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特開2022-172293デバイスツーデバイス(D2D)プリエンプションおよびアクセス制御
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172293
(43)【公開日】2022-11-15
(54)【発明の名称】デバイスツーデバイス(D2D)プリエンプションおよびアクセス制御
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/10 20090101AFI20221108BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20221108BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20221108BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20221108BHJP
【FI】
H04W72/10
H04W92/18
H04W72/12
H04W72/02
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022140744
(22)【出願日】2022-09-05
(62)【分割の表示】P 2020082108の分割
【原出願日】2015-08-06
(31)【優先権主張番号】62/034,115
(32)【優先日】2014-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/144,132
(32)【優先日】2015-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/161,108
(32)【優先日】2015-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マリアン ルドルフ
(72)【発明者】
【氏名】ブノワ ペルティエ
(72)【発明者】
【氏名】ダイアナ パニ
(72)【発明者】
【氏名】ポール マリニエール
(72)【発明者】
【氏名】サミアン カウル
(72)【発明者】
【氏名】マルティーノ エム.フレダ
(57)【要約】
【課題】D2D中継に関する優先度受信および/または優先度送信を企図する。実施形態は、隔離されたリソースの使用に関するシグナリングを企図する。
【解決手段】アクセス制御、ならびにチャネルおよびシグナリング優先度を決定するシステム、方法、および手段が開示される。無線送受信ユニット(WTRU)は、送信されることになるデバイスツーデバイス(D2D)データを少なくとも部分的に決定するように構成されたプロセッサを備えることが可能である。WTRUは、D2Dデータが送信され得るかどうかを決定することが可能である。WTRUは、優先度ベースのD2Dデータ信号のために使用される利用可能なスケジューリング割当て(SA)リソースを決定することが可能である。WTRUは、優先度ベースのD2Dデータ信号のために使用される1つまたは複数の利用可能なSAリソースを選択することが可能である。WTRUは、D2Dデータを送信することが可能であり、D2Dデータは、選択されたSAリソース上で伝送され得る
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線送受信ユニット(WTRU)であって、
第1のサイドリンクデータ送信のための第1のスケジューリング割当てを送信し、前記第1のスケジューリング割当てが、前記第1のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第1の優先度レベル、前記第1のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第1の持続時間、および、1つまたは複数の第1のリソース識別子を示し、
第2のWTRUから第2のサイドリンクデータ送信のための第2のスケジューリング割当てを受信し、前記第2のスケジューリング割当てが、前記第2のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第2の優先度レベル、前記第2のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第2の持続時間、および、1つまたは複数の第2のリソース識別子を示し、
前記第1のサイドリンクデータ送信のために前記第1のWTRUによって使用されている1つまたは複数の第1のリソースが前記1つまたは複数の第2のリソース識別子のうちの第2のリソース識別子と対応すると決定し、
前記第1の優先度レベルが前記第2の優先度レベルより低いと決定し、
第3のスケジューリング割当てを送信し、
前記1つまたは複数の第1のリソースが前記第2のリソース識別子と対応するという前記決定、および、前記第1の優先度レベルが前記第2の優先度レベルより低いという前記決定に基づいて、前記第1のサイドリンクデータ送信のための1つまたは複数の第2のリソースを選択し、
前記第1のサイドリンクデータ送信を前記1つまたは複数の第2のリソースで送信する
ように構成されたプロセッサを備えた、第1のWTRU。
【請求項2】
前記1つまたは複数の第1のリソース識別子の各々が、前記第1のサイドリンクデータ送信のために前記第1のWTRUによって選択されたリソースを示す、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記第1のスケジューリング割当てにおいて示された前記第1の持続時間が満了すると、前記1つまたは複数の第1のリソースでデータを送信することを停止するようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項4】
前記プロセッサが、前記第1のスケジューリング割当てにおいて示された前記第1の持続時間が満了すると、リソース解放表示を送信するようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項5】
前記リソース解放表示が、前記1つまたは複数の第1のリソースを解放できることを示す、請求項4に記載の第1のWTRU。
【請求項6】
前記第1の持続時間が、前記1つまたは複数の第1のリソースが前記第1のサイドリンクデータ送信に利用可能であるスケジューリング周期に関連付けられた長さを有する、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項7】
異なるスケジューリング周期に対して異なる長さが使用される、請求項6に記載の第1のWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサが、第2のスケジューリング割当てに関連付けられた信号強度を測定するようにさらに構成されており、および、前記プロセッサが、前記信号強度が事前定義された閾値よりも大きいことに基づいて、リソースを前記1つまたは複数の第2のリソースから除外するようにさらに構成されている、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項9】
前記第1の持続時間が前記第2の持続時間と等しい、請求項1に記載の第1のWTRU。
【請求項10】
第1の無線送受信ユニット(WTRU)により実装される方法であって、
第1のサイドリンクデータ送信のための第1のスケジューリング割当てを送信することであって、前記第1のスケジューリング割当てが、前記第1のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第1の優先度レベル、前記第1のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第1の持続時間、および、1つまたは複数の第1のリソース識別子を示す、ことと、
第2のWTRUから第2のサイドリンクデータ送信のための第2のスケジューリング割当てを受信することであって、前記第2のスケジューリング割当てが、前記第2のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第2の優先度レベル、前記第2のサイドリンクデータ送信に関連付けられた第2の持続時間、および、1つまたは複数の第2のリソース識別子を示す、ことと、
前記第1のサイドリンクデータ送信のために前記第1のWTRUによって使用されている1つまたは複数の第1のリソースが前記1つまたは複数の第2のリソース識別子のうちの第2のリソース識別子と対応すると決定することと、
前記第1の優先度レベルが前記第2の優先度レベルより低いと決定することと、
第3のスケジューリング割当てを送信することと、
前記1つまたは複数の第1のリソースが前記第2のリソース識別子と対応するという前記決定、および、前記第1の優先度レベルが前記第2の優先度レベルより低いという前記決定に基づいて、前記第1のサイドリンクデータ送信のための1つまたは複数の第2のリソースを選択することと、
前記第1のサイドリンクデータ送信を前記1つまたは複数の第2のリソースで送信することと
を備える、方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数の第1のリソース識別子の各々が、前記第1のサイドリンクデータ送信のために前記第1のWTRUによって選択されたリソースを示す、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のスケジューリング割当てにおいて示された前記第1の持続時間が満了すると、前記1つまたは複数の第1のリソースでデータを送信することを停止することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のスケジューリング割当てにおいて示された前記第1の持続時間が満了すると、リソース解放表示を送信することをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記リソース解放表示が、前記1つまたは複数の第1のリソースを解放できることを示す、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の持続時間が、前記1つまたは複数の第1のリソースが前記第1のサイドリンクデータ送信に利用可能であるスケジューリング周期に関連付けられた長さを有する、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
異なるスケジューリング周期に対して異なる長さが使用される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
第2のスケジューリング割当てに関連付けられた信号強度を測定することと、前記信号強度が事前定義された閾値よりも大きいことに基づいて、リソースを前記1つまたは複数の第2のリソースから除外することとをさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の持続時間が前記第2の持続時間と等しい、請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2014年8月6日に出願した米国特許仮出願第62/034,115号、2015年4月7日に出願した米国特許仮出願第62/144,132号、および2015年5月13日に出願した米国特許仮出願第62/161,108号の利益を主張するものであり、以上の出願のすべての開示は、それらの開示の全体が本明細書に完全に記載されているかのように参照により、事実上、本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
デバイスツーデバイス(D2D)通信は、公共安全通信などの様々な目的で利用され得る。D2D通信は、LTE、IEEEその他などの標準化された技術に関連付けられることが可能である。LTEシステムにおいて、アクセス制御および/または優先度処理が、端末による無線リソースへのアクセスおよび/または使用を調停するのに使用され得る。
【発明の概要】
【0003】
アクセス制御、ならびにチャネルおよびシグナリング優先度を決定するシステム、手段、および方法が開示される。無線送受信ユニット(WTRU)は、送信されることになるデバイスツーデバイス(D2D)データを少なくとも部分的に決定するように構成されたプロセッサを備えることが可能である。WTRUは、D2Dデータが送信され得るかどうかを決定することが可能である。WTRUは、優先度ベースのD2Dデータ信号のために使用される利用可能なスケジューリング割当て(SA:scheduling assignment)リソースを決定することが可能である。WTRUは、優先度ベースのD2Dデータ信号のために使用される1つまたは複数の利用可能なSAリソースを選択することが可能である。WTRUは、D2Dデータを送信することが可能であり、D2Dデータは、選択されたSAリソース上で送信され得る。
【0004】
WTRUは、SAリソースの事前構成されたセットから利用可能なSAリソースを選択するように構成され得る。WTRUは、構成シグナリングを受信すること、および/または受信された構成シグナリングから利用可能なSAリソースを決定することを行うように構成され得る。
【0005】
実施形態は、例えば、D2D中継に関する優先度受信および/または優先度送信を企図する。実施形態は、(例えば、保証された)隔離された(segregated)リソースの使用に関するシグナリングを企図する。
【0006】
無線送受信ユニット(WTRU)が受信機を備えることが可能である。受信機が、1つまたは複数のスケジューリング割当て(SA)に関する1つまたは複数の無線リソースの割当てを受信するように構成され得る。WTRUは、プロセッサを備えることが可能である。プロセッサは、第1の周波数領域SA(FD SA)プールを決定するように構成され得る。第1のFD SAプールは、第1の優先度デバイスツーデバイス(D2D)送信のうちの少なくとも1つに割り当てられた1つまたは複数のSAを含むことが可能である。プロセッサは、第2のFD SAプールを決定するように構成され得る。第2のFD SAプールは、第2の優先度D2D送信のうちの少なくとも1つに割り当てられた1つまたは複数のSAを含むことが可能である。WTRUは、送信機を備えることが可能である。送信機は、第1のFD SAプールからの1つまたは複数のSAに関する少なくとも1つの無線リソースを使用して少なくとも1つの第1の優先度D2D送信を送信するように構成され得る。送信機は、第2のFD SAプールからの1つまたは複数のSAに関する少なくとも1つの無線リソースを使用して少なくとも1つの第2の優先度D2D送信を送信するように構成され得る。
【0007】
無線送受信ユニット(WTRU)が、デバイスツーデバイス(D2D)通信をすることができることが可能である。WTRUは、受信機を備えることが可能である。受信機は、第1のD2Dチャネルまたは第1のD2D信号のうちの少なくとも1つを受信するように構成され得る。WTRUは、プロセッサを備えることが可能である。プロセッサは、第2のD2Dチャネルまたは第2のD2D信号のうちの少なくとも1つが、第1のD2Dチャネルまたは第1のD2D信号のうちの少なくとも1つが受信されている間に送信されることになるかどうかを決定するように構成され得る。プロセッサは、第2のD2Dチャネルまたは第2のD2D信号のうちの少なくとも1つが、第1のD2Dチャネルまたは第1のD2D信号のうちの少なくとも1つが受信されている間に送信されることになると決定すると、第1のD2Dチャネルまたは第1のD2D信号のうちの少なくとも1つと、第2のD2Dチャネルまたは第2のD2D信号のうちの少なくとも1つの間の相対優先度を決定するように構成され得る。プロセッサは、第1のD2Dチャネルもしくは第1のD2D信号、または第2のD2Dチャネルもしくは第2のD2D信号のいずれがより高い相対優先度を有するかを受信するために使用されることになるD2Dサブフレームの数を決定するように構成され得る。
【0008】
無線送受信ユニット(WTRU)が、デバイスツーデバイス(D2D)通信をすることができることが可能である。WTRUは、プロセッサを備えることが可能である。プロセッサは、プリエンプション表示を送信することを決定するように構成され得る。プロセッサは、スケジューリング割当て(SA)経由でプリエンプション表示を送信することを決定するように構成され得る。WTRUは、送信機を備えることが可能である。送信機は、D2D通信をすることができる別のWTRUに制御信号の一部としてSAを送信するように構成され得る。
【0009】
無線送受信ユニット(WTRU)が、受信機を備えることが可能である。受信機は、1つまたは複数のスケジューリング割当て(SA)に関する1つまたは複数の無線リソースの割当てを受信するように構成され得る。WTRUは、プロセッサを備えることが可能である。プロセッサは、第1のSAプールを決定するように構成され得る。第1のSAプールは、第1の優先度デバイスツーデバイス(D2D)送信のうちの少なくとも1つに割り当てられた1つまたは複数のSAを含むことが可能である。プロセッサは、第2のSAプールを決定するように構成され得る。第2のSAプールは、第2の優先度D2D送信のうちの少なくとも1つに割り当てられた1つまたは複数のSAを含むことが可能である。プロセッサは、第1のSAプールのうちの1つまたは複数のSAに関する1つまたは複数のリソースに関連付けられた第1の優先度スケジューリング発生の数を閾値と比較するように構成され得る。WTRUは、送信機を備えることが可能である。送信機は、その数が閾値と等しいとき、または閾値を超えるとき、第1のSAプールからの1つまたは複数のSAに関する少なくとも1つの無線リソースを使用して少なくとも1つの第1の優先度D2D送信を送信するように構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面と併せて例として与えられる後段の説明からより詳細な理解が得られ得る。
図1A】1つまたは複数の開示される実施形態が実行され得る例示的な通信システムを示すシステム図である。
図1B図1Aに示される通信システム内で使用され得る例示的な無線送受信ユニット(WTRU)を示すシステム図である。
図1C図1Aに示される通信システム内で使用され得る例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークを示すシステム図である。
図1D図1Aに示される通信システム内で使用され得る別の例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークを示すシステム図である。
図1E図1Aに示される通信システム内で使用され得る別の例示的な無線アクセスネットワークおよび例示的なコアネットワークを示すシステム図である。
図2】SAおよびD2DデータサブフレームにおけるTDMを介する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図3】共有されるD2DデータサブフレームにおけるSAのTDMを介するD2D通信に関する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図4】SAおよびD2DデータサブフレームにおけるFDMを介するD2D通信に関する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図5】共有されるD2DデータサブフレームにおけるSAのFDMを介するD2D通信に関する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図6】D2Dサブフレームプールに関する異なるリソース割当て密度(例えば、TDM)を介する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図7】異なるリソース割当て密度(例えば、送信パターン)を介する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図8】永続性パラメータ(例えば、SA)を使用するD2Dデータに関する優先度ベースのアクセスの例を示す図である。
図9】FDD半複信動作を有するD2D端末による高優先度チャネルの優先される受信の例を示す図である。
図10】複数の同時に受信されるD2Dチャネル(例えば音声)の例の図である。
図11】複数の同時に送信されることになるD2Dチャネル(例えば音声およびデータ)の例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、例示的な実施形態の詳細な説明が、様々な図を参照して説明される。この説明は、可能な実行様態の詳細な例を提供するものの、詳細は、例であることが意図され、アプリケーションの範囲をまったく限定しないことに留意されたい。本明細書において使用される「ある」という冠詞は、さらなる限定または特徴付けがない限り、例えば、「1つもしくは複数の」または「少なくとも1つの」を意味するものと理解され得る。
【0012】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実行され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、ブロードキャストその他などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多元接続システムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を介してそのようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)、および類似したものなどの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を使用することが可能である。
【0013】
図1Aに示されるとおり、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および/または102d(一般に、またはひとまとめにしてWTRU102として参照され得る)と、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105と、コアネットワーク106/107/109と、公衆交換電話ネットワーク(PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含むことが可能であり、ただし、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図することが認識されよう。WTRU102a、102b、102c、102dのそれぞれは、無線環境において動作するように、かつ/または通信するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信するように、かつ/または受信するように構成されることが可能であり、ユーザ機器(WTRU)、モバイル局、固定加入者ユニットもしくはモバイル加入者ユニット、ポケットベル、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、家庭用電子機器、および類似したものを含み得る。
【0014】
また、通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bを含むことも可能である。基地局114a、114bのそれぞれは、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続して、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークに対するアクセスを円滑にするように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(BTS)ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータ、および類似したものであることが可能である。基地局114a、114bはそれぞれ単一の要素として示されるものの、基地局114a、114bは、任意の数の互いに接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることが認識されよう。
【0015】
基地局114aは、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードその他などの他のネットワーク要素(図示せず)を含むことも可能なRAN103/104/105の一部であり得る。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示せず)として参照され得る特定の地理的区域内で無線信号を送信するように、かつ/または受信するように構成され得る。セルは、セルセクタにさらに分割され得る。例えば、基地局114aに関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。このため、一実施形態において、基地局114aは、例えば、セルの各セクタにつき1つの、3つのトランシーバを含み得る。別の実施形態において、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を使用することが可能であり、したがって、セルの各セクタにつき複数のトランシーバを利用することが可能である。
【0016】
基地局114a、114bは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光その他)であることが可能な無線インターフェース115/116/117上でWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することが可能である。無線インターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立され得る。
【0017】
より具体的には、前述したとおり、通信システム100は、多元接続システムであることが可能であり、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA、および類似したものなどの1つまたは複数のチャネルアクセススキームを使用することが可能である。例えば、RAN103/104/105における基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cが、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))を使用して無線インターフェース115/116/117を確立することが可能なユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実行することが可能である。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/またはEvolved HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)および/または高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を含み得る。
【0018】
別の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cが、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用して無線インターフェース115/116/117を確立することが可能なEvolved UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実行することが可能である。
【0019】
他の実施形態において、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102cが、IEEE802.16(例えば、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェイブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))、エンハンストデータレートフォーGSMエボリューション(Enhanced Data rate for GSM Evolution)(EDGE)、GSM EDGE(GERAN)その他などの無線技術を実行することが可能である。
【0020】
図1Aにおける基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントであることが可能であり、ビジネスの場所、自宅、車両、キャンパス、および類似したものなどの局所化された区域において無線接続を円滑にするために任意の適切なRATを利用することが可能である。一実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dが、IEEE802.11などの無線技術を実行して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することが可能である。別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dが、IEEE802.15などの無線技術を実行して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することが可能である。さらに別の実施形態において、基地局114bおよびWTRU102c、102dが、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aその他)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することが可能である。図1Aに示されるとおり、基地局114bは、インターネット110に対する直接の接続を有することが可能である。このため、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109経由でインターネット110にアクセスすることを要求されないことが可能である。
【0021】
RAN103/104/105は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数の音声サービス、データサービス、アプリケーションサービス、および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(Voice over Internet Protocol)(VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得るコアネットワーク106/107/109と通信状態にあることが可能である。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、料金請求サービス、モバイル位置ベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続、ビデオ配信その他を提供すること、および/またはユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行することが可能である。図1Aには示されないものの、RAN103/104/105、および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同一のRAT、または異なるRATを使用する他のRANと直接もしくは間接の通信状態にあることが可能であることが認識されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用していることが可能なRAN103/104/105に接続されていることに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM無線技術を使用する別のRAN(図示せず)と通信状態にあることも可能である。
【0022】
また、コアネットワーク106/107/109は、WTRU102a、102b、102c、102dがPSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするゲートウェイの役割をすることも可能である。PSTN108は、普通の従来の電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話ネットワークを含み得る。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイートにおける伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、およびインターネットプロトコル(IP)などの一般的な通信プロトコルを使用する互いに接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの地球規模のシステムを含み得る。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または動作させられる有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同一のRAT、または異なるRATを使用することが可能な1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含み得る。
【0023】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのうちのいくつかまたはすべては、マルチモード能力を含むことが可能であり、例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上で異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含むことが可能である。例えば、図1Aに示されるWTRU102cが、セルラベースの無線技術を使用することが可能な基地局114a、およびIEEE802無線技術を使用することが可能な基地局114bと通信するように構成されることが可能である。
