(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172357
(43)【公開日】2022-11-15
(54)【発明の名称】エアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置、エアロゾル化可能媒体の物品、及びエアロゾル生成装置を動作させる方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/51 20200101AFI20221108BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20221108BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20221108BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20221108BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/40
A24F40/50
A24F40/42
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022143868
(22)【出願日】2022-09-09
(62)【分割の表示】P 2020551825の分割
【原出願日】2019-03-27
(31)【優先権主張番号】1805268.8
(32)【優先日】2018-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100162640
【弁理士】
【氏名又は名称】柳 康樹
(72)【発明者】
【氏名】モロニー, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】コーラス, アントン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ジャスティン ハン ヤン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】エアロゾル生成装置を動作させる方法が開示される。
【解決手段】センサ構成体の第1のセンサ122aで、エアロゾル化可能媒体を備える物品102の第1の印を検知するステップと、第1のセンサ122aから所定の距離離間したセンサ構成体の第2のセンサ122bで、物品の第2の印を検知するステップと、第1の印と第2の印との間の距離を決定するステップと、第1の印と第2の印との間の距離に少なくとも基づいてエアロゾル生成装置100を動作させるステップとを含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置であって、
ハウジングと、
物品を受け入れるためのチャンバであって、前記物品が、エアロゾル化可能媒体、並びに、所定の距離だけ互いから離間した第1のマーカー及び第2のマーカーを備えるマーカー構成体を備える、チャンバと、
前記第1のマーカーを検知するための第1のセンサ、及び前記第2のマーカーを検知するための第2のセンサを備えるセンサ構成体と
を具備し、
前記第1のセンサ及び前記第2のセンサが、前記所定の距離とほぼ同じ距離だけ互いから離間し、
前記第1のセンサが前記第1のマーカーを検知することができる第1の検知範囲を前記第1のセンサが有し、
前記第2のセンサが前記第2のマーカーを検知することができる第2の検知範囲を前記第2のセンサが有し、
前記第1の検知範囲の1点及び前記第2の検知範囲の1点が、前記所定の距離だけ互いから離間するように、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサが互いから離間している、装置。
【請求項2】
前記センサ構成体が、前記第1のマーカー及び前記第2のマーカーの相対位置を決定するように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記チャンバが長手方向軸線を定め、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサが、前記チャンバの前記長手方向軸線に実質的に平行な方向に沿って配置された、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の検知範囲が、前記チャンバの長手方向に沿って第1の距離を定め、
前記第2の検知範囲が、前記チャンバの長手方向に沿って第2の距離を定め、
前記所定の距離から前記第1の長手方向距離及び前記第2の長手方向距離を引いた距離と、前記所定の距離に前記第1の長手方向距離及び前記第2の長手方向距離を加えた距離との間の距離だけ、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサが互いから離間した、請求項1、2、又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記物品の検知された識別情報に基づいて作動するように構成された1つ又は複数のエアロゾル生成要素を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記1つ又は複数のエアロゾル生成要素がヒーター構成体を備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記識別情報が第1の特徴を有する場合、前記ヒーター構成体が、第1の加熱プロファイルを与えるように構成され、前記識別情報が前記第1の特徴とは異なる第2の特徴を有する場合、前記ヒーター構成体が、第2の加熱プロファイルを与えるように構成された、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記センサ構成体が光学センサを備える、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記センサ構成体が容量センサを備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のセンサ及び前記第2のセンサが異なるタイプのセンサである、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記所定の距離が、70mmより短い、50mmより短い、30mmより短い、25より短い、又は20mmより短い、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
エアロゾル化可能媒体と、
第1のマーカー、及び識別情報を含む第2のマーカーを備えるマーカー構成体であって、前記第1のマーカー及び前記第2のマーカーが所定の距離だけ互いから離間した、マーカー構成体と
を具備する、請求項1~11のいずれか一項に記載の装置とともに使用するための物品。
【請求項13】
前記マーカー構成体が光学的な特徴部を備える、請求項12に記載の物品。
【請求項14】
前記マーカー構成体が導電性の特徴部を備える、請求項12又は13に記載の物品。
【請求項15】
