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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172737
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】電気集塵機および積層造形装置
(51)【国際特許分類】
   B03C 3/36 20060101AFI20221110BHJP
   B03C 3/019 20060101ALI20221110BHJP
   B03C 3/02 20060101ALI20221110BHJP
   B03C 3/40 20060101ALI20221110BHJP
   B03C 3/74 20060101ALI20221110BHJP
   B03C 1/00 20060101ALI20221110BHJP
   B03C 1/14 20060101ALI20221110BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20221110BHJP
   B22F 3/16 20060101ALI20221110BHJP
   B22F 10/322 20210101ALI20221110BHJP
   B22F 12/70 20210101ALI20221110BHJP
   B22F 3/105 20060101ALI20221110BHJP
   B22F 10/28 20210101ALI20221110BHJP
   B23K 26/16 20060101ALI20221110BHJP
   B23K 26/12 20140101ALI20221110BHJP
【FI】
B03C3/36 A
B03C3/019
B03C3/02 B
B03C3/40 A
B03C3/74 Z
B03C1/00 C
B03C1/00 F
B03C1/14
B33Y30/00
B22F3/16
B22F10/322
B22F12/70
B22F3/105
B22F10/28
B23K26/16
B23K26/12
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021078893
(22)【出願日】2021-05-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000132725
【氏名又は名称】株式会社ソディック
(72)【発明者】
【氏名】川田 秀一
(72)【発明者】
【氏名】龍野 嘉基
【テーマコード(参考)】
4D054
4E168
4K018
【Fターム(参考)】
4D054AA02
4D054AA09
4D054BA01
4D054BA02
4D054BC31
4D054DA11
4D054DA12
4D054EA28
4D054EA30
4E168BA35
4E168BA81
4E168CB04
4E168CB13
4E168DA23
4E168DA24
4E168DA28
4E168EA15
4E168EA24
4E168FB03
4E168FC01
4E168KB04
4K018BD01
4K018CA44
4K018EA51
4K018EA60
4K018KA42
(57)【要約】      (修正有)
【課題】オゾン除去フィルタの目詰まりを防止するとともに、オゾン除去フィルタを長寿命化させた、電気集塵機を提供する。
【解決手段】磁性体である塵埃を含むガスが供給されるガス入口62と、塵埃を荷電させる荷電部63と、荷電された塵埃を捕集する集塵部64と、荷電部清掃装置および集塵部清掃装置の少なくとも一方を含む清掃装置7と、集塵部よりも下流側に設けられるマグネットフィルタ8と、マグネットフィルタよりも下流側に設けられ、ガスからオゾンを除去するオゾン除去フィルタ66と、塵埃およびオゾンが除去されたガスを排出するガス出口69とを備え、マグネットフィルタは、複数の磁石板81が所定間隔を開けて配置されるとともに、中央より上側に設けられる各磁石板においてはそれぞれ下流側が下方に傾斜し、中央より下側に設けられる各磁石板おいてはそれぞれ下流側が上方に傾斜するように配置された構成を有する、電気集塵機が提供される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられ、磁性体である塵埃を含むガスが供給されるガス入口と、
前記筐体内に設けられ、前記塵埃をプラスまたはマイナスに荷電させる荷電部と、
前記筐体内に設けられ、荷電された前記塵埃を捕集する集塵部と、
前記筐体に設けられ、前記荷電部に付着した前記塵埃を除去する荷電部清掃装置および前記集塵部に付着した前記塵埃を除去する集塵部清掃装置の少なくとも一方を含む清掃装置と、
