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  • 特開-制御装置及び制御プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172891
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】制御装置及び制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20221110BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221110BHJP
【FI】
H04Q9/00 301D
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079221
(22)【出願日】2021-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】千品 喜嗣
(72)【発明者】
【氏名】生井 勇祐
(72)【発明者】
【氏名】小川 裕也
(72)【発明者】
【氏名】三浦 知子
【テーマコード(参考)】
5K048
5L049
【Fターム(参考)】
5K048AA13
5K048BA01
5K048DA02
5K048EB01
5K048EB02
5K048EB12
5K048FB05
5K048FB10
5K048HA01
5K048HA02
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】キッチンにおける作業を支援する技術を提供する。
【解決手段】制御装置50は、キッチン4に設置された設備、機器、又は調理器具を含む複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示する操作画面表示部と、操作画面表示部により表示された操作画面を介して、複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付ける操作指示受付部と、操作指示受付部により受け付けられた操作指示を、その操作指示の対象となる操作対象に送信する操作指示送信部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キッチンに設置された設備、機器、又は調理器具を含む複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示する操作画面表示部と、
前記操作画面表示部により表示された操作画面を介して、前記複数の操作対象に対する操作指示を前記作業者から受け付ける操作指示受付部と、
前記操作指示受付部により受け付けられた操作指示を、その操作指示の対象となる操作対象に送信する操作指示送信部と、
を備える制御装置。
【請求項2】
調理に関連する作業の手順を示す作業情報を表示する作業情報表示部を更に備え、
前記作業情報は、前記作業において使用される操作対象に対する操作指示を含み、
前記作業情報表示部は、前記操作指示を前記作業者から受け付けるためのインタフェースを前記作業情報とともに表示し、
前記操作指示受付部は、前記インタフェースを介して、前記操作指示を前記作業者から受け付ける
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記作業情報は、料理を調理する手順を示すレシピ情報を含む
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記操作画面は、前記作業情報を表示する画面に重畳して、表示と非表示を切替可能に表示される
請求項2又は3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記操作対象の状態を示す情報を取得する状態情報取得部を更に備え、
前記操作画面表示部は、前記操作対象の状態を示す情報を前記操作画面に表示する
請求項1から4のいずれかに記載の制御装置。
【請求項6】
前記操作画面表示部は、前記操作画面において、動作中又は所定時間内に操作が必要となる操作対象を強調表示する
請求項1から5のいずれかに記載の制御装置。
【請求項7】
前記操作指示受付部は、音声による操作指示を受付可能である
請求項1から6のいずれかに記載の制御装置。
【請求項8】
前記作業の実行中に前記作業者から受け付けた操作指示を記録する操作指示記録部を更に備え、
前記操作指示送信部は、以前に実行された作業において前記操作指示記録部により記録された操作指示を送信する
請求項2から7のいずれかに記載の制御装置。
【請求項9】
前記設備、機器、又は調理器具に関連する商品の交換又は購入を案内する商品案内部を更に備える
請求項1から8のいずれかに記載の制御装置。
【請求項10】
コンピュータを、
キッチンに設置された設備、機器、又は調理器具を含む複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示する操作画面表示部と、
前記操作画面表示部により表示された操作画面を介して、前記複数の操作対象に対する操作指示を前記作業者から受け付ける操作指示受付部と、
前記操作指示受付部により受け付けられた操作指示を、その操作指示の対象となる操作対象に送信する操作指示送信部と、
として機能させるための制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、キッチンに設置された操作対象を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
料理の調理法を記述したレシピ情報が、テレビ番組、ウェブサイト、書籍、雑誌などにより提供されている(特許文献1参照)。調理者は、レシピ情報を確認しながら調理を進めることができるので、調理法を知らない料理も的確に調理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-023926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キッチンにおける作業の利便性をより向上させるために、キッチンにおける作業を更に支援する技術が求められる。