前記物品が挿入軸線を定め、前記マーカー構成体が、前記挿入軸線に実質的に平行な方向に沿って配置された、請求項12~14のいずれか一項に記載の物品。
【請求項16】
前記マーカー構成体が、前記物品の周囲の少なくとも一部分の周りに配置された、請求項12~14のいずれか一項に記載の物品。
【請求項17】
前記物品が、固体、液体、又はゲルのうちの少なくとも1つを含むことを前記物品の前記識別情報が示す、請求項12~16のいずれか一項に記載の、エアロゾル化可能媒体を備える物品。
【請求項18】
請求項1~11のいずれか一項に記載の装置と、
請求項12~17のいずれか一項に記載の物品と
を備えるエアロゾル供給システム。
【請求項19】
エアロゾル生成装置を動作させる方法であって、
センサ構成体の第1のセンサで、エアロゾル化可能媒体を備える物品の第1の印を検知するステップと、
前記第1のセンサから所定の距離離間した前記センサ構成体の第2のセンサで、前記物品の第2の印を検知するステップと、
前記第1の印と前記第2の印との間の距離を決定するステップと、
前記第1の印と前記第2の印との間の前記距離に少なくとも基づいて前記エアロゾル生成装置を動作させるステップと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置、エアロゾル化可能媒体の物品、エアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置及びエアロゾル化可能媒体の物品を含むシステム、並びにエアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置を動作させる方法に関する。
【背景】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの物品は、使用の間、タバコを燃焼させてタバコ煙を発生させる。燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによってこれらの物品に代わるものを提供する試みがなされている。そのような製品の例としては、タバコ加熱製品又はタバコ加熱装置としても知られているいわゆる「非燃焼加熱式」製品があり、これらは、材料を燃焼させるのではなく加熱することで化合物を放出する。
【概要】
【0003】
第1の例によれば、エアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置が提供される。本装置は、ハウジングと、物品を受け入れるためのチャンバであって、物品が、エアロゾル化可能媒体、並びに、所定の距離だけ互いから離間した第1のマーカー及び第2のマーカーを備えるマーカー構成体を備える、チャンバと、第1のマーカーを検知するための第1のセンサ、及び第2のマーカーを検知するための第2のセンサを備えるセンサ構成体とを具備する。第1のセンサ及び第2のセンサは、所定の距離とほぼ同じ距離だけ互いから離間している。
【0004】
第2の例によれば、第1の例の装置とともに使用するための物品が提供される。本物品は、エアロゾル化可能媒体と、第1のマーカー、及び識別情報を含む第2のマーカーを備えるマーカー構成体であって、第1のマーカー及び第2のマーカーが所定の距離だけ互いから離間した、マーカー構成体とを具備する。
【0005】
第3の例によれば、第1の例による装置と、第2の例による物品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0006】
第4の例によれば、エアロゾル生成装置を動作させる方法が提供される。本方法は、センサ構成体の第1のセンサで、エアロゾル化可能媒体を備える物品の第1の印を検知するステップと、第1のセンサから所定の距離離間したセンサ構成体の第2のセンサで、物品の第2の印を検知するステップと、第1の印及び第2の印に基づいてエアロゾル生成装置を動作させるステップとを含む。
【0007】
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して単なる例として挙げる本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】エアロゾル化可能媒体を備える物品を加熱するための装置の例の斜視図である。
【
図2】エアロゾル化可能媒体を備える物品を加熱するための装置の例の上面図である。
【
図4】エアロゾル化可能媒体を備える物品の例の側面図である。
【
図5】エアロゾル化可能媒体を備える物品の例の側面図である。
【
図6】光学センサの例及び
図5の物品の例の図である。
【
図7】センサ構成体によって生成される信号の例の図である。
【
図8】センサ構成体によって生成される信号の例の図である。
【
図9】エアロゾル化可能媒体を備える物品の例の側面図である。
【
図10】物品と関係付けられたパラメータを決定するための方法のフロー図の例である。
【詳細な説明】
【0009】
本明細書では、用語「エアロゾル化可能媒体」は、加熱されると、典型的にはエアロゾルの形態で揮発成分を供する材料を含む。「エアロゾル化可能媒体」は任意のタバコ含有材料を含み、例えば、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコ、又はタバコ代替品のうちの1つ又は複数を含んでもよい。「エアロゾル化可能媒体」はまた、他の非タバコ製品を含んでもよく、この非タバコ製品は、製品によってニコチンを含んでもよいし、又は含まなくてもよい。「エアロゾル化可能媒体」は、例えば、固体、液体、ゲル、又は蝋などの形態を採ってもよい。「エアロゾル化可能媒体」はまた、例えば、材料を組み合わせたもの、又はブレンドしたものでもよい。
【0010】
本開示は、典型的には、吸引することができるエアロゾルを形成するために、エアロゾル化可能媒体を燃やすことなく又は燃焼させることなく、エアロゾル化可能媒体を加熱してエアロゾル化可能媒体の少なくとも1つの成分を揮発させる装置に関する。このような装置は、ときどき、「非燃焼加熱式」装置、又は「タバコ加熱製品」、又は「タバコ加熱デバイス」、又はこれらと類似するものとして記述されている。同様に、また、いわゆるeシガレットデバイスがあり、これは、典型的には、ニコチンを含むことも又は含まないこともある液体の形態のエアロゾル化可能媒体を気化する。エアロゾル化可能媒体は、装置に挿入することができるロッド、カートリッジ若しくはカセットなどの形態を採ってもよく、又はこれらの一部として提供されてもよい。エアロゾル化可能媒体を揮発させるための1つ又は複数のエアロゾル生成要素は、装置の「永久」部品として提供されてもよく、又は、使用後に破棄されて交換される消耗品の一部として提供されてもよい。一例では、1つ又は複数のエアロゾル生成要素は、1つ又は複数のヒーターの形態であってもよい。
【0011】
図1は、エアロゾル化可能媒体からエアロゾルを生成するための装置100の例を示す。装置100は、エアロゾル供給デバイスであってもよい。概略的に述べると、装置100は、エアロゾル化可能媒体を備えた交換可能な物品102を加熱して、装置100の使用者によって吸引されるエアロゾル又は他の吸引可能な媒体を生成するために使用することができる。
