(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172356
(43)【公開日】2022-11-15
(54)【発明の名称】透明な医学的治療を提供するためのシステムおよびその方法
(51)【国際特許分類】
G16H 10/40 20180101AFI20221108BHJP
【FI】
G16H10/40
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022143682
(22)【出願日】2022-09-09
(62)【分割の表示】P 2020203106の分割
【原出願日】2020-12-08
(31)【優先権主張番号】19383091
(32)【優先日】2019-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100119781
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンド・ブランコ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザのポイントオブケア(POC)装置の可用性を追跡する方法を提供する。
【解決手段】方法は、ユーザが必要とする検査の種類を入力することと、利用可能なPOC装置のリストに基づいて、必要な検査の種類に基づいて利用可能なPOC装置のリストをユーザに提供することと、必要な検査の種類の可用性を備えた近くのPOC装置の場所を示すマップをユーザに提供することと、マップ上のPOC装置の場所をタッチして近くのPOC装置の1つを選択し、特定の時間帯で必要な検査の種類に対してそのPOC装置を予約することと、選択したPOC装置に予約を伝達することと、を含む。選択されたPOC装置は、その時間帯をブロックする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのポイントオブケア(POC)装置の可用性を追跡するための方法であって、
患者が必要とする検査の種類を入力することと、
前記患者の地理的位置を決定することと、
前記必要な検査の種類と前記患者の地理的位置とに基づいて、利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストを前記ユーザに提供することと、
前記利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストに基づいて、前記患者の地理的位置の近くで前記必要な検査の種類に利用可能なPOC装置を備えた前記POC施設の物理的な場所を示すマップを前記ユーザに提供することと、
前記マップ上における前記POC施設のマップ位置をタッチすることにより、利用可能なPOC装置を備えた前記POC施設の前記リストから近くの前記POC装置の1つを選択し、前記必要な検査の種類用の前記POC装置を前記POC施設の特定の時間帯に予約することと、
選択された前記POC装置の前記予約をPOC施設に伝達し、選択された前記POC装置は、他のユーザが前記時間帯を選択することをブロックすること、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
POC装置が患者と使用法とに関する関連情報をPOC格納データベースに送信する情報チャネルを提供することをさらに含む方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記必要な検査の種類が実行された後、前記ユーザによる前記選択されたPOC施設での検査経験を評価し、前記ユーザによる前記POC施設のレビューを提供することをさらに含む方法。
【請求項4】
前記ユーザが、患者である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
利用可能なPOC装置を備えたPOC施設の前記リストが、前記患者の地理的位置、前記必要な検査の種類、前記検査の種類の医学的緊急性、前記POC装置の地理的位置、前記患者の保険、要求された日付および/または時間、価格帯、前記患者が受け入れることをいとわない許容可能な時間的余裕、またはそれらの組み合わせによって駆動される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
請求項4および5に記載の方法であって、
前記必要な検査が実施された後、前記患者の個人的な健康に関して、前記POC装置から検査結果を受け取ることと、
将来の検査のためのアドバイスを提供するために、前記患者の個人的な健康の現在の傾向に関する通知を受け取ること、
をさらに含む方法。
【請求項7】
前記ユーザが、医療専門家である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
利用可能なPOC装置を備えた前記POC施設の前記リストが、前記医療専門家の地理的位置および/または患者の好ましい場所、前記必要な検査の種類、POC装置の種類、前記POC装置の地理的位置、前記患者の保険、要求された日付および/または時間、価格帯、予約の許容可能な時間的余裕、前記検査の種類の医学的緊急性、またはそれらの組み合わせによって駆動される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
請求項7および8に記載の方法であって、
前記必要な検査が実施された後、検査された患者の個人的な健康に関して、前記POC装置からの検査結果を監視することと、
検査の更新および/または再スケジュールオプションを前記患者に通知すること、
をさらに含む方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法であって、