【0024】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。図1Bに示されるとおり、WTRU102は、プロセッサ118と、トランシーバ120と、送受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、非リムーバブルメモリ130と、リムーバブルメモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺装置138とを含むことが可能である。WTRU102は、実施形態と合致したままでありながら、前述の要素の任意の部分的組合せを含み得ることが認識されよう。また、実施形態は、基地局114aおよび114b、ならびに/または、とりわけ、基地局トランシーバ(BTS)、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、evolvedホームノードB(eノードB)、ホームevolvedノードB(HeNB)、ホームevolvedノードBゲートウェイ、およびプロキシノードなどの、ただし、以上には限定されない、基地局114aおよび114bが代表することが可能なノードが、図1Bに示され、かつ本明細書において説明される要素のうちのいくつかまたはすべてを含み得ることを企図する。
【0025】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、状態マシン、および類似したものであることが可能である。プロセッサ118は、WTRU102が無線環境において動作することを可能にする信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、および/または他の任意の機能を実行することが可能である。プロセッサ118は、送受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118とトランシーバを別々の構成要素として示すが、プロセッサ118とトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップに一緒に組み込まれてもよいことが認識されよう。
【0026】
送受信要素122は、無線インターフェース115/116/117上で基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するように、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態において、送受信要素122は、RF信号を送信するように、かつ/または受信するように構成されたアンテナであることが可能である。別の実施形態において、送受信要素122は、例えば、IR信号、UV信号、または可視光信号を送信するように、かつ/または受信するように構成されたエミッタ/検出器であることが可能である。さらに別の実施形態において、送受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信すること、および受信することを行うように構成され得る。送受信要素122は、無線信号の任意の組合せを送信するように、かつ/または受信するように構成され得ることが認識されよう。
【0027】
さらに、送受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されるものの、WTRU102は、任意の数の送受信要素122を含むことが可能である。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を使用することが可能である。このため、一実施形態において、WTRU102は、無線インターフェース115/116/117上で無線信号を送信するため、および受信するための2つ以上の送受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことが可能である。
【0028】
トランシーバ120は、送受信要素122によって送信されることになる信号を変調するように、かつ送受信要素122によって受信されることになる信号を復調するように構成され得る。前述したとおり、WTRU102は、マルチモード能力を有することが可能である。このため、トランシーバ120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11などの複数のRAT経由で通信することを可能にするための複数のトランシーバを含むことが可能である。
【0029】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されることが可能であり、かつそれらからユーザ入力データを受信することが可能である。また、プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することも可能である。さらに、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132などの任意の適切なタイプのメモリからの情報にアクセスすることが可能であり、かつそのようなメモリにデータを記憶することが可能である。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリストレージデバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別情報モジュール(SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(SD)メモリカード、および類似したものを含み得る。他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)の上など、WTRU102上に物理的に位置付けられていないメモリからの情報にアクセスすること、またはそのようなメモリにデータを記憶することが可能である。
【0030】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることが可能であり、WTRU102におけるその他の構成要素に対する電力を配るように、かつ/または制御するように構成されることが可能である。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)その他)、太陽電池、燃料電池、および類似したものを含むことが可能である。
【0031】
また、プロセッサ118は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度と緯度)を提供するように構成され得るGPSチップセット136に結合されることも可能である。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)から無線インターフェース115/116/117上で位置情報を受信すること、および/または2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてそのロケーションを決定することが可能である。WTRU102は、実施形態と合致したままでありながら、任意の適切な位置決定方法によって位置情報を獲得することが可能であることが認識されよう。
【0032】
プロセッサ118は、さらなるフィーチャ、機能、および/または有線接続もしくは無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含み得る他の周辺装置138にさらに結合され得る。例えば、周辺装置138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真もしくはビデオのための)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーハンドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調された(FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および類似したものを含み得る。
【0033】
図1Cは、実施形態によるRAN103およびコアネットワーク106のシステム図である。前述したとおり、RAN103は、UTRA無線技術を使用して、無線インターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信することが可能である。また、RAN103は、コアネットワーク106と通信状態にあることも可能である。図1Cに示されるとおり、RAN103は、無線インターフェース115上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバをそれぞれが含み得るノードB140a、140b、140cを含むことが可能である。ノードB140a、140b、140cはそれぞれが、RAN103内の特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能である。また、RAN103は、RNC142a、142bを含むことも可能である。RAN103は、実施形態と合致したままでありながら、任意の数のノードBおよびRNCを含み得ることが認識されよう。
【0034】
図1Cに示されるとおり、ノードB140a、140bが、RNC142aと通信状態にあることが可能である。さらに、ノードB140cが、RNC142bと通信状態にあることが可能である。ノードB140a、140b、140cは、Iubインターフェース経由でそれぞれのRNC142a、142bと通信することが可能である。RNC142a、142bは、Iurインターフェース経由で互いに通信状態にあることが可能である。RNC142a、142bのそれぞれは、それが接続されたそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成され得る。さらに、RNC142a、142bのそれぞれは、アウタループ電力制御、負荷制御、受付け制御、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、データ暗号化、および類似したものなどの他の機能を実行するように、またはサポートするように構成され得る。
【0035】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換局(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことが可能である。前述の要素のそれぞれは、コアネットワーク106の一部として示されるが、これらの要素のうちのいずれか1つが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有され、かつ/または動作させられてもよいことが認識されよう。
【0036】
RAN103におけるRNC142aは、IuCSインターフェース経由でコアネットワーク106におけるMSC146に接続され得る。MSC146は、MGW144に接続され得る。MSC146およびMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑にすることが可能である。
【0037】
また、RAN103におけるRNC142aは、IuPSインターフェース経由でコアネットワーク106におけるSGSN148に接続されることも可能である。SGSN148は、GGSN150に接続され得る。SGSN148およびGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスの間の通信を円滑にすることが可能である。
【0038】
前述したとおり、コアネットワーク106は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または動作させられる他の有線通信ネットワークまたは無線通信ネットワークを含み得るネットワーク112に接続されることも可能である。
【0039】
図1Dは、実施形態によるRAN104およびコアネットワーク107のシステム図である。前述したとおり、RAN104は、E-UTRA無線技術を使用して、無線インターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信することが可能である。また、RAN104は、コアネットワーク107と通信状態にあることも可能である。
【0040】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含むことが可能であり、ただし、RAN104は、実施形態と合致したままでありながら、任意の数のeノードBを含み得ることが認識されよう。eノードB160a、160b、160cはそれぞれ、無線インターフェース116上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことが可能である。一実施形態において、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実行することが可能である。このため、例えば、eノードB160aは、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信すること、およびWTRU102aから無線信号を受信することが可能である。
【0041】
eノードB160a、160b、160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリング、および類似したことを扱うように構成されることが可能である。図1Dに示されるとおり、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェース上で互いに通信することが可能である。
【0042】
図1Dに示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)162と、サービングゲートウェイ164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ166とを含み得る。前述の要素のそれぞれは、コアネットワーク107の一部として示されるが、これらの要素のうちのいずれか1つが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有され、かつ/または動作させられてもよいことが認識されよう。
【0043】
MME162は、S1インターフェース経由でRAN104におけるeノードB160a、160b、160cのそれぞれに接続されることが可能であり、かつ制御ノードの役割をすることが可能である。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラ活性化/不活性化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービングゲートウェイを選択すること、および類似したことを担うことが可能である。また、MME162は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術を使用する他のRAN(図示せず)の間で切り換えるための制御プレーン機能を提供することも可能である。
【0044】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェース経由でRAN104におけるeノードB160a、160b、160cのそれぞれに接続され得る。サービングゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、102cに/からユーザデータパケットをルーティングすること、および転送することを行うことが可能である。また、サービングゲートウェイ164は、eノードBハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカすること、WTRU102a、102b、102cにダウンリンクデータが利用可能である場合にページングをトリガすること、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理すること、および記憶すること、ならびに類似したことなどの他の機能を実行することも可能である。
【0045】
また、サービングゲートウェイ164は、PDNゲートウェイ166に接続されることも可能であり、このことが、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスの間の通信を円滑にすることが可能である。
【0046】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を円滑にすることが可能である。例えば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑にすることが可能である。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108の間でインターフェースの役割をするIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むこと、またはそのようなIPゲートウェイと通信することが可能である。さらに、コアネットワーク107は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または動作させられる他の有線ネットワークまたは無線ネットワークを含み得るネットワーク112に対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能である。
【0047】
図1Eは、実施形態によるRAN105およびコアネットワーク109のシステム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を使用して、無線インターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するアクセスサービスネットワーク(ASN)であることが可能である。後段でさらに説明されるとおり、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティの間の通信リンクは、参照ポイントとして定義され得る。
【0048】
図1Eに示されるとおり、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含むことが可能であり、ただし、RAN105は、実施形態と合致したままでありながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含み得ることが認識されよう。基地局180a、180b、180cはそれぞれ、RAN105における特定のセル(図示せず)に関連付けられることが可能であり、かつそれぞれ、無線インターフェース117上でWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含むことが可能である。一実施形態において、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実行することが可能である。このため、例えば、基地局180aは、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信すること、およびWTRU102aから無線信号を受信することが可能である。また、基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガ、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、サービス品質(QoS)ポリシー執行、および類似したことなどのモビリティ管理機能を提供することも可能である。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約ポイントの役割をすることが可能であり、かつページング、加入者プロファイルのキャッシング、コアネットワーク109に対するルーティング、および類似したことを担うことが可能である。
【0049】
WTRU102a、102b、102cとRAN105の間の無線インターフェース117は、IEEE802.16規格を実行するR1参照ポイントとして定義され得る。さらに、WTRU102a、102b、102cのそれぞれが、コアネットワーク109を相手に論理インターフェース(図示せず)を確立することが可能である。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109の間の論理インターフェースは、認証、許可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用され得るR2参照ポイントとして定義され得る。
【0050】
基地局180a、180b、180cのそれぞれの間の通信リンクは、WTRUハンドオーバ、および基地局間のデータの転送を円滑にするためのプロトコルを含むR8参照ポイントとして定義され得る。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182の間の通信リンクは、R6参照ポイントとして定義され得る。R6参照ポイントは、WTRU102a、102b、102cのそれぞれに関連付けられたモビリティイベントに基づくモビリティ管理を円滑にするためのプロトコルを含み得る。
【0051】
図1Eに示されるとおり、RAN105は、コアネットワーク109に接続され得る。RAN105とコアネットワーク109の間の通信リンクは、例えば、データ転送およびモビリティ管理能力を円滑にするためのプロトコルを含むR3参照ポイントとして定義され得る。コアネットワーク109は、モバイルIP電話エージェント(MIP-HA)184と、認証、許可、アカウンティング(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含み得る。前述の要素のそれぞれは、コアネットワーク109の一部として示されるが、これらの要素のうちのいずれか1つが、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所有され、かつ/または動作させられてもよいことが認識されよう。
【0052】
MIP-HAは、IPアドレス管理を担うことが可能であり、かつWTRU102a、102b、102cが、異なるASN間、および/または異なるコアネットワーク間でローミングすることを可能にし得る。MIP-HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応のデバイスの間の通信を円滑にすることが可能である。AAAサーバ186は、ユーザ認証を担うこと、およびユーザサービスをサポートすることを担うことが可能である。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを円滑にすることが可能である。例えば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークに対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の陸線通信デバイスの間の通信を円滑にすることが可能である。さらに、ゲートウェイ188は、他のサービスプロバイダによって所有され、かつ/または動作させられる有線ネットワークまたは無線ネットワークを含み得るネットワーク112に対するアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することが可能である。
【0053】
図1Eには示されないものの、RAN105は、他のASNに接続されることが可能であり、かつコアネットワーク109は、他のコアネットワークに接続されることが可能であることが認識されよう。RAN105とそれらの他のASNの間の通信リンクは、RAN105とそれらの他のASNの間でWTRU102a、102b、102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことが可能なR4参照ポイントとして定義され得る。コアネットワーク109とそれらの他のコアネットワークの間の通信リンクは、ホームコアネットワークと移動先コアネットワークの間のインターワーキングを円滑にするためのプロトコルを含むことが可能なR5参照ポイントとして定義され得る。
【0054】
3GPPおよび/またはLTEベースの無線アクセスに関して、D2D通信のサポートが、LTE技術を使用した費用対効果の大きい、高能力の公共安全通信を可能にし得る。このことは、公共安全(PS)タイプのアプリケーションの使用のために利用可能な無線アクセス技術のCAPEXおよびOPEXを下げるために管轄区域をまたいで無線アクセス技術を調和させる所望によって動機付けられ得る。このことは、スケーラブルな広帯域無線ソリューションが、音声およびビデオのような異なるサービスタイプの効率的な多重化を可能にし得るので、LTEによって動機付けられ得る。
【0055】
PSアプリケーションは、LTEネットワークの無線カバレッジ下にない可能性がある区域において、例えば、トンネル内で、深い地下室内で、かつ/または破局的なシステム停止の後に無線通信を利用する(通常、要求する)可能性があるので、動作しているネットワークがない状況で、かつ/または臨時展開される無線インフラストラクチャの到着に先立って、PSに関するD2D通信をサポートする有用性が存在し得る。動作するネットワークインフラストラクチャが存在する状況で動作している場合でさえ、PS通信は、民間のサービスより高い信頼性を利用する(通常、要求する)可能性がある。
【0056】
例えば、初期対応者(first responder)の間のPSタイプのアプリケーションが、複数のトークグループを使用する直接のプッシュツートーク音声サービスを含むことが可能である。PSタイプのアプリケーションは、例えば、LTEブロードキャスト無線が提供する能力を効率的に使用するビデオプッシュまたはビデオダウンロードなどのサービスを含むことが可能である。
【0057】
D2D通信は、例えば、ことによると展開される場合に、PSタイプのアプリケーションおよび/または民間の使用事例に利用可能であり得る。例えば、民間の使用は、ネットワークインフラストラクチャによって範囲に含まれない区域において双方向無線通信のサポートもしばしば要求する公益企業であることが可能である。発見などのD2Dサービスが、民間の使用事例におけるLTEベースの無線アクセスを使用する近接性ベースのサービスおよび/またはトラフィックオフロードを可能にする適切なシグナリング機構である。
【0058】
アクセス制御が本明細書において開示され得る。優先度処理が本明細書において開示され得る。
【0059】
LTEシステムにおいて、端末による無線リソースに対するアクセスおよび/または使用を調停するアクセス制御機構および/または優先度処理機構が存在することが可能である。
【0060】
例えば、ブロードキャストチャネル(BCH)上で搬送されるシステム情報ブロードキャスト(SIB)メッセージが、セルに接続しようと試みている端末がいずれのアクセスサービスクラス、例えば、緊急事態のみ、メンテナンスのみ、および/または任意のタイプに関して許されるかの情報を搬送することが可能である。アクセス制御は、例えば、端末デバイスがLTEセルに接続されると、可能であり得る。例えば、信頼できるようにサポートされ得るより多くの端末がセルに接続されている場合、アクセス層(AS)接続および/または非アクセス層(NAS)接続が、ネットワーク側から終了させられることが可能である。端末デバイスは、オペレータのネットワークにおけるGSMまたは3G HSPAのような別の無線アクセス技術のチャネルおよび/またはバンクにリダイレクトされ得る。
【0061】
既存のLTEネットワークにおけるアクセス制御が、1つまたは複数の(例えば、多くの)形態で存在することが可能である。LTEネットワークにおけるアクセス制御は、端末デバイスが、例えば、接続試行に先立って、かつ/またはセルに接続されている間に、ネットワークによって無線リソースに対するアクセスに関して拒否されること、および/または制限されることが可能であるという共通点を有し得る。
【0062】
LTEシステムは、同時に実行している無線サービスの優先度処理のための技法を提供することが可能である。優先度処理は、先に、かつ/または保証されたビットレートもしくは保証された待ち時間でサービス提供されることが可能な会話音声、ビデオのようなより高いサービス品質(QoS)データストリームを確実にするのに使用され得る。優先度処理は、制御シグナリング(例えば、有用な/不可欠な制御シグナリング)にサービス提供する(例えば、先にサービス提供する)のに使用され得る。
【0063】
例えば、LTEシステムにおいて、システムにおいて複数のユーザを有するデータの優先度処理が、基地局が、ダウンリンク(DL)においてリアルタイムQoS制約を有する高優先度データを(例えば、先に)スケジュールすることによって可能であり得る。システムにおいて複数のユーザを有するデータの優先度処理は、基地局が、より低い優先度ダウンロードタイプのデータに関してサービスデータレートを人工的に低減すること、および/または絞ることによって可能であり得る。緊急事態呼をサポートする場合などにシステムは、E911呼に関して優先度処理を実行して、通常の音声呼に関して通常、保証されるのと比べて、(例えば、はるかに)より高い成功する呼セットアップパーセンテージ、および/または(例えば、はるかに)より低いドロップされる呼の発生を保証することが可能である。単一の端末デバイスが、同時に送信することになる複数のタイプのデータを有する場合、規則が、UL送信機会が許可されていることが可能である場合に、より高い優先度データを(例えば、先に)送信することを指定することが可能である。より低い優先度データは、例えば、より高い論理チャネル優先度に割り当てられたパケットがそれらの送信を完了すると、完了すること(例えば、後に)が可能である。
【0064】
単一のユーザ視点からの優先度処理、および/またはシステム視点からの優先度処理は、既存のLTEシステムにおいて異なる形態で実行され得る。これらは、より高い優先度データが、ことによると有用である場合、(例えば、先に)送信されることが可能であり、かつ/またはより低い優先度データが、同時のサービスが同時にサポートされなければならない場合、送信をプリエンプトされ得るという共通点を有し得る。
【0065】
D2D通信は、LTEベースの無線アクセスを使用することが可能である。
【0066】
LTEベースの無線アクセスを使用するD2D通信は、ネットワーク制御モードにおいて、かつ/またはWTRU自律モードにおいて動作するように設計され得る。ネットワーク制御モードは、モード1として参照されることが可能であり、WTRU自律モードは、モード2として参照されることが可能である。モード1(ネットワーク制御された)は、いくつかの条件下で、例えば、D2D端末がLTE基地局の無線範囲に入っている場合に可能(例えば、そのような場合のみに可能)であり得る。D2D端末は、例えば、それがLTE基地局と通信することができない場合、モード2(WTRU自律)動作にフォールバックすることが可能である。この事例において、それは、概ね、端末自体に事前記憶されたチャネルアクセスパラメータを使用することが可能である。
【0067】
モード1を使用するD2D通信に関して、LTE基地局は、D2D送信を可能にするようにULサブフレームの選択されたセットを確保することが可能である。LTE基地局は、隣接セルおよび/またはモード2端末のためのD2D通信が受信され得る、関連付けられたパラメータを有するULサブフレームのセットを告知することが可能である。すべてに満たないLTEシステム帯域幅(BW)が、D2Dのために確保されたサブフレームにおけるD2D送信のために利用可能であり得る。例えば、ことによると、モード1において動作している場合、D2D通信のための無線リソースは、サービングセルによってD2D端末に許可され得る。ネットワークからのD2D許可(grant)は、例えば、利用可能なD2Dデータの量を基地局に示す、セルラUL上の端末によるUL送信によって先行され得る。セルラDL上でLTE基地局からD2D端末によって受信されるD2D許可(grant)は、D2D端末が、いくつかの選択された無線リソース、例えば、或るスケジューリング周期にわたるいくつかのサブフレームにおいて出現するいくつかの無線ブロック(RB)を使用することを可能にし得る。
【0068】
D2D端末は、1つもしくは複数のD2Dサブフレームのセット(例えば、第1のセット)においてスケジューリング割当て(SA)メッセージを送信すること、および/またはスケジューリング周期中にD2Dサブフレームのセット(例えば、第2のセット)においてD2Dデータを送信することが可能である。スケジューリング割当て(例えば、およびその他)は、識別子フィールドと、MCSフィールドと、リソースインジケータと、TAフィールドとを包含することが可能である。D2Dデータパケット(例えば、およびその他)は、送信元アドレスおよび/または宛先アドレスを有するMACヘッダを包含することが可能である。複数の論理チャネルが、WTRUによってD2Dサブフレームにおける単一のトランスポートブロック(TB)の一部として多重化され、かつ/または送信されることが可能である。
【0069】
モード2を使用するD2D通信に関して、D2D端末が、時間/周波数無線リソースを選択する(例えば、自律的に選択する)ことが可能である。SA制御メッセージの送信、および/または対応するD2Dデータ、スケジューリング周期、もしくは監視サブフレームで使用するためのサブフレームなどのチャネルアクセスパラメータが、D2D端末上で事前構成され(例えば、通常、事前構成され)、かつ/または記憶されることが可能である。モード2端末は、モード1端末と同一の、または同様の送信挙動に従うことが可能であり、例えば、それらは、スケジューリング周期においてSAを送信し、その後にD2Dデータを送信することが可能である。先行するULトラフィックボリューム表示および/またはDL D2D許可段階(grant phase)は、モード1端末と同一の、または同様の送信挙動に従うことが可能である。
【0070】
モード1およびモード2におけるD2D通信に関して、D2D端末は、受信機がそれらの送信を復調するのを助けるD2D同期信号および/またはチャネルメッセージなどの補助D2D信号を送信することが可能である。
【0071】