図2は、
図1に示した装置100の例の上面図である。
【0012】
装置100はハウジング104を備える。ハウジング104は一端に開口106を有し、物品102は、この開口を通って加熱チャンバ(図示せず)内に挿入することができる。使用時、物品102は、チャンバ内に完全に、又は部分的に挿入することができる。加熱チャンバは、1つ又は複数の加熱要素(図示せず)によって加熱することができる。装置100はまた、物品102が定位置にないときに開口106を覆うために、蓋又はキャップ108を備えてもよい。
図1及び
図2では、キャップ108は、開いた配置で示されているが、キャップ108は、例えば、スライドして閉じた配置に動かすことができる。装置100は、押すと装置100を動作させるボタン又はスイッチなど、使用者が操作可能な制御要素110を含んでもよい。
【0013】
図3は、
図1に示したような装置100の例の断面図である。装置100は、加熱される物品102を受け入れるように構成された受入部又は加熱チャンバ112を有する。一例では、加熱チャンバ112は一般に、中空の円筒状チューブの形態であり、使用時、エアロゾル化可能媒体を備えた物品102が加熱のために挿入される。しかしながら、加熱チャンバ112に対して異なる構成は可能である。
図3の例では、エアロゾル化可能媒体を備えた物品102は、加熱チャンバ112に挿入されている。この例の物品102は、細長い円筒状のロッドであるが、物品102は任意の適切な形状を採ってもよい。この例では、使用時に使用者が物品102を通してエアロゾルを吸引することができるように、物品102の端部は、ハウジング104の開口106を通って装置100から突出する。装置100から突出する物品102の端部は、フィルター材料を含んでもよい。他の例では、物品102は、装置100から突出しないように加熱チャンバ112内に完全に受け入れられる。このような場合、使用者は、エアロゾルを開口106から直接吸引することができる、又は開口106の周りでハウジング102に接続することができる吸い口を介して吸引することができる。
【0014】
装置100は、1つ又は複数のエアロゾル生成要素を備える。一例では、エアロゾル生成要素は、チャンバ112内に配置された物品102を加熱するように構成されたヒーター構成体120の形態である。一例では、ヒーター構成体120は、電流を流すと温度が上昇する抵抗加熱要素を備える。他の例では、ヒーター構成体120は、誘導加熱によって加熱されるサセプタ材料を備えてもよい。サセプタ材料を備えるヒーター構成体120の例では、装置100はまた、ヒーター構成体120に侵入する変動磁場を生成する1つ又は複数の誘導要素を備える。ヒーター構成体は、加熱チャンバ112の内部又は外部に配置することができる。一例では、ヒーター構成体は、加熱チャンバ112の外面に巻かれた薄膜ヒーターを備えてもよい。例えば、ヒーター構成体120は、単一のヒーターとして形成されてもよく、又は加熱チャンバ112の長手方向軸線に沿って整列した複数のヒーターから形成されてもよい。加熱チャンバ112は、環状若しくは管状でもよく、又はその周囲が少なくとも部分的に環状若しくは部分的に管状でもよい。1つの特定の例では、加熱チャンバ112は、ステンレス鋼製の支持チューブによって画定される。加熱チャンバ112は、エアロゾル化可能媒体の全体を加熱することができるように、使用時に、実質的に物品102のエアロゾル化可能媒体の全体が加熱チャンバ112内に配置されるような寸法である。他の例では、ヒーター構成体120は、物品102上又は物品102内に配置されたサセプタを含んでもよく、その場合、サセプタ材料は、装置100によって生成された変動磁場によって加熱可能である。加熱チャンバ112は、必要に応じて、エアロゾル化可能媒体の選ばれた部分を、例えば、順番に(経時的に)又は一緒に(同時に)独立して加熱することができるように構成されてもよい。
【0015】
いくつかの例では、装置100は、電気制御回路若しくはコントローラ116、及び/又はバッテリーなどの電源118を収容する電子装置区画114を含む。他の例では、専用の電子装置区画が設けられなくてもよく、コントローラ116及び電源118は装置100内に全体的に配置される。電気制御回路又はコントローラ116は、下でさらに論じるように、エアロゾル化可能媒体の加熱を制御するように構成及び配置されたマイクロプロセッサ構成体を含んでもよい。装置100は、下でさらに論じるように、物品102の(参照マーカーなどの)第1のマーカーの有無を監視し、印、又は物品102の識別情報を含む第2のマーカーを検知、読み取り、又は照合するように構成された第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bを備えたセンサ構成体を含む。
【0016】
いくつかの例では、コントローラ116は、センサ構成体122a、122bから1つ又は複数の入力/信号を受け取るように構成される。コントローラ116はまた、制御要素110から信号を受け取り、受け取った信号及び受け取った入力に応答してヒーター構成体120を作動させることができる。装置100内の電子要素は、破線で示された1つ又は複数の接続要素124によって電気的に接続することができる。
【0017】
電源118は、例えば、再充電可能なバッテリー又は再充電できないバッテリーなどのバッテリーでもよい。適切なバッテリーの例には、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル電池(ニッケル-カドミウム電池など)、及び/又はアルカリ電池などが含まれる。バッテリーは、必要時に電力を供給するために、またコントローラ116の制御下でエアロゾル化可能媒体を燃焼させることなくエアロゾル化可能媒体を加熱するために、1つ又は複数のヒーターに電気的に結合される。電源118をヒーター構成体120と隣り合わせで配置することは、装置100を全体として過度に長くすることなく、物理的により大きな電源118を使用することができることを意味する。理解されるように、一般に、物理的に大きな電源118は、より大きな容量(すなわち、供給可能な総電気エネルギー、多くの場合はアンペア時などで測定されるもの)を有し、したがって、装置100のバッテリー寿命をより長くすることができる。
【0018】
使用者が装置100を使用していないときに省電力モードで動作できることは、電力消費を少なくしバッテリー寿命を延ばすので、装置100にとって望ましい場合がある。使用者からのさらなる入力なしに、装置100に導入された特定の物品102を識別又は認識できることもまた、装置にとって望ましい。例えば、特に、コントローラ116によって与えられる加熱制御を含む装置100はしばしば物品102の特定の構成(例えば、サイズ、形状、特定の喫煙材などのうちの1つ又は複数)に対して最適化される。異なる特性を有するエアロゾル媒体又は物品102とともに使用されることは装置100にとって望ましくない。
【0019】
さらに、装置100に導入された特定の物品102又は物品102の少なくとも一般的なタイプを装置100が識別又は認識することができるならば、これは、模造品又は他の非純正品102が装置100とともに使用されるのを排除、又は少なくとも減らす助けにすることができる。
