(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172814
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】サポーター
(51)【国際特許分類】
A41D 13/05 20060101AFI20221110BHJP
A63B 71/08 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
A41D13/05
A63B71/08 A
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079057
(22)【出願日】2021-05-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-10-18
(71)【出願人】
【識別番号】594149804
【氏名又は名称】カジナイロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】梶 政隆
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 隆平
(72)【発明者】
【氏名】鶴見 拓人
(72)【発明者】
【氏名】吉村 貫生
(72)【発明者】
【氏名】堺 美沙希
【テーマコード(参考)】
3B011
【Fターム(参考)】
3B011AA05
3B011AA15
3B011AB18
3B011AC17
(57)【要約】
【課題】ユーザーの運動への負荷および補助を調節可能なサポーターを提供する。
【解決手段】ユーザーに装着するサポーター本体部10と、長尺状の織ゴム121と、織ゴム121の少なくとも1か所を拘束するZカン122および保持部131と、を有するサポーター101であって、織ゴム121の長手方向の一端121aは、サポーター本体部10に固定されており、織ゴム121の長手方向の他端121bは、サポーター本体部10から離隔可能であり、Zカン122および保持部131は、織ゴム121が伸長している状態で、織ゴム121を拘束することで、織ゴム121の伸びを維持することが可能である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーに装着するサポーター本体部と、
長尺状の弾性部材と、
前記弾性部材の少なくとも1か所を拘束する拘束手段と、
を有するサポーターであって、
前記弾性部材の長手方向の一端は、前記サポーター本体部に固定されており、
前記弾性部材の長手方向の他端は、前記サポーター本体部から離隔可能であり、
前記拘束手段は、前記弾性部材が伸長している状態で、前記弾性部材を拘束することで、前記弾性部材の伸びを維持することが可能である、
サポーター。
【請求項2】
前記サポーター本体部は、第一部分と第二部分とを有し、
前記第一部分は、前記第二部分よりもユーザーの体の中心側に装着される部分であり、
前記拘束手段は、少なくとも前記第一部分に配置されており、
前記一端は、前記第二部分に固定されている、
請求項1のサポーター。
【請求項3】
前記弾性部材はゴム紐である、
請求項1または2に記載のサポーター。
【請求項4】
前記拘束手段は、互いに着脱可能な第一部と第二部とを有し、
前記第一部は、前記弾性部材の前記他端に設けられ、
前記第二部は、前記サポーター本体部に設けられている、
請求項1~3のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項5】
前記第一部は、フック状の掛着具であり、
前記第二部は、前記掛着具にかけられる環状被掛着部である、
請求項4に記載のサポーター。
【請求項6】
前記環状被掛着部は、前記弾性部材の異なる伸長長さに対応可能に複数設けられている、
請求項5に記載のサポーター。
【請求項7】
前記第一部および前記第二部は、一対の面ファスナーである、
請求項4に記載のサポーター。
【請求項8】
前記第一部は、前記面ファスナーの雄面を有し、
前記第二部は、前記面ファスナーの雌面を有する、
請求項7に記載のサポーター。
【請求項9】
前記サポーター本体部は、前記弾性部材を伸長する方向に対して交差する方向への移動を規制するためのガイド部を有する、
請求項1~8のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項10】
前記サポーター本体部は、ユーザーの体を収容できるように形成されている筒状部分を有し、
前記弾性部材は前記筒状部分に対して重なり、かつ、螺旋状に延びるように設けられている、
請求項1~9のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項11】
前記サポーターは複数の前記弾性部材を備え、
複数の前記弾性部材の前記一端は、同一の前記筒状部分における周方向の異なる位置に設けられている、
請求項10に記載のサポーター。
【請求項12】
前記サポーター本体部は、ユーザーの体を収容できるように形成されている筒状部分を有し、
前記筒状部分は、前記筒状部分の軸方向に沿って延びる引き手つき線ファスナーと、前記筒状部分の内側に取り付けられるインナー生地とを有し、
前記線ファスナーは、引き手の操作によって、前記筒状部分を第一本体部と第二本体部とを分離および結合可能であり、
前記インナー生地は、
前記第一本体部と前記第二本体部との内側にそれぞれ前記線ファスナーに跨るように取り付けられており、
