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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172446
(43)【公開日】2022-11-16
(54)【発明の名称】バルク材用バッグ
(51)【国際特許分類】
   B65D 30/12 20060101AFI20221109BHJP
   B65D 30/10 20060101ALI20221109BHJP
   B65D 30/24 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
B65D30/12 B
B65D30/10 A
B65D30/24 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022065267
(22)【出願日】2022-04-11
(31)【優先権主張番号】20 2021 102 384.8
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】515302613
【氏名又は名称】ダイパック フェアパックング グスタフ デッカーホフ ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】シュタム イェンス
(72)【発明者】
【氏名】ディーナー アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】メルシュマン ミヒャエル
【テーマコード(参考)】
3E064
【Fターム(参考)】
3E064AB01
3E064AC01
3E064BA05
3E064EA02
3E064EA07
3E064FA06
3E064HM01
3E064HN04
3E064HR06
(57)【要約】
【課題】充填内容物の良好な保護及び底部領域においても十分な強度を確保しながら、底部領域において材料を節約することができるバッグを提供する。
【解決手段】紙及び/又は他のシート材料で作られたバルク材用バッグは、交差底部又はブロック底部折り畳み方式で形成された少なくとも1つの底部を有し、底部折り畳み部は、底部の長手方向に延在する側部折り線の周りに折り畳みられて底部を形成する2つの側部フラップを有し、側部フラップは、閉鎖状態でオーバーラップを形成し、オーバーラップの幅は、10ミリメートル以下、好ましくは6ミリメートル以下、さらに好ましくは4ミリメートル以下である。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの底部が交差又はブロック底部折り畳み方式で形成され、
底部折り畳みが、底部形成のために底部の長手方向に延びる側部折り線(28,29)の周りで折り畳まれた2つの側部フラップ(25,26)を含み、
前記側部フラップは、前記側部フラップが閉じた状態でオーバーラップを形成する紙及び/又は他のシート材料よりなる、バルク材のためのバッグ(10)であって、
前記オーバーラップの幅が、
10ミリメートル以下で、
好ましくは、6ミリメートル以下で、
さらに好ましくは、4ミリメートル以下である
ことを特徴とする、バルク材用バッグ。
【請求項2】
前記オーバーラップの幅が、
1ミリメートル以上、
好ましくは、2ミリメートル以上、
さらに好ましくは、4ミリメートル以上である
ことを特徴とする、請求項1に記載のバルク材用バッグ。
【請求項3】
前記底部は、前記バッグを充填するための弁(50)が組み込まれた弁底部として形成される、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のバルク材用バッグ。
【請求項4】
前記弁(50,52)が、底部折り目の角部内折り(22,23)の領域に挿入され、
前記弁(50,52)の内側端部(54,56)は、前記角部内折りの内側縁部(24)まで実質的に延在する
ことを特徴とする、請求項3に記載のバルク材用バッグ。
【請求項5】
前記弁(50,52)は、底部折り目の角部内折り(22,23)の領域に挿入され、
前記弁(50,52)の内側端部(54,56)は、前記角部内折り(22)の内側縁部(24)に対して短縮され、
短縮量は、好ましくは3mm、さらに好ましくは6mm、さらに好ましくは1cmである
ことを特徴とする、請求項3に記載のバルク材用バッグ。
【請求項6】
前記弁(50)は、弁管(50)及び弁パッチ(52)の少なくとも1つとして形成される
ことを特徴とする、請求項3に記載のバルク材用バッグ。
【請求項7】
2つの対向する底部を有し、
両側壁(16)が、前記2つの対向する底部の間に延びる
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のバルク材用バッグ。
【請求項8】
