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特開2022-172919サーバ、管理システム、及び、管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022172919
(43)【公開日】2022-11-17
(54)【発明の名称】サーバ、管理システム、及び、管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20221110BHJP
【FI】
G06Q20/08 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021079268
(22)【出願日】2021-05-07
(71)【出願人】
【識別番号】000112406
【氏名又は名称】ファミリーイナダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111567
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 寛
(72)【発明者】
【氏名】稲田 二千武
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA21
(57)【要約】
【課題】1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になる管理システムを提供する。
【解決手段】管理システム100は、アクセス情報を含むコードCが付与されたマッサージ装置5と、コードを読み取ったユーザ端末7から、アクセス情報に基づいたアクセスが可能なサーバ1と、を備え、サーバは、ユーザ端末からアクセスを受け付けることによって、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末から、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、マッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、決済用のサーバ3に対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マッサージ装置の課金管理を行うサーバであって、
前記マッサージ装置に付与されたコードを読み取ったユーザ端末から、前記コードで表されたアクセス情報に基づいたアクセスを受け付けることによって、予め記憶している前記マッサージ装置で実行可能なマッサージコースを前記ユーザ端末に提示し、
前記ユーザ端末から、提示された前記実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、
前記マッサージ装置に対して、前記ユーザ端末によって選択された前記マッサージコースを通知し、
決済用のサーバに対して、前記選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている
サーバ。
【請求項2】
前記マッサージ装置について、実行可能なマッサージコースと料金とを記憶するメモリにアクセス可能であって、
前記メモリには、前記マッサージ装置について、前記実行可能なマッサージコースが複数、記憶されており、
前記実行可能なマッサージコースを提示することは、複数の前記実行可能なマッサージコースを前記ユーザ端末に選択可能に提示させることを含む
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記複数の実行可能なマッサージコースは、マッサージ動作の継続時間の異なるものを含む
請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記メモリには、複数のマッサージ装置それぞれについて、実行可能なマッサージコースと料金とが記憶されており、
前記ユーザ端末から前記アクセスを受け付けることは、前記マッサージ装置に固有の識別情報を前記ユーザ端末から受信することを含み、
前記実行可能なマッサージコースを提示することは、前記ユーザ端末から受信した前記識別情報で識別される前記マッサージ装置について、前記実行可能なマッサージコースを前記メモリから読み出して、前記ユーザ端末に選択可能に提示させることを含む
請求項2又は3に記載のサーバ。
【請求項5】
さらに、前記ユーザ端末から、決済の方法の選択を受け付ける、ように構成されており、
前記料金の決済を要求することは、前記ユーザ端末から受け付けた、選択された前記決済の方法に従った前記決済用のサーバに前記決済を要求すること、を含む
請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記料金の決済を要求することは、前記マッサージ装置から前記選択されたマッサージコースの動作の開始後の特定の動作によって得られる信号を受信した後に前記決済用のサーバに対して前記決済を要求すること、を含む
請求項1~5のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項7】
前記マッサージコースを通知することは、前記決済用のサーバに対して決済用情報を渡し、前記決済用のサーバから前記料金の決済が可能であることを示す信号が入力された後に、前記マッサージ装置に前記マッサージコースの動作の開始を指示することを含む
請求項1~6のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項8】
アクセス情報を含むコードが付与されたマッサージ装置と、
前記コードを読み取ったユーザ端末から、前記アクセス情報に基づいたアクセスが可能なサーバと、を備え、
前記サーバは、
前記ユーザ端末から前記アクセスを受け付けることによって、予め記憶している前記マッサージ装置で実行可能なマッサージコースを前記ユーザ端末に提示し、
前記ユーザ端末から、提示された前記実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、
前記マッサージ装置に対して、前記ユーザ端末によって選択された前記マッサージコースを通知し、
決済用のサーバに対して、前記選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている
管理システム。
【請求項9】
サーバへのアクセス情報を含むコードが付与されたマッサージ装置の管理方法であって、
ユーザ端末が前記コードを読み取り、前記コードで表されたアクセス情報に基づいて前記サーバにアクセスし、
前記アクセスによって前記サーバが、予め記憶している前記マッサージ装置で実行可能なマッサージコースを前記ユーザ端末に提示し、
前記ユーザ端末が、提示された前記実行可能なマッサージコースに基づいて実行するマッサージコースの選択を受け付け、
前記ユーザ端末から前記サーバに、選択された、前記実行するマッサージコースを通知し、
前記サーバが前記マッサージ装置に対して、前記ユーザ端末によって選択された前記マッサージコースを通知し、
前記サーバが決済用のサーバに対して、前記選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ことを含む
