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特開2022-172675保険提案装置、保険提案方法及びプログラム
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  • 特開-保険提案装置、保険提案方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172675
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】保険提案装置、保険提案方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/08 20120101AFI20221110BHJP
【FI】
G06Q40/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078737
(22)【出願日】2021-05-06
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】519252284
【氏名又は名称】株式会社フィンプラネット
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】長谷部 直大
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB61
(57)【要約】
【課題】ユーザに保険を提案することができるようにする。
【解決手段】保険提案装置であって、保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するデータベースと、ユーザが加入している保険に係る保険情報である加入保険情報を取得する保険情報取得部と、加入保険情報に含まれる全ての保障内容を含む保険情報のうち、保険料が加入保険情報に含まれる保険料以下であるものをデータベースから検索する保険検索部と、検索した保険情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するデータベースと、
ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得する保険情報取得部と、
前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを前記データベースから検索する保険検索部と、
検索した前記保険情報を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする保険提案装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記保険検索部は、前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下である前記保険情報のうち、前記加入保険情報に含まれる前記保障内容よりも多い前記保障内容を含む前記保険情報を検索すること、
を特徴とする保険提案装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の保険提案装置であって、
前記保険検索部は、複数の前記保険情報の組み合わせであって、前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容が含まれ、かつ、前記保険情報の前記保険料の合計額が前記加入保険情報の前記保険料以下である、前記組み合わせを前記データベースから検索すること、
を特徴とする保険提案装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の保険提案装置であって、
前記保険商品に係る保険証券を撮影した画像を受け付ける画像取得部を備え、
前記保険情報取得部は、前記画像を解析して前記保険商品を特定し、特定した前記保険商品に対応する前記保障内容及び前記保険料を前記データベースから取得すること、
を特徴とする保険提案装置。
【請求項5】
保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するステップと、
ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得するステップと、
前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを検索するステップと、
検索した前記保険情報を出力するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする保険提案方法。
【請求項6】
保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するステップと、
ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得するステップと、
前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを検索するステップと、
