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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172513
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】エアシャワー装置
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20221110BHJP
   B08B 5/00 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
F24F7/06 C
B08B5/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078311
(22)【出願日】2021-05-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-12-01
(71)【出願人】
【識別番号】520154438
【氏名又は名称】末次 功憲
(74)【代理人】
【識別番号】100187388
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 天光
(72)【発明者】
【氏名】末次 功憲
【テーマコード(参考)】
3B116
3L058
【Fターム(参考)】
3B116BB24
3B116BB25
3B116BB88
3L058BD00
3L058BF04
3L058BH04
(57)【要約】
【課題】エアシャワー室の内部での空気の気流が乱れることを防止又は抑制することができ、容易に設置使用することができるエアシャワー装置を提供する。
【解決手段】エアシャワー装置1は、面部FP11に設けられた複数の送風機11と、面部FP11と対向配置された面部FP12に設けられた複数の送風機12と、を有し、送風機12に含まれる吸込口12aが送風機11に含まれる吹出口11aと対向配置されている。送風機11と送風機12との組ST11において、送風機11は吹出口11aから螺旋気流SA11を吹き出し、送風機12は吸込口12aから螺旋気流SA11を吸い込む。エアシャワー装置1は、複数の吹出口11aから吹き出される複数の螺旋気流SA11により、エアシャワーを発生させる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部を有し、且つ、前記第1面部と前記第2面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置において、
前記第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1吹出口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、
前記第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第1吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第1吸込口が前記複数の第1送風機の各々に含まれる前記第1吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、
を有し、
前記第1送風機と前記第2送風機との第1組において、
前記第1送風機は、前記第1送風機に含まれる前記第1吹出口から、前記第2送風機に含まれる前記第1吸込口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、
前記第2送風機は、前記第1送風機により吹き出された前記第1螺旋気流を、前記第2送風機に含まれる前記第1吸込口から吸い込み、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第1吹出口から吹き出される複数の前記第1螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項2】
請求項1に記載のエアシャワー装置において、
前記第2面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第2吹出口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、
前記第1面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第2吸込口が前記複数の第3送風機の各々に含まれる前記第2吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、
を有し、
前記第3送風機と前記第4送風機との第2組において、
前記第3送風機は、前記第3送風機に含まれる前記第2吹出口から、前記第4送風機に含まれる前記第2吸込口に向けて、第2螺旋気流を吹き出し、
前記第4送風機は、前記第3送風機により吹き出された前記第2螺旋気流を、前記第4送風機に含まれる前記第2吸込口から吸い込み、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第2吹出口から吹き出される複数の前記第2螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項3】
請求項2に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1吹出口の各々は、前記第1方向から視たときに、前記複数の第2吹出口のいずれとも重ならないように配置されている、エアシャワー装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記エアシャワー装置は、前記第1方向と交差する第2方向において互いに対向配置された第3面部及び第4面部を有し、且つ、前記第3面部と前記第4面部との間の前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させ、
前記エアシャワー装置は、更に、
前記第3面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第3吹出口をそれぞれ含む、複数の第5送風機と、
前記第4面部に設けられ、空気が吸い込まれる第3吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第3吸込口が前記複数の第5送風機の各々に含まれる前記第3吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第6送風機と、
前記第4面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第4吹出口をそれぞれ含む、複数の第7送風機と、
前記第3面部に設けられ、空気が吸い込まれる第4吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第4吸込口が前記複数の第7送風機の各々に含まれる前記第4吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第8送風機と、
を有し、
前記第5送風機と前記第6送風機との第3組において、
前記第5送風機は、前記第5送風機に含まれる前記第3吹出口から、前記第6送風機に含まれる前記第3吸込口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、
前記第6送風機は、前記第5送風機により吹き出された前記第3螺旋気流を、前記第6送風機に含まれる前記第3吸込口から吸い込み、
前記第7送風機と前記第8送風機との第4組において、
前記第7送風機は、前記第7送風機に含まれる前記第4吹出口から、前記第8送風機に含まれる前記第4吸込口に向けて、第4螺旋気流を吹き出し、
前記第8送風機は、前記第7送風機により吹き出された前記第4螺旋気流を、前記第8送風機に含まれる前記第4吸込口から吸い込み、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第5送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第3吹出口から吹き出される複数の前記第3螺旋気流、及び、前記複数の第7送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第4吹出口から吹き出される複数の前記第4螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1送風機の各々は、前記第1吹出口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第1グリルを含む、エアシャワー装置。
【請求項6】
第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部を有し、且つ、前記第1面部と前記第2面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置において、
前記第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1開口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、
前記第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2開口をそれぞれ含み、且つ、前記第2開口が前記複数の第1送風機の各々に含まれる前記第1開口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、
前記第2面部に設けられ、且つ、空気が吹き出されるか又は吸い込まれる第3開口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、
前記第1面部に設けられ、空気が吸い込まれるか又は吹き出される第4開口をそれぞれ含み、且つ、前記第4開口が前記複数の第3送風機の各々に含まれる前記第3開口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、
前記複数の第3送風機及び前記複数の第4送風機の動作を切り替える切替部と、
を有し、
前記第1送風機と前記第2送風機との第1組において、
前記第1送風機は、前記第1送風機に含まれる前記第1開口から、前記第2送風機に含まれる前記第2開口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、
前記第2送風機は、前記第1送風機により吹き出された前記第1螺旋気流を、前記第2送風機に含まれる前記第2開口から吸い込み、
前記切替部は、
前記第3送風機と前記第4送風機との第2組において、
前記第3送風機が、前記第3送風機に含まれる前記第3開口から、前記第4送風機に含まれる前記第4開口に向けて、第2螺旋気流を吹き出すか、又は、前記第4送風機が、前記第4送風機に含まれる前記第4開口から、前記第3送風機に含まれる前記第3開口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、
前記第3送風機が前記第2螺旋気流を吹き出すときは、前記第4送風機が、前記第3送風機により吹き出された前記第2螺旋気流を、前記第4送風機に含まれる前記第4開口から吸い込み、
前記第4送風機が前記第3螺旋気流を吹き出すときは、前記第3送風機が、前記第4送風機により吹き出された前記第3螺旋気流を、前記第3送風機に含まれる前記第3開口から吸い込むように、
前記複数の第3送風機及び前記複数の第4送風機の動作を切り替え、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第1開口から吹き出される複数の前記第1螺旋気流、及び、前記複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第3開口から吹き出される複数の前記第2螺旋気流又は前記複数の第4送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第4開口から吹き出される複数の前記第3螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項7】