前記バッグが、開いた交差底部又はブロック底部バッグとして設計される
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のバルク材用バッグ。
【請求項9】
前記バッグは、多層バッグとして設計され、
材料層が、紙、コーティングされた紙及びプラスチックの少なくとも1つからなる
ことを特徴とする、請求項1から8のいずれか1つに記載のバルク材用バッグ。
【請求項10】
前記バッグは、3つの層から形成され、最も内側及び最も外側の材料層は、紙から形成され、
中間材料層が、プラスチックフィルムから形成される
ことを特徴とする、請求項1から9のいずれか1つに記載のバルク材用バッグ。
【請求項11】
前記バッグは、コンポスト化可能及び/又はリサイクル可能な材料、特に紙及び/又はコート紙で形成される
ことを特徴とする、請求項1から10のいずれか1つに記載のバルク材用バッグ。
【請求項12】
前記底部のうちの少なくとも1つは、内側ラッチ(40)及びカバーシート(45)の少なくとも1つを備えている
ことを特徴とする、請求項1から11のいずれか1つに記載のバルク材用バッグ。
【請求項13】
前記内側ラッチが、コーティングされていない紙、PEコーティングされた紙、及びフィルムの少なくとも1つを含む
ことを特徴とする、請求項12に記載のバルク材用バッグ。
【請求項14】
前記バッグは、少なくとも1つ、好ましくは両端部(13,14)に滑らかな切れ目を有する管片から形成される
ことを特徴とする、請求項1から13のいずれか1つに記載のバルク材用バッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント、顆粒若しくは他の粉末若しくは細粒の建築材料、化学物質、又は食品のようなバルク材のための、少なくとも1つの交差又はブロック底部を有するバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなバッグは、典型的には、平坦な又はウェブ状の材料、好ましくは紙及び/又はプラスチックから形成される。それらは、特に、粉末又は微粒子バルク材の包装物流のために使用される。一般的なサイズは、5kg、10kg及び25kgである。
【0003】
そのようなバッグの製造のために、平坦な材料、例えば紙及び/又はフィルムウェブの、単層又は多層ウェブが、いわゆる塊茎状にエンドレス管に形成され、適切な長さの管片に単片化され、そこから、例えば交差又はブロック底部の折り畳みによって、バッグが最終的に形成される。バッグ製造工程の終盤に向かって、底部の折り畳みは、通常、適切な接着によって固定される。この目的のために、底部折り目の側部フラップは、しばしば、次々に閉じられ、比較的広いオーバーラップ領域で接着される。
【0004】
一方では、いわゆる開いた交差底部又はブロック底部のバッグが知られており、これらは、固定された底部として交差底部又はブロック底部を有し、バッグを充填するために頂部で開いており、充填後に、例えば縫い付けられ、及び/又は接着されて閉じられるだけである。2つの対向する交差底部又はブロック底部を有するいわゆる弁バッグも知られており、その一方は固定底部として設計され、他方は対向する弁底部として設計され、その中に弁管が挿入されてバッグを充填し、例えば溶着によって充填後に閉じられる。
【0005】
図1は、従来技術による交差底部の供給を示す。前述の交差又はブロック底部の折り畳み工程では、側部フラップは、典型的に、最後に、次々に折り畳まれて閉じられる。閉鎖状態では、2つの側部フラップは、通常、比較的広いオーバーラップを有し、その領域には、底部折り目を固定するための接着剤が配置される。
【0006】
側部フラップを相互に結合するためには、十分に広いオーバーラップが必要である。既知のバッグの場合、オーバーラップの幅は、2.5センチメートル以上5センチメートル以下の範囲である。これは、対応する材料費を伴う、十分に広い側部フラップを必要とする。一般的なバッグは大量に製造され、販売されるので、わずかな材料節約であっても、関連するコスト上の利点をもたらすことができる。また、閉じた側部フラップが重ならないように、閉じた側部フラップの間に隙間が残っているバッグも知られている。しかしながら、このタイプのバッグの場合、特にフィルム又はバリア層を有する多層バッグの場合、底部領域における充填内容物の十分な保護は、しばしば保証されない。さらに、バッグの底部は、隙間領域において安定性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この背景に対して、本発明の目的は、充填内容物の良好な保護及び底部領域においても十分な強度を確保しながら、底部領域において材料を節約することができるバッグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、この目的は、請求項1の特徴を有するバッグによって達成される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0009】
