IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ リズム時計工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図1
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図2
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図3
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図4
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図5
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図6
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図7
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図8
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図9
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図10
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図11
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図12
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図13
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図14
  • 特開-選択装置及び防災無線装置 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172531
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】選択装置及び防災無線装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 19/02 20060101AFI20221110BHJP
   H03J 1/08 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
H01H19/02 H
H03J1/08 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078345
(22)【出願日】2021-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】000115773
【氏名又は名称】リズム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長竹 健樹
【テーマコード(参考)】
5G219
【Fターム(参考)】
5G219GS01
5G219HT02
5G219HU02
5G219KY04
5G219KY23
5G219KY26
5G219QS03
5G219QS11
(57)【要約】
【課題】簡易な工程で作成可能な選択装置及び防災無線装置を提供する。
【解決手段】選択装置13は、被ガイド部(712,72)と指標部73とを有する指標部材7と、被ガイド部(712,72)をガイドするガイド部(25,92)と、指標部材7の位置を移動操作可能な操作部材6と、操作部材6による指標部材7の移動操作を検出するスイッチ素子と、指標部材7、ガイド部(25,92)、操作部材6及びスイッチ素子を設けたケース10と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被ガイド部と指標部とを有する指標部材と、
前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
前記指標部材の位置を移動操作可能な操作部材と、
前記操作部材による前記指標部材の移動操作を検出するスイッチ素子と、
前記指標部材、前記ガイド部、前記操作部材及び前記スイッチ素子を設けたケースと、
を備えることを特徴とする選択装置。
【請求項2】
前記指標部材は、ラックギアを有し、
前記操作部材は、前記ラックギアと歯合するピニオンギアを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の選択装置。
【請求項3】
前記被ガイド部は、第一面側に設けられる第一被ガイド部と、前記第一被ガイド部とは異なる第二面側に設けられる第二被ガイド部と、を含み、
前記ガイド部は、前記第一被ガイド部を摺動可能に支持しながら前記指標部材の第一方向側への移動を規制する第一ガイド部と、前記第二被ガイド部を摺動可能に支持しながら前記指標部材の前記第一方向とは反対の第二方向側への移動を規制する第二ガイド部と、を含む、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の選択装置。
【請求項4】
前記指標部材は、前記第一被ガイド部を設けた直線棒状の本体部と、前記本体部の移動方向とは異なる側面に接続されて基端側に前記第二被ガイド部を有するL字状の前記指標部とを有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の選択装置。
【請求項5】