管理方法。
【請求項10】
前記マッサージ装置は、マッサージコースの選択操作を受け付け、選択されたマッサージコースの動作を指示するリモートコントローラから入力される信号に従って、マッサージコースの動作を開始し、
前記管理方法は、
前記サーバから通知された前記ユーザ端末によって選択された前記マッサージコースが、前記リモートコントローラにおいて選択されると、前記マッサージ装置が選択された前記マッサージコースの動作を開始する、ことをさらに含む
請求項9に記載の管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ、管理システム、及び、管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
料金制のマッサージ装置として、例えば、特開2021-9661号公報(以下、特許文献1)は、携帯電話を利用して利便性の高いキャッシュレス決済を行うことができるマッサージチェアの作動制御システムを開示している。特許文献1のシステムでは、マッサージチェアは、温泉場や娯楽場などの不特定な者に供される施設に固定されており、QRコード(登録商標)などの識別用のコードが配されている。マッサージチェアによって提供されるサービスを特定する利用者は、携帯電話でQRコード(登録商標)を読み取ると、携帯電話がキャッシュレス決済会社サーバにアクセスすることによって、そのサービスに対するキャッシュレス決済が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-9661号公報
【発明の概要】
【0004】
マッサージチェアなどのマッサージ装置では、マッサージ動作(マッサージコース)が複数種類、実行可能な場合がある。この場合、サービスの提供者は、マッサージコースごとに異なる料金を課金したい場合もある。しかしながら、特許文献1のシステムでは、1つの識別コードでマッサージコースごとに異なる料金を課金することができない。そこで、本開示は、1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になるサーバ、管理システム、及び、管理方法を提供することを目的の一つとする。
【0005】
ある実施の形態に従うと、サーバは、マッサージ装置の課金管理を行うサーバであって、マッサージ装置に付与されたコードを読み取ったユーザ端末から、コードで表されたアクセス情報に基づいたアクセスを受け付けることによって、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末から、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、マッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、決済用のサーバに対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている。
【0006】
ある実施の形態に従うと、管理システムは、アクセス情報を含むコードが付与されたマッサージ装置と、コードを読み取ったユーザ端末から、アクセス情報に基づいたアクセスが可能なサーバと、を備え、サーバは、ユーザ端末からアクセスを受け付けることによって、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末から、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、マッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、決済用のサーバに対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている。
【0007】
ある実施の形態に従うと、管理方法は、サーバへのアクセス情報を含むコードが付与されたマッサージ装置の管理方法であって、ユーザ端末がコードを読み取り、コードで表されたアクセス情報に基づいてサーバにアクセスし、アクセスによってサーバが、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末が、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて実行するマッサージコースの選択を受け付け、ユーザ端末からサーバに、選択された、実行するマッサージコースを通知し、サーバがマッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、サーバが決済用のサーバに対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ことを含む。
【0008】
更なる詳細は、後述の実施形態として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、システムの概要、及び、管理システムを利用するユーザ端末の構成の概略を表した図である。
図2図2は、図1の管理システムに含まれるマッサージ装置の概略構成図である。
図3図3は、実施の形態に係る管理方法の流れの一例を表した図である。
図4図4は、管理システムに含まれる管理サーバの概略構成図である。
図5図5は、装置情報の構成の一例を表した概略図である。
図6図6は、ユーザ履歴の構成の一例を表した概略図である。
図7図7は、ユーザ端末に表示される選択画面の一例を表した概略図である。
図8図8は、第1の実施の形態に係る管理サーバの管理処理の流れの一例を表したフローチャートである。
図9図9は、第2の実施の形態に係る管理サーバの管理処理の流れの一例を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<1.サーバ、管理システム、及び、管理方法の概要>
【0011】
(1)実施の形態に係るサーバは、マッサージ装置の課金管理を行うサーバであって、マッサージ装置に付与されたコードを読み取ったユーザ端末から、コードで表されたアクセス情報に基づいたアクセスを受け付けることによって、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末から、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、マッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、決済用のサーバに対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている。
【0012】
マッサージ装置は、ユーザの身体に刺激を与えることによってユーザにマッサージを提供する装置であって、例えば、ユーザが着座して用いるチェア型、つまり、マッサージチェアや、フットマッサージ機や肩マッサージ機などである。
【0013】
マッサージコースは、1以上のマッサージ動作の組み合わせと、その実行するタイミングとを規定したものである。予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースは、1つ以上のマッサージコースである。