本発明によるバッグは、単層又は多層ウェブ状材料、特に紙及び/又は他のシート状材料から形成され、交差底部又はブロック底部折り畳み方式で形成された少なくとも1つの底部を有する。底部折り畳みの角部内折りは、底部縦軸の2つの端部に位置し、底折り畳みの側部フラップは、本質的に底部縦軸に平行に延び、底部が閉じた状態となると、底折り畳みの側部折り畳み線の周りで閉じられる。折り畳まれた側部フラップは、オーバーラップを有する。本発明によれば、オーバーラップの幅は、10ミリメートル以下、好ましくは6ミリメートル以下、さらに好ましくは4ミリメートル以下である。
【0010】
これらのオーバーラップ幅により、オーバーラップ幅は、一般的なバッグ製造機械上の側部フラップの相互接着に通常必要とされる寸法よりも大幅に減少する。従来知られているバッグと比較してオーバーラップ幅を減少させることによって、著しい材料節約が達成され、これはまた、バッグが、特に、プラスチック又は他の環境にやさしい材料で作られた材料の層を含む場合に、よりバッグの環境に対するやさしさが増加する。バッグが作られる管片の長さは、接着されたオーバーラップを有する従来公知のバッグと比較して、バッグの同じ充填体積に対して著しく減少させることができる。同時に、閉じた側部フラップ間の隙間が回避されるので、狭いオーバーラップの存在は、充填内容物の適切な保護を確実にし続ける。好ましくは、側部フラップは、それらのオーバーラップの領域において互いに接着されない。底部折り目は、側部フラップのオーバーラップを接着する以外の任意の方法で、例えばカバーシートに接着することによって固定することができる。
【0011】
側部フラップのオーバーラップは、1ミリメートル以上、好ましくは2ミリメートル以上、さらに好ましくは4ミリメートル以上、さらに好ましくは6ミリメートル以上であると有利である。オーバーラップの最小幅は、充填内容物の良好な保護及びバッグ底部の良好な強度を保証する点でより良好である。
【0012】
好ましい実施形態では、バッグの底部は、バッグを充填するための弁が組み込まれる弁底部として設計される。弁は、底部折り畳みの角部内折りの領域に挿入される弁管として形成されると有利である。弁管の内側端部は、本質的に角部内折りの内側縁部まで、又は角部内折りの内側縁部の直前まで延びると特に有利である。側部フラップのオーバーラップが減少するか、又はバッグが形成される管片の長さが減少するため、角部折り返し部はまた、より少ない材料しか必要としない。特に、角部内折りは、底部の縦軸の方向に減少した幅を有している。すなわち、角部内折りは、底部の縦軸の端部から底部の中央に向かって遠くまで延びていない。弁バッグの場合、角部内折りの、この幅は、典型的には、充填材料をできるだけ滑らかにバッグ内に導入できるように、弁管によって克服しなければならない。本発明によるバッグの場合、広い角の内折りが少ないことは、弁ホースによってカバーされるべき距離が短くなることを意味するので、弁材料を節約することができる。弁ホースは、バッグを充填した後に弁を溶着できるようにするために、比較的高価な材料、例えば熱材料からしばしば形成される。したがって、本発明による弁ホースの短縮は、材料及びコストの大幅な節約に関連する。したがって、本発明による底部設計は、弁底部にとって特に有利である。弁ホースの短縮は、弁ホースの内側端部が角部折り返し部の内側縁部に対して短縮されるように設計され、この短縮量は、好ましくは3mm、さらに好ましくは6mm、さらに好ましくは1cmであると有利である。
【0013】
弁は、予め組み立てられた、閉じた弁管として、静止して開いている底部の折り畳みに挿入することができる。あるいは、いわゆる弁パッチを静止して開いている底部の折り目に挿入して弁を形成することも可能であり、その結果、側部フラップを追加することによって弁パッチが管に形成される。この実施形態では、弁パッチが、底部縦軸に対する横断方向の幅において小さくされ得るので、材料の節約も可能である。
【0014】
有利な実施形態では、バッグは、本発明にしたがって構成された2つの対向する底部を有する。バッグの側壁は、これら2つの底部の間に延在する。側部フラップの小さなオーバーラップを有する、本発明による両方の底部の設計により、本発明による両方の底部について材料節約を達成することができる。2つの底部の一方は弁底部として設計され、他方はスタンド底部として設計されると、特に有利である。
【0015】
別の好ましい実施形態では、バッグは、底部の反対側の開口部を通して充填される開いた交差又はブロック底部バッグである。
【0016】