請求項6に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第3送風機の各々は、
前記第1方向に沿った第1軸を中心とする第1筒部と、
前記第1筒部の内部に前記第1軸を中心として回転可能に設けられた第1ファンと、
前記第1ファンを時計回り又は反時計回りの回転方向である第1回転方向に回転駆動する第1駆動部と、
を含み、
前記第3開口は、前記第1筒部の前記第1方向における前記第1面部側の第1端部に設けられ、
前記複数の第4送風機の各々は、
前記第1方向に沿った第2軸を中心とする第2筒部と、
前記第2筒部の内部に前記第2軸を中心として回転可能に設けられた第2ファンと、
前記第2ファンを時計回り又は反時計回りの回転方向である第2回転方向に回転駆動する第2駆動部と、
を含み、
前記第4開口は、前記第2筒部の前記第1方向における前記第2面部側の第2端部に設けられ、
前記切替部は、
前記第3送風機と前記第4送風機との前記第2組において、
前記第1ファンが前記第3開口から空気を吹き出すか、又は、前記第2ファンが前記第4開口から空気を吹き出し、
前記第1ファンが前記第3開口から空気を吹き出すときは、前記第2ファンが前記第4開口から空気を吸い込み、
前記第2ファンが前記第4開口から空気を吹き出すときは、前記第1ファンが前記第3開口から空気を吸い込むように、
前記第1駆動部により回転駆動される前記第1ファンの前記第1回転方向、及び、前記第2駆動部により回転駆動される前記第2ファンの前記第2回転方向、を切り替えることにより、
前記複数の第3送風機及び前記複数の第4送風機の動作を切り替える、エアシャワー装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1開口の各々は、前記第1方向から視たときに、前記複数の第3開口のいずれとも重ならないように配置されている、エアシャワー装置。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記第1方向は、上下方向であり、
前記第1面部は、天井面部であり、
前記第2面部は、床面部である、エアシャワー装置。
【請求項10】
請求項6乃至9のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1送風機の各々は、前記第1開口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第1グリルを含み、
前記複数の第3送風機の各々は、前記第3開口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第2グリルを含み、
前記複数の第4送風機の各々は、前記第4開口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第3グリルを含む、エアシャワー装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアシャワーを発生させるエアシャワー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
クリーンルーム等の清浄な環境に維持された清浄空間への入口には、入室者の着衣に付着したホコリ及びチリ、即ち塵埃を除去するためのエアシャワー装置が設置されている。エアシャワー装置は、エアシャワー装置に備えられたエアシャワー室に、クリーンルーム等への入室者が入っている状態で、エアシャワー室の内部でエアシャワーを発生させ、発生させたエアシャワーにより、入室者の着衣に付着した塵埃を除去する。
【0003】
特開2004-176597号公報(特許文献1)には、エアーシャワー装置において、送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて回転可能に軸支されるとともに、送風機から流入されるエアーが当たることにより風向変更体を回転させる回転力を得る羽根が風向変更体に設けられた技術が開示されている。
【0004】
実開平7-32439号公報(特許文献2)には、エアーシャワー装置において、エアージェットノズル内に螺旋状部材を設けた技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-176597号公報
【特許文献2】実開平7-32439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現在のクリーンルーム等で使用するエアシャワー装置としては、互いに対向する方向等、一斉に多方向から空気を放出し、放出された空気を、その空気が放出された方向と無関係の方向から排気するエアシャワー装置がほとんどである。そのため、空気の気流(対流)が乱れ、クリーンルーム等への入室者の着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間内のあちこちに舞いやすいという問題があった。
【0007】
また、空気の気流が乱れて周囲にホコリが飛び散るおそれが高いこと、及び、エアシャワー装置がクリーンルーム等で使用する大掛かりな設備であることにより、店舗、事務所又は商業施設等において、エアシャワー装置を容易に設置しにくいという問題があった。
【0008】
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、エアシャワー室の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置において、エアシャワー室の内部での空気の気流が乱れることを防止又は抑制することができ、容易に設置使用することができるエアシャワー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0010】
本発明の一態様としてのエアシャワー装置は、第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部を有し、且つ、第1面部と第2面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置である。当該エアシャワー装置は、第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1吹出口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第1吸込口をそれぞれ含み、且つ、第1吸込口が複数の第1送風機の各々に含まれる第1吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、を有する。第1送風機と第2送風機との第1組において、第1送風機は、第1送風機に含まれる第1吹出口から、第2送風機に含まれる第1吸込口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、第2送風機は、第1送風機により吹き出された第1螺旋気流を、第2送風機に含まれる第1吸込口から吸い込む。また、当該エアシャワー装置は、複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第1吹出口から吹き出される複数の第1螺旋気流により、第1空間の内部でエアシャワーを発生させる。
【0011】
また、他の一態様として、当該エアシャワー装置は、第2面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第2吹出口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、第1面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2吸込口をそれぞれ含み、且つ、第2吸込口が複数の第3送風機の各々に含まれる第2吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、を有してもよい。第3送風機と第4送風機との第2組において、第3送風機は、第3送風機に含まれる第2吹出口から、第4送風機に含まれる第2吸込口に向けて、第2螺旋気流を吹き出し、第4送風機は、第3送風機により吹き出された第2螺旋気流を、第4送風機に含まれる第2吸込口から吸い込んでもよい。また、当該エアシャワー装置は、複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第2吹出口から吹き出される複数の第2螺旋気流により、第1空間の内部でエアシャワーを発生させてもよい。
【0012】
また、他の一態様として、複数の第1吹出口の各々は、第1方向から視たときに、複数の第2吹出口のいずれとも重ならないように配置されていてもよい。
【0013】
また、他の一態様として、当該エアシャワー装置は、第1方向と交差する第2方向において互いに対向配置された第3面部及び第4面部を有し、且つ、第3面部と第4面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させてもよい。また、当該エアシャワー装置は、更に、第3面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第3吹出口をそれぞれ含む、複数の第5送風機と、第4面部に設けられ、空気が吸い込まれる第3吸込口をそれぞれ含み、且つ、第3吸込口が複数の第5送風機の各々に含まれる第3吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第6送風機と、第4面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第4吹出口をそれぞれ含む、複数の第7送風機と、第3面部に設けられ、空気が吸い込まれる第4吸込口をそれぞれ含み、且つ、第4吸込口が複数の第7送風機の各々に含まれる第4吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第8送風機と、を有してもよい。第5送風機と第6送風機との第3組において、第5送風機は、第5送風機に含まれる第3吹出口から、第6送風機に含まれる第3吸込口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、第6送風機は、第5送風機により吹き出された第3螺旋気流を、第6送風機に含まれる第3吸込口から吸い込んでもよい。第7送風機と第8送風機との第4組において、第7送風機は、第7送風機に含まれる第4吹出口から、第8送風機に含まれる第4吸込口に向けて、第4螺旋気流を吹き出し、第8送風機は、第7送風機により吹き出された第4螺旋気流を、第8送風機に含まれる第4吸込口から吸い込んでもよい。また、当該エアシャワー装置は、複数の第5送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第3吹出口から吹き出される複数の第3螺旋気流、及び、複数の第7送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第4吹出口から吹き出される複数の第4螺旋気流により、第1空間の内部でエアシャワーを発生させてもよい。
【0014】
また、他の一態様として、複数の第1送風機の各々は、第1吹出口に設けられ、且つ、第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第1グリルを含んでもよい。
【0015】