【0014】
マッサージ装置に付与されたコードを用いてアクセスしたユーザ端末から、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースに基づいて実行するマッサージコースの選択を受け付け、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を決済用のサーバに要求することによって、1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になる。
【0015】
(2)好ましくは、サーバは、マッサージ装置について、実行可能なマッサージコースと料金とを記憶するメモリにアクセス可能であって、メモリには、マッサージ装置について、実行可能なマッサージコースが複数、記憶されており、実行可能なマッサージコースを提示することは、実行可能な複数のマッサージコースをユーザ端末に選択可能に提示させることを含む。これにより、実行可能な複数のマッサージコースの中から実行させるマッサージコースの選択を受け付けることができる。複数のマッサージコースそれぞれについて料金が記憶されていることによって、1つのコードを用いて複数のマッサージコースそれぞれに異なる課金が可能になる。
【0016】
(3)好ましくは、複数の実行可能なマッサージコースは、マッサージ動作の継続時間の異なるものを含む。これにより、選択可能なマッサージコースのバリエーションが増え、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0017】
(4)好ましくは、メモリには、複数のマッサージ装置それぞれについて、実行可能なマッサージコースと料金とが記憶されており、ユーザ端末からアクセスを受け付けることは、マッサージ装置に固有の識別情報をユーザ端末から受信することを含み、実行可能なマッサージコースを提示することは、ユーザ端末から受信した識別情報で識別されるマッサージ装置について、実行可能なマッサージコースをメモリから読み出して、ユーザ端末に選択可能に提示させることを含む。これにより、複数のマッサージ装置それぞれについても、それぞれマッサージ装置に対応した1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になる。
【0018】
(5)好ましくは、サーバは、さらに、ユーザ端末から、決済の方法の選択を受け付ける、ように構成されており、料金の決済を要求することは、ユーザ端末から受け付けた、選択された決済の方法に従った決済用のサーバに決済を要求すること、を含む。これにより、選択された決済の方法で決済を行うことができる。そのため、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0019】
(6)好ましくは、料金の決済を要求することは、マッサージ装置から選択されたマッサージコースの動作の開始後の特定の動作によって得られる信号を受信した後に決済用のサーバに対して決済を要求すること、を含む。これにより、マッサージ装置でマッサージコースの動作が行われなかった場合に課金されてしまうという事態を回避でき、マッサージコースの動作が行われた場合に課金することができる。
【0020】
(7)好ましくは、マッサージコースを通知することは、決済用のサーバに対して決済用情報を渡し、決済用のサーバから料金の決済が可能であることを示す信号が入力された後に、マッサージ装置にマッサージコースの動作の開始を指示することを含む。これにより、料金が回収されやすくなる。また、決済用情報に基づいて、決済された後にマッサージ装置を使用することができるので、悪戯で使用されることを防止できる。また、無課金状態でマッサージ装置を使用されることを防止できる。
【0021】
(8)実施の形態に係る管理システムは、アクセス情報を含むコードが付与されたマッサージ装置と、コードを読み取ったユーザ端末から、アクセス情報に基づいたアクセスが可能なサーバと、を備え、サーバは、ユーザ端末からアクセスを受け付けることによって、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末から、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて、実行するマッサージコースの選択を受け付け、マッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、決済用のサーバに対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ように構成されている。
【0022】
マッサージ装置に付与されたコードを用いてアクセスしたユーザ端末から、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースに基づいて実行するマッサージコースの選択を受け付け、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を決済用のサーバに要求することによって、1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になる。
【0023】
(9)実施の形態に係る管理方法は、サーバへのアクセス情報を含むコードが付与されたマッサージ装置の管理方法であって、ユーザ端末がコードを読み取り、コードで表されたアクセス情報に基づいてサーバにアクセスし、アクセスによってサーバが、予め記憶しているマッサージ装置で実行可能なマッサージコースをユーザ端末に提示し、ユーザ端末が、提示された実行可能なマッサージコースに基づいて実行するマッサージコースの選択を受け付け、ユーザ端末からサーバに、選択された、実行するマッサージコースを通知し、サーバがマッサージ装置に対して、ユーザ端末によって選択されたマッサージコースを通知し、サーバが決済用のサーバに対して、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を要求する、ことを含む。
【0024】
これにより、マッサージ装置を利用するユーザは、マッサージ装置に付与されたコードをユーザ端末で読み取るだけで、マッサージ装置で実行可能なマッサージコースに基づいて所望するマッサージコースを容易に選択できる。選択を受けたサーバでは、選択されたマッサージコースに対して記憶されている料金の決済を決済用のサーバに要求することによって、1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になる。
【0025】
(10)好ましくは、マッサージ装置は、マッサージコースの選択操作を受け付け、選択されたマッサージコースの動作を指示するリモートコントローラから入力される信号に従って、マッサージコースの動作を開始し、管理方法は、サーバから通知されたユーザ端末によって選択されたマッサージコースが、リモートコントローラにおいて選択されると、マッサージ装置が選択されたマッサージコースの動作を開始する、ことを含む。これにより、ユーザのリモコンの操作によってマッサージコースが選択され、動作が開始する。