LTEベースの無線アクセスを使用するD2D通信は、音声チャネルおよび/またはデータパケットおよび/またはデータストリームを搬送することが可能である。D2D通信は、D2D発見サービスを含み得る。D2D発見(例えば、音声チャネルとは異なり)は、1つ、2つ、または少数の(例えば、せいぜい)サブフレームに入ることが可能な小さいパケット送信を使用する(例えば、そのようなパケット送信のみを使用する)ことが可能である。例えば、これらのパケットは、近辺における端末を相手にしたD2Dデータ交換に参加するデバイスおよび/またはSWアプリケーションの利用可能性を告知するアプリケーションデータを包含することが可能である。
【0072】
D2D発見は、音声および/または一般的なD2Dデータに関するD2D通信のために使用され得るなどの、同一の、または同様のチャネルアクセスプロトコルを使用することが可能であり、または使用しないことも可能である。LTE基地局のカバレッジに入っている場合などの、D2D発見サービスに関して、D2D発見リソースは、音声または一般的なD2Dデータを有するD2D通信のために使用されるものから割り当てられる(例えば、別個に割り当てられる)ことが可能である。D2D発見メッセージのための無線リソースは、eNBによって確保されることが可能であり、かつ/またはULサブフレーム(例えば、タイプ1発見)における繰り返し発生する(例えば、周期的に繰り返し発生する)時間-周波数無線リソースであることが可能であり、かつ/またはLTEサービングセルによってD2D端末(例えば、タイプ2発見)に割り当てられる(例えば、明示的に割り当てられる)ことが可能なリソースのセットからD2D端末によって選択され得る(例えば、自律的に)。後者は、D2D通信モード1と同様であり得る。スケジューリング割当ての送信は、D2D発見メッセージを送信する場合に使用されない可能性がある。D2D発見メッセージを送信する(例えば、それのみを送信する)D2D端末は、受信機を助ける補助D2D同期信号を送信するのに使用され得る。
【0073】
従来のLTEネットワークと同等のLTEベースの無線アクセスを使用するD2D通信のためのアクセス制御機構、優先度処理機構、および/またはプリエンプション機構が、本明細書において説明され得る。
【0074】
公共安全アプリケーションで使用するためのものなどのD2D端末が、動作するLTE無線ネットワークインフラストラクチャがない状況で動作するように(例えば、本来的に)設計され得る。このことは、これらのデバイスがチャネルアクセスおよびD2Dデータ送信の任意の処理に関して自動的に動作することができる可能性があるということを意味している可能性がある。概ねLTEネットワークを相手にした制御シグナリングメッセージ交換を介してネットワーク制御されることが可能な現在のLTE端末デバイスとは異なり、D2D端末デバイスは、(U)SIMカード上のそれらのチャネルアクセス挙動および/または送信挙動を決定することが可能な、かつ/またはアプリケーションソフトウェア(SW)の一部としてのいくつかの(例えば、すべてではない場合、ほとんどの)パラメータを記憶する(例えば、通常、記憶する)ことが可能である。
【0075】
LTEベースの無線アクセスを使用するD2D通信のための送信手順および/またはチャネルアクセスプロトコルは、個々のデバイスに関する優先度を区別するランダムなアクセスを可能にするように、かつ/またはD2Dデータに関するサービス品質(QoS)を考慮したデータ送信を可能にするように設計されていない可能性がある。特定のデバイスもしくはユーザがD2D無線リソースにアクセスすることを拒否し、限定し、かつ/または制限する機構が存在することが可能である。
【0076】
例えば、シナリオのなかでもとりわけ、LTEセルの無線範囲に入っている場合、近辺におけるD2D端末によって使用されるように確保され得る許容可能なULサブフレームにいくつかの限定が、LTEサービングセルによって課され得る。異なるユーザによる、または所与のD2Dユーザから送信される異なるタイプのデータに関する優先度処理およびチャネルアクセスは、決定論的に確実にされることはない可能性がある。LTEサービングセルにおけるD2D無線リソースが過剰にプロビジョニングされている場合(例えば、そのような場合のみ)、高優先度端末に関する成功するチャネルアクセス、およびより高い優先度データの成功する送信が、例えば、統計的な意味で確実にされることが可能である。動作するLTE無線ネットワークインフラストラクチャがない状況において、D2D無線リソースの使用に対する制御はそれほど存在しない可能性がある。
【0077】
D2D端末は、例えば、無線リソース割当てトレードオフに関して、異なるタイプのD2Dデータを区別しない可能性がある。
【0078】
LTEベースの無線アクセスを使用するD2D通信は、例えば、送信するデバイスによってD2Dデータペイロードをセキュリティ保護するようにD2D SWアプリケーションのために使用される暗号化キーもしくはメッセージ完全性保護キー、およびD2Dサービス識別子を関連付ける場合、受信される異なるタイプのD2D通信の(例えば、暗黙の)区別を可能にし得る。キーおよび識別子が知られている場合、送信するD2D端末または受信するD2D端末は、例えば、それが、いずれかのそのようなD2D送信を(例えば、物理的に)復調していること、および/または復号していることが可能であるまで、より高い優先度ユーザおよび/またはより高い優先度タイプのD2Dデータを区別することができない可能性がある。D2Dデバイスは、例えば、それら自らの送信挙動および/または受信挙動を決定する場合、進行中のD2D通信および/または計画されるD2D通信の優先度を考慮に入れない可能性がある。送信の準備ができているD2D端末は、例えば、それが、進行中のクリティカルなD2D通信が存在する状況などにおいて、1つもしくは複数のチャネル、またはすべてのチャネルを(例えば、物理的に)復調するまで、チャネルアクセスを控えることをしない可能性がある。D2D端末は、他のD2D端末によって近辺において使用され得る1つもしくは複数のD2D識別子、またはすべてのD2D識別子、ならびに/または関連付けられた導き出されたペイロード暗号化キーおよび/またはメッセージ完全性保護キーの知識を有して構成されない(例えば、決してそのように構成されない)可能性がある。このことは、1つまたは複数の(例えば、ほとんどの)D2D端末が、それらが、受信されたD2Dペイロードコンテンツに基づいて復号し、区別しようと試みるD2Dデータの種類および/またはタイプに無関心であり得ることを意味する。ペイロードは、信頼されるキー、および/または関連付けられた識別子がない状況においてそのようなD2Dデバイスによって復号されない可能性がある。搬送されるD2Dペイロードについての情報が、導き出されない可能性がある。
【0079】
優先度ベースのチャネルアクセス、サービス利用可能性およびQoSを確実にするD2D端末および/もしくはD2Dデータのタイプの関数としてのD2D通信の優先度ベースの処理、ならびに/またはクリティカルな状況におけるプリエンプションを可能にし得るLTE無線アクセス技術を使用するD2D通信のための機構が、本明細書において説明され得る。優先度ベースのアクセス機構および/または送信機構の利用可能性は、無線送信の効率を強化すること、D2D無線リソースの使用を向上させることが可能であり、かつ/または従来のLTEネットワークと同様にD2Dユーザのためのチャネル利用可能性および/またはサービス利用可能性を向上させることが可能である。
【0080】
D2Dデータという用語は、D2D端末間のD2D関連の通信を参照することが可能である。例えば、一般性を失うことなしに、D2Dデータは、音声もしくはそのセグメントを搬送するなどのデータパケットを含むことが可能であり、それは、ファイルダウンロードもしくはファイルアップロード、ストリーミングビデオもしくは双方向ビデオのために使用されるなどのIPパケットもしくはそのセグメントを含むことが可能であり、それは、D2D制御シグナリングを含むことが可能であり、またはそれは、D2D発見もしくはD2DサービスもしくはD2D利用可能性メッセージその他を含むことが可能である。本明細書において開示されるフィーチャは、3GPP D2D通信の一般的なコンテキストにおいて説明されることが可能であり、フィーチャは、例えば、D2D発見などの他のフィーチャに適用可能であり得る。
【0081】
D2D優先度は、チャネルアクセスに基づくことが可能である。1つもしくは複数の(例えば、異なる)SAおよび/またはデータプールが、優先度ベースのアクセスのために使用され得る。アクセス機構は、無線リソースセット(例えば、隔離(segregated)された無線リソースセット)に基づくことが可能である。
【0082】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、時間領域において、かつ/または周波数領域において隔離された(segregated)無線リソースセットを使用することが可能である。
【0083】
優先されるD2Dアクセスで使用するための時間領域および/または周波数領域における隔離された(segregated)無線リソースセットは、スケジューリング割当て(SA)、D2Dデータ、D2D制御、またはD2D発見などのD2Dサービスシグナリング、これらのD2Dデータ信号/チャネルのうちの1つのため、および/またはこれらのD2Dデータ信号/チャネルのうちの複数のために使用され得る無線リソース上で実現され得る。
【0084】
図2は、SAおよびD2DデータサブフレームにおけるTDMを介する優先度ベースのアクセスの例示的な図である。D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、SAおよび/またはD2Dデータプールの時分割多重化(TDM)を介して実現され得る。
【0085】
図2の例において、N=2の異なるSAプールおよびそれらのM=2の対応するD2Dデータプールが存在する。時間領域における異なり、かつ/または別々のサブフレームサブセットにわたって2つの異なるSAプールが定義される。図2において、P=160ミリ秒のスケジューリング周期ごとのSAプールごとのSAに関してL1=1のサブフレームが存在する。異なり、かつ/または別々のサブフレームサブセットにわたって2つのD2Dデータプールが定義され得る。図2において、スケジューリング周期ごとのD2DデータプールごとにL2=18の利用可能なサブフレームが存在する。
【0086】
SAプール(例えば、図2における第1のSAプールなどの)は、スケジューリング周期の持続時間にわたるD2Dデータプール(例えば、第1のD2Dデータプール)における付随するD2Dデータ送信(例えば、高優先度D2Dデータ送信)のためにSAを搬送することが可能である。高優先度送信は、対応者トークグループ(例えば、初期対応者トークグループ)および/または高優先度音声チャネルに対応することが可能である。SAプール(例えば、図2における第2のSAプールなどの)が、D2Dデータプール(例えば、第2のD2Dデータプール)における対応するより低い優先度D2D送信のためのSAを搬送することが可能である。より低い優先度送信は、D2Dサービスデータの背景ファイルダウンロードおよび/または時間クリティカルでない交換であり得る。
【0087】
高優先度D2Dデータ送信は、SA(例えば、図2における第1のSA)および/または対応するD2Dデータプール(例えば、図2の第1のD2Dデータプール)によって使用される無線リソース上で行われ(例えば、そのような無線リソース上でのみ行われ)得る。低優先度D2Dデータ送信は、SA(例えば、第2のSA)および/またはD2Dデータプール(例えば、第2のD2Dデータプール)のために使用される無線リソース上で行われ(例えば、そのような無線リソース上でのみ行われ)得る。高優先度(例えば、第1の)SAプールのサブフレームにおいて搬送されるSAは、低優先度(例えば、第2の)D2Dデータプールに関する無線リソース上のD2Dデータを告知しない可能性がある。低優先度(例えば、第2の)SAプールのサブフレームにおいて搬送されるSAは、高優先度(例えば、第1の)D2Dデータプールに関する無線リソース上のD2Dデータを告知しない可能性がある。
【0088】
より低い優先度D2D送信におけるTDMは、より高い優先度SA/データプール上で行われることができないことが可能であり、このことが、D2D送信に関する優先度処理を向上させることが可能である。高優先度プール上のSAおよび/またはD2Dデータのネットワーク制御された無線リソース割当てのために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度D2Dチャネルは、隔離された(segregated)TDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。そのようなSA/データリソース上のWTRU自律競合解決のために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度D2Dチャネルは、隔離されたTDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。D2D端末によるSA/データのランダムな無線リソース選択のために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度チャネルは、隔離されたTDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。より高い優先度D2Dデータは、より低い優先度D2Dデータからの低減された干渉のため、無線リソースの初期決定中、および/または進行中の送信中、送信されることに成功する(相当に)より高い確率を有し得る。優先度処理ができないレガシーD2D端末は、リソース隔離(Resource segregation)を介して新たなより高い優先度SA/データプールにアクセスすることを防止され得る。
【0089】
図3は、共有されるD2DデータサブフレームにおけるSAのTDMを介するD2D通信のための優先度ベースのアクセスの例示的な図である。D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、共有されるD2Dデータプールを使用しながらなど、SAプールの時分割多重化(TDM)を介して実現され得る。
【0090】
図3において、N=2の異なるSAプール、およびM=1の対応するD2Dデータプールが存在する。時間領域における異なり、かつ/または別々のサブフレームサブセットにわたって2つの異なるSAプールが定義される。図3において、P=160ミリ秒のスケジューリング周期ごとのSAプールごとのSAに関してL1=1のサブフレームが存在する。D2Dデータプールは、スケジューリング周期ごとにL2=38の利用可能なサブフレームを有する。
【0091】
SAプール(例えば、図3における第1のSAプール)は、付随する高優先度D2Dデータ送信のためのSAを搬送することが可能である。SAプール(例えば、図3における第2のSAプール)は、付随するより低い優先度D2Dデータ送信のためのSAを搬送することが可能である。
【0092】
高優先度D2Dデータ送信は、高優先度SAプール(第1のSAプール)からの無線リソースを使用することによって(例えば、そうすることのみによって)送信されることが可能である。より低い優先度D2Dデータ送信は、より低い優先度SAプール(第2の)からの無線リソースを使用することによって(例えば、そうすることのみによって)送信されることが可能である。高優先度SAプール(例えば、第1のSAプール)および/またはより低い優先度SAプール(例えば、第2の)からのSAは、D2Dデータプールの共有される無線リソース上で送信されるD2Dデータに対応することが可能である。
【0093】
D2D送信のための優先度処理が向上することが可能である。例えば、D2D送信のための優先度処理は、より低い優先度D2D送信がより高い優先度SAプール上で行われ得ない場合、向上する可能性がある。高優先度プール上のSAのネットワーク制御される無線リソース割当てのために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度D2Dチャネルは、そのような隔離されたTDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。そのようなSAリソース上のWTRU自律競合解決のために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度D2Dチャネルは、そのような隔離されたTDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。D2D端末によるSAを決定するランダムな無線リソース選択のために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度チャネルは、そのような隔離されたTDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。より高い優先度D2Dデータは、例えば、SA無線リソース上の干渉および/または競合の回避のため、送信される(例えば、相当に)より高い確率を有し得る。優先度ベースのアクセス機構は、共有されるD2Dデータプールの原理および/またはリソース利用(例えば、本来的なリソース利用)効率を保ちながら、実行されることが可能である。
【0094】
図4は、SAおよびD2DデータサブフレームにおけるFDMを介するD2D通信のための優先度ベースのアクセスの例示的な図である。D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、SAおよびD2Dデータプールの周波数分割多重化(FDM)を介して実現され得る。
【0095】
図4の例において、時間領域におけるN=1のSAプール、および時間領域におけるM=1の対応するD2Dデータプールが存在する。図4において、P=160ミリ秒のスケジューリング周期ごとのSAプールごとのSAに関してL1=2のサブフレームが存在する。図4において、スケジューリング周期ごとのD2Dデータプールにおいて、L2=38の利用可能なサブフレームが存在する。SAプールにおける無線リソースは、周波数領域におけるL2=2の異なり、かつ別々の無線ブロックサブセットを包含する。SAを包含するサブフレームは、RB10~30における高優先度D2Dデータ送信のためのSAと、RB40~60における低優先度D2DデータのためのSAを包含することが可能である。D2Dデータを包含するサブフレームは、RB10~30およびRB40~60において(例えば、それらにおいてのみ)(例えば、それぞれ)高優先度送信および/または低優先度送信を包含することが可能である。これらは、周波数領域におけるSAデータプールおよびD2Dデータプールとして参照され得る。
【0096】
周波数領域SAプール(例えば、図4における第1の周波数領域SAプール)は、例えば、スケジューリング周期の持続時間にわたって、周波数領域D2Dデータプール(例えば、図4における第1の周波数領域D2Dデータプール)における付随する高優先度D2Dデータ送信のためのSAを搬送することが可能である。周波数領域SAプール(例えば、図4における第2の周波数領域SAプール)は、周波数領域D2Dデータプール(図4における第2の周波数領域D2Dデータプール)における付随するより低い優先度D2D送信のためのSAを搬送することが可能である。
【0097】
高優先度D2Dデータ送信は、SA(例えば、第1のSA)、および/または対応するD2Dデータプール(例えば、第1のD2Dデータプール)によって使用される周波数領域などの、周波数領域における無線リソース上で行われること(例えば、そのような無線リソース上でのみ)が可能である。より低い優先度D2Dデータ送信は、周波数領域におけるSA(例えば、第2のSA)および/またはデータプール(例えば、第2のデータプール)に関して使用される無線リソース上で(例えば、そのような無線リソース上でのみ)行われ得る。例えば、高優先度SA周波数領域(例えば、第1のSA周波数領域)のサブフレームにおいて搬送されるSAが、低優先度D2Dデータ(例えば、第2のD2Dデータ)周波数領域で使用される無線リソース上でD2Dデータを告知しないことが可能である。低優先度周波数領域SA領域において搬送されるSAが、高優先度D2Dデータ周波数領域(例えば、第1のD2Dデータ周波数領域)領域における無線リソース上でD2Dデータを告知しないことが可能である。
【0098】
D2D送信のための優先度処理は、例えば、より低い優先度D2D送信がより高い優先度SA/データ周波数領域プール上で行われないことが可能である場合、向上させられ得る。低優先度D2Dデバイスおよび/または低優先度チャネルは、隔離された(segregated)FDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。より高い優先度D2Dデータは、より低い優先度D2Dデータからの低減された干渉のため、無線リソースの決定中、および/または進行中の送信中、送信されることに成功するより高い(例えば、相当により高い)確率を有し得る。
【0099】
図5は、共有されるD2DデータサブフレームにおけるSAのFDMを介するD2D通信のための優先度ベースのアクセスの例示的な図である。D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、共有されるD2Dデータプールを使用しながら、SAプールの周波数分割多重化(FDM)を介して実現され得る。
【0100】
図5において、時間領域におけるN=1のSAプール、および時間領域におけるM=1の対応するD2Dデータプールが存在する。図5において、P=160ミリ秒のスケジューリング周期ごとのSAに関してL1=2のサブフレームが存在する。図5において、スケジューリング周期ごとのD2DデータプールにおいてL2=38の利用可能なサブフレームが存在する。SAプールにおける無線リソースは、周波数領域におけるL2=2の異なり、かつ/または別々の無線ブロックサブセットを含み得る。SAを包含するサブフレームは、RB10~30における高優先度D2Dデータ送信のためのSA、およびRB40~60における低優先度D2DデータのためのSAを包含することが可能である。これらは、周波数領域におけるSAプールとして参照され得る。D2Dデータを包含するサブフレームは、1つまたは複数の(例えば、すべての)RBにおいて指定されるところなどで、高優先度送信および/または低優先度送信を含むことが可能である。
【0101】
周波数領域SAプール(例えば、図5における第1の周波数領域SAプール)は、スケジューリング周期の持続時間にわたるD2Dデータプールにおいてなど、付随する高優先度D2Dデータ送信のためにSAを搬送することが可能である。周波数領域SAプール(例えば、図5における第2の周波数領域SAプール)は、例えば、D2Dデータプールにおける付随するより低い優先度D2D送信のためのSAを搬送することが可能である。
【0102】
高優先度D2Dデータ送信は、周波数領域における高優先度SAプール(例えば、第1のSAプール)からの無線リソースを使用することによって(例えば、そうすることによってのみ)送信され得る。より低い優先度D2Dデータ送信は、周波数領域におけるより低い優先度SAプール(例えば、第2のSAプール)のために使用される無線リソースを使用することによって(例えば、そうすることによってのみ)送信され得る。周波数領域における高優先度SAプール(例えば、第1のSAプール)および/またはより低い優先度SAプール(例えば、第2のSAプール)からのSAは、D2Dデータプールの共有される無線リソース上で送信されるD2Dデータに対応することが可能である。
【0103】
D2D送信のための優先度処理が、向上させられることが可能である。例えば、D2D送信のための優先度処理が、より低い優先度D2D送信が、周波数領域におけるより高い優先度SA無線リソース上で行われないことが可能である場合、向上させられ得る。高優先度プール上のSAに対するネットワーク制御された無線リソース割当てのために、低優先度D2Dデバイスおよび/または低優先度チャネルは、そのような隔離されたFDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。そのようなSAリソース上の競合解決のために、低優先度D2Dデバイスおよび/または低優先度チャネルは、そのような隔離されたFDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。D2D端末によるSAを決定するランダムな無線リソース選択のために、低優先度D2Dデバイスおよび低優先度チャネルは、そのような隔離されたFDM無線リソースに関して競合しないことが可能である。より高い優先度D2Dデータは、SA無線リソース上の干渉および/または競合の回避のため、送信されるより高い(例えば、相当により高い)確率を有し得る。優先度ベースのアクセス機構は、共有されるD2Dデータプールの原理および/またはリソース利用(例えば、本来的なリソース利用)効率を保ちながら、実行されることが可能である。
【0104】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、SAおよび/またはD2DデータプールのTDMおよび/またはFDMを介して実現され得る。SAおよびD2Dデータ(例えば、両方)に関するリソースプールは、周波数および/または時間において隔離され得る。
【0105】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、例えば、共有されるD2Dデータプールを使用しながら、SAプールのTDMおよび/またはFDMを介して実現され得る。
【0106】
本明細書において説明される例は、時間領域および/または周波数領域においてSAまたはデータプールを有する2つより多くの優先度クラスの事例に拡張され得る。例えば、SAおよびデータに関する4つの異なり、かつ/または別々のサブフレームサブセットに対応するN=M=4の優先度カテゴリが使用され得る。TDMまたはFDMを使用する無線リソース隔離(radio recourse segregation)は、スケジューリング周期ごとのプールごとにSAに許されるL1=1を超えるサブフレームの事例に拡張され得る。スケジューリング周期の異なる長さが使用され得る。SA送信は、後のスケジューリング周期において、かつ/または複数のスケジューリング周期において送信されるD2Dデータに対応することが可能である。例えば、スケジューリング周期と独立に、またはそれらと併せて、半永続的な、時間限定された、かつ/または動的に許可されるD2Dデータ送信の原理が、TDM原理および/またはFDM原理と一緒に使用され得る。時間リソースおよび/または周波数リソースは、隣接していないことが可能である。SAおよびD2Dデータの例は、例示目的で使用され得る。TDMおよび/またはFDM無線リソース隔離の原理は、異なるD2Dチャネルまたはシグナリングメッセージを使用する場合に同様に説明され得る。例えば、D2D発見メッセージが、D2D制御シグナリングからTDMにおいて分離されてもよい。
【0107】
送信機会は、例えば、以下によって決定され得る。
【0108】
完全に、または部分的に隔離されたTDM/FDM無線リソースを使用するD2D優先度ベースのアクセスのためのD2D送信機会が、制御するデバイスによって公示され得る。制御するデバイスは、D2D端末、および/または基地局などのLTE無線ネットワークデバイスであることが可能である。
【0109】
制御するデバイスは、高優先度D2Dデータ送信のために使用されることになる無線リソースのセット(例えば、無線リソースの第1のセット)をシグナリングすることが可能である。制御するデバイスは、より低い優先度D2Dデータ送信のために使用されることになる無線リソースのセット(例えば、無線リソースの第2のセット)をシグナリングすることが可能である。無線リソースセットは、異なるタイプのD2Dデータおよび/または制御メッセージもしくはサービスメッセージを区別することが可能である。無線リソースセットは、異なるタイプのシグナリングに関する異なるパラメータセットを含み得る。制御するデバイスは、リソースの異なるセットを、かつ/またはリソースの1つもしくは複数のセット、または各セットに関してシグナリングすることが可能であり、それは、対応するリソースを使用することを許され得る関連付けられた優先度レベル(例えば、またはアクセスクラス)をシグナリングすることが可能である。
【0110】
制御するデバイスは、BCHブロードキャストチャネルまたはPD2DSCHブロードキャストチャネルなどの共有される制御チャネルを使用することによって、それらの無線リソースセットを(例えば、明示的に)シグナリングすることが可能である。例えば、BCH上のシステム情報が、サブフレーム番号もしくはサブフレームセットのいずれか1つもしくは両方、またはアクセス優先度レベルと組み合わせた、もしくは関連した周波数リソースの組合せを包含することが可能である。そのようなD2Dアクセスレベルおよび/または優先度レベルは、与えられる(例えば、明示的に)ことが可能である。そのようなD2Dアクセスレベルおよび/または優先度レベルは、例えば、それらが通信され得る順序上で導き出される(例えば、暗黙に)ことが可能である。そのようなD2Dアクセスレベルおよび/または優先度レベルは、インデックスリストの一部として与えられることが可能である。
【0111】
完全に、または部分的に隔離されたTDM/FDM無線リソースを使用するD2D優先度ベースのアクセスのためのD2D送信機会が、例えば、知られている送信フォーマットおよび/または参照信号を観察すること、および/または復号することから、D2D端末によって導き出されることが可能である。
【0112】
制御するデバイスが、その付近において使用するためにD2D優先度ベースのアクセスをサポートして、対応する無線リソースセットをセットアップすることが可能である。例えば、制御するデバイスは、高優先度アクセスのために時間/周波数リソース(例えば、第1の時間/周波数リソース)における送信フォーマット(例えば、第1の送信フォーマット)を使用してD2D信号(例えば、第1のD2D信号)を送信することが可能である。制御するデバイスは、より低い優先度アクセスのために時間/周波数リソース(例えば、第2の時間/周波数リソース)における送信フォーマット(例えば、第2の送信フォーマット)を使用してD2D信号(例えば、第2のD2D信号)を送信することが可能である。D2D信号(例えば、第1のD2D信号)は、高優先度を示すペイロードフィールドおよび/またはコードポイントを使用するSAであり得る。D2D信号(例えば、第2のD2D信号)は、パイロットシンボルおよび/または符号化シーケンスの選択などの、そのL1送信フォーマットを介して別のD2D信号(例えば、第1のD2D信号)から区別され得る。D2Dデータを送信すること、および/または受信することを意図するD2D端末は、制御するデバイスからの高優先度無線リソースおよび低優先度無線リソースを示し、かつ/または特徴付ける別のD2D端末からのそのような送信を観察することによって時間リソースおよび/または周波数リソースに関するアクセスレベルおよび/または優先度レベルを(例えば、暗黙に)決定することが可能である。制御するデバイスは、観察されるD2D信号および/または使用される時間/周波数リソースの間の関係を決定することが可能である。D2D端末は、観察される信号の発生から獲得される高優先度D2Dデータまたは低優先度D2Dデータに関する送信機会を表すことが可能なリストおよび/またはデータベースを確立することが可能である。
【0113】
完全に、または部分的に隔離されたTDM/FDM無線リソースを使用するD2D優先度ベースのアクセスのための時間領域または周波数領域におけるD2D送信機会が、例えば、知られているおよび/または観察可能な参照信号に関して、タイミング関係からD2D端末によって導き出されることが可能である。
【0114】
例えば、そのような参照信号は、D2DSS、DL Sync信号、またはPD2DSCHなどのタイミング獲得信号および/または周波数獲得信号の発生であることが可能である。受信するD2D端末が、そのような参照信号の発生を決定することが可能である。受信するD2D端末が、高優先度D2Dデータまたは低優先度D2Dデータのための送信機会の時間領域における予期される発生を計算することが可能である。タイミング関係が、例えば、SFNなどの1つのパラメータとして時間を表すインデックスもしくはカウンタを使用して、式を介して実行され、かつ/または与えられることが可能である。タイミング関係は、値のビットマップおよび/または表にされたセットによって与えられ得る。例えば、高優先度D2D送信機会が、送信機からのD2DSSの測定された発生から開始して8番目および9番目のサブフレームごとに与えられることが可能である一方で、低優先度D2D送信機会が、第1のD2DSS発生から3サブフレームだけオフセットされながら、12番目のサブフレームごとに与えられることが可能である。
【0115】
本明細書において説明される例は、2つより多くの優先度クラスの使用に、または異なるタイミング関係もしくは異なるシグナリングフォーマット表現の使用に拡張され得る。
【0116】
アクセス機構は、無線リソース送信パラメータの使用に基づき得る。
【0117】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、例えば、時間領域および/または周波数領域におけるD2Dデータのための異なる無線リソース送信パラメータ(RRPT)の使用を介して実現されることが可能であり、高優先度D2Dデータまたは低優先度D2Dデータで使用するためのRRPTは、所与の時間周期にわたる時間/周波数領域における異なる割当て密度によって特徴付けられ得る。
【0118】
異なる無線リソース送信パターンを使用する優先されるD2Dアクセスは、D2Dデータ信号/チャネルのうちのいずれか1つに関して、またはこれらのD2Dデータ信号/チャネルのうちの1つまたは複数(例えば、いくつか)に関して、スケジューリング割当て(SA)、データ、D2D発見などの制御シグナリングもしくはサービスシグナリングのために使用される無線リソース上で実現され得る。
【0119】
図6は、TDMなどの、D2Dサブフレームプールに関する異なるリソース割当て密度を介する優先度ベースのアクセスの例示的な図である。図6において、スケジューリング周期ごとの異なる数のサブフレームが、高優先度D2Dデータおよび低優先度D2Dデータに(例えば、それぞれに)関するSAおよびD2Dデータのための時間領域隔離されたリソースで割り当てられること、および/または構成されることが可能である。