前記集塵部よりも下流側の前記筐体内に設けられるマグネットフィルタと、
前記マグネットフィルタよりも下流側の前記筐体内に設けられ、前記ガスからオゾンを除去するオゾン除去フィルタと、
前記筐体に設けられ、前記塵埃および前記オゾンが除去された前記ガスを排出するガス出口と、を備え、
前記マグネットフィルタは、複数の磁石板が所定間隔を開けて配置されるとともに、中央より上側に設けられる各磁石板においてはそれぞれ下流側が下方に傾斜し、中央より下側に設けられる各磁石板おいてはそれぞれ下流側が上方に傾斜するように配置された構成を有する、電気集塵機。
【請求項2】
前記複数の磁石板はそれぞれ、永久磁石と、前記永久磁石を保持し磁性体からなるケースと、を有する、請求項1に記載の電気集塵機。
【請求項3】
前記複数の磁石板はそれぞれ、電磁石を有する、請求項1に記載の電気集塵機。
【請求項4】
前記集塵部よりも下流側の前記筐体内に設けられ、前記ガスの酸素濃度を測定する酸素濃度計をさらに備え、
前記ガスの酸素濃度が、前記塵埃が着火する限界酸素濃度よりも高いとき、前記電磁石への通電を行わないように構成される、請求項3に記載の電気集塵機。
【請求項5】
前記複数の磁石板の互いに隣接する磁石板は、異なる極性同士が向かい合うように配置される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電気集塵機。
【請求項6】
前記マグネットフィルタおよび前記オゾン除去フィルタを保持し、前記筐体から着脱自在に構成されたフレームをさらに備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電気集塵機。
【請求項7】
前記フレームには前記複数の磁石板を挿通可能な切り欠きが形成され、前記複数の磁石板は前記切り欠きに挿通され前記フレームに磁力で固定される、請求項6に記載の電気集塵機。
【請求項8】
前記オゾン除去フィルタは、活性炭またはオゾン分解触媒を含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電気集塵機。
【請求項9】
前記筐体内の前記オゾン除去フィルタよりも下流側に設けられ、前記ガスを送出するファンをさらに備える、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気集塵機。
【請求項10】
前記請求項1から請求項9のいずれか1項の電気集塵機を備える積層造形装置であって、
前記積層造形装置は、
所定の造形領域を覆い所定濃度の不活性ガスが充満されるチャンバと、
前記造形領域に形成される材料層にレーザ光または電子ビームを照射して固化層を形成する照射装置と、
前記チャンバに前記不活性ガスを供給する供給口と、
前記チャンバから前記不活性ガスを排出する排出口と、
前記供給口に前記不活性ガスを供給する不活性ガス供給装置と、を備え、
前記ガスは前記不活性ガスであり、
前記塵埃は前記固化層の形成時に発生するヒュームであり、
前記排出口から排出された前記不活性ガスは、前記電気集塵機へと送られ、前記ヒュームが除去された後に前記供給口へと返送される、積層造形装置。
【請求項11】
前記積層造形装置は、前記固化層に切削加工を行う切削装置をさらに備える、請求項10に記載の積層造形装置。
【請求項12】
前記清掃装置による前記荷電部または前記集塵部の清掃は、前記固化層の形成が行われていないときに実施される、請求項10または請求項11に記載の積層造形装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気集塵機および電気集塵機を備える積層造形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスから塵埃を除去する装置として、電気集塵機が知られている。電気集塵機は、ガスに含まれる塵埃をコロナ放電によってプラスまたはマイナスに荷電させる荷電部と、荷電された塵埃をクーロン力によって捕集する集塵部と、を備える。
【0003】
このような電気集塵機は、例えば、積層造形の分野で活用される。積層造形装置においては、材料層および固化層の変質を防止するため、不活性ガスが充満されたチャンバ内で固化層の形成が行われる。また、積層造形装置においては、材料層にレーザ光または電子ビームを照射して溶融または焼結させて固化層を形成する際に、塵埃の一種としてヒュームと呼ばれる煙が発生する。このようなヒュームは、レーザ光や電子ビームを遮蔽したり、光学部品を汚染したりするため、造形品質に影響を与える可能性がある。そのため、積層造形装置は、チャンバ内に所定濃度の不活性ガスを供給するとともに、チャンバ内からヒュームを含む不活性ガスを排出するように構成される。チャンバから排出された不活性ガスは電気集塵機へと送られ、不活性ガス内からヒュームが除去された後にチャンバに返送される。このようにして、チャンバ内を清浄な不活性ガス雰囲気下に保つとともに、不活性ガスを再利用している。