本発明の一態様としてのエアシャワー装置は、第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部を有し、且つ、第1面部と第2面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置である。当該エアシャワー装置は、第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1開口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2開口をそれぞれ含み、且つ、第2開口が複数の第1送風機の各々に含まれる第1開口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、を有する。また、当該エアシャワー装置は、第2面部に設けられ、且つ、空気が吹き出されるか又は吸い込まれる第3開口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、第1面部に設けられ、空気が吸い込まれるか又は吹き出される第4開口をそれぞれ含み、且つ、第4開口が複数の第3送風機の各々に含まれる第3開口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、複数の第3送風機及び複数の第4送風機の動作を切り替える切替部と、を有する。第1送風機と第2送風機との第1組において、第1送風機は、第1送風機に含まれる第1開口から、第2送風機に含まれる第2開口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、第2送風機は、第1送風機により吹き出された第1螺旋気流を、第2送風機に含まれる第2開口から吸い込む。切替部は、第3送風機と第4送風機との第2組において、第3送風機が、第3送風機に含まれる第3開口から、第4送風機に含まれる第4開口に向けて、第2螺旋気流を吹き出すか、又は、第4送風機が、第4送風機に含まれる第4開口から、第3送風機に含まれる第3開口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、第3送風機が第2螺旋気流を吹き出すときは、第4送風機が、第3送風機により吹き出された第2螺旋気流を、第4送風機に含まれる第4開口から吸い込み、第4送風機が第3螺旋気流を吹き出すときは、第3送風機が、第4送風機により吹き出された第3螺旋気流を、第3送風機に含まれる第3開口から吸い込むように、複数の第3送風機及び複数の第4送風機の動作を切り替える。また、当該エアシャワー装置は、複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第1開口から吹き出される複数の第1螺旋気流、及び、複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第3開口から吹き出される複数の第2螺旋気流又は複数の第4送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の第4開口から吹き出される複数の第3螺旋気流により、第1空間の内部でエアシャワーを発生させる。
【0016】
また、他の一態様として、複数の第3送風機の各々は、第1方向に沿った第1軸を中心とする第1筒部と、第1筒部の内部に第1軸を中心として回転可能に設けられた第1ファンと、第1ファンを時計回り又は反時計回りの回転方向である第1回転方向に回転駆動する第1駆動部と、を含み、第3開口は、第1筒部の第1方向における第1面部側の第1端部に設けられてもよい。複数の第4送風機の各々は、第1方向に沿った第2軸を中心とする第2筒部と、第2筒部の内部に第2軸を中心として回転可能に設けられた第2ファンと、第2ファンを時計回り又は反時計回りの回転方向である第2回転方向に回転駆動する第2駆動部と、を含み、第4開口は、第2筒部の第1方向における第2面部側の第2端部に設けられてもよい。切替部は、第3送風機と第4送風機との第2組において、第1ファンが第3開口から空気を吹き出すか、又は、第2ファンが第4開口から空気を吹き出し、第1ファンが第3開口から空気を吹き出すときは、第2ファンが第4開口から空気を吸い込み、第2ファンが第4開口から空気を吹き出すときは、第1ファンが第3開口から空気を吸い込むように、第1駆動部により回転駆動される第1ファンの第1回転方向、及び、第2駆動部により回転駆動される第2ファンの第2回転方向、を切り替えることにより、複数の第3送風機及び複数の第4送風機の動作を切り替えてもよい。
【0017】
また、他の一態様として、複数の第1開口の各々は、第1方向から視たときに、複数の第3開口のいずれとも重ならないように配置されていてもよい。
【0018】
また、他の一態様として、第1方向は、上下方向であり、第1面部は、天井面部であり、第2面部は、床面部であってもよい。
【0019】
また、他の一態様として、複数の第1送風機の各々は、第1開口に設けられ、且つ、第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第1グリルを含んでもよい。複数の第3送風機の各々は、第3開口に設けられ、且つ、第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第2グリルを含んでもよい。複数の第4送風機の各々は、第4開口に設けられ、且つ、第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第3グリルを含んでもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一態様を適用することで、エアシャワー室の内部での空気の気流が乱れることを防止又は抑制することができ、エアシャワー装置を容易に設置使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】実施の形態のエアシャワー装置の構成の一例を模式的に示す正面図である。
図2】実施の形態のエアシャワー装置の一部を模式的に示す断面図である。
図3】実施の形態のエアシャワー装置の構成の一例を模式的に示す図である。
図4】実施の形態のエアシャワー装置の構成の一例を模式的に示す斜視図である。
図5】実施の形態のエアシャワー装置の構成の他の例を模式的に示す図である。
図6】実施の形態の変形例のエアシャワー装置の構成を模式的に示す正面図である。
図7】実施の形態の変形例のエアシャワー装置の一部を模式的に示す断面図である。
図8】実施の形態の変形例のエアシャワー装置の構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明の実施の形態及び変形例について、図面を参照しつつ説明する。
【0023】
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実施の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
【0024】
また本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0025】
更に、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを付す場合もある。
【0026】
なお、以下の実施の形態においてA~Bとして範囲を示す場合には、特に明示した場合を除き、A以上B以下を示すものとする。
【0027】
(実施の形態)
<エアシャワー装置>
本発明の一実施形態である実施の形態のエアシャワー装置について説明する。図1は、実施の形態のエアシャワー装置の構成の一例を模式的に示す正面図である。図2は、実施の形態のエアシャワー装置の一部を模式的に示す断面図である。図3は、実施の形態のエアシャワー装置の構成の一例を模式的に示す図である。図4は、実施の形態のエアシャワー装置の構成の一例を模式的に示す斜視図である。図5は、実施の形態のエアシャワー装置の構成の他の例を模式的に示す図である。
【0028】
なお、図2は、図1に示すエアシャワー装置1のうち、1台(1個)の送風機11又は送風機15と1台(1個)の送風機12又は送風機16とにより形成される組ST11又は組ST13を示している。また、図2は、図1に示すエアシャワー装置1のうち、1台(1個)の送風機13又は送風機17と1台(1個)の送風機14又は送風機18とにより形成される組ST12又は組ST14を示している。また、図1図2及び図4においては、気流の向きを矢印により示している(後述する図6及び図7においても同様)。
【0029】
図1乃至図4に示すように、本実施の形態のエアシャワー装置1は、方向D11において互いに対向配置された面部FP11及び面部FP12を有し、且つ、面部FP11と面部FP12との間の空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。エアシャワー装置1は、複数の送風機(サーキュレータ)11と、複数の送風機(サーキュレータ)12と、を有する。なお、図1における方向D11は、水平方向であり、図1における方向D11と交差好適には直交する方向D12は、上下方向である。
【0030】
複数の送風機11は、面部FP11に設けられ、且つ、空気が吹き出される吹出口11a即ち開口11bをそれぞれ含む。複数の送風機12は、面部FP12に設けられ、空気が吸い込まれる吸込口12a即ち開口12bをそれぞれ含み、且つ、吸込口12aが複数の送風機11の各々に含まれる吹出口11aとそれぞれ対向配置されている。なお、面部FP11及び面部FP12の各々は側面部であり、後述する面部FP13は天井面部であり、後述する面部FP14は床面部である。
【0031】
具体的には、複数の送風機11の各々は、方向D11に沿った中心軸11cを中心とする筒部11dと、筒部11dの内部に中心軸11cを中心として回転可能に設けられたファン11eと、ファン11eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第1回転方向に回転駆動する駆動部11fと、を含むことができる。このような場合、吹出口11aは、筒部11dの方向D11に沿った方向における面部FP12側の端部11gに設けられる。ファン11eは、筒部11dの端部11gと反対側から空気を吸い込み、吸い込まれた空気を、吹出口11aから吹き出す。
【0032】
また、複数の送風機12の各々は、方向D11に沿った中心軸12cを中心とする筒部12dと、筒部12dの内部に中心軸12cを中心として回転可能に設けられたファン12eと、ファン12eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第2回転方向に回転駆動する駆動部12fと、を含むことができる。このような場合、吸込口12aは、筒部12dの方向D11に沿った方向における面部FP11側の端部12gに設けられる。ファン12eは、吸込口12aから空気を吸い込み、吸込口12aから吸い込まれた空気を、筒部12dの端部12gと反対側から吹き出す。
【0033】
本実施の形態では、複数の送風機11の各々について、送風機11と、複数の送風機12のうちのいずれかであり且つ送風機11に含まれる吹出口11aと対向配置された吸込口12aを含む送風機12とにより、組ST11が形成されている。
【0034】
送風機11と送風機12との組ST11において、送風機11は、送風機11に含まれる吹出口11aから、送風機12に含まれる吸込口12aに向けて、螺旋気流SA11を吹き出す。また、送風機11と送風機12との組において、送風機12は、送風機11に含まれる吹出口11aから送風機12に含まれる吸込口12aに向けて送風機11により吹き出された螺旋気流SA11を、送風機12に含まれる吸込口12aから吸い込む。
【0035】
また、本実施の形態のエアシャワー装置1は、複数の送風機11の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口11aから吹き出される複数の螺旋気流SA11により、空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。
【0036】
ここで、エアシャワー装置によりエアシャワーを発生させる際の問題点について説明する。
【0037】