【0120】
図6において、無線リソース送信(例えば、第1の無線リソース送信)パターン(RRTP)が、高優先度D2Dデータのために構成されることが可能であり、160ミリ秒のスケジューリング周期ごとに31のD2Dデータサブフレームを可能にする一方で、スケジューリング周期ごとに15のサブフレームを可能にする低優先度D2Dデータのための(例えば、第2の)RRTPが使用され得る。
【0121】
高優先度SAプール(例えば、図6における第1のSAプール)および/または対応するD2Dデータプールは、時間周期ごとに、例えば、1スケジューリング周期ごとに、低優先度SAプール(例えば、図6における第2のSA)および/または対応するD2Dデータプールとは異なる量の無線リソース(例えば、2倍多く)を割り当てることが可能である。
【0122】
D2D送信のための優先度処理は、例えば、D2D送信ごとの同一のリソース使用効率に関して、より低い優先度D2D送信が、高優先度D2Dデータ送信と比べて、完了するのにより長くかかり得るという点で、向上させられ得る。高優先度D2Dデータ伝送は、時間および/または周波数においてより多くのリソース割当てスペース(例えば、「より大きいパイプ」)を利用することが可能であり、このことが、(例えば、第2の)低優先度SAおよび低優先度D2Dデータプールと比較された場合に、送信を完了するそれらの時間を向上させること、および/またはそれらの観察可能な信号対雑音および/もしくは干渉比(SINR)を向上させることが可能である。
【0123】
図6に示されるとおり、時間多重化されたSAおよびD2Dデータリソースは、TDMに拡張されることが可能であり、共有されるD2Dデータプールを使用しながら(例えば、使用しながらのみ)SA無線リソースに適用されることが可能である。図6に示される例は、SAまたはD2Dデータプールに対する、または両方に対する周波数領域割当てに拡張され得る。
【0124】
図6に示される例は、例えば、時間における無線リソース密度が、低優先度D2D(例えば、図6における第2の低優先度D2D)送信機会に使用されるものと比べられた場合に、高優先度SA(例えば、図6における第1の高優先度SA)およびD2Dデータプールに関して予期され得る異なる送信特性のために調整されることを可能にすることによって、調整され得る。例えば、高優先度D2Dデータが、20ミリ秒周期ごとに合計5つの送信が目標レベル2~4%におけるBLERのために0~1dBの動作SINRを維持するのに使用され得る、サブフレームごとに3PRBを占有する音声ブロードキャストチャネルから主に成る一方で、低優先度D2Dデータが、2PRBを使用し、かつ5dBの動作SINRに対する検出信頼性を達成するのに繰返しを使用しないD2D発見から成る場合、SAおよびデータプール(例えば、第1のSAおよびデータプール)は、所望されるとおりに、より高い優先度トラフィックに関する過剰プロビジョニング要因によって調整された、同一の、もしくは類似した量の提供されるトラフィックに関する予期される再送の数を考慮に入れること(例えば、考慮に入れることのみ)によってなど、順序アプローチ(例えば、第1の順序アプローチ)において過剰サイズにされる可能性がある。
【0125】
図7は、異なるリソース割当て密度(例えば、送信パラメータ)を介する優先度ベースのアクセスの例示的な図である。図7において、スケジューリング周期ごとに異なる数のサブフレームが、高優先度D2Dデータおよび低優先度D2Dデータを(例えば、それぞれ)送信している間などに、SAおよびD2Dデータのための時間領域隔離されたリソースでD2D端末によって使用され得る。
【0126】
無線リソース送信パターン(RRTP)(例えば、図7における第1のRRTP)が、高優先度D2Dデータに関してD2D端末によって使用されることが可能である一方で、D2D端末は、低優先度D2Dデータに関して異なるRRTP(例えば、図7における第2のRRTP)を使用することが可能である。
【0127】
図7において、共有されるD2Dデータプールが構成され得る。音声などの高優先度D2Dデータを送信することを意図するD2D送信機が、160ミリ秒のスケジューリング周期にわたる28のサブフレームの使用をもたらし得るRRTP(例えば、第1のRRTP)を示すSAを送信することが可能である。D2Dシグナリングなどのより低い優先度D2Dデータの送信に関して、D2D送信機は、同一のスケジューリング周期にわたる19のサブフレーム(例えば、19のサブフレームのみ)の使用をもたらし得る別の、または異なるRRTP(例えば、図7における第2のRRTP)を使用することが可能である。
【0128】
高優先度RRTP(例えば、図7における第1のRRTP)および/または低優先度RRTP(例えば、図7における第2のRRTP)は、1つのスケジューリング周期などの時間周期ごとに異なる量の無線リソースを割り当てることが可能である。
【0129】
D2D送信のための優先度処理は、例えば、D2D送信ごとの同一のリソース使用効率に関して、より低い優先度D2D送信が、高優先度D2Dデータ送信と比べて、完了するのにより長くかかり得るという点で、向上させられ得る。D2D送信機デバイスは、例えば、高優先度D2Dデータ対低優先度D2Dデータの事例に対応するD2Dデータを送信するのに使用される無線リソースの量を選択する(例えば、自律的に選択する)ことが可能である。共有されるD2Dデータプールが使用されることが可能であり、リソース利用および効率を向上させることが可能である。
【0130】
図7において、時間多重化されたSAおよびD2Dデータリソースが、SAおよびD2Dデータプールに適用されたRRPTに関する周波数領域割当てに拡張され得る。
【0131】
時間領域割当ておよび周波数領域割当ては、例えば、所与の時間周期にわたって異なる割当て密度を実現するように無線リソース送信パターンを介して組み合わされることが可能である。このことは、本明細書において説明されるとおり、例えば、D2Dデータの異なる送信特性を考慮に入れるように拡張され得る。
【0132】
本明細書において説明される例(例えば、図6および図7に関する)は、時間領域または周波数領域においてSAまたはデータプールを有する2つより多くの優先度クラスの事例に拡張され得る。例えば、4つの異なる別々の無線リソース送信パターンに対応するN=M=4優先度カテゴリが使用され得る。スケジューリング周期の異なる長さが使用され得る。SA送信は、後のスケジューリング周期、および/または複数のスケジューリング周期において送信されるD2Dデータに対応することが可能である。スケジューリング周期とは独立に、またはそれと併せて、半永続的、時間限定された、または動的に許可されるD2Dデータ送信の原理が、時間周期ごとに異なる無線リソース送信密度の前述される原理と一緒に使用されることが可能である。例は、例示目的でSAおよびD2Dデータを使用したが、時間周期ごとの無線リソース送信密度の原理は、優先度ベースのアクセスを実行するのに異なるD2Dチャネルまたは異なるシグナリングメッセージを使用する場合にも同様に説明され得る。
【0133】
D2Dデータに関して異なる無線リソース送信パターン(RRPT)を使用するD2D優先度ベースのアクセスのためのD2D送信機会は、制御するデバイスによって公示され得る。高優先度D2Dデータまたは低優先度D2Dデータで使用するためのRRPTは、所与の時間周期にわたるなどの、時間/周波数領域における異なる割当て密度によって特徴付けられることが可能である。制御するデバイスは、D2D端末であり得る。制御するデバイスは、基地局などのLTE無線ネットワークデバイスであり得る。
【0134】
制御するデバイスが、高優先度D2Dデータ送信で使用するための時間周期にわたる(例えば、第1の)無線リソース割当て密度を有する無線リソースのセット(例えば、無線リソースの第1のセット)をシグナリングすることが可能である。制御するデバイスが、より低い優先度D2Dデータ送信で使用するための時間周期にわたる異なる無線リソース(例えば、第2の異なる無線リソース)割当て密度を有する無線リソースのセット(例えば、無線リソースの第2のセット)をシグナリングすることが可能である。
【0135】
制御するデバイスは、例えば、BCHブロードキャストチャネルまたはPD2DSCHブロードキャストチャネルなどの共有される制御チャネルを使用することによって、それらの無線リソースセットを(例えば、明示的に)シグナリングすることが可能である。BCH上のシステム情報は、サブフレーム番号もしくはサブフレームセットのいずれか1つもしくは両方、またはアクセス優先度レベルと組み合わせた、もしくは関連した周波数リソースの組合せを包含することが可能である。そのようなD2Dアクセスレベルおよび優先度レベルは、与えられる(例えば、明示的に)ことが可能であり、それらが通信され得る順序上で導き出される(例えば、暗黙に)ことが可能であり、インデックスリストの一部として与えられることが可能であり、またはそれらが通信され得る順序によって導き出されることが可能である。
【0136】
D2D優先度ベースのアクセスのためのD2D送信機会は、例えば、高優先度D2Dデータまたは低優先度D2Dデータで使用するためのRRPTが、事前決定された時間周期にわたる時間/周波数領域における異なる割当て密度によって特徴付けられることが可能であるなどの、D2Dデータのための別々の無線リソース送信パターン(RRPT)の形態で、送信するD2D端末によって決定され得る。
【0137】
D2Dデータを送信することを意図するD2D送信機デバイスが、そのD2Dデータが高優先度データのカテゴリに対応するか、または低優先度データのカテゴリに対応するかを(例えば、先に)決定することが可能である。D2D送信機は、例えば、優先度の決定の結果として、そのD2Dデータ送信で使用するための対応するSAおよび/またはデータ無線リソースを決定することが可能である。D2D送信機デバイスは、RRPTが、所与の時間周期にわたる時間/周波数領域における異なる割当て密度によって特徴付けられるなど、高優先度D2Dデータのために使用されることになるRRPT(例えば、第1のRRPT)、または低優先度D2Dデータのために使用されることになるRRPT(例えば、第2のRRPT)を選択することが可能である。D2D送信機は、決定された無線リソース上でSAおよび/またはD2Dデータを送信することが可能である。SAおよびD2Dデータの送信は、例えば、送信することになるデータがもはや存在しない場合、終了することが可能である。適切な無線リソースの再評価および/または決定が、例えば、高優先度SAもしくは低優先度SAに許される無線リソースに変更が存在する場合、または新たなスケジューリング周期が開始した場合、行われ得る。
【0138】
D2Dデータを復号することを意図するD2D受信機が、SAおよび/またはデータ無線リソースを決定することが可能である。D2D受信機は、対応する無線リソース上で高優先度D2D送信が受信され得るか、または低優先度D2D送信が受信され得るかを決定することが可能である。D2D受信機は、D2D信号送信から示されること、もしくは復号されること、もしくは導き出されることが可能であるなどの、D2Dデータのアクセス優先度を表すことが可能な無線リソース送信パターン(RRTP)を決定することが可能である。RRTPの関数として、D2D受信機は、例えば、決定されたパラメータの関数として、無線リソースの少なくともサブセットを復号しようと、かつ/または復調しようと試みることが可能である。
【0139】
優先されたアクセスを使用するD2Dデータのための異なる無線リソース送信パターン(RRPT)は、例えば、タイミング関係から送信するD2D端末によって決定され得る。高優先度D2Dデータまたは低優先度D2Dデータで使用するためのRRPTは、例えば、所与の時間周期にわたる時間/周波数領域における異なる割当て密度によって特徴付けられることが可能である。
【0140】
例えば、参照信号を使用してタイミングパラメータを決定する場合、これらは、D2DSS、DL Sync信号、またはPD2DSCHなどのタイミング信号および/または周波数獲得信号の発生であり得る。送信するD2D端末が、タイミング基準の発生に関するベースラインパターンなどの、RRPT(例えば、第1のRRPT)を決定することが可能である。送信するD2D端末は、例えば、決定されたRRPTを入力(例えば、第1の入力)として、かつD2Dデータが高優先度であるか、または低優先度であるかのパラメータを入力(例えば、第2の入力)として使用することによって、そのD2D送信のために使用するための調整されたRRPT(例えば、第2の調整されたRRPT)を決定することが可能である。タイミング関係は、SFNなどの1つまたは複数のパラメータとして時間を表すインデックスまたはカウンタを使用する式を介して実行されること、または与えられることが可能である。タイミング関係は、値のビットマップまたは表にされたセットによって与えられ得る。例えば、高優先度D2D送信機会が、送信機からのD2DSSの測定された発生から開始して4番目のサブフレームごとの送信をもたらすベースラインRRPTパターンから決定されることが可能である一方で、低優先度D2D送信機会が、第1のD2DSS発生から3サブフレームだけオフセットされながら、12番目のサブフレームごとに(例えば、のみ)決定されることが可能である。
【0141】
本明細書において説明される例は、2つのより多くの優先度クラス、または異なるタイミング関係の使用に拡張され得る。
【0142】
アクセス機構は、高優先度デバイスに関して保証された隔離されたリソースを使用することが可能である。
【0143】
優先度アクセスは、より高い優先度データ送信によって使用され得るリソースのセットを保証すること、および/または潜在的に確保することによって実行され得る。リソースは、SAおよび/またはデータプールのための時間/周波数リソースのセット(例えば、パターンのセットを含む)に対応することが可能である。より高い優先度WTRUが、これらのリソースに対して保証されたアクセスを有することが可能であり、より低い優先度WTRUが、高優先度確保されたデータリソースを、例えば、それらのリソースが高優先度データによって使用されていない場合、使用することが可能である。
【0144】
SAリソースプールは、異なる優先度アクセスWTRUおよび/またはデータ送信のために時間および/または周波数において隔離され得る。例えば、スケジューリング周期における最初のNのSAサブフレームが、高優先度データを送信するデバイス、および/または高優先度デバイスであり得るデバイスによって(例えば、そのようなデバイスによってのみ)使用され得るサブフレームに対応することが可能である。
【0145】
WTRUが、WTRUにおいて利用可能なデータと比べて、より高い優先度を有するデータの送信のために構成されたリソース(例えば、SAリソース/サブフレーム)を監視することが可能である。WTRUは、より高い優先度データ送信のために確保されたサブフレームを監視することが可能である。
【0146】
WTRUが、少なくともX(例えば、Xは、構成可能な数であり得る)のより高い優先度スケジューリング発生が、より高い優先度SAリソース上で検出され得る(例えば、事前定義されたウインドウにわたる現在のもしくは過去のスケジューリング周期において)ことを決定した場合、WTRUは、低優先度データのために確保された/構成されたリソースプール上で(例えば、そのようなリソースプール上でのみ)より低い優先度データを送信することが可能である。WTRUが、少なくともXのより高い優先度スケジューリング発生がより高い優先度SAリソース上で検出され得ることを決定した場合、WTRUは、低優先度データのために使用されることになるRRPTのリストから選択された、または送信のために利用可能なデータの優先度レベルのために構成されたRRPTのうちの1つまたは複数(例えば、1つ)を使用して送信する(例えば、そのようにしてのみ送信する)ことが可能である。このことは、少なくとも1つの高優先度データ送信が存在する場合、より低い優先度WTRUが、より高い優先度データのためのリソースを使用しようと試みないことが可能である。X未満のスケジューリング発生が検出された場合、WTRUは、より高い優先度データのため、およびより低い優先度データのために構成されたデータリソースプールからリソースを選択することが可能である。X未満のスケジューリング発生が検出された場合、WTRUは、より高い優先度データのため、およびより低い優先度データのために確保されたRRPTのリストから選択することが可能である。
【0147】
WTRUは、高優先度SAリソース上で送信されるSAを(例えば、先に)復号し、高優先度データによって使用されるリソースのセットもしくはRRPTのセットを決定することが可能である。WTRUは、高優先度データによって使用されるリソースのセットもしくはRRPTのセットを、使用することになる利用可能なRRPTもしくは利用可能なリソースのリストから除外することが可能である。このことは、より低い優先度データを送信するWTRUが、より高い優先度データを送信するのに使用されないことが可能なリソースを利用することを可能にし得る。
【0148】
80ミリ秒のスケジューリング周期ごとに4つのSAサブフレームが、D2D送信のために構成され得る。SAサブフレーム1~4のセット(例えば、完全なセット)が、例えば、高優先度D2Dデータに関してWTRUによって送信および/または受信のために使用され得る。SAサブフレーム3~4のサブセットが、低優先度D2DデータのためにWTRUによって使用され得る(例えば、SAサブフレーム3~4のサブセットのみが、低優先度D2DデータのためにWTRUによって使用され得る)。WTRUが、それが送信しなければならないD2Dデータが高優先度D2Dデータであるか、または低優先度D2Dデータであるかを(例えば、先に)決定することが可能である。WTRUが、そのD2Dデータが低優先度であることを決定した場合、WTRUは、他のWTRUによる高優先度D2D送信が、4つの利用可能なSAサブフレームにおけるSAを復号することからスケジューリング周期に関して告知されるかどうかを決定することが可能である。それが、そのような高優先度SAを見出した場合、それは、復号情報を抽出し、かつ/またはこれらの高優先度SAに対応する送信パラメータを決定することが可能である。WTRUは、他の高優先度WTRUによって現在、使用中であるD2D SAのセット、および対応するD2Dデータサブフレームを決定することが可能である。WTRUは、決定された高優先度WTRU(例えば、決定されたすべての高優先度WTRU)によって使用中でないSAおよび/またはD2Dデータリソースを選択し、それ自らのSAを送信することが可能である。利用可能なSAおよび/またはD2Dデータリソースが見出され得ない場合、その送信は、延期され得る。例えば、前述されるとおり、WTRUが、そのD2Dデータが高優先度であることを決定した場合、それは、それ自らの送信のために利用可能なSAおよび対応するD2Dデータリソース(例えば、それ自らの送信のためのいずれかの利用可能なSAおよび対応するD2Dデータリソース)を選択することが可能である。
【0149】
本明細書において説明される1つまたは複数の技法において、ことによると、例えば、シナリオのなかでもとりわけ、低優先度WTRUによって復号される高優先度WTRU送信の数が、何らかの値Nより大きい可能性がある場合、低優先度WTRUは、以下のうちの1つまたは複数を使用する挙動を有することが可能である。すなわち、
同一のスケジューリング周期における別のSAプールおよび/またはデータプールの上で送信する
同一のSAプールを使用するが、同一のスケジューリング周期における別のデータプール上で送信する
同一のスケジューリング周期における同一のSAおよび/またはデータプールを使用するが、高優先度WTRUのうちのいずれかによって使用されないことが可能なSAに関するTRPTおよび/または時間周波数リソースを使用して送信する
現在のスケジューリング周期において送信電力を低減する
次のスケジューリング周期、および/または将来におけるランダムな時間に送信を延期する、かつ/または
再送タイマを開始し、タイマは、いくつかの技法において、ことによると、満了した後、WTRUが、例えば、シナリオのなかでもとりわけ、前述されることのうちの1つまたは複数を再試行することが可能である。
【0150】
いくつかの実施形態において、例えば、シナリオのなかでもとりわけ、SAリソースに関して、ことによると、SAリソースの衝突を回避するのに、かつ/またはことによると、SAリソースが、高優先度ユーザによってより容易にアクセス可能であることを可能にするのに、高優先度のために使用可能なSAサブフレームが、時間的に先に(例えば、低優先度SAと比較されて)発生する(部分的に、または完全に)ことが可能である。高優先度WTRUに関連付けられたSAリソース、および/または低優先度WTRUに関連付けられたものが、シグナリング経由で(例えば、異なるSAプールに割り当てられることによって)WTRUにおいて構成されることが可能であり、かつ/または1つもしくは複数の、またはすべてのWTRUにおいて静的に構成されることが可能である。
【0151】
例えば、特定の送信プールに関するサブフレームリソースおよび/またはリソースブロックとして構成されたSAリソースのセット(0<=N PUCCH<N2)が、2つのセットに分離されることが可能であり、0<=N_PUCCH<N1が、高優先度ユーザのために確保されることが可能であり、N1<=N_PUCCH<N2が、低優先度ユーザのために確保されることが可能である(例えば、より早期のサブフレームにおけるリソースは、より少ない、または同一のN_PUCCHインデックスを有することが可能である)。ことによると、高優先度WTRUが、特定のプールを使用して送信する場合、WTRUは、高優先度ユーザのために確保されたSAリソース(かつ、ことによると、いくつかの技法において、そのようなリソースのみ)をランダムに選択し、かつ/または利用することが可能である。
【0152】
高優先度(例えば、第1の優先度)を有するWTRUが、所与のスケジューリング周期におけるD2D SA送信のために構成されたいずれかのSAリソースを選択し、かつ/または利用することが可能である。低優先度(例えば、第2の優先度)を有するWTRUが、高優先度送信のために確保されたSAリソースの一部ではない可能性があるいずれかのSAリソースを利用することが可能である。低優先度WTRUは、高優先度WTRUに関連付けられたSAを復号することによってそのような決定を行うことが可能である。
【0153】
例えば、高優先度WTRUによって選択され得る第1のN1時間周波数ブロックが、低優先度WTRUによって選択され得る第1のN2時間周波数ブロックに時間において先行して発生することが可能である(例えば、常に発生することが可能である)。すなわち、高優先度WTRUに関するN1が、セット0<N1<K1に入っていることが可能である一方で、低優先度WTRUに関するN2が、N1<N2<K2のどこかに入っていることが可能である。例えば、パラメータN1、N2、K1、および/またはK2は、サブフレーム番号またはサブフレームインデックスなどの時間インデックスを参照することが可能である。高優先度WTRU送信に関する第1のSAプールが、0からK1=3まで番号が付けられたサブフレームにおいて利用可能であり得る。低優先度WTRU送信のために第2のSAプールが、0からK2=8まで番号が付けられたサブフレームにおいて利用可能であり得る。ことによると、シナリオのなかでもとりわけ、低優先度WTRUが、サブフレームN1=0、1、および/または2において高優先度WTRU送信を検出しないことが可能である場合、それは、サブフレームN2>2におけるSAリソースを利用することが可能である。例えば、パラメータN1、N2、K1、および/またはK2は、番号が付けられ、かつ/またはインデックスが付けられたRB/サブフレーム時間周波数リソースとして識別されるなどの、時間周波数インデックスを参照することが可能である。高優先度WTRU送信のための第1のSAプールが、0からK1=2まで番号が付けられたサブフレームにおいて、かつサブフレームごとに50RBにおいて利用可能であって、1つもしくは複数、またはそれぞれ、インデックスが付けられた150のRB/サブフレーム時間周波数リソースをもたらすことが可能である。低優先度WTRU送信のための第2のSAプールが、サブフレームごとに20RBを使用して、0からK2=5まで番号が付けられたサブフレームにおいて利用可能であって、1つもしくは複数、またはそれぞれ、インデックスが付けられた120のRB/サブフレーム時間周波数リソースをもたらすことが可能である。ことによると、シナリオのなかでもとりわけ、例えば、低優先度WTRUが、インデックスが付けられた150の高優先度RB/サブフレーム時間周波数リソースにおいて高優先度WTRU送信を検出しない可能性がある場合、それは、インデックスが付けられた120の低優先度RB/サブフレーム時間周波数リソースにおけるSAリソースを利用することが可能である。
【0154】
低優先度送信を有するWTRUが、ことによると、高優先度WTRUのために確保されたスケジューリング周期のためのSAリソース(例えば、その少なくとも一部分を)、シナリオのなかでもとりわけ、例えば、低優先度送信を有するWTRUが、これらのリソースが使用され得ることを決定することが可能である後、使用することが可能である。例えば、SA(初期送信および/または再送)が、一緒に関連付けられている少なくとも2つの別々の時間/周波数ブロックを含む場合、低優先度送信を有するWTRUが、ことによると、例えば、第1のPUCCH送信が使用されないことが可能であることを決定した後、高優先度WTRU送信に属することが可能な残りのPUCCH送信を使用することが可能である。WTRUは、より少ない反復、変更された送信電力、および/または低減されたMCSのうちの1つまたは複数で送信することが可能である。低優先度WTRUは、ことによると、シナリオのなかでもとりわけ、例えば、より高い優先度WTRUによる送信が存在しないことを決定している場合、低優先度WTRUのために確保されていないSAリソースを利用することが可能である。いずれの選択を行うかの決定は、ことによると、例えば、シグナリングされた基準に基づいて、ランダムな決定であることが可能であり、かつ/またはチャネル測定に基づくことが可能である。
【0155】
WTRUが、1つまたは複数の送信プール上で本明細書において説明される例における同一の挙動または異なる挙動を適用することが可能であり、かつ、ことによると、いくつかのシナリオにおいて、同時にそうすることが可能である。例えば、低優先度WTRUが、ことによると、送信することになるプールを選択する前に、1つもしくは複数の、または複数のプールにおける高優先度送信をリッスンすることが可能である。異なるプールが、高優先度WTRU送信および/または低優先度WTRU送信の間でSAリソースに関する異なる確保規則を有することが可能である(例えば、プール1が、高優先度および/または低優先度のための1つまたは複数の別々のSAリソースを有することが可能である一方で、プール2は有さないことが可能である)。
【0156】
本明細書において説明されるフィーチャを使用して、高優先度D2D送信が、構成され、かつ/または利用可能なD2D送信リソースに優先的アクセス(例えば、第1のアクセス)を有することが可能である。低優先度D2D送信が、これらの関数として選択されることが可能であり、D2D送信リソースが依然として利用可能である場合、送信されることが可能である。WTRUが、サブフレームを搬送しているSAにおいて着信するSAを復号して、それらが、監視されるトークグループの一部として対応するD2Dデータを受信することが可能であるかどうかを決定していることが可能であることを所与として、SAを復号することから獲得される利用可能な情報を使用して、いずれのD2D送信リソースが占有されているかを決定することは、追加される復号する複雑さがほとんどなしに手に入ることが可能である。
【0157】
いくつかの実施形態において、特定のリソースが、高優先度送信のために確保されることが可能であり、かつ/または高優先度WTRUが、それらが高優先度SAおよび/または所与のスケジューリング周期に関するデータリソースを使用することが可能であることを低優先度WTRUに示す占有フラグを送信することが可能である。占有フラグは、SAの一部として(例えば、SAの始めに)送信されることが可能であり、かつ/または目標スケジューリング周期に先立ってSAにおいて送信されることも可能であり、ことによると、例えば、1つまたは複数の将来のスケジューリング周期における1つまたは複数のSAリソースの占有を示す。占有フラグは、1つもしくは複数の、またはすべてのD2D WTRUによって読み取られ得る別個のチャネル(例えば、D2DSSおよび/またはPD2DSCH)において送信され得る。フラグが、(例えば、単一の)SAリソースに、プールおよび/またはリソースに、かつ/またはD2Dの送信に利用可能な1つもしくは複数の、またはすべてのリソースに関連付けられることが可能である。
【0158】
例えば、80ミリ秒のスケジューリング周期ごとに4つのSAサブフレームが、D2D送信のために構成され得る。サブフレーム1および2に関連付けられた(例えば、単一の)占有フラグが、高優先度WTRUがこれらのサブフレームのいずれかを利用することが可能である場合にはいつでも、設定され得る。低優先度WTRUが、SAを送信すること、および/または(例えば、その後)データを送信することを所望することが可能である。WTRUは、占有フラグの存在を検査して、ことによると、例えば、そのスケジューリング周期に関してSAを送信することを計画しているより高い優先度WTRUが存在するかどうかを決定することが可能である。シナリオのなかでもとりわけ、占有フラグが設定されている場合、低優先度WTRUがサブフレーム3および4を利用することが可能である(例えば、サブフレーム3および4のみを利用することが可能である)。シナリオのなかでもとりわけ、占有フラグが設定されていない場合、より低い優先度WTRUは、送信のために任意のSAリソースを選択することができる。
【0159】
例えば、スケジューリング周期x上でリソースを選択している(例えば、かつ/またはこのことを、占有フラグを使用して示している)可能性がある高優先度WTRUが、それが同一のSAリソース、および/または後続のSA周期上のデータ(例えば、RRPT)を再使用する可能性があることを示すことも可能である。とりわけ、そのようなシナリオにおいて、低優先度WTRUは、例えば、次の2つのスケジューリング周期に関して高優先度リソースを使用しないことが可能である。
【0160】
WTRUが、低優先度ユーザに宛先指定されることが可能な占有フラグを送信することを可能にされるように構成されること(例えば、eNBおよび/またはProSe機能によって)が可能であり、かつ/または事前構成されることが可能である。例えば、WTRUが、「特別なユーザ」(警察署長、消防署長その他)によって使用されるように構成され得る。WTRUが、ことによると、例えば、いくつかの条件および/またはトリガ(例えば、緊急事態状況)の下で、占有フラグを送信することが可能である(例えば、そうすることを可能にされ得る)。このトリガは、WTRUが、時間の周期、例えば、有限の時間の周期にわたってそうすることを可能にし得る。
【0161】
いくつかの実施形態において、WTRUは、高優先度データのために確保され得るSAのためのリソースのセットおよび/またはRRPTのセットの信号強度および/または信号占有率を測定すること、および/または決定することが可能である。WTRUは、ことによると、例えば、信号強度および/または信号占有率が何らかの事前定義された、かつ/または知られている閾値を下回っている場合、それらのリソースを送信することが可能である(例えば、そのような場合にのみ送信することが可能である)。測定は、WTRUが送信することを所望し得る時点および/またはスケジューリング周期において行われることが可能であり、かつ/またはそれらは、過去のスケジューリング周期で行われ、かつ/または過去のいくつかのスケジューリング周期にわたって平均された測定を含むことが可能である。測定は、測定および/またはRRSI、および/または同様の占有率測定または干渉測定を含むことが可能である。閾値は、静的に定義されることが可能であり、かつ/またはそれらは、RRCシグナリング経由で、かつ/またはD2D同期チャネル(PD2DSCH)におけるPHY層シグナリング経由でWTRUにおいて構成されることが可能である。
【0162】
例えば、80ミリ秒のスケジューリング周期ごとに4つのSAサブフレームが、D2D送信のために構成され得る。SAサブフレーム1~4の完全なセットが、高優先度D2Dデータに関するWTRUによる送信および/または受信のために使用され得る。SAサブフレーム3~4のサブセット(例えば、そのようなサブセットだけが)、低優先度D2Dデータに関してWTRUのために使用され得る。WTRUが、それが送信することを所望し得るD2Dデータが高優先度D2Dデータであるか、または低優先度D2Dデータであるかを決定することが可能である。シナリオのなかでもとりわけ、D2Dデータが低優先度である場合、WTRUは、SAサブフレーム1および/または2の信号占有率を検査することが可能である。信号占有率は、例えば、最後のNのサブフレームにわたるRSSIの平均された測定であることが可能である。これらのサブフレームのいずれかの信号占有率測定が閾値を下回っている場合、送信することになる低優先度データを有するWTRUは、送信のためにそのサブフレームを選択することが可能である。シナリオのなかでもとりわけ、占有率測定が閾値を超えている場合、送信することになる低優先度データを有するWTRUは、送信のためにサブフレーム3および/または4を使用することが可能である。シナリオのなかでもとりわけ、送信することになる高優先度D2Dデータを自らが有すると決定することが可能なWTRUは、SAサブフレーム1および/または2を使用して送信することが可能であり、かつ/または4つのSAサブフレームのうちのいずれかの上で送信することが可能である。
【0163】