【0020】
一例では、センサ構成体122a、122bが、物品102の第1のマーカーの有無を非連続的に監視する第1のモード、及び前記第1のマーカーの検出に続いて第2のモードで動作するようにセンサ構成体122a、122bは構成される。この第2のモードでは、センサ構成体122a、122bは、物品102の識別情報を含む第2のマーカーを検知するように構成される。センサ構成体122a、122bは、第1のマーカー及び第2のマーカーが互いから離間している距離とほぼ同じ距離互いから離間した第1のセンサ122aと第2のセンサ122bとを備える。
【0021】
センサ構成体122a、122bは、検知されたマーカー構成体に基づいて、1つ又は複数の入力をコントローラ116に与えることができる。コントローラ116は、受け取った1つ又は複数の入力に基づいて、物品102が純正品かどうかなど、物品102のパラメータ又は特徴を決定することができる。一例では、この決定は入力(複数可)の特徴に基づく。例えば、第1のマーカーは、純正品102、又は物品102のエアロゾル化可能媒体のタイプに一致すると予想される特徴である特徴(例えば大きさ)を有する第1の入力を生成してもよい。他の例では、この決定は、入力(複数可)の有無でなされてもよい。例えば、第1の入力は受け取ったが、第2の入力は受け取っていない場合、物品102は純正でないと決定することができる。コントローラ116は、物品102の決定されたパラメータに応じて加熱構成体120を作動させることができる。したがって、装置100は、物品102が純正製品かどうかを検出する手段を備え、したがって、例えば、非純正品が検出された場合、ヒーター構成体120に電力を供給しないことによって、装置100の動作を変更することができる。非純正品が装置100に挿入されたときに装置100の使用を防ぐことは、消費者が不正な消耗品の使用によって悪い経験をする可能性を減らす。
【0022】
いくつかの例では、コントローラ116は、センサ構成体122a、122bからの受け取った1つ又は複数の入力に基づいて、物品102のパラメータを決定して、決定されたパラメータに基づいて、ヒーター構成体120によって与えられる熱プロファイルを調整することができる。物品102の識別情報が第1の特徴を有する場合、装置100のヒーター構成体120は、(例えば、電力の供給を制御するコントローラ116によって)第1の加熱プロファイルを与えるように構成されてもよく、物品102の識別情報が第1の特徴とは異なる第2の特徴を有する場合、ヒーター構成体120は第2の加熱プロファイルを与えるように構成される。例えば、装置100は、消耗品が固体か非固体の消耗品かを決定して、それに従って加熱プロファイルを調節することができる。他の例では、装置100は、物品102のタバコの異なるブレンドを区別することができ、それに従って、加熱プロファイルを調整して、装置100に挿入されたタバコの特定のブレンドに対して最適の加熱プロファイルを与えることができることがある。
【0023】
図4は、装置100とともに使用するためのエアロゾル化可能媒体を備えた物品102の例の概略的な長手方向側面図である。いくつかの例では、物品102はまた、エアロゾル化可能媒体に加えてフィルター構成体(図示せず)を備える。
【0024】
物品102はまた、装置100のセンサ構成体122a、122bによって検知されるように構成されたマーカー構成体126を備える。マーカー構成体126は、第1のマーカー126a、及び識別情報を含む第2のマーカー126bを含む。第1のマーカー126aは、センサ構成体122a、122bによって検知されて物品102の存在を示すように構成される。第1のマーカー126aは、下記のように、1つ又は複数のマーカー要素から構成されてもよい。
【0025】
第2のマーカー126bは、1つ又は複数のマーカー要素から構成されてもよく、物品102のパラメータ又は特徴を示すコード化された情報を表す。上記のように、物品102が純正品であると確認することができるように、パラメータは物品102のメーカを示してもよい。他の例では、パラメータは、エアロゾル化可能媒体が固定の形態か、液体の形態か、又はゲルの形態かなど、物品102のエアロゾル化可能媒体のタイプを示してもよい。パラメータはまた、エアロゾル化可能媒体がバーレータバコ又はバージニアタバコを含むかどうかなど、エアロゾル化可能媒体の種類を示してもよい。他の例では、パラメータは、物品102を加熱するために使用されるべき加熱プロファイルを示してもよい。パラメータは、物品102の他の特徴を示してもよい。第2のマーカー126bを与えることによって、装置100は、物品102の識別情報に基づいて、使用者に対して調整された経験を与えることができる。
【0026】
第1のマーカー126a、及び識別情報126bを含む第2のマーカーは、互いから所定の距離S1だけ離間している。
図4は、その距離S1が、第1のマーカー126aの中点から第2のマーカー126bの中点まで測定されたものであることを示す。しかしながら、他の例では、その距離は、第1のマーカー126aの始点から第2のマーカー126bの始点まで測定されたものでもよく、マーカー間の空白箇所の距離であってもよく、又は任意の他の適切な既定の寸法でもよい。
【0027】
マーカー構成体126は、光学的な特徴を備えることができ、例えば、
図4では、第1のマーカー126aは、物品102の外側の単一の線の形態のマーカー要素であり、第2のマーカー126bは、物品102の外側の複数の線の形態のマーカー要素を含む。
図4では、これらの線は均一な幅であるように示されているが、他の例では、線の幅は様々であってもよい。
図4の例では、第2のマーカー126bは、物品102と関係付けられたコード化されたパラメータを示す。マーカー126は、読み取られると、マーカー126と関係付けられたデータ(例えば、印によって示される2進シーケンス)と、加熱プロファイル又は装置に関連する他の動作との間の対応を収めたルックアップテーブル(LUT:look-up table)と比較することができる。さらに、マーカー126と関係付けられたデータは、特定の製造者/産地からのすべてのエアロゾル供給装置に共通の秘密鍵に従ってコード化されてもよく、装置は、コード化されたデータをデコードしてからLUT内のデコードされたデータを探すように構成される。
【0028】
円筒の物品102の例では、線などの1つ又は複数のマーカー要素は、物品102の周囲又は円周の周りの一部、又は物品102の周囲の周り全部に延在してもよい。いくつかの例では、マーカー構成体126を検知するように構成されたセンサ構成体122a、122bは、装置100内の特定の場所に配置されてもよい。例えば、センサ構成体122a、122bは、チャンバ112の一側面と隣り合って配置されてもよく、限定された検出範囲を有してもよい。物品102の周囲の周り全部に延在するマーカー要素を設けると、装置100内の物品102の特定の向きに関係なく、センサ構成体122a、122bによるマーカー構成体126の検知が容易になる。
