装置に送信し、CHF装置は、記憶された課金アレイに、追加されるべき課金情報を追加する。具体的には、課金追加要求は、追加動作を担持するJSONパッチ要求である。
【0086】
パッチ・コマンドの特定のフォーマットの例が表3に示される。
【表3】
【0087】
態様2:CTF装置が、課金置換要求をCHF装置に送信し、課金置換要求は、更新されるべき課金情報を担持し、更新されるべき課金情報は、具体的には、現在報告される置換されるべき課金情報であり、課金置換要求は、現在報告されている置換されるべき課金情報を使用することにより、以前の課金情報を更新するようCHF装置に要求するために使用されうる。具体的には、CHF装置は、オンライン課金割当アプリケーション、オンライン課金割当使用情報、またはオフライン課金情報を、課金アレイとして記憶してもよい。CTF装置は、課金置換要求をCHF装置に送信する。課金置換要求を受信した後、CHF装置は、現在の置換されるべき課金情報に基づいてアレイ全体を更新し、課金アレイ内のすべての、もとのオンライン課金割当アプリケーション、オンライン課金割当使用情報、またはオフライン課金情報を、現在報告されている置換されるべき課金情報で置き換えることができる。
【0088】
具体的には、課金置換要求はJSON Merge Patch要求である。例は次のとおり(この例では、onlineUsageはオンライン課金割当使用量とアプリケーション・アレイに対応し、offlineUsageはオフライン課金情報アレイに対応する)。パッチ・コマンドの具体的なフォーマットの例が表4に示される。
【表4】
【0089】
あるいはまた、CTF装置は、JSONパッチにおいて置換動作を実行して、対応する課金アレイ中のもとの要素を新しい値で置換してもよい。対応する課金アレイ中のもとの要素の量が新しい値の量よりも多い場合には、CTF装置は、冗長な要素を削除するための除去動作を実行する;あるいは、対応する課金アレイ中のもとの要素の量が新しい値の量よりも少ない場合には、CTF装置は要素を追加するための加算動作を実行する。
【0090】
あるいはまた、CTF装置は、JSONパッチにおいて、対応するアレイからもとの要素をすべて削除するための削除動作を実行し、かつ、現在報告されている内容を対応するアレイに追加するための追加動作を実行してもよい。
【0091】
シナリオ2:指示種別が課金終了指示
課金終了指示の指示種別を担持する指示メッセージを受信した後、CTF装置は、CHF装置に応答メッセージを返す。さらに、CTF装置は、第1の課金終了要求を生成する。
【0092】
具体的には、第1の課金終了要求は、PDUセッションの現在のすべての課金情報を担持する。あるいはまた、第1の課金終了要求をCHF装置に送る前に、CTF装置は、まず課金更新要求をCHF装置に送り、該課金更新要求が、PDUセッションの現在のすべての課金情報を担持する。次いで、CTF装置は、第1の課金終了要求をCHF装置に送信し、第1の課金終了要求は、いかなる課金情報も含まない。第1の課金終了要求を受信した後、CHF装置は、現在のPDUセッションについての課金を終了する。そのような動作は、PDUセッション全体に適用可能である。第1の課金終了要求は、適用可能範囲を担持しなくてもよく、またはPDUセッションにおいて課金が実行されるすべてのデータ・フローの課金情報を担持してもよい。
【0093】
具体的には、第1の課金終了要求は、POSTメッセージ、PUTメッセージ、またはDELETEメッセージであってもよい。第1の課金終了要求がDELETEメッセージである場合、CHF装置は、DELETEメッセージに基づいて課金を直接終了する。メッセージは課金情報を担持しない。しかしながら、DELETEメッセージを送信する前に、CTF装置は、課金更新要求をCHF装置に送信する必要があり、課金更新要求は、PDUセッションの現在のすべての課金情報を担持する。CHF装置は、PDUセッションのすべての現在の課金情報を使用することにより、PDUセッションのローカルな課金情報を更新する。第1の課金終了要求がPOSTメッセージまたはPUTメッセージである場合、POSTメッセージまたはPUTメッセージのメッセージ本体は、課金終了指示の特殊属性(たとえば、TerminationOfCharging)およびPDUセッションのすべての課金情報を担持する。CHF装置はPOSTメッセージまたはPUTメッセージを受信する。CHF装置は、PDUセッションのすべての現在の課金情報に基づいて、PDUセッションのローカルな課金情報を更新し、PDUセッションの課金情報が更新された後、CHF装置は、課金終了指示の属性に基づいて、課金が終了される必要であると判断し、現在のPDUセッションについての課金を終了する。
【0094】
シナリオ3:指示種別がCHF装置過負荷指示