いくつかの実施形態において、異なる優先度レベルが存在することが可能であり、対応するように、異なるSAサブフレームおよび/または異なる閾値が存在することが可能である。最低の優先度レベル(例えば、4つのレベルのうちの)を有するWTRUが、4つのサブフレームのうちの1つもしくは複数、またはそれぞれに関して占有率測定を検査することが可能である。シナリオのなかでもとりわけ、4つのサブフレームのうちのいずれかの占有率レベルが、そのサブフレームに関する対応する閾値を下回っている場合、WTRUは、占有率レベルが閾値を下回っていたサブフレームのいずれかの上で送信することが可能である。シナリオのなかでもとりわけ、SAサブフレームのいずれもこの基準を満たさない(例えば、いずれの時間においても)場合、送信することになる低優先度データを有するWTRUは、それの送信を次のSA周期に延期することが可能であり、かつ/または説明される技法を繰り返すことが可能である。
【0164】
1つまたは複数の技法において、SAおよび/またはデータリソースの1つもしくは複数、またはセットが確保され得る。高優先度WTRUが、シナリオのなかでもとりわけ、ことによると、そのようなリソースを利用している場合に、低優先度WTRUと比べて、より高い電力で送信することが可能である。高優先度送信を有するWTRUは、これらの確保されたリソースを使用することが可能である(例えば、そのようなリソースを使用するように制限されることが可能である)。高優先度送信を有するWTRUは、ことによると、高優先度WTRUに関連付けられた送信電力値を尊重しながら、1つもしくは複数の、またはすべてのリソースを使用することが可能である。低優先度送信を有するWTRUは、ことによると、低優先度WTRUに関連付けられた送信電力値を尊重しながら、1つもしくは複数の、またはすべてのリソース(例えば、確保されたリソース、および/または確保されていないリソース)を使用することが可能である。低優先度WTRUが、高優先度WTRUのために確保されたリソース上で、より低い送信電力で送信することが可能な1つまたは複数の技法が、本明細書において説明される他の技法と組み合わせて使用され得る。
【0165】
本明細書において説明される技法のうちの1つまたは複数において、高優先度WTRUのための保証された隔離されたリソースが、ネットワークによってシグナリングされることが可能であり(例えば、RRCシグナリング、NASシグナリング、および/またはMACシグナリング経由で)、かつ/または静的に決定されること、および/または定義されることが可能である。それらは、ProSe機能によって定義されること/決定されることが可能である。保証された隔離されたリソースの存在は、ことによると、1つまたは複数の規則に基づいて、1つもしくは複数の、または各WTRUによって動的に決定されることが可能であり、かつ/またはすべてのWTRUに関して同一でないことが可能である。例えば、低優先度WTRUが、ことによると、例えば、現在のスケジューリング周期および/もしくは以前のスケジューリング周期の行われた測定、および/または高優先度WTRUの存在の現在の決定および/もしくは過去の決定に基づいて、隔離されたリソースが所与のスケジューリング周期上に存在し得ると決定することが可能である。例えば、低優先度WTRUが、ことによると、例えば、そのような決定が、隔離されたリソースがまったく存在しない可能性があることを示すことが可能なスケジューリング周期上で通常のリリース12規則を使用して動作しながら、これらのスケジューリング周期上で1つまたは複数の隔離されたリソースに関連付けられた規則を尊重することが可能である。
【0166】
本明細書において説明されるフィーチャは、SAサブフレームを使用して特定の、かつ/または限定された構成を使用することが可能であり、動作原理は、D2D送信のために許されるD2Dサブフレームおよび/または周波数領域を含むなどの、SA以外のD2Dサブフレームに拡張されることが可能である。本明細書において説明されるフィーチャは、2つより多くの優先度レベル、例えば、低および高より多くの、例えば、低、中、および高、優先度の範囲、その他の事例に関して適用され得る。本明細書において説明されるフィーチャ(例えば、より高い優先度WTRUが時間/周波数リソースを先に使用することを可能にし、より低い優先度WTRUが、時間/周波数におけるそれ自らのD2D送信リソースを、いずれが、より高い優先度WTRUによって使用中と告知されているかを決定した後(例えば、決定した後にのみ)選択することを可能にする段階的D2D送信リソース)は、他のD2D信号、および/またはSA以外のチャネルに適用されることが可能である。
【0167】
D2D制御およびデータに関するアクセス機構が、提供され得る。
【0168】
制御シグナリングを搬送するD2Dデータ送信が、指定された時間/周波数リソースのセットにおけるWTRUによって受信されること、および/または送信されることが可能である。
【0169】
D2D制御シグナリングは、フロア制御、セッション制御、接続確立、および/または同様の目的で、例えば、グループ呼を管理するようにD2D WTRUの間で交換されるアプリケーション層制御メッセージを参照することが可能である。D2D制御シグナリングは、WTRUにおけるD2D接続ならびに受信および/または送信を管理する目的で使用される無線メッセージに対応することが可能である。アプリケーション層における制御シグナリングは、自己完結型のD2D PDUであることが可能であり、またはそれは、VoIPパケット、もしくはそのセグメントを搬送するなどのD2Dデータと多重化されることが可能である。
【0170】
D2D制御メッセージの送信および/または受信のための指定された時間/周波数リソースのセットが、以下のパラメータ、すなわち、フレームカウンタもしくはサブフレームカウンタなどのタイミング値、セル全体のフレーム値もしくはD2Dシステムフレーム値、参照サブフレームもしくは参照フレームに適用されるタイミングオフセット値、選択されたセル全体の信号もしくはチャネルまたはD2D信号もしくはD2Dチャネルの発生に適用されるオフセット、周波数領域の周波数インデックス、RB、もしくはグループ、セル全体の識別子もしくはD2Dシステム識別子もしくはWTRU識別子、グループ通信識別子、またはチャネルインデックス値もしくはグループインデックス値のうちの1つまたは複数から獲得され得る。
【0171】
いくつかのまたはすべてのパラメータは、WTRUにおいて事前構成されることが可能であり、またはそれらは、システム動作中の構成シグナリングを介して獲得されることが可能であり、またはそれらは、ルックアップテーブルもしくは式もしくは均等物を用いてWTRUによって導き出されることが可能である。WTRUは、例えば、D2Dサブフレーム、許される周波数領域その他を決定した後、D2D送信リソースを、利用可能な送信リソースの限定され、かつ/または指定されたサブセットとして導き出すことが可能である。
【0172】
WTRUは、可能なD2Dデータサブフレームのサブセットを備えることが可能な選択され、かつ/または確保されたサブフレームのセットにおいてD2D制御メッセージを送信すること、または受信することが可能である。40ミリ秒のスケジューリング周期が使用される場合、4番目ごとのスケジューリング周期が、例えば、1つの、選択された、または可能な1つもしくは複数の、または各D2D通信グループに関して、D2D制御メッセージもしくはシグナリングを含み得る。
【0173】
時間/周波数送信パターンのセットが、D2D制御メッセージの送信および/または受信のために使用され得る。送信パターンのセットは、所定であること、および/もしくは固定であることが可能であり、またはそれは、D2D WTRUによって、例えば、D2D送信パラメータの関数として導き出されることが可能である。D2Dデータサブフレーム割当ての後に続いて可能な64の送信パターンが獲得される場合、それらのうちの最初の7つ(例えば、それらのうちの最初の7つのみ)が、D2D通信グループに関連付けられたD2D制御シグナリングを送信する目的で使用され得る。本明細書において説明されるフィーチャを使用して、有用な、かつ/または時間クリティカルなD2D制御シグナリングが、システムにおける確保されたD2D送信リソースを利用することが可能であり、例えば、それは、VoIPなどのD2DデータがD2D送信リソースにおいて同時に送信される場合、干渉されないこと、または送信機会の欠如を被らないことが可能である。
【0174】
D2D送信機デバイスが、D2Dデータを送信することが可能である。本明細書において説明される例に関して、D2Dデータを送信することを意図するD2D送信機デバイスが、送信に利用可能な最高優先度データ、およびD2Dデータの関連付けられた優先度レベルを決定する(例えば、先に決定する)ことが可能である。WTRUが、WTRU(例えば、高優先度WTRU)の優先度レベルを決定することが可能である。D2D送信機は、例えば、優先度の決定の結果として、それのD2Dデータ送信で使用するための対応するSAおよび/またはデータ無線リソースを決定することが可能である。D2D送信機は、決定された無線リソース上でSAおよび/またはD2Dデータを送信することが可能である。WTRUは、それが使用し得るD2Dリソースを、例えば、システムにおけるより高い優先度ユーザによって使用されるリソースの関数として決定することが可能である。SAおよびD2Dデータの送信は、例えば、送信することになるデータがもはや存在しない場合、終了することが可能である。例えば、高優先度SAもしくは低優先度SAに関して許される無線リソースの変更が存在することが可能な場合、または新たなスケジューリング周期が開始することが可能な場合、または時間限定された許可(grant)が満了することが可能な場合、適切な無線リソースの再評価および/または決定が行われ得る。
【0175】
D2D受信機デバイスが、D2Dデータを受信することが可能である。D2Dデータを復号することを意図するD2D受信機デバイスが、SAおよび/またはデータ無線リソースを決定することが可能である。D2D受信機デバイスが、対応する無線リソース上で高優先度D2D送信が受信され得るか、または低優先度D2D送信が受信され得るかを決定することが可能である。D2D受信機デバイスは、受信され得るD2Dサービスなどの、パラメータの関数として決定された1つもしくは複数の無線リソース、またはすべての無線リソース、および/または無線リソースの選択されたサブセット(例えば、そのようなサブセットのみ)を復号しようと試みることが可能である。例えば、デバイスによって受信されることになる進行中の高優先度D2Dデータ送信が存在する場合、それは、例えば、受信機処理制約が存在する場合、より低い優先度SAおよび/またはデータプールに対応する無線リソース上で受信しないことを選択することが可能である。例えば、デバイスが、低優先度背景サービスシグナリングなどの、選択されたタイプ(例えば、或る選択されたタイプのみ)のD2D信号/チャネルを受信するように構成され得る場合、それは、高優先度SA/データプールに対応する無線リソースの受信および/または処理をしないで済ますことが可能である。D2D受信機デバイスは、決定された無線リソースを使用して、D2Dデータ送信を復調すること、および/または処理することが可能である。
【0176】
優先度ベースのアクセスは、無線リソースの競合解決を利用することが可能である。
【0177】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、例えば、D2D送信のための時間/周波数リソースを決定している間に、永続性パラメータの使用を介して実現され得る。
【0178】
優先されるD2Dアクセスで使用するための永続性パラメータは、例えば、1つもしくは複数のD2Dデータ信号/チャネルのための、または1つもしくは複数の、またはいくつかのD2Dデータ信号/チャネルのためのD2D発見などの、スケジューリング割当て(SA)、D2Dデータ、制御シグナリングもしくはサービスシグナリングのための無線リソースに関連付けられることが可能である。永続性パラメータの使用は、ランダムなリソース選択、チャネルビジー機構、またはD2D許可(grant)を用いたリソース割当てなどの異なるリソース選択アプローチと組み合わせられることが可能である。
【0179】
図8は、永続性パラメータ(例えば、SA)を使用するD2Dデータのための優先度ベースのアクセスの例示的な図である。図8において、永続性パラメータが、送信することになるD2Dデータを有するD2D送信機デバイスによって、無線リソースが送信機デバイスによって使用され得るかどうかを決定するのに、かつそれらが使用され得る場合、スケジューリング周期の始めに優先度ベースのD2Dデータのために使用され得るSAリソースを決定するのに使用されることが可能である。
【0180】
D2Dデータを送信することを意図するD2D送信機は、利用可能なSAリソースのセットを決定することが可能である。D2D送信機は、受信された構成シグナリングから、事前記憶された情報から、かつ/またはチャネル測定からなど、異なる手段によっていずれのSAリソースが利用可能であり得るかを決定することが可能である。利用可能であると見なされるSAリソースに関して、D2D送信機は、1つまたは複数の(例えば、すべての)SAアクセス機会に関して0...1からランダムな数を引くことが可能である。D2D送信機は、所与のSAアクセス機会に関して引かれたランダムな数が、高優先度データに関するなどの閾値(例えば、PH=0.2)より高いかどうかを比較することが可能である。はいである場合、それは、そのアクセス機会におけるSAに対応するリソース上で任意の高優先度D2Dデータを送信することを選択することが可能である。D2D送信機が、送信することになる低優先度D2Dデータを有する場合、それは、例えば、引かれたランダムな数が閾値(例えば、PH=0.8)より高い場合、所与のSAアクセス機会を有効であると見なすことが(例えば、そのような場合のみ)可能である。結果として、D2D送信機が、1つまたは複数の有効なアクセス機会を決定した場合、それは、そのような選択されたSAアクセス機会上で送信することが可能である。D2D送信機は、次の来たるべきSAリソースプールに関して前述のことを繰り返すことが可能である。
【0181】
D2D送信機が、例えば、任意の高優先度データの(例えば、排他的)送信のために、或る数(例えば、約60%)のSAアクセス機会を有効であると決定する(例えば、平均で)ことが可能である。D2D送信機は、任意の低優先度データおよび/または高優先度データに関して或る数(例えば、20%)を有効であると決定することが可能である。D2D送信機は、或る数(例えば、約20%)のSAアクセス機会を禁じられたものと見なすことが可能である。
【0182】
永続性パラメータの使用は、高優先度D2Dデータが、低優先度D2Dデータと比べて、(例えば、相当に)より頻繁にD2D端末によって送信されることを可能にされることを統計的にもたらし得る。D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、より高い優先度データ(例えば、制御シグナリング)および/またはより高い優先度ユーザに、より低い優先度ユーザと比べて、より頻繁にSAおよび/またはデータのリソース選択を獲得させることによって向上させられ得る。
【0183】
図8は、SAまたはデータプールを有する2つより多くの優先度クラスに拡張され得る。例えば、N=4の優先度カテゴリに関連付けられた永続性パラメータが使用され得る。D2Dデータ送信のためのアクセス機会は、決定され、かつ/またはシグナリングされ、かつ/または異なるサブフレームおよび/または周波数領域の範囲内に限定された時間/周波数リソースのセットから解釈され得る。利用可能なリソースのリストは、先行する測定および/またはチャネル観察から獲得され得る。本明細書において説明される例は、周波数領域におけるD2Dアクセス機会ではなく、時間を表すサブフレームおよび/またはカウンタおよび/またはインデックスに関連付けられた永続性パラメータに拡張され得る。時間および/または周波数リソースは、隣接していないことが可能である。
【0184】
本明細書において説明される原理は、独立に、または1つまたは複数のスケジューリング周期と併せて、半永続的な、時間限定された、または動的に許可されるD2Dデータ送信のために同様に適用することが可能である。本明細書において説明される例は、SAアクセス機会のコンテキストにおいて使用され得るが、D2Dアクセス機会に関連付けられた永続性パラメータの使用は、D2Dデータサブフレームに、かつ/または異なるD2Dチャネルもしくはシグナリングメッセージを使用するために同様に適用されることも可能である。例えば、D2D制御シグナリングではなく、D2D発見メッセージのための優先度ベースのアクセスが、本明細書において説明されるとおり決定されることが可能である。
【0185】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、例えば、D2D送信のための有効な時間/周波数リソースを決定しながら、永続性パラメータの使用を介して実現され得る。
【0186】
D2D送信機デバイスが、D2D送信機会が、例えば、永続性パラメータと併せたチャネル測定の組合せとして、許され得るかどうかを決定することが可能である。チャネル測定は、候補D2D送信機会の(例えば、ランダムな)選択によって置き換えられてもよい。
【0187】
優先されるD2Dアクセスで使用するための永続性パラメータは、制御するデバイスによって公示され得る。制御するデバイスは、D2D端末であることが可能である。制御するデバイスは、基地局などのLTE無線ネットワークデバイスであり得る。
【0188】
制御するデバイスが、高優先度D2Dデータ送信のために使用されることになる無線リソースに関連付けられた永続性パラメータのセット(例えば、永続性パラメータの第1のセット)をシグナリングすることが可能である。制御するデバイスが、より低い優先度D2Dデータ送信のために使用されることになる永続性パラメータのセット(例えば、永続性パラメータの第2のセット)無線リソースをシグナリングすることが可能である。永続性パラメータは、異なるタイプのD2Dデータおよび/または制御メッセージもしくはサービスメッセージを区別することが可能であり、異なるタイプのシグナリングに関して異なるパラメータセットを含むことが可能である。
【0189】
制御するデバイスは、BCHブロードキャストチャネルまたはPD2DSCHブロードキャストチャネルなどの共有される制御チャネルを使用することによってそれらの無線リソースセットを(例えば、明示的に)シグナリングすることが可能である。BCH上のシステム情報は、サブフレーム番号もしくはサブフレームセットのいずれか1つもしくは両方、または永続性パラメータと組み合わせた、もしくは関連した周波数リソースの組合せを包含することが可能である。永続性パラメータは、与えられる(例えば、明示的に)ことが可能である。永続性パラメータは、それらが通信される順序上で導き出される(例えば、暗黙に)ことが可能である。永続性パラメータは、インデックスリストの一部として与えられることが可能である。
【0190】
優先されるD2Dアクセスで使用される永続パラメータは、例えば、以下、すなわち、観察される信号条件、チャネル測定、送信衝突および/もしくは干渉の感知、より高い優先度WTRUによる送信の検出、タイミング値および/もしくはカウンタ値(例えば、データ待ち時間要件に基づく)、および/またはシグナリングイベントのうちの1つまたは複数の関数として、D2D端末によって調整され得る。
【0191】
送信するD2D端末が、いずれのD2Dアクセス機会も、例えば、永続性検査の結果として許され得ないことを決定する(例えば、第1のインスタンスにおいて決定する)ことが可能である。送信するD2D端末は、それのD2D送信に関する試みを(例えば、第2の)後の時点に延期することが可能である。D2D送信機は、低優先度アクセスに関する閾値をより低い値に(例えば、PL=0.7に)低減することが可能である。このことは、例えば、いくつかの条件が満たされた場合(例えば、信号条件、タイミング値もしくはカウンタ値、シグナリングイベントその他に基づいて)、当てはまることが可能である。(例えば、第2の)後の時点インスタンス中、それが、それの低優先度データを送信することに依然として失敗する場合、それは、閾値をより低い値に、例えば、0.6に低減することが可能である。(例えば、第3の)後の時間インスタンスにおいて、それが、低優先度D2Dデータを送信することに成功した場合、D2D端末は、低優先度データを送信しようとする任意の(例えば、後続の)初期の試みに関して、閾値を初期値、例えば、PL=0.8にリセットすることが可能である。
【0192】
永続性パラメータは、例えば、以下のイベントもしくは観察、成功した、もしくは失敗したアクセス試行、キューにおける利用可能な絶対もしくは相対D2Dトラフィック量、満了におけるタイマ値もしくはカウンタ値(例えば、遅延センシティブなトラフィックに関して、もしくは待ち時間要件を満たすように)のうちの1つまたは複数(例えば、1つ)の関数として、または先行するD2Dデータ送信イベントもしくは受信イベント、他のD2D端末もしくはLTEインフラストラクチャノードから受信される信号もしくはチャネルの受信された信号強度などの関数として、D2D送信機によって調整され得る。D2D端末による永続性パラメータの調整は、D2D発見に関する信号条件、イベント、またはタイマ/カウンタ条件などの関数として調整されている、D2D制御シグナリングに関する継続的な監視および/または更新を受ける永続性パラメータのセット(例えば、永続性パラメータの第1のセット)、D2D高優先度データのためのセット(例えば、D2D高優先度データのための第2のセット)、永続性パラメータのセット(例えば、永続性パラメータの第3のセット)などの異なるタイプのD2Dデータに関して別々に発生することが可能である。
【0193】
D2D端末に関する送信のタイプに適用可能な永続性パラメータは、例えば、他の端末によって送信される、受信されるD2D信号の特性の関数として適応させられることが可能である。そのような信号は、永続性パラメータを適応させるD2D端末に向けられることが可能であり、またはそうでないことも可能である。特性は、以下、すなわち、場合により、特定のチャネル(例えば、PSCCHもしくはPSSCH)からの、時間の周期にわたって受信されるD2D送信の数と関係する適切性、または少なくとも1つの受信されるD2D送信に関連付けられた優先度レベルのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0194】
WTRUが、例えば、それが、少なくとも1つのD2D送信(またはそれに関連付けられたSA)を受信した場合、送信のタイプに適用可能な永続性パラメータを低減することが可能である。受信されるD2D送信は、以下の条件のうちの少なくとも1つ満たさなければならない可能性がある。すなわち、受信されるD2D送信の優先度レベルが、送信のタイプに関連付けられた優先度より高い、またはそのような優先度以上でなければならない可能性がある、受信されるD2D送信が、場合により、同一の、もしくはより高い優先度の、最後に受信されるD2D送信の後、或る持続時間を超えずに受信されなければならない可能性がある、受信されるD2D送信に関連付けられたグループ宛先ID、送信元IDもしくは宛先IDが、或る値と合致しなければならない可能性がある、D2D送信が受信されたリソース(例えば、リソースプール)が、永続性パラメータが適用可能である送信のタイプに関連付けられたリソースプールなどのリソースのセットのうちの1つと合致しなければならない可能性がある。
【0195】
受信されるD2D送信の優先度レベルが、以下、すなわち、優先度の明示的表示などのサイドリンク制御情報に(例えば、PSCCHに)含まれるフィールド、もしくは優先度レベルに関連付けられ得るグループ宛先ID、優先度の明示的表示、または優先度レベルに関連付けられた送信元識別情報もしくは宛先識別情報などの、PSSCHから復号されたトランスポートブロックのMACヘッダにおけるフィールド、D2D送信が受信されたリソース(例えば、リソースプールおよび/またはT-RPT)のうちの1つまたは複数から獲得され得る。
【0196】
1つもしくは複数の、または各受信されるD2D送信に関して、永続性パラメータは、第1のステップサイズだけ低減され得る。永続性パラメータは、それの値が、例えば、受信されるD2D送信がない状況において、より高いレベルに漸進的に復元されるように、規則的間隔で第2のステップサイズ(例えば、通常、第1のステップサイズより小さいことが可能な)だけ増加され得る。WTRUは、過去の評価周期にわたる受信されるD2D送信(または均等なこととして、SA)の数もしくは密度に基づいて、または均等なこととして、D2Dリソース上の推定される負荷に基づいて(例えば、推定される平均SINR、もしくはその他に基づいて)、永続性パラメータの値を周期的に決定することが可能である。
【0197】
WTRUは、受信されるD2D送信のPSCCHまたはPSSCHにおけるフィールドから永続性パラメータの値を受信することが可能であり、それが現在の値より低い場合、かつ/またはこの送信が受信されると開始されるタイマが満了するまで、この値を適用することが可能である。
【0198】
永続性パラメータは、例えば、それが、前述した条件のうちの1つ満たされた場合でさえ、或る値を下回って低下する(または或る値を上回って増加する)ことができないように、定義された範囲内にあるように制約され得る。
【0199】
サポートするパラメータは、より高い層によって構成されること、事前定義されること、または事前構成されることが可能である。そのようなサポートするパラメータは、例えば、ステップサイズ、間隔、評価周期の持続時間、永続性値(例えば、場合により、適用可能な場合、受信されるフィールドの1つもしくは複数の、または各値に関する)、評価周期内の受信される送信の数の対応する間隔、または最小値および最大値のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0200】
本明細書において説明される受信されるD2D信号の特性は、候補リソースのセットのなかのリソースプールの選択を決定することが可能である(例えば、これは、永続性パラメータに加えてであり得る)。例えば、WTRUは、或るメトリックを最大化する、または最小化するリソースプールを選択することが可能であり、メトリックは、リソースプール上の受信されるD2D送信の関数であり得る。メトリックは、本明細書において永続性値に関して説明されるのと同様に評価され得る(例えば、時間の周期における受信されるD2D送信の数がより高い場合、低下する)。
【0201】
D2D端末に関する送信のタイプに適用可能な永続パラメータは、他の1つまたは複数の端末によって送信される、受信されるD2D信号の特性の関数として調整されることが可能である。そのような信号は、永続性パラメータを適応させるD2D端末に向けられることが可能であり、またはそうでないことも可能である。受信されるD2D信号の特性は、場合により、特定のチャネル(例えば、PSCCHもしくはPSSCH)からの、時間の周期にわたって受信されるD2D送信の数と関係する特性、または少なくとも1つの受信されるD2D送信に関連付けられた優先度レベルのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0202】
1つまたは複数の永続性パラメータは、受信されるD2D送信に基づいて調整され得る。例えば、WTRUが、それが少なくとも1つのD2D送信を受信した場合、送信のタイプに適用可能な永続性パラメータを低減することが可能である。受信されるD2D送信は、以下の条件のうちの少なくとも1つ満たさなければならない可能性がある。すなわち、受信されるD2D送信の優先度レベルが、送信のタイプに関連付けられた優先度より高い、またはそのような優先度以上でなければならない可能性がある、受信されるD2D送信が、最後に受信されるD2D送信(例えば、同一の、もしくはより高い優先度の)の後、或る持続時間を超えずに受信される、受信されるD2D送信に関連付けられたグループ宛先ID、または送信元IDもしくは宛先IDが、或る値と合致する、D2D送信が受信されたリソース(例えば、リソースプール)が、永続性パラメータが適用可能である送信のタイプに関連付けられたリソースプールなどのリソースのセットのうちの1つと合致する。
【0203】
受信されるD2D送信の優先度レベルが、以下、すなわち、優先度の明示的表示などのサイドリンク制御情報に(例えば、PSCCHに)含まれるフィールド、もしくは優先度レベルに関連付けられ得るグループ宛先ID、優先度の明示的表示、もしくは優先度レベルに関連付けられた送信元識別情報もしくは宛先識別情報などの、PSSCHから復号されたトランスポートブロックのMACヘッダにおけるフィールド、D2D送信が受信されたリソース(例えば、リソースプールおよび/またはT-RPT)のうちの1つまたは複数から獲得され得る。
【0204】
1つまたは複数の永続性パラメータが、受信されるD2D送信に基づいて調整され得る。以下の例のうちの1つまたは複数を適用することが可能である。
【0205】
D2D送信が受信されると、永続性パラメータが、第1のステップサイズだけ低減され得る(例えば、これは、D2D送信が受信されると1回もしくは複数回、または各回、発生することが可能である)。永続性パラメータは、それの値が、受信されるD2D送信がない状況において、より高いレベルに漸進的に復元され得るように、規則的間隔で第2のステップサイズ(例えば、通常、第1のステップサイズより小さいことが可能な)だけ増加され得る。
【0206】
WTRUは、過去の評価周期にわたる受信されるD2D送信の数に基づいて、永続性パラメータの値を周期的に決定することが可能である。
【0207】
WTRUは、受信されるD2D送信のPSCCHまたはPSSCHにおけるフィールドからの永続性パラメータの値を受信することが可能であり、それが現在の永続性パラメータ値より低い場合、この値を適用することが可能である。値は、送信が受信されると開始されるタイマが満了するまで維持され得る。
【0208】
永続性パラメータは、定義された範囲内に制約され得る。例えば、永続性パラメータは、前述の条件のうちの1つ満たされた場合でさえ、或る値を下回って低下する(または或る値を上回って増加する)ことが可能でない。
【0209】
サポートするパラメータは、より高い層によって構成されること、事前定義されること、または事前構成されることが可能である。サポートするパラメータは、例えば、ステップサイズ、間隔、評価周期の持続時間、永続性値(例えば、適用可能な場合、受信されるフィールドの1つもしくは複数の、または各値に関する)、評価周期内の受信される送信の数の対応する間隔、または最小値および最大値の少なくとも1つを含み得る。
【0210】
本明細書において説明される受信されるD2D信号の特性は、候補リソースのセットのなかのリソースプールの選択を決定することが可能である(例えば、これは、永続性パラメータに加えてであり得る)。例えば、WTRUは、或るメトリックを最大化する(または最小化する)リソースプールを選択することが可能であり、メトリックは、リソースプール上の受信されるD2D送信の関数であり得る。メトリックは、本明細書において永続性値に関して説明されるとおりに調整され得る(例えば、時間の周期における受信されるD2D送信の数がより高い場合、低下する)。
【0211】
優先度ベースのアクセスは、永続的無線リソースを含み得る。
【0212】
D2D通信のための優先度ベースのアクセスは、高優先度D2Dチャネルまたは高優先度信号または高優先度ユーザに対する永続的無線リソース割当てを介して実現され得る。
【0213】
永続的無線リソース割当ては、高優先度D2D送信の持続時間、および/または単一のスケジューリング周期を超えてなど、事前決定され、かつ/もしくは事前構成された持続時間にわたってD2D端末によって保持され得る無線リソース送信機会の使用を意味することが可能である。永続的無線リソース割当ては、D2D端末が、例えば、それが、それの高優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号送信を開始するチャネル選択機構を介してD2D無線リソースに対するアクセスを決定する場合などの、D2D送信機会を再選択することなしに、時間の延長された周期にわたって獲得された無線リソースを保持することが可能であることによって特徴付けられることが可能である。チャネル選択機構は、例えば、サブフレームおよびRB組合せなどの無線リソースのランダムな選択を意味することが可能である。チャネル選択機構は、サブフレームにおける少なくとも干渉されるRBのセットなどの、測定ベースの無線リソース選択を意味し得る。チャネル選択は、eNBなどの別のデバイスを介したリソース割当てを意味することが可能である。
【0214】
高優先度D2D音声グループチャネルを送信することを意図するD2D端末が、例えば、デバイスに事前記憶された情報から、許されるD2Dサブフレームを決定することが可能である。事前記憶された情報は、所与の送信期間にわたってD2Dデータで使用するために許されたSAおよび/またはサブフレーム(例えば、第2のサブフレーム)のセットの送信のために許されたサブフレームのセット(例えば、サブフレームの第1のセット)を含み得る。D2D端末は、SAサブフレーム上の測定を介してチャネル選択を実行して、それのSAに関する適切な、少なくとも干渉される送信機会を決定することが可能である。デバイスは、それ自らのSAの送信のためにSAサブフレームにおける1つまたは複数の(例えば、2つの)PRBを選択することが可能である。少なくとも干渉されるリソースを決定する測定を介したチャネル選択は、D2D端末が適切な(例えば、干渉されない)送信機会を識別しない可能性がある場合などに、送信を後の時点に延期することを暗示することが可能である。D2D端末は、例えば、D2D端末がSAを送信することを開始すると、対応するスケジューリング周期にわたってこのSAに関連付けられたD2Dデータを送信することが可能である。サブフレームにおける対応するD2Dデータ、およびスケジューリング周期のサブフレーム部分内に含まれるRBの位置は、無線リソース送信パターン(RRTP)を介して示されることが可能である。RRTPは、例えば、それのペイロードの一部としてSAに含まれることが可能であり、またはそれは、SAの時間/周波数位置、またはそれらの組合せを介して与えられることが可能である。D2D端末は、例えば、スケジューリング周期が終わった後、それが獲得した無線リソースを保持して(例えば、それらのリソースを明け渡すことと対比される)、SAおよび/または対応するD2Dデータリソースの上のチャネル選択を再実行することを許され得る。D2D端末は、チャネル選択を回避することが可能であり、かつ/またはいずれの進行中の高優先度D2D送信も中断されないことが可能である。優先度ベースのアクセスは、高優先度D2Dチャネルがリソースに対するアクセスに関して競合しないことが可能であるように向上させられ得る(例えば、統計的に)。高優先度D2Dチャネルが、送信の開始においてリソースに関して競合することが可能である。いくつかより多くのスケジューリング周期の順序においてなど、長い(例えば、十分に長い)高優先度D2D送信が、D2D無線リソースに対する保証されたアクセスを、例えば、獲得された後、利用することが可能である。高優先度D2Dデータ送信は、例えば、それらが、チャネル選択のために進行中の送信中に割込みを被らないことが可能であるという点で、向上することが可能である。