【0029】
マーカー構成体126は、物品102とともに使用するように意図された装置100の特定のセンサ構成体122a、122bに応じて、いくつかの異なる方法で形成されてもよく、いくつかの異なる材料から形成されてもよい。マーカー構成体126は、線、隙間若しくは切欠き、表面粗さ、及び/又は反射材料など、光学的な特徴部を備えてもよい。第2のマーカー126bは、バーコード又はQRコードなど、光学的な特徴部を備えてもよい。
【0030】
他の例では、マーカー構成体126は導電性の特徴部を備え、マーカー構成体126を含む物品102が装置102に挿入されると、センサ構成体122a、122bは容量又は抵抗の変化を検出するように構成されてもよい。非光学センサ構成体122を設けると、光学センサ上の堆積、又は装置100の使用期間における光学センサの劣化による影響を受けないので、光学センサと比べてより堅牢になる可能性がある。非光学センサは、RFセンサ、又は永久磁石若しくは電磁石とホール効果センサとを有するホール効果センサの形態であってもよい。マーカー構成体126は、センサ構成体122a、122bによって受け取られる非光学信号に影響を与えるように構成された適切な材料から形成されてもよい。
【0031】
他の例では、マーカー構成体126は、光学的な特徴部と導電性の特徴部とが組み合わさったものを備えてもよく、例えば、第1のマーカー126aは導電性の特徴部を備えてもよく、第2のマーカー126bは光学的な特徴部を備えてもよい。
【0032】
マーカー構成体126は、例えば、喫煙品102の外側、喫煙品102の内部、又は喫煙品102の外側と内部の両方に設けられてもよい。光学センシングを単独で使用する場合、又は容量センシングなどの何らかの他のセンシングと組み合わせて使用する場合、マーカー構成体126が装置100のセンサ構成体122a、122bに見えるように、マーカー構成体126は物品102の外側に設けられることが好ましい。
【0033】
図4に示すように、第1のマーカー126a及び第2のマーカー126bは、所定の間隔S1によって示されるように、互いから離間している。第1のマーカー126aと第2のマーカー126bとの間に間隔を設けると、2つの領域間の干渉の可能性が減る。センサ構成体122a、122bは、第1のマーカー126aを検知するように構成された第1のセンサ122aと、第2のマーカー126bを検知するように構成された第2のセンサ122bとを備える。
図5は、第1のセンサ126aと第2のセンサ126bとを備えるセンサ構成体122a、122bの例を示し、この場合、第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bは距離S2だけ離間している。第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bは、第1のマーカー126a及び第2のマーカーの所定の距離とほぼ同じ距離だけ互いから離間し、その結果、S1はS2とほぼ等しい。第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bは、装置100内で任意の適切な距離だけ互いから離間していてもよい。一例では、第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bは、70mmより短い距離だけ互いから離間しており、それは、50mmより短いことがより好ましく、30mmより短いことがより好ましく、25より短いことがより好ましく、又は20mmより短いことがより好ましい。
【0034】
第1のマーカー126aが第1のセンサ122aによって検知され、そのとき、第2のマーカー126bが第2のセンサ122bと並んでない場合には、第2のセンサ122bは、第2のマーカー126bの識別情報を読み取ることができないことがある。その結果、第1のセンサ122aと第2のセンサ122bとの間の間隔と第1のマーカー126aと第2のマーカー126bとの間の間隔が一致しているかどうかによって物品102が純正品かどうかを確認することができ、間隔が一致していない場合には、装置100を動作させないようにすることができる。
【0035】
一例では、第1のセンサ122aは、第1のセンサ122aが第1のマーカー126aを検知することができる第1の検知範囲を有することができ、第2センサ122bは、第2のセンサ122bが第2のマーカー126bを検知することができる第2の検知範囲を有することができる。この例では、第1の検知範囲の1点と第2の検知範囲の1点が、所定の距離だけ互いから離間するように、第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bは互いから離間している。この構成は、第1のマーカー126a及び126bの間隔に対してある程度の裕度を与える。一例では、第1の検知範囲は、チャンバ112の長手方向軸線に沿って第1の距離を定め、第2の検知範囲は、チャンバ112の長手方向軸線に沿って第2の距離を定める。この例では、第1のセンサ122a及び第2のセンサ122bは、所定の距離から第1の長手方向距離及び第2の長手方向距離を引いた距離と、所定の距離に第1の長手方向距離及び第2の長手方向距離を加えた距離との間の距離だけ互いから離間している。この場合も、この構成によって、第1のマーカー126a及び126bの間隔に対してある程度の裕度が可能となる。一例では、検知範囲は、センサの動作許容範囲に基づいて定められる。例えば、検知範囲は、光学センサの視野、又はRFIDセンサの範囲に基づいて、例えば20mmに定めることができる。
【0036】
この許容範囲によって、消耗品自体のマーカー126a及び126bの配置が物品間で異なることが許容される。例えば、生産間で、マーカー126a及びマーカー126bが常に消耗品上で正確に同じ位置にすることを確実にすることは困難な場合があるが、マーカー126a、126b間の相対間隔は高精度に生産することができる。センサに許容範囲を与えることによって、それでもマーカー126a、126b間の間隔を使用して、より簡単な生産プロセスを使った物品の純正及び/又は他の情報を決定することができる。
【0037】
一般に、センサ構成体は、第1のマーカーと第2のマーカーとの間の相対位置を決定するように構成することができる。例えば、相対位置は、離間距離又はベクトルとして表すことができる。第1のマーカー及び第2のマーカーの相対位置は、物品についての情報を付与するために使用することができる。例えば、2つのマーカー間の間隔は、エアロゾル化可能媒体のタイプ、使用する加熱プロファイル、及び/又は物品が純正かどうかなど、消耗品に関する情報及び/又はパラメータを決定するためにルックアップテーブルに使用されてもよい。例えば、第1のマーカーと第2のマーカーとの間の相対間隔は、0.1mm、0.25mm、0.5mm、1mm、又は2mm刻みで変わってもよい。
【0038】