前記線ファスナーが結合された状態において、前記第一本体部と前記第二本体部とが分離する方向に余長を有する、
請求項1から11のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項13】
前記サポーター本体部は、前記弾性部材を伸長する方向に対して交差する方向への移動を規制するためのガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記線ファスナーを挟んで別体に設けられた第一ガイド部と第二ガイド部とを有する、
請求項12に記載のサポーター。
【請求項14】
前記サポーター本体部は、前記線ファスナーが完全に結合された状態で、前記線ファスナーの引き手を覆う引手カバーを有する、
請求項12または13に記載のサポーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サポーターに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のようなサポーター生地及びサポーターが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、伸縮性生地と非伸縮性生地を組み合わせることにより、ユーザーの人体部位を十分に圧迫及び固定できるサポーター生地及びサポーターを提供している。ところで、特許文献1のサポーター生地だけで張力が生み出されるように製作されたサポーターでは、その生地によってサポーターがユーザーに及ぼす負荷は一意に決まる。
【0005】
一方、ユーザーはいつでも同じ体調、同じ条件で運動できるとは限らず、その時々に応じて、運動の負荷の調節や、あるいは、運動の負荷と運動の補助との切替が可能なサポーターの需要があった。
【0006】
そこで本発明は、ユーザーの運動への負荷および補助を調節可能なサポーターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係るサポーターは、
ユーザーに装着するサポーター本体部と、
長尺状の弾性部材と、
前記弾性部材の少なくとも1か所を拘束する拘束手段と、
を有するサポーターであって、
前記弾性部材の長手方向の一端は、前記サポーター本体部に固定されており、
前記弾性部材の長手方向の他端は、前記サポーター本体部から離隔可能であり、
前記拘束手段は、前記弾性部材が伸長している状態で、前記弾性部材を拘束することで、前記弾性部材の伸びを維持することが可能である。
【0008】
本発明によれば、ユーザーの運動への負荷および補助を調節可能なサポーターを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、第一実施形態に係るサポーターの前方斜視図である。
【
図2】
図2は、第一実施形態に係るサポーターについて、線ファスナーが閉じている状態のサポーター右側面の部分拡大図である。
【
図3】
図3は、第一実施形態に係るサポーターについて、線ファスナーが開いている状態のサポーター右側面の部分拡大図である。
【
図4】
図4は、第一実施形態に係るサポーターに設けられた拘束手段について説明する図である。
【
図5】
図5は、第二実施形態に係るサポーターに設けられた拘束手段について説明する図である。
【
図6】
図6は、第三実施形態に係るサポーターの前方斜視図である。
【
図7】
図7は、変形例に係る弾性部材について説明する図である。
【
図8】
図8は、別の変形例に係る弾性部材および拘束手段について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明におけるサポーターの一実施形態として、ズボン型のサポーターについて図面を参照しながら説明する。本図面に示された各部材の寸法は、説明の便宜上、実際の各部材の寸法とは異なる場合がある。
【0011】
また、本実施形態の説明では、説明の便宜上、「左右方向」、「前後方向」、「上下方向」について適宜言及する。ここで、「上下方向」は、「上方向」及び「下方向」を含む方向である。「前後方向」は、「前方向」及び「後方向」を含む方向である。「左右方向」は、「左方向」及び「右方向」を含む方向である。以降に説明する図中に示した符号Uは上方向を示す。符号Dは下方向を示す。符号Fは前方向を示す。符号Bは後方向を示す。符号Lは左方向を示す。符号Rは右方向を示す。以降の説明で用いる「左」および「右」とは、サポーターを装着したユーザーから見た左右の方向を示している。
【0012】
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態に係るサポーター101の前方斜視図である。
図1に示したようにサポーター101は、サポーター本体部10と、織ゴム121(弾性部材の一例)と、Zカン122(掛着具の一例)と、保持部131(被掛着部の一例)と、を有する。サポーター本体部10は、弾性のある布で作成されている。サポーター本体部10は、ユーザーがサポーター101を装着すると、ユーザーの身体に密着可能である。サポーター101を前後逆に装着できるように、サポーター本体部10が構成されても良い。
【0013】
サポーター本体部10は、胴部本体部11と、右大腿部本体部12Rおよび左大腿部本体部12L(以下、総称して大腿部本体部12と呼称する場合がある)と、を有する。ユーザーがサポーター101を装着すると、胴部本体部11は腹部から鼠径部までを収容する。同様に、ユーザーがサポーター101を装着すると、大腿部本体部12は、大腿部を収容する。胴部本体部11と大腿部本体部12は、身体を収容する状態で、筒状に変形する。つまり、胴部本体部11と大腿部本体部12とは、筒状部分の一例である。