【0004】
電気集塵機は、長時間使用すると、荷電部や集塵部に塵埃が堆積し、捕集能力が低下する。そのため、使用中に荷電部や集塵部の清掃を行い、連続使用可能時間を長期化した電気集塵機が公知である。例えば、特許文献1は、荷電部に対し不活性ガスを噴出することで清掃を行い、集塵部に対しスクレーパ等で清掃を行う電気集塵機を開示している。
【0005】
また、電気集塵機において、コロナ放電時にオゾンが発生する可能性がある。オゾンは独特の臭気を発する上、産業衛生上の観点からそのまま外部に放出されることは望ましくない。また、オゾンは、樹脂やゴム等からなる部材を劣化させる。そのため、コロナ放電で発生したオゾンは、ガス内から除去されることが望ましい。特許文献2は、コロナ放電で発生したオゾンを除去するオゾン除去装置を備えた電気集塵機を開示している。
【0006】
また、電気集塵機において、集塵部以外に、塵埃を集塵可能に構成された部材を設けることがある。例えば、特許文献3は、ガス入口およびガス出口付近に、電磁石よりなる磁気集塵板を備えた電気集塵機を開示している。塵埃が磁性体であれば、このような磁気集塵板により捕集が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第6095147号公報
【特許文献2】特許第6600211号公報
【特許文献3】実公昭54-037507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
荷電部または集塵部の清掃を行う清掃装置を備える電気集塵機において、清掃時に、荷電部または集塵部に付着した塵埃が舞い上がり、再度ガス中に飛散してしまう二次飛散が発生する。特に、塵埃を乾燥状態のまま捕集し清掃時にも洗浄液を使用しない乾式電気集塵機は、集塵部に洗浄液を噴霧して塵埃を洗い流す湿式電気集塵機と比べ、二次飛散する塵埃の量が多い。
【0009】
また、ガス中からオゾンを除去するオゾン除去フィルタをさらに備える電気集塵機においては、二次飛散した塵埃がオゾン除去フィルタに付着してしまい、オゾン除去フィルタの目詰まりが発生する可能性がある。
【0010】
また、オゾン除去フィルタの長寿命化のためには、オゾン除去フィルタのより広い面積に略均一にガスが流通することが望ましい。
【0011】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、オゾン除去フィルタに二次飛散した塵埃が付着して目詰まりすることを防止するとともに、オゾン除去フィルタのより広い面積に略均一にガスが流通するようにしオゾン除去フィルタを長寿命化させた、電気集塵機および積層造形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、筐体と、筐体に設けられ、磁性体である塵埃を含むガスが供給されるガス入口と、筐体内に設けられ、塵埃をプラスまたはマイナスに荷電させる荷電部と、筐体内に設けられ、荷電された塵埃を捕集する集塵部と、筐体に設けられ、荷電部に付着した塵埃を除去する荷電部清掃装置および集塵部に付着した塵埃を除去する集塵部清掃装置の少なくとも一方を含む清掃装置と、集塵部よりも下流側の筐体内に設けられるマグネットフィルタと、マグネットフィルタよりも下流側の筐体内に設けられ、ガスからオゾンを除去するオゾン除去フィルタと、筐体に設けられ、塵埃およびオゾンが除去されたガスを排出するガス出口と、を備え、マグネットフィルタは、複数の磁石板が所定間隔を開けて配置されるとともに、中央より上側に設けられる各磁石板においてはそれぞれ下流側が下方に傾斜し、中央より下側に設けられる各磁石板おいてはそれぞれ下流側が上方に傾斜するように配置された構成を有する、電気集塵機が提供される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の電気集塵機においては、集塵部の下流側にマグネットフィルタが配置され、マグネットフィルタの下流側にオゾン除去フィルタが配置される。また、マグネットフィルタは、複数の磁石板が所定間隔を開けて配置されるとともに、中央より上側に設けられる各磁石板においてはそれぞれ下流側が下方に傾斜し、中央より下側に設けられる各磁石板においてはそれぞれ下流側が上方に傾斜するように配置された構成を有する。塵埃が磁性体であるとき、このようなマグネットフィルタによれば、二次飛散した塵埃を吸着除去できるので、オゾン除去フィルタが目詰まりすることが防止される。また、前述のように配置された磁石板が整流板の役割を果たすので、オゾン除去フィルタのフィルタリング領域においてより広い面積に略均一にガスを流通させることができ、オゾン除去フィルタの長寿命化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る積層造形装置の側面図である。