【0026】
<2.サーバ、管理システム、及び、管理方法の例>
【0027】
[第1の実施の形態]
【0028】
図1を参照して、本実施の形態に係る管理システム100は、マッサージ装置5と、管理サーバ1と、を備える。管理システム100は、図1に示されるように、複数台のマッサージ装置5,5A,5B,…を備えてもよい。管理サーバ1は、1台のコンピュータで構成されてもよいし、協働する複数台のコンピュータによって構成されてもよい。
【0029】
管理サーバ1は、インターネットなどの通信網2を介して他の装置と通信可能である。一例として、管理サーバ1は、ユーザ端末7と通信可能である。ユーザ端末7は、一般的な端末装置であってよい。ユーザ端末7は、マッサージ装置5の利用を希望するユーザの携帯する端末装置であって、一例として、スマートフォンなどが想定される。
【0030】
また、管理サーバ1は、決済用サーバ3と通信可能である。決済用サーバ3は、決済をするための処理を実行するサーバである。管理システム100では、マッサージ装置5の利用料金を、キャッシュレス決済で支払うことができる。キャッシュレス決済は、例えば、クレジットカード決済、デビットカード決済、通信会社の提供するキャリア決済、電子マネー決済、などが挙げられる。また、決済は、プリペイド型であってもよいし、ポストペイ型であってもよい。また、回数券方式の電子マネーのような、回数型のものであってもよい。管理システム100では、これらのうちの2以上の決済方法が可能であってよく、管理サーバ1は、決済の方法に応じた複数の決済用サーバ3それぞれと通信可能である。決済用サーバ3は、一般的なコンピュータであってよい。なお、1つの決済用サーバ3に複数の決済方法ができる機能が備わっていてもよい。
【0031】
マッサージ装置5は、ユーザの身体に刺激を与えることによってマッサージを提供する装置であって、一例として、ユーザが着座して用いるチェア型、つまり、マッサージチェアであってよい。マッサージ装置5は、他の例として、フットマッサージ機や肩マッサージ機などであってもよい。以降の例では、マッサージ装置5はマッサージチェアとする。
【0032】
図2を参照して、マッサージ装置5は制御装置50を含む。制御装置50は、プロセッサ51とメモリ52とを有するコンピュータで構成される。また、マッサージ装置5は、通信網2にアクセスするための通信装置53を含む。
【0033】
マッサージ装置5には、マッサージ動作を行うマッサージユニット54が搭載されている。マッサージユニット54は、図示しない施療子、施療子を支持するアーム、アームを移動させることで施療子に揉み動作や叩き動作をさせるように動かすマッサージモータ、などを含む。マッサージユニット54はプロセッサ51に接続され、プロセッサ51の制御に従って動作する。
【0034】
マッサージ装置5は、ユーザ操作を受け付ける操作部を有する。操作部は、一例として、リモートコントローラ(リモコン)としての機能をもつタッチパネル59であってよい。操作部は、他の例として、リモコン56であってもよい。リモコン56は、マッサージ装置5で実行するマッサージコースを選択するためのボタン61を有する。操作部は、他の例として、タッチパネル59とリモコン56との両方であってもよい。
【0035】
メモリ52は、プログラム521を記憶している。プログラム521は、マッサージ装置5のマッサージ動作を制御するためのプログラムである。プロセッサ51は、タッチパネル59、又は、リモコン56からの制御信号や、通信装置53が受信した管理サーバ1からの制御信号に従ってプログラム521を実行する。
【0036】
プロセッサ51は、プログラム521を実行することで、施療制御処理511を実行する。施療制御処理511は、管理サーバ1からの制御信号によって指定されたマッサージコースに沿ったマッサージ動作をマッサージユニット54に行わせるよう、制御信号をマッサージユニット54に出力することを含む。これにより、管理サーバ1から指示されたマッサージコースに沿ったマッサージ動作が、管理サーバ1から指示されたタイミングで実行される。
【0037】
マッサージコースは、1以上のマッサージ動作の組み合わせと、その実行するタイミングとを規定したものである。好ましくは、マッサージ装置5には、実行可能なマッサージコースとして複数のマッサージコースが用意されている。これにより、実行可能な複数のマッサージコースの中から実行させるマッサージコースの選択を受け付けることができる。つまり、ユーザが選択できるマッサージコースが増加し、ユーザの使い勝手が向上する。
【0038】
複数のマッサージコースは、マッサージ動作の継続時間が異なるものを含む。例えば、同一のマッサージ動作の継続時間が異なるものも、それぞれ異なるマッサージコースとして扱うものとする。これにより、選択可能なマッサージコースのバリエーションが増え、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0039】
マッサージ装置5には、コードCが付与されている。コードCは、管理サーバ1へのアクセス情報を含む。アクセス情報は、ユーザ端末7などの他の装置が通信網2を介して管理サーバ1に対してデータを送受信するためのアドレス情報である。アクセス情報は、一例として、URL(Uniform Resource Locator)などが該当する。これにより、コードCを用いてユーザ端末7などの他の装置が管理サーバ1にアクセス可能となる。
【0040】
好ましくは、コードCは、マッサージ装置5に固有の識別情報を含む。識別情報は、例えば、装置ID(identification)である。例えば、管理サーバ1のURLが「https://www.abc.com/」であり、装置IDが「typeA」である場合、コードCは、これらを組み合わせた情報「https://www.abc.com/typeA」を含む。これにより、管理サーバ1において、マッサージ装置5を識別できる。図1のように管理システム100が複数台のマッサージ装置5,5A,5B,…を含む場合であっても、管理サーバ1は、どのマッサージ装置についてのアクセスであるかを識別できる。
【0041】
コードCは、ユーザ端末7などの他の装置によって、含まれる情報を取得可能なものであればよい。一例として、ユーザ端末7がカメラ74を有する場合、コードCは、光学的に読取可能な識別情報である。光学的に読取可能な識別情報は、一例として、QRコード(登録商標)である。コードCを用いることで、ユーザ端末7でコードCを読み取るだけで、管理サーバ1に容易にアクセスできる。
【0042】
この場合、コードCは、一例として、プレート6に印刷され、プレート6がマッサージ装置5に取り付けられていてもよい。プレート6は、例えばシールであって、マッサージ装置5に貼付されていてもよい。
【0043】
他の例として、コードCは、タッチパネル59に表示されてもよい。タッチパネル59に表示させることで、プレート6の破損や汚れなどによってコードCの読取が困難になることが防がれる。また、コードCの表示を容易に変化させることができる。また、コードCをマッサージ装置5の電源が投入されているときのみに提示することが可能になる。そのため、マッサージ装置5を使用しないのに課金のみ発生することを回避できる。