CTF装置が指示メッセージを受信した後、指示メッセージはCHF装置の過負荷度をさらに担持し、CTF装置は応答メッセージをCHF装置に返す。CHF装置はさらに、以下の動作を実行する:指示メッセージに担持されるCHF装置の過負荷の程度に基づいて、CTF装置によって、CHF装置に送信される要求の量を調整する。これは、この種別の次の指示メッセージが受信されるまで、または指示メッセージに担持される有効期間が満了するまで行なわれる。そのような動作は、PDUセッション全体に適用可能であり、指示メッセージは、適用可能範囲を担持しなくてもよい。ここでの過負荷度は、CHF装置の負荷度を示すために使用されうる。たとえば、CHF装置の過負荷度が80%である場合、そのことは、CHF装置が、要求の20%のみを処理できることを意味する。異なる過負荷度については、CTF装置によって調整される、CHF装置に送られる要求の数は異なる。
【0095】
シナリオ4:指示種別が課金規則構成指示
指示メッセージが構成されるべき課金規則をさらに担持しており、CTF装置が指示メッセージを受信した後、CTF装置は、課金規則をローカルに構成(または記憶)し、応答メッセージをCHF装置に返す。課金規則は、以下の規則のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい:候補CHF装置アドレス規則、オフライン報告間隔規則、全アイドル資源閾値規則(課金終了要求をトリガーするかどうかを決定するために資源アイドル閾値全体が使用される)、オンラインまたはオフラインの記録条件規則、オンラインまたはオフラインの報告条件規則、およびレーティング・グループについてオンライン課金またはオフライン課金を使用する規則。
【0096】
シナリオ5:指示種別が資源有効性検出指示
指示メッセージを受信した後、CTF装置は、指示メッセージ内に担持されるPDUセッションIDに基づいて、対応するPDUセッションの課金資源が存在するかどうかを判定する。対応するPDUセッションの課金資源が存在する場合、CTF装置は応答成功メッセージを返す。対応するPDUセッションの課金資源が存在しない場合、CTF装置は応答失敗メッセージを返す。応答失敗メッセージを受信すると、CHF装置は、PDUセッションの課金資源が存在しないと判断し、該PDUセッションに関連した非存在の課金資源をCTF装置からクリアしてもよい。たとえば、一部のデータは永続的であり、他のデータは削除される。そのような指示メッセージは、適用可能範囲およびパラメータを担持しない。
【0097】
表5は、指示メッセージの具体例である。
【表5】
【0098】
フィールド「type」は指示種別を示し、フィールド「scope」は適用可能範囲を示し、フィールド「parameters」はパラメータを示す。指示メッセージはさらに、タイムスタンプ、ユーザー識別子、PDUセッション識別子、ユーザーID、課金資源IDなどを含む。
【0099】
ステップ504:CTF装置は第2の課金終了要求を生成し、第2の課金終了要求をCHF装置に送信する。
【0100】
さらに、第2の課金終了要求は、課金機能装置が指示受信アドレスを用いて指示を送信することを無効にする属性を担持し、その後、指示受信アドレスを用いて指示メッセージをCTF装置に送信することができないことをCHF装置に通知する。第2の課金終了要求は、キャンセルされるべき指示受信アドレスまたは指示IDをさらに含む。
【0101】
表6は、第2の課金終了要求の具体的な例である。
【表6】
【0102】
このメッセージにおいて、フィールド"notiInfo"は指示属性であり、フィールド"URI"は指示受信アドレスであり、ここで<Id>は指示IDであり、フィールド"status"は指示機能状態であり、フィールド"disabled"は、指示受信アドレスを用いて課金機能装置が指示を送信できなくするように指示する属性であり、具体的には、CHF装置は、その後、指示受信アドレスを用いて指示メッセージをCTF装置に送信することはできない。
【0103】
ステップ505:第2の課金終了要求を受信した後、CHF装置は、指示受信アドレスまたは指示IDに基づいて、指示受信アドレスまたは指示IDに対応する指示属性を取得し、課金機能装置が指示受信アドレスを使用して指示を送信できないようにする属性に基づいて、記憶された指示属性を削除する。
【0104】
本発明のこの実施形態では、課金トリガー機能装置は、課金開始要求に指示受信アドレスを追加するので、課金機能装置は、指示受信アドレスを使用して、指示受信アドレスに対応する課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信しうる。このようにして、課金トリガー機能装置は、指示種別を担持する指示メッセージを受信することができる。複数の指示種別があるため、課金トリガー機能装置は、異なる指示種別に基づいて対応する課金処理を実行する。このようにして、課金機能装置は、複数の異なる課金要件を満たすために、必要に応じて、課金トリガー機能装置がいくつかの特定の動作を実行することを可能にする。