前記ケースは、前記指標部材の可動域において前記指標部の位置を視認可能な窓部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の選択装置。
【請求項6】
前記ケースは、上部に柱状の取手部を有し、
前記指標部材の一部又は全部は、前記指標部材の一方の可動端位置において前記取手部内に配置される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の選択装置。
【請求項7】
被ガイド部と指標部とを有する指標部材と、
前記被ガイド部をガイドするガイド部と、
前記指標部材の位置を移動操作可能な操作部材と、
前記操作部材による前記指標部材の移動操作を検出するスイッチ素子と、
前記指標部材、前記ガイド部、前記操作部材及び前記スイッチ素子を設けたケースと、
を備えることを特徴とする防災無線装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選択装置及び防災無線装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、無線信号を受信する装置においてチャンネルの選択装置が提案されている。例えば、特許文献1に従来技術として記載される選択装置(選局装置)では、UHFチューナのバリコン軸に取り付けられたプーリーと、駆動軸と、滑車とに帯状(又は紐状)のダイヤルコードを張架し、駆動軸を回転させることでダイヤルコードを介してバリコン軸を回動させ、UHFチューナの選局を可能としている。ダイヤルコードには指針が取り付けられている。この指針は、チャンネルが表示されたダイヤル上を動くように配置され、バリコン軸の回動に伴い移動して選択されたチャンネルを指示するように動作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭49-107204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の選択装置では、ダイヤルコードはプーリー、駆動軸及び滑車に張架可能な柔軟な紐状体を用いており、選択装置の本体部とは異なる材質により形成される。従って、ダイヤルコードを別途作成する必要が生じる等、選択装置の作成工程が煩雑となる。
【0005】
本発明は、簡易な工程で作成可能な選択装置及び防災無線装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の選択装置は、被ガイド部と指標部とを有する指標部材と、前記被ガイド部をガイドするガイド部と、前記指標部材の位置を移動操作可能な操作部材と、前記操作部材による前記指標部材の移動操作を検出するスイッチ素子と、前記指標部材、前記ガイド部、前記操作部材及び前記スイッチ素子を設けたケースと、を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の防災無線装置は、被ガイド部と指標部とを有する指標部材と、前記被ガイド部をガイドするガイド部と、前記指標部材の位置を移動操作可能な操作部材と、前記操作部材による前記指標部材の移動操作を検出するスイッチ素子と、前記指標部材、前記ガイド部、前記操作部材及び前記スイッチ素子を設けたケースと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、簡易な工程で作成可能な選択装置及び防災無線装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る防災無線装置の正面斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る防災無線装置の背面斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る防災無線装置の後ケース側の構成を省略した背面斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る操作部材及びスイッチ素子を示し、(a)は操作部材側から見た斜視図であり、(b)はスイッチ素子側から見た斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係るスイッチ装置の一部を省略してケースの内部側から見た断面斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る防災無線装置を図3のスイッチ装置周辺のVI-VI断面位置で切断して示した断面図である。
図7】本発明の実施形態に係る選択装置周辺を後ケース側の構成を省略して示す背面斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係る図7の選択装置のVIII-VIII断面図である。
図9】本発明の実施形態に係る前ケースの内面側を選択装置周辺について示した背面斜視図である。
図10】本発明の実施形態に係る指標バー及び案内部材の斜視図であり、(a)は指標部材に設けられたラックギア側から見た斜視図であり、(b)はラックギアの反対側から見た斜視図である。
図11】本発明の実施形態に係る図2に示す防災無線装置のXI-XI断面斜視図である。
図12】本発明の実施形態に係る防災無線装置の電池ボックス側の背面図である。
図13】本発明の実施形態に係る後ケースの電池ボックス周辺を内面側から見た斜視図である。
図14】本発明の実施形態に係る図12の防災無線装置を後ケース側の構成についてXIV-XIV断面位置で切断した断面斜視図である。