いくつかの例では、マーカー間の相対間隔は、バーコード又は2次元バーコードなど、マーカー自体から読み取られるさらなる情報と組み合わされる。この間隔とマーカーから読み取られる情報とを組み合わせると、いくつかの組合せが正しいときだけが純正品であると確認することができる。例えば、特定のマーカーは、第1のマーカー及び第2のマーカーの1つの相対位置と関係付けられてもよい。その間隔が、マーカーと関係付けられた間隔と実質的に等しくなければ、その物品は模造品と判定することができる。
【0039】
センサが検知範囲にわたって動作するいくつかの例では、第1のセンサは、第2のセンサによって用いるための基準又はデータムとして、検知領域内の第1のマーカーの位置を示すことができる。このような例では、第2のセンサは、第1のセンサによって与えられた基準又はデータムに対して、検知領域内での第2のマーカーの位置を決定することができ、それによって、マーカーの相対位置を決定することができる。
【0040】
第1のマーカー126aは、物品102が第1のセンサ122aの近くにあるかどうかを判定するためにセンサ構成体122a、122bによって検知されるように構成されてもよい。一例では、センサ構成体122a、122bは、第1のマーカー122aの有無を監視するとき、第1のモードで動作するように構成される。第1のモードでは、センサ構成体122a、122bは、第2のマーカー126bを検出するようには構成されておらず、したがって、装置は比較的低電力で動作することができる。センサ構成体122a、122bが、物品の第1のマーカー122aの存在を検出すると、センサ構成体122a、122bは、センサ構成体122a、122bが第2のマーカー122bを検知するように構成された第2のモードに切り替わる。第2のモードと比べて電力消費の少ない第1のモードでセンサ構成体122a、122bを動作させるように制限することは、センサ構成体122a、122bが物品102の第1のマーカー122aが存在することを検出してしまうまで、装置100が、識別情報122bを含む第2のマーカーを検知するために比較的高い電力を使用する必要がないので、効率的である。
【0041】
一例では、第1のモードでは、センサ構成体122a、122bは、第1のマーカー126aの有無を非連続的に監視するように構成される。一例では、センサ構成体122a、122bは、一定の時間間隔で第1のマーカー126aの有無を定期的に監視する。しかしながら、他の例では、センサ構成体122a、122bは、不規則な時間間隔で第1のマーカー126aの有無を監視する。一例では、センサ構成体122a、122bは、10%以下のデューティ比で第1のマーカー126aの有無を監視するように構成される。一例では、センサ構成体122a、122bは、10ミリ秒ごとに1ミリ秒の間、第1のマーカー126aの有無を監視するように構成される。第1のマーカー126aの有無の非連続な監視は、絶え間なく電力源を必要としないので、参照マーカー126aの有無の連続的な監視と比べてエネルギー効率が高い。センサ構成体122a、122bは、(例えば、装置100の外側の使用者作動ボタンによって)装置100のスイッチを入れることなど、使用者の入力に応答して第1のマーカー126aの有無の監視を始めるように構成されてもよいことは理解されるべきである。さらに、第1のマーカー126a及び第2のマーカー126bが検知されると、センサ構成体122a、122bは、所定の時間、スイッチが切られてもよい(すなわち、所定の時間、さらなるセンシングを行わない)。これらのオプションはエネルギー消費をさらに減らすことができる。
【0042】
第1のマーカー126aを備えた物品102が検出されたことを示すために、センサ構成体122a、122bはコントローラ116に第1の入力を与えることができる。第1の入力を受け取ると、コントローラ116は、第2のマーカー126bを検知するために、センサ構成体122a、122bが第2のモードで動作するように合図するように構成されてもよい。代替の例では、センサ構成体122a、122bは、第1のマーカー126a及び第2のマーカー126bを同時に検知するように構成されてもよい。
【0043】
第2のマーカー126bは、センサ構成体122a、122bによって検知されるように構成されたマーカー要素を含んで、物品102と関係付けられたパラメータをコントローラ116によって決定することを可能にする。
図4に示す例では、識別情報126bを含む第2のマーカーは、線の形態の4つのマーカー要素を含む。マーカー要素は、異なる間隔で互いから離間されている。下でより詳細に説明するように、マーカー要素の構成は物品102のパラメータを示す。例えば、マーカー要素の構成は、装置100とともに使用しようとする物品102が純正品102であることを示してもよい、又は、この物品102とともに使用される加熱プロファイルを示すことができる。センサ構成体122a、122bは、物品102のパラメータを示す第2の入力をコントローラ116に与えるように構成される。
【0044】
容量センシング又は抵抗センシングが使用される場合、マーカー構成体126は、物品102の内部及び/又は外側に設けられてもよい。マーカー構成体126は、物品102に、印刷などで、文字通り「マーキング」されてもよい。或いは、マーカー構成体126は、製造時に物品102と一体的に形成されるなど、他の技法で物品102内又は物品102上に設けられてもよい。
【0045】
特定の例では、マーカー構成体126を検知するために使用されるセンシングの特性に応じて、マーカー構成体126は、導電性の材料から形成されてもよい。マーカー構成体126は、例えば、アルミニウムなどの金属構成部品、又は導電性インク、又は鉄若しくは非鉄コーティングであってもよい。インクは、例えば、輪転式グラビア印刷法、スクリーン印刷、インクジェット印刷、又は任意の他の適切なプロセスを用いて物品102のチップペーパー上に印刷されてもよい。
【0046】
一般に、ここで使用されるような容量センシングは、物品102が装置100内に配置されるときの容量変化を効果的に検知することによって動作する。実際、一実施形態では、静電容量を測定することができる。静電容量が1つ又は複数の基準に合致した場合、その物品102は装置100とともに使用するのに適していると決定することができ、次いで、通常通り、エアロゾル化可能媒体を加熱するように動作することに進むことができる。或いは、静電容量が1つ又は複数の基準に合致しない場合、その物品102は本装置100とともに使用するのに適していないと決定され、装置100はエアロゾル化可能媒体を加熱するようには機能しない、及び/又は使用者に何らかの警告メッセージを発することができる。一般に、容量センシングは、装置100に、事実上、キャパシタの一方の「プレート」を提供する(少なくとも)1つの電極と、上記の装置100の導電性のマーカー構成体126によって与えられるキャパシタの他方の「プレート」とを提供することによって機能することができる。物品102が装置100に挿入されると、装置100の電極と物品102とが組み合わさって形成される静電容量を測定することができ、次いで、装置102が物品102を加熱することに進むことができるかどうかを決定するために、1つ又は複数の基準と比較することができる。代替策として、装置100は、事実上、キャパシタの「プレート」の対を提供する(少なくとも)2つの電極を備えてもよい。物品102が装置100に挿入されると、物品102は2つの電極の間に挿入される。その結果、装置100の2つの電極間に形成される静電容量が変化する。装置100の2つの電極によって形成されるこの静電容量を測定することができ、次いで、その測定値は、装置100が物品102を加熱することに進むことができるかどうかを決定するために、1つ又は複数の基準と比較することができる。