【0014】
さらに、サポーター本体部10は、線ファスナー51とインナー生地50(
図2および
図3参照)とを有する。線ファスナー51はサポーター本体部10の側面に設けられ、胴部本体部11および大腿部本体部12の軸方向(上下方向)に沿うように延びている。
【0015】
なお、本実施形態において、線ファスナー51は、サポーター本体部10の右側面だけでなく、サポーター本体部10の左側面にも設けられているが、
図1では、簡単のために、右側面に設けられる線ファスナー51のみを図示している。
【0016】
織ゴム121は、ゴム紐の一例であり、ユーザーの運動に対して負荷をかけたり、ユーザーの運動を補助したりするための張力を発生させる、扁平かつ長尺状の部材である、本実施形態のサポーター101の織ゴム121は、左右対称に2本設けられている。ただし、簡単のため、図面において、片方の織ゴム121の図示を省略する。
【0017】
織ゴム121の一端121aは、サポーター本体部10から離隔できないように固定されている。具体的には、織ゴム121の一端121aは、右大腿部本体部12Rの下端近傍に縫い付けられて固定されている。
織ゴム121の他端121bは、サポーター本体部10から離隔可能に構成されている。織ゴム121の一端121aから他端121bまでは、筒状部分である胴部本体部11と大腿部本体部12に対して重なりつつ、螺旋状に前面左側の腰付近まで伸びている。
【0018】
織ゴム121の他端121bには、Zカン122が取り付けられている。胴部本体部11の上端近傍には、保持部131が設けられている。Zカン122と保持部131とが掛着することで、織ゴム121の伸びを維持した状態で織ゴム121を拘束できる。つまり、Zカン122と保持部131とは、拘束手段の一例である。Zカン122および保持部131の詳細については後述する。
【0019】
なお、保持部131が設けられる胴部本体部11の上端近傍(第一部分の一例)は、織ゴム121の一端121aが取り付けられる右大腿部本体部12Rの下端近傍(第二部分の一例)よりもユーザーの体の中心側に存在する。ここで、体の中心とは、立位における体の重心を指し、通常腰付近を指す。本実施形態のサポーター本体部10においては、体の表面を沿ってのびる腰からの経路が、より短くなる生地領域である胴部本体部11の上端近傍が第一部分、より遠くなる生地領域である右大腿部本体部12Rの下端近傍が第二部分である。
【0020】
さらに、サポーター本体部10は、ガイド部40を有する。ガイド部40は、織ゴム121を部分的に覆うように構成されている。ガイド部40は、織ゴム121が伸長する方向に対して交差する方向への移動を規制するように構成されている。
【0021】
ガイド部40は、線ファスナー51よりも前方にある第一ガイド部41と線ファスナー51よりも後方にある第二ガイド部42を有する。第一ガイド部41と第二ガイド部42とは、線ファスナー51を挟んで別体となっている。つまり、線ファスナー51上にはガイド部40は設けられていない。
【0022】
図2は、線ファスナーが閉じている状態のサポーター右側面の部分拡大図である。
図3は、線ファスナーが開いている状態のサポーター右側面の部分拡大図である。
図2および
図3に示すように、線ファスナー51は、引き手52を有する。線ファスナー51は、ユーザーが引き手52を引き下げる操作をすることで、線ファスナー51よりも後側の生地(第一本体部の一例)と線ファスナー51よりも前側の生地(第二本体部の一例)とを分離可能に構成されている。線ファスナー51は、反対に、ユーザーが引き手52を引き上げる操作をすることで、線ファスナー51よりも後側の生地と線ファスナー51より前側の生地とを結合可能に構成されている。
【0023】
サポーター本体部10の内側には、インナー生地50が設けられている。インナー生地50はメッシュ生地である。インナー生地50は、線ファスナー51よりも後側の生地と線ファスナー51よりも前側の生地との両方に跨って取り付けられている。インナー生地50は、線ファスナー51よりも後側の生地と線ファスナー51よりも前側の生地とが分離する方向に移動した際に対応できるだけの余長を有する。
【0024】
引き手52が引き上げられていて、線ファスナー51よりも後側の生地と線ファスナー51より前側の生地とが結合されている状態において、インナー生地50は折りたたまれた状態である。引き手52が引き下げられて、線ファスナー51よりも後側の生地と線ファスナー51より前側の生地とが分離されている状態となると、それに伴ってインナー生地50は折れ曲がった状態からより広げられた状態に移行できる。
【0025】
線ファスナー51よりも後側の生地には、引手カバー53が設けられている。引手カバー53は、引き手52が引き上げられていて、生地同士が線ファスナー51により結合された状態において、引き手52を覆うように構成されている。引手カバー53は、線ファスナー51よりも後側の生地から線ファスナー51よりも前側の生地に向かって幅狭になりながら延びている。引手カバー53の下方は、引き手52を移動可能にするために開口しているが、引手カバー53の上方は閉じている。
【0026】
図4は、前面左側に設けられた保持部131の拡大図であり、サポーターに設けられた拘束手段について説明する図である。