【0044】
コードCは、ユーザ端末7によって読み取られる。ユーザ端末7は、プロセッサ71を有する。プロセッサ71は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。ユーザ端末7にはアプリケーション72がインストールされている。プロセッサ71は、ユーザ操作に従ってアプリケーション72を実行する。プロセッサ71は、アプリケーション72に従って、ユーザ端末7に、マッサージ装置5を利用するための利用動作を行わせる。
【0045】
ユーザ端末7は、タッチパネル73を有し、利用動作の際のユーザ操作を受け付ける。プロセッサ71は、ユーザ操作に従う操作信号をタッチパネル73から受け付ける。プロセッサ71は、アプリケーション72に従う画面表示をタッチパネル73に行わせる。
【0046】
ユーザ端末7は、カメラ74を有する。カメラ74は、プロセッサ71からの制御信号に従って撮影動作を行い、画像データをプロセッサ71に入力する。画像データがコードCの画像を含む場合、プロセッサ71は、入力されたコードCの画像から得られる情報を利用動作に用いる。
【0047】
図3は、本実施の形態に係る、マッサージ装置5の管理方法の一例を表した図である。図3において点線で示された流れは、本実施の形態に係る管理方法に含まれるものではなく、後述の、第2の実施の形態に係るマッサージ装置5の管理方法に含まれるものである。また、ステップS21,S22については、後に説明する。
【0048】
図3を参照して、マッサージ装置5を利用しようとするユーザは、携帯するユーザ端末7のタッチパネル73を操作して、利用の開始を指示する(ステップS1)。利用の開始の指示は、例えば、インストールされているアプリケーション72の起動を指示すること、などの操作であってもよい。ユーザ端末7のプロセッサ71は、タッチパネル73でステップS1のユーザ操作を受け付けると、アプリケーション72を起動する(ステップS2)。これにより、ユーザ端末7において利用動作が行われる。
【0049】
ユーザは、カメラ74をコードCに向けて、タッチパネル73を操作して撮影を指示する(ステップS3)。ユーザ端末7のプロセッサ71は、タッチパネル73でステップS3のユーザ操作を受け付けるとカメラ74に撮影動作を行わせる(ステップS4)。これにより、コードCの画像データが得られる。
【0050】
ユーザ端末7のプロセッサ71はアプリケーション72に従って、コードCの画像データから管理サーバ1のアクセス情報を読み取り、アクセス情報を用いて管理サーバ1にアクセスする(ステップS5)。コードCが装置IDを含むことによって、ステップS5でユーザ端末7から管理サーバ1に装置IDが渡される。これにより、管理サーバ1は、管理処理において装置IDを用いることができる。
【0051】
好ましくは、ステップS5で、ユーザ端末7から得られるユーザ情報(例えばユーザID)もユーザ端末7から管理サーバ1に渡される。これにより、管理サーバ1は、管理処理においてユーザIDを用いることができる。
【0052】
ユーザ端末7からアクセスを受けた管理サーバ1は、表示処理を実行し(ステップS6)、表示用のデータをユーザ端末7に送信する(ステップS7)。表示処理は、ユーザ端末7のプロセッサ71に、実行するマッサージコースを選択するための選択画面をタッチパネル73に表示させるための処理である。表示用のデータは、マッサージ装置5において実行可能なマッサージコースや料金、コース時間を示すデータを含む。
【0053】
管理サーバ1からステップS7で送信されたデータを受信すると、ユーザ端末7のプロセッサ71はアプリケーション72に従って、受信した表示用のデータを用いてタッチパネル73に選択画面を表示させる(ステップS8)。一例として、アプリケーション72には選択画面のフォーマットが用意されており、ステップS8でプロセッサ71は、ステップS7で受信した表示用のデータから得られる情報をフォーマットに埋め込む。
【0054】
ユーザは、タッチパネル73に対して、選択画面に提示された、実行可能なマッサージコースの中から所望するマッサージコースを選択する操作を行う(ステップS9)。好ましくは、選択画面は、決済の方法(支払い方法)の選択肢を含む。この場合、ステップS9でユーザは、料金の支払い方法を選択する操作をさらに行う。ユーザ端末7のプロセッサ71は、タッチパネル73からステップS9のユーザ操作を示す操作信号を受け付けると、選択結果を示す情報を管理サーバ1に送信する(ステップS10)。これにより、ユーザは、携帯している自身のユーザ端末7をマッサージ装置5のリモートコントローラのように用いて、実行させたいマッサージコースの選択を行うことができる。
【0055】
ステップS10でユーザ端末7から送信された情報を受信した管理サーバ1は、動作制御処理を実行する(ステップS11)。管理サーバ1は、選択された支払い方法に対応した決済用サーバ3に、ユーザについて得られた決済情報と、選択されたマッサージコースの料金と、を送信し、決済を要求する(ステップS12)。決済用サーバ3は、決済を行うことができる。これにより、ユーザによって選択された決済の方法で決済を行うことができる。そのため、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0056】
決済用サーバ3は、決済が完了すると、その旨を管理サーバ1に通知する(ステップS13-1)。決済用サーバ3から決済完了の通知を受け取ると、管理サーバ1は、マッサージ装置5に対して実行するマッサージコースを通知する(ステップS14)。ステップS14の通知には、マッサージコースのための動作の開始の指示が含まれてもよい。マッサージ装置5のプロセッサ51は、ステップS14の管理サーバ1からの通知に従って、施療制御処理511を実行する(ステップS15)。施療制御処理511は、通知されたマッサージコースを、指示されたタイミングで開始させる処理を含む。
【0057】
これにより、マッサージ装置5では、ユーザがユーザ端末7を用いて選択したマッサージコースのマッサージ動作が開始される。また、決済が完了してからマッサージ動作が開始されるので、サービス提供側において料金回収の確実に行うことができる。
【0058】
管理サーバ1は、図4を参照して、プロセッサ11とメモリ12とを有するコンピュータで構成される。プロセッサ11は、例えば、CPUである。
【0059】
また、管理サーバ1は、通信網2にアクセスするための通信装置13をさらに有する。これにより、通信装置13は、マッサージ装置5との通信、ユーザ端末7との通信、及び、決済用サーバ3との通信、などに用いられる。
【0060】
メモリ12は、一次記憶装置であってもよいし、二次記憶装置であってもよい。メモリ12は、プロセッサ11によって実行されるプログラム121を記憶している。プロセッサ11は、メモリ12からプログラム121を読み出して実行することによって管理処理を実行し、管理サーバ1に管理動作を行わせる。これにより、図3の管理方法が実現される。
【0061】