【0005】
本開示は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、キッチンにおける作業の利便性を向上させる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示のある態様の制御装置は、キッチンに設置された設備、機器、又は調理器具を含む複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示する操作画面表示部と、操作画面表示部により表示された操作画面を介して、複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付ける操作指示受付部と、操作指示受付部により受け付けられた操作指示を、その操作指示の対象となる操作対象に送信する操作指示送信部と、を備える。
【0007】
本開示の別の態様の制御プログラムは、コンピュータを、キッチンに設置された設備、機器、又は調理器具を含む複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示する操作画面表示部と、操作画面表示部により表示された操作画面を介して、複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付ける操作指示受付部と、操作指示受付部により受け付けられた操作指示を、その操作指示の対象となる操作対象に送信する操作指示送信部と、として機能させる。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態に係る制御システムの構成を概略的に示す図である。
図2】制御装置の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
図3】制御装置の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
図4】制御装置の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
図5】制御装置の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
図6】制御装置の表示装置に表示される表示画面の例を示す図である。
図7】実施の形態に係る制御方法の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、キッチンに設置された設備、機器、調理器具などを含む複数の操作対象を統括的に制御するための統合ユーザインタフェースを提供する技術について説明する。
【0011】
図1は、実施の形態に係る制御システムの構成を概略的に示す。制御システム1は、キッチン4に設置された設備、機器、調理器具などの操作対象と、それらの操作対象を統括的に制御する制御装置50と、それらを接続する通信網2とを備える。
【0012】
制御装置50は、複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を表示し、操作画面を介して操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けると、その操作指示の対象となる操作対象に操作指示を送信する。これにより、作業者は、制御装置50の1つの操作画面を介して複数の操作対象を統括的に操作することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。
【0013】
制御装置50は、複数の操作対象からそれらの状態を示す情報を取得し、それぞれの操作対象の状態を示す情報を操作画面に表示する。これにより、作業者は、複数の操作対象の状態を確認しながら複数の操作対象を統括的に操作することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。
【0014】
制御装置50は、調理に関連する作業の手順を示す作業情報を表示する。調理に関連する作業は、例えば、調理する料理を決定する作業、料理を調理する作業、調理後又は摂食後に調理器具や食器などを片付ける作業、調理済みの料理を摂食するために加熱又は再調理する作業などであってもよい。制御装置50は、複数の操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるための操作画面を、作業情報を表示する画面に重畳して、表示と非表示を切替可能に表示する。これにより、作業者は、作業の手順を確認しながら複数の操作対象を統括的に操作することができるので、作業者の利便性を更に向上させることができる。
【0015】
複数の操作対象は、照明22などの設備や、冷蔵庫31、水栓32、食洗機33、換気扇34などの機器や、加熱器具41、電子レンジ42、炊飯器43、ケトル44などの調理器具を含む。
【0016】
照明22は、キッチン4を照明する。照明22のオンオフは、制御装置50によっても制御可能に構成される。照明22は、照度、光量、色、などを制御装置50により制御可能に構成されてもよい。
【0017】
冷蔵庫31は、食材や調味料などを収納し、低温で保存する。冷蔵庫31の設定温度や運転モードなどの動作環境は、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0018】
水栓32は、上水道から供給される原水、浄水器により浄化された浄水、又は給湯器から供給される湯を吐出する。水栓32から吐出される原水、浄水、湯の切り替え、吐出量、流速、吐出温度などは、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0019】
食洗機33は、収納された食器を洗浄して乾燥する。食洗機の洗浄時間、洗浄水及びすすぎ水の温度及び量、乾燥時間、乾燥温度、運転モードなどの動作環境は、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0020】
換気扇34は、キッチン4の空気を換気する。換気扇34のオンオフは、制御装置50によっても制御可能に構成される。換気扇34は、ファンの回転速度、換気量などを制御装置50により制御可能に構成されてもよい。