現在のクリーンルーム等で使用するエアシャワー装置としては、互いに対向する方向等、一斉に多方向から空気を放出し、放出された空気を、その空気が放出された方向と無関係の方向から排気するエアシャワー装置がほとんどである。そのため、空気の気流(対流)が乱れ、クリーンルーム等への入室者の着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間内のあちこちに舞いやすいという問題があった。
【0038】
また、空気の気流が乱れて周囲にホコリが飛び散るおそれが高いこと、及び、エアシャワー装置がクリーンルーム等で使用する大掛かりな設備であることにより、店舗、事務所又は商業施設等において、エアシャワー装置を容易に設置しにくいという問題があった。
【0039】
上記特許文献1に記載された技術では、羽根が得た回転力により風向変更体が回転駆動されると、送風機から流入されるエアーの向きが風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出される。しかし、上記特許文献1に記載された技術では、クリーンルームに入室する作業者がエアーシャワー室に入ると、エアーシャワー室の両側の壁面から、即ち一斉に多方向から空気を放出し、放出された空気を、その空気が放出された方向と無関係の方向から排気するため、空気の気流が乱れやすいという問題があった。
【0040】
上記特許文献2に記載された技術では、シャワー室の両側に位置する空気浄化室とシャワー室とを区画する隔壁に多数設けた空気噴射口にホルダにより支持されたエアージェットノズル内に、螺旋状部材が設けられている。しかし、上記特許文献2に記載された技術では、シャワー室の両側から、即ち一斉に多方向から空気を放出し、放出された空気を、その空気が放出された方向と無関係の方向から排気するため、空気の気流が乱れやすいという問題があった。
【0041】
一方、本実施の形態のエアシャワー装置1は、方向D11において互いに対向配置された面部FP11及び面部FP12と、面部FP11に設けられた複数の送風機11と、面部FP12に設けられた複数の送風機12と、を有し、送風機12に含まれる吸込口12aが送風機11に含まれる吹出口11aと対向配置されている。また、送風機11と送風機12との組ST11において、送風機11は、送風機11に含まれる吹出口11aから、送風機12に含まれる吸込口12aに向けて、螺旋気流SA11を吹き出し、送風機12は、送風機11により吹き出された螺旋気流SA11を、吸込口12aから吸い込む。また、複数の送風機11に含まれる複数の吹出口11aから吹き出される複数の螺旋気流SA11により、面部FP11と面部FP12との間の空間SPの内部でエアシャワーを形成する。
【0042】
吹出口11aから螺旋形状を有する螺旋気流SA11を吹き出す場合、螺旋形状以外の形状を有する気流を吹き出す場合よりも、気流が広がらずに直進しやすくなる。即ち、螺旋気流SA11の直進性は、螺旋形状以外の形状を有する気流の直進性よりも高い。また、螺旋気流SA11が吸い込まれる吸込口12aが、螺旋気流SA11が吹き出される吹出口11aと対向配置されている。
【0043】
このような場合、複数の送風機11の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口11aから複数の螺旋気流SA11を吹き出すことにより放出された空気を、放出された方向と同じ方向に排気することになる。そのため、空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制し、クリーンルーム等への入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間SP内のあちこちに舞うことを防止又は抑制することができる。
【0044】
また、送風機の吹出口の位置と送風機の吸込口との位置が1対1に対応している。そのため、クリーンルーム等の清浄空間への入室者が入口を通る際に、入口でホコリ、チリ及び汚れなどを吹き飛ばすことができ、吹出口からエアシャワー室の内部に吹き出され、エアシャワー室の内部から吸込口に吸い込まれる空気の気流の乱れを減少させることができる。
【0045】
また、空気の気流が乱れて周囲にホコリが飛び散る可能性が従来よりも少ないので、店舗、事務所又は商業施設等において、エアシャワー装置を容易に設置使用することができる。また、従来は、エアシャワー装置は、クリーンルーム等で使用する大掛かりな設備であったが、本実施の形態のエアシャワー装置によれば、より安価なエアシャワー装置を実現することができ、重厚な設備でなくても使用がしやすい。更に、店舗、事務所又は商業施設等の室内に外部から入室する入室者の着衣に付着した花粉等を吹き飛ばすことができ、花粉症対策としても有効である。
【0046】
即ち、エアシャワー室の内部での空気の気流が乱れることを防止又は抑制することができ、エアシャワー装置を容易に設置使用することができる。
【0047】
図1乃至図4に示すように、好適には、エアシャワー装置1は、複数の送風機(サーキュレータ)13と、複数の送風機(サーキュレータ)14と、を有する。
【0048】
複数の送風機13は、面部FP12に設けられ、且つ、空気が吹き出される吹出口13a即ち開口13bをそれぞれ含む。複数の送風機14は、面部FP11に設けられ、空気が吸い込まれる吸込口14a即ち開口14bをそれぞれ含み、且つ、吸込口14aが複数の送風機13の各々に含まれる吹出口13aとそれぞれ対向配置されている。
【0049】
具体的には、複数の送風機13の各々は、方向D11に沿った中心軸13cを中心とする筒部13dと、筒部13dの内部に中心軸13cを中心として回転可能に設けられたファン13eと、ファン13eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第3回転方向に回転駆動する駆動部13fと、を含むことができる。このような場合、吹出口13aは、筒部13dの方向D11に沿った方向における面部FP11側の端部13gに設けられる。ファン13eは、筒部13dの端部13gと反対側から空気を吸い込み、吸い込まれた空気を、吹出口13aから吹き出す。
【0050】
また、複数の送風機14の各々は、方向D11に沿った中心軸14cを中心とする筒部14dと、筒部14dの内部に中心軸14cを中心として回転可能に設けられたファン14eと、ファン14eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第4回転方向に回転駆動する駆動部14fと、を含むことができる。このような場合、吸込口14aは、筒部14dの方向D11に沿った方向における面部FP12側の端部14gに設けられる。ファン14eは、吸込口14aから空気を吸い込み、吸込口14aから吸い込まれた空気を、筒部14dの端部14gと反対側から吹き出す。
【0051】
また、複数の送風機13の各々について、送風機13と、複数の送風機14のうちのいずれかであり且つ送風機13に含まれる吹出口13aと対向配置された吸込口14aを含む送風機14とにより、組ST12が形成されている。
【0052】
送風機13と送風機14との組ST12において、送風機13は、送風機13に含まれる吹出口13aから、送風機14に含まれる吸込口14aに向けて、螺旋気流SA12を吹き出す。また、送風機13と送風機14との組ST12において、送風機14は、送風機13に含まれる吹出口13aから送風機14に含まれる吸込口14aに向けて送風機13により吹き出された螺旋気流SA12を、送風機14に含まれる吸込口14aから吸い込む。
【0053】
また、本実施の形態のエアシャワー装置1は、複数の送風機13の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口13aから吹き出される複数の螺旋気流SA12により、空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。
【0054】
このような場合、複数の吹出口11aから複数の螺旋気流SA11を吹き出す場合も空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制することができ、複数の吹出口13aから複数の螺旋気流SA12を吹き出す場合も空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制することができる。そのため、クリーンルーム等への入室者VSの着衣のうち、面部FP11と対向した部分のみならず、面部FP12と対向した部分にも空気を吹き付けることができ、入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れを効率良く除去することができる。
【0055】
図2乃至図4に示すように、好適には、複数の送風機11の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口11aの各々は、方向D11から視たときに、複数の送風機13の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口13aのいずれとも重ならないように、即ち複数の吹出口13aのいずれとも重ならない位置に、配置されている。また、複数の送風機12の各々にそれぞれ含まれる複数の吸込口12aの各々は、方向D11から視たときに、複数の送風機14の各々にそれぞれ含まれる複数の吸込口14aのいずれとも重ならないように、即ち複数の吸込口14aのいずれとも重ならない位置に、配置されている。
【0056】
このような場合、複数の吹出口11aから吹き出された螺旋気流SA11と、複数の吹出口13aから吹き出された螺旋気流SA12と、が互いに接触することを防止又は抑制することができる。そのため、空気の気流が乱れることを防止又は抑制することができ、クリーンルーム等への入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間内のあちこちに舞うことを防止又は抑制することができる。
【0057】
即ち、複数の吹出口11a即ち開口11b、複数の吸込口12a即ち開口12b、複数の吹出口13a即ち開口13b、及び、複数の吸込口14a即ち開口14bは、複数の螺旋気流SA11、及び、複数の螺旋気流SA12のうちいずれか2つの螺旋気流が互いに接触しないように、配置されている(後述する実施の形態の変形例において説明する複数の開口21b、複数の開口22b、複数の開口23b、複数の開口24b、複数の螺旋気流SA21、複数の螺旋気流SA22及び複数の螺旋気流SA23についても同様)。
【0058】
なお、送風機11と送風機12との組ST11において、吹出口11aと吸込口12aとは、方向D11から視たときに、互いに重なるように配置されている。また、送風機13と送風機14との組ST12において、吹出口13aと吸込口14aとは、方向D11から視たときに、互いに重なるように配置されている。
【0059】
図5に示すように、複数の吹出口11a即ち複数の開口11bの各々の直径を直径DM11とし、複数の吸込口14a即ち複数の開口14bの各々の直径を直径DM12とする。このようにしたとき、好適には、方向D11(図2参照)から視たときに、互いに隣り合う吹出口11aと吸込口14aとの中心間距離DS11は、直径DM11の2倍、及び、直径DM12の2倍のいずれよりも大きい。これにより、吹出口11aと吸込口14aとを、いずれの直径に等しい距離よりも離すことができ、螺旋気流SA11(図2参照)と螺旋気流SA12(図2参照)とを互いに十分離すことができる。
【0060】
また、複数の吹出口13a即ち複数の開口13bの各々の直径を直径DM13とし、複数の吸込口12a即ち複数の開口12bの各々の直径を直径DM14とする。このようにしたとき、好適には、方向D11(図2参照)から視たときに、互いに隣り合う吹出口13aと吸込口12aとの中心間距離DS12は、直径DM13の2倍、及び、直径DM14の2倍のいずれよりも大きい。これにより、吹出口13aと吸込口12aとを、いずれの直径に等しい距離よりも離すことができ、螺旋気流SA11(図2参照)と螺旋気流SA12(図2参照)とを互いに十分離すことができる。