図4に示すように、Zカン122は、連結部122aと、鉤部122bとを備える。連結部122aは、織ゴム121の他端121bを挿通できるように構成されている。連結部122aに挿通された織ゴム121の他端121bを折り返して、織ゴム121に縫い付けることで、織ゴム121の他端121bと連結部122aとが連結される。鉤部122bは、先端が曲げられた形状である。
【0027】
なお、織ゴム121が伸長していないとき、
図4において、織ゴム121およびZカン122は実線で書かれている。一方、織ゴム121が伸長しているとき、
図4において、織ゴム121およびZカン122は二点鎖線で書かれている。
【0028】
保持部131は、胴部本体部11の周方向に沿って複数設けられている。
図4における複数の保持部131において、左から図示された順に保持部131A~131Eと呼ぶことがある。保持部131は、胴部本体部11の周方向に沿うように設けられたテープ布と胴部本体部11との間に、部分的にたわみが設けられることで形成される。該たわみに鉤部122bが挿入され、保持部131の下端と鉤部122bの先端が係合することで、鉤部122bが保持部131から抜けにくくなる。
テープ布と胴部本体部11とがなす保持部131の形状は環状であり、保持部131の下端と鉤部122bの先端が係合することで、鉤部122bが保持部131から抜けにくくなるので、保持部131は環状被掛着部の一例である。
【0029】
次に、本実施形態において、弾性部材である織ゴム121が拘束される様子を説明する。織ゴム121が伸長していないとき、ガイド部40によって伸長方向以外の織ゴム121の位置は規制されているが、Zカン122は保持部131に掛着しないので、伸長方向の織ゴム121の位置は拘束されない。このとき、織ゴム121には張力が発生していないので、ユーザーの運動への負荷または補助に織ゴム121は寄与しない。
【0030】
ここで、ユーザーが織ゴム121を引っ張ることで織ゴム121が伸長すると、Zカン122の鉤部122bが保持部131に挿入可能となる。挿入された鉤部122bの先端が保持部131の下端と係合すると、Zカン122と保持部131は掛着した状態となる。これにより、織ゴム121は拘束され、織ゴム121の伸びも維持される。このとき、織ゴム121には張力が発生するので、織ゴム121がユーザーの運動への負荷または補助に寄与する。本実施形態においては、ユーザーの右膝の前面に織ゴム121の一端121aが固定されているので、ユーザーの股関節が伸びている状態(すなわち、立位の状態)において、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して負荷がかかる。このとき、ユーザーの右膝を持ち上げる運動をすると、織ゴム121の伸びが増加するので、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対する負荷も増大する。
【0031】
Zカン122と保持部131とが掛着している状態において、挿入された鉤部122bの先端と保持部131の下端との係合を解除すると、鉤部122bを保持部131から抜き取ることができる。
このようにして、Zカン122と保持部131とは着脱することができる。
【0032】
保持部131は複数設けられている。
図1および
図4からわかるように、織ゴム121の一端121aから保持部131Aまでの織ゴム121の経路は、織ゴム121の一端121aから保持部131Bまでの織ゴム121の経路よりも長い。つまり、織ゴム121の一端121aから保持部131A~131Eまでの織ゴム121の経路の長さは互いに異なっている。このとき、保持部131A~131Eに掛着するときの織ゴム121の伸長長さも異なっている。これにより、織ゴム121の伸長長さを調節することで、織ゴム121の張力も調節される。
【0033】
上述した実施形態のサポーター101によれば、拘束手段であるZカン122および保持部131は、弾性部材である織ゴム121が伸長している状態で、織ゴム121を拘束することで、織ゴム121の伸びを維持することが可能であるので、ユーザーは織ゴム121の伸びに応じた張力をユーザーの運動に対する負荷または補助として、得ることができる。これにより、ユーザーの運動への負荷および補助を調節可能なサポーター101を提供できる。
【0034】
上述した実施形態のサポーター101によれば、第一部分である胴部本体部11の上端近傍は、第二部分である右大腿部本体部12Rの下端近傍よりも体の中心に装着される部分であり、拘束手段である保持部131は胴部本体部11の上端近傍に配置され、織ゴム121の一端121aは右大腿部本体部12Rの下端近傍に固定されている。このとき、ユーザーは織ゴム121を体の中心側に引っ張り、体の中心に近い位置で織ゴム121を拘束することができる。これにより、容易な操作で、サポーター101の運動への負荷および補助を調節することができる。
【0035】
上述した実施形態のサポーター101によれば、弾性部材としてゴム紐の一種である織ゴム121を使用しているので、弾性部材が天然ゴムである場合と比べて、サポーター本体部10と織ゴム121との摩擦を低減することができる。これにより、より容易にサポーター101の運動への負荷および補助を調節することができる。
さらに、織ゴム121には、通常用いられる織ゴムよりも網目の大きさが細かいものを用いても良い。このとき、織ゴム121にはたらく摩擦力をさらに低減できるので、よりサポーター101の操作性が向上する。
【0036】