図15】本発明の実施形態に係る図12の防災無線装置のXIV-XIV断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1乃至図15に基づいて、本発明の実施形態を説明する。図1及び図2に示す防災無線装置1は、時計機能、ラジオや防災無線等の無線信号受信機能、照明機能、発電機能等を備えて防災用機器として使用可能な装置である。以下の防災無線装置1の説明において、図1に示す取手部12側を上、その反対側を下とし、スピーカ111側を前、その反対側を後とする。また、防災無線装置1の後方から前方を見た左側を左、その反対側を右とする。
【0011】
防災無線装置1は、直方体の箱状に形成された本体部11と、アーチ状(又はU字状)の湾曲柱状に形成されて本体部11の上部に接続された取手部12を備える。本体部11と取手部12の外装部材であるケース10は、樹脂材料により形成され、前ケース2と後ケース3とにより構成される。本体部11の上面及び左側面には、複数のスライドスイッチS1~S4が設けられる。また、本体部11の左側面におけるスライドスイッチS3とスライドスイッチS4の間には、ダイヤルスイッチS5,S6が設けられる。例えば、上方のダイヤルスイッチS5は無線信号の受信周波数を設定することができ、ダイヤルスイッチS6は防災無線装置1の右側の前面に設けられたスピーカ111から出力される音声の音量を設定することができる。更に、本体部11の上面及び右側面(図2参照)には、プッシュボタンスイッチS7及びプッシュボタンスイッチS8が設けられる。
【0012】
防災無線装置1の前面には、正面視略砲弾型状の板部材であるカバー112が配置されている。カバー112は、一部又は全部が透明に設けられており、本体部11の内部に配置される時計部113の文字盤及び時計の指針を視認可能に構成される(時計部113の構成は不図示)。なお、時計部113は、液晶表示部により時刻等を表示させるデジタル時計として構成してもよい。また、防災無線装置1の左側の前面には、チャンネル表示部114が設けられる。
【0013】
防災無線装置1の上面後方側には、折り畳み式のアンテナ115が設けられている。図1等に示すアンテナ115は、収納状態を示しているが、使用時には無線信号の受信感度が高くなるように本体部11から起こして適切な角度に調整したり、伸縮変形させたりすることができる。
【0014】
図2に示す防災無線装置1の背面には、発電装置116及び電池ボックス14が配置される。本体部11の背面には、発電装置116の折り畳み可能なハンドル部116aと、ハンドル部116aが接続される軸部116bとが配置されている。図2のハンドル部116aは、本体部11の背面に設けられた凹部に収容された状態を示しているが、発電時には、ハンドル部116aを凹部とは反対側に起こして軸部116b周りに回転させることで、電池ボックス14に収容された二次電池を充電させたり、防災無線装置1の各種機能を駆動させたりすることができる。
【0015】
防災無線装置1の右側面には、照明光が出射される光源部L、通信ケーブルを接続可能なジャックJ1,J2及び防災無線装置1の給電ケーブルを接続可能なジャックJ3が設けられている。
【0016】
防災無線装置1の底面には、前後に亘って延設された突出部117が設けられる。突出部117は、本体部11の左右位置において平行となるように配置され、防災無線装置1を載置面に安定載置させることができる。
【0017】
図3は、防災無線装置1の後ケース3側の構成を省略した背面斜視図である。防災無線装置1は、本体部11の上下左右方向に亘る内部の略全体に平板状の回路基板4を有する。回路基板4には、各スイッチS1~S8に対する入力を検出するスイッチ素子41~48が実装されている。
【0018】
スイッチ装置として構成されるプッシュボタンスイッチS8は、操作部材5、スイッチ素子48、並びに、前ケース2及び後ケース3の内面に形成されたガイド部21,31を含む(図6も参照)。図4(a)及び図4(b)に示すように、操作部材5は、操作部材5の移動軸O上に形成された短円柱状の被操作部51と、被操作部51の外周周りに鍔状に形成された被ガイド部52と、スイッチ素子48を操作可能な操作部53とを有する。被操作部51は、操作部53(又はスイッチ素子48)とは反対側の移動軸O方向に突出している。被ガイド部52は、移動軸Oとは異なる方向(本実施形態では垂直方向)に突出して長矩形の平板状に設けられる。また、被ガイド部52は、第一方向D1側の端部52aと第一方向D1側とは反対の第二方向D2側の端部52bに設けられた凹状の切欠部521を有する。切欠部521は、略直線状に切り欠かれているが端部52a、52bとの接続縁部はC面状に面取りされて拡幅されている。また、被ガイド部52は突出部522を有する。突出部522は、被ガイド部52の被操作部51側の面における短尺方向(第一方向D1及び第二方向D2とは直交する方向)の縁部近傍に位置している。被ガイド部52は、図6に示すようにケース10内に収容された状態おいて開口部118の内径よりも幅広に形成される。
【0019】
図4(b)に示すように、操作部53は、被ガイド部52の被操作部51側とは反対側に設けられる。操作部53は、略四角筒状に形成される。スイッチ素子48は、素子本体481と、素子本体481に対して直動可能に設けられた入力片482とを有する。入力片482は、図示はしないが、内部のコイルばね等の弾性部材により常時素子本体481から離間方向へ付勢されており、所定の離間位置において移動が規制されるように構成されている。操作部材5の操作部53内には、スイッチ素子48の入力片482が係合している。従って、操作部材5が素子本体481側に押下されると、操作部53を介して入力片482が弾性部材の弾発力に抗して素子本体481側に移動する。素子本体481は入力片482の移動を検出して入力信号を防災無線装置1内の図示しない制御部(CPUやマイコン等のプロセッサ)に検出させることができる。