本発明によるバッグは、単層バッグとして設計することができる。好ましい実施形態では、バッグは、多層バッグとして設計され、材料層は、好ましくは、紙及び/又はコーティングされた紙及び/又はプラスチックからなる。多層バッグの場合、底部形成における材料節約は、特に有利な効果を有する。
【0017】
さらなる好ましい実施形態では、バッグは、3層で作られ、最も内側及び最も外側の材料層は、紙又はコート紙で作られ、中間材料層は、プラスチックで作られる。このようにして、底部領域を含むバッグ全体の領域において、特に良好な製品保護を達成することができ、同時に、バッグの高強度を確保することができる。
【0018】
バッグは堆肥化可能及び/又はリサイクル可能な材料、特に紙及び/又はコート紙から形成されると有利である。
【0019】
別の好ましい実施形態では、底部の少なくとも1つに、内側ラッチ及び/又はカバーシートが設けられる。内側ラッチは、既知の方法で、まだ開いている底部の折り目に接着される。底部折り目の閉じた側面フラップの上にカバーシートを貼り付ける。内側ラッチ及び/又はカバーシートは、底部領域における充填内容物の保護を高めるために、及び/又は、底部折り目を固定するために使用することができる。2つの底部を有するバッグの場合、内側ラッチ及び/又はカバーシートは、一方又は両方の底部に存在することができる。内側ラッチを有する底部の場合、開封扶助、好ましくは破断ストリップを、1つの底部、好ましくは起立底部に設けることもできる。
【0020】
好ましい実施形態では、内側ラッチ及び/又はカバーシートは、側部フラップのオーバーラップが充填内容物の良好な保護を保証するので、紙、特に単純な及び/又は耐性の低い紙からなることができる。別の好ましい実施形態では、内側ラッチ及び/又はカバーシートは、PEコート紙及び/又はフィルムからなる。これにより、充填内容物をさらに良好に保護することができる。
【0021】
別の有利な実施形態は、内側ラッチの省略、及び実質的に底部全体にわたるカバーシートの適用であり、これは、底部折り目を良好に固定し、充填内容物を良好に保護することを可能にする。
【0022】
別の好ましい実施形態では、バッグが形成される管片は、少なくとも1つの、好ましくは両端に滑らかな切れ目を有し、管片の長手方向に垂直な切れ目線は、管片の端部に連続した経路を有する。このような滑らかな切れ目は、生産技術の観点から簡単な方法で、側部フラップに加えて、下側折り畳みの角部内折りにおいても、対応する材料の節約が達成されることを可能にする。
【0023】
本発明の実施形態の例は、以下の図面を参照してより詳細に説明される。それによって示される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】従来技術による、折り畳まれていない交差底部を有するバッグを示す図である。
図2】本発明によるバッグの開いた交差底部を示す図である。
図3】内部ラッチを備えた、本発明によるバッグの開口交差底部を示す図である。
図4】本発明によるバッグの交差底部の供給を示す図である。
図5】本発明によるバッグの交差底部の閉鎖を示す図である。
図6】カバーシートで接着された閉じた交差底部を示す図である。
図7】弁を備えた、本発明によるバッグの開口交差底部を示す図である。
図7a】角部内折りの内側縁部に延びる弁管を備えた、本発明によるバッグの開口交差底部を示す図である。
図7b】角部内折りの内側縁部まで延びない弁管を備えた、本発明によるバッグの開口交差底部を示す図である。
図8】挿入された弁パッチを有する、本発明によるバッグの開いた交差底部を示す図である。
図8a】角部内折りの内側縁部まで延びる弁パッチが挿入された、本発明によるバッグの開口交差底部を示す図である。
図8b】角部内折りの内側縁部まで延びない弁パッチが挿入された、本発明によるバッグの開口交差底部を示す図である。
図9】本発明によるバッグを製造するための紙ウェブ部分を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、従来技術による、広げられた交差底部3を有するバッグ1を示す。底部を閉じるために、最初に前側フラップ8を折り曲げ、次に後側フラップ7をその上に折り曲げ、それらのオーバーラップ領域において、2つの側フラップを接着ストリップ9で接着する。一般的なバッグ機械は、実際的な方法で接着ストリップを適用できるようにするために、比較的広いオーバーラップを必要とする。
【0026】
図2は、開いた交差底部20を有する本発明によるバッグ10を示す。底部20は、底部縦軸21によって半分に2つに分割されている。交差底部折り目の特徴は、角部内折り22及び23並びに側部フラップ25及び26であり、これらは、底部20を閉じるために側部折り線28及び29の周囲で折り畳まれて閉じられている。底部20から下方に延びるのは、バッグの側壁16である。
【0027】