メモリ12は、装置情報122を記憶している。装置情報122は、マッサージ装置5において実行可能なマッサージコースと、料金とを含む。これにより、1つのコードを用いて複数のマッサージコースそれぞれに異なる課金が可能になる。
【0062】
好ましくは、装置情報122は、複数のマッサージ装置5,5A,5B…それぞれについての、実行可能なマッサージコースと料金とを含む。図5の装置情報122は、装置IDが「typeA」「typeB」…の複数のマッサージ装置それぞれについての、実行可能なマッサージコースと、料金とを含む。これにより、複数のマッサージ装置それぞれについても、それぞれマッサージ装置に対応した1つのコードを用いてマッサージコースごとの課金が可能になる。
【0063】
図5の例において、マッサージコースの「コースA」「コースB」「コースC」は、それぞれ1以上のマッサージ動作の組み合わせを指す。装置ID「typeA」のマッサージ装置では、同一の「コースA」,「コースC」それぞれのマッサージ動作について、継続時間が10分と20分と異なるマッサージコースが実行可能として記憶されている。
【0064】
ユーザ端末7からのアクセスにユーザIDが含まれている場合、好ましくは、メモリ12は、ユーザ履歴123を記憶している。図6を参照して、ユーザ履歴123は、ユーザIDに対応付けられた、実行したマッサージコース、実行した日時、及び、用いたマッサージ装置5のIDを含む。これにより、ユーザごとのマッサージ装置の使用状況を示すデータが蓄積され、様々に用いられ得る。また、マッサージ装置ごとの使用量が得られるため、メンテナンスの計画などに用いることが可能になる。
【0065】
好ましくは、メモリ12は、ユーザ情報124を記憶している。ユーザ情報124は、好ましくは、ユーザごとの決済に関する情報を含む。決済に関する情報は、例えば、クレジットカードの番号などである。ユーザ情報124が決済に関する情報を含むことで、決済の際に、ユーザ情報124から決済に関する情報を読み出して用いることができる。これにより、決済のたびにユーザ端末7で決済に関する情報を入力する必要がなくなり、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0066】
決済に関する情報は、他の例として、ユーザごとの支払い方法、及び、その支払い方法で用いる情報であってもよい。これにより、マッサージ装置5の利用のたびにユーザ端末7で支払い方法を選択する必要がなくなる。そのため、支払い方法を特定の1つの方法に固定しているユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0067】
プロセッサ11の実行する管理処理は、表示処理111を含む。表示処理111は、ユーザ端末7のタッチパネル73に図7の選択画面30を表示させることを含む。選択画面30は、図3のステップS8でタッチパネル73に表示される画面であって、マッサージ装置5の利用者が、利用するマッサージコースの選択を行う画面である。好ましくは、選択画面30は、マッサージ装置5の利用者が、さらに、支払い方法の選択を行うことができる画面である。
【0068】
図7を参照して、選択画面30は、選択可能に提示された、マッサージ装置5で実行可能な複数のマッサージコースの選択肢31Aと、支払い方法の選択肢32と、選択の決定を指示するためのボタン33と、を含む。選択肢31Aは、選択可能なマッサージコースと、それぞれの料金と、を表している。選択画面30において、ユーザは、選択肢31Aから利用するマッサージコースを選択し、選択肢32から所望する支払い方法を選択し、ボタン33にタッチする。
【0069】
マッサージコースの選択は、マッサージコースの料金によって選択されてもよい。一例として、選択画面30は、選択肢31Aに替えて選択肢31Bを含んでもよい。選択肢31Bは、選択可能なマッサージコースの料金と、各料金で提供されるマッサージコースと、を表している。選択肢31Bから料金を選択することは、その料金に対応したマッサージコースを選択することと同じである。なお、他の例として、その料金以下のマッサージコースが選択されたものとしてもよい。
【0070】
選択画面30を表示させるための表示処理111は、ユーザ端末7から受信した装置IDと対応付けて記憶されている実行可能なマッサージコースを装置情報122から読み出して、読み出したマッサージコースを表す情報をユーザ端末7に送信させることを含む。これにより、選択画面30に選択肢31が選択可能に提示されるようになる。
【0071】
プロセッサ11が実行する管理処理は、課金管理処理112を含む。課金管理処理112は、選択された支払い方法に対応した決済用サーバ3に決済を要求するための処理を含む。決済を要求するための処理は、選択されたマッサージコースの料金を装置情報122から読み出し、選択された支払い方法に対応した決済用サーバ3に渡すことを含む。これにより、決済用サーバ3において決済額が確定できる。
【0072】
決済を行わせるための処理は、ユーザ端末7に対するユーザ操作によって入力され、ユーザ端末7から送信された決済用の情報を受信し、決済用サーバ3に渡すことを含む。又は、ユーザ端末7から受信したユーザIDに関連付けて記憶されている決済用の情報を、ユーザ情報124から読み出し、決済用サーバ3に渡すことを含む。これにより、決済用サーバ3において決済の準備が可能になる。
【0073】
プロセッサ11が実行する管理処理は、装置管理処理113を含む。装置管理処理113は、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作をマッサージ装置5に行わせることを含む。マッサージ装置5が、マッサージコースごとのマッサージ動作を記憶している場合、マッサージ動作をマッサージ装置5に行わせることは、選択されたマッサージコースを示す信号をマッサージ装置5に送信することを含む。好ましくは、マッサージ動作をマッサージ装置5に行わせることは、動作の開始を指示することをさらに含む。マッサージ装置5が、マッサージコースごとのマッサージ動作を記憶していない場合には、マッサージ動作をマッサージ装置5に行わせることは、マッサージ動作ごとにマッサージ動作を示す信号をマッサージ装置5に送信することを含む。これにより、マッサージ装置5において、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作が実行される。
【0074】
マッサージ動作は、一例として、ステップS13-1で送信される、決済用サーバ3からの決済完了の通知を受信することで開始されてもよい。この場合、装置管理処理113は、決済用サーバ3からの決済完了の通知の入力によって開始される。これにより、サービス提供側において料金回収の確実に行うことができる。
【0075】
好ましくは、マッサージ動作は、決済用サーバ3からの決済完了の通知の後、ユーザ端末7を用いたユーザ操作に従って開始されてもよい。この場合、装置管理処理113は、一例として、ユーザ端末7からのマッサージ動作の開始を指示するユーザ操作を示す信号の入力によって開始される。一例として、管理サーバ1のプロセッサ11は、決済用サーバ3からの決済完了の通知を受信すると、ユーザ端末7に対して操作画面の表示を指示する。この指示を受信したユーザ端末7のプロセッサ71は、アプリケーション72に従って、図示しない操作画面をタッチパネル73に表示し、マッサージ動作の開始を指示するユーザ操作を受け付ける。これにより、ユーザの所望のタイミングでマッサージを提供することができる。