【0020】
ケース10の右側面には、操作部材5の被操作部51を配置する開口部118が形成される。開口部118は、被操作部51の外周側面の形状に倣って略円形に形成される。図6に示すように、開口部118の内縁には、ケース10の外側面側がC面状に傾斜した傾斜部118aが設けられている。被操作部51は、操作時において開口部118の内側に位置する移動軸O上を移動可能に配置されている。
【0021】
また図5及び図6に示すように、前ケース2及び後ケース3(ケース10)の右側面の外壁の内面には、それぞれ平板状の凸状のリブであるガイド部21及びガイド部31が設けられている。ガイド部21,31は、被ガイド部52の移動方向をガイドする。ガイド部21及びガイド部31は、同一平面上に設けられている。前ケース2側に設けられるガイド部21は、操作部材5の前ケース2側への移動を規制する縁部211を有する。縁部211は、前ケース2から立設するリブ(ガイド部21)の側縁に相当する。また、後ケース3側に設けられるガイド部31は、操作部材5の後ケース3側への移動を規制する縁部311を有する。縁部311も後ケース3から立設するリブ(ガイド部31)の側縁に相当する。縁部211と縁部311とは略平行に配置される。ガイド部21,31は、被ガイド部52の切欠部521と係合可能に設けられて、ガイド部21,31の板面方向への操作部材5の移動も規制する。従って、ガイド部21,31は、操作部材5を移動軸O方向に開口部118に対して出没可能にガイドすることができる。
【0022】
さらに、ガイド部31は、操作部材5の移動軸Oと平行な押下方向側(ケース10の内側)に、規制部312を有する。規制部312は、ガイド部31における縁部311よりも移動軸O側に突出している。換言すれば、規制部312は、切欠部521よりも操作部材5の移動軸O側に突出しており、被ガイド部52の操作部53側の面と当接することで操作部材5の押し込み方向への移動を規制可能に構成される。
【0023】
ここで、プッシュボタンスイッチS8(スイッチ装置)の動作について説明する。図6において、操作部材5は、入力片482により開口部118側へ所定の力で常時付勢されている。ユーザが操作部材5をケース10の内側に押し込み操作すると、操作部材5は移動軸Oに沿って移動する。操作部材5は、押し込み操作時には、開口部118よりもケース10内に収容可能に構成される。操作部材5の押し込み操作時の移動は、被ガイド部52が規制部312と当接することによって規制される。操作部材5は、ユーザによる押し込み操作が解除されると、入力片482の弾発力により開口部118側へ移動する。
【0024】
以上のプッシュボタンスイッチS8(スイッチ装置)の構成により、操作部材5は、ケース10の内部に設けられたガイド部21,31にガイドされることで、開口部118の中心軸と同軸の移動軸Oに沿って安定して移動することができる。また、操作部材5は、ガイド部21,31にガイドされることにより、被操作部51が開口部118の内周面に接触することを防止して、開口部118の開口径の摩耗等による変形を防止し、スムーズに操作を継続して行うことができる。更に、操作部材5が移動軸Oに沿って安定移動することができるため、開口部118の開口径を必要以上に広げる必要もなく、プッシュボタンスイッチS8周辺の外観を損なうことも防止することができる。
【0025】
図3に戻り、防災無線装置1は、ケース10の左側面側に、チャンネル(受信周波数)の選択装置13を有する。選択装置13は、ダイヤルスイッチS5、指標部材7、及び指標部材7の移動をガイドするガイド部(図8及び図9(b)に示す第一ガイド部25及び第二ガイド部92)、及びケース10を含む。ケース10は、指標部材7、ガイド部(第一ガイド部25及び第二ガイド部92)及びスイッチ素子45を内部に収容し、ダイヤルスイッチS5におけるスイッチ素子45に接続される操作部材6の一部をケース10の左側面から外部に露出させるように設けている。
【0026】
ダイヤルスイッチS5は、操作部材6と、操作部材6の回転量を検出するスイッチ素子45とを備える。操作部材6は、スイッチ素子45に接続される回動軸61と、回動軸61と接続されて外周側面に平目のローレット加工が施された円形板状のダイヤル摘み62とを有する。スイッチ素子45は回動軸61の一方の端部に接続され、ダイヤル摘み62は回動軸61の他の一方の端部に接続される。操作部材6は、回動軸61にピニオンギア611を有する。ピニオンギア611は指標部材7のラックギア711と歯合して接続されている。そのため、ダイヤルスイッチS5のダイヤル摘み62をユーザが回動操作することにより、指標部材7の位置を上下方向に移動させることができる。スイッチ素子45は、操作部材6による指標部材7の移動操作を検出することができる。
【0027】
回路基板4の前方側(前ケース2側)には、図7及び図8に示すように、防災無線装置1の後方から前方へ向かって、抑え板8、ガイド部材9及び指標部材7の順に配置されている。指標部材7は、前ケース2とガイド部材9とにより前後左右方向への移動が規制され、上下方向へは摺動可能に設けられる。
【0028】