【0061】
或いは、図5に示すように、好適には、方向D11(図2参照)から視たときに、互いに隣り合う吹出口11aと吸込口14aとの中心間距離DS11は、互いに隣り合う2つの吹出口11a同士の中心間距離DS13よりも小さく、且つ、互いに隣り合う2つの吸込口14a同士の中心間距離DS14よりも小さい。このような場合も、螺旋気流SA11(図2参照)と螺旋気流SA12(図2参照)とを互いに十分離すことができる。
【0062】
また、好適には、方向D11(図2参照)から視たときに、互いに隣り合う吹出口13aと吸込口12aとの中心間距離DS12は、互いに隣り合う2つの吹出口13a同士の中心間距離DS15よりも小さく、且つ、互いに隣り合う2つの吸込口12a同士の中心間距離DS16よりも小さい。このような場合も、螺旋気流SA11(図2参照)と螺旋気流SA12(図2参照)とを互いに十分離すことができる。
【0063】
図1乃至図4に示すように、好適には、本実施の形態のエアシャワー装置1は、方向D11と交差好適には直交する方向D12において互いに対向配置された面部FP13及び面部FP14を有し、且つ、面部FP13と面部FP14との間の空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。エアシャワー装置1は、複数の送風機(サーキュレータ)15と、複数の送風機(サーキュレータ)16と、複数の送風機(サーキュレータ)17と、複数の送風機(サーキュレータ)18と、を有する。なお、このような場合において、本実施の形態のエアシャワー装置1は、複数の送風機11と複数の送風機12とのみを有し、複数の送風機13と複数の送風機14とを有しなくてもよい。
【0064】
複数の送風機15は、面部FP13に設けられ、且つ、空気が吹き出される吹出口15a即ち開口15bをそれぞれ含む。複数の送風機16は、面部FP14に設けられ、空気が吸い込まれる吸込口16a即ち開口16bをそれぞれ含み、且つ、吸込口16aが複数の送風機15の各々に含まれる吹出口15aとそれぞれ対向配置されている。
【0065】
複数の送風機17は、面部FP14に設けられ、且つ、空気が吹き出される吹出口17a即ち開口17bをそれぞれ含む。複数の送風機18は、面部FP13に設けられ、空気が吸い込まれる吸込口18a即ち開口18bをそれぞれ含み、且つ、吸込口18aが複数の送風機17の各々に含まれる吹出口17aとそれぞれ対向配置されている。
【0066】
具体的には、複数の送風機15の各々は、方向D12に沿った中心軸15cを中心とする筒部15dと、筒部15dの内部に中心軸15cを中心として回転可能に設けられたファン15eと、ファン15eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第5回転方向に回転駆動する駆動部15fと、を含むことができる。このような場合、吹出口15aは、筒部15dの方向D12に沿った方向における面部FP14側の端部15gに設けられる。ファン15eは、筒部15dの端部15gと反対側から空気を吸い込み、吸い込まれた空気を、吹出口15aから吹き出す。
【0067】
また、複数の送風機16の各々は、方向D12に沿った中心軸16cを中心とする筒部16dと、筒部16dの内部に中心軸16cを中心として回転可能に設けられたファン16eと、ファン16eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第6回転方向に回転駆動する駆動部16fと、を含むことができる。このような場合、吸込口16aは、筒部16dの方向D12に沿った方向における面部FP13側の端部16gに設けられる。ファン16eは、吸込口16aから空気を吸い込み、吸込口16aから吸い込まれた空気を、筒部16dの端部16gと反対側から吹き出す。
【0068】
また、複数の送風機17の各々は、方向D12に沿った中心軸17cを中心とする筒部17dと、筒部17dの内部に中心軸17cを中心として回転可能に設けられたファン17eと、ファン17eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第7回転方向に回転駆動する駆動部17fと、を含むことができる。このような場合、吹出口17aは、筒部17dの方向D12に沿った方向における面部FP13側の端部17gに設けられる。ファン17eは、筒部17dの端部17gと反対側から空気を吸い込み、吸い込まれた空気を、吹出口17aから吹き出す。
【0069】
また、複数の送風機18の各々は、方向D12に沿った中心軸18cを中心とする筒部18dと、筒部18dの内部に中心軸18cを中心として回転可能に設けられたファン18eと、ファン18eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第8回転方向に回転駆動する駆動部18fと、を含むことができる。このような場合、吸込口18aは、筒部18dの方向D12に沿った方向における面部FP14側の端部18gに設けられる。ファン18eは、吸込口18aから空気を吸い込み、吸込口18aから吸い込まれた空気を、筒部18dの端部18gと反対側から吹き出す。
【0070】
また、複数の送風機15の各々について、送風機15と、複数の送風機16のうちのいずれかであり且つ送風機15に含まれる吹出口15aと対向配置された吸込口16aを含む送風機16とにより、組ST13が形成されている。また、複数の送風機17の各々について、送風機17と、複数の送風機18のうちのいずれかであり且つ送風機17に含まれる吹出口17aと対向配置された吸込口18aを含む送風機18とにより、組ST14が形成されている。
【0071】
送風機15と送風機16との組ST13において、送風機15は、送風機15に含まれる吹出口15aから、送風機16に含まれる吸込口16aに向けて、螺旋気流SA13を吹き出す。また、送風機15と送風機16との組ST13において、送風機16は、送風機15に含まれる吹出口15aから送風機16に含まれる吸込口16aに向けて送風機15により吹き出された螺旋気流SA13を、送風機16に含まれる吸込口16aから吸い込む。
【0072】
送風機17と送風機18との組ST14において、送風機17は、送風機17に含まれる吹出口17aから、送風機18に含まれる吸込口18aに向けて、螺旋気流SA14を吹き出す。また、送風機17と送風機18との組ST14において、送風機18は、送風機17に含まれる吹出口17aから送風機18に含まれる吸込口18aに向けて送風機17により吹き出された螺旋気流SA14を、送風機18に含まれる吸込口18aから吸い込む。
【0073】
また、本実施の形態のエアシャワー装置1は、複数の送風機15の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口15aから吹き出される複数の螺旋気流SA13、及び、複数の送風機17の各々にそれぞれ含まれる複数の吹出口17aから吹き出される複数の螺旋気流SA14により、空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。
【0074】
このような場合、複数の吹出口15aから複数の螺旋気流SA13を吹き出す場合も空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制することができ、複数の吹出口17aから複数の螺旋気流SA14を吹き出す場合も空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制することができる。そのため、クリーンルーム等への入室者VSの着衣のうち、面部FP13と対向した部分、及び、面部FP14と対向した部分にも空気を吹き付けることができ、入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れを効率良く除去することができる。
【0075】
なお、店舗、事務所又は商業施設等の入口に設置する場合ではなく、クリーンルーム等の清浄な環境に維持された清浄空間への入口に設置する場合には、例えば箱形の本体ケース(図示は省略)の内部に門形状に隔壁を設けることにより、本体ケースの内部を、中央部分を正面側から背面側へ貫通する通路を兼ねたエアシャワー室と、エアシャワー室の両側に位置する空気浄化室と、に区画することができる。このとき、上記した面部FP11、面部FP12、面部FP13及び面部FP14のいずれか3つの面部が隔壁に相当する。また、エアシャワー室と空気浄化室とは、隔壁に設けられた、吹出口即ち開口、及び、吸込口即ち開口、によって連通されることになる。
【0076】
また、好適には、複数の吹出口15a即ち開口15b、複数の吸込口16a即ち開口16b、複数の吹出口17a即ち開口17b、及び、複数の吸込口18a即ち開口18bは、水平方向に略沿った複数の螺旋気流SA11及び複数の螺旋気流SA12、並びに、上下方向に略沿った複数の螺旋気流SA13及び複数の螺旋気流SA14、のうちいずれか2つの螺旋気流が互いに接触しないように、配置されている(後述する実施の形態の変形例においても同様)。
【0077】
また、図3においては、送風機11及び送風機13を代表して送風機13を示すものの、好適には、複数の送風機11(図5参照)の各々は、吹出口11a即ち開口11b(図5参照)に設けられ、且つ、方向D11(図2参照)から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔11hが形成されたグリル11iを含む。複数の孔11hの各々は、グリル11iを方向D11に貫通する。なお、前述したように、図3では、孔13hを孔11hとして示し、グリル13iをグリル11iとして示している。
【0078】
グリル11iに形成された複数の孔11hが、時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する場合、グリル11iに形成された複数の孔11hが時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状を有しない場合に比べて、螺旋形状(スパイラル形状)を有する螺旋気流SA11を容易に吹き出すことができる。なお、送風機12から送風機11に向かって視たとき、グリル11iに形成された孔11hが有する渦巻形状の回転方向と、送風機11により吹き出された螺旋気流SA11の回転方向と、ファン11eの回転方向と、は同じ回転方向である。また、複数の送風機15についても、方向D11に代えて方向D12から視たときに渦巻形状を有する点を除いて、複数の送風機11と同様にすることができる。
【0079】
また、図3に示すように、複数の送風機13の各々は、吹出口13a即ち開口13bに設けられ、且つ、方向D11から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔13hが形成されたグリル13iを含む。複数の孔13hの各々は、グリル13iを方向D11に貫通する。
【0080】
グリル13iに形成された複数の孔13hが、時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する場合、グリル13iに形成された複数の孔13hが時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状を有しない場合に比べて、螺旋形状(スパイラル形状)を有する螺旋気流SA12を容易に吹き出すことができる。なお、送風機14から送風機13に向かって視たとき、グリル13iに形成された孔13hが有する渦巻形状の回転方向と、送風機13により吹き出された螺旋気流SA12の回転方向と、ファン13eの回転方向と、は同じ回転方向である。また、複数の送風機17についても、方向D11に代えて方向D12から視たときに渦巻形状を有する点を除いて、複数の送風機13と同様にすることができる。
【0081】
<エアシャワー装置の変形例>
次に、実施の形態のエアシャワー装置の変形例について説明する。本変形例のエアシャワー装置1aでは、開口23bから開口24bに向けて螺旋気流SA22を吹き出すか、又は、開口24bから開口23bに向けて螺旋気流SA23を吹き出すか、切替可能である。