【0215】
時間周期(例えば、第1の時間周期)においてD2D送信機会を選択したD2D端末が、例えば、それが、送信することになる高優先度D2Dデータを有し得る場合、獲得された無線リソースを、時間周期(例えば、第2の時間周期)において保持することが可能である。
【0216】
例えば、D2D端末が、SFN1におけるサブフレーム1のRB3~4においてSAを送信することを選択していることが可能である。SFN1~16からの選択されたサブフレームにおいて関連付けられたD2Dデータを送信することが、次のスケジューリング周期にわたってSFN17のRB3~4においてなどの、同一の、または同様のSA送信機会を使用しつづけることが可能である。
【0217】
本明細書において説明される例は、特定のD2Dデータ特性の目的に合うように拡張され得る。例えば、送信周期(例えば、第1の送信周期)のRRPTが、後続の送信周期のRRPTを決定することが可能である。D2D送信機会の永続的使用は、D2D端末によって、例えば、それのD2Dデータおよび/または制御シグナリングの一部として示され得る。そのような表示は、SA情報フィールドによって与えられるなどの、ペイロードの一部を介して、またはシーケンス符号化パラメータもしくは初期化値もしくは初期化設定の選択を介して、または送信周期のうちの1つもしくは複数、またはすべてにおける特定のシグナリングフォーマットを介して実現され得る。
【0218】
時点T1においてD2D送信機会を選択していることが可能なD2D端末が、D2D送信機会を再選択する前に、選択されたD2D無線リソースを、事前決定された量の時間にわたって保持することが可能である。
【0219】
例えば、SFN1におけるサブフレーム1のRB3~4においてSAを送信することを選択しているD2D端末が、持続時間3.2秒にわたって無線リソースを保持することが可能である。
【0220】
D2Dサービスアクセスクラスが、本明細書において説明され得る。
【0221】
D2D端末は、それらのD2D関連の構成の一部として、それらがサポートすることが可能なD2Dデータと関係するD2Dサービスアクセスクラス情報を記憶することが可能である。
【0222】
D2Dアクセスクラス情報は、D2Dデータ送信のための優先度ベースのアクセスをサポートするのに使用される任意のタイプのパラメータに対応することが可能である。所与の端末に関するD2Dアクセスクラスは、それがサポートすることが可能なD2Dおよび/または公共安全サービスに対応することが可能である。
【0223】
D2D端末は、ファイルアップロードおよび/またはファイルダウンロードをサポートすることが可能である(例えば、それらのみをサポートすることが可能である)。D2D端末は、それが、オーディオアプリケーションをサポートしない可能性があるなど、公共安全音声呼グループをサポートしない可能性がある。D2D端末は、例示的なD2Dサービスアクセスクラス3をサポートすることが可能であり(例えば、それのみをサポートすることが可能であり)、任意の公示された低優先度D2Dアクセス機会を使用すること(例えば、それのみを使用すること)が可能である。
【0224】
D2D端末は、公共安全音声グループおよび/またはファイルアップロードもしくはファイルダウンロードをサポートすることが可能である。D2D端末は、例示的なD2Dサービスアクセスクラス2および/もしくは3をサポートすることが可能であり、かつ/または高優先度D2Dデータアクセス機会および/または低優先度D2Dデータアクセス機会を使用することが可能である。
【0225】
D2D端末が、音声(例えば、音声のみ)をサポートすることが可能であり、命令系統におけるスタッフによって使用されるように、または音声呼グループのために確保されることが可能である。D2D端末は、最高の緊急事態タイプの音声呼のために(例えば、例示的な)D2Dサービスアクセスクラス1をサポートし、かつ/または高優先度D2Dデータアクセス機会のためにクラス2をサポートすることが可能である。
【0226】
D2Dサービスアクセスクラスは、D2D端末において異なるタイプの許されたD2Dサービスを確立することが可能な記憶された構成情報に関連付けられることが可能である。
【0227】
D2D端末に記憶されたD2Dサービスアクセスクラスは、そのD2D端末によって、許されたD2D時間/周波数無線リソースを決定するようにシグナリングから獲得されたチャネルアクセスパラメータと併せて使用され得る。例えば、記憶されたD2Dサービスアクセスクラス2および3により高優先度D2Dデータ送信および低優先度D2Dデータ送信をサポートするD2D端末が、DLブロードキャストチャネルからD2D関連の構成情報を読み取ることが可能であり、それが、それの送信機を、これらのクラスに関する復号されたシグナリングパラメータ(例えば、本明細書において説明される)の関数として構成することが可能であり、かつそれが、それがサポートしないことが可能な最高優先度の公示されるD2Dサービスクラス1により獲得された情報を破棄すること、および/または無視することが可能である。
【0228】
D2D端末におけるD2Dサービスアクセスクラスは、D2D優先されるアクセスに関する記憶されたチャネルアクセスパラメータのセットに関連付けられることが可能である。
【0229】
例えば、時間においてSA送信のために許されるD2Dサブフレームのセット(例えば、許されるD2Dサブフレームの第1のセット)が、例えば、データベースもしくはインデックステーブルエントリの形態でD2Dサービスアクセスクラスに関連付けられることが可能である。永続性パラメータのセット(例えば、永続性パラメータの第1のセット)が、公共安全音声などのD2Dサービスクラス(例えば、第1のD2Dサービスクラス)に関連付けられたD2D端末に記憶され得る。ファイルアップロードまたはファイルダウンロードなどのD2Dサービスクラス(例えば、第2のD2Dサービスクラス)に関連付けられた永続性パラメータのセット(例えば、永続性パラメータの第2のセット)が、D2D端末に記憶され得る。
【0230】
D2D送信および/またはD2D受信が開示され得る。D2D送信および/またはD2D受信は、優先度処理を含み得る。
【0231】
WTRUが、或る音声トラフィックまたはデータトラフィックの送信のために少なくとも1つのリソースに対するアクセスが所望されるという表示を送信することが可能である。そのような表示は、本明細書において説明される所望されるアクセス表示として参照され得る。そのような表示は、本明細書において説明されるプリエンプション表示の使用経由で提供され得る。そのような表示を受信するWTRUが、進行中の送信に割込みをかけること、および/または時間の周期にわたってリソースにアクセスするのを控えることが可能である。受信される表示は、より高い層(例えば、アプリケーション層)に提供され得る。このことは、別のユーザがリソースに対するアクセスを所望することをエンドユーザに示すことが可能である。
【0232】
所望されるアクセス表示の送信のための1つまたは複数のトリガが提供され得る。WTRUが、以下のうちの1つまたは複数に基づいて所望されるアクセス表示の送信を開始することが可能である。
【0233】
アプリケーションが、所望されるアクセス表示のトリガ送信を要求することが可能である。そのような要求は、例えば、ユーザインターフェースを介してエンドユーザを出所とすることが可能である。例えば、以下のうちの1つまたは複数を適用することが可能である。エンドユーザが、例えば、緊急事態状況において、音声送信またはデータ送信のために使用される機器の特定のキーまたはボタンを押すことが可能である。所望されるアクセス表示の送信が、音声感情認識アプリケーションが、緊急事態状況と合致する感情を検出することによってトリガされ得る。所望されるアクセス表示の送信は、WTRUが、1つまたは複数の利用可能なリソース(例えば、すべての利用可能なリソース)が他のWTRUからの送信のために利用されることを決定した場合、トリガされ得る。表示は、他のWTRUからの検出された送信がより低い優先度レベルにある場合(例えば、そのような場合のみ)、トリガされ得る。
【0234】
所望されるアクセス表示の送信は、WTRUが、他のいずれのWTRUも、依然として有効であり得る所望されるアクセス表示を送信していないことが可能であることを決定した場合(例えば、そのような場合のみ)、トリガされ得る。優先度レベルが、所望されるアクセス表示の一部として示される場合、そのような条件は、別のWTRUによって送信され得る表示が、トリガされることになる表示と比べて優先度(例えば、より高い、または等しい優先度)を示す場合(例えば、そのような場合のみ)、適用することが可能である。受信される表示が有効であるかどうかを決定する可能な条件が、本明細書において説明され得る。
【0235】
所望されるアクセス表示が、以下のうちの1つまたは複数を含み得る。WTRUは、以下のうちの1つまたは複数(例えば、少なくとも1つ)を、表示を包含するメッセージの一部として含み得る。WTRUの識別情報。1つまたは複数の表示によって関係させられ得るトラフィックを識別する値(「トラフィック識別情報」)。所与のトラフィックと関係する送信される表示(例えば、第1の送信される表示)に関して、そのような値は、他の表示によって使用されないことが可能である可能な値のサブセットから選択され(例えば、ランダムに選択され)得る。表示(例えば、後続の表示)に関して、値は、同一の、または同様の関係させられたトラフィックと関係する他の表示(例えば、以前の表示)における同一の、または同様の値に設定され得る。優先度レベル、持続時間、予期される持続時間、データの量、データレート、送信電力レベル、アプリケーション、サービスなどの表示によって関係させられたトラフィックの1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)特性。表示を適用することが可能なリソースの1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)識別子。WTRUは、表示によって関係させられるリソースを識別する1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)識別子に設定され得る。関係させられるトラフィックが送信されることを開始し得る前の、かつ/または表示が再送され得る前の時間の周期(例えば、または遅延)。この値は、待機タイマの持続時間に対応し得る。例えば、遅延の満了において、関係させられるトラフィックが送信されることを開始し得るか、または表示が再送され得るかの表示。
【0236】
所望されるアクセス表示の送信が、本明細書において説明され得る。所望されるアクセス表示が、PD2DSCHなどの、制御目的で使用される物理チャネル上で符号化され、かつ/または送信され得る。表示は、同一の、または同様のタイプのトランスポートチャネルまたは物理チャネルを通常のトラフィックとして使用して、例えば、場合により、表示のための特定のリソース、または確保されたリソースのセットのうちの1つもしくは複数を使用して送信され得る。表示は、スケジューリング割当ての一部として含まれることが可能であり、さらに/またはスケジューリング割当ての送信のために使用されるリソースのセット内で送信されることが可能である。表示は、追加される堅牢性のために複数のインスタンスにおいて送信され得る。
【0237】
所望されるアクション表示の送信の後、アクションが行われ得る。表示の送信の後、かつ/または表示の送信を完了した後、WTRUは、持続時間が、WTRUが、関係させられたトラフィックの送信を開始することが可能であり、かつ/または表示を再送することが可能な(例えば、最終の)時間に対応し得るタイマ(例えば、「待機タイマ」として本明細書において参照される)を開始することが可能である。WTRUは、1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)有効なリソースを監視して、それが、利用可能であるかどうか、および/または1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)他のWTRUがリソース上で送信している可能性があるかどうかを検出することが可能である。有効なリソースは、所望されるアクセス表示によって関係させられ得るトラフィックの送信に利用可能であるように構成されたリソースのセットのうちの1つまたは複数(例えば、1つ)に対応することが可能である。WTRUは、それが、関係させられるトラフィックの優先度レベルと等しい、またはそれより低い優先度レベルに関連付けられ得る場合、リソースを有効であると見なすことが可能である(例えば、そのような場合のみそうすることが可能である)。
【0238】
WTRUは、例えば、1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)リソースが、関係させられるトラフィックの送信に利用可能であり得ることを検出した後、待機タイマを停止することが可能である。WTRUは、関係させられるトラフィックの送信を、その1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)リソース上で開始することが可能である。
【0239】
待機タイマが満了した後、WTRUは、以下のアクションのうちの1つまたは複数(例えば、少なくとも1つ)を実行することが可能である。WTRUは、表示の送信を再開すること、および/または待機タイマを再スタートすることが可能である。WTRUは、有効なリソース上の関係させられるトラフィックの送信を、WTRUが、このリソース上で他のWTRUの送信を検出した場合、または検出しなかった場合に開始することが可能である。関係させられるトラフィックの送信の開始後、WTRUは、タイマ(本明細書において「キープアライブ」タイマとして参照される)を開始することが可能である。
【0240】
関係させられるトラフィックの送信のためのリソースの選択の後、WTRUは、例えば、いずれのリソースが選択されているかを他のWTRUに示す目的で、選択されたリソース表示の送信を開始することが可能である。このことは、他のWTRUが、WTRUによって使用されないリソース上で送信を再開することを可能にし得る。選択されたリソース表示は、1つもしくは複数の(例えば、少なくとも1つの)リソース識別子(例えば、インデックス)、および/またはリソースの使用に関する持続時間もしくは最小持続時間を包含することが可能である。選択されたリソース表示は、例えば、送信される(例えば、以前に送信された)所望されるリソース表示とは異なり得るリソース識別子に関するシグナリングされる値を有する所望されるリソース表示と同一である、または同様であることが可能である。
【0241】
WTRUは、例えば、キープアライブタイマの満了後、それが、送信され得る所望されるアクセス表示によって関係させられるトラフィックが依然として存在し得ることを決定した場合、後続の所望されるアクセス表示の送信、および/または選択されたリソース表示の送信を開始することが可能である。キープアライブタイマは、待機タイマと同一の、もしくは同様の値に対応すること、または待機タイマと同一であること、もしくは同様であることが可能である。
【0242】
解放表示が送信され得る。解放表示送信が、本明細書において開示され得る。WTRUは、例えば、送信され得る送信される(例えば、以前に送信された)所望されるアクセス表示によって関係させられるトラフィックがもはや存在しないことが可能である場合、解放表示の送信をトリガすること、および/またはキープアライブタイマを停止することが可能である。そのような決定は、より高い層に基づいて所望されるアクセス表示をトリガするために使用され得る、本明細書において説明される機構と同様の機構を使用して実行され得る。所望されるアクセス表示によって関係させられるトラフィックを送信するための最大持続時間は、より高い層によって、または別様に構成され得る。解放表示は、関係させられるトラフィックに対応するトラフィック識別情報を含み得る。解放表示は、所望されるアクセス表示と同一の物理チャネル上で符号化され、かつ/または送信され得る。
【0243】
所望されるアクセス表示および/または選択されたリソース表示の受信後、アクションが行われ得る。WTRUが、他のWTRUが、所望されるアクセス表示、選択されたリソース表示、および/または解放表示を送信することが可能な1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)物理チャネルを監視することが可能である。
【0244】
所望されるアクセス表示の受信後、WTRUは、以下のアクションのうちの1つまたは複数(例えば、少なくとも1つ)を実行することが可能である。WTRUは、受信される表示によってシグナリングされる優先度レベルより低い、またはそのような優先度レベルと等しい優先度を有し得るトラフィックに関して(例えば、そのようなトラフィックに関してのみ)表示を考慮に入れることが可能である。これは、本明細書において「優先されないトラフィック」として参照され得る。WTRUは、例えば、同一の、または同様のトラフィック識別情報パラメータを含む、受信される(例えば、以前に受信された)表示に関連付けられた実行中の待機タイマおよび/またはキープアライブタイマを停止することが可能である。WTRUは、受信される表示に値が含まれ得る持続時間で待機タイマを開始することが可能であり、または再スタートすることが可能である。
【0245】
選択されたリソース表示の受信後、WTRUは、例えば、同一の、または同様のトラフィック識別情報パラメータを含む、受信される表示(例えば、以前に受信された表示)に関連付けられた実行中の待機タイマおよび/またはキープアライブタイマを停止させることが可能であり、受信される表示に含まれ得る持続時間でキープアライブタイマを開始することが可能であり、または再スタートすることが可能である。表示は、アプリケーション層またはユーザインターフェースなどのより高い層に送信されて、例えば、別のユーザがリソースにアクセスしようと試みている可能性があることをエンドユーザに通知することが可能である。そのような通知は、視覚的(例えば、光インジケータ)であること、可聴であること、または触覚(例えば、振動)であることが可能である。
【0246】
WTRUは、それが、表示によって関係させられる1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)リソース上で優先されないトラフィックを送信している(例えば、現在、送信している)かどうかを決定することが可能である。表示によって関係させられるリソースのセットは、存在する場合、表示に含まれる1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)値に対応することが可能である。リソースのセットは、表示に含まれる優先度レベルと等しいか、またはそれより低いことが可能な優先度レベルに関連付けられたリソースに対応することが可能である。WTRUは、そのようなリソース上の優先されないトラフィックの送信を停止する(例えば、即時に停止する)ことが可能である。WTRUは、例えば、次のスケジューリング周期の始めに、かつ/または待機タイマの満了時に、送信を停止することが可能である。リソース上のトラフィック送信の割込みは、別のリソースが利用可能であり得る場合に(例えば、そのような場合のみ)、または表示がアプリケーション層もしくはユーザインターフェースに送信されない可能性がある場合に行われ得る。
【0247】
受信される(例えば、以前に受信された)表示に関連付けられた待機タイマまたはキープアライブタイマが実行中であり得る間、または選択されたリソース表示の受信後、WTRUは、優先されないトラフィックを送信するために、かつ/または優先されないトラフィックの送信を開始するために、表示によって関係させられるリソースのセットの一部でないことが可能な1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)リソースを選択することが可能である。
【0248】
解放表示の受信後、および/またはキープアライブタイマの満了後、アクションが行われ得る。解放表示の受信後、WTRUは、例えば、同一の、または同様のトラフィック識別情報パラメータを含む、受信される(例えば、以前に受信された)表示に関連付けられたいずれのタイマ(例えば、待機タイマもしくはキープアライブタイマ)も停止することが可能である。WTRUは、例えば、解放表示に含まれ得るトラフィック識別情報に関して、いずれのトラフィックも優先されないことがないことが可能であることを決定することが可能である。キープアライブタイマの満了後、WTRUは、例えば、関連付けられた解放表示(例えば、これの受信後、タイマが開始されていることが可能な)に含まれ得るトラフィック識別情報に関して、いずれのトラフィックも優先されないことがないことが可能であることを決定することが可能である。
【0249】
プリエンプションは、D2D優先されたチャネルアクセスを利用することが可能である。
【0250】
プリエンプション表示は、明示的であり得る。明示的なプリエンプション表示、およびプリエンプション表示の物理的処理が、本明細書において説明され得る。分散されたスケジューリングD2Dシステムにおいて、高優先度メッセージが時間どおりにリソースに対するアクセスを得ることを確実にする制御するエンティティが存在しない可能性がある。プリエンプションは、デバイスによって、例えば、リソースがそれ自らの使用のために解放され得るように、別のデバイスからの進行中の通信に割込みをかける(例えば、一時的に割込みをかける)のに使用され得る機構であり得る。
【0251】
プリエンプションは、例えば、WTRUが、高優先度メッセージを送信する場合などの、リソースが制約されることが可能であり、かつ/または1つもしくは複数の、または各リソースが利用され(例えば、現在、利用され)得る場合、動機付けられることが可能である。ユーザのグループ(例えば、もしくは他の分類)のためのリソースが占有されることが可能であり、かつ/またはそのグループのためのより高い優先度信号が送信されることが可能である(例えば、他の無線リソースが利用可能であり、かつそれらが他のユーザグループのために確保され得る)場合、プリエンプションが使用され得る。
【0252】
D2D WTRUが、プリエンプション表示を送信するように構成され得る。表示は、メッセージから成ることが可能であり、かつ/または或る量の情報を搬送することが可能である。表示は、例えば、情報の量(例えば、限定された量)が推測され得る信号から成ることが可能である。
【0253】
メッセージベースの表示が本明細書において説明され得る。D2D WTRUは、メッセージベースのプリエンプション表示を送信するように構成され得る。プリエンプションメッセージは、任意の順序または組合せで、以下の情報、すなわち、リソースインデックス、識別情報、優先度レベル、バックオフする時間の量、割込み原因、および/またはT-RPTのうちの1つまたは複数を搬送することが可能である。プリエンプトするWTRUは、例えば、使用される(例えば、現在、使用されている)リソースのリストから選択され得る特定のリソースインデックスを示すことが可能である。そのリソースに関連付けられた送信は、リソース上で送信する(例えば、現在、送信している)ユーザの識別情報にかかわらず、割込みをかけられることが可能である。識別情報は、プリエンプトすることになる目標WTRU識別情報および/またはグループ識別情報(例えば、いずれのユーザ/目標グループが送信を停止することが可能であるか)を示すのに使用され得る。優先度レベルが、プリエンプションメッセージに関連付けられること、および/またはデータ送信のものであることが可能である。WTRUは、それの送信に関連付けられた優先度レベルを示して、例えば、より低い優先度を有するWTRUが送信を停止することが可能であるようにすることが可能である。プリエンプトされたWTRU時間の量は、その送信に割込みをかけることが可能である。バックオフ時間が満了した後、プリエンプトされたWTRUは、送信を再開することを可能にされ得る。割込み原因は、プリエンプションの原因であり得る。例えば、原因は、例えば、緊急事態呼、中継すること、その他を含む有限のリストから選択され得る。T-RPTは、プリエンプトするパターンインデックスであることが可能である。WTRUは、それが割込みをかけることを所望し得るリソースを示す(例えば、明示的に)ことが可能である。
【0254】
WTRUは、スケジューリング割当て(SA)経由でプリエンプションメッセージを送信するように構成され得る。WTRUは、SAがプリエンプションメッセージに関連付けられ得ることを示す特別な識別子をSAにおいて使用するように構成され得る。WTRUは、SA経由でプリエンプションメッセージを、例えば、制御信号として送信することが可能である。
【0255】
プリエンプションメッセージは、SAにおいて直接に搬送されて、その結果、SAの既存のフィールドに取って代わることが可能である。WTRUは、確保SAプールを使用して、SAフォーマットを使用するプリエンプションメッセージを送信することが可能である。データを送信するD2D WTRUは、プリエンプションリソースプールを監視して、それらの送信がプリエンプトされ得るか否かを決定するように構成され得る。プリエンプションメッセージを受信するWTRUは、受信されるSAが従来のSAであり得るか、またはプリエンプションメッセージであり得るかを決定する(例えば、盲目に決定する)ように構成され得る。WTRUは、例えば、SAおよび/またはプリエンプションメッセージに付加されたCRCに基づいて(例えば、盲目に基づいて)、この決定を行うことが可能である。プリエンプションメッセージ部分は、SAに関連付けられたデータにおいて搬送され得る。例えば、プリエンプションメッセージは、MAC制御要素(CE)経由で搬送され得る。
【0256】
WTRUは、PUCCHリソース上でプリエンプションメッセージを送信するように構成され得る。
【0257】
このPUCCHリソースは、D2D送信に関連付けられることが可能である。関連付けは、例えば、WTRUが割込みをかけることを所望し得る送信に関連付けられたSAの特性に基づいて行われ得る。例えば、WTRUは、例えば、SAが送信された後に、かつ/または、例えば、使用され得るSAリソースに基づいて、周波数における特定のPUCCH位置において、知られている時点でプリエンプション表示を送信するように構成され得る。
【0258】
WTRUは、信号フォーマットを使用してプリエンプションメッセージを送信することが可能である。WTRUは、プリエンプションのために確保され得る時間/周波数リソースにおいてプリエンプションメッセージを送信するように構成され得る。
【0259】
WTRUは、指定された時間/周波数リソースのセットにおいて(例えば、そのようなセットにおいてのみ)プリエンプションメッセージを送信するように、かつ/または受信するように構成され得る。
【0260】
プリエンプションメッセージの送信および/または受信のための指定された時間/周波数リソースのセットは、以下、すなわち、フレームカウンタもしくはサブフレームカウンタなどのタイミング値、セル全体のフレーム値もしくはD2Dシステムフレーム値、参照サブフレームもしくは参照フレームに適用されるタイミングオフセット値、選択されたセル全体の信号もしくはチャネルまたはD2D信号もしくはD2Dチャネルの発生に適用されるオフセット、周波数領域の周波数インデックス、RB、もしくはグループ、セル全体の識別子もしくはD2Dシステム識別子もしくはWTRU識別子、グループ通信識別子、またはチャネルインデックス値もしくはグループインデックス値のうちの1つまたは複数から獲得され得る。
【0261】
いくつかのまたはすべてのパラメータは、WTRUにおいて事前構成されることが可能であり、またはそれらは、システム動作中の構成シグナリングを介して獲得されることが可能であり、またはそれらは、ルックアップテーブルもしくは式もしくは均等物を用いてWTRUによって導き出されることが可能である。
【0262】
WTRUは、可能なSAサブフレームのサブセットを備え得る選択された、かつ/または確保されたサブフレームのセットにおいてプリエンプションメッセージを送信すること、または受信することが可能である。例えば、SAが、80ミリ秒のスケジューリング周期にわたって構成される場合、特定のスケジューリング周期に関するSAサブフレームの4番目ごとの発生が、プリエンプションメッセージを含むことが可能である。SAとプリエンプションメッセージがともに存在し得る共有されるリソースのこの事例において、WTRUは、復号することを介して、特定の時間/周波数リソースがSAを含むか、またはプリエンプションメッセージを含むかを区別することが可能である。
【0263】
WTRUは、それが、プリエンプションメッセージを送信するのに、かつ/または受信するのに使用することが可能なSAまたはD2Dデータのために使用されないD2Dサブフレームのセットで構成されることが可能である。例えば、SAが、40ミリ秒のスケジューリング周期にわたって構成される場合、プリエンプションメッセージは、80ミリ秒ごとにその目的で確保され、かつ、例えば、SAまたはデータ送信のために別様に使用されないことが可能である指定されたD2Dサブフレームにおいて送信されること、または受信されることが可能である。専用の時間/周波数リソースがプリエンプションメッセージのために使用されるこの事例に関して、WTRUは、単一の送信フォーマットを検出することが可能である(例えば、単一の送信フォーマットを検出することのみを必要とする)。
【0264】
WTRUは、D2Dデータフレームのサブセットにおいてプリエンプションメッセージを送信すること、および/または受信することが可能である。SAが、スケジューリング周期にわたってD2Dデータを告知する一方で、D2Dデータサブフレームのセットが、プリエンプションメッセージを搬送する制御シグナリングを含むことが可能である。WTRUは、選択されたシグナリングフォーマットを復号することを用いてD2Dサブフレームのセット上のプリエンプションメッセージの存在および/または不在を決定することが可能である。
【0265】
WTRUは、制御またはデータのために使用される可能なD2Dサブフレームのセットから選択され得る、1つまたは複数の限定された周波数領域においてプリエンプションメッセージを送信すること、または受信することが可能である。WTRUは、SAのために構成されたサブフレームにおけるRB(例えば、1~10)の選択されたセット上で(例えば、そのようなセットの上のみで)プリエンプションメッセージの存在に関して復号すること、またはプリエンプションメッセージを送信することが可能である。RBの許されるセットは、WTRUに知られていること、および/またはRBインデックスから導き出されることが可能である。
【0266】
信号ベースの表示が、本明細書において説明され得る。
【0267】
WTRUは、例えば、プリエンプション表示のための手段として信号を送信するように構成され得る。この信号は、例えば、ザドフ-チューシーケンスに基づく、シーケンスの事前定義されたリストからとられた信号から成ることが可能である。
【0268】
プリエンプション信号自体は、情報(例えば、明示的な情報)をまったく搬送しない可能性がある一方で。表示(例えば、暗黙の表示)は、受信するWTRUによって、信号の受信から推測され得る。
【0269】
受信するWTRUが、例えば、信号、時間/周波数送信、および/またはその他のインデックスに基づいて、プリエンプション信号からの情報を決定することが可能である。プリエンプション信号は、規則の知られているセットを使用してプリエンプトすることになる進行中の送信に関連付けられることが可能なPRBのセットの上で送信され得る。WTRUは、それがプリエンプトすることを所望し得る送信に関連付けられたSAに関連付けられたPRBのセットの上でプリエンプション信号を送信するように構成され得る。
【0270】
WTRUは、例えば、以下、すなわち、送信の優先度レベル、WTRU識別子(例えば、RNTI、IMSI、もしくはその他)、グループ通信識別子、WTRUがプリエンプトすることを所望する送信に関連付けられた送信パターンであり得る送信パターンインデックスのうちの1つまたは複数に基づいて、事前定義されたリストからプリエンプション信号(またはシーケンスの生成のためのパラメータ)を選択するように構成され得る。
【0271】
WTRUは、プリエンプション信号の選択を、本明細書において説明される要素のうちの1つまたは複数に基づけることが可能である。
【0272】
プリエンプション表示をいつ送信することになるかが決定され得る。WTRUは、プリエンプション表示をいつ送信することになるかの条件を決定するように構成され得る。WTRUは、例えば、以下のトリガのうちの1つまたは複数(任意の順序または組合せで)に基づいて、プリエンプション表示を送信することを決定するように構成され得る。WTRUは、送信することになるデータを有することが可能である。WTRUは、プリエンプションを使用するように構成され、かつ/または許されることが可能である。送信することになるデータは、プリエンプションが許され、かつ/または構成されることが可能な論理チャネル/ベアラ/QoS/QCIに関連付けられ得る。WTRUは、より高い層(例えば、RRC)からプリエンプションを開始する/停止するコマンドを受信することが可能である。送信されることになるデータパケットは、より高い層(例えば、MAC)によって送信されるプリエンプションに対する要求に関連付けられ得る。WTRUは、例えば、SAの測定または監視に基づいて、それのデータの送信に利用可能な無線リソースが存在しない可能性があることを決定していることが可能である。WTRUは、(例えば、現在)使用されることが可能であり、かつ/またはプリエンプトされることが可能な1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)リソースが存在することを決定していることが可能である。WTRUは、例えば、それが受信することが可能なSAに基づいて、1つもしくは複数の、または各データ送信の優先度レベルを決定するように構成され得る。WTRUは、1つもしくは複数の、または各受信されるSAに関して、かつ/または受信される1つもしくは複数の、または各送信に関して、それがプリエンプトされ得るか否かを決定するように構成され得る。このことは、例えば、絶対優先度、送信源の識別情報、送信のための目標識別情報、その他のうちの1つまたは複数に基づいて実行され得る。例えば、送信することになるデータの優先度は、1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)進行中の送信より高いことが可能である。WTRUの優先度は、データを送信している1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)他のWTRUの優先度より高いことが可能である。目標グループの優先度は、データが送信されていることが可能な1つまたは複数の(例えば、少なくとも1つの)他の目標グループの優先度より高いことが可能である。