図9を参照して、前ケース2側の構成について説明する。前ケース2は、左側面側に、スライドスイッチS3,S4及びダイヤルスイッチS5,S6の操作部材を係合させる切欠部22を有する。ダイヤルスイッチS5,S6に対応する前ケース2の外面には、左側面視円弧状の規制リブ221が突出している。ダイヤルスイッチS5(ダイヤルスイッチS6も同様)の回動可能に設けられたダイヤル摘み62は、前ケース2の外面側に図示しない被規制リブを有し、この被規制リブが規制リブ221の端部に当接することにより、予め設定された角度範囲において回動可能に構成される。また、前ケース2の左側面の内面には複数のリブ23が形成される。
【0029】
図8に示すように、前ケース2は、前ケース2の前面側であってリブ23の右方側に、側板241及び底板242により断面視矩形状とした溝部24を有する。側板241と底板242とは、略垂直に配置される。溝部24は上下方向に略同断面形状で延設される。底板242には、溝部24と平行な上下方向に長尺でスリット状に貫通した開口部242aが設けられる。また、前述したカバー112は、溝部24を覆うように配置されている。このカバー112にも上下方向に延設されたスリット状の開口である窓部112aが設けられている。窓部112aは、溝部24の前方に配置され、指標部材7の可動域において指標部73の位置を視認可能な程度の長さで設けられている。
【0030】
図9に示すように、底板242のうち、開口部242aに隔てられた一方の底板部分242bの内部側(防災無線装置1の後方側)には、上下に亘る直線状の第一ガイド部25を有する。第一ガイド部25は、平行に配置されたリブ251aに囲われた凹溝部251と、凹溝部251よりも後方側(リブ251aの先端側)に位置する支持面252とを有する。凹溝部251は、上下方向に亘って本体部11に対応する位置に設けられる。一方、支持面252は、上下方向に亘って本体部11及び取手部12に対応する位置に設けられる。
【0031】
図9の左側に位置する一方のリブ251aの一部には、切欠部251bが設けられている。前ケース2は、この切欠部251bに対応する位置で前後に開口しており、前面側に設置されるカバー112(図1も参照)を固定する係合凹部(詳細は不図示)を形成している。このため、切欠部251bは、カバー112を設けない場合やカバー112を固定方法によっては省略してもよい。
【0032】
支持面252は、リブ251aの先端面と、取手部12内に設けられた内壁252aとにより、同一面上に形成される。内壁252aは、内壁252aと略垂直方向に立設する左右の内壁252b,252cにより囲われている。また、内壁252aからは、支持面252の上端位置において突出した突出部である規制部252dが設けられている。還元すれば、規制部252dは、第一ガイド部25の上端部に位置している。
【0033】
図8に戻り、底板242のうち、開口部242aに隔てられた他方の底板部分242cの前面側には、シート状の被指標部243が配置される。被指標部243は、防災無線装置1において選択可能なチャンネル(受信周波数)を上下方向に亘って表示している。図1のチャンネル表示部114周辺のA部正面図に示すように、ユーザは、防災無線装置1の前方側から、被指標部243に表示されたチャンネル(受信周波数)の設定値243aについて窓部112aを介して視認することができる。被指標部243は、底板部分242cに任意の方法により固定される。
【0034】
また図9に示すように、底板部分242cの内部側(後方側)には、ガイド部材9を固定する雌螺子部244を有したボスが上下の二箇所に設けられる。
【0035】
図10(a)は指標部材7とガイド部材9をラックギア711側から見た斜視図である。また図10(b)は指標部材7とガイド部材9をラックギア711とは反対側から見た斜視図である。指標部材7は、直線棒状の本体部71と、本体部71の移動方向とは異なる右側の側面(第二面)に接続された第二被ガイド部72と、本体部71の右側の側面に第二被ガイド部72と並ぶように接続されたL字状の指標部73とを有する。指標部材7は、ケース10(前ケース2及び後ケース3)と同様の樹脂材料により形成される。なお、ケース10及び指標部材7の何れか一方を何れか他方よりも、金属材料等を用いて剛性の高い材料とすることもできる。本体部71は、第一方向D1側にラックギア711を有する。また、本体部71は、ラックギア711とは反対面(第一面)側に、第一被ガイド部712を設けている。従って、指標部材7には、第一面側に設けられる第一被ガイド部712と、第一被ガイド部712とは異なる第二面側に設けられる第二被ガイド部72とを含む被ガイド部が形成される。第一被ガイド部712は、平行に二箇所に配置されたリブ712aにより形成される。また、本体部71の長尺方向の一端側には、本体部71の幅よりも短幅の突出部が突出しており、この突出部の先端には当接部713が設けられている。当接部713は、平坦面状に形成される。
【0036】
第二被ガイド部72は、平板の鍔状に形成される。また、指標部73は、本体部71に対して第一被ガイド部712側に延設され、棒状の先端部731が第一被ガイド部712とは反対側に略直角方向に形成されている。即ち、指標部材7は、第二被ガイド部72を指標部73の基端側に設けている。
【0037】
ガイド部材9は、長尺棒状に形成され、指標部材7に並設される。ガイド部材9は、図8に示した螺子部材90を挿通可能な螺子用孔91を有し、螺子部材90が前ケース2の雌螺子部244に螺子締結されることで、前ケース2に固定される。また、ガイド部材9は、左側面側(指標部材7側)に突出した平板鍔状の第二ガイド部92を有する。第二ガイド部92の前ケース2側(締結方向側)の面は、指標部材7の第二被ガイド部72をガイドするガイド面921として形成される。なお、第二被ガイド部72は、第二ガイド部92のガイド面921側に設けられた断面視半円弧状の突出部921aと摺動可能に当接することができる(図8も参照)。突出部921aは、ガイド部材9の長尺方向に亘って形成される。また、ガイド面921には、突出部921aよりも突出した規制部921bが設けられる。規制部921bは、第二ガイド部92のガイド面921に沿って移動する指標部材7の端部と当接し、指標部材7の一方側(防災無線装置1の下方側)への移動を規制して移動端位置を設定する。