【0076】
他の例として、マッサージ動作は、図3に表されたように、リモコン56がユーザから実行するマッサージコースの選択を受け付ける(ステップS21)。例えば、このとき、リモコン56のボタン61のうち、実行可能なマッサージコースを示すボタンを点灯させることで、選択可能なマッサージコースをユーザに対して報知することができる。リモコン56からユーザ操作を示す信号がマッサージ装置5に入力されてから(ステップS22)、開始されてもよい。
【0077】
このときのステップS15の施療制御は、リモコン56によって選択されたマッサージコースが、装置管理処理113によって管理サーバ1から通知されたマッサージコースと一致する場合、マッサージ動作を開始することを含む。これにより、ユーザの所望のタイミングでマッサージを提供することができる。
【0078】
なお、選択画面30が選択肢31Bを含む場合、図7の例のように同一の料金(400円)に複数のマッサージコースが対応付けられていることもあり得る。この場合、料金を選択することは、複数のマッサージコースを選択することと言える。さらに、すべてのマッサージコースが同一の料金である場合には、料金の選択に替えて、マッサージを行うか否かの選択を選択画面30で受け付けてもよい。この場合、マッサージを行うか否かの選択は、複数のマッサージコースを選択することと言える。
【0079】
この場合、管理サーバ1では選択された料金の決済を決済用サーバ3に要求する。決済の完了の通知に従って実行される装置管理処理113において、選択された料金に対応したマッサージコースがマッサージ装置5に通知される。すべてのマッサージコースの料金が単一である場合、マッサージ動作の可がマッサージ装置5に通知される。マッサージ装置5は、決済された料金に対応したマッサージコースのうちのリモコン56で選択されたマッサージコースの動作を開始する。
【0080】
このときのステップS15の施療制御は、決済された料金に対応した複数のマッサージコースを実行可能なマッサージコースとし、リモコン56によって選択されたマッサージコースが実行可能なマッサージコースである場合に、マッサージ動作を開始することを含む。具体的には、プロセッサ51が、リモコン56からの信号のうちの実行可能なマッサージコースを示す信号以外を無効としてもよいし、リモコン56に対して、実行可能なマッサージコースを示すボタンを点灯させるなど選択可能にしてもよい。
【0081】
好ましくは、装置管理処理113は、マッサージ動作の開始を指示した後、ユーザ履歴123をメモリ12に記録させることを含む。これにより、このユーザについてのユーザ履歴123がメモリ12に記憶されるようになる。
【0082】
図8は、管理サーバ1のプロセッサ11で実行される管理処理の一例を表したフローチャートである。管理処理は、管理サーバ1のプロセッサ11に、ユーザ端末7からのアクセスによる情報が入力されることによって開始される。
【0083】
図8を参照して、プロセッサ11は、ユーザ端末7からの情報より、装置IDとユーザIDとを読み取る(ステップS101)。プロセッサ11は、装置情報122に記憶されている複数のマッサージ装置のうちの装置IDで特定されるマッサージ装置5について、装置情報122より、実行可能なマッサージコースを読み出す(ステップS103)。
【0084】
プロセッサ11は、ステップS103で読み出したマッサージコースを選択可能に提示する選択画面30をユーザ端末7のタッチパネル73に表示させるために、表示用のデータをユーザ端末7に送信させる(ステップS105)。これにより、ユーザ端末7のタッチパネル73に選択画面30が表示される。
【0085】
ユーザ端末7から、選択画面30に対するユーザ操作によって選択されたマッサージコースと支払い方法とを示す情報を受信すると(ステップS107でYES)、プロセッサ11は、受信した情報から選択されたマッサージコースを読み出し、マッサージ装置5で実行させるマッサージコースを決定する(ステップS109)。マッサージコースが料金で選択されている場合、ステップS109でプロセッサ11は、選択された料金に対応するマッサージコースを選択されたマッサージコースと決定する。また、プロセッサ11は、受信した情報から選択された支払い方法を読み出し、対応する決済用サーバ3を決定する。
【0086】
なお、所定時間、ユーザ端末7から選択結果を示す情報が受信されない場合(ステップS107でNO)、プロセッサ11は、一連の処理を終了してもよい。これにより、ユーザ端末7を誤操作してコードCを読み取ってしまった場合や、所望するマッサージコースがなかった場合などに、ユーザは動作を終了させることができる。
【0087】
プロセッサ11は、決済に必要な情報として、選択されたマッサージコースの料金を装置情報122から読み出す。また、プロセッサ11は、決済に必要な情報として、クレジットカードの番号など、ユーザの決済のための情報をユーザ情報124から読み出す(ステップS111)。プロセッサ11は、ステップS111で読み出した決済に必要な情報を決済用サーバ3に送信して、決済を要求する(ステップS113)。これにより、決済用サーバ3では決済が行われる。
【0088】
なお、決済用サーバ3で決済に失敗するなど、所定時間、決済用サーバ3から決済完了の通知がなかった場合(ステップS115でNO)、プロセッサ11は、一連の処理を終了してもよい。この場合、ユーザ端末7で、コードCを読み取って管理サーバ1にアクセスすることで、マッサージコースがユーザに提供されるようになる。他の例として、プロセッサ11は、決済用サーバ3に決済情報を再送信してもよい。
【0089】
プロセッサ11は、決済用サーバ3から決済完了の通知を受け取ると(ステップS115でYES)、マッサージ装置5に対して、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作の開始を指示する(ステップS121)。ステップS121でプロセッサ11は、ユーザ端末7から、マッサージ開始を指示するユーザ操作を示す信号を受信してからマッサージ装置5にマッサージ動作の開始を指示するようにしてもよい。これにより、マッサージ装置5において、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作が開始される。又は、ステップS121でプロセッサ11がマッサージ動作の開始を指示した後、リモコン56によってマッサージコースが選択されてからマッサージ装置5において、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作が開始されてもよい。これにより、ユーザ端末7を用いて指示したユーザにマッサージが提供される。
【0090】
プロセッサ11は、選択されたマッサージコースや実行した日時などの情報をユーザ履歴123としてメモリ12に記憶させる(ステップ127)。これにより、有用なユーザ履歴123がメモリ12に記憶されるようになる。
【0091】