図2図1のII-II矢視図である。
図3】リコータヘッドを上方から見た斜視図である。
図4】リコータヘッドを下方から見た斜視図である。
図5】照射装置の概略構成図である。
図6】本実施形態に係る電気集塵機の概略構成図である。
図7図6のVII-VII矢視図である。
図8図6のVIII-VIII矢視図である。
図9】マグネットフィルタの斜視図である。
図10】本実施形態に係る磁石板の断面図である。
図11】変形例に係る電気集塵機の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。特に、本発明の実施形態は、電気集塵機を備える積層造形装置として説明され、電気集塵機に送られるガスは不活性ガスであり、捕集対象となる塵埃は固化層形成時に発生する磁性体であるヒュームである。以下に説明される各種変形例は、それぞれ任意に組み合わせて実施することができる。
【0016】
図1および図2には、本実施形態の積層造形装置1の概略構成が示される。積層造形装置1は、材料層93の形成と、固化層95の形成を交互に繰り返し、複数の固化層95を積層して所望の三次元造形物を製造する装置である。積層造形装置1は、チャンバ11と、材料層形成装置3と、照射装置4と、切削装置5と、不活性ガス給排機構と、を備える。
【0017】
チャンバ11は、実質的に密閉されるように構成され、所望の三次元造形物を造形可能な領域である造形領域を覆う。造形中は、所定濃度の不活性ガスがチャンバ11に充満する。チャンバ11は、造形領域を有し三次元造形物の形成を行う造形室11aと、切削装置5の駆動装置の大部分が収容される駆動室11bとに、蛇腹11cによって仕切られている。造形室11aと駆動室11bとの間には、不活性ガスが通過できるだけのわずかな隙間である連通部が存在している。
【0018】
材料層形成装置3はチャンバ11の造形室11a内に設けられ、所定厚みの材料層93を形成する。材料層形成装置3は、造形領域を有するベース台31と、ベース台31上に配置されるリコータヘッド33と、を含む。リコータヘッド33は、任意のアクチュエータを有する不図示のリコータヘッド駆動装置により水平方向に移動可能に構成される。造形領域には、造形テーブル37が配置される。造形テーブル37は、任意のアクチュエータを有する造形テーブル駆動装置39により鉛直方向に移動可能に構成される。造形時には、造形テーブル37の上にベースプレート91を配置し、ベースプレート91の上に1層目の材料層93を形成してもよい。
【0019】
図3および図4に示されるように、リコータヘッド33は、材料収容部331と、材料供給口332と、材料排出口333と、を含む。材料収容部331は、材料粉体を貯留する。材料供給口332は、材料収容部331の上面に設けられ、不図示の材料供給装置から材料収容部331に供給される材料粉体の受口となる。材料排出口333は、材料収容部331の底面に設けられ、材料収容部331内の材料粉体を排出する。材料排出口333は、リコータヘッド33の移動方向に直交する水平方向に延びるスリット形状を有する。リコータヘッド33の側面には、材料粉体を均して材料層93を形成するブレード35が設けられる。リコータヘッド33は、材料収容部331内に収容した材料粉体を材料排出口333から排出しながら造形領域上を水平方向に往復移動する。このとき、ブレード35は排出された材料粉体を平坦化して材料層93を形成する。本実施形態において、材料粉体は磁性体であればよく、典型的には強磁性金属の粉体である。
【0020】
照射装置4は、チャンバ11の上方に設けられる。照射装置4は、造形領域上に形成される材料層93の所定の照射領域にレーザ光Lを照射して、照射位置の材料層93を溶融または焼結させ、固化層95を形成する。照射領域は、造形領域内に存在し、所定の分割層における三次元造形物の輪郭形状で囲繞される領域とおおよそ一致する。図5に示されるように、照射装置4は、光源41と、コリメータ43と、フォーカス制御ユニット45と、走査装置47と、を含む。
【0021】
光源41はレーザ光Lを生成する。ここで、レーザ光Lは、材料層93を焼結または溶融可能なものであればその種類は限定されず、例えば、ファイバレーザ、COレーザ、YAGレーザ、グリーンレーザまたは青色レーザである。コリメータ43は、光源41より出力されたレーザ光Lを平行光に変換する。フォーカス制御ユニット45は、焦点調節レンズと、焦点調節レンズを前後に移動させるレンズアクチュエータとを有し、光源41より出力されたレーザ光Lを所望のスポット径に調整する。走査装置47は、例えば、ガルバノスキャナである。走査装置47は、X軸ガルバノミラー471と、X軸ガルバノミラー471を回転させるX軸ミラーアクチュエータと、Y軸ガルバノミラー472と、Y軸ガルバノミラー472を回転させるY軸ミラーアクチュエータと、を有する。X軸ガルバノミラー471およびY軸ガルバノミラー472は回転角度が制御され、光源41より出力されたレーザ光Lを2次元走査する。