【0105】
図6は、本願のある実施形態による課金トリガー機能装置600の概略ブロック図である。ここで、課金トリガー機能装置600は、図4A図4CのCTF装置に対応してもよく、課金トリガー機能装置600は、下記を含んでいてもよいことを注意しておくべきである:
パケット・データ・ユニット(PDU)セッションについての課金開始要求を課金機能装置に送信するように構成された送信ユニット61であって、課金開始要求が指示受信アドレスを担持する、送信ユニット;
前記指示受信アドレスに基づいて前記課金機能装置によって送信された指示メッセージを受信するように構成された受信ユニット62であって、前記指示メッセージは指示種別を担持する、受信ユニットと
前記指示種別に基づいて課金処理を実行するように構成された処理ユニット63。
【0106】
ある実現可能な実装では、処理ユニット63は、具体的には:指示種別が具体的に課金更新指示である場合に、課金更新指示の指示種別に基づいて、課金更新要求を課金機能装置に送信するように構成される。ここで、課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する。
【0107】
いくつかの実現可能な実施形態では、処理ユニット63は、具体的には:指示メッセージがさらに指示適用可能範囲を担持する場合、課金更新要求を課金機能装置に送信し、ここで、更新されるべき課金情報は、具体的には、適用可能範囲内の対応する課金情報である。または、指示メッセージが指示適用可能範囲を担持しない場合、課金更新要求を課金機能装置に送信し、ここで、更新されるべき課金情報は、具体的には、PDUセッションのすべての課金情報である。
【0108】
いくつかの実現可能な実装では、処理ユニット63は、具体的には:課金追加要求を課金機能装置に送信する段階であって、課金追加要求は、更新されるべき課金情報を担持し、更新されるべき課金情報は、具体的には、加えられるべき課金情報である、段階;または、課金置換要求を課金機能装置に送信する段階であって、課金置換要求は、更新されるべき課金情報を担持し、更新されるべき課金情報は、具体的には、置換されるべき課金情報である、段階を実行するように構成される。
【0109】
ある実現可能な実装では、処理ユニット63は、具体的には、指示種別が具体的に課金終了指示である場合、PDUセッションについての課金を終了するよう、課金終了指示の指示種別に基づいて、第1の課金終了要求を課金機能装置に送信するように構成される。
【0110】
いくつかの実現可能な実装では、第1の課金終了要求は、具体的にはPOSTメッセージまたはPUTメッセージであり、POSTメッセージまたはPUTメッセージは、課金終了指示の属性およびPDUセッションのすべての現在の課金情報を担持する;または第1の課金終了要求は、具体的にはDELETEメッセージであり、処理ユニットは具体的には、第1の課金終了要求を課金機能装置に送信する前に、課金更新要求を課金機能装置に送信し、該課金更新要求は、PDUセッションのすべての現在の課金情報を担持する、ように構成される。
【0111】
ある実現可能な実装では、処理ユニット63は、具体的には、指示種別が具体的に課金機能装置過負荷指示であり、指示メッセージが課金機能装置の過負荷度をさらに担持する場合に、指示種別が課金機能装置過負荷指示である次の指示メッセージが受信される前、または、指示メッセージにおいて担持される有効期間が経過する前には、過負荷度に基づいて、課金機能装置に送られる要求の量を調整するように構成される。
【0112】
ある実現可能な実装では、処理ユニット63は、具体的には、指示種別が具体的に課金規則構成指示であり、指示メッセージが課金規則をさらに担持する場合、課金規則構成指示の指示種別に基づいて課金規則を構成するよう構成される。ここで、課金規則は:候補サーバー・アドレス規則、オフライン報告間隔規則、全アイドル資源閾値規則、オンラインまたはオフライン報告条件規則、およびレーティング・グループについてオンライン課金またはオフライン課金を使用する規則のうちの一つまたは複数を含む。
【0113】
ある実現可能な実装では、処理ユニット63は、具体的には、指示種別が具体的に課金資源有効性検出指示である場合に、指示メッセージ中に担持されるPDUセッション識別子に基づいて、対応するPDUセッションの課金資源が存在することを判断し、応答成功メッセージを課金機能装置に送信するように構成される。
【0114】