上述した実施形態のサポーター101によれば、拘束手段は、互いに着脱可能な第一部の一例であるZカン122と第二部の一例である保持部131とを有し、Zカン122は、織ゴム121の他端121bに設けられ、保持部131は、サポーター本体部10に設けられている。このとき、織ゴム121の他端121bを引っ張って織ゴム121を伸長させる動作をしながら、Zカン122を保持部131に取り付けることができるので、織ゴム121の拘束が容易なサポーター101を提供できる。
【0037】
上述した実施形態のサポーター101によれば、第一部であるZカン122は、フック状の掛着具であり、第二部である保持部131は、Zカン122にかけられる環状被掛着部である。このとき、Zカン122を保持部131に引っ掛けることで織ゴム121を拘束できるので、容易な操作で織ゴム121を拘束することができる。
【0038】
上述した実施形態のサポーター101によれば、環状被掛着部である保持部131は、織ゴム121の異なる伸長長さに対応可能に複数設けられている。このとき、織ゴム121の異なる伸長長さを維持できるようになるので、Zカン122が掛けられる保持部131に応じて、織ゴム121により発生する張力を変更できる。これにより、サポーター101による運動への負荷および補助を調節することができる。
【0039】
上述した実施形態のサポーター101によれば、織ゴム121が伸長する方向に対して交差する方向への移動を規制するためのガイド部を有する。このとき、織ゴム121が伸長する方向から逸脱した方向に移動することによって、設計当初の負荷が得られないことをより防止することができる。
【0040】
例えば、織ゴムが胴部本体部および大腿部本体部の長手方向に沿うように延びた状態で拘束された状態で運動すると、胴部本体部の上端または大腿部本体部の下端が体から離隔してめくりあがるように、織ゴムの張力が働く可能性がある。このとき、織ゴムの張力はユーザーの運動に対して寄与しない。
上述した実施形態のサポーター101によれば、織ゴム121は筒状部分である胴部本体部11および大腿部本体部12に対して重なり、かつ、螺旋状に延びるように設けられている。このとき、織ゴム121の伸長方向と胴部本体部11の上端および大腿部本体部12の下端がめくり上がろうとする方向とが異なるので、胴部本体部11の上端および大腿部本体部12の下端がめくり上がることを抑制できる。
【0041】
上述した実施形態のサポーター101によれば、インナー生地50は、線ファスナーが結合された状態において、第一本体部である線ファスナー51よりも後側の生地と第二本体部である線ファスナー51よりも前側の生地とが分離する方向に余長を有する。このとき、線ファスナー51を操作して線ファスナーの前後の生地を分離させることで、筒状部分である胴部本体部11および大腿部本体部12の周の長さが大きくなる。これにより、装着が容易なサポーター101を提供することができる。
【0042】
上述した実施形態のサポーター101によれば、線ファスナー51を挟んで別体に設けられた第一ガイド部41と第二ガイド部42とを有する。このとき、線ファスナー51上にはガイド部は設けられていないので、線ファスナー51の引き手52の昇降の際にガイド部40が干渉しない。これにより、線ファスナー51の操作性が良いサポーター101を提供できる。
【0043】
上述した実施形態のサポーター101によれば、線ファスナー51が完全に結合された状態で、線ファスナー51の引き手52を覆う引手カバー53を有する。これにより、運動する際に線ファスナー51の引き手52がユーザーに当接することを防止できる。これにより、運動時にユーザーに与える快適性が向上する。
【0044】
なお、サポーター101が前後逆に装着できるように、サポーター本体部10が構成されている場合は、サポーター101を前後逆に装着し直すことによって、運動への負荷と補助とを切り替えることができる。
【0045】
(第二実施形態)
次に、第二実施形態に係るサポーター201について説明する。
図5は第二実施形態に係るサポーター201に設けられた拘束手段について説明する図である。尚、実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。
【0046】
図5に示すように、第二実施形態に係るサポーター201では拘束手段として、織ゴム221の他端221bにおいてZカン122の代わりに雄面の面ファスナー222(第一部の一例)が設けられ、さらに、胴部本体部11において保持部131の代わりに雌面の面ファスナー231(第二部の一例)が設けられる点が異なっている。雄面の面ファスナー222と雌面の面ファスナー231とは、互いに着脱可能に構成されている。
【0047】
雄面の面ファスナー222と雌面の面ファスナー231とを互いに面接触するように貼り合わせることで、雌面の面ファスナー231を固定することができる。また、雄面の面ファスナー222を剥がすことで、雄面の面ファスナー222を雌面の面ファスナー231から離隔させることができる。雌面の面ファスナー231が雌面の面ファスナー231に固定されたとき、織ゴム221の伸びが維持されるので、雄面の面ファスナー222と雌面の面ファスナー231とは、拘束手段の一例である。
なお、織ゴム221が伸長していないとき、
図5において、織ゴム221は実線で描かれている。一方、織ゴム221が伸長しているとき、
図5において、織ゴム221は二点鎖線で描かれている。
【0048】