【0038】
図8に示すように、第一ガイド部25の凹溝部251は、第一被ガイド部712を摺動可能に係合支持しながら指標部材7の第一方向d1側への移動を規制する。また、第二ガイド部92は、第二被ガイド部72を摺動可能に支持しながら指標部材7の第一方向d1とは反対の第二方向d2側への移動を規制する。
【0039】
図7に示す抑え板8は、平板状に形成され、回路基板4と指標部材7との間に配置される(図11も参照)。抑え板8は、指標部材7の可動領域の大部分を覆うように形成されて、一部の突出部8aは、取手部12内に配置されている。抑え板8を回路基板4と指標部材7との間に配置されることにより、指標部材7が移動に伴って揺動した場合であってもラックギア711が回路基板4に実装された素子(例えば、スイッチ素子43及びスイッチ素子44の実装面とは反対側に突出した脚部)と干渉することを防止することができる(図11参照)。抑え板8は、図7に示すように連設された複数の開口81~83を有する。開口81は、抑え板8の側方を切り欠いて設けられ、ピニオンギア611とラックギア711との歯合位置を避けるように非干渉部として設けられる。また、開口82及び開口83は、図3に示した回路基板4に実装されたスイッチ素子45及びスイッチ素子46の実装面とは反対側から突出する脚部との干渉を避ける非干渉部として設けられる(詳細な位置関係は不図示)。
【0040】
次に、選択装置13の動作について説明する。指標部材7は、ユーザがダイヤル摘み62を回動操作することにより、上下に移動することができる。ユーザは現在の選択された設定値243aを、指標部材7の指標部73が指示している被指標部243上の位置によって認識することができる(図1のA部正面図も参照)。例えば、選択装置13により選択される設定が、防災無線装置1が受信する無線信号のチャンネル(受信周波数)である場合、被指標部243には設定値243aとしてチャンネル番号又は受信周波数の値が昇順または降順で表示されており、ユーザは現在の設定値を指標部73によって指示される設定値243a上の位置よって認識することができる。また、ダイヤルスイッチS5に対応するスイッチ素子45は、指標部73が指示した設定値342aに対応する入力値(回転量)を検出する。防災無線装置1は、図示しない制御部によってスイッチ素子45が検出した入力値(回転量)に応じた処理を行うことができる。
【0041】
指標部材7の下方への可動端位置は、指標部材7の第二被ガイド部72の一方の端部が規制部921bと当接することにより規制されて設定される。また、指標部材7の上方への可動端位置は、指標部材7の当接部713が前ケース2の規制部252dと当接することにより規制されて設定される。指標部材7の一部は、指標部材7の一方の可動端位置(本実施形態では指標部材7の当接部713が規制部252dと当接する位置)において、取手部12内に配置される。
【0042】
以上、本実施形態で説明した選択装置13は、指標部材7を、防災無線装置1のケース10(前ケース2や後ケース3)や、防災無線装置1を構成するその他の部品と同じ材質により作成することができるため、簡易な工程で作成可能な選択装置13とすることができる。また、指標部材7は、一方の可動端位置において取手部12内にも配置されるため、本体部11を小型化しつつ可動範囲を広くすることができる。従って、コンパクトな防災無線装置1としながらチャンネル表示部114の範囲を大きくして設定値243aの見やすい防災無線装置1及び選択装置13を構成することができる。
【0043】
次に、防災無線装置1が備える電池ボックス14について説明する。防災無線装置1は、図2に示す背面側に、本体部11(第二部材)と蓋部材32(第一部材)を含む電池ボックス14を備える。この電池ボックス14は、蓋部材32に設けられた解除部321(第一解除部)と、本体部11(後ケース3)に設けられた解除部33(第二解除部)とを含んで、二重のロック機構を形成している。
【0044】
後ケース3は、背面側において複数の電池BTを収容可能な有底凹状の収容部34を備える(図15参照)。収容部34の後方側には、板状の蓋部材32が本体部11に対して回動軸323により開閉可能に接続される。
【0045】
蓋部材32の回動軸323とは反対側の先端側には、解除部321が設けられる。解除部321は、図15の断面視(側面視も同様)に示すように、蓋部材32に対し閉方向に突出する略U字状の片持ちバネ板状に形成される。従って、解除部321は、蓋部材32の回動軸323に対する径方向に弾発可能に接続される。また、解除部321は、先端部に解除部321の解除操作を行うための操作爪322を有する。操作爪322は、図12に示すように、解除部321の幅(左右幅)よりも短幅に形成される。操作爪322の外面側の先端部には、傾斜部322aが形成される。また、解除部321は、操作爪322の基端側の左右両肩部に被係合部321aを有する(図5も参照)。被係合部321aは、L字状に切り欠かれて段状に形成される。
【0046】
また、後ケース3には、解除部321を収容可能であって、内壁35aに係合部351が形成された窪みである凹部35を有する。係合部351は凸部として形成される。後ケース3(本体部11)に形成された係合部351は、被係合部321aに係合可能に構成される。
【0047】