検索した前記保険情報を出力するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保険提案装置、保険提案方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、保険の見直しを行う際に、保険商品をリコメンドするシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-98461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、保険商品によって保障内容は異なり単純な比較を行うことは難しい。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、ユーザに保険を提案することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、保険提案装置であって、保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するデータベースと、ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得する保険情報取得部と、前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを前記データベースから検索する保険検索部と、検索した前記保険情報を出力する出力部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザに保険を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る保険提案システムの全体構成例を示す図である。
図2】サーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。
図3】サーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】保険情報の構成例を示す図である。
図5】保険証券を撮影した証券画像40の一例を示す図である。
図6】本実施形態の保険提案システムの動作を説明する図である。
図7】保険情報の提案の仕方を説明する図である。
図8】複数の保険を組み合わせた提案の仕方を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本実施形態は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するデータベースと、
ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得する保険情報取得部と、
前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを前記データベースから検索する保険検索部と、
検索した前記保険情報を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする保険提案装置。
[項目2]
項目1に記載の情報処理装置であって、
前記保険検索部は、前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下である前記保険情報のうち、前記加入保険情報に含まれる前記保障内容よりも多い前記保障内容を含む前記保険情報を検索すること、
を特徴とする保険提案装置。
[項目3]
項目1又は2に記載の保険提案装置であって、
前記保険検索部は、複数の前記保険情報の組み合わせであって、前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容が含まれ、かつ、前記保険情報の前記保険料の合計額が前記加入保険情報の前記保険料以下である、前記組み合わせを前記データベースから検索すること、
を特徴とする保険提案装置。
[項目4]
項目1乃至3のいずれか1項に記載の保険提案装置であって、
前記保険商品に係る保険証券を撮影した画像を受け付ける画像取得部を備え、
前記保険情報取得部は、前記画像を解析して前記保険商品を特定し、特定した前記保険商品に対応する前記保障内容及び前記保険料を前記データベースから取得すること、
を特徴とする保険提案装置。
[項目5]
保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するステップと、
ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得するステップと、
前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを検索するステップと、
検索した前記保険情報を出力するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする保険提案方法。
[項目6]
保険商品が提供する1つ以上の保障内容及び前記保険商品の保険料を含む保険情報を記憶するステップと、
ユーザが加入している保険に係る前記保険情報である加入保険情報を取得するステップと、
前記加入保険情報に含まれる全ての前記保障内容を含む前記保険情報のうち、前記保険料が前記加入保険情報に含まれる前記保険料以下であるものを検索するステップと、
検索した前記保険情報を出力するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0011】