図3では、内側ラッチ40が、開いた交差底部20に挿入されている。内側ラッチ40は、折り畳まれた角部内折り22及び23の内側縁部を覆い、底部縦軸21から側部折り線28及び29の上方に延びる。内側ラッチは、フレーム接着によって角部フラップ及び側部フラップの内側縁部に接着されると有利である。これは、充填内容物の良好な保護をもたらす。
【0028】
図4は、本発明によるバッグ10の交差底部20の側部フラップ25及び26の閉鎖を示す。内側ラッチ40が底部20に挿入される。まず、前側フラップ26を折り畳んで閉じ、次に後側フラップ25をその上に折り畳む。
【0029】
図5は、本発明によるバッグ10の閉鎖された交差底部20を示す。閉鎖状態では、側部フラップ25及び26は、ほんのわずかしかオーバーラップしない。側部フラップのオーバーラップの幅は、後側フラップ25の縁部35と前側フラップ26の縁部36との間の距離で決まる。前側フラップ26は先に折り畳まれるので、その縁部36は、その後に折り畳まれた後側フラップ25によって覆われる。したがって、前側フラップ26の縁部36は破線として示され、後側フラップ25の隠されていない縁部35は実線として示されている。本発明によれば、縁部35と36との間の距離又は側部フラップ25と26とのオーバーラップの幅は、10ミリメートル以下である。好ましくは、オーバーラップは、4ミリメートル以下で、さらに有利には2ミリメートル以下である。
【0030】
側部フラップのオーバーラップが小さいため、バッグを全体的により材料節約的な方法で形成することができる。オーバーラップの幅が小さいために、接着ストリップは、バッグ製造に一般的に使用される機械では適切に使用することができない。したがって、本発明によれば、オーバーラップ領域における側部フラップの相互接着以外の方法で底部折り目を固定することが提供される。例えば、底部の折り目は、カバーシートに接着することによって固定することができる。これを図6に示す。ここで、付加された交差底部20は、底部折り畳みを固定するカバーシート45がその上に接着されている。
【0031】
図7は、本発明によるバッグ10の変形例を示しており、依然として開いた交差底部20を有し、この底部には、プレハブ弁管様式の弁50が挿入されている。側部フラップ25及び26のより狭いデザインの結果として、角部内折り22及び23も底部の長手方向に狭くなる。その結果、弁管50は、充填材料をバッグ内に問題なく挿入するために、より短い距離を移動するだけである。このようにして、弁50は、より材料節約の方法で製造することもできる。図7aは、弁ホース50が角部内折り22の内側縁部24まで延びる変形例を示す。これは、弁ホースが角部内折り22の内側縁部24を越えて突出する図7に示す変形例よりも、この変形例において、わずかにより多くの弁材料を節約することができることを意味する。図7bは、弁ホース50が角部内折り22の内側縁部24に対し、その内側端部54で短くなっている変形例を示している。好ましくは、この短縮は3mm、さらに好ましくは6mm、さらに好ましくは1cmである。さらに多くの弁材料は、図7bによる設計によって節約できる。
【0032】
図8は、弁パッチ52が挿入されて弁を形成する、交差底部20が依然として開いている、本発明によるバッグ10の変形例を示す。側部フラップ25及び26が閉じられると、弁パッチ52は弁管に形成される。図8に示す変形例では、弁パッチの内側縁部56は、角部内折り22の内側縁部よりも材料ベースの中央までわずかに延びている。図8aは、弁パッチ52を備えた変形例を示しており、弁パッチの内側縁部56が角部内折り22の内側縁部24まで延びており、その結果、弁パッチ52及び角部内折り22が縁部24及び56で互いに同一平面上にある。図8bは、角部内折り22の内側縁部24まで弁パッチ52がその内側縁部56と共に延びず、その結果、角部内折り22の内側縁部24に対して弁管52がその内側端部54で短くなる変形例を示す。特に、短縮は3mmであると有利であり、さらに6mmであると有利であり、さらに1cmであると有利である。その結果、この実施形態では、より多くの弁材料を節約することができる。
【0033】
図9は、連続紙ロール11上に本発明によるバッグを製造するための紙ウェブピース12を示す。交差底部折り目の折り目線は破線で示される。長方形パネル16はバッグの側壁16を形成する。切断線13,14に沿って、紙ウェブピース12が切断され、個々の管片が形成される。したがって、切断線13,14は管方向に垂直な管片の切断線を表す。図9は、円滑な切断で形成された切断線13,14を示しており、これは管方向に垂直に連続して走る。管の長さを短くすると、スムーズな切断により、側部フラップの領域と角部内折りの領域の両方で材料を節約できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図7a
図7b
図8
図8a
図8b
図9
【外国語明細書】