ある実現可能な実装では、課金開始要求は、さらに、指示受信アドレスを使用して指示を送達するために、課金機能装置をアクティブ化する属性を担持する。この場合、ある実現可能な実装では、送信ユニット61は、さらに、第2の課金終了要求を課金機能装置に送信するように構成され、第2の課金終了要求は、課金機能装置が指示受信アドレスを使用して指示を送信することをできなくする属性を担持する。
【0115】
本発明のこの実施形態では、課金トリガー機能装置は、課金開始要求に指示受信アドレスを加えるため、課金機能装置は、指示受信アドレスを使用して、指示受信アドレスに対応する課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信してもよい。このようにして、課金トリガー機能装置は、指示種別を担持する指示メッセージを受信してもよい。複数の指示種別があるので、課金トリガー機能装置は、異なる指示種別に基づいて対応する課金処理を実行する。このようにして、課金機能装置は、複数の異なる課金要件を満たすために、必要に応じて、課金トリガー機能装置がいくつかの特定の動作を実行することを可能にする。
【0116】
図7は、本願のある実施形態による課金機能装置700の概略ブロック図である。ここでの課金機能装置700は、図4A図4CのCHFに対応してもよく、課金機能装置700が下記を含んでいてもよいことを理解しておくべきである:
課金トリガー機能装置によって送信された課金開始要求を受信するように構成された受信モジュール71であって、課金開始要求は指示受信アドレスを担持する、受信モジュールと;
課金トリガー機能装置に指示が送信される必要があると判断された場合に、指示受信アドレスに基づいて課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信するように構成された送信モジュール72であって、
指示メッセージは指示種別を担持する、送信モジュール。
【0117】
いくつかの可能な実装シナリオでは、送信モジュール72は具体的には:再認証条件が満たされるときに、指示受信アドレスに基づいて課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階であって、指示メッセージが課金更新指示の指示種別および指示適用可能範囲を担持する、段階;または課金終了条件が満たされるときに、指示受信アドレスに基づいて課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階であって、指示メッセージは課金終了指示の指示種別を担持する、段階;または課金機能装置が過負荷であるときに、指示受信アドレスに基づいて課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階であって、指示メッセージは課金機能装置過負荷指示の指示種別および課金機能装置の過負荷度を担持する、段階;または課金規則構成条件が満たされるときに、指示受信アドレスに基づいて課金トリガー機能装置に指示メッセージを送信する段階であって、指示メッセージは課金規則構成指示の指示種別および構成されるべき課金規則を担持する、段階;または課金機能装置が無効な課金資源をクリアするときに、指示受信アドレスに基づいて指示メッセージを課金機能装置に送信する段階であって、指示メッセージは、課金資源有効性検出指示の指示種別を担持する、段階を実行するように構成される。
【0118】
ある実現可能な実装では、受信モジュール71は、具体的には:課金トリガー機能装置によって送信された課金更新要求を受信する段階であって、課金更新要求は、更新されるべき課金情報を担持する、段階と;更新されるべき課金情報に基づいて、記憶されている課金情報を、更新されるべき課金情報で更新する段階とを実行するよう構成される。
【0119】
ある実現可能な実装では、受信モジュール71は、具体的には、課金トリガー機能装置によって送信された第1の課金終了要求を受信し、PDUセッションについての課金を終了するように構成される。いくつかの可能な実装では、第1の課金終了要求は、具体的にはPOSTメッセージまたはPUTメッセージであり、POSTメッセージまたはPUTメッセージは、課金終了指示の属性およびPDUセッションの現在の課金情報すべてを担持し、受信モジュール71は、具体的には、PDUセッションの現在の課金情報すべてに基づいてPDUセッションの課金情報を更新し、課金終了指示の属性に基づいてPDUセッションについての課金を終了するように構成される。あるいはまた、第1の課金終了要求は、具体的にはDELETEメッセージであり、受信モジュール71は具体的には、DELETEメッセージを受信する前に、PDUセッションの現在のすべての課金情報を担持する、課金トリガー機能装置によって送信された課金更新要求を受信し、PDUセッションの課金情報を更新し、DELETEメッセージに基づいてPDUセッションについての課金を終了するように構成される。