【0021】
加熱器具41は、ガス又は電磁波などを用いて加熱対象を加熱する。加熱器具41のオンオフ、加熱温度、加熱時間などは、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0022】
電子レンジ42は、収納された加熱対象にマイクロ波を照射して加熱する。電子レンジ42のオンオフ、加熱温度、加熱時間、出力電力、運転モードなどの動作環境は、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0023】
炊飯器43は、米を炊く。炊飯器43のオンオフ、運転モードなどの動作環境は、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0024】
ケトル44は、湯を沸かす。ケトル44のオンオフ、保温時間、吐出量などは、制御装置50によっても制御可能に構成される。
【0025】
図2は、制御装置50の表示装置に表示される表示画面の例を示す。図2に示した例では、表示画面90に、メイン画面91と、機器状態情報画面92が表示されている。メイン画面91には、調理する料理を選択するための情報や、選択された料理を調理する手順を示すレシピ情報などが表示される。機器状態情報画面92には、複数の操作対象の状態を示すアイコンが表示される。機器状態情報画面92は、メイン画面91の下部に重畳して表示される。機器状態情報画面92は、作業者からの指示入力に応じて表示状態と非表示状態を切替可能に表示される。
【0026】
図3は、制御装置50の表示装置に表示される表示画面の例を示す。図2に示した表示画面90において、機器状態情報画面92に表示された操作対象のアイコンのいずれかを作業者がタップすると、制御装置50は、タップされた操作対象を操作するための操作画面93を表示する。図3に示した例では、加熱器具41を操作するためのユーザインタフェースが操作画面93に表示されている。操作画面93においても、操作対象のアイコンが、操作対象の状態を示す表示態様で表示される。動作中又は所定時間内に操作が必要となる操作対象が含まれる場合は、その操作対象のアイコンが強調表示される。操作画面93は、メイン画面91の下部に重畳して表示される。操作画面93は、作業者からの指示入力に応じて表示状態と非表示状態を切替可能に表示される。
【0027】
図4は、制御装置50の表示装置に表示される表示画面の例を示す。図4に示した例では、メイン画面91に、料理を調理する作業の手順を示すレシピ情報が表示されている。レシピ情報は、料理を調理する作業において使用される操作対象に対する操作指示を含む。制御装置50は、操作指示を作業者から受け付けるためのインタフェース94をレシピ情報とともにメイン画面91に表示し、インタフェース94を介して、操作指示を作業者から受け付ける。
【0028】
図5は、制御装置50の表示装置に表示される表示画面の例を示す。図4に示した表示画面において、メイン画面91に表示されたインタフェース94のいずれかを作業者がタップすると、操作対象を操作するための操作画面95がメイン画面91に重畳表示される。これにより、作業者は、作業の手順を示すレシピ情報を表示したままで、操作対象を操作することができるので、作業者の利便性を向上させることができる。操作画面95は、図3に示した操作画面93よりも小さい表示領域に表示されてもよい。これにより、操作画面93により隠されるメイン画面91の表示領域を小さくすることができるので、より多くのレシピ情報を表示したまま操作対象を操作することができる。制御装置50は、操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けると、操作画面95を自動的に非表示としてもよい。
【0029】
図6は、実施の形態に係る制御方法の手順を示すフローチャートである。制御装置50は、表示装置にメイン画面91を表示する(S10)。制御装置50は、操作対象の機器などから操作対象の状態を示す情報を取得し(S12)、複数の操作対象の状態を示すアイコンを機器状態情報画面92に表示する(S14)。
【0030】
制御装置50は、メイン画面91において、作業者が調理する料理のレシピを選択する(S20)。制御装置50は、作業者からの検索要求に応じて、複数のレシピの中から検索要求に合ったレシピを選択してもよい。制御装置50は、作業者や同居者などの嗜好、生体情報、健康状態、摂食した料理の履歴、運動履歴などに応じて、複数のレシピの中から作業者や同居者などに合った料理を選択して作業者に提案してもよい。この場合、制御装置50は、住宅に設置された機器、設備、装置、センサなどから取得された作業者や同居者の生体情報や健康状態などの情報に基づいて、作業者や同居者などに合った料理を選択してもよい。
【0031】
制御装置50は、選択されたレシピ情報をメイン画面91に表示する(S22)。作業者が、レシピ情報に含まれるインタフェース94を介して、操作対象に対する操作指示を入力すると(S24)、制御装置50は、受け付けた操作指示を操作対象に送信する(S26)。制御装置50は、操作指示を記録する(S28)。記録された操作指示は、以降に同じ操作対象を操作する際に利用される。制御装置50は、操作対象の機器などから操作対象の状態を示す情報を取得し(S30)、複数の操作対象の状態を示すアイコンを機器状態情報画面92に表示する(S32)。料理の調理が終了するまでの間、以上の手順が繰り返される。
【0032】
制御装置50は、任意のタイミングで、設備、機器、又は調理器具に関連する商品の交換又は購入を案内する(S40)。制御装置50は、例えば、水栓32に設置される浄水フィルタの交換を案内したり、換気扇34に設置されるフィルタの交換を案内したりしてもよい。
【0033】
図7は、実施の形態に係る制御装置50の構成を示す。制御装置50は、通信装置51、表示装置52、入力装置53、スピーカー54、マイクロフォン55、記憶装置56、及び処理装置60を備える。制御装置50は、パーソナルコンピューターなどの据え置き型の装置であってもよいし、携帯電話端末、スマートフォン、タブレット端末などの携帯型の装置であってもよい。