【0082】
図6は、実施の形態の変形例のエアシャワー装置の構成を模式的に示す正面図である。図7は、実施の形態の変形例のエアシャワー装置の一部を模式的に示す断面図である。図8は、実施の形態の変形例のエアシャワー装置の構成を模式的に示す図である。なお、図6における方向D21は、図1における方向D12(上下方向)に相当し、図6における方向D22は、図1における方向D11(水平方向)に相当する。
【0083】
図6乃至図8に示すように、本変形例のエアシャワー装置1aは、実施の形態のエアシャワー装置1と同様に、方向D21において互いに対向配置された面部FP21及び面部FP22を有し、且つ、面部FP21と面部FP22との間の空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。エアシャワー装置1aは、複数の送風機(サーキュレータ)21と、複数の送風機(サーキュレータ)22と、複数の送風機(サーキュレータ)23と、複数の送風機(サーキュレータ)24と、を有する。
【0084】
なお、本変形例のエアシャワー装置1aにおける面部FP21及び面部FP22は、実施の形態のエアシャワー装置1における面部FP13(天井面部)及び面部FP14(床面部)に相当し、本変形例のエアシャワー装置1aにおける面部FP23及び面部FP24は、実施の形態のエアシャワー装置1における面部FP11(側面部)及び面部FP12(側面部)に相当する。また、本変形例のエアシャワー装置1aにおける複数の送風機21及び複数の送風機22は、実施の形態のエアシャワー装置1における複数の送風機15及び複数の送風機16に相当し、本変形例のエアシャワー装置1aにおける複数の送風機23及び複数の送風機24は、実施の形態のエアシャワー装置1における複数の送風機17及び複数の送風機18に相当する。
【0085】
なお、以下では説明を省略するものの、本変形例のエアシャワー装置1aは、実施の形態のエアシャワー装置1と同様に、複数の送風機11に相当する複数の送風機25、複数の送風機12に相当する複数の送風機26、複数の送風機13に相当する複数の送風機27、及び、複数の送風機14に相当する複数の送風機28、を有してもよい。
【0086】
一方、本変形例のエアシャワー装置1は、実施の形態のエアシャワー装置1と異なり、複数の送風機23及び複数の送風機24の動作を切り替える切替部31(図7参照)を有する。
【0087】
複数の送風機21は、面部FP21に設けられ、且つ、空気が吹き出される開口21bをそれぞれ含む。複数の送風機22は、面部FP22に設けられ、空気が吸い込まれる開口22bをそれぞれ含み、且つ、開口22bが複数の送風機21の各々に含まれる開口21bとそれぞれ対向配置されている。
【0088】
複数の送風機23は、面部FP22に設けられ、空気が吹き出されるか又は吸い込まれる開口23bをそれぞれ含む。複数の送風機24は、面部FP21に設けられ、空気が吸い込まれるか又は吹き出される開口24bをそれぞれ含み、且つ、開口24bが複数の送風機23の各々に含まれる開口23bとそれぞれ対向配置されている。
【0089】
具体的には、複数の送風機21の各々は、方向D21に沿った中心軸21cを中心とする筒部21dと、筒部21dの内部に中心軸21cを中心として回転可能に設けられたファン21eと、ファン21eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第9回転方向に回転駆動する駆動部21fと、を含むことができる。このような場合、開口21bは、筒部21dの方向D21に沿った方向における面部FP22側の端部21gに設けられる。ファン21eは、筒部21dの端部21gと反対側から空気を吸い込み、吸い込まれた空気を、開口21bから吹き出す。
【0090】
また、複数の送風機22の各々は、方向D21に沿った中心軸22cを中心とする筒部22dと、筒部22dの内部に中心軸22cを中心として回転可能に設けられたファン22eと、ファン22eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第10回転方向に回転駆動する駆動部22fと、を含むことができる。このような場合、開口22bは、筒部22dの方向D21に沿った方向における面部FP21側の端部22gに設けられる。ファン22eは、開口22bから空気を吸い込み、開口22bから吸い込まれた空気を、筒部22dの端部22gと反対側から吹き出す。
【0091】
また、複数の送風機23の各々は、方向D21に沿った中心軸23cを中心とする筒部23dと、筒部23dの内部に中心軸23cを中心として回転可能に設けられたファン23eと、ファン23eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第11回転方向に回転駆動する駆動部23fと、を含むことができる。このような場合、開口23bは、筒部23dの方向D21に沿った方向における面部FP21側の端部23gに設けられる。ファン23eは、筒部23dの端部23gと反対側から空気を吸い込み、吸い込まれた空気を、開口23bから吹き出す。
【0092】
また、複数の送風機24の各々は、方向D21に沿った中心軸24cを中心とする筒部24dと、筒部24dの内部に中心軸24cを中心として回転可能に設けられたファン24eと、ファン24eを時計回り又は反時計回りの回転方向である第12回転方向に回転駆動する駆動部24fと、を含むことができる。このような場合、開口24bは、筒部24dの方向D21に沿った方向における面部FP22側の端部24gに設けられる。ファン24eは、開口24bから空気を吸い込み、開口24bから吸い込まれた空気を、筒部24dの端部24gと反対側から吹き出す。
【0093】
本変形例でも、実施の形態と同様に、複数の送風機21の各々について、送風機21と、複数の送風機22のうちのいずれかであり且つ送風機21に含まれる開口21bと対向配置された開口22bを含む送風機22とにより、組ST21が形成されている。
【0094】
送風機21と送風機21との組ST21において、送風機21は、送風機21に含まれる開口21bから、送風機22に含まれる開口22bに向けて、螺旋気流SA21を吹き出す。また、送風機21と送風機22との組ST21において、送風機22は、送風機21に含まれる開口21bから送風機22に含まれる開口22bに向けて送風機21により吹き出された螺旋気流SA21を、送風機22に含まれる開口22bから吸い込む。
【0095】
本変形例でも、実施の形態と同様に、複数の送風機23の各々について、送風機23と、複数の送風機24のうちのいずれかであり且つ送風機23に含まれる開口23bと対向配置された開口24bを含む送風機24とにより、組ST22が形成されている。
【0096】
一方、本変形例では、実施の形態と異なり、切替部31は、送風機23と送風機24との組ST22において、送風機23が、送風機23に含まれる開口23bから、送風機24に含まれる開口24bに向けて、螺旋気流SA22を吹き出すか、又は、送風機24が、送風機24に含まれる開口24bから、送風機23に含まれる開口23bに向けて、螺旋気流SA23を吹き出すように、複数の送風機23及び複数の送風機24の動作を切り替える。また、切替部31は、送風機23と送風機24との組ST22において、送風機23が螺旋気流SA22を吹き出すときは、送風機24が、送風機23により吹き出された螺旋気流SA22を、送風機24に含まれる開口24bから吸い込み、送風機24が螺旋気流SA23を吹き出すときは、送風機23が、送風機24により吹き出された螺旋気流SA23を、送風機23に含まれる開口23bから吸い込むように、複数の送風機23及び複数の送風機24の動作を切り替える。
【0097】
また、本変形例のエアシャワー装置1aは、複数の送風機21の各々にそれぞれ含まれる複数の開口21bから吹き出される複数の螺旋気流SA21、及び、複数の送風機23の各々にそれぞれ含まれる複数の開口23bから吹き出される複数の螺旋気流SA22又は複数の送風機24の各々にそれぞれ含まれる複数の開口24bから吹き出される複数の螺旋気流SA23により、空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。
【0098】
本変形例でも、実施の形態と同様に、複数の開口21bから複数の螺旋気流SA21を吹き出すことにより放出された空気を、放出された方向と同じ方向に排気することになる。そのため、空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制し、クリーンルーム等への入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間内のあちこちに舞うことを防止又は抑制することができる。
【0099】
また、複数の開口23bから複数の螺旋気流SA22を吹き出す場合も、空気の気流(対流)が乱れることを防止又は抑制することができる。そのため、クリーンルーム等への入室者VSの着衣のうち、面部FP21と対向した部分のみならず、面部FP22と対向した部分にも空気を吹き付けることができ、入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れを効率良く除去することができる。
【0100】
一方、本変形例のエアシャワー装置1aでは、実施の形態のエアシャワー装置1と異なり、開口23bから開口24bに向けて螺旋気流SA22を吹き出すか、又は、開口24bから開口23bに向けて螺旋気流SA23を吹き出すか、切替部31により切替可能である。
【0101】
これにより、互いに対向配置された2つの面部の間の空間の内部でエアシャワーを発生させる際に、全ての螺旋気流が同じ方向に吹き出される場合と、全ての螺旋気流のうち一部の螺旋気流が他の螺旋気流が吹き出される方向と逆方向に吹き出される場合と、を容易に切り替えることができる。そのため、例えばクリーンルーム等への入室者の着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れに応じて、又は、店舗、事務所又は商業施設等に設置する場合に用途に応じて、入室者の着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れを効率良く除去する方式と、入室者の着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間内のあちこちに舞うことを防止又は抑制する方式と、を容易に使い分けることができる。
【0102】
図6に示すように、好適には、方向D21は、上下方向であり、面部FP21は、天井面部であり、面部FP22は、床面部である。
【0103】
このような場合、開口24bから開口23bに向けて螺旋気流SA23を吹き出すことにより、全ての螺旋気流が天井面部から床面部に向かうことになるため、ホコリ、チリ及び汚れが下から上に舞い上がることを防止又は抑制することができる。また、店舗、事務所又は商業施設等において、エアシャワー装置を設置する場合において、店舗、事務所又は商業施設等の室内に外部から入室する入室者が例えばスカート等の衣服を着用していた場合でも、衣服が気流により巻き上げられることを防止することができる。
【0104】
図7に示すように、好適には、切替部31は、送風機23と送風機24との組ST22において、ファン23eが開口23bから空気を吹き出すか、又は、ファン24eが開口24bから空気を吹き出すように、駆動部23fにより回転駆動されるファン23eの第11回転方向、及び、駆動部24fにより回転駆動されるファン24eの第12回転方向、を切り替えることにより、複数の送風機23及び複数の送風機24の動作を切り替える。また、切替部31は、送風機23と送風機24との組ST22において、ファン23eが開口23bから空気を吹き出すときは、ファン24eが開口24bから空気を吸い込み、ファン24eが開口24bから空気を吹き出すときは、ファン23eが開口23bから空気を吸い込むように、駆動部23fにより回転駆動されるファン23eの第11回転方向、及び、駆動部24fにより回転駆動されるファン24eの第12回転方向、を切り替えることにより、複数の送風機23及び複数の送風機24の動作を切り替える。