【0120】
ある実現可能な実装では、課金機能装置は、さらに、課金トリガー機能装置によって送信された課金開始要求が受信された後に、指示受信アドレスを格納するように構成された記憶モジュール73を含む。
【0121】
ある実現可能な実装では、受信モジュール71は、具体的には、課金トリガー機能装置によって送信された第2の課金終了要求を受信するように構成され、ここで、第2の課金終了要求は、課金機能装置が指示受信アドレスを用いて指示を送信することをできなくする属性を担持し、課金機能装置はさらに、課金機能装置が指示受信アドレスを用いて指示を送信することをできなくする該属性に基づいて、指示受信アドレスを削除するように構成された削除モジュール74を含む。
【0122】
図8は、本願のある実施形態による、課金トリガー機能装置または課金機能装置(ここでは、短く、課金装置800と称されることがある)の実装の概略ブロック図である。課金装置800は、プロセッサ810、メモリ830、およびバスシステム850を含んでいてもよい。プロセッサとメモリは、バスシステムを使用して接続される。メモリは命令を記憶するように構成される。プロセッサは、メモリに記憶された命令を実行するように構成される。課金装置のメモリは、プログラムコードを記憶し、プロセッサは、メモリに記憶されたプログラムコードを呼び出して、本願に記載されているさまざまな課金処理方法、たとえば図5の実施形態に記載されている処理ステップを実行してもよい。反復を避けるために、ここでは再び詳細を述べることはしない。
【0123】
本願のこの実施形態において、プロセッサ810は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってもよく、またはプロセッサ810は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または別のプログラマブル論理デバイス、離散的ゲートまたはトランジスタ論理デバイス、離散的なハードウェア・コンポーネントなどであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0124】
メモリ830は、読み出し専用メモリ(ROM)デバイスまたはランダムアクセスメモリ(RAM)デバイスを含んでいてもよい。他の任意の適正な種別の記憶装置が代替的に、メモリ830として使用されうる。メモリ830は、バスシステム850を使用してプロセッサ810によってアクセスされるコードおよびデータ831を含んでいてもよい。メモリ830は、さらに、オペレーティングシステム833およびアプリケーション・プログラム835を含んでいてもよい。アプリケーション・プログラム835は、プロセッサ810が本願に記載された課金方法を実行することを許容する少なくとも1つのプログラムを含む。たとえば、アプリケーション・プログラム835は、アプリケーション1ないしNを含んでいてもよく、さらに、本願に記載される課金方法を実行する課金アプリケーションを含んでいてもよい。
【0125】
バスシステム850は、データ・バスに加えて、電力バス、制御バス、ステータス信号バスなどをさらに含んでいてもよい。しかしながら、記述の明確のため、図中のさまざまな種別のバスがバスシステム850としてマークされている。
【0126】
任意的に、課金装置800はさらに、一つまたは複数の出力装置、たとえばディスプレイ870を含んでいてもよい。一例では、ディスプレイ870は、ディスプレイと、操作可能にタッチ入力を感知するタッチユニットとを組み合わせたタッチディスプレイであってもよい。ディスプレイ870は、バスシステム850を使用することによってプロセッサ810に接続されてもよい。
【0127】
当業者は、本明細書に開示および記載されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、およびアルゴリズム・ステップを参照して記載された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装できることを理解することができる。ソフトウェアによって実装される場合、さまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、およびステップを参照して記述された機能は、一つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ読取可能な媒体に記憶され、または該媒体を通じて伝送され、ハードウェアベースの処理ユニットによって実行されてもよい。