外部データソースから情報を抽出して公開データを取得することをさらに含む方法。
【請求項11】
前記POC装置がポイントオブケア(POC)施設に物理的に常駐している、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記POC施設は、複数のPOC装置と、複数の試薬と、前記ユーザと通信するためのクラウドへの接続とを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法であって、
前記複数のPOC装置および前記POC施設用の前記複数の試薬の要件を管理することと、
POC装置および/または試薬が不足している場合に通知すること、
をさらに含む方法。
【請求項14】
請求項12および13に記載の方法であって、
機器の動作に関する情報を抽出することと、
前記抽出された機器の動作情報に基づいて、他の種類の検査および/または他のPOC装置および/または他の種類の品質管理に関する推奨事項を生成することと、
前記機器の動作情報と推奨事項とをPOC装置の製造元に送信すること、
をさらに含む方法。
【請求項15】
前記POC施設が小規模な診療所または薬局である、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、患者にポイントオブケア(point-of-care:POC)医学的治療を提供することに関し、特に、患者の場所およびPOC施設に基づいて患者に局所的なポイントオブケア医学的治療を提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
体外診断検査は、医師に極めて重要な情報を提供することにより、臨床上の決定に大きな影響を及ぼす。特に、救命救急環境下において迅速かつ正確な検査結果を提供することに大きな重点が置かれている。
【0003】
1つの特定の種類の診断検査には、ベッドサイド検査またはポイントオブケア(POC)検査がある。この種類の診断検査は、主に、病院、救急科、集中治療室、プライマリケア施設、医療センタ、患者の家、診療所、薬局、または緊急事態の現場など、患者ケアの現場で利用可能な機器を操作するために主に訓練された看護師または医療スタッフによって実行される。POC検査装置で得られた測定結果をすぐに利用できるようにし、結果を医療チームのすべてのメンバーと即座に共有できるようにすることで大きなメリットが得られ、これにより、ターンアラウンドタイムを短縮してコミュニケーションを強化できる。
【0004】
POC検査は世界中で確立されており、公衆衛生において重要な役割を果たしている。POC検査の潜在的な運用上の利点には、意思決定の迅速化、手術時間の短縮、術後ケア時間の短縮、緊急治療室の時間の短縮、外来診療の訪問回数の削減、必要な病床数の削減、および専門的な時間の全体的な最適な使用が含まれる。
【0005】
一般に、ポイントオブケアの目標は、中央ラボの外に堅牢で接続された使いやすいポイントオブケアソリューションを提供し、即時の結果を提供し、かくして病院の内外でより迅速に治療決定を下すことを可能にすることにより、医療専門家と患者の両方が臨床的および医療経済的成果の向上を達成できるようにすることである。ポイントオブケア検査は、装置上、患者/病棟モニタ上の電子医療記録、移動中の臨床医、および直接患者に、必要な場所に必要なときに迅速かつ正確な検査結果を提供するという臨床的ニーズを満たすソリューションを提供する。
【0006】
慢性疾患または病状のある患者は、疾患の維持および管理のために継続的なPOC検査を必要とする。これらの検査は、患者のケアを監督する医療専門家によって発注され得る。このような検査は、通常、患者が検査を行うために出張しなければならない可能性のあるポイントオブケア(POC)施設で行われ得る。POC施設には、検査を実施するために利用できる様々なPOC装置がある。様々なPOC装置で様々な臨床検査を実施できる。様々な臨床検査では、適切な検査を確実にするために、様々な試薬と品質管理(quality controls:QC)とが必要である。患者がPOC施設に移動しても、患者が必要とする検査を実施するための正しいPOC検査装置がPOC施設にないこと、または、試薬が不足しているかPOC装置のQCが不十分なため、患者がPOC施設に到着した時点でPOC装置が必要な検査を実行するように構成されていないまたは利用できないことが発覚することがある。
【0007】
残念ながら、現在、目下患者の近くにある特定のPOC施設で必要な検査を実施するためにユーザが利用できるPOC装置の統合表示を提供できるものはない。この状況では、患者は、必要な患者検査を実施するために必要なPOC装置が患者の近くでどのPOC施
設にあるかを知らないため、迅速な検査結果にアクセスできず、利用可能なPOC装置を備えたPOC施設を探して、様々なPOC施設に不必要に移動することになるため、患者ケアの効率に関する問題が発生する可能性がある。
【0008】
さらに、POC装置は通常分離されているか、外界への接続性が低いため、ユーザは、必要なPOC装置がどこにあるか、および/またはPOC装置が検査に使用できるかどうかを知る手段がない。現在、患者の共通のエコシステムを形成している特定の領域/周辺で必要かつ利用可能なすべてのPOC装置を確認するソリューションはない。
【0009】
したがって、必要な検査を行うために、患者が必要かつ利用可能なPOC装置を備えた最寄りのPOC施設を見つけることができるPOC装置位置特定システムが必要である。
【発明の概要】
【0010】