図12に示すように、解除部33は、後ケース3(本体部11)の一部が切り欠かれて、矩形形状の片持ちバネ板状に形成される。従って、解除部33は後ケース3に対して弾発可能に設けられる。解除部33は、蓋部材32の操作爪322側へ延設されている。即ち、解除部33と解除部321とは、各先端部同士が一部重なりながら対向するように配置されている。解除部33は、後ケース3の外側面側に突出した突出部331と、突出部331よりも解除部33の先端側に配置される突出部332とを有する。突出部331は背面視において解除部33の幅方向に長尺の長矩形状に形成されており、解除部33の基端側に傾斜部331aを設けている。突出部331は、操作爪322の先端部との間隙S(図15のB部拡大図参照)を幅狭に設定して(例えば、ユーザの指の太さよりも狭くして)、操作爪322に対して平行に並設されている。また、突出部331の天面(端面)には半球凹状に窪んだマーカ331bが形成される。
【0048】
突出部332は、図12の背面視において解除部33の幅方向に長尺の長矩形状に形成される。また、突出部332は、図15のB部拡大図に示すように、解除部33の基端側において緩やかに傾斜している。本実施形態の解除部33は、先端の幅方向一部が操作爪322に当接しているが、幅方向の全体に亘って操作爪322に当接していてもよい。即ち、解除部33は、少なくとも先端の幅方向一部が操作爪322に当接している。また、解除部33は、後ケース3の外面3aから窪んだ窪み部36に設けられており、蓋部材32の閉状態では、突出部331、突出部332及び操作爪322は後ケース3の外面3aよりも凹んだ位置に配置される。
【0049】
図13に示すように、解除部33は、本体部11の内側(突出部331が設けられた面の反対面側)に、内部が中空の略円筒形状に形成された柱状の被規制突起333を有する。被規制突起333は、対向する前ケース2の内面側に向けて延設されている。被規制突起333の先端部には、解除部33の先端側において半円筒状に突出した突出部333aが形成されている。従って、突出部333aの端面は、半円弧状に形成される。
【0050】
また、図14に示すように、前ケース2は、内面側に断面視T字状に形成された柱状の規制突起26を有する。規制突起26は、対向する後ケース3の内面側に向けて延設されている。規制突起26は、平板状の横部261と、横部261の幅方向の中間位置から解除部33の先端側(即ち、防災無線装置1の下方側)へ突設された縦部262とを含む。規制突起26の縦部262とは反対側には三角形板状の補強リブ263が設けられる。また、規制突起26は、回路基板4のT字状に開口した開口部49内を貫通するように配置される。規制突起26の先端部は、回路基板4よりも被規制突起333側に位置している。また、規制突起26は、図15に示すように、被規制突起333と略対向している。規制突起26と被規制突起333とは、異なる直線上に平行に配置されている。
【0051】
次に、電池ボックス14の蓋部材32の着脱動作について説明する。図15に示す電池ボックス14は、係合部351と被係合部321aが係合して蓋部材32が収容部34を覆った状態で固定されている。間隙Sは、幅狭に設定されており、解除部321(第一解除部)の操作爪322に対する解除操作は突出部331により指等の進入を遮るように阻害されているため、ユーザが意図せず解除部321を解除してしまうことが防止される。このように、解除部33は、解除部321に対する解除操作を阻害する位置に弾発付勢されている。
【0052】
蓋部材32を開状態とするには、まず解除部33を弾発力に抗して本体部11側に押し下げる。すると、二点鎖線で示すように、解除部33の先端側は、基端部を支点として下方に移動する。本体部11は、解除操作された解除部33の被規制突起333と当接可能な位置に規制突起26を有するため、解除部33の移動は、被規制突起333と規制突起26とが当接して規制される。従って、解除部33の押し込み量を予め定めた許容範囲に設定して解除部33の破損を防止することができる。本実施形態の構成では、主に、被規制突起333の突出部333aと、規制突起26の縦部262とが当接することができる。解除部33を押し下げると、間隙Sは、指の先端を操作爪322の下面側に挿入可能な程度の幅(或いは空間)に拡幅される。
【0053】
ユーザが操作爪322を解除部321の弾発力に抗して蓋部材32側(回動軸323側)に押圧して解除操作すると、解除部321を被係合部321aと係合部351との係合が解除されるまで撓ませることができる。これにより蓋部材32と本体部11とのロックが解除されて、蓋部材32を回動軸323周りに回動させて開状態とすることができる。
【0054】
蓋部材32を閉状態とするには、蓋部材32を本体部11側に押し込むように回動させる。すると、解除部321の幅方向両縁における一部が係合部351と当接して撓む。解除部321は、被係合部321aの位置で係合部351を乗り越えると、係合部351側の内壁35aに付勢されて、係合部351と被係合部321aとが係合される。これにより、蓋部材32と本体部11とが容易に固定される。
【0055】
以上、本実施形態では、被係合部321aを有する蓋部材32(第一部材)と、被係合部321aに係合可能な係合部351を有する本体部11(第二部材)と、解除操作により被係合部321aと係合部351との係合を解除する解除部321(第一解除部)と、解除部321に対する解除操作を阻害する位置に弾発付勢される解除部33(第二解除部)と、を備える電池ボックス14(ロック機構)について説明した。蓋部材32と本体部11とは解除部321及び解除部33により二重のロック機構により固定することができる。従って、意図しない解除を防止しつつ容易に着脱可能なロック機構(電池ボックス14)を備えた防災無線装置1を構成することができる。