雌面の面ファスナー231が設けられている領域は、雄面の面ファスナー222が設けられている領域よりも広い。例えば胴部本体部11の上端付近において、周方向の表面の全領域に雌面の面ファスナー231が設けられていてもよい。これにより、雄面の面ファスナー222が固定される位置を変更することができるので、織ゴム221の伸長長さを異ならせることができる。これにより、織ゴム221の伸長長さを調節することで、織ゴム221の張力も調節される。
【0049】
上述した実施形態のサポーター201によれば、織ゴム221の他端221bに設けられる拘束手段である第一部とサポーター本体部10に設けられる拘束手段である第二部とは、雌雄一対の面ファスナーである雄面の面ファスナー222と雌面の面ファスナー231である。これにより、雄面の面ファスナー222と雌面の面ファスナー231とは、互いに容易な操作で脱着できるので、織ゴム221の拘束をより容易な操作で行うことができる。
【0050】
上述した実施形態のサポーター201によれば、織ゴム221の他端221bに設けられる拘束手段である第一部に相当するのは雄面の面ファスナー222であり、サポーター本体部10に設けられる拘束手段である第二部に相当するのは雌面の面ファスナー231である。これにより、サポーター201に重ねて被服を着用した場合であっても、雄面の面ファスナー222が被服を傷つけにくくなる。
【0051】
(第三実施形態)
次に、第三実施形態に係るサポーター301について説明する。
図6は、第三実施形態に係るサポーターの前方斜視図である。第三実施形態におけるサポーター201は、複数の織ゴム321A,321Bを有し、織ゴム321A,321Bの一端321Aa,321Baは同一の筒状部分である右大腿部本体部12Rにおいて周方向の異なる位置に設けられている点が異なっている。
なお、第三実施形態において、サポーター301の織ゴムは、左右対称に4本設けられている。ただし、
図6では簡単のため、半数の織ゴムの図示を省略する。
【0052】
一方の織ゴム321Aの一端321Aaは、右大腿部本体部12Rの下端近傍の前面に設けられている。他方の織ゴム321Bの一端321Baは、右大腿部本体部12Rの下端近傍の後面に設けられている。このとき、織ゴム321A,321Bの一端321Aa,321Baは、右大腿部本体部12Rの周方向において互いに反対の位置に設けられている。
【0053】
織ゴム321Aの一端321Aaは、ユーザーの右膝の前面に相当する右大腿部本体部12Rの下端近傍の前面に設けられているので、ユーザーの股関節が伸びている状態(すなわち、立位の状態)において、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して負荷がかかる。このとき、ユーザーの右膝を持ち上げる運動をすると、織ゴム321の伸びが増加するので、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対する負荷も増大する。
【0054】
一方、織ゴム321Bの一端321Baは、ユーザーの右膝の裏面に相当する右大腿部本体部12Rの下端近傍の後面に設けられているので、ユーザーの股関節が伸びている状態(すなわち、立位の状態)において、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して補助がかかる。このとき、ユーザーの右膝を持ち上げる運動をすると、織ゴム121の伸びが減少するので、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対する補助も減少する。
【0055】
このように、サポーター301は、2種類の異なる方向に張力を発生させることができる。ユーザーは2種類の異なる方向の張力のうち、より強い方の張力を感じ取ることができる。
【0056】
織ゴム321A,321Bの伸びを変化させると張力の大きさを変えることができる。これにより、織ゴム321A,321Bの伸びを調節することでユーザーの運動への負荷および補助を切り替えることができる。
【0057】
たとえば、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して負荷がかかっている状態のとき、織ゴム321Aの張力は織ゴム321Bの張力よりも強い。この状態からユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して補助がかかる状態に切り替えるためには、織ゴム321Aの伸びを減少させて織ゴム321Aの張力を弱めるか、もしくは、織ゴム321Bの伸びを増加させて織ゴム321Bの張力を強めることで達成される。なお、張力を弱めたり強めたりする操作は、Zカン322A,322Bを保持部331A,331Bから取り外したり、取り付ける保持部331A,331Bを変更したりすることで行われる。
【0058】
逆に、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して補助がかかっている状態のとき、織ゴム321Bの張力は織ゴム321Aの張力よりも強い。この状態からユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対して負荷がかかる状態に切り替えるためには、織ゴム321Bの伸びを減少させて織ゴム321Bの張力を弱めるか、もしくは、織ゴム321Aの伸びを増加させて織ゴム321Aの張力を強めることで達成される。
【0059】