本開示によれば、ユーザのためのポイントオブケア(POC)装置の利用可能性を追跡するための方法が提示される。この方法は、ユーザが必要とする検査の種類を入力するステップと、患者の地理的位置を決定するステップと、利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストに基づいて、必要な検査の種類と患者の地理的位置とに基づいて、利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストをユーザに提供するステップと、患者の地理的位置の近くで必要な検査の種類を利用できる近くのPOC装置の場所を示すマップをユーザに提供するステップと、マップ上のPOC装置の場所に触れ、特定の時間帯で必要な検査の種類に対応するPOC装置を予約して、近くのPOC装置の1つを選択するステップと、選択されたPOC装置に予約を通信し、選択されたPOC装置はその時間帯をブロックするステップと、を含むことができる。
【0011】
この方法は、患者の個人の健康記録を追跡するために、様々なPOCシステムのいくつかのクラウドサービスを接続するステップをさらに含むことができる。
【0012】
この方法は、POC装置が患者および使用法に関する関連情報を送信する情報チャネルを提供するステップをさらに含むことができる。
【0013】
この方法は、ユーザが必要とする種類の検査が実行された後、ユーザによるPOC施設の選択方法を評価するとともに、患者がPOC施設の経験をレビューするための手段を提供し、ユーザが患者であり得る、という追加ステップをさらに含むことができる。利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストは、患者の地理的位置、必要な検査の種類、検査の種類の医学的緊急性、POC装置の地理的位置、患者の健康保険の適用範囲、検査の要求された日付および/または時間、価格帯、患者が受け入れることをいとわない許容可能な時間的余裕、またはそれらの組み合わせによって駆動され得る。
【0014】
この方法は、ユーザが必要とする検査が実行された後、患者の個人の健康に関してPOC装置から検査結果を受け取るステップと、将来の検査のためのアドバイスを提供するために患者の個人の健康の現在の傾向に関する通知を受け取るステップとをさらに含むことができる。
【0015】
この方法は、ユーザが必要とする種類の検査が実行された後、ユーザによるPOC施設の選択方法を評価するとともに、患者がPOC施設の経験をレビューするための手段を提供し、ユーザが医療専門家である、という追加のステップをさらに含むことができる。利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストは、医療専門家の地理的位置および/または患者の希望する場所の地理的位置、ユーザが必要とする検査の種類、その種類の検査の医学的緊急性、必要なPOC装置の種類、POC装置の地理的位置、患者の健康保険の適用範囲、検査の要求された日付および/または時間、価格帯、予約の許容可能な時間的
余裕、またはそれらの組み合わせによって駆動され得る。
【0016】
この方法は、必要な検査が実行された後、検査された患者の個人の健康に関して、POC装置からの検査結果を監視するステップと、検査の更新および/または再スケジュールオプションを患者に通知するステップとをさらに含むことができる。
【0017】
POC装置は、ポイントオブケア(POC)施設に物理的に常駐することができる。POC施設は、複数のPOC装置、複数の試薬、およびユーザと通信するためのクラウドへの接続を含むことができる。POC施設は、小さな診療所や薬局であってもよい。
【0018】
この方法は、POC施設のための複数のPOC装置および複数の試薬の要件を管理ステップと、POC装置および/または試薬が不足しているときに通知するステップと、をさらに含むことができる。
【0019】
この方法は、POC装置の精度および/またはPOC装置の品質管理に関する機器の動作に関する情報を抽出するステップと、抽出された機器の動作情報に基づいて、検査を最適化するための他の種類の検査、および/または他の可能な適切なPOC装置および/または他の可能な種類の品質管理に関する推奨事項を生成するステップと、機器の動作情報と推奨事項とをPOC装置の製造元に送信するステップと、をさらに含むことができる。
【0020】
この方法は、例えばインターネットなどの外部データソースから情報を抽出して、例えば、現在の気象条件、現在の局所インフルエンザおよび風邪の活動などの疾患、現在の局所アレルゲン/花粉レベルなどの公開データ、およびPOCシステムの使用および/または特定の検査のニーズに影響を与える可能性のあるその他の種類の公開データを取得するステップをさらに含むことができる。
【0021】
この方法は、利用可能である可能性のある患者の可能な検査に関する更新を含むメッセージをユーザにプッシュするステップと、および/またはオプションおよび/または商用更新を再スケジュールするステップとをさらに含むことができる。
【0022】
この方法は、特定の種類の検査の将来の需要を満たすために、POC施設の現在の傾向および履歴データに基づいて、POC施設に新しい装置を追加する必要性についてPOC施設に通知するステップをさらに含むことができる。
【0023】
この方法は、第1の種類の検査結果が現在のPOC施設で実行される検査の上限/下限に達した場合に、例えば、再実行/反射検査などの第2の検査を行うことができ、利用可能なPOC装置も有する別の異なるPOC施設での第1の検査の次の計画された検査をスケジュールする必要があるかもしれないことを患者に示唆するステップをさらに含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示の特定の実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号で示される以下の図面と併せて読むと最もよく理解できる。
【
図1】本開示の一実施形態によるPOCシステムの一般的な概要を示している。