【0022】
X軸ガルバノミラー471およびY軸ガルバノミラー472を通過したレーザ光Lは、チャンバ11の上面に設けられたウインドウ13を透過して、造形領域に形成された材料層93に照射される。ウインドウ13は、レーザ光Lを透過可能な材料で形成される。例えば、レーザ光LがファイバレーザまたはYAGレーザの場合、ウインドウ13は石英ガラスで構成可能である。
【0023】
チャンバ11の上面には、ウインドウ13を覆うように汚染防止装置15が設けられる。汚染防止装置15は、円筒状の筐体と、筐体内に配置された円筒状の拡散部材を含む。筐体と拡散部材の間に不活性ガス供給空間が設けられる。また、拡散部材の内側の筐体の底面には、開口部が設けられる。拡散部材には多数の細孔が設けられており、不活性ガス供給空間に供給された清浄な不活性ガスは細孔を通じて清浄室に充満される。そして、清浄室に充満された清浄な不活性ガスは、開口部を通じて汚染防止装置15の下方に向かって噴出される。このようにして、ウインドウ13に、ヒュームが付着することが防止される。
【0024】
なお、本実施形態の照射装置4はレーザ光Lを照射して固化層95を形成するように構成されるが、照射装置は電子ビームを照射するものであってもよい。例えば、照射装置は、電子を放出するカソード電極と、電子を収束して加速するアノード電極と、磁場を形成して電子ビームの方向を一方向に収束するソレノイドと、被照射体である材料層93と電気的に接続されカソード電極との間に電圧を印加するコレクタ電極と、を有するよう構成されてもよい。
【0025】
切削装置5は、固化層95に対して切削加工を行う。切削装置5は、造形室11a内に配置されスピンドル53を内蔵する加工ヘッド51と、加工ヘッド51を所定の水平方向であるX軸方向に移動させるX軸駆動装置55と、加工ヘッド51をX軸方向に直交する水平方向であるY軸方向に移動させるY軸駆動装置57と、加工ヘッド51を鉛直方向であるZ軸方向に移動させるZ軸駆動装置59と、を備える。スピンドル53は、エンドミルなどの切削工具を装着して回転させることができるように構成されている。このような切削装置5により、三次元造形物の造形中に、固化層95の表面や不要部分に対して切削加工が実施されてもよい。
【0026】
不活性ガス給排機構は、チャンバ11に不活性ガスを供給するとともに、ヒュームを含んだ不活性ガスを排出し、チャンバ11内を清浄な状態に維持する。不活性ガス給排機構は、不活性ガス供給装置17と、電気集塵機6と、供給口21a,21b,21c,21d,21eと、排出口22a,22b,22cと、仕切板23aと、上部案内板23bと、下部案内板23cと、ファン23dと、整流板23eと、各部を接続する配管と、を含む。
【0027】
不活性ガス供給装置17は、所定濃度の不活性ガスをチャンバ11に供給する。不活性ガス供給装置17は、例えば、周囲の空気から不活性ガスを取り出す不活性ガス発生装置、または不活性ガスが貯留されたガスボンベである。本実施形態の不活性ガス供給装置17は、第1の不活性ガス供給装置171と、第2の不活性ガス供給装置172と、を有する。第1の不活性ガス供給装置171は、第2の不活性ガス供給装置172よりも高濃度の不活性ガスを供給できるものが望ましい。本実施形態では、第1の不活性ガス供給装置171はPSA式窒素発生装置であり、第2の不活性ガス供給装置172は膜分離式窒素発生装置である。なお、不活性ガス供給装置17は、1つの不活性ガス供給装置から構成されてもよい。不活性ガスは、材料層93や固化層95と実質的に反応しないガスをいい、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等から材料粉体の種類に応じて適当なものが選択される。
【0028】
電気集塵機6は、チャンバ11から排出された不活性ガスからヒュームの大部分を除去した上で、チャンバ11に返送する。電気集塵機6の詳しい構成については、後述する。
【0029】
供給口21aは、リコータヘッド33の一方の側面に設けられる。供給口21bは、供給口21aが設けられた側と反対側のベース台31の端面上に敷設された配管に設けられる。供給口21aおよび供給口21bはそれぞれ第1の不活性ガス供給装置171に接続される。リコータヘッド33の移動位置に応じて、択一的に供給口21aまたは供給口21bを通じて、不活性ガスがチャンバ11に供給される。すなわち、造形領域に対して供給口21aが対面する位置にあるときは供給口21aを通じて不活性ガスが供給され、造形領域に対して供給口21aが対面しない位置にあるときは供給口21bを通じて不活性ガスが供給される。供給口21cは、供給口21bが設けられた側のチャンバ11の側壁に設けられる。供給口21cは電気集塵機6と接続され、供給口21cを介して、電気集塵機6によってヒュームの大部分が除去された不活性ガスがチャンバ11に返送される。供給口21dは、チャンバ11の上面に設けられ、第1の不活性ガス供給装置171と接続される。供給口21dを介して、汚染防止装置15の不活性ガス供給空間へと、不活性ガスが供給される。供給口21eは、駆動室11bの上部に設けられ、第2の不活性ガス供給装置172と接続される。第2の不活性ガス供給装置172から駆動室11bに供給された不活性ガスは、造形室11aと駆動室11bとの間の連通部を通り、造形室11a内に供給される。