【0047】
いくつかの例では、センサ構成体122a、122bは、少なくとも2つの異なるセンシング技法を備える。例えば、第1のセンサ及び第2のセンサは、異なる特性を検知するように構成される。一例では、第1のセンサ122aなどの一方のセンサは、光学センサを含んでもよく、第2のセンサ122bなどの他方のセンサは、容量センサなどの非光学センサを含んでもよい。
【0048】
図6は、エアロゾル化可能媒体を加熱するための装置とともに使用するための物品202の代替例の側面図である。この例では、マーカー構成体226は、物品202に形成された複数の切欠き又は穴の形態である。
図4に示したマーカー構成体126と同様に、
図6の例のマーカー構成体226は、第1のマーカー226aと第2のマーカー226bとを備える。この例では、第1のマーカー226aは単一のマーカー要素を含み、第2のマーカー226bは、異なる間隔で互いから離間したマーカー要素を含む。第1のマーカー226a及び第2のマーカー226bは、距離S1だけ離間している。
【0049】
図7は、光学センサ構成体222a、222bの説明のための例を示す。この例では、センサ構成体222a、222bは、LEDなどの第1の光源232a、及び光センサなどの第1の受光器234aの形態の第1のセンサ222aと、第2の光源232b、及び第2の受光器234bの形態の第2のセンサ222bとを備える。受光器234a、234bは、光源232a、232bからの光を受けるように構成される。使用時、物品202は、光源232a、232bと受光器234a、234bとの間で、センサ構成体222a、222bの隣に配置され、物品202は光を遮り、光が受光器234a、234bで受けられないようする。他の例では、物品202は、受光器234a、234bで受ける光を遮るのではなく、光の量を少なくする。しかしながら、光は、切欠きの形態のマーカー要素の位置では遮られない。したがって、受光器234a、234bで受ける光の量は、光源232aと受光器234との間の光路内に切欠きがあるかどうかに応じて、物品202の長さにわたって変化する。この例では、センサ構成体の第1のセンサ222aは、センサ構成体222bの第2のセンサから距離S2だけ離間している。
【0050】
図8は、センサ構成体222a、222bによって生成される信号の例を示す。この例では、第1の信号240は、第1の光源232aから第1の光センサ234aによって受け取られた光を示したものであり、第2の信号242は、第2の光源232aから第2の光センサ234aによって受け取られた光を示したものである。第1の信号240のピークの位置は、物品202の第1のマーカー226aの位置に相当し、第2の信号242のピークの位置は、第2のマーカー226bの構成を示す。
図8に示すように、第1の信号240のピークの中央点と第2の信号242のピークとの間の距離はS3であり、これはS1及びS2と実質的に等しい。第1のセンサ222aと第2のセンサ222bとの間の距離S2が、第1のマーカー226aと第2のマーカー226bとの間の距離S1と実質的に等しくない場合には、信号240、242のうちの一方の一部分又はすべてが欠けており、それは、物品202が純正でないことを示す。
【0051】
一例では、第1のモードにおいて、センサ構成体222a、222bは、第1のマーカー226aの有無を非連続的に監視するように構成されており、したがって、第1のモード中、電力は光源232b及び受光器234bには供給されていない。
図8に示す第1の信号240は、第1の入力としてコントローラ216に与えることができ、コントローラ216は、例えば、ルックアップテーブルを用いて、第1のマーカー226aの位置及び大きさが、物品202が純正であることを示すかどうかを判定する。第1のマーカー226aが、物品202が純正であると示しているとコントローラ216が判定した場合、センサ構成体222a、222bは第2のモードに切り替わり、光源232b及び受光器234bに電力が供給されて、第2のセンサ222bが第2のマーカー226bを検知することができる。
図8に示す第2の信号242は、第2の入力としてコントローラ216に与えることができる。コントローラ116は、例えば、ルックアップテーブルを用いて、物品202の識別情報を決定する。第2の入力は、物品202のパラメータを示し、したがって、コントローラ116は、物品202のパラメータを決定することができる。
図7に示した例では、センサ構成体222a、222bは、2つの光源232a、232bと2つの受光器234a、234bとを備える。しかしながら、他の例では、光学センサは、光源の列と光センサの列とを備えてもよい。反射材料を備えるマーカー構成体226の例では、光源232及び受光器234は、単一の要素に形成されてもよく、光は、反射して光源/受光器に戻って、マーカー要素の位置を示す。
【0052】
他の例では、センサ構成体122a、122b、222a、222bは、物品102、202の表面からの反射又は表面粗さを測定してマーカー構成体126、226を検知するように構成される。他の例では、センサ構成体122a、122b、222a、222bは、バーコード又はQRコードの形態の識別情報126bを含むマーカーを検知して読み取るように構成されてもよい。他の例では、センサ構成体122a、122b、222a、222bは、目に見える又は見えない蛍光材料を検知するように構成されてもよい。
【0053】
コントローラ116は、ルックアップテーブルなど、予めプログラムされた情報を備えることができ、この情報には、第2のマーカー126b、226bの様々な可能な構成の詳細、及び、どのパラメータが各構成と関係付けられるかが含まれる。したがって、コントローラ116は、物品102、202と関係付けられたパラメータを決定することができる。
【0054】
コントローラ116は、認識した物品102、202のみを加熱し、認識しない物品102、202とともには動作しないように構成されてもよい。本装置100は、物品102、202が認識されないことを使用者に対して何らか表示するように構成されてもよい。この表示は、視覚的(例えば、点滅することができる、又はある時間連続的に灯ることができる警告灯)、及び/又は聴覚的(例えば、警告の「ビープ」音など)であってもよい。これに代えて、又はこれに加えて、装置100は、例えば、第1のタイプの物品102、202を認識したとき第1の加熱パターンに従い、第2のタイプの物品102、202を認識したとき第2の異なる加熱パターンに従うように構成されてもよい(また、任意選択的に、他のタイプの物品102、202に対してさらなる加熱パターンを与えてもよい)。加熱パターンは、例えば、エアロゾル化可能媒体への熱の送出速度、様々な加熱サイクルのタイミング、エアロゾル化可能媒体のどの部分(複数可)を最初に加熱するか、など、いくつかの方法で異なってもよい。これによって、同じ装置100を、使用者に必要な相互作用を最小限にして、異なる基本タイプの物品102、202とともに使用することができる。