【0105】
このような方法により、開口23bから開口24bに向けて螺旋気流SA22を吹き出すか、又は、開口24bから開口23bに向けて螺旋気流SA23を吹き出すか、容易に切り替えることができる。なお、ファン23e及びファン24eの回転方向を反転させる方法に代えて、筒部23d及び筒部24dの向きを、方向D21と同一方向から反対方向に反転させる方法を用いることもできる。
【0106】
また、図6に示すように、好適には、本変形例のエアシャワー装置1aは、実施の形態のエアシャワー装置1と同様に、方向D21と交差する方向D22において互いに対向配置された面部FP23及び面部FP24を有し、且つ、面部FP23と面部FP24との間の空間SPの内部でエアシャワーを発生させる。このような場合、前述したように、エアシャワー装置1aは、複数の送風機(サーキュレータ)25と、複数の送風機(サーキュレータ)26と、複数の送風機(サーキュレータ)27と、複数の送風機(サーキュレータ)28と、を有する。また、前述したように、図6における方向D21は、図1における方向D12(上下方向)に相当し、図6における方向D22は、図1における方向D11(水平方向)に相当する。
【0107】
図8に示すように、好適には、複数の送風機21の各々にそれぞれ含まれる複数の開口21bの各々は、方向D21(図7参照)から視たときに、複数の送風機23の各々にそれぞれ含まれる複数の開口23bのいずれとも重ならないように、配置されている。また、複数の送風機22(図7参照)の各々にそれぞれ含まれる複数の開口22b(図7参照)の各々は、方向D21から視たときに、複数の送風機24の各々にそれぞれ含まれる複数の開口24bのいずれとも重ならないように、配置されている。
【0108】
これにより、開口23bから開口24bに向けて螺旋気流SA22を吹き出す場合でも、複数の開口21bから吹き出された螺旋気流SA21と、複数の開口23bから吹き出された螺旋気流SA22と、が互いに接触することを防止又は抑制することができる。そのため、空気の気流が乱れることを防止又は抑制することができ、クリーンルーム等への入室者VSの着衣に付着したホコリ、チリ及び汚れがエアシャワー室の空間内のあちこちに舞うことを防止又は抑制することができる。
【0109】
なお、図示は省略するが、本変形例でも、前述した図3を用いて説明した実施の形態と同様に、送風機21と送風機22との組ST21において、開口21bと開口22bとは、方向D21から視たときに、互いに重なるように配置されている。また、送風機23と送風機24との組ST22において、開口23bと開口24bとは、方向D21から視たときに、互いに重なるように配置されている。
【0110】
また、本変形例でも、実施の形態と同様に、好適には、方向D21から視たときに、互いに隣り合う開口21bと開口24bとの中心間距離は、開口21bの直径の2倍、及び、開口24bの直径の2倍のいずれよりも大きい。また、本変形例でも、実施の形態と同様に、好適には、方向D21から視たときに、互いに隣り合う開口23bと開口22bとの中心間距離は、開口23bの直径の2倍、及び、開口22bの直径の2倍のいずれよりも大きい。
【0111】
或いは、本変形例でも、実施の形態と同様に、好適には、方向D21から視たときに、互いに隣り合う開口21bと開口24bとの中心間距離は、互いに隣り合う2つの開口21b同士の中心間距離よりも小さく、且つ、互いに隣り合う2つの開口24b同士の中心間距離よりも小さい。また、本変形例でも、実施の形態と同様に、好適には、方向D21から視たときに、互いに隣り合う開口23bと開口22bとの中心間距離は、互いに隣り合う2つの開口23bの中心間距離よりも小さく、且つ、互いに隣り合う2つの開口22bの中心間距離よりも小さい。
【0112】
好適には、本変形例でも、実施の形態と同様に、複数の送風機21の各々は、開口21bに設けられ、且つ、方向D21から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔21hが形成されたグリル21iを含む。また、複数の送風機23の各々は、開口23bに設けられ、且つ、方向D21から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔23hが形成されたグリル23iを含む。
【0113】
一方、本変形例では、実施の形態と異なり、複数の送風機24の各々は、開口24bに設けられ、且つ、方向D21から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔24hが形成されたグリル24iを含む。即ち、本変形例では、実施の形態と異なり、天井面部としての面部FP21に設けられた複数の送風機21及び複数の送風機24のいずれも渦巻形状を有する孔が形成されたグリルを含むことになる。
【0114】
グリル24iに形成された複数の孔24hが、時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する場合、グリル24iに形成された複数の孔24hが時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状を有しない場合に比べて、螺旋形状(スパイラル形状)を有する螺旋気流SA23を容易に吹き出すことができる。なお、送風機23から送風機24に向かって視たとき、グリル24iに形成された孔24hが有する渦巻形状の回転方向と、送風機24により吹き出された螺旋気流SA23の回転方向と、ファン24eの回転方向と、は同じ回転方向である。
【0115】
複数の送風機24の各々がグリル24iを含むことにより、本変形例では、実施の形態と異なり、開口23bから開口24bに向けて螺旋気流SA22を吹き出すか、又は、開口24bから開口23bに向けて螺旋気流SA23を吹き出すか、切替可能となる。
【0116】
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0117】
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0118】
例えば、前述の実施の形態及び変形例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0119】
本発明は、エアシャワーを発生させるエアシャワー装置に適用して有効である。
【符号の説明】
【0120】
1、1a エアシャワー装置
11、12、13、14、15、16、17、18 送風機
11a、13a、15a、17a 吹出口
11b、12b、13b、14b、15b、16b、17b、18b 開口
11c、12c、13c、14c、15c、16c、17c、18c 中心軸
11d、12d、13d、14d、15d、16d、17d、18d 筒部
11e、12e、13e、14e、15e、16e、17e、18e ファン
11f、12f、13f、14f、15f、16f、17f、18f 駆動部
11g、12g、13g、14g、15g、16g、17g、18g 端部
11h、13h 孔
11i、13i グリル
12a、14a、16a、18a 吸込口
21、22、23、24、25~28 送風機
21b、22b、23b、24b 開口
21c、22c、23c、24c 中心軸
21d、22d、23d、24d 筒部
21e、22e、23e、24e ファン
21f、22f、23f、24f 駆動部
21g、22g、23g、24g 端部
21h、23h、24h 孔
21i、23i、24i グリル
31 切替部
D11、D12、D21、D22 方向
DM11~DM14 直径
DS11~DS16 中心間距離
FP11~FP14、FP21~FP24 面部
SA11~SA14、SA21~SA23 螺旋気流
SP 空間
ST11~ST14、ST21、ST22 組
VS 入室者

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-08-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部を有し、且つ、前記第1面部と前記第2面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置において、
前記第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1吹出口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、
前記第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第1吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第1吸込口が前記複数の第1送風機の各々に含まれる前記第1吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、
前記第2面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第2吹出口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、
前記第1面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第2吸込口が前記複数の第3送風機の各々に含まれる前記第2吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、
を有し、
前記第1送風機と前記第2送風機との第1組において、
前記第1送風機は、前記第1送風機に含まれる前記第1吹出口から、前記第2送風機に含まれる前記第1吸込口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、
前記第2送風機は、前記第1送風機により吹き出された前記第1螺旋気流を、前記第2送風機に含まれる前記第1吸込口から吸い込み、
前記第3送風機と前記第4送風機との第2組において、
前記第3送風機は、前記第3送風機に含まれる前記第2吹出口から、前記第4送風機に含まれる前記第2吸込口に向けて、第2螺旋気流を吹き出し、
前記第4送風機は、前記第3送風機により吹き出された前記第2螺旋気流を、前記第4送風機に含まれる前記第2吸込口から吸い込み、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第1吹出口から吹き出される複数の前記第1螺旋気流、及び、前記複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第2吹出口から吹き出される複数の前記第2螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項2】
請求項に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1吹出口の各々は、前記第1方向から視たときに、前記複数の第2吹出口のいずれとも重ならないように配置されている、エアシャワー装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のエアシャワー装置において、
前記エアシャワー装置は、前記第1方向と交差する第2方向において互いに対向配置された第3面部及び第4面部を有し、且つ、前記第3面部と前記第4面部との間の前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させ、
前記エアシャワー装置は、更に、
前記第3面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第3吹出口をそれぞれ含む、複数の第5送風機と、