【0030】
供給口21bおよび供給口21cが設けられた側と反対側のチャンバ11の側壁を覆うように仕切板23aが設けられる。仕切板23aと側壁とで区切られる空間のチャンバ11の上面に排出口22aが設けられ、仕切板23a付近のチャンバ11の造形領域側の上面に排出口22bが設けられる。また、排出口22bの下には、排出口22bを囲むように仕切板23a側に断面L字状に延びる上部案内板23bが設けられる。仕切板23aの下端には、下部が造形領域側に延びる下部案内板23cが設けられ、仕切板23aと下部案内板23cとの間には所定の間隙が形成される。間隙は、造形室11aの中央より下側の高さに位置する。間隙付近には仕切板23aと側壁とで区切られる空間に不活性ガスを吸引する複数のファン23dが設けられ、各ファン23dの両端には上方向に延びる整流板23eが設けられる。仕切板23a付近に送られた不活性ガスは、間隙または下部案内板23cの下から、仕切板23aと側壁とで区切られる空間を通り、排出口22aへと送られる。また、間隙から回収しきれなかった不活性ガスは仕切板23aに沿って上昇し、上部案内板23bに案内されて排出口22bへと送られる。排出口22cは、リコータヘッド33の供給口21aが設けられていない側の側面に設けられる。排出口22a、排出口22bおよび排出口22cを通じて、不活性ガスがチャンバ11から排出され、電気集塵機6へと送られる。
【0031】
以上に示した不活性ガス給排機構の構成はあくまで一例である。チャンバ11に不活性ガスを供給する供給口およびチャンバ11から不活性ガスを排出する排出口の位置、形状および個数は、不活性ガスの給排が適切に行われる限りにおいて任意に構成できる。
【0032】
ここで、本実施形態に係る電気集塵機6の構成を説明する。図6に示されるように、電気集塵機6は、筐体61と、ガス入口62と、荷電部63と、集塵部64と、清掃装置7と、バケット65と、マグネットフィルタ8と、オゾン除去フィルタ66と、ファン68と、ガス出口69と、を備える。本実施形態の電気集塵機6は、荷電部63と集塵部64とが一体に形成された、いわゆる一段式(コットレル式)の乾式電気集塵機である。なお、以下において、ガス(不活性ガス)の流れ方向に沿って上流、下流が定義される。換言すれば、電気集塵機6において相対的にガス入口に近い場所を上流側、電気集塵機6において相対的にガス出口に近い場所を下流側という。
【0033】
ガス入口62は筐体61に設けられ、排出口22a,22b,22cと接続される。チャンバ11から排出された塵埃を含むガス、すなわち、ヒュームを含む不活性ガスは、ガス入口62へと供給され、筐体61内に送られる。
【0034】
荷電部63および集塵部64は一体に構成され、筐体61内に設けられている。図6および図7に示されるように、複数枚の正極板642が所定の間隔毎に設けられており、正極板642には針形状の荷電極631がそれぞれ複数本取り付けられている。正極板642および荷電極631は不図示の電圧供給手段によりプラスに荷電されることができる。正極板642の各間隔内にはそれぞれ集塵板641が設けられる。集塵板641はアース接続され、また回転可能に構成されている。
【0035】
ガス入口62から供給されたヒュームを含む不活性ガスは、荷電部63へと送られる。荷電部63における荷電極631は、不活性ガス中のヒュームをコロナ放電によりプラスに荷電させる。プラスに荷電されたヒュームは、集塵部64において、クーロン力によって正極板642に反発するとともに集塵板641へ引き寄せられ捕集される。
【0036】
集塵部64によってヒュームが除去された不活性ガスは、マグネットフィルタ8、オゾン除去フィルタ66を通過して、ガス出口69へと送られる。ガス出口69は筐体61に設けられ、供給口21cと接続される。このようにして、ヒュームが除去された不活性ガスは電気集塵機6から排出され、チャンバ11へと返送される。
【0037】
なお、本実施形態においては、荷電部63は、塵埃であるヒュームをプラスに荷電するよう構成されたが、マイナスに荷電するよう構成されてもよい。また、針形状の荷電極631の代わりに金属細線やブラシ状の電極が用いられてもよい。
【0038】