<システムの概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る保険提案システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の保険提案システムは、サーバ装置20を含んで構成される。サーバ装置20は、ユーザ端末10と通信ネットワーク30を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
サーバ装置20は、ユーザに対して保険商品の提案を行うコンピュータである。サーバ装置20は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0013】
ユーザ端末10は、ユーザが使用する、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザは、ユーザ端末10を操作してサーバ装置20にアクセスし、保険商品の提案を受けることができる。
【0014】
本実施形態では、ユーザは、例えばユーザ端末10が備えるカメラ(不図示)を用いて、現在ユーザが加入している保険の保険証券を撮影し、撮影した保険証券の画像をサーバ装置20に対して送信すると、サーバ装置20から、例えば、同様の保障内容でありながら安価である保険商品(例えば、他の保険会社が提供しているものなど)の提案を受けることができる。これによりユーザは保険の見直しを行うことができる。本実施形態では、保険商品としては生命保険及び医療保険を想定するが、損害保険やその他の保険についても適用することができる。
【0015】
<管理サーバ>
図2は、サーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。サーバ装置20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク3に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
【0016】
図3は、サーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。サーバ装置20は、証券画像取得部211、保険情報取得部212、保険検索部213、保険提案部214、保険情報記憶部231、ルール記憶部232を備える。
【0017】
保険情報記憶部231は、保険商品に関する情報(以下、保険情報という。)を記憶するデータベースである。図4は、保険情報の構成例を示す図である。保険情報には、商品情報と、保障内容情報とが含まれる。
【0018】
商品情報は、保険商品を特定する商品IDに対応付けて、保険の種類、当該保険商品を提供している保険会社、商品名、保険料を含むことができる。保険料が変動する商品(例えば、定期保険などで当初期間満了につき更新が行われたときに保険料が変わるものなど)の場合には、条件(例えば1年や10年などの期間経過や更新契約の発生等)ごとの保険料を複数設定することもできる。
【0019】
保障内容情報は、紐付けられる商品情報を示す商品IDに対応付けて、支払事由及び支払金額を含むことができる。保険情報には、1つの商品情報と、少なくとも1つ保障内容情報が含まれており、複数の保障内容情報を含めることもできる。
【0020】
支払事由は、保険金が支払われる事由であり、例えば、「死亡時」や「高度障害時」などである。なお、同種の支払事由であっても、異なる条件が付与される場合には異なる保障内容として登録することもできる。例えば、「病気で死亡した場合」と「不慮の事故で死亡した場合」とで異なる支払金額となる場合には、異なる保障内容情報として登録することができる。
【0021】
支払金額は、支払事由が発生した場合には支払われる保険金の額である。支払金額には定額の金額ではなく、支払金額を算出するための計算式を設定することもできる。例えば、収入額に応じた支払(収入サポート)などを設定することができる。また、一時金や祝い金などを支払金額として設定することもできる。また、例えば、保険料の支払免除、支払日数の延長、支払期限の延長などの利益が発生する場合には、金額ではなく、支払の免除、延長などを示す情報を保障内容情報に含めることができる。なお、支払免除に該当する料金を、保険料×契約残期間で計算して支払金額に設定するようにすることもできる。
【0022】
(支払事由の例)
支払事由としては、例えば、「自殺」「高度障害」「身体障害」「災害死亡」「災害高度障害」「リビング・ニーズ」「介護」「特定疾病」(「三大疾病」「七大疾病」「八大疾病」「ストレス疾病」「女性疾病」「認知症」「がん」)「就労不能」「疾病入院」「災害入院」「入院延長」「特定疾病での入院」「手術」、「女性手術」、「骨髄ドナー」「放射線治療」「集中治療」「抗がん剤治療」「ホルモン剤治療」「緩和療養」「乳房再建」「通院」「ケガによる通院」「ケガ」「健康」「がんによる待機期間」「がんによる高度障害」「がん診断」「がん入院」「がん手術」「がん退院」「がん通院」「女性がん」「先進医療」「がん先進医療」などがある。
【0023】
証券画像取得部211は、保険証券を撮影した画像(以下、証券画像という。)を取得する。本実施形態では、ユーザ端末10で撮影された保険証券の画像をユーザ端末10から受信することを想定するが、他のサーバから証券画像を取得するような構成としてもよいし、サーバ装置20自身が証券画像を撮影するような構成を採用することも可能である。
【0024】