【
図2】本開示の一実施形態による、利用可能なPOC施設を選択する方法のフローチャートを示している。
【
図3-1】本開示の実施形態による、利用可能な近くのPOC施設を見つける方法の典型的な適用のための一連のGUI画面画像を示している。
【
図3-2】本開示の実施形態による、利用可能な近くのPOC施設を見つける方法の典型的な適用のための一連のGUI画面画像を示している。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下の実施形態の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、限定ではなく例示として開示が実施され得る特定の実施形態が示されている添付の図面を参照する。他の実施形態を利用することができ、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、論理的、機械的および電気的変更を行うことができることを理解されたい。
【0026】
最初に
図1を参照すると、
図1は、ポイントオブケア(POC)システム10の一般的な概要を示している。POCシステム10は、例えば、患者サービス100、医療専門家サービス200、POCステーションサービス300、および洞察サービス400などのいくつかの異なる種類のサービスを提供することができる。
【0027】
本明細書で使用される「ポイントオブケア(POC)」または「ポイントオブケア(POC)環境」という用語は、病院、救急部門、集中治療室、一次医療施設、医療センタ、患者の家、診療所、薬局、または緊急事態の場所を含むがこれらに限定されない治療を提供することができる、医療検査および/または医療手当てなどの医療または医療関連サービスが行われる患者ケアの場所またはその近くの場所を意味すると定義され得る。
【0028】
本明細書で使用される「ポイントオブケア検査(POCT)」という用語は、ポイントオブケア(POC)環境における1つまたは複数の患者の健康パラメータについての1つまたは複数の患者または患者試料の分析を包含することができる。ポイントオブケア検査(POCT)は、多くの場合、持ち運び可能でポータブルなハンドヘルド分析装置を使用して実行できるが、ハンドヘルド装置が利用できない場合は、小型のベンチトップ分析装置または固定装置を使用することもでき、患者の健康パラメータを収集し、患者の場所またはその(比較的)近くにおいて(比較的)短期間で分析データを取得することを目的とする。
【0029】
「試料」、「患者の試料」、「生体試料」という用語は、対象の分析物を含む可能性のある材料を指す。患者の試料は、血液、唾液、眼の水晶体液、脳脊髄液、汗、尿、便、精液、母乳、腹水、粘液、滑液、腹腔液、羊水、組織、培養細胞などを含む生理液などの生物学的供給源に由来する。患者の試料は、血液からの血漿の調製、粘性流体の希釈、溶解などのように、使用前に前処理することができる。処理方法には、ろ過、蒸留、濃縮、妨害成分の不活性化、試薬の添加などがある。患者の試料は、供給源から取得したまま直接使用されることも、前処理後に試料の特性を変更するために使用されることもできる。いくつかの実施形態では、最初に固体または半固体である生物学的材料は、それを適切な液体媒体で溶解または懸濁することによって液体にされることができる。いくつかの実施形態では、試料は、特定の抗原または核酸を含むことが疑われる可能性がある。
【0030】
本明細書で使用される「分析」または「分析検査」という用語は、生物学的試料のパラメータ、例えば、測定データを提供するための反応の光吸収、蛍光、電位または他の物理的または化学的特性を特徴付ける実験手順を包含することができる。
【0031】
本明細書で使用される「分析装置」という用語は、測定値を取得するように構成された装置を指すことができる。分析装置は、様々な化学的、生物学的、物理的、光学的、電気化学的または他の技術的手順を介して、試料またはその成分のパラメータ値を特定するように動作可能であり得る。分析装置は、試料または少なくとも1つの分析物のパラメータを測定し、得られた測定値を返すように動作可能であり得る。分析装置から返される可能性のある分析結果のリストには、試料中の分析対象物の濃度、試料中の分析対象物の存在(検出レベルを超える濃度に対応)、光学パラメータ、DNAまたはRNA配列、タンパク質または代謝産物の質量分析から得られたデータ、および様々な種類の物理的または化
学的パラメータを示すデジタル(yesまたはno)結果が含まれ得る。分析装置は、試料および/または試薬のピペット操作、投与、および混合を支援するユニットを含み得る。分析装置は、分析を実施するための試薬を保持するための試薬保持ユニットを含み得る。
【0032】
ポイントオブケア(POC)施設20は、いくつかのポイントオブケア(POC)装置15を物理的に配置することができる場所であり得る。上記のように、POC装置15は、患者が診断検査から迅速なフィードバックを受け取ることができるように、診断結果を迅速かつ典型的には患者の存在下で測定および取得するために使用される任意の可搬型、携帯型、およびハンドヘルド診断装置であり得る。POC装置15の例は、血糖計、神経伝導装置、血液凝固計、および迅速ストレップ検査、妊娠検査、心臓バイオマーカー検査などのための検査キットであり得る。
【0033】
POC施設20は、例えば、薬局および/または、例えば、診療所、緊急治療クリニック、職場のウェルネスセンタなどのような小規模な医療施設などのいくつかの異なる環境に存在することができる。POC施設20はまた、自己検査患者自身のPOC装置15を備えた自己検査患者の住居であり得る。
【0034】