【0273】
WTRUが、プリエンプション表示の受信後、アクションを行うことが可能である。データを送信しているD2D WTRUが、潜在的なプリエンプション表示に対して監視するように構成され得る。WTRUは、確保された知られている時間/周波数位置においてプリエンプション表示を受信するように構成されることが可能であり、かつ/またはSAにおいてプリエンプション表示を受信するように構成されることが可能である。
【0274】
WTRUは、受信されるプリエンプション信号に従って動作するか否かを決定することが可能である。
【0275】
WTRUが、それがプリエンプション表示を受信していることを決定することが可能である場合、WTRUは、それが、プリエンプション表示に従って動作することが可能であるかどうか、および/またはそのように動作することを所望し得るかどうかを決定するように構成されることが可能である。WTRUは、例えば、以下のうちの1つまたは複数に基づいて、それが、受信されたプリエンプション表示に従って動作することが可能であるかどうか、および/またはそのように動作することを所望し得るかどうかを決定するように構成されることが可能である。プリエンプション表示に関連付けられることが可能な優先度レベル(例えば、明示的なプリエンプション優先度レベル、プリエンプション表示の送信機に関連付けられた優先度レベル、目標グループの優先度レベル、その他)。プリエンプション表示に関連付けられることが可能な目標WTRU。例えば、プリエンプション表示は、割込みが行われることになる目標送信機/送信を示す情報を搬送することが可能である。WTRUは、例えば、プリエンプションメッセージのコンテンツ(例えば、送信機識別子、グループ識別子、特定のリソース識別子、優先度レベル、その他)に基づいて、またはプリエンプション信号の時間/周波数/信号特性に(例えば、暗黙に)基づいて、それがプリエンプション表示の目標であるかどうかを決定するように構成され得る。
【0276】
プリエンプションアプリケーションが、本明細書において説明され得る。
【0277】
WTRUは、WTRUによって受信されるプリエンプション表示に従って動作することが可能であり、かつプリエンプトされ得るリソースを解放するように構成されることが可能である。WTRUは、それが、従って動作することが可能であり、かつ/または従って動作することを所望し得ることをそれが決定することが可能なプリエンプション表示の検出後、例えば、以下を実行するように構成され得る。WTRUは、データ送信を停止することが可能である。WTRUは、リソースを解放することが可能である。WTRUは、SAの送信を停止するように構成され得る。WTRUは、リソース解放の表示を送信するように構成され得る。例えば、WTRUは、送信終了(例えば、プリエンプション)の原因を示す(例えば、オプションとして示す)終了を示す特別な表示をSAにおいて送信するように構成され得る。WTRUは、バックオフタイマ(例えば、事前定義された値の)を開始するように構成され得る。WTRUは、例えば、タイマが満了するまで、データ送信を再開すること、および/またはデータの送信を試みることを許されないことが可能である。プリエンプションが完了されることが可能であり、かつ/またはプリエンプションタイマが満了した後、WTRUは、それが新たな(例えば、フレッシュな、または更新された)送信であるかのように送信を再初期化する(例えば、送信パラメータを再評価して)ように構成され得る。
【0278】
WTRUは、プリエンプション割込みの持続時間にわたってリソースを「保持する」ように構成され得る。WTRUは、リソースを保持する表示を送信するように構成され得る。例えば、WTRUは、リソース確保(例えば、プリエンプション)の原因を示す(例えば、オプションとして示す)、リソース確保(例えば、「チャネル保留」)を示す表示をSAにおいて送信するように構成され得る。WTRUは、バックオフタイマ(例えば、事前定義された値の)を開始するように構成され得る。WTRUは、タイマが満了するまで、データ送信を再開すること、および/またはデータの送信を試みることを許されないことが可能である。プリエンプションが完了し、かつ/またはプリエンプションタイマが満了した後、WTRUは、プリエンプトされたのと同一のリソースを使用して送信を再開するように構成され得る。WTRUは、例えば、それが、同一の、または同様のスケジューリング周期内で送信を再開する場合、同一の、または同様のリソースを使用して送信を再開する(例えば、再開のみする)ように構成される(例えば、オプションとして構成される)ことが可能である。WTRUは、それが、従って動作することが可能であり、かつ/または従って動作することを所望し得るプリエンプション表示の受信を、より高い層に示すように構成され得る。例えば、WTRUは、チャネルがいつビジーであり得るのか、および/またはWTRUが送信を保留している可能性があるかを、より高い層に示すように構成され得る。WTRUは、それが、プリエンプションのためにデータを送信することに失敗し得る場合を、より高い層に示すように構成され得る。このことは、いくらかの時間が経過した後、データが破棄され得る遅延センシティブなアプリケーションに関して関係があり得る。WTRUは、プリエンプションのため割込みの持続時間が、特定の事前定義された持続時間より長い可能性がある場合を、より高い層に示すことが可能である。
【0279】
D2D端末は、優先されるチャネルアクセスを実行するのに利用され得る。
【0280】
送信および/または受信半複信が、利用される優先度ベースのアクセスであり得る。D2D端末が、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号の優先度に基づいて送信されることになり、かつ/または受信されることになる複数のD2Dチャネル/信号を処理することが可能である。
【0281】
受信するD2D端末が、受信することになる、かつ/または送信することになる複数の同時のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号を有することが可能である。これらのD2DチャネルまたはD2D信号に関する優先度に基づいて、それは、高優先度D2Dチャネル/信号の優先される受信(例えば、または送信)を可能にするように、その受信スケジュールおよび/または送信スケジュールを調整することが可能である。
【0282】
図9は、FDD半複信動作を有するD2D端末による高優先度チャネルの優先される受信の例示的な図である。図9において、D2D端末が、音声グループ呼に関してなど、受信することになる高優先度D2D音声チャネル(例えば、第1の高優先度D2D音声チャネル)を、それが、送信することになるファイルアップロードに関してなど、より低い優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2のより低い優先度D2Dデータチャネル)を有することが可能でありながら、(例えば、同時に)有することが可能である。
【0283】
図9において、着信する高優先度D2D音声チャネルに対応するトークスパートが、例えば、時点T2まで複数のスケジューリング周期にわたって受信されることが可能である。低優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2の低優先度D2Dデータチャネル)を送信することになるデバイス内部要求が、例えば、時点T1から開始して受信され得る。要求は、ユーザによって、またはD2Dのためのデータパケットを処理することが可能であり、かつそのような要求を発することが可能なアプリケーションによって発行されることが可能である。D2D端末は、例えば、それがD2Dチャネルおよび/もしくはD2D信号を送信することが可能な、またはそれがD2Dチャネルおよび/もしくはD2D信号を受信することが可能な任意のサブフレームにおいて、セルラUL周波数上でD2Dチャネルおよび/またはD2D信号に関する半複信制約の下で動作するTx/Rxフロントエンドを有することが可能である。D2D端末は、同一の、または同様のサブフレームにおいて複数のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号を(例えば、同時に)受信することができ得る。
【0284】
時点T1における低優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2の低優先度D2Dデータチャネル)に対する送信要求の着信後、D2D端末が、高優先度D2Dチャネルに対応する1つもしくは複数の、またはすべてのサブフレームの完全な受信を可能にするようにそれの送信スケジューリングを調整することが可能である。D2D端末は、例えば、衝突が生じた場合、低優先度D2Dチャネルの送信のために最初にスケジュールされたいくつかのサブフレームを使用しないこと、および高優先度D2Dデータチャネルの受信のための示されたサブフレームを使用することを選択することが可能である。着信する高優先度D2D音声チャネルのトークスパートが終了し、かつD2Dデータチャネル(例えば、低優先度D2Dデータチャネルのみ)が送信され得る時点T2において、D2D端末が、低優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2の低優先度D2Dデータチャネル)の完全な送信を可能にするようにそれの送信パターンを調整することが可能である。時間周期T1~T2中の高優先度D2Dチャネルの受信を優先しながら、D2D端末は、送信に利用可能であると決定され得るD2Dサブフレームの関数として選択され得る無線リソース送信パターン(RRPT)を、例えば、受信のためのものを考慮に入れた後に、示すことを選択することが可能である。D2D端末は、それの自らの送信のための、かつ/またはそれが、高優先度D2Dデータを受信することが可能なD2Dサブフレームを含み得るRRPTを示すことを選択することが可能である。D2D端末は、これらにおいて送信しないことが可能である。
【0285】
D2D端末が、送信されることになる、かつ/または受信されることになる1つもしくは複数の、または複数のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号を、そのような複数のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号に関連付けられた優先度処理に基づいて処理する(例えば、自動的に処理する)ことが可能である。送信の手動チャネル切換えまたは延期などのユーザ介入は、利用されないことが可能である。高優先度D2Dチャネルに関する信号受信は、高優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号を搬送するD2Dサブフレームに受信能力(例えば、完全な受信能力)を専用にすることによって受信され得る。
【0286】
本明細書において説明されるいくつかの技法において、1つもしくは複数の、または所与のWTRUによる高優先度送信のためのSAリソースは、例えば、ことによると、同一のSA周期に関して、低優先度送信に関するSAリソースと比べて、時間においてより早期に生じるように構成され得る。このことは、例えば、それらを異なるSAリソースプールに割り当てることによってeNBによって構成され得る。低優先度送信を有するWTRUは、高優先度SAリソースを復号して、より高い優先度データが受信され得る(例えば、先に)かどうかを決定することが可能である。ことによると、例えば、この決定に基づいて、シナリオのなかでもとりわけ、WTRUは、構成された低優先度SAリソース上で送信しないことを決定することが可能であり、またはWTRUは、構成された低優先度SAリソース上で送信することが可能である。WTRUは、送信しながら、それが高優先度送信を受信することを可能にし得るRRPTを示すことが可能である(例えば、ことによると、例えば、いくつかの実施形態における半複信構成にかかわらず)。
【0287】
本明細書において説明される例は、2つより多くの優先度クラスに拡張され得る。スケジューリング周期の異なる長さが使用され得る。SA送信は、後のスケジューリング周期において、かつ/または複数のスケジューリング周期において送信されるD2Dデータに対応することが可能である。スケジューリング周期と独立に、またはそれらと併せて、半永続的な、時間限定された、かつ/または動的に許可されるD2Dデータ送信の原理が使用され得る。時間リソースおよび/または周波数リソースは、隣接していないことが可能である。例は、例示目的でスケジューリング割当ておよび/または高優先度および低優先度受信されるD2D音声チャネルおよびデータチャネルを使用したが、低優先度または高優先度D2DチャネルまたはD2D信号に対応する送信サブフレームおよび受信サブフレームを割り当てる原理は、異なるD2Dチャネルおよび/または信号メッセージタイプにも同様に適用され得る。例えば、D2D発見メッセージが、送信に関して飛ばされること、および/または処理のために後まで延期されることが可能である一方で、高優先度D2D制御またはデータシグナリングが受信されることが可能である。Rx優先の原理は、高優先度D2Dチャネル信号がD2D端末によって送信され得る一方で、低優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号が受信され得るなどの、D2Dサブフレームが送信のために優先され得る逆の事例に適用されることが可能である。
【0288】
受信される(例えば、同時に受信される)D2Dデータは、ファイルダウンロードに対応するIPパケットなどの、音声パケット、制御パケット、サービスパケット、および/またはデータパケットであることが可能である。受信されることになる、または送信されることになる複数のチャネルおよび/または信号のTx/Rx処理および/または優先は、セルラ通信およびD2D無線リンクの上で受信される、または送信されるチャネルおよび/または信号にも同様に適用され得る。
【0289】
D2D端末は、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第1のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)を受信しながら、または送信しながら、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)が送信されること、または受信されることが可能であるかどうかを決定することが可能である。D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)が存在し得ることを決定した後、D2D端末は、送信されること、または受信されることが可能なD2DチャネルまたはD2D信号のいずれが、より高い優先度を有するかを決定することが可能である。決定は、D2DチャネルもしくはD2D信号または通信タイプに関連付けられた優先度に基づくことが可能である。WTRUは、データおよび/またはSAが受信されるプールもしくはチャネルの優先度、時間/周波数、その他に基づいて、受信されるチャネルおよび/または信号の優先度を決定することが可能であり、これは、SAにおける明示的な表示に基づくこと、MACヘッダ表示に基づくこと、または本明細書において説明されるフィーチャのいずれかに基づくことが可能である。
【0290】
D2D端末が、適切な数のD2Dサブフレームが、高優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号の送信または受信のために使用されることを可能にする送信スケジュールおよび/または受信スケジュールを決定することが可能である。D2D端末が、SAを受信すること、もしくは送信することができるためのSAリソースの最小セットおよび/もしくは識別されたセット、可能なD2Dデータ受信もしくは送信に対応するD2Dサブフレームの要求される数および/もしくはセット、進行中のセルラ通信によるD2D送信および/もしくは受信の目的で利用可能でないサブフレームのセットの数、および/または1つもしくは複数のWTRUおよび/またはD2D通信グループから/に対する送信および/もしくは受信に対応するD2Dサブフレームの数および/もしくはセットのうちの1つまたは複数などの様々な基準に基づいて適切なD2Dサブフレームを決定することが可能である。
【0291】
D2D端末は、低優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号のために最初に計画された送信機会または受信機会を飛ばすことを決定することが可能である。D2D端末は、いずれの送信/受信機会が高優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号のために使用され得るかを決定することによって、より低い優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号の送信および/または受信のための利用可能な送信/受信機会を選択することが可能である。WTRUは、より低い優先度D2DチャネルまたはD2D信号の送信または受信を続けることが可能であるが、より高い優先度D2DチャネルまたはD2D信号の送信または受信が行われているサブフレームと重なり合うサブフレームにおける送信または受信を飛ばすことが可能である。
【0292】
D2D端末は、本明細書において説明される例と併せて、それの受信機処理の一部として行われ得る動作について告知する、または知らせる、デバイス構成要素から、またはデバイス構成要素に、またはデバイス構成要素の間で互いに交換される通知および/またはシグナリングメッセージを発行することが可能である。それは、他のデバイスにそのような通知またはシグナリングを発行することが可能である。D2D端末は、例えば、選択された受信条件、受信機構成、タイマ値もしくはカウンタ値もしくはインデックス値の関数として、本明細書において説明される例を実行するように構成され得る。
【0293】
D2D端末が、送信されることになる、または受信されることになる複数のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号を、例えば、これらのD2DチャネルまたはD2D信号に関連付けられた優先度に基づいて処理することが可能である。処理は、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)に有用なものの関数として、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第1のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)の送信機会および/または受信機会の選択を含み得る。
【0294】
デバイスによる複数のD2Dデータチャネルを処理する受信が、本明細書において説明され得る。
【0295】
D2D端末が、複数の受信された(例えば、同時に受信された)D2DチャネルまたはD2D信号を、受信されたD2Dチャネルおよび/またはD2D信号の優先度に基づいて処理することが可能である。
【0296】
受信するD2D端末が、複数の着信する(例えば、同時に着信する)D2DチャネルまたはD2D信号を受信することが可能である。受信されるD2DチャネルまたはD2D信号に関する優先度に基づいて、それは、受信されるチャネルサンプル、受信されるより低い優先度D2Dチャネルおよび/もしくはD2D信号に対応することが可能な復調された、もしくは復号可能なビットストリームもしくは復号された情報コンテンツをメモリに記憶する(例えば、一時的に記憶する)ことを、別のより高い優先度D2Dチャネルおよび/もしくはD2D信号を処理すること、および/もしくは転送すること、および/またはそれをユーザもしくはデバイス出力に提示することを行いながら、行うことが可能である。
【0297】
図10は、複数の同時に受信されるD2Dチャネル(例えば、音声)の例示的な図である。図10において、D2D端末は、緊急事態初期対応者直接音声回線などのためのD2D音声チャネル(例えば、第1の高優先度D2D音声チャネル)および/またはプッシュツートークグループ呼のためなどのD2D音声チャネル(例えば、第2のより低い優先度D2D音声チャネル)を同時に受信することが可能である。
【0298】
図10において、高優先度D2D音声チャネル(例えば、第1の高優先度D2D音声チャネル)に対応するトークスパートが、時点T2まで複数のスケジューリング周期にわたって受信され得る。低優先度D2D音声チャネル(例えば、第2の低優先度D2D音声チャネル)のトークスパートが、時点T1から開始して受信され得る。D2D端末は、1つのオーディオ処理フロントエンドチェーンを有することが可能であり、例えば、任意の所与の時点で、1つのチャネルの復号された(例えば、復号のみされた)音声サンプルが、スピーカなどのオーディオ出力に、または別様に提示されることが可能であり、D2D端末は、一度に1つの受信された音声チャネルを処理すること(例えば、そのようにのみ処理すること)が可能である。D2D端末は、異なるサブフレームにおいて、またはD2Dチャネルおよび/もしくはD2D信号を搬送するのに使用され得るのと同一の、または同様のサブフレームにおいて低優先度および/または高優先度D2Dチャネルおよび/または制御シグナリングをともに同時に受信することができることが可能である。
【0299】
ことによると、シナリオのなかでもとりわけ、時点T1における低優先度D2D音声呼(例えば、図10における第2の低優先度D2D音声呼)の受信の開始後、D2D端末は、高優先度音声チャネル(例えば、図10における第1の高優先度音声チャネル)から獲得された任意のD2Dデータを復調すること、復号すること、および/またはデバイスのオーディオ出力パスに転送することを続けることが可能である一方で、それは、(例えば、同時に)受信されたより低い優先度D2D音声呼(例えば、図10における第2のより低い優先度D2D音声呼)の復号されたサンプルまたは信号表現をメモリに記憶する(例えば、一時的に記憶する)ことが可能である。時点T2において、高優先度D2D音声チャネル(例えば、図10における第1の高優先度音声チャネル)のトークスパートが終了し、低優先度D2D音声チャネル(例えば、図10における低優先度D2D音声チャネルのみ)が受信され得る場合、D2D端末は、それのオーディオパスを高優先度D2D音声チャネルから低優先度D2D音声チャネルに切り換えることが可能である。低優先度D2D音声チャネルに対応するそのような記憶されたチャネルサンプルおよび/または復号された情報コンテンツをメモリ(例えば、一時メモリ)からオーディオパスに転送することは、時間遅延または時間遅れを含み得る。例えば、図10において、3スケジューリング周期、または約480ミリ秒、または各20ミリ秒コーデック間隔における24の音声フレームが、一時メモリから処理され、再生される。1つまたは複数の(例えば、多くの)D2Dアプリケーションが、双方向会話音声ではなく、プッシュツートークタイプの音声に対応することが可能である。低優先度D2D音声チャネルを記憶すること(例えば、一時的に記憶すること)を介して導入されるそのような時間遅延または時間遅れは、許容可能であり得る。
【0300】
D2D受信機処理が、例えば、D2D端末が、複数のD2DチャネルまたはD2D信号(例えば、同時のD2DチャネルまたはD2D信号)を受信すること、および/または処理することを、そのような受信される複数のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号に関連付けられた優先度処理に基づいて(例えば、自動的に)行うことが可能であるという点で向上させられ得る。手動チャネル切換えと同様のいずれのユーザ介入も、有用ではないことが可能である。より高い優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号が、例えば、他のチャネルおよび/または信号が存在する状況で、受信後、D2D端末処理を介して優先され得る。
【0301】
WTRUは、異なる優先度のデータがPDUにおいて一緒に多重化され得るかどうか、またはそれらが、異なる送信機会において送信されることが要求され得るかどうかを決定するように規則で構成されること、または事前構成されることが可能である。例えば、ネットワークは、WTRUが、第2の優先度レベル、および第3の優先度レベルに属するデータを多重化することを可能にするが、第1の優先度レベルに対応するデータをそうすることは可能にしないことが可能である。この制約は、例えば、WTRUが、緊急事態サービスの送信を、同一のTBに、より低い優先度のデータを多重化することなしに最適化することを所望する場合、有益であり得る。
【0302】
本明細書において説明される例、および図10は、2つより多くの優先度分類に拡張され得る。スケジューリング周期の異なる長さが使用され得る。SA送信は、後のスケジューリング周期において、かつ/または複数のスケジューリング周期において送信されるD2Dデータに対応することが可能である。スケジューリング周期と独立に、またはそれらと併せて、半永続的な、時間限定された、かつ/または動的に許可されるD2Dデータ送信の原理が使用され得る。時間リソースおよび/または周波数リソースは、隣接していないことが可能である。例は、例示目的でスケジューリング割当て、ならびに高優先度および低優先度受信されるD2D音声チャネルを使用したが、低優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号に対応するサンプルを一時的にバッファリングし、記憶する原理は、異なるD2Dチャネルおよび/または信号メッセージタイプにも同様に適用され得る。例えば、D2D発見メッセージが、後の時点における処理のために(例えば、一時的に)記憶されることが可能である一方で、高優先度D2D制御またはデータシグナリングは、受信後、処理されることが可能である。
【0303】
受信されるD2Dデータ(例えば、同時に受信されるD2Dデータ)は、例えば、ファイルダウンロードに対応するIPパケットなどの、音声パケット、制御パケット、サービスパケット、および/またはデータパケットであることが可能である。受信されるD2Dチャネル(例えば、第2の受信されるD2Dチャネル)に対応するサンプリングをメモリにバッファリングすること、および/または記憶すること(例えば、一時的にバッファリングすること、および/または記憶すること)の使用は、例えば、デバイスアーキテクチャ、リアルタイム処理のための構成要素利用可能性、受信されるD2Dデータのデバイス出力表現、および/または要求されるユーザ対話、その他に関するD2D端末における受信機限定を回避するように適用され得る。複数の受信される(例えば、同時に受信される)チャネルおよび信号の受信機処理および/または優先は、セルラ通信およびD2D無線リンクから受信されるチャネルまたは信号にも同様に適用され得る。
【0304】
D2D端末は、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第1のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)を受信している間、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)が受信され得るかどうかを決定することが可能である。D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)が受信され得ることを決定した後、D2D端末は、受信される(例えば、同時に受信される)D2DチャネルまたはD2D信号のうちのいずれの1つが直接に処理され得るか、かつ/またはいずれの1つがメモリに記憶され(例えば、一時的に記憶され)得るかを決定することが可能である。決定は、受信されるD2DチャネルもしくはD2D信号または通信タイプに関連付けられた優先度に基づくことが可能である。D2Dチャネルおよび/またはD2D信号の任意の復号されたサンプルを直接に処理することは、端末のオーディオパスなどのユーザ出力にこれらのサンプルを提示することを暗示することが可能であり、またはそれは、そのようなサンプルを、アプリケーション処理データパケットとして、D2D端末上で実行される他の処理構成要素に転送することを暗示することが可能である。メモリに記憶すること(または一時的に記憶すること)は、受信されるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号のチャネル復調のため、または復調されたサンプルのチャネル復号技法、またはそのようなサンプルのプロトコル処理のためなどの、部分的受信機処理と組み合わされることが可能である。D2D端末が、メモリに記憶された(例えば、一時的に記憶された)任意のD2Dデータをいつ処理するかを決定することが可能である。D2D端末は、例えば、本明細書で説明されるとおり、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号の記憶された(例えば、一時的に記憶された)サンプルまたは情報コンテンツに直接の処理を適用することを決定することが可能である。D2D端末は、記憶されたサンプルを、デバイス上で受信されるデータを処理するオーディオもしくはビデオまたは他の処理ロジックもしくはアプリケーションなどのデバイスの出力構成要素に転送することが可能である。それは、例えば、時間遅延または条件の選択されたセットが満たされた場合、記憶されたサンプルが破棄され得ることを決定することが可能である。サンプルは、例えば、エンドユーザが後の時点でリッスンすることを可能にするように永久ストレージに記憶され得る。
【0305】
D2D端末は、本明細書において説明される例と併せて、それの受信機処理の一部として行われ得る動作について告知する、または知らせる、デバイス構成要素から、またはデバイス構成要素に、またはデバイス構成要素の間で互いに交換される通知および/またはシグナリングメッセージを発行することが可能である。それは、他のデバイスにそのような通知またはシグナリングメッセージを発行することが可能である。D2D端末は、選択された受信条件、受信機構成、タイマ値もしくはカウンタ値もしくはインデックス値の関数として、本明細書において説明される例を実行するように構成され得る。
【0306】
D2D端末が、例えば、受信される(例えば、同時に受信される)D2DチャネルまたはD2D信号の優先度に基づいて、複数の受信されるD2DチャネルまたはD2D信号を処理することが可能である。処理は、例えば、他のD2DチャネルまたはD2D信号が存在する状況で、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号を受信すること、および/または破棄すること、および/または受信に関して優先することを含み得る。
【0307】
D2D端末が、例えば、受信される(例えば、第2の受信される)D2Dチャネルおよび/またはD2D信号を記憶(例えば、一時的記憶)のために選択しながら、受信される(例えば、第1の受信される)D2Dチャネルおよび/またはD2D信号を直接の処理のために選択することが可能である。直接の処理および/または一時的記憶は、例えば、例示的な受信機に関して本明細書において説明される例示的な実現に対応することが可能である。
【0308】
中継ノードの役割をするD2D WTRUによる受信のための1つまたは複数の技法が企図される。中継WTRUが、L3中継器として動作することが可能である。そのようなシナリオにおいて、とりわけ、D2Dリンク上で受信されるデータが、ことによると、例えば、それがUuインターフェース上でeNBに送信され得る前に、1つまたは複数のより上の層(例えば、とりわけ、IP)に転送されることが可能である。中継WTRUが、ことによると、例えば、それが、データを(例えば、D2Dリンク上で)受信することが可能であり、かつ/またはセルラリンク上でネットワークにこのトラフィックを中継することが可能である場合、優先度に関する(例えば、特定の)処理を実行することが可能である。WTRUによってネットワークに(例えば、中継器経由で)送信されるデータの優先は、中継WTRUからeNBにセルラリンク上で経験される優先として、D2Dリンク上で同一の、または実質的に同様の優先であり得る。
【0309】
1つまたは複数の技法において、中継ノードは、例えば、それが現在、サービスを提供していることが可能な遠隔WTRUのいずれかからの、それが受信することが可能なデータの優先度の1つもしくは複数の、または各レベルに関して1つまたは複数の別々の無線ベアラを要求すること、および/または作成することが可能である。中継WTRUは、サービス品質(QoS)の(例えば、様々な)度合に関連付けられ得る1つまたは複数の既存の無線ベアラを利用して、シナリオのなかでもとりわけ、ことによると、例えば、中継器に向けて遠隔WTRUによって行われる1つまたは複数の異なる優先度送信にサービスを提供することが可能である(例えば、より良好なQoSで1つまたは複数のベアラにマップされているより高い優先度送信、または類似したもので)。
【0310】