前記第4面部に設けられ、空気が吸い込まれる第3吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第3吸込口が前記複数の第5送風機の各々に含まれる前記第3吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第6送風機と、
前記第4面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第4吹出口をそれぞれ含む、複数の第7送風機と、
前記第3面部に設けられ、空気が吸い込まれる第4吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第4吸込口が前記複数の第7送風機の各々に含まれる前記第4吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第8送風機と、
を有し、
前記第5送風機と前記第6送風機との第3組において、
前記第5送風機は、前記第5送風機に含まれる前記第3吹出口から、前記第6送風機に含まれる前記第3吸込口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、
前記第6送風機は、前記第5送風機により吹き出された前記第3螺旋気流を、前記第6送風機に含まれる前記第3吸込口から吸い込み、
前記第7送風機と前記第8送風機との第4組において、
前記第7送風機は、前記第7送風機に含まれる前記第4吹出口から、前記第8送風機に含まれる前記第4吸込口に向けて、第4螺旋気流を吹き出し、
前記第8送風機は、前記第7送風機により吹き出された前記第4螺旋気流を、前記第8送風機に含まれる前記第4吸込口から吸い込み、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第5送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第3吹出口から吹き出される複数の前記第3螺旋気流、及び、前記複数の第7送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第4吹出口から吹き出される複数の前記第4螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項4】
第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部、並びに、前記第1方向と交差する第2方向において互いに対向配置された第3面部及び第4面部を有し、且つ、前記第1面部と前記第2面部との間、及び、前記第3面部と前記第4面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置において、
前記第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1吹出口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、
前記第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第1吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第1吸込口が前記複数の第1送風機の各々に含まれる前記第1吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、
前記第3面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第2吹出口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、
前記第4面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第2吸込口が前記複数の第3送風機の各々に含まれる前記第2吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、
前記第4面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第3吹出口をそれぞれ含む、複数の第5送風機と、
前記第3面部に設けられ、空気が吸い込まれる第3吸込口をそれぞれ含み、且つ、前記第3吸込口が前記複数の第5送風機の各々に含まれる前記第3吹出口とそれぞれ対向配置された、複数の第6送風機と、
を有し、
前記第1送風機と前記第2送風機との第1組において、
前記第1送風機は、前記第1送風機に含まれる前記第1吹出口から、前記第2送風機に含まれる前記第1吸込口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、
前記第2送風機は、前記第1送風機により吹き出された前記第1螺旋気流を、前記第2送風機に含まれる前記第1吸込口から吸い込み、
前記第3送風機と前記第4送風機との第2組において、
前記第3送風機は、前記第3送風機に含まれる前記第2吹出口から、前記第4送風機に含まれる前記第2吸込口に向けて、第2螺旋気流を吹き出し、
前記第4送風機は、前記第3送風機により吹き出された前記第2螺旋気流を、前記第4送風機に含まれる前記第2吸込口から吸い込み、
前記第5送風機と前記第6送風機との第3組において、
前記第5送風機は、前記第5送風機に含まれる前記第3吹出口から、前記第6送風機に含まれる前記第3吸込口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、
前記第6送風機は、前記第5送風機により吹き出された前記第3螺旋気流を、前記第6送風機に含まれる前記第3吸込口から吸い込み、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第1吹出口から吹き出される複数の前記第1螺旋気流、前記複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第2吹出口から吹き出される複数の前記第2螺旋気流、及び、前記複数の第5送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第3吹出口から吹き出される複数の前記第3螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1送風機の各々は、前記第1吹出口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第1グリルを含む、エアシャワー装置。
【請求項6】
第1方向において互いに対向配置された第1面部及び第2面部を有し、且つ、前記第1面部と前記第2面部との間の第1空間の内部でエアシャワーを発生させるエアシャワー装置において、
前記第1面部に設けられ、且つ、空気が吹き出される第1開口をそれぞれ含む、複数の第1送風機と、
前記第2面部に設けられ、空気が吸い込まれる第2開口をそれぞれ含み、且つ、前記第2開口が前記複数の第1送風機の各々に含まれる前記第1開口とそれぞれ対向配置された、複数の第2送風機と、
前記第2面部に設けられ、且つ、空気が吹き出されるか又は吸い込まれる第3開口をそれぞれ含む、複数の第3送風機と、
前記第1面部に設けられ、空気が吸い込まれるか又は吹き出される第4開口をそれぞれ含み、且つ、前記第4開口が前記複数の第3送風機の各々に含まれる前記第3開口とそれぞれ対向配置された、複数の第4送風機と、
前記複数の第3送風機及び前記複数の第4送風機の動作を切り替える切替部と、
を有し、
前記第1送風機と前記第2送風機との第1組において、
前記第1送風機は、前記第1送風機に含まれる前記第1開口から、前記第2送風機に含まれる前記第2開口に向けて、第1螺旋気流を吹き出し、
前記第2送風機は、前記第1送風機により吹き出された前記第1螺旋気流を、前記第2送風機に含まれる前記第2開口から吸い込み、
前記切替部は、
前記第3送風機と前記第4送風機との第2組において、
前記第3送風機が、前記第3送風機に含まれる前記第3開口から、前記第4送風機に含まれる前記第4開口に向けて、第2螺旋気流を吹き出すか、又は、前記第4送風機が、前記第4送風機に含まれる前記第4開口から、前記第3送風機に含まれる前記第3開口に向けて、第3螺旋気流を吹き出し、
前記第3送風機が前記第2螺旋気流を吹き出すときは、前記第4送風機が、前記第3送風機により吹き出された前記第2螺旋気流を、前記第4送風機に含まれる前記第4開口から吸い込み、
前記第4送風機が前記第3螺旋気流を吹き出すときは、前記第3送風機が、前記第4送風機により吹き出された前記第3螺旋気流を、前記第3送風機に含まれる前記第3開口から吸い込むように、
前記複数の第3送風機及び前記複数の第4送風機の動作を切り替え、
前記エアシャワー装置は、前記複数の第1送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第1開口から吹き出される複数の前記第1螺旋気流、及び、前記複数の第3送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第3開口から吹き出される複数の前記第2螺旋気流又は前記複数の第4送風機の各々にそれぞれ含まれる複数の前記第4開口から吹き出される複数の前記第3螺旋気流により、前記第1空間の内部で前記エアシャワーを発生させる、エアシャワー装置。
【請求項7】
請求項6に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第3送風機の各々は、
前記第1方向に沿った第1軸を中心とする第1筒部と、
前記第1筒部の内部に前記第1軸を中心として回転可能に設けられた第1ファンと、
前記第1ファンを時計回り又は反時計回りの回転方向である第1回転方向に回転駆動する第1駆動部と、
を含み、
前記第3開口は、前記第1筒部の前記第1方向における前記第1面部側の第1端部に設けられ、
前記複数の第4送風機の各々は、
前記第1方向に沿った第2軸を中心とする第2筒部と、
前記第2筒部の内部に前記第2軸を中心として回転可能に設けられた第2ファンと、
前記第2ファンを時計回り又は反時計回りの回転方向である第2回転方向に回転駆動する第2駆動部と、
を含み、
前記第4開口は、前記第2筒部の前記第1方向における前記第2面部側の第2端部に設けられ、
前記切替部は、
前記第3送風機と前記第4送風機との前記第2組において、
前記第1ファンが前記第3開口から空気を吹き出すか、又は、前記第2ファンが前記第4開口から空気を吹き出し、
前記第1ファンが前記第3開口から空気を吹き出すときは、前記第2ファンが前記第4開口から空気を吸い込み、
前記第2ファンが前記第4開口から空気を吹き出すときは、前記第1ファンが前記第3開口から空気を吸い込むように、
前記第1駆動部により回転駆動される前記第1ファンの前記第1回転方向、及び、前記第2駆動部により回転駆動される前記第2ファンの前記第2回転方向、を切り替えることにより、
前記複数の第3送風機及び前記複数の第4送風機の動作を切り替える、エアシャワー装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1開口の各々は、前記第1方向から視たときに、前記複数の第3開口のいずれとも重ならないように配置されている、エアシャワー装置。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記第1方向は、上下方向であり、
前記第1面部は、天井面部であり、
前記第2面部は、床面部である、エアシャワー装置。
【請求項10】
請求項6乃至9のいずれか一項に記載のエアシャワー装置において、
前記複数の第1送風機の各々は、前記第1開口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第1グリルを含み、
前記複数の第3送風機の各々は、前記第3開口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第2グリルを含み、
前記複数の第4送風機の各々は、前記第4開口に設けられ、且つ、前記第1方向から視たときに時計回り又は反時計回りに渦を巻く渦巻形状をそれぞれ有する複数の孔が形成された第3グリルを含む、エアシャワー装置。