POC施設20はまた、例えば、POC装置15のデータ、検査データ、品質管理(QC)データなどを伝達するために、例えば、コバスIT-1000(商標)による通信ネットワークなどのクラウド500と通信する手段25を含むことができる。次に、クラウド500は、伝達されたデータを全体的なPOCシステム10に通信して、POCステーションデータベース320に記憶することができる。本明細書で使用される「通信ネットワーク」という用語は、WiFi、GSM、UMTSもしくは他の無線デジタルネットワークまたはイーサネットなどのケーブルベースのネットワークなどの任意の種類の無線ネットワークを包含する。特に、通信ネットワークはインターネットプロトコル(IP)を実装できる。例えば、通信ネットワークは、ケーブルベースのネットワークと無線ネットワークとの組み合わせを含む。システムのユニットが1つの実験器具内に含まれる実施形態では、通信ネットワークは、器具内の通信チャネルを含むことができる。
【0035】
POC施設20は、POC装置15によって通常使用される試薬の在庫を持つことができる。POC施設20は、クラウド500を介してPOCステーションサービス300と通信して、POC装置15の使用法およびPOC施設データベース320内のその特定のPOC施設20に収容された試薬を更新することができる。さらに、POC施設20は、クラウド500を介してPOC施設コーディネータ700と検査および使用傾向について通信し、試薬および他の消耗品の低/空在庫に関する予測、検査需要の増加および/または試薬の使用などに関する予測をPOC施設コーディネータ700に警告することができる。次に、POC施設コーディネータ700は、POC施設20によって提供された情報に基づいて行動することができる。
【0036】
各POC施設20は、その特定のPOC施設20に常駐するPOC装置15によって提供される利用可能な検査を維持およびスケジュールするための独自の内部カレンダーを持つことができる。さらに、POC施設20は、POCステーションサービス300からすべてのPOC施設の課題に関する情報を受け取ることができる。
【0037】
各POC施設20は、それに関連付けられた患者のグループ110を持つことができ、そのPOC施設20は、その特定の患者のグループ110に最も近い検査施設であり得る。
【0038】
複数のPOC施設20内のPOC施設20のそれぞれは、互いに階層内にあることがで
きる。
【0039】
各POC施設20から作成されたPOCデータは、通信手段25によってクラウド500に提出され得る。次に、関連する作成されたPOCデータを使用して、例えば、患者の種類および場所による検査に関する使用パターンまたは試薬の使用傾向など、POCシステム10内の洞察サービス400をさらに拡張することができる。関連する作成されたPOCデータを使用して、他の種類の検査に関する推奨事項を生成し、検査および/または他の可能な適切なPOC装置および/または他の可能な種類の品質管理を最適化することもできる。次に、抽出された機器動作情報に基づいて、これらの洞察サービス400を、POCシステム10の製造業者410に送信して、製造業者410の詳細なビジネスインテリジェンスレポートを作成することができる。
【0040】
POCシステム10はまた、患者のグループ110に患者サービス100を提供することができる。患者サービス100は、患者のグループ110内の個々の患者が、患者が必要とする検査を予約する能力を可能にすることができる。さらに、患者サービス100は、患者のグループ110内の個々の患者が、その個々の患者のニーズに最もよく一致する最も近いPOC施設20またはPOC施設20を検索する能力を可能にすることができる。そのようなニーズは、例えば、POC施設20で利用可能な時間、費用、および/またはそのPOC施設20によって受け入れられる健康保険の種類であり得る。さらに、患者サービス100は、患者のグループ110が、POCシステム10に格納された患者自身の個人の健康記録に関する情報を取得するための手段を提供することができる。
【0041】
POCシステム10はまた、医療専門家グループ210に医療専門家サービス200を提供することができる。医療専門家は、例えば、医師、看護師、看護練習生、医師助手、または患者の医療管理に関与する可能性のある他の医療専門家であり得る。医療専門家サービス200は、医療専門家210が患者に対して患者検査を実施することを要求することを可能にし、医療専門家210が、利用可能なPOC装置15を有するPOC施設20で患者のためにその患者検査を予約することを可能にすることができる。さらに、医療専門家サービス200は、医療専門家210が患者の個人の健康記録を監視することを可能にすることができる。さらに、医療専門家サービス200は、医療専門家210が医療専門家210自身の課題を管理することを可能にすることができる。
【0042】
POCシステム10は、例えば、洞察データベース420またはPOC施設データベース320などのデータベース、ならびにPOC施設20およびPOC装置15製造業者410に配置された異なるPOC装置15を用いて記憶することができるPOCシステム10によって提供される異なるサービスからデータをインポートするために、例えば、IT-1000(商標)などの通信管理の手段を用いて異なるサービス間を相互接続することができる。
【0043】
POCシステム10はまた、例えば、現在の気象条件、現在の局所インフルエンザおよび寒冷活動などの疾患、現在の局所アレルゲン花粉レベル、およびPOC装置15の使用に影響を与える可能性のあるその他の種類の公開データなどの公開データを取得するために、インターネット上で現在一般的に利用可能ないくつかの外部データソースと接続することができる。
【0044】