[第2の実施の形態]
【0092】
第2の実施の形態として、マッサージ装置5がマッサージ動作を開始した後に決済が行われてもよい。これにより、実際にはユーザにマッサージを提供していないのに課金されることを防止できる。
【0093】
この場合のマッサージ装置5の管理方法については、図3の点線を参照して、ステップS12で管理サーバ1から決済が要求された決済用サーバ3は、決済情報を用いて決済が可能か否かを判定してその結果を管理サーバ1に通知する。決済が可能か否かの判定は、例えば、ユーザについての与信枠の有無の判定などであって、決済用サーバ3は、与信枠の有無について通知する(ステップS13-2)。
【0094】
第2の実施の形態において、管理サーバ1は、ステップS13-2で決済用サーバ3から決済が可能との通知を得た場合にステップS14の指示を行う。これにより、決済が可能な状態において、マッサージ装置5でのマッサージ動作が開始される。
【0095】
管理サーバ1は、マッサージ動作が開始した後の所定のタイミングにおいて、マッサージ装置5からマッサージ動作を示す信号を受信する(ステップS16)。マッサージ動作を示す信号は、例えば、ユーザの身体の検出結果であって、肩などの特定部位が検出されたことや、肩などのマッサージによって施療子の動作量が変化したこと、などのセンサ信号であってもよい。そして、管理サーバ1は、ステップS16でマッサージ装置5から信号を受信したことによって、決済用サーバ3に対して決済を要求する(ステップS17)。これにより、マッサージ装置5がユーザに対してマッサージを提供している場合に決済が行われ、決済の完了が管理サーバ1に通知される(ステップS18)。そのため、マッサージが提供されていない場合にユーザに課金されてしまうことを防止できる。
【0096】
図9は、第2の実施の形態に係る管理サーバ1のプロセッサ11で実行される管理処理の一例を表したフローチャートである。図9において図8と同じ処理番号が付されている処理は、図8の管理処理と同じである。
【0097】
図9を参照して、第2の実施の形態では、管理サーバ1のプロセッサ11は、ステップS113で決済に必要な情報を決済用サーバ3に送信した後に決済用サーバ3から決済可能の通知を受け取ると(ステップS116でYES)、ユーザ端末7に、マッサージ装置5でのマッサージの実行が可能であることを通知する(ステップS117)。
【0098】
ステップS117の通知を受け取ったユーザ端末7のプロセッサ71は、アプリケーション72に従って、マッサージ装置5のマッサージ動作を開始させるための処理を実行する。一例として、プロセッサ71は、図示しない操作画面をタッチパネル73に表示させて、マッサージ動作の開始を指示するユーザ操作を受け付ける。プロセッサ71は、マッサージ動作の開始を指示するユーザ操作を受け付けると、管理サーバ1に開始を指示する信号を送信する。
【0099】
管理サーバ1のプロセッサ11は、ユーザ端末7から動作開始を示す信号を受信すると(ステップS119でYES)、マッサージ装置5に対して、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作の開始を指示する(ステップS121)。これにより、マッサージ装置5において、選択されたマッサージコースに必要なマッサージ動作が開始される。従って、ユーザの所望のタイミングでマッサージを提供することができる。
【0100】
なお、所定時間、ユーザ端末7から動作開始を示す信号が受信されない場合(ステップS119でNO)、プロセッサ11は、一連の処理を終了してもよい。これにより、ユーザ端末7を誤操作してコードCを読み取ってしまった場合や、マッサージの開始を中止する場合などに、ユーザは動作を終了させることができる。
【0101】
管理サーバ1からの信号に従ってマッサージ動作を開始すると、マッサージ装置5のプロセッサ51は、所定のタイミングで管理サーバ1に対して、マッサージ動作を示す信号の一例として、肩などの特定部位が検出されたことを示すセンサ信号を出力する。
【0102】
管理サーバ1のプロセッサ11は、マッサージ装置5からセンサ信号を受信すると(ステップS123でYES)、決済用サーバ3に対して決済を要求する(ステップS125)。これにより、決済用サーバ3では決済が行われる。
【0103】
なお、所定時間、マッサージ装置5からセンサ信号が受信されない場合(ステップS123でNO)、プロセッサ11は、一連の処理を終了してもよい。さらに、プロセッサ11は、マッサージ装置5に対して動作の停止を指示してもよい。
【0104】
第2の実施の形態では、決済用サーバ3で決済可能となってからマッサージ装置5でのマッサージ動作の開始が可能になるため、サービス提供側で料金が回収されやすくなる。また、マッサージ装置5でのマッサージ動作の開始の後に決済が実行されるため、ユーザに対してマッサージが提供されていない場合にユーザに課金されることを防止できる。
【0105】
なお、第2の実施の形態に示された決済のタイミングとマッサージ動作の開始のタイミングとの関係はこの管理方法に限定されず、他の方法でマッサージ装置5を管理する場合にも適用することができる。他の方法でのマッサージ装置5の管理は、例えば、1つのコードCに対して1つのマッサージコースが対応付けられ、ユーザ端末7でコードCを読み取ることで、規定されたマッサージコースがマッサージ装置5で実行されるような管理方法であってよい。
【0106】
他の方法でのマッサージ装置5の管理は、ユーザ端末7でマッサージコースの選択を行った後、マッサージ装置5のリモコン56でマッサージコースが選択されることによってマッサージが提供される管理方法であってもよい。このような管理方法であっても、同様に、決済用サーバ3で決済可能となってからマッサージ装置5でのマッサージ動作の開始を可能とすることで、サービス提供側で料金が回収されやすくなる。また、マッサージ装置5でのマッサージ動作の開始の後に決済が実行されることで、ユーザに対してマッサージが提供されていないにも関わらずユーザに課金されてしまうことを防止できる。
【0107】
<3.付記>
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0108】
1 :管理サーバ
2 :通信網
3 :決済用サーバ
5 :マッサージ装置
5A :マッサージ装置
5B :マッサージ装置
6 :プレート
7 :ユーザ端末
11 :プロセッサ
12 :メモリ
13 :通信装置
30 :選択画面
31 :選択肢
32 :選択肢
33 :ボタン
50 :制御装置
51 :プロセッサ
52 :メモリ
53 :通信装置
54 :マッサージユニット
56 :リモコン
59 :タッチパネル
61 :ボタン
71 :プロセッサ
72 :アプリケーション
73 :タッチパネル
74 :カメラ
100 :管理システム
111 :表示処理
112 :課金管理処理
113 :装置管理処理
121 :プログラム
122 :装置情報
123 :ユーザ履歴
124 :ユーザ情報
511 :施療制御処理
521 :プログラム
C :コード
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9