中継WTRUは、それがサービスを提供していることが可能なNの優先度レベルのうちの1つもしくは複数、またはそれぞれに関して無線ベアラのうちの1つもしくは複数、またはセットをセットアップすることが可能であり、かつ/またはWTRUは、1つもしくは複数の、または各優先度レベルに関連付けられたデータに関して使用され得る1つまたは複数の既存の無線ベアラを選択することが可能である。ことによると、例えば、シナリオのなかでもとりわけ、中継WTRUがD2Dリンクからデータを受信する場合、それは、遠隔WTRUから受信されるパケットの優先度を決定することが可能である。この決定は、例えば、層のなかでもとりわけ、MAC層、IP層、および/またはアプリケーション層において行われ得る。例えば、決定がMAC層において行われる場合、受信されるMAC PDUの優先度レベルは、以下のうちの1つまたは複数によって決定され得る。すなわち、
MAC PDUの送信機に、MACヘッダに優先度レベルを含めさせること。そのようなシナリオにおいて、とりわけ、受信するMACエンティティは、そのPDUに関するMACヘッダにおいて見出される関連付けられた優先度レベルに基づいて、優先度を決定することが可能であり、かつ/または
論理チャネルIDと優先度の間の静的、かつ/または決定されたマッピングを想定すること。論理チャネルIDの値は、特定の優先度に関連付けられることが可能である。例えば、LCID1~8が、D2D通信のために利用されることが可能であり、優先度レベルは、選択されたIDに関連付けられることが可能である(例えば、優先度の増加する/低下する順序で)。
【0311】
WTRUは、受信されるデータを、ことによると、関連付けられた優先度レベルと一緒に、セルラリンク上で転送するために1つまたは複数のより高い層(例えば、IP層)に送信することが可能である。
【0312】
例えば、優先度決定がIP層および/またはアプリケーション層において行われる場合、関連付けられた優先度は、IPパケットと一緒に、かつ/または関連付けられたアプリケーション層データと一緒に送信されて、ことによると、例えば、中継WTRUが、受信されるデータの優先度を認識しているようになり得ることが可能である。データは、優先度決定が実行され得る1つまたは複数のより高い層に(例えば、先に)転送され得る。
【0313】
ことによると、例えば、受信されるデータの優先度に基づいて、中継WTRUは、受信されるデータの送信のためにいずれの無線ベアラ(例えば、関連付けられたQoSレベルを有する)を使用するかを決定することが可能である。中継WTRUは、優先度レベルに対する無線ベアラのマッピングを保持することが可能であり、かつ/またはこのマッピングを使用して、1つまたは複数のIPパケットがいずれの無線ベアラ上で送信され得るかを決定することが可能である。WTRUは、eNBによる無線ベアラに対する優先度レベルのマッピングで構成される(例えば、動的に)ことが可能であり、かつ/または1つまたは複数の既存の無線ベアラ上で1つまたは複数のIPパケットを送信するためにこのマッピングを使用することが可能である。
【0314】
いくつかの技法において、同一の、または同様のQoS特性を有する1つもしくは複数の、または複数の無線ベアラが、中継WTRUによって遠隔WTRUから受信されたデータをeNB/ネットワークに送信するのに使用され得る。中継WTRUは、ことによると、例えば、時間の或る周期にわたってより低い優先度データをバッファリングしながら、より高い優先度データを、1つまたは複数のより上の層に(例えば、選択的に)転送することが可能である。中継WTRUは、ことによると、シナリオのなかでもとりわけ、遠隔WTRUから受信されたデータを送信するのに使用され得る論理チャネルのうちの1つもしくは複数、またはそれぞれを処理している場合、より高い優先度(例えば、より高い層に転送された)を処理することが可能であり、かつ/または、ことによると、より低い優先度データがより高い層に転送される場合(例えば、そのような場合のみ)、より低い優先度データを処理することが可能である。
【0315】
例えば、中継WTRUは、ことによると、例えば、より高い優先度データを転送しながら、より低い優先度データがバッファリングされ得るタイマで構成されることが可能である。タイマは、より高い優先度パケットが中継WTRUによって受信され、かつ/または1つまたは複数のより上の層に転送される1回もしくは複数回、または各回にリセットされることが可能である。ことによると、シナリオのなかでもとりわけ、タイマが満了した(例えば、時間の周期にわたって、より高い優先度データが受信されないことを示すことが可能である)後(例えば、そのような後のみ)、WTRUは、バッファリングされたより低い優先度データを1つまたは複数のより上の層に転送することが可能である。
【0316】
例えば、中継WTRUは、より低い優先度データを、スケジューリング周期にわたって、ことによると、例えば、より高い優先度データがそのスケジューリング周期にわたって受信されていない場合(例えば、そのような場合のみ)、転送することが可能である。ことによると、例えば、WTRUにおける所与のスケジューリング周期が、高優先度データの受信を経験した場合、1つもしくは複数の、またはすべてのより低い優先度データが、ことによると、より高い優先度データ(例えば、より高い優先度データのみ)が1つまたは複数のより上の層に転送されることが可能である間、中継WTRUの1つまたは複数のより低い層にバッファリングされることが可能である。
【0317】
いくつかの技法において、WTRUは、データを、特定の確率でより上の層に(例えば、選択的に)転送することが可能である。転送するより高い確率は、より高い優先度データ/チャネルに関連付けられることが可能であり、かつ/または転送するより低い確率は、より低い優先度データ/チャネルに関連付けられることが可能である。より高い層は、ことによると、例えば、受信された順序でデータを処理することが可能である。
【0318】
例えば、2つの異なる優先度(例えば、高および低)を、例えば、有するデータを受信する中継WTRUは、より高い優先度データに関して第1の確率(P1)=0.8で、かつ/またはより低い優先度データに関して第2の確率(P2)=0.2で構成されることが可能である。ことによると、例えば、中継WTRUが、任意の時点で、1つまたは複数のより上の層に転送されることになる高優先度データおよび/または低優先度データを包含する場合、中継WTRUは、0と1の間のランダムな数を選択することが可能である。例えば、中継WTRUは、ことによると、数が0.2より大きい場合、高優先度データを転送することが可能である。ことによると、例えば、数が別様である場合、中継WTRUは、より低い優先度データを転送することが可能である。
【0319】
いくつかの技法が、2つの優先度レベルを使用して本明細書において説明されていることが可能であるものの、企図される技法のいずれも、当業者によって複数(N)の優先度に拡張され得る。
【0320】
デバイスにおいて複数のD2Dデータチャネルを処理する送信が、本明細書において説明され得る。D2D端末が、D2DチャネルまたはD2D信号の優先度に基づいて、送信されることになる複数のD2DチャネルまたはD2D信号(例えば、同時のD2DチャネルまたはD2D信号)を処理することが可能である。
【0321】
D2D端末が、複数のD2DチャネルまたはD2D信号を(例えば、同時に)送信すること、および/または送信することを所望することが可能である。送信されることになるD2DチャネルまたはD2D信号に関する優先度に基づいて、それは、送信されることになる、より低い優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号に対応する情報コンテンツまたは符号化されたビットストリームもしくはサンプルを、例えば、メモリに記憶する(例えば、一時的に記憶する)ことが可能である一方で、例えば、別のより高い優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号を処理および/または転送し、かつそれを送信パスに提示する。
【0322】
D2D端末が、送信のためにリソースが利用可能でないことが可能である場合にD2D信号を送信することが可能であり、かつ/または送信することを所望することが可能である。それは、例えば、リソースが利用可能になり得るまで、かつ/またはタイマが満了するまで、この信号の情報コンテンツ、または符号化されたビットストリームもしくはサンプルを記憶する(例えば、一時的に記憶する)ことが可能である。タイマの満了後、サンプルは、破棄されて、またはストレージ(例えば、永久ストレージ)に記憶されて、エンドユーザが、送信されていない信号に後にアクセスすることを可能にすることが可能である。
【0323】
図11は、送信されることになる複数の同時のD2Dチャネル(例えば、音声およびデータ)の例示的な図である。図11において、D2D端末が、音声呼グループチャネルなどの、より高優先度D2D音声チャネル(例えば、第1の高優先度D2D音声チャネル)および/またはより低い優先度D2Dチャネル(例えば、第2のより低い優先度D2Dチャネル)を送信すること(例えば、同時に送信すること)が可能である。
【0324】
図11において、高優先度D2D音声チャネル(例えば、第1の高優先度D2D音声チャネル)に対応するトークスパートが、例えば、時点T2まで、複数のスケジューリング周期にわたってD2D端末によって処理され得る。低優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2の低優先度D2Dデータチャネル)を送信するデバイス内部要求が、例えば、時点T1から開始して、受信され得る。要求は、ユーザによって、またはD2Dのためのデータパケットを処理することが可能であり、および/またはそのような要求を発することが可能なアプリケーションによって発行されることが可能である。D2D端末は、送信(例えば、単一の送信)フロントエンドチェーンを有することが可能である。任意の所与のサブフレームにおいて、D2Dチャネルの1つまたは複数の(例えば、1つのみの)トランスポートブロック(TB)が、Txパスに、例えば、考慮されるD2Dチャネルに関するそのサブフレーム上でそれの(例えば、完全な)利用可能な出力電力を使用するために提示されることが可能である。このことは、D2Dチャネルに関する実現可能なリンク予算を最大化することが可能である。D2D端末は、高優先度および/または低優先度D2Dチャネルおよび/またはそれの制御シグナリング(例えば、同時に制御シグナリング)を異なるサブフレームにおいて送信することができ得る。
【0325】
時点T1における低優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2の低優先度D2Dデータチャネル)に対する送信要求の着信後、D2D端末は、高優先度音声チャネル(例えば、第1の高優先度音声チャネル)に利用可能であり得る任意のD2Dデータを送信パスに転送することを続けることが可能である一方で、それは、送信されることになる(例えば、同時に送信されることになる)より低い優先度D2Dデータチャネル(例えば、第2のより低い優先度D2Dデータチャネル)の任意のサンプルまたは信号表現をメモリに記憶し(例えば、一時的に記憶し)、かつ/またはバッファリングする。時点T2で、高優先度D2D音声チャネル(例えば、第1の高優先度D2D音声チャネル)のトークスパートが終了し、低優先度D2Dデータチャネル(例えば、低優先度D2Dデータチャネルのみ)が送信され得る場合、D2D端末は、それの送信パスを高優先度D2D音声チャネルから低優先度D2Dデータチャネルに切り換えることが可能である。低優先度D2Dデータチャネルに対応するそのような記憶されたサンプルおよび/または情報コンテンツをメモリ(例えば、一時メモリ)から送信パスに転送することは、時間遅延または時間遅れを含み得る。例えば、図11において、約3スケジューリング周期、または約480ミリ秒が、一時メモリから処理され得る。D2Dアプリケーションが、例えば、双方向会話音声ではなく、時間クリティカルではないデータタイプに対応し得る場合、低優先度D2Dデータ送信の部分または全体を記憶すること(例えば、一時的に記憶すること)を介して導入される時間遅延または時間遅れは、許容可能であり得る。
【0326】
図11において、D2D端末は、例えば、進行中のより高い優先度D2D音声チャネル送信中、より低い優先度D2Dデータ送信を間断的に多重化することが可能である。それは、より高い優先度D2D音声チャネルのためのトランスポートブロックの送信のために使用されないことが可能なD2Dサブフレームにおいて(例えば、図11におけるD2Dサブフレームのみにおいて)そうすることが可能である。時点T2までに、送信のために準備ができており、かつ低優先度チャネルのための時点T1とT2の間の送信パスによって受信されることが可能な、より低い優先度D2Dデータが、T1とT2の間で送信されていることが可能である。
【0327】
D2D送信機処理は、D2D端末が、送信されることになる複数のD2DチャネルまたはD2D信号(例えば、同時のD2DチャネルまたはD2D信号)を、送信されることになるそのような複数のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号に関連付けられた優先度処理に基づいて、処理する(例えば、自動的に処理する)ことが可能であるという点で向上させられ得る。手動チャネル切換えまたは送信の延期と同様のいずれのユーザ介入も、有用ではないことが可能である。より高い優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号が、例えば、他のチャネルまたは信号が存在する状況で、送信する要求後、D2D端末処理を介して優先され得る。
【0328】
本明細書において説明され、図11に示される例は、2つより多くの優先度クラスの事例に拡張され得る。スケジューリング周期の異なる長さが使用され得る。SA送信は、後のスケジューリング周期において、または複数のスケジューリング周期において送信されるD2Dデータに対応することが可能である。スケジューリング周期と独立に、またはそれらと併せて、半永続的な、時間限定された、かつ/または動的に許可されるD2Dデータ送信の原理が使用され得る。時間リソースおよび/または周波数リソースは、隣接していないことが可能である。例は、例示目的でスケジューリング割当て、ならびに送信されることになる高優先度および低優先度受信されるD2D音声チャネルおよびデータチャネルを使用している可能性がある。送信されることになる低優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号に対応するサンプルを一時的にバッファリングし、記憶する原理は、異なるD2Dチャネルおよび/または信号メッセージタイプにも同様に適用され得る。例えば、送信されることになるD2D発見メッセージが、記憶され(例えば、一時的に記憶され)、かつ/または後の時点における処理のためにキューに入れられることが可能である一方で、高優先度D2D制御またはデータシグナリングが、D2D端末における送信する要求の受信後、処理されることが可能である。
【0329】
送信されることになるD2DデータチャネルまたはD2D信号(例えば、同時のD2DデータチャネルまたはD2D信号)は、例えば、ファイルアップロードに対応するIPパケットなどの音声パケット、制御パケット、サービスパケット、および/またはデータパケットであることが可能である。送信されることになるD2Dチャネル(例えば、第2のD2Dチャネル)に対応するサンプルをメモリにバッファリングすること、および/または記憶すること(例えば、一時的にバッファリングすること、および/または記憶すること)の使用は、デバイスアーキテクチャ、リアルタイム処理のための構成要素利用可能性、D2Dデータのデバイス出力表現、無線リソースの使用、および/または要求されるユーザ対話、その他に関するD2D端末における送信機限定を回避するように適用され得る。送信されることになる複数のチャネルおよび/または信号(例えば、同時のチャネルおよび/または信号)の送信機処理および/または優先は、セルラ通信およびD2D無線リンクの上で送信されることになるチャネルまたは信号にも同様に適用され得る。
【0330】
D2D端末は、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第1のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)を送信しながら、D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2の)を送信する要求が受信され得るかどうかを決定することが可能である。D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)が送信されることになるという決定後、D2D端末は、送信されることになるD2DチャネルまたはD2D信号(例えば、同時のD2DチャネルまたはD2D信号)のいずれが直接に処理され得るか、およびいずれがメモリに記憶され(例えば、一時的に記憶され)得るかを決定することが可能である。決定は、送信されることになるD2DチャネルもしくはD2D信号または通信に関連付けられた優先度に基づき得る。送信されることになるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号を表すサンプルまたは情報を直接に処理することは、端末の送信パスに情報を提示することを暗示することが可能であり、またはそれは、D2D端末上で実行される他の処理構成要素にそのようなサンプルを転送することを暗示することが可能である。メモリに記憶すること(例えば、一時的に記憶すること)は、送信されることになるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号のチャネル変調、情報のチャネル符号化、および/またはそのようなD2DチャネルまたはD2D信号のプロトコル処理などの部分的送信機処理と組み合わされることが可能である。
【0331】
D2D端末が、メモリに記憶された(一時的に記憶された)D2Dデータをいつ処理するかを決定することが可能である。D2D端末は、例えば、本明細書において説明されるとおり、送信されることになるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号のそのような記憶された(例えば、一時的に記憶された)サンプルまたは情報コンテンツに直接の処理を適用することを決定することが可能である。D2D端末は、記憶されたサンプルを、送信機パスなどのデバイスの出力構成要素に転送することが可能である。それは、例えば、時間遅延および/または条件の選択されたセットが満たされ得る場合、記憶されたサンプルが破棄され得ることを決定することが可能である。デバイスは、例えば、それが、より高い優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号によって使用中でないことが可能であるサブフレームにおいてなど、より高い優先度D2Dチャネルを送信することが可能である時間周期中に、低優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2の低優先度D2Dチャネルおよび/またはD2D信号)の送信される(例えば、同時に送信される)部分の一部として、可能である。
【0332】
D2D端末は、本明細書において説明される例と併せて、それの送信機処理の一部として行われ得る動作について告知する、および/または知らせる、デバイス構成要素から、またはデバイス構成要素に、またはデバイス構成要素の間で互いに交換される通知および/またはシグナリングメッセージを発行することが可能である。それは、他のデバイスにそのような通知またはシグナリングメッセージを発行することが可能である。D2D端末は、例えば、選択された条件、送信機構成、タイマ値もしくはカウンタ値もしくはインデックス値の関数として、本明細書において説明される例を実行するように構成され得る。
【0333】
D2D端末が、送信されることになる同時のD2DチャネルまたはD2D信号の優先度に基づいて、送信されることになる複数のD2DチャネルまたはD2D信号を処理することが可能である。処理することは、例えば、デバイスによって送信されることになる他のD2DチャネルまたはD2D信号が存在する状況で、送信されることになるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号の部分または全体を送信すること、および/または破棄すること、および/または優先することを含み得る。
【0334】
D2D端末が、記憶(例えば、一時的記憶)のために送信されることになるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第2のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)を選択しながら、直接の処理のために送信されることになるD2Dチャネルおよび/またはD2D信号(例えば、第1のD2Dチャネルおよび/またはD2D信号)を選択することが可能である。直接の処理および/または記憶(例えば、一時的記憶)は、送信機に関して本明細書において説明される例示的な実現に対応することが可能である。
【0335】
D2D端末は、優先度アクセスグループを決定すること、および/または利用可能なD2DデータチャネルまたはD2D信号から利用可能な優先度もしくは優先度アクセスグループに対してマップすることによってD2Dデータを送信することが可能である。
【0336】
データを送信する優先度アクセスグループが選択され得る。
【0337】
WTRUは、いくつかの別々の優先度アクセスグループで構成されることが可能であり、複数のサービスまたはアプリケーションを実行させていることが可能である。WTRUは、送信することになるD2Dデータを利用可能な優先度アクセスグループにどのようにマップするかを決定することが可能である。
【0338】
優先度アクセスグループは、データ優先および/またはトラフィック差別化(例えば、異なる優先度を有する異なるリソースプール、同一のリソースプール内の優先アクセス、その他)をサポートする本明細書において説明されるスキームまたはリソースプール構成のいずれかを本明細書において参照することが可能である。
【0339】
WTRUは、本明細書において説明される以下のパラメータのうちの1つもしくは複数、または組合せに基づいて、使用することになる優先度アクセスグループを決定することが可能である。WTRUは、ProSeベアラ、および/またはProSe/アプリケーション層パケット、および/または優先度アクセスグループの論理チャネル優先度またはLCG優先度の間の構成されたマッピングを使用することが可能である。例えば、論値チャネル優先度1~4で構成されたProSeベアラが、優先度アクセスグループ1または最高優先度グループにマップされ得る。特定のグループ、トラフィックタイプ、および/またはユーザタイプに関連付けられた1つもしくは複数の、または各サービスが、より高い層による割り当てられた優先度を有することが可能である。パケットがアクセス層に着信すると、それは、グループ宛先、送信元宛先、および/または関連付けられた優先度に基づいて、論理チャネルまたはPDCPエンティティにマップされ得る。所与の論理チャネルに関して、WTRUは、パケットの優先度を認識していることが可能であり、マッピングに基づいて、WTRUは、パケットまたは論理チャネルがいずれの優先度アクセスグループに属するかを決定することが可能である。WTRUは、優先度アクセスグループに対する、または論理チャネル(もしくはパケット)優先度に対するTFTのマッピングに基づいて、優先度アクセスグループを決定することが可能である。WTRUは、1つもしくは複数の、または各トラフィックタイプのためのTFTフィルタのセット、ならびに1つもしくは複数の、または各トラフィックタイプに関連付けられることになる論理チャネルもしくはアクセスグループの優先度で構成され得る。例えば、WTRUは、(例えば、3つの)TFTフィルタ、およびそれらのうちの1つもしくは複数、またはそれぞれに関するマッピング規則(例えば、音声トラフィックが、優先度アクセスグループ1にマップされ、ビデオトラフィックが、優先度アクセスグループ2にマップされ、データトラフィックが、優先度アクセスグループ3にマップされる)で構成され得る。WTRUは、トラフィック検査を実行して、1つもしくは複数の、または各パケットのトラフィッククラスを決定することが可能であり、かつ/またはそれは、構成されたマッピング規則をルックアップして、例えば、いずれの優先度アクセスグループが使用され得るかを決定することが可能である。
【0340】
WTRUは、ことによると、中継器の役割をし、かつ/またはセルラ/Uuリンク上でデータを(例えば、先に)受信するWTRUが、データを受信することが可能なEPSベアラおよび/または無線ベアラの、D2Dリンク上の優先度アクセスグループに対するマッピングに基づいて、使用することになる優先度アクセスグループを決定することが可能である。例えば、中継器の役割をするWTRUが、異なる優先度レベルに関するデータを送信する別々のEPS/無線ベアラで構成され得る。WTRUは、特定のEPSベアラ上で受信されるデータを、ことによると、例えば、事前定義され、かつ/またはシグナリングされる(例えば、eNBもしくはProSe機能によって)マッピングに基づいて、特定の優先度アクセスグループにマップすることが可能である。
【0341】
WTRUは、デバイスごとに、デバイス構成に基づいて優先度アクセスグループを決定することが可能である(例えば、そのデバイスからの1つもしくは複数の、またはすべてのサービスが、同一の、または同様の優先度アクセスを使用すること、または常に使用することが可能である)。WTRUは、例えば、グループにおける階層(例えば、消防署長が、グループにおいて最高優先度を有するように構成される)に基づいて、デバイス/WTRU優先度で構成され得る。WTRUは、WTRUにおける観察されるトラフィック特性に基づいて、優先度アクセスグループを決定することが可能である。WTRUは、過去の、および/または進行中のトラフィック特性(例えば、着信間時間、データレート、その他)を保持することが可能であり、かつ/またはそれらのトラフィック特性を満たすのに使用され得る適切な優先度アクセスグループを決定することが可能である。WTRUは、D2D WTRUの関数に基づいて、優先度アクセスグループを決定することが可能である。例えば、WTRUが中継器として動作していることが可能である場合、いくらかの、もしくはすべてのトラフィックが或る優先度アクセスグループにマップされることが可能であり、またはWTRUは、中継器として動作している場合、異なる(より高い)優先度アクセスグループを使用するように構成され得る。WTRUは、より高い層によって構成されたサービスの関数として優先度アクセスグループを決定することが可能である。例えば、より高い層が、緊急事態サービスに対するD2D要求を要求した場合、WTRUは、緊急事態優先度アクセスグループを使用する有用性を決定することが可能である。
【0342】
本明細書において説明される構成パラメータは、例えば、RRCまたはより高い層シグナリング(例えば、ProSe機能からの)によってなど、D2Dサービスまたはベアラ構成と一緒に、WTRUに提供され得る。WTRUは、マッピング規則で事前構成され得る。
【0343】
カバレッジ内WTRUが、WTRUが使用していることが可能な優先度アクセスグループをProSe機能/eNBに報告するように構成され得る。eNBは、例えば、シナリオのなかでもとりわけ、マッピングがWTRUによって(例えば、単独で)決定されない可能性があるシナリオにおいて、ProSe機能から、および/またはネットワークにおける別のノード(例えば、MME)から、本明細書において説明される構成パラメータ(例えば、LCG IDのマッピング、論理チャネル、優先度レベル、および/または優先度アクセスグループ)を与えられ得る。
【0344】
選択された優先度アクセスプールが、送信のために利用され得る。
【0345】
WTRUは、どのようにデータを、選択された優先度アクセスグループに多重化し、かつ/または優先度アクセスグループの特性を使用してデータを送信するかを決定することが可能である。本明細書において説明される特徴は、WTRUが、1つのトランスポートブロックにおいて、1つの送信元-宛先ペアに属するデータ(例えば、そのようなデータのみ)を多重化することができる事例に適用可能であり、かつ/またはWTRUが、異なる宛先に属するデータを多重化することができる事例に適用可能であることが可能である。
【0346】
WTRUは、どのように多重化するか、および1つまたは複数の(例えば、1つのみの)決定された優先度アクセスグループを使用していくらか、またはすべてのデータをどこに送信するかを決定することが可能である。例えば、WTRUは、選択されたアクセスグループのなかで最高優先度を有する優先度アクセスグループを使用してすべてのD2Dを送信することを決定することが可能である(例えば、D2D緊急事態サービスが、より高い層によって要求された場合、そのデバイスからのいくらかの、またはすべてのトラフィックが、緊急事態優先度アクセスグループを使用して送信され得る)。例えば、WTRUは、データが利用可能である最高優先度サービスまたは優先度アクセスグループを決定し、かつこの優先度サービスが送信され得るリソースまたは送信特性を決定することが可能である。WTRUは、優先度サービスを一緒に(例えば、優先度サービスのいずれかを一緒に)多重化すること、およびそれらを、最高優先度データの送信特性を使用して送信することを可能にされ得る。論理チャネル優先が、例えば、1つもしくは複数の、または各PDU作成に関して、より低いトラフィッククラスからより高いトラフィッククラスを優先するように、送信機において実行され得る。WTRUが、1つの送信元-宛先ペアからのデータを多重化することに限定される事例において、WTRUは、宛先(例えば、すべての宛先)にわたる最高優先度サービスまたはデータを決定し、その優先度のための送信特性およびリソースを決定することが可能であり、かつその宛先に属する異なる優先度からのデータを、例えば、LCPおよび利用可能なスペースにより、同一のPDUにおいて多重化することが可能である。
【0347】
一緒に多重化され得る論理チャネルは、そのアクセスグループ内の最高優先度サービスが属する宛先にさらに制限され得る。
【0348】
データは、複数の優先度アクセスグループを使用して送信されるように隔離され得る。例えば、WTRUは、同一の優先度アクセスグループに属するデータを一緒に多重化することを決定し、かつ/またはそれらを、選択された優先度アクセスグループの特性を使用して送信することが可能である。1つまたは複数の(例えば、2つの)優先度アクセスグループが構成される(例えば、高および低)場合、WTRUは、構成された論理チャネルを1つまたは複数の(例えば、2つの)グループに分類することが可能であり、それは、1つもしくは複数の、または各グループ内の論理チャネルを別のパケットに多重化するように(例えば、個別の)論理チャネル優先を実行することが可能である。
【0349】
1つもしくは複数の、または各パケットが、例えば、優先度アクセスグループインジケータと一緒に、より低い層に送信され得る。1つもしくは複数の、または各パケットが、別個のインジケータに関連付けられて、例えば、そのパケットを送信するのにプリエンプションが使用され得る(例えば、サポートされる場合)ことを示すことが可能である。
【0350】
優先度アクセスグループを決定するトリガが、本明細書において説明され得る。WTRUは、優先度アクセスグループを選択する有用性を決定し、かつ/または以下のトリガ、すなわち、D2Dサービス(例えば、緊急事態呼)の開始/終了後、D2Dデータが送信するのに利用可能であり得る場合、D2Dデータが、例えば、スケジューリング周期の始めに、送信するのに利用可能であり得る場合、WTRUの機能が変化した(例えば、WTRUが、中継器として動作することを開始すること、および/または停止することが可能である)場合、新たなD2Dリソース構成が、より高い層から提供され得る場合のうちの1つまたは複数を検出すると、それが使用していることが可能な優先度アクセスグループを変更する。
【0351】
優先度アクセスグループは、変化し得る。WTRUが、新たな優先度アクセスグループを選択し、かつ/またはD2Dデータを異なる優先度アクセスグループに再マップすることを決定することが可能である場合、WTRUは、以下のアクション、すなわち、リソース選択のためにより早期の優先度アクセスグループを使用することを停止する、選択された優先度アクセスグループに属することが可能なトラフィックタイプおよび論理チャネルもしくは論理チャネルのグループを決定する、選択された優先度アクセスグループのうちの1つもしくは複数、またはそれぞれに関するリソースおよび/または送信機会を選択するリソース選択を実行する、選択された優先度アクセスグループに属すことが可能な1つもしくは複数の、またはすべての論理チャネルに関して論理チャネル優先を実行し、かつ/またはパケットを生成するうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0352】
フィーチャおよび要素は、LTE(例えば、LTE-A)およびLTE用語を参照して説明されるものの、本明細書において説明されるフィーチャおよび要素は、他の有線および無線通信プロトコル、例えば、HSPA、HSPA+、WCDMA、CDMA2000、GSM、WLAN、および/または類似したものに対するアプリケーションであり得る。
【0353】
フィーチャおよび要素は、特定の組合せで前段で説明されるものの、当業者は、1つもしくは複数の、または各フィーチャもしくは要素が、単独で使用されること、またはその他のフィーチャおよび要素と任意の組合せで使用され得ることを認識する。さらに、本明細書において説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実行され得る。コンピュータ可読媒体の例は、電子信号(有線接続または無線接続上で送信される)と、コンピュータ可読記憶媒体とを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMおよびデジタルバーサタイルディスク(DVD)などの光媒体を含むが、以上には限定されない。ソフトウェアに関連付けられたプロセッサが、WTRUにおいて使用するための無線周波数トランシーバ、WTRU、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータを実行するのに使用され得る。
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