POCシステム10は、患者および医療専門家に、患者自身の結果を管理し、最寄りのPOC施設を見つけ、そして患者の医療情報を共有するための一連のソフトウェアサービスを提供することができるアプリを介してそのサービスを提供することができる。アプリは、患者や医療専門家のパーソナルコンピューティング装置(携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータなど)にある。
【0045】
一実施形態では、2つの異なるアルゴリズム、すなわち、患者検索エンジンおよび医療専門家検索エンジンを作成することができる。両方の検索エンジンは、アプリのグラフィカルコンポーネントアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)要件を満たすためにデータのセットを返し、パーソナルコンピューティング装置のGUI画面に情報を描画して、患者や医療専門家がPOC施設で利用可能なPOC装置を簡単かつ効率的に選択できるようにする。
【0046】
一実施形態では、POCシステムは、コマンドクエリ責任分離(CQRS)パターンに従って設計できるので、各エンジンの開発および保守を簡素化するために、各エンジンに1つずつ、2つの異なるPOCエコシステム格納システムがあり得る。
【0047】
患者検索エンジンを使用すると、患者は、POCシステムで、患者が必要とする検査を実行する機能と可用性を備えたPOC装置を備えたPOC施設を検索できる。
図2は、患者が利用可能なPOC装置を備えたPOC施設を選択できるようにするためのワークフローを示している。患者のパーソナルコンピューティング装置上のアプリのホームページから開始して(
図2Bに示すように)、ステップ900で、患者は、ユーザインターフェースを用いて、3つのオプション:近く、MyPOC、または最近、のいずれか1つを選択してPOC施設を選択できる。本明細書で使用される「ユーザインターフェース」という用語は、オペレータからのコマンドを入力として受け取り、またフィードバックを提供し、そこに情報を伝えるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェースを含むがこれらに限定されない、オペレータと機械との間の相互作用のための任意の適切なソフトウェアおよび/またはハードウェアを包含する。また、システム/装置は、様々な種類のユーザ/オペレータにサービスを提供するためにいくつかのユーザインターフェースを公開する場合がある。
【0048】
患者がステップ910で「近く」オプションを選択した場合、最初に、患者は、患者が実行する必要のある検査の種類、ならびに例えば、ステップ911で患者が検査の実行を希望する日付を入力することができる。APIシステムは、ステップ912で患者に検索結果を提供することができる。API検索を推進する基準には、例えば、患者の位置(つまり、患者の現在の地理的位置)、必要な検査の種類、POC施設の位置(つまり、POC施設の地理的位置)、もしあれば患者の保険適用範囲、必要な検査の要求された日時、必要な検査の価格範囲、患者が検査の予約を受け入れることをいとわない許容可能な時間的余裕、例えば、毎日または3日ごとなど、特定の頻度で実行する必要がある検査の種類などの検査の種類の医学的緊急性、および/またはそれらの組み合わせを含めることができる。
【0049】
上記の基準に基づいて、アプリは、ステップ915の必要な検査の検索要件に一致する利用可能なPOC装置を備えたPOC施設の物理的な場所のアイコンを示すグラフィックマップを患者に提供できる。次に、患者は、ステップ916でマップ上にグラフィカルに表示されたPOC施設の1つをタップすることによって、POC施設を選択することができる。患者がマップからPOC施設を選択すると、ステップ917で、例えば、時間、住所、検査の費用など、選択されたPOC施設の詳細が患者に提供され得る。次に、患者は、ステップ960で、選択されたPOC施設での検査の予約に進むことができる。
【0050】
患者がPOC施設を選択すると、患者はそのPOC施設で検査を予約できる。次に、検査の予約を、クラウドソリューションを通してアプリを介して必要な検査を提供できる利用可能なPOC装置をサポートするPOC施設に伝達できる。選択されたPOC施設は、他の使用から要求された期間中に患者に必要な検査を実行するために必要な利用可能なPOC装置をブロック/予約できる。
【0051】
図3A~
図3Hを参照すると、
図3A~
図3Hは、患者が近くのPOC施設を見つけたいときに患者のパーソナルコンピューティング装置上に示される例示的な一連のGUIを示している。
図3Aは、患者の典型的なホーム画面が「検査を行う」アプリアイコン800でどのように似ているかを示している。最初に、患者は、
図3Aにおいて、患者のホーム画面上で「検査を行う」アイコン800を選択することができる。
図3Bに示されている次の画面で、患者は、
図3Bに示されているGUIページの「近くのリンク」を選択することにより、近くのPOC施設を検索できる。患者は、POC装置で実行する必要のある検査の種類(例えば、グルコースやHBa1c)と、患者が検査の実行を希望する日付とを入力できる。次の画面では、
図3Cに示すように、患者は、選択した日に検査を実行する時間を選択できる。
【0052】
次に、APIシステムは、
図3Dに示すように、要求された検査、日付、および時刻の基準に一致する利用可能なPOC装置の結果を近くのPOC施設に提供できる。上記の基準に基づいて、アプリは、
図3Dに示すように、必要な検査の検索要件に一致する近くのPOC施設の物理的な場所のアイコンを示すグラフィックマップを患者に提供できる。次に、患者は、マップ上にグラフィカルに表示されたPOC施設アイコンの1つをタップすることにより、POC施設を選択できる。選択されたPOC施設に関する詳細情報は、
図3Eに示すように、患者のパーソナルコンピューティング装置に表示される。患者はまた、
図3Eに提供されるレビューリンクを選択することにより、