清掃装置7は、塵埃であるヒュームを荷電部および集塵部の少なくとも一方から除去し、捕集能力を回復させ、電気集塵機6を長時間連続して使用可能にする。本実施形態の清掃装置7は、荷電部63に付着したヒュームを除去する荷電部清掃装置71と、集塵部64に付着したヒュームを除去する集塵部清掃装置73と、を含む。
【0039】
荷電部清掃装置71は、例えば、ノズル711と、間歇噴出制御部712と、を有する。ノズル711は荷電極631の上方に設けられ、ノズル711から荷電極631にガスを噴出することで、荷電部63の荷電極631に付着したヒュームを除去することができる。チャンバ11内を所定の不活性ガス雰囲気下に保つため、ノズル711から噴出されるガスは、チャンバ11に供給される不活性ガスと同種のガスであることが望ましい。本実施形態においては、供給口21a,21b,21dと第1の不活性ガス供給装置171との間に分岐管19が設けられ、分岐管19を介して、第1の不活性ガス供給装置171からノズル711に不活性ガスが供給される。また、ノズル711と荷電極631および正極板642との間でショートが発生しないように、ノズル711は樹脂等の非電導性の素材で作られていることが望ましい。また少ないノズル711で広範囲の荷電極631を洗浄できるように構成されることが望ましい。例えば、ノズル711として、図6および図8において破線矢印で示したように、荷電極631全体を覆うように不活性ガスを扇状に噴出する扇形ノズルが用いられる。間歇噴出制御部712は、ノズル711からの不活性ガスの噴出を間歇的に行うよう制御する。不活性ガスの噴出を間歇的にすることで、連続噴射時と比較して多い流量の不活性ガスを断続的に荷電極631へ噴射することができ、清掃効率が向上する。また、清掃に用いる不活性ガスを節約することができる。
【0040】
集塵部清掃装置73は、例えば、集塵板641の側面に近接または隣接するように設けられた板状のスクレーパ731と、集塵板641を回転させる不図示のモータと、を有する。集塵部64の集塵板641を清掃するにあたっては、集塵板641が不図示のモータで回転して、付着していたヒュームがスクレーパ731によって掻き取られる。
【0041】
荷電部清掃装置71および集塵部清掃装置73によって除去されたヒュームは、荷電部63および集塵部64の下方に設けられたバケット65へと落下する。
【0042】
荷電部清掃装置71および集塵部清掃装置73は、上述の構成に限定されない。例えば、本実施形態の荷電部清掃装置71は、不活性ガスを扇状に噴出する扇形ノズルであるノズル711を有しているが、これに代えて、荷電部清掃装置71は、荷電極631の列ごとにそれぞれの上方に設けられた、不活性ガスを荷電極631に向かって直線的に噴出するノズルを有するよう構成されてもよい。また、集塵部清掃装置73は、集塵板641に不活性ガスを噴出するノズルを有していてもよいし、集塵板641に振動を与える槌打装置を有していてもよい。また、清掃装置7は、荷電部清掃装置71と、集塵部清掃装置73のいずれか一方のみを含んでいてもよい。
【0043】
清掃装置7による清掃時は、正極板642および荷電極631への荷電は、一時的に停止されることが望ましい。このとき、一時的に集塵能力が低下するため、清掃時は積層造形装置1において固化層95の形成を行わないことが望ましい。換言すれば、清掃装置7による荷電部63または集塵部64の清掃は、固化層95の形成が行われていないとき、例えば、材料層93の形成時や固化層95への切削加工時に実施されることが望ましい。
【0044】
ここで、マグネットフィルタ8およびオゾン除去フィルタ66の構成について詳述する。マグネットフィルタ8は、集塵部64よりも下流側の筐体61内に設けられる。オゾン除去フィルタ66は、マグネットフィルタ8よりも下流側の筐体61内に設けられる。
【0045】
マグネットフィルタ8は複数の磁石板81を有し、複数の磁石板81は所定間隔を開けて配置される。塵埃が磁性体であるとき、集塵部64により捕集しきれなかった塵埃や、清掃装置7による清掃時に二次飛散した塵埃が、磁石板81の間を通過する際に、磁力により磁石板81に捕集される。このようにして、マグネットフィルタ8の下流に位置するオゾン除去フィルタ66に二次飛散した塵埃が付着して目詰まりすることが防止される。なお、複数の磁石板81のうち、互いに隣接する磁石板81は、異なる極性同士が向かい合うように配置されることが好ましい。換言すれば、各磁石板81において、N極およびS極の向きを一方向に統一する。このようにすれば、各磁石板81の間の磁束密度を増加させることができ、より好適に塵埃の捕集を行うことができる。
【0046】