ルール記憶部232は、画像からデータを抽出するためのルールを記憶する。ルールは、例えば、OCRを実現するためのロジックであってもよいし、機械学習により学習された学習モデルであってもよい。画像からのデータの抽出ルールについては公知のものを用いるものとして、ルールの詳細については説明を省略する。ルール記憶部232は、各保険会社の各保険商品の組み合わせのそれぞれについて、ルールを記憶するようにしてもよい。本実施形態では、ルール記憶部232は、保険会社と保険商品との組み合わせについてルールを記憶するものとする。なお、上述したように、本実施形態では、例えば、主契約が同じであっても特約内容などが異なる場合には、異なる保険商品であるものとして保険情報が登録されるが、保険会社と主契約との組み合わせに対応付けてルールを記憶するようにしてもよいし、保険会社と保険の種類とに対応付けてルールを記憶するようにしてもよい。
【0025】
保険情報取得部212は、ユーザが加入している保険に関する保険情報を取得する。本実施形態では、保険情報取得部212は、証券画像を解析して保険情報を取得することを想定する。本実施形態では、証券画像から保険会社及び商品名を抽出し、抽出した保険会社及び商品名に対応する保険情報を保険情報記憶部231から検索するものとする。なお、証券画像から保険情報を取得することに代えて、又はそれに加えて、ユーザから保険内容の入力を受け付けるようにしたり、保険会社からユーザに提供される契約内容のお知らせを撮影した画像を解析して保険情報を取得するようにしたり(証券画像からの保険情報の取得と同様の処理を適用することができる)、保険会社やその他の企業から提供されている、ユーザ端末10にインストールされているアプリケーションが記憶している保険加入内容を示すデータをユーザ端末10側で取得してサーバ装置20にアップロードするようにしたり、保険会社のマイページなど、保険会社のサーバでユーザ向けに提供している契約内容の表示画面から、スクレイピングなどの処理により保険情報を抽出するようにしたり、保険会社が提供しているAPIを呼び出して、保険情報を取得するようにしたりすることもできる。
【0026】
図5は、保険証券を撮影した証券画像40の一例を示す図である。なお、保険証券の表示には様々なパターンが存在しており、同図はその一例である。保険情報取得部212は、例えば、証券画像40から、保険商品の名称401を抽出することができる。また、保険情報取得部212は、証券画像40から保険料403を抽出することもできる。図5の例では、保険料の合計額が表示されており、保険情報取得部212は、この合計額を、当該保険商品の保険料として取得することができる。また、保険情報取得部212は、証券画像40から保障内容(支払事由)を抽出することができる。例えば、図5の例では、保険証券には、「主契約」の保障内容4041に係る支払事由4042として、「死亡・高度障害」、その支払金額4043として「300万円」が表示されており、また、「定期保険特約」の保障内容4051に係る支払事由4052として「死亡・高度障害」、その支払金額4053として「3500万円」が表示されておいる。保険情報取得部212は、例えば、ルール記憶部232に記憶されている各ルールを適用して、処理に成功したものを採用するようにしてもよいし、保険会社又は保険会社及び保険商品を特定するための特定ルールを別途ルール記憶部232に登録しておき、最初に特定ルールに基づいて証券画像40から保険会社又は保険会社及び保険商品を特定した後に、対応するルールを用いて情報を抽出するようにしてもよい。このようにして、保険情報取得部212は、証券画像40から、適用したルールに対応する保険会社及び保険商品、保険商品に紐付く保険の種類、証券画像40から取得した名称401、保険料403を含む商品情報と、保障内容4041及び4051、支払事由4042及び4052、支払金額4043及び4053を含む2つの保障内容情報とを含む保険情報(以下、加入保険情報という。)を抽出することができる。なお、図5の例では、「死亡」と「高度障害」とがまとまった支払事由になっていたが、このような複数の支払事由をまとめた記載から、複数の支払事由(図5の例では「死亡」及び「高度障害」)を抽出するようにルールを設定しておくこともできる。
【0027】
保険検索部213は、ユーザに対して好ましい保険商品を検索する。保険検索部213は、加入保険情報の支払事由のすべてを含み、かつ、加入保険情報の保険料以下である保険情報を保険情報記憶部231から検索することができる。また、保険検索部213は、加入保険情報に含まれる保険料以下である保険情報のうち、加入保険情報に含まれる支払事由(保障内容)よりも多い支払事由を含む保険情報を検索するようにしてもよい。なお、保険検索部213は、加入保険情報に係る保険商品と同じ保険商品についての保険情報は除外することができる。
【0028】
保険検索部213は、保険情報に優先度を設定し、優先度の順に1つ又は所定数の保険情報を選択するようにしてもよい。保険検索部213は、例えば、保険料が安い程大きい優先度を設定することができる。また、保険検索部213は、例えば、保険情報に含まれる支払事由のうち、保険情報取得部212が取得した支払事由以外のものの数(以下、付加支払事由数という。)に応じて優先度を設定することができる。また、保険検索部213は、保険料の安さと付加支払事由数との両方に応じて優先度を設定することもできる。
【0029】