【0055】
図9は、装置100とともに使用するためのエアロゾル化可能媒体を備えた物品302の別の例の概略的な長手方向側面図である。
図4に示した物品102と同様に、物品302は、光学的な線の形態のマーカー構成体326a、326bを備える。この例では、線は、
図4の物品102の例に示されたように、長手方向軸線に実質的に垂直に延在するのではなく、むしろ、物品302の長手方向軸線に実質的に沿って延在する。
【0056】
図4及び
図6の例に示した物品102、202と同様に、マーカー構成体326は、(参照マーカーなどの)第1のマーカー326aと第2のマーカー326bとに分割される。第1のマーカー326a及び第2のマーカー326bは距離S1だけ離間している。
【0057】
図9に示す例では、第2のマーカー326bは、線と線との間の間隔が異なる、線の形態の4つのマーカー要素を含む。一例では、マーカー要素の間隔は、例えば、マーカー要素の定められた始まりと、マーカー要素の定められた終わりを生成するためのものであってもよい。物品302は、任意の向きで装置100に挿入され得るので、物品302は、1つ又は複数のセンサ322a、322bによって読み取られてマーカー要素の間隔を決定するためには、マーカー要素のすべてに対して1回転又は部分回転させる必要がある。
【0058】
いくつかの例では、物品102、202、302は、消耗品を定められた向きで装置100に挿入することができる位置特徴部を有してもよい。例えば、物品は、装置100の開口106の形状に対応する突出又は切欠き特徴部を備えてもよい。したがって、いくつかの実施態様では、物品102、202、302は、単一の向きでだけ、装置100に挿入することができる。それに続いて回転される物品102、202、302の例では、始まり位置は知られており、したがって、物品102、202、302を少なくとも360度回転する必要はない。他の例では、物品102、202、302は、位置合わせのために、又はデバイス内に送るために既定の指掛け部又は向きを有してもよい(これは、消耗品が既定の態様で挿入されることを確実にする。
【0059】
いくつかの例では、1つ又は複数のセンサ122a、122bは、装置100内の特定の場所に配置されてもよい。例えば、センサ構成体122a、122bは、チャンバ112内に配置されてもよく、限定された検出範囲を有してもよい。同様に、マーカー構成体126は、物品102、202、302上又は物品102、202、302内の特定の場所に配置されてもよく、物品102の特定の面積又は体積を占めてもよい。使用者が受入部に物品102を挿入したときにマーカー構成体126を検出することを確実にするために、物品102がチャンバ112と係合したとき、装置100が物品102の向きを単一の向きに限定できることが望ましい。これは、マーカー構成体126を検出することができるように、マーカー構成体126がセンサ構成体122a、122bと正しく位置合わせされることを確実にすることができる。
【0060】
図10は、エアロゾル生成装置100の動作のフロー図の例を示す。ステップ900において、装置100は、センサ構成体の第1のセンサ122aで、エアロゾル化可能媒体を備える物品102の第1の印126aを検知する。ステップ902において、装置100は、センサ構成体の第2のセンサ122bで物品100の第2の印を検知する。ステップ904において、装置100は、第1の印及び第2の印に基づいてエアロゾル生成装置を動作させる。
【0061】
いくつかの例では、コントローラ116は、前記物品のパラメータに基づいて1つ又は複数のヒーター120の動作を制御する。例えば、模造品が装置100に挿入されたとコントローラが判定した場合、ヒーターは作動しない。或いは、コントローラ116は、固体、液体、又はゲルなど、物品内のエアロゾル化可能媒体のタイプを決定して、それに従って、加熱プロファイルを調整してもよい。
【0062】
いくつかの例では、複数の第1及び第2のセンサが、異なる所定の距離で離間して設けられてもよい。例えば、第1の第1のセンサ及び第1の第2のセンサは、1つの所定の距離で離間していてもよく、第2の第1のセンサ及び第2の第2のセンサは、異なる所定の距離で離間していてもよい。これらの異なる所定の距離は、異なる所定の距離で離間したマーカーを有する異なる物品102に対応することができる。したがって、コントローラ116は、センサグループのうちのどれが入力(複数可)を検出したかに基づいて異なる物品102を検知するように構成されてもよい。これは、コントローラ116が、単独で、又は、さらにどのセンサが入力を検出したかに基づいて物品102間を区別することを可能にする。1つの「グループ」のセンサを用いてさらなるセンサのグループを定めることができることも理解されるべきである。すなわち、第1の第1のセンサ及び第2の第2のセンサは、それら自体のグループを定めることができ、これらのセンサによって検出された入力は、第1のグループ又は第2にグループによって検知された入力に対して異なる物品を示す。
【0063】
物品102、202、302は、1つ又は複数の香味料を含んでもよい。本明細書では、用語「香料」及び「香味料」は、成人消費者用の製品において所望の味又は香りを生成するために(現地の規制によって許可される場合に)使用することができる材料を指す。これらの材料は、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのハッカ油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤、又は感覚受容体部位刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加物(例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤)を含んでもよい。これらは、模造品、合成材料若しくは天然材料、又はこれらの混合物であってもよい。これらは、天然の又は天然と同一の香り化学物質を含んでいてもよい。これらは、任意の適切な形態、例えば、油、液体、粉末、又はゲルであってもよい。
【0064】
上記の実施形態は、本発明の説明のための例であると理解されたい。本発明のさらなる実施形態も考えられる。任意の1つの実施形態に関して説明された任意の特徴は、単独で使用されてもよく、又は、説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、実施形態のうちの任意の他の実施形態の1つ又は複数の特徴と組み合わせて使用されてもよく、又は実施形態のうちの任意の他の実施形態の任意の組合せにおいて使用されてもよいことを理解されたい。さらに、上で説明していない等価物及び修正物もまた、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱していなければ使用することができる。
【外国語明細書】