【0056】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は本実施形態によって限定されることはなく、種々の変更を加えて実施することができる。例えば、本実施形態では、ガイド部21,31はケース10に直接設けられた例について示したが、ケース10内に収容された任意の部材によりガイド部を構成してもよい。
【0057】
また、本実施形態で説明した規制部312は、ガイド部21及びガイド部31の両方に設けるなど、ガイド部21及びガイド部31のうちの少なくとも一方に設ける構成としてもよい。
【0058】
また、スイッチ素子48を操作可能な操作部53は、本実施形態で示した構成に限らず、スイッチ素子48の構成に応じて任意の構成とすることができる。
【0059】
また、本実施形態では、湾曲した柱状の取手部12として、本体部11に対して左右位置で接続されてU字状に湾曲した構成について説明したが、取手部12は、一端側を本体部11と接続して他端側を本体部11とは接続しない構成としてもよい。また、指標部材7は、一方の可動端位置において指標部材7の全部が取手部12内に配置される構成としてもよい。
【0060】
また、本実施形態では、ケース10が、指標部材7、ガイド部(第一ガイド部25及び第二ガイド部92)及びスイッチ素子45を内部に収容してスイッチ素子45に接続される操作部材6の一部をケース10外に露出させるように設けたが、指標部材7、ガイド部(第一ガイド部25及び第二ガイド部92)、操作部材6及びスイッチ素子45の任意の構成について、一部又は全部がケース10の内部に収容される構成とすることができる。
【0061】
また、本実施形態では、選択装置13を備える装置が防災無線装置1である例について説明したが、選択装置13はその他の機能を有する装置に適用することができる。例えば選択装置13は、チャンネル(受信周波数)の選択の他、任意の機能や設定を選択可能な装置に適用してもよい。
【0062】
また、電池ボックス14において、解除部321(第一解除部)は、本体部11(第二部材)側に設けられていてもよい。この場合、解除部321は、被係合部を有して弾発可能に形成され、蓋部材32側に設けた係合部と係脱可能に構成することができる。また、解除部33(第二解除部)は、蓋部材32(第一部材)側に設けてもよい。
【0063】
また、係合部351を凹部とし、被係合部321aを凸部として構成してもよい。
【0064】
また、解除部321と解除部33との間に形成可能な間隙Sは、解除部33の外面から突出した突出部331と操作爪322との間の間隙により形成したが、解除部33の先端部に窪み部を設けてこの窪み部に操作爪322を配置する構成とすることでその窪み部の内壁と操作爪322との間の間隙により、指等の進入を遮る間隙Sを構成してもよい。
【0065】
また、本実施形態ではケース10は、外装部材として説明したが、内装部材として設ける等、その他の位置や機能部のケースとして構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0066】
1 防災無線装置 2 前ケース
3 後ケース 3a 外面
4 回路基板 5 操作部材
6 操作部材 7 指標部材
8 抑え板 8a 突出部
9 ガイド部材 10 ケース
11 本体部 12 取手部
13 選択装置 14 電池ボックス
21 ガイド部 22 切欠部
23 リブ 24 溝部
25 第一ガイド部 26 規制突起
31 ガイド部 32 蓋部材
33 解除部 34 収容部
35 凹部 35a 内壁
36 窪み部 41~48 スイッチ素子
49 開口部 51 被操作部
52 被ガイド部 52a 端部
52b 端部 53 操作部
61 回動軸 62 ダイヤル摘み
71 本体部 72 第二被ガイド部
73 指標部 81~83 開口
90 螺子部材 91 螺子用孔
92 第二ガイド部
111 スピーカ 112 カバー
112a 窓部 113 時計部
114 チャンネル表示部 115 アンテナ
116 発電装置 116a ハンドル部
116b 軸部 117 突出部
118 開口部 118a 傾斜部
211 縁部 221 規制リブ
241 側板 242 底板
242a 開口部 242b 底板部分
242c 底板部分 243 被指標部
243a 設定値 244 雌螺子部
251 凹溝部 251a リブ
251b 切欠部 252 支持面
252a 内壁 252b 内壁
252c 内壁 252d 規制部
261 横部 262 縦部
263 補強リブ 311 縁部
312 規制部 321 解除部
321a 被係合部 322 操作爪
322a 傾斜部 323 回動軸
331 突出部 331a 傾斜部
331b マーカ 332 突出部
333 被規制突起 333a 突出部
342a 設定値 351 係合部
481 素子本体 482 入力片
521 切欠部 522 突出部
611 ピニオンギア 711 ラックギア
712 第一被ガイド部 712a リブ
713 当接部 731 先端部
921 ガイド面 921a 突出部
921b 規制部
BT 電池 D1 第一方向
D2 第二方向 d1 第一方向
d2 第二方向 J1~J3 ジャック
L 光源部 O 移動軸
S 間隙 S1~S4 スライドスイッチ
S5,S6 ダイヤルスイッチ S7,S8 プッシュボタンスイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15