【0034】
通信装置51は、通信網2を介した他の装置との間の通信を制御する。通信装置51は、無線又は有線の任意の方式の通信により他の装置との間で通信してもよい。
【0035】
表示装置52は、処理装置60により生成される画面を表示する。表示装置52は、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよい。入力装置53は、キッチン4にいる作業者による指示入力を処理装置60に伝達する。入力装置53は、マウス、キーボード、タッチパッドなどであってもよい。入力装置53及び表示装置52は、タッチパネルとして実装されてもよい。スピーカー54は、処理装置60により生成される音声を出力する。マイクロフォン55は、キッチン4にいる作業者が発した声やキッチン4で発生した音を電気信号に変換して処理装置60に伝達する。
【0036】
記憶装置56は、処理装置60により使用されるプログラム、データなどを記憶する。記憶装置56は、半導体メモリ、ハードディスクなどであってもよい。記憶装置56は、レシピ情報保持部57、機器情報保持部58、及び操作指示保持部59を備える。レシピ情報保持部57は、料理の調理の手順などを示すレシピ情報を保持する。機器情報保持部58、操作対象の機器などの状態などの情報を保持する。操作指示保持部59は、操作対象に対する操作指示の履歴を保持する。
【0037】
処理装置60は、状態情報取得部61、操作画面表示部62、作業情報表示部63、操作指示受付部64、操作指示送信部65、操作指示記録部66、検知情報取得部67、レシピ選択部68、及び商品案内部69を備える。これらの構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIなどにより実現され、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、又はハードウエアとソフトウエアの組合せなど、いろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0038】
状態情報取得部61は、複数の操作対象から、それぞれの操作対象の状態を示す情報を取得する。
【0039】
操作画面表示部62は、複数の操作対象を操作するための操作画面を表示装置52に表示する。操作画面表示部62は、状態情報取得部61により取得された複数の操作対象の状態を示す情報を操作画面に表示する。操作画面表示部62は、操作画面において、動作中又は所定時間内に操作が必要となる操作対象を強調表示する。操作画面表示部62は、状態情報取得部61により取得された状態情報と、調理中のレシピ情報を参照して、動作中又は所定時間内に操作が必要となる操作対象を判定し、判定された操作対象を強調表示する。
【0040】
作業情報表示部63は、料理を調理する手順を示すレシピ情報などの作業情報をレシピ情報保持部57から読み出して表示装置52のメイン画面に表示する。
【0041】
操作指示受付部64は、レシピ情報とともに表示された、操作対象に対する操作指示を作業者から受け付けるためのインタフェースを介して、操作指示を作業者から受け付ける。操作指示受付部64は、マイクロフォン55により入力された、作業者の音声による操作指示を受け付けてもよい。
【0042】
操作指示送信部65は、操作指示受付部64により受け付けられた操作指示を操作対象の機器などに送信する。
【0043】
操作指示記録部66は、操作指示受付部64により受け付けられた操作指示を操作指示保持部59に記録する。
【0044】
操作指示受付部64は、操作対象に対する操作指示を作業者から受け付ける際に、操作指示保持部59に保持された、同じ操作対象に対する過去の操作指示を取得して、その操作対象に対する操作指示を調整又は変更してもよい。操作指示送信部65は、以前に実行された作業において操作指示記録部66により記録された操作指示を操作対象に送信してもよい。例えば、加熱器具41に対する過去の操作指示の温度や時間などが操作指示保持部59に保持されている場合、保持されている温度や時間などに操作指示を変更して操作対象に送信してもよい。
【0045】
検知情報取得部67は、居住空間に設置された機器、設備、装置、センサなどから、検知情報を取得する。
【0046】
レシピ選択部68は、検知情報取得部67により取得された作業者や同居者の生体情報や健康状態などの検知情報に基づいて、作業者や同居者などに合った料理をレシピ情報保持部57から選択する。
【0047】
商品案内部69は、設備、機器、又は調理器具に関連する商品の交換又は購入を案内する。商品案内部69は、機器情報保持部58に保持された設備、機器、又は調理器具の状態を示す情報を参照して、設備などにおいて使用される消耗品などの交換又は購入を案内してもよい。
【0048】
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
【0049】
操作対象の設備、機器、調理器具は、実施の形態において例示したものに限られない。例えば、制御装置50は、エアコンディショナー、電動サッシ、宅内換気システム、インターフォンなどを制御してもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 制御システム、2 通信網、4 キッチン、22 照明、31 冷蔵庫、32 水栓、33 食洗機、34 換気扇、41 加熱器具、42 電子レンジ、43 炊飯器、44 ケトル、50 制御装置、51 通信装置、52 表示装置、53 入力装置、54 スピーカー、55 マイクロフォン、56 記憶装置、57 レシピ情報保持部、58 機器情報保持部、59 操作指示保持部、60 処理装置、61 状態情報取得部、62 操作画面表示部、63 作業情報表示部、64 操作指示受付部、65 操作指示送信部、66 操作指示記録部、67 検知情報取得部、68 レシピ選択部、69 商品案内部、90 表示画面、91 メイン画面、92 機器状態情報画面、93 操作画面、94 インタフェース、95 操作画面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7