また、保険検索部213は、複数の保険情報の組み合わせを検索することもできる。例えば、保険検索部は、加入保険情報に含まれる全ての保障内容(支払事由)が含まれ、かつ、組み合わせに係る保険情報の保険料の合計額が加入保険情報の保険料以下である組み合わせを保険情報記憶部231から検索することができる。ここで、保険検索部213は、複数の保険情報の組み合わせについても、上記と同様の優先度(保険料の合計額が小さいほど大きい優先度を設定したり、付加支払事由数の合計に応じて優先度を設定したりすることができる。)を決定し、優先度の順に所定数の単独の商品情報又は複数の組み合わせを選択することができる。
【0030】
保険提案部214は、保険検索部213が検索した保険情報を出力する。保険提案部214は、保険情報をユーザ端末10に送信することができる。保険提案部214は、例えば、プリンタやディスプレイなどの出力装置から保険情報を出力するようにしてもよい。
【0031】
<動作>
図6は、本実施形態の保険提案システムの動作を説明する図である。
【0032】
ユーザは、例えば、ユーザ端末10が備えるカメラ(不図示)を用いて保険証券を撮影し、撮影した保険証券の証券画像をサーバ装置20に送信し、サーバ装置20は証券画像を受け付ける(S501)。サーバ装置20は、上述したようにして証券画像を解析して加入保険情報を抽出する(S502)。サーバ装置20は、加入保険情報に含まれる全ての支払事由(保障内容)を含む保険情報のうち、保険料が加入保険情報の保険料以下であるものを保険情報記憶部231から検索し(S503)、検索した保険情報をユーザ端末10に送信する(S504)。
【0033】
以上のようにして、ユーザに対して、加入中の保険商品と保障内容が同一又はそれ以上でありながら保険料の下がる他の保険商品を提案することができる。
【0034】
図7は、保険情報の提案の仕方を説明する図である。図8は、複数の保険を組み合わせた提案の仕方を説明する図である。
【0035】
図7の例では、ユーザの加入保険は、A社の終身保険で保険料が1000円であり、支払事由と支払金額は、死亡時に300万円、高度障害時に300万円、事故時に保険料の支払免除である。
【0036】
ここで、保険情報記憶部231には、保険料800円のB社の終身保険と、保険料950円のC社の終身保険と、保険料1、000円のC社の終身保険とが記憶されていたとする。B社の終身保険の保障範囲は、死亡時に300万円、高度障害時に300万円となっており、死亡時及び高度障害時の保障金額はユーザの加入保険と同じである。しかし、B社の終身保険には、不慮の事故時の支払免除という保障内容が含まれていないので、ユーザには提案されない(保険検索部213により選択されない)。
【0037】
一方で、C社の終身保険は、A社の終身保険と同じく、死亡時に300万円、高度障害時に300万円、事故時に保険料の支払免除が保障されているところ、保険料が950円であり、A社の終身保険よりも安価であるので、ユーザに提案されうる(保険検索部213により選択されうる)。
【0038】
また、D社の終身保険は、保険料はA社の終身保険と同じ1000円であるところ、保障範囲は、A社とものに加えて、疾病時にも保険料の支払免除がされており、ユーザに提案されうる(保険検索部213により選択されうる)。
【0039】
保険提案部214は、C社の終身保険とD社の終身保険との両方ユーザに提案する(ユーザ端末10に送信する)ことができる。また、保険提案部214は、ユーザの出費が安価となるC社の終身保険を優先的に提案するようにしてもよいし、より広い範囲の保障を受けることのできるD社の終身保険を優先的に提案するようにしてもよい。この場合に、ユーザが金額を重視するか、保障範囲を重視するかの設定情報を受け付けるようにし、設定情報に応じて提案する保険を決定するようにしてもよい。
【0040】
図8の例では、ユーザの加入保険は、A社の定期保険特約付の終身保険であり、図7に示したA社の終身保険に比べて、保険料は定期保険特約の2000円が加算された3000円であり、保障内容には、死亡時に3000万円、高度障害時に3000万円が含まれている。
【0041】
ここで、B社の定期保険特約付の終身保険では、定期保険特約の2100円が加算された2900円であり、A社よりも安価ではあるものの、図7の例と同様に、事故時の支払免除という保障内容が含まれていないので、ユーザには提案されない(保険検索部213により選択されない)。
【0042】
一方で、C社の定期保険特約付の終身保険では、定期保険特約の1900円が加算された2850円であり、保障範囲はA社と同じになっている。したがって、C社の保険は、ユーザに提案されうる(保険検索部213により選択されうる)。
【0043】
加えて、D社では定期保険特約が提供されておらず、しかしながら、G社が保険料1600円、死亡時3000万円、高度障害時3000万円の保障を備える定期保険の保険商品を提供していたとすると、D社の終身保険と、G社の定期保険とを組み合わせることにより、2500円の保険料で、A社の定期保険特約付の終身保険と同様の保障内容を得ることができる。したがって、保険検索部213は、D社の終身保険に係る保険情報と、G社の定期保険に係る保険情報との組み合わせを検索し、保険提案部214は、この組み合わせをユーザに提案することができる。
【0044】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【符号の説明】
【0045】
10 ユーザ端末
20 サーバ装置
211 証券画像取得部
212 保険情報取得部
213 保険検索部
214 保険提案部
231 保険情報記憶部
232 ルール記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8