コンピュータ可読媒体は、データ記憶媒体のような有体の媒体に対応するコンピュータ可読記憶媒体、またはコンピュータ・プログラムのある場所から他の場所への転送を(たとえば、通信プロトコルに従って)容易にする任意の媒体を含む通信媒体を含むみうる。このように、コンピュータ読取可能媒体は、一般に、(1)非一時的な有体なコンピュータ読取可能記憶媒体、または(2)信号または搬送波のような通信媒体に対応しうる。データ記憶媒体は、本願に記載される技術を実装するための命令、コード、および/またはデータ構造を取得するために、一つまたは複数のコンピュータまたは一つまたは複数のプロセッサによってアクセスされることのできる任意の利用可能な媒体であってもよい。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ読み取り可能媒体を含んでいてもよい。
【0128】
限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読取可能記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、または命令またはデータ構造の形で所望のプログラムコードを記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスされることができる他の任意の媒体を含んでいてもよい。さらに、いかなる接続も、適切にコンピュータ読み取り可能媒体と称される。たとえば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、電波、およびマイクロ波のような無線技術を通じて、ウェブサイト、サーバー、または他のリモートソースから命令が送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバー、ツイストペア、DSL、または赤外線、電波、およびマイクロ波のような無線技術が媒体の定義に含まれる。しかしながら、コンピュータ読取可能な記憶媒体およびデータ記憶媒体は、接続、搬送波、信号、または他の一時的媒体を含まず、実際には非一時的な有体の記憶媒体を意味することを理解しておくべきである。本明細書において使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイディスクを含む。ディスク(disk)は通例、磁気的にデータを再生し、一方、ディスク(disc)はレーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0129】
命令は、一つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、一般マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他の等価な集積回路または離散的な論理回路などの一つまたは複数のプロセッサによって実行されうる。したがって、本明細書で使用される用語「プロセッサ」は、上記の構造、または本明細書に記載される技術の実装に適用されうる任意の他の構造を指してもよい。さらに、いくつかの側面において、本明細書に記載されるさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、およびステップを参照して記載される機能は、課金のために構成された専用のハードウェアおよび/またはソフトウェアモジュール内に提供されてもよく、または課金装置に組み込まれてもよい。さらに、これらの技術は、一つまたは複数の回路または論理素子において実装されてもよい。
【0130】
本願の技術は、無線ハンドセット、集積回路(IC)、または一群のIC(たとえば、チップ群)を含むさまざまな装置またはデバイスにおいて実装されてもよい。本願に記載されるさまざまなコンポーネント、モジュール、またはユニットは、開示される技術を実行するように構成された装置の機能的な諸側面を強調することを意図しているが、必ずしも異なるハードウェアユニットによって実装される必要はない。実際には、上述のように、さまざまなユニットは、コーデック・ハードウェアユニット内の好適なソフトウェアおよび/またはファームウェアと組み合わされてもよく、または相互運用可能なハードウェアユニット(上述のような一つまたは複数のプロセッサを含む)によって提供されてもよい。
【0131】
上記の記述は、本願の個別的な実装の例に過ぎず、本願の保護範囲を制限することを意図するものではない。本願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に割り出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内にはいる。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】