上述した実施形態のサポーター301によれば、2本の織ゴム321A,321Bの一端Aa,321Baは、同一の筒状部材である右大腿部本体部12Rにおける周方向の異なる位置に設けられている。このとき、サポーター301を装着したユーザーには異なる方向に張力を負荷させることができる。これにより、サポーター301を前後逆にして履き直すなど、装着し直すことなく、複数の織ゴム321A,321Bの操作によって、サポーター301による運動への負荷と補助とを切り替えることができる。
【0060】
(変形例1)
次に、第一実施形態に係る弾性部材の変形例について説明する。
図7は第一実施形態に係る弾性部材(織ゴム121)の変形例である。
図7に示すように、織ゴムユニット1210は、比較的幅広の織ゴム1211と、織ゴム1211よりも幅狭の織ゴム1212とが直列に接続されることにより形成されている。織ゴム1211は、織ゴム1212と接続されている側の端部と反対側の端部において、サポーター本体部10と固定されている。織ゴム1212は、織ゴム1211と接続している側の端部と反対側の端部において、Zカン122と接続されている。
【0061】
単位幅当たりの織ゴムの弾性係数が同一である場合、織ゴムの幅がより広いほど、織ゴムの伸びに対する弾性力が増加する。本変形例に係る織ゴムユニット1210において、サポーター本体部10と固定されている側に設けられている織ゴム1211は、幅広のため運動への負荷および補助のために十分な大きさの張力を発生させることができる。また、本変形例に係る織ゴムユニット1210において、Zカン122と接続されている側に設けられている織ゴム1212は、織ゴム1211よりも幅狭のため伸びやすく、ユーザーはZカン122を操作しやすい。このように、変形例に係る織ゴムユニット1210によって、十分な大きさの張力の確保とZカン122の操作性を両立しつつ向上させることができる。
【0062】
なお、本変形例に係る織ゴムユニット1210は第二実施形態においても適用できる。その先には、織ゴム1212の、織ゴム1211と接続している側の端部と反対側の端部において、雄面の面ファスナー222が設けられると良い。
【0063】
(変形例2)
第三実施形態に係る弾性部材と拘束手段の変形例について説明する。
図8は、第三実施形態に係る弾性部材(織ゴム321A,321B)と拘束手段(Zカン322A,322B)の変形例である。
図8に示すように、変形例に係る弾性部材は、二つの織ゴムユニット3210A,3210Bを有する。織ゴムユニット3210Aは、変形例1と同様に、比較的幅広の織ゴム3211Aと、織ゴム3211Aよりも幅狭の織ゴム3212Aとが、直列に接続されることにより形成されている。織ゴムユニット3210Bは、変形例1と同様に、比較的幅広の織ゴム3211Bと、織ゴム3211Bよりも幅狭の織ゴム3212Bとが、直列に接続されることにより形成されている。
【0064】
織ゴムユニット3210Aは、第三実施形態における織ゴム321Aと同じく、その一端が右大腿部本体部12Rの下端近傍の前面に設けられている。織ゴムユニット3210Bは、第三実施形態における織ゴム321Bと同じく、その一端が右大腿部本体部12Rの下端近傍の後面に設けられている。したがって、織ゴムユニット3210Aの伸びが増大すると、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対する負荷が増大する。織ゴムユニット3210Bの伸びが増大すると、ユーザーの右膝を持ち上げる方向への運動に対する補助が増大する。
【0065】
織ゴム3212A,3212Bは、織ゴム3211A,3211Bと接続している側の端部と反対側の端部において、一体となるように構成されている。一体化された端部には、Zカン3220が取り付けられている。
【0066】
織ゴムユニット3210A,3210Bの伸びが略同等である場合、Zカン3220はユーザーの横(ユーザーから見て左方向または右方向)に存在する。ここで、Zカン3220を前方に移動させるように操作すると、織ゴムユニット3210Aの伸びは増大し、織ゴムユニット3210Bの伸びは減少する。このときユーザーは、右膝を持ち上げる方向への運動に対する負荷を感じ取ることができる。逆に、Zカン3220を後方に移動させるように操作すると、織ゴムユニット3210Aの伸びは減少し、織ゴムユニット3210Bの伸びは増大する。このときユーザーは、右膝を持ち上げる方向への運動に対する補助を感じ取ることができる。
【0067】
変形例2に係る織ゴムユニット3210A,3210BおよびZカン3220によると、サポーターの運動への負荷と補助とを切り替えを、1つのZカン3220を前方もしくは後方のいずれかの保持部に取り付ける操作だけで行うことができるので、サポーターの運動への負荷と補助との切り替えを、より容易に行うことができる。
【0068】
以上、実施形態に基づいて本発明を説明した。本実施形態は本発明の一例であって、上述した実施形態に限定されず、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0069】
たとえば、拘束手段に相当する構成について、第一実施形態ではZカン122および保持部131を、第二実施形態では雄面の面ファスナー222及び雌面の面ファスナー231を、例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、ボタンなどの公知の取付具を用いることで織ゴムを拘束しても良い。
【0070】
また、サポーター本体部において、部分的にサポーター本体部よりも弾性係数が大きい生地を用いても良い。弾性係数が大きい生地は、力に対して伸びにくいので、装着した状態でユーザーの体によりフィットしたサポーターを提供することができる。