また、複数の磁石板81は、中央より上側においては下流側が下方に傾斜し、中央より下側においては下流側が上方に傾斜するように配置される。具体的に、本実施形態では、マグネットフィルタ8は6枚の磁石板81を有し、中央より上側に位置する3枚の磁石板81は下流側が下方に傾斜するように配置され、中央より下側に位置する3枚の磁石板81は下流側が上方に傾斜するように配置される。このように磁石板81を配置することで、マグネットフィルタ8がオゾン除去フィルタ66に対し、整流板として働く。すなわち、磁石板81を通過したガスは拡散し、オゾン除去フィルタ66のフィルタリング領域においてより広い面積に略均一に供給される。これにより、オゾン除去フィルタ66が局所的に劣化することを防止することができ、オゾン除去フィルタ66を長寿命化させることができる。
【0047】
メンテナンスを容易にするため、図9に示されるように、マグネットフィルタ8およびオゾン除去フィルタ66は、筐体61から脱着可能に構成されたフレーム83に取り付けられていてもよい。フレーム83には磁石板81を挿通可能な切り欠き831が形成されており、磁石板81は切り欠き831に挿通されてフレームに取り付けられる。例えば、フレーム83を磁性体で構成することで、磁石板81を磁力でフレーム83に固定することができ、磁石板81の脱着が容易となる。
【0048】
本実施形態の磁石板81は、永久磁石811を有して構成される。より具体的には、図10に示されるように、各磁石板81は、永久磁石811と、永久磁石811を保持し磁性体からなるケース812と、を有する。このような構成によれば、永久磁石811に直接塵埃が付着するのを防止できるとともに、永久磁石811をケース812から取り外すことで、ケース812に付着した塵埃を容易に取り除くことができる。
【0049】
オゾン除去フィルタ66は、コロナ放電時に発生しうるオゾンを、ガスから除去する。オゾン除去フィルタ66は、例えばハニカム構造を有する担体に、活性炭、または、二酸化マンガンや酸化ニッケル等のオゾン分解触媒を充填させて構成される。オゾン除去フィルタ66を通過したオゾンは、活性炭やオゾン分解触媒により分解される。
【0050】
ファン68は、電気集塵機6内部のガスを送出して気流を生成し、ガスを効率的に循環させる。ファン68は筐体61内の任意の位置に設けられればよいが、塵埃による汚染とオゾンによる劣化を防止するため、オゾン除去フィルタ66よりも下流側に設けられることが望ましい。なお、清掃装置7による清掃時は、ファン68は停止される。
【0051】
以上のようにして、ガス入口62から供給されたガスは、塵埃およびオゾンが除去され、ガス出口69から排出される。
【0052】
ここで、図11に示される、変形例に係る電気集塵機6について説明する。図11においては、上記実施形態で示した構成と同一または同等の構成部分については同一の符号を付与し、詳細な説明は省略する。
【0053】
変形例に係る電気集塵機6は、荷電部63と集塵部64とが別体に形成された、いわゆる二段式(ペニー式)の乾式電気集塵機である。すなわち、電気集塵機6は、プラスに荷電された針形状の荷電極631とアース接続された対向電極632とが対向配置されている荷電部63と、プラスに荷電された正極板642とアース接続された集塵板641とが交互に設けられる集塵部64と、を備えていてもよい。なお、荷電部63は、塵埃であるヒュームをマイナスに荷電するよう構成されてもよい。
【0054】
変形例に係る複数の磁石板81は、それぞれ電磁石を有する。電磁石を通電させることで磁界を発生させ、磁性体である塵埃を除去することができる。なお、磁石板81を電磁石から構成する場合は、集塵部64よりも下流側の筐体61内に、ガスの酸素濃度を測定する酸素濃度計67を設け、ガスの酸素濃度が、塵埃が着火する限界酸素濃度よりも高いとき、電磁石への通電を行わないように構成することが望ましい。
【0055】
本発明は、すでにいくつかの例が具体的に示されているように、図面に示される実施形態の構成に限定されず、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形または応用が可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 積層造形装置
4 照射装置
5 切削装置
6 電気集塵機
7 清掃装置
8 マグネットフィルタ
11 チャンバ
17 不活性ガス供給装置
21a 供給口
21b 供給口
21c 供給口
21d 供給口
21e 供給口
22a 排出口
22b 排出口
22c 排出口
61 筐体
62 ガス入口
63 荷電部
64 集塵部
66 オゾン除去フィルタ
69 ガス出口
71 荷電部清掃装置
73 集塵部清掃装置
81 磁石板
67 酸素濃度計
83 フレーム
68 ファン
93 材料層
95 固化層
811 永久磁石
812 ケース
831 切り欠き
L レーザ光
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11