図3Fに示されるように、選択されたPOC施設のレビューを読むことができる。さらに、患者は、POC施設の詳細ページ(
図3E)またはPOC施設のレビューページ(
図3F)のいずれかでサービスリンクを選択することにより、選択したPOC施設によって提供されるすべてのサービスと提供されるサービスに関連するコストを表示することもできる。例示的なPOC施設サービスページを
図3Gに示す。例示的なPOC施設サービスページにおいて、患者は、例えば、PTTAなどの追加の検査を選択することができる。次に、
図3Hに示すように、患者に確認ページが表示され、患者が実際にその追加の検査を追加したいかどうかを確認する。患者が実行したい検査を確認した後、POC施設で検査を予約することができる。
【0053】
図2に戻ると、患者がステップ930で(そして
図3Bに示されるように)近くのリンクの代わりに最近のオプションを選択した場合、患者が訪れた最後の7つのPOC施設をステップ940において患者のパーソナルコンピューティング装置の画面にグラフィカルにまたはリストとしてリストすることができる。次に、患者は、これらの7つのPOC施設のうちの1つを選択することができ、ステップ950で、その選択されたPOC施設で利用可能な検査、日付、および時刻を提示することができる。次に、患者は、そのPOC施設でステップ950で所望の検査、日付、および時刻を選択し、ステップ960で検査を要求したことを予約することができる。
【0054】
再び
図2を参照すると、患者がステップ920で(そして
図3Bに示されるように)近くまたは最近のリンクの代わりにMyPOCオプションを選択した場合、患者の優先POC施設はすでに選択され表示されている。このオプションにより、上記のように患者がPOC施設を選択する必要がある手順を排除できる。myPOCを使用すると、事前に選択したPOC施設で利用可能な検査、日付、時刻を患者に表示できる。患者は、そのPOC施設でステップ950で所望の検査、日付、および時間を選択し、ステップ960で検査を要求したことを予約することができる。
【0055】
一実施形態では、必要なすべての検査が実施された後、患者は、アプリを介してPOCシステムでの検査経験を評価し、POC施設のレビューを提供することができる。
【0056】
医療専門家の検索エンジンを使用すると、医療専門家は、利用可能なPOC装置を備え
たPOC施設で医療専門家の患者の1人に対して1つ以上の検査を予約できる。この方法は、上記で説明した患者検索エンジンに必要な方法と同様にすることができる。ただし、POCシステムは、患者ではなく医療専門家に検索結果を提供できる。医療専門家検索エンジンのAPI検索を推進する基準は、例えば、医療専門家の位置(つまり、医療専門家の地理的位置)または患者の好みの場所、必要な検査の種類である可能性がある。)、検査の種類の医療緊急性、POC施設に配置されたPOC装置の種類、POC施設に配置されたPOC装置の精度、POC施設の位置(すなわち、POC施設の地理的位置、必要な検査の価格範囲、患者の保険適用範囲、必要な検査の要求日、予約が行われるための許容可能な時間的余裕、および/またはそれらの組み合わせであり得る。
【0057】
一実施形態では、POCシステムは、例えば、医療専門家などの一部のユーザのパーソナルコンピューティングシステムに、利用可能な可能性のある新しい検査に関する更新および/または再スケジュールオプションおよび/または商用更新とともにプッシュメッセージを送信することができる。別の実施形態では、メッセージシステムは、患者にも見える可能性がある。メッセージシステムはまた、更新およびリマインダを患者に送信する場合がある。
【0058】
別の実施形態では、POCシステムは、特定の種類の検査将来の需要を満たすために、そのPOC施設の現在の傾向および履歴データに基づいて、POC施設に新しい装置を追加する必要性についてPOC施設に通知することができる。例えば、昨年の夏、POC施設がPOC施設のAccuchek(商標)で実行できる検査の限界に近づいており、今年は、Accuchek(商標)検査で10%の増加が見込まれる場合、POCシステムは、追加のAccuchek(商標)装置が必要になる可能性があることをPOC施設に通知できる。
【0059】
別の実施形態では、第1の種類の検査結果が、実行される検査の上限/下限測定限界に達する場合、検査を繰り返すか、または二次検査を注文することが義務付けられ得る。この状況では、POCシステムは、再実行/反射検査などの二次検査を実行できるPOC装置も備えている別のPOC施設で、最初の検査の次の計画検査をスケジュールするように患者に提案できる。
【0060】
例えば、可能性が非常に高い患者のブドウ糖検査結果の傾向に基づいて、次の検査がその検査の限界に達し、患者の希望するPOC施設では、二次検査を行うことができるPOC装置は利用できないが、近くのPOC施設にはそのようなPOC装置があり、POCシステムは、この近くのPOC施設を使用して、必要な二次検査とともに次のブドウ糖検査を実施するように患者に提案できる。
【0061】
プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるときに、本明細書に含まれる1つ以上の実施形態において、本開示による方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムがさらに開示および提案される。具体的には、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読データキャリアに格納され得る。したがって、具体的には、本明細書に開示される1つ、2つまたはそれ以上、またはすべての方法ステップは、コンピュータまたはコンピュータネットワークまたは任意の適切なデータ処理器具を使用して、好ましくはコンピュータプログラムを使用して実行され得る。