【0071】
本実施形態においては、ズボン型のサポーターについて例示して説明したが、本発明はズボン型のサポーターに限定されない。例えば、腕に挿通することで装着されるアームカバー型のサポーターであってもよい。このとき、体の表面を沿ってのびる腰からの経路がより短い、肩に近い生地領域が該サポーターの第一部分であり、体の表面を沿ってのびる腰からの経路がより遠い、指先に近い生地領域が該サポーターの第二部分である。
【符号の説明】
【0072】
10 サポーター本体部
11 胴部本体部
12 大腿部本体部
12L 左大腿部本体部
12R 右大腿部本体部
40 ガイド部
41 第一ガイド部
42 第二ガイド部
50 インナー生地
51 線ファスナー
52 引き手
53 引手カバー
101,201,301 サポーター
121,221,321A,321B,1211,1222,3211A,3211B,3212A,3212B 織ゴム
121a,321Aa,321Ba 一端
121b,221b 他端
122,322A,322B,3220 Zカン
122a 連結部
122b 鉤部
131,131A~131E,331A,331B 保持部
222 雄面の面ファスナー
231 雌面の面ファスナー
1210,3210A,3210B 織ゴムユニット
【手続補正書】
【提出日】2022-07-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーに装着するサポーター本体部と、
長尺状の弾性部材と、
前記弾性部材の少なくとも1か所を拘束する拘束手段と、
を有する前後逆に装着可能なサポーターであって、
前記弾性部材の長手方向の一端は、前記サポーター本体部に固定されており、
前記弾性部材の長手方向の他端は、前記サポーター本体部から離隔可能であり、
前記拘束手段は、前記弾性部材が伸長している状態で、前記弾性部材を拘束することで、前記弾性部材の伸びを維持することが可能であり、
前記サポーター本体部は、胴部本体部と、右大腿部本体部と、左大腿部本体部と、を備え、
前記拘束手段は、互いに着脱可能な第一部と第二部とを有し、
前記第一部は、前記弾性部材の前記他端に設けられ、
前記第二部は、前記胴部本体部の周方向に複数設けられる、
サポーター。
【請求項2】
前記サポーター本体部は、第一部分と第二部分とを有し、
前記第一部分は、前記第二部分よりもユーザーの体の中心側に装着される部分であり、
前記拘束手段は、少なくとも前記第一部分に配置されており、
前記一端は、前記第二部分に固定されている、
請求項1のサポーター。
【請求項3】
前記弾性部材はゴム紐である、
請求項1または2に記載のサポーター。
【請求項4】
前記第一部は、フック状の掛着具であり、
前記第二部は、前記掛着具にかけられる環状被掛着部である、
請求項1に記載のサポーター。
【請求項5】
前記環状被掛着部は、前記弾性部材の異なる伸長長さに対応可能に複数設けられている、
請求項4に記載のサポーター。
【請求項6】
前記第一部および前記第二部は、一対の面ファスナーである、
請求項1に記載のサポーター。
【請求項7】
前記第一部は、前記面ファスナーの雄面を有し、
前記第二部は、前記面ファスナーの雌面を有する、
請求項6に記載のサポーター。
【請求項8】
前記サポーター本体部は、前記弾性部材を伸長する方向に対して交差する方向への移動を規制するためのガイド部を有する、
請求項1~7のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項9】
前記サポーター本体部は、ユーザーの体を収容できるように形成されている筒状部分を有し、
前記弾性部材は前記筒状部分に対して重なり、かつ、螺旋状に延びるように設けられている、
請求項1~8のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項10】
前記サポーターは複数の前記弾性部材を備え、
複数の前記弾性部材の前記一端は、同一の前記筒状部分における周方向の異なる位置に設けられている、
請求項9に記載のサポーター。
【請求項11】
前記サポーター本体部は、ユーザーの体を収容できるように形成されている筒状部分を有し、
前記筒状部分は、前記筒状部分の軸方向に沿って延びる引き手つき線ファスナーと、前記筒状部分の内側に取り付けられるインナー生地とを有し、
前記線ファスナーは、引き手の操作によって、前記筒状部分を第一本体部と第二本体部とを分離および結合可能であり、
前記インナー生地は、
前記第一本体部と前記第二本体部との内側にそれぞれ前記線ファスナーに跨るように取り付けられており、
前記線ファスナーが結合された状態において、前記第一本体部と前記第二本体部とが分離する方向に余長を有する、
請求項1から10のいずれか一項に記載のサポーター。
【請求項12】
前記サポーター本体部は、前記弾性部材を伸長する方向に対して交差する方向への移動を規制するためのガイド部を有し、
前記ガイド部は、前記線ファスナーを挟んで別体に設けられた第一ガイド部と第二ガイド部とを有する、
請求項11に記載のサポーター。
【請求項13】
前記サポーター本体部は、前記線ファスナーが完全に結合された状態で、前記線ファスナーの引き手を覆う引手カバーを有する、
請求項11または12に記載のサポーター。
【請求項14】
前記弾性部材は、幅の異なる少なくとも2種類以上の弾性材によって構成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載のサポーター。