【0062】
プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるときに、本明細書に含まれる1つ以上の実施形態において、本開示による方法を実行するために、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品がさらに開示および提案される。具体的には、プログラムコードは、コンピュータ可読データキャリアに格納され得る。
【0063】
データ構造が格納されたデータキャリアがさらに開示および提案されており、これは、コンピュータまたはコンピュータネットワークのワーキングメモリまたはメインメモリなどのコンピュータまたはコンピュータネットワークにロードした後、本明細書で開示される1つ以上の実施形態による方法を実行し得る。
【0064】
プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるときに、本明細書に含まれる1つ以上の実施形態による方法を実行するために、マシン可読キャリアに格納されたプログラムコードを有するコンピュータプログラム製品がさらに開示および提案される。本明細書で使用される場合、コンピュータプログラム製品は、取引可能な製品としてのプログラムを指す。製品は一般に、紙のフォーマットなどの任意のフォーマットで、またはコンピュータ可読データキャリア上に存在する。具体的には、コンピュータプログラム製品は、データネットワークを介して配布されてもよい。
【0065】
本明細書で開示される1つ以上の実施形態による方法を実行するための、コンピュータシステムまたはコンピュータネットワークによって読み取り可能な命令を含む変調データ信号がさらに開示および提案される。
【0066】
本開示のコンピュータ実施態様を参照すると、本明細書に開示される実施形態の1つ以上による方法のうちの1つ以上の方法ステップまたはすべての方法ステップは、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって実行され得る。したがって、一般に、データの提供および/または操作を含む方法ステップのいずれかは、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって実行され得る。一般に、これらの方法ステップは、試料の提供および/または測定を実行する特定の態様などの手作業を必要とする方法ステップを通常除いて、任意の方法ステップを含み得る。
【0067】
少なくとも1つのプロセッサを備えるコンピュータまたはコンピュータネットワークがさらに開示および提案され、プロセッサは、この記述で説明される実施形態のうちの1つによる方法を実行するように適合される。
【0068】
データ構造がコンピュータ上で実行されている間に、本明細書に記載された実施形態の1つによる方法を実行するように適合されたコンピュータロード可能データ構造がさらに開示および提案される。
【0069】
記憶媒体がさらに開示および提案され、データ構造が記憶媒体に記憶され、データ構造がコンピュータまたはコンピュータネットワークのメイン記憶部および/または作業用記憶部にロードされた後、本明細書に記載された実施形態の1つによる方法を実行するように適合される。
【0070】
「好ましくは」、「一般的に」、および「典型的に」のような用語は、特許請求される実施形態の範囲を限定するため、または特定の特徴が特許請求される実施形態の構造または機能にとって重要、必須、またはさらに重要であることを意味するために本明細書では使用されないことに留意されたい。請求された実施形態。むしろ、これらの用語は、本開示の特定の実施形態で利用されてもされなくてもよい代替または追加の特徴を強調することを単に意図している。
【0071】
本開示を詳細に説明し、その特定の実施形態を参照することにより、添付の特許請求の範囲で定義される本開示の範囲から逸脱することなく、修正および変形が可能であることは明らかであろう。より具体的には、本開示のいくつかの態様は、本明細書において好ましいまたは特に有利であると識別されるが、本開示は、必ずしも本開示のこれらの好まし
い態様に限定されないことが企図される。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのポイントオブケア(POC)装置の可用性と能力を追跡するための方法であって、
患者が必要とする検査の種類を入力することと、
前記必要な検査の種類と前記患者の地理的位置とに基づいて、利用可能なPOC装置を備えたPOC施設のリストを前記ユーザに提供することであって、前記利用可能なPOC装置が、前記必要とする検査の種類を実行する能力を持つものと、
前記POC施設の前記リストから第1のPOC施設において利用可能な前記POC装置の1つを選択し、前記第1のPOC施設において、前記必要な検査の種類用の前記POC装置を特定の時間帯に予約することと、
前記第1のPOC施設において前記必要とする検査を実行することと、
前記第1のPOC施設において実行された検査の結果が、前記第1のPOC施設において利用不能である追加の検査の必要性を示す場合に、第2のPOC施設において追加の検査を再スケジュールすることと、
を含む方法。
【請求項2】
前記追加の検査の必要性が、前記検査結果が、前記実行された前記必要とする検査の測定限界にある、という結果である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記追加の検査が、返送/逆流検査である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記追加の検査が、二次検査である、請求項1に記載の方法。
【外国語明細書】